JP2008074237A - 車両側部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面衝突時にピラー部材の回転を抑制し、ピラー部材の後退やドア本体の外れなどを抑制できる車両側部構造を得る。
【解決手段】フロントピラー12の車両後方側に、フロントサイドドア18のドアトリム40側に突出する突出部33を設け、突出部33の後端フランジ部12Bにオープニングトリム36を設ける。突出部33と対向するドアトリム40の車両前方側には、前面衝突時に突出部33と接触する凹状部42を設ける。前面衝突時に、車両幅方向一方側でフロントピラー12の後端面30Aがフロントサイドドア18の前端面28Aに当たると、フロントピラー12がフロントサイドドア18の外れる方向に回転するが、車両幅方向反対側で突出部33がオープニングトリム36を介して凹状部42に接触すると、フロントピラー12に後端面30Aと前端面28Aとの接触により生じるモーメントを打ち消すような逆モーメントが発生する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドア本体と、このドア本体の車両前方側に間隔をおいて配置されたピラー部材と、を備えた車両側部構造に関する。
下記特許文献1には、前面衝突時にフロントピラーとドア本体との左右方向の移動を抑制するべく、ドアインナに膨出部を設け、ベルトラインリインホースの前端面に凹部を形成した構造が開示されている。
特開2004−114728号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、フロントピラーの回転を抑えることが考慮されていない。
本発明は上記事実を考慮し、前面衝突時にピラー部材の回転を抑制し、ピラー部材の後退やドア本体が車両幅方向外側へ移動することを抑制できる車両側部構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車両側部構造は、ドア本体と、前記ドア本体の車両前方側に間隔をおいて配置されたピラー部材と、を備えた車両側部構造であって、前記ドア本体は、前面衝突時に、前記ピラー部材の図芯に対する車両幅方向一方側で当たる第1の当接部と、前記ピラー部材における前記図芯に対する前記第1の当接部とは車両幅方向反対側で当接して、前記第1の当接部と前記ピラー部材の当接によって生じるモーメントを打ち消すような逆モーメントを発生させる第2の当接部と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の車両側部構造において、前記第1の当接部が前記ドア本体に設けられ、前記第2の当接部が前記ドア本体の車両幅方向内側に取付けられたドアトリムに設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明に係る車両側部構造は、ドア本体と、前記ドア本体の車両前方側に間隔をおいて配置されたピラー部材と、を備えた車両側部構造であって、前記ドア本体を含んで構成されているドアの車両前方側に、前記ピラー部材と前記ドア本体との間隔より狭い間隔で配置され、前面衝突時に前記ドア本体が係合して、前記ドア本体が車両幅方向外側へ移動することを防止するための係合部を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両側部構造において、前記ドア本体を含んで構成されているドアの車両前方側に、前記ピラー部材と前記第1の当接部との間隔より狭い間隔で配置され、前面衝突時に前記ドア本体が係合して、前記ドア本体が車両幅方向外側へ移動することを防止するための係合部を有することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の車両側部構造において、前記ドアは、前記第2の当接部と前記係合部との係合部分が同じ部分に設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2に記載の車両側部構造において、前記ピラー部材における前記第2の当接部と当接する部分は、前記ピラー部材の横断面の図芯よりも車両幅方向内側で前記第2の当接部側に突出する突出部であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項2又は請求項6に記載の車両側部構造において、前記ドア本体は、車両幅方向内側にドアトリムを備え、前記ドアトリムの内部に、前記第2の当接部を構成する