JP3395394B2 - 振動制御装置 - Google Patents

振動制御装置

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JP3395394B2
JP3395394B2 JP20540594A JP20540594A JP3395394B2 JP 3395394 B2 JP3395394 B2 JP 3395394B2 JP 20540594 A JP20540594 A JP 20540594A JP 20540594 A JP20540594 A JP 20540594A JP 3395394 B2 JP3395394 B2 JP 3395394B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、圧電形振動
ジャイロに用いる振動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の振動ジャイロとしては、例えば、
図11に示すようなものがある。この振動ジャイロにお
いては、振動子4を構成する圧電素子2,3を、それぞ
れインピーダンス素子Z1 ,Z2 を経て駆動装置6の出
力側に接続すると共に、この駆動装置6の出力側をさら
に他のインピーダンス素子Z3 を経て容量素子Cにも接
続して、これら圧電素子2,3および容量素子Cに、駆
動装置6からの駆動信号を同時に印加するようにしてい
る。
【0003】また、インピーダンス素子Z1 ,Z2 と圧
電素子2,3とのそれぞれの接続点における出力は合成
し、その合成出力と、インピーダンス素子Z3 および容
量素子Cの接続点における出力とを差動増幅器7に供給
して、その差動出力を駆動装置6に帰還することにより
振動子4を自励振動させるようにし、さらに、これらイ
ンピーダンス素子Z1 ,Z2 と圧電素子2,3とのそれ
ぞれの接続点における出力を他の差動増幅器8に供給し
て、この差動増幅器8の出力に基づいて角速度検出信号
を得るようにしている。
【0004】ここで、振動子4は、例えば、図12に示
すように、横断面形状が四角形を成し、共振点を有する
振動体1の一側面1aに圧電素子2を、その側面1aと
隣接する他の側面1bに圧電素子3をそれぞれ形成した
もの、図13に示すように、振動体1の同一側面上に幅
方向に分割して圧電素子2,3を形成したもの、図14
に示すように、振動体1の対向する側面上に幅方向にず
らして圧電素子2,3を形成したもの、あるいは、図1
5に示すように、振動体1の対向する側面に実質的に一
つの圧電素子2として作用するように、それぞれ圧電素
子2a,2bを形成してこれらを並列接続すると共に、
他の対向する側面にも実質的に一つの圧電素子3として
作用するように、それぞれ圧電素子3a,3bを形成し
てこれらを並列接続したものが用いられる。
【0005】また、その他の振動子4として、図16に
示すように、横断面形状が三角形を成し、共振点を有す
る振動体1の二つの側面に圧電素子2,3を形成したも
のや、図17に示すように、横断面形状が円形を成し、
共振点を有する振動体1の円周側面に圧電素子2,3を
形成したもの等、種々の横断面形状を有する振動体の側
面に実質的に二つの圧電素子を形成したものが用いられ
る。なお、ここでは、図12〜図17で例示したよう
に、振動体1に実質的に二つの圧電素子2,3を形成し
て成る振動子4を、図18に示すように表すものとす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す従来の振動ジャイロにあっては、駆動装置6から
の駆動信号をインピーダンス素子Z1 ,Z2 を介して圧
電素子2,3に印加するようにしているため、振動子4
の機械的直列共振周波数fS 近傍において、圧電素子
2,3のインピーダンスが低下した際に、圧電素子2,
3に印加される信号レベルが低下して、差動増幅器7の
出力が最大となる周波数と、振動子4の機械的直列共振
周波数fS とが一致しなくなる。この現象を、図19お
よび図20を参照して、以下に説明する。
【0007】図19AおよびBは、図12で示した構成
の振動子4のアドミッタンス|Y|の周波数特性および
位相特性の測定例を示すもので、図20AおよびBは、
差動増幅器7の伝達特性および位相特性を示すものであ
る。図11に示す振動ジャイロでは、圧電素子2,3
が、それぞれインピーダンス素子Z1 ,Z2 に直列に接
続されているため、これら圧電素子2,3に印加される
信号レベルは、図19Aから|Y|の大きい機械的直列
共振周波数fS 近傍において低下し、|Y|の小さい機
械的並列共振周波数fa 近傍において増大することが理
解される。このため、差動増幅器7の出力は、印加信号
レベルの高い機械的並列共振周波数fa の影響を受け
て、その最大値を示す周波数は、図20Aに示されるよ
うに、機械的並列共振周波数fa 寄りにシフトしてしま
う。
【0008】また、振動子4は、一つの圧電素子につい
て、図21に等価回路を示すように、コイルL1 ,コン
デンサC1 および抵抗R1 の直列共振回路に、制動容量
Cdを並列に接続した並列共振回路で表され、インピー
ダンス素子Z1 ,Z2 は、例えば、抵抗、コンデンサ等
