JP2008071867A - 有機トランジスタおよび有機トランジスタの製造方法 - Google Patents

有機トランジスタおよび有機トランジスタの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高いトランジスタ性能が得られると共に、製造が容易な有機トランジスタおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の有機トランジスタ10によれば、ソース電極上面18aおよびドレイン電極上面20aが、有機単分子膜24で被覆されているので、有機単分子膜24で被覆されてない場合に比較して、ソース電極18上およびドレイン電極20上においても、結晶粒22aが大きく成長する。よって、有機半導体層22を電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られる。
【選択図】図4

Description

本発明は有機トランジスタおよび有機トランジスタの製造方法に関し、特に、高いトランジスタ性能が得られると共に、製造が容易な有機トランジスタおよびその製造方法に関するものである。
有機半導体をチャネル層に利用した有機電界効果トランジスタが近年注目を集めている。シリコンなど無機半導体をチャネルとした従来型の電界効果トランジスタと比べると、有機トランジスタは、その製造プロセスにおいて、真空装置などの大規模な設備が不要であるため、低コストプロセスを実現できるという特徴を有する。
図9を参照して、従来の有機トランジスタ100の製造プロセスについて説明する。図9は、従来の有機トランジスタ100の製造プロセスを説明する図である。図9(a)に示すように、例えば、有機トランジスタのソース・ドレイン電極の製造プロセスは、まず、ゲート電極104を埋設するゲート絶縁層106上に電極材料層116を形成後、その上に、レジスト118を塗布する。次に、図9(b)に示すように、その上にマスクパターン120を載せて露光し、図9(c)に示すように、レジスト118のパターンを形成する。次に、エッチングによってレジスト118で被覆されていない金属層116を除去し、図9(d)に示すように、ソース・ドレイン電極124のパターンを形成する。次に、図9(e)に示すように、レジスト118を剥離し、最後に、図9(f)に示すように、有機半導体層126を、ソース・ドレイン電極124上に形成する。
特開2005−243731号公報
しかしながら、従来の製造プロセスは、レジスト118を塗布し、且つ、そのレジスト118を剥離しなければならないので、工程数が多く、また露光工程においては、露光装置など高価な設備が必要となるため、製造コストが高く、また作成時間が長くかかるという問題点があった。
また、可溶性の有機半導体材料を用いて有機半導体層126を形成する場合は、有機半導体層126を形成する工程(図9(f)参照)において、有機半導体材料を溶かした溶剤を選択的に塗布することにより、ソース・ドレイン電極124上に有機半導体層126を形成することが試みられている。このようにすれば、簡便な設備で有機半導体層126を形成することができるが、一方、金属で構成されるソース・ドレイン電極124と、溶剤との密着性が乏しいために、ソース・ドレイン電極124上に塗布した溶剤がにじみ広がり、的確な塗布ができないという問題点があった。
図10は、従来の有機トランジスタの製造プロセスにおいて、塗布により形成した、有機半導体層126を上面から見た図である。図10に示すように、塗布した溶剤がにじみにより広がると、有機半導体層126が、ソース・ドレイン電極124よりも広い範囲に形成され、有機半導体層126におけるキャリアの移動経路が大回りとなり、トランジスタ性能(移動度)の低下を招く。
また、例えば、ペンタセンなど、結晶構造を形成し易い有機半導体材料を選択した場合、形成される有機半導体層126は、単結晶構造を形成させることは非常に困難で、実際は、多くの結晶粒126aを有した多結晶構造であることがほとんどである。この場合、結晶粒126aが大径である程、電流が良く流れることが知見されている。よって、高いトランジスタ性能を得るためには結晶粒126aが大きく成長することが望ましい。
図11は、従来の有機トランジスタ100において、有機半導体層126が結晶粒126aの集合で構成される場合の概略断面を示す断面図である。図11においては、有機半導体層126の結晶粒126aの一部を模式的に図示している。上述したように、各結晶粒126aが大きく成長することが理想的であるが、ソース・ドレイン電極124が金属で構成されることから、表面エネルギーとの差が大きく、ソース・ドレイン電極124に接する界面では、結晶粒126aが大きく成長しない。その結果、電流が効率良く流れず、高いトランジスタ性能が得られないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、高いトランジスタ性能が得られると共に、製造が容易な有機トランジスタおよびその製造方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の有機トランジスタは、基板上に形成されたゲート電極と、そのゲート電極の上に形成されたゲート絶縁層と、ゲート絶縁層の上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、そのソース電極およびドレイン電極の少なくとも一部を覆う有機半導体層とを備えたものであって、前記ソース電極上面と前記有機半導体層との間、および前記ドレイン電極上面と前記有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在すると共に、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在していないことを特徴とする。
