JP2008078079A - 遮断器の開閉制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に、最大でも1サイクル以下の待ち時間で開極指令信号又は閉極指令信号を遮断器に対して出力し、主回路電流又は系統電圧の所望の位相で遮断器を遮断又は投入させることを可能にした。
【解決手段】遮断器の開閉制御装置100は、開閉制御信号出力時間算出手段10と開閉指令信号出力遅延手段20とを備え、開閉制御信号出力時間算出手段10は、開極指令信号又は閉極指令信号の検出タイミングを基準として、開閉制御信号出力時間と遮断器620の予測開極動作時間又は予測閉極動作時間の和の時間経過後に遮断器が所望の位相で遮断又は投入するように開閉制御信号出力時間を算出し、開閉指令信号出力遅延手段20は、開極指令信号又は閉極指令信号を実際に検出した場合、最新の前記開閉制御信号出力時間経過後に、遅延制御された開極指令信号又は遅延制御された閉極指令信号を遮断器に対して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は遮断器の開閉制御装置に係り、特に、遮断器への開極指令信号又は閉極指令信号の出力タイミングを遅延させることにより所望の位相で遮断器を遮断又は投入するようにした遮断器の開閉制御装置に関する。
電力用遮断器の開極または閉極タイミングを制御して、電力系統や電力機器にとって過酷となる過渡現象の発生を抑止する方法については、従来から提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
この過渡現象の発生を抑止する方法を実現する具体的な発明としては、電流遮断時における遮断器接触子の開離タイミングを遮断電流の電流零点と波高値との間で行わせ、かつ遮断器接触子の閉合時に負荷の種類に応じて遮断器接触子の閉極タイミングを制御する遮断器開閉制御装置が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電力系統の充電電流補償や電圧調整を目的として母線に接続された分岐リアクトルを解列制御する際、遮断器の最終遮断点が電流位相零度点では高周波再発弧サージが発生しないことに着目し、計器用変圧器より単相電圧を遮断器開極制御装置に入力し、この遮断器開極制御装置で単相電圧の位相に基づいて各相の電流位相を算出し、分路リアクトルに流れる各相電流が零点にて遮断できるように遮断器への開極指令を出力するようにした発明も既に提案されている(例えば、特許文献2参照)。
上述した特許文献1および2に記載されている遮断器の開閉制御装置はいずれも、開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に、所望の位相で遮断器を遮断又は投入させるために、遮断器への開極指令信号又は閉極指令信号の出力タイミングを遅延させる機能を備えている。なお、このような遮断器の開閉制御は、同期開極制御又は同期閉極制御と呼ばれている。
特開平3−156820号公報 特開平6−20564号公報 "Controlled switching of HVAC circuit breakers. Guide for application lines, reactors, capacitors, transformers. SC13", ELECTRA No.183 P.43 (1999)
上述したいずれの遮断器の開閉制御装置も、開極指令信号又は閉極指令信号が開閉制御装置に入力された後の系統電圧又は主回路電流の零クロス点を検出し、その零クロス点を基準として遮断器への開極指令信号又は閉極指令信号の出力遅延タイミングを制御するものである。
図12を参照して非特許文献1に示される従来の同期開極制御のタイミングチャートについて説明する。
図12中、tseparateは遮断器接触子の開極タイミング、すなわち遮断器接触子を開極動作させる主回路電流の所望の開極位相を表している。
主回路電流波形の零クロス点(電流位相0度のタイミング)を基準としてtseparateの開極タイミングを時間に換算したものがTtargetである。実際の遮断器ではアーク電流の流れているアーク時間Tarcingが存在するため、電気的に遮断が完了するのはtseparateのタイミングからTarcing時間後の電流0点になる。
特許文献1および2の何れの制御装置も、図12に示したタイミングチャートと同様、主回路電流波形の零クロス点を基準として、同期開極遅延時間Tdelayと開極動作時間Topeningの和の時間経過後に、tseparateのタイミングで遮断器接触子が開極動作するように同期開極遅延時間Tdelayを計算する。
従来の開閉制御装置では、例えば図12のtcommandのタイミングで制御装置に開極指令信号が入力されると、主回路電流波形の次の零クロス点が検出されるまで待つ必要がある。図12では、この待ち時間は、零クロス点待ち時間TWとして示されている。検出した次の零クロス点を基準として、更に同期開極遅延時間Tdelayを待った後、制御装置はtcontrolのタイミングで遮断器に対して開極指令信号を出力する。
すなわち、開極指令信号が制御装置に入力されてから、遮断器に対して開極指令信号が出力されるまでの全待ち時間として、合計で「Ttotal=TW+Tdelay」の全待ち時間が発生する。この全待ち時間の長さTtotalは、開極指令信号の入力タイミングや目標開極位相に依存し、最大で2サイクルに達する可能性がある。さらに、制御装置の演算性能によっては、さらにNサイクル(N=1,2、・・・)の待ち時間が発生する場合がある。
同期閉極制御においても類似のタイミングチャートとなり、同様な全待ち時間が発生する。ただし、同期閉極制御では、一般に系統電圧の零クロス点を基準にして制御を行い、また遮断器のプレアーク時間を考慮して制御を行う。
このように、従来の遮断器の開閉制御装置では、同期開極制御、又は同期閉極制御を行うために最大2サイクルの無駄な時間が発生することになる。なお、開閉制御装置の演算性能によっては、さらにNサイクル(N=1,2、・・・)の無駄な時間が発生する。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に、最大でも1サイクル以下の待ち時間で開極指令信号又は閉極指令信号を遮断器に対して出力し、主回路電流又は系統電圧の所望の位相で遮断器を遮断又は投入させることが可能な遮断器の開閉制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、系統電圧又は主回路電流の所望の位相で遮断器を遮断又は投入させる遮断器の開閉制御装置において、遮断器の状態に応じた遮断器の開極動作時間または閉極動作時間を常時繰り返し予測算出する遮断器動作時間予測算出処理手段と、開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に前記所望の位相で遮断器を遮断又は投入させるために、遮断器への前記開極指令信号又は閉極指令信号の出力タイミングを遅延させる開閉指令信号出力遅延処理手段と、前記開極指令信号又は閉極指令信号の検出タイミングから前記開閉指令信号出力遅延処理手段が前記開極指