JP2008082322A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気制御バルブによって運転中の運転者が邪魔を感じず、かつこれによって運転者が火傷をしないという作用効果を維持しつつ、好適なトルク特性の維持と泥の洗い落としや整備の作業性の向上とを実現した自動二輪車を提供する。
【解決手段】本発明の自動二輪車は、エンジン23の側方を経てV字部1eの内側下部を通って引き回される排気管31に排気制御バルブ50を設け、その排気制御バルブ50の上部突出部50a及び下部突出部50bがメインフレーム1bの最外側端1b0及びリヤフレーム1cの最外側端1c0よりも内側に位置するようにしている。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動二輪車に関し、より詳しくは、運転状況に応じて排気管内の排気流路の断面積を変化させる排気制御バルブを備えた自動二輪車に関する。
特許文献1に従来の自動二輪車が開示されている。この自動二輪車は、フレーム、エンジン及び排気管を備えるとともに、排気制御バルブを備えている。
フレームは、ヘッドパイプと、このヘッドパイプから斜め下後方に延び、車幅方向で一対をなすメインフレームと、各メインフレームの下方側から斜め上後方に延び、車幅方向で一対をなすリヤフレームとを有している。エンジンは、このフレームに支持され、前方に4個の排気口を有している。
排気管は4本の上流排気管、2個の上流排気集合部、2本の中間排気管、1個の下流排気集合部及び1本の下流排気管からなる。各上流排気管は、各々排気口と接続され、エンジンの下方において、2本ずつが上流排気集合部に接続されている。また、エンジンの下方において、各上流排気集合部は各々中間排気管に接続され、各中間排気管が下流排気集合部に接続され、その排気集合部が下流排気管に接続されている。そして、下流排気管は車両の一側方のリヤフレームの内側を通って引き回され、下流側に排気マフラが接続されている。
この自動二輪車では、下流排気集合部に排気制御バルブが設けられている。この排気制御バルブは、下流排気集合部内に位置する円盤状の弁体と、この弁体から径外方向の両側に水平に突出する弁軸と、車両の一側方の弁軸に固定されたプーリと、モータによって進退駆動されるとともにプーリに巻きかけられたワイヤと、プーリの近傍でワイヤの長短を調整可能な調整部とを有している。プーリは、下流排気集合部に固定されたプーリカバーによって隠蔽されている。
この自動二輪車では、運転状況に応じてモータが駆動されれば、排気制御バルブは、ワイヤを介してプーリが弁軸を回転駆動し、弁体が排気管内の排気流路の断面積を変化させる。これにより、中低速時におけるトルク特性の改善が図られる。
また、この自動二輪車では、排気制御バルブがエンジンの下方の下流排気集合部に設けられていることから、下流排気集合部の径外方向に突出する排気制御バルブの突出部が運転中の運転者の邪魔になることはない。
特開2005−83358号公報
上記のような大型の自動二輪車は、整備された通常の道路を走行するための車両であり、排気制御バルブの突出部が泥を被るような心配はほとんどない。また、この自動二輪車は、車体が大型であるため、排気管が長く、更には排気管が引き回される配置空間にも余裕があるから、排気管への制御バルブの取り付け位置について、設計上の自由度が大きく、したがってさほどの心配がない。
ところが、近年盛んになってきたオフロードの走行に対応するために、オンオフ型(整備された一般道路と未整備の道路の両方ともを走行する型式)の自動二輪車が市場に出てきている。このようなオンオフ型の自動二輪車にも排気制御バルブを取り付けた方が中低速時のトルク特性の点で好ましいと言える。
しかしながら、オンオフ型の自動二輪車は、凹凸の激しい又は泥濘の悪路を走行することも前提としているため、エンジンから導出された排気管がエンジンの側方を経て車両後方に導かれるように構成されている。このため、排気制御バルブを設ける位置によっては、排気制御バルブが運転中の運転者の邪魔になるおそれがある。また、この場合、転倒した際に排気制御バルブが損傷したり、排気制御バルブに小石等が衝突して損傷するおそれもある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、エンジンから導出された排気管がエンジンの側方を経て車両後方に導かれた自動二輪車であっても、排気制御バルブによって運転中の運転者が邪魔を感じないようにしつつ、排気制御バルブの損傷を防止することを解決すべき課題としている。
