JPH09292290A - センサ回路 - Google Patents
センサ回路Info
- Publication number
- JPH09292290A JPH09292290A JP8065943A JP6594396A JPH09292290A JP H09292290 A JPH09292290 A JP H09292290A JP 8065943 A JP8065943 A JP 8065943A JP 6594396 A JP6594396 A JP 6594396A JP H09292290 A JPH09292290 A JP H09292290A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensor
- output
- acceleration
- resonance frequency
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
- Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、物理的印加量が安定的にかつ正確
に検出でき、小型化が可能で、簡便な構成のセンサ回路
を提供することを目的とする。 【解決手段】 物理的印加量を前記振動体の共振周波数
の変化量として検出するセンサ12に対して、発振器1
1によりその共振周波数と略一致した電圧信号を入力
し、センサ12からの出力と発振器11からの出力とが
入力される位相比較器13で互いの位相差を検出し、平
滑器14で位相比較器からの出力を平滑化した後、発振
器12にフィードバックするセンサ回路である。
に検出でき、小型化が可能で、簡便な構成のセンサ回路
を提供することを目的とする。 【解決手段】 物理的印加量を前記振動体の共振周波数
の変化量として検出するセンサ12に対して、発振器1
1によりその共振周波数と略一致した電圧信号を入力
し、センサ12からの出力と発振器11からの出力とが
入力される位相比較器13で互いの位相差を検出し、平
滑器14で位相比較器からの出力を平滑化した後、発振
器12にフィードバックするセンサ回路である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサ回路に関
し、圧力、加速度、温度等の物理量を検出するセンサに
好適に使用可能なセンサ回路に関するものである。
し、圧力、加速度、温度等の物理量を検出するセンサに
好適に使用可能なセンサ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の加速度を検知するセンサを例とし
て、従来のセンサ回路について説明する。
て、従来のセンサ回路について説明する。
【0003】一般に、加速度センサには、圧電型、静電
容量型、抵抗歪型等種々の方式があるが、比較的感度が
良く簡単な構造のものに圧電型がある。
容量型、抵抗歪型等種々の方式があるが、比較的感度が
良く簡単な構造のものに圧電型がある。
【0004】そして、図12は、特開昭62ー2415
4号公報に記載された従来の圧電型加速度センサを示す
ものである。
4号公報に記載された従来の圧電型加速度センサを示す
ものである。
【0005】図12は、中心固定型のディスク状の加速
度センサを示し、基板101の中央突起部102上に、
振動板104を設け、この振動板104上に、1対の電
極105、107によって挟まれた圧電セラミック10
6が設けられている。振動板104は基板101に溶接
用環状突起を用いて溶着されている。
度センサを示し、基板101の中央突起部102上に、
振動板104を設け、この振動板104上に、1対の電
極105、107によって挟まれた圧電セラミック10
6が設けられている。振動板104は基板101に溶接
用環状突起を用いて溶着されている。
【0006】このような構成において、発生した加速度
は、基板101を経由して振動板104に伝達されて振
動板104を歪ませ、この歪んだ振動板104は圧電セ
ラミック106を歪ませ、圧電セラミック106からの
起電力が加速度に対応した出力として取り出されること
になる。
は、基板101を経由して振動板104に伝達されて振
動板104を歪ませ、この歪んだ振動板104は圧電セ
ラミック106を歪ませ、圧電セラミック106からの
起電力が加速度に対応した出力として取り出されること
になる。
【0007】このように、圧電素子の歪に対応して加速
度を測定する圧電型加速度センサの構成は、構造が簡単
であり、感度や加速度測定範囲等においても優れた利点
を有する。
度を測定する圧電型加速度センサの構成は、構造が簡単
であり、感度や加速度測定範囲等においても優れた利点
を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧電型加速度センサでは、圧電素子に発生する電荷を長
時間保持できないため、一定加速度を印加し続け場合に
生ずる直流成分の加速度を測定することが困難であっ
た。
圧電型加速度センサでは、圧電素子に発生する電荷を長
時間保持できないため、一定加速度を印加し続け場合に
生ずる直流成分の加速度を測定することが困難であっ
た。
【0009】また、センサ自体の小型化に向け、圧電素
子を小型化すると、静電容量が小さくなるため、低周波
域でのインピーダンスが大きくなり、自動車等の加速度
センサに要求される0.2〜200Hz付近の低周波の
加速度の検出が困難となってしまう。
子を小型化すると、静電容量が小さくなるため、低周波
域でのインピーダンスが大きくなり、自動車等の加速度
センサに要求される0.2〜200Hz付近の低周波の
加速度の検出が困難となってしまう。
【0010】本発明は、上記従来技術の課題を解決する
もので、直流成分の加速度等であっても安定的にかつ正
確に検出でき、小型化が可能で、簡便な構成のセンサ回
路を提供することを目的とする。
もので、直流成分の加速度等であっても安定的にかつ正
確に検出でき、小型化が可能で、簡便な構成のセンサ回
路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、物理的印加量を前記振動体の共振周波数
の変化量として検出するセンサに対して、発振器により
その共振周波数と略一致した電圧信号を入力し、センサ
からの出力と発振器からの出力とが入力される位相比較
器で互いの位相差を検出し、平滑器で位相比較器からの
出力を平滑化した後、発振器にフィードバックするセン
サ回路である。
に、本発明は、物理的印加量を前記振動体の共振周波数
の変化量として検出するセンサに対して、発振器により
その共振周波数と略一致した電圧信号を入力し、センサ
からの出力と発振器からの出力とが入力される位相比較
器で互いの位相差を検出し、平滑器で位相比較器からの
出力を平滑化した後、発振器にフィードバックするセン
サ回路である。
【0012】このような構成により、直流成分の加速度
等の物理的印加量が安定的にかつ正確に検出でき、小型
化が可能で、簡便な構成のセンサ回路を提供する。
等の物理的印加量が安定的にかつ正確に検出でき、小型
化が可能で、簡便な構成のセンサ回路を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載の本発明は、振動体
を有し、物理的印加量を前記振動体の共振周波数の変化
量として検出するセンサと、前記センサに前記共振周波
数と略一致した電圧信号を入力可能な発振器と、前記セ
ンサからの出力と発振器からの出力とが入力され互いの
位相差を検出する位相比較器と、前記位相比較器からの
出力を平滑化する平滑器とを有し、前記平滑器の出力
は、一方で前記発振器に入力されて前記センサに対する
フィードバックループ系を形成し、他方は前記センサの
出力となるセンサ回路である。
を有し、物理的印加量を前記振動体の共振周波数の変化
量として検出するセンサと、前記センサに前記共振周波
数と略一致した電圧信号を入力可能な発振器と、前記セ
ンサからの出力と発振器からの出力とが入力され互いの
位相差を検出する位相比較器と、前記位相比較器からの
出力を平滑化する平滑器とを有し、前記平滑器の出力
は、一方で前記発振器に入力されて前記センサに対する
フィードバックループ系を形成し、他方は前記センサの
出力となるセンサ回路である。
【0014】この構成では、まず定常状態ではセンサの
振動体は共振周波数で振動しており、励振部の信号と、
受信部の信号との間の位相差は一定値である。
振動体は共振周波数で振動しており、励振部の信号と、
受信部の信号との間の位相差は一定値である。
【0015】ここで、加速度等の物理量をセンサに印加
し振動体の応力を変化させたり、熱を加え温度変化を誘
起し振動体の長さを変化させると、共振周波数が変化す
るため、励振部と受信部の信号の位相差が変わる。
し振動体の応力を変化させたり、熱を加え温度変化を誘
起し振動体の長さを変化させると、共振周波数が変化す
るため、励振部と受信部の信号の位相差が変わる。