剛性部材が設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の車両側部構造において、前記ピラー部材の車両幅方向内側に配置されたインストルメントパネルの内部に、前記係合部を構成する剛性の係合部材が設けられ、前記ドア本体は、車両幅方向内側にドアトリムを備え、前記ドアトリムの内部に、前面衝突時に前記係合部材に係合される剛性の被係合部材が設けられていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の車両側部構造において、前記ドア本体の車両幅方向内側へ斜め方向に突設されたピン部材を備え、前記係合部は、前記ピラー部材の車両幅方向内側に配置されたインストルメントパネルに設けられ、前記ドア本体の開閉時に前記ピン部材が挿通可能な開口部であることを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、前面衝突時にピラー部材が、ピラー部材の図芯に対する車両幅方向一方側でドア本体の第1の当接部に当たり、第1の当接部とピラー部材の当接によって生じるモーメントによってピラー部材が一定方向に回転しようとする。そのとき、ピラー部材が、ピラー部材の図芯に対する第1の当接部とは車両幅方向反対側で、ドア本体の第2当接部に当接することによって、第1の当接部とピラー部材の当接によって生じるモーメントを打ち消すような逆モーメントを発生させる。これにより、ピラー部材の回転が抑制され、ピラー部材の後退や、ピラー部材の回転によってドア本体が車両幅方向外側に移動することが抑制される。
請求項2記載の本発明によれば、前面衝突時にピラー部材がドア本体の第1の当接部に当接し、第1の当接部とピラー部材の当接によって生じるモーメントにより、ピラー部材が一定方向に回転しようとする。そのとき、ピラー部材が、ドア本体の車両幅方向内側に取付けられたドアトリムに設けられた第2の当接部に当接することにより、第1の当接部とピラー部材の当接によって生じるモーメントを打ち消すような逆モーメントを発生させる。これによって、ピラー部材の回転が抑制される。
請求項3記載の本発明によれば、ドア本体を含んで構成されているドアの車両前方側に、ピラー部材とドア本体との間隔より狭い間隔で係合部が設けられており、前面衝突時にピラー部材がドア本体に当たる前に、ドア本体と係合部が当接する。これにより、ドア本体が係合部に係合され、ドア本体が車両幅方向外側へ移動することが抑制される。また、ピラー部材がドア本体に当たる前にドア本体が係合部に当接するため、ピラー部材とドア本体との接触によるピラー部材の回転が抑制される。
請求項4記載の本発明によれば、前面衝突時にピラー部材がドア本体の第1の当接部に当たる前に、ドア本体と係合部が当接する。これにより、ドア本体が係合部に係合され、ドア本体が車両幅方向外側へ移動することが抑制される。また、ピラー部材がドア本体の第1の当接部に当たる前にドア本体が係合部に当接するため、ピラー部材とドア本体との接触によるピラー部材の回転が抑制される。
請求項5記載の本発明によれば、第2の当接部と係合部との係合部分が同じ部分に設けられるので、ピラー部材が第2の当接部に当接し、第1の当接部とピラー部材の当接によって生じるモーメントを打ち消すような逆モーメントを発生させると共に、係合部によってドア本体が車両幅方向外側へ移動することを抑制することが可能となる。
請求項6記載の本発明によれば、ピラー部材には、ピラー部材の横断面の図芯よりも車両幅方向内側で第2の当接部側に突出する突出部が設けられており、ピラー部材が図芯を中心に回転したとき、ピラー部材の突出部がドア本体の第2の当接部に当接する。これによって、ピラー部材の回転を抑制することが可能となる。
請求項7記載の本発明によれば、ドアトリムの内部に、第2の当接部を構成する剛性部材が設けられているので、前面衝突時にドアトリムが変形してもピラー部材を剛性部材に確実に当接させて逆モーメントを発生させることが可能となる。
請求項8記載の本発明によれば、インストルメントパネルの内部に係合部を構成する剛性の係合部材が設けられ、ドアトリムの内部に前面衝突時に係合部材に係合される剛性の被係合部材が設けられているので、インストルメントパネルやドアトリムが変形しても係合部材で被係合部材を確実に係合することができ、ドア本体の車両幅方向外側への移動を抑制することが可能となる。