本発明の自動二輪車は、ヘッドパイプと、該ヘッドパイプから斜め下後方に延び、車幅方向で一対をなすメインフレームと、各該メインフレームの下方側から斜め上後方に延び、前記車幅方向で一対をなすリヤフレームとを有するフレームと、
該フレームに支持され、前方に排気口を有するエンジンと、
前記排気口と接続され、前記エンジンの側方を経て前記メインフレーム及び前記リヤフレームの内側を通って引き回される排気管と、
該排気管に設けられ、運転状況に応じて前記排気管内の排気流路の断面積を変化させる排気制御バルブとを備え、
前記排気制御バルブは前記排気管の径外方向に突出する突出部を有し、該突出部は前記メインフレーム及び前記リヤフレームの最外側端よりも内側に位置していることを特徴とする。
本発明の自動二輪車は、排気管がエンジンの側方を経てメインフレーム及びリヤフレームの内側を通って引き回され、その排気管にトルク特性の改善のために排気制御バルブを設けている。また、その排気制御バルブは、排気管の径外方向に突出する突出部がそのメインフレーム及びリヤフレームの最外側端よりも内側に位置している。ここで、メインフレーム及びリヤフレームの最外側端とは、メインフレーム及びリヤフレームにおいて、最も車体の外側に位置している部分をいう。このため、この自動二輪車は、突出部が運転中の運転者の邪魔にならない。
また、本発明の自動二輪車は、排気制御バルブの位置が高いことから、突出部に泥が付着し難く、プーリの滑らかな動きを維持し易い。また、排気制御バルブの位置が高く、突出部がメインフレーム及びリヤフレームの最外側端よりも内側に位置しているため、突出部に小石等が衝突するおそれが少なく、自動二輪車が転倒しても突出部に変位を生じ難い。このため、この自動二輪車は、排気制御バルブによる好適なトルク特性を維持し易い。
したがって、本発明によれば、エンジンから導出された排気管がエンジンの側方を経て車両後方に導かれた自動二輪車において、排気制御バルブによって運転中の運転者が邪魔を感じないようにしつつ、排気制御バルブの損傷を防止することができる。
排気管が車幅方向の内側に湾曲する湾曲部を有する場合、排気制御バルブはその湾曲部に設けられていることが好ましい(請求項2)。この場合、排気制御バルブが車幅方向の中心側により近づくことになるため、突出部が確実に運転者の邪魔にならない。また、突出部に泥がより一層付着し難く、かつ転倒しても突出部に変位をより生じ難い。
フレームは、メインフレーム及びリヤフレームが側面視で略V字形状をなすV字部を有し得る。排気制御バルブはそのV字部内の下部で排気管に設けられていることが好ましい(請求項3)。この場合、排気制御バルブが一層運転者の邪魔にならない。また、V字部内の下部に位置する排気制御バルブは、組付けが容易であるとともに、泥の洗い落としや調整が容易である。
本発明の自動二輪車は、フレームに支持されるシートと、このフレームに支持され、シートの下方を部分的に覆うサイドカバーとを備え得る。突出部は、このサイドカバーの外面よりも内側に位置していることが好ましい(請求項4)。この場合、サイドカバーによって、より一層排気制御バルブが運転者の邪魔にならない。また、突出部に泥がより一層付着し難く、かつ転倒しても突出部に変位をより生じ難い。
突出部は、サイドカバーの前方であり、側方から視認できる位置にあることが好ましい(請求項5)。この場合、サイドカバーを外さなくても排気制御バルブの調整が容易である。
本発明の自動二輪車は、フレームに支持され、運転者の足裏を支えるステップを備え得る。突出部は、ステップの上方近傍かつ内側に設けられていることが好ましい(請求項6)。この場合、運転中の運転者の脚によって、突出部に泥がかかることを防止できる。
排気制御バルブは、排気管内に位置する円盤状の弁体と、この弁体から径外方向の両側に突出する弁軸と、この弁軸の一端側に固定されたプーリと、モータによって進退駆動されるとともにプーリに巻きかけられたワイヤと、プーリの近傍でワイヤの長短を調整可能な調整部とを有し得る。突出部は、プーリ及び調整部を含み得る(請求項7)。この場合、プーリ及び調整部を含む重要な突出部が運転者の邪魔にならない。また、この突出部が突出しないため、転倒しても排気制御バルブの調整が変化し難い。
上記突出部はプーリカバーによって隠蔽されていることが好ましい(請求項8)。こうであれば、自動二輪車が転倒しても、排気制御バルブの調整がより変化し難い。
