JP2008084927A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワード線間のリークの発生を抑制することが可能な不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】不揮発性半導体記憶装置は、基板100内に列方向に延伸する拡散層ビット線110と、拡散層ビット線110の上に形成され、列方向に延伸するビット線上絶縁膜112と、基板100のうち平面的に見て拡散層ビット線110の間に位置する領域の上に形成された電荷捕獲層104と、電荷捕獲層104上に形成された第1のゲート電極膜105と、第1のゲート電極膜105およびビット線上絶縁膜112の上に形成され、行方向に延伸する第2のゲート電極膜113とを備えている。ビット線上絶縁膜112はテーパ形状で形成され、行方向における中央部に設けられた埋め込み酸化膜111の膜厚が、両端部に設けられた注入オフセット膜109の膜厚よりも大きい。
【選択図】図1
【解決手段】不揮発性半導体記憶装置は、基板100内に列方向に延伸する拡散層ビット線110と、拡散層ビット線110の上に形成され、列方向に延伸するビット線上絶縁膜112と、基板100のうち平面的に見て拡散層ビット線110の間に位置する領域の上に形成された電荷捕獲層104と、電荷捕獲層104上に形成された第1のゲート電極膜105と、第1のゲート電極膜105およびビット線上絶縁膜112の上に形成され、行方向に延伸する第2のゲート電極膜113とを備えている。ビット線上絶縁膜112はテーパ形状で形成され、行方向における中央部に設けられた埋め込み酸化膜111の膜厚が、両端部に設けられた注入オフセット膜109の膜厚よりも大きい。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば埋め込みビット線構造を有するMONOS型などの不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法に関するものである。
従来から、不揮発性半導体記憶装置として、半導体基板の表層に形成された不純物拡散層をビット線(埋め込みビット線)とし、電荷をトラップしてデータを記憶するゲート絶縁膜を介して、該ビット線と直交するようにワード線が半導体基板上に形成された不揮発性半導体記憶装置が知られている。
一方で、近年、不揮発性半導体記憶装置の小型化、微細化、高速化、そして高信頼性化が求められている。このような中、ビット線とワード線とを分離する絶縁膜として機能するビット線上酸化膜を備えた不揮発性半導体記憶装置が用いられている。以下、従来の埋め込みビット線構造を有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、各図の(a)は、従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法をそれぞれ示す上面図であり、(b)、(c)は、従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法をそれぞれ示す断面図である。
図75〜図80は、それぞれ従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す図である。最初に、図75(a)〜(c)に示すように、半導体基板10上に第1のシリコン酸化膜11、シリコン窒化膜12、および第2のシリコン酸化膜13からなるONO積層膜14を形成する。さらに、ONO積層膜14上に、第1のゲート電極膜15および列方向に延伸する溝が設けられた第1のマスク16を順次形成する。
次に、図76(a)〜(c)に示すように、第1のマスク16を用いて、半導体基板10が露出するまで第1のゲート電極膜15およびONO積層膜14をエッチング加工し、列方向に延伸する開口部を形成する。次に、開口部から半導体基板10の表層にイオン注入を行った後、第1のマスク16を除去する。続いて、半導体基板10全体にアニール処理を行い、注入した不純物を活性化させることで、埋め込みビット線17を形成する。
次に、図77(a)〜(c)に示すように、半導体基板10の全面に埋め込み膜18を形成し、開口部に埋め込み膜18を埋め込む。
続いて、図78(a)〜(c)に示すように、第1のゲート電極膜15が露出するまで、埋め込み膜18を除去し、ビット線上酸化膜19を形成する。
次に、図79(a)〜(c)に示すように、第1のゲート電極膜15およびビット線上酸化膜19の上に、第2のゲート電極膜20上および行方向に延伸する溝が設けられた第2のマスク21を形成する。
最後に、図80(a)〜(c)に示すように、第2のマスク21を用いて、第1のゲート電極膜15および第2のゲート電極膜20の一部を選択的にエッチングすることで、埋め込みビット線17と立体的に交差するよう行方向に延伸し、第1のゲート電極膜15と第2のゲート電極膜20とから構成されるワード線22を形成する。
その後、周知技術を用いて、金属配線形成工程、保護膜形成工程およびボンディングパッド形成工程を行うが、これらの工程の説明は省略する。以上の工程により、従来の不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
特開2003−163289号公報
しかしながら、上記の従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法では、図80(d)に示すような不具合が生じるおそれがある。図80(d)は、図80(c)に示すビット線上酸化膜19の側壁部23を拡大した図である。同図に示すように、ビット線上酸化膜19の側壁部23において、サイドウォール状の第1のゲート電極膜15の残渣24が発生する。これは、従来の不揮発性半導体記憶装置がビット線上酸化膜19とONO積層膜14との膜厚差による段差形状を有しており、また、ビット線上酸化膜19の上端部が垂直な形状であることにより、図80(c)に示す工程において、第1のゲート電極膜15を完全にエッチング除去することが難しいからである。この第1のゲート電極膜15の残渣24が発生すると、隣接するワード線22間でリークが引き起こされるといった不具合が生じる可能性がある。
本発明は上記の不具合に鑑みてなされたものであり、ゲート電極膜の残渣が発生するのを抑制し、ワード線間のリークの発生を抑制することが可能な不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、基板と、前記基板内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線と、前記基板のうち平面的に見て前記複数の拡散層ビット線の間に位置する領域の上に形成された電荷捕獲層と、前記複数の拡散層ビット線の各々の上に形成され、前記電荷捕獲層を貫通し、行方向における両端部の膜厚が中央部の膜厚よりも小さいビット線上絶縁膜と、前記電荷捕獲層および前記ビット線上絶縁膜の上に行方向に延伸し、前記複数の拡散層ビット線と立体的に交差するゲート電極とを備えている。例えば、前記ビット線上絶縁膜は、テーパ形状であることが好ましい。
この構成によれば、行方向における両端部の膜厚が中央部の膜厚より小さくなるように、テーパ形状に形成されたビット線上絶縁膜を備えている。これにより、電荷捕獲層の上面とビット線上絶縁膜の両端部との段差が小さくなるため、ゲート電極を作製する際に用いるゲート電極形成膜を比較的容易にエッチング除去することができ、エッチング除去後にゲート電極形成膜の残渣が発生するのを抑えることができる。その結果、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、ワード線間のリークの発生を抑制することが可能となる。
なお、前記ビット線上絶縁膜は、行方向における中央部に形成された第1の絶縁膜と、行方向における両端部に形成された注入オフセット膜とから構成されていてもよい。
あるいは、前記ビット線上絶縁膜は単層の絶縁膜で構成されていてもよい。
また、本発明の第1の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、基板上に、絶縁性の電荷捕獲層、導電体からなる第1のゲート電極形成膜、絶縁性のバッファ層、および絶縁性のビット線加工膜を順次形成する工程(a)と、第1のマスクを用いて、前記電荷捕獲層、前記第1のゲート電極形成膜、前記バッファ層、および前記ビット線加工膜を選択的にエッチング除去することにより、列方向に延伸し前記基板に達する開口部を形成する工程(b)と、前記第1のマスクを除去した後、前記開口部から不純物を導入し、前記基板内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線を形成する工程(c)と、前記開口部に第1の絶縁膜を埋め込むことで、ビット線上絶縁膜を形成する工程(d)と、前記ビット線加工膜を除去した後、前記第1のゲート電極形成膜が露出するまで、前記バッファ層および前記ビット線上絶縁膜をエッチング除去することで、前記ビット線上絶縁膜の行方向における両端部の膜厚を中央部の膜厚よりも小さくする工程(e)と、前記第1のゲート電極形成膜および前記ビット線上絶縁膜の上に、第2のゲート電極形成膜を形成する工程(f)と、第2のマスクを用いて、前記第2のゲート電極形成膜と前記第1のゲート電極形成膜の一部とを選択的にエッチング除去し、前記第1のゲート電極形成膜と前記第2のゲート電極絶縁膜とで構成され、行方向に延伸するゲート電極を形成する工程(g)とを備えている。
この方法によれば、工程(e)で、行方向における両端部の膜厚が中央部よりも小さくなるようにビット線上絶縁膜を形成することにより、ビット線上絶縁膜と電荷捕獲層の上面との段差を小さくすることができる。このため、工程(g)において、ゲート電極形成膜を比較的容易にエッチング除去することができ、ゲート電極形成膜の残渣の発生を抑制することができる。その結果、本発明の第1の製造方法を用いると、ワード線間のリークの発生が抑制された不揮発性半導体記録装置を作製することが可能となる。
次に、本発明の第2の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、基板上に、電荷捕獲層、犠牲シリコン窒化膜、犠牲シリコン酸化膜、およびビット線加工膜を順次形成する工程(a)と、第1のマスクを用いて、前記捕獲層、前記犠牲シリコン窒化膜、前記犠牲シリコン酸化膜、および前記ビット線加工膜を選択的にエッチング除去することにより、列方向に延伸し前記基板に達する開口部を形成する工程(b)と、前記第1のマスクを除去した後、前記開口部から不純物を導入し、前記基板内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線を形成する工程(c)と、前記開口部に第1の絶縁膜を埋め込むことで、ビット線上絶縁膜を形成する工程(d)と、前記ビット線加工膜を除去した後、前記犠牲シリコン窒化膜が露出するまで、前記犠牲シリコン酸化膜および前記ビット線上絶縁膜をエッチング除去することで、前記ビット線上絶縁膜の行方向における両端部の膜厚を中央部の膜厚よりも小さくする工程(e)と、前記犠牲シリコン窒化膜を除去した後、前記電荷捕獲層および前記ビット線上絶縁膜の上にゲート電極形成膜を形成する工程(f)と、第2のマスクを用いて、前記ゲート電極形成膜を選択的にエッチング除去し、前記電荷捕獲層および前記ビット線上絶縁膜の上に行方向に延伸するゲート電極を形成する工程(g)とを備えている。
