JP2008078940A - 伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送装置においてリングネットワークのW/Pパスの重複データを検出し、廃棄する。
【解決手段】挿入・分離多重変換手段1は、信号のアッド・ドロップおよびクロスコネクトを行う。ブリッジ3a,3bは、例えば、FS−Rの制御信号を受信すると、挿入・分離多重変換手段1から出力される信号を、リングネットワークのワークとプロテクションとのルートに分配して出力する。廃棄情報挿入手段4a,4bは、ブリッジ3a,3bが信号の分配を実施したとき、ブリッジ3a,3bの出力するワーク側の信号に廃棄情報を挿入する。廃棄情報検出手段5は、挿入・分離多重変換手段1によってドロップされる信号に廃棄情報が含まれているか否か検出する。信号廃棄手段6は、廃棄情報検出手段5の廃棄情報の検出に基づいて信号を廃棄する。
【選択図】図1

Description

本発明は伝送装置に関し、特にリングネットワークを構成しデータをアッド・ドロップする伝送装置に関する。
一般にリングネットワークを構成する伝送装置(例えば、SONET(Synchronous Optical Network)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)の伝送装置)には、通信障害に備えてBLSR(BI- direction Line Switched Ring)やUPSR(Uni-direction Protection Switched Ring)のアーキテクチャが存在する。
図17は、BLSRにおける従来の伝送装置のブロック構成図である。図に示すように伝送装置は、ADM(Add/Drop Multiplexer)/BLSR部200を有している。ADM/BLSR部200は、ADM201、EoS(Ether Over SDH)202、SW(Switch)203,204、およびBR(Bridge)205,206を有している。なお、以下の説明においては、SDHを前提に説明するが、SONETにおいても同様に適用可能である。
ADM201は、パス単位で信号のADD/DROPおよびクロスコネクトを行う。EoS202は、下位のネットワークから送られてくるイーサネット(登録商標)のパケットをSDHのADDパスに変換し、また、ADM201から出力されるSDHのDROPパスをイーサネットのパケットに変換して下位のネットワークに出力する。
SW203,204は、セクション単位でADM201に入力する信号のW(Work)/P(Protection)のルート切り替えを行う。BR205,206は、制御信号に応じて、ADM201から出力される信号をW/Pのルートへ分配(Distribute)する。なお、図の実線はリングネットワークのワークのルートを示し(ADM201から下方に伸びる実線は除く)、点線はプロテクションのルートを示している。
図18は、BLSRにおける従来の伝送装置を用いたネットワーク構成例を示した図である。図に示すようにノード(伝送装置)211〜226は、リング状に接続されている。ノード211〜226は、図17で示した伝送装置の機能を有している。図においてノード211は、パスのADDノードとし、ノード226は、パスのDROPノードとする。ノード211〜226は、矢印231に示すW側のルートを伝送するパス(Wパス)によって、イーサネットパケットのSDH/SONETによる伝送を提供している。なお、ノード211〜226の冗長切り替えは、BellcoreGR1230に準拠するものとする。
また、図には、矢印233に示すように、ノード225,226の一部詳細を示している。ノード225のADM225aおよびBR225bは、例えば、図17で示したADM201およびBR206が対応する。また、ノード226のADM226aおよびSW226bは、例えば、図17で示したADM201およびSW204が対応する。
ここで、ノード225とノード226との間のスパンにおいて、FS−R(オペレータによるパス切り替え:Forced Switch-Ring)を実施したとする。例えば、オペレータは、端末を用いて、矢印234に示すようにノード226からFS−R/IDLEが出力されるように操作したとする。
この場合、ノード225は、FS−Rのリクエストに応じて、ブリッジを実施する。すなわち、信号(データ)は、BR225bにおいて分配され、矢印231に示すWパスと矢印232に示すP側のルートを伝送するパス(Pパス)とによって伝送される。つまり、ノード226には、矢印231,232に示すWパスとPパスとによって、同じデータが伝送される。
ただし、Pパスは、Wパスの伝送路長+15スパン(ノード225,224間のスパン+ノード224,223間のスパン+…+ノード211,226間のスパン)の伝送路長となるため、ノード226において、Wパスで受信するデータとPパスで受信する同一のデータとでは遅延差が生じる。例えば、1スパンの伝送距離を最大80kmとすると、ファイバ遅延差が最大で約6ms、1ノードあたりの伝送遅延を0.1ms程度とすると、W/Pパスのデータ遅延差は、7.5ms程度となる。このため、ノード225でブリッジが実施された状態では、ノード226のPパスには、Wパスのデータに対してデータ遅延差分遅れたデータが到達している状態である。このとき、ノード226はSW226bのPパスへの切り替えが実施される前、すなわち、スイッチ切り替えの実施前であり、WパスのデータをDROPしている。
図19は、スイッチ切り替え後のネットワーク構成例を示した図である。図19において、図18と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
ノード225のブリッジ実施後、ブリッジ完了の情報(FS−R/Br)が、矢印235に示すようにノード225からノード226に送信される。これにより、ノード226では、SW226bの切り替えが行われ、ADM226aに示すようにDROPパスがWパスからPパスに切り替わる。
