JP2008079786A - 遊技データ分析支援装置 - Google Patents

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康浩 鈴村
Koji Seguchi
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Abstract

【課題】遊技場における遊技機に関する複数種類のデータの中から抽出した任意の2つのデータにおける時間的推移を表示することで、遊技場の経営状態のバランスを判断する指標の模索に適した遊技データ分析支援装置を提供する。
【解決手段】記憶装置と、入力手段と、表示手段と、処理手段とを備え、入力手段から稼動データ及び売上データの中から任意の2つの第1指定データと第2指定データとが指定されると、処理手段は、遊技機のグループ毎に、複数の期間における期間毎に、前記第1指定データの集計値に基づいた第1平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第2平均値とを求め、前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、前記複数の期間における期間毎の前記第1平均値と前記第2平均値に対応する座標を、時間的推移が識別可能となるように、前記表示手段に表示する。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技場における稼動に関する複数種類の稼動データ、及び売上に関する複数種類の売上データを分析することで、遊技場の経営状態を把握することを支援する遊技データ分析支援装置に関する。
近年では、遊技場の顧客獲得競争が激化し、各遊技場で集客率を向上させるための試行錯誤を重ねている。
遊技場の経営においては遊技機の稼動率の高さ(集客力)が重要であることはもちろんであるが、遊技場の得る利益と顧客への還元のバランスが重要である。仮に、現状の稼働率が高い状態であっても、顧客への還元よりも遊技場の利益を優先している場合、客離れが徐々に加速し、一旦離れた顧客はなかなか戻ってこない。気が付いたときには稼働率も大きく低下して経営の持続が困難な手遅れ状態となってしまうことも少なくない。かといって、遊技場の利益よりも顧客への還元を優先すると、一時的に稼動率も上昇するが、顧客への還元を優先した状態を長期間維持することは経営上困難であり、還元率を下げた途端に稼働率が大きく低下することもある。このような場合も、一旦離れた顧客はなかなか戻ってこない。
遊技場の経営を持続できる利益を確保しながら稼働率を維持していくためには、客離れの発生を早期に検知あるいは予測し、手遅れとならないように早い段階で対策を実施することが非常に重要である。
そこで、特許文献1に記載された従来技術では、売上額、利益等の1つの(単独の)データを指定して時系列的な予測値と実情報とを併せて表示する遊技場の情報処理装置が提案されている。
特開平9−285620号公報
特許文献1に記載された従来技術では、1つの(単独の)データを指定して時系列的に表示(例えば、売上額の時系列的な推移や、利益の時系列的な推移を表示)しているが、これでは上記の「バランス」を把握することは困難である。見かけ上、売上は増加していても、いつの間にか顧客への還元よりも遊技場の利益を優先している状態に陥っており、遊技機の稼働率が徐々に低下しつつも、現時点ではそれ以上に売上が増加している状態となっている可能性がある。この場合、やがて客離れが加速する可能性が高いと考えられるが、特許文献1に記載の技術によって表示される情報から、そこまで読み取ることは困難である。
すべての遊技場に共通する「バランス」の良し悪しを判断できる指標は、現状では残念ながら見つかっていない。この指標は、遊技場の地域性、遊技場毎の経営方針、遊技場毎の遊技者の客層などにも依存し、各遊技場でそれぞれ異なるものであると考えられる。従って、遊技場では(遊技場の経営者等は)、有効な判断指標を試行錯誤しながら見つけていかなければならない。しかし、特許文献1に記載された技術では、試行錯誤しながら指標を模索することに適しているとは言い難い。「バランス」を把握するためには、1つの(単独の)データの時間的推移だけが表示されても不可能である。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、遊技場における遊技機に関する複数種類のデータの中から抽出した任意の2つのデータにおける時間的推移を表示することで、遊技場の経営状態のバランスを判断する指標の模索に適した遊技データ分析支援装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの遊技データ分析支援装置である。
請求項1に記載の遊技データ分析支援装置は、遊技場に設けられた複数の遊技機の各々に対する稼動状態に関する複数種類の稼動データと売上に関する複数種類の売上データが日付に関する情報とともに記憶された記憶装置と、入力手段と、表示手段と、処理手段とを備えた遊技データ分析支援装置である。
複数の遊技機の各々は、予め複数のグループに分類されており、前記入力手段から、前記稼動データ及び売上データの中から任意の2つの第1指定データと第2指定データとが指定されると、前記処理手段は、前記グループ毎に、複数の期間における期間毎に、前記第1指定データの集計値に基づいた第1平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第2平均値とを求め、前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、前記複数の期間における期間毎の前記第1平均値と前記第2平均値に対応する座標を、時間的推移が識別可能となるように前記表示手段に表示する。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの遊技データ分析支援装置である。
請求項2に記載の遊技データ分析支援装置は、遊技場に設けられた複数の遊技機の各々に対する稼動状態に関する複数種類の稼動データと売上に関する複数種類の売上データが日付に関する情報とともに記憶された記憶装置と、入力手段と、表示手段と、処理手段とを備えた遊技データ分析支援装置である。
