JP2008084825A - 正極活物質粉末 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い放電容量を示し、かつ高い電流レートにおいて高出力を示すことが可能な非水電解質二次電池に有用な正極活物質粉末を提供する。
【解決手段】一次粒子および一次粒子の凝集粒子からなる正極活物質粉末であって、該粉末における一次粒子および一次粒子の凝集粒子の体積基準の平均粒径が0.1μm以上3μm以下であり、[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]の百分率が10%以下であり、粉末のBET比表面積が2m2/gを超え7m2/g以下である正極活物質粉末。前記の正極活物質粉末を有する非水電解質二次電池用正極。前記の非水電解質二次電池用正極を有する非水電解質二次電池。
【選択図】なし

Description

本発明は正極活物質粉末に関する。さらに詳しくは非水電解質二次電池に用いられる正極活物質粉末に関する。
正極活物質粉末は、リチウム二次電池などの非水電解質二次電池に用いられている。非水電解質二次電池は、既に携帯電話やノートパソコン等の電源として実用化されており、更に自動車用途や電力貯蔵用途などの中・大型用途においても、適用が試みられている。
従来の正極活物質粉末として、特許文献1には平均一次粒子径が0.54μm〜2.02μmでかつ平均二次粒子径が3.6μm〜10μmの粉末が、特許文献2には平均一次粒子径が0.17μm〜0.7μmでかつ二次粒子のメジアン径が6〜12μmの粉末が、それぞれ具体的に記載されている。
特開平6−325791号公報 特開2005−141983号公報
しかしながら、従来の正極活物質粉末を用いて得られる非水電解質二次電池は、放電容量については問題の少ないものの、高い電流レートにおける高出力を要求される用途、すなわち自動車用途や電動工具等のパワーツール用途においては、十分なものではない。本発明の目的は、高い放電容量を示し、かつ高い電流レートにおいて高出力を示すことが可能な非水電解質二次電池に有用な正極活物質粉末を提供することにある。
本発明者らは上記事情に鑑み、種々検討した結果、特定の正極活物質粉末を使用して得られる非水電解質二次電池が、高い放電容量を示し、かつ高い電流レートにおいて高出力を示すことが可能であることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、下記の発明から構成される。
<1>一次粒子および一次粒子の凝集粒子からなる正極活物質粉末であって、該粉末における一次粒子および一次粒子の凝集粒子の体積基準の平均粒径が0.1μm以上3μm以下であり、[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]の百分率が10%以下であり、粉末のBET比表面積が2m2/gを超え7m2/g以下である正極活物質粉末。
<2>正極活物質の組成が、式(1)で表される前記<1>記載の正極活物質粉末。
Lix1Ni1-y11 y12 (1)
(式(1)中、x1、y1はそれぞれ0.9≦x1≦1.2、0≦y1≦0.5であり、M1はCoである。)
<3>正極活物質の組成が、式(2)で表される前記<1>記載の正極活物質粉末。
Lix2Ni1-y22 y22 (2)
(式(2)中、x2、y2はそれぞれ0.9≦x2≦1.2、0.3≦y2≦0.9であり、M2はCoおよびMnである。)
<4>前記<1>〜<3>のいずれかに記載の正極活物質粉末を有する非水電解質二次電池用正極。
<5>導電材を有する前記<4>記載の非水電解質二次電池用正極。
<6>導電材が繊維状炭素材料を含有する前記<5>記載の非水電解質二次電池用正極。
<7>前記<4>〜<6>のいずれかに記載の非水電解質二次電池用正極を有する非水電解質二次電池。
本発明の正極活物質粉末を非水電解質二次電池に使用すると、高い放電容量を示し、かつ高い電流レートにおいて高出力を示すことから、本発明の正極活物質粉末は、非水電解質二次電池用として使用することができ、特に、高い電流レートにおける高出力を要求される用途、すなわち自動車用途や電動工具等のパワーツール用途の非水電解質二次電池用として好適に使用することができ、本発明は工業的に極めて有用である。
本発明の正極活物質粉末は、一次粒子および一次粒子の凝集粒子からなる正極活物質粉末であって、該粉末における一次粒子および一次粒子の凝集粒子の体積基準の平均粒径が0.1μm以上3μm以下であり、[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]の百分率が10%以下であり、粉末のBET比表面積が2m2/gを超え7m2/g以下であることを特徴とする。