このとき、ノード226のDROP出力には、WパスとPパスとの遅延差分、データが重複して出力されることになる。例えば、伝送路の伝送速度が10Gbpsであれば、75Mbitの重複データが出力されることになる。BLSR切り替えにおいては、FS−R、SD−R(Signal Degrade-Ring)、MS−R(Manual Switching-Ring)において、このようなことが発生する。なお、UPSRの場合においても、運用系/予備系の切り替え遅延差により同様の問題が発生する。
重複データを出力する問題は、実運用上、回線保守のためにFS−R/MS−R制御を実施した場合に多く発生する。保守中の動作ということで、SDH内のデータが重複しても問題とならない場合もあるが、昨今では、伝送路内のデータの多くがイーサネットなどのパケットデータとなっており、DROP側でのIPトラフィックの増加原因となる。
重複パケットは、IPルータなどで通常廃棄されるが、接続される機器によっては、データの破壊やトラフィックの切断など、重大な障害の要因となる可能性がある。特に、ネットワークのバックボーンとなる伝送装置において重複パケットが生成されると、ネットワークに致命的な障害を発生する恐れがある。
なお、SONET/SDHリングにおいて、データの重複を防ぐ手段としてUPSRにおける無瞬断パスを提供する手段が存在し、UPSRをBLSRに融合させて、BLSRシステムで無瞬断パスを実現でき、回線収容効率と回線信頼性との2つの利点を併せ持つことができ、かつ、メモリ容量を低減することができる光双方向リング切り替え方法が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第01/061937号パンフレット
しかし、従来の伝送装置には、現用系/予備系切り替えによるパケット重複を防止する手段は存在せず、SONET/SDHリングのADD/DROPポートにルータなどを接続し、またはEoE(Ethernet over Ethernet)などの技術を用いた重複パケットフィルタを設けていた。そのため、SONET/SDHリングのADD/DROPポートごとに、ルータまたはフィルタを設ける必要があり、トラフィックレートの低下やコストアップにつながるという問題点があった。
また、無瞬断パスのはUPSRのようにWパス、Pパスに常に同じデータを流している必要があり、BLSRには適用できないという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、データ重複を検出し、重複データを廃棄することによって、ドロップ側に重複パケットの出力を回避する伝送装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様では上記問題を解決するために、図1に示すようなリングネットワークを構成する伝送装置において、信号のアッド・ドロップおよびクロスコネクトを行う挿入・分離多重変換手段1と、制御信号に応じて挿入・分離多重変換手段1から出力される信号をリングネットワークのワークとプロテクションとのルートに分配して出力するブリッジ3a,3bと、ブリッジ3a,3bが信号の分配を実施したとき、ワーク側に出力される信号に廃棄情報を挿入する廃棄情報挿入手段4a,4bと、ドロップされる信号に廃棄情報が含まれているか否か検出する廃棄情報検出手段5と、廃棄情報検出手段5の廃棄情報の検出に基づいて、ドロップする信号を廃棄する信号廃棄手段6と、を有することを特徴とする伝送装置が提供される。
このような伝送装置によれば、ブリッジを実施する際にブリッジ3a,3bによってワークとプロテクションとのルートに分配される信号のうち、リングネットワークのワーク側に分配される信号には、廃棄情報を挿入する。そして、信号をドロップする伝送装置では、ドロップする信号に廃棄情報が含まれているか否か検出し、廃棄情報の検出に基づいて、ドロップする信号を廃棄する。これにより、伝送装置において重複するデータを検出でき、廃棄できる。
また本発明では上記問題を解決するために、リングネットワークを構成する伝送装置において、信号のアッド・ドロップおよびクロスコネクトを行う挿入・分離多重変換手段と、アッドされる信号に連続的に変化する連続情報を挿入する連続情報挿入手段と、ドロップされる信号に含まれている連続情報を検出する連続情報検出手段と、連続情報検出手段によって検出された連続情報が連続的であるか否かによって、ドロップされる信号を廃棄する信号廃棄手段と、を有することを特徴とする伝送装置が提供される。
このような伝送装置によれば、アッドする信号に連続的に変化する連続情報を挿入する。そして、信号をドロップする伝送装置では、ドロップする信号に含まれる連続情報が連続的であるか否か監視し、ドロップされる信号を廃棄する。これにより、伝送装置において重複データを検出でき、廃棄できる。
本発明の伝送装置では、ブリッジによってワークとプロテクションとのルートに分配される信号のうち、ワーク側に分配される信号には、廃棄情報を挿入する。そして、信号をドロップする伝送装置では、ドロップする信号に廃棄情報が含まれているか否か検出し、廃棄情報の検出に基づいて、ドロップする信号を廃棄するようにした。これによって、伝送装置において重複データを廃棄でき、重複データを廃棄するためのルータやフィルタが不要となる。
また本発明の伝送装置では、アッドする信号に連続的に変化する連続情報を挿入する。そして、データをドロップする伝送装置では、ドロップする信号に含まれる連続情報が連続的であるか否か監視し、ドロップされる信号を廃棄するようにした。これにより、伝送装置において重複データを廃棄でき、重複データを廃棄するためのルータやフィルタが不要となる。
以下、本発明の原理を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、伝送装置の概要を説明する図である。図に示すように伝送装置は、挿入・分離多重変換手段1、SW2a,2b、ブリッジ3a,3b、廃棄情報挿入手段4a,4b、廃棄情報検出手段5、および信号廃棄手段6を有している。