この方法によれば、工程(g)において、ワード線として機能するゲート電極が、単一のゲート電極形成膜から形成されている。ここで、ワード線が複数のゲート電極形成膜から形成される場合、各ゲート電極膜間の界面が自然酸化される結果、ワード線の抵抗が大きくなるおそれがある。しかし、本発明の第2の製造方法を用いると、ゲート電極が単一な膜からなるため比較的抵抗が低いワード線を形成することができ、さらには本発明の第1の製造方法と同様に、ワード線間のリークの発生を抑制することが可能な不揮発性半導体記憶装置を作製することができる。
また、本発明の第3の不揮発性記憶装置の製造方法は、基板上に、下から順に第1のシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、および犠牲シリコン酸化膜が積層されてなる電荷捕獲層およびビット線加工膜を順次形成する工程(a)と、第1のマスクを用いて、前記電荷捕獲層および前記ビット線加工膜を選択的にエッチング除去することにより、列方向に延伸し前記基板に達する開口部を形成する工程(b)と、前記第1のマスクを除去した後、前記開口部から不純物を導入し、前記基板内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線を形成する工程(c)と、前記開口部に第1の絶縁膜を埋め込むことで、ビット線上絶縁膜を形成する工程(d)と、前記ビット線加工膜を除去した後、前記シリコン窒化膜が露出するまで、前記犠牲シリコン酸化膜および前記ビット線上絶縁膜をエッチング除去することで、前記ビット線上絶縁膜の行方向における両端部の膜厚を中央部の膜厚よりも小さくする工程(e)と、前記シリコン窒化膜の上から複数箇所の前記ビット線上絶縁膜の上にわたって、第2のシリコン酸化膜を形成する工程(f)と、前記第2のシリコン酸化膜上に、ゲート電極形成膜を形成する工程(g)と、第2のマスクを用いて、前記ゲート電極形成膜を選択的にエッチングし、前記第2のシリコン酸化膜上に行方向に延伸するゲート電極を形成する工程(h)とを備えている。
この方法によれば、工程(e)で両端部の膜厚が中央部よりも小さくなるようにビット線上絶縁膜を形成することで、工程(f)において第2のシリコン酸化膜もビット線上絶縁膜の形状と同様に形成され、比較的段差の小さい第2のシリコン酸化膜が形成される。このため、本発明の第1の製造方法と同様に、工程(h)でゲート電極形成膜を比較的容易にエッチング除去することができ、ゲート電極形成膜の残渣が発生するのを抑制することができる。その結果、本発明の第3の製造方法を用いることで、ワード線間のリークの発生が抑制された不揮発性半導体記録装置を作製することが可能となる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法によれば、ビット線上絶縁膜の行方向の両端部の膜厚が中央部の膜厚より小さくなっているため、ワード線を構成するゲート電極形成膜を比較的容易にエッチング除去することが可能となる。その結果、ゲート電極形成膜の残渣の発生を抑えることができ、ワード線間でリークの発生を抑制可能な不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
−不揮発性半導体記憶装置の構成−
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図1(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図1(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図1(b)は図1(a)に示すIb−Ib線における断面図であり、図1(c)は図1(a)に示すIc−Ic線における断面図である。
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図1(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図1(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図1(b)は図1(a)に示すIb−Ib線における断面図であり、図1(c)は図1(a)に示すIc−Ic線における断面図である。
図1(a)〜(c)に示すように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板100と、半導体基板100内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線110と、複数の拡散層ビット線110の各々の上に形成され、列方向に延伸するビット線上絶縁膜112と、半導体基板100のうち平面的に見て複数の拡散層ビット線110の間に位置する領域の上に形成された電荷捕獲層104と、電荷捕獲層104上に形成された第1のゲート電極膜105と、第1のゲート電極膜105およびビット線上絶縁膜112の上に形成され、行方向に延伸する第2のゲート電極膜113とを備えている。なお、電荷捕獲層104は、下から順に第1のシリコン酸化膜101、シリコン窒化膜102、および第2のシリコン酸化膜103が積層された多層構造を有している。
ここで、ビット線上絶縁膜112は、行方向における中央部に形成され、HDP(High Density Plasma)などからなる埋め込み酸化膜111と、例えば15nmの膜厚で行方向における両端部に形成され、HTO(High Temperature Oxide)などからなる注入オフセット膜109とから構成されている。また、ビット線上絶縁膜112は、埋め込み酸化膜111の膜厚が注入オフセット膜109の膜厚よりも大きいテーパ形状に形成されている。なお、第1のゲート電極膜105と第2のゲート電極膜113とからワード線115が構成されている。
以上のように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、電荷捕獲層104の一部と、複数の拡散層ビット線110のうち、電荷捕獲層104の一部の両側方に位置する部分と、ワード線115のうち電荷捕獲層104の一部の上に位置する部分とを有するメモリセルトランジスタが行列状に配置されている。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置においては、選択されたワード線115に高電圧が印加された状態で、拡散層ビット線110に電圧を印加することにより、電荷がシリコン窒化膜102に保持され、情報が書き込まれる。
−不揮発性半導体記憶装置の製造方法−
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1の製造方法について、図2〜図11を用いて説明する。なお、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の第1の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の第1の製造方法を示す断面図である。
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1の製造方法について、図2〜図11を用いて説明する。なお、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の第1の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の第1の製造方法を示す断面図である。
まず、図2(a)〜(c)に示すように、半導体基板100上に、熱酸化法により例えば7nmの膜厚で第1のシリコン酸化膜101を形成する。その後、減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、膜厚が例えば10nmのシリコン窒化膜102および膜厚が例えば10nmの第2のシリコン酸化膜103を順次堆積させ、第1のシリコン酸化膜101、シリコン窒化膜102、および第2のシリコン酸化膜103からなる電荷捕獲層104を形成する。続いて、電荷捕獲層104上に、多結晶シリコンなどからなる第1のゲート電極膜105、TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜などからなるバッファ層106、およびSiN(シリコン窒化膜)などからなるビット線加工膜107を順次形成する。なお、第1のゲート電極膜105は、減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法により例えば50nmの膜厚で形成され、バッファ層106は、CVD法により例えば10nmの膜厚で形成される。また、ビット線加工膜107は、減圧CVD法により例えば100nmの膜厚で形成される。ビット線加工膜107を形成した後、ビット線加工膜107上に、リソグラフィ技術を用いて列方向に延伸する溝が設けられた第1のマスク108を形成する。
次に、図3(a)〜(c)に示すように、第1のマスク108を用いて、ビット線加工膜107、バッファ層106、第1のゲート電極膜105、および電荷捕獲層104を選択的にエッチング除去することで、列方向に延伸し、半導体基板100に達する開口部を形成する。その後、第1のマスク108を灰化処理などにより除去する。
次に、図4(a)〜(c)に示すように、開口部の内側面に、CVD法にて、例えば15nmの膜厚でHTOなどからなる注入オフセット膜109を形成する。続いて、開口部から半導体基板100内の所定の領域に、ポケット注入としてボロンイオンを加速電圧50keV、ドーズ量3×1013/cm2で注入し、ソース・ドレイン注入としてヒ素イオンを加速電圧20keV、ドーズ量2×1015/cm2で注入する。その後、窒素雰囲気中において例えば900℃で60分間の熱処理を施すことで、メモリトランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能する拡散層ビット線110を形成する。なお、注入オフセット膜109が形成されていると、拡散層ビット線の濃度プロファイルを調節することができる。
続いて、図5(a)〜(c)に示すように、半導体基板100上の全面に例えばHDPからなる埋め込み酸化膜111を堆積させ、開口部に埋め込み酸化膜111を埋め込む。
次に、図6(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜107が露出するまでCMP(Chemical Mechanical Polish)により埋め込み酸化膜111を研磨し、注入オフセット膜109と埋め込み酸化膜111からなるビット線上絶縁膜112を形成する。ここで、CMPの代わりに、公知の全面エッチバック除去技術を用いてもよい。
続いて、図7(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いてウェットエッチングを行うことにより、ビット線上絶縁膜112の上面がバッファ層106の上面よりも例えば5nm以上20nm以下の範囲内で高くなるように、注入オフセット膜109および埋め込み酸化膜111を加工する。ここで、BHF溶液を用いた場合、注入オフセット膜109のエッチングレートは埋め込み酸化膜111のエッチングレートより比較的大きく、埋め込み酸化膜111に対するエッチングレート比は2.5である。なお、ウェットエッチングの代わりに、公知のドライエッチングを用いてもよく、ウェットエッチングとドライエッチングを併用してもよい。また、注入オフセット膜109のエッチングレートは、埋め込み酸化膜111のエッチングレートより大きければよく、エッチングレート比は2.5に限られない。
