JP2008072343A - プロファイル作成装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 出力デバイスごとに出力デバイスの印刷特性を考慮したカラーパッチパターンを有することで、出力デバイスの種類及びメディアの種類に応じて最適なチャートを利用する。
【解決手段】 出力デバイスの色特性を考慮して配置されたパッチパターンを保持するパッチデータ保持手段と、出力デバイスの種類または出力用紙の種類に応じて、あるいは出力デバイスの種類かつ出力用紙の種類に応じて、プロファイル作成に利用するパッチパターンを決定するパッチパターン決定手段とを有する。
【選択図】 図8
【解決手段】 出力デバイスの色特性を考慮して配置されたパッチパターンを保持するパッチデータ保持手段と、出力デバイスの種類または出力用紙の種類に応じて、あるいは出力デバイスの種類かつ出力用紙の種類に応じて、プロファイル作成に利用するパッチパターンを決定するパッチパターン決定手段とを有する。
【選択図】 図8
Description
本発明は、プロファイル作成装置及びその方法に関し、例えば、測色データの精度を向上させプリンタの高精度な色再現を行う処理に関する。
図1は一般的なカラーマッチングの概念図である。
RGBデータである入力データは、入力プロファイルによりデバイスに依存しない色空間のXYZデータに変換される。出力デバイスの色再現範囲外の色は出力デバイスにより表現することができないため、そのすべての色が出力デバイスの色再現範囲内に収まるように、デバイスに依存しない色空間のデータに変換された入力データに色空間圧縮が施される。そして、色空間圧縮が施された後、入力データはデバイスに依存しない色空間から出力デバイスに依存する色空間のCMYKデータへ変換される。
こうしたカラーマッチングで用いられるプロファイルは、デバイスに依存する色空間とデバイスに独立な色空間との変換を相互に定義したものである。例えばプリンタプロファイルの場合、まず、プリンタに依存した色空間の色信号より表される所定のパッチデータに基づいて、作成対象となるプリンタでカラーパッチを出力する。次に、そのカラーパッチを測色計等で読み取ることにより、プリンタに依存しない色空間の信号であるXYZまたはLabなどの値を求め、上記のプリンタに依存する色空間、例えばCMYKの信号と、上記のプリンタに依存しない色空間、例えばXYZの信号との関係を求める。このように求めたCMYK値からXYZ値の関係を利用して、CMYK値からXYZ値への写像を求め、その変換関係の逆変換である、XYZ値からCMYK値への写像を求めるものである。
ところで、上述のプロファイル作成対象となるプリンタなどの出力デバイスは、同一の用紙に印刷を行う場合でも、用紙の位置によって濃度が異なる「色むら」が存在する。このような場合、プロファイルを作成するためのカラーパッチも上記色むらの影響を受けるため、プリンタの特性を正確に反映したものとはならず、これに基づいて作成される上述のCMYK(またはRGB値等)とXYZ値(またはLab値等)の対応関係のデータは精度が低いものとなってしまう。その結果得られるプリンタプロファイルの精度も低いものとなるため、そのプロファイルを利用したカラーマッチングの精度も良いものが得られないことがある。
上述したことから分かるように、精度の良いプロファイルを作成するためには、カラーパッチを印刷する際のプリンタの色むらを軽減する事が重要であり、特に以下の2種類の方法で対策が行われている。
一つは、色むらの影響をなるべく受けないようにカラーパッチを配置する方法で、例えば特開平7−209946に開示されたものが知られている。これは、パッチを用紙内にランダムな並び順で配置することで、プリンタによる同一紙面内の色むらにより、色空間内の一つの領域内にある(例えば、CMYK値の近い)全ての色が影響を受けないようにしている。更に、特定の一部のパッチについては同じ色(濃度)のパッチを複数個配置して、測色結果を平均することでそれら一部の色の測定精度を向上させている。
またもう一つの方法は、基準データに基づいて測色値を補正する方法で、例えば特開2001−320592に開示されたものが知られている。これは、測定用のカラーパッチと補正用の複数の同色カラーパッチを有するチャートを用い、補正用パッチの測色値のばらつき及び、補正用パッチとその周辺に位置する測定用パッチとの距離に応じて各測定用パッチの測色値を補正している。これにより、色むらの影響を抑制した測色値を取得している。