挿入・分離多重変換手段1は、信号のアッド・ドロップおよびクロスコネクトを行う。
ブリッジ3a,3bは、例えば、FS−Rの制御信号が受信されると、挿入・分離多重変換手段1から出力される信号を、リングネットワークのワークとプロテクションとのルートに分配して出力する。なお、図の実線はリングネットワークのワーク側のルートを示し(挿入・分離多重変換手段1から下方に伸びる実線は除く)、点線はプロテクション側のルートを示している。
廃棄情報挿入手段4a,4bは、ブリッジ3a,3bが、例えば、FS−Rによって信号の分配を実施したとき、ブリッジ3a,3bの出力するワーク側の信号に廃棄情報を挿入する。
廃棄情報検出手段5は、挿入・分離多重変換手段1によってドロップされる信号に廃棄情報が含まれているか否か検出する。
信号廃棄手段6は、廃棄情報検出手段5の廃棄情報の検出に基づいて、信号を廃棄する。具体的には、信号廃棄手段6は、廃棄情報検出手段5によって廃棄情報が検出されると、ドロップされる信号を廃棄するようにする。
SW2a,2bは、ブリッジを行った他の伝送装置からの応答を受けて、ワークとプロテクションとのルートの一方の信号を挿入・分離多重変換手段1に出力する。
以下、伝送装置の動作について説明する。
ブリッジ3a,3bは、FS−Rが受信されると、挿入・分離多重変換手段1から出力される信号をワークとプロテクションのルートに分配して出力する。これにより、リングネットワークのワークとプロテクションのルートに同じ信号が伝送され、信号をドロップするドロップ側の伝送装置では、同じ信号が受信されることになる。
廃棄情報挿入手段4a,4bは、ブリッジ3a,3bが出力するワーク側の信号に廃棄情報を挿入する。
ドロップ側の伝送装置の廃棄情報検出手段5は、挿入・分離多重変換手段1から出力されるドロップされる信号に、廃棄情報が含まれているか否か検出する。そして、信号廃棄手段6は、信号に廃棄情報が含まれている場合、ドロップされる信号を廃棄する。
すなわち、ドロップ側の伝送装置には、ブリッジを行った伝送装置のFS−Rに基づく切り替え制御(ブリッジによる信号の分配)によって、リングネットワークのワークとプロテクションのルートから同じ信号が到着するが、ワーク側を伝送する信号には、廃棄情報が含まれており、ワーク側の信号を廃棄すれば、下位のネットワークに重複したデータを出力することはない。つまり、ドロップ側の伝送装置は、同一の信号のうち、プロテクション側の信号のみをドロップすることになる。
このように、本発明の伝送装置は、ブリッジ3a,3bによってワークとプロテクションとのルートに信号を分配するときに、分配される信号のうち、ワーク側に分配される信号には、廃棄情報を挿入する。そして、信号をドロップする伝送装置では、ドロップする信号に廃棄情報が含まれているか否か検出し、廃棄情報の検出に基づいて、ドロップする信号を廃棄するようにした。これによって、伝送装置において重複データを廃棄でき、ルータやフィルタが不要となる。また、重複データの送出に伴うトラフィックの増加を抑え、コスト低減を図ることが可能となる。
次に、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態に係る伝送装置のブロック構成図である。図に示すように伝送装置は、信号をADD/DROPおよびクロスコネクトし、また、BLSRの機能を発揮するためのADM/BLSR部10を有している。ADM/BLSR部10は、ADM11、EoS12、SW13,14、BR15,16、廃棄フラグ挿入部17,18、および廃棄フラグ検出部19を有している。
ADM11は、パス単位で信号のADD/DROPおよびクロスコネクトを行う。EoS12は、下位のネットワークから送られてくるパケットをADDパスに変換し、また、ADM11から出力されるDROPパスをイーサネットのパケットに変換して下位のネットワークに出力する。
SW13,14は、セクション単位でADM11に入力する信号のW/Pのルート切り替えを行う。BR15,16は、例えば、FS−Rの制御信号に応じて、ADM11から出力される信号をW/Pのルートへ分配する。なお、図の実線はWのルートを示し(ADM11から下方に伸びる実線は除く)、点線はPのルートを示す。W/PのルートをSW13,14およびBR15,16で切り替えることによって、リングネットワークの伝送路に障害が発生しても、救済することができる。
廃棄フラグ挿入部17は、例えば、BR16がFS−Rによってブリッジを実施した場合、BR16から出力される信号のWパスのPOH(Path Over Head)内に、W/Pパスに同じ信号(データ)が分配されていることを示すためのフラグ(廃棄フラグ)を挿入する。同様に、廃棄フラグ挿入部18も、BR15がブリッジを実施した場合、BR15から出力される信号のWパスのPOH内に、W/Pパスに同じデータが分配されていることを示すためのフラグを挿入する。
廃棄フラグ検出部19は、DROPパスのPOH内の廃棄フラグを監視し、廃棄フラグがPOH内に挿入されていた場合には、そのパスのフレームを廃棄し、DROP側にデータ(パケット)を出力しないようにする。
次に、図2の伝送装置を用いたネットワーク構成例について説明する。
図3は、図2の伝送装置を用いたネットワーク構成例を示した図である。図に示すようにノード21〜36は、リング状に接続されている。ノード21〜36は、図2で示した伝送装置の機能を有している。図においてノード21は、パスのADDノードとし、ノード36は、パスのDROPノードとする。ノード21〜36は、矢印41に示すWパスによって、イーサネット伝送を提供している。なお、ノード21〜36の冗長切り替えは、BellcoreGR1230に準拠するものとする。