請求項9記載の本発明によれば、インストルメントパネルには、車両幅方向内側へ斜め方向に突設されたピン部材が挿通可能な開口部が設けられているので、前面衝突時にピン部材が開口部に係合され、ドア本体が車両幅方向外側へ移動することが抑制される。また、ドア本体の開閉時にピン部材が開口部に挿通されるので、ピン部材がインストルメントパネルと干渉することがない。
以上説明したように、請求項1記載の本発明は、ピラー部材の回転を抑制することで、ピラー部材の後退や、ドア本体が車両幅方向外側に移動することを抑制できる。これによって、前面衝突時に荷重がピラー部材からドア本体の軸力として車両後方側に伝達されるため、車室空間を確保することが可能となる。
請求項2記載の本発明は、ドア本体に第1の当接部を設け、ドアトリムに第2の当接部を設けるため、ドア本体を大きくしなくても第2の当接部を設けることができる。また、別部品を設ける必要がないため、コストを低減できる。
請求項3記載の本発明は、ドア本体の車両幅方向外側への移動やドア本体の外れを抑制できる。また、ピラー部材がドア本体に当たる前にドア本体が係合部に当接するため、ピラー部材とドア本体との接触によるピラー部材の回転を抑制できる。
請求項4記載の本発明は、ドア本体の車両幅方向外側への移動やドア本体の外れを抑制できる。また、ピラー部材がドア本体に当たる前にドア本体が係合部に当接するため、ピラー部材とドア本体との接触によるピラー部材の回転を抑制できる。
請求項5記載の本発明は、ピラー部材の回転を抑制できると共に、ドア本体の車両幅方向外側への移動やドア本体の外れを抑制できる。
請求項6記載の本発明は、ピラー部材の突出部がドア本体の第2の当接部に当接することにより、ピラー部材の回転を抑制できる。また、ピラー部材に突出部を設けることで、別部品を設ける必要がなく、コストを低減できる。
請求項7記載の本発明は、本構成を使用しない場合と比較して、ピラー部材の回転をより確実に抑制できる。
請求項8記載の本発明は、本構成を使用しない場合と比較して、ドア本体の車両幅方向外側への移動や、ドア本体の外れをより確実に抑制できる。
請求項9記載の本発明は、本構成を使用しない場合と比較して、ドア本体の車両幅方向外側への移動や、ドア本体の外れをより確実に抑制できる。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車両側部構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図3には、本実施形態に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突前の状態で示す横断面図が示されている。また、図4には、本実施形態に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突後の状態で示す横断面図が示されている。また、図1には、車両の側面図が示されており、図2には、当該車両の本実施形態に係る車両側部構造が用いられる部分側面図が示されている。
図1に示されるように、車体側部10の上縁11Aと下縁11Bの間に開口部13が設けられており、この開口部13の前側の縁部に、略車両上下方向に沿ってフロントピラー12が配設されている。開口部13の中間部には、略車両上下方向に沿ってセンタピラー14が配設され、開口部13の後側の縁部に、略車両上下方向に沿ってリヤピラー16が配設されている。フロントピラー12とセンタピラー14との間の開口部13には、フロントサイドドア18が配設されている。センタピラー14とリヤピラー16との開口部13には、リヤサイドドア20が配設されている。車体側部10の前部には、フロントサイドドア18の前方にフロントフェンダーパネル22が配設されている。なお、図1において車両の前端部に接触した状態で描かれているものは、バリア50である。
図2に示されるように、フロントサイドドア18は、車両幅方向内側でフロントピラー12にドアヒンジ24及びヒンジピン25を介して回動可能に支持されている。
車体側部10のフロントサイドドア18及びリヤサイドドア20のドア本体部の上縁に沿ったラインがベルトライン21であり(なお、図1では、フロント側のみ図示している。)、以下、フロントサイドドア18側のベルトライン21を水平に切断し車両上方側から見た状態を描いた図3及び図4に基づいて本実施形態の要部を説明する。
図3に示されるように、フロントサイドドア18は、車室外側に配置されるドアアウタパネル26と、車室内側に配置されてヘミング加工によりドアアウタパネル26に一体化されて閉断面を構成するドアインナパネル28と、を含んで構成されている。
