JP2008076166A - 速度センサおよびその調整方法 - Google Patents

速度センサおよびその調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008076166A
JP2008076166A JP2006254414A JP2006254414A JP2008076166A JP 2008076166 A JP2008076166 A JP 2008076166A JP 2006254414 A JP2006254414 A JP 2006254414A JP 2006254414 A JP2006254414 A JP 2006254414A JP 2008076166 A JP2008076166 A JP 2008076166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency signal
tuning fork
frequency
signal generation
vibrating piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006254414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4775576B2 (ja
Inventor
Jun Watanabe
潤 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyazaki Epson Corp
Original Assignee
Miyazaki Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyazaki Epson Corp filed Critical Miyazaki Epson Corp
Priority to JP2006254414A priority Critical patent/JP4775576B2/ja
Publication of JP2008076166A publication Critical patent/JP2008076166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4775576B2 publication Critical patent/JP4775576B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

【課題】慣性系で速度の検出ができる速度センサを提供する。
【解決手段】速度センサ10は2つの周波数信号発生源12を有しており、これらのうちの少なくとも1つが加速度検出素子である。そして一方の周波数信号発生源12が出力する周波数信号の位相と、他方の周波数信号発生源12が出力する周波数信号の位相とを予め所定量ずらしておいてもよい。また速度センサ10は、位相比較器18と低域通過フィルタ20を有している。位相比較器18は、各周波数信号発生源12の後段に接続しており、周波数信号の互いの位相差を求めている。低域通過フィルタ20は、位相比較器18の後段に接続しており、位相比較器18が出力する検波信号を直流化している。速度センサ10に加速度が加わると、加速度検出素子から出力する周波数信号の周波数が変化し、位相比較器18で検波される位相差も変化する。この位相差を直流化すると、速度を示す電圧値を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、速度センサおよびその調整方法に関するものである。
速度センサには、移動体からパルスを地面に向けて照射し、その反射を移動体へ戻し、この時のドップラー効果により速度を求めるものがある。具体的には、速度センサは、1個の送波器と2個の受波器を備えており、信号反射面に向いている移動体の主面に送波器と受波器を設けている。この速度センサは、送波器から信号反射面に向けてパルス変調された送波信号を出射し、信号反射面で散乱された送波信号を各受波器で受信している。そして速度センサは、各受波器で受けた信号の周波数を読み取って周波数差または周波数の和と差を求め、これからドップラー効果により移動体の走行速度を求めている(特許文献1)。
特開昭59−81572号公報
前述した速度センサでは、送波信号を信号反射面で反射させなければならないので、移動体は常に地面等の信号反射面に隣接している必要がある。このため前述した速度センサは、信号反射面に隣接できない移動体、例えば航空機や宇宙船等に搭載することができず、搭載できる移動体の種類が限定されてしまう。また前述した速度センサは、送波器と受波器を移動体の外部に出さなければならないので、送波器と受波器を移動体の外面に配設する工事が必要になるとともに、設置する場所が限定されてしまう。このため前述した速度センサは、移動体に容易に搭載することができない。
本発明は、慣性系で速度の検出ができる速度センサを提供することを目的とする。また本発明は、この速度センサの調整方法を提供することを目的とする。
本発明に係る速度センサは2つの周波数信号発生源を有し、少なくとも1つの周波数信号発生源が加速度検出片を有し、一方の周波数信号発生源が出力する周波数信号の位相と、他方の周波数信号発生源が出力する周波数信号の位相とを例えばずらしておき、各周波数信号を入力して位相差を求める位相比較器を設け、位相比較器の後段に低域通過フィルタを設けたことを特徴としている。
速度センサに加速度が加わると周波数信号発生源から出力する周波数信号の周波数が変化し、位相比較器で検波される位相差も変化する。この位相差を低域通過フィルタで直流化すると、速度(速度値出力)を得ることができる。また位相をずらしておけば、速度センサを搭載した移動体が停止、定速または加速しているときでも、位相比較器で位相差を得ることができ、速度値出力を得ることができる。これにより速度センサは、完全に慣性系だけで速度を検出できるので、搭載できる移動体に制限が加わることがない。また速度センサは、移動体に設置する場所が限定されることはなく、移動体の空いている場所に配設できるので、取り付け場所に苦労しなくて済み、容易に取り付けできる。
前述した2つの周波数信号発生源はいずれも加速度検出片を有し、一方の加速度検出片の感度方向と他方の加速度検出片の感度方向とを逆にして配設したことを特徴としている。速度センサに加速度が加わると一方の加速度検出片から出力される周波数信号の周波数が高く(低く)なり、他方の加速度検出片から出力される周波数信号の周波数が低く(高く)なるので、周波数信号の互いの位相差が変化する。これにより速度センサは、位相差の変化に基づいて速度を得ることができる。