が用いられるため、例えば、インピーダンス素子Z1
2 として抵抗を用いた場合、印加信号は、インピーダ
ンス素子Z1 ,Z2 の抵抗値に対する制動容量Cdの値
によって決定される位相変化をも生じることになる。こ
のため、印加信号のレベルおよび位相は、ともに振動子
4のインピーダンス変化に伴って複雑に変動してしま
い、差動増幅器7の出力が最大となる周波数が、機械的
並列共振周波数fa 寄りとなってしまう。
【0009】さらにまた、振動子4の等価定数、すなわ
ち制動容量Cd、コイルL1 ,コンデンサC1 および抵
抗R1 は、個々に異なる温度依存性を有するため、周囲
温度の変化により差動増幅器7の出力が最大となる周波
数が変化する。ここで、自励振動は、差動増幅器7の出
力が最大となる周波数において生じるため、周囲温度の
変化によって、自励振動の設定周波数が変動し易くな
る。
【0010】また、振動子4の機械的品質係数Qm は、
圧電素子2側の値と、圧電素子3側の値とが正確に一致
しているものでないため、自励振動の設定周波数の変動
に伴って、インピーダンス素子Z1 ,Z2 と圧電素子
2,3の接続点の出力に差を生じることになり、ヌル電
圧の発生、変動を生じ易くなる。
【0011】さらに、振動子4は、その圧電素子2,3
にインピーダンス素子Z1 ,Z2 が接続され、全体とし
て高インピーダンスとなるため、圧電素子2,3とイン
ピーダンス素子Z1 ,Z2 とのそれぞれの接続点におい
て、電気的ノイズの影響を受け易いという問題もある。
【0012】この発明の第1の目的は、上述した従来の
問題点に着目してなされたもので、振動子を、その機械
的直列共振周波数fS にほぼ一致した周波数で安定して
自励振動させることができるよう適切に構成した振動制
御装置を提供することを目的とする。
【0013】この発明の第2の目的は、振動子を、その
機械的直列共振周波数fS にほぼ一致した周波数で安定
して自励振動させることができると共に、ヌル電圧をも
有効に低減できるよう適切に構成した振動制御装置を提
供することを目的とする。
【0014】この発明の第3の目的は、振動子を、その
機械的直列共振周波数fS に正確に一致した周波数で安
定して自励振動させることができるよう適切に構成した
振動制御装置を提供することを目的とする。
【0015】この発明の第4の目的は、振動子を、その
機械的直列共振周波数fS に正確に一致した周波数で安
定して自励振動させることができると共に、ヌル電圧の
発生やその変動を有効に低減できるよう適切に構成した
振動制御装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための、第1の発明は、共振点を有する振動体の側面
に実質一対の圧電素子を有する振動子と、この振動子の
駆動信号を出力する信号出力端子を有する駆動装置と、
それぞれ帰還用入力端子を有する第1および第2の帰還
増幅器と、帰還用入力端子および信号用入力端子を有す
る第3の帰還増幅器とを有し、前記第1または第2の帰
還増幅器の帰還用入力端子を、一方の圧電素子の一方の
電極に、第2または第1の帰還増幅器の帰還用入力端子
を、他方の圧電素子の一方の電極にそれぞれ結合し、前
記第3の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一対の圧電素
子のそれぞれ他方の電極に結合し、その信号用入力端子
を前記駆動装置の信号出力端子に結合して、該第3の帰
還増幅器の出力信号に基づく信号を、前記駆動装置に帰
還するよう構成したことを特徴とするものである。
【0017】上記第2の目的を達成するための、第2の
発明は、共振点を有する振動体の側面に実質一対の圧電
素子を有する振動子と、この振動子の駆動信号を出力す
る信号出力端子を有する駆動装置と、それぞれ帰還用入
力端子を有する第1および第2の帰還増幅器と、帰還用
入力端子および信号用入力端子を有する第3の帰還増幅
器とを有し、前記第1または第2の帰還増幅器の帰還用
入力端子を、一方の圧電素子の一方の電極に、第2また
は第1の帰還増幅器の帰還用入力端子を、他方の圧電素
子の一方の電極にそれぞれ結合し、前記第3の帰還増幅
器の帰還用入力端子を、一対の圧電素子のそれぞれ他方
の電極に結合し、その信号用入力端子を前記駆動装置の
信号出力端子に結合して、該第3の帰還増幅器の出力信
号に基づく信号を、前記駆動装置に帰還すると共に、前
記第1および第2の帰還増幅器のそれぞれの帰還用入力
端子に供給するよう構成したことを特徴とするものであ
る。
【0018】上記第3の目的を達成するための、第3の
発明は、共振点を有する振動体の側面に実質一対の圧電
素子を有する振動子と、この振動子の駆動信号を出力す
る信号出力端子および該振動子の制動容量の補償信号を
出力する補償信号出力端子を有する駆動装置と、それぞ
れ帰還用入力端子を有する第1および第2の帰還増幅器
と、帰還用入力端子および信号用入力端子を有する第3
の帰還増幅器とを有し、前記第1または第2の帰還増幅
器の帰還用入力端子を、一方の圧電素子の一方の電極
に、第2または第1の帰還増幅器の帰還用入力端子を、
他方の圧電素子の一方の電極にそれぞれ結合し、前記第
3の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一対の圧電素子の