複数の遊技機の各々は、予め複数のグループに分類されており、前記入力手段から、前記グループの中から任意のグループが指定され、前記稼動データ及び売上データの中から任意の2つの第1指定データと第2指定データとが指定されると、前記処理手段は、指定されたグループ毎に、前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、複数の期間における期間毎に、日毎の前記第1指定データの平均値と前記第2指定データの平均値とに対応する座標を前記表示手段に表示し、前記期間に対応する日毎の座標が前記期間毎に識別可能となるように前記表示手段に表示する。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの遊技データ分析支援装置である。
請求項3に記載の遊技データ分析支援装置は、請求項2に記載の遊技データ分析支援装置であって、前記処理手段は、前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に表示されている、前記期間に対応する日毎の座標の全部または大多数を含む任意の形状の領域にて、前記期間に対応する日毎の座標を期間毎に囲い、前記期間に対応する日毎の座標の散布領域が前記期間毎に識別可能となるように前記表示手段に表示する。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの遊技データ分析支援装置である。
請求項4に記載の遊技データ分析支援装置は、請求項3に記載の遊技データ分析支援装置であって、前記処理手段は、前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、前記期間に対応する日毎の座標を表示することなく、前記散布領域が前記期間毎に識別可能となるように前記表示手段に表示する。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの遊技データ分析支援装置である。
請求項5に記載の遊技データ分析支援装置は、遊技場に設けられた複数の遊技機の各々に対する稼動状態に関する複数種類の稼動データと売上に関する複数種類の売上データが日付に関する情報とともに記憶された記憶装置と、入力手段と、表示手段と、処理手段とを備えた遊技データ分析支援装置である。
複数の遊技機の各々は、予め複数のグループに分類されており、前記入力手段から、前記グループの中から任意のグループが指定され、前記稼動データ及び売上データの中から任意の2つの第1指定データと第2指定データとが指定されると、前記処理手段は、指定されたグループ毎に、第1の一定期間における、前記第1指定データの集計値に基づいた第1平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第2平均値とに対応する第1座標と、前記第1の一定期間に対して過去に相当する第2の一定期間における、前記第1指定データの集計値に基づいた第3平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第4平均値とに対応する第2座標を求める。
そして、前記第1座標と前記第2座標の差に基づいた第3座標を、前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、前記グループ毎に識別可能となるように前記表示手段に表示する。
また、本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの遊技データ分析支援装置である。
請求項6に記載の遊技データ分析支援装置は、遊技場に設けられた複数の遊技機の各々に対する稼動状態に関する複数種類の稼動データと売上に関する複数種類の売上データが日付に関する情報とともに記憶された記憶装置と、入力手段と、表示手段と、処理手段とを備えた遊技データ分析支援装置である。
複数の遊技機の各々は、予め複数のグループに分類されており、前記入力手段から、前記グループの中から任意のグループが指定され、前記稼動データ及び売上データの中から任意の2つの第1指定データと第2指定データとが指定されると、前記処理手段は、指定されたグループ毎に、第1の一定期間における、前記第1指定データの集計値に基づいた第1平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第2平均値とに対応する第1座標と、前記第1の一定期間に対して過去に相当する第2の一定期間における、前記第1指定データの集計値に基づいた第3平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第4平均値とに対応する第2座標を求め、前記第2座標から前記第1座標への変化の方向を数値化して求めて前記表示手段に表示する。
また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの遊技データ分析支援装置である。
請求項7に記載の遊技データ分析支援装置は、請求項6に記載の遊技データ分析支援装置であって、前記処理手段は、更に、指定されたグループ毎に、前記第2座標から前記第1座標への変化の大きさを数値化して求めて前記表示手段に表示する。
また、本発明の第8発明は、請求項8に記載されたとおりの遊技データ分析支援装置である。
請求項8に記載の遊技データ分析支援装置は、請求項7に記載の遊技データ分析支援装置であって、前記処理手段は、前記第2座標から前記第1座標への変化の方向を数値化した第1数値と変化の大きさを数値化した第2数値とを指定されたグループ毎に識別可能とした表、または、前記第1数値で表される変化の方向と前記第2数値で表される変化の大きさとに基づいた座標を、前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、指定されたグループ毎に識別可能としたグラフ、の少なくとも一方を前記表示手段に表示する。
請求項1に記載の遊技データ分析支援装置を用いれば、任意に指定した第1指定データと第2指定データを座標軸として、第1指定データと第2指定データが、どのように推移しているかを、遊技機のグループ毎に且つ時間的推移が識別可能となるように表示することができる。例えば、第1指定データとして稼動に関するデータ(アウト等)を指定し、第2指定データとして遊技場の利益に関するデータ(玉粗利等)を指定することで、遊技場の管理者等は、対象とする遊技機のグループについて、顧客からの人気の状態と遊技場の利益の状態とのバランスを判断することが容易になる。
このように、遊技場の経営状態のバランスを判断する指標の模索に適した遊技データ分析支援装置を実現することができる。
また、請求項2に記載の遊技データ分析支援装置によれば、複数の期間における各期間内の日毎のばらつきを容易に把握することができるので便利である。
また、請求項3または請求項4に記載の遊技データ分析支援装置によれば、請求項2におけるばらつきの範囲を散布領域で示すので、より明確にばらつきの範囲を把握することができる。