本発明において、正極活物質粉末における一次粒子および一次粒子の凝集粒子の体積基準の平均粒径とは、一次粒子および一次粒子が凝集してなる凝集粒子の体積基準の累積粒度分布に於いて、50%累積時の微小粒子側から見た粒径(D50)のことを意味し、レーザー回折散乱法粒度分布測定装置により測定される値でD50の値を用いる。本発明の正極活物質粉末においては、一次粒子と一次粒子の凝集粒子とが混在しているため、レーザー回折散乱法粒度分布測定装置を用いて、正極活物質粉末について粒径を測定すると、一次粒子および一次粒子の凝集粒子の粒径が合計されて測定され、それらの粒径の平均値が値(D50)として得られる。また、本発明においては、上記の平均粒径を0.1μm以上3μm以下とすることで、高い放電容量を示し、かつ高い電流レートにおいて高出力を示すことが可能である非水電解質二次電池用の正極活物質粉末とすることができるのである。また、平均粒径は、0.1μm以上2μm以下が好ましく、より好ましくは0.1μm以上1.5μm以下である。平均粒径を上記の範囲とすることで、より高い放電容量を示す非水電解質二次電池用の正極活物質粉末とすることができる。また、平均粒径が0.1μmを下回ると、正極活物質粉末と後述の導電材、バインダーとの相性が良くなく、後述の正極集電体との結着性が低下することにより、結果的に非水電解質二次電池の放電容量低下、サイクル性低下を招くことから好ましくない。また、平均粒径が3μmを上回ると、得られる非水電解質二次電池が、高い電流レートにおいて高出力を示すことが十分でないことから、好ましくない。
本発明において、[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]の百分率は10%以下であり、好ましくは7%以下、より好ましくは5%以下である。ここで、該百分率は、前記と同様のレーザー回折散乱法粒度分布測定装置により測定される値を用いる。ここで粒子とは、一次粒子および一次粒子の凝集粒子のことをいう。該百分率が10%を超えると、得られる非水電解質二次電池が、高い電流レートにおいて高出力を示すことが十分でないことから、好ましくない。また、該百分率を7%以下、5%以下と小さくしていくことで、より高出力の非水電解質二次電池とすることができる傾向にある。
本発明において、粉末のBET比表面積は、2m2/gを超え7m2/g以下である。粉末のBET比表面積を上記の範囲とすることで、高い放電容量を示し、かつ高い電流レートにおいて高出力を示すことが可能である非水電解質二次電池用の正極活物質粉末とすることができる。さらに、高い放電容量、高出力を示す非水電解質二次電池を得る意味で、粉末のBET比表面積は、好ましくは2.5m2/g以上7m2/g以下、より好ましくは3m2/g以上4m2/g以下である。粉末のBET比表面積が2.0m2/g以下では、非水電解質二次電池の放電容量の点で好ましくなく、7m2/gを超えると、粉末の保存特性、正極集電体との結着性等、操作性の点で好ましくない。
また、本発明の正極活物質粉末の組成としては、以下の代表組成、すなわち、式(1)で表される組成、式(2)で表される組成を挙げることができる。
Lix1Ni1-y11 y12 (1)
(式(1)中、x1、y1はそれぞれ0.9≦x1≦1.2、0≦y1≦0.5であり、M1はCoである。)
ここで、放電容量をより高くする意味で、x1は1.0以上1.1以下が好ましく、より好ましくは1.0以上1.05以下である。また、同様の意味で、y1は0.05以上0.3以下が好ましく、より好ましくは0.1以上0.2以下である。
Lix2Ni1-y22 y22 (2)
(式(2)中、x2、y2はそれぞれ0.9≦x2≦1.2、0.3≦y2≦0.9であり、M2はCoおよびMnである。)
ここで、放電容量をより高くする意味で、x2は1.0以上1.1以下が好ましく、より好ましくは1.0以上1.05以下である。また、同様の意味で、y2は0.4以上0.8以下が好ましく、より好ましくは0.5以上0.7以下である。また、M2は、Co:Mnがモル比で50:50〜20:80の範囲であることが好ましく、より好ましくは40:60〜30:70の範囲である。
また、本発明の効果を損なわない範囲で、上記のM1、M2の元素の一部をB、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Mg、Sc、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Tc、Fe、Ru、Rh、Ir、Pd、Cu、Ag、Zn等の元素で置換してもよい。