次に、図8(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜107を除去する。
続いて、図9(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いて、等方性のウェットエッチングを行うことによりバッファ層106を除去し、第1のゲート電極膜105を露出させる。この時、注入オフセット膜109および埋め込み酸化膜111もそれぞれエッチングされ、テーパ形状のビット線上絶縁膜112が形成される。また、第1のゲート電極膜105の上面とビット線上絶縁膜112の上面とは、互いにほぼ等しい高さになっている。これは、図7に示す工程において、ビット線上絶縁膜112の上面とバッファ層106の上面との高さの差が所定の範囲に入るように高さ調整を行ったためである。
ここで、BHF溶液を用いた場合、バッファ層106のエッチングレートおよび注入オフセット膜109のエッチングレートは、それぞれ埋め込み酸化膜111より比較的大きく、埋め込み酸化膜111に対するエッチングレート比がそれぞれ2.5〜3.5の範囲に入っている。また、ウェットエッチングは等方性エッチングを用いることが好ましい。これにより、図9に示す工程において、注入オフセット膜109は上面からだけでなく側面からもエッチングされ、且つ、埋め込み酸化膜111はエッチングされにくいため、行方向における中央部の膜厚が両端部の膜厚よりも大きくなり、テーパ形状を有するビット線上絶縁膜112を形成することができる。なお、等方性エッチングであれば、ウェットエッチングの代わりにドライエッチングを用いてもよく、ウェットエッチングとドライエッチングを併用してもよい。
次に、図10(a)〜(c)に示すように、半導体基板100の全面に多結晶シリコンなどからなる第2のゲート電極膜113を堆積させる。その後、第2のゲート電極膜113上に、リソグラフィ技術を用いて行方向に延伸する溝が設けられた第2のマスク114を形成する。
最後に、図11(a)〜(c)に示すように、第2のマスク114を用いて、第1のゲート電極膜105および第2のゲート電極膜113の一部をエッチング除去し、第1のゲート電極膜105と第2のゲート電極膜113とから構成されるワード線115を形成する。その後、第2のマスク114を灰化処理等により除去する。
ここで、図9に示す工程において、ビット線上絶縁膜112がテーパ形状で形成されるため、ビット線上絶縁膜112の行方向における両端部と電荷捕獲層104の上面との段差が軽減されている。これにより、第1のゲート電極膜105を比較的容易にエッチング除去することができ、エッチング除去後に第1のゲート電極膜105の残渣が発生するのを抑制することができる。
その後、金属配線形成工程、保護膜形成工程、およびボンディングパッド形成工程を行うが、ここではこれらの工程の説明は省略する。以上の工程により、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の第1の製造方法においては、図9に示すようにビット線上絶縁膜112がテーパ形状で形成されるため、第1のゲート電極膜105の残渣が発生するのを抑制することができる。その結果、ワード線間のリークの発生が抑制された不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能となる。また、図7に示す工程においてビット線上絶縁膜112の高さ調整を行うことにより、段差が少なく平坦性が良好で、構造的に安定性の高い不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
次に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第2の製造方法について、図12〜20を参照しながら説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の第2の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の第2の製造方法を示す断面図である。なお、図12〜図16に示す工程は、上述の本実施形態の第1の製造方法における図2〜図6に示す工程と同様であるため、ここでは簡単に説明する。
まず、図12(a)〜(c)に示すように、半導体基板200上に、第1のシリコン酸化膜201、シリコン窒化膜202、および第2のシリコン酸化膜203を順次堆積させ、これら3種の層からなる電荷捕獲層204を形成する。その後、電荷捕獲層204の上に、多結晶シリコンなどからなる第1のゲート電極膜205、TEOS膜などからなるバッファ層206、SiNなどからなるビット線加工膜207、および列方向に延伸する溝が設けられた第3のマスク208を順次形成する。なお、各層の形成方法は、本実施形態の第1の製造方法と同様の方法を用いることができる。
次に、図13(a)〜(c)に示すように、第3のマスク208を用いて、ビット線加工膜207、バッファ層206、第1のゲート電極膜205、および電荷捕獲層204を選択的にエッチング除去することで、列方向に延伸し、半導体基板200に達する開口部を形成する。その後、第3のマスク208を灰化処理等により除去する。
次に、図14(a)〜(c)に示すように、開口部の内側面に注入オフセット膜209を形成する。続いて、開口部から半導体基板200内の所定の領域に、ポケット注入としてボロンイオンを加速電圧50keV、ドーズ量3×1013/cm2で注入し、ソース・ドレイン注入としてヒ素イオンを加速電圧20keV、ドーズ量2×1015/cm2で注入する。その後、窒素雰囲気中において例えば900℃で60分間の熱処理を施すことで、メモリトランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能する拡散層ビット線210を形成する。
続いて、図15(a)〜(c)に示すように、半導体基板200の全面にHDPなどからなる埋め込み酸化膜211を堆積させ、開口部に埋め込み酸化膜211を埋め込む。
次に、図16(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜207が露出するまでCMPにより埋め込み酸化膜211を研磨し、注入オフセット膜209と埋め込み酸化膜211とからなるビット線上絶縁膜212を形成する。
続いて、図17(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜207を除去する。
次に、図18(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いて、ウェットエッチングを行うことによりバッファ層206を除去し、第1のゲート電極膜205を露出させる。この時、注入オフセット膜209および埋め込み酸化膜211もそれぞれエッチングされ、テーパ形状のビット線上絶縁膜212が形成される。
ここで、BHF溶液を用いた場合、バッファ層206のエッチングレートおよび注入オフセット膜209のエッチングレートは、それぞれ埋め込み酸化膜211より比較的大きく、埋め込み酸化膜211に対するエッチングレート比がそれぞれ2.5〜3.5の範囲内にある。また、ウェットエッチングは等方性エッチングを用いることが好ましい。これにより、図18に示す工程において、注入オフセット膜209は上面からだけでなく側面からもエッチングされ、且つ、埋め込み酸化膜211はエッチングされにくいため、行方向における中央部の膜厚が両端部の膜厚よりも大きくなり、テーパ形状を有するビット線上絶縁膜212を形成することができる。
さらに、本実施形態の第2の製造方法では、第1の製造方法における図7に示す高さ調整の工程が省略されており、図17に示す工程において注入オフセット膜209の上面の高さとバッファ層206の上面の高さの差がより大きくなっている。これにより、図18に示す工程において、注入オフセット膜209の側面からのエッチングが顕著に進行する。その結果、行方向における中央部の膜厚と両端部の膜厚との差が第1の製造方法よりも大きくなり、より顕著なテーパ形状を有するビット線上絶縁膜212を形成することができる。なお、等方性エッチングであれば、ウェットエッチングの代わりにドライエッチングを用いてもよく、ウェットエッチングとドライエッチングを併用してもよい。
次に、図19(a)〜(c)に示すように、半導体基板200上の全面に多結晶シリコンなどからなる第2のゲート電極膜213を堆積させる。その後、第2のゲート電極膜213上に、リソグラフィ技術を用いて行方向に延伸する溝が設けられた第4のマスク214を形成する。
最後に、図20(a)〜(c)に示すように、第4のマスク214を用いて、第1のゲート電極膜205および第2のゲート電極膜213の一部をエッチング除去し、第1のゲート電極膜205と第2のゲート電極膜213とから構成されるワード線215を形成する。その後、第4のマスク214を灰化処理等により除去する。
ここで、図18に示す工程において、ビット線上絶縁膜212が顕著なテーパ形状で形成されるため、第1のゲート電極膜205を本実施形態の第1の製造方法よりも容易にエッチング除去することができる。そのため、本実施形態の第2の製造方法では、第1のゲート電極膜205の残渣の発生がより抑制された不揮発性半導体記憶装置を作製することが可能となる。
その後、金属配線形成工程、保護膜形成工程、およびボンディングパッド形成工程を行うが、ここではこれらの工程の説明は省略する。以上の工程により、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の第2の製造方法では、図18に示す工程において、顕著なテーパ形状を有するビット線上絶縁膜212が形成されるため、第1のゲート電極膜205の残渣が発生するのを抑制することができ、ワード線間のリークの発生が抑制された不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能となる。また、上述の本実施形態の第1の製造方法と異なり、ビット線上絶縁膜212の高さ調整の工程が省略されているため、比較的容易に不揮発性半導体記憶装置を作製することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
−不揮発性半導体記憶装置の構成−
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図21(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図21(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図21(b)は図21(a)に示すXXIb−XXIb線における断面図であり、図21(c)は図21(a)に示すXXIc−XXIc線における断面図である。
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図21(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図21(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図21(b)は図21(a)に示すXXIb−XXIb線における断面図であり、図21(c)は図21(a)に示すXXIc−XXIc線における断面図である。
