JP2008074718A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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JP2008074718A
JP2008074718A JP2006252655A JP2006252655A JP2008074718A JP 2008074718 A JP2008074718 A JP 2008074718A JP 2006252655 A JP2006252655 A JP 2006252655A JP 2006252655 A JP2006252655 A JP 2006252655A JP 2008074718 A JP2008074718 A JP 2008074718A
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Eiji Watabe
英司 渡部
Katsuhiko Matsuba
勝彦 松葉
Takeshi Noguchi
武 野口
Keiji Kamiyoshi
啓志 神吉
Takashi Jinnai
貴司 陣内
Yoshimi Nakamura
義美 中村
Mitsuru Isobe
満 磯部
Suketake Kawai
祐岳 河合
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Hoyu Co Ltd
Mitsui Chemicals Inc
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Hoyu Co Ltd
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

【課題】施術後の毛髪の残臭が少なく、ウェーブ効果あるいはストレート効果及び、それらの持続性に優れ、毛髪に対して損傷が少ない毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】不飽和炭素原子が電子吸引性基により置換された不飽和炭化水素基を二つ以上有する化合物(但し、ジビニルスルホンは除く)を含む毛髪化粧料、特に毛髪用パーマネントウェーブ中間処理剤、毛髪用パーマネントウェーブ第2剤、毛髪用ストレートパーマ中間処理剤、毛髪用ストレートパーマ第2剤、毛髪用くせ毛スタイリング剤、パーマ毛用スタイリング剤及び毛髪用後処理剤。
【選択図】なし

Description

本発明は毛髪用パーマネントウェーブ中間処理剤、毛髪用パーマネントウェーブ第2剤、毛髪用ストレートパーマ中間処理剤、毛髪用ストレートパーマ第2剤、毛髪用くせ毛スタイリング剤、毛髪用後処理剤等の毛髪化粧料に関する。
パーマネントウェーブ用剤は、チオグリコール酸及びその塩類、システイン及びその塩類、亜硫酸塩などの還元剤を主剤とし、更に、アンモニア、モノエタノールアミン、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤を加えたパーマ第1剤により、毛髪内のS−S結合を還元開鎖し、次いで、臭素酸ナトリウム、過酸化水素、過ホウ酸ナトリウムなどの酸化剤を主剤とするパーマ第2剤によって酸化閉鎖し、ウェーブを作り出す方法が一般的である(特許文献1)。ストレートパーマ剤は、前記の還元剤及びアルカリ剤を含有する第1剤による処理の後、櫛等を用い物理的な力を加えることで毛髪をストレートな状態にし、前記の酸化剤を含んだ第2剤でS−S結合を再生させることによりストレートな状態を永久的に固定するものである。また、毛髪を伸ばす際、一般に櫛又はコテ等の器具を用いる。その際、毛髪をストレートな状態に保つために、第1剤及び第2剤共にクリーム状のものが大半を占める。即ち、クリームの粘度を利用してストレートな状態を保つのである(非特許文献1)。また、亜硫酸塩等を含有する1剤式の毛髪化粧料も知られている(特許文献2)。
しかしながら、前記還元剤としてのパーマネントウェーブ用第1剤及び、酸化剤としてのパーマネントウェーブ用第2剤を用いてS−S結合を開裂、再形成させる過程において、第2剤の酸化反応によって形成されたS−S結合は可逆的な結合であり、再結合したS−S結合が日常の洗髪等により開裂するため、効果の持続が短いという問題があった。更に、酸化が不十分なため、或いは過度の酸化のため毛髪損傷を引き起こしたり、パーマネントウェーブ用第1剤の不快臭はもとより、パーマネントウェーブ処理後の毛髪にも不快臭が残るという問題があった。
また、ジビニルスルホンを用いてケラチン繊維を架橋させることは知られている(非特許文献2)。しかしながら、本発明者らの知見によれば、該化合物を毛髪用化粧料として用いた場合、例えばパーマ効果、施術後の手触り感等の面で性能が不充分であるという問題があり、未だ製品化に至っていない。
特開平5−78226号公報 特開2000−229819号公報 光井武夫編「新化粧品学第2版」、株式会社南山堂、2001年1月18日、p.462−467 Schoberl,A.,J.Text.Inst.,51(T),613(1960)
本発明は前記の従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、施術後の毛髪の残臭が少なく、ウェーブ効果あるいはストレート効果及び、それらの持続性に優れ、毛髪に対して損傷が少ない毛髪化粧料を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、不飽和炭素原子が電子吸引性基により置換された不飽和炭化水素基を二つ以上有する化合物を含む毛髪化粧料で毛髪を処理することにより、従来のパーマネントウェーブ処理の欠点を克服し、毛髪への残臭がほとんどなく、毛髪への損傷も少なく且つ、ウェーブ効果あるいはストレート効果等の毛髪変形後の保持力に優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)不飽和炭素原子が電子吸引性基により置換された不飽和炭化水素基を二つ以上有する化合物(但し、ジビニルスルホンは除く)を含む毛髪化粧料。