フロントサイドドア18の前方側には、車両骨格部材であるフロントピラー12が略車両上下方向に沿って延在されている。フロントピラー12は、断面ハット形状のピラーアウタパネル30と、ピラーインナパネル32とによって閉断面を構成している。フロントピラー12には、車両後側に突出する突出部33が設けられている。フロントピラー12の前端部には、各パネルの端末部を合わせて構成された前端フランジ部12Aが車両前側方向に延出している。また、フロントピラー12の車両後方側には、突出部33の後端部で各パネルの端末部を合わせて構成された後端フランジ部12Bが車両後側方向に延出している。
後端フランジ部12Bには、オープニングトリム36が接着部37を介して固着されている。オープニングトリム36は、ゴム又は樹脂製で中空形状の筒状部36Aを備えており、フロントサイドドア18の閉止時に筒状部36Aの周面がドアインナパネル28に接触するように構成されている。
フロントピラー12のピラーアウタパネル30の後端面30Aとフロントサイドドア18のドアインナパネル28の前端面28Aとは前後に対向して配置されており、両者の間には所定の隙間38が設けられている。ドアインナパネル28の前端面28Aには、ウエザーストリップ46が接着部47を介して固着されている。ウエザーストリップ46は、ゴム又は樹脂製で中空形状の筒状部46Aを備えており、フロントサイドドア18の閉止時に筒状部46Aの周面がピラーアウタパネル30の後端面30Aに接触するように構成されている。
また、フロントピラー12の横断面の図芯G1は、フロントサイドドア18の横断面の図芯G2に対して車両幅方向内側へ所定距離だけオフセットして配置されている。フロントサイドドア18の前端面28Aは、前面衝突時にフロントピラー12の横断面の図芯G1に対する車両幅方向一方側で、ピラーアウタパネル30の後端面30Aが当たる第1の当接部となっている。フロントピラー12の突出部33は、フロントピラー12の横断面の図芯G1よりも車両幅方向内側に設けられている。
ドアインナパネル28の車両幅方向内側には、ドアトリム40が車両幅方向内側に突出して設けられている。ドアトリム40の突出部33と対向する車両前方側には、前面衝突時に、フロントピラー12の横断面の図芯G1に対する前端面28Aとは車両幅方向反対側で、オープニングトリム36を介して突出部33が当接する第2の当接部としての凹状部42が設けられている。凹状部42は、突出部33の外形よりも大きい凹状の湾曲面42Aと、この湾曲面42Aの車両幅方向内側端部で車両前方側に突出する凸状面42Bとで構成されている。
ドアトリム40は樹脂製で弾性変形が可能であり、凹状の湾曲面42Aを形成しても、成形時に金型から抜き易いという利点がある。また、フロントピラー12及びドアトリム40の車両幅方向内側には、両者と所定の間隔をおいて、両者と跨るようにインストルメントパネル48が設けられている。
なお、図示を省略するが、フロントピラー12のピラーアウタパネル30の外側面にドアヒンジ24(図2参照)の一端部が締結固定され、ドアヒンジ24(図2参照)の他端部は、フロントサイドドア18のドアインナパネル28の前端面28Aに設けられたヒンジピン25(図2参照)に回動可能に軸支されている。これにより、フロントサイドドア18は、ドアヒンジ24(ヒンジピン25)回りに車両水平面内で回動(開閉)可能とされており、所謂スイング式のサイドドアを構成している。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図3に示される状態が前面衝突前の状態である。この状態からバリア50(図1参照)に前面衝突すると、図4に示されるように、衝突荷重が伝達されることによって、フロントピラー12が矢印1Aの方向に移動し、フロントサイドドア18が矢印1Bの方向に移動し、フロントピラー12の後端面30Aがフロントサイドドア18の前端面28Aに当たる。
ここで、車両幅方向外側でフロントピラー12の後端面30Aがフロントサイドドア18の前端面28Aに当たると、フロントピラー12の横断面の図芯G1がフロントサイドドア18の横断面の図芯G2に対して車両幅方向内側へオフセットして配置されているため、図4中の矢印2に示されるように、フロントピラー12の後端側を車両幅方向外側へ回転させるモーメントが発生する。すなわち、フロントピラー12は、図芯G1を中心にフロントサイドドア18を外側へ押し出す方向(矢印2の方向)へ回転してくる。