また、図には、矢印43に示すように、ノード35,36の一部詳細を示している。ノード35のADM35a、BR35b、および廃棄フラグ挿入部35cは、例えば、図2で示したADM11、BR16、および廃棄フラグ検出部19が対応する。また、ノード36のADM36a、SW36b、および廃棄フラグ検出部36cは、例えば、図2で示したADM11、SW14、および廃棄フラグ検出部19が対応する。
ここで、ノード35とノード36との間のスパンにおいて、FS−Rを実施したとする。例えば、オペレータは、端末を用いて、矢印44に示すようにノード36からFS−R/IDLEが出力されるように操作したとする。
この場合、ノード35は、FS−Rのリクエストに応じて、ブリッジを実施する。すなわち、データは、ノード35のBR35bにおいて分配され、矢印41に示すWパスと、矢印42に示すPパスとで伝送される。従って、ノード36には、図に示すようにWパスとPパスとから同じデータが伝送される。ただし、ノード35から出力されるWパスのPOHには、廃棄フラグ挿入部35cによって、廃棄フラグが挿入されている。
この段階では、まだノード36は、スイッチ36bによってWパスのデータを選択している。WパスのPOH内には、廃棄フラグが挿入されているため、ノード36の廃棄フラグ検出部36cは、DROPパスを廃棄する。従って、ノード36からは、DROP側にパケットが出力されることはない。
次に、ノード35のブリッジに続いて、ノード36のスイッチ切り替えが実施された場合について説明する。
図4は、スイッチ切り替え後のネットワーク構成例を示した図である。図4において、図3と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
ノード35のブリッジ実施後、ブリッジ完了の情報(FS−R/Br)が矢印45に示すようにノード35からノード36に送信される。これにより、ノード36では、SW36bの切り替えが行われ、ADM36aに示すようにDROPパスがWパスからPパスに切り替わる。
このとき、PパスのフレームのPOH内には、廃棄フラグが挿入されていないため、Pパスは、廃棄フラグ検出部36cによって廃棄されることはない。すなわち、ノード36は、パスのフレーム内のデータをパケットとして、下位のネットワークに出力することになる。
このように、ブリッジが開始された場合、WパスのフレームのPOH内に廃棄フラグを挿入する。そして、DROP側のノードにおいて、POH内の廃棄フラグを監視し、POH内に廃棄フラグが挿入されている場合には、そのパスのフレームを廃棄するようにした。これにより、ブリッジの開始後においても、W/Pパスの遅延差による重複パケットの出力を回避することができる。
なお、POH内の廃棄フラグの代わりに、Wパスを異常パスとする方法を用いることもできる。例えば、ブリッジが開始された場合、WパスのペイロードをPAIS(Path Alarm Indication Signal)/UNEQ(Unequiped)などの正常以外の状態にすることで、DROP側の重複パケットの出力を回避する。具体的には、図2の廃棄フラグ挿入部17,18を、PAIS/UNEQ部とする。このPAIS/UNEQ部は、ブリッジが開始されると、Wパスのフレームを、正常ではない状態となるように設定する。そして、DROP側のノードのADMは、PAIS/UNEQのフレームを受信すると、そのフレームを廃棄するようにする。
また、パスフレームのペイロード内に、制御データを挿入する方法を用いることもできる。例えば、ブリッジが開始された場合、Wパスのペイロード内に制御データを挿入する。具体的には、図2の廃棄フラグ挿入部17,18を、制御データ挿入部とし、廃棄フラグ検出部19を、制御データ検出部とする。この制御データ挿入部は、ブリッジが開始されると、Wパスのペイロードに、廃棄制御情報を挿入する。そして、DROP側のノードの制御データ検出部は、受信したWパスのペイロードに、廃棄制御情報が含まれていると、そのフレームを廃棄するようにする。
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第2の実施の形態に係る伝送装置は、STM(Synchronous Transport Module)64のBLSRリングで、FastEthernetのADD/DROPポートを持つものとする。
図5は、第2の実施の形態に係る伝送装置のブロック構成図である。図に示すように伝送装置は、ADM/BLSR部50、STM64INF(Interface)61〜64、およびFastEtherINF70を有している。
ADM/BLSR部50は、ADM51、SW52,53、BR54,55、廃棄フラグ挿入部56,57、および制御部58を有している。なお、ADM/BLSR部50のADM51、SW52,53、BR54,55、および廃棄フラグ挿入部56,57は、図2で説明したADM/BLSR部10のADM11、SW13,14、BR15,16、および廃棄フラグ挿入部17,18と同様であり、その詳細な説明を省略する。ただし、廃棄フラグ挿入部56,57は、POHのN1バイトに、廃棄フラグを挿入する。N1バイトは未使用のため、既存のインフラにおいて、W/Pパス切り替え時のデータ重複を抑制することができる。
制御部58は、FS−Rを受信すると、データがW/Pパスに分配して出力されるように、BR54,55を制御する。また、制御部58は、FS−Rを受信すると、データのPOH内に廃棄フラグが挿入されるように、廃棄フラグ挿入部56を制御する。STM64INF61〜64は、光または電気信号の送受信を行うSTM64のインターフェースユニットである。
FastEtherINF70は、10Base−Tまたは100Base−TXのパケットをVC3,VC4のADDパスに変換してADM51に出力する。また、ADM51から出力されるVC3,VC4のDROPパスを10Base−Tまたは100Base−TXのパケットに変換して下位のネットワークに出力する。なお、FastEtherINF70は、DROPパスのPOH内に廃棄フラグが含まれている場合には、そのフレームを廃棄する。
