JP2008084439A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データの読み出し動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】第1メモリセルMCを有する第1メモリブロック12と、第2メモリセルMCを有する第2メモリブロック13と、前記第1メモリブロック12に接続されるデータ線DLと、前記データ線DLが接続されるメインデータ線MDLと、前記メインデータ線MDLに接続される前記データ線DLとは異なる別のデータ線DLが接続されるリファレンス線RLと、前記リファレンス線RLに接続され、参照データを保持するリファレンスセル6と、前記参照データを基準に前記メインデータ線MDL上の前記データをセンスするセンスアンプ5とを具備し、前記データ線のいずれかは、いずれかの前記第2メモリブロック13に接続され、該第2メモリブロック13の備える前記第2メモリセルMCから前記データが読み出される。
【選択図】 図1
【解決手段】第1メモリセルMCを有する第1メモリブロック12と、第2メモリセルMCを有する第2メモリブロック13と、前記第1メモリブロック12に接続されるデータ線DLと、前記データ線DLが接続されるメインデータ線MDLと、前記メインデータ線MDLに接続される前記データ線DLとは異なる別のデータ線DLが接続されるリファレンス線RLと、前記リファレンス線RLに接続され、参照データを保持するリファレンスセル6と、前記参照データを基準に前記メインデータ線MDL上の前記データをセンスするセンスアンプ5とを具備し、前記データ線のいずれかは、いずれかの前記第2メモリブロック13に接続され、該第2メモリブロック13の備える前記第2メモリセルMCから前記データが読み出される。
【選択図】 図1
Description
この発明は、半導体記憶装置に関する。例えば、電荷蓄積層と制御ゲートとを含む積層ゲートを備えた半導体記憶装置に関する。
従来、不良が存在するブロックをブロック単位で置き換える、ブロックリダンダンシ(block redundancy)と呼ばれる技術が用いられている(例えば特許文献1参照)。ブロックリダンダンシ技術は、不良ブロックがいずれのバンクにおけるいずれのブロックであるかに関わらず、不良ブロックをリダンダンシブロックにより置き換える。そのため、リダンダンシブロック毎にデコード回路及び電源供給回路が設けられている。
しかしながら従来のブロックリダンダンシ技術であると、選択メモリセルが接続されたデータ線の寄生容量とリファレンス用のセルが接続された配線の寄生容量とが異なる。従って、データの誤読み出しが発生するという問題があった。
特開2005−310198号公報
この発明は、データの読み出し動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供する。
この発明の一態様に係る半導体記憶装置は、データ保持可能な複数の第1メモリセルを有する複数の第1メモリブロックと、データ保持可能な複数の第2メモリセルを有し、不良の存在する前記第1メモリブロックを置き換える複数の第2メモリブロックと、各々が、いずれかの前記第1メモリブロックに接続され、接続された前記第1メモリブロックの備える前記第1メモリセルから前記データが読み出される複数のデータ線と、前記データが読み出されたいずれかの前記データ線が接続され、該データが転送されるメインデータ線と、前記メインデータ線に接続される前記データ線とは異なる別のデータ線が接続されるリファレンス線と、前記リファレンス線に接続され、参照データを保持するリファレンスセルと、前記参照データを基準にして、前記メインデータ線上の前記データをセンスするセンスアンプとを具備し、前記データ線のいずれかは、更にいずれかの前記第2メモリブロックに接続され、接続された前記第2メモリブロックの備える前記第2メモリセルから前記データが読み出される。
本発明によれば、データの読み出し動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供出来る。
以下、この発明の実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。図1は、本実施形態に係るEEPROMのブロック図である。
この発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。図1は、本実施形態に係るEEPROMのブロック図である。
EEPROM1は、例えばNOR型フラッシュメモリである。図示するようにEEPROM1は、レギュラーセルアレイ(regular cell array)2、リダンダンシセルアレイ(redundancy cell array)3、データ線セレクタ4、センスアンプ5、及びリファレンスセル6を備えている。
レギュラーセルアレイ2は、複数のメモリバンク10とブロック選択回路11とを備えている。メモリバンク10の各々は、第1方向に沿って一行に配置された例えば8個のメモリブロック(BLK)12−0〜12−7を有している。なお、以下では8個のメモリブロック12−0〜12−7を、そのうちのいずれかであるかを特定しない場合には、全てメモリブロック12と呼ぶことにする。メモリバンク10に含まれるメモリブロック12の数は8個に限らず、16個や32個などであっても良い。メモリブロック12は、マトリクス状に配置された複数のNOR型フラッシュメモリセルを備えており、データを記憶する。メモリブロック12の構成については後述する。各々のブロック選択回路11は、各メモリバンク10に対応づけて設けられる。すなわち、1つのメモリバンク10に対して1つのブロック選択回路11が設けられる。そして各ブロック選択回路11は、書き込み動作時、読み出し動作時、及び消去動作時において、それぞれに対応づけられたメモリバンク10を選択する。
更に、レギュラーセルアレイ2内においては、第1方向に交差する第2方向に沿って、データ線DL0〜DL7が設けられている。データ線DL0〜DL7の各々は、同一列にある複数のメモリブロック12−0〜12−7をそれぞれ共通接続する。またデータ線DL0〜DL7は、一端がデータ線セレクタ4に接続され、他端はリダンダンシセルアレイ3まで延設されている。なお、以下では8本のデータ線DL0〜DL7を、そのうちのいずれかであるかを特定しない場合には、全てデータ線DLと呼ぶことにする。また、1列のメモリブロック12毎に2本以上のデータ線が設けられても良いが、本実施形態では説明の簡単化のために1本のデータ線のみが設けられる場合について説明する。
リダンダンシセルアレイ3は、メモリセルアレイ2の端部と第2方向に沿って隣接するようにして設けられている。リダンダンシセルアレイ3は、例えば4個のメモリブロック(BLK)13−0、13−3、13−4、13−7とブロック選択回路14−0、14−3、14−4、14−7とを備えている。なお、以下では4個のメモリブロック13−0、13−3、13−4、13−7及び4個のブロック選択回路14−0、14−3、14−4、14−7を、そのうちのいずれかであるかを特定しない場合には、全てメモリブロック13及びブロック選択回路14と呼ぶことにする。勿論、メモリブロック13及びブロック選択回路14の数は4個に限定されるものでは無い。
メモリブロック13は、不良のあるメモリブロック12をメモリブロック単位で置き換えるために設けられる。メモリブロック13は、マトリクス状に配置された複数のNOR型フラッシュメモリセルを備え、データを記憶する。そして、レギュラーセルアレイ2において8列のメモリブロック12のうち、2列毎に1つのメモリブロック13が設けられている。換言すれば、2本のデータ線につき、1つのメモリブロック13が設けられている。勿論、2列毎に限らず3列以上毎に1つのメモリブロック13が設けられていても良い。図1の例であると、メモリブロック13−0、13−3、13−4、13−7が、それぞれデータ線DL0、DL3、DL4、DL7に対応づけられて設けられている。つまり、メモリブロック13−0、13−3、13−4、13−7の各々は、データ線DL0、DL3、DL4、DL7の延長上に設けられ、データ線DL0、DL3、DL4、DL7にそれぞれ接続されている。
ブロック選択回路14−0、14−3、14−4、14−7の各々は、それぞれメモリブロック13−0、13−3、13−4、13−7に対応づけられて設けられ、対応するメモリブロック13−0、13−3、13−4、13−7のいずれかを選択する。