また本発明の正極活物質粉末について、粉末X線回折測定により特定される結晶構造は、通常、NaFeO2型結晶構造である。
また、本発明の正極活物質粉末をコア材として、その粒子の表面に、さらにB,Al,Ga,In,Si,Ge,Sn,Mgおよび遷移金属元素から選ばれる1種以上の元素を含有する化合物で被着させてもよい。上記元素の中でも、B,Al,Mg,Co,Cr,MnおよびFeから選ばれる1種以上が好ましく、操作性の観点からAlがより好ましい。化合物としては、例えば上記元素の酸化物、水酸化物、オキシ水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、有機酸塩またはこれらの混合物が挙げられる。中でも、酸化物、水酸化物、オキシ水酸化物、炭酸塩またはこれらの混合物が好ましい。また、上記の被着処理後、熱処理する場合においては、その熱処理の温度にもよるが、被着熱処理後の粉末のBET比表面積が、上記の本発明の正極活物質粉末におけるBET比表面積の範囲より小さくなる場合があるが、その場合、本発明における正極活物質粉末のBET比表面積の範囲は被着前のものとする。
次に本発明の正極活物質粉末を製造する方法について説明する。
本発明の正極活物質粉末は、焼成により本発明の正極活物質粉末となり得る金属化合物混合物を焼成することにより製造することができる。すなわち、対応する金属元素を含有する化合物を、所定の組成となるように秤量し、混合した後に得られる金属化合物混合物を焼成することにより製造することができる。例えば、好ましい組成の一つであるLi1.08[Ni0.35Mn0.44Co0.21]O2で表される複合酸化物は、水酸化リチウム、三酸化二ニッケル、炭酸マンガン、酸化コバルトをLi:Ni:Mn:Coのモル比が1.08:0.35:0.44:0.21となるように秤量し、混合した後に得られる金属化合物混合物を焼成することにより得ることができる。
前記の金属元素を含有する化合物としては、例えばLi、Al、Ni、Mn、Co、Feの金属元素を含有する化合物で、酸化物を用いるか、または、水酸化物、オキシ水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、酢酸塩、ハロゲン化物、シュウ酸塩、アルコキシドなど高温で分解および/または酸化して酸化物になり得るものを用いることができる。これらの中でも、Liを含有する化合物としては水酸化物および/または炭酸塩が好ましく、Alを含有する化合物としては水酸化物および/または酸化物が好ましく、Niを含有する化合物としては水酸化物および/または酸化物が好ましく、Mnを含有する化合物としては炭酸塩および/または酸化物が好ましく、Coを含有する化合物としては酸化物および/または水酸化物が好ましく、Feを含有する化合物としては水酸化物および/または酸化物が好ましい。また、上記の金属元素の2種以上を含有する複合化合物を、金属元素を含有する化合物として用いてもよい。
また、正極活物質粉末の結晶性を高めるため、焼成前の前記の金属化合物混合物が、さらにホウ素を含有する化合物を含有していてもよい。ホウ素を含有する化合物の含有量としては、通常、前記金属化合物混合物中のリチウムを除く金属元素の総モルに対して、ホウ素換算で0.00001モル%以上5モル%以下含有していてもよい。好ましくは、ホウ素換算で0.0001モル%以上3モル%以下である。ホウ素を含有する化合物としては、酸化ホウ素、ホウ酸が挙げられ、好ましくはホウ酸である。また、ここで金属化合物混合物にさらに含有されたホウ素は、焼成後の本発明の正極活物質粉末に残留していてもよいし、洗浄、蒸発等により除去されていてもよい。
前記金属元素を含有する化合物の混合は、乾式混合、湿式混合のいずれによってもよいが、より簡便な乾式混合が好ましく、乾式混合装置としては、V型混合機、W型混合機、リボン混合機、ドラムミキサー、乾式ボールミル等によって行うことができる。
また、焼成時の固相反応を促進させる観点から、金属化合物混合物の体積基準の平均粒径は、1μm以上20μm以下の範囲の値であることが好ましい。ここで、金属化合物混合物の体積基準の平均粒径は、上記と同様のレーザー回折散乱法粒度分布測定装置により測定する。
前記金属化合物混合物を、必要に応じて圧縮成形した後、例えば、700℃以上1200℃以下の温度範囲にて、2〜30時間保持して焼成することにより焼成品を得る。焼成の際には、金属化合物混合物を入れた焼成容器が破損しない範囲で、急速に保持温度まで到達させることが好ましい。また焼成の雰囲気としては、組成にもよるが、空気、酸素、窒素、アルゴンまたはそれらの混合ガスを用いることができるが、酸素が含まれている雰囲気が好ましい。