令信号又は閉極指令信号を遮断器へ出力するタイミングまでの遅延時間である開閉制御信号出力時間を算出する開閉制御信号出力時間算出処理手段と、を備え、前記開閉制御信号出力時間算出処理手段は、開極指令信号又は閉極指令信号の検出タイミングを基準として、開閉制御信号出力時間と遮断器の予測開極動作時間又は予測閉極動作時間の和の時間経過後に遮断器が前記所望の位相で遮断又は投入するように前記開閉制御信号出力時間を算出し、前記開閉指令信号出力遅延処理手段は、開極指令信号又は閉極指令信号を実際に検出した場合に最新の前記開閉制御信号出力時間の経過後に遅延制御された開極指令信号又は遅延制御された閉極指令信号を遮断器に対して出力することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、系統電圧又は主回路電流の所望の位相で遮断器を遮断又は投入させる遮断器の開閉制御装置において、遮断器の状態に応じた遮断器の予測開極動作時間または予測閉極動作時間を常時繰り返し予測算出する遮断器動作時間予測算出処理手段40と、開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に、前記所望の位相で遮断器を遮断又は投入させるために、遮断器への前記開極指令信号又は閉極指令信号の出力タイミングを遅延させる開閉指令信号出力遅延処理手段20aと、前記開極指令信号又は閉極指令信号の検出タイミングから、前記開閉指令信号出力遅延処理手段20aが前記開極指令信号又は閉極指令信号を遮断器へ出力するタイミングまでの遅延時間である開閉制御信号出力時間を算出する開閉制御信号出力時間算出処理手段10aと、前記系統電圧又は主回路電流の基準点を周期的に検出する基準点検出手段60と、前記基準点検出手段60により検出された基準点を基準として同期遅延時間を算出する同期遅延時間算出手段50と、
前記基準点から開極指令信号又は閉極指令信号の検出タイミングまでの時間である基準点指令信号間時間を算出する基準点指令信号間時間算出手段70と、を備え、前記同期遅延時間算出手段50は、前記基準点を基準として、同期遅延時間と前記遮断器動作時間予測算出処理手段40で算出された遮断器の予測開極動作時間又は予測閉極動作時間の和の時間経過後に、遮断器が前記所望の位相で遮断又は投入するように前記同期遅延時間を算出し、前記開閉制御信号出力時間算出処理手段10aは、前記基準点指令信号間時間と前記同期遅延時間算出手段50で算出された同期遅延時間との大小関係から、前記開閉制御信号出力時間を算出し、前記開閉指令信号出力遅延処理手段20aは、開極指令信号又は閉極指令信号を実際に検出した場合に最新の前記開閉制御信号出力時間の経過後に遅延制御された開極指令信号又は遅延制御された閉極指令信号を遮断器に対して出力することを特徴とする。
本発明によれば、開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に、最大でも1サイクル以下の待ち時間で、開極指令信号又は閉極指令信号を遮断器に対して出力し、主回路電流の所望の位相で遮断器を遮断させ、あるいは系統電圧の所望の位相で遮断器を投入させることが可能な遮断器の開閉制御装置を提供することができる。
以下、本発明に係る遮断器の開閉制御装置の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図を通して共通する部分には同一符号を、また関連する部分には添え字を付けて重複する説明は適宜省略するものとする。
(実施形態1)
(構成)
図1は本実施形態1における遮断器の同期開閉制御システム構成図である。
なお、図1では徒に図面が複雑になることを避けるため、主回路や遮断器、およびその制御回路等を1相分のみ示しているが、勿論、3相回路に適用できるものである。
図1において、700は電力系統の主回路、710は主回路700に設けた遮断器、720は主回路電流を変成して出力する変流器(CT)、730は系統電圧を変成して出力する計器用変圧器(VTまたはPD)である。
なお、主回路700には、以上説明した系統構成機器以外に変電所を構成する電力機器として断路器や接地開閉器等、また各種の計器類が接続されているが、これらの機器や計器は本発明に直接関係がないのでここでは省略する。
610は制御電源回路である。この制御電源回路610のプラス側電極(P)と接地側電極(N)との間には、保護リレー装置やBCU(Bay Control Unit)などの上位装置600と、本発明の主要部である遮断器の開閉制御装置100と、遮断器710の操作機構部620とが直列に接続されている。操作機構部620は遮断器駆動用コイル(遮断コイルTC、投入コイルCC)630で構成されている。
ところで、本図で示す遮断器の開閉制御装置100は、概念を示すものであり、開閉制御信号出力時間算出処理手段10と、開閉指令信号出力遅延処理手段20と、FETやIGBT等の半導体スイッチで構成した開閉指令出力部30とを備えている。この開閉指令出力部30は、遮断用スイッチ30TCおよび投入用スイッチ30CCから構成されており、開閉指令信号出力遅延処理手段20から出力されるトリガー信号により、半導体スイッチがON動作するようになっている。開閉指令出力部30がON動作した時は、遮断器の同期開閉制御信号(遮断器駆動電流)が遮断器駆動コイル(CC/TC)630に流れ、遮断器710の接触子を開極又は閉極動作させる。
遮断器の開閉制御装置100には、変流器720や計器用変圧器730から出力された主回路電流信号や系統電圧信号が入力されるが、主回路電流や系統電圧を検出可能な機器であれば、変流器720や計器用変圧器730のような専用の機器以外に、汎用の機器を適用可能であることは言うまでも無い。また、遮断器の制御条件により、主回路電流又は系統電圧のどちらか一方のみを入力すれば良い場合、一方を省略可能なことは言うまでも無い。
図2は本実施形態1における遮断器の開閉制御装置100の詳細構成を示すブロック図である。
図2において、遮断器の開閉制御装置100は、AC入力回路1、センサ入力回路2、アナログ−デジタル変換器(図中、A/D変換器と表記)3、MPU(マイクロプロセッサー)4および開閉指令出力部30などから構成されている。そして、MPU4および開閉指令出力部30には、外部の上位装置600からの開閉信号が入力され、開閉指令出力部30から出力される開極指令または閉極指令により遮断器の操作機構部620の遮断器駆動コイル630が駆動されるように構成されている。
ところで、前述したAC入力回路1には図示していないが、変流器720および計器用変圧器730の2次回路と遮断器の開閉制御装置100とを電気的に絶縁するためと、入力した主回路電流信号および系統電圧信号を適当な大きさに変換するための補助CT、PTを備え、さらにこの補助CT、PTの出力の中から高調波成分を除去するアナログフィルタ(一般に低域通過フィルタ)も備えている。
一方、センサ入力回路2には、遮断器の制御電圧が入力されるとともに、遮断器操作機構部などに設けられた図示しない操作圧力センサ、温度センサ、ストロークセンサ等の各種のセンサから出力される圧力信号、温度信号、ストローク信号などが入力されるように構成されている。これらセンサから出力される信号は、一般に4−20mA程度の大きさのDC信号である。このセンサ入力回路2もAC入力回路1と同様に絶縁回路やアナログフィルタ(一般に低域通過フィルタ)などを備えている。