メモリブロック13と、該メモリブロック13に対応したブロック選択回路14とは、第1方向に沿って隣接して配置される。また、メモリブロック12とメモリブロック13とは同じメモリ容量を有しており、そのサイズも同様である。そして、1つのメモリブロック13と、該メモリブロック13に対応したブロック選択回路14は、第1方向で隣接する2つのメモリブロック12が第1方向で占める幅に対応して配置される。図1の例であると、メモリブロック13と、該メモリブロック13を選択するブロック選択回路14とが占める第1方向の幅は、2つのメモリブロック12が第1方向に占める幅に等しくされる。
すなわち、メモリブロック13−0とブロック選択回路14−0とは、メモリブロック12−0、12−1に対応づけて配置され、両者の第1方向に沿った幅は等しい。また、メモリブロック13−3とブロック選択回路14−3とは、メモリブロック12−2、12−3に対応づけて配置され、両者の第1方向に沿った幅は等しい。メモリブロック13−4とブロック選択回路14−4とは、メモリブロック12−4、12−5に対応づけて配置され、両者の第1方向に沿った幅は等しい。メモリブロック13−7とブロック選択回路14−7とは、メモリブロック12−6、12−7に対応づけて配置され、両者の第1方向に沿った幅は等しい。
また、メモリブロック13のいずれにも対応づけられない4つのデータ線DL1、DL2、DL5、DL6は、いずれかのブロック選択回路14上まで引き出されており、データ線DL0、DL3、DL4、DL7と同程度の長さを有している。すなわち、データ線DL1はブロック選択回路14−0上まで引き出され、データ線DL2はブロック選択回路14−3上まで引き出され、データ線DL5はブロック選択回路14−4上まで引き出され、データ線DL6はブロック選択回路14−7上まで引き出されている。
データ線セレクタ4は読み出し時において、データ線DL0〜DL7のうち、データを読み出すべきメモリセルが含まれるメモリブロック12またはメモリブロック13に接続されるデータ線DLを選択し、選択したデータ線DLをメインデータ線MDLに接続する。またデータ線セレクタ4は、選択したデータ線DLに隣接する別のデータ線DLをリファレンス線RLに接続する。
リファレンスセル6は、メモリブロック12、13に含まれるNOR型フラッシュメモリセルが保持する“0”データと“1”データの中間の値を有する参照用データを保持するリファレンス用メモリセルを備えている。リファレンスセル6は、リファレンス線RLに接続されており、読み出し時において参照用データがリファレンス線RLに読み出される。
センスアンプ5は読み出し時において、メインデータ線MDLに読み出された読み出しデータを、リファレンスセル6から読み出された参照用データを基にしてセンス、増幅する。
次に、レギュラーセルアレイ2におけるメモリブロック12及びブロック選択回路11の構成について、図2を用いて説明する。図2は、メモリブロック12及びブロック選択回路11のブロック図であり、特にデータ線DL0、DL1に接続される2行のメモリブロック12−0、12−1と、これらを選択するブロック選択回路11とを示している。その他のメモリブロック12も同様の構成である。図示するようにメモリブロック12は、メモリセルアレイ20、行デコーダ21、列デコーダ22、行セレクタ23、及び列セレクタ24を備えている。
メモリセルアレイ20は、マトリクス状に配置された複数のメモリセルMCを備えている。メモリセルアレイ20の構成について図3を用いて説明する。図3はメモリセルアレイ20の回路図である。図示するようにメモリセルアレイ20は、メモリセルアレイ20は((m+1)×(n+1))個(m、nは自然数)のメモリセルMCを備えている。メモリセルMCは、電荷蓄積層(例えばフローティングゲート)と制御ゲートとを含む積層ゲートを備えたMOSトランジスタである。そして、同一行にあるメモリセルMCの制御ゲートは、同一のワード線WL0〜WLmのいずれかに共通接続される。また同一列にあるメモリセルMCのドレインは、同一のビット線BL0〜BLnのいずれかに共通接続される。更にメモリセルMCのソースは、同一のソース線SLに共通接続される。以下では、ワード線WL0〜WLm及びビット線BL0〜BLnを、全てワード線WL及びビット線BLと呼ぶことがある。
次にメモリセルMCの断面構成について図4を用いて説明する。図4はメモリセルアレイ20の一部領域の断面図である。図示するように、p型半導体基板30の表面領域内にn型ウェル領域31が形成され、n型ウェル領域31の表面領域内にはp型ウェル領域32が形成されている。p型ウェル領域32上にはゲート絶縁膜33が形成され、ゲート絶縁膜33上に、メモリセルMCのゲート電極が形成されている。メモリセルMCのゲート電極は、ゲート絶縁膜33上に形成された多結晶シリコン層34、多結晶シリコン層34上にゲート間絶縁膜35を介在して形成された多結晶シリコン層36を有している。ゲート間絶縁膜35は、例えばシリコン酸化膜、またはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造であるON膜、NO膜、またはONO膜で形成される。多結晶シリコン層34はフローティングゲート(FG)として機能し、メモリセルMC毎に分離されている。他方、多結晶シリコン層36はビット線に直交する方向で隣接するもの同士で共通接続されており、コントロールゲート(CG:ワード線WL)として機能する。隣接するゲート電極間に位置するp型ウェル領域32表面内には、n+型不純物拡散層37が形成されている。不純物拡散層37は隣接するトランジスタ同士で共用されており、ソース領域またはドレイン領域として機能する。そして、メモリセルMCのソース領域はソース線SLに接続され、ドレインはビット線BLに接続される。更にp型ウェル領域32の表面領域内にはp+型不純物拡散層38が形成され、n型ウェル領域31の表面領域内にはn+型不純物拡散層39が形成されている。p型ウェル領域32に対しては、不純物拡散層38を介してソース線SLと同じ電位が与えられ、n型ウェル領域31に対しては、不純物拡散層39を介してウェル電圧VNWが与えられる。
図2に戻って説明を続ける。行デコーダ21は、ブロック選択回路11から与えられる行アドレス信号をデコードして、行アドレスデコード信号を得る。行セレクタ23は、行デコーダ21で得られた行アドレスデコード信号に基づいて、メモリセルアレイ20におけるいずれかのワード線WLを選択する。列デコーダ22は、ブロック選択回路11から与えられる列アドレス信号をデコードして、列アドレスデコード信号を得る。列セレクタ24は、列デコーダ22で得られた列アドレスデコード信号に基づいて、メモリセルアレイ20におけるいずれかのビット線BLを選択する。そして、選択したビット線BLを当該メモリブロック12に対応するデータ線DLに接続する。
次にブロック選択回路11について説明する。ブロック選択回路11は、バンクセレクタ25、デコード回路26、及び電源スイッチ回路27を備えている。バンクセレクタ25は、外部から与えられるアドレス信号に基づき、デコード回路26にアドレス信号を転送し、電源スイッチ回路27に動作を命令する。デコード回路26は、バンクセレクタ25から与えられるアドレス信号をデコードして、行アドレス信号及び列アドレス信号を発生し、発生した行アドレス信号及び列アドレス信号をメモリブロック12に出力する。電源スイッチ回路27は電源電圧を発生し、発生した電源電圧を、メモリブロック12における少なくとも列セレクタ24に供給する。
上記構成において、データの消去はメモリブロック12の単位で行われる。すなわち各メモリブロック12に保持されるデータは一括して消去される。またメモリバンク10は、ブロック選択回路11の各々によって選択可能な単位である。
次に、リダンダンシセルアレイ3におけるメモリブロック13及びブロック選択回路14の構成について、図5を用いて説明する。図5は、メモリブロック13及びブロック選択回路14のブロック図であり、特にデータ線DL0に接続されるメモリブロック13−0と、DL1に対応し且つメモリブロック13−0を選択するブロック選択回路14−0とを示している。その他のメモリブロック13及びブロック選択回路14も同様の構成である。図示するようにメモリブロック13は、メモリセルアレイ40、行デコーダ41、列デコーダ42、行セレクタ43、及び列セレクタ44を備えている。すなわち、いずれか一つのメモリブロック12と、それに対応したブロック選択回路11とを組み合わせた構成と同様の構成となっている。
メモリセルアレイ40は、マトリクス状に配置された複数のメモリセルMCを備えており、図3及び図4を用いて説明した構成を有している。行デコーダ41は、ブロック選択回路14から与えられる行アドレス信号をデコードして、行アドレスデコード信号を得る。行セレクタ43は、行デコーダ41で得られた行アドレスデコード信号に基づいて、メモリセルアレイ20におけるいずれかのワード線WLを選択する。列デコーダ42は、ブロック選択回路14から与えられる列アドレス信号をデコードして、列アドレスデコード信号を得る。列セレクタ44は、列デコーダ42で得られた列アドレスデコード信号に基づいて、メモリセルアレイ20におけるいずれかのビット線BLを選択する。そして、選択したビット線BLを、当該メモリブロック13に対応するデータ線DLに接続する。