次に焼成品を、粉砕機を用いて粉砕して、本発明の正極活物質粉末を得ることができる。本発明における[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]の百分率を10%以下とする観点で、粉砕機としては、ジェットミルを用いることが好ましい。ジェットミルの場合、ジェット気流により焼成物を構成する粒子を加速させ粒子同士の衝突により粉砕を行い、衝突による結晶構造の歪みが少なく、また短時間での粉砕が容易であることから、本発明における目的以外の粒子の発生が抑えることができる。ジェットミルに換えて、振動ミルや乾式ボールミルを用いて、粉砕してもよいが、その際には、さらに風力分級操作を要する等、工程が複雑になる場合がある。また、ジェットミルとして、分級機が内蔵された流動層式ジェットミルを用いることがより好ましい。該ジェットミルとしては、カウンタジェットミル(ホソカワミクロン株式会社製、製品名)を挙げることができる。
次に、本発明の正極活物質粉末を有する非水電解質二次電池用正極を製造する方法について説明する。該正極は、本発明の正極活物質粉末、導電材およびバインダーを含む正極合剤を正極集電体に担持させて製造することができ、非水電解質二次電池用正極は導電材を有する。
前記導電材としては炭素質材料を用いることができ、炭素質材料として黒鉛粉末、カーボンブラック、アセチレンブラック、繊維状炭素材料などを挙げることができる。カーボンブラックやアセチレンブラックは、微粒で表面積が大きいため、少量正極合剤中に添加することにより正極内部の導電性を高め、充放電効率及びレート特性を向上させることができるが、多く入れすぎるとバインダーによる正極合剤と正極集電体との結着性を低下させ、かえって内部抵抗を増加させる原因となる。通常、正極合剤中の導電材の割合は、正極活物質粉末100重量部に対して5重量部以上20重量部以下である。導電材として繊維状炭素材料を用いる場合には、この割合を下げることも可能である。
非水電解質二次電池用正極の導電性をより高める意味で、導電材は、繊維状炭素材料を含有することが好ましい。繊維状炭素材料を含有する場合、繊維状炭素材料の長さをa、該材料の長さ方向に垂直な断面の径をbとしたとき、a/bは、通常20〜1000である。また、繊維状炭素材料の長さをa、本発明の正極活物質粉末における一次粒子および一次粒子の凝集粒子の体積基準の平均粒径(D50)をcとしたとき、a/cの値は、通常2〜10であり、好ましくは2〜5である。a/cが2を下回る場合には、正極活物質粉末における粒子間の導電性が十分でないことがあり、10を超える場合には、正極合材と正極集電体との結着性が低下する場合がある。また、繊維状炭素材料において、その電気伝導度は高い方がよい。繊維状炭素材料の電気伝導度は、繊維状炭素材料を密度を1.0〜1.5g/cm3となるように成形した試料について測定され、その場合の電気伝導度は、通常1S/cm以上であり、好ましくは2S/cm以上である。
繊維状炭素材料として、具体的には、黒鉛化炭素繊維、カーボンナノチューブを挙げることができる。カーボンナノチュ−ブは、シングルウォール、マルチウオールのいずれでもよい。繊維状炭素材料は、市販されているものを、粉砕して、上記のa/bおよびa/cの範囲となるように調製して用いればよい。粉砕は、乾式、湿式のいずれによってもよく、乾式粉砕としては、ボールミル、ロッキングミル、遊星ボールミルによる粉砕が挙げられ、湿式粉砕としては、ボールミル、分散機による粉砕が挙げられる。分散機としては、ディスパーマット(英弘精機株式会社製、製品名)を挙げることができる。
本発明の非水電解質二次電池用正極において、繊維状炭素材料を用いる場合は、正極の導電性をより高める意味で、繊維状炭素材料の割合は、正極活物質粉末100重量部に対して0.1重量部以上10重量部以下であることが好ましい。また、導電材として、繊維状炭素材料とそれ以外の炭素質材料(黒鉛粉末、カーボンブラック、アセチレンブラックなど)を併用してもよい。この場合、それ以外の炭素質材料は、球状で微粒であることが好ましい。それ以外の炭素質材料を併用する際には、該材料の割合は、正極活物質粉末100重量部に対して0.1重量部〜10重量部である。