前述した加速度検出片は音叉振動片であり、一方の周波数信号発生源を構成する音叉振動片の振動腕の延長方向と、他方の周波数信号発生源を構成する音叉振動片の振動腕の延長方向とを互いに対向する方向に向けて配設したことを特徴としている。振動腕の先端部の向きが互いに反対方向になっているので、速度センサに加速度が加わると、一方の音叉振動片の発振周波数を高く(低く)でき、他方の音叉振動片の発振周波数を低く(高く)できる。これにより周波数信号発生源から出力される周波数信号の周波数を、加速度に応じて変えることができる。
前述した周波数信号発生源は、双音叉振動片を備えた双音叉型振動子を備え、一方の周波数信号発生源を構成する双音叉振動片と、他方の周波数信号発生源を構成する双音叉振動片とを互いに対面する方向に向けて配設したことを特徴としている。双音叉振動片の平面部分(基部と振動腕で形成される面)と交差する方向に加速度が加わると、双音叉振動片はそれぞれ同じ方向に曲がる。これにより一方の双音叉振動片には圧縮力(引張力)が生じ、他方の双音叉振動片に引張力(圧縮力)が生じて、各双音叉振動片の発振周波数が変化する。よって周波数信号発生源から出力される周波数信号の周波数を、加速度に応じて変えることができる。
前述した周波数信号発生源は、双音叉振動片とカンチレバーとを備えた双音叉型振動子を備え、カンチレバーは、自由端部と、双音叉振動片に接合した固定端部とを備えるとともに、自由端部と固定端部とを接続した連結部を備え、固定端部に双音叉振動片の一方の基部を固着するとともに、自由端部に双音叉振動片の他方の基部を固着した構成を備え、一方の周波数信号発生源を構成する双音叉振動片と、他方の周波数信号発生源を構成する双音叉振動片とを互いに対面する方向に向けて配設したことを特徴としている。双音叉振動片は、加速度が加わるとカンチレバーとともに曲がり、発振周波数が変化する。これにより周波数信号発生源から出力される周波数信号の周波数を、加速度に応じて変えることができる。
前述した2つの周波数信号発生源は双音叉型振動子を備え、双音叉型振動子は、2つの双音叉振動片とカンチレバーを有し、カンチレバーは、自由端部と、双音叉振動片に接合した固定端部とを備えるとともに、自由端部と固定端部とを接続した連結部を備え、カンチレバーの対向するそれぞれの面における固定端部に双音叉振動片の一方の基部を固着するとともに、自由端部に双音叉振動片の他方の基部を固着したことを特徴としている。双音叉振動片は、加速度が加わるとカンチレバーとともに曲がり、発振周波数が変化する。これにより周波数信号発生源から出力される周波数信号の周波数を、加速度に応じて変えることができる。
また本発明に係る速度センサは、周波数信号発生源の後段に分周器を接続したことを特徴としている。各周波数信号発生源から出力する周波数信号の位相差が予め設定したときからずれた場合であっても、位相比較器は、分周器を介して各周波数信号を入力すれば、位相ずれ幅を小さくできる。
また本発明に係る速度センサは、いずれか1つの周波数信号発生源が電圧制御型の周波数制御回路を備え、低域通過フィルタの後段と、いずれか1つの周波数信号発生源の周波数制御回路とを接続する帰還ループを設け、リセット信号によって帰還ループの開放と短絡とを制御するスイッチ部を帰還ループに設けたことを特徴としている。スイッチ部を接続して位相同期回路を構成し、ロックされた状態にすれば、各周波数信号発生源から出力する周波数信号の位相差を90°にできる。これにより速度センサが示す速度値に狂いが生じても、この狂いを無くすことができる。
また本発明に係る速度センサは、音叉振動片および双音叉振動片を水晶体で形成したことを特徴としている。これにより発振周波数の安定性を始めとする各振動片の様々な特性を良くすることができる。
以下に本発明に係る速度センサおよびその調整方法の実施形態について説明する。まず第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態に係る速度センサのブロック図である。速度センサ10は2つの周波数信号発生源12を有しており、少なくとも1つが加速度検出回路になっている。そして第1の実施形態に係る速度センサ10の周波数信号発生源12は、加速度検出素子として音叉型振動子14と、これに接続した発振回路16を備えている。音叉型振動子14は、パッケージ(図示せず)の内部に加速度検出片としての音叉振動片を搭載して、気密封止している。また発振回路16は、発振用の増幅回路を備えており、音叉型振動子14(音叉振動片)の共振信号を増幅・発振させ、この発振周波数に応じた周波数を有する周波数信号を周波数信号発生源12の出力信号として出力している。なお加速度検出片の移動速度が定速度(速度が零も含む)であるときは、各周波数信号発生源12から出力される周波数信号の周波数は同程度(周波数差が約10ppm以内)になっている。
そして加速度検出片の移動速度が零の状態において、各周波数信号発生源12から出力される周波数信号間の位相をずらしている。すなわち2つの周波数信号発生源12の運動速度が零の状態において、速度センサは、一方の周波数信号発生源12に設けられた第1発振回路(OSC1)16aから出力する周波数信号と、他方の周波数信号発生源12に設けられた第2発振回路(OSC2)16bから出力する周波数信号との間に位相差が生じるように設定したものである。この位相差は、例えば90°であればよい。
このような周波数信号発生源12の出力端と位相比較器18の入力端とが接続している。すなわち位相比較器18は、各発振回路16a,16bの後段に接続している。そして位相比較器18は、第1発振回路16aから出力される周波数信号と、第2発振回路16bから出力される周波数信号との位相差を求め、検波信号を出力している。
位相比較器18には、低域通過フィルタ(LPF)20が接続している。低域通過フィルタ20は、検波信号を入力すると高調波成分や雑音を取り除いており、所謂積分回路として機能する。そして低域通過フィルタ20から出力する信号は、この速度センサ10で計測した速度情報を有する直流電圧信号であるので、予め知り得ていた速度変化と電圧変化との関係から検知した速度情報(直流電圧信号)を数値的な速度値に置換えられる。
図2は音叉振動片を配設する向きの説明図である。前述したように音叉型振動子14は、前記パッケージに加速度検出片として図2に示す音叉振動片24を収容している。この音叉振動片24は基部26を備えるとともに、この基部26に接続しつつ平行に配置された2本の振動腕28を備えている。この音叉振動片24、すなわち基部26や振動腕28は圧電体で形成されていればよい。なお前記圧電体が水晶体であれば、発振周波数の温度特性に関する安定性を始めとする音叉振動片24の様々な特性が良好になるので、例えば、音叉振動片24の周波数温度特性を補正する為の周波数温度補償回路を周波数信号発生源12に付加する場合、半導体等の他の材質からなる振動片と比較して周波数温度特性に優れる音叉振動片24を用いた周波数信号発生源12であれば周波数補償回路に対し高い補償能力を必要としない。
