JP2008079838A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】排尿時において、男性性器を容易に取り出し可能な使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】装着時における前身頃と、後身頃と、を少なくとも有するシャーシー本体と、シャーシー本体の少なくとも一部に配置される液透過性の表面シートと、表面シートの厚さ方向における一方側に配置される液不透過性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に配置される液保持性の吸収体と、を備える。シャーシー本体は、第1シャーシーと、第2シャーシーと、を有し、シャーシー本体の前身頃には、第1及び第2シャーシーの少なくとも一部を重ね合わせることにより形成される重ね合わせ部が設けられており、重ね合わせ部は、使い捨ておむつの長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線を跨いで互いに離間したそれぞれの位置において第1及び第2シャーシーを接合する接合部と、この接合部の間に設けられる非接合部と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。特に、容易に男性性器を取り出し可能な使い捨ておむつに関する。
従来より、高齢者や身障者等が使用する吸収性物品として、使い捨ておむつ、トレーニングパンツ、失禁用パンツなどがある。これらの吸収性物品は、いずれも着用者の生活習慣や介護レベルに応じて使い分けられている。例えば、使い捨ておむつは、高齢者や身障者等のように自力での排泄行為が困難な人に対して、その排泄物を漏らすことなく保持吸収することにより、排泄等のための補助具として、又は介護用衛生品として、使用されている。
ここで、使い捨ておむつは、自力での排尿行為が困難な人だけでなく、軽度の失禁症等の身障者や歩行が可能な高齢者等のような自力での排尿行為が可能な人であっても使用する場合がある。しかしながら、軽度の失禁症の身障者や歩行が可能な高齢者等にとっては、おむつが一般的に自力での排尿行為が困難な人が使用するものであるという印象により、おむつを穿くことに抵抗感を有することが多かった。これは、従来のおむつが漏れ防止の観点よりおむつ自体に開口を設けるという観念を有さず、一般的な男性用下着に備えられているような排尿時に男性性器を取り出すための排尿用取出し口等を有していないためでもあった。これにより、着用者が排尿する場合には、例えば、個室に入り、おむつを脱ぐ等の一般的な排尿時における動作とは異なる動作を必要としていた。そして、このような行為は、特に男性の着用者にとっては大変煩雑な行為であり、おむつを穿くことに対してより一層の抵抗感を与えるものであった。
これに対し、紙おむつの着用時であっても男性の性器の取り出しを可能とする吸収性物品が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の吸収性物品は、内面シートと、外面シートと、これらの間に設けられる中間シートとを備え、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部と、その間の股下部とに区分される紙おむつ本体と、紙おむつ本体の股下部に貼着される吸収体を有する。腹側部の内面及び外面シートには、装着時に男性性器を取り出し可能な開口部を形成するためのミシン目が設けられ、止着材をはずし、中間シートをずらすことにより内面及び外面シートの開口部が連通して腹側部に貫通口が形成可能に構成されている。これにより、紙おむつ装着時であっても男性性器の取り出しができるというものである。
特開2005−80996号公報
しかしながら、特許文献1に開示の紙おむつは、腹側部の内面及び外面シートに性器を取り出すための開口部は形成されているが、この開口部は、開口のみの構成であるため、開口部を広げにくいという問題があった。また、この紙おむつは、着用者が排尿するにあたり、男性性器を開口部から取り出すために様々な動作を必要としていた。例えば、男性性器を取り出すにあたり、中間シートをずらすために中間シートの止着部材を外す必要があった。このような行為は、例えば、麻痺等により片手しか使えない着用者にとっては、自力での排尿行為を困難なものとするものであった。さらには、中間シートを止着部材から外すとき、特有の音を発生させるおそれがあった。これにより、排尿時において周囲に紙おむつを着用していることを気づかれるおそれがあり、紙おむつを使用することに対する抵抗感を増加させるものであった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、排尿時において、男性性器を容易に取り出し可能な使い捨ておむつを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために、使い捨ておむつの前身頃において、複数のシート部材を重ね合わせることにより形成される排尿用の開口部を設けるとともに、使い捨ておむつの所定の部位を伸縮可能に形成することにより、排尿行為が容易になることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、以下のような使い捨ておむつを提供することを目的とする。
(1) 装着時における前身頃と、後身頃と、を少なくとも有するシャーシー本体と、該シャーシー本体の少なくとも一部に配置される液透過性の表面シートと、該表面シートの厚さ方向における一方側に配置される液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される液保持性の吸収体と、を備える使い捨ておむつであって、前記シャーシー本体は、第1シャーシーと、第2シャーシーと、を有し、前記シャーシー本体の前記前身頃には、前記第1及び第2シャーシーの少なくとも一部を重ね合わせることにより形成される重ね合わせ部が設けられており、該重ね合わせ部は、前記使い捨ておむつの長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線を跨いで互いに離間したそれぞれの位置において前記第1及び第2シャーシーを接合する接合部と、該接合部の間に設けられる非接合部と、を有する使い捨ておむつ。
(2) 該使い捨ておむつは、前記シャーシー本体の前記前身頃と前記後身頃とを所定の位置において、予め又は装着時に接合又は係止させることにより、胴開口部と、一対の脚開口部と、股間部と、を備えるパンツ形状に形成可能であり、パンツ形状における前記シャーシー本体は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸長可能に形成される(1)に記載の使い捨ておむつ。
(3) パンツ形状における前記シャーシー本体は、前記胴開口部の前記後身頃における略中央と、前記非接合部の股下方向側にある股間部の近傍と、をパンツ形状における前記シャーシーの胴周囲に沿って繋ぐことにより形成される開口伸縮領域を備え、該開口伸縮領域は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される(2)に記載の使い捨ておむつ。
(4) 前記開口伸縮領域における非伸張時に対する伸張時の伸張倍率が、1.1倍から4.0倍の範囲にある(3)に記載の使い捨ておむつ。