請求項2記載の有機トランジスタは、基板上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、そのソース電極およびドレイン電極の上に形成された有機半導体層と、有機半導体層の上に形成されたゲート絶縁層と、そのゲート絶縁層の上にゲート電極を備えたものであって、前記ソース電極上面と前記有機半導体層との間、および前記ドレイン電極上面と前記有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在すると共に、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在していないことを特徴とする。
請求項3記載の有機トランジスタは、請求項1または2に記載の有機トランジスタにおいて、前記有機単分子膜は、ソース電極およびドレイン電極に選択的に吸着する結合基と、撥水性の末端基とを備えた有機分子で構成されることを特徴とする。
請求項4記載の有機トランジスタの製造方法は、基板上に形成されたゲート電極と、そのゲート電極の上に形成されたゲート絶縁層と、ゲート絶縁層の上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、そのソース電極およびドレイン電極の少なくとも一部を覆う有機半導体層とを備えた有機トランジスタを製造する方法であって、ゲート絶縁層上に形成された電極材料層上に、撥水性有機単分子パターン膜を形成するパターン膜形成工程と、その有機単分子パターン膜の空隙部の露出した電極材料層をウェットエッチングにより除去し、前記有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極を形成するソース・ドレイン電極形成工程と、前記有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極の上に有機半導体層を形成する有機半導体層形成工程とを備えることを特徴とする。
請求項5記載の有機トランジスタの製造方法は、基板上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、そのソース電極およびドレイン電極の上に形成された有機半導体層と、有機半導体層の上に形成されたゲート絶縁層と、そのゲート絶縁層の上にゲート電極を備えた有機トランジスタを製造する方法であって、基板上に形成された電極材料層上に、撥水性有機単分子パターン膜を形成するパターン膜形成工程と、その有機単分子パターン膜の空隙部の露出した電極材料層をウェットエッチングにより除去し、前記有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極を形成するソース・ドレイン電極形成工程と、前記有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極の上に有機半導体層を形成する有機半導体層形成工程とを備えることを特徴とする。
請求項6記載の有機トランジスタの製造方法は、請求項4または5に記載の有機トランジスタの製造方法において、前記パターン膜形成工程は、有機単分子パターン膜を形成する有機分子の溶液をスタンプの凸部に塗布し、その凸部を前記電極材料層に押し付けることにより、前記有機単分子パターン膜を形成するものであることを特徴とする。
請求項7記載の有機トランジスタの製造方法は、請求項6記載の有機トランジスタの製造方法において、ナノメートルサイズの金属粒子を、スピンコート法またはバーコート法により塗布して、前記電極材料層を形成する電極材料層形成工程を備えることを特徴とする。
請求項1記載の有機トランジスタによれば、ボトムゲート構造の有機トランジスタにおいて、ソース電極上面と有機半導体層との間、およびドレイン電極上面と有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在しているので、有機半導体層が結晶粒の集合で構成される場合、ソース電極およびドレイン電極上においても、有機半導体層の結晶粒が大きく成長する。よって、有機半導体層において電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られるという効果がある。