また、請求項5〜請求項8に記載の遊技データ分析支援装置によれば、第1指定データと第2指定データに指定したデータについて、例えば、過去(第2座標)から現在(第1座標)への変化状態を示すので、第4の実施の形態に説明したように、遊技場の管理者等は、傾向(バランス状態の推移)の把握と対策方法をより適切に判断することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、遊技場における各機器の接続の例を示している。
●[遊技場における各機器の接続(図1、図2)]
図1に示すように、遊技場には、管理サーバ10、遊技場内の各島に配置される島ユニット20、遊技機50及び遊技機50の周辺機器(図示省略)に接続される台ユニット30、遊技機50に併設される台端末装置40、遊技機50、遊技機50の台番号等を表示する台表示機60、プリペイドカード発行機70、投入された遊技媒体数を数える計数器71、遊技媒体と景品の交換を行う景品交換機72等の機器が設けられており、各機器は通信回線81、91等を介して接続されている。
台ユニット30は、自己に接続された遊技機50(及び遊技機50の周辺機器)の遊技状態を検出し、検出した遊技状態に基づいた遊技データを台番号とともに島ユニット20及び通信回線82、81を介して管理サーバ10に送信する。
図2に示すように、台ユニット30は、遊技機50の信号出力端子50aから出力される入賞信号(始動入賞口に入賞したタイミングで出力されるパルス信号)、図柄変動停止信号(変動が開始された図柄の全てが停止したタイミングで出力されるパルス信号)、特賞状態信号(大当たり状態であることを示す特別入賞状態であることを所定レベル(HighレベルまたはLowレベル)で出力する信号)や、補給・回収装置52(周辺機器に相当)の信号出力端子52aから出力されるセーフ信号(例えば遊技媒体10個の補給(遊技者への払い出し)で1パルスを出力する信号)、アウト信号(例えば遊技媒体10個の回収(遊技者からの投入)で1パルスを出力する信号)を検出してその検出結果を、例えば集計間隔時間毎(1分毎等)に、島ユニット20を介して管理サーバ10に送信する。なお図1では、補給・回収装置52の記載を省略している。また、アウト信号、セーフ信号は、遊技機50から出力されていてもよい。
なお、上記の特賞状態信号の他にも、時短状態信号や確率変動状態信号がある場合は、それらを用いて、大当たり状態であることを検出してもよい。
例えば、図2に示すように、台端末装置40には、遊技機50の信号出力端子50aから出力される入賞信号、図柄変動停止信号、特賞状態信号や、補給・回収装置52の信号出力端子52aから出力されるセーフ信号、アウト信号等が接続され、遊技機50の遊技状態を認識可能である。あるいは、信号出力端子50a、52aからの信号を接続する代わりに、通信回線91、92を用いて、台ユニット30や管理サーバ10から遊技情報を受信するように構成してもよい。
また、例えば、台表示機60には、台端末装置40と同様に、遊技機50の信号出力端子50aから出力される入賞信号、図柄変動停止信号、特賞状態信号や、補給・回収装置52の信号出力端子52aから出力されるセーフ信号、アウト信号等が接続され、遊技機50の遊技状態を認識可能である。
台端末装置40、及び台表示機60が、遊技機50の遊技状態を認識可能に接続する方法は、種々の方法があり、上記の接続方法に限定されるものではない。
また、台端末装置40は遊技媒体貸出装置であり、一般的には、会員カード受付口にて受付けた会員カードから読み取った会員ID、プリペイドカード受付口にて受付けたプリペイドカードから引き落とした金額情報、あるいは投入された現金に関する情報を会員IDや台番号とともに通信回線91を介して管理サーバ10に送信する。なお、金額情報は、通信回線92にて台ユニット30にも送信される。また、遊技機50がいわゆるCR機でなく且つ当該遊技機で貯玉システムが適用されていない場合は、台端末装置40と管理サーバ10とを直接接続する通信回線91が接続されてなく、台端末装置40は金額情報を通信回線92にて台ユニット30に送信する。台端末装置40は種々の形態で管理サーバ10及び台ユニット30と接続される。
また、台端末装置40は、会員カード受付口にて会員カードを受付けると、管理サーバ10に記憶されている貯玉データベースにアクセスすることが可能となり、会員からの指示に応じて遊技媒体の引き落としが可能となる。なお、預け入れは計数器71等から行い、計数器71は会員からの指示に応じて、計数した遊技媒体の数を貯玉データベースに反映する。
なお、図1は、表示モニタ11を2台備えた例を示しているが、表示モニタ11は1台以上の任意の台数(一般的には1台〜4台程度)を備えることが可能である。
また、台表示機60は、一般的には、遊技機の上に設けられており、遊技場内の各遊技機を識別可能とするために、遊技場側で割り付けた台番号を表示している。また、異常発生時に遊技場の係員等を呼び出すための呼出ボタンや、自身が設けられている遊技機50の遊技状態を表示する表示手段が設けられている。
●[遊技履歴情報の例(図3)]
次に図3を用いて、管理サーバ10からアクセス可能な記憶装置に記憶されている遊技履歴情報12Aの例について説明する。
例えば、遊技履歴情報12Aは、遊技場の営業日及び機種(この場合、複数の遊技機で構成したグループ)毎に記憶されている。
遊技場には遊技者のニーズに合わせて種々の機種の遊技機が設置されている。一般的に、人気のある機種(稼働率の高い機種)とそうでない機種は、同一機種であればどの遊技機もほぼ同じ傾向であるため、遊技場では機種毎に管理を行っていることが多い。従って、複数の遊技機の各々は、(例えば、機種毎の)複数のグループに分類されている。
例えば、図3に示す遊技履歴情報12Aの例において、AA行では2006年8月8日の機種Aの各データの平均値が記憶されており、BB行では2006年8月8日の機種Bの各データの平均値が記憶されている。この場合、機種Aが10台の遊技機で構成されたグループの場合、当該10台の各データの集計値が平均化されて記憶されている。
なお、図3の例では、機種毎の各データの平均値が記憶されているが、遊技機毎にデータが記憶されていてもよい(この場合、該当機種に属する遊技機のデータを集計して平均化すればよい)。
また、図3の例では、2006年8月9日は営業日でなかったため、データが記録されていない。
次に、遊技履歴情報12Aにおける各項目について説明する。
「データ日付」には、その「行」の項目(アウト、特賞中アウト等)の各データを検出した年月日(日付に関する情報)が記憶されている。
「機種名」には、その「行」の項目の各値が、どのグループ(どの機種の遊技機)であるかを識別する名称が記憶されている。
