JP2008079962A - ベッド用昇降装置およびベッド - Google Patents
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Abstract
【課題】簡潔な構造をもつベッド用昇降装置、および、簡潔な構造をもつベッド用昇降装置を備えるベッドを提供すること。
【解決手段】枠体に載置されるフレーム部と上面に寝具を載置する床板部とを備える複数の床板ユニットでベッド用昇降装置を構成し、床板部を昇降させる駆動手段を各床板ユニットに設けるとともに、各床板ユニットを互いに独立して枠体に載置する。ベッド用昇降装置を複数の床板ユニットから構成することで、ベッド用昇降装置が簡潔になる。
【選択図】図1
【解決手段】枠体に載置されるフレーム部と上面に寝具を載置する床板部とを備える複数の床板ユニットでベッド用昇降装置を構成し、床板部を昇降させる駆動手段を各床板ユニットに設けるとともに、各床板ユニットを互いに独立して枠体に載置する。ベッド用昇降装置を複数の床板ユニットから構成することで、ベッド用昇降装置が簡潔になる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ベッドの枠体に保持され上面に寝具を載置するとともに、寝具に横たわったユーザーの身体を部分的に上下動させるベッド用昇降装置、および、ベッド用昇降装置を備えるベッドに関する。
ベッド用昇降装置は、枠体などのベッド本体の一部に固定され、少なくとも上面の一部が昇降する装置である。ベッド用昇降装置の上面には寝具が載置される。ベッド用昇降装置が設置されたベッドにユーザーが横たわった状態でベッド用昇降装置を昇降させると、ベッド用昇降装置の昇降に伴ってユーザを起きあがらせたり、ストレッチ運動させることができる。
ベッド用昇降装置は、一般に、ベッド本体に固定される固定部と、寝具を載置する床部と、床部を支持しつつ昇降させる駆動手段とを備える。駆動手段はモータなどからなり、床部は上面を水平に保ちつつ昇降する(例えば、特許文献1、2参照)。
床部の上面を水平に保ちつつ昇降させるためには、駆動手段に水平支持機構などを設ける必要がある。このため、従来のベッド用昇降装置は複雑な構造であり、かつ、重量が大きかった。さらに、駆動手段で床板を支持するために、駆動手段に大きな荷重(ユーザーや寝具の重量)が加わる。よって、駆動手段は大きな荷重に耐えユーザーや寝具を安定に支持し得る構造に形成する必要があり、駆動手段の大型化が避けられなかった。このため、ベッド用昇降装置を備えるベッド(以下、単にベッドと略する)は、大型かつ重量が大きく、移動や設置に多大な労力を要していた。
特許文献2のベッド用昇降装置は、ベッド本体の枠体にフレーム支持板を取付け、ベッド用昇降装置をフレーム支持板に係合させることで、フレーム支持板を介してベッド用昇降装置を枠体に固定している。したがって、特許文献2のベッド用昇降装置は、フレーム支持板から比較的容易に取り外すことができる。よって、特許文献2に開示されている技術を用いると、フレーム支持板をもつベッド本体と、ベッド用昇降装置とに、ベッドを比較的容易に分解でき、ベッドの移動や設置に要する労力を低減できると考えられる。
しかしながら、特許文献2のベッド用昇降装置は、ベッド用昇降装置の形状に対応した形状のフレーム支持板にしか取り付けられない。したがって、ベッドを新調する場合などには、フレーム支持板を古いベッドから取り外し新しいベッドに取り付ける煩雑な作業を要する。さらに、特許文献2のベッド用昇降装置は、フレーム支持板を介して枠体に固定されるため、ベッド用昇降装置の昇降する領域がユーザーの体型に合致しない場合があった。例えば身長が低いユーザーと身長が高いユーザーとでは、ベッドに対する身体の位置関係が異なるためである。したがって、ベッド用昇降装置をストレッチ用の補助具として用いる場合などには、ユーザーが効果的にストレッチ運動できない場合があった。
特開2003−24407号公報
特開2001−128797号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、簡潔な構造をもつベッド用昇降装置、および、簡潔な構造をもつベッド用昇降装置を備えるベッドを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のベッド用昇降装置は、ベッドの枠体に保持され上面に寝具を載置するとともに少なくとも上面の一部が枠体に対して昇降するベッド用昇降装置であって、枠体の上面に当接する載置面を持ち枠体に載置されるフレーム部と、フレーム部の上方に配置され上面に寝具を載置する床板部と、を備える複数の床板ユニットが枠体の長手方向に配列されてなり、各々の床板ユニットは、フレーム部の縁部内面側に支持されるとともに床板部に連結されて床板部の少なくとも一部をフレーム部に対して昇降させる駆動手段を備え、各々の床板ユニットは互いに独立して枠体に載置されることを特徴とする。
本発明のベッド用昇降装置は、下記の構成(1)〜(3)の何れかを備えることが好ましい。(1)〜(3)の複数を備えることが望ましい。
(1)上記複数の床板ユニットは、上記枠体の長手方向の一端部側に載置される頭支持ユニットと、上記枠体の長手方向の他端側に載置される脚支持ユニットと、上記枠体の長手方向の2端の間の領域に載置される腰支持ユニットと、である。
(2)上記床板部は、上記フレーム部に枢支され上記フレーム部に対して回動する。
(3)上記腰支持ユニットの上記床板部は、上記枠体の長手方向に配列された2つの副床板をもち、副床板の一方である第1副床板は他方である第2副床板と逆側の端部が上記フレーム部に枢支され、第2副床板は第1副床板と逆側の端部が上記フレーム部に枢支され、上記腰支持ユニットの上記床板部は、上昇時に倒立V字状をなす。