また、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在していないので、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間において、電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られるという効果がある。
請求項2記載の有機トランジスタによれば、トップゲート構造の有機トランジスタにおいて、ソース電極上面と有機半導体層との間、およびドレイン電極上面と有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在しているので、有機半導体層が結晶粒の集合で構成される場合、ソース電極およびドレイン電極上においても、有機半導体層の結晶粒が大きく成長する。よって、有機半導体層において電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られるという効果がある。
また、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在していないので、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間において、電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られるという効果がある。
請求項3記載の有機トランジスタによれば、請求項1又は2に記載の有機トランジスタの奏する効果に加え、前記有機単分子膜は、ソース電極およびドレイン電極に選択的に吸着する結合基と、撥水性の末端基とを備えた有機分子で構成されるので、撥水性の末端基が有機単分子膜の最上面を構成する。有機半導体を塗布する際、有機溶剤を用いるが、この有機溶剤の分子の一部と撥水性の末端基とが吸着しやすい知見が得られている。したがって、有機半導体層を形成するために、有機半導体材料を溶かした溶剤を塗布する場合には、有機単分子膜が定着剤として機能し、塗布した溶剤のにじみ(広がり)が抑制され、高いトランジスタ性能が得られるという効果がある。
請求項4記載の有機トランジスタの製造方法によれば、パターン膜形成工程により、電極材料層上に撥水性有機単分子パターン膜が形成され、ソース・ドレイン電極形成工程により、その有機単分子パターン膜の空隙部の露出した電極材料層がウェットエッチングにより除去され、有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極が形成される。そして、有機半導体層形成工程により、有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極の上に有機半導体層が形成されるので、従来の製造方法に比べて工程数が減少し、容易に製造できるという効果がある。すなわち、本発明では、有機単分子パターン膜をウェットエッチングの際にレジスト層として機能させると共に、この有機単分子パターン膜を剥離せずに、有機半導体層を形成するので、レジスト層剥離工程が必須であった従来の製造方法に比べて、工程数が減少するのである。
また、有機単分子パターン膜で上面が被覆された状態で、ソース電極およびドレイン電極上に、有機半導体層が形成されるので、有機半導体層が結晶粒の集合で構成される場合、ソース電極およびドレイン電極上においても、有機半導体層の結晶粒が大きく成長する。よって、有機半導体層において電流が効率良く流れ、トランジスタ性能が向上した有機トランジスタを得ることができる効果がある。
また、有機半導体層を形成するために、有機半導体材料を溶かした溶剤を塗布する場合、撥水性の有機単分子パターン膜が定着剤として機能し、塗布した溶剤のにじみ(広がり)が抑制され、トランジスタ性能が高い有機トランジスタを得ることができるという効果がある。また、塗布によるパターニング精度が向上するため、有機トランジスタの微細化にも効果的な手法である。
また、請求項4記載の有機トランジスタの製造方法により得られるトランジスタは、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間には、有機単分子パターン膜が介在していないので、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間において、電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られるという効果がある。
請求項5記載の有機トランジスタの製造方法によれば、パターン膜形成工程により、電極材料層上に撥水性有機単分子パターン膜が形成され、ソース・ドレイン電極形成工程により、その有機単分子パターン膜の空隙部の露出した電極材料層がウェットエッチングにより除去され、有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極が形成される。そして、有機半導体層形成工程により、有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極の上に有機半導体層が形成されるので、従来の製造方法に比べて工程数が減少し、容易に製造できるという効果がある。すなわち、本発明では、有機単分子パターン膜をウェットエッチングの際にレジスト層として機能させると共に、この有機単分子パターン膜を剥離せずに、有機半導体層を形成するので、レジスト層剥離工程が必須であった従来の製造方法に比べて、工程数が減少するのである。