「アウト」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機に投入された遊技媒体の1台あたりの平均値が記憶されている。なお、図3の例では、「アウト」の中でも、「特賞中アウト」と、「高確率中アウト」とを区別しており、「アウト」には「特賞中アウトも高確率中アウトも含めたアウト全体」の平均値が記憶されている。
「特賞中アウト」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機に投入された遊技媒体の中でも、特賞状態信号等から検出した特賞状態における投入数の1台あたりの平均値が記憶されている。
「高確率中アウト」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機に投入された遊技媒体の中でも、高確率状態信号等から検出した高確率状態における投入数の1台あたりの平均値が記憶されている。
「セーフ」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機から払い出された遊技媒体の1台あたりの平均値が記憶されている。なお、図3の例では、「特賞中セーフ」と、「高確率中セーフ」とを区別しており、「セーフ」には「特賞中セーフも高確率中セーフも含めたセーフ全体」の平均値が記憶されている。
「特賞中セーフ」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機から払い出された遊技媒体の中でも、特賞状態信号等から検出した特賞状態における払い出し数の1台あたりの平均値が記憶されている。
「高確率中セーフ」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機から払い出された遊技媒体の中でも、高確率状態信号等から検出した高確率状態における払い出し数の1台あたりの平均値が記憶されている。
「遊び率」は、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機の通常時(この場合、特賞中でも高確率中でもない状態)の出玉率であり、(「セーフ」−「特賞中セーフ」−「高確率中セーフ」)/(「アウト」−「特賞中アウト」−「高確率中アウト」)×100[%]にて算出され、記憶されている。
「単位始動数」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機の、通常時のアウト100個当たりの図柄が変動した回数の1台あたりの平均値が記憶されている。
「特賞回数」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機の、特賞状態となった回数の1台あたりの平均値が記憶されている。
「売上」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機の、遊技媒体の貸し出し等、遊技に使用された金額の1台あたりの平均値が記憶されている。
「景品」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機から払い出された遊技媒体を金額換算した額の1台あたりの平均値が記憶されている。
「粗利」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機の前記「売上」の金額から前記「景品」の金額を差し引いた値(粗利=売上−景品)の1台あたりの平均値が記憶されている。
「玉単価」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機の前記「売上」の金額を、前記「アウト」で除した値(玉単価=売上/アウト)の1台あたりの平均値が記憶されている。
「玉粗利」には、前記「データ日付」における前記「機種名」のグループに属する遊技機の前記「粗利」の金額を、前記「アウト」で除した値(玉粗利=粗利/アウト)の1台あたりの平均値が記憶されている。
なお、上記に説明した各項目において、例えば、「アウト」〜「特賞回数」は遊技機の稼動状態に関する稼動データを示しており、「売上」〜「玉粗利」は、遊技機による売上に関する売上データを示している。
遊技場では、従来より、過去における複数種類の稼動データ及び売上データが記録された遊技履歴情報12Aを利用して、遊技機の釘調整や新台入替の判断等を行っている。
確かに、特許文献1に記載された従来技術のように、遊技履歴情報の中から1つの(単独の)データを指定して時系列的なグラフに表示することで、遊技場の利益や、遊技機の稼働率等の傾向を把握または予測することができるかも知れない。しかし、この従来技術では、遊技場の利益と顧客への還元の状態等のバランスを把握することができない。
以下に説明する本実施の形態では、任意の2つのデータを指定して、この2つのデータの時間的推移の傾向(バランスの時間的推移)から、バランスの良し悪しを判断するための適切な指標を見つけることを支援することができる遊技データ分析支援装置について説明する。
以下に説明する遊技データ分析支援装置は、図1にて説明した管理サーバ10が相当し、入力手段(キーボード、マウス等)と表示手段(モニタ等)と、処理手段(CPU等)と、遊技履歴情報12Aが記憶された記憶装置を備えている。なお、記憶装置は、管理サーバ10に内蔵されていてもよいし、通信回線等にてアクセス可能に接続された外部記憶装置であってもよい。
●[第1の実施の形態(図4)]
第1の実施の形態では、管理サーバ10は、入力手段から、稼動データ及び売上データを含む遊技履歴情報12Aの中から任意の2つのデータ(第1指定データと第2指定データ)が指定されると、処理手段にて、複数の期間における期間毎(予め設定されていてもよいし、入力手段から指定するようにしてもよい)に、第1指定データの集計値に基づいた第1平均値と第2指定データの集計値に基づいた第2平均値とを、遊技機のグループ毎に求める。そして、管理サーバ10は、第1指定データと第2指定データとを軸とした座標上に、期間毎の第1平均値と第2平均値に対応する座標を、グループ毎に、時間的な推移が識別可能となるように表示する。
図4の例では、第1指定データとして「アウト」が指定され、第2指定データとして「単位始動数」が指定された場合の例を示している。また、複数の期間の期間幅として、入力手段から「1週間」を指定した場合の例を示している。この例では、「1週間」、「1ヵ月」等の期間の指定が可能であり、指定した期間毎の推移が表示される。