図21(a)〜(c)に示すように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板300と、半導体基板300内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線310と、複数の拡散層ビット線310の各々の上に形成され、列方向に延伸するビット線上絶縁膜312と、半導体基板300のうち平面的に見て複数の拡散層ビット線310の間に位置する領域の上に形成された電荷捕獲層304と、電荷捕獲層304上に形成された第1のゲート電極膜305と、第1のゲート電極膜305およびビット線上絶縁膜312の上に形成され、行方向に延伸する第2のゲート電極膜313とを備えている。なお、電荷捕獲層304は、下から順に第1のシリコン酸化膜301、シリコン窒化膜302、および第2のシリコン酸化膜303が積層された多層構造を有している。
ここで、ビット線上絶縁膜312は、行方向における中央部に形成され、HDP(High Density Plasma)などからなる埋め込み酸化膜311と、例えば15nmの膜厚で行方向における両端部に形成され、HTO(High Temperature Oxide)などからなる注入オフセット膜309とから構成されている。また、ビット線上絶縁膜312は、埋め込み酸化膜311の膜厚が注入オフセット膜309の膜厚よりも大きく、凸形状に形成されている。注入オフセット膜309の上面は、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置と異なり、平坦になっている。なお、第1のゲート電極膜305と第2のゲート電極膜313とからワード線315が構成されている。
以上のように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、電荷捕獲層304の一部と複数の拡散層ビット線310のうち、電荷捕獲層304の一部の両側方に位置する部分と、ワード線315のうち電荷捕獲層304の一部の上に位置する部分とを有するメモリセルトランジスタが行列状に配置されている。なお、メモリ動作については、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは省略する。
−不揮発性半導体記憶装置の製造方法−
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、図22〜図30を用いて説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す断面図である。なお、図22〜図26に示す工程は、上述の第1の実施形態における第1の製造方法(図2〜図6)と同様であるため、ここでは簡略化して説明する。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、図22〜図30を用いて説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す断面図である。なお、図22〜図26に示す工程は、上述の第1の実施形態における第1の製造方法(図2〜図6)と同様であるため、ここでは簡略化して説明する。
まず、図22(a)〜(c)に示すように、半導体基板300上に、第1のシリコン酸化膜301、シリコン窒化膜302、および第2のシリコン酸化膜303を順次堆積させ、これら3種の層からなる電荷捕獲層304を形成する。その後、電荷捕獲層304の上に、多結晶シリコンなどからなる第1のゲート電極膜305、TEOS膜などからなるバッファ層306、SiNからなるビット線加工膜307、および列方向に延伸する溝が設けられた第5のマスク308を順次形成する。
次に、図23(a)〜(c)に示すように、第5のマスク308を用いて、ビット線加工膜307、バッファ層306、第1のゲート電極膜305、および電荷捕獲層304を選択的にエッチング除去することで、列方向に延伸し半導体基板300に達する開口部を形成する。その後、第5のマスク308を灰化処理等により除去する。
次に、図24(a)〜(c)に示すように、開口部の内側面に注入オフセット膜309を形成する。続いて、開口部から半導体基板300内の所定の領域に、ポケット注入としてボロンイオンを、ソース・ドレイン注入として砒素イオンをそれぞれ注入する。その後、窒素雰囲気中において例えば900℃で60分間の熱処理を施すことで、メモリトランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能する拡散層ビット線310を形成する。
続いて、図25(a)〜(c)に示すように、半導体基板300上の全面にHDPなどからなる埋め込み酸化膜311を堆積させ、開口部に埋め込み酸化膜311を埋め込む。
次に、図26(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜307が露出するまでCMPにより埋め込み酸化膜311を研磨し、注入オフセット膜309と埋め込み酸化膜311からなるビット線上絶縁膜312を形成する。
続いて、図27(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜307を除去する。
次に、図28(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いてウェットエッチングを行うことによりバッファ層306を除去し、第1のゲート電極膜305を露出させる。この時、注入オフセット膜309および埋め込み酸化膜311もそれぞれエッチングされ、凸形状のビット線上絶縁膜312が形成される。
ここで、BHF溶液を用いた場合、注入オフセット膜309のエッチングレートは、埋め込み酸化膜311よりも大きく、該埋め込み酸化膜311に対するエッチングレート比が3.5となっている。これにより、図28に示す工程において、注入オフセット膜309は著しくエッチングされるが、埋め込み酸化膜311はエッチングされにくいため、注入オフセット膜309と埋め込み酸化膜311の膜厚差が大きくなり、凸状のビット線上絶縁膜312を形成することができる。なお、本実施形態の製造方法では、等方性エッチングおよび異方性エッチングのどちらを用いてもよい。また、ウェットエッチングの代わりにドライエッチングを用いてもよく、ウェットエッチングとドライエッチングを併用してもよい。
次に、図29に示すように、半導体基板300上の全面に多結晶シリコンなどからなる第2のゲート電極膜313を堆積させる。その後、第2のゲート電極膜313上に、リソグラフィ技術を用いて行方向に延伸する溝が設けられた第6のマスク314を形成する。
最後に、図30(a)〜(c)に示すように、第6のマスク314を用いて、第1のゲート電極膜305および第2のゲート電極膜313の一部をエッチング除去し、第1のゲート電極膜305と第2のゲート電極膜313とから構成されるワード線315を形成する。その後、第6のマスク314を灰化処理等により除去する。
ここで、図28に示す工程でビット線上絶縁膜312が凸形状で形成されるため、ビット線上絶縁膜312の行方向における両端部と電荷捕獲層304の上面との段差が軽減されている。これにより、第1のゲート電極膜305を比較的容易にエッチング除去することができ、エッチング除去後に第1のゲート電極膜305の残渣が発生するの抑制することができる。
その後、金属配線形成工程、保護膜形成工程、およびボンディングパッド形成工程を行うが、ここではこれらの工程の説明は省略する。以上の工程により、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法においては、図28に示すようにビット線上絶縁膜312が凸状に形成されるため、第1のゲート電極膜305の残渣が発生するのを抑制することができる。その結果、ワード線間のリークの発生が抑制された不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能となる。また、ビット線上絶縁膜312を構成する注入オフセット膜309と埋め込み酸化膜311とのエッチングレートの差が顕著であるため、図28に示すエッチングの工程では、エッチング処理の条件を比較的容易に導出することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
−不揮発性半導体記憶装置の構成−
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図31(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図31(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図31(b)は図31(a)に示すXXXIb−XXXIb線における断面図であり、図31(c)は図31(a)に示すXXXIc−XXXIc線における断面図である。
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図31(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図31(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図31(b)は図31(a)に示すXXXIb−XXXIb線における断面図であり、図31(c)は図31(a)に示すXXXIc−XXXIc線における断面図である。
図31(a)〜(c)に示すように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板400と、半導体基板400内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線409と、複数の拡散層ビット線409の各々の上に形成され、列方向に延伸するビット線上絶縁膜411と、半導体基板400のうち平面的に見て複数の拡散層ビット線409の間に位置する領域の上に形成された電荷捕獲層404と、電荷捕獲層404上に形成された第1のゲート電極膜405と、第1のゲート電極膜405およびビット線上絶縁膜411の上に形成され、行方向に延伸する第2のゲート電極膜412とを備えている。なお、電荷捕獲層404は、下から順に第1のシリコン酸化膜401、シリコン窒化膜402、および第2のシリコン酸化膜403が積層された多層構造を有している。
ここで、ビット線上絶縁膜411は単一のHDPなどからなる酸化膜から構成されている。また、ビット線上絶縁膜411は、両端部の膜厚が中央部の膜厚よりも小さいテーパ形状を有している。なお、第1のゲート電極膜405と第2のゲート電極膜412とからワード線414が構成されている。なお、本実施形態の不揮発性記憶装置のメモリ動作に関しては、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置と同様であるため、ここでは省略する。
−不揮発性半導体記憶装置の製造方法−
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、図32〜図41を用いて説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す断面図である。なお、図32および図33に示す工程は、上述の実施形態の製造方法(図2および図3)と同様であるため、ここでは簡単に説明する。