それぞれ他方の電極に結合すると共に、前記駆動装置の
補償信号出力端子に結合し、その信号用入力端子を前記
駆動装置の信号出力端子に結合して、該第3の帰還増幅
器の出力信号に基づく信号を、前記駆動装置に帰還する
よう構成したことを特徴とするものである。
【0019】上記第4の目的を達成するための、第4の
発明は、共振点を有する振動体の側面に実質一対の圧電
素子を有する振動子と、この振動子の駆動信号を出力す
る信号出力端子および該振動子の制動容量の補償信号を
出力する補償信号出力端子を有する駆動装置と、それぞ
れ帰還用入力端子を有する第1および第2の帰還増幅器
と、帰還用入力端子および信号用入力端子を有する第3
の帰還増幅器とを有し、前記第1または第2の帰還増幅
器の帰還用入力端子を、一方の圧電素子の一方の電極
に、第2または第1の帰還増幅器の帰還用入力端子を、
他方の圧電素子の一方の電極にそれぞれ結合し、前記第
3の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一対の圧電素子の
それぞれ他方の電極に結合すると共に、前記駆動装置の
補償信号出力端子に結合し、その信号用入力端子を前記
駆動装置の信号出力端子に結合して、該第3の帰還増幅
器の出力信号に基づく信号を、前記駆動装置に帰還する
と共に、前記第1および第2の帰還増幅器のそれぞれの
帰還用入力端子に供給するよう構成したことを特徴とす
るものである。
【0020】前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づく
信号は、前記第3の帰還増幅器の出力信号と前記駆動信
号とを合成して生成する。
【0021】前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づく
信号は、前記第3の帰還増幅器の出力信号と前記補償信
号とを合成して生成する。
【0022】前記補償信号の振幅および位相は、前記振
動子の制動容量の値に対応して変化させることが、前記
振動子の制動容量をより正確に補償する点で好ましい。
【0023】前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づく
信号は、可変抵抗を経て前記第1および第2の帰還増幅
器のそれぞれの帰還用入力端子に供給し、前記第1およ
び第2の帰還増幅器の少なくとも一方の帰還抵抗は、可
変帰還抵抗をもって構成することが、実質一対の圧電素
子の相互の等価抵抗差および制動容量差を補って、ヌル
電圧の発生を有効に防止する点で好ましい。
【0024】前記第1および第2の帰還増幅器の出力の
差を検出する差動増幅器を設けることが、角速度を検出
する点で好ましい。
【0025】
【作用】第1の発明においては、実質一対の圧電素子の
それぞれ一方の電極を、第1,第2の帰還増幅器のそれ
ぞれの帰還用入力端子に結合し、それぞれ他方の電極
を、第3の帰還増幅器の帰還用入力端子に結合して、こ
の第3の帰還増幅器の信号用入力端子を駆動装置の信号
出力端子に結合すると共に、該第3の帰還増幅器の出力
信号に基づく信号を駆動装置に帰還しているので、駆動
装置に帰還される信号は、振動子の機械的直列共振周波
数にほぼ一致した周波数で最大となる。したがって、振
動子を、その機械的直列共振周波数にほぼ一致した周波
数で自励振動させることが可能となる。
【0026】第2の発明においては、第1の発明におい
て、さらに第3の帰還増幅器の出力信号に基づく信号
を、第1,第2の帰還増幅器のそれぞれの帰還用入力端
子にも供給するようにしているので、振動子を、そのほ
ぼ自励振動周波数において安定して動作させることがで
きる他、実質一対の圧電素子の等価抵抗差を補うことが
でき、第1,第2の帰還増幅器の出力の差、すなわちヌ
ル電圧を有効に低減することが可能となる。
【0027】第3の発明においては、実質一対の圧電素
子のそれぞれ一方の電極を、第1,第2の帰還増幅器の
それぞれの帰還用入力端子に結合し、それぞれ他方の電
極を第3の帰還増幅器の帰還用入力端子に結合すると共
に、駆動装置の補償信号出力端子に結合し、この第3の
帰還増幅器の信号用入力端子を駆動装置の信号出力端子
に結合すると共に、該第3の帰還増幅器の出力信号に基
づく信号を駆動装置に帰還しているので、駆動装置に帰
還される信号は、振動子の機械的直列共振周波数に正確
に一致した周波数で最大となる。したがって、振動子
を、その機械的直列共振周波数に正確に一致した周波数
で自励振動させることが可能となる。
【0028】第4の発明においては、第3の発明におい
て、さらに第3の帰還増幅器の出力信号に基づく信号
を、第1,第2の帰還増幅器のそれぞれの帰還用入力端
子にも供給するようにしているので、振動子を、その自
励振動周波数において安定して動作させることができる
他、実質一対の圧電素子の等価抵抗差を補うことがで
き、第1,第2の帰還増幅器の出力の差、すなわちヌル
電圧やその変動を有効に低減することが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して説明する。図1は、この発明の第1実施例を示す
