JP2008075804A - 遊星ローラねじ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱処理などによってリングギアに変形が生じてもそのリングギアをナットへ容易かつ精度良く組み込むことが可能な新規な遊星ローラねじ装置の提供。
【解決手段】遊星ローラねじ装置100のナット20端部のリングギア収容部50に嵌合されるリングギア41の外周面または前記リングギア収容部50の内周面の一方、あるいは両面の嵌合端側にテーパー部43,51を形成する。これによって、熱処理などによってリングギア40、41に変形が生じてもそのリングギア40,41をナット20へ容易かつ精度良く組み込むことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ボールねじ装置に代わりとしてあるいはボールねじ装置と共にステアリング装置や重量物移動用装置、加工用機械、精密位置決め装置などの送りねじ装置として使用可能な遊星ローラねじ装置に関するものである。
係る遊星ローラねじ装置は、例えば図5に示すように外周面に軸ねじを形成したねじ軸10と、内周面にナットねじを形成したナット20との間に、これら両ねじと噛み合う遊星ローラ30を複数公転自在に備えたものであり、従来のボールねじ装置におけるボールの代わりに円周溝をもつ円筒ローラを配置し、一種の遊星歯車のような動きをできるようにした送りねじ装置である。
そして、従来のボールねじ装置におけるボールでは点接触であるが、ローラでは線接触となってより広い接触面をもつことができるため、ボールねじ装置のもつ低摩擦や高速性・高精度といった性質を維持しつつ、優れた振動減衰性や高い剛性といった特徴も兼ね備えることができる(特許文献1)。
また、同図に示すように、この遊星ローラ30の両端には、それぞれ歯車31,31が設けられており、これら歯車31,31がナット20両端部のリングギア(内歯歯車)40,40に噛み合うことで遊星ローラ30がナット20に対して軸方向に相対移動することなくねじ軸10の周囲を公転するようになっている。
そして、このリングギア40,40は、図6に示すようにナット20とは別個に加工された独立した部材から構成されており、これをナット20の両端部にそれぞれ形成された環状のリングギア収容部50,50に嵌合させ、図5に示すようにスプリングピン70などによってその回転と軸方向への移動が規制されるようになっている。
米国特許第2683379号明細書
ところで、このリングギア40,40は、遊星ローラ30の歯車31,31と常時噛み合うようになっていることから、硬度を高くして耐摩耗性を向上させるために予め所定の熱処理が施されるようになっている。
しかしながら、このリングギア40,40は薄肉の部品であるため、熱処理を行った際に変形を起こし易く、その変形量が大きいと最悪の場合ナット20への組み込みができないといったケースが生ずる。
すなわち、図7に示すようにこのリングギア40,40は、熱処理前は図示一点鎖線で示すように外径d3の真円であっても、例えば熱処理を行う際に冷却速度が場所によって異なったりした場合には、その全体が変形し、図中実線に示すようにその全体が特に楕円形状(2次の円)や3つ山形状(3次の円)になり易い。また、金属材料自体も熱処理時のマルテンサイト変態によって膨張・収縮を起こすため、その変形がより一層増幅されてしまう傾向にある。
そのため、従来では、熱処理変形が生じてもナット20への嵌め込みが可能なように熱処理後にそのリングギア40外周面を正規の外径になるように再度に削り直しているが、この結果、その肉厚が場所によって異なってしまい、歯車の有効径を熱処理前の外周面を基準に加工していた場合には歯車の有効径も熱処理変形の受けて大きく変化してしまうという不都合が生じる。
また、熱処理後にリングギア40外周面と歯車の両方の研削仕上げを行えば歯車の有効径を真円に近づけることができ、かつ歯車の有効径と外周面の同軸度を精度良く仕上げることができるが、大幅なコストアップとなってしまう。