(5) 前記開口伸縮領域の非伸張時における胴周囲の長さを100%とした場合に、該開口伸縮領域の胴周囲の長さが150%になるまで伸張させた場合の引張応力が、20N以下である(3)に記載の使い捨ておむつ。
(6) パンツ形状における前記シャーシー本体は、前記前身頃と前記後身頃との接合又は係止位置を含む境界部近傍の全部又は一部に形成される弾性境界領域を備え、
該弾性境界領域は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される(2)に記載の使い捨ておむつ。
(7) 前記接合部の少なくとも一部には、剛性の高い補強部材が配置される(1)から(6)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(8) 前記非接合部の近傍には、該非接合部の存在を示唆する案内標識が設けられる(1)から(7)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(9) 前記案内標識は、色彩を付与することにより前記非接合部の存在を示唆する(8)に記載の使い捨ておむつ。
(10) 前記案内標識は、凹凸により前記非接合部の存在を示唆する(8)に記載の使い捨ておむつ。
(11) 前記非接合部の股間部側には、開口補助具が設けられる(1)から(10)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
本発明によれば、排尿時において、男性性器を容易に取り出し可能な使い捨ておむつを提供することができる
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施形態は、下記の実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲は、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、大人用の使い捨ておむつについて説明するが、本発明においてはこれに限らず、子供のトイレトレーニング用の使い捨ておむつ等について使用してもよい。
また、以下の実施形態において、使い捨ておむつのうち着用者の身体に向けられる側を肌当接面側とし、肌当接面側と反対側を非肌当接面側とする。
図1は、本発明の実施形態に係る使い捨ておむつの展開状態における斜視分解組立図である。図2(A)は、前記実施形態に係る使い捨ておむつの斜視図である。図2(B)は、図2(A)のX−X断面図である。図3(A)は、パンツ型の使い捨ておむつの装着状態を示す斜視図である。図3(B)は、展開型の使い捨ておむつの装着状態を示す斜視図である。図4(A)は、前記実施形態に係る使い捨ておむつの弾性部材の配置を示す展開図である。図4(B)は、図4(A)の使い捨ておむつをパンツ型に形成した正面図である。図5(A)は、重ね合せ開口部の配置位置を示す正面図である。図5(B)は、重ね合せ開口部の配置位置を示す展開図である。図6(A)及び(B)は、第1及び第2シャーシーの接合状態を示す断面図である。図7(A)は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの開口伸縮領域を示す斜視図である。図7(B)は、開口伸縮領域が伸張することにより、重ね合せ開口部を広げた状態を示す図である。図8(A)は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの弾性後身頃領域を示す斜視図である。図8(B)は、弾性後身頃領域が伸張することにより、重ね合せ開口部を広げた状態を示す図である。図9(A)は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの弾性境界領域を示す斜視図である。図9(B)は、弾性境界領域が伸張することにより、重ね合せ開口部を広げた状態を示す図である。
図10は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。図11は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの重ね合せ開口部を広げた状態を示す斜視図である。図12は、第2実施形態に係る使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。図13は、第2実施形態に係る使い捨ておむつの重ね合せ開口部を広げた状態を示す斜視図である。
[1]第1実施形態
[1.1]全体構成
本発明の実施形態におけるパンツ型の使い捨ておむつ1を用いて、本発明に係る使い捨ておむつを説明する。図1及び図2に示すように、使い捨ておむつ1は、使い捨ておむつ1の外形を形成し、装着時における前身頃2、後身頃3及び股間部4を構成するシャーシー本体13と、シャーシー本体13の肌当接面側に設けられ、表面層を構成する略縦長に形成された液透過性の表面シート11と、表面シート11の一方側であるシャーシー本体13の非肌当接面側に設けられ、裏面層を構成する略縦長に形成された液不透過性の裏面シート14と、表面シート11とシャーシー本体13との間に配置され、吸収層を構成する略縦長に形成された液保持性の吸収体12と、を有する。
シャーシー本体13は、前身頃2の一部、後身頃3及び股間部4を構成する第1シャーシー13Aと、前身頃2の一部を構成し、略縦長に形成される第2シャーシー13Bと、を備える。第1シャーシー13Aと第2シャーシー13Bとは、装着時における前身頃2において、第1及び第2シャーシー13A、13Bの一部を重ね合わせ、この重なり代に設けられる一対の接合部21、21において接合されている。具体的には、第1シャーシー13Aの装着時における前身頃2に該当する側の長手方向端部に、その端部の幅方向に第2シャーシー13Bの長手方向の一側が重なるように第2シャーシー13Bを配置する。この重なり代には、使い捨ておむつ1の長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線C1を跨いで互いに離間した位置において接合部21、21が設けられ、この接合部21、21において、第1及び第2シャーシー13A、13Bが接合される。各接合部21の間には、非接合部22が設けられており、この非接合部22が設けられることにより、重ね合せ開口部5が形成される。例えば、この非接合部22である重ね合せ開口部5の第1シャーシー13Aを着用者が股下方向側に引っ張ることにより、開口が股下方向に広がり、着用者は、使い捨ておむつ1において所定の大きさの開口を得ることができる。
表面シート11及び吸収体12は、第1シャーシー13Aの肌当接面側において、第1シャーシー13Aの前身頃2から股間部4を介して後身頃3まで配置される。また、裏面シート14は、第1シャーシー13Aの非肌当接面側において、第1シャーシー13Aの前身頃2から股間部4を介して後身頃3まで配置される。これにより、例えば、着用者の排泄部から排泄された尿等の排泄物は、表面シート11における液透過領域を透過して、吸収体12で吸収されるが、非肌当接面側に配置される裏面シート14は、液不透過性であるため、尿等の排泄物は非肌当接面側には透過せず、吸収体12に吸収された状態で保持され、外部への漏れが防止される。