特開平7−209946号公報
特開2001−320592号公報
特開2003−001810号公報
特開2001−111860号公報
特開2003−125223号公報
しかしながら、前者の方法はプリンタの色むらの特性を考慮していないため、色むらがランダムに発現するようなデバイスに対しては平均的な効果が得られるものの、特定の決まった特性を持つようなデバイスに対しては、より一層の効果を挙げることは困難である。
また、後者の方法は補正パッチの測色結果に基づき測色機等から得られた測色値に補正を加えるため、実際に得られた測色値ではなく推定された値を利用することになる。よって、推定の方法がプリンタの色むらの特性にマッチしなかった場合、精度の向上が得られないことが考えられる。
本発明は、上述した問題を解決するためのものであり、出力デバイスごとに出力デバイスの印刷特性を考慮したカラーパッチパターンを有することで、出力デバイスの種類及びメディアの種類に応じて最適なチャートを利用することが可能なプロファイル作成方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかるプロファイル作成方法は、出力デバイスによりカラーチャートデータを出力し、前記カラーチャートを測色計で読み取り、その測色結果に基づき、前記出力デバイスに従属する第一の色空間と、前記出力デバイスに独立な第二の色空間との双方向の変換を定義するプロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、出力デバイスの色特性を考慮して配置されたパッチパターンを保持するパッチデータ保持手段と、出力デバイスの種類または出力用紙の種類に応じて、あるいは出力デバイスの種類かつ出力用紙の種類に応じて、プロファイル作成に利用するパッチパターンを決定するパッチパターン決定手段とを有することを特徴とする。
本発明にかかるプロファイル作成装置は、出力デバイスによりカラーチャートデータを出力し、前記カラーチャートを測色計で読み取り、その測色結果に基づき、前記出力デバイスに従属する第一の色空間と、前記出力デバイスに独立な第二の色空間との双方向の変換を定義するプロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、出力デバイスの色特性を考慮して配置されたパッチパターンを保持するパッチデータ保持手段と、出力デバイスの種類または出力用紙の種類に応じて、あるいは出力デバイスの種類かつ出力用紙の種類に応じて、プロファイル作成に利用するパッチパターンを決定するパッチパターン決定手段とを有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、出力デバイスの種類及び出力用紙に応じて、それらの特性に合わせた最適なパッチパターンを有するチャートを利用することにより、プリンタの色むらの影響を低減した測色データを得ることができるため、作成されるプロファイルの精度をより向上することが可能となる。
以下、本発明にかかる一実施形態のプロファイル作成装置を、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図2は、本実施形態で説明するプロファイル作成装置400の構成例を示すブロック図である。プロファイル作成装置400は、プロファイル作成時のパラメータを設定するパラメータ設定部41、デバイス特性に応じたパッチパターンを保持するパッチデータ保持部45、デバイス及びメディアの種類に応じて利用するパッチパターンを決定するパッチパターン決定部46、パッチデータ、及びパッチパターンの決定結果からチャートを生成するチャート画像生成部47、生成されたチャート画像をプリンタ43Aで出力させるプリンタ出力部43、プリンタ出力されたチャートを測色する測色計48Aを制御する測色計制御部48、同一の色構成で配置の異なる複数枚のチャートを測色した際に、同じ色の測色値を平均したり、チャートのデバイス依存色と測色値との対応テーブル(測色テーブル)を作成したりする測色データ演算部49、得られた測色テーブルを保存する測色テーブル格納部44、測色テーブルを基にプリンタプロファイルを作成するプロファイル作成部42、及びパラメータの設定や測色結果の表示等のユーザインタフェースをモニタ40Aに表示させるモニタ出力部40から構成される。