前記バインダーとしては、熱可塑性樹脂を用いることができ、具体的には、ポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFということがある。)、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEということがある。)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン・フッ化ビニリデン系共重合体、六フッ化プロピレン・フッ化ビニリデン系共重合体、四フッ化エチレン・パーフルオロビニルエーテル系共重合体などのフッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂等が挙げられる。また、これらの二種以上を混合して用いてもよい。
また、バインダーとしてフッ素樹脂およびポリオレフィン樹脂を用い、正極合剤に対する該フッ素樹脂の割合が1〜10重量%、該ポリオレフィン樹脂の割合が0.1〜2重量%となるように含有させることによって、正極集電体との結着性に優れた正極合剤を得ることができるので好ましい。
前記正極集電体としては、Al、Ni、ステンレスなどを用いることができるが、薄膜に加工しやすく、安価であるという点でAlが好ましい。正極集電体に正極合剤を担持させる方法としては、加圧成型する方法、または有機溶媒などを用いてペースト化し、正極集電体上に塗布、乾燥後プレスするなどして固着する方法が挙げられる。ペースト化する場合、正極活物質、導電材、バインダー、有機溶媒からなるスラリーを作製する。有機溶媒としては、N,N―ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチレントリアミン等のアミン系溶媒、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸メチル等のエステル系溶媒、ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒等が挙げられる。
正極合剤を正極集電体へ塗布する方法としては、例えば、スリットダイ塗工法、スクリーン塗工法、カーテン塗工法、ナイフ塗工法、グラビア塗工法、静電スプレー法等が挙げられる。以上に挙げた方法により、本発明における非水電解質二次電池用正極を製造することができる。
次に、本発明の非水電解質二次電池用正極を有する非水電解質二次電池について、該電池の例としてリチウム二次電池を挙げて説明する。
リチウム二次電池は、セパレータ、負極集電体に負極合剤が担持されてなる負極、および上述の正極を、積層および巻回することにより得られる電極群を、電池缶内に収納した後、電解質を含有する有機溶媒からなる電解液を含浸させて製造することができる。
前記の電極群の形状としては、例えば、該電極群を巻回の軸と垂直方向に切断したときの断面が、円、楕円、長方形、角がとれたような長方形等となるような形状を挙げることができる。また、電池の形状としては、例えば、ペーパー型、コイン型、円筒型、角型などの形状を挙げることができる。
前記負極としては、リチウムイオンをドープ・脱ドーブ可能な材料を含む負極合剤を負極集電体に担持したもの、リチウム金属またはリチウム合金などを用いることができ、リチウムイオンをドープ・脱ドーブ可能な材料としては、具体的には、天然黒鉛、人造黒鉛、コークス類、カーボンブラック、熱分解炭素類、炭素繊維、有機高分子化合物焼成体などの炭素質材料が挙げられ、正極よりも低い電位でリチウムイオンのドープ・脱ドープを行うことができる酸化物、硫化物等のカルコゲン化合物を用いることもできる。炭素質材料としては、電位平坦性が高い点、平均放電電位が低い点などから、天然黒鉛、人造黒鉛等の黒鉛を主成分とする炭素質材料が好ましい。炭素質材料の形状としては、例えば天然黒鉛のような薄片状、メソカーボンマイクロビーズのような球状、黒鉛化炭素繊維のような繊維状、または微粉末の凝集体などのいずれでもよい。
前記の電解液が後述のエチレンカーボネートを含有しない場合において、ポリエチレンカーボネートを含有した負極合剤を用いると、得られる電池のサイクル特性と大電流放電特性が向上することがあり好ましい。
前記の負極合剤は、必要に応じて、バインダーを含有してもよい。バインダーとしては、熱可塑性樹脂を挙げることができ、具体的には、PVDF、熱可塑性ポリイミド、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを挙げることができる。
また負極合剤に含有されるリチウムイオンをドープ・脱ドーブ可能な材料として用いられる前記の酸化物、硫化物等のカルコゲン化合物としては、周期率表の13、14、15族の元素を主体とした結晶質または非晶質の酸化物、硫化物等のカルコゲン化合物が挙げられ、具体的には、スズ酸化物を主体とした非晶質化合物等が挙げられる。これらは必要に応じて導電材としての炭素質材料を含有することができる。