次にブロック選択回路14について説明する。ブロック選択回路14は、バンクセレクタ45、デコード回路46、及び電源スイッチ回路47を備えている。バンクセレクタ45は、外部から与えられるアドレス信号に基づき、デコード回路46にアドレス信号を転送し、電源スイッチ回路47に動作を命令する。デコード回路46は、バンクセレクタ45から与えられるアドレス信号をデコードして、行アドレス信号及び列アドレス信号を発生し、発生した行アドレス信号及び列アドレス信号をメモリブロック13に出力する。電源スイッチ回路47は電源電圧を発生し、発生した電源電圧を、メモリブロック13における少なくとも列セレクタ44に供給する。
次に、メモリブロック12、13及びブロック選択回路11、14内における各回路ブロックの配置と、これらに設けられる主な配線層のレイアウトについて、図6を用いて説明する。図6は、メモリブロック12、13及びブロック選択回路11、13の平面レイアウトを示すブロック図であり、特にデータ線DL0、DL1に接続される1行のメモリブロック12−0、12−1、及びこれらを選択するブロック選択回路11、並びにメモリブロック12−0、12−1に対応して設けられたメモリブロック13−0及びブロック選択回路14−0を示している。その他のメモリブロック12、13及びブロック選択回路11、14も同様の構成である。
まずメモリブロック12について説明する。メモリブロック12においては、列セレクタ24がメモリセルアレイ20に第2方向に沿って隣接し、更に列デコーダ22が列セレクタ24に第2方向に沿って隣接して配置される。すなわち、列セレクタ24はメモリセルアレイ20と列デコーダ22とに挟まれるようにして配置される。行セレクタ23は、メモリセルアレイ20に第1方向に沿って隣接し、行デコーダ21は、列デコーダ22と列セレクタ24に第1方向に沿って隣接して配置される。
メモリブロック12において列デコーダ22、列セレクタ24、及び行デコーダ21が設けられた領域上には、第1方向に沿ったストライプ形状の配線層50、51、52が設けられる。配線層50、51、52は、同一メモリバンク10内のメモリブロック12につき共通に用いられる。配線層50は、対応するブロック選択回路11における電源スイッチ回路27と、メモリブロック12における列セレクタ24とに、図示せぬコンタクトプラグによって接続される。すなわち配線層50は、電源スイッチ回路27で発生された電源電圧を、列セレクタ24に伝達するための電源配線として機能する。
配線層51は、対応するブロック選択回路11におけるデコード回路26と、メモリブロック12における列デコーダ22とに、図示せぬコンタクトプラグによって接続される。すなわち配線層51は、デコード回路26で得られた列アドレス信号を列デコーダ22に伝達するためのアドレス配線として機能する。
配線層52は、Autoデータ線として機能する。Autoデータ線とは、データの書き込み動作及び消去動作が正常に行われたか否かを確認するための読み出し用、またはデータの書き込み時における書き込みデータ転送用に用いられる。そして確認のための読み出し時には、センスアンプ5とは別に設けられたセンスアンプに接続される。Autoデータ線の詳細についてはここでは省略し、後に説明するものとする。
次にメモリブロック13について説明する。メモリブロック13は、メモリブロック12と同様に、列セレクタ44がメモリセルアレイ40に第2方向に沿って隣接し、更に列デコーダ42が列セレクタ44に第2方向に沿って隣接して配置される。すなわち、列セレクタ44はメモリセルアレイ40と列デコーダ42とに挟まれるようにして配置される。行セレクタ43は、メモリセルアレイ40に第1方向に沿って隣接し、行デコーダ41は、列デコーダ42と列セレクタ44に第1方向に沿って隣接して配置される。メモリブロック13においては、列デコーダ42及び列セレクタ44はメモリブロック12に近接して配置される。すなわち、列デコーダ42及び列セレクタ44は、当該メモリブロック13におけるメモリセルアレイ40と、当該メモリブロック13と同一データ線DLに接続されたメモリブロック12との間に配置される。
メモリブロック13において列デコーダ42、列セレクタ44、及び行デコーダ41が設けられた領域上には、第1方向に沿ったストライプ形状の配線層53、54、55が設けられる。配線層53、54、55は、メモリブロック13毎に独立して設けられる。配線層53は、対応するブロック選択回路14における電源スイッチ回路47と、メモリブロック13における列セレクタ44とに、図示せぬコンタクトプラグによって接続される。つまり、メモリブロック13−0、13−3、13−4、13−7における列セレクタ44は、それぞれブロック選択回路14−0、14−3、14−4、14−7における電源回路47と、配線層53によって接続される。そして配線層53は、電源スイッチ回路47で発生された電源電圧を、列セレクタ44に伝達するための電源配線として機能する。
配線層54は、対応するブロック選択回路14におけるデコード回路46と、メモリブロック13における列デコーダ42とに、図示せぬコンタクトプラグによって接続される。つまり、メモリブロック13−0、13−3、13−4、13−7における列デコーダ442、それぞれブロック選択回路14−0、14−3、14−4、14−7におけるデコード回路46と、配線層54によって接続される。そして配線層54は、デコード回路46で得られた列アドレス信号を列デコーダ42に伝達するためのアドレス配線として機能する。
配線層55は、配線層52と同様にAutoデータ線として機能する。そして、配線層52と共通に接続される。
また、メモリブロック12におけるメモリセルアレイ20、列デコーダ22、及び列セレクタ24上には、第2方向に沿ったストライプ形状に配線層57が設けられる。配線層57は、例えばAlやCu等の金属材料を用いた金属配線層であり、データ線DLとして機能する。そして図示せぬコンタクトプラグによって、メモリブロック12の列セレクタ24に接続され、列セレクタ24を介在して、いずれかのビット線BLと電気的に接続される。
前述の通り、配線層57の一端はデータ線セレクタ4に接続される。また配線層57の他端はリダンダンシセルアレイ3内にまで引き出されている。データ線DL0、DL3、DL4、DL7として機能する配線層57は、それぞれ対応するメモリブロック13−0、13−3、13−4、13−7における配線層53〜55を跨ぐようにして配置され、その他端は列セレクタ44上に位置する。但し、これらの配線層57はメモリセルアレイ40上にまでは設けられない。
他方、データ線DL1、DL2、DL5、DL6として機能する配線層57も、それぞれ対応するブロック選択回路14−0、14−3、14−4、14−7における配線層53〜55を跨ぐようにして配置され、その他端はブロック選択回路14−0、14−3、14−4、14−7上に位置する。但し、これらの配線層57は、デコード回路46、電源スイッチ回路47、及びバンクセレクタ45上には設けられない。
更にレギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3内には、アドレス配線として機能する配線層56が設けられている。配線層56は、レギュラーセルアレイ2内においては第2方向に沿ったストライプ形状を有し、複数のブロック選択回路11を跨ぐようにして形成されている。また配線層56は、リダンダンシセルアレイ3内においては第1方向に沿ったストライプ形状を有し、ブロック選択回路14の外側に設けられている。より具体的には、リダンダンシセルアレイ3内における配線層56は、メモリブロック13及びブロック選択回路14を挟んでレギュラーセルアレイ2と対向するようにして配置される。そして配線層56が伝達するアドレス信号が、バンクセレクタ25、45に与えられる。
次に、図1において説明したセンスアンプ5及びリファレンスセル6の構成について、図7を用いて説明する。図7はセンスアンプ5及びリファレンスセル6の回路、並びにこれらとメインデータ線及びリファレンス線との結線関係を示す回路図である。
図示するようにリファレンスセル6は、参照データを保持し、メモリセルMCと同様の構造を有するMOSトランジスタである。すなわちリファレンスセル6は、電荷蓄積層(例えばフローティングゲート)とコントロールゲートとを含む積層ゲートを備えたMOSトランジスタである。そして、“0”データを保持するメモリセルMCの閾値電圧と、“1”データを保持するメモリセルMCの閾値電圧との中間の閾値電圧を有する。リファレンスセル6のソースは接地され、ドレインはリファレンス線RLに接続されている。