したがって、このような場合、周波数補償回路として簡易な構成のものを使用することが可能であるから、速度センサ10の回路規模および質量を小さくすることが可能である。なお質量の小さい速度センサ10は、衝撃に対して受ける破壊エネルギが小さくなるので、移動体に搭載された後であっても耐久性に優れるという利点がある。
そして振動腕28に励振電極(図示せず)を設けており、この励振電極は、基部26に設けた接続電極(図示せず)を介して発振回路16と導通している。
このような音叉型振動子14は周波数信号発生源12毎に設けられており、いずれの音叉型振動子14も加速度検出素子として用いる場合は、第1発振回路16aに接続した音叉型振動子14の感度方向と、第2発振回路16bに接続した音叉型振動子14の感度方向とを逆にして配設すればよい。すなわち第1発振回路16aに接続している音叉振動片24の振動腕28の延長方向と、第2発振回路16bに接続している音叉振動片24の振動腕28の延長方向とを、互いに対向する方向に向けて配設すればよい。
具体的な例としては、音叉型振動子14は、図2(A)に示すように、各音叉振動片24が直列になるように配設するとともに、音叉振動片24の振動腕28の先端部が互いに向かい合う方向になるよう配設すればよい。また他の例として、音叉型振動子14は、図2(B)に示すように、各音叉振動片24が並列になるように配設するとともに、振動腕28の先端部を互いに反対へ向けて配設すればよい。
このように2つの音叉振動片24を配設すると、一方向の加速方向に対して2つの音叉振動片24の共振周波数の変化が逆になるので、速度センサ10として速度検知感度能力が高いものとなる。
すなわち、例えば、図2(A)において加速方向が右方向に発生した場合、加速に伴い加速方向と逆の慣性力がそれぞれの音叉振動片24に働く。そしてこれにより左側に配設した音叉振動片24には振動腕28を基部26側へ圧縮するような力が加わることで音叉振動片24の共振周波数を低くさせる働きが発生するのに対して、右側に配設した音叉振動片24には振動腕28を基部26とは逆方向(左側方向)へ引張るような力が加わることで音叉振動片24の共振周波数を高くさせる働きが発生する。
したがって、このような構成の2つの音叉振動片24を用いた速度センサ10によれば、例えば、発振回路16aを有する周波数信号発生源12が加速検知能力をもたないものであり、且つ、発振回路16aにだけ加速度検出素子を接続した構成の速度センサと比較して、加速度の発生に伴う周波数変化量が2倍得られるので、高い速度検知感度能力を得ることができる。
なお、それほど高い速度検知感度能力を必要としない場合であれば、発振回路16aを有する周波数信号発生源12が加速度検知能力をもたないものであり、且つ、発振回路16bにだけ加速度検出素子を接続した構成の速度センサ10であっても足りる。
そしてこのような速度センサ10の動作は次のようになっている。図3は速度センサ10の動作を説明するチャートである。この速度センサ10は少なくとも加速度検出片が移動体に搭載してあり、この移動体の速度を求めている。周波数信号発生源12のいずれも加速度検出回路とした場合、移動体が移動すると、第1発振回路16aおよび第2発振回路16bから出力する周波数信号の周波数がいずれも変化する。しかし図3を用いた説明では速度センサ10の動作を理解し易くするために、第1発振回路16aから出力する周波数信号の周波数を一定とし、第2発振回路16bから出力する周波数信号の周波数のみを変化させている。すなわち、例えば図2(A)に示す左側に配設した共振子のみを加速度検出片として図1に示す第2発振回路16bに接続して周波数信号発生源12を構成した形態となっている。
まず速度センサ10は、第1発振回路16aおよび第2発振回路16bを発振させる。すなわち速度センサ10は、第1発振回路16aに接続している音叉振動片24を発振させて、この音叉振動片24の発振周波数に応じた周波数を有する信号(周波数信号)を第1発振回路16aから出力する。また速度センサ10は、第2発振回路16bに接続している音叉振動片24を発振させて、この音叉振動片24の発振周波数に応じた周波数を有する信号(周波数信号)を第2発振回路16bから出力する。この第1発振回路16aから出力する周波数信号と、第2発振回路16bから出力する周波数信号の位相差は、予め所定値ずれている。なお、この所定値を90°としておけば、例えば移動体が前進しても後進しても位相差を得ることができるのみならず、前進方向の速度検知感度と後進方向の速度検知感度の大きさを等しくすることができるので、例えば速度センサ10を部品化した際に部品の搭載方向を気にする必要はない。
そして図3に示す定速1の状態の移動体が停止している場合(移動速度が零の状態)は、第1発振回路16aから出力する周波数信号と、第2発振回路16bから出力する周波数信号の位相差は初期状態を維持しており、前記所定値のままになっている。
すなわち移動体が停止している場合は、音叉振動片24(加速度検出片)に慣性力が加わっていないので2つの振動片の発振周波数が同じであり、第1発振回路16aから出力する周波数信号と、第2発振回路16bから出力する周波数信号の位相差が90°のまま一定になっている。なお図3では、速度センサ10の動作を理解し易くするために、初期の時間に近い定速状態のとき(定速1)の第1発振回路16aから出力する周波数信号と、第2発振回路16bから出力する周波数信号の位相差を90°にしている。
そして位相比較器18は、各発振回路16a,16bが出力した周波数信号を入力してこれらの位相差(90°)を求め、この位相差に応じた差信号電圧(検波信号)を検出するので、位相比較器18からはデューティー比が50%の矩形波信号が低域通過フィルタ20に出力される。低域通過フィルタ20は、検波信号から高調波成分等を取り除いて、各周波数信号の位相差に応じた電圧(積分値)を得ている。
したがって低域通過フィルタ20が出力する電圧値(速度値出力)も一定となっている。よってユーザは、予め知り得ていた速度変化と電圧変化との関係と、検知した速度値出力とから移動体の移動速度が零のまま停止状態であることを検知することができる。
この後、図3に示すように移動体が加速すると、音叉振動片24に慣性力が加わる。移動体が加速する方向は、第2発振回路16bに接続した音叉振動片24における基部26から振動腕28の先端に向かう方向(図2(A)において右側方向への加速)である。そして加速度センサ10(音叉振動片24)の感度方向は、基部26と振動腕28の先端とを結ぶ長手方向である。このため第2発振回路16bに接続した音叉振動片24には、振動腕28の先端から基部26に向かう方向に慣性力が加わって、この音叉振動片24の発振周波数が低くなる。そして第2発振回路16bから出力される周波数信号の周波数は低くなる。