前記の負極集電体としては、Cu、Ni、ステンレスなどを挙げることができ、リチウムと合金を作り難い点、薄膜に加工しやすいという点で、Cuが好ましい。
該負極集電体に負極合剤を担持させる方法としては、正極の場合と同様であり、加圧成型による方法、溶媒などを用いてペースト化し負極集電体上に塗布、乾燥後プレスし圧着する方法等が挙げられる。
前記セパレータとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂、含窒素芳香族重合体などの材質からなる、多孔質膜、不織布、織布などの形態を有する材料を用いることができ、また、これらの材質を2種以上用いたセパレータとしてもよい。該セパレーターとしては、例えば特開2000−30686号公報、特開平10−324758号公報等に記載のセパレータを挙げることができる。該セパレータの厚みは電池の体積エネルギー密度が上がり、内部抵抗が小さくなるという点で、機械的強度が保たれる限り薄いほど好ましく、10〜200μm程度が好ましく、より好ましくは10〜30μm程度である。
前記電解液において、電解質としては、LiClO4、LiPF6、LiAsF6、LiSbF6、LIBF4、LiCF3SO3、LiN(SO2CF32、LiC(SO2CF33、Li210Cl10、低級脂肪族カルボン酸リチウム塩、LiAlCl4などのリチウム塩が挙げられ、これらの2種以上の混合物を使用してもよい。リチウム塩として、これらの中でもフッ素を含むLiPF6、LiAsF6、LiSbF6、LiBF4、LiCF3SO3、LiN(SO2CF32およびLiC(SO2CF33からなる群から選ばれた少なくとも1種を含むものを用いることが好ましい。
また前記電解液において、有機溶媒としては、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、4−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソラン−2−オン、1,2−ジ(メトキシカルボニルオキシ)エタンなどのカーボネート類;1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジメトキシプロパン、ペンタフルオロプロピルメチルエーテル、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルジフルオロメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランなどのエーテル類;ギ酸メチル、酢酸メチル、γ−ブチロラクトンなどのエステル類;アセトニトリル、ブチロニトリルなどのニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;3−メチル−2−オキサゾリドンなどのカーバメート類;スルホラン、ジメチルスルホキシド、1,3−プロパンサルトンなどの含硫黄化合物、または上記の有機溶媒にさらにフッ素置換基を導入したものを用いることができるが、通常はこれらのうちの二種以上を混合して用いる。中でもカーボネート類を含む混合溶媒が好ましく、環状カーボネートと非環状カーボネート、または環状カーボネートとエーテル類の混合溶媒がさらに好ましい。
環状カーボネートと非環状カーボネートの混合溶媒としては、動作温度範囲が広く、負荷特性に優れ、かつ負極の活物質として天然黒鉛、人造黒鉛等の黒鉛材料を用いた場合でも難分解性であるという点で、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネートおよびエチルメチルカーボネートを含む混合溶媒が好ましい。
また、特に優れた安全性向上効果が得られる点で、LiPF6等のフッ素を含むリチウム塩およびフッ素置換基を有する有機溶媒を含む電解液を用いることが好ましい。ペンタフルオロプロピルメチルエーテル、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルジフルオロメチルエーテル等のフッ素置換基を有するエーテル類とジメチルカーボネートとを含む混合溶媒は、大電流放電特性にも優れており、さらに好ましい。
また、上記の電解液の代わりに固体電解質を用いてもよい。