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、図32〜図41を用いて説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す断面図である。なお、図32および図33に示す工程は、上述の実施形態の製造方法(図2および図3)と同様であるため、ここでは簡単に説明する。
まず、図32(a)〜(c)に示すように、半導体基板400上に、第1のシリコン酸化膜401、シリコン窒化膜402、および第2のシリコン酸化膜403からなる電荷捕獲層404、多結晶シリコンなどからなるビット線加工膜407、TEOS膜などからなるバッファ層406、SiNなどからなるビット線上絶縁膜411、および列方向に延伸する溝が設けられた第7のマスク408を順次形成する。なお、各層の形成方法は、第1の実施形態の製造方法と同様の方法を用いることができる。
次に、図33(a)〜(c)に示すように、第7のマスク408を用いて、ビット線加工膜407、バッファ層406、第1のゲート電極膜405、および電荷捕獲層404を選択的にエッチング除去することで、列方向に延伸し、半導体基板400に達する開口部を形成する。その後、第7のマスク408を灰化処理などにより除去する。
次に、図34(a)〜(c)に示すように、開口部から半導体基板400内の所定の領域に、ポケット注入としてボロンイオンを、ソース・ドレイン注入として砒素イオンをそれぞれ注入する。その後、窒素雰囲気中において例えば900℃で60分間の熱処理を施すことで、メモリトランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能する拡散層ビット線409を形成する。
次に、図35(a)〜(c)に示すように、半導体基板400上の全面にHDPなどからなる埋め込み酸化膜410を堆積させ、開口部に埋め込み酸化膜410を埋め込む。
続いて、図36(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜407が露出するまでCMPにより埋め込み酸化膜を410を研磨し、ビット線上絶縁膜411を形成する。
次に、図37(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いてウェットエッチングを行うことにより、ビット線上絶縁膜411の上面がバッファ層406の上面よりも
例えば5nm以上20nm以下の範囲内で高くなるように、ビット線上絶縁膜411を加工し、高さ調整を行う。ここで、ウェットエッチングの代わりに、公知のドライエッチングを用いてもよく、ウェットエッチングとドライエッチングを併用してもよい。なお、この高さ調整の工程は必須ではなく、省略しても構わない。
例えば5nm以上20nm以下の範囲内で高くなるように、ビット線上絶縁膜411を加工し、高さ調整を行う。ここで、ウェットエッチングの代わりに、公知のドライエッチングを用いてもよく、ウェットエッチングとドライエッチングを併用してもよい。なお、この高さ調整の工程は必須ではなく、省略しても構わない。
続いて、図38(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜407を除去する。
次に、図39(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いて、等方性のウェットエッチングを行うことによりバッファ層406を除去し、第1のゲート電極膜405を露出させる。この時、ビット線上絶縁膜411もエッチングされ、テーパ形状となる。また、高さ調整の工程(図37)を行ったことにより、第1のゲート電極膜405の上面とビット線上絶縁膜411の上面とは、互いにほぼ等しい高さになっている。
ここで、図39に示す工程において、等方性エッチングを行うことが好ましい。なお、等方性エッチングであれば、ウェットエッチングの代わりにドライエッチングを用いてもよく、両者を併用してもよい。このように、等方性エッチングを用いることで、ビット線上絶縁膜411は、上面からだけでなく側面からもエッチングされる。このため、中央部の膜厚よりも両端部の膜厚が小さいテーパ形状を有するビット線上絶縁膜411を形成することができる。
次に、図40(a)〜(c)に示すように、半導体基板400上の全面に多結晶シリコンなどからなる第2のゲート電極膜412を堆積させる。その後、第2のゲート電極膜412上に、リソグラフィ技術を用いて行方向に延伸する溝が設けられた第8のマスク413を形成する。
最後に、図41(a)〜(c)に示すように、第8のマスク413を用いて、第1のゲート電極膜405および第2のゲート電極膜412の一部をエッチング除去することにより、第1のゲート電極膜405および第2のゲート電極膜412とから構成されるワード線414を形成する。その後、第8のマスク413を灰化処理等により除去する。
ここで、図39に示す工程においてビット線上絶縁膜411がテーパ形状で形成されるため、ビット線上絶縁膜411の行方向における両端部と電荷捕獲層404の上面との段差が軽減される。これにより、第1のゲート電極膜405を比較的容易にエッチング除去することができ、エッチング除去後に第1のゲート電極膜405の残渣が発生されるのを抑制することができる。
その後、金属配線形成工程、保護膜形成工程、およびボンディングパッド形成工程を行うが、ここではこれらの工程の説明は省略する。以上の工程により、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法では、図39に示すようにビット線上絶縁膜411がテーパ形状で形成されるため、第1のゲート電極膜405の残渣が発生するのを抑制することができる。その結果、ワード線間のリークの発生が抑制された不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能となる。
また、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置では、ビット線上絶縁膜411が単一の膜から形成されるため、図35に示す工程では、上述の第1の実施形態の製造方法よりもアスペクト比が小さい開口部に埋め込み酸化膜410を埋め込めばよい。このため、不揮発性半導体記憶装置を微細化しても、埋め込み特性が良好なビット線上絶縁膜411を得ることができる。さらに、単一の膜からなるビット線上絶縁膜411では、複数の膜からなるビット線上絶縁膜で生じるおそれのある各膜の界面での耐圧の低下や劣化を防ぐことができる。このため、ワード線414と拡散層ビット線409とを絶縁する耐圧特性に優れたビット線上絶縁膜411を作製することが可能となる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
−不揮発性半導体記憶装置の構成−
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図42(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図42(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図42(b)は図42(a)に示すXLIIb−XLIIb線における断面図であり、図42(c)は図42(a)に示すXLIIc−XLIIc線における断面図である。
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図42(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図42(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図42(b)は図42(a)に示すXLIIb−XLIIb線における断面図であり、図42(c)は図42(a)に示すXLIIc−XLIIc線における断面図である。
図42(a)〜(c)に示すように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板500と、半導体基板500内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線509と、複数の拡散層ビット線509の各々の上に形成され、列方向に延伸するビット線上絶縁膜511と、半導体基板500のうち平面的に見て複数の拡散層ビット線509の間に位置する領域の上に形成された電荷捕獲層504と、電荷捕獲層504およびビット線上絶縁膜511の上に、行方向に延伸するワード線514とを備えている。なお、電荷捕獲層504は、下から順に第1のシリコン酸化膜501、シリコン窒化膜502、第2のシリコン酸化膜503が積層された多層構造を有している。
ここで、ビット線上絶縁膜511は、単一のHDPなどからなる酸化膜から構成されている。また、ビット線上絶縁膜511は、両端部の膜厚が中央部の膜厚よりも小さいテーパ形状を有している。
また、ワード線514は単層の膜から形成されており、拡散層ビット線509と立体的に交差している。なお、本実施形態の不揮発性記憶装置のメモリ動作に関しては、第1の実施形態の不揮発性半導体記憶装置と同様であるため、ここでは省略する。
−不揮発性半導体記憶装置の製造方法−
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1の製造方法について、図43〜53を用いて説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の第1の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の第1の製造方法を示す断面図である。
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第1の製造方法について、図43〜53を用いて説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の第1の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の第1の製造方法を示す断面図である。
まず、図43(a)〜(c)に示すように、半導体基板500上に、第1のシリコン酸化膜501、シリコン窒化膜502、および第2のシリコン酸化膜503からなる電荷捕獲層504を形成する。その後、電荷捕獲層504上に、犠牲シリコン窒化膜505、犠牲シリコン酸化膜506、および多結晶シリコンなどからなるビット線加工膜507を順次形成する。なお、犠牲シリコン窒化膜505は、減圧CVD法により例えば10nmの膜厚で形成され、犠牲シリコン酸化膜506は、CVD法により例えば10nmの膜厚で形成される。また、ビット線加工膜507は、減圧CVD法により例えば100nmの膜厚で形成される。ビット線加工膜507を形成した後、ビット線加工膜507上に、リソグラフィ技術を用いて列方向に延伸する溝が設けられた第9のマスク508を形成する。
次に、図44(a)〜(c)に示すように、第9のマスク508を用いて、ビット線加工膜507、犠牲シリコン酸化膜506、犠牲シリコン窒化膜505、および電荷捕獲層504を選択的にエッチング除去することで、列方向に延伸し、半導体基板500に達する開口部を形成する。その後、第9のマスク508を灰化処理などにより除去する。