上記弁軸は、仮想の鉛直線に対し、上記突出部が外側上方を向くように傾斜していることが好ましい(請求項9)。この場合、調整部を操作しやすく、排気制御バルブの調整が容易である。
本発明の自動二輪車は、オンロード型(整備された一般道路を主として走行する型式)、オフロード型(未整備の道路を主として走行する型式)又はオンオフ型(整備された一般道路と未整備の道路の両方ともを走行する型式)で実現可能である。これらのうち、本発明の自動二輪車はオンオフ型であることが好ましい(請求項10)。
オフロード型及びオンオフ型の自動二輪車は、凹凸の激しい又は泥濘の悪路を走行することを前提としているため、停止状態において、前輪とフロントフェンダとの間及び後輪とリヤフェンダとの間の間隔を大きく確保し、かつ前輪用及び後輪用の緩衝装置のストロークを大きくしている。このため、オフロード型及びオンオフ型の自動二輪車は、整備された一般道路と未整備の路面との両方において走行可能である一方、小型かつ軽量化が求められるばかりでなく、搭載部材をできるだけ車両の中央部にまとめて車両全体の重心が散逸せずに中央に集中するようにし、運転者による車両の操舵性を向上させる必要がある。オンオフ型の自動二輪車は、整備された一般道路での快適な走行性も要求されるため、特に中低速時におけるトルク特性の改善が求められている。本発明の自動二輪車がオンオフ型であれば、整備された一般道路上の走行時及び未整備の路面上の走行時に本発明の作用効果を発揮できる。
以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しながら説明する。
実施例1の自動二輪車は、図1に示すように、オンオフ型のものである。この自動二輪車では、ヘッドパイプ1aに車幅方向で一対をなすメインフレーム1b(車両の右側方のもののみ図示)が固定されている。各メインフレーム1bは斜め下後方に延びている。なお、各メインフレーム1bは、ヘッドパイプ1aに固定されて斜め下後方に延びるメインフレーム本体と、メインフレーム本体に固定されて斜め下後方に延びるリヤアームブラケットとにより構成されることも可能である。
各メインフレーム1bの下方側にはボルト3によって車幅方向で一対をなすリヤフレーム1c(車両の右側方のもののみ図示)が固定されている。各リヤフレーム1cは斜め上後方に延びている。また、各メインフレーム1bのほぼ中央には車幅方向で一対をなす図示しないシートレールが固定されている。各シートレールは、後方にほぼ水平に延び、各々の後端がリヤフレーム1cの上端と固定されている。
また、ヘッドパイプ1aと各メインフレーム1bの下方側との間には、ヘッドパイプ1aから下方に延びて後方に湾曲してメインフレーム1bの下方に固定されたダウンチューブ1d(車両の右側方のもののみ図示)が車幅方向で一対をなして設けられている。両メインフレーム1bの下端とダウンチューブ1dとの接合部分には、運転者の足裏を支持するステップ2が固定されている。
これらヘッドパイプ1a、両メインフレーム1b、両リヤフレーム1c、両シートレール、両ダウンチューブ1d及びこれらを接続するために適宜設けられるブラケット等によってフレーム1が構成されている。フレーム1は、両メインフレーム1b及び両リヤフレーム1cが車両側面視において略V字形状をなすV字部1eを有している。
ヘッドパイプ1aにはフロント緩衝装置を有するフロントフォーク5が支持されている。フロントフォーク5の下端に前輪7が設けられ、フロントフォーク5の上端にハンドル9が設けられている。また、ヘッドパイプ1aにはフロントフェンダ11及びカウル13が固定されている。停止状態において、前輪7とフロントフェンダ11との間の間隔は大きく確保され、かつ前輪用の緩衝装置のストロークが大きくされている。
また、両メインフレーム1bの下端にはピボット軸14(図2参照)が車幅方向に設けられている。このピボット軸14には、図1に示すように、上下に揺動可能にリヤアーム15が設けられ、リヤアーム15の後端に後輪17が設けられている。リヤアーム15とフレーム1との間にはリンク機構19が設けられており、リンク機構19とフレーム1との間にはリヤ緩衝装置21が装着されている。なお、図1における前輪7と後輪17は一部のスポークのみを図示している。
両メインフレーム1bと両ダウンチューブ1dとの間には、前方に単一の排気口をもつ4サイクルのエンジン23が固定されている。また、両メインフレ−ム1bには燃料タンク25が固定されている。なお、27はエアクリーナ、29はエンジン23に燃料を供給する燃料噴射装置である。