(2)前記電子吸引性基が−S(O)−、−C(O)O−、−C(O)N<及び−CNからなる群から選択される1種又は2種以上である前記(1)に記載の毛髪化粧料。
(3)前記不飽和炭化水素基が脂肪族不飽和炭化水素基である前記(1)又は(2)に記載の毛髪化粧料。
(4)前記化合物が下記一般式(I):
(CRH=CR−X−) ・・・(I)
(式中、Rは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;Rは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子、−CN又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;RとRは互いに結合して環を形成してもよく;Rは炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;Xは電子吸引性基を表し、同一でも異なっていてもよく;aは2以上の整数を表す。)
で表される化合物である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の毛髪化粧料。
(5)前記一般式(I)において、Xが−S(O)−、−C(O)O−又は−C(O)NR−(ここで、Rは水素原子又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよい。)からなる群から選択される少なくとも1種である前記(4)に記載の毛髪化粧料。
(6)前記化合物が下記一般式(II):
(CRH=CR−) ・・・(II)
(式中、Rは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;Rは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子、−CN又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;R同士、又はRとRは互いに結合して環を形成してもよく;Rは水素原子又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;
Figure 2008074718
bは2又は3を表し、cは3−bを表す。)
で表される化合物である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の毛髪化粧料。
(7)前記一般式(I)において、aが2である前記(4)又は(5)に記載の毛髪化粧料。
(8)前記一般式(II)において、bが2である前記(6)に記載の毛髪化粧料。
(9)前記化合物がビス(ビニルスルホニル)メタン、1,2−ビス(ビニルスルホニル)エタン、1,3−ビス(ビニルスルホニル)プロパン、1,3−ビス(ビニルスルホニル)−2−プロパノール、N,N’−メチレンビス(アクリルアミド)、N,N’−エチレンビス(アクリルアミド)、N,N’−(1,2−ジヒドロキシエチレン)ビス(アクリルアミド)、メチレンジアクリレート、エチレンジアクリレート、エチレンジメタクリレート、1,3−プロピレンジアクリレート、1,3−プロピレンビス(シアノアクリレート)及び1,3−ジアクリレート−2−プロパノールからなる群から選択される1種又は2種以上である前記(7)に記載の毛髪化粧料。
(10)毛髪用パーマネントウェーブ中間処理剤、毛髪用パーマネントウェーブ第2剤、毛髪用ストレートパーマ中間処理剤、毛髪用ストレートパーマ第2剤、毛髪用くせ毛スタイリング剤、パーマ毛用スタイリング剤又は毛髪用後処理剤である前記(1)〜(9)のいずれかに記載の毛髪化粧料。
(11)前記(1)〜(10)のいずれかに記載の毛髪化粧料を使用することを特徴とする毛髪処理方法。
本発明の毛髪化粧料で毛髪を処理することにより、従来技術の問題点である施術後の毛髪の不快臭が少なく且つ、毛髪変形の効果及び持続性が強化され、毛髪に対する損傷が少なく、仕上がり後の手触り感においても優れた効果が得られる。
本発明を以下に具体的に説明する。
本発明の毛髪化粧料は、不飽和炭素原子が電子吸引性基により置換された不飽和炭化水素基を二つ以上有する化合物(但し、ジビニルスルホンは除く)を含むものである。これらの化合物のうち、不飽和炭素原子がメルカプト基又はアミノ基と反応し、該メルカプト基の硫黄原子と、又はアミノ基の窒素原子と共有結合を形成することが可能な炭素原子であることが好ましい。
前記電子吸引性基としては、ハロゲン原子、−S(O)−、ニトロ基、−CN、−C(O)O−、−C(O)N<、カルボニル基等が挙げられ、該電子吸引性基が−S(O)−、−C(O)O−、−C(O)N<、−CNであることが好ましい。これらの電子吸引性基は、複数あってもよく、この場合、同一であっても異なっていてもよい。
不飽和炭素原子が電子吸引性基により置換された不飽和炭化水素基は、好ましくは脂肪族不飽和炭化水素基、更に好ましくは炭素数2〜6の脂肪族不飽和炭化水素基である。前記炭素数2〜6の脂肪族不飽和炭化水素基としては、炭素数2〜6の1−アルケニル基、炭素数2〜6の1−アルキニル基等が挙げられる。
前記化合物は前記一般式(I)又は(II)で表される化合物であることが好ましい。
前記一般式(I)においてR又はRで表される炭化水素基は、好ましくは直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキル基であり、これらの炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよい。