上記課題を解決する本発明のベッドは、本発明のベッド用昇降装置と、ベッド本体と、を備えることを特徴とする。
本発明のベッド用昇降装置は、複数の床板ユニットが枠体の長手方向に配列されてなる。個々の床板ユニットは非常に簡潔な構造に形成される。したがって、床板ユニットをベッド本体から取り外せば、各床板ユニットやベッド本体からなる個々のベッド構成要素を容易に移動あるいは設置できる。よって、本発明のベッド用昇降装置によると、ベッドの移動や設置に要する労力が非常に軽減される。
また、本発明のベッド用昇降装置において、各床板ユニットは互いに独立して枠体に載置される。このため、各床板ユニットは枠体から容易に取り外しできる。よって、ベッドの移動や設置に要する労力がさらに軽減される。
また、本発明のベッド用昇降装置は、各床板ユニットを枠体に載置するのみでベッド本体に取付けることができる。よって、ベッド用昇降装置を備えない通常のベッドにも容易に取り付けることができる。さらに、各床板ユニットは枠体(ベッド本体)に載置されるのみであるため、床板ユニット同士の間隔はユーザーの体型に応じて種々に設定できる。よって、本発明のベッド用昇降装置は、ユーザーの体型を問わず、昇降する領域をユーザーの体型に合致させることができる。特に、本発明のベッド用昇降装置をストレッチ用の補助具として用いる場合には、種々の体型のユーザーに効果的にストレッチ運動させることが可能である。
本発明のベッド用昇降装置が上記構成(1)を備える場合には、ベッドに横たわったユーザーの頭部を頭支持ユニットによって昇降させ、腰部を腰支持ユニットによって昇降させ、脚部を脚支持ユニットによって昇降させることができる。このため、上記構成(1)を備える本発明のベッド用昇降装置は、ユーザーの頭部、腰部、脚部を個別に昇降させることができる。また、構成(1)を備える本発明のベッド用昇降装置は、ユーザーの腰部を昇降させることができるため、腰部ストレッチ運動用の補助具として好適に用いることができる。
本発明のベッド用昇降装置が上記構成(2)を備える場合には、床板部を簡単な機構で昇降させることができ、駆動手段が簡潔になる。すなわち、床板部を水平に保ちつつ昇降させるのではなく、床板部をフレーム部に対して回動させて床板部の一部を昇降させるため、駆動手段に水平支持機構などを設ける必要がない。このため、ベッド用昇降装置の構造を簡略化でき、かつ、軽量化できる。さらに、床板部は駆動手段のみではなくフレーム部によっても支持されるため、駆動手段に加わる荷重が軽減する。よって、駆動手段が大型化することはなく、ベッドをより小型化・軽量化できる。よってベッドの移動や設置に要する労力がさらに軽減する。
本発明のベッド用昇降装置が上記構成(3)を備える場合には、腰支持ユニットの床板部を簡単な構造で昇降させることができ、かつ、腰支持ユニットの床板部によってユーザーの腰部を安定に支持できる。さらに、この場合、腰支持ユニットの床板部は上昇時に倒立V字状をなすため、ベッドに伏臥または仰臥したユーザーの腰部を、腰支持ユニットの床板部によって安定に支持できる。
本発明のベッドは、上述した何れかのベッド用昇降装置を備えるため、上述したベッド用昇降装置に起因する効果を発揮する。
本発明のベッド用昇降装置は、複数の床板ユニットからなれば良いが、3以上の床板ユニットからなるのが好ましい。本発明のベッド用昇降装置を3以上の床板ユニットから構成する場合には、ユーザーの頭部、腰部、脚部をそれぞれ異なる床板ユニットで支持できる。そして、それぞれの床板ユニットに駆動手段を設ければ、ユーザーの頭部、腰部、脚部を独立して昇降させることができる。本明細書では、枠体の長手方向(以下、単に長手方向と呼ぶ)の一端でありユーザーの頭部に対応する部分を含む領域に配置される床板ユニットを、頭支持ユニットと呼ぶ。長手方向の他端でありユーザーの脚部に対応する部分を含む領域に配置される床板ユニットを、脚支持ユニットと呼ぶ。長手方向の2端の間でありユーザーの腰部に対応する領域に配置される床板ユニットを、腰支持ユニットと呼ぶ。
頭支持ユニットに駆動手段を設けて、頭支持ユニットの床板部を上昇させることで、ユーザーの頭部や上体を起こすことができる。腰支持ユニットに駆動手段を設けて、腰支持ユニットの床板部を上昇させることで、ユーザーの腰部をストレッチ運動させることができる。脚支持ユニットに駆動手段を設けて、脚支持ユニットの床板部を上昇させることで、ユーザーの脚部を持ち上げることができる。本発明のベッド用昇降装置は、駆動手段を持つ複数の床板ユニットを持つが、駆動手段を持つ床板ユニットとは別に、駆動手段を持たない床板ユニットを設けても良い。
フレーム部は、枠体上に載置でき、上方に床板部を配置できるとともに、(場合によっては、さらに、駆動手段を支持できる)形状であれば良く、枠状、梯子状、板状などに代表される種々の形状に形成できる。床板部は、上面に寝具を載置でき、フレームの上方に配置でき、さらに、駆動手段と連結できる形状であれば良く、枠状、梯子状、板状などに代表される種々の形状に形成できる。
床板部の上面はベッド用昇降装置の上面を構成する。駆動手段は、床板部の一部のみをフレーム部に対して昇降させても良いし、床板部の全体をフレーム部に対して昇降させても良い。例えば、床板部がフレーム部に枢支されフレーム部に対して回動する場合には、床板部をフレーム部に直接枢支させれば、床板部の一部のみをフレーム部に対して昇降させることができる。床板部のなかでフレーム部に枢支されている部分(以下、枢支部と呼ぶ)は、床板部が回動してもフレーム部に対して昇降しないためである。また、床板部の枢支部がフレーム部に対して昇降可能に枢支される場合には、枢支部を含む床板部の全体を枠体に対して昇降させることができる。なお、本発明のベッド用昇降装置では、床板部は水平を保ちつつ昇降しても良い。すなわち、駆動手段に水平支持機構などを設けてもよい。本発明のベッド用昇降装置は複数の床板ユニットを持ち、駆動手段は各床板ユニットに別々に設けられているため、各駆動手段における水平支持機構を小型化できるためである。この場合にも床板部の全体がフレーム部に対して昇降する。