【0016】ついで、位相比較器でこの位相差を検出
し、平滑器で平滑化した後、出力信号を発振器に入力す
る。
し、平滑器で平滑化した後、出力信号を発振器に入力す
る。
【0017】この発振器からの出力信号の周波数は、変
化後の共振周波数に近い値となり、センサにフィードバ
ックされる。
化後の共振周波数に近い値となり、センサにフィードバ
ックされる。
【0018】そして、このフィードバックループを何度
か瞬時に繰り返すと、発振器の出力信号は変化後の共振
周波数に収束する。
か瞬時に繰り返すと、発振器の出力信号は変化後の共振
周波数に収束する。
【0019】この共振周波数の変化量がセンサ回路の出
力の変化量に対応し、この値を測定することにより、加
速度等の外因の印加物理量の大きさを検出する。
力の変化量に対応し、この値を測定することにより、加
速度等の外因の印加物理量の大きさを検出する。
【0020】より好適には、請求項2記載のように、更
に、平滑器からの出力を一方の入力とし、前記一方の入
力と所定の他方の入力とを加算する加算器を有し、前記
加算器の出力が発振器に入力される構成でもよい。
に、平滑器からの出力を一方の入力とし、前記一方の入
力と所定の他方の入力とを加算する加算器を有し、前記
加算器の出力が発振器に入力される構成でもよい。
【0021】また、請求項3記載のように、更に、平滑
器の出力を増幅する増幅器を有し、前記増幅器の出力
は、一方で発振器に向け入力されてフィードバックルー
プ系を形成し、他方は前記センサの出力となる構成でも
よい。
器の出力を増幅する増幅器を有し、前記増幅器の出力
は、一方で発振器に向け入力されてフィードバックルー
プ系を形成し、他方は前記センサの出力となる構成でも
よい。
【0022】また、請求項4記載のように、更に、物理
的印加量が印加されていない場合のセンサ回路の出力値
と一致した大きさを有する出力をする初期値発生器と、
前記初期値発生器からの出力とセンサからの平滑器を介
した出力とを減算する減算器とを有する構成であっても
よい。
的印加量が印加されていない場合のセンサ回路の出力値
と一致した大きさを有する出力をする初期値発生器と、
前記初期値発生器からの出力とセンサからの平滑器を介
した出力とを減算する減算器とを有する構成であっても
よい。
【0023】そして、請求項5記載のように、更に、セ
ンサの雰囲気温度の変化を補償する温度補償手段を有し
ていてもよい。
ンサの雰囲気温度の変化を補償する温度補償手段を有し
ていてもよい。
【0024】この温度補償手段は、請求項6記載のよう
に、センサの雰囲気温度の変化量に対応したセンサ回路
の出力値と、物理的印加量が印加されていない場合のセ
ンサ回路の出力値とを加算した出力をする温度補償器を
有するものでもよい。
に、センサの雰囲気温度の変化量に対応したセンサ回路
の出力値と、物理的印加量が印加されていない場合のセ
ンサ回路の出力値とを加算した出力をする温度補償器を
有するものでもよい。
【0025】または、温度補償手段は、請求項7記載の
ように、振動体を有し、温度変化量を前記振動体の共振
周波数の変化量として検出する第2のセンサを備えたも
のであってもよい。
ように、振動体を有し、温度変化量を前記振動体の共振
周波数の変化量として検出する第2のセンサを備えたも
のであってもよい。
【0026】具体的には、請求項8記載のように、第2
のセンサは、振動体を有して温度変化量を前記振動体の
共振周波数の変化量として検出し、更に、前記第2のセ
ンサに前記共振周波数と略一致した電圧信号を入力可能
な発振器と、前記第2のセンサからの出力と発振器から
の出力とが入力され互いの位相差を検出する位相比較器
と、前記位相比較器からの出力を平滑化する平滑器とか
ら前記第2のセンサに対するフィードバックループ系を
形成していることが好適である。
のセンサは、振動体を有して温度変化量を前記振動体の
共振周波数の変化量として検出し、更に、前記第2のセ
ンサに前記共振周波数と略一致した電圧信号を入力可能
な発振器と、前記第2のセンサからの出力と発振器から
の出力とが入力され互いの位相差を検出する位相比較器
と、前記位相比較器からの出力を平滑化する平滑器とか
ら前記第2のセンサに対するフィードバックループ系を
形成していることが好適である。
【0027】または、請求項9記載のように、第2のセ
ンサは、振動体を有して温度変化量を前記振動体の共振
周波数の変化量として検出し、請求項1記載のセンサの
発振器の出力が入力される構成であってもよい。
ンサは、振動体を有して温度変化量を前記振動体の共振
周波数の変化量として検出し、請求項1記載のセンサの
発振器の出力が入力される構成であってもよい。
【0028】以下、本発明の各実施の形態につき、図面
を参照しながら説明をする。 (実施の形態1)以下、本発明の第1の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
を参照しながら説明をする。 (実施の形態1)以下、本発明の第1の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0029】図1は、本実施の形態における加速度セン
サ(以後、Gセンサと称する。)の構成図であり、図1
(a)は平面図、図1(b)はそのX−Y断面図であ
る。
サ(以後、Gセンサと称する。)の構成図であり、図1
(a)は平面図、図1(b)はそのX−Y断面図であ
る。
【0030】図1において、1は支持梁であり、支持梁
1の先端部には慣性体2が設けられ、この支持梁1と慣
性体2で片持ち梁を形成している。
1の先端部には慣性体2が設けられ、この支持梁1と慣
性体2で片持ち梁を形成している。
【0031】そして、支持梁1上には振動体3があり、
この振動体3は励振部4、伝搬部5、受信部6から構成
される。
この振動体3は励振部4、伝搬部5、受信部6から構成
される。
【0032】この励振部4は、圧電素子を有し、電気信
号を機械振動に変換する。この機械振動は伝搬部5によ
り、受信部6に伝達される。
号を機械振動に変換する。この機械振動は伝搬部5によ
り、受信部6に伝達される。
【0033】そして、受信部6は、励振部4と同様に圧
電素子を含み、機械振動を電気信号に変換する。
電素子を含み、機械振動を電気信号に変換する。
【0034】ここで、外部から強制的に加速度を加えな
いときの加速度をG0とし、加速度G0での振動体3の共
振周波数をf0とするとき、このGセンサの入力部であ
る励振部4に、周波数fの信号を印加した時、センサ出
力部である受信部6の信号の振幅特性A及び、励振部4
と受信部6との位相差特性φは、各々図2の実線で示す
特性となる。
いときの加速度をG0とし、加速度G0での振動体3の共
振周波数をf0とするとき、このGセンサの入力部であ
る励振部4に、周波数fの信号を印加した時、センサ出
力部である受信部6の信号の振幅特性A及び、励振部4
と受信部6との位相差特性φは、各々図2の実線で示す
特性となる。
【0035】図2の実線の特性から判るように、位相差
φは、共振点の周囲では、周波数に比例して変化し、共
振点f0では、共振点の前後の位相差の最大値と最小値
の差の1/2の値となる。
φは、共振点の周囲では、周波数に比例して変化し、共
振点f0では、共振点の前後の位相差の最大値と最小値
の差の1/2の値となる。
【0036】次に、図1(b)の垂直方向に加速度G1
を強制的に加えた時、支持梁1には張力が発生し、振動
体3の伝搬部5にも対応して張力が発生する。
を強制的に加えた時、支持梁1には張力が発生し、振動
体3の伝搬部5にも対応して張力が発生する。
【0037】一方、張力をS、伝搬部5の線密度をσと
するとき、共振周波数fとの間には、(数1)の関係が
ある。
するとき、共振周波数fとの間には、(数1)の関係が
ある。
【0038】
【数1】 この式によれば、共振周波数fは、伝搬部5の張力Sの
平方根に比例し変位する。
平方根に比例し変位する。
【0039】そして、本実施形態のGセンサの構造で
は、張力Sは、加速度による力に比例するので、共振周
波数fは、印加加速度G1の平方根に比例して変化する
ことになる。
は、張力Sは、加速度による力に比例するので、共振周
波数fは、印加加速度G1の平方根に比例して変化する
ことになる。
【0040】しかし、実用上は、(数1)において定数
Cが相対的に大きいと考え、G0を中心とした所定の印
加加速度範囲では、共振周波数fは印加加速度G1、正
確には(G1−G0)に比例して変化する。
Cが相対的に大きいと考え、G0を中心とした所定の印
加加速度範囲では、共振周波数fは印加加速度G1、正
確には(G1−G0)に比例して変化する。
【0041】図3は、本実施の形態のGセンサに加速度
を印加したときの共振周波数の特性の一例を示し、共振
周波数は、印加加速度に比例して変化することを示して
いる。
を印加したときの共振周波数の特性の一例を示し、共振
周波数は、印加加速度に比例して変化することを示して