センスアンプ5は、pチャネルMOSトランジスタ60、61及びnチャネルMOSトランジスタ62、63を備えている。MOSトランジスタ60のソースには電源電圧VDDが印加され、ゲートはメインデータ線MDLに接続され、ドレインがMOSトランジスタ62のドレインに接続される。MOSトランジスタ62のソースは接地され、ゲートはMOSトランジスタ63のゲート及びドレインに接続される。MOSトランジスタ61のソースには電源電圧VDDが印加され、ゲートはリファレンス線RL及びリファレンスセル6のドレインに接続され、ドレインはMOSトランジスタ63のドレイン及びゲートに接続される。MOSトランジスタ63のソースは接地される。
上記構成において、MOSトランジスタ60のドレインとMOSトランジスタ62のドレインとの接続ノードが、センスアンプ5のデータ出力ノードOUTとなる。そして、メモリセルMCから読み出されたデータが、メインデータ線MDLを介してMOSトランジスタ60のゲートに与えられ、リファレンスセル6から読み出された参照データがMOSトランジスタ61のゲートに入力される。そしてセンスアンプ5は、参照データを基準にして、メモリセルMCから読み出されたデータをセンス・増幅して、出力ノードOUTから出力する。
次に、データ線セレクタ4の構成について説明する。図8はデータ線セレクタ4、レギュラーセルアレイ2、及びリダンダンシセルアレイ3の回路図である。
図示するように、データ線セレクタ4は、データ線DL毎に設けられたMOSトランジスタ72、73を備えている。MOSトランジスタ72の電流経路の一端は、対応するデータ線DLの一端に接続され、他端はメインデータ線MDLに接続される。MOSトランジスタ73の電流経路の一端は、MOSトランジスタ72と同様に対応するデータ線DLの一端に接続され、他端はリファレンス線RLに接続される。メモリブロック13と共用されるデータ線DLに接続されるMOSトランジスタ72、73のゲートには、それぞれデータ線セレクト信号DS1、DS2がそれぞれ入力される。逆にメモリブロック13と共用されないデータ線DLに接続されるMOSトランジスタ72、73のゲートには、それぞれデータ線セレクト信号DS2、DS1がそれぞれ入力される。データ線セレクト信号DS1、DS2は互いに相補の関係があり、一方が“H”レベルであれば他方が“L”レベルとなる。そして、MOSトランジスタ72、73のいずれかによって、データ線DLの一端はメインデータ線MDLまたはリファレンス線RLに接続される。
次に、上記構成のフラッシュメモリのデータ読み出し動作について、特にリダンダンシセルアレイ3におけるメモリブロック13−0からデータを読み出す場合について、図8及び図9を用いて説明する。図8は図1と同様に本実施形態に係るフラッシュメモリ1のブロック図であり、読み出し動作時の様子を示している。図9において、データ線セレクタ4により選択されたデータ線は実線で表記し、選択されないデータ線は破線で表記している。
図示するように、例えばメモリブロック13−0からデータが読み出されると仮定する。すると、外部から与えられるアドレス信号に基づいて、ブロック選択回路14−0が動作状態となる。すなわち、ブロック選択回路14−0におけるデコード回路46が、アドレス配線54を介してアドレス信号を、メモリブロック13−0の列デコーダ42に与える。また、ブロック選択回路14−0における電源スイッチ回路47が、電源配線53を介して電源を、メモリブロック13−0の列セレクタ44に与える。その結果、図8に示すようにメモリブロック13−0においては、いずれかのビット線BLが、列セレクタ44の備えるMOSトランジスタ71によって、データ線DL0に接続される。MOSトランジスタ71は、電流経路の一端がビット線BLに接続され、他端がデータ線DL0に接続され、ゲートが列選択線CSLに接続される。そして列選択線CSLには、列デコーダ42のデコード結果が入力される。
レギュラーセルアレイ2においては、いずれのメモリブロック12も読み出し非選択とされる。従って、全てのメモリブロック12においてビット線BLは、列セレクタ24の備えるMOSトランジスタ70によって、データ線DLとは電気的に分離される。MOSトランジスタ70は、電流経路の一端がビット線BLに接続され、他端がデータ線DL0に接続され、ゲートが列選択線CSLに接続される。そして列選択線CSLには、列デコーダ32のデコード結果が入力される。
データ線セレクタ4においては、データ線セレクト信号DS1が“H”レベル、DS2が“L”レベルとされる。これにより、データが読み出されるメモリセルMCを備えたメモリブロック13−0に接続されるデータ線DL0を、メインデータ線MDLに接続する。すなわち、データ線DL0に接続されるMOSトランジスタ72がオン状態とされる。また、データ線DL0に接続されるMOSトランジスタ73はオフ状態とされる。
更にデータ線セレクタ4は、メインデータ線MDLに接続されるデータ線とは異なる別のデータ線を、リファレンス線RLに接続する。リファレンス線RLに接続されるデータ線は、メインデータ線MDLに接続されるデータ線がメモリブロック13と共通に用いられている場合(メモリブロック13に対応づけて設けられている場合)には、このメモリブロック13を選択するブロック選択回路14に対応するデータ線である。他方、メインデータ線に接続されるデータ線がいずれかのブロック選択回路14に対応づけて設けられている場合(メモリブロック13に接続されていない場合)には、このブロック選択回路14により選択されるメモリブロック13に接続されたデータ線がリファレンス線RLに接続される。
従って、メインデータ線MDLに接続されるデータ線と、リファレンス線RLに接続されるデータ線とは、隣り合った2本のデータ線である。より具体的には、データ線DL0、DL3、DL4、DL7がメインデータ線MDLに接続される場合には、データ線DL1、DL2、DL5、DL6がそれぞれリファレンス線RLに接続される。逆にデータ線DL1、DL2、DL5、DL6がメインデータ線MDLに接続される場合には、データ線DL0、DL3、DL4、DL7がそれぞれリファレンス線RLに接続される。
図8及び図9の場合には、データ線DL0がMOSトランジスタ72によってメインデータ線MDLに接続される。また、データ線DL1がMOSトランジスタ73によってリファレンス線RLに接続される。その他のデータ線DL2〜DL7は、メインデータ線MDLにもリファレンス線RLにも接続されない。
以上によって、メモリブロック13−0内における選択ビット線BLが、メインデータ線MDLに接続される。その状態で、図示せぬプリチャージ回路がメインデータ線MDLと上記選択ビット線、及びリファレンス線RLを所定の電位にプリチャージする。プリチャージが終了すると、メインデータ線MDLと上記選択ビット線、及びリファレンス線RLはプリチャージ電位でフローティングとされ、メモリブロック13−0内において、いずれかのワード線WLが選択される。その結果、選択ワード線WLと選択ビット線BLとに接続されるメモリセルMCから、データが選択ビット線、データ線DL0を介してメインデータ線MDLに読み出される。また、リファレンスセル6のゲートが選択され、リファレンス線RLに参照データが読み出される。センスアンプ5は、上記のようにしてメインデータ線MDLに読み出されたデータを、リファレンス線RLに読み出された参照データを基にセンスして増幅する。
以上の方法によって、リダンダンシセルアレイ3からデータが読み出される。なお、レギュラーセルアレイ2からデータを読み出す場合は、ブロック選択回路14が非動作状態となり、ブロック選択回路11が動作状態とされる。そして、いずれかのブロック選択回路11がメモリブロック12−0〜12−7のいずれかを選択して、選択したメモリブロック12からデータが読み出される。その他の動作は、上記リダンダンシセルアレイ3から読み出す場合と同じである。
上記のように、この発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置であると、下記(1)乃至(3)の効果が得られる。
(1)データの読み出し動作信頼性を向上出来る(その1)。
本実施形態に係る構成であると、読み出し動作時においてリファレンス線RLにデータ線を接続し、またデータ線をレギュラーセルアレイ2とリダンダンシセルアレイ3とで共有している。そのため、データの読み出し動作信頼性を向上出来る。本効果について、以下詳細に説明する。
(1)データの読み出し動作信頼性を向上出来る(その1)。