駆動手段は、床板部を自動的に昇降させてもよいし、手動で昇降させても良い。例えば、駆動手段に電動モータを設ければ、床板部を自動的に昇降させ得る。例えば、床板部および駆動手段にそれぞれギヤを設け、ハンドルなどのギヤを回転させる入力手段を駆動手段に設ければ、ユーザーがハンドルを回転させることで手動により床板部を昇降させ得る。
駆動手段は、各々の床板ユニットのなかで、フレーム部の縁部内面側に支持される。換言すると、駆動手段はフレームの内部空間に架け渡されない。このため、本発明のベッド用昇降装置によると、フレーム部の内部空間を種々の用途に有効活用できる。
以下、本発明のベッド用昇降装置およびベッドを図面を基に説明する。
(実施例1)
実施例1のベッド用昇降装置は、上記構成(1)〜(5)を備える。実施例1のベッドは本発明のベッドである。実施例1のベッド用昇降装置を模式的に表す透視側面図を図1に示す。図1においてフレーム部およびベッド本体は破線で示す。実施例1のベッド用昇降装置を模式的に表す上面図を図2に示す。実施例1のベッド用昇降装置における腰支持ユニットを模式的に表す要部拡大分解斜視図を図3に示す。実施例1のベッド用昇降装置における腰支持ユニットを模式的に表す側面図を図4および5に示す。実施例1のベッド用昇降装置における脚支持ユニットを模式的に表す要部拡大分解斜視図を図6に示す。図6において脚支持ユニットの床板部は破線で示す。実施例1のベッド用昇降装置における頭支持ユニットを模式的に表す側面図を図7および8に示す。実施例1のベッド用昇降装置において腰支持ユニットを頭支持ユニット側に移動させた様子を模式的に表す側面図を図9に示す。図9においてフレーム部およびベッド本体は破線で示す。以下、実施例1において上、下、左、右、前、後とは、図1および2に示す上、下、左、右、前、後を指すものとする。
実施例1のベッド用昇降装置は、上記構成(1)〜(5)を備える。実施例1のベッドは本発明のベッドである。実施例1のベッド用昇降装置を模式的に表す透視側面図を図1に示す。図1においてフレーム部およびベッド本体は破線で示す。実施例1のベッド用昇降装置を模式的に表す上面図を図2に示す。実施例1のベッド用昇降装置における腰支持ユニットを模式的に表す要部拡大分解斜視図を図3に示す。実施例1のベッド用昇降装置における腰支持ユニットを模式的に表す側面図を図4および5に示す。実施例1のベッド用昇降装置における脚支持ユニットを模式的に表す要部拡大分解斜視図を図6に示す。図6において脚支持ユニットの床板部は破線で示す。実施例1のベッド用昇降装置における頭支持ユニットを模式的に表す側面図を図7および8に示す。実施例1のベッド用昇降装置において腰支持ユニットを頭支持ユニット側に移動させた様子を模式的に表す側面図を図9に示す。図9においてフレーム部およびベッド本体は破線で示す。以下、実施例1において上、下、左、右、前、後とは、図1および2に示す上、下、左、右、前、後を指すものとする。
実施例1のベッド用昇降装置は3つの床板ユニット10からなる。3つの床板ユニット10は、ベッド本体90の一部を構成する枠体91の長手方向前端部に載置される頭支持ユニット11と、枠体91の長手方向後端部に載置される脚支持ユニット13と、枠体91の略中央部に載置される腰支持ユニット12とからなる。頭支持ユニット11および脚支持ユニット13は同形状である。頭支持ユニット11、腰支持ユニット12、脚支持ユニット13は、それぞれ別の駆動手段を備える。
図1に示すように、各床板ユニット10は、それぞれ、フレーム部20と床板部30とを備える。頭支持ユニット11のフレーム部20を頭支持フレーム部21と呼ぶ。腰支持ユニット12のフレーム部20を腰支持フレーム部22と呼ぶ。脚支持ユニット13のフレーム部20を脚支持フレーム部23と呼ぶ。頭支持ユニット11の床板部30を頭支持床板部31と呼ぶ。腰支持ユニット12の床板部30を腰支持床板部32と呼ぶ。脚支持ユニット13の床板部30を脚支持床板部33と呼ぶ。
腰支持フレーム部22は、図2に示すように、前後方向に延びる2つの腰側板(左腰側板40、右腰側板41)と、左右方向に延びる2つのパイプフレーム(前パイプフレーム42、後パイプフレーム43)とを備える略枠状をなす。左腰側板40の前側下部と右腰側板41の前側下部とが前パイプフレーム42で連結され、左腰側板40の後側下部と右腰側板41の後側下部とが後パイプフレーム43で連結されている。左腰側板40と前パイプフレーム42とは溶接され、右腰側板41と前パイプフレーム42とは溶接されている。左腰側板40と後パイプフレーム43とは溶接され、右腰側板41と後パイプフレーム43とは溶接されている。
図2および図3に示すように、左腰側板40の上端部40aは左方に屈曲している。右腰側板41の上端部41aは右方に屈曲している。実施例1のベッド用昇降装置における腰支持ユニット12をベッド本体90に載置する際には、左腰側板40の上端部40aが枠体91の左上面に当接し、右腰側板41の上端部41aが枠体91の右上面に当接する。すなわち、左腰側板40の上端部40aの下面と、右腰側板41の上端部の下面とは、枠体91の上面に当接する載置面となる。