ここで、吸収体12は、ティッシュ(図示せず)や親水性不織布(図示せず)に包まれた状態で配置してもよい。例えば、親水性不織布に包まれている場合、表面シート11を用いない構成や表面シート11を部分的にのみ使用する構成とすることができる。これにより、例えば、生産コストの減少を図ることが可能になる。また、裏面シート14は、裏面シート14の非肌当接面側に不織布等を接合させたものを使用してもよい。裏面シート14の非肌当接面側に不織布等を接合させることにより、着用者の装着時等における肌触りが向上するとともに、裏面シート14にフィルムを使用した場合には、フィルムに不織布等を接合させることにより、例えば、フィルムの擦れから生じる不快な音の発生を防止できるためである。
なお、略縦長に形成された吸収体12とは、例えば、長手方向と短手方向を有する略矩形のものを含むものとし、また、長手方向に伸びる側辺の一部が長手方向に伸びる幅方向中心線C1に向かって窪んだもの、若しくは、長手方向に伸びる側辺の一部が長手方向に伸びる幅方向中心線C1と反対方向に隆起したものであってもよい。すなわち、略縦長に形成された吸収体12は、長手方向の両側辺の一部が長手方向に伸びる幅方向中心線C1に向かって窪んだもの、若しくは、長手方向に伸びる幅方向中心線C1と反対方向に隆起したものであってもよい。言い換えると、吸収体12は、吸収体12の長手方向の一部に幅方向における長さが異なるものであってもよい。また、吸収体12は、使い捨ておむつ1の幅方向に縦長になるように配置されてもよく、使い捨ておむつ1の長手方向に縦長になるように配置されてもよい。
また、前身頃2と後身頃3とは、例えば、使い捨ておむつ1の幅方向に伸び、長手方向を二分する略中心線C2により区別されるものを含む。
図2(A)及び(B)にパンツ型に形成された使い捨ておむつ1を示す。図2(A)及び(B)に示すように、本実施形態に係る使い捨ておむつ1は、シャーシー本体13の前身頃2及び後身頃3における接合部であるサイドシール部8、8において、前身頃2と後身頃3とを超音波シール等により接合することによりパンツ型に形成される。パンツ型に形成された使い捨ておむつ1は、装着時において着用者の腹部側に配置される前身頃2と、装着時において着用者の背部側に配置される後身頃3と、着用者の股間部近傍に配置される股間部4と、を備える。また、使い捨ておむつ1は、パンツ型に形成されることにより、着用状態における着用者の胴周りに位置する胴開口部9と、着用者の両足のそれぞれに位置する一対の脚開口部7、7と、を備える。なお、サイドシール部8、8における他の接合方法としては、例えば、熱シール及びホットメルト接着剤等による接合が例示できる。
パンツ型に形成された着用前の状態における使い捨ておむつ1の股上方向の長さ(股間部4から胴開口部9までの股上方向における長さの最大長)としては、例えば、350mmから450mmの範囲が例示できる。また、使い捨ておむつ1の股上方向と直行する方向(以下、幅方向という)の展開状態における各サイドシール部8、8間の最大長としては、例えば、425mmから900mmの範囲が例示できる。なお、展開状態とは、図1に示すような前身頃2と後身頃3とが非接合である状態をいう。また、最大長とは、後述する糸状の弾性部材又は伸縮性を有する基材シート等の弾性力により縮んだ状態の使い捨ておむつ1を幅方向、及び股上若しくは股下方向に引き伸ばすことにより得られる長さを含む。
使い捨ておむつ1を子供用として使用する場合には、例えば、パンツ型に形成された着用前の状態における子供用の使い捨ておむつ1の股上方向の長さとしては、200mmから300mmの範囲が例示できる。また、子供用の使い捨ておむつ1の幅方向の展開状態における各サイドシール部8、8間の最大長としては、例えば、300mmから450mmの範囲が例示できる。
なお、本実施形態においては、図3(A)に示すように、前身頃2と後身頃3とを所定のサイドシール部8、8において接合することにより胴開口部9及び一対の脚開口部7、7を有するパンツ型に形成される使い捨ておむつ1について説明するが、本発明においてはこれに限らない。例えば、図3(B)に示すように、前身頃2と後身頃3とを係止部材8A等で係止させることにより着用可能な展開型の使い捨ておむつ1Aに用いてもよい。また、例えば、パンツ型に形成された使い捨ておむつの前身頃2及び後身頃3の所定のサイドシール部8、8において、展開型の使い捨ておむつ1Aに用いられるような再係止が可能な面ファスナー等の係止部材を設けることにより、パンツ型の使い捨ておむつでありながら容易に当該おむつの係止を解除し、パンツ型の使い捨ておむつを展開及び再係止させることが可能な使い捨ておむつに用いてもよい。
また、本実施形態においては、裏面シート14をシャーシー本体13の非肌当接面側に配置したが、本発明においてはこれに限らない。例えば、裏面シート14は、吸収体12とシャーシー本体13との間に配置してもよい。また、裏面シート14は、シャーシー本体13が複数のシート部材を積層して形成される場合においては、それぞれのシート部材の間に配置してもよい。
さらに、本発明においては、弾性部材と防漏シートを用いて形成される防漏壁、いわゆる立体ギャザー(図示せず)を使い捨ておむつ1の吸収体12の幅方向の両端に沿って配置してもよい。例えば、本発明に係る使い捨ておむつ1は、立体ギャザーとして、吸収体12と、シャーシー本体13若しくは裏面シート14との間から吸収体12の幅方向に延出するように防漏シートを設け、その防漏シートの幅方向端部に少なくとも1以上の弾性部材を配置し、ホットメルト接着剤等により固定することができる。防漏シートは、吸収体12の幅方向に延出したままの状態であってもよく、吸収体12の幅方向における中心方向に折り返すことにより、その折り返し部が吸収体12の肌当接面側に配置されるようにしてもよい。
なお、立体ギャザーは、吸収体12から吸収体12の幅方向に延出している場合においては、吸収体12の長手方向における略中心領域において、吸収体12と立体ギャザーにおける弾性部材との距離が20mm以上の範囲にあることが好ましい。また、立体ギャザーが折り返して配置されている場合においては、略中心領域において立体ギャザーの防漏シートを幅方向に広げた状態において、吸収体12と立体ギャザーにおける弾性部材との距離が20mm以上の範囲にあることが好ましい。
図4(A)及び(B)に示すように、使い捨ておむつ1のシャーシー本体13の前身頃2及び後身頃3には、伸縮性不織布や伸縮フィルム等の伸縮性を有する弾性シートが配置されている。これにより、使い捨ておむつ1は、伸張性若しくは伸縮性を備える。なお、使い捨ておむつ1は、例えば、シャーシー本体13の前身頃2及び後身頃3の全部又は一部に糸状の弾性部材を配置することにより伸張性若しくは伸縮性を備えることとしてもよく、例えば、前身頃2及び後身頃3の一部に弾性シートを配置することにより伸張性若しくは伸縮性を備えることとしてもよい。このように、使い捨ておむつ1は、例えば、シャーシー本体13の前身頃2及び後身頃3の全部である胴回り若しくは、この胴回りの一部に弾性シート若しくは弾性部材を用いることにより、伸張性若しくは伸縮性を備える。