エンジン23の排気口には軸直角方向の断面が円形の排気管31が接続されている。この排気管31は、両ダウンチューブ1d間から下方に向かいながらやや前方に突出した後、上方に向けられて車両の右側方のダウンチューブ1dを跨いでエンジン23の右側方に至り、同じく車両の右側方のV字部1eの内側下部を通って斜め上後方に延びて引き回されている。
排気管31は、図2に示すように、V字部1eの内側下部を通る際、車幅方向の内側に湾曲する湾曲部31cを有している。排気管31の後端には、図1にも示すように、斜め上後方に延びる排気マフラ33が接続されている。
シートレール上にはシート35が固定され、シートレールと両リヤフレーム1cとの間にはシート35の下方を部分的に覆うサイドカバー37が固定されている。また、車両の右側方のリヤフレーム1cにはマフラカバー39が固定されているとともに、リヤフェンダ41が固定されている。停止状態において、後輪17とリヤフェンダ41との間の間隔は大きく確保され、かつリヤ緩衝装置21のストロークが大きくされている。
図2及び図3に示すように、上記排気管31の湾曲部31cには、排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサ32が固定されている。そして、湾曲部31cには、この酸素センサ32の下流側に排気制御バルブ50が備えられている。より詳細には排気制御バルブ50は、図2に示すように、湾曲部31cの最も車幅方向の内側に位置する部分に備えられている。また、排気制御バルブ50は、図3に示すように、フレーム1のV字部1e内の下部で排気管31に設けられている。
排気制御バルブ50では、図4に示すように、排気管31に直径方向で軸孔31a、31bが貫設されている。軸孔31a、31bの軸芯Oは、仮想の鉛直線Lに対し、上側の軸孔31aが外側に向くように傾斜している。両軸孔31a、31bには軸芯O方向に延びる弁軸51が挿通されており、弁軸51には排気管31内に位置する円盤状の弁体53が2個の丸ねじ55によって固定されている。
排気管31には、上側の軸孔31a回りにボス部材57が固定されている。また、軸孔31aから径外方向に突出する弁軸51にはフランジ51aが形成されている。弁軸51とボス部材57との間にはフランジ51aにワッシャ59を当接させつつメタル軸受61が設けられている。
ボス部材57の先端には中心に軸孔63aをもつ下ばね座63が固定されている。弁軸51はこの下ばね座63の軸孔63aを挿通し、弁軸51の先端側には雄ねじ51cが形成されている。また、下ばね座63の先端側には、下ばね座63と同軸の上ばね座65が下ばね座63に対して回動可能に設けられている。下ばね座63と上ばね座65との間には、下端が下ばね座63に固定され、上端が上ばね座65に固定されたコイルばね67が設けられている。
上ばね座65の上面には弁軸51と係合する円盤状のプレート69が当接されている。また、プレート69の上面には周縁がプレート69から離れるように成形された押圧板71が当接されている。押圧板71の上面には弁軸51の雄ねじ51cと螺合するナット73が設けられており、このナット73によって押圧板71及びプレート69は弁軸51に固定されている。
上ばね座65、押圧板71及びプレート69は互いに溶接されてプーリ70が構成され、プーリ70の前方は2個の円柱状のエンド75a、75bを固定可能になっている。両エンド75a、75bにはそれぞれワイヤ77a、77bが固定され、両ワイヤ77a、77bは、図2及び図3に示すように、プーリ70に巻きかけられて後方に延ばされている。
両ワイヤ77a、77bにはそれぞれ前後一対のロックナット及びアジャスタをもつ調整部79、81が設けられている。また、排気管31にはブラケット83が固定されており、ブラケット83には前後のロックナットによってアジャスタが固定されている。両ワイヤ77a、77bは、それぞれ調整部79、81よりも後方が被覆され、より後方がステッピングモータ85に接続されている。
ステッピングモータ85は、図1に示すように、サイドカバー37の内側で不図示のエアクリーナに固定されているとともに、図示しないコントローラに接続されている。コントローラは運転状況に応じてステッピングモータ85を制御し、ステッピングモータ85はこの制御によってワイヤ77a、77bを進退するようになっている。