いる。
【0042】また、共振点前後の位相差の変化量をΦと
するとき、位相差φは共振点では常に一定値φ0(=Φ
/2)であり、加速度を印加した場合でも、振幅特性と
位相差特性は、加速度を加えていない場合と同様な特性
を呈する。
するとき、位相差φは共振点では常に一定値φ0(=Φ
/2)であり、加速度を印加した場合でも、振幅特性と
位相差特性は、加速度を加えていない場合と同様な特性
を呈する。
【0043】以上より、加速度G1が印加されたとき、
振幅及び位相差特性は図2の一点鎖線で示す特性となる
ことがわかる。
振幅及び位相差特性は図2の一点鎖線で示す特性となる
ことがわかる。
【0044】図4は、以上の特性を有する本実施の形態
のGセンサを用いて、加速度を検出するセンサ回路のブ
ロック図を示す。
のGセンサを用いて、加速度を検出するセンサ回路のブ
ロック図を示す。
【0045】図4において、11はVCO(電圧制御型
発振器)であって、入力電圧値に対応して発振周波数が
可変にでき、発振周波数の最大値と最小値は、各々対応
して設けられる抵抗(図示せず)の値を変えることによ
って自由に設定できる。
発振器)であって、入力電圧値に対応して発振周波数が
可変にでき、発振周波数の最大値と最小値は、各々対応
して設けられる抵抗(図示せず)の値を変えることによ
って自由に設定できる。
【0046】また、12はGセンサ、13は位相比較器
であって、位相比較器13は2つの入力間の位相差を検
出し、位相差に応じた信号を出力するものである。
であって、位相比較器13は2つの入力間の位相差を検
出し、位相差に応じた信号を出力するものである。
【0047】なお、位相比較器には、アナログタイプと
ディジタルタイプがあるが、アナログタイプは出力が入
力信号の振幅値に影響されるため、本実施の形態のよう
に入力値が変化する場合にはディジタルタイプが好適で
あり、ディジタルタイプとしては、一般的に排他的論理
和(EXOR)回路が用いられる。
ディジタルタイプがあるが、アナログタイプは出力が入
力信号の振幅値に影響されるため、本実施の形態のよう
に入力値が変化する場合にはディジタルタイプが好適で
あり、ディジタルタイプとしては、一般的に排他的論理
和(EXOR)回路が用いられる。
【0048】また、ディジタルタイプでは、入力がアナ
ログ信号の場合、その信号を増幅しクリップしてディジ
タル信号にする必要があるが、ここに示す位相比較器1
3にはその機能が含まれている。
ログ信号の場合、その信号を増幅しクリップしてディジ
タル信号にする必要があるが、ここに示す位相比較器1
3にはその機能が含まれている。
【0049】そして、このEXOR回路が用いられた位
相比較器13からは、位相差がパルス幅の長さで出力さ
れる。
相比較器13からは、位相差がパルス幅の長さで出力さ
れる。
【0050】次に、14は平滑器であり、入力信号を積
分して直流信号にする。15は直流増幅器であり、増幅
率を自由に設定できる機能を有する。
分して直流信号にする。15は直流増幅器であり、増幅
率を自由に設定できる機能を有する。
【0051】また、16は加算器、17はVCO入力電
圧調整器である。VCO入力電圧調整器17は、加算器
16への入力電圧VCを自由に設定できるものである。
圧調整器である。VCO入力電圧調整器17は、加算器
16への入力電圧VCを自由に設定できるものである。
【0052】また、18は減算器、19は初期値発生器
であり、初期値発生器19は減算器18への入力電圧V
0を自由に設定できるものである。
であり、初期値発生器19は減算器18への入力電圧V
0を自由に設定できるものである。
【0053】また20は加算器、21は基準値調整器で
あり、基準値調整器21は、所望の基準電圧VDを発生
できるものである。
あり、基準値調整器21は、所望の基準電圧VDを発生
できるものである。
【0054】以上のように構成されたセンサ回路につい
て、図1及び図4を参照しながらその動作を説明する。
て、図1及び図4を参照しながらその動作を説明する。
【0055】まず、Gセンサ12に外部から強制的に加
速度が印加されてない加速度G0の場合について説明す
る。
速度が印加されてない加速度G0の場合について説明す
る。
【0056】例えば、Gセンサ12が、地面に垂直に設
置されている場合には、G0=0となり、一方で水平に
設置されている場合には、G0は重力加速度となる。
置されている場合には、G0=0となり、一方で水平に
設置されている場合には、G0は重力加速度となる。
【0057】また、加速度G0時のGセンサ12におけ
る振動体3の共振周波数をf0とすると、VCO11の
発振周波数の最大値と最小値のほぼ中間値が、共振周波
数f0となるように設定しておき、そのVCO11の出
力信号が周波数f0であるような電圧を加算器16から
VCO11に入力し、そのVCO11からの出力信号を
Gセンサ12の励振部4に入力する。
る振動体3の共振周波数をf0とすると、VCO11の
発振周波数の最大値と最小値のほぼ中間値が、共振周波
数f0となるように設定しておき、そのVCO11の出
力信号が周波数f0であるような電圧を加算器16から
VCO11に入力し、そのVCO11からの出力信号を
Gセンサ12の励振部4に入力する。
【0058】このようにGセンサ12は、励振部4に周
波数f0の信号が印加されると、受信部6より位相差φ0
だけ異なった周波数f0の信号を出力する。
波数f0の信号が印加されると、受信部6より位相差φ0
だけ異なった周波数f0の信号を出力する。
【0059】ついで、位相比較器13は、VCO11G
とセンサ12の双方の出力信号を比較し、位相差φ0に
相当するパルス幅の信号を出力する。
とセンサ12の双方の出力信号を比較し、位相差φ0に
相当するパルス幅の信号を出力する。
【0060】そして、平滑器14は、そのパルス幅信号
を平滑にして直流信号にし、直流増幅器15は、平滑器
14の出力である直流信号を、予め設定された増幅率に
従って増幅し、出力信号V0を出力する。
を平滑にして直流信号にし、直流増幅器15は、平滑器
14の出力である直流信号を、予め設定された増幅率に
従って増幅し、出力信号V0を出力する。
【0061】ここで、フィードバック系においては、加
算器16は、直流増幅器15の出力信号V0を一方の入
力信号としながら、加算器16の出力値がVCO11の
発振周波数がf0となる入力電圧値と等しくなるように
VCO入力電圧調整器17を調整して得られた入力電圧
調整器17からの出力信号VCを他方の入力信号として
おり、加算器16からの出力信号はVCO11に入力さ
れる。
算器16は、直流増幅器15の出力信号V0を一方の入
力信号としながら、加算器16の出力値がVCO11の
発振周波数がf0となる入力電圧値と等しくなるように
VCO入力電圧調整器17を調整して得られた入力電圧
調整器17からの出力信号VCを他方の入力信号として
おり、加算器16からの出力信号はVCO11に入力さ
れる。
【0062】このように加算器16の出力をVCO11
にフィードバックするフィードバック系を採用すること
により、設定電圧値VC自体やセンサ12の状態を変化
させない限り、VCO11は共振周波数f0で発振を続
け、このフィードバックループの系は安定に動作をす
る。
にフィードバックするフィードバック系を採用すること
により、設定電圧値VC自体やセンサ12の状態を変化
させない限り、VCO11は共振周波数f0で発振を続
け、このフィードバックループの系は安定に動作をす
る。
【0063】原理的には、VCO11は、直流増幅器1
5の出力信号だけでも制御はできるが、フィードバック
量が多すぎたり少なすぎたりした場合は、系が不安定に
なリ発散したり、安定化するまでに時間を要したりする
ことが考えられる。
5の出力信号だけでも制御はできるが、フィードバック
量が多すぎたり少なすぎたりした場合は、系が不安定に
なリ発散したり、安定化するまでに時間を要したりする
ことが考えられる。
【0064】それ故、高速でかつ安定に系を動作させる
ために、直流増幅器15からの出力値、つまりフィード
バック量を適当な大きさにし、その過不足分をVCO入
力電圧調整器17の出力信号VCで調整した構成とした
ものである。
ために、直流増幅器15からの出力値、つまりフィード
バック量を適当な大きさにし、その過不足分をVCO入
力電圧調整器17の出力信号VCで調整した構成とした
ものである。
【0065】また、直流増幅器15は、平滑器14から
の出力が充分確保されている場合には必要ない。
の出力が充分確保されている場合には必要ない。
【0066】次に、本実施の形態における出力系につい
て説明をする。初期値発生器19で、加速度G0での直
流増幅器15の出力信号V0と等しい電圧を出力する。
て説明をする。初期値発生器19で、加速度G0での直
流増幅器15の出力信号V0と等しい電圧を出力する。
【0067】そして、この場合には、両者の信号の差を
取る減算器18の出力は0となる。ここで回路の電源