本実施形態に係る構成であると、読み出し動作時においてリファレンス線RLにデータ線を接続し、またデータ線をレギュラーセルアレイ2とリダンダンシセルアレイ3とで共有している。そのため、データの読み出し動作信頼性を向上出来る。本効果について、以下詳細に説明する。
図10は、従来の半導体記憶装置においてリダンダンシ用のメモリセルからデータを読み出した際の、メインデータ線及びリファレンス線の電位変化を示すグラフであり、横軸に時間、縦軸に電圧をプロットしたものである。図中において、実線で示したグラフがリダンダンシ用のメモリセルからデータを読み出した場合(つまりメインデータ線の電位変化)を示し、破線で示したグラフがリファレンスセルからデータを読み出した場合(つまりリファレンス線の電位変化)を示している。
従来の構成であると、メモリセルから読み出されたデータがセンスアンプに達する経路に存在する寄生抵抗及び寄生容量の大きさは、リファレンスセルから読み出されたデータがセンスアンプに達する経路に存在する寄生抵抗及び寄生容量と異なる。そのため、図10に示すように、メインデータ線とリファレンス線とでは、その電位変化速度が異なる。図10の場合であると、メインデータ線の電位が急速に変化するのに対して、リファレンス線の電位の変化は遅い。従って、例えば“1”データが読み出されたにもかかわらずセンスアンプは“0”データが読み出されたと判断する等、誤読み出しが発生する場合があった。
しかし本実施形態であると、メモリセルから読み出されたデータがセンスアンプに達する経路と、リファレンスセルから読み出されたデータがセンスアンプに達する経路との間における寄生抵抗及び寄生容量の差を小さくしている。図11は、本実施形態に係るフラッシュメモリの回路図であり、特にデータ線DL0に接続されたリダンダンシ用のメモリセルMCからデータを読み出す場合について示している。
図示するように本実施形態の構成であると、リダンダンシ用のメモリセルMCから読み出されたデータは、レギュラーセルアレイ2からデータが読み出される場合と同じく、データ線DL0を介してメインデータ線MDLに与えられる。また、リファレンス線RLには別のデータ線DL1が接続される。更にリダンダンシ用のメモリセルMCに接続されないデータ線DL1は、リダンダンシセルアレイ3内まで引き出され、その長さはデータ線DL1とほぼ等しい。従って図11において、データ線DL0に存在する寄生抵抗80の大きさは、データ線DL1に存在する寄生抵抗81にほぼ等価である。場合によっては完全に等価にすることも可能である。また、データ線DL0に存在する寄生容量82の大きさは、データ線DL1に存在する寄生容量83にほぼ等価である。場合によっては完全に等価にすることも可能である。
従って図12に示すように、メインデータ線とリファレンス線の電位の変化速度をほぼ等しく出来る。図12は本実施形態に係るフラッシュメモリにおけるメインデータ線及びリファレンス線の電位変化を示すグラフであり、横軸に時間、縦軸に電圧をプロットしたものである。図中において、実線がメインデータ線を示し、破線がリファレンス線を示している。図示するように、メインデータ線MDLとリファレンス線とで寄生抵抗及び寄生容量の差分を小さく出来るため、メインデータ線MDLとリファレンス線の電位変化率はほぼ同程度となる。その結果、センスアンプ5における誤読み出しの発生を抑制出来る。
(2)データの読み出し動作信頼性を向上出来る(その2)。
本実施形態に係る構成であると、メインデータ線MDLとリファレンス線RLとにノイズが与える影響と、共にほぼ等しく出来る。そのため、データの読み出し動作信頼性を向上出来る。本効果について、以下詳細に説明する。
本実施形態に係る構成であると、メインデータ線MDLとリファレンス線RLとにノイズが与える影響と、共にほぼ等しく出来る。そのため、データの読み出し動作信頼性を向上出来る。本効果について、以下詳細に説明する。
図13は、従来の半導体記憶装置においてリダンダンシ用のメモリセルからデータを読み出した際の、メインデータ線及びリファレンス線の電位変化を示すグラフであり、横軸に時間、縦軸に電圧をプロットしたものである。図中において、実線がメインデータ線の電位変化を示し、破線がリファレンス線の電位変化を示している。
従来の構成であると、従来の構成であると、メモリセルから読み出されたデータがセンスアンプに達する経路に存在するノイズ発生源は、リファレンスセルから読み出されたデータがセンスアンプに達する経路に存在するノイズ発生源と異なる。そのため図13に示すように、メインデータ線とリファレンス線とでは受けるノイズが異なる。すなわち、ノイズの大きさや発生タイミングが互いに異なる。その結果、読み出しマージンが小さくなり、誤読み出しを発生させる原因となる。
しかし本実施形態であると、読み出しデータと参照データとが受けるノイズをほぼ等しく出来る。図14は、本実施形態に係るフラッシュメモリにおけるメモリブロック13−0及びブロック選択回路14−0の回路図であり、主な配線層のレイアウトを示す図である。
前述のようにデータ線DL0(配線層57)は、メモリブロック12−0及びメモリブロック13−0で共用されており、その他端はメモリブロック13−0内まで引き出される。従って、データ線DL0はメモリブロック13−0からノイズを受ける。このノイズの主な発生源は、データ線DL0の下層にある配線層53、54、55である。すなわち、ブロック選択回路14−0によって配線層53、54が駆動された場合や、配線層55が駆動された場合に、これらの配線層53、54、55によって生ずるノイズがデータ線DL0に発生する。
また、データ線DL0がメインデータ線MDLに接続される際には、隣接するデータ線DL1がリファレンス線に接続される。このデータ線DL1は、前述の通りブロック選択回路14−0まで引き出され、データ線DL0と同じく配線層53、54、55の上層にある。従って、データ線DL1にとっての主たるノイズの発生源は、データ線DL0と同じ配線層53、54、55である。
そして、メモリブロック13−0からデータが読み出される場合には、データ線DL0は配線層53、54、55からノイズを受けるが、同時に同じノイズをデータ線DL1も受ける。逆に、メモリブロック13−0が非選択の場合には、ブロック選択回路14−0も非動作状態となるから、データ線DL0、DL1は共に配線層53、54、55からノイズを受けない。つまり、読み出し時にデータ線セレクタ4によって選択されるデータ線DL0、DL1がリダンダンシセルアレイ3から受けるノイズの発生源は同じであり、その結果メインデータ線MDL及びリファレンス線RLに現れるノイズも互いにほぼ等しくなる。
この様子を示しているのが図15である。図15は、本実施形態に係るフラッシュメモリにおいてリダンダンシ用のメモリセルからデータを読み出した際の、メインデータ線及びリファレンス線の電位変化を示すグラフであり、横軸に時間、縦軸に電圧をプロットしたものである。図中において、実線がメインデータ線の電位変化を示し、破線がリファレンス線の電位変化を示している。
図示するように、本実施形態に係る構成であると、リファレンス線RLに生じるノイズとメインデータ線MDLに生じるノイズはほぼ等しい。すなわち、ノイズの大きさや発生タイミングが、互いにほぼ等価である。その結果、読み出しマージンが大きくなり、誤読み出しの発生を抑制出来る。
なお、上記のことはデータ線DL2とDL3、データ線DL4とDL5、データ線DL6とDL7との間でも同様である。例えば、データ線DL3に接続されたメモリブロック13−3からデータが読み出される際には、このメモリブロック13−3を選択するブロック選択回路14−3に対応するデータ線DL2がリファレンス線に接続される。すると、メモリブロック13−3を選択するのはブロック選択回路14−3であるので、データ線DL2、DL3は、共に同一の配線層53、54、55から共に同程度のノイズを受ける。
このように、あるメモリブロック13に接続されるデータ線DLがメインデータ線MDLに接続される際には、当該メモリブロック13を選択するブロック選択回路14に対応するデータ線DLが、データ線セレクタ4によってリファレンス線RLに接続される。換言すれば、メインデータ線MDLに接続されるデータ線DLと、リファレンス線RLに接続されるデータ線DLとは、共に同一の配線層53、54、55に交差する。そのため、配線層53、54、55に起因したノイズを、メインデータ線MDLに接続されるデータ線DLと、リファレンス線RLに接続されるデータ線DLとでほぼ等しくできる。
また本実施形態では図14に示すように、メモリブロック13に対応する配線層57(図14ではデータ線DL0)は列デコーダ42をまたぎ、その端部は列セレクタ44の上部に位置している。そして、メモリセルアレイ40上にまでは設けられていない。また、ブロック選択回路14に対応する配線層57(図14ではデータ線DL1)は、バンクセレクタ45、デコード回路46、及び電源スイッチ回路47上には設けられていない。