次に、図45(a)〜(c)に示すように、開口部から半導体基板500内の所定の領域に、ポケット注入としてボロンイオンを加速電圧50keV、ドーズ量3×1013/cm2で注入し、ソース・ドレイン注入としてヒ素イオンを加速電圧20keV、ドーズ量2×1015/cm2で注入する。その後、窒素雰囲気中において例えば900℃で60分間の熱処理を施すことで、メモリトランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能する拡散層ビット線509を形成する。
続いて、図46(a)〜(c)に示すように、半導体基板500上の全面に例えばHDPからなる埋め込み酸化膜510を堆積させ、開口部に埋め込み酸化膜510を埋め込む。 次に、図47(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜507が露出するまでCMPにより埋め込み酸化膜510を研磨し、ビット線上絶縁膜511を形成する。
続いて、図48(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いてウェットエッチングを行うことにより、ビット線上絶縁膜511の上面が犠牲シリコン酸化膜506の上面よりも例えば5nm以上20nm以下の範囲内で高くなるように、ビット線上絶縁膜511を加工する。ここで、ウェットエッチングの代わりに、公知のドライエッチングを用いてもよく、ウェットエッチングとドライエッチングを併用してもよい。なお、この高さ調整の工程は必須ではなく、省略しても構わない。
次に、図49(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜507を除去する。
続いて、図50(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いて、等方性のウェットエッチングを行うことにより犠牲シリコン酸化膜506を除去し、犠牲シリコン窒化膜505を露出させる。この時、ビット線上絶縁膜511もエッチングされ、テーパ形状となる。
ここで、図50に示す工程において、等方性エッチングを行うことが好ましい。なお、等方性エッチングであれば、ウェットエッチングの代わりにドライエッチングを用いてもよく、両者を併用してもよい。このように、等方性エッチングを用いることで、ビット線上絶縁膜511は、上面からだけでなく側面からもエッチングされる。このため、中央部の膜厚よりも両端部の膜厚が小さいテーパ形状を有するビット線上絶縁膜511を形成することができる。
次に、図51(a)〜(c)に示すように、犠牲シリコン窒化膜505を除去する。
次いで、図52(a)〜(c)に示すように、半導体基板500上の全面に多結晶シリコンなどからなるゲート電極膜512を堆積させる。その後、ゲート電極膜512上に、リソグラフィ技術を用いて行方向に延伸する溝が設けられた第10のマスク513を形成する。
最後に、図53(a)〜(c)に示すように、第10のマスク513を用いて、ゲート電極膜512の一部を選択的にエッチング除去し、行方向に延伸するワード線514を形成する。その後、第10のマスク513を灰化処理等により除去する。
ここで、図50に示す工程でビット線上絶縁膜511がテーパ形状で形成されるため、ビット線上絶縁膜511の行方向における両端部と電荷捕獲層504の上面との段差が軽減される。これにより、ゲート電極膜512を比較的容易にエッチング除去することができ、エッチング除去後にゲート電極膜512の残渣が発生するのを抑制することができる。
その後、金属配線形成工程、保護膜形成工程、およびボンディングパッド形成工程を行うが、ここではこれらの工程の説明は省略する。以上の工程により、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
次に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の第2の製造方法について、図54〜図64を参照しながら説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の第2の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の第2の製造方法を示す断面図である。なお、図54および図55に示す工程は、上述の本実施形態の第1の製造方法における図43および図44に示す工程と同様である。
まず、図54(a)〜(c)に示すように、半導体基板600上に、第1のシリコン酸化膜601、シリコン窒化膜602、および第2のシリコン酸化膜603を順次堆積させ、これら3種の層からなる電荷捕獲層604を形成する。その後、電荷捕獲層604上に、犠牲シリコン窒化膜605、犠牲シリコン酸化膜606、および多結晶シリコンなどからなるビット線加工膜607を順次形成する。なお、各膜の形成方法は、本実施形態の第1の製造方法と同様である。ビット線加工膜607を形成した後、ビット線加工膜607上に、リソグラフィ技術を用いて列方向に延伸する溝が設けられた第11のマスクを形成する。
次に、図55(a)〜(c)に示すように、第11のマスク608を用いて、ビット線加工膜607、犠牲シリコン酸化膜606、犠牲シリコン窒化膜605、および電荷捕獲層604を選択的にエッチング除去することで、列方向に延伸し、半導体基板600に達する開口部を形成する。その後、第11のマスク608を灰化処理などにより除去する。
次に、図56(a)〜(c)に示すように、開口部の内側面に、CVD法にて、例えば15nmの膜厚で窒化シリコン(SiN)などからなる注入オフセット膜609を形成する。続いて、開口部から半導体基板600内の所定の領域に、ポケット注入としてボロンイオンを加速電圧50keV、ドーズ量3×1013/cm2で注入し、ソース・ドレイン注入としてヒ素イオンを加速電圧20keV、ドーズ量2×1015/cm2で注入する。その後、窒素雰囲気中において例えば900℃で60分間の熱処理を施すことで、メモリトランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能する拡散層ビット線610を形成する。
続いて、図57(a)〜(c)に示すように、半導体基板600上の全面に例えばHDPからなる埋め込み酸化膜611を堆積させ、開口部に埋め込み酸化膜611を埋め込む。
次に、図58(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜607が露出するまでCMPにより埋め込み酸化膜611を研磨し、注入オフセット膜609と埋め込み酸化膜611からなるビット線上絶縁膜612を形成する。
続いて、図59(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いてウェットエッチングを行うことにより、上面が犠牲シリコン酸化膜606の上面よりも例えば5nm以上20nm以下の範囲内で高くなるように、埋め込み酸化膜611を加工する。ここで、注入オフセット膜609が例えばSiNのようなBHF溶液に対し耐性がある(エッチングされにくい)膜から構成されている場合、注入オフセット膜609と埋め込み酸化膜611とは同時にエッチングされない。なお、ウェットエッチングの代わりに、公知のドライエッチングを用いてもよく、ウェットエッチングとドライエッチングを併用してもよい。また、この高さ調整の工程は必須ではなく、省略しても構わない。
次に、図60(a)〜(c)に示すように、注入オフセット膜609の上部およびビット線加工膜607を除去する。ここで、注入オフセット膜609は、上面が埋め込み酸化膜611の上面とほぼ同等の高さになるように、加工される。
続いて、図61(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いて、等方性のウェットエッチングを行うことにより犠牲シリコン酸化膜606を除去し、犠牲シリコン窒化膜605を露出させる。この時、注入オフセット膜609および埋め込み酸化膜611もそれぞれエッチングされ、テーパ形状のビット線上絶縁膜612が形成される。
ここで、図61に示す工程において、等方性エッチングを行うことが好ましい。なお、等方性エッチングであれば、ウェットエッチングの代わりにドライエッチングを用いてもよく、両者を併用してもよい。このように、等方性エッチングを用いることで、ビット線上絶縁膜612は、上面だけでなく側面からもエッチングされる。このため、中央部の膜厚よりも両端部の膜圧が小さいテーパ形状を有するビット線上絶縁膜612を形成することができる。
次に、図62(a)〜(c)に示すように、犠牲シリコン窒化膜605を除去する。
続いて、図63(a)〜(c)に示すように、半導体基板600上の全面に多結晶シリコンなどからなるゲート電極膜613を堆積させる。その後、ゲート電極膜613上に、リソグラフィ技術を用いて行方向に延伸する溝が設けられた第12のマスク614を形成する。
最後に、図64(a)〜(c)に示すように、第12のマスク614を用いて、ゲート電極膜613の一部をエッチング除去することにより、ゲート電極膜613からなるワード線615を形成する。その後、第12のマスク614を灰化処理等により除去する。
ここで、図61に示す工程でビット線上絶縁膜612がテーパ形状で形成されるため、ビット線上絶縁膜612の行方向における両端部と電荷捕獲層604の上面との段差が軽減される。これにより、ゲート電極膜613を比較的容易エッチング除去することができ、エッチング除去後にゲート電極膜613の残渣が発生するのを抑制することができる。
その後、金属配線形成工程、保護膜形成工程、およびボンディングパッド形成工程を行うが、ここではこれらの工程の説明は省略する。以上の工程により、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の第1の製造方法および第2の製造方法では、ビット線上絶縁膜511、612がテーパ形状で形成されるため、ゲート電極膜を比較的容易にエッチングすることができ、ゲート電極膜の残渣が発生するのを抑制することができる。その結果、ワード線間のリークの発生が抑制された不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能となる。
また、ワード線が単一のゲート電極膜から形成されている。これにより、ワード線が複数のゲート電極膜から形成される場合、各ゲート電極膜間の界面が自然酸化される結果、抵抗が大きくなるおそれがあるが、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法では、比較的抵抗が低いワード線を形成することができる。
さらに、ワード線が単一の膜から構成されていることで、上述の自然酸化膜の影響を考慮する必要がないため、図53および図64に示すゲート電極膜を選択的にエッチングする際には、第2のシリコン酸化膜に対するエッチングレートが比較的大きくなるようなエッチング処理の条件を用いることができ、ゲート電極膜が十分にエッチングされ、残渣が発生するのをより抑制することが可能となる。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
−不揮発性半導体記憶装置の構成−
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図65(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図65(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図65(b)は図65(a)に示すLXVb−LXVb線における断面図であり、図65(c)は図65(a)に示すLXVc−LXVc線における断面図である。
