JP2008077431A - 解析モデルの作成方法及び解析モデル作成用コンピュータプログラム - Google Patents

解析モデルの作成方法及び解析モデル作成用コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】構造物の境界(界面)における破壊のシミュレーションに用いる解析モデルを簡易に作成すること。
【解決手段】この解析モデルの作成方法は、評価対象の構造物を有限個の要素に分割して、予備解析モデルを作成し(ステップS101)、作成した予備解析モデルから、評価対象とする境界領域を抽出する(ステップS102)。次に、抽出した境界領域上に存在する第1の節点から所定の距離を離した位置に第2の節点を生成して、第1の節点と第2の節点とで形成される領域を境界領域における境界要素とする(ステップS103)。その後、生成した境界要素に隣接する第1の要素の結合情報を修正する(ステップS104)。
【選択図】 図2

Description

この発明は、構造物の境界(界面)における破壊のシミュレーションに関する。
コンピュータの発達にともない、近似解析手法を用いたコンピュータシミュレーションによって、材料や構造物の力学的特性を予測・解析する手法が実用化されてきている。近年においては、接着により不均質な部分を有する構造物の接着界面(境界)における健全性評価や、複合材料における母材と補強材との境界(界面)における健全性評価を、シミュレーションにより予測し、評価することが行われつつある。このような評価は、例えば、材料同士の接着層の剥離現象解析、タイヤの補強材とゴム層との界面損傷の発生及び損傷の発展の解析、任意方向における亀裂進展解析等がある。例えば、特許文献1には、複数の部材が共通の境界面をもって接合されてなる複合部材の物理的特性を解析する数値解析モデルの作成方法が開示されている。
特開2005−216038号公報
不均質な部分を有する構造物の接着界面(境界)における健全性評価等においては、従来は、境界要素を手動で節点や微小要素を配置していた。したがって、解析対象の構造が複雑だったり、規模が大きかったりする場合には、境界要素の生成に手間を要する結果、シミュレーションに用いる解析モデル作成に手間を要するという問題があった。このため、簡便に境界要素を生成できる手法が望まれていた。
このように、接着界面の剥離現象解析や母材と補強材との界面における健全性評価等においては、境界領域の状態を評価するため境界要素を生成する必要がある。しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、複数の部材が共通の境界面をもって接合されてなる複合部材の物理的特性を解析するものであり、境界要素については考慮されていない。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、破壊のシミュレーションを実行する際に用いる解析モデルを作成するにあたり、構造物内における破壊の評価対象の境界における境界要素を簡便に生成できる解析モデルの作成方法及び解析モデル作成用コンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、この発明に係る解析モデルの作成方法は、材料の境界における破壊を予測する際に用いる解析モデルを作成するにあたり、評価対象の構造物を有限個の要素に分割して、予備解析モデルを作成する手順と、前記予備解析モデルから、評価対象とする境界領域を抽出する手順と、前記境界領域上に存在する第1の節点から所定の距離を離した位置に第2の節点を生成して、前記第1の節点と前記第2の節点とで形成される領域を前記境界領域における境界要素とする手順と、生成した前記境界要素に隣接する前記第1の要素の結合情報を修正する手順と、を含むことを特徴とする。
また、次の本発明に係る解析モデルの作成方法は、材料の境界における破壊を予測する際に用いる解析モデルを作成するにあたり、評価対象の構造物を有限個の要素に分割して、予備解析モデルを作成する手順と、前記予備解析モデルから、評価対象とする境界領域を抽出する手順と、前記境界領域上に存在する第1の節点と同じ位置に第2の節点を生成して、前記第1の節点と前記第2の節点とで形成される領域を前記境界領域における境界要素とする手順と、生成した前記境界要素に隣接する前記第1の要素の結合情報を修正する手順と、を含むことを特徴とする。