図6は、FastEtherINFの詳細を示した図である。FastEtherINF70は、図に示すようにPHY(physical layer)/MAC(Media Access Control)部71、PPP(Point-to-point Protocol)/GFP(Generic Framing Procedure)部72、POHGEN(Path Over Head Generator)部73、POHDET(Path Over Head Detection)部74、廃棄フラグ検出部75、およびフレームバッファ76を有している。
PHY/MAC部71は、イーサネットのポートを終端する。また、PPP/GFP部72でデマッピングされたパケットをイーサネットのポートに出力する。
PPP/GFP部72は、PPP/GFPフレーマ機能を有する。PPP/GFP部72は、パケットをSDHのパスのPPP/GFPストリーム(ペイロード)にマッピングし、また、SDHのパスのペイロードのデータをパケットにデマッピングする。POHGEN部73は、POHを生成し、ペイロードに付加して、ADM/BLSR50に出力する。
POHDET部74は、ADM/BLSR50から出力されるパスのPOHを検出する。そして、POHDET部74は、POHのN1バイトを廃棄フラグ検出部75に出力する。フレームバッファ76は、POHDET部74から出力されるパスフレームを一時的に保持する。廃棄フラグ検出部75は、POHDET部74から出力されるN1バイトに廃棄フラグが挿入されていた場合、フレームバッファ76に保持されている対応するパスフレームを廃棄する。
図5の説明に戻る。廃棄フラグ挿入部56について詳細に説明する。
図7は、廃棄フラグ挿入部の詳細を示した図である。図に示すように廃棄フラグ挿入部56は、通常フラグパターン生成部56a、廃棄フラグパターン生成部56b、セレクタ56c、およびPOH挿入部56dを有している。
通常フラグパターン生成部56aは、SDHのパスが正常であることを示すフラグパターンを生成する。廃棄フラグパターン生成部56bは、SDHのパスを廃棄すべきであることを示すフラグパターンを生成する。通常フラグパターンは、例えば、10100101とし、廃棄フラグパターンは、ビットエラー発生時の誤作動を防ぐため、通常フラグパターンを反転した01011010とする。
セレクタ56cは、制御部58の制御によって、通常フラグパターン生成部56aおよび廃棄フラグパターン生成部56bから出力されるフラグパターンの一方をPOH挿入部56dに出力する。制御部58は、通常時、通常フラグパターンが出力されるようにセレクタ56cを制御し、例えば、FS−Rの制御信号を受信すると、廃棄フラグパターンが出力されるようにセレクタ56cを制御する。
POH挿入部56dは、セレクタ56cから出力されるフラグパターンを、POHのN1バイトに挿入する。
なお、廃棄フラグ挿入部57も図7と同様のブロック構成を有する。
図8は、フラグパターンを説明する図である。図には、STM64のフレームとそのSOH(Section Over Head)が示してある。また、STM64のペイロードに格納されるパスのPOHとPPP/GFPストリームデータとが示してある。通常フラグパターンおよび廃棄フラグパターンは、図に示すようにPOHのN1バイトに挿入される。
図9は、廃棄されるフレーム対象を説明する図である。図には、図6で説明したフレームバッファ76に一時記憶されるSDHのパスフレームが示してある。図には3つのN1バイトが示してあり、これらのN1バイトは上から通常フラグパターン、廃棄フラグパターン、廃棄フラグパターンを示しているものとする。
図6で説明した廃棄フラグ検出部75は、N1バイトにおいて廃棄フラグパターンを検出すると、フレームバッファ76のパスフレームを廃棄する。このとき、廃棄フラグ検出部75は、図9に示すように、廃棄フラグパターンを示すN1バイトの次のパスフレームを、パスフレームの先頭からペイロードの最後まで廃棄するようにする。
このようにして、BLSRでのブリッジ実施中に重複するW/Pのデータうち、W側のデータをDROPノードで廃棄することが可能となり、DROPデータの重複を回避することができる。
なお、廃棄フラグ検出部75が廃棄パスを判定する間、受信パスフレームを待ち合わせる必要があるため、フレームバッファ76は、1フレーム分以上記憶できる容量を備えるようにする必要がある。
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態および第2の実施の形態では、廃棄フラグをPOH内に挿入して、DROPデータの重複を回避していた。これに対し、第3の実施の形態では、POHにシーケンシャルNoを挿入し、DROP側のノードでシーケンシャルNoの連続性を監視することによって、DROPデータの重複を回避する。
図10は、第3の実施の形態に係る伝送装置のブロック構成図である。図に示すように伝送装置は、データをADD/DROPおよびクロスコネクトし、また、BLSRの機能を発揮するためのADM/BLSR部80を有している。ADM/BLSR部80は、ADM81、EoS82、SW83,84、BR85,86、シーケンシャルNo挿入部87、およびシーケンシャルNo検出部88を有している。なお、ADM81、EoS82、SW83,84、およびBR85,86は、図2で説明したADM11、EoS12、SW13,14、およびBR15,16と同様であり、その詳細な説明は省略する。
シーケンシャルNo挿入部87は、ADDパスの連続性を示すために、ADDパスのPOH内に、例えば、1ずつインクリメントしたシーケンシャルNoを挿入する。
シーケンシャルNo検出部88は、DROPパスのPOH内に挿入されているシーケンシャルNoを検出し、そのシーケンシャルNoが連続しているか否か監視する。シーケンシャルNo検出部88は、連続しないシーケンシャルNoのDROPパスは廃棄し、データ(パケット)を下位のネットワークに出力しないようにする。例えば、シーケンシャルNoが…,5,6,7と続いていたとする。この場合、シーケンシャルNo検出部88は、シーケンシャルNoが8以外のDROPパスを廃棄し、シーケンシャルNoが8のDROPパスは疎通させる。