図2は、本実施形態で説明するプロファイル作成装置400の構成例を示すブロック図である。プロファイル作成装置400は、プロファイル作成時のパラメータを設定するパラメータ設定部41、デバイス特性に応じたパッチパターンを保持するパッチデータ保持部45、デバイス及びメディアの種類に応じて利用するパッチパターンを決定するパッチパターン決定部46、パッチデータ、及びパッチパターンの決定結果からチャートを生成するチャート画像生成部47、生成されたチャート画像をプリンタ43Aで出力させるプリンタ出力部43、プリンタ出力されたチャートを測色する測色計48Aを制御する測色計制御部48、同一の色構成で配置の異なる複数枚のチャートを測色した際に、同じ色の測色値を平均したり、チャートのデバイス依存色と測色値との対応テーブル(測色テーブル)を作成したりする測色データ演算部49、得られた測色テーブルを保存する測色テーブル格納部44、測色テーブルを基にプリンタプロファイルを作成するプロファイル作成部42、及びパラメータの設定や測色結果の表示等のユーザインタフェースをモニタ40Aに表示させるモニタ出力部40から構成される。
次に、本実施形態で利用するカラーチャートについて説明する。本実施形態では、デバイスに応じて保有するカラーチャートとして、インクジェット方式のプリンタに対するものと、電子写真方式のプリンタに対するものの2種類のパターンを有している。以下、これらのカラーチャートについての詳細を説明する。
まず、インクジェット方式のプリンタに対するカラーチャートについて説明する。
図3に、インクジェットプリンタの印刷特性を示す。インクジェットプリンタは、ヘッドを主走査方向に移動させながらインク滴を用紙に吐出することによって印字する方式である。バブルジェット(登録商標)方式(熱エネルギーによりインクに気泡を与え、気泡の圧力によりインクを飛ばす方式)のインクジェットプリンタでは、印刷が進むにつれてヘッドが徐々に熱を帯びていく影響で、濃度がだんだん大きくなるという特性がある。また、用紙の両端はヘッドの主走査方向の移動速度が遅いため(初動時・停止時のため)、中央の領域と比較して色むら(濃度むら)が大きい、といった特徴がある。
上記の特性を考慮したカラーチャートの基本パターンを図4に示す。これは、特開2003−001810に開示されているパターンである。色むらの大きい用紙端部には測定を行わないダミーパッチを配置し、ダミーパッチに囲まれた内側の領域にプロファイル作成に必要な測定用のパッチを配置している。こうした配置にすることで、色むらの少ない安定した領域のパッチのみから測色データを得られるため、測色値の精度が向上する。
また、ダミーパッチは、全てのインク色のヘッドからインクが吐出されるように、複数の色で構成されている。図4の例では、プロファイル作成対象となるプリンタがCMYK4色のインクを有するプリンタであることを想定して、ダミーパッチはC、M、Y、K単色(例えば、それぞれ50%)の4色で構成されている。これにより、全てのインク色のヘッドに余熱をかけた状態で測定用のパッチが印字されるため、測定用パッチの色が安定することになる。
図5は、図4の基本パターンを基に構成される、インクジェットプリンタ用のカラーチャートを示す図である。1枚目に基本パターンを印刷し、2枚目に基本パターンを180°回転したパターンを印刷し、同じ色のパッチに対する測色値は平均した値をその色に対する測色値とすることにより、上述の印刷が進むにつれて濃度が大きくなるといった特性が相殺されるため、測色値の精度がより向上することになる。
次に、電子写真方式のプリンタに対するカラーチャートについて説明する。
図6に、電子写真プリンタの印刷特性を示す。電子写真プリンタは、一般に、帯電させた感光ドラムに対しレーザーを走査して画像を描き、同じく帯電させたトナーを付着させ用紙に転写し、最後に熱と圧力を加え定着させることで用紙に画像を形成する。その際、主走査方向(レーザーの走査方向)では、レーザーの発振の影響により周期的な色むらの特性が現れる場合がある。また、副走査(紙送り)方向に対しても、感光ドラムや定着ローラの影響で、周期的な特性が現れる場合がある。また、用紙の端部も色むらが存在する傾向がある。
上記の特性を考慮したカラーチャートを図7に示す。これは、特開2001−111860に開示されているチャートであり、基本のパターンと、それを主走査方向・副走査方向に複数のパッチを含むブロック単位でローテイトした配置のパターンを用いることにより、上述の周期特性の相関を抑えた測色値を得ることを目的としたチャートである。図7の例ではローテイト回数を4回とし(ローテイト回数1は基本パターンに等しい)、計4枚のパターンを印刷し、同じ色のパッチに対する測色値は平均した値をその色に対する測色値としている。これにより、測色値の精度がより向上することになる。