固体電解質としては、例えばポリエチレンオキサイド系の高分子化合物、ポリオルガノシロキサン鎖もしくはポリオキシアルキレン鎖の少なくとも一種以上を含む高分子化合物などの高分子電解質を用いることができる。また、高分子に非水電解質溶液を保持させた、いわゆるゲルタイプのものを用いることもできる。またLi2S−SiS2、Li2S−GeS2、Li2S−P25、Li2S−B23などの硫化物電解質、またはLi2S−SiS2−Li3PO4、Li2S−SiS2−Li2SO4などの硫化物を含む無機化合物電解質を用いると、安全性をより高めることができることがある。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。なお、特に断らない限り、充放電試験用の電極と平板型電池の作製、は下記の方法により行った。また、正極活物質粉末の粒度分布測定と正極活物質粉末のBET比表面積の測定は下記の方法により行った。
(1)正極活物質粉末の粒度分布測定
レーザー回折散乱法粒度分布測定装置として、マルバーン社製マスターサイザー2000を用いて測定した。分散媒には、0.2wt%ヘキサメタりん酸ナトリウム水溶液を使用した。体積基準の平均粒径として、粒子全体積の50%の点の粒径の値(D50の値)を用いた。
(2)正極活物質粉末のBET比表面積の測定
粉末1gを窒素気流中150℃、15分間乾燥した後、マイクロメリティックス社製フローソーブII2300を用いて測定した。
(3)正極活物質粉末の粉体充填密度の測定
正極活物質粉末10gを10mlのガラス製メスシリンダーに入れ、200回タップして、粉体充填密度(タップ密度)を測定した。該測定を2回繰り返して、その測定値の平均値を粉体充填密度とした。
(4)充放電試験用の平板型電池の作製
正極活物質粉末と導電材となる燐片状天然黒鉛とアセチレンブラックの混合物とバインダーとしてPVDFの1−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPということがある。)溶液とを、活物質:燐片黒鉛:アセチレンブラック:PVDFが重量比で87:9:1:3となるように混合・混練することにより正極合剤ペーストとし、正極集電体となる厚さ20μmのAl箔に該ペーストを塗布して60℃で熱風乾燥機にて1時間乾燥後、50℃で8時間真空乾燥を行い、ロールプレスにて圧密化処理を行い、1.5cm×2cmのサイズに切り出し正極を得た。得られた正極の重量を測定し、正極の重量からAl箔の重量を減じ、正極合剤重量を算出し、さらに、上記のペースト状正極合剤の重量比から正極活物質粉末重量を算出した。
得られた正極と、電解液としてエチレンカーボネート(以下、ECということがある。)とジメチルカーボネート(以下、DMCということがある。)とエチルメチルカーボネート(以下、EMCということがある。)との30:35:35(体積比)混合液にLiPF6を1モル/リットルとなるように溶解したもの(以下、LiPF6/EC+DMC+EMCと表すことがある。)と、セパレータとしてポリエチレン多孔質膜と、また対極および参照極電極として金属リチウムとを用い、これらを組み合わせて平板型電池を作製した。
実施例1
(1)正極活物質粉末の合成
水酸化ニッケル(関西触媒化学株式会社製)、酸化マンガン(高純度化学製)、炭酸リチウム(本荘ケミカル株式会社製)、酸化コバルト(正同化学社製)、ホウ酸(米山化学)を各元素のモル比がLi:Ni:Mn:Co:B=1.07:0.35:0.44:0.21:0.03となるように秤取した後、15mmφのアルミナボールをメディアとした乾式ボールミルにより4時間(周速0.7m/s)粉砕混合し粉体を得た。この粉体をトンネル型の連続炉に入れ、空気中にて1040℃で4時間保持して焼成し、焼成品を得た。該焼成品をロールクラッシャーにて粗粉砕を行った後、ジェットミル(日本ニューマチック社製スパイラルジェットミルNPK100型)を用いて、粉末供給量2kg/h、圧力4kg/cm2の条件で本粉砕し、粉砕粉末を得た。該粉砕粉末を45μmの目開きの篩にて粗粒子を除去し、正極活物質粉末を得た。該正極活物質粉末における平均粒径は1.3μm、[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]は3%、比表面積は3.3m2/g、粉体充填密度は1.1g/ccであった。
(2)リチウム二次電池の正極活物質とした場合の充放電性能評価
得られた正極活物質粉末を用い平板型電池を作製し、以下の条件で定電流定電圧充電、定電流放電による充放電試験を実施した。得られた結果を表1に示す。
充放電条件:
正極活物質単位重量当りの電流値を1C=150mA/gとして、上記により得られた正極活物質粉末重量を乗ずることにより、1Cの電流値を算出する。
充電は、充電最大電圧4.3V、充電時間8時間、充電電流0.2Cの条件で行い、放電は、放電最小電圧3.0V、放電電流0.2C、1C、5C、10Cの条件で行った。尚、それぞれの放電試験前には同じ条件で充電を行った。
実施例2
(1)正極活物質粉末の合成