これによっても、2本のデータ線57(データ線DL0、DL1)に生じるノイズを等しくできる。これは、ブロック選択回路14にはメモリセルアレイ40は存在せず、またメモリブロック13にはバンクセレクタ45、デコード回路46、及び電源スイッチ回路47は存在しないからである。従って、これらの回路ブロックを発生源とするノイズが配線層57に生じないようにすることで、互いのノイズを等しく出来る。なお、メモリブロック13に対応する配線層57(データ線DL0)は、ブロック選択回路14には存在しない列デコーダ42及び列セレクタ44上に設けられるが、列デコーダ42及び列セレクタ44に起因するノイズはほぼ無視できる程度である。
更に、バンクセレクタ45に与えるべきアドレス信号を伝送するアドレス配線56は、ブロック選択回路14の外側に設けられる。より具体的には図6に示すように、メモリブロック13及びブロック選択回路14を挟んでメモリブロック12と相対する位置に設けられる。従って、アドレス配線56がデータ線DLとなる配線層57のノイズ源となることを防止出来る。
(3)半導体記憶装置のチップサイズを削減できる。
本実施形態に係る構成であると、図6に示すように、リダンダンシセルアレイ3における1つのメモリブロック13とこれを選択するブロック選択回路14とは、レギュラーセルアレイ2における2つのメモリブロック12に対応づけて設けられている。より具体的には、1つのメモリブロック13と、これを選択するブロック選択回路14との第1方向に沿った大きさは、隣接する2つのメモリブロック12の第1方向に沿った大きさに対応する(等しい)。そして、メモリブロック12とメモリブロック13のサイズは等しく、ブロック選択回路14のサイズはメモリブロック12、13よりも大きいことが一般的である。そこでブロック選択回路14の形状は、メモリブロック13よりも第2方向に沿って拡大され、且つ一部領域はメモリブロック13を挟んでレギュラーセルアレイ2と対面するように配置される。
本実施形態に係る構成であると、図6に示すように、リダンダンシセルアレイ3における1つのメモリブロック13とこれを選択するブロック選択回路14とは、レギュラーセルアレイ2における2つのメモリブロック12に対応づけて設けられている。より具体的には、1つのメモリブロック13と、これを選択するブロック選択回路14との第1方向に沿った大きさは、隣接する2つのメモリブロック12の第1方向に沿った大きさに対応する(等しい)。そして、メモリブロック12とメモリブロック13のサイズは等しく、ブロック選択回路14のサイズはメモリブロック12、13よりも大きいことが一般的である。そこでブロック選択回路14の形状は、メモリブロック13よりも第2方向に沿って拡大され、且つ一部領域はメモリブロック13を挟んでレギュラーセルアレイ2と対面するように配置される。
従って、1つのメモリブロック13と、これを選択するブロック選択回路14との組み合わせは矩形の形状となり、且つその第1方向に沿った幅は、2つのメモリブロック12の第1方向に沿った幅に対応する。その結果、レギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3内においては、第1方向に沿って隣接する2つのメモリブロック12と、メモリブロック13及びこれを選択するブロック選択回路14とが行列状に配置される。よって、リダンダンシセルアレイ3を効率的に配置出来、デッドスペースを最小限に抑えることが出来るため、フラッシュメモリのチップサイズを削減出来る。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態において、レギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3を2つずつ備えたものである。図16は、本実施形態に係るEEPROMのブロック図である。
次に、この発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態において、レギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3を2つずつ備えたものである。図16は、本実施形態に係るEEPROMのブロック図である。
図示するようにEEPROM1は、上記第1の実施形態で説明した図1の構成において、2つのレギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3を備えている。そして、それぞれのレギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3において、読み出し動作及び書き込み動作が可能である。
本構成においても、上記第1の実施形態で説明した(1)乃至(3)の効果が得られる。
[第3の実施形態]
次に、この発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、上記第2の実施形態における2つのレギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3を1つにまとめ、更にブートブロックを設けたものである。図17は、本実施形態に係るEEPROMのブロック図である。
次に、この発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、上記第2の実施形態における2つのレギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3を1つにまとめ、更にブートブロックを設けたものである。図17は、本実施形態に係るEEPROMのブロック図である。
図示するように、本実施形態に係るEEPROM1は、上記第1の実施形態で説明した図1の構成において、ブートブロック8及びブートブロック選択回路7を備え、更にメモリバンク10が16個のメモリブロックBLKを備え、リダンダンシセルアレイ3が8個のメモリブロックBLKを備えている。レギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3の構成は、第1の実施形態においてメモリブロックBLKの数を増やした以外は同じである。
ブートブロック8は、16個のメモリブロック15−0〜15−15を備えている。メモリブロック15−0〜15−15の構成は、メモリブロック12、13と比べてメモリ容量が少ない(メモリセルMCの数が少ない)以外は、メモリブロック12、13と同様である。そして、各々は列セレクタ24を介してデータ線DL0〜DL15にそれぞれ接続される。ブートブロック選択回路7は、ブロック選択回路11、14と同様の機能を有しており、メモリブロック15−0〜15−15のいずれかを選択する。
本構成であると、上記第1の実施形態で説明した(1)乃至(3)の効果に加えて、下記(4)の効果が得られる。
(4)データの管理を容易とすることが出来る。
本実施形態に係る構成であると、メモリブロック12よりも小容量のメモリブロック15−0〜15−15が設けられている。通常、EEPROMではメモリブロック単位でデータの消去が行われる。従って、小さいサイズのデータが頻繁に書き換えられるケースでは、メモリブロックのサイズが大きいとデータ管理が煩雑となりがちである。しかし本実施形態であると、レギュラーセルアレイ2内のメモリブロック12よりもサイズの小さいメモリブロック15−0〜15−15を設けている。従って、頻繁に更新され且つサイズの小さいデータをメモリブロック15−0〜15−15に書き込むことで、データの管理が容易となる。
(4)データの管理を容易とすることが出来る。
本実施形態に係る構成であると、メモリブロック12よりも小容量のメモリブロック15−0〜15−15が設けられている。通常、EEPROMではメモリブロック単位でデータの消去が行われる。従って、小さいサイズのデータが頻繁に書き換えられるケースでは、メモリブロックのサイズが大きいとデータ管理が煩雑となりがちである。しかし本実施形態であると、レギュラーセルアレイ2内のメモリブロック12よりもサイズの小さいメモリブロック15−0〜15−15を設けている。従って、頻繁に更新され且つサイズの小さいデータをメモリブロック15−0〜15−15に書き込むことで、データの管理が容易となる。
[第4の実施形態]
次に、この発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、上記第1乃至第3の実施形態において、読み出し動作と、書き込み動作または消去動作を、異なるメモリブロックにつき同時に行う構成に関するものである。図18は、本実施形態に係るEEPROM1のブロック図である。