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図65(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。図65(a)は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す上面図であり、図65(b)は図65(a)に示すLXVb−LXVb線における断面図であり、図65(c)は図65(a)に示すLXVc−LXVc線における断面図である。
図65(a)〜(c)に示すように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板700と、半導体基板700内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線706と、複数の拡散層ビット線706の各々の上に形成され、列方向に延伸するビット線上絶縁膜708と、半導体基板700のうち平面的に見て複数の拡散層ビット線706の間に位置する領域の上に、下から順に形成された第1のシリコン酸化膜701およびシリコン窒化膜702と、シリコン窒化膜702上から複数箇所のビット線上絶縁膜708上にわたって形成された第2のシリコン酸化膜709と、第2のシリコン酸化膜上に行方向に延伸するワード線713とを備えている。なお、第1のシリコン酸化膜701、シリコン窒化膜702、および第2のシリコン酸化膜709は、電荷捕獲層710を構成している。
ここで、ビット線上絶縁膜708は、単一のHDPなどからなる酸化膜から構成されている。また、ビット線上絶縁膜708は、行方向における両端部の膜厚が中央部の膜厚よりも小さいテーパ形状を有している。なお、ワード線713は単層の膜から構成されており、拡散層ビット線706と立体的に交差している。
以上のように、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置は、列方向に延伸する各ビット線上絶縁膜708の間に形成された電荷捕獲層710の一部と、複数の拡散層ビット線706のうち電荷捕獲層710の一部の両側方に位置する部分と、ワード線713のうち電荷捕獲層710の一部の上に位置する部分とを有するメモリトランジスタが行列状に配置されている。また、本実施形態の不揮発性記憶装置のメモリ動作に関しては、上述の第1の実施形態と同様である。
−不揮発性半導体記憶装置の製造方法−
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、図66〜図74を用いて説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す断面図である。
最初に、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、図66〜図74を用いて説明する。ここで、各図の(a)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す上面図であり、各図の(b)、(c)は、それぞれ本実施形態の製造方法を示す断面図である。
まず、図66(a)〜(c)に示すように、半導体基板700上に、第1のシリコン酸化膜701、シリコン窒化膜702、犠牲シリコン酸化膜703、および多結晶シリコンなどからなるビット線加工膜704を順次堆積させる。なお、第1のシリコン酸化膜701は、熱酸化法により例えば7nmの膜厚で形成され、シリコン窒化膜702および犠牲シリコン酸化膜703は、減圧CVD法によりそれぞれ10nmの膜厚で形成される。また、ビット線加工膜704は、減圧CVD法により50nmの膜厚で形成される。ビット線加工膜704を形成した後、ビット線加工膜704上に、リソグラフィ技術を用いて列方向に延伸する溝が設けられた第13のマスク705を形成する。
次に、図67(a)〜(c)に示すように、第13のマスク705を用いて、ビット線加工膜704、犠牲シリコン酸化膜703、シリコン窒化膜702、第1のシリコン酸化膜701を選択的にエッチング除去し、列方向に延伸し、半導体基板700に達する開口部を形成する。その後、第13のマスク705を灰化処理などにより除去する。
次に、図68(a)〜(c)に示すように、開口部から半導体基板700内の所定の領域に、ポケット注入としてボロンイオンを加速電圧50keV、ドーズ量3×1013/cm2で注入し、ソース・ドレイン注入としてヒ素イオンを加速電圧20keV、ドーズ量2×1015/cm2で注入する。その後、窒素雰囲気中において例えば900℃で60分間の熱処理を施すことで、メモリトランジスタのソース領域及びドレイン領域として機能する拡散層ビット線706を形成する。
次に、図69(a)〜(c)に示すように、半導体基板700上の全面に例えばHDPからなる埋め込み酸化膜707を堆積させ、開口部に埋め込み酸化膜707を埋め込む。
次に、図70(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜704が露出するまでCMPにより埋め込み酸化膜707を研磨し、ビット線上絶縁膜708を形成する。
続いて、図71(a)〜(c)に示すように、ビット線加工膜704を除去する。
次に、図72(a)〜(c)に示すように、例えばBHF溶液を用いて、等方性のウェットエッチングを行うことにより犠牲シリコン酸化膜703を除去し、シリコン窒化膜702を露出させる。この時、ビット線上絶縁膜708もエッチングされ、テーパ形状となる。
ここで、図72に示す工程においては、等方性エッチングを行うことが好ましい。なお、等方性エッチングであれば、ウェットエッチングの代わりにドライエッチングを用いてもよく、両者を併用してもよい。このように、等方性エッチングを用いることで、ビット線上絶縁膜708は、上面からだけでなく側面からもエッチングされる。このため、中央部の膜厚よりも両端部の膜厚が小さいテーパ形状を有するビット線上絶縁膜708を形成することができる。
次いで、図73(a)〜(c)に示すように、半導体基板700上の全面に第2のシリコン酸化膜709を形成する。これにより、第1のシリコン酸化膜701、シリコン窒化膜702および第2のシリコン酸化膜709から構成される電荷捕獲層710が形成される。続いて、第2のシリコン酸化膜709上に、多結晶シリコンなどからなるゲート電極膜711を堆積させる。その後、ゲート電極膜711上に、リソグラフィ技術を用いて行方向に延伸する溝が設けられた第14のマスク712を形成する。
最後に、図74(a)〜(c)に示すように、第14のマスク712を用いて、ゲート電極膜711の一部を選択的にエッチング除去し、行方向に延伸するワード線713を形成する。その後、第14のマスク712を灰化処理等により除去する。
次いで、金属配線形成工程、保護膜形成工程、およびボンディングパッド形成工程を行うが、ここではこれらの工程の説明は省略する。以上の工程により、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法では、ビット線上絶縁膜708がテーパ形状で形成されることで、図73に示す工程でビット線上絶縁膜708の形状に沿って設けられる第2のシリコン酸化膜709もテーパ形状となる。このため、比較的段差の小さい第2のシリコン酸化膜709が形成される。その結果、ゲート電極膜711をエッチング除去する際に、該ゲート電極膜711の残渣が発生するのを抑制することができ、ワード線間のリークの発生が抑制された不揮発性半導体記憶装置を製造することができる。
また、上述の第4の実施形態と同様に、ワード線713が単一の膜(ゲート電極膜711)から構成されているため、膜内に自然酸化膜が形成されることがなく、比較的抵抗が低いワード線713を形成することができる。
また、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置の製造方法では、上述の第1の実施形態の製造方法のように、注入オフセット膜やバッファ層を形成していないため、より簡単な工程で不揮発性半導体記憶装置を作製することができる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法は、例えば記憶装置を必要とする種々の電子機器において有用である。
10 半導体基板
11 第1のシリコン酸化膜
12 シリコン窒化膜
13 第2のシリコン酸化膜
14 電荷捕獲層
15 第1のゲート電極膜
16 第1のマスク
17 ビット線
18 埋め込み膜
19 ビット線上酸化膜
20 第2のゲート電極膜
21 第2のマスク
22 ワード線
23 側壁部
24 残渣
100、200、300、400、500、600、700 半導体基板
101、201、301、401、501、601、701 第1のシリコン酸化膜
102、202、302、402、502、602、702 シリコン窒化膜
103、203、303、403、503、603、709 第2のシリコン酸化膜
104、204、304、404、504、604、710 電荷捕獲層
105、205、305、405 第1のゲート電極膜
106、206、306、406 バッファ層
107、207、307、407、507、607、704 ビット線加工膜
108 第1のマスク
109、209、309、609 注入オフセット膜
110、210、310、409、509、610、706 拡散層ビット線
111、211、311、410、510、611、707 埋め込み酸化膜
112、212、312、411、511、612、708 ビット線上絶縁膜
113、213、313、412、 第2のゲート電極膜
114 第2のマスク
115、215、315、414、514、615、713 ワード線
208 第3のマスク
214 第4のマスク
308 第5のマスク
314 第6のマスク
408 第7のマスク
413 第8のマスク
505、605 犠牲シリコン窒化膜
506、606、703 犠牲シリコン酸化膜
508 第9のマスク
512、613、711 ゲート電極膜
513 第10のマスク
608 第11のマスク
614 第12のマスク
705 第13のマスク
712 第14のマスク
11 第1のシリコン酸化膜
12 シリコン窒化膜
13 第2のシリコン酸化膜
14 電荷捕獲層
15 第1のゲート電極膜
16 第1のマスク
17 ビット線
18 埋め込み膜
19 ビット線上酸化膜
20 第2のゲート電極膜
21 第2のマスク
22 ワード線
23 側壁部
24 残渣
100、200、300、400、500、600、700 半導体基板
101、201、301、401、501、601、701 第1のシリコン酸化膜
102、202、302、402、502、602、702 シリコン窒化膜
103、203、303、403、503、603、709 第2のシリコン酸化膜
104、204、304、404、504、604、710 電荷捕獲層
105、205、305、405 第1のゲート電極膜
106、206、306、406 バッファ層
107、207、307、407、507、607、704 ビット線加工膜
108 第1のマスク
109、209、309、609 注入オフセット膜
110、210、310、409、509、610、706 拡散層ビット線
111、211、311、410、510、611、707 埋め込み酸化膜
112、212、312、411、511、612、708 ビット線上絶縁膜