次に、図10の伝送装置を用いたネットワーク構成例について説明する。
図11は、図10の伝送装置を用いたネットワーク構成例を示した図である。図に示すようにノード91〜106は、リング状に接続されている。ノード91〜106は、図10で示した伝送装置の機能を有している。図においてノード91は、パスのADDノードとし、ノード106は、パスのDROPノードとする。ノード91〜106は、矢印111に示すWパスによって、イーサネット伝送を提供している。なお、ノード91〜106の冗長切り替えは、BellcoreGR1230に準拠するものとする。
また、図には、矢印113に示すように、ノード91,106の一部詳細を示している。ノード91のADM91aおよびシーケンシャルNo挿入部91bは、例えば、図10で示したADM81およびシーケンシャルNo挿入部87が対応する。また、ノード106のADM106a、SW106b、およびシーケンシャルNo検出部106cは、例えば、図10で示したADM81、SW84、およびシーケンシャルNo検出部88が対応する。
ここで、ノード105とノード106との間のスパンにおいて、FS−Rを実施したとする。例えば、オペレータは、端末を用いて、矢印114に示すようにノード106からFS−R/IDLEが出力されるように操作したとする。この場合、ノード105は、FS−Rのリクエストに応じて、ブリッジを実施する。
ノード105のブリッジ実施後、ブリッジ完了の情報(FS−R/Br)が矢印115に示すようにノード105からノード106に送信される。これにより、ノード106では、SW106bの切り替えが行われ、DROPパスがWパスからPパスに切り替わる。従って、SW106bの切り替え前に送信されたWパスのデータと、SW106bの切り替え後の遅延したPパスのデータとが、ノード106において重複する。
ノード106に到達するWパスとPパスとのPOHには、シーケンシャルNo挿入部91bによって、シーケンシャルNoが挿入されている。従って、SW106bの切り替え直後のPパスには、すでに受信したWパスと同じシーケンシャルNoが含まれ、シーケンシャルNoが過去のNoとなっているものが存在する。つまり、ノード106は、Wパスを受信した後に、遅延差分同じデータのPパスを受信するため、同じシーケンシャルNoのフレームを受信することになる。よって、DROP側のノード106では、下位のネットワークに送出したパスの次のシーケンシャルNoのパスを受信するまで、受信するPパスのフレームを廃棄し、次のシーケンシャルNoのPパスを受信した場合には、下位のネットワークに受信したPパスのパケットを送出するようにする。
次に、ノード106におけるパスの流れについて説明する。
図12は、ノードのパスの流れを説明する図である。図には、図11で示したノード106のSW106bおよびシーケンシャルNo検出部106cが示してある。また、SW106bに入力されるW/PパスのシーケンシャルNo(図中Seq.Nox、x:正の整数)が示してある。
ノード105には、FS−Rがまだ送信されておらず、図の(a)に示すように、ノード106のSW106bは、ノード105から出力されるWパスをシーケンシャルNo検出部106cに出力するとする。また、シーケンシャルNo検出部106cには、シーケンシャルNo7のパスが入力されたとする。従って、シーケンシャルNo検出部106cは、次に入力されるべきパスのシーケンシャルNoは、No8であると認識する。
ノード105にFS−Rが送信され、ノード106は、ブリッジ完了の情報をノード105から受信したとする。この場合、SW106bは、図の(b)に示すようにパスをWパスからPパスに切り替える。この場合、受信したPパスのシーケンシャルNoは、伝送路の遅延差によって、例えば、過去に受信したことのあるシーケンシャルNo5となる。なお、シーケンシャルNo検出部106cでは、シーケンシャルNo8までのフレームを受信しており、次に受信するパスのシーケンシャルNoをNo9であると認識しているとする。
シーケンシャルNo検出部106cには、SW106bがPパスに切り替わったことにより、過去に受信したことのあるシーケンシャルNo5のパス(Pパス)が再び入力される。しかし、次に、受信すべきパスのシーケンシャルNoは、No9であるので、シーケンシャルNo検出部106cは、シーケンシャルNo5のPパスを廃棄する。
シーケンシャルNo検出部106cは、図の(c)に示すように、シーケンシャルNo8までのパスを廃棄する。そして、図(d)に示すように、SW106bから出力されるシーケンシャルNo9以降のパスは、廃棄せず疎通させる。
このように、フレームのPOH内にシーケンシャルNoを挿入する。これにより、DROP側のノードにおいてシーケンシャルNoの連続性を監視し、シーケンシャルNoが連続しないパスを廃棄することによって、BLSRでのブリッジ実施中に重複するパケットの出力を回避することができる。
また、ブリッジやスイッチに連動することなく、シーケンシャルNoをパスのPOHに挿入して監視するため、第1の実施の形態および第2の実施の形態のようにBLSRのみならず、UPSRのリングネットワークにおいても、パケットの重複出力を回避することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第4の実施の形態に係る伝送装置は、STM64のBLSRリングで、FastEthernetのADD/DROPポートを持つものとする。
図13は、第4の実施の形態に係る伝送装置のブロック構成図である。図に示すように伝送装置は、ADM/BLSR部121、STM64INF122,123、およびFastEtherINF130を有している。