腰支持床板部32は、図3に示すように、略梯子状をなす2つの副床板32a、32bをもつ。2つの副床板32a、32bは長手方向(前後方向)に配列されている。2つの副床板の一方である第1副床板32aは前側に配されている。2つの副床板の他方である第2副床板32bは後側に配されている。
第1副床板32aの左側前端部には、短冊状の前側第1枢支桿35aの一端が枢支されている。前側第1枢支桿35aの他端は左腰側板40の前端部に枢支されている。第1副床板32aの右側前端部には、短冊状の前側第2枢支桿35bの一端が枢支されている。前側第2枢支桿35bの他端は右腰側板41の前端部に枢支されている。第2副床板32bの左側後端部には、短冊状の後側第1枢支桿35cの一端が枢支されている。後側第1枢支桿35cの他端は左腰側板40の後端部に枢支されている。第2副床板32bの右側後端部には、短冊状の後側第2枢支桿35dの一端が枢支されている。後側第2枢支桿35dの他端は右腰側板41の後端部に枢支されている。
よって、第1副床板32aは前側第1枢支桿35aを介して左腰側板40に枢支されるとともに、前側第2枢支桿35bを介して右腰側板41に枢支されている。第2副床板32bは後側第1枢支桿35cを介して左腰側板40に枢支されるとともに後側第2枢支桿35dを介して右腰側板41に枢支されている。第1副床板32aは腰支持フレーム部22(左腰側板40および右腰側板41)に対して回動するとともに、前側第1枢支桿35aおよび前側第2枢支桿35bに対しても回動する。第2副床板32bは腰支持フレーム部22(左腰側板40および右腰側板41)に対して回動するとともに、後側第1枢支桿35cおよび後側第2枢支桿35dに対しても回動する。第1副床板32aの左後端部と第2副床板32bの左前端部とは回動可能に連結され、第1副床板32aの右後端部と第2副床板32bの右前端部とは回動可能に連結されている。
左腰側板40の長手方向の略中央部には、貫通孔をもつ左リンクブラケット50が固着されている。左リンクブラケット50の貫通孔には、左右に延びる棒状の左連結桿51の左端が枢支されている。一方、第1副床板32aの左側中央部には貫通孔が形成されている。この貫通孔には、短冊状の左駆動リンク桿52の一端が枢支されている。左駆動リンク桿52の他端は左連結桿51の長手方向(左右方向)の略中央部に固着されている。左連結桿51の右端は、板状の腰駆動左リンク板53に枢支されている。詳しくは、腰駆動左リンク板53は略3角板状をなし、それぞれの頂点付近に3つの貫通孔をもつ。左連結桿51の右端は貫通孔の一つに枢支されている。腰駆動左リンク板53に形成されている貫通孔の他の一つには、腰駆動桿54の左端部が挿通されている。腰駆動桿54は管状をなし左右に延びる。腰駆動桿54は、腰駆動左リンク板53に固着され、左端が腰駆動左リンク板53の左側に延出している。左駆動リンク桿52は腰駆動桿54よりも上方に配置されている。左駆動リンク桿52の略中央部には、下方に開口する左凹部52aが形成されている。左凹部52aは腰駆動桿54の外形に対応した形状に形成されている。左駆動リンク桿52は、腰駆動桿54の左端部上面に左凹部52aを当接させつつ、自重によって腰駆動桿54に圧接している。腰駆動桿54の右端部は腰駆動左リンク板53の右側に延出している。
右腰側板41の長手方向の略中央部には、貫通孔をもつ右リンクブラケット55が固着されている。右リンクブラケット55の貫通孔には、左右に延びる棒状の右連結桿56の右端が枢支されている。一方、第1副床板32aの右側中央部には貫通孔が形成されている。この貫通孔には、短冊状の右駆動リンク桿57の一端が枢支されている。右駆動リンク桿57の他端は右連結桿56の長手方向(左右方向)の略中央部に固着されている。右連結桿56の左端は、板状の腰駆動右リンク板58に枢支されている。右連結桿56の左端は腰駆動右リンク板58の貫通孔の一つに枢支されている。腰駆動右リンク板58に形成されている貫通孔の他の一つには、腰駆動桿54の右端部が挿通されている。腰駆動桿54は腰駆動右リンク板58に固着され、右端が腰駆動右リンク板58の右側に延出している。右駆動リンク桿57は腰駆動桿54よりも上方に配置されている。右駆動リンク桿57の略中央部には、下方に開口する右凹部(図略)が形成されている。右凹部は腰駆動桿54の外形に対応した形状に形成されている。右駆動リンク桿57は、腰駆動桿54の右端部上面に右凹部を当接させつつ、自重によって腰駆動桿54に圧接している。右リンクブラケット55、右連結桿56、右駆動リンク桿57、腰駆動右リンク板58は、それぞれ、左リンクブラケット50、左連結桿51、左駆動リンク桿52、腰駆動左リンク板53と同形状である。
左腰側板40の前側部分には枠状のギヤブラケット60が固定されている。ギヤブラケット60にはウォームホイール(図略)とウォームホイールを内蔵する箱体とからなるウォームホイール装置61が枢支されている。ウォームホイールにはウォーム62が噛合している。ウォームホイールには減速装置63が連結されている。減速装置63はウォームホイールと噛合する減速ギア(図略)をもつ。減速ギアには電動モータ64の回転軸が連結されている。電動モータ64には操作スイッチ(図略)が接続されている。操作スイッチを操作することで、電源(図略)から電動モータ64への給電をオン/オフして電動モータ64の回転をオン/オフ切換えできるとともに、電動モータ64の回転方向を正回転と逆回転との2通りに切換えることができる。電動モータ64が回転すると減速ギヤが回転し、ウォームホイールが回転する。ウォームホイールの回転に伴ってウォーム62が前進または後退する。ウォーム62の一端は、腰駆動左リンク板53に形成されている貫通孔の他の一つに枢支されている。