弾性シート等による伸張性若しくは伸縮性を備える部位としては、例えば、胴開口部9の後身頃3における略中央と、重ね合せ開口部5の股下方向側にある股間部4の近傍と、をパンツ形状におけるシャーシー本体13の胴回りに沿って繋ぐことにより形成される開口伸縮領域55の少なくとも一部が伸長若しくは伸縮するものであればよく、例えば、開口伸縮領域55の一部である重ね合せ開口部5の股下方向側であってもよい。また、例えば、前身頃2及び後身頃3との接続又は係止位置を含む境界部近傍の全部又は一部を含む弾性境界領域57であってもよい。さらに、胴開口部9の一部である後身頃3近傍の全部又は一部を含む弾性後身頃領域56であってもよい。使い捨ておむつ1は、開口伸縮領域55、弾性境界領域57及び弾性後身頃領域56の少なくともいずれかを備えていればよく、それぞれを組み合わせたものを備えていてもよい。
ここで、使い捨ておむつ1は、20Nの引張応力で重ね合せ開口部5の股間部4側を股下方向に引っ張った場合に、開口伸縮領域55の非伸張時の長さを100%とすると、開口伸縮領域55の非伸張時の長さに対する開口伸縮領域55の伸長時の長さが110%から400%まで伸長可能なものを用いることができる。好ましくは、150%から400%まで伸長可能なものを用いることができる。開口伸縮領域の伸長時の長さが110%以上なるまで伸長可能であれば、重ね合せ開口部5を開口させた場合に重ね合せ開口部5は、男性性器の取出し口として使用することが可能であるためである。また、開口伸縮領域の伸長時の長さが150%から400%まで伸長可能であれば、男性性器取出し口としての使い易さが向上するためである。
また、シャーシー本体13における第1及び第2シャーシー13A、13Bに使用される弾性シートとしては、例えば、非伸張時に対する伸張時の伸縮倍率が1.1倍から4.0倍のものを用いることができる。すなわち、使い捨ておむつ1は、最大伸長倍率が1.1倍から4.0倍の弾性シート、若しくは、最大伸長倍率が1.1倍から4.0倍まで伸張若しくは伸縮可能な第1及び第2シャーシー13A、13Bを用いることができる。
使い捨ておむつ1は、胴開口部9の周領域において、胴開口部9を弾性化させるために糸状の弾性部材91を配置することにより形成される、いわゆる胴回りギャザーを有している。胴回りギャザーは、例えば、着用中におけるパンツ型の使い捨ておむつ1の着用位置や着用状態を好適に保つことを可能にする。また、使い捨ておむつ1は、脚開口部7、7の周領域において、脚開口部7、7に沿った部分を弾性化させるために、糸状の弾性部材(図示せず)を配置することにより形成される、いわゆるレッグギャザーを有してもよい。レッグギャザーは、例えば、着用時における脚周りを適当に締め付けることにより漏れを防止することを可能にする。ここで、弾性部材91は、糸状のものであってもよく、帯状のものであってもよい。また、弾性部材91としては、例えば、伸縮性不織布(ポリウレタンとポリプロピレンの混合繊維から形成される不織布等)や伸縮フィルム等の伸縮性を有する弾性シートを用いることができる。
[1.2]重ね合せ開口部
重ね合せ開口部5は、例えば、使い捨ておむつ1の長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線C1(以下、略中心線C1という。)を跨ぐ互いに離間した位置にある接合部21、21の間に設けられる。すなわち、重ね合せ開口部5は、第1及び第2シャーシー13A、13Bの接合部21、21と、接合部21、21の間に設けられる非接合部22と、により形成される。
使い捨ておむつ1の展開状態における重ね合せ開口部5の長手方向の最大長としては、例えば、100mm以上であって、使い捨ておむつ1の展開状態における幅方向の最大長の60%以内の範囲における長さが例示できる。好ましくは、120mm以上であって、使い捨ておむつ1の幅方向にかかる長さの40%以内の範囲の長さが例示できる。着用者の男性性器を取り出すためには、重ね合せ開口部5の長さは、100mm以上の長さが必要であるためである。また、重ね合せ開口部5の長さが使い捨ておむつ1の幅方向にかかる長さの60%の範囲を超えると、使い捨ておむつ1の装着時において使い捨ておむつ1の引き上げが困難となり、使いづらいものとなってしまうためである。
また、前身頃2における第1及び第2シャーシー13A、13Bの重なり代の長さとしては、例えば、15mm以上の範囲を例示できる。好ましくは、30mm以上であることが例示できる。
図5(A)に示すように、重ね合せ開口部5は、前身頃2における胴周域23にあることが好ましい。なお、胴周域23とは、使い捨ておむつ1の股間部4を除く前身頃2及び後身頃3を含む。また、重ね合せ開口部5は、前身頃2における吸収体12の外縁から離間した位置に形成される。例えば、吸収体12の幅方向における一方側である外縁から離間した位置において、第2シャーシー13Bを第1シャーシー13Aの幅方向の一部と重ね合わせることにより重ね合せ開口部5を形成してもよい。また、例えば、吸収体12の長手方向における一方側である外縁から離間した位置において、第2シャーシー13Bを第1シャーシー13Aの長手方向の一部と重ね合わせることにより重ね合せ開口部5を形成してもよい。また、吸収体12の一部が切り欠かれた状態にある場合には、重ね合せ開口部5は、吸収体12の切り欠かれた部分と略平行に離間した位置において、例えば、第2シャーシー13Bと第1シャーシー13Aとを吸収体12の切り欠かれた部分と略平行になるように重ね合わせ、重ね合せ開口部5を形成してもよい。
重ね合せ開口部5の配置位置としては、例えば、図5(B)に示すように、胴開口部9端部から第1シャーシー13Aの上端までの距離をaとし、第1シャーシー13Aの上端から展開状態における幅方向に伸び、長手方向を二分する略中心線C2(以下、略中心線C2という。)までの距離をbとし、胴開口部9端部から展開状態における略中心線C2までの距離をcとした場合において、b/aに該当する値が、0.65以上であり、8.0以下の範囲にあることが好ましい。
具体的には、重ね合せ開口部5は、胴開口部9端部から第1シャーシー13Aの上端までの距離aが50mmから270mmの範囲にあることが好ましい。また、第1シャーシー13Aの上端から展開状態における略中心線C2までの距離bが180mmから400mmの範囲にあることが好ましい。また、胴開口部9端部から展開状態における略中心線C2までの距離cが350mmから450mmの範囲にあることが好ましい。
また、重ね合せ開口部5は、吸収体12の股上方向側に設けられることが好ましい。すなわち、重ね合せ開口部5は、吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁から展開状態における略中心線C2までの距離をdとし、第1シャーシー13Aの上端から吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁までの距離をeとした場合において、b/dに該当する値が、1.0よりも大きく、2.3よりも小さい範囲にあることが好ましい。具体的には、吸収体12は、吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁から展開状態における略中心線C2までの距離dが175mmから395mmの範囲にあることが好ましい。また、第1シャーシー13Aの上端から吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁までの距離eが5mmから225mmの範囲にあることが好ましい。