次に、この発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、上記第1乃至第3の実施形態において、読み出し動作と、書き込み動作または消去動作を、異なるメモリブロックにつき同時に行う構成に関するものである。図18は、本実施形態に係るEEPROM1のブロック図である。
図示するように本実施形態に係るEEPROM1は、上記第1の実施形態で説明した図1の構成において、更に書き込み回路9を備えている。書き込み回路9は、レギュラーセルアレイ2におけるいずれかのメモリバンク10内のいずれかのメモリブロック12、またはリダンダンシセルアレイ3におけるいずれかのメモリブロック13を選択して、データの書き込みを行う。書き込み回路9はデータの書き込み時に、アドレス信号及び書き込みデータを、選択したメモリブロックに供給する。書き込みデータは、データ線DLとは別の経路を用いてメモリブロックに供給される。なお図18では、書き込み信号がメモリバンク10に直接与えられるように記載されているが、勿論、直接与えられても良いし、ブロック選択回路11を介して与えられても良い。リダンダンシセルアレイ3についても同様である。
次に、本実施形態に係るEEPROM1の動作について、まず図19を用いて説明する。図19は、EEPROM1のブロック図である。本実施形態に係るEEPROM1であると、レギュラーセルアレイ2において異なる2つのメモリバンク10内のメモリブロック12に対して、データの読み出しと、データの書き込みまたは消去を同時に行うことが出来る。つまり、メモリバンク10は、データの読み出しと書き込みまたは消去とを同時に行うことの出来る単位である。更に、レギュラーセルアレイ2におけるいずれかのメモリバンク10内のメモリブロック12と、リダンダンシセルアレイ3におけるいずれかのメモリブロック13とに対して、データの読み出しと、データの書き込みまたは消去を同時に行うことが出来る。図19では、メモリブロック12−0〜12−7のうち、書き込みまたは読み出しが行われるメモリブロックのみを図示している。また図19では、あるメモリバンク10(これをメモリバンク0と呼ぶ)のメモリブロック12−1からデータが読み出され、同時に別のメモリバンク10(これをメモリバンク1と呼ぶ)のメモリブロック12−6にデータが書き込まれる場合を示している。
図示するように、メモリバンク0に対応するブロック選択回路11が、メモリバンク0内のメモリブロック12−1を選択する。そしてデータ線セレクタ4は、データ線DL1をメインデータ線MDLに接続し、データ線DL0をリファレンス線RLに接続する。その結果、第1の実施形態で説明したように、メモリバンク10内のメモリブロック12−1からデータが読み出され、センスアンプ5においてセンス、増幅される。
他方、書き込み回路9は、メモリバンク1(または対応するブロック選択回路11)に対して書き込み信号を与える。その他のメモリバンク及びブロック13には書き込み信号は与えられない。またメモリバンク1に対応するブロック選択回路11が、メモリバンク1内のメモリブロック12−6を選択する。これにより、メモリブロック12−6内においては、書き込み選択メモリセルMCに、書き込み回路9から与えられたデータが書き込まれる。
図20に別の例を示す。図20はEEPROM1のブロック図である。図20では、メモリバンク0のメモリブロック12−1からデータが読み出され、同時にメモリブロック13−7にデータが書き込まれる場合を示している。
図示するように、図19と同様の方法によって、メモリブロック12−1からデータが読み出される。また書き込み回路9は、メモリブロック13−7(またはブロック選択回路14−7)に対して書き込み信号を与える。その他のメモリブロック13及びメモリバンク10には書き込み信号は与えられない。またメモリブロック13−7に対応するブロック選択回路14−7が、メモリブロック12−7を選択する。これにより、メモリブロック14−7においては、書き込み選択メモリセルMCに、書き込み回路9から与えられたデータが書き込まれる。
本構成によっても、上記第1の実施形態で説明した(1)乃至(3)の効果が得られる。特に本実施形態であると、(1)、(2)の効果が顕著に得られる。この点について、以下説明する。まず図21を用いて説明する。図21はレギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3の一部領域のブロック図であり、特に配線層50〜55及び57に着目したものである。
図示するように、例えばメモリブロック13−0にデータが書き込まれ、同時にメモリブロック12−0からデータが読み出される場合を仮定する。両者はデータ線DL0(配線層57)を共通に用いている。データ線DL0となる配線層57には、まずメモリバンク0内の配線層50〜52によって、読み出し時に生ずるノイズの影響(以下これを読み出しノイズと呼ぶ)を受ける。更にメモリブロック13−0内の配線層53〜55によって、書き込み時に生ずるノイズの影響(以下これを書き込みノイズと呼ぶ)を受ける。これに対してデータ線DL1となる配線層57も、メモリバンク0内の配線層50〜52によって、読み出し時ノイズをうけると共に、ブロック選択回路14−0において、配線層53〜55によって書き込みノイズを受ける。つまり、メモリブロック12−0から読み出されたデータが伝達される配線層57(データ線DL0)と、リファレンスセルが接続される配線層57(データ線DL1)とは、共に等しく書き込みノイズと読み出しノイズを受けることが出来る。従って、誤読み出しの発生を効果的に抑制出来る。
図22も図21と同じくレギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3の一部領域のブロック図であり、メモリブロック12−7にデータが書き込まれ、同時にメモリブロック13−0からデータが読み出される場合について示している。図示するように、データ線DL0、DL1となる配線層57はそれぞれ、メモリブロック13−0及びブロック選択回路14−0によって等しく読み出しノイズを受け、更にバンク0において等しく書き込みノイズを受ける。従って、図22のようなケースであっても、誤読み出しの発生を抑制出来る。
なお、本実施形態は第1の実施形態に係る構成を例に説明したが、第2乃至第3の実施形態に係る構成であっても同様である。つまり、レギュラーセルアレイ2及びリダンダンシセルアレイ3が2つずつ設けられる場合や、ブートブロックが設けられる場合であっても、同様の効果が得られる。
上記のように、この発明の第1乃至第4の実施形態に係る半導体記憶装置によれば、レギュラーセルアレイ2とリダンダンシセルアレイ3とで一部のデータ線を共有している。すなわち、データ線はいずれかのレギュラーセルアレイ2内のメモリブロック12に接続されると共に、リダンダンシセルアレイ3内のメモリブロック13にも接続される。更に、リダンダンシセルアレイ3と共有されないデータ線は、その端部がブロック選択回路14内部に位置するように引き出される。そして、リダンダンシセルアレイ3内のメモリブロック14からデータを読み出す際には、当該メモリブロック14を選択するブロック選択回路14まで端部が引き出されたデータ線をリファレンス線に接続する。これにより、メインデータ線に接続される経路と、リファレンス線に接続される経路との間における寄生抵抗の差分及び寄生容量の差分を小さくすることが出来、読み出し動作信頼性を向上出来る。
ここで、Autoデータ線の詳細について図23を用いて説明する。図23は、上記実施形態に係るEEPROMの一部領域の回路図であり、図8と同一の領域においてAutoデータ線とその周辺の構成について示している。図示するように、Autoデータ線ADLはレギュラーセルアレイ2において同一行にあるメモリブロック12を共通に接続し、またリダンダンシセルアレイ3において複数のメモリブロック13を共通に接続する。つまりレギュラーセルアレイ2では、メモリバンク10毎にAutoデータ線ADLが設けられている。
レギュラーセルアレイ2においてAutoデータ線ADLは、各メモリブロック12内の列セレクタ24内に設けられたMOSトランジスタ74によって、いずれかのビット線BLに接続される。リダンダンシセルアレイ3においては、各メモリブロック13内の列セレクタ44内に設けられたMOSトランジスタ75によって、いずれかのビット線BLに接続される。MOSトランジスタ74、75は、カラム選択線ACSLによって選択される。複数のAutoデータ線ADLは、トランジスタスイッチ92を介してセンスアンプ93に接続される。