113、213、313、412、 第2のゲート電極膜
114 第2のマスク
115、215、315、414、514、615、713 ワード線
208 第3のマスク
214 第4のマスク
308 第5のマスク
314 第6のマスク
408 第7のマスク
413 第8のマスク
505、605 犠牲シリコン窒化膜
506、606、703 犠牲シリコン酸化膜
508 第9のマスク
512、613、711 ゲート電極膜
513 第10のマスク
608 第11のマスク
614 第12のマスク
705 第13のマスク
712 第14のマスク
Claims (22)
- 基板と、
前記基板内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線と、
前記基板のうち平面的に見て前記複数の拡散層ビット線の間に位置する領域の上に形成された電荷捕獲層と、
前記複数の拡散層ビット線の各々の上に形成され、前記電荷捕獲層を貫通し、行方向における両端部の膜厚が中央部の膜厚よりも小さいビット線上絶縁膜と、
前記電荷捕獲層および前記ビット線上絶縁膜の上に行方向に延伸し、前記複数の拡散層ビット線と立体的に交差するゲート電極とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 前記ビット線上絶縁膜は、行方向における中央部に形成された第1の絶縁膜と、行方向における両端部に形成された注入オフセット膜とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記ビット線上絶縁膜は、単層の絶縁膜であることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記ビット線上絶縁膜は、テーパ形状であることを特徴とする請求項1〜3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記ビット線上絶縁膜は、凸形状であることを特徴とする請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記注入オフセット膜は、前記第1の絶縁膜よりエッチングレートが大きいことを特徴とする請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記電荷捕獲層は、第1のシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、第2のシリコン酸化膜が下から順に積層された多層構造を有していることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第2のシリコン酸化膜は、前記シリコン窒化膜上から複数箇所の前記ビット線上絶縁膜上にわたって形成されており、前記ゲート電極は前記第2のシリコン酸化膜上に行方向に延伸することを特徴とする請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記ゲート電極は、前記電荷捕獲層の上に形成された第1のゲート電極と、前記ビット線上絶縁膜および前記第1のゲート電極の上に形成された第2のゲート電極とから構成されていることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記電荷捕獲層の一部と前記複数の拡散層ビット線のうち、前記電荷捕獲層の一部の両側方に位置する部分と、前記ゲート電極のうち前記電荷捕獲層の一部の上に位置する部分とを有するメモリトランジスタが行列状に配置されていることを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 基板上に、絶縁性の電荷捕獲層、導電体からなる第1のゲート電極形成膜、絶縁性のバッファ層、および絶縁性のビット線加工膜を順次形成する工程(a)と、
第1のマスクを用いて、前記電荷捕獲層、前記第1のゲート電極形成膜、前記バッファ層、および前記ビット線加工膜を選択的にエッチング除去することにより、列方向に延伸し前記基板に達する開口部を形成する工程(b)と、
前記第1のマスクを除去した後、前記開口部から不純物を導入し、前記基板内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線を形成する工程(c)と、
前記開口部に第1の絶縁膜を埋め込むことで、ビット線上絶縁膜を形成する工程(d)と、
前記ビット線加工膜を除去した後、前記第1のゲート電極形成膜が露出するまで、前記バッファ層および前記ビット線上絶縁膜をエッチング除去することで、前記ビット線上絶縁膜の行方向における両端部の膜厚を中央部の膜厚よりも小さくする工程(e)と、
前記第1のゲート電極形成膜および前記ビット線上絶縁膜の上に、第2のゲート電極形成膜を形成する工程(f)と、
第2のマスクを用いて、前記第2のゲート電極形成膜と前記第1のゲート電極形成膜の一部とを選択的にエッチング除去し、前記第1のゲート電極形成膜と前記第2のゲート電極絶縁膜とで構成され、行方向に延伸するゲート電極を形成する工程(g)とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 前記工程(c)は、前記第1のマスクを除去した後、且つ前記不純物の導入前に、前記開口部の内側面に注入オフセット膜を形成する工程をさらに含んでおり、
前記ビット線上絶縁膜は前記第1の絶縁膜と前記注入オフセット膜とから構成されていることを特徴とする請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 前記工程(f)では、前記バッファ層および前記ビット線上絶縁膜を等方性エッチングにより除去することで、テーパ形状の前記ビット線上絶縁膜を形成することを特徴とする請求項11〜12のうちいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
- 前記工程(f)では、前記第1の絶縁膜のエッチングレートが前記注入オフセット膜のエッチングレートよりも小さい条件でエッチングを行うことにより、凸形状の前記ビット線上絶縁膜を形成することを特徴とする請求項12に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
- 前記工程(d)の後且つ前記工程(e)の前に、前記ビット線上絶縁膜の上面が前記バッファ層の上面よりも所定の範囲内で高くなるように、前記ビット線上絶縁膜をエッチング除去する工程(h)をさらに備えていることを特徴とする請求項11〜14のうちいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
- 基板上に、電荷捕獲層、犠牲シリコン窒化膜、犠牲シリコン酸化膜、およびビット線加工膜を順次形成する工程(a)と、
第1のマスクを用いて、前記捕獲層、前記犠牲シリコン窒化膜、前記犠牲シリコン酸化膜、および前記ビット線加工膜を選択的にエッチング除去することにより、列方向に延伸し前記基板に達する開口部を形成する工程(b)と、
前記第1のマスクを除去した後、前記開口部から不純物を導入し、前記基板内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線を形成する工程(c)と、
前記開口部に第1の絶縁膜を埋め込むことで、ビット線上絶縁膜を形成する工程(d)と、
前記ビット線加工膜を除去した後、前記犠牲シリコン窒化膜が露出するまで、前記犠牲シリコン酸化膜および前記ビット線上絶縁膜をエッチング除去することで、前記ビット線上絶縁膜の行方向における両端部の膜厚を中央部の膜厚よりも小さくする工程(e)と、
前記犠牲シリコン窒化膜を除去した後、前記電荷捕獲層および前記ビット線上絶縁膜の上にゲート電極形成膜を形成する工程(f)と、
第2のマスクを用いて、前記ゲート電極形成膜を選択的にエッチング除去し、前記電荷捕獲層および前記ビット線上絶縁膜の上に行方向に延伸するゲート電極を形成する工程(g)とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 前記工程(c)は、前記第1のマスクを除去した後、且つ前記不純物の導入前に、前記開口部の内側面に注入オフセット膜を形成する工程をさらに含んでおり、
前記ビット線上絶縁膜は前記第1の絶縁膜と前記注入オフセット膜とから構成されていることを特徴とする請求項16に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 前記工程(e)では、前記犠牲シリコン酸化膜および前記ビット線上絶縁膜を等方性エッチングにより除去することで、テーパ形状の前記ビット線上絶縁膜を形成することを特徴とする請求項16または17に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
- 前記工程(e)では、前記第1の絶縁膜のエッチングレートが前記注入オフセット膜のエッチングレートよりも小さい条件でエッチングを行うことにより、凸形状の前記ビット線上絶縁膜を形成することを特徴とする請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
- 前記工程(d)の後且つ前記工程(e)の前に、前記ビット線上絶縁膜の上面が前記犠牲シリコン酸化膜の上面よりも所定の範囲内で高くなるように、前記ビット線上絶縁膜をエッチング除去する工程(i)をさらに備えていることを特徴とする請求項17〜19のうちいずれか1つに記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
- 基板上に、下から順に第1のシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、および犠牲シリコン酸化膜が積層されてなる電荷捕獲層およびビット線加工膜を順次形成する工程(a)と、
第1のマスクを用いて、前記電荷捕獲層および前記ビット線加工膜を選択的にエッチング除去することにより、列方向に延伸し前記基板に達する開口部を形成する工程(b)と、
前記第1のマスクを除去した後、前記開口部から不純物を導入し、前記基板内に列方向に延伸する複数の拡散層ビット線を形成する工程(c)と、
前記開口部に第1の絶縁膜を埋め込むことで、ビット線上絶縁膜を形成する工程(d)と、
前記ビット線加工膜を除去した後、前記シリコン窒化膜が露出するまで、前記犠牲シリコン酸化膜および前記ビット線上絶縁膜をエッチング除去することで、前記ビット線上絶縁膜の行方向における両端部の膜厚を中央部の膜厚よりも小さくする工程(e)と、
前記シリコン窒化膜の上から複数箇所の前記ビット線上絶縁膜の上にわたって、第2のシリコン酸化膜を形成する工程(f)と、
前記第2のシリコン酸化膜上に、ゲート電極形成膜を形成する工程(g)と、
第2のマスクを用いて、前記ゲート電極形成膜を選択的にエッチングし、前記第2のシリコン酸化膜上に行方向に延伸するゲート電極を形成する工程(h)とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。 - 前記工程(f)では、前記犠牲シリコン酸化膜および前記ビット線上絶縁膜を等方性エッチングにより除去することで、テーパ形状の前記ビット線上絶縁膜を形成することを特徴とする請求項21に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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