管理サーバ10は、例えば2006年8月27日に、「1週間」が指定された場合、図4(A)に示すように、2006年8月27日から遡るように、1週間ずつの複数の期間(この場合、2006年8月7日〜2006年8月13日(第1期間)、2006年8月14日〜2006年8月20日(第2期間)、2006年8月21日〜2006年8月27日(第3期間)の3つの期間)を設定する。
そして、例えば、管理サーバ10(処理手段)は、遊技履歴情報12Aにおける「機種名(グループ名)」が「機種B」であるデータの中から、上記の期間の「アウト」と「単位始動数」をそれぞれ集計し、その平均値(この場合、1台当たりの1日の平均値)を求める(図4(A)参照)。
そして図4(B)に示すように、「アウト」(この場合、第1指定データ)を横軸、「単位始動数」(この場合、第2指定データ)を縦軸とする座標上に、上記の複数の期間における各々の座標を表示する。なお、図4(B)の例では、第1期間(最も過去の期間)の座標を他の期間とは異なる表示にして、折れ線グラフ状に表示している。これにより、最も過去の期間に相当する図4(B)中の点B1から、折れ線に沿ってデータが時間的に推移していることが判る。なお、各座標に数字や記号等を付加して時間的推移が判るようにしてもよい。また、図4(A)及び(B)は「機種B」のグループを例にしたものであるが、複数のグループの結果を図4(B)に示す座標上に表示してもよい。
図4(B)に示す例では、時間の推移(経過)とともに、単位始動数が減少し、アウト数も減少していることから、釘調整を閉める方向に調整したために単位始動数が減少し、その結果、徐々に稼働が落ちている(顧客が徐々に離れている)傾向にある、と読み取ることができる。これにより、週毎の稼働の低下の要因として単位始動数の低下があると推定することができ、どれだけ単位始動数を下げれば、アウト数(稼動)がどの程度低下するかを予測することもできる。
このように、2つのデータによる時間的な推移を分析することで、より適切な分析を行うことができる。上記の例に対して、単位始動数のみの時間的な推移や、アウト数のみの時間的な推移を見ただけでは、上記のような分析を行うことは到底できるものではない。
●[第2の実施の形態(図5、図6)]
図5に示す例は、上記の第1の実施の形態において、グループとして「機種B」が指定され、第1指定データとして「アウト」が指定され、第2指定データとして「玉粗利」が指定され、期間幅は「1週間」が指定された場合の例を示している。(複数の期間は、図4の場合と同様に設定される。)なお、「玉粗利」は、(「売上」−「景品」)/「アウト」)で求められ、アウト数1玉に対する遊技場の利益が算出されている。
そして、図5(A)に示すように、期間毎の「アウト」と「玉粗利」をそれぞれ集計し、その平均値を求める。
そして、管理サーバ10(処理手段)は、図5(B)に示すように、「アウト」(この場合、第1指定データ)を横軸、「玉粗利」(この場合、第2指定データ)を縦軸とする座標上に、上記の複数の期間における各々の座標を表示する。なお、図5(B)の例では、図4(B)の例と同様に、第1期間(最も過去の期間)の座標を他の期間とは異なる表示にして、折れ線グラフ状に表示している。
図5(B)に示す例では、時間の推移(経過)とともに、玉粗利が増加し、アウト数が減少しており、稼動は減少傾向であるが利益は増加傾向にあることが判る。これより、顧客への還元よりも遊技場の利益が優先されている可能性があることが推定できる。
ここで、図5(B)の例に示したグラフの傾向は、週単位の平均値から求めたものであるため、日毎の値がどのようになっているのかも把握できると、より分析の信頼度を上げることができる。この、日毎の値を確認できるようにしたものが第2の実施の形態である。
第2の実施の形態では、管理サーバ10は、入力手段から、任意のグループが指定され、稼動データ及び売上データを含む遊技履歴情報12Aの中から任意の2つのデータ(第1指定データと第2指定データ)が指定されると、処理手段にて、複数の期間における期間毎に、日毎の第1指定データの平均値と第2指定データの平均値とを、指定されたグループ毎に求める。そして、処理手段は、第1指定データと第2指定データとを軸とした座標上に、日毎の第1指定データの平均値と第2指定データの平均値に対応する座標が期間毎に識別可能となるように表示する。
図6の例では、グループとして「機種B」が指定され、第1指定データとして「アウト」が指定され、第2指定データとして「玉粗利」が指定され、期間幅は「1週間」が指定された場合の例であって、更に「日毎の座標表示」を指定した例を示している。
図6(A)は、対象期間における機種Bのアウトの平均値と玉粗利の平均値とを、管理サーバ10にて求めて表にしたものである。
そして、管理サーバ10(処理手段)は、図6(B)に示すように、「アウト」(この場合、第1指定データ)を横軸、「玉粗利」(この場合、第2指定データ)を縦軸とする座標上に、上記の複数の各期間における日毎の座標を表示する。なお、図6(B)の例では、3つの期間における第1期間(第1週)の日毎の座標を×印で表示し、第2期間(第2週)の日毎の座標を○印で表示し、第3期間(第3週)の日毎の座標を△印で表示している。これにより、日毎の値の散布領域(ばらつき範囲)を容易に把握することができる。
●[第3の実施の形態(図7〜図9)]
第3の実施の形態は、図6(B)に示した第2の実施の形態に対して、期間毎に対応する日毎の座標の全部または大多数を含む任意の形状の領域にて期間毎に囲い、期間に対応する日毎の座標の散布領域が期間毎に識別可能となるように表示するものである。
例えば、図7(A)に示す例は、各期間の日毎の座標における横軸上の最大値と最小値、及び縦軸上の最大値と最小値を含む四角形にて、各期間の散布領域を囲っている。これにより、ばらつき範囲がどのように推移しているかを把握することができる。このばらつき範囲は、例えば、1週間という短い期間において日毎の座標が最大で7個しかないような場合、実際には営業結果として出現しなかったが、状況的には、出現する可能性があった範囲として捉えることができる。
また、図7(B)に示す例は、前記の最大値と最小値を含むように、散布領域を円または楕円にて囲った例を示している。散布領域を囲う形状は、特に限定しない。
また、任意の形状にて散布領域を囲ってしまえば、とくに日毎の座標は表示しなくてもよい。図示省略するが、図7(A)及び(B)において、散布領域を示す四角形または円(楕円)を期間毎に識別可能に表示し、各座標を示す×、○、△は表示しなくてもよい。
また、散布領域の図形内に対象となる全ての座標を含まなくても、例えば、標準偏差をσとした場合の3σが含まれるように、大多数の座標が含まれるようにしてもよい。
また、期間毎の座標の値を集計した平均値(その期間の平均値)が、散布領域の図形の重心となるように大多数の座標を囲ってもよい。