この解析モデルの作成方法は、剥離やその進展等を評価したい境界領域を抽出し、抽出した境界領域に存在する第1の節点から所定距離を離した位置に、新たな第2の節点を生成して、第1の節点と第2の節点とで形成される領域を境界要素とする。このように、抽出した境界領域に存在する第1の節点を利用して境界要素を生成できるので、構造物内における破壊の評価対象の境界における境界要素を簡便に生成でき、自動化も容易になる。なお、第1の節点を利用して作成する第2の節点は、第1の節点と同じ位置、すなわち、第1の節点からの所定の距離を0としてもよい。これによって、いわゆる接着剤を用いず、例えば化学結合で材料同士が接合している場合や、同一材料内における亀裂発生及び亀裂進展等をシミュレーションすることができる。なお、材料の境界とは、異種材料間における界面の他、同種材料の界面や同種材料中に存在する破壊の起点(亀裂や孔)も含まれる。
次の本発明に係る解析モデルの作成方法のように、前記解析モデルの作成方法において、構造物に存在する異種材料同士の境界、又は、構造物に存在する異種材料のうち、指定した異種材料同士の境界、又は、構造物中において指定した領域内の異種材料同士の境界、又は、前記予備解析モデルにおいて指定した領域内における前記要素の境界、のうち、いずれか一つを評価対象の前記界面領域として抽出することが好ましい。
次の本発明に係る解析モデルの作成方法のように、前記解析モデルの作成方法において、前記予備解析モデルから抽出した境界領域に存在する第1の節点から、所定の方向かつ所定の距離を離した位置へ新節点を生成し、前記新節点と前記共通節点とから、前記境界要素を生成し、さらに、生成した界面要素に隣接する要素の結合情報を修正することが好ましい。
次の本発明に係る解析モデルの作成方法のように、前記解析モデルの作成方法において、前記境界領域を複数生成し、前記境界領域が交差する部分には、2個又は3個の連結境界要素を生成することが好ましい。
次の本発明に係る解析モデルの作成方法のように、前記解析モデルの作成方法において、それぞれの前記連結境界要素に設定される垂直応力は、前記境界領域に垂直であり、また、それぞれの前記連結境界要素に設定されるせん断応力は方向が異なることが好ましい。
次の本発明に係る解析モデルの作成方法のように、前記解析モデルの作成方法において、前記評価対象の構造物は、ゴムの母材中に補強材の粒子を分散させたものであり、前記予備解析モデルから抽出する境界領域は、前記ゴムと補強材の粒子との境界領域とすることができる。
次の本発明に係る解析モデルの作成用コンピュータプログラムは、前記解析モデルの作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
この解析モデルの作成用コンピュータプログラムによれば、前述の解析モデルの作成方法が、コンピュータを利用して実現できる。
この発明に係る解析モデルの作成方法及び解析モデル作成用コンピュータプログラムでは、破壊のシミュレーションを実行する際に用いる解析モデルを作成するにあたり、構造物内における破壊の評価対象の境界における境界要素を簡便に生成できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。なお、本発明は、異種材料の境界における剥離や亀裂の進展のみならず、同種材料中に破壊の起点(例えば亀裂等)が発生し、そこから破壊が進展するような場合についても適用できる。すなわち、破壊の起点となる亀裂等が発生すると、同種の材料であっても、亀裂を境界領域として取り扱うことができるからである。
この実施形態は、材料の境界における破壊予測シミュレーションに用いる解析モデルを作成する方法であり、次の点に特徴がある。すなわち、剥離やその進展等を評価したい境界領域を抽出し、抽出した境界領域に存在する第1の節点から新たな第2の節点を生成して、第1の節点と第2の節点とで形成される領域を境界要素とする。その後、生成した境界要素に隣接する要素(通常要素)の結合情報を修正する。まず、この実施形態に係る解析モデルの作成方法を実現できる材料境界における解析モデル作成装置について説明する。
図1は、この実施形態に係る解析モデル作成装置を示す説明図である。この解析モデル作成装置50は、処理部52と記憶部54とで構成される。また、この解析モデル作成装置50には、入出力装置51が接続されており、ここに備えられた入力部53で、材料定数その他の解析条件を処理部52へ入力する。ここで、入力部53には、キーボード、マウス等の入力デバイスを使用することができる。
記憶部54には、この実施形態に係る解析モデルの作成方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが格納されている。ここで、記憶部54は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、又はフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、CD−ROM(Read Only Memory)等のような読み出しのみが可能な記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