また、有機単分子パターン膜で上面が被覆された状態で、ソース電極およびドレイン電極上に、有機半導体層が形成されるので、有機半導体層が結晶粒の集合で構成される場合、ソース電極およびドレイン電極上においても、有機半導体層の結晶粒が大きく成長する。よって、有機半導体層において電流が効率良く流れ、トランジスタ性能が向上した有機トランジスタを得ることができる効果がある。
また、有機半導体層を形成するために、有機半導体材料を溶かした溶剤を塗布する場合、撥水性の有機単分子パターン膜が定着剤として機能し、塗布した溶剤のにじみ(広がり)が抑制され、トランジスタ性能が高い有機トランジスタを得ることができるという効果がある。
また、請求項5記載の有機トランジスタの製造方法により得られるトランジスタは、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間には、有機単分子パターン膜が介在していないので、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間において、電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られるという効果がある。
請求項6記載の有機トランジスタの製造方法によれば、請求項4または5に記載の有機トランジスタの製造方法の奏する効果に加え、前記パターン膜形成工程は、有機単分子パターン膜を形成する分子の溶液をスタンプの凸部に塗布し、その凸部を前記電極材料層に押し付けることにより、撥水性有機単分子パターン膜を形成するものであるので、微細構造の有機単分子パターン膜であっても大規模な装置を必要とせず、容易且つ高精度に形成することができ、製造が容易となるという効果がある。
請求項7記載の有機トランジスタの製造方法によれば、請求項6記載の有機トランジスタの製造方法の奏する効果に加え、電極材料層形成工程により、ナノメートルサイズの金属粒子を、スピンコート法またはバーコート法により塗布して形成した前記電極材料層においても、スタンプ凸部を電極材料層に密着させ、撥水性有機単分子パターン膜を電極材料層に転写することができる。したがって、前記手法により形成するソース電極、ドレイン電極作製プロセスは真空プロセスを全く用いずに、かつ、簡便に形成することができる。よって、プロセス全体のコストを大幅に削減できるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施例である有機トランジスタ10を断面方向から見た構成を概略的に示す断面図と、有機単分子膜24の部分拡大図である。なお、図1においては、有機トランジスタ10の構成上の特徴を明確にすべく、いくつかの構成要素においては、その大きさなどについて互いに異なるようにして描いている。
図1に示す有機トランジスタ10は、基板12と、基板12上にパターン状に形成されたゲート電極14、基板12上において、ゲート電極14を覆うように形成されたゲート絶縁層16と、ゲート絶縁層16上においてパターン状に形成されたソース電極18とドレイン電極20と、ソース電極18及びドレイン電極20の少なくとも一部を覆う有機半導体層22と、有機単分子膜24とを備えた、いわゆるボトムゲート構造の有機トランジスタである。
基板12は、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックシート及びガラス類など、種々の材料で構成することができる。
ゲート電極14は、金、銀、銅などの導電性材料、あるいはITOなどの透明導電材料から構成することができる。ゲート電極14に制御電圧を印加することで、ソース電極18とドレイン電極20との間に流れる電流を制御することができる。ゲート絶縁層16は、ゲート電極14を埋設する層であって、ポリイミドの高分子材料あるいはガラス樹脂などから構成することができる。
ソース電極18及びドレイン電極20は、ゲート絶縁層16上面から突設された電極である。なお、ソース電極18の基板12と反対側の面をソース電極上面18aと称し、ソース電極18aの幅方向(図1紙面左右方向)端面および長さ方向(図1紙面垂直方向)端面をソース電極側面18bと称する。また、ドレイン電極20の基板12と反対側の面をドレイン電極上面20aと称し、ドレイン電極20aの幅方向(図1紙面左右方向)端面および長さ方向(図1紙面垂直方向)端面を、ドレイン電極側面20bと称する。これらソース電極18及びドレイン電極20は、ゲート電極14の上方の有機半導体層22の領域を挟んで対峙して配置される。ソース電極18およびドレイン電極20は、図2を参照して後述する製造方法に従って形成される。
有機半導体層22は、ソース電極18およびドレイン電極20上に形成される層であって、正孔または電子をキャリアとして伝導する半導体特性を有する有機半導体材料で構成される。有機半導体材料としては、例えば、ペンタセンまたはナフタセンなどの低分子有機化合物や、ポリチオフェンやポリフェニレンビニレンの高分子有機化合物が挙げられるが、これらの材料に限定されるものではない。