もので、角速度を検出する振動ジャイロに適用したもの
である。図1において、従来技術で述べた部分と同様の
部分には同一の符号を付してある。この実施例では、図
12〜図17に示したような振動子4、すなわち共振点
を有する種々の横断面形状の振動体1の側面に実質的に
二つの圧電素子2,3を形成してなる振動子4の振動を
制御する。
【0030】図1において、圧電素子2,3の一方の電
極は、第1,第2の帰還増幅器10L,10Rの帰還用
入力端子12L,12Rにそれぞれ接続し、他方の電極
は、第3の帰還増幅器17の帰還用入力端子33に共通
に接続する。この第3の帰還増幅器17の信号用入力端
子35は、駆動装置6の駆動信号を出力する信号出力端
子9に接続し、これにより振動子4を駆動するようにす
る。また、第3の帰還増幅器17の出力端子38は、差
動増幅器22の反転入力端子に結合し、この差動増幅器
22の非反転入力端子は、駆動装置6の信号出力端子9
に結合して、差動増幅器22において第3の帰還増幅器
17の出力信号と、駆動装置6からの駆動信号との差を
検出し、その出力信号を駆動装置6の入力端子14に帰
還して、振動子4を自励振動させるようにする。また、
帰還増幅器10L,10Rの出力は、差動増幅器20に
供給し、これにより振動子4に作用する角速度によって
生じるコリオリの力を電圧として検出するようにする。
【0031】なお、第1,第2の帰還増幅器10L,1
0Rの出力側と、対応する帰還用入力端子12L,12
R側との間には、それぞれ帰還抵抗RfL ,RfR を接
続すると共に、その一方の帰還抵抗、この実施例では、
帰還抵抗RfR を可変帰還抵抗をもって構成する。ま
た、第3の帰還増幅器17の出力側と、その帰還用入力
端子33との間には、帰還抵抗RfM を接続する。
【0032】この実施例によれば、第3の帰還増幅器1
7の出力信号に基づいて差動増幅器22から駆動装置6
に帰還される信号は、駆動装置6から信号出力端子9に
出力される信号とは位相が180°異なるが、その振幅
は振動子4の機械的直列共振周波数にほぼ一致した周波
数で最大となる。したがって、振動子を、その機械的直
列共振周波数にほぼ一致した周波数で自励振動させるこ
とが可能となる。また、第2の帰還増幅器10Rの帰還
抵抗RfR を可変帰還抵抗をもって構成しているので、
これにより角速度が作用しないときの第1,第2の帰還
増幅器10L,10Rの出力の差、すなわち差動増幅器
20の出力がゼロとなるように調整することができる。
したがって、ヌル電圧を有効に低減でき、角速度を高精
度で検出することができる。
【0033】図2は、この発明の第2実施例を示すもの
である。この実施例は、図1に示す第1実施例におい
て、差動増幅器22の出力を可変抵抗VRを経て第1,
第2の帰還増幅器10L,10Rの帰還用入力端子12
L,12Rにも供給するようにしたもので、その他の構
成は第1実施例と同様である。
【0034】このように、差動増幅器22の出力、すな
わち駆動信号と位相が180°異なる信号を、可変抵抗
VRを経て第1,第2の帰還増幅器10L,10Rの帰
還用入力端子12L,12Rに供給すれば、これにより
圧電素子2,3の相互の等価抵抗差を補って、第1,第
2の帰還増幅器10L,10Rの帰還抵抗RfL ,可変
帰還抵抗RfR に、コリオリの力に対応した電流、すな
わち虚数成分の電流のみが流れるようにすることができ
る。しかも、これら帰還抵抗RfL および可変帰還抵抗
RfR に流れる虚数成分の電流は、可変帰還抵抗RfR
の調整により、角速度が作用しないときに互いに等しく
することができ、これによって圧電素子2,3の相互の
制動容量差を補うことができる。したがって、差動増幅
器20の出力におけるヌル電圧の発生を極めて小さく抑
えることができ、角速度をより高精度で検出することが
できる。
【0035】図3は、この発明の第3実施例を示すもの
である。この実施例では、図1に示す第1実施例におい
て、駆動装置6として、振動子4の制動容量の補償信号
を出力する補償信号出力端子13を有するものを用い、
この補償信号出力端子13をコンデンサCcを経て第3
の帰還増幅器17の帰還用入力端子33に結合して、圧
電素子2,3の他方の電極側の信号と補償信号とを合成
すると共に、この補償信号を、駆動信号に代えて差動増
幅器22の非反転入力端子に供給するようにしたもの
で、その他の構成は図1と同様である。なお、コンデン
サCcは、好適には、振動子4の制動容量Cdの温度依
存生に対応する温度依存性を有するものを用いる。
【0036】図4は、図3に示す補償信号出力端子13
を有する駆動装置6の構成の一例を示すものである。こ
の駆動装置6は、反転増幅器15および非反転増幅器1
6を有し、入力端子14からの信号を反転増幅器15で
増幅し、その出力を補償信号として補償信号出力端子1
3に供給すると共に、非反転増幅器16で増幅して、駆
動信号として信号出力端子9に供給する。すなわち、こ
の例では、信号出力端子9に供給される駆動信号と、補
償信号出力端子13に供給される補償信号との位相を同
相とすると共に、それらの振幅比を非反転増幅器16の
入力端子側の抵抗RN およびRfD の組み合わせによっ
て適切に設定するようにする。
【0037】図5AおよびBは、図3において、振動子