位相比較器18は、各発振回路16a,16bが出力した周波数信号の位相差を求めるが、この位相差は、定加速度運動の状態では第2発振回路16bの周波数信号の周波数変化に応じて時間の経過と共に大きくなるので、その位相比較器18の出力信号は図3に示すように時間の経過とともにHighレベル(電圧V)の状態の時間が長いものとなる。そして低域通過フィルタ20は、検波信号から高調波成分等を取り除いて速度値出力を出力する。この速度値出力は位相差が大きくなるにしたがって大きくなるから、加速運動の状態では、図3に示すように時間の経過と共に電圧値が大きくなる。よってユーザは、予め知り得ていた速度変化と電圧変化との関係と、検知した速度値出力とから移動体の加速状態とその速度の変化を検知することができる。
この後、移動体が定速になると(定速2)、音叉振動片24に慣性力が加わらなくなり音叉振動片24の共振周波数が定速1のときと同じになる。したがって、第1発振回路16aの周波数信号と第2発振回路16bの周波数信号とは、周波数が同じである。このため定速2の状態の間は、第1発振回路16aから出力する周波数信号と、第2発振回路16bから出力する周波数信号の位相差が一定になるが、位相差は加速を終えたときの状態を維持している。すなわち移動体が加速状態から定速状態になった瞬間に、2つの周波数信号は、加速運動を終えた時点の位相状態を基準にして波長(周波数)が変化する。したがって、2つの周波数信号間には定速運動の状態においても加速状態にて得られる位相差が残る。すなわち位相比較器18で求める周波数信号の位相差は、加速を終えたときの位相差を保存する。そして検波信号から高調波成分等を取り除くと、速度値出力は、加速を終えたときの値のまま一定となる。よってユーザは、予め知り得ていた速度変化と電圧変化との関係と、検知した速度値出力とを照らし合わせることで、移動体が定速運動の状態で移動し続けている状態であることを検知することができる。
この後、移動体が減速すると、第2発振回路16bに接続した音叉振動片24には、基部26から振動腕28の先端に向かう方向に慣性力が加わって、この音叉振動片24の発振周波数が高くなる。そして第2発振回路16bから出力される周波数信号の周波数は高くなる。位相比較器18は、各発振回路16a,16bが出力した周波数信号の位相差を求めるが、この位相差は小さくなっていく。そして低域通過フィルタ20は、検波信号から高調波成分等を取り除いて出力するが、この速度値出力は位相差が小さくなるにしたがって小さくなる。よってユーザは、予め知り得ていた速度変化と電圧変化との関係と、検知した速度値出力とから移動体の減速状態とその速度の変化を検知することができる。
この減速によって移動体の速度が定速1のときと同じ(移動速度が零の停止状態)になった時点から定速になると(定速3)、音叉振動片24に慣性力が加わらなくなり第2音叉振動片24の発振周波数、すなわち第2発振回路16bから出力する周波数信号の周波数は定速1と同じになる。そして第1発振回路16aから出力する周波数信号と、第2発振回路16bから出力する周波数信号の位相差が一定になるが、位相差は加速を終えたときの状態を維持している。すなわち移動体が減速状態から定速状態になると、位相比較器18で求める周波数信号の位相差は、減速を終えたときの位相差を保存する。この位相差は、定速1のときの位相差と同じ90°である。そして検波信号から高調波成分等を取り除くと、速度値出力は、減速を終えたときの値のまま一定となる。よってユーザは、予め知り得ていた速度変化と電圧変化との関係と、検知した速度値出力とから移動体の移動速度が零のまま保たれた停止状態であることを検知することができる。
このように速度センサ10は、加速度検出片に慣性力が加わると周波数信号の周波数が変化する。そして速度センサ10は、加速度検出片が2つの音叉振動片24であれば、これらの振動腕28の延長方向を対向する向きに配設しているので、慣性力が加わると一方の音叉振動片24の振動腕28が引張られて発振周波数が高くなり、他方の音叉振動片24の振動腕28が圧縮されて発振周波数が低くなる。すなわち各音叉振動片24は、移動体の加速度に比例して発振周波数を変化できる。そして速度センサ10は、各音叉振動片24の発振周波数(各発振回路16a,16bから出力される周波数信号の周波数)を位相検波しているので、この位相検波を時間で微分したものが加速度に比例することになる。速度センサ10は、これを積分することで速度を求めることができる。すなわち速度センサ10は、低域通過フィルタ20で検波信号を直流化することにより、速度値出力を得ることができる。よって速度センサ10は、完全に慣性系だけで速度を検出できるので、搭載できる移動体に制限が加わることがなく、例えば航空機や宇宙船に搭載されても速度を検出できる。
また速度センサ10は、移動体に配設される場所に制限が加わることがなく、移動体の空いている場所に配設できるので、取り付け場所に苦労しなくて済み、容易に取り付けできる。また速度センサ10の音叉振動片24を水晶で形成すれば、水晶の安定した性質により正確な速度を得ることができ、様々な分野の機器に速度センサ10を搭載できる。また周波数信号発生源12に音叉型振動子14を用いているので、その発振周波数を数十kHzにすることができる。
さらに、2つの音叉振動片24の周波数温度特性が等しいものを使用した速度センサ10は、2つの音叉振動片24の周波数信号間の温度ドリフトに伴う位相差の変化を抑えることができるので、温度変化に対して安定した速度情報を得ることができる。
さらに、速度センサ10は、加速度検出片として共振子を使用したので、加速度を周波数信号として検知することができ、例えばジャイロセンサ等の電荷の変化を検知するセンサと比較して、電荷を電圧に変換するためのアナログ回路を必要としないので小型化に有利である他、ディジタル処理回路を構成しやすい利点もある。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実施形態の変形例について説明するので、第1の実施形態と同様の構成部分に同番号を付し、その説明を省略または簡略する。速度センサ30は、各周波数信号発生源12から出力される周波数信号の位相を予め前記所定量ずらしている。しかし周波数信号発生源12から出力される周波数信号の位相がドリフトする場合があり、この位相ドリフトが生じたときは前記所定量がずれてしまう。そして各周波数信号の位相にずれ(位相ドリフト)が生じると、位相比較器18の出力に誤差が生じ、最終的には速度センサ30の出力に誤差が生じてしまう。第2の実施形態で説明する速度センサ30は、このような位相ずれを少なくするものである。