次に、アナログ−デジタル変換器3は、AC入力回路1およびセンサ入力回路2の出力、すなわち主回路電流信号、系統電圧信号、センサ信号などのアナログ信号を所定の周期でサンプリングし、このサンプル値をデジタル信号に変換する。アナログ−デジタル変換器3でデジタル信号に変換された主回路電流信号、系統電圧信号、センサ信号はMPU4に入力される。
なお、アナログ−デジタル変換器3はアナログ入力信号毎に設けても良いし、マルチプレクサなどと組合せ、時系列に変換されたサンプル値を1個のアナログ−デジタル変換器で変換するようにしても良いし、または、各相ごとに集約されたアナログ−デジタル変換器を適用しても良く、その回路構成に制約を課すものではない。
そして、MPU4は、デジタル信号に変換された主回路電流信号、系統電圧信号、センサ信号および開閉指令信号などの入力信号を、予めインストールされているプログラムのソフトウエア処理によって、遮断器動作時間予測算出処理40、開閉制御信号出力時間算出処理10aおよび開閉指令信号出力遅延処理20aを実行するようになっている。なお、図1ではMPU4のソフトウエア処理のうち、開閉制御信号出力時間算出処理部分10および開閉指令信号出力遅延処理部分20aのみを示している。
なお、開閉制御信号出力時間算出手段10、開閉指令信号出力遅延手段20をハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せで構成しても良いことは言うまでも無い。
また、MPU4は、遮断器の開閉制御装置100として3相分の演算機能を1個に集約しても良いし、各相毎に同一演算機能を有するMPU4を設けても良いことは言うまでも無い。
(作用)
次に、図3を用いて遮断器の開閉制御装置100の作用(動作)を説明する。
図3は遮断器の開閉制御装置100の同期開極制御のタイミングチャートである。
MPU4は、遮断器動作時間予測算出処理40、開閉制御信号出力時間算出処理10a、開閉指令信号出力遅延処理20aを常時一定の周期Tssp(少なくとも数msオーダの周期)で繰り返し実行している。
遮断器動作時間予測算出処理40は、遮断器(接触子)の開極動作時間Topeningを予測演算する。遮断器(接触子)の開極動作時間Topeningは、遮断器操作機構の操作圧力、周囲温度、遮断器の制御電圧、遮断器動作回数、遮断器休止時間などにより、時々刻々と変動する。遮断器動作時間予測算出処理40は、センサ入力回路などからアナログ−デジタル変換器3を介して入力される前記データを元に、遮断器の開極動作時間の補正値を計算し、その動作環境に応じた開極動作時間Topeningを、一定の周期Tsspで常時繰り返し予測算出する。
開極動作時間Topeningは、定格条件における実測値Topening0 に対して、
(1)環境条件(温度条件、制御電圧条件、油圧操作圧力条件)に対応した補正、
(2)遮断器休止時間に対応した補正
を行う。例えば、非特許文献1に掲載されている式を使用して計算する。
遮断器接触子の開極動作時間Topeningは、具体的には、入力される遮断器操作機構の操作油圧がP1、周囲温度がT1、遮断器の制御電圧がV1、遮断器休止時間がH1であるときの補正時間をそれぞれΔtP(T1)、ΔtV(V1)、ΔtP(P1)、ΔtH(H1)とすると、
opening = Topening0 +ΔtP(T1)+ΔtV(V1)
+ΔtP(P1)+ΔtH(H1)
の様になる。
予測算出とは、定格条件から補正した開極動作時間の算出の意味である。
開閉制御信号出力時間算出処理10aは、常時一定の周期Tsspで開閉制御信号出力時間Tcontrolを繰り返し算出する。
開閉制御信号出力時間算出処理10aは、例えば図3の計算タスク“1”において、その次の計算タスク“2”を基準とした開閉制御信号出力時間Tcontrol“1”を算出する。計算式は以下の通りである。
(1-i)零クロス点を基準として、目標開極位相を時間に換算する。図3では、この零クロス点から目標開極位相までの時間をTtargetとして図示している。
目標開極位相をθtarget[deg]とし、主回路電流の周期をTfreq[ms]とすると、Ttarget[ms]は以下の式(1)となる。
target=Tfreq×(θtarget/360) [ms] ・・・・(1)
(1-ii)開閉制御信号出力時間Tcontrol“1”の基準タイミングの主回路電流位相θcommand“1”[deg]を計算する。この計算は、主回路電流信号のデジタル値を使用して、例えばデジタル保護リレーで既に適用されている以下の式(2)の位相算出アルゴリズムなどを適用して行う。
θcommand“1”=tan-1(αsin30°/(1+αcos30°))[deg]
・・・・(2)
(1-iii)零クロス点を基準として、式(3)でθcommand“1”[deg]を時間に換算する。図3では、この時間をTcommand“1”[ms]として図示している。
command“1”=Tfreq×(θcommand“1”/360) [ms]・・・・(3)
(1-iv)計算タスク“1”における開極動作時間Topening“1”を、遮断器動作時間予測算出処理40から取得する。
(1-v)以上述べた(1-i)〜(1-iv)の結果を用いて開閉制御信号出力時間Tcontrol“1”を次式(4)または(5)により算出する。
開閉制御信号出力時間Tcontrol“1”は、開閉制御信号出力時間Tcontrol“1”の基準タイミングの主回路電流位相を基点として、開閉制御信号出力時間Tcontrol“1”と、開極動作時間Topening“1”との和の時間後に、遮断器が所望の位相で開極動作するものとして計算される。
command“1” ≦ Ttarget の場合、
control“1”=(Ttarget−Tcommand“1”)−(Topening“1” % Tfreq) [ms]
・・・・(4)
また、Tcommand“1” > Ttarget の場合、
control“1”=(Ttarget−Tcommand“1”+Tfreq
−(Topening“1” % Tfreq) [ms] ・・・・(5)
ただし、(A % B)は、(A ÷ B)の余りを意味する。
開閉制御信号出力時間算出処理10aは、以上説明した(1-i)〜(1-v)の演算を一定の周期Tsspで常時繰り返し実行する。すなわち、次の計算タスク“2”では、その次の計算タスク“3”を基準とした開閉制御信号出力時間Tcontrol“2”を算出する。更に次の計算タスク“3”では、その次の計算タスク“4”を基準とした開閉制御信号出力時間Tcontrol“3”を算出する。
以上のようにして、開閉制御信号出力時間算出処理10aは、開閉制御信号出力時間Tcontrolを、一定の周期Tsspで常時繰り返し算出する。算出される開閉制御信号出力時間Tcontrolの範囲が以下の式(6)であることは、式(1)〜式(5)より明白である。
0 ≦ Tcontrol < Tfreq ・・・・(6)