しかし、本実施形態では、フロントサイドドア18のドアトリム40に、フロントピラー12の横断面の図芯G1に対する前端面28Aとは車両幅方向反対側に凹状部42を設けたので、後端面30Aが前端面28Aに当たった位置の車両幅方向反対側で、フロントピラー12の突出部33がドアトリム40の凹状部42に当接する。これによって、後端面30Aと前端面28Aとの当接によって生じるモーメントを打ち消すように、フロントピラー12に矢印4に示すような逆モーメントが発生する。このため、フロントピラー12の矢印2の方向への回転が抑制される。これによって、フロントピラー12の後退を抑制できると共に、矢印3で示すようなフロントサイドドア18の車両幅方向外側への移動やフロントサイドドア18の外れを抑制できる。そのために、前面衝突時の荷重がフロントピラー12からフロントサイドドア18の軸力として車両後方に伝達される。これによって車室空間を確保することができる。
また、フロントピラー12の突出部33をドアトリム40の凹状部42に当接させるので、別部品を設ける必要がなく、コストを低減できる。また、フロントサイドドア18が大きくなることを抑制できる。
さらに、凹状部42の車両幅方向内側に凸状面42Bが設けられており、凸状面42Bが突出部33に係合されるため、フロントサイドドア18の車両幅方向外側への移動や、フロントサイドドア18の外れをより確実に抑制できる。
一方、図12から図14には、比較例である車両側部構造が示されている。
図12に示されるように、フロントピラー202は、ピラーアウタパネル210及びピラーインナパネル212によって中空柱状に形成され、フロントピラー202の前端部及び後端部には、各パネルの端末部を合わせて構成された前端フランジ部202Aと後端フランジ部202Bとが車両前側方向に延出している。ピラーアウタパネル210の後端面210Aとフロントサイドドア18のドアインナパネル28の前端面28Aとの間には所定の隙間214が設けられている。また、フロントピラー202の後端側には、本発明のようなフロントサイドドア18側に向けて突出する突出部(図3参照)は設けられていない。
このような構成では、図13に示されるように、前面衝突時にフロントピラー202が矢印222Aの方向に移動し、フロントサイドドア18が矢印222Bの方向に移動すると、フロントピラー202の後端面210Aがドアインナパネル28の前端面28Aに接触する。そのとき、図13及び図14に示すように、フロントピラー202の横断面の図芯G1がフロントサイドドア18の横断面の図芯G2に対して車両幅方向内側へオフセットして配置されているため、フロントピラー202は矢印224に示されるようにフロントサイドドア18を車両幅方向外側へ押し出す方向へ回転してくる。このため、矢印226に示されるようにフロントサイドドア18が車両幅方向外側へ移動し、フロントサイドドア18が外れる場合がある。また、フロントピラー202が後退し、車室空間が狭まるという不具合がある。
〔第2実施形態〕
以下、図5及び図6を用いて、本発明に係る車両側部構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、フロントピラー70の車両幅方向内側には、ドアトリム72側に延びたインストルメントパネル76が設けられている。また、ドアトリム72は、インストルメントパネル76と対向して車両幅方向内側に延設されている、
ドアトリム72の車両前方側には、凹状部74が設けられている。凹状部74は、凹状に湾曲した凹状湾曲面74Aで構成されている。
また、インストルメントパネル76の車両後端側には、凹状部74と対向する位置に、前面衝突時に凹状部74が係合して、フロントサイドドア18が車両幅方向外側へ移動することを防止するための係合部78が設けられている。この係合部78は、インストルメントパネル76の角部を鋭角状に湾曲させた突出面78Aで構成されており、この突出面78Aは、凹状湾曲面74Aよりも小さい外形で凹状湾曲面74Aに沿って形成されている。また、突出面78Aと凹状湾曲面74Aとの間隔は、フロントピラー70の後端面30Aとドアインナパネル28の前端面28Aとの隙間38より狭く設定されている。
ドアトリム72は樹脂製で弾性変形が可能であり、凹状湾曲面74Aを形成しても、成形時に金型から抜き易いという利点がある。
フロントピラー70は、車両後端に突出部80を備えており、その突出部80の各パネルの端末部を合わせて構成された後端フランジ部12Bにオープニングトリム36が取付けられている。なお、本実施形態では、突出部80が設けられているが、必ずしも突出部80を設ける必要はない。