実施例1のベッド用昇降装置において、腰支持ユニット12の駆動手段は、左リンクブラケット50、左連結桿51、左駆動リンク桿52、腰駆動左リンク板53、腰駆動桿54、右リンクブラケット55、右連結桿56、右駆動リンク桿57、腰駆動右リンク板58、ギヤブラケット60、ウォームホイール装置61、ウォーム62、減速装置63、電動モータ64、操作スイッチからなる。
実施例1の腰支持ユニット12は以下のように動作する。
腰支持ユニット12の腰支持床板部32を、腰支持フレーム部22の上面に載置される定常位置(図4に示す)から、腰支持フレーム部22の上面よりも上方に配される上昇位置(図5に示す)にまで上昇させる際には、操作スイッチを操作して電動モータ64を正回転させる。すると、電動モータ64の回転軸に連結されている減速装置63の減速ギヤが回転し、減速ギアと噛合しているウォームホイールが回転する。ウォームホイールが回転すると、ウォームホイールと噛合しているウォーム62が前進する。ウォーム62の前進に伴って、ウォーム62に枢支されている腰駆動左リンク板53が前方に引っ張られる。そして、腰駆動左リンク板53は左連結桿51の右端を枢支する貫通孔を中心に図4中時計回りに回動する。腰駆動左リンク板53が図4中時計回りに回動すると、腰駆動左リンク板53に固着されている腰駆動桿54が上昇する。腰駆動桿54が上昇すると、腰駆動桿54の左端部の上方に位置し腰駆動桿54の上面に圧接している左駆動リンク桿52が、腰駆動桿54によって上方に押し上げられる。そして、左駆動リンク桿52および左駆動リンク桿52に固着されている左連結桿51は、左連結桿51の左端を中心に図4中時計回りに回動する。
一方、腰駆動桿54が上昇すると、腰駆動桿54の右端部の上方に位置し腰駆動桿54の上面に圧接している右駆動リンク桿57が、腰駆動桿54によって上方に押し上げられる。そして、右駆動リンク桿57および右駆動リンク桿57に固着されている右連結桿56は、右連結桿56の右端を中心に図4中時計回りに回動する。左駆動リンク桿52の図4中時計回りの回動と、右駆動リンク桿57の図4中時計回りの回動とに伴って、左連結桿51および右連結桿56に枢支されている第1副床板32aが上方に押し上げられ、側第1枢支桿35aを枢支している部分(枢支部)を中心に、図4中反時計回りに回動する。図4中反時計回りに回動した第1副床板32aは、図5に示すように、後端を上向させ、前端を下向させる。
第1副床板32aが後端を上向させると、第1副床板32aの左右後端部と回動可能に連結されている第2副床板32bの左右前端部が上向する。よって、第2副床板32bは、図5に示すように、前端を上向させ、後端を下向させる。したがって、実施例1のベッド用昇降装置における腰支持ユニット12は、腰支持床板部32が倒立V字状をなし、腰支持フレーム部22に対して上昇する。
腰支持床板部32を図5に示す上昇位置から図4に示す定常位置にまで下降させる場合には、操作スイッチを操作して電動モータ64を逆回転させる。電動モータ64の逆回転に伴って、減速ギヤおよびウォームホイールが回転し、ウォームホイールと噛合しているウォーム62が後退する。ウォーム62の後退に伴って、ウォーム62に枢支されている腰駆動左リンク板53が後方に押され、腰駆動左リンク板53が左連結桿51の右端を枢支する貫通孔を中心に図4中反時計回りに回動する。腰駆動左リンク板53が図4中反時計回りに回動すると、腰駆動桿54が下降する。腰駆動桿54が下降すると、左駆動リンク桿52および左駆動リンク桿52に固着されている左連結桿51が、自重と第1副床板32aおよび第2副床板32bの重量とによって、左連結桿51の左端を中心に図4中反時計回りに回動する。一方、腰駆動桿54が下降すると、右駆動リンク桿57および右駆動リンク桿57に固着されている右連結桿56が、自重と第1副床板32aおよび第2副床板32bの重量とによって、右連結桿56の右端を中心に図4中反時計回りに回動する。左駆動リンク桿52の図4中反時計回りの回動と、右駆動リンク桿57の図4中反時計回りの回動とに伴って、第1副床板32aは床板前枢支孔を中心に図4中時計回りに回動し、腰支持フレーム部22に対して下降して、腰支持フレーム部22の上面に載置される。第2副床板32bもまた第1副床板32aの回動に従動して回動し、腰支持フレーム部22の上面に載置される。よって、腰支持ユニット12は図4に示す定常位置に配される。
脚支持ユニット13の脚支持フレーム部23は、図2に示すように、前後方向に延びる2つの脚側板(左脚側板70、右脚側板71)と、左右方向に延びる1つの後パイプフレーム73とを備える略枠状をなす。右脚側板71の後側下部と左脚側板70の後側下部とが後パイプフレーム73で連結されている。左脚側板70と後パイプフレーム73とは溶接され、右脚側板71と後パイプフレーム73とは溶接されている。右脚側板71の前側下部と左脚側板70の前側下部とには、貫通孔が形成されている。この貫通孔は後述する前パイプフレーム72を枢支する。
図6に示すように、左脚側板70の上端部70aは左方に屈曲している。右脚側板71の上端部71aは右方に屈曲している。実施例1のベッド用昇降装置における脚支持ユニット13をベッド本体90に載置する際には、左脚側板70の上端部70aが枠体91の左上面に当接し、右脚側板71の上端部71aが枠体91の右上面に当接する。すなわち、左脚側板70の上端部70aの下面と、右脚側板71の上端部71aの下面とは、枠体91の上面に当接する載置面となる。
脚支持床板部33は、図6に示すように、略梯子状をなす。脚支持床板部33の前端部には左右方向に延びる前パイプフレーム72が固着されている。前パイプフレーム72は右脚側板71の前側下部と左脚側板70の前側下部とに枢支されている。したがって、脚支持床板部33は前パイプフレーム72と同軸的に脚支持フレーム部23に枢支されている。