処理部52は、メモリ及びCPU(Central Processing Unit)により構成されている。この実施形態に係る解析モデルの作成方法を実行するにあたっては、処理部52が前記コンピュータプログラムを当該処理部52に組み込まれたメモリに読み込んで演算する。その際に処理部52は、適宜記憶部54へ演算途中の数値を格納し、また格納した数値を取り出して演算を進める。なお、この実施形態に係る解析モデルの作成方法を実現するためのコンピュータプログラムの代わりに、専用のハードウェアを用いてこの実施形態に係る解析モデルの作成方法を実現してもよい。
なお、上記コンピュータプログラムは、コンピュータシステムへ既に記録されているコンピュータプログラムとの組み合わせによって、この実施形態に係る解析モデルの作成方法を実現できるものであってもよい。また、上記コンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録するとともに、当該コンピュータプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりこの実施形態に係る解析モデルの作成方法を実行してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器などのハードウェアを含むものとする。次に、この実施形態に係る解析モデルの作成方法の手順について説明する。
図2は、この実施形態に係る解析モデルの作成方法の手順を示すフローチャートである。図3−1〜図3−3は、この実施形態に係る解析モデルの作成方法の手順を示す説明図である。図3−1には、解析対象の構造物1の断面構成が示してある。この構造物1は、第1部材M(例えば、ゴム)と、第2部材W(例えば、ワイヤ等の繊維材料)とが、境界(接着層)Sで接合されている。この実施形態に係る解析モデルの作成方法により作成された構造物1の解析モデルを用いて、例えば、図3−1の矢印方向に力を加えて、第1部材と第2部材とを剥離させる現象を解析する。
図3−1に示す構造物1の厚さはLであり、境界Sの厚さは構造物1の厚さLと比較して極めて小さいか、あるいは0である。なお、第1部材Mと第2部材Wとが、いわゆる接着剤(境界S)を介して接合されている状態でもよいし、接着剤を介在させないで、例えば分子間力等によって、第1部材Mと第2部材Wとが接合されている状態であってもよい。前者の状態では、境界Sは、極薄ではあるが厚さを有しており、後者の状態では、境界Sの厚さは、ほぼ0である。
この実施形態に係る解析モデルの作成方法を実行するにあたり、解析モデル作成装置50の処理部52は、解析対象の構造物1(図3−1)を複数の要素(微小要素)111、112、・・・11nに分割して(ステップS101)、予備解析モデル10Aを作成する(図3−2)。なお、予備解析モデル10Aを作成する際には、境界要素を考慮しないでもよい。ここで、予備解析モデル10Aの前記要素111、112、・・・11nを、便宜上通常要素という。
次に、処理部52は、予備解析モデル10Aから、構造物1における境界、すなわち、剥離やその進展等を評価する領域を抽出する(ステップS102)。境界Sの抽出は、例えば、構造物1において材料定数が異なる部分や、材料定数が不連続になっている部分を境界Sとみなして、抽出する。抽出した境界Sは、少なくとも座標データが記憶部54に格納される。
境界Sを抽出したら(ステップS102)、処理部52は、境界Sの部分に境界要素2a、2b・・・2d等を生成する(ステップS103、図3−3)。境界要素2a、2b・・・2d等は、境界S上の共通節点12a、12b・・・12eを利用して作成する。なお、共通節点12a、12b・・・12eは、通常要素111、112、・・・11nを構成する節点でもある。ここで、境界S上に共通節点12a、12b・・・12eがない場合、境界S上に共通節点が生成されるように、予備解析モデル10Aの通常要素を新たに生成しなおしてもよい。
図3−3に示すように、この実施形態において、境界要素2a、2b・・・2dは、共通節点12a、12b・・・12eと、共通節点12a、12b・・・12eから所定の距離δ離れた位置に、新たに生成した新節点13a、13b・・・13eとで構成される。なお、δは0でもよく、この場合には、共通節点12a、12b・・・12eと新節点13a、13b・・・13eとの座標情報は同じものとなる。なお、境界要素2a、2b・・・2dを生成しても、第1部材モデルM_mと第2部材モデルW_mとの厚さLは、図3−2に示す予備解析モデル10Aにおける第1部材モデルM_mと第2部材モデルW_mとの厚さLに等しい。