有機単分子膜24は、撥水性を有する略均一な薄膜であって、自己組織化単分子膜(Self−assembled monolayer:以下、SAM)と称されるものである。図1向かって右側に拡大して図示するように、有機単分子膜24は、厚み方向には一分子のみで幅方向に有機分子23が配列した膜であるため、膜厚が極めて薄い。有機単分子膜24を構成する有機分子23は、それぞれ、一端にソース電極18およびドレイン電極20に選択的に吸着する結合基24aを有し、他端に撥水性の末端基24bとを備えている。よって、各有機分子23の結合基24aをソース電極18またはドレイン電極20に化学吸着させることにより、撥水性の末端基24bが最上面に密集した状態で、有機分子23が規則的に配列する。
なお、結合基24bは、ソース電極18およびドレイン電極20の材料に併せて種々選択され得るが、例えば、ソース電極18およびドレイン電極20が、金、銀または銅などの金属で構成される場合は、結合基24bとしては、チオール基(SH)、ジスルフィド基(SS)が好適に用いられる。また、撥水性の末端基24bとしては、メチル基(CH3)、フッ素(F)が好適に用いられる。また、有機単分子膜24の整列性を保つため、有機分子23は、直鎖状であることが好ましい。
次に、第1実施例の有機トランジスタ10の製造方法について説明する。図2は、図1に示す有機トランジスタ10の製造方法を説明する図である。なお、基板12上にゲート線14を形成し、その上にゲート絶縁層16を形成するまでの工程は、公知の工程と同様であるので、ここでは説明を省略し、ゲート絶縁層16形成後の工程から説明する。
最初に、図2(a)に示すように、ゲート絶縁層16上の略全面に、均一厚みを有する金属層26を形成する(電極材料層形成工程)。この金属層26は、例えば、ナノメートルサイズの金属粒子を、スピンコート法またはバーコート法により塗布することにより形成される。このようにすれば、凹凸のない平坦な金属層26が形成されるので、後のパターン膜形成工程において有利となるのだが、詳細は図3を参照して後述する。なお、スピンコート法は、円盤上に設置した塗布対象物上に塗布材を落として、その遠心力で全面に塗布材を広げて均一に塗布する方法である。また、バーコート法は、バー(図示せず)と塗布対象物との隙間を調整し、滴下された塗布材によって塗布材溜を形成した状態で、塗布対象物を走行させることによって塗布材を略一定の厚みで塗布する方法である。
次に、図2(b)に示すように、ソース電極18およびドレイン電極20を形成すべき領域のみを覆うパターンの有機単分子膜24を、金属層26上に形成する(パターン膜形成工程)。なお、このパターン膜形成工程の詳細については、図3を参照して後述する。
次に、図2(c)に示すように、その有機単分子膜24の空隙部25の露出した金属層26(すなわち、有機単分子膜24で保護されていない領域の金属層26)をウェットエッチングにより除去する(ソース・ドレイン電極形成工程)。上述したように、有機単分子膜24は、最上面が撥水性を有するので、ウェットエッチングの際にはレジスト層として機能する。よって、空隙部25の金属層26のみが除去されて、有機単分子膜24で上面が被覆されたソース電極18およびドレイン電極20が形成される。
次に、図2(d)に示すように、有機単分子膜24で上面が被覆されたソース電極18およびドレイン電極20の上に有機半導体層22を形成する(有機半導体層形成工程)。有機半導体層22を形成するための材料および手法は何ら限定するものではないが、例えば、ペンタセン、ナフタセンなどの低分子系の有機半導体材料を用いる場合は、真空蒸着法により有機半導体層22を形成することができる。また、ポリチオフェンやポリフェニレンビニレンの高分子系の有機半導体材料を用いる場合は、クロロホルム、ジクロロベンゼン、トルエン、キシレンなどの有機溶剤に上記有機半導体材料を溶かし、その溶剤をインクジェットやスクリーン印刷装置により塗布することにより、有機半導体層22を形成することができる。
本実施例の製造方法によれば、製造工程が減少し、製造コストおよび作業時間を低減することができると共に、有機トランジスタ10を容易に製造することができる。すなわち、従来の製造方法においては、ソース電極18およびドレイン電極20のパターニングのために、レジスト層を積層し、且つ、パターニング後は、そのレジスト層を剥離してから有機半導体層22を形成していたのに対し、本実施例の製造方法によれば、レジスト層として機能させた有機単分子膜24を剥離せずに、そのまま有機半導体層22を形成するので、その分、製造工程数が少なくなり、製造コストおよび作業時間が低減するのである。
次に、図3を参照して、パターン膜形成工程について説明する。図3は、パターン膜形成工程を示す図である。パターン膜形成工程では、まず、図3(a)に示すように、有機単分子膜24の形成領域に対応した凸部を有する高分子スタンプ28を準備する。この高分子スタンプ28は、電子線リソグラフィーやフォトリソグラフィーなどを用いてシリコンなどを微細加工して作成されたマスター盤に、液状のPDMS(Polydimethylsiloxane)を塗布し、固体化したPDMSをマスター盤から剥がすことにより作製される。