次に、開閉指令信号出力遅延処理20aは、開極指令信号Tcommandの有無を一定の周期Tsspで常時繰り返し監視する。開極指令信号Tcommandを検出したときは、遮断器(遮断器操作機構部620の遮断コイルTC)への開極指令信号の出力を、最新の開閉制御信号出力時間Tcontrolだけ遅延させる動作を実行する。
図3のタイムチャートは、計算タスク“3”において開極指令信号Tcommandを検出できた場合の例を示す。この時、開閉指令信号出力遅延処理20aは、最新の開閉制御信号出力時間Tcontrol、すなわち、次の計算タスク“4”を基準とした開閉制御信号出力時間Tcontrol“3”の遅延時間をカウントする。開閉指令信号出力遅延処理20aは、最新の開閉制御信号出力時間Tcontrol“3”の遅延時間経過後に開閉指令出力部30に対してトリガー信号を出力する。
これによりトリガー信号が入力された開閉指令出力部30はON状態となるので、遮断器の同期開極制御信号(遮断器駆動電流)が遮断器駆動コイル630(遮断コイルTC)に流れ、遮断器の開極動作を行う。
以上の説明では、実施形態1の遮断器の開閉制御装置100の応動の一例を、同期開極制御のタイミングチャートを使用して説明したが、同期閉極制御のタイミングチャートにおいても、遮断器の開閉制御装置100は同様に応動する。
また、本実施の形態1では、遮断器動作時間予測算出処理40、開閉制御信号出力時間算出処理10a、開閉指令信号出力遅延処理20aを一定の周期Tsspで常時繰り返し実行するものとして説明したが、これらを互いに非同期で実行しても良いし、非周期処理で実行しても良いことは言うまでも無い。また、さらにタスクを細分化しても良いことはいうまでも無い。
また、本実施の形態では、MPU4はマルチタスク処理が可能で、遮断器動作時間予測算出処理40、開閉制御信号出力時間算出処理10a、開閉指令信号出力遅延処理20aを並列に実行できることを前提としたが、これらの処理についてシングルタスク処理をする複数のMPUで分散して実行しても良いことは言うまでも無い。また、マルチタスク処理が可能な複数のCPUで分散して実行しても良いことは言うまでも無い。
(効果)
以上の説明より明らかなように、本実施形態1における遮断器の開閉制御装置は、開閉指令信号の入力から開閉指令信号の出力までの時間差は、開閉制御信号出力時間Tcontrolである。開閉制御信号出力時間Tcontrolの範囲は、以下である。
0≦Tcontrol<Tfreq
従って、本実施形態1によれば、開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に、最大でも1サイクル以下の待ち時間で、開極指令信号又は閉極指令信号を遮断器に対して出力し、主回路電流の所望の位相で遮断器を遮断させ、あるいは系統電圧の所望の位相で遮断器を投入させることが可能な遮断器の開閉制御装置を提供することができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2における遮断器の開閉制御装置について説明する。
(構成)
本発明の実施形態2における遮断器の同期開閉制御システム構成は、実施形態1の図1と同様の構成なので省略し、遮断器の開閉制御装置100Aの詳細構成図のみ示す。
以下、図4を参照して、実施形態2の遮断器の開閉制御装置100Aの詳細構成を説明する。
本実施形態2における遮断器の開閉制御装置100Aは、図2の遮断器の開閉制御装置100に対して、基準点検出手段60、同期遅延時間算出手段50、基準点指令信号間時間算出手段70を追加した構成になっている。
すなわち、図4において、遮断器の開閉制御装置100Aは、実施形態1の構成と同様に、AC入力回路1、センサ入力回路2、アナログ−デジタル変換器3、MPU4、開閉指令出力部30などを備えているが、本実施形態2が実施形態1と相違する点は、MPU4の処理内容であり、実施形態1のMPU4の処理内容に加えて、新たに同期遅延時間算出処理50と、基準点検出処理60と、基準点指令信号間時間算出処理70とが実行されるようになっている。これらの処理は、例えばMPU4に予めインストールされているプログラムによるソフトウエア処理で実行するものである。
(作用)
本実施形態2の作用を遮断器の開閉制御装置の同期開極制御のタイミングチャートを参照して説明する。
MPU4は、図5で示すように大きく分けて第1のタスクおよび第2のタスクという2つの周期のタスクで動作している。
まず第1のタスクは、高速の一定の周期Tssp(少なくとも数msのオーダの周期)で常時繰り返し実行するタスクであって、基準点検出処理60、基準点指令信号間時間算出処理70、開閉制御信号出力時間算出処理10a、開閉指令信号出力遅延処理20aなどを実行している。
次に、第2のタスクは、周期Tsspより遅い周期T100ms(数100msのオーダの周期まで許容できる)で常時繰り返し実行するタスクであって、遮断器動作時間予測算出処理40と同期遅延時間算出処理50などを実行している。
以下に第1、第2のタスクの詳細について説明する。
<第2のタスク;周期T100msの計算タスクの動作>
遮断器動作時間予測算出処理40は、遮断器の開極動作時間Topeningを予測算出する。遮断器の開極動作時間Topeningは、実施形態1の場合と同様に遮断器操作機構の操作圧力、周囲温度、遮断器の制御電圧、遮断器動作回数、遮断器休止時間などにより、時々刻々と変動する。
遮断器動作時間予測算出処理40は、センサ入力回路などから入力されるこれらのデータを元に、遮断器の開極動作時間の補正値を計算し、その動作環境に応じた開極動作時間Topeningを、一定の周期T100msで常時繰り返し予測算出する。
同期遅延時間算出処理50は、主回路電流の零クロス点(主回路電流の位相0度のタイミング)を基準とした同期開極遅延時間Tdelayを、一定の周期T100msの計算タスクで常時繰り返し算出する。
同期開極遅延時間Tdelay[ms]の計算式は以下の通りであり、零クロス点を基点として、同期開極遅延時間Tdelayと開極動作時間Topeningの和の時間後に、遮断器が所望の位相で開極動作するとして計算される。
dealy = Ttarget−(Topening % Tfreq) [ms] ・・・・(7)
ここで、Tdealy < 0 となる場合は、次式により正の値になるように補正する。
dealy = Tdealy + Tfreq ・・・・(8)
ただし、(A % B)は、(A ÷ B)の余りを意味する。
target、Topening、Tfreqの定義、算出方法は、実施形態1と同じである。
<第1のタスク;周期Tsspの計算タスクの動作>
基準点検出処理60は、主回路電流の基準点として、零クロス点(主回路電流の位相0度のタイミング)のタイミングを、一定の周期Tsspの計算タスクで常時繰り返し検出する。
零クロス点の検出方法を図6に示す。
基準点検出処理60は、符合の異なる2点のサンプリングデータ、すなわち、図6に示す零クロス点直前のサンプリングデータV(s)と、零クロス点直後のサンプリングデータV(s+1)を検出する。
図6に示す零クロス点直前のサンプリングタイミングsと零クロス点の時間差T1[ms]を以下の計算式を用いて計算する。