が、両極電源の場合には、減算器18の出力を加速度セ
ンサ回路の出力とすればよい。
取る減算器18の出力は0となる。ここで回路の電源
が、両極電源の場合には、減算器18の出力を加速度セ
ンサ回路の出力とすればよい。
【0068】また、回路の電源が、単極電源の場合に
は、基準値調整器21により、出力0の基準点を所望の
電圧値VD(一般に電源電圧の1/2の電圧値)に設定
し、その電圧値VDを加算器19にて減算器18の出力
と加算し、その加算器19の出力信号を加速度センサ回
路の出力とすることが好適である。
は、基準値調整器21により、出力0の基準点を所望の
電圧値VD(一般に電源電圧の1/2の電圧値)に設定
し、その電圧値VDを加算器19にて減算器18の出力
と加算し、その加算器19の出力信号を加速度センサ回
路の出力とすることが好適である。
【0069】さて、Gセンサ12において図1(b)の
垂直方向に加速度G1 が印加されたとすると、G0<G1
とすると、Gセンサ12の共振周波数fはf0よりも高
いf1となるが、VCO11の発振周波数がf0であるた
め図2に示したように、Gセンサ12の入出力間の位相
差φがφ0より大きくなる。
垂直方向に加速度G1 が印加されたとすると、G0<G1
とすると、Gセンサ12の共振周波数fはf0よりも高
いf1となるが、VCO11の発振周波数がf0であるた
め図2に示したように、Gセンサ12の入出力間の位相
差φがφ0より大きくなる。
【0070】そして、位相比較器13の出力信号のパル
ス幅が大きくなり、平滑器14の出力を増幅した直流増
幅器15及び加算器16の出力も対応して大きくなり、
VCO11の発振周波数はf1に近づき、一旦f1よりも
少し高くなる。
ス幅が大きくなり、平滑器14の出力を増幅した直流増
幅器15及び加算器16の出力も対応して大きくなり、
VCO11の発振周波数はf1に近づき、一旦f1よりも
少し高くなる。
【0071】すると、今度は、位相比較器13の入力間
の位相差であるGセンサ12の励振部4入力と受信部6
出力との位相差φがφ0より少し小さくなり、パルス幅
も少し狭くなり、平滑、増幅、加算された信号も、少し
小さくなるのでVCO11の発振周波数は加速度G1で
のセンサの共振周波数f1より少し低くなる。
の位相差であるGセンサ12の励振部4入力と受信部6
出力との位相差φがφ0より少し小さくなり、パルス幅
も少し狭くなり、平滑、増幅、加算された信号も、少し
小さくなるのでVCO11の発振周波数は加速度G1で
のセンサの共振周波数f1より少し低くなる。
【0072】このようなフィードバックループを瞬時の
うちに繰り返し、VCO11の発振周波数はf1に収束
していく。
うちに繰り返し、VCO11の発振周波数はf1に収束
していく。
【0073】そして、以後は、このフィードバックルー
プ系は安定に動作し、VCO11は共振周波数f1で発
振を続けることになる。
プ系は安定に動作し、VCO11は共振周波数f1で発
振を続けることになる。
【0074】なお、この収束の状態は平滑器14の積分
時定数と直流増幅器15の増幅率により決まり、積分時
定数が極端に小さ過ぎたり、増幅率が極端に大き過ぎる
場合には、発散することも考えられるため、時定数と増
幅率についてはそれを考慮した最適値に設定する必要が
ある。
時定数と直流増幅器15の増幅率により決まり、積分時
定数が極端に小さ過ぎたり、増幅率が極端に大き過ぎる
場合には、発散することも考えられるため、時定数と増
幅率についてはそれを考慮した最適値に設定する必要が
ある。
【0075】さて、印加加速度をG、VCO11の発振
周波数をf、Gセンサ12の励振部4、受信部6の入出
力間の位相差をφ、直流増幅器の出力をVとすると、こ
のフィードバックループ系のV−f特性、φ−V特性、
f−G−φ特性は図5のようになる。
周波数をf、Gセンサ12の励振部4、受信部6の入出
力間の位相差をφ、直流増幅器の出力をVとすると、こ
のフィードバックループ系のV−f特性、φ−V特性、
f−G−φ特性は図5のようになる。
【0076】これらを数式で表すと、各々下記の(数
2)、(数3)、(数4)のようになる。
2)、(数3)、(数4)のようになる。
【0077】
【数2】
【0078】
【数3】
【0079】
【数4】 ここで・KV,Kφ,Kf,KGは、比例定数であり、図
5から、KV>0,Kφ>0,Kf<0,KG>0であ
る。
5から、KV>0,Kφ>0,Kf<0,KG>0であ
る。
【0080】上式からf,V,φをGで表せば、各々下
記の(数5)、(数6)、(数7)のようになり、Δ
f、ΔV、Δφは、G−G0=ΔGに比例する。
記の(数5)、(数6)、(数7)のようになり、Δ
f、ΔV、Δφは、G−G0=ΔGに比例する。
【0081】
【数5】
【0082】
【数6】
【0083】
【数7】 ここで、(数7)においては、Δφ ΔGとなり、これ
は印加加速度が大きくなるに従い、共振点が大きくなる
ことを意味している。
は印加加速度が大きくなるに従い、共振点が大きくなる
ことを意味している。
【0084】そこで、Δφ−ΔG特性式より、Δφを0
に近づけるためには、KG/(1−KV・Kφ・Kf)を
小さくすればよいが、KGを小さくすると分解能が低下
する。
に近づけるためには、KG/(1−KV・Kφ・Kf)を
小さくすればよいが、KGを小さくすると分解能が低下
する。
【0085】そこで、KV、Kφ、Kfの値を大きくすれ
ばよく、つまり、VCO11の可変周波数レンジを広く
したり、直流増幅器15の増幅率を大きくしたり、Gセ
ンサ12のQ(尖頭度)を高くすることにより、φをφ
0に近づかせることができることがわかる。
ばよく、つまり、VCO11の可変周波数レンジを広く
したり、直流増幅器15の増幅率を大きくしたり、Gセ
ンサ12のQ(尖頭度)を高くすることにより、φをφ
0に近づかせることができることがわかる。
【0086】一方、(数5)と(数7)より、以下の
(数8)が求められ、図5(c)中の直線tで示され
る。
(数8)が求められ、図5(c)中の直線tで示され
る。
【0087】
【数8】 それ故、KV・Kφを大きくすることにより、直線tの
傾きは小さくなり、φはφ0に近づいていく。
傾きは小さくなり、φはφ0に近づいていく。
【0088】つまり、フィードバックループ系で得られ
る周波数、つまりVCO11の発振周波数は、Gセンサ
12の共振周波数と見做すことができ、直流増幅器15
の出力変位量は、Gセンサ12に印加された加速度の変
位量に比例する。
る周波数、つまりVCO11の発振周波数は、Gセンサ
12の共振周波数と見做すことができ、直流増幅器15
の出力変位量は、Gセンサ12に印加された加速度の変
位量に比例する。
【0089】次に、出力系において、フィードバック系
が落ちついた直流増幅器15の出力V1とすると、減算
器18の出力はV1−V0となり、これはセンサの共振周
波数の変化量f1−f0に比例する。
が落ちついた直流増幅器15の出力V1とすると、減算
器18の出力はV1−V0となり、これはセンサの共振周
波数の変化量f1−f0に比例する。
【0090】つまり、減算器18は、電圧値0を基準と
し、印加加速度の変位量G1−G0に比例した信号V1−
V0を出力する。
し、印加加速度の変位量G1−G0に比例した信号V1−
V0を出力する。
【0091】ここで、前述したように、回路の電源が、
両極電源の場合には、この減算器18の出力を加速度セ
ンサ回路の出力とすればよい。
両極電源の場合には、この減算器18の出力を加速度セ
ンサ回路の出力とすればよい。
【0092】また、回路の電源が、単極電源の場合に
は、加算器20に入力され、電圧値V Dを基準にし、印
加加速度の変化量に比例した電圧、(V1−V0)+VD
を出力することになる。
は、加算器20に入力され、電圧値V Dを基準にし、印
加加速度の変化量に比例した電圧、(V1−V0)+VD
を出力することになる。
【0093】以上のように、本実施の形態によれば、外
部より加速度等の物理的な変化を印加することにより共
振周波数が変化するセンサ12を用い、センサ12の共
振周波数で発振するVCO11の出力をセンサ12に入
力し、センサ12への入力信号と、センサ12からの出
力信号を、位相比較器13に入力して位相差を検出し、
位相比較器13からの位相差検出した出力信号を平滑器
14に入力し、平滑器14からの積分平滑した出力信号
が、VCO11にフィードバックされることにより、フ
ィードバックループ系を構成する。
部より加速度等の物理的な変化を印加することにより共
振周波数が変化するセンサ12を用い、センサ12の共
振周波数で発振するVCO11の出力をセンサ12に入
力し、センサ12への入力信号と、センサ12からの出
力信号を、位相比較器13に入力して位相差を検出し、
位相比較器13からの位相差検出した出力信号を平滑器
14に入力し、平滑器14からの積分平滑した出力信号
が、VCO11にフィードバックされることにより、フ
ィードバックループ系を構成する。