以上の説明では、週単位での推移を把握できるようにしたが、日毎の座標を直近データとそれ以外の過去データとの2種類に分類し、この2種類を識別可能に表示してもよい。
なお、直近データとは、現時点から最も近い過去の一定期間の範囲のデータを指し、図8(A)及び(B)の例では、機種Bのグループにおいて、2006年8月27日を現時点として、最も近い過去の1週間の範囲(2006年8月21日〜2006年8月27日)のデータを直近データとしている。また、当該直近データよりも過去に2週間遡った範囲のデータを過去データとしている。
そして、図8(B)の例では、直近データを△印で表示し、過去データを○印で表示することで識別可能に表示し、更に過去データの散布領域を囲っている。これにより、直近データは、過去データの散布領域に対してアウト数が減少する側にはずれているものがあることが容易に判り、この機種では稼動が減少傾向にあることが判る。また、過去データの散布領域に対してはずれた直近データの玉粗利については、過去データのばらつきの範囲内であるが、−1.0以下のものがなくなり、玉粗利のマイナス分が減少していることが判る。
次に、2006年8月27日を現時点として、現時点から過去1週間の範囲(2006年8月21日〜2006年8月27日)のデータを直近データとし、当該直近データよりも過去に2週間遡った範囲(2006年8月7日〜2006年8月20日)のデータを過去データとした、機種Bに関する表及びグラフの例を示す図8(A)及び(B)に対して、同一の期間における機種Eのグループに関する表及びグラフの例を図9(A)及び(B)に示す。
図9(B)に示すように、この機種Eでは、直近データ(△印の座標)が、過去データの散布領域内からはずれていないので、(仮に)週単位ではアウト数が減少している傾向にあっても、ばらつきの範囲内であり、直近データとしては、過去データから変化していない(誤差範囲内)、と推定することができる。
図8(B)や図9(B)の表示から、過去に対して現時点を含む直近の傾向(バランス状態の推移)を把握することができるので、遊技機の釘調整や、新台入替の判断に利用することができる。
●[第4の実施の形態(図10、図11)]
第4の実施の形態では、アウト数と玉粗利を例として、アウト数と玉粗利に関し、過去に対する直近の傾向(バランス状態の推移)から、遊技機の釘調整や新台入替等をどのように判断するか、を説明する。
第4の実施の形態では、管理サーバ10は、入力手段から、任意のグループが指定され、稼動データ及び売上データを含む遊技履歴情報12Aの中から任意の2つのデータ(第1指定データと第2指定データ)が指定されると、処理手段にて、直近に相当する第1の一定期間(この場合、現時点から過去1週間)における、第1指定データの集計値に基づいた第1平均値と第2指定データの集計値に基づいた第2平均値とに対応する第1座標を求める。また、第1の一定期間に対して過去に相当する第2の一定期間(この場合、第1の一定期間から過去2週間)における、第1指定データの集計値に基づいた第3平均値と第2指定データの集計値に基づいた第4平均値とに対応する第2座標を求める。
そして、管理サーバ10(処理手段)は、第1座標と第2座標の差分(「第1座標」−「第2座標」)に基づいた第3座標を求め、求めた第3座標を、第1指定データと第2指定データとを軸とした座標上に、グループ毎に識別可能となるように表示する。
あるいは、管理サーバ10(処理手段)は、第2座標から第1座標へと向かう変化の方向を数値化して求め、第2座標から第1座標へと向かう変化の大きさを数値化して求め、変化の方向を数値化した第1数値と、変化の大きさを数値化した第2数値を、グループ毎に識別可能とした表の形式で表示してもよいし、第1指定データと第2指定データとを軸とした座標上に第1数値で表される変化の方向と第2数値で表される変化の大きさとに基づいた座標を、グループ毎に識別可能としたグラフに表示してもよいし、グループ毎に識別可能とした表およびグラフの双方を表示してもよい。
例えば、図10(A)に示す表は、グループとして機種A、B、C、D、Eを指定し、第1指定データとして「アウト」を指定し、第2指定データとして「玉粗利」を指定し、期間幅は「直近:1週間、過去:2週間」を指定した場合の、グループ毎の日毎のデータ(2006年8月7日〜2006年8月27日の各データ)を示している。
また、処理手段は、第1指定データの直近データ(2006年8月21日〜2006年8月27日の1週間分のデータ)の集計値に基づいた平均値(第1平均値に相当)と、第2指定データの直近データの集計値に基づいた平均値(第2平均値に相当)とを求め、第1平均値と第2平均値に対応する第1座標を求める。例えば、機種Aに対応する第1座標は、図10(A)の下側の表における「機種A」の「直近」の値(この場合、(25285,−0.16))である。
また、処理手段は、第1指定データの過去データ(この場合、2006年8月7日〜2006年8月20日の2週間分のデータ)の集計値に基づいた平均値(第3平均値に相当)と、第2指定データの集計値に基づいた平均値(第4平均値に相当)とを求め、第3平均値と第4平均値に対応する第2座標を求める。例えば、機種Aに対応する第2座標は、図10(A)の下側の表における「機種A」の「過去」の値(この場合、(23893,0.08))である。
そして、処理手段は、第1座標と第2座標の差(「第1座標」−「第2座標」)に基づいた第3座標を求める。例えば、機種Aに対応する第3座標は、図10(A)の下側の表における「機種A」の「差分」の値(この場合、(1393,−0.24))である。
そして、処理手段は、図10(B)に示すように、求めた第3座標を、第1指定データと第2指定データとを軸とした座標上に、グループ毎に識別可能となるように表示手段に表示する。
図10(B)のグラフでは、各機種(機種A〜機種E)のアウトと玉粗利の、過去から直近への変化の方向と変化の大きさを示している。
変化の方向は、例えば、グラフの原点(0,0)と各機種に対応する第3座標とを結ぶ直線と、横軸との成す角度で表すことができる。また、変化の大きさは、グラフの原点(0,0)から各機種に対応する第3座標までの距離で表すことができる。
なお、図10(B)中では、アウトと玉粗利の双方が「正(プラス)」方向となる領域を「ケース1」と指定し、アウトが「正」で玉粗利が「負(マイナス)」方向となる領域を「ケース2」と指定し、アウトが「負」で玉粗利が「正」方向となる領域を「ケース3」と指定し、アウトと玉粗利の双方が「負」方向となる領域を「ケース4」と指定している。
この図10(B)より、以下のように分析を行うことができる。
(1)ケース1の場合(この場合、機種Eが対象)