本実施形態に係る使い捨ておむつ1よりも小さい、いわゆる子供が使用する子供用の使い捨ておむつとしては、例えば、重ね合せ開口部5は、胴開口部9端部から第1シャーシー13Aの上端までの距離aが35mmから180mmの範囲にあることが好ましい。また、第1シャーシー13Aの上端から展開状態における略中心線C2までの距離bが120mmから265mmの範囲にあることが好ましい。また、胴開口部9の端部から展開状態における略中心線C2までの距離cが200mmから300mmの範囲にあることが好ましい。
同様に、子供用の使い捨ておむつ1は、吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁から展開状態における略中心線C2までの距離dが115mmから260mmの範囲にあることが好ましい。また、第1シャーシー13Aの上端から吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁までの距離eが5mmから150mmの範囲にあることが好ましい。
使い捨ておむつ1の非接合部22における第1シャーシー13A又は第2シャーシー13Bのいずれか一方若しくは両方には、その全部又は一部に、糸状に形成された複数の弾性部材63が配置される。このように、非接合部22に糸状の弾性部材63を配置することにより、着用者の腹部に対する肌当接性が向上するため、重ね合せ開口部5から着用者の肌が不用意に露出されることを防止することができる。例えば、図6(A)に示すように、第2シャーシー13Bの重ね合せ開口部5に糸状の弾性部材63を配置した場合においては、第2シャーシー13Bにより第1シャーシー13Aの非接合部22を押さえ込むことが可能となる。また、例えば、図6(B)に示すように、第1シャーシー13Aに重ね合せ開口部5の糸状の弾性部材63を配置した場合においては、第1シャーシー13Aにより第2シャーシー13Bの非接合部22を押さえ込むことが可能となる。なお、弾性部材63は、第1及び第2シャーシー13A、13Bのいずれに配置してもよいが、非肌当接面側に該当するシート部材に配置することが好ましい。また、弾性部材63は、帯状に形成された弾性部材を用いてもよく、例えば、伸縮性不織布や伸縮フィルムを用いてもよい。
非接合部22である重ね合せ開口部5は、例えば、容易に剥がすことが可能な弱接合の状態で第1及び第2シャーシー13A、13Bの一部を接合してもよい。また、非接合部22である重ね合せ開口部5は、例えば、円形、楕円形又は多角形状等により、所定間隔をもって接合させてもよい。すなわち、重ね合せ開口部5は、非接合部22の全部を非接合としてもよく、その一部を容易に剥がすことが可能な程度の接合手段により接合してもよい。
[1.3]その他
[1.3.1]補強シート
使い捨ておむつ1の重ね合せ開口部5の両端には、補強部材である一対の補強シート53、53が設けられている。一対の補強シート53、53は、略矩形に形成されており、第1シャーシー13Aと第2シャーシー13Bとの間に配置され、接合部21において、第1及び第2シャーシー13A、13Bに接合される。
補強シート53、53は、例えば、幅方向、長手方向のいずれにおいても引裂き強度(測定法:A−1法(シングルタング法)JIS L 1906)が5N以上を有する不織布、若しくはフィルム等の部材を用いることができる。補強シート53、53の大きさとしては、例えば、縦(股上方向)60mm×横(幅方向)40mmの大きさを例示できる。なお、補強シート53、53は、重ね合せ開口部5の両端において、例えば、ホットメルト接着、熱シール、超音波シール等により、第1シャーシー13A及び第2シャーシー13Bと接合される。また、シャーシー本体13である第1及び第2シャーシー13A、13Bが複数のシート部材等により形成されている場合においては、第1及び第2シャーシー13A、13Bのいずれかの間に配置し、シート部材の両面から補強シート53、53を接合若しくは固定してもよい。なお、本実施形態においては、補強シート53、53は、略矩形に形成したものを用いたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、円形、楕円形、多角形等、様々な形状のものを用いることができる。
[1.3.2]穴部
重ね合せ開口部5における接合部21、21の両端部には、穴部52、52が設けられている。具体的には、穴部52、52は、第1シャーシー13A若しくは第2シャーシー13Bのうち、肌当接面側に配置されるシート部材の接合部21、21において、その股上方向側の角部にそれぞれ設けられる。穴部52、52は、耐引裂かれ強度を向上させるためのものであり、例えば、着用者が重ね合せ開口部5を開口させた場合に、接合部21、21にかかる引裂き応力を分散させることが可能になる。具体的には、穴部52、52を設けることにより、第1及び第2シャーシー13A、13Bの接合部21の端部に発生していた引裂き応力を点ではなく、穴部52、52の曲面で受けることが可能となり、穴部52、52を設けない場合に比して、耐引裂かれ強度を向上させることが可能となる。穴部52、52は、例えば、円形のものであってもよく、楕円形や多角形状のものであってもよい。
[1.3.3]開口補助具
本発明に係る使い捨ておむつ1は、例えば、重ね合せ開口部5の股間部4側又は胴開口部9側に開口補助具である取手部(図示せず)を設けてもよい。取手部としては、例えば、紐状若しくは帯状の基材シート等を第1シャーシー13A又は第2シャーシー13Bの前身頃2に接合してもよく、舌状の突起部を設けてもよい。このように、開口補助具である取手部を設けることにより、例えば、着用者は、取手部を用いて重ね合せ開口部5を容易に開口させることが可能となる。また、例えば、介護を必要とする人が着用した場合においても、介護者が取手部を引っ張ることにより重ね合せ開口部5を容易に開口させることが可能となるため、患者の排尿等の補助行為も容易となる。
[1.3.4]案内標識
本発明に係る使い捨ておむつ1は、例えば、重ね合せ開口部5の近傍に案内標識(図示せず)を設けてもよい。案内標識としては、例えば、重ね合せ開口部5の股間部4側、若しくは胴開口部9側、或いは、重ね合せ開口部5周域に色彩を付すものであってもよい。このように、色彩を付すことにより、例えば、着用者に重ね合せ開口部5の位置を容易に認識させることが可能となるため、排尿行為を容易とすることができる。
また、案内標識は、矢印等の記号や文字等を付するものであってもよい。このように、矢印等の記号や文字を付することにより、例えば、着用者自身だけでなく、介護者等が着用者の排尿の補助をする場合においても、重ね合せ開口部5の位置や開口方向を間違えることなく容易に開口させることができる。
さらに、案内標識としては、例えば、重ね合せ開口部5の股間部4側、若しくは胴開口部9側、或いは、重ね合せ開口部5周域にエンボス加工等による凹凸加工を施したり、凹凸を有する基材シートを接合してもよい。このように、重ね合せ開口部5の周域等に凹凸加工を施すことにより、着用者は、重ね合せ開口部5の周域等を触るだけで重ね合せ開口部5の位置の確認が可能となるため、排尿行為を容易とすることができるためである。
[1.4]使用形態
次に、本発明の第1実施形態における使い捨ておむつ1の使用態様について説明する。
図10に示すように、第1実施形態における使い捨ておむつ1は、パンツ型に形成されており、着用者は、通常のパンツと同様に穿き、使用することが可能な使い捨ておむつである。排尿時においては、着用者は、例えば、第1及び第2シャーシー13A、13Bの非接合部22である重ね合せ開口部5に指等を挿入させ、重ね合せ開口部5における第1シャーシー13Aを股下方向側へ引っ張ることにより重ね合せ開口部5を開口させる。このとき、重ね合せ開口部5の両端には、補強シート53、53が設けられているため所定の長さ以上の開口を防止することができる。