図4は第2の実施形態に係る速度センサのブロック図である。第2の実施形態に係る速度センサ30は、第1の実施形態で説明した速度センサ10に分周器32を設けたものである。すなわち第2の実施形態に係る速度センサ30は、第1発振回路16aと位相比較器18の間に第1分周器32aを設けるとともに、第2発振回路16bと位相比較器18の間に第2分周器32bを設けている。そして移動体(周波数信号発生源12)の運動状態が停止の状態であるときの第1発振回路16aの周波数信号と第2発振回路16bの周波数信号との周波数が等しい場合、第1分周器32aの分周比と第2分周器32bの分周比を同じにして位相比較器18に入力する2つの周波数信号の周波数を一致させている。
図5は位相ずれ幅が小さくなることを説明するチャートである。図5には、位相ずれが発生していないときのチャートと、位相ずれが発生しているときのチャートを示しており、それぞれのチャートに第1発振回路16a、第2発振回路16b、第1分周器32aおよび第2分周器32bの出力を示している。そして位相ずれが発生する場合は、第1発振回路16aから出力される周波数信号の位相が初期状態からずれたり、第2発振回路16bから出力される周波数信号の位相が初期状態からずれたりするが、図5では位相ずれ幅が小さくなることを理解し易くするために、第1発振回路16aから出力される周波数信号に位相ずれが発生してなく、第2発振回路16bから出力される周波数信号にのみ位相ずれが発生した状態を示している。なお第1分周器32aおよび第2分周器32bは、いずれも周波数信号の周波数を1/2に分周している。
図5の上側に示す位相ずれの無い状態から、下側に示す位相ずれが発生した状態になった場合、すなわち第2発振回路16bから出力される周波数信号に位相ドリフトが発生して、この周波数信号の波長λ1に対して10%のずれが生じた場合でも、第2分周器32bの出力信号は、第2発振回路16bから出力される周波数信号と比較して2倍の波長になっているので、この波長λ2に対して5%のずれになる。したがって、第1分周器32aおよび第2分周器32bを設けずに、第1発振回路16aおよび第2発振回路16bから出力される周波数信号を位相比較器18に直接入力する場合に比べて、第1分周器32aおよび第2分周器32bを介して第1発振回路16aおよび第2発振回路16bから出力される周波数信号をそれぞれ位相比較器18に入力する場合の方が、位相比較器18に入力する周波数信号の波長に対して位相ずれ幅を小さくできる。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、前述した実施形態の変形例について説明するので、前述した実施形態と同様の構成部分に同番号を付し、その説明を省略または簡略する。音叉型振動子14は、発振周波数が経時変化する。このため各発振回路16a,16bから出力される周波数信号の周波数が初期状態から変化し、第1発振回路16aから出力される周波数信号と第2発振回路16bから出力される周波数信号の位相差が初期に設定した値(前記所定値)から変化してしまう。このような場合には、速度センサを搭載した移動体が停止しているにも拘わらず、ある速度、例えば10km/hを示す電圧値を出力する等の事態が発生してしまう。第3の実施形態で説明する速度センサ40は、低域通過フィルタ20の後段といずれか1つの周波数信号発生源12とを接続して、位相同期回路を形成することにより、各発振回路16a,16bから出力される周波数信号の位相差を初期状態(前記所定値)に戻すことができるものである。
図6は第3の実施形態に係る速度センサのブロック図である。第3の実施形態に係る速度センサ40は、低域通過フィルタ20の出力と第2発振回路16bに備えた電圧制御型の周波数制御回路とを帰還ループ42で接続し、この帰還ループ42にアンプ44とスイッチ部46を設けている。スイッチ部46には外部零点リセット端子48が接続しており、外部零点リセット端子48を介してリセット信号を入力している。そしてスイッチ部46は、帰還ループ42を開放にしているが、リセット信号を入力することにより帰還ループ42を短絡している。
そして各発振回路16a,16bから出力される周波数信号の周波数が経年時変化によりずれたり、位相差が初期状態からずれたりした等の場合、あるいは定期的または電源投入時において、移動体(周波数信号発生源12)の運動状態が停止の状態のときに速度センサ40は、外部零点リセット端子48を介してリセット信号をスイッチ部46に入力する。スイッチ部46は、リセット信号を入力するとスイッチを接続して、低域通過フィルタ20と第2発振回路16bを導通する。これにより位相同期回路が形成される。
そして低域通過フィルタ20から出力した信号(速度値出力)は、帰還ループ42に入ってアンプ44で増幅された後、第2発振回路16bに入力する。第2発振回路16bは、速度値出力の電圧値に応じて周波数を可変し、周波数信号として出力する。この周波数信号は、第2分周器32bを介して位相比較器18に入力する。位相比較器18は、第1発振回路16aから出力された周波数信号を、第1分周器32aを介して入力しており、入力した2つの周波数信号の位相差を求めて検波信号として出力する。低域通過フィルタ20は、検波信号の高調波成分を取り除いて出力する。
そして速度センサ40は、ロックされた状態になるまで、すなわち位相比較器18に入力する2つの周波数信号の周波数が同じになるとともに、位相差が90°になるまで第2発振回路16bに信号が入力する。このため速度センサ40は、ロックされた状態になると、第1発振回路16aから出力される周波数信号の周波数と第1発振回路16aから出力される周波数信号の周波数が同じになるとともに、これらの周波数信号の位相差が初期状態(前記所定量)になっている。これが、速度が零になっている状態であり、各発振回路16a,16bから出力される周波数信号の位相差を初期状態(前記所定値)に戻すことができる。
そして2つの周波数信号の位相差を調整した後、帰還ループ42を開放するようスイッチ部46を制御する。
なお図6に示す形態は、第2の実施形態で説明した速度センサ30に帰還ループ42やスイッチ部46、外部零点リセット端子48、アンプ44(帰還ループ42等)を設けた構成であるが、第1の実施形態で説明した速度センサ10に帰還ループ42等を設けた構成であってもよい。
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、周波数信号発生源12の変形例について説明する。すなわち周波数信号発生源12を構成する音叉型振動子14の代わりに双音叉型振動子を用いることができるので、第4の実施形態では双音叉型振動子について説明する。
図7は双音叉型振動子の説明図である。ここで図7(A)は双音叉振動片の概略平面図であり、図7(B)はカンチレバーの斜視図であり、図7(C)はカンチレバーに双音叉振動片を固着したときの概略斜視図である。双音叉型振動子50は、パッケージ(図示せず)の内部に双音叉振動片52とカンチレバー60を搭載して、これらを気密封止している。