前記一般式(I)におけるR及びRとしては、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、又はシクロヘキシル基等、ヒドロキシエチル基又は2−ヒドロキシプロピル基が好ましく、水素原子が更に好ましい。
前記一般式(I)におけるRとしては、例えば、直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6の低級アルキレン基、或いは直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のヒドロキシアルキレン基等の1個又は2個以上の水酸基により置換された炭化水素基が挙げられ、メチレン基、エチレン基、メチルメチレン基、トリメチレン基、メチルエチレン基、テトラメチレン基、1−メチルトリメチレン基、2−メチルトリメチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、1,1−ジメチルエチレン基、エチルエチレン基、エチルメチルメチレン基、ペンタメチレン基、2,2−ジメチルトリメチレン基、シクロペンチレン基、ヘキサメチレン基、又はシクロヘキシレン基等、ヒドロキシエチレン基、又は2−ヒドロキシプロピレン基が好ましい。
で表される電子吸引性基としては、ハロゲン原子、−S(O)−、ニトロ基、−CN、−C(O)O−、−C(O)N<、カルボニル基等が挙げられ、好ましくは−S(O)−、−C(O)N<又は−CNである。
複数あるR同士、R同士及びX同士は、それぞれ同一であっても、異なっていてもよい。
また、RとRは互いに結合して環を形成してもよい。このような環としては、例えば、RとRは互いに結合して炭素数2〜5のアルキレン基を構成することにより形成される4〜7員環、好ましくはシクロヘキセン環が挙げられる。
前記一般式(I)で表される化合物の例としては、ビス(ビニルスルホニル)メタン、1,2−ビス(ビニルスルホニル)エタン、1,3−ビス(ビニルスルホニル)プロパン、1,3−ビス(ビニルスルホニル)−2−プロパノール、1,2,3−トリス(ビニルスルホニル)プロパン、N,N’−メチレンビス(アクリルアミド)、N,N’−エチレンビス(アクリルアミド)、N,N’−(1,2−ジヒドロキシエチレン)ビス(アクリルアミド)、N,N’−メチレンビス(メタクリルアミド)、N,N’−エチレンビス(メタクリルアミド)、N,N’−(1,2−ジヒドロキシエチレン)ビス(メタクリルアミド)、メチレンジアクリレート、エチレンジアクリレート、1,3−プロピレンジアクリレート、1,3−ジアクリレート−2−プロパノール、1,2,3−プロピレントリアクリレート、メチレンジメタクリレート、エチレンジメタクリレート、1,3−プロピレンジメタクリレート、1,3−ジメタクリレート−2−プロパノール、1,2,3−プロピレントリメタクリレート、メチレンビス(シアノアクリレート)、エチレンビス(シアノアクリレート)、1,3−プロピレンビス(シアノアクリレート)、1,3−ビス(シアノアクリレート)−2−プロパノール、1,2,3−プロピレントリス(シアノアクリレート)等が挙げられ、好ましくは、ビス(ビニルスルホニル)メタン、1,2−ビス(ビニルスルホニル)エタン、1,3−ビス(ビニルスルホニル)プロパン、1,3−ビス(ビニルスルホニル)−2−プロパノール、N,N’−メチレンビス(アクリルアミド)、N,N’−エチレンビス(アクリルアミド)、N,N’−(1,2−ジヒドロキシエチレン)ビス(アクリルアミド)、メチレンジアクリレート、エチレンジアクリレート、1,3−プロピレンジアクリレート又は1,3−ジアクリレート−2−プロパノールである。また、RとRが互いに結合して環を形成してなる化合物としては、例えば、RとRが互いに結合して炭素数4のアルキレン基を構成することにより形成されるシクロヘキセン環を有する化合物である次式:
Figure 2008074718
で表されるエチレングリコール ビス(シクロヘキサ−1−エンカルボキシレート)が挙げられる。これらの化合物は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
前記一般式(II)においてR、R又はRで表される炭化水素基は、好ましくは直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキル基であり、これらの炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよい。
前記一般式(II)におけるR、R及びRとしては、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヒドロキシエチル基又は2−ヒドロキシプロピル基が好ましく、水素原子が更に好ましい。
また、R同士、又はRとRは互いに結合して環を形成してもよい。このような環としては、例えば、2個のR同士が結合して炭素数1〜5のアルキレン基を構成することにより形成される環、好ましくはシクロヘキサジエン環、RとRは互いに結合して炭素数2〜5のアルキレン基を構成することにより形成される4〜7員環、好ましくはシクロヘキセン環が挙げられる。
としては、
Figure 2008074718
bは2又は3を表し、cは3−bを表す。
前記一般式(II)で表される化合物の例としては、ジビニルケトン、ビス(ビニルカルボニル)アミン、トリス(ビニルカルボニル)アミン、ビス(1−メチルエチニルカルボニル)アミン、トリス(1−メチルエチニルカルボニル)アミン、又はビス[2−(アミノカルボニル)エチニルカルボニル]アミン等が挙げられ、好ましくはビス(ビニルカルボニル)アミンである。また、R同士、又はRとRが互いに結合して環を形成してなる化合物としては、例えば、R同士が互いに結合して炭素数1のアルキレン基(メチレン基)を構成することにより形成されるシクロヘキサジエン環を有する化合物である次式:
Figure 2008074718