そして、準備した高分子スタンプ28の凸部28aに、有機分子23(図1参照)を含む溶液29を塗布し、その凸部を金属層26に押し付ける(図3(b)参照)。これにより、有機分子23が金属層26に転写され、有機分子23が自己組織的に有機単分子膜24を形成する(図3(c)参照)。このようにすれば、非常に微細な構造(パターン)の有機単分子膜24であっても、上記凸部を前記電極材料層に押し付けることにより、容易且つ高精度に形成することができる。
また、上述したように、金属層26は、ナノメートルサイズの金属粒子を、スピンコート法またはバーコート法により塗布することにより形成されているので、表面が極めて平坦である。よって、凸部28a全面を金属層26に密着させ、凸部28a形状に正確に対応したパターンの有機単分子膜24を形成することができる。その結果、高精細なソース電極18およびドレイン電極20(図3参照)であっても、容易且つ高精度に形成することができる。
次に、図4から図6を参照して、第1実施例の有機トランジスタ10の効果について説明する。図4は、有機半導体層22が結晶粒22aの集合で構成される場合の有機トランジスタ10を示す断面図である。例えば、ペンタセン、ナフタセンなどの低分子系の有機半導体材料を用いた場合、図4に示すような構造の有機半導体層22が形成される。ここで、「結晶粒」とは、原子が同一方向に並ぶ単結晶の粒を意味する用語である。なお、図面を見易くするために、図4においては、有機半導体層22を構成する結晶粒22aのうち一部のみを図示する。また、図4に図示した結晶粒22aは模式的なものであって、大きさ及び形状は、必ずしも正確には図示していない。
第1実施例の有機トランジスタ10によれば、ソース電極上面18aと有機半導体層22との間およびドレイン電極上面20aと有機半導体層22との間に、有機単分子膜24が介在しているので、有機単分子膜24が介在していない場合に比較して、表面エネルギーの差異が抑制される。その結果、図4に示すように、ソース電極18上およびドレイン電極20上においても、結晶粒22aが大きく成長する。よって、有機半導体層22を電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られる。
図5は、有機トランジスタ10を上から見た図であり、ソース電極18とドレイン電極20との間におけるキャリアの移動経路を矢印にて模式的に示す図である。例えば、ポリチオフェンなど、高分子系有機半導体材料で有機半導体層22を形成する場合、有機半導体材料を溶剤に溶かして塗布することにより、有機半導体層22を形成することができる。有機トランジスタ10によれば、ソース電極上面18aおよびドレイン電極上面20aは、有機単分子膜24で被覆されているので、有機単分子膜24が溶剤の定着剤として機能し、塗布した溶剤のにじみ(広がり)が抑制される。すなわち、ソース電極18およびドレイン電極20上に形成される有機半導体層22の拡大が抑制される。よって、図5に示すように、ソース電極18およびドレイン電極20において、キャリアが最短距離を移動するので、高いトランジスタ性能を得ることができる。
さらに、第1実施例の有機トランジスタ10によれば、ソース電極側面18bと有機半導体層22との間、およびドレイン電極側面20bと有機半導体層22との間には、有機単分子膜24が介在していないので、電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られる。
図6は、有機トランジスタ10において、仮に、ソース電極側面18bおよびドレイン電極側面20bを有機単分子膜24で被覆した場合を示す断面図である。有機単分子膜24は本質的には絶縁体であるものの、その厚みが極めて薄いため、図6に示すように、ソース電極18およびドレイン電極20の全面が有機単分子膜24で被覆されていても、トンネル効果により、電流は流れる。しかしながら、有機トランジスタ10において、ゲート電極14に制御電圧が印加されると、ゲート絶縁層16を介してキャリアが集まるので、ゲート絶縁層16に近接するソース電極側面18bとドレイン電極側面20bとの間が最も電流が流れ易い。よって、図6に示すように、ソース電極側面18bとドレイン電極側面20bとが、有機半単分子24で被覆されていると、電流の流れが大きく阻害されるのである。
これに対し、第1実施例の有機トランジスタ10によれば、ソース電極側面18bと有機半導体層22との間、およびドレイン電極側面20bと有機半導体層22との間には、有機単分子膜24を介在させないので、電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られる。
図7および図8を参照して、第2実施例の有機トランジスタ50について説明する。図7は、本発明の第2実施例である有機トランジスタ50を断面方向から見た構成を概略的に示す断面図である。図1を参照して説明した第1実施例の有機トランジスタ10は、ゲート電極14およびゲート絶縁層16が、有機半導体層22よりも基板12側(下側)に設けられた、いわゆるボトムゲート構造のトランジスタであったが、図7を参照して説明する本第2実施例の有機トランジスタ50は、ゲート電極54およびゲート絶縁層56が、有機半導体層62よりも上側に設けられた、いわゆるトップゲート構造のトランジスタである。なお、第2実施例の有機トランジスタ50の各部材は、第1実施例の有機トランジスタ10における同一名称の各部材と同様の材料で構成可能であるため、本第2実施例では、各部材の詳細な説明は省略する。