T1=|V(s)|/(|V(s)|+|V(s+1)|)×Tsp・・(9)
ここで、Tspはサンプリング周期である。
ここで、主回路電流又は系統電圧の実際の零クロス点の時刻と、遮断器の開閉制御装置100Aの基準点検出処理60が認識する零クロス点の時刻は、時間的に異なる。その理由は、遮断器の開閉制御装置100Aの主回路電流信号、又は系統電圧信号の入力回路には、アナログフィルタ(一般に低域通過フィルタ)やアナログ−デジタル変換器とその周辺回路、更にはMPUの処理であるデジタルフィルタなどが存在するため、基準点検出処理60が認識する主回路電流、又は系統電圧は、実際の主回路電流、又は系統電圧に対して遅延しているためである。
このため、実際の主回路電流、又は系統電圧が零クロス点を通過した場合でも、基準点検出処理60がそれを認識するまで時間が掛かり、その間に制御する必要があっても制御することができない。その場合、次の零クロス点以降での制御となる。同様のことが繰り返され、零クロス点を通過したのか否かを認識するのに時間が必要であり、制御不可能なタイミングが発生する。そこで、これを回避するために、本実施形態2では、図7に示すように最新の零クロス点の実測値を用いて、次の零クロス点もしくは実際の最新の零クロス点を予測する処理手段を備えている。
基準点指令信号間時間算出処理70は、開極指令信号の有無を一定の周期Tsspで常時繰り返し監視する。開極指令信号を検出したときは、零クロス点から開極指令信号を検出するまでの時間である基準点指令信号間時間Tzeroを算出する。より詳細には、図5において周期Tsspの計算タスク(m)において開極指令信号を検出した場合、零クロス点を基準として、その次の計算タスク(m+1)のタイミングまでの時間を、基準点指令信号間時間Tzeroとして算出する。
開閉制御信号出力時間算出処理10aは、同期遅延時間算出処理50が算出した同期開極遅延時間Tdelayと、基準点指令信号間時間算出処理70が算出した基準点指令信号間時間Tzeroとを用いて、開閉制御信号出力時間Tcontrolを算出する。
以下、図5を用いて、遮断器の開閉制御装置100Aにtcommandのタイミングで開極指令信号が入力された場合の開閉制御信号出力時間Tcontrolの算出処理について説明する。
(2-i)図5の零クロス点(a)を基準として、制御が可能か判断する。
基準点指令信号間時間Tzero ≦ 同期開極遅延時間Tdelayの場合は、零クロス点(a)を基準とした制御が可能であるので、その次の計算タスク(m+1)のタイミングを基点とした開閉制御信号出力時間Tcontrolを次式により算出できる。
control = Tdelay − Tzero ・・・・(10)
しかし、図5の例では、基準点指令信号間時間Tzero > 同期開極遅延時間Tdelayであるため、(2-i)の計算式により開閉制御信号出力時間Tcontrolを計算することができない。 そこで、次の(2-ii)の計算に移行する。
(2-ii)図5の零クロス点(a)を基準とした制御が不可能なので、次の零クロス点(b)を基準とした制御を行う。その次の計算タスク(m+1)のタイミングを基点とした開閉制御信号出力時間Tcontrolを次式により算出できる。
control = Tdelay + (Tfreq − Tzero) ・・・・(11)
以上の如く算出される開閉制御信号出力時間Tcontrolの範囲は、再掲する式(6)と同じであることは、計算式より明白である。
0 ≦ Tcontrol < Tfreq ・・・・再掲(6)
開閉指令信号出力遅延処理20aは、遮断器(遮断器操作機構部の遮断コイルTC)への開極指令信号の出力を、開閉制御信号出力時間算出処理10aで算出した開閉制御信号出力時間Tcontrolだけ遅延させる動作を実行する。
図5の例では、開閉指令信号出力遅延処理20aは、計算タスク(m+1)のタイミングを基点として、開閉制御信号出力時間算出処理10aで算出した開閉制御信号出力時間Tcontrolの遅延時間をカウントする。開閉制御信号出力時間Tcontrolの遅延時間経過後、開閉指令信号出力遅延処理20aは、開閉指令出力部30に対してトリガー信号を出力する。
トリガー信号が入力された開閉指令出力部30はON状態となり、遮断器の同期開極制御信号(遮断器駆動電流)が遮断器駆動コイル630(遮断コイルTC)に流れ、遮断器が開極動作する。
実施形態2に係る以上の説明では、基準点指令信号間時間算出処理70が開極指令信号を検出したときに、基準点指令信号間時間Tzeroを算出し、更に、開閉制御信号出力時間算出処理10aが開閉制御信号出力時間Tcontrolを算出して、開閉指令信号出力遅延処理20aが開閉指令出力部30に対してトリガー信号を出力するとしたが、以下の如く動作するように処理を変更しても、同様の作用効果が得られることは明確である。
すなわち、開極指令信号の実際の検出有無によらず、開極指令信号が検出されたと仮定して、基準点指令信号間時間算出処理70が基準点指令信号間時間Tzeroを、開閉制御信号出力時間算出処理10aが開閉制御信号出力時間Tcontrolを予め一定の周期Tsspの計算タスクで常時繰り返し算出し、開閉指令信号出力遅延処理20aが実際に開極指令信号を検出した場合に、予め計算しておいた開閉制御信号出力時間Tcontrolを使用して、開閉指令出力部30に対してトリガー信号を出力する処理としても良い。
また、この時、開極指令信号の検出を開閉指令信号出力遅延処理20a以外の処理が実行しても同様の作用効果が得られることは明確である。
以上の説明では、本実施形態2の遮断器の開閉制御装置100Aの動作と作用の一例を、同期開極制御のタイミングチャートを使用して説明したが、同期閉極制御のタイミングチャートにおいても、遮断器の開閉制御装置100は同様の動作を実行し、同様の作用が得られる。
また、本実施形態2では、遮断器動作時間予測算出処理40、開閉制御信号出力時間算出処理10a、開閉指令信号出力遅延処理20aを一定の周期Tssp及びT100msで常時繰り返し実行するとしたが、これらを互いに非同期で実行しても良いし、非周期処理で実行しても良いことは言うまでも無い。また、さらにタスクを細分化しても良いことはいうまでも無い。
また、本実施形態2では、MPU4はマルチタスク処理が可能で、遮断器動作時間予測算出処理40、開閉制御信号出力時間算出処理10a、開閉指令信号出力遅延処理20aを並列に実行できることを前提としたが、これをシングルタスク処理の複数のMPUで分散して実行しても良いことは言うまでも無い。また、マルチタスク処理が可能な複数のCPUで分散して実行しても良いことは言うまでも無い。
(効果)
以上述べたように、本実施形態2によれば、実施形態1と同様に開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に、最大でも1サイクル以下の待ち時間で、開極指令信号又は閉極指令信号を遮断器に対して出力し、主回路電流又は系統電圧の所望の位相で遮断器を遮断又は投入させることができる遮断器の開閉制御装置を提供することができる。