図7(A)に示す双音叉振動片52は、2本の振動腕を平行に配置しており、これらの両端に基部56を設けている。この双音叉振動片52、すなわち基部56や振動腕54は圧電体で形成されていればよい。なお前記圧電体が水晶体であれば、発振周波数の安定性を始めとする双音叉振動片52の様々な特性が良好になる。そして各振動腕54に励振電極(図示せず)を設けており、この励振電極は、基部56に設けた接続電極(図示せず)を介して前記発振回路16と導通している。
また図7(B)に示すカンチレバー60は、前記パッケージ(双音叉型振動子)に固着される固定端部62と、前記パッケージに固着されない自由端部64とを有しており、固定端部62と自由端部64を板状の連結部66で接続したものである。そして連結部66の両面における中央部には溝部68を設けている。この溝部68を設けることにより、自由端部64が振れやすくなる。
このようなカンチレバー60には、図7(C)に示すように、連結部66の平面部分に対向させて双音叉振動片52を固着している。具体的には、カンチレバー60の固定端部62に双音叉振動片52の一方の基部56を固着し、自由端部64に双音叉振動片52の他方の基部56を固着している。なおカンチレバー60が曲がると、これに固着している双音叉振動片52も曲がり、振動腕54が引張られたり圧縮したりする。そして双音叉振動片52は、振動腕54が引張または圧縮することで発振周波数が変化する。このためカンチレバー60に慣性力が加わって曲がると双音叉振動片52も曲がるので、双音叉振動片52の発振周波数が変わる。
図8は双音叉振動片を配設する向きの説明図である。図8(A)に示すように双音叉振動片52は、一方の双音叉振動片52の平面部分と他方の双音叉振動片52の平面部分とを互いに対面する方向に向けて配設してある。すなわちカンチレバー60は、これに固着された双音叉振動片52の向きを互いに反対に向けるとともに、各双音叉振動片52の平面部分を同一方向に向けて配設することにより、双音叉振動片52の感度方向を逆にしている。
このように双音叉振動片52を配設した速度センサ10を移動体に搭載して、図8(A)において左から右へ移動体を加速させると、これとは反対方向に慣性力Fiが生じる。この慣性力によって双音叉振動片52はカンチレバー60とともに慣性力がかかる方向へ湾曲するので、一方の双音叉振動片52(図8(A)の右側に示すもの)には圧縮力Fsが加わり、他方の双音叉振動片52(図8(A)の左側に示すもの)には引張力Fsが加わる。これにより一方の双音叉振動片52の発振周波数は低くなり、他方の双音叉振動片52の発振周波数は高くなるので、前述した実施形態と同様に速度を求めることができる。また周波数信号発生源12に双音叉型振動子50を用いれば、1G当たり1000ppm程度の周波数変化を得ることができる。
また図8(B)に示すように、カンチレバー60の両面に双音叉振動片52を固着することにより、1つの双音叉型振動子50で2つの周波数信号発生源12を構成することもできる。具体的には、カンチレバー60や双音叉振動片52は、前述したものと同じものを用いればよい。そして連結部66の平面部分に対向しているカンチレバー60の両面、すなわちカンチレバー60の対向するそれぞれの面に双音叉振動片52を固着すればよい。
なお前述では移動体が停止の状態において位相比較器18に入力する2つの周波数信号の位相差を90°に設定した速度センサ10を用いて本発明を説明したが、位相差が90°以外の値でずれていても構わない。
すなわち、例えば移動体が自動車等の前進方向に対して主に速度検知するような用途の場合は、加速度センサの検知能力の殆どを前進方向に費やすことが望まれる。したがって、このような場合は、必ずしも位相比較器18に入力する2つの周波数信号の位相差を90°に設定する必要はなく、前進方向に対して速度検知幅を広くするよう位相差をずらしておくことが望ましく、例えば第1の実施形態においては予め移動体の運動状態が停止の状態のときに位相差>90°となるよう設定しておくことが望ましい。
また移動体が飛行機等の場合は、後進方向の速度を検知する必要が無いような用途の場合は、移動体が停止の状態において必ずしも位相比較器18に入力する2つの周波数信号に位相差を持たせるよう設定する必要は無く、位相差が零であっても構わない。
また加速度検出素子には、音叉振動片24や双音叉振動片52ばかりでなく、弾性表面波共振片を用いてもよい。
第1の実施形態に係る速度センサのブロック図である。 音叉振動片を配設する向きの説明図である。 速度センサの動作を説明するチャートである。 第2の実施形態に係る速度センサのブロック図である。 位相ずれ幅が小さくなることを説明するチャートである。 第3の実施形態に係る速度センサのブロック図である。 双音叉型振動子の説明図である。 双音叉振動片を配設する向きの説明図である。
符号の説明
10,30,40…速度センサ、12…周波数信号発生源、14…音叉型振動子、16…発振回路、18…位相比較器、20…低域通過フィルタ、24…音叉振動片、28…振動腕、42…帰還ループ、46…スイッチ部、52…双音叉振動片、54…振動腕、56…基部、60…カンチレバー。

Claims (12)

  1. 2つの周波数信号発生源を有し、
    少なくとも1つの前記周波数信号発生源が加速度検出片を有し、
    一方の前記周波数信号発生源が出力する周波数信号と、他方の前記周波数信号発生源が出力する周波数信号とを入力して位相差を求める位相比較器を設け、
    前記位相比較器の後段に低域通過フィルタを設け、
    前記加速度検出片が一定速度の状態にて前記位相比較器に入力する2つの周波数信号の周波数が略一致したものである、
    ことを特徴とする速度センサ。
  2. 前記加速度検出片の移動速度が零の状態にて前記位相比較器に入力する2つの周波数信号の間に位相差があることを特徴とする請求項1に記載の速度センサ。
  3. 前記2つの周波数信号発生源の移動速度が零の状態にて前記位相比較器に入力する2つの周波数信号の間に90°の位相差があることを特徴とする請求項1に記載の速度センサ。
  4. 前記2つの周波数信号発生源はいずれも加速度検出片を有し、一方の前記加速度検出片の感度方向と他方の前記加速度検出片の感度方向とを逆にして配設したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の速度センサ。
  5. 前記加速度検出片は音叉振動片であり、
    一方の前記周波数信号発生源を構成する前記音叉振動片の振動腕の延長方向と、他方の前記周波数信号発生源を構成する前記音叉振動片の振動腕の延長方向とを互いに対向する方向に向けて配設した、
    ことを特徴とする請求項4に記載の速度センサ。
  6. 前記周波数信号発生源は、双音叉振動片を備えた双音叉型振動子を備え、
    一方の前記周波数信号発生源を構成する前記双音叉振動片と、他方の前記周波数信号発生源を構成する前記双音叉振動片とを互いに対面する方向に向けて配設した、