さらに、安価に熱処理変形問題を解決するためには、熱処理変形後の外周面外接円径(最大径、以下同じ)d5を予め実験などによって予測し、熱処理前のリングギア40の外径を小さくしても良いが、その場合においてもリングギア40の歯車有効径は熱処理変形を起こし、また、リングギア40をナット20に組み込んだ後には場所によって大きな隙間が生じてしまい、この隙間によってリングギア40が不安定となり、故障の原因ともなる。
そこで、本発明は前記のような問題点を解決するために案出されたものであり、その主な目的は、熱処理などによってリングギアに変形が生じてもそのリングギアをナットへ容易かつ精度良く組み込むことが可能な新規な遊星ローラねじ装置を提供するものである。
前記課題を解決するために請求項1の発明は、
外周面に軸ねじを形成したねじ軸と当該ねじ軸を囲繞する内周面にナットねじを形成した円筒状のナットとの間に外周面に前記軸ねじと前記ナットねじとに噛み合うローラねじを形成した複数の遊星ローラを備えると共に、当該ナットの端部に前記遊星ローラの公転を案内すべく環状のリングギアを備えた遊星ローラねじ装置であって、前記リングギアは、前記ナット端部の内周面に形成されたリングギア収容部に嵌合されるようになっていると共に、当該リングギアの外周面または前記リングギア収容部の内周面の一方、あるいは両面の嵌合端側にテーパー部が形成されていることを特徴とする遊星ローラねじ装置である。
また、請求項2の発明は、
請求項1に記載の遊星ローラねじ装置において、
前記リングギアは金属材料を所定形状に加工した後、所定の熱処理を施して形成されると共に当該熱処理後であって前記リングギア収容部に嵌合していない状態では、その外周面の最大径が前記リングギア収容部の内径より大きく、かつその円筒部外周面の平均径が前記リングギア収容部の内径より小さいことを特徴とする遊星ローラねじ装置である。
本発明によれば、リングギアの外周面または前記リングギア収容部の内周面の一方、あるいは両面の嵌合端側にテーパー部を形成したため、そのテーパー部先端と相手材との隙間が従来よりも大きくなって両者を簡単に嵌め合わせることができる。
また、このリングギアをそのリングギア収容部に嵌め込んだ後は、そのリングギアがリングギア収容部の形状に倣うように変形してその形状が矯正されるため、嵌め合わせた後にリングギアとリングギア収容部との間に大きな隙間などが生ずることもない。
従って、熱処理などによってリングギアに多少の変形が生じても、そのリングギアをナットに対して容易かつ精度良く組み込むことができる。
また、熱処理後にその変形具合などに応じてリングギアやリングギア収容部を再度削り直すなどといった加工も不要となるため、コストの上昇も抑えることができる。
また、さらにこのリングギアの熱処理後の寸法が、請求項2のような条件を満たせば、これらの効果に加えてナットへの組み付け後にリングギアとリングギア収容部との間に大きな隙間などが生じることがなくなり、信頼性の高い遊星ローラねじ装置を得ることができる。
次に、本発明に係る遊星ローラねじ装置100の実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2は、本発明に係る遊星ローラねじ装置100の第1の実施の形態を示したものである。
図示するようにこの遊星ローラねじ装置100は、外周面に軸ねじ11が形成されたねじ軸10と、このねじ軸10を囲繞すると共にその内周面にナットねじ21が形成された円筒状のナット20と、このナット20とねじ軸10との間で転動する複数の遊星ローラ30と、この遊星ローラ30の両端に噛み合う一対のリングギア41,41とから主に構成されている。
この遊星ローラ30は、ナット20の軸と平行であってそのナット20とほぼ同じ長さの軸部33の周囲に、前記軸ねじ11とナットねじ21とに噛み合うローラねじ32が設けられていると共にその両端に、それぞれ前記リングギア41,41の内歯42、42と噛み合う歯車31,31がそれぞれ一体的に形成されている。