4として図19および図20の測定に用いたのと同じも
のを用いて、差動増幅器22の出力の伝達特性および位
相特性を測定した結果を示すものである。
【0038】図3に示す第3実施例によれば、圧電素子
2,3に流れる電流成分のうち、それぞれの制動容量C
dに係わる虚数成分は、コンデンサCC を経て合成され
る補償信号により打ち消されるので、第3の帰還増幅器
17の帰還抵抗RfM には、圧電素子2,3を流れる電
流成分のうちの実数成分のみが流れることになる。した
がって、図5A,Bに示す測定結果からも明らかなよう
に、差動増幅器22の電圧利得は、振動子4の機械的直
列共振周波数fS において最大となるので、振動子4を
その機械的直列共振周波数fS に正確に一致した周波数
で安定して自励振動させることができる。また、この機
械的直列共振周波数fS での自励振動は、コンデンサC
cとして、振動子4の制動容量Cdの温度依存性に対応
する温度依存性を有するものを用いることにより、より
安定化させることができる。
【0039】図6は、図3に示す駆動装置6の他の構成
例を示すものである。この駆動装置6は、反転増幅器1
5a、自動利得制御回路(以下、AGC回路と呼ぶ)2
8および非反転増幅器25,16aを有し、入力端子1
4からの入力信号を反転増幅器15aで反転増幅してA
GC回路28に供給する。AGC回路28は、比較器2
3および振幅制御器24を有し、比較器23において、
反転増幅器15aからの信号を直流化して基準レベルと
比較し、その比較結果に応じた直流信号を生成して、振
幅制御器24に供給する。振幅制御器24は、例えばF
ETを有し、このFETのソース・ドレイン通路に反転
増幅器15aの出力信号を供給し、ゲートに比較器23
からの出力を供給して、比較器23の出力に基づいて反
転増幅器15aの出力信号の振幅を制御する。なお、A
GC回路28は、この例に限らず、例えば、集積化され
た乗算器等を用いて構成することもできる。
【0040】AGC回路28で振幅制御された信号は、
非反転増幅器25で所定の大きさに増幅して、その出力
を補償信号として補償信号出力端子13に供給する他、
非反転増幅器16aで増幅して駆動信号として信号出力
端子9に供給する。すなわち、図4におけると同様に、
信号出力端子9に供給される駆動信号と、補償信号出力
端子13に供給される補償信号との位相を同相とすると
共に、それらの振幅比を非反転増幅器16aの入力端子
側の抵抗RN およびRfD の組み合わせによって適切に
設定するようにする。
【0041】図6に示す駆動装置6を用いれば、図3に
おいて、周囲温度の変化により圧電素子2,3のそれぞ
れの等価抵抗等が増加または減少して、圧電素子2,3
を通過する合成電流が減少または増加し、それに伴って
駆動装置6の入力端子14に帰還される差動増幅器22
の出力が減少または増加すると、比較器23の出力が下
降または上昇して、振幅制御器24のFETのソース・
ドレイン間の抵抗が、増加または減少する。これによ
り、非反転増幅器25に供給される信号の大きさは、比
較器23に入力する信号が、基準レベルに対応する一定
値に達するまで増加または減少し、結果として、差動増
幅器22の出力、すなわち圧電素子2,3を通過する合
成電流が一定に維持される。
【0042】このようにして、第3の帰還増幅器17の
帰還抵抗RfM を通過する電流、すなわち圧電素子2,
3を通過する合成電流のうち制動容量に対応する電流を
差し引いた電流は、一定に維持されるので、振動子4の
自励振動方向の等価抵抗は、見かけ上、一定に維持され
る。したがって、同一の圧電素子2,3で形成される振
動子4の感度方向の振動に対する等価抵抗等について
も、見かけ上、一定に維持されることになるので、入力
角速度に対する検出感度は、周囲温度の変化に関わらず
一定となり、高精度の検出が可能となる。
【0043】なお、図6に示す駆動装置6を用いる場合
には、コンデンサCcとして、振動子4の制動容量Cd
の温度依存性に対応する温度依存性を有するものを用い
て自励振動を安定化させる方法の他、コンデンサCcを
一定値として、例えば、非反転増幅器16aの入力側に
おける抵抗RfD を負特性サーミスタ等を含む構成とし
て、非反転増幅器16aの出力を振動子4の制動容量C
dの温度依存性に相反して変化させて、自励振動をより
安定化させることもできる。
【0044】このように構成した場合には、振動子4の
制動容量Cdが、周囲温度の変化により増加または減少
すると、それに伴って振動子4の制動容量側を通過する
電流が増加または減少するため、非反転増幅器16aの
電圧利得が減少または増加して、振動子4の制動容量C
dを通過する電流は、補償信号出力端子13からコンデ
ンサCcを経て供給される電流と、その大きさが等しく
なって打ち消される。さらに、振動子4の等価抵抗側お
よび制動容量側のそれぞれを通過する電流値の温度依存
性が類似した傾向を有するので、等価抵抗側を通過する
電流の増加量または減少量も抑制されて、駆動装置6の
入力端子14に帰還される信号の振幅変化が低く抑えら
れる。
【0045】したがって、温度変化による比較器23の
出力の変化が小さくなって、振幅制御器24のFETの
ソース・ドレイン間の抵抗の変化量が小さくなり、その