本実施形態の車両側部構造では、係合部78の突出面78Aと凹状部74の凹状湾曲面74Aとの間隔が、フロントピラー70の後端面30Aとドアインナパネル28の前端面28Aとの隙間38より狭く設定されているので、図6に示されるように、前面衝突時にフロントピラー70の後端面30Aがドアインナパネル28の前端面28Aと接触する前に、凹状部74の凹状湾曲面74Aと係合部78の突出面78Aとが接触する。フロントサイドドア18は、矢印7に示すように車両幅方向外側へ移動しようとするが、凹状部74が係合部78に係合される(凹状部74が係合部78に引掛かる)ことにより、フロントサイドドア18が車両幅方向外側へ移動することを抑制できる。このため、フロントサイドドア18の外れを抑制できる。
また、フロントサイドドア18の車両幅方向外側への移動を抑制することで、フロントピラー70のフロントサイドドア18が外れる方向への回転を抑制でき、フロントピラー70の後退を抑制できる。
〔第3実施形態〕
以下、図7及び図8を用いて、本発明に係る車両側部構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、フロントピラー90の車両後端側には、突出部33が形成されており、この突出部33にオープニングトリム36が設けられている。ドアトリム92の車両前方側には、突出部33と対向する位置に、前面衝突時に突出部33が接触する凹状部42が設けられている。
また、ドアトリム92の車両先端側には、インストルメントパネル76と対向して凹状部74が設けられている。インストルメントパネル76の車両後端側には、ドアトリム92の凹状部74と対向する位置に、前面衝突時に凹状部74が係合される係合部78が設けられている。
本実施形態の車両側部構造では、前面衝突時に、図8に示すように、前面衝突時にフロントピラー90の後端面30Aがドアインナパネル28の前端面28Aに当たる前に、係合部78の突出面78Aと凹状部74の凹状湾曲面74Aとが当接する。これによって、凹状部74が係合部78に係合され(凹状部74が係合部78に引掛かり)、フロントサイドドア18の車両幅方向外側への移動やフロントサイドドア18の外れを抑制できる。
また、フロントピラー90の後端面30Aがドアインナパネル28の前端面28Aに当たると、フロントピラー90の後端側が車両幅方向外側(フロントサイドドア18を押し出す方向)へ回転するが、フロントピラー90の突出部33が凹状部42に接触することにより、後端面30Aと前端面28Aとの接触により生じるモーメントを打ち消すようにフロントピラー90に逆モーメントが発生する。これによって、フロントピラー12の後端側の車両幅方向外側(フロントサイドドア18が外れる方向)への回転を抑制でき、フロントピラー12の後退を抑制できると共に、フロントサイドドア18の車両幅方向外側への移動やフロントサイドドア18の外れを抑制できる。そのために、前面衝突時の荷重がフロントピラー12からフロントサイドドア18の軸力として車両後方に伝達される。これによって車室空間を確保することができる。
〔第1実施形態のバリエーション〕
上述した本実施形態では、ドアトリム40に凹状部42を設けたが、これに限らず、図9に示されるように、ドアトリム100の内部に、第2の当接部としての金属製の凹状部材102を設けてもよい。具体的には、ドアトリム100の車両前方側に略平面状の前端面100Aが形成されており、この前端面100Aの車両後方側に凹状部材102が配置され、凹状部材102の根元部がドアインナパネル28に固着されている。凹状部材102は、突出部33と対向する凹状の湾曲面102Aと、この湾曲面102Aの車両幅方向内側端部で車両前方側に突出する凸状面102Bとで構成されている。
このような構成では、凹状部材102が金属製であるため、樹脂製のドアトリム100に比べて剛性があり、前面衝突時に突出部33がオープニングトリム36を介して当接しても、凹状部材102の破損を抑制できる。これによって、突出部33をより確実に凹状部材102に当接させてフロントピラー12に逆モーメントを発生させることができる。
〔第2実施形態のバリエーション〕
(1)上述した本実施形態では、インストルメントパネル76に係合部78を設け、ドアトリム72に凹状部74を設けたが、これに限らず、図10に示されるように、インストルメントパネル110の内部に金属製の係合部材114を設け、ドアトリム120の内部に金属製の凹状部材122を設けてもよい。