一方、リングギア41,41は、外径d3の環状の内歯歯車からなっており、それぞれナット20の両端に形成された内径d1の環状のリングギア収容部50,50に嵌合して組み込まれると共に、スプリングピン70,70によってその回転と軸方向への移動が規制されるようになっている。
そして、本実施の形態に係るリングギア41,41にあっては、図2に示すようにその外周面の嵌合端側に、これより縮径するようにテーパー部43が形成された構造となっており、そのテーパー部43の先端外径d2は、リングギア収容部50の内径d1よりもかなり小さくなっている。
すなわち、このリングギア41,41は鋼材などの金属材料を所定の内歯歯車形状に加工した後、所定の熱処理を施して形成されるようになっており、その熱処理後であって前記リングギア収容部50,50に嵌合される前の寸法は、その外周面外接円径d5(図7参照)がリングギア収容部50,50の内径d1より大きく、かつそのテーパー部41を除く円筒部44の外周面の平均外径d3がリングギア収容部50,50の内径d1より小さくなっている。
従って、このリングギア41,41は、このままではリングギア収容部50には嵌め合わせることは不可能であるが、そのテーパー部43の先端外径d2は、リングギア収容部50の内径d1よりもかなり小さくなっていることから、このテーパー部43の先端部分は、容易にそのリングギア収容部50内に嵌め込むことができる。
そのため、このテーパー部43の先端部分をそのリングギア収容部50内に嵌め合わせた後、専用の治具などによってそのリングギア41をリングギア収容部50内に圧入して組み付けることが可能となる。
これによって、熱処理などによって前記のようにその外周面外接円径d5がリングギア収容部50,50の内径d1より大きくなっていても、そのリングギア41をリングギア収容部50内に容易かつ確実に組み込むことができる。
また、このようにリングギア41の円筒部44の外周面平均外径d3は、リングギア収容部50,50の内径d1より小さくなっているため、これをリングギア収容部50内に圧入して組み付ける際に、そのリングギア41がクサビ効果によりリングギア収容部50の形状に倣うように変形してその形状が矯正されるため、嵌め合わせた後にリングギア41とリングギア収容部50との間に大きな隙間などが生ずることもない。
また、リングギア41の外周面を基準にしてその内歯42の歯車加工を行った場合には、このリングギア40の外周面の矯正に伴ってその内歯42の有効径も真円形に矯正されることになるため、その作動も良好となり、送りねじ装置としての寿命も長くなる。
また、従来のように熱処理後にその変形具合などに応じてリングギア41やリングギア収容部50を再度削り直すなどといった加工も不要となるため、製造コストの上昇も抑えることができる。
なお、本実施の形態では、リングギア41の外周面にテーパー部43を形成するようにしたが、図3に示すようにリングギアは従来のものをそのまま用い、リングギア収容部50の内周面端部側にこれよりも拡径するようにテーパー部51を形成しても良い。すなわち、熱処理によってリングギア40の外周面外接円径d5がリングギア収容部50の内径d1よりも大きくなってしまっても、そのリングギア収容部50のテーパー部51の端部内径d4をリングギア40の外周面外接円径d5よりも大きくすることでそのリングギア40をリングギア収容部50に容易かつ確実に嵌め込むことができる。
また、リングギア41の外周面とリングギア収容部50の内周面の両方にそれぞれテーパー部43、51を形成するようにしても良い。
また、このリングギア収容部50は熱処理後に内径を研磨し、精度良く仕上げを行うことが望ましい。
また、リングギア41の外周面円筒部44とテーパー部43はリングギア収容部50の内周面と擦り合うことになるため、加工時の旋削目などが残っていると引っかかりが生じ、リングギア41の圧入が困難となる。そのため、予めこれらの表面を研削加工あるいは紙ヤスリなどで滑らかに加工することが望ましい。