上記構成において、Autoデータ線ADLが上記実施形態で説明した配線層52、55に相当する。そして、データの書き込み動作後、または消去動作後において、書き込みまたは消去が正常に行われたか否かを確認するために、当該動作が行われたメモリセルからデータがセンスアンプ93に読み出される。また、データの書き込み時においては、書き込みデータが図18に示した書き込み回路9から与えられる。
なお図23に示すように、書き込み回路9の代わりに、Autoデータ線ADL毎に書き込み回路90を設けても良い。書き込み回路90はMOSトランジスタを備え、このMOSトランジスタの電流経路を介して書き込み電圧VPPをAutoデータ線ADLに印加する。この場合には、各メモリバンク10内に書き込み回路90を設けても良い。また、Autoデータ線ADL毎に書き込み回路90を設ける代わりに、複数のAutoデータ線ADLにつき1つの書き込み回路91を設けても良い。この場合には、MOSトランジスタ92によっていずれかのAutoデータ線ADLが書き込み回路91に接続される。
上記構成において、例えば16ビット製品の場合にはAutoデータ線ADLは16本の配線の束となり、読み出し時には約0.7V、書き込み時には6Vの振幅の電圧が与えられ、データ線DL0、DL1へのノイズ源となる。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
1…EEPROM、2…レギュラーセルアレイ、3…リダンダンシセルアレイ、4…データ線セレクタ、5…センスアンプ、6…リファレンスセル、7…ブートブロック選択回路、8…ブートブロック、9…書き込み回路、10…メモリバンク、11、14−0、14−3、14−4、14−7…ブロック選択回路、12−0〜12−15、13−0、13−3、13−4、13−7、15−0〜15−15…メモリブロック、20、40…メモリセルアレイ、21、41…行デコーダ、22、42…列デコーダ、23、43…行セレクタ、24、44…列セレクタ、25、45…バンクセレクタ、26、46…デコード回路、27、47…電源スイッチ回路、配線層…50〜57、81…寄生抵抗、82…寄生容量、
Claims (5)
- データ保持可能な複数の第1メモリセルを有する複数の第1メモリブロックと、
データ保持可能な複数の第2メモリセルを有し、不良の存在する前記第1メモリブロックを置き換える複数の第2メモリブロックと、
各々が、いずれかの前記第1メモリブロックに接続され、接続された前記第1メモリブロックの備える前記第1メモリセルから前記データが読み出される複数のデータ線と、
前記データが読み出されたいずれかの前記データ線が接続され、該データが転送されるメインデータ線と、
前記メインデータ線に接続される前記データ線とは異なる別のデータ線が接続されるリファレンス線と、
前記リファレンス線に接続され、参照データを保持するリファレンスセルと、
前記参照データを基準にして、前記メインデータ線上の前記データをセンスするセンスアンプと
を具備し、前記データ線のいずれかは、更にいずれかの前記第2メモリブロックに接続され、接続された前記第2メモリブロックの備える前記第2メモリセルから前記データが読み出される
ことを特徴とする半導体記憶装置。 - 行列状に配置された複数の前記第1メモリブロックを備える第1セルアレイと、
前記第2メモリブロック毎に設けられ、対応する前記第2メモリブロックを選択するブロック選択回路と、
複数の前記第2メモリブロック及び前記ブロック選択回路を備え、該第2メモリブロックと前記ブロック選択回路の少なくとも一部領域とが前記第1セルアレイにおける行方向に沿って配置された第2セルアレイと、
前記データ線のいずれかを選択し、選択した前記データ線の一端を前記メインデータ線に接続するデータ線セレクタと
を更に備え、前記データ線は、前記第1セルアレイにおける列方向に沿った形状を有し、且つ同一列にある前記第1メモリブロックを共通接続し、
前記第2メモリブロックは、複数の前記データ線毎に設けられ、且つ対応する該複数の前記データ線のいずれかひとつの他端に接続され、
前記第2メモリブロックに接続されないデータ線の他端は、前記第1セルアレイ内から前記第2セルアレイ内におけるいずれかの前記ブロック選択回路内まで引き出される
ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記第2メモリブロックと、該第2メモリブロックに対応する前記ブロック選択回路の少なくとも一部領域とは、前記行方向に沿って隣接し、
1つの前記第2メモリブロックと該第2メモリブロックに対応する前記ブロック選択回路とは、前記行方向で隣接する2つの前記第1メモリブロックの該行方向に占める幅に対応して配置される
ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。 - 前記第2メモリブロックは、行列状に配置された前記第2メモリセルを備えるメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイにおいて同一列にある前記第2メモリセルに接続され、該第2メモリセルから前記データが読み出されるビット線と、
前記ビット線のいずれかを選択する列デコーダと、
前記列デコーダの選択動作に従って、前記ビット線を前記データ線に接続する列セレクタと
を備え、前記列デコーダ及び前記列セレクタは、前記メモリセルアレイと前記第1メモリブロックとの間に配置され、
前記第2メモリブロックに接続される前記データ線の他端は、対応する前記第2メモリブロックにおける前記列セレクタ上に位置する
ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。 - 前記ブロック選択回路は、列アドレス信号を出力するデコード回路と、
前記デコード回路から、対応する前記第2メモリブロックの前記列デコーダに前記列アドレス信号を転送するアドレス配線と、
電源電圧を与える電源スイッチ回路と、
前記電源スイッチ回路から、対応する前記第2メモリブロックの前記列セレクタに前記電源電圧を転送する電源配線と
を備え、前記データ線は、前記アドレス配線と前記電源配線とを跨ぐようにして配置される
ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006263183A JP2008084439A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 半導体記憶装置 |
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JP2006263183A JP2008084439A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 半導体記憶装置 |
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ID=39355133
Family Applications (1)
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JP2006263183A Withdrawn JP2008084439A (ja) | 2006-09-27 | 2006-09-27 | 半導体記憶装置 |
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JP (1) | JP2008084439A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9257181B2 (en) | 2011-03-23 | 2016-02-09 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Sense amplification circuits, output circuits, nonvolatile memory devices, memory systems, memory cards having the same, and data outputting methods thereof |
US9478302B2 (en) | 2014-08-01 | 2016-10-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Nonvolatile memory device and method for sensing the same |
-
2006
- 2006-09-27 JP JP2006263183A patent/JP2008084439A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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