図2及び図3に示すように、プーリ70は、ワイヤ77aが引かれれば、コイルばね67の付勢力に抗して左回りし、ワイヤ77aの引っ張りが解除されれば、コイルばね67の付勢力に屈して中立位置に戻る。また、プーリ70は、ワイヤ77bが引かれれば、コイルばね67の付勢力に抗して右回りし、ワイヤ77aの引っ張りが解除されれば、コイルばね67の付勢力に屈して中立位置に戻る。これによって、図4に示すように、弁軸51が回転するため、排気管31内で弁体53が回転し、排気流路の断面積が変化することとなる。
また、図3に示すように、プレート69には、弁軸51の軸芯O回りで一定角度離れた2片のストッパ69a、69bが径外方向に突設されている。そして、排気管31にはストッパ69a、69bと当接可能な受け片87が固定されている。一方のストッパ69aが受け片87と当接すれば、プーリ70の左回りが規制され、他方のストッパ69bが受け片87と当接すれば、プーリ70の右回りが規制される。
図4に示すように、排気管31の下側の軸孔31a回りにはキャップ97が固定されている。排気管31の下側の軸孔31bから径外方向に突出する弁軸51にもフランジ51dが形成され、弁軸51とキャップ97との間にはフランジ51aに位置決めされた状態でメタル軸受99が設けられている。
このように、この排気制御バルブ50では、プーリ70、弁軸51の雄ねじ51c、ナット73及び調整部79、81を含む上部突出部50aと、弁軸51の下端側及びキャップ97を含む下部突出部50bとを有している。そして、排気管31にはカバー用ブラケット89、91が固定されており、これらカバー用ブラケット89、91にはナット93、95が固定されている。
以上のように、この自動二輪車は、オンオフ型のものとして小型かつ軽量化が求められるばかりでなく、搭載部材ができるだけ車両の中央部にまとめられて車両全体の重心が散逸せずに中央に集中するようにされ、運転者による車両の操舵性を向上させている。
この自動二輪車において、運転状況に応じてステッピングモータ85が駆動されれば、排気制御バルブ50は、ワイヤ77a、77bを介してプーリ70が弁軸51を回転駆動し、弁体53が排気管31内の排気流路の断面積を変化させる。これにより、中低速時におけるトルク特性の改善が図られる。
そして、この自動二輪車では、エンジン23の側方を経てV字部1eの内側下部を通って引き回される排気管31に排気制御バルブ50を設け、その排気制御バルブ50の上部突出部50a及び下部突出部50bがメインフレーム1bの最外側端1b0及びリヤフレーム1cの最外側端1c0よりも内側に位置するようにしている。ここで、メインフレーム1bの最外側端1b0とは、メインフレーム1bにおいて、最も車体の外側に位置している部分をいい、リヤフレーム1cの最外側端1c0とは、リヤフレーム1cにおいて、最も車体の外側に位置している部分をいう。このため、この自動二輪車は、上部突出部50a及び下部突出部50bが運転中の運転者の邪魔になることはない。
また、この自動二輪車は、排気制御バルブ50の位置が高いことから、重要な上部突出部50aに泥が付着し難く、コイルばね67やプーリ70等に泥が咬み難く、プーリ70の滑らかな動きを維持し易い。また、排気制御バルブ50の位置が高く、上部突出部50aがメインフレーム1bの最外側端1b0及びリヤフレーム1cの最外側端1c0よりも内側に位置しているため、上部突出部50aに小石等が衝突するおそれが少なく、自動二輪車が転倒しても上部突出部50aに変位を生じ難い。このため、この自動二輪車は、排気制御バルブ50による好適なトルク特性を維持し易い。
さらに、この自動二輪車において、転倒すること等によって上部突出部50aに付着した泥を洗い落としたり、整備したりする場合には、作業者は、頭をエンジン23の側方に位置させてその作業を行えば足り、無理な姿勢を強いられない。
特に、この自動二輪車では、排気制御バルブ50が排気管31のV字部1eにおける湾曲部31cに設けられているため、排気制御バルブ50が車幅方向の中心側に位置し、上記作用を確実に奏している。また、この位置の排気制御バルブ50は組付けも容易である。また、ステップ2の上方近傍かつ内側に上部突出部50aが位置することから、運転中の運転者の脚によって、上部突出部50aに泥がかかることも防止している。
また、この自動二輪車は、上部突出部50aがサイドカバー37の前方であり、側方から視認できる位置にあるため、サイドカバー37を外さなくても調整部79、81のアジャスタを回転させることができ、排気制御バルブ50を容易に調整することができる。弁軸51が仮想の鉛直線に対して傾斜し、上部突出部50aが外側に向いていることから、この作用は顕著である。