具体的には、インストルメントパネル110の車両後方側に略平面状の後端面110Aが形成されており、インストルメントパネル110の内部の車両幅方向内側に、インストルメントパネルリインフォース112が設けられている。後端面110Aの車両前方側には、金属製の係合部材114が配置され、係合部材114の根元部がインストルメントパネルリインフォース112の後端面に固着されている。係合部材114の先端には、ドアトリム120側に突出する突状部114Aが形成されている。
また、ドアトリム120の車両前方側には、ドアインナパネル28から2段階に後退する略平面状の前端面120A、120Bが形成されている。インストルメントパネル110と対向する前端面120Bの車両後方側には、金属製の凹状部材122が配置され、凹状部材122の根元部がドアインナパネル28に固着されている。凹状部材122は、係合部材114の突状部114Aより車両幅方向内側で前方側に突出する突状部122Aと、この突状部122Aの車両幅方向外側に形成された湾曲面122Bとで構成されている。
このような構成では、係合部材114と凹状部材122が金属製であるため、樹脂製のインストルメントパネル110とドアトリム120に比べて剛性があり、前面衝突時に係合部材114及び凹状部材122の破損を抑制できる。これによって、凹状部材122を係合部材114により確実に係合させることが可能となり、フロントサイドドア18の車両幅方向外側への移動やフロントサイドドア18の外れを抑制できる。
(2)上述した本実施形態では、インストルメントパネル76に係合部78を設け、ドアトリム40に凹状部42を設けたが、これに限らず、図11に示されるように、ドアインナパネル28に金属製のピン部材136を設け、インストルメントパネル48にピン部材136が挿通される開口部138を設けてもよい。具体的には、ピン部材136は、その先端部136Aが車両幅方向内側に斜め前方へ突出するように配置されており、ピン部材136の根元部がドアインナパネル28に固着されている。また、インストルメントパネル48には、ピン部材136の先端部136Aが挿通される開口部138が形成されている。この開口部138は、フロントサイドドア18の開閉時にピン部材136が長手方向に挿通可能に構成されている。
このような構成では、前面衝突時に、ピン部材136を開口部138に係合させることができる。すなわち、ピン部材136が開口部138に引掛かることにより、フロントサイドドア18の車両幅方向外側への移動やフロントサイドドア18の外れを抑制できる。また、フロントサイドドア18の開閉時にピン部材136がインストルメントパネル48と干渉することを防止できる。
〔実施形態の補足説明〕
上述した実施形態では、剛性確保のために金属製の凹状部材102、係合部材114、凹状部材122、ピン部材136を設けたが、これに限らず、他の剛性部材を用いてもよい。
第1実施形態に係る車両側部構造が用いられる車両の側面図である。 第1実施形態に係る車両側部構造が用いられる車両の要部拡大側面図である。 第1実施形態に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突前の状態で示す横断面図(図2中のA−A線断面図)である。 第1実施形態に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突後の状態で示す横断面図である。 第2実施形態に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突前の状態で示す横断面図である。 第2実施形態に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突後の状態で示す横断面図である。 第3実施形態に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突前の状態で示す横断面図である。 第3実施形態に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突後の状態で示す横断面図である。 第1実施形態の変形例に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突前の状態で示す横断面図である。 第2実施形態の変形例に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突前の状態で示す横断面図である。 第2実施形態の別の変形例に係る車両側部構造の全体構成を前面衝突前の状態で示す横断面図である。 比較例に係る車両側部構造の全体構成の前面衝突時の変位過程を示す横断面図である。 比較例に係る車両側部構造の全体構成の前面衝突時の変位過程を示す横断面図である。 比較例に係る車両側部構造の全体構成の前面衝突時の変位過程を示す横断面図である。