結果、広い温度範囲での振動子4の等価抵抗の大幅な変
化に対しても通過電流の変化が小さく、実質的にAGC
回路28の動作可能範囲を拡大することができ、自励振
動をより安定化させることができる。
【0046】図7は、この発明の第4実施例を示すもの
である。この実施例は、図3に示す第3実施例におい
て、差動増幅器22に、第3の帰還増幅器17の出力
と、駆動装置6の信号出力端子9における駆動信号とを
供給して、それらの差動出力を駆動装置6の入力端子1
4に帰還するようにしたもので、その他の構成は、図3
と同様である。なお、駆動装置6は、図4に示した構成
のものや、図6に示したAGC回路28を有するものも
用いる。
【0047】この実施例によれば、第3実施例における
と同様に、圧電素子2,3に流れる電流成分のうち、そ
れぞれの制動容量Cdに係わる虚数成分は、コンデンサ
Cを経て合成される補償信号により打ち消されるの
で、第3の帰還増幅器17の帰還抵抗RfM には、圧電
素子2,3を流れる電流成分のうちの実数成分のみが流
れることになる。したがって、差動増幅器22の電圧利
得は、振動子4の機械的直列共振周波数fS において最
大となるので、振動子4をその機械的直列共振周波数f
S に正確に一致した周波数で安定して自励振動させるこ
とができる。
【0048】図8は、この発明の第5実施例を示すもの
である。この実施例は、図3に示す第3実施例におい
て、帰還増幅器10L,10Rの帰還用入力端子12
L,12R側に、差動増幅器22の出力を、可変抵抗V
Rを経て入力させるようにしたもので、その他の構成
は、図3と同様である。すなわち、この実施例では、駆
動装置6からの駆動信号と位相が180°異なる差動増
幅器22の出力を、可変抵抗VRにより圧電素子2,3
の等価抵抗の微妙な差異を調整して、それぞれの圧電素
子2,3の等価抵抗を流れる電流値に対応する電流とし
て帰還用入力端子12L,12Rに流入させる。なお、
駆動装置6は、図4に示した構成のものや、図6に示し
たAGC回路28を有するものも用いる。
【0049】このように構成すれば、振動子4をその機
械的直列共振周波数fS に正確に一致した周波数で安定
して自励振動させることができる他、第1,第2の帰還
増幅器10L,10Rにおいて圧電素子2,3の相互の
等価抵抗差を補って、これら第1,第2の帰還増幅器1
0L,10Rの帰還抵抗RfL ,可変帰還抵抗Rf
Rに、コリオリの力に対応した電流、すなわち虚数成分
の電流のみが流れるようにすることができる。しかも、
これら帰還抵抗RfL および可変帰還抵抗RfR に流れ
る虚数成分の電流は、可変帰還抵抗RfR の調整によ
り、角速度が作用しないときに互いに等しくなるよう
に、圧電素子2,3の相互の制動容量差を補うことがで
きる。したがって、差動増幅器20の出力におけるヌル
電圧の発生を極めて小さく抑えることができ、角速度を
より高精度で検出することができる。
【0050】図9Aおよび図9Bは、図8において、振
動子4として図19および図20の測定に用いたのと同
じものを用いて、一方の帰還増幅器10Lの出力の実数
成分および虚数成分の伝達特性を測定した結果を示すも
のである。
【0051】図8に示す実施例によれば、差動増幅器2
2から帰還増幅器10L,10Rの帰還用入力端子12
L,12Rに流入する電流は、圧電素子2,3の等価抵
抗を流れる電流に対応し、かつその温度依存性に対応し
て変化することになる。したがって、周囲温度が変化し
ても、図9A,Bからも明らかなように、帰還増幅器1
0L,10Rの帰還抵抗RfL ,RfR には、常に実数
成分の電流が流れず、コリオリの力に対応した電流、す
なわち虚数成分の電流のみが流れることになるので、ヌ
ル電圧の発生およびその変動を有効に低減することがで
きると共に、入力角速度に対応した位相成分をより有効
に増幅でき、したがって図3におけるよりもより高精度
で角速度を検出することができる。
【0052】図10は、この発明の第6実施例を示すも
のである。この実施例は、図8に示す第5実施例におい
て、差動増幅器22に、第3の帰還増幅器17の出力
と、駆動装置6の信号出力端子9における駆動信号とを
供給して、それらの差動出力を駆動装置6の入力端子1
4に帰還するようにしたもので、その他の構成は、図8
と同様である。なお、駆動装置6は、図4に示した構成
のものや、図6に示したAGC回路28を有するものも
用いる。したがって、この実施例においても、図8に示
した実施例におけると同様に、振動子4をその機械的直
列共振周波数fSに正確に一致した周波数で安定して自
励振動させることができると共に、差動増幅器20の出
力におけるヌル電圧の発生を極めて小さく抑えることが
でき、角速度をより高精度で検出することができる。
【0053】なお、図1および図2に示す駆動装置6
は、図4または図6に示す構成のものにおいて、補償信
号出力端子13を省略したものを用いることができる。
また、上述した各実施例では、帰還増幅器10L,10
Rとして演算増幅器を用いたが、その他の帰還増幅器を
用いることもできる。また、この発明は振動ジャイロに
限らず、種々の振動子の振動制御装置として適用するこ
とができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、駆動装置に帰還する信号を、振動子の機械的直列共
振周波数にほぼ一致した周波数で最大とすることができ
るので、振動子を、その機械的直列共振周波数にほぼ一
致した周波数で自励振動させることができる。
【0055】また、第2の発明においては、第1の発明
において、さらに、駆動装置に帰還する信号を、第1,
第2の帰還増幅器のそれぞれの帰還用入力端子にも供給
するようにしたので、振動子を、そのほぼ自励振動周波
数において自励振動させることができる他、実質一対の
圧電素子の等価抵抗差を補って、第1,第2の帰還増幅
器の出力の差、すなわちヌル電圧を有効に低減すること
ができるので、振動ジャイロに適用した場合には、入力
角速度に対応した位相成分を有効に増幅することがで
き、角速度を高精度で検出することができる。
【0056】また、第3の発明においては、駆動装置に
帰還する信号を、実質一対の圧電素子の制動容量を補償
して、振動子の機械的直列共振周波数に正確に一致した
周波数で最大とすることができるので、振動子を、その
機械的直列共振周波数に正確に一致した周波数で自励振
動させることができる。
【0057】さらに、第4の発明においては、第3の発
明において、さらに、駆動装置に帰還する信号を、第
1,第2の帰還増幅器のそれぞれの帰還用入力端子にも
供給するようにしたので、振動子を、その自励振動周波
数に正確に一致した周波数で自励振動させることができ
る他、実質一対の圧電素子の等価抵抗差を補って、第
1,第2の帰還増幅器の出力の差、すなわちヌル電圧を
有効に低減することができるので、振動ジャイロに適用
した場合には、入力角速度に対応した位相成分を有効に
増幅することができ、角速度をより高精度で検出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】同じく、第2実施例を示すブロック図である。
【図3】同じく、第3実施例を示すブロック図である。
【図4】図3に示す駆動装置の一例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】第3実施例における伝達特性および位相特性の
測定例を示す図である。
【図6】図3に示す駆動装置の他の例の構成を示すブロ
ック図ある。
【図7】この発明の第4実施例を示すブロック図であ
る。
【図8】同じく、第5実施例を示すブロック図である。
【図9】第5実施例における伝達特性および位相特性の
測定例を示す図である。
【図10】この発明の第6実施例を示すブロック図であ
る。
【図11】従来例を説明するためのブロック図である。
【図12】この発明に使用可能な振動子の一例の構成を
示す図である。
【図13】同じく、他の例の構成を示す図である。
【図14】同じく、さらに他の例の構成を示す図であ
る。
【図15】同じく、さらに他の例の構成を示す図であ
る。
【図16】同じく、さらに他の例の構成を示す図であ
る。
【図17】同じく、さらに他の例の構成を示す図であ
る。
【図18】振動子の表示を説明するための図である。
【図19】振動子のアドミッタンスの周波数特性及び位
相特性の測定例を示す図である。
【図20】従来例における伝達特性および位相特性の測
定例を示す図である。
【図21】振動子の等価回路を示す図である。
【符号の説明】
1 振動体 2,3 圧電素子 4 振動子 6 駆動装置 10L 第1の帰還増幅器 10R 第2の帰還増幅器 17 第3の帰還増幅器 20,22 差動増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−260494(JP,A) 特開 平8−29181(JP,A) 特開 平7−243858(JP,A) 特開 平8−14912(JP,A) 特開 平5−118859(JP,A) 特開 平5−118860(JP,A) 特開 平6−241812(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 19/56 G01P 9/04 H03H 9/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振点を有する振動体の側面に実質一対
    の圧電素子を有する振動子と、この振動子の駆動信号を
    出力する信号出力端子を有する駆動装置と、それぞれ帰
    還用入力端子を有する第1および第2の帰還増幅器と、
    帰還用入力端子および信号用入力端子を有する第3の帰
    還増幅器とを有し、 前記第1または第2の帰還増幅器の帰還用入力端子を、
    一方の圧電素子の一方の電極に、第2または第1の帰還
    増幅器の帰還用入力端子を、他方の圧電素子の一方の電
    極にそれぞれ結合し、 前記第3の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一対の圧電
    素子のそれぞれ他方の電極に結合し、その信号用入力端
    子を前記駆動装置の信号出力端子に結合して、該第3の
    帰還増幅器の出力信号に基づく信号を、前記駆動装置に
    帰還するよう構成したことを特徴とする振動制御装置。
  2. 【請求項2】 共振点を有する振動体の側面に実質一対