なお、使い捨ておむつ1に例えば紐状の開口補助具(図示せず)が重ね合せ開口部5の股下方向側に設けられている場合においては、着用者は、その開口補助具を把持するか、指等に引っ掛け、股下方向側に開口補助具を引っ張ることにより、重ね合せ開口部5を開口させてもよい。また、重ね合せ開口部5の近傍、例えば、重ね合せ開口部5の股上方向側の第2シャーシー13B、若しくは、重ね合せ開口部5の股下方向側の第1シャーシー13Aに色彩を付与するか、若しくは、凹凸を有する不織布等を配置する等の案内標識(図示せず)を付与した場合には、着用者が容易に重ね合せ開口部5の位置を把握することが可能になる。
次いで、着用者は、開口した重ね合せ開口部5の一部をさらに股下方向側へ引っ張る。これにより、図11に示すように、シャーシー本体13における所定の部位が着用者が引っ張る方向に伸長するため、着用者は、重ね合せ開口部5による男性性器を取り出すための大きさの開口を確保することが可能になり、男性性器を容易に取り出すことができる。ここで、シャーシー本体13が伸長する部位としては、例えば、シャーシー本体13の全体が伸長するものであってもよく、図7(A)に示すような、胴開口部9の後身頃3の略中央部と重ね合せ開口部5の前身頃2の略中央部とをパンツ形状における外周に沿って繋ぐ領域である開口伸縮領域55の全部若しくは一部が伸長するものであってもよい。このように、シャーシー本体13における開口伸縮領域55の全部又は一部が少なくとも伸長することにより、例えば、図7(B)に示すように、重ね合せ開口部5により形成された開口が着用者が引っ張る方向である股間部4側に伸長し、重ね合せ開口部5が男性性器を取り出し可能な開口を確保することが可能となる。
また、重ね合せ開口部5が男性性器を取り出し可能な大きさの開口を形成することができるシャーシー本体13の他の伸縮部位としては、例えば、図8(A)に示すように、胴開口部9近傍の後身頃3に伸縮可能な弾性部材を用いることにより形成される弾性後身頃領域56が例示できる。このように、少なくともシャーシー本体13における弾性後身頃領域56を伸縮可能とすることにより、例えば、図8(B)に示すように、重ね合せ開口部5により形成された開口が着用者が引っ張る方向である股間部4側に伸長し、重ね合せ開口部5が男性性器を取り出し可能な開口を確保することが可能となる。
さらに、重ね合せ開口部5が男性性器を取り出し可能な大きさの開口を形成することができるシャーシー本体13の他の伸縮部位としては、例えば、図9(A)に示すように、前身頃2と後身頃3との接合又は係止位置を含む境界部近傍の全部又は一部に伸縮可能な弾性部材を用いることにより形成される弾性境界領域57が例示できる。このように、少なくともシャーシー本体13における弾性境界領域57を伸縮可能に形成することにより、例えば、図9(B)に示すように、重ね合せ開口部5により形成された開口が着用者が引っ張る方向である股間部4側に伸長し、重ね合せ開口部5が男性性器を取り出し可能な開口を確保することが可能となる。
なお、上記の弾性後身頃領域56及び弾性境界領域57は、前述した胴回りギャザー(図示せず)と併用して形成することにより伸縮可能としてもよく、弾性後身頃領域56若しくは弾性境界領域57のみにより伸縮可能としてもよい。また、本実施形態においては、前述したレッグギャザーを設けていないが、脚開口部7の周域に糸状の弾性部材、若しくは、伸縮性不織布や伸縮フィルム等の帯状の弾性部材を脚開口部7の全周又はその一部に配置してもよい。
このように、着用者は、使い捨ておむつ1の着用時においても容易に男性性器を取り出すことが可能となり、例えば、片手で男性性器を取り出すこともできる。これにより、例えば、着用者は、排尿時において、使い捨ておむつ1を脱ぐことなく排尿することが可能になる。また、重ね合せ開口部5における開口方向(着用者が引張る方向)が股間部4に向かう方向であり、かつ、重ね合せ開口部5が使い捨ておむつ1の幅方向に伸びる略縦長となっているため、例えば、右利きの人でも、左利きの人でも関係なく、容易に重ね合せ開口部5を股間部4側に開口させることができる。
さらに、例えば、重ね合せ開口部5の肌当接面側若しくは非肌当接面側には、伸縮性を有する第1シャーシー13A若しくは第2シャーシー13Bが配置されているため、通常時及び排尿後には、第1シャーシー13A若しくは第2シャーシー13Bが着用者の腹部と当接可能となり、不要に着用者の肌や男性性器が露出されることを防止することができる。また、第1及び第2シャーシー13A、13Bに設けられた弾性部材により、着用感を向上させることが可能となる。ここで、重ね合せ開口部5の肌当接面側若しくは非肌当接面側のいずれかに伸縮性を有するシート部材(図示せず)を接合した場合においては、通常時及び排尿後に着用者の腹部とシート部材とが当接可能となり、不要に肌や男性性器が露出されることを防止することができる。また、例えば、シート部材に設けられた弾性部材により、着用感を向上させることも可能となる。
[2]第2実施形態
図12及び図13を用いて、本発明の第2実施形態に係る使い捨ておむつ1Bについて説明する。なお、第2実施形態において、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様であり、図面に付した番号も第1実施形態と同様である場合は、同じ番号を付している。
図12及び図13に示すように、第2実施形態にかかる使い捨ておむつ1Bは、第1及び第2シャーシー13A、13Bにより形成されるシャーシー本体13の伸縮可能領域において第1実施形態と異なる。具体的には、第2実施形態に係る使い捨ておむつ1Bは、シャーシー本体13の伸縮領域として、弾性境界領域57を設けることにおいて、第1実施形態と異なる。
第2実施形態に係る使い捨ておむつ1Bは、前身頃2と後身頃3との接合又は係止位置を含む境界部近傍に糸状の弾性部材、若しくは、伸縮性不織布や伸縮フィルム等の帯状の弾性部材を配置することにより形成される弾性境界領域57を備える。これにより、使い捨ておむつ1は、重ね合せ開口部5Bの股上方向側及び股下方向側を含む前身頃2において、当該部分における引張応力がそれ以外の部分の引張応力よりも小さくなる。言い換えると、弾性境界領域57は、重ね合せ開口部5Bの股上方向側及び股下方向側よりも引張応力が大きく、着用者が重ね合せ開口部5Bの開口を引張った場合において、弾性境界領域が伸縮可能となる。なお、脚開口部7、7においては、糸状の弾性部材、若しくは、伸縮性不織布や伸縮フィルム等の帯状の弾性部材を配置することにより形成されるレッグギャザーは、全周又はその一部に配置されていてもよいし、配置されていなくてもよい。同様に、胴開口部9においても、いわゆる胴回りギャザーは、全周又はその一部に配置されていてもよく、配置されていなくてもよい。
このように、第2実施形態に係る使い捨ておむつ1Bは、重ね合せ開口部5の股上方向側及び股下方向側の引張応力をそれ以外の部分における引張応力よりも小さくする。例えば、重ね合せ開口部5の股上方向側及び股下方向側には伸縮部材を配置しない、若しくは、伸縮量の小さい伸縮部材を配置する構成とする。これにより、使い捨ておむつ1Bにおける重ね合せ開口部5の近傍は、弾性部材等による幅方向への縮み(ギャザー)が形成されないか、若しくは他の部位よりも縮み(ギャザー)が少なくなるため、重ね合せ開口部5の長さを最大長に近い状態で保つことが可能となる。さらに、弾性境界領域57の少なくとも一部が弾性力により伸張するため、重ね合せ開口部5が股下方向へ容易に伸張可能となり、所定の大きさの開口を確保することが可能となる。