前パイプフレーム72の左端部には板状の脚駆動左リンク板80が枢支されている。詳しくは、脚駆動左リンク板80は略3角板状をなし、それぞれの頂点付近に3つの貫通孔をもつ。前パイプフレーム72の左端部は貫通孔の一つに枢支されている。脚駆動左リンク板80に形成されている貫通孔の他の一つには、脚駆動桿81の左端部が挿通されている。脚駆動桿81は管状をなし左右に延びる。脚駆動桿81の左端部は脚駆動左リンク板80に固着されている。脚駆動桿81の右端は脚駆動左リンク板80の右側に延出している。
前パイプフレーム72の右端部には板状の脚駆動右リンク板82が枢支されている。脚駆動右リンク板82は略3角板状をなし、それぞれの頂点付近に3つの貫通孔をもつ。貫通孔の一つは前パイプフレーム72の右端部に枢支されている。脚駆動右リンク板82に形成されている貫通孔の他の一つには、脚駆動桿81の右端部が挿通されている。脚駆動桿81の右端は脚駆動右リンク板82に固着されている。脚支持床板部33は脚駆動桿81よりも上方に配置されている。脚支持床板部33の左側部分には、脚駆動桿81に対応する位置に、下方に開口する左凹部33aが形成されている。脚支持床板部33の右側部分にもまた、脚駆動桿81に対応する位置に、下方に開口する右凹部が形成されている。脚支持床板部33は、脚駆動桿81の左端部上面に左凹部33aを当接させ右端部上面に右凹部を当接させつつ、自重によって脚駆動桿81に圧接している。
左脚側板70の長手方向(前後方向)の略中央部には枠状のギヤブラケット83が固定されている。ギヤブラケット83にはウォームホイール(図略)とウォームホイールを内蔵する箱体とからなるウォームホイール装置84が枢支されている。ウォームホイールは、減速装置85の減速ギヤとウォーム86とに噛合している。減速ギヤには電動モータ87の回転軸が連結されている。電動モータ87には操作スイッチ(図略)が接続されている。電動モータ87が回転すると減速装置85のギヤが回転し、ウォームホイールが回転する。ウォームホイールの回転に伴ってウォーム86が前進または後退する。ウォーム86の一端は、脚駆動左リンク板80に形成されている貫通孔の他の一つに枢支されている。
実施例1のベッド用昇降装置において、脚支持ユニット13の駆動手段は、前パイプフレーム72、脚駆動左リンク板80、脚駆動桿81、脚駆動右リンク板82、ギヤブラケット83、ウォームホイール装置84、減速装置85、ウォーム86、電動モータ87、操作スイッチからなる。
実施例1の脚支持ユニット13は以下のように動作する。
脚支持ユニット13の脚支持床板部33を、脚支持フレーム部23の上面に載置される定常位置(図7に示す)から、脚支持フレーム23の上面よりも上方に配される上昇位置(図8に示す)にまで上昇させる際には、操作スイッチを操作して電動モータ87を正回転させる。電動モータ87の正回転に伴って、減速ギヤおよびウォームホイールが回転して、ウォーム86が後退する。ウォーム86に枢支されている脚駆動左リンク板80は、ウォーム86の後退に伴って後方に引っ張られる。そして、脚駆動左リンク板80は、前パイプフレーム72の右端部に枢支されている貫通孔を中心に図7中反時計回りに回動する。脚駆動左リンク板80の図7中反時計回りの回動に同期して、脚駆動桿81を介して脚駆動左リンク板80に連結されている脚駆動右リンク板82が図7中反時計回りに回動する。脚駆動左リンク板80および脚駆動右リンク板82が図7中反時計回りに回動すると、脚駆動左リンク板80および脚駆動右リンク板82に固着されている脚駆動桿81が上昇する。脚駆動桿81が上昇すると、脚駆動桿81の上方に配され脚駆動桿81の上面に圧接している脚支持床板部33が、脚駆動桿81によって上方に押し上げられ、脚支持床板部33および脚支持床板部33に固着されている前パイプフレーム72が左右端部を中心に図7中反時計回りに回動する。図7中反時計回りに回動した脚支持床板部33は、図8に示すように、後端を上向させ、前端を下向させて、脚支持フレーム部23に対して上昇する。
脚支持床板部33を上昇位置から定常位置にまで下降させる場合には、操作スイッチを操作して電動モータ87を逆回転させる。電動モータ87の逆回転に伴って、減速ギヤおよびウォームホイールが回転し、ウォームホイールと噛合しているウォーム86が前進する。ウォーム86の前進に伴って、ウォーム86に枢支されている脚駆動左リンク板80が前方に押されて図7中時計回りに回動する。脚駆動左リンク板80の図7中時計回りの回動に同期して、脚駆動右リンク板82が図7中時計回りに回動する。脚駆動左リンク板80および脚駆動右リンク板82の回動に伴って脚駆動桿81が下降する。脚駆動桿81が下降すると、脚支持床板部33が自重によって下降する。すなわち、脚支持床板部33および脚支持床板部33に固着されている前パイプフレーム72は左右端部を中心に図7中時計回りに回動する。図7中時計回りに回動した脚支持床板部33は脚支持フレーム部23の上面に載置され、脚支持ユニット13は図7に示す定常位置に配される。
頭支持ユニット11は、脚支持ユニット13と同形状であり、脚支持ユニット13とは前後逆になるように枠体91に載置されている。頭支持ユニット11は脚支持ユニット13と同様に動作し、頭支持床板部31が頭支持フレーム部21の上面に載置されている定常位置と、頭支持床板部31の上面が枠体91の上面に対して傾斜する上昇位置との間で動く。
実施例1のベッド用昇降装置は、複数の床板ユニット10(頭支持ユニット11、腰支持ユニット12、脚支持ユニット13)が枠体91の長手方向に配列されてなる。したがって、実施例1のベッド用昇降装置を備えるベッドは、床板ユニット10をベッド本体90から取り外せば、容易に移動あるいは設置できる。