以上のようなパッチパターンを持つカラーチャートを利用することで、インクジェットプリンタと電子写真プリンタにおいて、それぞれの印刷特性による色むらを低減した測色値を得ることが可能となる。
図8に、本実施形態でプリンタを選択する際に、インクジェットプリンタを選択した場合のユーザインタフェースの一例を示す。
このユーザインタフェースは、デバイス選択画面1000、インクジェットプリンタまたは電子写真プリンタを選択するデバイス選択部1001、デバイスの選択結果に応じて対応するチャートをプレビュー表示するプレビュー表示部1002、設定を承諾するOKボタン1005、及び設定をキャンセルするCancelボタン1006からなる。ローテイト回数設定部1003は電子写真プリンタ専用のため、ここでは設定が不可能な状態となっている。
図9に、本実施形態でプリンタを選択する際に、電子写真プリンタを選択した場合のユーザインタフェースの一例を示す。
このユーザインタフェースは、デバイス選択画面1000、インクジェットプリンタまたは電子写真プリンタを選択するデバイス選択部1001、デバイスの選択結果に応じて対応するチャートをプレビュー表示するプレビュー表示部1002、パッチパターンのローテイト回数(出力枚数)を設定するローテイト回数設定部1003、設定を承諾するOKボタン1005、及び設定をキャンセルするCancelボタン1006からなる。
図10は、本実施形態のプロファイル作成の流れを示すフローチャートである。
まず、パッチパターン決定部46においてパッチパターンを決定する(S100)。ここでは、モニタ40Aに表示されたデバイス選択画面1000において、デバイス選択部1001でプロファイル作成対象のデバイスを選択する。その選択結果を基に、パッチデータ保持部45に保存されている対応するパッチパターンを取得し、チャート画像生成部47においてチャート画像を生成する(S101)。このとき、デバイス選択部1001において電子写真プリンタが選択された場合は、ローテイト回数設定部1003に設定された数値に基づいてチャート画像を生成する。次に、生成されたチャート画像をプリンタ出力部43を介してプリンタ43Aに出力する(S102)。次に、出力したチャートを、測色計48Aで測色する(S103)。次に、同じ色構成のパターンが複数枚印刷されている場合は、測色データ演算部49において同じ色のパッチの測色値は平均し、パッチデータを基にデバイスの色空間の値(例えばCMYK)と測色値(例えばLab)を対応付けた測色テーブルを生成し、測色テーブル格納部44に保存する(S104)。次に、パラメータ設定部41において、プロファイル作成に必要なパラメータを設定する(S105)。例えば、CMYKプリンタのルックアップテーブル(Lookup Table; LUT)を作成する場合、LUTのグリッド数や墨版カーブ、色材量制限値等の設定を行う。最後に、測色テーブル格納部44に保存された測色テーブル及びS106で設定したパラメータ等の情報を基に、プロファイル作成部42においてプロファイルを作成して終了する(S106)。
以下、プロファイル作成部42の処理の流れをCMYKプリンタデバイスの例で簡単に説明する。この例では、デバイスに依存するCMYKからデバイスに非依存なLabへの変換の定義、及びLabからCMYKへの変換の定義を作成し、それぞれLUTの形式で保存している。以下の例の詳細は、特開2003−125223で公開されている。
図11は、CMYKからLabへの変換を定義するCMYK→Lab変換LUT27を作成するための作成部の動作を示す。
CMYK→Lab変換LUT作成部201では、まずCMYKグリッド発生部25でCMYKのグリッドデータを発生させる。このときのグリッド数は、パラメータ設定部41で設定された値で、例えばこれを9とすると、9×9×9×9のCMYKグリッドを作成する。これをCMYK→Lab変換部26に入力し、測色テーブル格納部44に保存されていたCMYK→Lab測色値テーブル24を利用して、対応するLab値を補間計算により算出する。以上の流れにより、CMYK→Lab変換LUT27が作成される。このCMYK→Lab変換LUTは、カラーマッチングにおいて入力プロファイルとして利用可能である。
図12は、LabからCMYKへの変換を定義するLab→CMYK変換LUT39を作成するための作成部の動作を示す。