【0094】そして、出力系は、このようにGセンサ1
2がフィードバックされながら平滑器14から積分平滑
して出力される出力信号を用いて、Gセンサの出力とす
るため、センサに印加された加速度等の物理量を安定か
つ正確に検出できる。
2がフィードバックされながら平滑器14から積分平滑
して出力される出力信号を用いて、Gセンサの出力とす
るため、センサに印加された加速度等の物理量を安定か
つ正確に検出できる。
【0095】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態について図面を参照しながら説明する。
施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0096】本実施の形態は、実施の形態1で説明した
Gセンサ12を用い、更に雰囲気温度の変化にも対応で
きるようにしたものである。
Gセンサ12を用い、更に雰囲気温度の変化にも対応で
きるようにしたものである。
【0097】ここで、本実施の形態におけるGセンサ1
2は、実施の形態1で説明をしたように圧電素子で構成
される励振部4は、電気信号を機械振動に変換し、伝搬
部5を介して圧電素子で構成される受信部6に伝達さ
れ、機械振動を電気信号に変換する構成であるから、加
速度以外の印加物理量の大きさ、例えば、本実施の形態
では、Gセンサ12の周囲の温度にも影響を受ける。
2は、実施の形態1で説明をしたように圧電素子で構成
される励振部4は、電気信号を機械振動に変換し、伝搬
部5を介して圧電素子で構成される受信部6に伝達さ
れ、機械振動を電気信号に変換する構成であるから、加
速度以外の印加物理量の大きさ、例えば、本実施の形態
では、Gセンサ12の周囲の温度にも影響を受ける。
【0098】具体的には、Gセンサの周囲の温度が変化
すると、振動体3の伝搬部5が以下の(数9)に従い温
度に比例して伸縮する。
すると、振動体3の伝搬部5が以下の(数9)に従い温
度に比例して伸縮する。
【0099】
【数9】 ここで、αは線膨脹率(無機材料では10〜100×1
0-6/℃)、Tは温度、L0はT=T0(0℃)での長さ
である。
0-6/℃)、Tは温度、L0はT=T0(0℃)での長さ
である。
【0100】それ故、伝搬部5の長さを半波長とする共
振周波数は、以下の(数10)により、高温では伝搬部
5が長くなるため低くなり、低温では逆に短くなるので
高くなる。
振周波数は、以下の(数10)により、高温では伝搬部
5が長くなるため低くなり、低温では逆に短くなるので
高くなる。
【0101】
【数10】 ここで、fは共振周波数、vは伝搬速度である。
【0102】(数10)から判るように、線膨脹率αが
小さいため、温度変化幅が100℃程度の狭い範囲で
は、共振周波数fはほぼ直線的に負の傾きを持ち変化す
る。
小さいため、温度変化幅が100℃程度の狭い範囲で
は、共振周波数fはほぼ直線的に負の傾きを持ち変化す
る。
【0103】このGセンサに、実際に温度変化を与えた
ときの周波数特性を図7に示す。図7によれば、直流増
幅器15からは、高温で低電圧、低温で高電圧となり、
近似的には、温度に反比例した電圧信号が、出力される
傾向を有することがわかる。
ときの周波数特性を図7に示す。図7によれば、直流増
幅器15からは、高温で低電圧、低温で高電圧となり、
近似的には、温度に反比例した電圧信号が、出力される
傾向を有することがわかる。
【0104】図6に本実施の形態におけるセンサ回路の
ブロック図を示す。図6の構成は、図1に示す実施の形
態におけるセンサ回路のブロック図において、初期値発
生器9を、温度補償器22に置き換えたものであり、そ
れ以外の構成は同様である。
ブロック図を示す。図6の構成は、図1に示す実施の形
態におけるセンサ回路のブロック図において、初期値発
生器9を、温度補償器22に置き換えたものであり、そ
れ以外の構成は同様である。
【0105】この温度補償器22の具体的構成を図8に
示す。図8(a)は、その一例を示し、温度補償器22
は、温度上昇と共に抵抗値が大きくなる感温素子RTと
抵抗器R1 、R2とを組み合わ構成したものであり、3
個の抵抗値を選択することにより、所望の抵抗特性を得
ることができる。
示す。図8(a)は、その一例を示し、温度補償器22
は、温度上昇と共に抵抗値が大きくなる感温素子RTと
抵抗器R1 、R2とを組み合わ構成したものであり、3
個の抵抗値を選択することにより、所望の抵抗特性を得
ることができる。
【0106】また図8(b)は、他の一例を示し、感温
素子RTとA/DコンバータとROM及びD/Aコンバ
ータとを組み合わせたものであり、所望の特性をROM
テーブルに書き込むことにより、更に精度のよい温度補
償機能を有する。
素子RTとA/DコンバータとROM及びD/Aコンバ
ータとを組み合わせたものであり、所望の特性をROM
テーブルに書き込むことにより、更に精度のよい温度補
償機能を有する。
【0107】以上のような構成において、以下動作を説
明をする。まず、Gセンサ12に外部から強制的に加速
度が印加されていない(G0)時、直流増幅器15から
の出力は、雰囲気温度に起因して共振周波数が変位した
量(ΔfT)に相応する電圧変位量ΔVTだけ変位する。
明をする。まず、Gセンサ12に外部から強制的に加速
度が印加されていない(G0)時、直流増幅器15から
の出力は、雰囲気温度に起因して共振周波数が変位した
量(ΔfT)に相応する電圧変位量ΔVTだけ変位する。
【0108】よって、その出力値は以下の(数11)と
なる。
なる。
【0109】
【数11】 この電圧値は、温度補償器22の出力値VTと等しいの
で、両方の差を取る減算器18の出力は0となる。
で、両方の差を取る減算器18の出力は0となる。
【0110】ここで、回路の電源が両極電源の場合は、
減算器18の出力を加速度センサ回路の出力とするが、
単極電源の場合は、基準値調整器21で出力0の基準点
を所望の電圧値VD(一般に電源電圧の1/2の電圧
値)に設定し、その電圧値VDを加算器20にて減算器
18の出力と加算し、加算結果である加算器19の出力
を加速度センサ回路の出力とすることもできる。
減算器18の出力を加速度センサ回路の出力とするが、
単極電源の場合は、基準値調整器21で出力0の基準点
を所望の電圧値VD(一般に電源電圧の1/2の電圧
値)に設定し、その電圧値VDを加算器20にて減算器
18の出力と加算し、加算結果である加算器19の出力
を加速度センサ回路の出力とすることもできる。
【0111】次に、Gセンサ12に図1の断面図の垂直
方向に、雰囲気温度の変化を伴いながら加速度G1が印
加されたとき、Gセンサ12の共振周波数は、雰囲気温
度の変化に起因して共振周波数がΔfT変位し、f0+Δ
fTとなる。
方向に、雰囲気温度の変化を伴いながら加速度G1が印
加されたとき、Gセンサ12の共振周波数は、雰囲気温
度の変化に起因して共振周波数がΔfT変位し、f0+Δ
fTとなる。
【0112】更に加え、その変移した周波数を基準に印
加加速度に比例した以下の(数12)の増加分を生じ
る。
加加速度に比例した以下の(数12)の増加分を生じ
る。
【0113】
【数12】 ここで、Gセンサの熱膨脹率αが小さいため、ΔfT /
f0 1とした。
f0 1とした。
【0114】よって、結果として生じる共振周波数は以
下の(数13)となり、直流増幅器15の出力は、以下
の(数14)となる。
下の(数13)となり、直流増幅器15の出力は、以下
の(数14)となる。
【0115】
【数13】
【0116】
【数14】 一方、温度補償器22には、サーミスタ、セラミスタ等
の温度検出素子が含まれており、Gセンサ12の環境の
温度変化に起因して直流増幅器15から出力される電圧
成分と同等の電圧値VTを発生する。
の温度検出素子が含まれており、Gセンサ12の環境の
温度変化に起因して直流増幅器15から出力される電圧
成分と同等の電圧値VTを発生する。
【0117】よって、減算器18の出力は、以下の(数
15)のようになり、雰囲気温度に依存せず、0を基準
にし、印加加速度の変化量に比例した電圧を出力する。
15)のようになり、雰囲気温度に依存せず、0を基準
にし、印加加速度の変化量に比例した電圧を出力する。
【0118】
【数15】 また、加算器19用いた場合も、以下の(数16)のよ
うになり、電圧値VDを基準にし、印加加速度の変化量
に比例した電圧を出力する。
うになり、電圧値VDを基準にし、印加加速度の変化量
に比例した電圧を出力する。
【0119】
【数16】 以上のように、本実施の形態によれば、センサ12の雰
囲気温度が変化したときの出力電圧値の変化分と同じ電
圧値VTを発生する温度補償器22を設け、減算器18
で互いを減算することにより、減算器出力はセンサの雰
囲気温度に依存せず、センサに印加された加速度を正確
に検出できる。
囲気温度が変化したときの出力電圧値の変化分と同じ電
圧値VTを発生する温度補償器22を設け、減算器18