[3]各構成物
以下に、使い捨ておむつ1の各構成物について説明する。
[3.1]表面シート
表面シート11は、使用時には身体側に配置されるとともに排泄部に当接される。表面シート11は、全面が液透過性であってもよく、一部が液透過性であってもよい。また、一枚のシート状部材で構成されていてもよく、複数のシート部材を積層することにより構成されていてもよい。
表面シート11としては、例えば、着用中に圧縮、捩れ、摩擦等による負荷がかかっても破損しない強度をもち、肌に刺激を与えない材料が好ましく、織布、不織布、或いは、有孔プラスチックシート等、液透過性を有するシート材料を用いることができる。不織布としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系等の疎水性繊維に親水処理を施したものをポイントボンド、エアスルー、スパンボンド等の製法により形成したものが例示できる。また、不織布の材料としては、例えば、天然繊維、化学繊維を主体として、目付が15g/mから35g/mの範囲から得られる材料が例示できる。天然繊維としては、コットン等のセルロースを例示できる。また、化学繊維としては、レーヨン、再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、熱可塑性疎水性化学繊維、若しくは親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維を例示できる。熱可塑性疎水性化学繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の単繊維、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)をグラフト重合してなる繊維、芯鞘構造等の複合繊維を例示できる。
有孔プラスチックシートとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のような熱可塑性樹脂による有孔シートや、多孔質の発泡材等を例示できる。
[3.2]吸収体
吸収体12は、尿などの排出された体液を吸収、保持する。吸収体12としては、例えば、高吸収性ポリマーと親水性繊維とが混合されて積層されたもの、或いは、高吸収性ポリマーが親水性シートにホットメルト接着剤等により固定化された構造を有してもよい。また、高吸収性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸塩系、デンプン/アクリル酸塩系などの吸収性ポリマーで、その吸水可能倍率が20g/g以上、その粒度が100μmから800μmであるものが80%以上を占めるものが例示できる。親水性繊維としては、例えば、粉砕したパルプ繊維やレーヨン繊維などが例示できる。親水性シートとしては、ポリオレフィン系、ポリエステル系などの疎水性繊維に親水処理を施したものから形成されるポイントボンド、エアスルー、スパンボンドなどの不織布(目付15g/mから35g/m)が例示できる。ホットメルト接着剤としては、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合物)、SIS(スチレン−イソブチレン−スチレン共重合物)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合物)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合物)、APAO(Amorphous Poly Alpha Orefin)などをベースポリマーとしたものが例示できる。
[3.3]第1及び第2シャーシー
シャーシー本体13を形成する第1及び第2シャーシー13A、13Bは、使い捨ておむつ1の外形を構成する。第1及び第2シャーシー13A、13Bは、一枚のシート部材で構成されていてもよく、複数のシート部材が積層されて構成されていてもよい。なお、本実施形態においては、使い捨ておむつ1は、第1シャーシー13Aが前身頃2、後身頃3及び前身頃2と後身頃3との間に位置される股間部4を有し、第1シャーシー13Aの所定位置に表面シート11、吸収体12及び裏面シート14が配置されたものであるが、本発明においてはこれに限らない。例えば、第1シャーシー13Aが前身頃2及び後身頃3を有し、表面シート11、吸収体12及び裏面シート14を有する股間部4が独立して第1シャーシー13Aと接合させるものであってもよい。この場合、股間部4における裏面シート14と第1シャーシー13Aとを接合してもよく、裏面シート14に第1シャーシー13Aの役割をもたせるものであってもよい。
第1及び第2シャーシー13A、13Bは、通気性であり、着用中に圧縮、捩れ、摩擦等による負荷がかかっても、破損しない強度を有し、肌に刺激を与えない材料が好ましく、例えば、不織布、或いは、有孔プラスチックシート等、通気性を有するシート部材を用いることができる。不織布としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系等の合成繊維をポイントボンド、エアスルー、スパンボンド等により形成したものが例示できる。不織布の材料としては、例えば、天然繊維、化学繊維を主体として、目付が15g/mから35g/mの範囲から得られる材料が例示できる。天然繊維としては、コットン等のセルロースを例示できる。また、化学繊維としては、レーヨン、再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、熱可塑性疎水性化学繊維、若しくは親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維を例示できる。熱可塑性疎水性化学繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の単繊維、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)をグラフト重合してなる繊維、芯鞘構造等の複合繊維を例示できる。
有孔プラスチックシートとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のような熱可塑性樹脂による有孔シートや、多孔質の発泡材等を例示できる。
[3.4]裏面シート
裏面シート14としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等を主体とした熱可塑性フィルム、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムを接合したもの、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)の複数層等を用いることができる。好ましくは、例えば、ポリオレフィン系の樹脂を主体とし、目付が10g/mから30g/mの範囲から得られる樹脂フィルムが好ましい。
[3.5]弾性部材