    の圧電素子を有する振動子と、この振動子の駆動信号を
    出力する信号出力端子を有する駆動装置と、それぞれ帰
    還用入力端子を有する第1および第2の帰還増幅器と、
    帰還用入力端子および信号用入力端子を有する第3の帰
    還増幅器とを有し、 前記第1または第2の帰還増幅器の帰還用入力端子を、
    一方の圧電素子の一方の電極に、第2または第1の帰還
    増幅器の帰還用入力端子を、他方の圧電素子の一方の電
    極にそれぞれ結合し、 前記第3の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一対の圧電
    素子のそれぞれ他方の電極に結合し、その信号用入力端
    子を前記駆動装置の信号出力端子に結合して、該第3の
    帰還増幅器の出力信号に基づく信号を、前記駆動装置に
    帰還すると共に、前記第1および第2の帰還増幅器のそ
    れぞれの帰還用入力端子に供給するよう構成したことを
    特徴とする振動制御装置。
  3. 【請求項3】 共振点を有する振動体の側面に実質一対
    の圧電素子を有する振動子と、この振動子の駆動信号を
    出力する信号出力端子および該振動子の制動容量の補償
    信号を出力する補償信号出力端子を有する駆動装置と、
    それぞれ帰還用入力端子を有する第1および第2の帰還
    増幅器と、帰還用入力端子および信号用入力端子を有す
    る第3の帰還増幅器とを有し、 前記第1または第2の帰還増幅器の帰還用入力端子を、
    一方の圧電素子の一方の電極に、第2または第1の帰還
    増幅器の帰還用入力端子を、他方の圧電素子の一方の電
    極にそれぞれ結合し、 前記第3の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一対の圧電
    素子のそれぞれ他方の電極に結合すると共に、前記駆動
    装置の補償信号出力端子に結合し、その信号用入力端子
    を前記駆動装置の信号出力端子に結合して、該第3の帰
    還増幅器の出力信号に基づく信号を、前記駆動装置に帰
    還するよう構成したことを特徴とする振動制御装置。
  4. 【請求項4】 共振点を有する振動体の側面に実質一対
    の圧電素子を有する振動子と、この振動子の駆動信号を
    出力する信号出力端子および該振動子の制動容量の補償
    信号を出力する補償信号出力端子を有する駆動装置と、
    それぞれ帰還用入力端子を有する第1および第2の帰還
    増幅器と、帰還用入力端子および信号用入力端子を有す
    る第3の帰還増幅器とを有し、 前記第1または第2の帰還増幅器の帰還用入力端子を、
    一方の圧電素子の一方の電極に、第2または第1の帰還
    増幅器の帰還用入力端子を、他方の圧電素子の一方の電
    極にそれぞれ結合し、 前記第3の帰還増幅器の帰還用入力端子を、一対の圧電
    素子のそれぞれ他方の電極に結合すると共に、前記駆動
    装置の補償信号出力端子に結合し、その信号用入力端子
    を前記駆動装置の信号出力端子に結合して、該第3の帰
    還増幅器の出力信号に基づく信号を、前記駆動装置に帰
    還すると共に、前記第1および第2の帰還増幅器のそれ
    ぞれの帰還用入力端子に供給するよう構成したことを特
    徴とする振動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づ
    く信号を、前記第3の帰還増幅器の出力信号と前記駆動
    信号とを合成して生成するよう構成したことを特徴とす
    る請求項1,2,3または4記載の振動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づ
    く信号を、前記第3の帰還増幅器の出力信号と前記補償
    信号とを合成して生成するよう構成したことを特徴とす
    る請求項3または4記載の振動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記補償信号の振幅および位相を、前記
    振動子の制動容量の値に対応して変化させるよう構成し
    たことを特徴とする請求項3,4,5または6記載の振
    動制御装置。
  8. 【請求項8】 前記第3の帰還増幅器の出力信号に基づ
    く信号を、可変抵抗を経て前記第1および第2の帰還増
    幅器のそれぞれの帰還用入力端子に供給するよう構成す
    ると共に、前記第1および第2の帰還増幅器の少なくと
    も一方の帰還抵抗を可変帰還抵抗をもって構成したこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の振動
    制御装置。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2の帰還増幅器の出力
    の差を検出する差動増幅器を設けたことを特徴とする請
    求項1〜8のいずれか一つに記載の振動制御装置。
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