各元素のモル比がLi:Ni:Mn:Co:B=1.10:0.36:0.42:0.21:0.03となるようにした以外は、実施例1と同様にして得られた正極活物質粉末について、平均粒径、[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]、比表面積、粉体充填密度につき測定したところ、実施例1と同様の結果が得られた。また、該正極活物質粉末を用い平板型電池を作製し、実施例1と同様にして、定電流定電圧充電、定電流放電による充放電試験を実施したところ、実施例1と同様の結果が得られた。
比較例1
(1)正極活物質粉末の合成
水酸化ニッケル(関西触媒化学株式会社製)、酸化マンガン(高純度化学製)、炭酸リチウム(本荘ケミカル株式会社製)、酸化コバルト(正同化学社製)、ホウ酸(米山化学)を各元素のモル比がLi:Ni:Mn:Co:B=1.08:0.35:0.44:0.21:0.03となるように秤取した後、15mmφのアルミナボールをメディアとした乾式ボールミルにより4時間(周速0.7m/s)粉砕混合し粉体を得た。この粉体をトンネル型の連続炉に入れ、空気中にて1040℃で4時間保持して焼成し、焼成品を得た。該焼成品を15mmφのアルミナボールをメディアとした乾式ボールミルにより7時間(周速0.7m/s)粉砕し、45μmの目開きの篩にて粗粒子を除去し、正極活物質粉末を得た。該正極活物質粉末の平均粒径は3.2μm、[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]の百分率は43%、比表面積は、1.7m2/g、粉体充填密度は1.8g/ccであった。
(2)リチウム二次電池の正極活物質とした場合の充放電性能評価
得られた正極活物質を用い平板型電池を作製し、実施例1と同一の条件にて定電流定電圧充電、定電流放電による充放電試験を実施した。得られた結果を表1に示す。
比較例2
(1)正極活物質粉末の合成
実施例1と同様の方法により焼成品を得、該焼成品を15mmφのアルミナボールをメディアとした乾式ボールミルにより13時間(周速0.7m/s)粉砕し、45μmの目開きの篩にて粗粒子を除去し、正極活物質粉末を得た。
該正極活物質粉末の平均粒径は2.5μm、[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]の百分率は39%で、比表面積は、1.7m2/g、粉体充填密度は1.8g/ccであった。
(2)リチウム二次電池の正極活物質とした場合の充放電性能評価
得られた正極活物質を用い平板型電池を作製し、実施例1と同一の条件にて定電流定電圧充電、定電流放電による充放電試験を実施した。得られた結果を表1に示す。
Figure 2008084825
表1に示される実施例1、比較例1、比較例2における放電容量のデータと0.2C対レート特性のデータから、実施例1の正極活物質粉末を用いた電池は、放電電流を高くしても(例えば10C)、放電容量が大きく、高出力であることがわかる。

Claims (7)

  1. 一次粒子および一次粒子の凝集粒子からなる正極活物質粉末であって、該粉末における一次粒子および一次粒子の凝集粒子の体積基準の平均粒径が0.1μm以上3μm以下であり、[粒径5μm以上の粒子の体積の和]/[全ての粒子の体積の和]の百分率が10%以下であり、粉末のBET比表面積が2m2/gを超え7m2/g以下である正極活物質粉末。
  2. 正極活物質の組成が、式(1)で表される請求項1記載の正極活物質粉末。
    Lix1Ni1-y11 y12 (1)
    (式(1)中、x1、y1はそれぞれ0.9≦x1≦1.2、0≦y1≦0.5であり、M1はCoである。)
  3. 正極活物質の組成が、式(2)で表される請求項1記載の正極活物質粉末。
    Lix2Ni1-y22 y22 (2)
    (式(2)中、x2、y2はそれぞれ0.9≦x2≦1.2、0.3≦y2≦0.9であり、M2はCoおよびMnである。)
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の正極活物質粉末を有する非水電解質二次電池用正極。
  5. 導電材を有する請求項4記載の非水電解質二次電池用正極。
  6. 導電材が繊維状炭素材料を含有する請求項5記載の非水電解質二次電池用正極。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載の非水電解質二次電池用正極を有する非水電解質二次電池。
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