符号の説明
10 車体側部
12 フロントピラー(ピラー部材)
18 フロントサイドドア(ドア本体)
28A 前端面(第1の当接部)
33 突出部(第2の当接部が当接する部分)
38 隙間(間隔)
40 ドアトリム
42 凹状部(第2の当接部)
70 フロントピラー(ピラー部材)
72 ドアトリム
74 凹状部
76 インストルメントパネル
78 係合部
90 フロントピラー(ピラー部材)
92 ドアトリム
100 ドアトリム
102 凹状部材(剛性部材)
110 インストルメントパネル
114 係合部材
120 ドアトリム
122 凹状部材(被係合部材)
136 ピン部材
138 開口部

Claims (9)

  1. ドア本体と、前記ドア本体の車両前方側に間隔をおいて配置されたピラー部材と、を備えた車両側部構造であって、
    前記ドア本体は、
    前面衝突時に、前記ピラー部材の図芯に対する車両幅方向一方側で当たる第1の当接部と、
    前記ピラー部材における前記図芯に対する前記第1の当接部とは車両幅方向反対側で当接して、前記第1の当接部と前記ピラー部材の当接によって生じるモーメントを打ち消すような逆モーメントを発生させる第2の当接部と、
    を有することを特徴とする車両側部構造。
  2. 前記第1の当接部が前記ドア本体に設けられ、前記第2の当接部が前記ドア本体の車両幅方向内側に取付けられたドアトリムに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両側部構造。
  3. ドア本体と、前記ドア本体の車両前方側に間隔をおいて配置されたピラー部材と、を備えた車両側部構造であって、
    前記ドア本体を含んで構成されているドアの車両前方側に、前記ピラー部材と前記ドア本体との間隔より狭い間隔で配置され、前面衝突時に前記ドア本体が係合して、前記ドア本体が車両幅方向外側へ移動することを防止するための係合部を有することを特徴とする車両側部構造。
  4. 前記ドア本体を含んで構成されているドアの車両前方側に、前記ピラー部材と前記第1の当接部との間隔より狭い間隔で配置され、前面衝突時に前記ドア本体が係合して、前記ドア本体が車両幅方向外側へ移動することを防止するための係合部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両側部構造。
  5. 前記ドアは、前記第2の当接部と前記係合部との係合部分が同じ部分に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両側部構造。
  6. 前記ピラー部材における前記第2の当接部と当接する部分は、前記ピラー部材の横断面の図芯よりも車両幅方向内側で前記第2の当接部側に突出する突出部であることを特徴とする請求項2に記載の車両側部構造。
  7. 前記ドア本体は、車両幅方向内側にドアトリムを備え、
    前記ドアトリムの内部に、前記第2の当接部を構成する剛性部材が設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項6に記載の車両側部構造。
  8. 前記ピラー部材の車両幅方向内側に配置されたインストルメントパネルの内部に、前記係合部を構成する剛性の係合部材が設けられ、
    前記ドア本体は、車両幅方向内側にドアトリムを備え、
    前記ドアトリムの内部に、前面衝突時に前記係合部材に係合される剛性の被係合部材が設けられていることを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の車両側部構造。
  9. 前記ドア本体の車両幅方向内側へ斜め方向に突設されたピン部材を備え、
    前記係合部は、前記ピラー部材の車両幅方向内側に配置されたインストルメントパネルに設けられ、前記ドア本体の開閉時に前記ピン部材が挿通可能な開口部であることを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の車両側部構造。
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