弾性部材91としては、例えば、天然ゴムや、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン等の合成ゴムを用いることができる。また、シート状の弾性部材としては、例えば、目付が30g/mから80g/mの発泡ポリウレタン、目付が20g/mから70g/mのポリウレタンとポリプロピレンとの混合繊維から形成される不織布等を用いることができる。
[3.6]接着剤
表面シート11及び吸収体12と、シャーシー本体13とは、ホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。また、表面シート11と吸収体12とは、ホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。第1及び第2シャーシー13A,13Bは、それぞれがホットメルト接着剤により接合される。なお、接合は、上記ホットメルト接着に限られず、例えば、熱シール、超音波シール等を単独又は組み合わせて使用してもよい。
ホットメルト接着剤としては、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合物)、SIS(スチレン−イソブチレン−スチレン共重合物)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合物)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合物)、APAO(Amorphous Poly Alpha Orefin)などをベースポリマーとしたものが例示できる。ホットメルト接着により接合した場合における塗工パターンは、例えば、スパイラル塗工、コントロールシーム塗工、コーター塗工、カーテンコーター塗工、サミットガン塗工等が挙げられる。ホットメルト接着における接着剤の目付量は、1g/mから30g/mが好ましく、さらには3g/mから10g/mであることが好ましい。また、接着剤が線状に塗工されているパターンの場合には、その線径は30μmから300μmであることが好ましい。
本発明の実施形態に係る使い捨ておむつの展開状態における斜視分解組立図である。 前記実施形態に係る使い捨ておむつを示す図である。 パンツ型及び展開型の使い捨ておむつの装着状態を示す斜視図である。 前記実施形態に係るパンツ型の使い捨ておむつを示す図である。 重ね合せ開口部の配置位置を示す図である。 第1及び第2シャーシーの接合状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る使い捨ておむつの開口伸縮領域を示す斜視図である。 第1実施形態に係る使い捨ておむつの弾性後身頃領域を示す斜視図である。 第1実施形態に係る使い捨ておむつの弾性境界領域を示す斜視図である。 第1実施形態に係る使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。 図10の重ね合せ開口部を広げた状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。 図12の重ね合せ開口部を広げた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 前身頃
3 後身頃
4 股間部
5 重ね合せ開口部
7 脚開口部
8 接合部
9 胴開口部
11 表面シート
12 吸収体
13 シャーシー本体
13A 第1シャーシー
13B 第2シャーシー
14 裏面シート
21 接合部
22、22 非接合部

Claims (11)

  1. 装着時における前身頃と、後身頃と、を少なくとも有するシャーシー本体と、該シャーシー本体の少なくとも一部に配置される液透過性の表面シートと、該表面シートの厚さ方向における一方側に配置される液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される液保持性の吸収体と、を備える使い捨ておむつであって、
    前記シャーシー本体は、第1シャーシーと、第2シャーシーと、を有し、
    前記シャーシー本体の前記前身頃には、前記第1及び第2シャーシーの少なくとも一部を重ね合わせることにより形成される重ね合わせ部が設けられており、
    該重ね合わせ部は、前記使い捨ておむつの長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線を跨いで互いに離間したそれぞれの位置において前記第1及び第2シャーシーを接合する接合部と、該接合部の間に設けられる非接合部と、を有する使い捨ておむつ。
  2. 該使い捨ておむつは、前記シャーシー本体の前記前身頃と前記後身頃とを所定の位置において、予め又は装着時に接合又は係止させることにより、胴開口部と、一対の脚開口部と、股間部と、を備えるパンツ形状に形成可能であり、
    パンツ形状における前記シャーシー本体は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸長可能に形成される請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. パンツ形状における前記シャーシー本体は、前記胴開口部の前記後身頃における略中央と、前記非接合部の股下方向側にある股間部の近傍と、をパンツ形状における前記シャーシーの胴周囲に沿って繋ぐことにより形成される開口伸縮領域を備え、
    該開口伸縮領域は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記開口伸縮領域における非伸張時に対する伸張時の伸張倍率が、1.1倍から4.0倍の範囲にある請求項3に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記開口伸縮領域の非伸張時における胴周囲の長さを100%とした場合に、該開口伸縮領域の胴周囲の長さが150%になるまで伸張させた場合の引張応力が、20N以下である請求項3に記載の使い捨ておむつ。
  6. パンツ形状における前記シャーシー本体は、前記前身頃と前記後身頃との接合又は係止位置を含む境界部近傍の全部又は一部に形成される弾性境界領域を備え、
    該弾性境界領域は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記接合部の少なくとも一部には、剛性の高い補強部材が配置される請求項1から6のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記非接合部の近傍には、該非接合部の存在を示唆する案内標識が設けられる請求項1から7のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記案内標識は、色彩を付与することにより前記非接合部の存在を示唆する請求項8に記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記案内標識は、凹凸により前記非接合部の存在を示唆する請求項8に記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記非接合部の股間部側には、開口補助具が設けられる請求項1から10のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
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