アウトが増加または変化なし、且つ玉粗利が増加または変化なし、という傾向であり、特に稼動も減少傾向でなく、遊技場の利益も減少傾向でないので、顧客への還元と遊技場の利益のバランスが適切に維持されており、現状を維持すればよい、と判断できる。
(2)ケース2の場合(この場合、機種Aが対象)
アウトが増加または変化なし、且つ玉粗利が減少、という傾向であり、稼動は減少傾向でないが、遊技場の利益が減少傾向であるため、玉粗利を増加させてバランスを適切にしたい場合は、対象機種(この場合、機種A)の釘を閉める側に調整すればよい、と判断できる。
(3)ケース3の場合(この場合、機種Bと機種Dが対象)
アウトが減少、且つ玉粗利が増加または変化なし、という傾向であり、稼動は減少傾向であるが、遊技場の利益が増加傾向であるため、玉粗利を減少させてバランスを適切にしたい場合は、対象機種(この場合、機種Bと機種D)の釘を開ける側に調整すればよい、と判断できる。
(4)ケース4の場合(この場合、機種Cが対象)
アウトが減少、且つ玉粗利も減少、という傾向であり、稼動も遊技場の利益も減少傾向であるため、新台との入替時期を検討するべきであり、特に原点(0,0)から大きく離れている場合は早急に入替を行ったほうがよい、と判断できる。
なお、図10(B)のグラフが表示されていなくても、図10(A)の下側の表において、少なくとも、グループ毎に、第3座標の値(第1座標と第2座標の差分)が表示されていれば、上記の(1)ケース1の場合〜(4)ケース4の場合に示した判断を行うことができる。
また、上記の説明では、第1座標と第2座標の差を求めて表またはグラフを表示したが、変化の方向のみ、または変化の方向と大きさのみを求めて表またはグラフを表示するようにしてもよい。
例えば、図11(A)の表では、変化の方向を「角度」に示す数値で表しており、変化の大きさを「大きさ」に示す数値で表している。なお、「角度」も「大きさ」も、図10(B)に示すグラフの場合、座標軸の目盛りのピッチで変動してしまうので、正規化して「角度」と「大きさ」を求める。具体的には、アウトの最大値を60000に設定し、玉粗利の最大値を2に設定し、この最大値で除した値を正規化データとする(アウトの正規化データ=実際の値/60000、玉粗利の正規化データ=実際の値/2)。
以上に記載の正規化を行うと、「角度」と「大きさ」は、それぞれ以下の式から求めることができる。
角度=(180/π)×tan-1(アウトの正規化データ/玉粗利の正規化データ)
大きさ=100×√[(アウトの正規化データ)2+(玉粗利の正規化データ)2
なお、角度については、横軸と一致する位置が角度=ゼロであり、「正方向」の角度は横軸に対して反時計回りに回転させる角度を示し、「負方向」の角度は横軸に対して時計回りに回転させる角度を示す。すなわち、「角度」ゼロ以上から+90度以下はケース1の領域を示し、「角度」ゼロから−90度はケース2の領域を示し、「角度」+90度から+180度はケース3の領域を示し、「角度」−90度から−180度はケース4の領域を示す。
以上より、図10(B)のグラフが表示されていなくても、図11(A)の表において、少なくとも、グループ毎に、「角度」が表示されていれば、上記の(1)ケース1の場合〜(4)ケース4の場合に示した判断を行うことができる。もちろん、「角度」とともに「大きさ」も表示されていると、より好ましい。
以上の説明では、第1指定データを「アウト」に指定し、第2指定データを「玉粗利」に指定した例で説明したが、遊技場の管理者等が試行錯誤を重ねて、顧客への還元と遊技場の利益とのバランスを適切に判断できるような第1指定データと第2指定データとを見つけていくことを支援することができる。この場合、図11(B)に示すように、例えば、第1指定データと第2指定データの組み合わせの例として、「アウトと単位始動数」や「アウトと玉粗利」等、種々の組み合わせが考えられる。
なお、図11(B)の例に示すように、第1指定データと第2指定データの傾向を矢印(ケース1では右上がりの矢印、ケース3では左上がりの矢印等)で表中に示すと、一目でケース1〜ケース4のどれに該当するか判るため、便利である。
本発明の遊技データ分析支援装置は、本実施の形態で説明した外観、構成、処理、表示例等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態の説明では、遊技機の例としてパチンコ機を例としたが、パチンコ機に限定されず、メダル等を遊技媒体とするスロットマシン等、種々の遊技機を対象とした遊技データ分析支援装置として利用することができる。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
遊技場における各機器の接続の例を説明する図である。 遊技機50(及び遊技機50の周辺機器52)、台ユニット30、台端末装置40、台表示機60、島ユニット20、管理サーバ10の接続を説明する図である。 遊技履歴情報12A等の例を説明する図である。 第1の実施の形態を説明する図である。 第2の実施の形態を説明する図である。 第2の実施の形態を説明する図である。 第3の実施の形態を説明する図である。 第3の実施の形態を説明する図である。 第3の実施の形態を説明する図である。 第4の実施の形態を説明する図である。 第4の実施の形態を説明する図である。
符号の説明
10 管理サーバ
11 表示モニタ
12A 遊技履歴情報
20 島ユニット
30 台ユニット
40 台端末装置(遊技媒体貸出装置)
41、61、101 表示手段
50 遊技機
60 台表示機
70 プリペイドカード発行機
71 計数器
72 景品交換機
81、82、91 通信回線

Claims (8)

  1. 遊技場に設けられた複数の遊技機の各々に対する稼動状態に関する複数種類の稼動データと売上に関する複数種類の売上データが日付に関する情報とともに記憶された記憶装置と、入力手段と、表示手段と、処理手段とを備え、
    複数の遊技機の各々は、予め複数のグループに分類されており、
    前記入力手段から、前記稼動データ及び売上データの中から任意の2つの第1指定データと第2指定データとが指定されると、
    前記処理手段は、
    前記グループ毎に、
    複数の期間における期間毎に、前記第1指定データの集計値に基づいた第1平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第2平均値とを求め、
    前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、前記複数の期間における期間毎の前記第1平均値と前記第2平均値に対応する座標を、時間的推移が識別可能となるように前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする遊技データ分析支援装置。