で互いを減算することにより、減算器出力はセンサの雰
囲気温度に依存せず、センサに印加された加速度を正確
に検出できる。
【0120】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態について図面を参照しながら説明する。
施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0121】本実施の形態は、実施の形態2における温
度補償器22の代わりに、加速度には感応しないが、温
度に感応して共振周波数を変位するセンサを別途設けた
ものである。
度補償器22の代わりに、加速度には感応しないが、温
度に感応して共振周波数を変位するセンサを別途設けた
ものである。
【0122】図9は、本実施の形態における加速度セン
サの平面図及び断面図を示し、図10は、本実施の計形
態におけるセンサ回路のブロック図である。
サの平面図及び断面図を示し、図10は、本実施の計形
態におけるセンサ回路のブロック図である。
【0123】図9(b)において、図9(a)における
A−B断面に対応して示されるGセンサは、図1で示す
Gセンサの支持梁1と振動体3の伝搬部5とを一体化し
た構成を有し、図9(c)において、図9(a)におけ
るC−D断面に対応して示されるTセンサは、Gセンサ
と同様の振動体構造を有するが、梁構造は持たない構成
である。
A−B断面に対応して示されるGセンサは、図1で示す
Gセンサの支持梁1と振動体3の伝搬部5とを一体化し
た構成を有し、図9(c)において、図9(a)におけ
るC−D断面に対応して示されるTセンサは、Gセンサ
と同様の振動体構造を有するが、梁構造は持たない構成
である。
【0124】より詳細には、図9において、31は支持
梁、32は慣性体、33、43は振動体、34、44は
励振部、35、45は伝搬部、36、46は受信部であ
り、図1の符号1から6の構造に各々対応している。
梁、32は慣性体、33、43は振動体、34、44は
励振部、35、45は伝搬部、36、46は受信部であ
り、図1の符号1から6の構造に各々対応している。
【0125】また、37、47は貫通部であって、振動
体33、43の感度を良好にすべくすべくその両側に設
けたものである。
体33、43の感度を良好にすべくすべくその両側に設
けたものである。
【0126】また、38は貫通部であって、慣性体32
を変位可能とすべく設けたものである。
を変位可能とすべく設けたものである。
【0127】ここで、GセンサとTセンサとは、振動体
33、43の構造が全く同じであり、共振周波数特性、
温度依存特性等も実質的には同様である。
33、43の構造が全く同じであり、共振周波数特性、
温度依存特性等も実質的には同様である。
【0128】それ故、梁構造を持たないTセンサは、加
速度のような外部からの圧力に対しては感応せず、温度
変化を検出するセンサとして用いられ、各基本動作は実
施の形態1と同様である。
速度のような外部からの圧力に対しては感応せず、温度
変化を検出するセンサとして用いられ、各基本動作は実
施の形態1と同様である。
【0129】この2個のセンサを各々設けた構成の回路
について説明する。図10において、符号11から17
の構成要素は、実施の形態1、2と同様であり、フィー
ドバックループを形成しているが、Gセンサとしては、
図9(a),(b)で示したGセンサを用いる。
について説明する。図10において、符号11から17
の構成要素は、実施の形態1、2と同様であり、フィー
ドバックループを形成しているが、Gセンサとしては、
図9(a),(b)で示したGセンサを用いる。
【0130】また、61はVCO、62はTセンサであ
って、図9(a),(c)のTセンサを用いる。63は
位相比較器、64は平滑器、65は直流増幅器、66は
加算器、67はVCO入力電圧調整器であり、これら
は、Gセンサのフィードバックループと同様の構成であ
る。
って、図9(a),(c)のTセンサを用いる。63は
位相比較器、64は平滑器、65は直流増幅器、66は
加算器、67はVCO入力電圧調整器であり、これら
は、Gセンサのフィードバックループと同様の構成であ
る。
【0131】そして、68は減算器、69は加算器、7
0は基準値調整器であり、これらは実施の形態1、2と
同様の構成である。
0は基準値調整器であり、これらは実施の形態1、2と
同様の構成である。
【0132】以上のような構成において、次に動作を説
明する。まず、Gセンサ52及びTセンサ62に対し
て、外部から強制的に加速度のような力が印加されてな
い場合、Gセンサ52及びTセンサ62は、共振周波数
特性、温度依存特性が同じであるため、同様の回路構成
とすることによって、直流増幅器15及び65の出力値
は等しく前述の(数11)の値となり、減算器68の出
力値は0となる。
明する。まず、Gセンサ52及びTセンサ62に対し
て、外部から強制的に加速度のような力が印加されてな
い場合、Gセンサ52及びTセンサ62は、共振周波数
特性、温度依存特性が同じであるため、同様の回路構成
とすることによって、直流増幅器15及び65の出力値
は等しく前述の(数11)の値となり、減算器68の出
力値は0となる。
【0133】よって、減算器68の出力値、場合によっ
ては加算器69の出力値は、センサ52、62の置かれ
ている雰囲気温度に依存しない。
ては加算器69の出力値は、センサ52、62の置かれ
ている雰囲気温度に依存しない。
【0134】次に、Gセンサ52及びTセンサ62に対
して、外部から強制的に加速度G1が印加された時、T
センサ62は梁構造のような可動部を持たず固定されて
いるため、加速度には感応せず、直流増幅器65の出力
は、温度にのみ起因した変位量を含む電圧値VTを安定
的に示す。
して、外部から強制的に加速度G1が印加された時、T
センサ62は梁構造のような可動部を持たず固定されて
いるため、加速度には感応せず、直流増幅器65の出力
は、温度にのみ起因した変位量を含む電圧値VTを安定
的に示す。
【0135】これに対して、Gセンサ52は、印加加速
度と温度の双方に感応するため、共振周波数は、前述の
(数13)で示す値となり、直流増幅器15の出力は、
加速度と温度に起因した変位量を含む電圧値を安定的に
示す。
度と温度の双方に感応するため、共振周波数は、前述の
(数13)で示す値となり、直流増幅器15の出力は、
加速度と温度に起因した変位量を含む電圧値を安定的に
示す。
【0136】よって、減算器68の出力値、場合によっ
ては加算器69の出力は、印加加速度G1に比例した値
となり、温度に依存しない加速度を正確に検出すること
ができる。
ては加算器69の出力は、印加加速度G1に比例した値
となり、温度に依存しない加速度を正確に検出すること
ができる。
【0137】以上のように、本実施の形態によれば、加
速度等の応力と温度等の伸縮とを双方検出できるセンサ
と、温度等による伸縮をのみ検出できるセンサとを設け
ることにより、温度等の環境変化に依存せず、センサに
印加された加速度を正確に検出することができる。
速度等の応力と温度等の伸縮とを双方検出できるセンサ
と、温度等による伸縮をのみ検出できるセンサとを設け
ることにより、温度等の環境変化に依存せず、センサに
印加された加速度を正確に検出することができる。
【0138】なお、本実施の形態でのセンサの振動体の
構造は、実施の形態1の構造と同じものでもよい。
構造は、実施の形態1の構造と同じものでもよい。
【0139】(実施の形態4)以下、本発明の第4の実
施の形態について図面を参照しながら説明する。
施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0140】本実施の形態は、実施の形態3におけるV
CO61、加算器66及びVCO入力電圧調整器67を
設けていない回路構成に関し、特に説明しない部分は実
施の形態3と同様である。
CO61、加算器66及びVCO入力電圧調整器67を
設けていない回路構成に関し、特に説明しない部分は実
施の形態3と同様である。
【0141】図11において、符号11から17の構成
要素は、実施の形態3と同様であり、フィードバックル
ープを形成しているが、Gセンサとしては、図9
(a),(b)で示したGセンサを用いる。
要素は、実施の形態3と同様であり、フィードバックル
ープを形成しているが、Gセンサとしては、図9
(a),(b)で示したGセンサを用いる。
【0142】また、61はVCO、62はTセンサであ
って、図9(a),(c)のTセンサを用いる。63は
位相比較器、64は平滑器、65は直流増幅器であり、
これらは、実施の形態3と同様であるが、Tセンサ62
独自のフィードバックループは形成していない。
って、図9(a),(c)のTセンサを用いる。63は
位相比較器、64は平滑器、65は直流増幅器であり、
これらは、実施の形態3と同様であるが、Tセンサ62
独自のフィードバックループは形成していない。
【0143】そして、68は減算器、69は加算器、7