加えて、実施形態1の方式に対して、実施形態2の方式ではMPUへの演算負担がより小さくなるので、より安価なMPU及びより安価なメモリなどの周辺回路を採用することができる。これは、実施形態1が一定周期で毎回実行していた処理を、実施形態2ではより細分化したタスクに分担して実施し、かつタスクの実行速度に優先度をつけたことによるものである。 従って、実施形態2では、実施形態1よりも廉価な遮断器の開閉制御装置を提供することができる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3における遮断器の開閉制御装置について説明する。
(構成)
本発明の実施形態3における遮断器の同期開閉制御システム構成図は、実施形態1又は実施形態2と同様であるので省略し、遮断器の開閉制御装置100Bの詳細構成図のみ示す。
本実施形態3における遮断器の開閉制御装置100Bは、図8に示すように、遮断器の開閉制御装置100Bの開閉制御信号出力時間算出処理10aの一部に以下の相順照合処理11および開閉制御信号出力時間再計算処理12が組み込まれている点において実施形態1又は実施形態2と相違する。
(3-i)相順照合処理11:算出した開閉制御信号出力時間Tcontrolを使用して制御したときに、指定された第1相及び相順に従って、遮断又は投入制御ができるか否かを計算によって予め予測・照合する。
(3-ii)開閉制御信号出力時間再計算処理12:上記(3−i)の照合結果が、「指定された第1相及び相順に従って遮断又は投入制御ができない」と判定された場合に、開閉制御信号出力時間Tcontrolを再計算する。
なお、上記(3-i)、(3-ii)の処理は、開閉制御信号出力時間算出処理10aとは独立した処理として構成しても良いし、開閉指令信号出力遅延処理20aなど、既存の別の処理に組み込んでも良いことは言うまでも無い。
(作用)
本実施形態3の作用を遮断器の開閉制御装置の同期開極制御のタイミングチャートを参照して説明する。
本発明の実施形態3は、遮断又は投入の第1相が指定されている場合、又は遮断又は投入の相順が指定されている場合、又は遮断又は投入の第1相と相順の両方が指定されている場合に、指定された第1相及び相順に従って、各相間の開閉制御信号出力時間Tcontrolの大小関係を調整する。
例えば、遮断第1相がA相、遮断第2相がB相、遮断第3相がC相であると指定されている場合を考える。
あるタイミングで遮断器の開閉制御装置100Bに開極指令信号が入力され、開閉制御信号出力時間算出処理10aが各相の開閉制御信号出力時間Tcontrol(A相)、Tcontrol(B相)、Tcontrol(C相)を計算したとする。この時、相順照合処理11は、計算された開閉制御信号出力時間Tcontrol(A相)、Tcontrol(B相)、Tcontrol(C相)をそのまま使用して、開閉指令信号出力遅延処理20aが開閉指令出力部30に対してトリガー信号を出力するとした場合、遮断第1相がB相、遮断第2相がC相、遮断第3相がA相になることを計算により予め予測し、指定された相順で遮断制御できないと判定したとする。
この場合、遮断第1相がA相、遮断第2相がB相、遮断第3相がC相の相順で、所望の開極位相で遮断動作させるために、以下の処理を実行する。
(3-iii)開閉制御信号出力時間算出処理10aの開閉制御信号出力時間再計算処理12で、指定された相順で遮断動作させるために開閉制御信号出力時間T’control(A相)、T’control(B相)、T’control(C相)を次式などにより再計算する。
T’control(A相)=Tcontrol(A相)
T’control(B相)=Tcontrol(B相)+Tfreq
T’control(C相)=Tcontrol(C相)+Tfreq
(3-iv)開閉指令信号出力遅延処理20aは、各相それぞれについて再計算した開閉制御信号出力時間T’control(A相)、T’control(B相)、T’control(C相)の遅延時間をカウントする。開閉制御信号出力時間T’control(A相)、T’control(B相)、T’control(C相)の遅延時間経過後、開閉指令信号出力遅延処理20aは、各相それぞれの開閉指令出力部30に対してトリガー信号を出力する。
以上の如く、開閉指令信号出力遅延処理20aが開閉指令出力部30に対してトリガー信号を出力する前に、相順照合処理11において遮断器が遮断動作する第1相及び相順を予測し、指定された第1相及び相順と異なる場合は、開閉制御信号出力時間再計算処理12が開閉制御信号出力時間Tcontrolを1周期単位で加算又は減算する、再計算処理を実行することにより、指定された第1相及び相順に従って、所望の開極位相で遮断動作させることが可能にできる。
以上の説明では、本実施形態3の遮断器の開閉制御装置100Bの同期開極制御の場合を例に説明したが、同期閉極制御においても、遮断器の開閉制御装置100Bは同様に動作することは言うまでもない。
(効果)
本実施形態3によれば、遮断又は投入の第1相が指定されている場合、又は遮断又は投入の相順が指定されている場合又は遮断又は投入の第1相と相順の両方が指定されている場合には、指定された第1相及び相順に従って、所望の位相で遮断器を遮断又は投入制御が可能となる。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4における遮断器の同期開閉制御装置について説明する。
(構成)
本実施形態4における遮断器の同期開閉制御システム構成は、実施形態1又は実施形態2と同様であるので省略し、図9の遮断器の開閉制御装置100Cの詳細構成図のみを示す。
図9において、遮断器の開閉制御装置100Cは、実施形態1又は実施形態2の構成と同様に、AC入力回路1、センサ入力回路2、アナログ−デジタル変換器3、MPU(マイクロプロセッサー)4、開閉指令出力部30などで構成されている。これらの構成は実施形態1又は実施形態2と同様なので詳細説明を省略する。
本実施形態4と、実施形態1又は実施形態2の相違点は、ハードウエアで構成された遅延時間カウンタ80が構成要素として新たに追加されている点である。
一般に、ハードウエアで構成したカウンタは、ソフトウエアで構成したカウンタに比べて高精度であり、また細かいカウント(高分解能なカウント)を実行できる。しかし、ハードウエアで構成したカウンタの最大カウント値を大きくし過ぎると、それだけカウンタのハードウエア規模が大きくなるため、全てのカウント動作をハードウエアのみで実現することは好ましくない。
そこで、本実施形態4では、開閉制御信号出力時間Tcontrolのカウント動作を、ソフトウエアカウンタ(開閉指令信号出力遅延処理20aによるカウント動作)で粗くカウントし、ハードウエア(遅延時間カウンタ80)で細かくカウントするように構成して実現するようにしたものである。
図9の遮断器の開閉制御装置100Cは、MPU4の開閉制御信号出力時間算出処理10aが算出した開閉制御信号出力時間Tcontrolの遅延時間経過後に、開閉指令出力部30をON動作させるが、本実施形態4では、この時の開閉制御信号出力時間Tcontrolのカウント動作を、(i)MPU4の開閉指令信号出力遅延処理20aによるソフトウエアカウンタによるカウント動作と、(ii)ハードウエアで構成された遅延時間カウンタ80によるカウント動作の組合せにより構成する。
(作用)