ADM/BLSR部121は、データをADD/DROPおよびクロスコネクトし、また、BLSRの機能を発揮する。ADM/BLSR部121は、例えば、図17で示したADM、SW、およびBRを有している。STM64INF122,123は、光または電気信号の送受信を行うSTM64のインターフェースユニットである。
FastEtherINF130は、PHY/MAC部131、PPP/GFP部132、SeqNoGEN(Sequence No Generator)部133、POHGEN部134、POHDET部135、SeqNo監視部136、フレームバッファ137を有している。なお、PHY/MAC部131、PPP/GFP部132、POHGEN部134、POHDET部135、およびフレームバッファ137は、図6で説明したPHY/MAC部71、PPP/GFP部72、POHGEN部73、POHDET部74、およびフレームバッファ76と同様であり、その詳細な説明を省略する。
SeqNoGEN部133は、ADDパスのPOH内のN1バイトに、パスフレームごとにインクリメントするシーケンシャルNoを挿入する。SeqNoGEN部133は、設定されたマルチフレーム周期で、シーケンシャルNoをリセットする。例えば、1マルチフレームが63フレームであると、SeqNoGEN部133は、パスの1フレームごとにシーケンシャルNoを1から順にインクリメントし、63フレームになると1にリセットする。
SeqNo監視部136は、POHDET部135によって検出されたN1バイトのシーケンシャルNoの連続性を監視する。SeqNo監視部136は、フレームバッファ137に記憶されている連続性のないシーケンシャルNoのパスフレームは、廃棄するようにする。
SeqNo監視部136には、SeqNoGEN部133と同じマルチフレーム周期が設定される。従って、SeqNo監視部136は、例えば、63個のパスフレームの連続性を監視すると、次に受信すべきフレームのシーケンシャルNoは1であると認識する。なお、上記では、1マルチフレームを63フレームとしたが、もちろんこれに限定されるものではない。
POH内のN1バイトにマッピングされるシーケンシャルNoについて説明する。
図14は、POH内にマッピングされるシーケンシャルNoを説明する図である。SeqGEN部133は、図に示すようにPOH内のN1バイトに、パスフレームごとにインクリメントするシーケンシャルNoを挿入する。
シーケンシャルNoは、設定されたマルチフレーム周期でリセットされる。この周期は、W/Pパスの切り替え時の最大遅延差よりも長くする必要がある。例えば、80km×16ノードのBLSRリングであれば、最大7.5ms程度の遅延差が見込まれるため、この場合、63フレーム(7.875ms)をマルチフレーム周期とする。すなわち、遅延する可能性のあるPパスのフレームのシーケンシャルNoを、少なくとも7.5ms分、全て監視できるようにマルチフレーム周期を設定する。
次に、シーケンシャルNoの監視によるフレーム廃棄について説明する。
図15は、シーケンシャルNoの監視によるフレーム廃棄を説明する図である。図には、図13で示したSeqNo監視部136およびフレームバッファ137が示してある。また、ADM/BLSR121の有するW/Pパスを切り換えるSWが示してある。また、W/PパスのフレームのシーケンシャルNoが示してある。
図の(a)に示すように、SeqNo監視部136は、受信されたフレームのPOH内のN1バイトがSeqNo1〜63の周期でインクリメントされていることを監視する。SeqNo監視部136は、シーケンシャルNo+1を期待値として、シーケンシャルNoの監視を行う。
Pパスへのスイッチ切り替えが行われると、図の(b)に示すように、位相のずれたW/Pパスのフレームが受信される。ここでは、PパスがWパスに対し、13フレーム分遅れた例を示している。
SeqNo監視部136は、これまで受信されたWパスのシーケンシャルNo12の次のシーケンシャルNo13のPパスを受信するまで、Pパスを廃棄するようにする。すなわち、SeqNo監視部136は、フレームバッファ137に一時記憶されるシーケンシャルNo13以外のフレームを廃棄するようにする。
SeqNo監視部136は、シーケンシャルNo13のPパスが受信されると、図の(c)に示すように、それ以降に受信されるフレームを廃棄せず、Pパスのフレームを疎通させる。この場合においても、SeqNo監視部136は、シーケンシャルNo+1を期待値としてシーケンシャルNoを監視する。
PパスからWパスへの切戻しが行われると、図の(d)に示すように13フレーム分位相の進んだフレーム(シーケンシャルNo30のWパス)が受信される。この場合、SeqNo監視部136は、シーケンシャルNo30からシーケンシャルNo16までのWパスのフレームは、廃棄するようにする。すなわち、SeqNo監視部136は、フレームバッファ137に一時記憶されるシーケンシャルNo17以外のフレームを廃棄するようにする。
なお、図15の例では、W/Pパスの位相差が13フレームとなっているため、マルチフレーム周期を14〜15フレーム程度に設定することができる。このように設定すると、図の(d)の切戻し時における廃棄フレーム数を少なくすることができる。
次に、廃棄されるフレーム対象について説明する。
図16は、廃棄されるフレーム対象を説明する図である。図に示すように、N1バイトを最後とする1フレーム分の領域(図中の太枠分の領域)が、シーケンシャルNoの示すデータ範囲となる。SDHのパスフレーム単位とは、ペイロードが1行分ずれているが、フレームの廃棄および疎通は、このデータ範囲で行う。
なお、シーケンシャルNoの挿入位置をN1バイトではなく、例えば、ペイロードの最後にすることができる。この場合、パスフレームの廃棄および疎通単位とシーケンシャルNoとを一致させることが可能である。
また、SeqNo監視部136がシーケンシャルNoを判定する間、受信パスフレームを待ち合わせる必要があるため、フレームバッファ137は、1フレーム分以上記憶できる容量を備えるようにする必要がある。