0は基準値調整器であり、これらは実施の形態3と同様
の構成である。
0は基準値調整器であり、これらは実施の形態3と同様
の構成である。
【0144】ここで、Tセンサ62は、Gセンサ52用
のVCO11からの出力信号をTセンサ62用にも用い
ることにし、Tセンサ62側の位相比較器63へも入力
をする。
のVCO11からの出力信号をTセンサ62用にも用い
ることにし、Tセンサ62側の位相比較器63へも入力
をする。
【0145】以上のような構成において、次に動作を説
明する。まず、Gセンサ52及びTセンサ62に対し
て、外部から強制的に加速度のような力が印加されてな
い場合、Gセンサ52及びTセンサ62は、共振周波数
特性、温度依存特性が同じであるため、VCO11をG
センサ52のみならずTセンサ62側にも共用すること
ができ、直流増幅器15及び65の出力値は等しく前述
の(数11)の値となり、減算器68の出力値は0とな
る。
明する。まず、Gセンサ52及びTセンサ62に対し
て、外部から強制的に加速度のような力が印加されてな
い場合、Gセンサ52及びTセンサ62は、共振周波数
特性、温度依存特性が同じであるため、VCO11をG
センサ52のみならずTセンサ62側にも共用すること
ができ、直流増幅器15及び65の出力値は等しく前述
の(数11)の値となり、減算器68の出力値は0とな
る。
【0146】よって、減算器68の出力値、場合によっ
ては加算器69の出力値は、センサ52、62の置かれ
ている雰囲気温度に依存しない。
ては加算器69の出力値は、センサ52、62の置かれ
ている雰囲気温度に依存しない。
【0147】次に、Gセンサ52及びTセンサ62に対
して、外部から強制的に加速度G1が印加された時、T
センサ62は梁構造のような可動部を持たず固定されて
いるため、加速度には感応せず、直流増幅器65の出力
は、温度にのみ起因した変位量を含む電圧値VTとな
る。
して、外部から強制的に加速度G1が印加された時、T
センサ62は梁構造のような可動部を持たず固定されて
いるため、加速度には感応せず、直流増幅器65の出力
は、温度にのみ起因した変位量を含む電圧値VTとな
る。
【0148】これに対して、Gセンサ52は、印加加速
度と温度の双方に感応するため、共振周波数は、前述の
(数13)で示す値となり、直流増幅器15の出力は、
加速度と温度に起因した変位量を含む電圧値となる。
度と温度の双方に感応するため、共振周波数は、前述の
(数13)で示す値となり、直流増幅器15の出力は、
加速度と温度に起因した変位量を含む電圧値となる。
【0149】よって、実施の形態3と同様に、減算器6
8の出力値、場合によっては加算器69の出力は、印加
加速度G1に比例した値となり、温度に依存しない加速
度を正確に検出することができる。
8の出力値、場合によっては加算器69の出力は、印加
加速度G1に比例した値となり、温度に依存しない加速
度を正確に検出することができる。
【0150】以上のように、本実施の形態によれば、加
速度等の応力と温度等の伸縮とを双方検出できるセンサ
と、温度等による伸縮をのみ検出できるセンサとを設け
ることにより、温度等の環境変化に依存せず、センサに
印加された加速度を正確に検出することができる。
速度等の応力と温度等の伸縮とを双方検出できるセンサ
と、温度等による伸縮をのみ検出できるセンサとを設け
ることにより、温度等の環境変化に依存せず、センサに
印加された加速度を正確に検出することができる。
【0151】なお、本実施の形態でのセンサの振動体の
構造も、実施の形態1の構造と同じものでもよい。
構造も、実施の形態1の構造と同じものでもよい。
【0152】また、以上の実施の形態において、Gセン
サは慣性体に近い側を励振部、遠い側を受信部とした
が、その逆にしてもよい。
サは慣性体に近い側を励振部、遠い側を受信部とした
が、その逆にしてもよい。
【0153】
【発明の効果】以上のように本発明は、外部より加速度
等の物理的、環境的変化を印加することにより共振周波
数が変位するセンサを用い、VCO、センサ、位相比較
器、平滑器からフィードバック系を形成し、このフィー
ドバック系の出力の変位量を求めることにより、センサ
への印加量を、動的静的を問わず、安定的に精度よく検
出できる。
等の物理的、環境的変化を印加することにより共振周波
数が変位するセンサを用い、VCO、センサ、位相比較
器、平滑器からフィードバック系を形成し、このフィー
ドバック系の出力の変位量を求めることにより、センサ
への印加量を、動的静的を問わず、安定的に精度よく検
出できる。
【0154】また、センサの雰囲気温度変化を補償する
構成とし、具体的にはフィードバック系の出力と温度補
償回路の出力との差を求めること、あるいはフィードバ
ック系の出力と温度のみを検出するセンサの出力との差
を求めることにより、雰囲気温度に依存せず、外部から
の加速度等の印加量を正確に検出することができる。
構成とし、具体的にはフィードバック系の出力と温度補
償回路の出力との差を求めること、あるいはフィードバ
ック系の出力と温度のみを検出するセンサの出力との差
を求めることにより、雰囲気温度に依存せず、外部から
の加速度等の印加量を正確に検出することができる。
【図1】本発明の実施の形態1における加速度センサの
平面図及び断面図
平面図及び断面図
【図2】同センサの周波数特性図
【図3】同センサの加速度特性図
【図4】同センサ回路のブロック図
【図5】同センサ回路のループ系各部の特性図
【図6】本発明の実施の形態2におけるセンサ回路のブ
ロック図
ロック図
【図7】同センサの温度特性図
【図8】同温度補償器の構成図
【図9】本発明の実施の形態3における加速度センサの
平面図及び断面図
平面図及び断面図
【図10】同センサ回路のブロック図
【図11】本発明の実施の形態4における加速度センサ
回路のブロック図
回路のブロック図
【図12】従来の加速度センサの断面図
1 支持梁 2 慣性体 3 振動体 4 励振部 5 伝搬部 6 受信部 10 温度補償器 11 電圧制御型発振器(VCO) 12 Gセンサ 13 位相比較器 14 平滑器 15 直流増幅器 16 加算器 17 VCO入力電圧調整器 18 減算器 19 初期値発生器 20 加算器 21 基準値調整器 22 温度補償器 31 支持梁 32 慣性体 33 振動体 34 励振部 35 伝搬部 36 受信部 37 貫通部 43 振動体 44 励振部 45 伝搬部 46 受信部 47 貫通部 52 Gセンサ 61 電圧制御型発振器(VCO) 62 Tセンサ 63 位相比較器 64 平滑器 65 直流増幅器 66 加算器 67 VCO入力電圧調整器 68 減算器 69 加算器 70 基準値調整器
フロントページの続き (72)発明者 寒川 潮 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 前田 修子 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 佐藤 健夫 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 振動体を有し、物理的印加量を前記振動
体の共振周波数の変化量として検出するセンサと、前記
センサに前記共振周波数と略一致した電圧信号を入力可
能な発振器と、前記センサからの出力と発振器からの出
力とが入力され互いの位相差を検出する位相比較器と、
前記位相比較器からの出力を平滑化する平滑器とを有
し、前記平滑器の出力は、一方で前記発振器に入力され
て前記センサに対するフィードバックループ系を形成
し、他方は前記センサの出力となるセンサ回路。 - 【請求項2】 更に、平滑器からの出力を一方の入力と
し、前記一方の入力と所定の他方の入力とを加算する加
算器を有し、前記加算器の出力が発振器に入力される請
求項1記載のセンサ回路。 - 【請求項3】 更に、平滑器の出力を増幅する増幅器を
有し、前記増幅器の出力は、一方で発振器に向け入力さ
れてフィードバックループ系を形成し、他方は前記セン
サの出力となる請求項1または2記載のセンサ回路。 - 【請求項4】 更に、物理的印加量が印加されていない
場合のセンサ回路の出力値と一致した大きさを有する出
力をする初期値発生器と、前記初期値発生器からの出力
とセンサからの平滑器を介した出力とを減算する減算器
とを有する請求項1から3のいずれか記載のセンサ回
路。 - 【請求項5】 更に、センサの雰囲気温度の変化を補償
する温度補償手段を有する請求項1から4のいずれか記
載のセンサ回路。 - 【請求項6】 温度補償手段は、センサの雰囲気温度の
変化量に対応したセンサ回路の出力値と、物理的印加量
が印加されていない場合のセンサ回路の出力値とを減算
した出力をする温度補償器を有する請求項5記載のセン
サ回路。 - 【請求項7】 温度補償手段は、振動体を有し、温度変
化量を前記振動体の共振周波数の変化量として検出する