図7に示すように、第2実施例の有機トランジスタ50は、基板52と、基板52上に形成されたソース電極58およびドレイン電極60と、そのソース電極58およびドレイン電極60の上に形成された有機半導体層62と、有機半導体層62の上に形成されたゲート絶縁層56と、そのゲート絶縁層56の上にゲート電極54を備えている。なお、第1実施例の有機トランジスタ10(図1参照)は、ゲート絶縁層16上にソース電極18およびドレイン電極20が突設されていたのに対し、第2実施例の有機トランジスタ50は、基板52上にソース電極58およびドレイン電極60が突設されている。
また、第2実施例においては、ソース電極58の基板52と反対側の面をソース電極上面58aと称し、ソース電極58aの幅方向(図7紙面左右方向)端面および長さ方向(図7紙面垂直方向)端面をソース電極側面58bと称する。また、ドレイン電極60の基板52と反対側の面をドレイン電極上面60aと称し、ドレイン電極60aの幅方向(図7紙面左右方向)端面および長さ方向(図7紙面垂直方向)端面を、ドレイン電極側面60bと称する。ソース電極58およびドレイン電極60は、図8を参照して後述する製造方法に従って形成される。
さらに、ソース電極上面58aとそのソース電極上面58aを覆う有機半導体層62との間、およびドレイン電極上面60aとそのドレイン電極上面60aを覆う有機半導体層62との間には、有機単分子膜64が介在すると共に、ソース電極側面58bと有機半導体層62との間、およびドレイン電極側面60bと有機半導体層62との間には、有機単分子膜64が介在していない。
第2実施例の有機トランジスタ50によれば、第1実施例の有機トランジスタ10と同様の効果が得られる。
次に、第2実施例の有機トランジスタ50の製造方法について説明する。図8は、図7に示す第2実施例の有機トランジスタ50の製造方法を説明する図である。最初に、図8(a)に示すように、基板52上の略全面に、均一厚みを有する金属層26を形成する(電極材料層形成工程)。この金属層26は、第1実施例と同様に、例えば、ナノメートルサイズの金属粒子を、スピンコート法またはバーコート法により塗布することにより形成される。
次に、図8(b)に示すように、ソース電極18およびドレイン電極20を形成すべき領域のみを覆うパターン形状の有機単分子膜64を、金属層26上に形成する(パターン膜形成工程)。なお、このパターン膜形成工程は、第1実施例と同様に、例えば、高分子スタンプ28(図3参照)を用いて形成することができるが、他の方法により、有機単分子膜64を形成しても良い。
次に、図8(c)に示すように、その有機単分子膜64の空隙部65の露出した金属層26(すなわち、有機単分子膜24で保護されていない領域の金属層26)をウェットエッチングにより除去する(ソース・ドレイン電極形成工程)。上述したように、有機単分子膜24は、最上面が撥水性を有するので、ウェットエッチングの際にはレジスト層として機能する。よって、空隙部65の金属層26のみが除去されて、有機単分子膜64で上面が被覆されたソース電極58およびドレイン電極60が形成される。
次に、図8(d)に示すように、有機単分子膜64で上面が被覆されたソース電極58およびドレイン電極60の上に有機半導体層62を形成する(有機半導体層形成工程)。有機半導体層22を形成する手法は第1実施例と同様であるため、詳細な説明は省略する。
次に、図8(e)に示すように、有機半導体層62上に、ゲート絶縁層56を形成し、その上にゲート電極54を形成する。これにより、第2実施例の有機トランジスタ50が製造される。なお、ゲート絶縁層56およびゲート電極54を形成する工程は、公知の工程と同様であるため、説明を省略する。
第2実施例の有機トランジスタ50の製造方法によれば、第1実施例の有機トランジスタ10の製造方法と同様の効果が得られる。すなわち、製造工程が減少し、製造コストおよび作業時間を低減することができると共に、有機トランジスタ50を容易に製造することができる。
また、第2実施例の有機トランジスタ50によれば、ソース電極上面58aおよびドレイン電極上面60aと有機半導体層62との間に有機単分子膜65が介在し、ソース電極側面58bとドレイン電極側面60bと有機半導体層62との間には、有機単分子膜64が介在していないので、第1実施例の有機トランジスタ10と同様に、有機半導体層62を電流が効率良く流れ、高いトランジスタ性能が得られる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上述した第1実施例および第2実施例では、電極材料層(金属層26)を、スピンコート法またはバーコート法により形成するものとして説明したが、電極材料を蒸発させて素材の表面に付着させる蒸着法、スパッタリング、気相での化学反応により層を堆積する化学気相成長法(CVD法)、メッキ法など、他の方法により電極材料層を形成しても良い。