また、リングギア41の外周面円筒部44とテーパー部43の境目、あるいはリングギア収容部50の内周面円筒部52とテーパー部51との境目は、加工時のバリや段差などが生じ易く、これが圧入の邪魔になるため、このバリや段差なども同じく予め研削加工あるいは紙ヤスリなどで除去しておくことが望ましい。
また、本発明はリングギア41の外周面の熱処理後の寸法に関してその円筒部外接円径がリングギア収容部50の内周面の円径d1より大きく、リングギア41の外周面の円筒部平均円径d3がリングギア収容部50の内周面の円径d1よりも小さいことを特徴としているが、リングギア41の熱処理変形は、後述する実施例からも分かるようにバラツキが大きいため、製造ロット内でリングギア41の円筒部外接円径d5がリングギア収容部50の内周面内径d1よりも小さいものであっても構わない。
次に、本発明に係る具体的実施例を説明する。
図4は、実際に加工された金属製のリングギア40(テーパー部なし),41(テーパー部あり)に対して所定の熱処理を行い、その形状の変形量とナット20のリングギア収容部50への組み込み可能性を検討したものである。
(比較例1)
先ず、図4の下段部分に示すように、テーパー部を有しない従来例である比較例1は、リングギア40の材料として「S45C」を用いたものであり、熱処理前の外周面円筒部44の円径d3は、「115.98mm」であったのに対し、熱処理(焼入れ・焼戻し、油冷)後の寸法は、変形により円筒部外接円径d5(116.33mm)およびその平均円径d3(116.09mm)ともにリングギア収容部50の内周面内径d1(116.02mm)よりも大きくなってしまい、そのリングギア収容部50にリングギア40を嵌め込むことができない。
(比較例2)
また、同じく従来例である比較例2の場合も熱処理後は、変形によりその円筒部外接円径d5がリングギア収容部50の内周面内径d1よりも大きくなってしまった。
なお、本例では、そのリングギア40の円筒部平均円径d3(115.97mm)については、そのリングギア収容部50の内周面内径d1よりも小さいため、治具などを用いて強制的に圧入すればそのリングギア40をリングギア収容部50に嵌め込むことは可能であるが、その作業は容易でなく組立性が極めて悪い。
(比較例3)
また、同じく従来例である比較例3の場合は、熱処理後の変形はその円筒部外接円径d5および円筒部平均円径d3ともにリングギア収容部50の内周面内径d1よりも小さかったため、そのリングギア収容部50に対する嵌め込み自体は可能であった。
しかしながら、本例の場合はそもそも熱処理前のリングギアの外周面円筒部44の円径が「115.68mm」と、比較例1および2よりもかなり小さかったため、変形後の円筒部内接円径(最小径)d6(図7参照)が「115.42mm」となり、組み付け後にリングギア収容部50との間に所々に大きな隙間ができてしまうという新たな問題が生ずる。
すなわち、リングギア40とリングギア収容部50との隙間が大きいとリングギア40がリングギア収容部50のなかで遊びをもってしまったり、また、組み付け後の両者の同軸度を許容値内に収めることができなくなってしまい、遊星ローラ30の作動不良や騒音の増大、あるいは早期破損を招いてしまうという問題が生ずる。
(比較例4)
また、同じく従来例である比較例4の場合は、リングギアの材料として「SUS440C」を用いると共に熱処理として真空焼入れ(窒素ガス冷却)を行ったものであり、「S45C」を用いた前記比較例1〜3の場合と同様に熱処理後に変形を生じるが、その変形量は前記各例に比べて小さく抑えることができる。
また、前記各例では熱処理によってリングギアの平均円径d3が膨張するのに対し、リングギアの材料として「SUS440C」を用いた本例の場合は、熱処理によってリングギアの平均円径d3が収縮する(小さくなる)のが特徴である。そのため、本例の場合も比較例3と同様にリングギア収容部50に対する嵌め込み自体は可能であるが、加工前のリングギアの寸法が適切でない(115.87mm)ため、リングギア40とリングギア収容部50との間に大きな隙間が生じてしまうといった問題が生じる。