本実施形態4における遮断器の開閉制御装置の開閉制御信号出力時間のカウント方法を説明する。
図10は、開閉指令信号出力遅延処理20aによるソフトウエアカウンタによるカウント動作と、ハードウエアで構成された遅延時間カウンタ80によるカウント動作とを説明する図である。
<開閉指令信号出力遅延処理20aによるソフトウエアカウンタ>
開閉指令信号出力遅延処理20aは、開閉制御信号出力時間算出処理10aが算出した開閉制御信号出力時間Tcontrolと、ハードウエアで構成された遅延時間カウンタ80の最大カウント値THcount_maxを比較する。
図10は、周期Tsspの計算タスク(m−2)で、カウント処理を開始する例である。この時の開閉制御信号出力時間Tcontrolは、その次の計算タスク(m−1)のタイミングを基点とした開閉制御信号出力時間である。
(4-i)計算タスク(m-2):遅延時間カウンタ80に渡す制御時間THcount1(遅延時間カウンタ値)を計算する。
THcount1=Tcontrol
この時、THcount1 > THcount_max なので、計算タスク(m−2)は遅延時間カウンタ80に制御時間THcount1を渡さない。
(4-ii)計算タスク(m-1):遅延時間カウンタ80に渡す制御時間THcount2(遅延時間カウンタ値)を計算する。この時、時間Tsspが経過しているので、
THcount2=Tcontrol − Tssp
この時、THcount2 > THcount_max なので、計算タスク(m−1)は遅延時間カウンタ80に制御時間THcount2を渡さない。
(4-iii)計算タスク(m):遅延時間カウンタ80に渡す制御時間THcount3(遅延時間カウンタ値)を計算する。この時、時間2×Tsspが経過しているので、
THcount3=Tcontrol − 2×Tssp
この時、THcount3 ≦ THcount_max なので、計算タスク(m)は遅延時間カウンタ80に制御時間THcount3を渡す。
以上のように、開閉指令信号出力遅延処理20aは、ハードウエアで構成された遅延時間カウンタ80がカウント動作可能になるまで、開閉制御信号出力時間Tcontrolに対してTssp単位の減算処理を行う。すなわち、ソフトウエアカウンタによる粗いカウント動作を実行する。
<ハードウエアで構成された遅延時間カウンタ80によるカウント動作>
ハードウエアで構成された遅延時間カウンタ80は、開閉指令信号出力遅延処理20aから受信したカウント値THcount3に対して、遅延時間のカウントを実行する。
開閉指令信号出力遅延処理20aから受信した遅延時間カウンタ値THcount3の遅延時間経過後、遅延時間カウンタ80は、開閉指令出力部30に対してトリガー信号を出力する。
トリガー信号が入力された開閉指令出力部30の半導体スイッチはON状態となり、遮断器の同期開極制御信号又は同期閉極制御信号(遮断器駆動電流)が遮断器駆動コイル620(遮断コイルTC又は投入コイルCC)に流れ、遮断器が開極動作又は閉極動作する。
なお、同期閉極制御で同様の作用効果が得られることは言うまでも無い。
(効果)
以上述べたように、本実施形態4によれば、同期開閉制御の最終的な精度を決定する遮断器駆動電流の通電タイミングを、高精度で高分解能なハードウエアで構成したカウンタで制御するので、より精度の高い同期開閉制御が可能となる。
また、ソフトウエアによるカウンタ処理は、粗いカウンタ処理に留めているので、MPUの演算負担を軽減することが可能とである。
(実施形態5)
本発明の実施形態5における遮断器の同期開閉制御装置について説明する。
(構成)
図11は本実施形態5における遮断器の同期開閉制御システム構成図である。
本実施形態5のシステム構成と図1に示す遮断器の同期開閉制御システム構成との相違点は、図11に示すように、変流器を1相のみに設置するように構成されていることである。なお、実施形態5の説明に不要な図1との共通部分については、図示を省略している。
本実施形態5の場合、A相のみに設置された変流器720Aと遮断器の開閉制御装置100Dにおける各相のAC入力回路1A、1Bおよび1Cを直列に接続する。開閉制御装置100Dの各相のAC入力回路及び各相のMPUには、それぞれA相の主回路電流信号の情報が入力されることになる。
なお、図11には示していないが、系統電圧の計測手段である計器用変圧器(PTまたはPD)が1相のみに設置されている場合は、1相のみに設置された計器用変圧器と遮断器の開閉制御装置100Dの各相のAC入力回路1A、1B、1Cを並列に接続する。
また、変流器の2次電流出力が電流−電圧変換器で電圧に変換されてから遮断器の開閉制御装置100Dに入力され、かつ電圧に変換された主回路電流情報が1相のみの場合も、1相のみに設置された電流−電圧変換器と、遮断器の開閉制御装置100Dの各相のAC入力回路1A、1B、1Cとを並列に接続すれば良い。
(作用)
本実施形態5では、変流器が1相しか設置されておらず、そのため主回路電流信号の情報が1相のみである(図11の例ではA相のみ)。
このため、1相のみの主回路電流信号を使って、3相分の開閉制御信号出力時間Tcontrol_A、Tcontrol_B、control_Cを計算する必要がある。図11を例とした場合の計算方法を、実施形態2の変形例として以下に説明する。
本実施形態5では、周期T100msの計算タスクの同期遅延時間算出処理50の計算方法が実施形態2とは異なる。
同期開極遅延時間Tdelay[ms]の計算において、実施形態2では各相が各相個別の主回路電流情報に対して計算を実施するが、本実施形態5では以下の計算式により、1相のみ(図11の例ではA相)の主回路電流情報に対して3相分の同期開極遅延時間Tdelay_A、Tdelay_B、Tdelay_C[ms]を計算する必要がある。
A相:Tdealy_A = Ttarget_A−(Topening_A % Tfreq) [ms]
B相:Tdealy_B = Ttarget_B−(Topening_B % Tfreq)+120/360×Tfreq [ms]
C相:Tdealy_C = Ttarget_C−(Topening_C % Tfreq)+240/360×Tfreq [ms]
ここで、3相の相順はA相→B相→C相とした。
なお、計算結果が負となる場合は、実施形態2と同様に正の値となるように補正する。
その他の処理については、各相ともA相の主回路電流情報を使用して零クロス点の検出、基準点指令信号間時間Tzeroの算出、開閉制御信号出力時間Tcontrolの算出などの処理を実行する点を除き、実施形態2と同様の処理を実施する。
以上の説明では、1相のみの主回路電流信号を使って、同期開極制御の場合について説明したが、1相のみの系統電圧信号を使って、同期開極制御又は同期閉極制御を行う場合も、同様の計算方法を適用できることは言うまでも無い。
また、以上の説明では実施形態2の変形例として説明したが、実施形態1の変形例として類似の計算方法を適用できることは言うまでも無い。
(効果)
本実施形態5によれば、変流器や計器用変圧器などの主回路電流検出手段、系統電圧検出手段が1相のみしか設置されない系統においても、主回路電流検出手段、系統電圧検出手段を追加することなく同期開極制御又は同期閉極制御を適用することが可能となる。