  2. 遊技場に設けられた複数の遊技機の各々に対する稼動状態に関する複数種類の稼動データと売上に関する複数種類の売上データが日付に関する情報とともに記憶された記憶装置と、入力手段と、表示手段と、処理手段とを備え、
    複数の遊技機の各々は、予め複数のグループに分類されており、
    前記入力手段から、前記グループの中から任意のグループが指定され、前記稼動データ及び売上データの中から任意の2つの第1指定データと第2指定データとが指定されると、
    前記処理手段は、
    指定されたグループ毎に、
    前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、複数の期間における期間毎に、日毎の前記第1指定データの平均値と前記第2指定データの平均値とに対応する座標を前記表示手段に表示し、前記期間に対応する日毎の座標が前記期間毎に識別可能となるように前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする遊技データ分析支援装置。
  3. 請求項2に記載の遊技データ分析支援装置であって、
    前記処理手段は、
    前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に表示されている、前記期間に対応する日毎の座標の全部または大多数を含む任意の形状の領域にて、前記期間に対応する日毎の座標を期間毎に囲い、前記期間に対応する日毎の座標の散布領域が前記期間毎に識別可能となるように前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする遊技データ分析支援装置。
  4. 請求項3に記載の遊技データ分析支援装置であって、
    前記処理手段は、
    前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、前記期間に対応する日毎の座標を表示することなく、前記散布領域が前記期間毎に識別可能となるように前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする遊技データ分析支援装置。
  5. 遊技場に設けられた複数の遊技機の各々に対する稼動状態に関する複数種類の稼動データと売上に関する複数種類の売上データが日付に関する情報とともに記憶された記憶装置と、入力手段と、表示手段と、処理手段とを備え、
    複数の遊技機の各々は、予め複数のグループに分類されており、
    前記入力手段から、前記グループの中から任意のグループが指定され、前記稼動データ及び売上データの中から任意の2つの第1指定データと第2指定データとが指定されると、
    前記処理手段は、
    指定されたグループ毎に、
    第1の一定期間における、前記第1指定データの集計値に基づいた第1平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第2平均値とに対応する第1座標と、
    前記第1の一定期間に対して過去に相当する第2の一定期間における、前記第1指定データの集計値に基づいた第3平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第4平均値とに対応する第2座標を求め、
    前記第1座標と前記第2座標の差に基づいた第3座標を、前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、前記グループ毎に識別可能となるように前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする遊技データ分析支援装置。
  6. 遊技場に設けられた複数の遊技機の各々に対する稼動状態に関する複数種類の稼動データと売上に関する複数種類の売上データが日付に関する情報とともに記憶された記憶装置と、入力手段と、表示手段と、処理手段とを備え、
    複数の遊技機の各々は、予め複数のグループに分類されており、
    前記入力手段から、前記グループの中から任意のグループが指定され、前記稼動データ及び売上データの中から任意の2つの第1指定データと第2指定データとが指定されると、
    前記処理手段は、
    指定されたグループ毎に、
    第1の一定期間における、前記第1指定データの集計値に基づいた第1平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第2平均値とに対応する第1座標と、
    前記第1の一定期間に対して過去に相当する第2の一定期間における、前記第1指定データの集計値に基づいた第3平均値と前記第2指定データの集計値に基づいた第4平均値とに対応する第2座標を求め、
    前記第2座標から前記第1座標への変化の方向を数値化して求めて前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする遊技データ分析支援装置。
  7. 請求項6に記載の遊技データ分析支援装置であって、
    前記処理手段は、
    更に、指定されたグループ毎に、
    前記第2座標から前記第1座標への変化の大きさを数値化して求めて前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする遊技データ分析支援装置。
  8. 請求項7に記載の遊技データ分析支援装置であって、
    前記処理手段は、
    前記第2座標から前記第1座標への変化の方向を数値化した第1数値と変化の大きさを数値化した第2数値とを指定されたグループ毎に識別可能とした表、
    または、前記第1数値で表される変化の方向と前記第2数値で表される変化の大きさとに基づいた座標を、前記第1指定データと前記第2指定データとを軸とする座標上に、指定されたグループ毎に識別可能としたグラフ、
    の少なくとも一方を前記表示手段に表示する、
    ことを特徴とする遊技データ分析支援装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016202481A (ja) * 2015-04-21 2016-12-08 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
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