実施例1のベッド用昇降装置において、頭支持ユニット11、腰支持ユニット12および脚支持ユニット13は、枠体91に載置されるのみである。このため、枠体91から容易に取り外しできる。よって、実施例1のベッド用昇降装置によると、ベッドの移動や設置に要する労力がさらに軽減される。
実施例1のベッド用昇降装置は、頭支持ユニット11、腰支持ユニット12および脚支持ユニット13を枠体91に載置するのみでベッド本体90に取付けることができるため、種々のベッドに容易に取り付けることができる。また、頭支持ユニット11、腰支持ユニット12および脚支持ユニット13は枠体91に載置されるのみであるため、床板ユニット10同士の間隔を種々に設定できる。例えば、腰位置が高いユーザーに対応するためには、図9に示すように、頭支持ユニット11と腰支持ユニット12との長手方向(前後方向)の間隔をつめるとともに、腰支持ユニット12と脚支持ユニット13との長手方向(前後方向)の間隔を広げるとよい。このように、実施例1のベッド用昇降装置によると、ユーザーの体型を問わず、昇降する領域をユーザーの体型に合致させることができる。
なお、実施例1のベッド用昇降装置は、頭支持ユニット11、腰支持ユニット12および脚支持ユニット13が各々独立に昇降する。このため、実施例1のベッド用昇降装置は、腰支持ユニット12を昇降させれば、ベッドに横たわったユーザーの腰部を昇降させることができ、腰部ストレッチ運動用の補助具として好適に用いることができる。また、実施例1のベッド用昇降装置は、頭支持ユニット11を昇降させればユーザーの頭部や上体を起こすことができる。さらに、実施例1のベッド用昇降装置は、脚支持ユニット13を上昇させればユーザーの脚部を持ち上げることができる。
実施例1のベッド用昇降装置は、頭支持床板部31が頭支持フレーム部21に枢支され、腰支持床板部32(第1副床板32a、第2副床板32b)が腰支持フレーム部22に枢支され、脚支持床板部33が脚支持フレーム部23に枢支されている。そして、頭支持床板部31、腰支持床板部32および脚支持床板部33はそれぞれ回動して昇降する。よって、実施例1のベッド用昇降装置では、床板部30を昇降させる機構を簡略化でき、駆動手段を簡潔にできる。このため、ベッド用昇降装置を小型化・軽量化できる。さらに、駆動手段を簡潔にできるために、駆動手段を各床板部30の下方に収納でき、ベッド用昇降装置をより簡潔にできる。さらに、実施例1のベッド用昇降装置では、駆動手段をフレーム部材の左右側面に近接して配している。このため、ベッド本体90の下部には非常に大きな空間が確保される。よって、実施例1のベッド用昇降装置によると、ベッド本体90の下部空間を収納用空間として利用できる。
また、腰支持ユニット12の腰支持床板部32が第1副床板32aと第2副床板32bとからなり、腰支持床板部32が上昇時に倒立V字状をなすため、腰支持床板部32によってユーザーの腰部を安定に支持できる。さらに、実施例1のベッド用昇降装置では、腰支持床板部32が上昇した際に、腰支持床板部32の前端(第1副床板32aの前端)は前側第1枢支桿35aおよび前側第2枢支桿35bを介して腰支持床板部32の前端に枢支され、腰支持床板部32の後端(第2副床板32bの後端)は後側第1枢支桿35cおよび後側第2枢支桿35dを介して腰支持フレーム部22の後端に枢支されている。したがって、上昇位置に配されている腰支持床板部32に加わった荷重は、腰支持フレーム部22の長手方向全体に分散する。よって、実施例1のベッド用昇降装置の腰支持ユニット12は、上昇位置に配されている腰支持床板部32を安定に支持できる。このため、腰支持床板部32や腰支持フレーム部22を比較的低強度に形成できる。例えば、左腰側板40、右腰側板41、前パイプフレーム72、後パイプフレーム73、第1副床板32a、第2副床板32bを比較的骨細に形成でき、腰支持ユニット12を小型化・軽量化できる。
さらに、定常位置において、頭支持床板部31は頭支持フレーム部21上に載置され、腰支持床板部32は腰支持フレーム部22上に載置され、脚支持床板部33は脚支持フレーム部23上に載置される。したがって、床板部30が下降し定常位置に配されているときには、各床板部30は各フレーム部20を介して枠体91に支持される。よって、床板部30は、定常位置において非常に安定に支持される。
実施例1のベッド用昇降装置において、左駆動リンク桿52および右駆動リンク桿57は自重によって腰駆動桿54の上面に圧接している。また、脚支持床板部33は自重によって脚駆動桿81の上面に圧接している。したがって、腰支持床板部32と腰支持フレーム部22との間や、脚支持床板部33と脚支持フレーム部23との間に物品などを挟んだ状態で腰支持床板部32や脚支持床板部33を下降させる場合にも、物品などが潰れることはない。これは、以下の理由による。
例えば、腰支持床板部32を下降させる場合には、腰駆動桿54がモータに駆動されて下降し、腰駆動桿54と腰支持フレーム部22とが近接する。したがって、腰支持床板部32が腰駆動桿54に枢支されるなどして連結されていれば、腰支持床板部32もまたモータに駆動されて下降し、腰支持床板部32と腰支持フレーム部22とが近接する。よって、腰支持床板部32と腰支持フレーム部22との間に挟まれた物品が潰れるおそれがある。実施例1のベッド用昇降装置では、腰支持床板部32は腰駆動桿54に乗っているのみである。したがって、腰駆動桿54のみがモータに駆動されて下降し、腰支持床板部32は自重で下降する。このため、腰支持床板部32と腰支持フレーム部22との間に挟まれた物品には、腰支持床板部32の重量(または腰支持床板部32、寝具、およびユーザーの重量)が作用するのみである。よって、実施例1のベッド用昇降装置によると、各床板部30を下降させる際に各床板部30と各フレーム部20との間に挟まれた物品が潰れることはない。床板部30とモータとの間に介在する駆動手段の一部が、自重によって隣接する他部材の上面に圧接し連結されていれば、実施例1のベッド用昇降装置と同様に、各床板部30を下向させる際に各床板部30と各フレーム部20との間に挟まれた物品が潰れることはない。