デバイスRGB→Lab変換部LUT作成部301では、まずデバイスRGBグリッド発生部31により、RGBのグリッド値を発生させる。このときのグリッド数を例えば17とすると、17×17×17のRGBグリッドを作成する。このデバイスRGB値を、デバイスRGB→CMYK変換部32でデバイスCMYK値に変換する。その後、CMYK→Lab変換部33において、測色テーブル格納部44に保存されていたCMYK→Lab測色値テーブル24を参照して、Lab値に変換する。このときの変換方法は前記CMYK→Lab変換部26と同様で良い。または、CMYK→Lab変換部33は、CMYK→Lab変換部26を利用してもよい。得られたLab値をデバイスRGBグリッド発生部31で発生させたRGB値に対応させることにより、デバイスRGB→Lab変換LUT34を得る。
Lab→CMYK変換LUT作成部302では、まずLabグリッド発生部35により、Labのグリッド値を発生させる。このときのグリッド数は、パラメータ設定部41で設定された値で、例えばこれを17とすると、17×17×17のLabグリッドを作成する。このLab値を、色空間圧縮部36で出力するプリンタ15の色再現範囲内に圧縮する。次に、前記デバイスRGB→Lab変換LUT34を参照し、Lab→デバイスRGB変換部37でLab値をデバイスRGB値に変換する。このデバイスRGB値を、デバイスRGB→CMYK変換部38でプリンタのCMYK値に変換する。このときの変換方法は、前記デバイスRGB→CMYK変換部32と同様で良い。または、デバイスRGB→CMYK変換部38は、デバイスRGB→CMYK変換部32を利用してもよい。得られたCMYK値をLabグリッド発生部35で発生させたLab値に対応させることにより、Lab→CMYK変換LUT39が作成される。このLab→CMYK変換LUTは、カラーマッチングにおいて出力プロファイルとして利用可能である。
以上の処理によって、プロファイルが作成される。
本実施形態によれば、プロファイル作成対象のプリンタデバイスの種類に応じて、それらの印刷特性が考慮され色むらを低減可能なカラーチャートを利用することにより、精度の良い測色値を得ることが可能となり、その測色値を用いてプロファイルを作成することにより高精度なプロファイルが作成可能となる。
(第2実施形態)
本実施形態は、第1実施形態のパッチパターン決定部46の処理に変更を加え、メディアの種類も考慮したパッチパターン決定を可能にしたものである。そのため、第1実施形態と共通するその他の部分の説明は省略し、パッチパターン決定部46の処理についてのみ説明する。
本実施形態は、第1実施形態のパッチパターン決定部46の処理に変更を加え、メディアの種類も考慮したパッチパターン決定を可能にしたものである。そのため、第1実施形態と共通するその他の部分の説明は省略し、パッチパターン決定部46の処理についてのみ説明する。
本実施形態は、例えば大判インクジェットプリンタで利用するロール紙のようなサイズの大きな用紙に印刷する際に、第1実施形態で示した既存のパッチパターンを基に、デバイス特性に応じたパターン配置を行う方法を説明する。
図13は、インクジェットプリンタ向けの2枚のカラーチャート(A3サイズとする)をA2幅以上のサイズを持つ用紙(例えば24インチロール紙)で印刷するために、単純に横に並べて合成したチャート画像を示す図である。しかし、インクジェットプリンタは、先に示したように主走査方向の用紙端では色むらが大きくなる特性を持つため、図13に示すように基本パターンと基本パターンを180°回転したパターンを主走査方向に単純に並べたチャートを利用すると、例えば1番のパッチは、副走査方向の濃度変化については考慮されるものの、主走査方向では変動の大きい両端に配置されるため、色むらの影響を受けやすくなる。そこで、インクジェットプリンタにおいて、パッチの基本パターンのサイズの2倍以上の大きさの用紙で主走査方向にパターンを2枚並べた画像を作成する場合、基本パターンとそれを180°回転したパターンを利用するのではなく、図14のように基本パターンとそれを上下反転したパターンを主走査方向に並べたチャート画像を利用する。これにより、例えば1番のパッチは色むらの大きい用紙端と色むらの小さい用紙中央に配置され、それらの測色値の平均を利用することで、色むらが低減された精度の良い測色値を得ることが可能となる。
電子写真プリンタのローテイト画像については、特に並べ方を考慮する必要はない。