(実施例1)
これに対し、外周面にテーパー部43を形成したリングギア41を用いる本発明に係る実施例1の場合は、図4の上段部分に示すように、そのリングギア41の外周面の円筒部円径が熱処理後には「115.87mm」から最大で「116.24mm」となってしまい、比較例1と同じくリングギア収容部50の内径d1(116.02mm)よりも大きくなってしまったが、そのテーパー部43の外接円径d2(115.76mm)および円筒部平均円径d3(115.99mm)は、いずれもリングギア収容部50の内周面内径d1よりも小さいため、圧入によって容易にそのリングギア収容部50に嵌合することができる。
(実施例2)
また、同じく本発明に係る実施例2は、そのテーパー部43の円径が実施例1よりも大きくなっているが、熱処理後のテーパー部43の外接円径d2(115.88mm)および円筒部平均円径(115.98mm)に関しては、同じくいずれもリングギア収容部50の内径よりも小さいため、実施例1と同様に圧入により容易にそのリングギア収容部50に嵌合することができる。
(実施例3)
また、同じく本発明に係る実施例3は、前記比較例4と同様にリングギア41の材料として「SUS440C」を用いると共に熱処理として真空焼入れ(窒素ガス冷却)を行ったものであり、本例の場合も前記実施例1および2に比べて熱処理後の変形を小さく抑えることができる。
また、前記比較例4と同様に熱処理によってリングギア41の平均円径が収縮したが、加工前のリングギアの寸法が熱収縮を考慮した適切なサイズ(116.07mm)であったため、実施例1と同様に圧入により容易にそのリングギア収容部50に嵌合できただけでなく、リングギア41とリングギア収容部50との間に大きな隙間が生じることもなく精度良く組み付けることができる。
本発明に係る遊星ローラねじ装置の実施の一形態を示す一部破断断面図である。 本発明に係る遊星ローラねじ装置を構成するナットおよびリングギアの実施の一形態を示す一部破断断面図である。 本発明に係る遊星ローラねじ装置を構成するナットおよびリングギアの他の実施の形態を示す一部破断断面図である。 実際に加工されたリングギアに対して所定の熱処理を行い、その熱処理前後のリングギア外周面の寸法変化などを示した表図である。 従来の遊星ローラねじ装置の一例を示す一部破断断面図である。 従来の遊星ローラねじ装置を構成するナットおよびリングギアの一例を示す一部破断断面図である。 熱処理前後のリングギアの変形状態を示す説明図である。
符号の説明
100…遊星ローラねじ装置
10…ねじ軸
20…ナット
30…遊星ローラ
40…リングギア(テーパー部なし)
41…リングギア(テーパー部あり)
43…テーパー部(リングギア側)
51…テーパー部(リングギア収容部側)
44…リングギア円筒部

Claims (2)

  1. 外周面に軸ねじを形成したねじ軸と、当該ねじ軸を囲繞する内周面にナットねじを形成した円筒状のナットとの間に、外周面に前記軸ねじと前記ナットねじとに噛み合うローラねじを形成した複数の遊星ローラを備えると共に、当該ナットの端部に前記遊星ローラの公転を案内すべく環状のリングギアを備えた遊星ローラねじ装置であって、
    前記リングギアは、前記ナット端部の内周面に形成されたリングギア収容部に嵌合されるようになっていると共に、当該リングギアの外周面または前記リングギア収容部の内周面の一方、あるいは両面の嵌合端側にテーパー部が形成されていることを特徴とする遊星ローラねじ装置。
  2. 請求項1に記載の遊星ローラねじ装置において、
    前記リングギアは金属材料を所定形状に加工した後、所定の熱処理を施して形成されると共に当該熱処理後であって前記リングギア収容部に嵌合していない状態では、その外周面の最大径が前記リングギア収容部の内径より大きく、かつその円筒部外周面の平均径が前記リングギア収容部の内径より小さいことを特徴とする遊星ローラねじ装置。
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