で表されるシクロヘキサ−2,5−ジエノンが挙げられる。これらの化合物は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明の毛髪化粧料中における前記化合物の含有量は0.01質量%〜30質量%であることが好ましく、0.05質量%〜20質量%であることがより好ましく、0.1質量%〜10質量%であることが更により好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、pHが3〜11であることが好ましく、pHが4.5〜10.0であることがより好ましい。更にはpHは5.0〜8.0が好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪用パーマネントウェーブ中間処理剤、毛髪用パーマネントウェーブ第2剤、毛髪用ストレートパーマ中間処理剤、毛髪用ストレートパーマ第2剤、毛髪用くせ毛スタイリング剤又は毛髪用後処理剤として用いることが好ましい。具体的には、(a)パーマネントウェーブ用第1剤の施術後且つ、パーマネントウェーブ用第2剤の施術前に中間処理剤として用いる方法、(b)パーマネントウェーブ用第1剤の施術後、パーマネントウェーブ用第2剤の代替用剤として用いる方法、(c)ストレートパーマ用第1剤の施術後且つ、ストレートパーマ用第2剤の施術前に中間処理剤として用いる方法、(d)ストレートパーマ用第1剤の施術後、ストレートパーマ用第2剤の代替用剤として用いる方法、(e)パーマネントウェーブ若しくはストレートパーマの1剤及び2剤の施術直後の後処理剤として用いる方法、又は(f)パーマネントウェーブ若しくはストレートパーマの施術後、日常のスタイリング剤やヘアケア剤(シャンプー、トリートメント等)として用いる方法等が挙げられる。
これらの毛髪処理剤は、常温放置もしくは加温器具(加温機、スチーマー、高温整髪用アイロン等)による加温放置をしても差し支えなく、その放置時間は1〜30分程度が適当である。特に加温放置した場合は、放置時間の短縮も可能である。
また、本発明の毛髪化粧料は、その用途や剤形に応じて、前記化合物以外の成分が更に含有されている。前記化合物以外の成分としては、アルカリ剤、界面活性剤、炭化水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン等の油性成分、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、両性ポリマー、非イオン性ポリマー、溶剤等がある。具体的な配合剤の例を以下に示す。
アルカリ剤としては、アンモニア、アルカノールアミン類(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等)、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。これらのアルカリ剤は単独で配合してもよいし、2種以上を組み合わせて配合してもよい。また、2種以上のアルカリ剤を適当に組み合わせて配合することによって緩衝作用を持たせてもよい。
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤等の各種界面活性剤が挙げられる。
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという。)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEべヘニルエーテル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン粉末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、べヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、べベニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジ(2−ヘキシルデシル)、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられる。
カチオン性ポリマーは、ポリマー鎖に結合したアミノ基又はアンモニウム基を含むか、又は少なくともジメチルジアリルアンモニウムハライドを構成単位として含む水溶性のものであり、例えばカチオン化セルロース誘導体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジアリル4級アンモニウム塩重合物、ジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合物及び4級化ポリビニルピロリドン誘導体などが挙げられる。
カチオン化セルロース誘導体の市販品としては、ライオン(株)の商品名「レオカードG」,「同GP」、ユニオンカーバイド社のポリマー「JR−125」,「JR−400」,「JR−30M」,「LR−400」,「LR−30M」等が挙げられる。その他のカチオン化セルロース誘導体としてはヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドが挙げられ、市販品としてはナショナルスターチアンドケミカル社の商品名「セルコートH−100」,「L−200」等が挙げられる。カチオン化グアーガム誘導体としては、例えば、特公昭58−35640号、特公昭60−46158号及び特開昭58−53996号公報に記載され、RHONE−POULENC杜の商品名「ジャガーC−13S」,「同−14S」,「同−17」,「同−210」,「同−162」,「HI−CARE1000」として市販されている。ジアリル4級アンモニウム塩重合物としては、市販品としてオンデオ・ナルコ社の商品名「マーコート100」等が挙げられる。カチオン性のジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合物としては、市販品としては、オンデオ・ナルコ社の商品名「マーコート2200」,「同550」等が挙げられる。4級化ポリビニルピロリドン誘導体としては、分子量1万〜200万のものが好ましく、市販品としては、アイエスピー・ジャパン(株)の商品名「ガフコート734」,「同755」,「同755N」等が挙げられる。その他、有用なカチオン性ポリマーとしては、ポリクォータニウム32,37が挙げられる。
アニオン性ポリマーとしては、例えば、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体、アクリル酸・アクリル酸アミド・アクリル酸エチル共重合体カリウム塩液、アクリル酸アルキルエステル・メタクリル酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルアミド・メタクリル酸共重合体液、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ブチルアミノエチル、アクリル酸オクチルアミドの共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル・クロトン酸・プロピオン酸ビニル共重合体、メチルビニルエーテル・マレイン酸モノブチルエステル共重合体等が挙げられる。
両性ポリマーとしては、N−メタクリロイルエチルN,N−ジメチルアンモニウムα−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル共重合体(市販名「ユカフォーマーAM−75」;三菱化学株式会社製)、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体(市販名「アンフォマー28−4910」;ナショナルスターチ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(市販名「マーコート280」,「同295」;オンデオ・ナルコ社製)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド・アクリル酸のターポリマー(市販名「マーコートプラス3330」,「同3331」;オンデオ・ナルコ社製)、アクリル酸・アクリル酸メチル・塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム共重合体(市販名「マーコート2001」;オンデオ・ナルコ社製)等が挙げられる。
非イオン性ポリマーの種類は限定されないが、例えば、天然系、半合成系及び合成系のものが挙げられる。天然系非イオン性ポリマーとしては、セルロース、グアーガム、寒天、デンプン、加水分解デンプン及びデキストリン等が挙げられる。また、半合成系非イオン性ポリマーとしては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルデキストラン及びカルボキシメチルキチン等が挙げられる。更に、合成系非イオン性ポリマーとしては、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸アミド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン(以下、POEという)ポリオキシプロピレン(以下、POPという)共重合体、POE・POPブチルエーテル、POE・POPヘキシレングリコールエーテル、POPブチルエーテル、ポリビニルピロリドン、POEモノステアレート及びPOEジステアレート等が挙げられる。
溶剤としては、水、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フェネチルアルコール、p−アニシルアルコール、p−メチルベンジルアルコール、フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシエタノール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、プロピルカルビトール、ブチルカルビトール、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリン、N−メチルピロリドン、N−オクチルピロリドン、N−ラウリルピロリドン等が挙げられる。
更に、その他の添加成分として、尿素、動植物の抽出エキス、アミノ酸、ポリペプチド、タンパク質加水分解物及びそれらの誘導体、ビタミン類、紫外線防止剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、防腐剤、クエン酸、乳酸等のpH調整剤、香料及び色素等が挙げられる。
剤形としては透明や乳白色の液状、クリーム状、ジェル状、泡状、エアゾールタイプ又はスプレータイプ等が挙げられる。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1〜5及び比較例1、2(毛髪用ストレートパーマ中間処理剤)
表1に示す組成の毛髪用ストレートパーマ第1剤及び毛髪用ストレートパーマ中間処理剤(実施例1〜5、比較例1、2)と、表2に示す組成の毛髪用ストレートパーマ第2剤をそれぞれ調製した。また、表1及び表2における数値は質量%を示す。
Figure 2008074718
Figure 2008074718
表1の各列の毛髪用ストレートパーマ第1剤及び毛髪用ストレートパーマ中間処理剤ならびに表2の毛髪用ストレートパーマ第2剤を用いて、下記の(1)〜(5)の項目について評価を行った。その評価結果を表3に示す。
Figure 2008074718
(1)不快臭
各実施例及び比較例を調製後、専門のパネラーにより、施術後(乾燥後)の毛髪の残臭について官能評価を行った。評価基準は、比較例1を対照として、不快臭が非常に少ない(◎)、不快臭が少ない(○)、比較例1と同等(△)、不快臭がやや強い(×)及び不快臭が強い(××)の5段階で評価した。
(2)ストレート効果
パーマやブリーチ、ヘアカラーなどの化学的処理をしていない20代の日本人女性の縮毛30本(長さ25cm)を束ねたものを測定用の毛束とした。この毛束を微温湯にて軽く湿らせ、この毛束の両端を固定し、パネル上に固定した。その後、毛髪用ストレートパーマ用第1剤3gを全体に塗布し、37℃で20分間放置した。次に、よく水洗した後タオルドライし、実施例1〜5の毛髪用ストレートパーマ中間処理剤3gを塗布し、室温で20分間放置した。次によく水洗し、自然乾燥させた。その後、毛髪用ストレートパーマ用第2剤3gを塗布し、室温で20分間放置し、水洗した後、自然乾燥させた。処理した毛束を目視にて観察し、ストレート効果について、比較例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(3)ストレート効果の持続性
前記(2)のストレート効果の評価で使用した毛束を1質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に浸し、60℃で1時間放置した後(以下、虐待テストという)、水で軽くすすいで自然乾燥させた。虐待テスト前の毛束と虐待テスト後の毛束を目視にて比較し、ストレート効果の持続性について、比較例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(4)仕上がり後の手触り感
各々の処理を行った後の毛束の手触り感について評価を行った。専門のパネラーにより、比較例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(5)毛髪損傷度合い(毛髪の水分吸収率)
各々の処理を行った後の毛束について、一定量の毛髪が吸収する水分量を測定した。毛髪損傷の程度が増せば、損傷と比例して水分吸収率が増加することを利用し、損傷程度を比較した。比較例1を対照として、水分吸収率の程度から、毛髪に対する損傷度を区分し、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
実施例6〜10及び比較例3、4(毛髪用ストレートパーマ第2剤)
表4に示す組成の毛髪用ストレートパーマ第1剤及び毛髪用ストレートパーマ第2剤(実施例6〜10、比較例3、4)をそれぞれ調製した。また、表4における数値は質量%を示す。
Figure 2008074718
表4の各列の毛髪用ストレートパーマ第1剤及び毛髪用ストレートパーマ第2剤を用いて、下記の(6)〜(10)の項目について評価を行った。その評価結果を表5に示す。
Figure 2008074718
(6)不快臭
各実施例及び比較例を調製後、専門のパネラーにより、施術後(乾燥後)の毛髪の残臭について官能評価を行った。評価基準は、比較例3を対照として、不快臭が非常に少ない(◎)、不快臭が少ない(○)、比較例3と同等(△)、不快臭がやや強い(×)及び不快臭が強い(××)の5段階で評価した。
(7)ストレート効果
パーマやブリーチ、ヘアカラーなどの化学的処理をしていない20代の日本人女性の縮毛30本(長さ25cm)を束ねたものを測定用の毛束とした。この毛束を微温湯にて軽く湿らせ、この毛束の両端を固定し、パネル上に固定した。その後、毛髪用ストレートパーマ用第1剤3gを全体に塗布し、37℃で20分間放置した。次に、よく水洗した後タオルドライし、実施例6〜10の毛髪用ストレートパーマ第2剤3gを塗布し、室温で20分間放置し、水洗した後、自然乾燥させた。処理した毛束を目視にて観察し、ストレート効果について、比較例3を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例3と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(8)ストレート効果の持続性
前記(7)のストレート効果の評価で使用した毛束を1質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に浸し、60℃で1時間放置した後(以下、虐待テストという)、水で軽くすすいで自然乾燥させた。虐待テスト前の毛束と虐待テスト後の毛束を目視にて比較し、ストレート効果について、比較例3を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例3と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(9)仕上がり後の手触り感
各々の処理を行った後の毛束の手触り感について評価を行った。専門のパネラーにより、比較例3を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例3と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(10)毛髪損傷度合い(毛髪の水分吸収率)
各々の処理を行った後の毛束について、一定量の毛髪が吸収する水分量を測定した。毛髪損傷の程度が増せば、損傷と比例して水分吸収率が増加することを利用し、損傷程度を比較した。比較例3を対照として、水分吸収率の程度から、毛髪に対する損傷度を区分し、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例3と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
実施例11〜15、比較例5、6及び参考例1(毛髪用パーマネントウェーブ中間処理剤)
表6に示す組成の毛髪用パーマネントウェーブ第1剤及び毛髪用パーマネントウェーブ中間処理剤(実施例11〜15、比較例5、6及び参考例1)と、表7に示す組成の毛髪用パーマネントウェーブ第2剤をそれぞれ調製した。また、表6及び表7における数値は質量%を示す。
Figure 2008074718
Figure 2008074718
表6の各列の毛髪用パーマネントウェーブ第1剤及び毛髪用パーマネントウェーブ中間処理剤ならびに表7の毛髪用パーマネントウェーブ第2剤を用いて、下記の(11)〜(14)の項目について評価を行った。その評価結果を表8に示す。
Figure 2008074718
(11)不快臭
各実施例及び比較例を調製後、専門のパネラーにより、施術後(乾燥後)の毛髪の残臭について官能評価を行った。評価基準は、比較例5を対照として、不快臭が非常に少ない(◎)、不快臭が少ない(○)、比較例5と同等(△)、不快臭がやや強い(×)及び不快臭が強い(××)の5段階で評価した。
(12)ウェーブ効果
パーマ、ヘアカラー、ブリーチなどの化学的処理を施していない20代の日本人女性の健康毛30本(長さ25cm)を束ねたものを測定用の毛束とした。この毛束を微温湯にて軽く湿らせ、ロッド(直径1.5cm)に巻きつけた。この毛束に毛髪用パーマネントウェーブ第1剤1gを塗布し、37℃の恒温槽で15分間放置し、水洗した。次にタオルドライし、実施例11〜15の毛髪用パーマネントウェーブ中間処理剤1gを塗布し、室温で15分間放置した。次によく水洗した後、それからロッドを外して自然乾燥させた。その後、毛髪用パーマネントウェーブ第2剤1gを塗布し、室温にて15分間放置した後、ロッドから外して水洗した後、自然乾燥させた。処理した毛束を目視にて観察し、ウェーブのかかり具合について、比較例5を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例5と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(13)ウェーブの持続性
前記(12)のウェーブ効果の評価で使用した毛束を1質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に浸し、60℃で1時間放置した後(以下、虐待テストという)、水で軽くすすいで自然乾燥させた。虐待テスト前の毛束と虐待テスト後の毛束を目視にて比較し、ウェーブの持続性について、比較例5を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例5と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(14)仕上がり後の手触り感
各々の処理を行った後の毛束の手触り感について評価を行った。専門のパネラーにより、比較例5を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例5と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
実施例16〜20、比較例7、8及び参考例2(毛髪用パーマネントウェーブ第2剤)
表9に示す組成の毛髪用パーマネントウェーブ第1剤及び毛髪用パーマネントウェーブ第2剤(実施例16〜20、比較例7、8及び参考例2)をそれぞれ調製した。また、表9における数値は質量%を示す。
Figure 2008074718
表9の各列の毛髪用パーマネントウェーブ第1剤及び毛髪用パーマネントウェーブ第2剤を用いて、下記の(15)〜(18)の項目について評価を行った。その評価結果を表10に示す。
Figure 2008074718
(15)不快臭
各実施例及び比較例を調製後、専門のパネラーにより、施術後(乾燥後)の毛髪の残臭について官能評価を行った。評価基準は、比較例7を対照として、不快臭が非常に少ない(◎)、不快臭が少ない(○)、比較例7と同等(△)、不快臭がやや強い(×)及び不快臭が強い(××)の5段階で評価した。
(16)ウェーブ効果
パーマ、ヘアカラー、ブリーチなどの化学的処理を施していない20代の日本人女性の健康毛30本(長さ25cm)を束ねたものを測定用の毛束とした。この毛束を微温湯にて軽く湿らせ、ロッド(直径1.5cm)に巻きつけた。この毛束に毛髪用パーマネントウェーブ第1剤1gを塗布し、37℃の恒温槽で15分間放置し、水洗した。次にタオルドライし、実施例16〜20の毛髪用パーマネントウェーブ第2剤1gを塗布し、室温にて15分間放置した後、ロッドから外して水洗した後、自然乾燥させた。処理した毛束を目視にて観察し、ウェーブのかかり具合について、比較例7を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例7と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(17)ウェーブの持続性
前記(16)のウェーブ効果の評価で使用した毛束を1質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に浸し、60℃で1時間放置した後(以下、虐待テストという)、水で軽くすすいで自然乾燥させた。虐待テスト前の毛束と虐待テスト後の毛束を目視にて比較し、ウェーブの持続性について、比較例7を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例7と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(18)仕上がり後の手触り感
各々の処理を行った後の毛束の手触り感について評価を行った。専門のパネラーにより、比較例7を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例7と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
実施例21〜24及び比較例9(パーマ毛用スタイリング剤)
表11に示す組成の実施例21〜24及び比較例9のパーマ毛用スタイリング剤を調製した。表11における数値は質量%を示す。
Figure 2008074718
表11の各列のパーマ毛用スタイリング剤を用いて下記の(19)〜(21)の項目について評価を行った。その評価結果を表12に示す。
Figure 2008074718
(19)不快臭
各実施例及び比較例を調製後、専門のパネラーにより、パーマ処理をした毛髪に対し、5日間繰り返し使用した後の残臭抑制効果について官能評価を行った。評価基準は、比較例9を対照として、不快臭が非常に少ない(◎)、不快臭が少ない(○)、比較例9と同等(△)、不快臭がやや強い(×)及び不快臭が強い(××)の5段階で評価した。
(20)ウェーブ保持効果(ウェーブ持続性の向上)
パーマネントウェーブ処理(使用ロット15mm)をしたウェーブ毛髪30本(長さ18cm)を束ねて毛束とした。この毛束を微温湯にて軽く湿らせ、タオルドライした後、パーマ毛用スタイリング剤1gを全体に塗布し、自然乾燥させた。この処理を5日間連続して行った後、毛束を湿度60%、温度25℃の条件で、一定の荷重(1g)をかけて6時間放置し、ウェーブの持続性を確認した。ウェーブ持続性については、比較例9を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例9と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
(21)毛髪損傷度合い(毛髪の破断強度)
各々の処理を行った後の毛束の破断強度について評価を行った。定法に従って、それぞれの処理毛の破断強度(破断応力)を測定し、比較例9を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例9と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。

Claims (11)

  1. 不飽和炭素原子が電子吸引性基により置換された不飽和炭化水素基を二つ以上有する化合物(但し、ジビニルスルホンは除く)を含む毛髪化粧料。
  2. 前記電子吸引性基が−S(O)−、−C(O)O−、−C(O)N<及び−CNからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 前記不飽和炭化水素基が脂肪族不飽和炭化水素基である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
  4. 前記化合物が下記一般式(I):
    (CRH=CR−X−) ・・・(I)
    (式中、Rは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;Rは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子、−CN又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;RとRは互いに結合して環を形成してもよく;Rは炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;Xは電子吸引性基を表し、同一でも異なっていてもよく;aは2以上の整数を表す。)
    で表される化合物である請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  5. 前記一般式(I)において、Xが−S(O)−、−C(O)O−又は−C(O)NR−(ここで、Rは水素原子又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよい。)からなる群から選択される少なくとも1種である請求項4に記載の毛髪化粧料。
  6. 前記化合物が下記一般式(II):
    (CRH=CR−) ・・・(II)
    (式中、Rは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;Rは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子、−CN又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;R同士、又はRとRは互いに結合して環を形成してもよく;Rは水素原子又は炭化水素基を表し、該炭化水素基は1個又は2個以上の水酸基により置換されていてもよく;
    Figure 2008074718
    bは2又は3を表し、cは3−bを表す。)
    で表される化合物である請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  7. 前記一般式(I)において、aが2である請求項4又は5に記載の毛髪化粧料。
  8. 前記一般式(II)において、bが2である請求項6に記載の毛髪化粧料。
  9. 前記化合物がビス(ビニルスルホニル)メタン、1,2−ビス(ビニルスルホニル)エタン、1,3−ビス(ビニルスルホニル)プロパン、1,3−ビス(ビニルスルホニル)−2−プロパノール、N,N’−メチレンビス(アクリルアミド)、N,N’−エチレンビス(アクリルアミド)、N,N’−(1,2−ジヒドロキシエチレン)ビス(アクリルアミド)、メチレンジアクリレート、エチレンジアクリレート、エチレンジメタクリレート、1,3−プロピレンジアクリレート、1,3−プロピレンビス(シアノアクリレート)及び1,3−ジアクリレート−2−プロパノールからなる群から選択される1種又は2種以上である請求項7に記載の毛髪化粧料。
  10. 毛髪用パーマネントウェーブ中間処理剤、毛髪用パーマネントウェーブ第2剤、毛髪用ストレートパーマ中間処理剤、毛髪用ストレートパーマ第2剤、毛髪用くせ毛スタイリング剤、パーマ毛用スタイリング剤又は毛髪用後処理剤である請求項1〜9のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の毛髪化粧料を使用することを特徴とする毛髪処理方法。
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