境界S内に境界要素2a、・・2dが生成されたら(ステップS103、図3−3)、処理部52は、生成した境界要素2a、2b・・・2dに隣接する通常要素(11A、11B、11a、11b等)の結合情報(座標や力の関係等)を修正する(ステップS104)。これによって、破壊予測シミュレーションに用いる解析モデル(以下評価用解析モデルという)10Bが完成する(図3−3)。ここで、境界要素2a、2b・・・2dで構成される領域を境界領域(2)という。
評価用解析モデル10Bが完成したら、処理部52は、破壊条件(損傷の発生及び亀裂の進展)を定めて(ステップS105)、剥離破壊のシミュレーションを実行する(ステップS106)。次に、境界要素2a、2b・・・2dの作成手順(ステップS103)を、より具体的に説明する。
図4−1、図4−2、図5−1、図5−2は、境界要素の作成手順を説明する概念図である。図4−1〜図5−2は2次元で表示してあるが、3次元の場合も同様である。図4−1は、解析対象の構造物1を構成する複数の部材A、B、Cが、共通の境界Sを有する場合である。この場合、前記構造物1をモデル化した予備解析モデル10Aを構成する複数の部材A_m、B_m、C_mが共通の境界Sを有し、前記境界Sが評価用解析モデル10Bの境界領域2となる領域として抽出される。そして、境界S上の共通節点12a、12b・・・12eから所定の距離をδ離した位置に新節点13a、13b・・・13eが生成される(図4−2)。
新節点13a、13b・・・13eは、共通節点12a、12b・・・12eに隣接する要素辺(面)、(例えば、共通節点12bに隣接する要素辺であれば、要素辺14a、14b)同士のなす角度θを2等分する直線(又は平面)と平行な方向、かつ前記共通節点が存在する部材と対向する部材に向かって所定の距離δc離れた位置に生成される。このとき、共通節点12bと新節点13bとの距離δcは、δ/sin(θ/2)となる。δは、前記共通節点が存在する部材と、前記共通節点が存在する部材に対向する部材との直線距離であり、0であってもよい。
例えば、共通節点12cは、共通節点12cに隣接する要素辺(面)14b、14c同士のなす角度θがπ(=180度)であるため、新節点a2は、要素辺(面)14b、14cに対して直交する方向、かつ共通節点12bが存在する部材Aと、部材Aに対向する部材Bに向かって、所定の距離δc離れた位置に新節点13cが生成される。なお、δcは、δ/sinπ/2=δである。
また、共通節点12bは、共通節点12bに隣接する要素辺(面)14a、14b同士のなす角度θがπ(=180度)よりも小さいため、新節点13bは、共通節点12bに隣接する要素辺(面)14a、14b同士のなす角度θを2等分する直線(又は平面)と平行な方向、かつ前記共通節点bが存在する部材と対向する部材に向かって所定の距離δc離れた位置に生成される。θ<πなので、θ/2<π/2であり、δc>δとなる。境界Sの端部における共通節点12a、12eからは、当該共通節点12a、12eが存在する要素辺(2次元の場合、3次元の場合は面)14a、14dの法線方向、かつ前記共通節点12a、12eが存在する部材Bと対向する部材Aに向かって所定の距離δ離れた位置に、新節点13a、13eが生成される。
図5−1は、解析対象の構造物1を構成する複数の部材A、B、及びC、Dが共通の境界S1を有し、部材A、C、及びB、Dが共通の境界S2を有する場合である。この場合、前記構造物1をモデル化した予備解析モデル10Aは、これを構成する部材A_m、B_m及びC_m、D_mが、共通の境界S1を有し、また、部材A_m、C_m及びB_m、D_mが、共通の境界S2を有する。この場合、予備解析モデル10Aは、すべての部材A_m〜D_mに共通する境界要素(連結境界要素)Eを有することになる。
予備解析モデル10Aの境界S1が評価用解析モデル10Bの境界領域2Aになる領域として、境界S2が評価用解析モデル10Bの境界領域2Aになる領域として抽出される。また、予備解析モデル10Aの連結境界要素Eは、評価用解析モデル10Bにおいて、連結界面要素2Xとして生成される。
評価用解析モデル10Bにおいて、連結境界要素2Xは、次の手順で生成される。予備解析モデル10Aの境界S1と境界S2との交差(分岐)部分に含まれる一つの共通節点e1から、当該共通節点e1に隣接する要素辺(2次元の場合、3次元の場合は要素面)14d、14eの法線方向、かつ前記共通節点e1が存在する部材Bと対向する部材A、Dに向かって所定の距離δ離れた位置に、それぞれ新節点e2、e4を生成する(図5−2)。また、共通節点e1に隣接する要素辺(面)14d、14e同士のなす角度θを2等分する直線(又は平面)と平行な方向に向かって所定の距離δc離れた位置に、新節点e3を生成する。このとき、共通節点e1と新節点e3との距離δcは、δ/sin(θ/2)となる。ここで、δは、前記共通節点e1が存在する部材(部材B)と、前記共通節点e1が存在する部材(部材B)に対向する部材(部材A、D)との直線距離である。