特に本発明の手法は、上記のような状況において、単相毎の同期開極制御又は同期閉極制御を実行する場合に効果的である。
本発明の実施形態1における遮断器の同期開閉制御システム構成図。 本発明の実施形態1における遮断器の開閉制御装置の詳細構成を示すブロック図。 本発明の実施形態1における遮断器の開閉制御装置の同期開極制御のタイミングチャート。 本発明の実施形態2における遮断器の開閉制御装置の詳細構成を示すブロック図。 本発明の実施形態2における遮断器の開閉制御装置の同期開極制御のタイミングチャート。 本発明の実施形態2における主回路電流又は系統電圧の零クロス点の検出方法を示す図。 本発明の実施形態2における主回路電流又は系統電圧の零クロス点の予測方法を示す図。 本発明の実施形態3における遮断器の開閉制御装置の詳細構成を示すブロック図。 本発明の実施形態4における遮断器の開閉制御装置の詳細構成を示すブロック図。 本発明の実施形態4における遮断器の開閉制御装置の開閉制御信号出力時間のカウント方法を示す図。 本発明の実施形態5における遮断器の同期開閉制御システム構成図。 従来の遮断器の開閉制御装置における同期開極制御のタイミングチャート。
符号の説明
4…MPU(マイクロプロセッサー)、10…開閉制御信号出力時間算出処理手段、10a…開閉制御信号出力時間算出処理、10a…開閉制御信号出力時間算出処理(手段)、11…相順照合処理、12…開閉制御信号出力時間再計算処理、20a…開閉指令信号出力遅延処理、20a…開閉指令信号出力遅延処理(手段)、30…開閉指令出力部、40…遮断器動作時間予測算出処理、50…同期遅延時間算出処理、60…基準点検出処理、70…基準点指令信号間時間算出処理、80…ハードウエアで構成された遅延時間カウンタ、100、100A〜100D…遮断器の開閉制御装置。

Claims (7)

  1. 系統電圧又は主回路電流の所望の位相で遮断器を遮断又は投入させる遮断器の開閉制御装置において、
    遮断器の状態に応じた遮断器の開極動作時間または閉極動作時間を常時繰り返し予測算出する遮断器動作時間予測算出処理手段と、
    開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に、前記所望の位相で遮断器を遮断又は投入させるために、遮断器への前記開極指令信号又は閉極指令信号の出力タイミングを遅延させる開閉指令信号出力遅延処理手段と、
    前記開極指令信号又は閉極指令信号の検出タイミングから、前記開閉指令信号出力遅延手段が前記開極指令信号又は閉極指令信号を遮断器へ出力するタイミングまでの遅延時間である開閉制御信号出力時間を算出する開閉制御信号出力時間算出処理手段と、を備え、
    前記開閉制御信号出力時間算出処理手段は、開極指令信号又は閉極指令信号の検出タイミングを基準として、開閉制御信号出力時間と前記遮断器動作時間予測算出処理手段で算出された遮断器の予測開極動作時間又は予測閉極動作時間との和の時間経過後に遮断器が前記所望の位相で遮断又は投入するように開閉制御信号出力時間を繰り返し算出し、
    前記開閉指令信号出力遅延処理手段は、開極指令信号又は閉極指令信号を検出した場合、最新の前記開閉制御信号出力時間の経過後に遅延制御された開極指令信号又は遅延制御された閉極指令信号を遮断器に出力することを特徴とする遮断器の開閉制御装置。
  2. 系統電圧又は主回路電流の所望の位相で遮断器を遮断又は投入させる遮断器の開閉制御装置において、
    遮断器の状態に応じた遮断器の予測開極動作時間または予測閉極動作時間を常時繰り返し予測算出する遮断器動作時間予測算出処理手段と、
    開極指令信号又は閉極指令信号を検出した時に、前記所望の位相で遮断器を遮断又は投入させるために、遮断器への前記開極指令信号又は閉極指令信号の出力タイミングを遅延させる開閉指令信号出力遅延処理手段と、
    前記開極指令信号又は閉極指令信号の検出タイミングから、前記開閉指令信号出力遅延処理手段が前記開極指令信号又は閉極指令信号を遮断器へ出力するタイミングまでの遅延時間である開閉制御信号出力時間を算出する開閉制御信号出力時間算出処理手段と、
    前記系統電圧又は主回路電流の基準点を周期的に検出する基準点検出手段と、
    前記基準点検出手段により検出された基準点を基準として同期遅延時間を算出する同期遅延時間算出手段と、
    前記基準点から開極指令信号又は閉極指令信号の検出タイミングまでの時間である基準点指令信号間時間を算出する基準点指令信号間時間算出手段と、を備え、
    前記同期遅延時間算出手段は、前記基準点を基準として、同期遅延時間と前記遮断器動作時間予測算出処理手段で算出された遮断器の予測開極動作時間又は予測閉極動作時間の和の時間経過後に、遮断器が前記所望の位相で遮断又は投入するように前記同期遅延時間を算出し、
    前記開閉制御信号出力時間算出処理手段は、前記基準点指令信号間時間と前記同期遅延時間算出手段で算出された同期遅延時間との大小関係から、前記開閉制御信号出力時間を算出し、
    前記開閉指令信号出力遅延処理手段は、開極指令信号又は閉極指令信号を実際に検出した場合に最新の前記開閉制御信号出力時間の経過後に遅延制御された開極指令信号又は遅延制御された閉極指令信号を遮断器に対して出力することを特徴とする遮断器の開閉制御装置。
  3. 前記基準点は、少なくとも最新の基準点のタイミングを元に、次回の基準点を予測することを特徴とする請求項2記載の遮断器の開閉制御装置。
  4. 前記基準点は、系統電圧又は主回路電流の零クロス点であることを特徴とする請求項2または請求項3記載の遮断器の開閉制御装置。
  5. 遮断又は投入の第1相が指定されている場合、又は遮断又は投入の相順が指定されている場合、又は前記遮断又は投入の第1相と前記相順の両方が指定されている場合は、指定された第1相及び相順に従って、各相間の前記開閉制御信号出力時間の大小関係を調整することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の遮断器の開閉制御装置。
  6. 前記開閉指令信号出力遅延手段は、ハードウエアカウンタとソフトウエアカウンタから構成され、
    前記開閉制御信号出力時間が前記ハードウエアカウンタのカウンタ最大値より大きい場合、前記開閉制御信号出力時間が前記ハードウエアカウンタのカウンタ最大値より小さくなるまで、前記ソフトウエアカウンタで遅延制御を実行することを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1つに記載の遮断器の開閉制御装置。
  7. 前記電流検出手段又は電圧検出手段が1相のみに設置されている場合、前記同期遅延時間算出手段は、電流検出手段又は電圧検出手段がある相の前記基準点を基準として電流検出手段又は電圧検出手段が無い相の同期遅延時間を算出することを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1つに記載の遮断器の開閉制御装置。
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