    ことを特徴とする請求項4に記載の速度センサ。
  7. 前記周波数信号発生源は、双音叉振動片とカンチレバーとを備えた双音叉型振動子を備え、
    前記カンチレバーは、自由端部と、前記双音叉振動片に接合した固定端部とを備えるとともに、前記自由端部と前記固定端部とを接続した連結部を備え、
    前記固定端部に前記双音叉振動片の一方の基部を固着するとともに、前記自由端部に前記双音叉振動片の前記他方の基部を固着した構成を備え、
    一方の前記周波数信号発生源を構成する前記双音叉振動片と、他方の前記周波数信号発生源を構成する前記双音叉振動片とを互いに対面する方向に向けて配設した、
    ことを特徴とする請求項4に記載の速度センサ。
  8. 2つの前記周波数信号発生源は双音叉型振動子を備え、
    前記双音叉型振動子は、2つの双音叉振動片とカンチレバーを有し、
    前記カンチレバーは、自由端部と、前記双音叉振動片に接合した固定端部とを備えるとともに、前記自由端部と前記固定端部とを接続した連結部を備え、
    前記カンチレバーの対向するそれぞれの面における前記固定端部に前記双音叉振動片の一方の基部を固着するとともに、前記自由端部に前記双音叉振動片の他方の基部を固着した、
    ことを特徴とする請求項4に記載の速度センサ。
  9. 前記周波数信号発生源の後段に分周器を接続したことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の速度センサ。
  10. いずれか1つの前記周波数信号発生源が電圧制御型の周波数制御回路を備え、
    前記低域通過フィルタの後段と、いずれか1つの前記周波数信号発生源の前記周波数制御回路とを接続する帰還ループを設け、
    リセット信号によって前記帰還ループの開放と短絡とを制御するスイッチ部を前記帰還ループに設けた、
    ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の速度センサ。
  11. 前記音叉振動片および前記双音叉振動片を水晶体で形成したことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の速度センサ。
  12. 2つの周波数信号発生源を有し、
    少なくとも1つの前記周波数信号発生源が加速度検出片を有し、
    一方の前記周波数信号発生源が出力する周波数信号と、他方の前記周波数信号発生源が出力する周波数信号とを入力して位相差を求める位相比較器を設け、
    前記位相比較器の後段に低域通過フィルタを設け、
    いずれか1つの前記周波数信号発生源が電圧制御型の周波数制御回路を備え、
    前記低域通過フィルタの後段と、いずれか1つの前記周波数信号発生源の前記周波数制御回路とを接続する帰還ループを設け、
    前記帰還ループの開放と短絡とを制御するスイッチ部を設け、
    前記加速度検出片が一定速度の状態にて前記位相比較器に入力する2つの周波数信号の周波数が略一致した構成を設けた速度センサの調整方法であり、
    前記加速度検出片の運動状態が停止の状態のとき帰還ループを短絡するよう前記スイッチ部を制御し、前記2つの周波数信号発生源の位相差を調整する工程と、
    前記2つの周波数信号発生源の位相差を調整した後、前記帰還ループを開放するよう前記スイッチ部を制御する工程と、
    を有する速度センサの調整方法。
JP2006254414A 2006-09-20 2006-09-20 速度センサおよびその調整方法 Expired - Fee Related JP4775576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006254414A JP4775576B2 (ja) 2006-09-20 2006-09-20 速度センサおよびその調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006254414A JP4775576B2 (ja) 2006-09-20 2006-09-20 速度センサおよびその調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008076166A true JP2008076166A (ja) 2008-04-03
JP4775576B2 JP4775576B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=39348405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006254414A Expired - Fee Related JP4775576B2 (ja) 2006-09-20 2006-09-20 速度センサおよびその調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4775576B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011232144A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Seiko Epson Corp 物理量センサー

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0214909A (ja) * 1988-05-09 1990-01-18 Lord Corp 能動懸架装置における絶対速度を推定するハイブリツド・アナログ・デイジタル制御の方法と装置
JPH02248866A (ja) * 1989-03-23 1990-10-04 Toyo Commun Equip Co Ltd 加速度センサの梁構造
JPH0545373A (ja) * 1991-08-20 1993-02-23 Nec Corp 加速度センサ
JPH08304446A (ja) * 1995-05-08 1996-11-22 Murata Mfg Co Ltd 圧電型変位センサ
JPH09292290A (ja) * 1996-02-27 1997-11-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd センサ回路
JPH11325917A (ja) * 1998-02-12 1999-11-26 Ngk Insulators Ltd 振動子、振動型ジャイロスコ―プ、直線加速度計および回転角速度の測定方法
JP2001221279A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Canon Inc 能動制振装置