実施例1のベッド用昇降装置は、頭支持ユニット11、腰支持ユニット12および脚支持ユニット13からなるが、本発明のベッド用昇降装置はこれらの中から選ばれる2つを備えるのみでも良い。例えば、ベッド用昇降装置を腰支持ユニット12と脚支持ユニット13とから構成しても良い。実施例1のベッド用昇降装置では、腰支持ユニット12をユーザーの腰部に対応する位置に配置しているが、腰支持ユニット12をユーザーの頸部や背部などの、腰部以外の部分に対応する位置に配置しても良い。この場合には、ユーザーの腰部以外の部分をストレッチ運動させることができる。また、各床板ユニット10は少なくとも一つが駆動手段を備えれば良く、例えば、腰支持ユニット12のみが駆動手段を備えていても良い。
(実施例2)
実施例2のベッド用昇降装置は、腰支持ユニットの形状以外は実施例1のベッド用昇降装置と同じである。実施例2のベッド用昇降装置を模式的に表す側面図を図10に示す。図10においてフレーム部およびベッド本体は破線で示す。
実施例2のベッド用昇降装置は、腰支持ユニットの形状以外は実施例1のベッド用昇降装置と同じである。実施例2のベッド用昇降装置を模式的に表す側面図を図10に示す。図10においてフレーム部およびベッド本体は破線で示す。
実施例2のベッド用昇降装置は、腰支持ユニット12が頭支持ユニット11および脚支持ユニット13と同形状の2つの副ユニット12a、12bからなる。一方の副ユニットである前副ユニット12aは脚支持ユニット13と同じ方向に配置されている。他方の副ユニットである後副ユニット12bは頭支持ユニット11と同じ方向に配置されている。すなわち、2つの副ユニット12a、12bは互いに180°回転した位置に配列されている。2つの副ユニット12a、12bは、頭支持ユニット11および脚支持ユニット13と同様に、床板部30が回動して昇降する。
実施例2のベッド用昇降装置では、腰支持ユニット12が2つの副ユニット12a、12bからなるため、各床板ユニット10を枠体91に取付ける作業や取り外す作業がより容易になる。したがって、実施例2のベッド用昇降装置を備えるベッドは、さらに容易に移動あるいは設置できる。また、実施例2のベッド用昇降装置における2つの副ユニット12a、12bは、実施例1のベッド用昇降装置における腰支持ユニット12よりも簡単な構造であるため、ベッド用昇降装置の製造コストを低減できる利点もある。
10:床板ユニット、11:頭支持ユニット、12:腰支持ユニット、13:脚支持ユニット、20:フレーム部、22:腰支持フレーム部、30:床板部、32:腰支持床板部、32a:第1副床板、32b:第2副床板、91:枠体
Claims (5)
- ベッドの枠体に保持され上面に寝具を載置するとともに少なくとも該上面の一部が該枠体に対して昇降するベッド用昇降装置であって、
該枠体の上面に当接する載置面を持ち該枠体に載置されるフレーム部と、該フレーム部の上方に配置され上面に寝具を載置する床板部と、を備える複数の床板ユニットが該枠体の長手方向に配列されてなり、
各々の該床板ユニットは、該フレーム部の縁部内面側に支持されるとともに該床板部に連結されて該床板部の少なくとも一部を該フレーム部に対して昇降させる駆動手段を備え、
各々の該床板ユニットは互いに独立して該枠体に載置されることを特徴とするベッド用昇降装置。 - 前記複数の床板ユニットは、前記枠体の長手方向の一端部側に載置される頭支持ユニットと、前記枠体の長手方向の他端側に載置される脚支持ユニットと、前記枠体の長手方向の2端の間の領域に載置される腰支持ユニットと、である請求項1に記載のベッド用昇降装置。
- 前記床板部は、前記フレーム部に枢支され前記フレーム部に対して回動する請求項1に記載のベッド用昇降装置。
- 前記腰支持ユニットの前記床板部は、前記枠体の長手方向に配列された2つの副床板をもち、
該副床板の一方である第1副床板は他方である第2副床板と逆側の端部が前記フレーム部に枢支され、該第2副床板は該第1副床板と逆側の端部が前記フレーム部に枢支され、
前記腰支持ユニットの前記床板部は、上昇時に倒立V字状をなす請求項3に記載のベッド用昇降装置。 - 請求項1〜4の何れかに記載のベッド用昇降装置と、ベッド本体と、を備えることを特徴とするベッド。
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JP2006265290A JP2008079962A (ja) | 2006-09-28 | 2006-09-28 | ベッド用昇降装置およびベッド |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105943304A (zh) * | 2016-05-17 | 2016-09-21 | 重庆医科大学附属第医院 | 卧床病人锻炼装置 |
CN106333828A (zh) * | 2016-09-28 | 2017-01-18 | 重庆钧爱博科技有限公司 | 肢体运动康复器 |
-
2006
- 2006-09-28 JP JP2006265290A patent/JP2008079962A/ja active Pending
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