評価用解析モデル10Bにおける連結境界要素2Xは、上述した手順によって生成した共通節点e1、及び新節点e2、e3、e4で構成される。また、この実施形態においては、2次元の場合、同じ位置に2個の連結境界要素2Xa、2Xbが生成され、3次元の場合には3個の連結境界要素が生成される。連結境界要素2Xa、2Xbは、同じ共通節点e1、及び新節点e2、e3及びe4で構成されるが、その順序が異なる。すなわち、連結境界要素2Xaの新節点の順序は、例えば、e1、e2、e3、e4の順であり、連結境界要素2Xbの新節点の順序は、例えば、e4、e3、e2、e1の順である。
図6−1〜図6−4は、境界要素に応力を設定する際の説明図である。境界要素2a、2bが生成された評価用解析モデル10B(図6−1)において、境界要素2a、2bの厚さ方向(対向する通常要素11a、11b同士を引き離す方向)を、境界要素2a、2bの垂直応力σの方向として設定し、垂直応力σの方向と直交する方向をせん断応力τの方向として設定する(図6−2、図6−3)。
2次元の場合、2個の連結境界要素2Xa、2Xb(図6−1)が生成される。図5−4に示すように、2個の連結境界要素2Xa、2Xbは、それぞれの垂直応力σの方向と、せん断応力τの方向とが90度異なる。X−Y座標系を要素座標系とし、例えば、連結境界要素2XaのY方向と平行に垂直応力σを設定し、X方向と平行にせん断応力τを設定するとともに、連結境界要素2XbのX方向と平行に垂直応力σを設定し、Y方向と平行にせん断応力τを設定する。
なお、3次元の場合は、3個の連結境界要素が存在するので、それぞれの連結境界要素に対して、要素座標系(X−Y−Z座標系)のX方向と平行、Y方向と平行、Z方向と平行に垂直応力σを設定する。すなわち、第1の連結境界要素に対してはX方向と平行に垂直応力σを設定し、第2の連結境界要素に対してはY方向と平行に垂直応力σを設定し、第3の連結境界要素に対してはZ方向と平行に垂直応力σを設定する。このように、複数の連結境界要素において、垂直応力σの方向及びせん断応力τの方向を90度ずつ異ならせて設定することにより、実際の剥離現象、界面損傷の発生及び損傷の発展の、あるいは任意方向における亀裂進展解析等を精度よく再現することができる。
図7−1、図7−2は、補強材を埋めた母材の評価用解析モデルの作成例を示す概念図である。評価対象である構造物1(図7−1)は、カーボンやシリカ等の補強材粒子Pにより、母材であるゴムの部材Mが補強されたものであり、例えば、タイヤのキャップトレッド等である。図7−2には、この構造物1を、この実施形態に係る解析モデルの作成方法によりモデル化して作成した評価用解析モデル10Bを示す。評価用解析モデル10Bにおいて生成された境界領域2は、カーボンやシリカ等の補強材粒子Pと、母材であるゴムの部材Mと間に存在する境界領域である。
図8−1〜図8−3は、任意方向における亀裂進展を解析する際に用いる評価用解析モデルを作成する手順を示す説明図である。図8-2に示す評価用解析モデル10Bは、評価対象である構造物1(図8−1)に対して、図8−1に示す矢印方向に力を与えることにより、構造物1内部の亀裂Hが進展する際の挙動を解析する際に用いられる。図8−3は、図8−2の点線で囲んだ部分の拡大図であり、通常要素11fの間に境界要素2fが形成される。図8−2、図8−3に示す評価用解析モデル10Bを用いることにより、任意方向における亀裂進展を解析することができる。なお、評価対象とする構造物1(図8−1)の境界(評価用解析モデル10Bでは境界要素2f)は、破壊の起点となる亀裂Hや孔とすることができ、異種材料間に発生する亀裂Hや孔を境界として取り扱ってもよいし、同種材料中に発生した亀裂Hや孔を境界として取り扱ってもよい。
以上、この実施形態では、剥離やその進展等を評価したい境界領域を抽出し、抽出した境界領域に存在する第1の節点から所定距離を離した位置に、新たな第2の節点を生成して、第1の節点と第2の節点とで形成される領域を境界要素とする。このように、抽出した境界領域に存在する第1の節点を利用して境界要素を生成できるので、構造物内における破壊の評価対象の境界における境界要素を簡便に生成でき、自動化も容易になる。なお、この実施形態で開示した本発明の各構成は、以下の実施形態においても適宜適用できるものとする。
図9は、損傷の発生と損傷の進展を解析する際に用いた、本発明に係る解析モデルの作成方法により作成した解析モデルを示す説明図である。図10は、図9に示す解析モデルを用いて損傷の発生と損傷の進展とを解析した際の解析結果を示す説明図である。この実施例では、図9に示す解析モデル(上記評価用解析モデルに相当する)10Bを作成し、作成した解析モデル10Bに、その底部10B_Bを完全拘束した条件で強制変位を与えて、損傷の発生と損傷の進展とを解析した。
解析モデル10Bは、通常要素11a〜11d、境界要素2a〜2d、及び連結境界要素2Xで構成される。連結境界要素2Xは、通常要素11a〜11dすべてに共通する境界要素である。この実施例においては、解析モデル10Bに与える強制変位の方向をY方向とし、Y方向に直交する方向をX方向とする。また、X方向、Y方向に直交する方向をZ方向とする。この実施例における解析は、2次元平面ひずみであるが、後述するように、材料の異方性を考慮するため、材料定数はX、Y方向のみならずZ方向も考慮した。
通常要素11a〜11dは、X方向の寸法aが20mm、Y方向の寸法bが1.325mmである。境界要素2a、2cは、X方向の寸法が20mm、Y方向の寸法が1.325mmである。連結境界要素2Xは、X方向、Y方向ともに0.01325mmである。通常要素11a〜11dは、異方性材料を考慮する。通常要素11a〜11dの材料定数は、ヤング率Ex=115.0×103MPa、Ey=Ez=8.5×103MPa、ポアソン比νx=νy=0.29、νz=0.3、せん断弾性率Gxy=4.5×103MPa、Gxz=3.3×103MPa、Gyz=4.5×103MPaである。
境界要素(境界要素2a〜2d及び連結境界要素2X)のヤング率は、Ex=Ey=Ez=8.5×102MPaとする。また、境界要素(境界要素2a〜2d及び連結境界要素2X)の破壊条件は、損傷発生条件を2次元公称応力基準とする。2次元公称横領基準とは、解析において式(1)を満足すれば、損傷が発生すると認めることをいう。
(σ/σ02+(τ/τ02+(s/s02=1・・・(1)
ここで、σはX方向の垂直応力、τ、sは、Y、Z方向のせん断応力を示し、σ0=3.3×103MPa、τ0=7.0×103MPa、s0=7.0×103MPaである。また、損傷進展の材料条件は、GIc=0.33×105N/m、GIIc=0.8×105N/mである。ここで、GIcは、引っ張り方向の破壊エネルギであり、GIIcは、せん断方向の破壊エネルギである。この実施例においては、連結境界要素2Xに、2方向の垂直応力及びせん断応力を設定した解析モデル(本発明に係る手法によるもの、以下解析モデルAという)と、連結境界要素2Xに、1方向の垂直応力及びせん断応力を設定した解析モデル(以下解析モデルBという)とを作成して評価した。
解析モデルBは、強制変位を与えた場合における損傷の発生及び進展解析の途中から不安定現象を発生し、解析が最終状態まで到達せずに終了した。解析モデルAは、強制変位を与えた場合における損傷の発生及び進展解析において、不安定現象は発生せず、解析は最終状態まで到達した。
図10には、解析モデルAを用いて、強制変位を与えた場合における損傷の発生及び進展解析を実行した場合における、変位yと変位方向の力Fとの関係を示す。解析モデルAでは、強制変位の増加とともに変位方向の力は増加するが、変位がある大きさになると変位方向の力は最高値となり、それ以上変位を大きくすると、変位方向の力は低下する。この現象は、実際の材料に発生する損傷の発生及び進展現象とよく一致する。これにより、本発明の解析モデルの作成方法により作成した解析モデルは、実際の損傷の発生及び進展を再現できることがわかる。
以上のように、本発明に係る解析モデルの作成方法及び解析モデル作成用コンピュータプログラムは、構造物の境界(界面)における破壊のシミュレーションに有用であり、特に、前記シミュレーションに用いる解析モデルを簡易に作成することに適している。
この実施形態に係る解析モデル作成装置を示す説明図である。 この実施形態に係る解析モデルの作成方法の手順を示すフローチャートである。 この実施形態に係る解析モデルの作成方法の手順を示す説明図である。 この実施形態に係る解析モデルの作成方法の手順を示す説明図である。 この実施形態に係る解析モデルの作成方法の手順を示す説明図である。 境界要素の作成手順を説明する概念図である。 境界要素の作成手順を説明する概念図である。 境界要素の作成手順を説明する概念図である。 境界要素の作成手順を説明する概念図である。 境界要素に応力を設定する際の説明図である。 境界要素に応力を設定する際の説明図である。 境界要素に応力を設定する際の説明図である。 