JP2002022445A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Yoshiro Tomikawa 運動センサ
JP2002243757A (ja) * 2001-02-19 2002-08-28 Murata Mfg Co Ltd 加速度センサ
JP2004521335A (ja) * 2000-12-22 2004-07-15 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 急速始動共振回路制御
WO2005101029A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. 力学量センサ

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0214909A (ja) * 1988-05-09 1990-01-18 Lord Corp 能動懸架装置における絶対速度を推定するハイブリツド・アナログ・デイジタル制御の方法と装置
JPH02248866A (ja) * 1989-03-23 1990-10-04 Toyo Commun Equip Co Ltd 加速度センサの梁構造
JPH0545373A (ja) * 1991-08-20 1993-02-23 Nec Corp 加速度センサ
JPH08304446A (ja) * 1995-05-08 1996-11-22 Murata Mfg Co Ltd 圧電型変位センサ
JPH09292290A (ja) * 1996-02-27 1997-11-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd センサ回路
JPH11325917A (ja) * 1998-02-12 1999-11-26 Ngk Insulators Ltd 振動子、振動型ジャイロスコ―プ、直線加速度計および回転角速度の測定方法
JP2001221279A (ja) * 2000-02-09 2001-08-17 Canon Inc 能動制振装置
JP2002022445A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Yoshiro Tomikawa 運動センサ
JP2004521335A (ja) * 2000-12-22 2004-07-15 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 急速始動共振回路制御
JP2002243757A (ja) * 2001-02-19 2002-08-28 Murata Mfg Co Ltd 加速度センサ
WO2005101029A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. 力学量センサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011232144A (ja) * 2010-04-27 2011-11-17 Seiko Epson Corp 物理量センサー

Also Published As

Publication number Publication date
JP4775576B2 (ja) 2011-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9551576B2 (en) MEMS inertial sensor and method of inertial sensing
US10557710B2 (en) Dual-axis ultra-robust rotation rate sensor for automotive applications
JP2015525872A5 (ja)
WO2005085758A1 (ja) 角速度センサ用音叉型振動子、この振動子を用いた角速度センサ及びこの角速度センサを用いた自動車
Zou et al. Non-linear frequency noise modulation in a resonant MEMS accelerometer
TWI531806B (zh) 兩用共振型磁力計
CN114964352B (zh) 激光干涉仪
US20220065892A1 (en) Laser Interferometer and Control Method for Laser Interferometer
CN110388907A (zh) 物理量传感器组件、倾斜仪以及构造物监视装置
JP4775576B2 (ja) 速度センサおよびその調整方法
KR19990016272A (ko) 2축 동시 측정용 압전 회전 센서 및 그 측정 회로
JP2008203181A (ja) 荷重変換用音叉振動装置
US11118906B2 (en) Oscillator circuit including oscillator
Varadan et al. Conformal MEMS-IDT gyroscopes and their comparison with fiber optic gyro
JP2008151632A (ja) 加速度検出装置
Zhao et al. A resonant MEMS accelerometer utilizing AC polarization
KR100613822B1 (ko) 진동형 마이크로 자이로 센서
US20230266161A1 (en) Laser interferometer
Liewald et al. A 100 kHz vibratory MEMS rate gyroscope with experimental verification of system model's frequency scaling
JP2008157766A (ja) 加速度検出装置
Zhao et al. A low power MEMS-ASIC silicon resonant accelerometor with sub-µg bias instability and±30g full-scale
JP2004309476A (ja) 振動型マイクロジャイロセンサ
JP2008190925A (ja) 加速度検出装置
JP2008151631A (ja) 加速度検出装置
Padovani et al. In-Plane and Out-of-Plane FM Accelerometers with 130 DB Dynamic Range Through Nems-Based Oscillators

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4775576

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees