JP4362415B2 - ピルビン酸アミド系還元剤及びそれを含有する毛髪化粧料組成物 - Google Patents
ピルビン酸アミド系還元剤及びそれを含有する毛髪化粧料組成物 Download PDFInfo
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ストレートパーマ剤は、前記の還元剤及びアルカリ剤を含有する第1剤による処理の後、櫛等を用い物理的な力を加えることで毛髪をストレートな状態にし、前記の酸化剤を含んだ第2剤でS−S結合を再生させることによりストレートな状態を永久的に固定するものである。また、毛髪を伸ばす際、一般に櫛又はコテ等の器具を用いる。その際、毛髪をストレートな状態に保つために、第1剤及び第2剤共にクリーム状のものが大半を占める。即ち、クリームの粘度を利用してストレートな状態を保つのである。(例えば、非特許文献1参照。)
また、亜硫酸塩等を含有する1剤式の毛髪化粧料も知られている。(例えば、特許文献2参照。)
(1)次式(I):
HS−CH2−CO−C(O)NR1R2 ・・・(I)
(式中、R1及びR2は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子、炭化水素基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルコキシ−アルキル基を表す。)
で示される化合物を含有する毛髪化粧料用還元剤。
(5)パーマネントウェーブ用第1剤、ストレートパーマ用第1剤又はくせ毛用スタイリング剤である前記(4)に記載の毛髪化粧料組成物。
前記式(I)において、R1及びR2は、それぞれ水素原子、炭化水素基、ヒドロキシアルキル基又はヒドロキシアルコキシ−アルキル基を表す。
また、前記の化合物の中でも特に好ましい化合物は、3−メルカプト−2−オキソプロピオンアミド、N−エチル−3−メルカプト−2−オキソプロピオンアミド、N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メルカプト−2−オキソプロピオンアミド、N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−3−メルカプト−2−オキソプロピオンアミドである。
表1に示す組成の実施例1〜4、比較例1〜5及び参考例1〜4のストレートパーマ用第1剤と、表2に示す組成のストレートパーマ用第2剤をそれぞれ調製した。また、表1及び表2における数値は全て質量%を示す。
各実施例、比較例及び参考例を調製後、専門のパネラーにより、薬剤(第1剤)の不快臭、施術時の不快臭、施術後(乾燥後)の毛髪の残臭について官能評価を行った。評価基準は、比較例1を対照として、不快臭が非常に少ない(◎)、不快臭が少ない(○)、比較例1と同等(△)、不快臭がやや強い(×)及び不快臭が強い(××)の5段階で評価した。
パーマやブリーチ、ヘアカラーなどの化学的処理をしていない20代の日本人女性の縮毛30本(長さ25cm)を束ねたものを測定用の毛束とした。この毛束を微温湯にて軽く湿らせ、この毛束の両端を固定し、パネル上に固定した。その後、ストレートパーマ用第1剤1gを全体に塗布し、37℃で20分間放置した。次に、よく水洗した後タオルドライし、ストレートパーマ用第2剤1gを塗布し、室温で20分間放置し、水洗した後、自然乾燥させた。処理した毛束を目視にて観察し、ストレート効果について、比較例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
前記(2)のストレート効果の評価で使用した毛束を1質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に浸し、60℃で1時間放置した後(以下、虐待テストという)、水で軽くすすいで自然乾燥させた。虐待テスト前の毛束と虐待テスト後の毛束を目視にて比較し、ストレート効果の持続性について、比較例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
各々の処理を行った後の毛束の手触り感について評価を行った。専門のパネラーにより、比較例1を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
各々の処理を行った後の毛束について、毛髪表面の状態を電子顕微鏡による表面観察を行った。比較例1を対照として、キューティクルの浮上りや剥離の程度から、毛髪に対する損傷度を区分し、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例1と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
表3に示す組成の実施例5〜8、比較例6〜10及び参考例5〜8のパーマネントウェーブ用第1剤と、表4に示す組成のパーマネントウェーブ用第2剤をそれぞれ調製した。また、表3及び表4における数値は全て質量%を示す。
各実施例、比較例及び参考例を調製後、専門のパネラーにより、薬剤(第1剤)の不快臭、施術時の不快臭、施術後(乾燥後)の毛髪の残臭について官能評価を行った。評価基準は、比較例6を対照として、不快臭が非常に少ない(◎)、不快臭が少ない(○)、比較例6と同等(△)、不快臭がやや強い(×)及び不快臭が強い(××)の5段階で評価した。