また、ブリッジやスイッチに連動することなく、シーケンシャルNoをフレームのPOHに挿入し、監視するため、第1の実施の形態および第2の実施の形態のようにBLSRのみならず、UPSRのリングネットワークにおいても、パケットの重複出力を回避することができる。
(付記1) リングネットワークを構成する伝送装置において、
信号のアッド・ドロップおよびクロスコネクトを行う挿入・分離多重変換手段と、
制御信号に応じて前記挿入・分離多重変換手段から出力される前記信号を前記リングネットワークのワークとプロテクションとのルートに分配して出力するブリッジと、
前記ブリッジが前記信号の分配を実施したとき、前記ワーク側に出力される前記信号に廃棄情報を挿入する廃棄情報挿入手段と、
ドロップされる前記信号に前記廃棄情報が含まれているか否か検出する廃棄情報検出手段と、
前記廃棄情報検出手段の前記廃棄情報の検出に基づいて、ドロップする前記信号を廃棄する信号廃棄手段と、
を有することを特徴とする伝送装置。
(付記2) 前記廃棄情報挿入手段は、前記信号のパスオーバヘッドのN1バイトに前記廃棄情報を挿入することを特徴とする付記1記載の伝送装置。
(付記3) 前記廃棄情報挿入手段は、前記信号のパスのペイロードに前記廃棄情報を挿入することを特徴とする付記1記載の伝送装置。
(付記4) 前記廃棄情報挿入手段は、前記信号のパスをPAISまたはUNEQの状態にすることを特徴とする付記1記載の伝送装置。
(付記5) リングネットワークを構成する伝送装置において、
信号のアッド・ドロップおよびクロスコネクトを行う挿入・分離多重変換手段と、
アッドされる前記信号に連続的に変化する連続情報を挿入する連続情報挿入手段と、
ドロップされる前記信号に含まれている前記連続情報を検出する連続情報検出手段と、
前記連続情報検出手段によって検出された前記連続情報が連続的であるか否かによって、ドロップされる前記信号を廃棄する信号廃棄手段と、
を有することを特徴とする伝送装置。
(付記6) 前記連続情報は、連続的な数値であることを特徴とする付記5記載の伝送装置。
(付記7) 前記数値は、前記リングネットワークのワークとプロテクションとのルートを伝送する前記信号の位相差より大きい値にすることを特徴とする付記6記載の伝送装置。
(付記8) 前記連続情報挿入手段は、前記信号のパスオーバヘッドのN1バイトに前記連続情報を挿入することを特徴とする付記5記載の伝送装置。
(付記9) 前記連続情報挿入手段は、前記信号のパスのペイロードに前記連続情報を挿入することを特徴とする付記5記載の伝送装置。
伝送装置の概要を説明する図である。 第1の実施の形態に係る伝送装置のブロック構成図である。 図2の伝送装置を用いたネットワーク構成例を示した図である。 スイッチ切り替え後のネットワーク構成例を示した図である。 第2の実施の形態に係る伝送装置のブロック構成図である。 FastEtherINFの詳細を示した図である。 廃棄フラグ挿入部の詳細を示した図である。 フラグパターンを説明する図である。 廃棄されるフレーム対象を説明する図である。 第3の実施の形態に係る伝送装置のブロック構成図である。 図10の伝送装置を用いたネットワーク構成例を示した図である。 ノードのパスの流れを説明する図である。 第4の実施の形態に係る伝送装置のブロック構成図である。 POH内にマッピングされるシーケンシャルNoを説明する図である。 シーケンシャルNoの監視によるフレーム廃棄を説明する図である。 廃棄されるフレーム対象を説明する図である。 BLSRにおける従来の伝送装置のブロック構成図である。 BLSRにおける従来の伝送装置を用いたネットワーク構成例を示した図である。 スイッチ切り替え後のネットワーク構成例を示した図である。
符号の説明
1 挿入・分離多重変換手段
2a,2b SW
3a,3b ブリッジ
4a,4b 廃棄情報挿入手段
5 廃棄情報検出手段
6 信号廃棄手段

Claims (5)

  1. リングネットワークを構成する伝送装置において、
    信号のアッド・ドロップおよびクロスコネクトを行う挿入・分離多重変換手段と、
    制御信号に応じて前記挿入・分離多重変換手段から出力される前記信号を前記リングネットワークのワークとプロテクションとのルートに分配して出力するブリッジと、
    前記ブリッジが前記信号の分配を実施したとき、前記ワーク側に出力される前記信号に廃棄情報を挿入する廃棄情報挿入手段と、
    ドロップされる前記信号に前記廃棄情報が含まれているか否か検出する廃棄情報検出手段と、
    前記廃棄情報検出手段の前記廃棄情報の検出に基づいて、ドロップする前記信号を廃棄する信号廃棄手段と、
    を有することを特徴とする伝送装置。
  2. 前記廃棄情報挿入手段は、前記信号のパスオーバヘッドのN1バイトに前記廃棄情報を挿入することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
  3. 前記廃棄情報挿入手段は、前記信号のパスのペイロードに前記廃棄情報を挿入することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
  4. リングネットワークを構成する伝送装置において、
    信号のアッド・ドロップおよびクロスコネクトを行う挿入・分離多重変換手段と、
    アッドされる前記信号に連続的に変化する連続情報を挿入する連続情報挿入手段と、
    ドロップされる前記信号に含まれている前記連続情報を検出する連続情報検出手段と、
    前記連続情報検出手段によって検出された前記連続情報が連続的であるか否かによって、ドロップされる前記信号を廃棄する信号廃棄手段と、
    を有することを特徴とする伝送装置。
  5. 前記連続情報は、連続的な数値であることを特徴とする請求項4記載の伝送装置。
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