境界要素に応力を設定する際の説明図である。 補強材を埋めた母材の評価用解析モデルの作成例を示す概念図である。 補強材を埋めた母材の評価用解析モデルの作成例を示す概念図である。 任意方向における亀裂進展を解析する際に用いる評価用解析モデルを作成する手順を示す説明図である。 任意方向における亀裂進展を解析する際に用いる評価用解析モデルを作成する手順を示す説明図である。 任意方向における亀裂進展を解析する際に用いる評価用解析モデルを作成する手順を示す説明図である。 損傷の発生と損傷の進展を解析する際に用いた、本発明に係る解析モデルの作成方法により作成した解析モデルを示す説明図である。 図9に示す解析モデルを用いて損傷の発生と損傷の進展とを解析した際の解析結果を示す説明図である。
符号の説明
1 構造物
2A、2B 境界領域
2a、2b、2f 境界要素
2 境界領域
2X、2Xa、2Xb 連結界面要素
10A 予備解析モデル
10B 解析モデル(評価用解析モデル)
11、11a、11b、11f 通常要素
12a、12b、12c 共通節点
13a、13b、13c 新節点
14a、14b 要素辺
50 解析モデル作成装置

Claims (8)

  1. 材料の境界における破壊を予測する際に用いる解析モデルを作成するにあたり、
    評価対象の構造物を有限個の要素に分割して、予備解析モデルを作成する手順と、
    前記予備解析モデルから、評価対象とする境界領域を抽出する手順と、
    前記境界領域上に存在する第1の節点から所定の距離を離した位置に第2の節点を生成して、前記第1の節点と前記第2の節点とで形成される領域を前記境界領域における境界要素とする手順と、
    生成した前記境界要素に隣接する前記第1の要素の結合情報を修正する手順と、
    を含むことを特徴とする解析モデルの作成方法。
  2. 材料の境界における破壊を予測する際に用いる解析モデルを作成するにあたり、
    評価対象の構造物を有限個の要素に分割して、予備解析モデルを作成する手順と、
    前記予備解析モデルから、評価対象とする境界領域を抽出する手順と、
    前記境界領域上に存在する第1の節点と同じ位置に第2の節点を生成して、前記第1の節点と前記第2の節点とで形成される領域を前記境界領域における境界要素とする手順と、
    生成した前記境界要素に隣接する前記第1の要素の結合情報を修正する手順と、
    を含むことを特徴とする解析モデルの作成方法。
  3. 構造物に存在する異種材料同士の境界、又は、
    構造物に存在する異種材料のうち、指定した異種材料同士の境界、又は、
    構造物中において指定した領域内の異種材料同士の境界、又は、
    前記予備解析モデルにおいて指定した領域内における前記要素の境界、
    のうち、いずれか一つを評価対象の前記界面領域として抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の解析モデルの作成方法。
  4. 前記予備解析モデルから抽出した境界領域に存在する第1の節点から、所定の方向かつ所定の距離を離した位置へ新節点を生成し、
    前記新節点と前記共通節点とから、前記境界要素を生成し、
    さらに、生成した界面要素に隣接する要素の結合情報を修正することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の解析モデルの作成方法。
  5. 前記境界領域を複数生成し、前記境界領域が交差する部分には、2個又は3個の連結境界要素を生成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の解析モデルの作成方法。
  6. それぞれの前記連結境界要素に設定される垂直応力は、前記境界領域に垂直であり、また、それぞれの前記連結境界要素に設定されるせん断応力は方向が異なることを特徴とする請求項5に記載の解析モデルの作成方法。
  7. 前記評価対象の構造物は、ゴムの母材中に補強材の粒子を分散させたものであり、前記予備解析モデルから抽出する境界領域は、前記ゴムと補強材の粒子との境界領域であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の解析モデルの作成方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の解析モデルの作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする解析モデル作成用コンピュータプログラム。
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