パーマ、ヘアカラー、ブリーチなどの化学的処理を施していない20代の日本人女性の健康毛30本(長さ25cm)を束ねたものを測定用の毛束とした。この毛束を微温湯にて軽く湿らせ、ロッド(直径1.5cm)に巻きつけた。この毛束に第1剤1gを塗布し、37℃の恒温槽で15分間放置し、水洗した。次に第2剤1gを塗布し、室温にて15分間放置し、ロッドから外して水洗した後、自然乾燥させた。処理した毛束を目視にて観察し、ウェーブのかかり具合について、比較例6を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例6と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
前記(7)のウェーブ効果の評価で使用した毛束を1質量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に浸し、60℃で1時間放置した後(以下、虐待テストという)、水で軽くすすいで自然乾燥させた。虐待テスト前の毛束と虐待テスト後の毛束を目視にて比較し、ウェーブの持続性について、比較例6を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例6と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
各々の処理を行った後の毛束の手触り感について評価を行った。専門のパネラーにより、比較例6を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例6と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
各々の処理を行った後の毛束について、毛髪表面の状態を電子顕微鏡による表面観察を行った。比較例6を対照として、キューティクルの浮上りや剥離の程度から、毛髪に対する損傷度を区分し、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例6と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
表5に示す組成の実施例9〜12、比較例11〜15及び参考例9〜12のくせ毛用スタイリング剤を調製した。表5における数値は質量%を示す。
各実施例、比較例及び参考例を調製後、専門のパネラーにより、薬剤の不快臭、使用時の不快臭、使用後(乾燥後)の毛髪の残臭について官能評価を行った。評価基準は、比較例11を対照として、不快臭が非常に少ない(◎)、不快臭が少ない(○)、比較例11と同等(△)、不快臭がやや強い(×)及び不快臭が強い(××)の5段階で評価した。
パーマやブリーチ、ヘアカラーなどの化学的処理をしていない20代の日本人女性のくせ毛30本(長さ25cm)を束ねたものを測定用の毛束とした。この毛束を微温湯にて軽く湿らせ、タオルドライした後、くせ毛用スタイリング剤1gを全体に塗布し、櫛で梳かした後、自然乾燥させた。処理した毛束を目視にて観察し、くせ毛直し効果(髪のまとまり)について、比較例11を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例11と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
前記(12)のくせ毛直し効果の評価で使用した毛束を湿度60%、温度25℃で6時間放置した後、くせ毛直し効果の持続性について、比較例11を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例11と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
各々の処理を行った後の毛束の手触り感について評価を行った。専門のパネラーにより、比較例11を対照として、非常に良好(◎)、良好(○)、比較例11と同等(△)、やや不良(×)及び不良(××)の5段階で評価した。
Claims (5)
- 次式(I):
HS−CH2−CO−C(O)NR1R2 ・・・(I)
(式中、R1及びR2は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素原子、直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、トリル基、ベンジル基、フェネチル基、直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基又はヒドロキシ−C 1−6 −アルコキシ−C 1−6 −アルキル基を表す。)
で示される化合物を含有する毛髪化粧料用還元剤。 - 前記式(I)で示される化合物が、前記式(I)において、R1が水素原子であり、R2が水素原子、直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、トリル基、ベンジル基、フェネチル基、又は直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基である化合物である請求項1に記載の毛髪化粧料用還元剤。
- 前記式(I)で示される化合物が、前記式(I)において、R1及びR2が水素原子である3−メルカプト−2−オキソプロピオンアミドである請求項1に記載の毛髪化粧料用還元剤。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料用還元剤を少なくとも1種含有する毛髪化粧料組成物。
- パーマネントウェーブ用第1剤、ストレートパーマ用第1剤又はくせ毛用スタイリング剤である請求項4に記載の毛髪化粧料組成物。
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