図15に、本実施形態でプリンタを選択する際に、インクジェットプリンタを選択し、用紙をA2サイズ幅で印刷が可能なロール紙(例えば、24インチロール紙)を選択した場合のユーザインタフェースの一例を示す。
このユーザインタフェースは、デバイス・用紙選択画面1007、インクジェットプリンタまたは電子写真プリンタを選択するデバイス選択部1001、用紙を選択する用紙選択部1004、デバイス及び用紙の選択結果に応じて対応するチャートを表示するプレビュー表示部1002、設定を承諾するOKボタン1005、及び設定をキャンセルするCancelボタン1006からなる。ローテイト回数設定部1003は電子写真プリンタ専用のため、ここでは設定が不可能な状態となっている。
本実施形態では、図10のフローチャートにおいて、パッチパターン決定部46でパッチパターンを決定する(S100)際に、モニタ40Aに表示されたデバイス・用紙選択画面1007のデバイス選択部1001でプロファイル作成対象のデバイスを選択し、用紙選択部1004で出力用紙の選択を行い、その結果に基づいて利用するパターンを決定する。それ以外は、第1実施形態と同様のため説明は省略する。
本実施形態によれば、プロファイル作成対象のプリンタデバイスの種類に応じて、また印刷する用紙の種類に応じて、それらの印刷特性が考慮され色むらを低減可能なカラーチャートを利用することにより、精度の良い測色値を得ることが可能となり、その測色値を用いてプロファイルを作成することにより高精度なプロファイルが作成可能となる。
上述した第1、第2の実施形態においては、出力デバイスにCMYK4色の色材を持つCMYKプリンタで説明を行ったが、これはRGBプリンタやLc、Lmなどの特色を加えた4色以上の色材を持つ多色プリンタでも適用可能なことは言うまでもない。
また、デバイス非依存な空間としてXYZ空間を用いたが、これはLabやLCh、JCh、QMhなどの他の均等色空間を利用しても良い。
また、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
このプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM、DVD-R)などを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
Claims (7)
- 出力デバイスによりカラーチャートデータを出力し、前記カラーチャートを測色計で読み取り、その測色結果に基づき、前記出力デバイスに従属する第一の色空間と、前記出力デバイスに独立な第二の色空間との双方向の変換を定義するプロファイルを作成するプロファイル作成方法であって、出力デバイスの色特性を考慮して配置されたパッチパターンを保持するパッチデータ保持手段と、出力デバイスの種類または出力用紙の種類に応じて、あるいは出力デバイスの種類かつ出力用紙の種類に応じて、プロファイル作成に利用するパッチパターンを決定するパッチパターン決定手段とを有することを特徴とするプロファイル作成方法。
- 前記保持されているパッチパターンは、出力デバイスがインクジェット方式か電子写真方式かで異なるパッチ配置であることを特徴とする請求項1に記載のプロファイル作成方法。
- 前記保持されているパッチパターンは、出力用紙のサイズに応じて異なるパッチ配置であることを特徴とする請求項1に記載のプロファイル作成方法。
- 出力デバイスによりカラーチャートデータを出力し、前記カラーチャートを測色計で読み取り、その測色結果に基づき、前記出力デバイスに従属する第一の色空間と、前記出力デバイスに独立な第二の色空間との双方向の変換を定義するプロファイルを作成するプロファイル作成装置であって、出力デバイスの色特性を考慮して配置されたパッチパターンを保持するパッチデータ保持手段と、出力デバイスの種類または出力用紙の種類に応じて、あるいは出力デバイスの種類かつ出力用紙の種類に応じて、プロファイル作成に利用するパッチパターンを決定するパッチパターン決定手段とを有することを特徴とするプロファイル作成装置。
- 前記出力デバイスの種類及び出力用紙の種類を選択可能なユーザインタフェースを有することを特徴とする請求項4に記載のプロファイル作成装置。
- 情報処理装置を制御して、請求項1乃至3の何れかに記載された情報処理を実行することを特徴とするプログラム。
- 請求項6に記載されたプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
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