したがって、この自動二輪車によれば、排気制御バルブ50によって運転中の運転者が邪魔を感じず、かつ好適なトルク特性の維持と泥の洗い落としや整備の作業性の向上とを実現することができている。
実施例2の自動二輪車は、図5及び図6に示すように、上部突出部50aがプーリカバー101によって隠蔽されている。このプーリカバ−101は、金属製であり、カバー用ブラケット89、91のナット93、95に丸ねじ102を螺合することによって固定されている。他の構成は実施例1と同様である。
この自動二輪車は、上部突出部50aがプーリカバー101によって隠蔽されているため、転倒しても、排気制御バルブ50の調整がより変化し難いとともに、上部突出部50aに泥が一層付着し難い。他の作用効果は実施例1と同様である。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は、オンロード型自動二輪車、モトクロス用、トライアル用のオフロード型自動二輪車又はオンオフ型の自動二輪車に利用可能である。
実施例1の自動二輪車の側面図である。 実施例1の自動二輪車の一部上面図である。 実施例1の自動二輪車の一部斜視図である。 実施例1の自動二輪車に係り、排気制御バルブ等の拡大断面図である。 実施例2の自動二輪車の一部斜視図である。 実施例2の自動二輪車に係り、排気制御バルブ等の拡大断面図である。
符号の説明
1a…ヘッドパイプ
1b…メインフレーム
1c…リヤフレーム
1…フレーム
23…エンジン
31…排気管
50…排気制御バルブ
50a、50b…突出部(50a…上部突出部、50b…下部突出部)
1b0、1c0…最外側端
31c…湾曲部
1e…V字部
35…シート
37…サイドカバー
2…ステップ
53…弁体
51…弁軸
70…プーリ
85…ステッピングモータ(モータ)
77a、77b…ワイヤ
79、81…調整部
101…プーリカバー

Claims (10)

  1. ヘッドパイプと、該ヘッドパイプから斜め下後方に延び、車幅方向で一対をなすメインフレームと、各該メインフレームの下方側から斜め上後方に延び、前記車幅方向で一対をなすリヤフレームとを有するフレームと、
    該フレームに支持され、前方に排気口を有するエンジンと、
    前記排気口と接続され、前記エンジンの側方を経て前記メインフレーム及び前記リヤフレームの内側を通って引き回される排気管と、
    該排気管に設けられ、運転状況に応じて前記排気管内の排気流路の断面積を変化させる排気制御バルブとを備え、
    前記排気制御バルブは前記排気管の径外方向に突出する突出部を有し、該突出部は前記メインフレーム及び前記リヤフレームの最外側端よりも内側に位置していることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記排気管は前記車幅方向の内側に湾曲する湾曲部を有し、前記排気制御バルブは前記湾曲部に設けられている請求項1記載の自動二輪車。
  3. 前記フレームは前記メインフレーム及び前記リヤフレームが側面視で略V字形状をなすV字部を有し、前記排気制御バルブは前記V字部内の下部で前記排気管に設けられている請求項2記載の自動二輪車。
  4. 前記フレームに支持されるシートと、
    前記フレームに支持され、前記シートの下方を部分的に覆うサイドカバーとを備え、
    前記突出部は、前記サイドカバーの外面よりも内側に位置している請求項3記載の自動二輪車。
  5. 前記突出部は、前記サイドカバーの前方であり、側方から視認できる位置にある請求項4記載の自動二輪車。
  6. 前記フレームに支持され、運転者の足裏を支えるステップを備え、
    前記突出部は、前記ステップの上方近傍かつ内側に設けられている請求項5記載の自動二輪車。
  7. 前記排気制御バルブは、前記排気管内に位置する円盤状の弁体と、該弁体から径外方向の両側に突出する弁軸と、該弁軸の一端側に固定されたプーリと、モータによって進退駆動されるとともに前記プーリに巻きかけられたワイヤと、該プーリの近傍で前記ワイヤの長短を調整可能な調整部とを有し、
    前記突出部は、前記プーリ及び前記調整部を含む請求項1乃至6のいずれか1項記載の自動二輪車。
  8. 前記突出部はプーリカバーによって隠蔽されている請求項7記載の自動二輪車。
  9. 前記弁軸は、仮想の鉛直線に対し、前記突出部が外側上方を向くように傾斜している請求項8記載の自動二輪車。
  10. オンオフ型である請求項1記載の自動二輪車。
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