第2のセンサを備えた請求項5記載のセンサ回路。 - 【請求項8】 第2のセンサは、振動体を有して温度変
化量を前記振動体の共振周波数の変化量として検出し、
更に、前記第2のセンサに前記共振周波数と略一致した
電圧信号を入力可能な発振器と、前記第2のセンサから
の出力と発振器からの出力とが入力され互いの位相差を
検出する位相比較器と、前記位相比較器からの出力を平
滑化する平滑器とから前記第2のセンサに対するフィー
ドバックループ系を形成する請求項7記載のセンサ回
路。 - 【請求項9】 第2のセンサは、振動体を有して温度変
化量を前記振動体の共振周波数の変化量として検出し、
請求項1記載のセンサの発振器の出力が入力される請求
項7記載のセンサ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8065943A JPH09292290A (ja) | 1996-02-27 | 1996-03-22 | センサ回路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-39444 | 1996-02-27 | ||
JP3944496 | 1996-02-27 | ||
JP8065943A JPH09292290A (ja) | 1996-02-27 | 1996-03-22 | センサ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09292290A true JPH09292290A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=26378831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8065943A Pending JPH09292290A (ja) | 1996-02-27 | 1996-03-22 | センサ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09292290A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008076166A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Epson Toyocom Corp | 速度センサおよびその調整方法 |
JP2008281558A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-11-20 | Panasonic Corp | センサ |
JP2010169550A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Epson Toyocom Corp | 応力検出装置 |
US7797437B2 (en) | 2000-11-24 | 2010-09-14 | Columbitech Ab | Method for handover between heterogeneous communications networks |
KR101297654B1 (ko) * | 2011-11-11 | 2013-08-21 | 국방과학연구소 | 평행판 전극 타입 공진형 센서의 온도 보상 방법과 온도 및 공진 제어루프 시스템 |
JP2014130012A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | センサ、マルチセンサ、検出装置、荷重検出方法及び温度検出方法 |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP8065943A patent/JPH09292290A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7797437B2 (en) | 2000-11-24 | 2010-09-14 | Columbitech Ab | Method for handover between heterogeneous communications networks |
JP2008076166A (ja) * | 2006-09-20 | 2008-04-03 | Epson Toyocom Corp | 速度センサおよびその調整方法 |
JP2008281558A (ja) * | 2007-04-13 | 2008-11-20 | Panasonic Corp | センサ |
JP2010169550A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Epson Toyocom Corp | 応力検出装置 |
KR101297654B1 (ko) * | 2011-11-11 | 2013-08-21 | 국방과학연구소 | 평행판 전극 타입 공진형 센서의 온도 보상 방법과 온도 및 공진 제어루프 시스템 |
JP2014130012A (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | センサ、マルチセンサ、検出装置、荷重検出方法及び温度検出方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5806364A (en) | Vibration-type angular velocity detector having sensorless temperature compensation | |
US20140000365A1 (en) | Vibratory gyroscope | |
JP2009200888A (ja) | Mems発振器 | |
US20020100322A1 (en) | Vibrating gyroscope and temperature-drift adjusting method therefor | |
JPH09292290A (ja) | センサ回路 | |
JPH10221083A (ja) | 振動型ジャイロ装置 | |
US5902931A (en) | Vibration gyroscope | |
EP0696721B1 (en) | Vibration control apparatus having oscillation frequency regulation | |
JP2998248B2 (ja) | 角速度センサ装置 | |
EP0663584B1 (en) | Vibration control device for vibration of gyroscopes | |
US5854428A (en) | Vibration gyroscope | |
JPS6338110A (ja) | ジヤイロ装置 | |
JPH0641888B2 (ja) | Sawフオ−スセンサ | |
JPH10332504A (ja) | 圧力センサ | |
JPH08304446A (ja) | 圧電型変位センサ | |
JPH09159459A (ja) | 振動ジャイロ | |
RU2282162C1 (ru) | Способ компенсации аддитивной температурной погрешности датчика с вибрирующим элементом | |
JPH07260493A (ja) | 振動ジャイロにおける角速度検出回路 | |
JP3395394B2 (ja) | 振動制御装置 | |
JPH07270165A (ja) | 振動ジャイロ装置 | |
RU2322652C1 (ru) | Способ компенсации температурной погрешности датчика с вибрирующим элементом | |
RU2323422C2 (ru) | Способ компенсации мультипликативной температурной погрешности датчика с вибрирующим элементом (варианты) | |
JPH07167660A (ja) | 振動ジャイロスコープ | |
JP2000171258A (ja) | 振動ジャイロ | |
RU2319121C1 (ru) | Способ компенсации температурной погрешности датчика с вибрирующим элементом |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040401 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041124 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050322 |