また、上述した第1実施例では、ペンタセンやナフタセンなどの低分子有機半導体材料を用いた場合に、結晶粒22aが形成されるものとして説明したが、高分子有機半導体材料により、結晶粒22aが形成される場合を除外するものではない。
本発明の第1実施例である有機トランジスタを断面方向から見た構成を概略的に示す断面図と、有機単分子膜の部分拡大図である。 図1に示す有機トランジスタの製造方法を説明する図である。 パターン膜形成工程を示す図である。 低分子系の有機半導体材料で有機半導体層を形成した場合の有機トランジスタを示す断面図である。 高分子系の有機半導体材料で有機半導体層を形成した場合の有機トランジスタを上から見た図であり、ソース電極とドレイン電極との間における電荷の移動経路を模式的に示す図である。 第1実施例の有機トランジスタにおいて、仮に、ソース電極側面およびドレイン電極側面を有機単分子膜で被覆した場合について説明する図である。 本発明の第2実施例である有機トランジスタを断面方向から見た構成を概略的に示す断面図である。 図7に示す有機トランジスタの製造方法を説明する図である。 従来の有機トランジスタの製造プロセスを説明する図である。 従来の有機トランジスタの製造プロセスにおいて、ソース・ドレイン電極上に溶剤を塗布することにより形成した、有機半導体層126を上面から見た図である。 従来の有機トランジスタにおいて、有機半導体層が結晶構造をとる場合の概略断面図である。
符号の説明
10 有機トランジスタ(ボトムゲート型)
12,52 基板
14,54 ゲート電極
16,56 ゲート絶縁層
18,58 ソース電極
18a,58a ソース電極上面
18b,58b ソース電極側面
20,60 ドレイン電極
20a,60a ドレイン電極上面
20b,60b ドレイン電極側面
22,62 有機半導体層
24,64 有機単分子膜(撥水性有機単分子パターン膜)
24a 結合基
24b 末端基
24c 有機分子
25,65 空隙部
26 金属層(電極材料層)
28 高分子スタンプ(スタンプ)
28a 凸部
29 溶液
50 有機トランジスタ(トップゲート型)

Claims (7)

  1. 基板上に形成されたゲート電極と、そのゲート電極の上に形成されたゲート絶縁層と、ゲート絶縁層の上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、そのソース電極およびドレイン電極の少なくとも一部を覆う有機半導体層とを備えた有機トランジスタであって、
    前記ソース電極上面と前記有機半導体層との間、および前記ドレイン電極上面と前記有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在すると共に、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在していないことを特徴とする有機トランジスタ。
  2. 基板上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、そのソース電極およびドレイン電極の上に形成された有機半導体層と、有機半導体層の上に形成されたゲート絶縁層と、そのゲート絶縁層の上にゲート電極を備えた有機トランジスタであって、
    前記ソース電極上面と前記有機半導体層との間、および前記ドレイン電極上面と前記有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在すると共に、ソース電極側面と有機半導体層との間、およびドレイン電極側面と有機半導体層との間には、有機単分子膜が介在していないことを特徴とする有機トランジスタ。
  3. 前記有機単分子膜は、ソース電極およびドレイン電極に選択的に吸着する結合基と、撥水性の末端基とを備えた有機分子で構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の有機トランジスタ。
  4. 基板上に形成されたゲート電極と、そのゲート電極の上に形成されたゲート絶縁層と、ゲート絶縁層の上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、そのソース電極およびドレイン電極の少なくとも一部を覆う有機半導体層とを備えた有機トランジスタの製造方法であって、
    ゲート絶縁層上に形成された電極材料層上に、撥水性有機単分子パターン膜を形成するパターン膜形成工程と、
    その有機単分子パターン膜の空隙部の露出した電極材料層をウェットエッチングにより除去し、前記有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極を形成するソース・ドレイン電極形成工程と、
    前記有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極の上に有機半導体層を形成する有機半導体層形成工程とを備えることを特徴とする有機トランジスタの製造方法。
  5. 基板上に形成されたソース電極およびドレイン電極と、そのソース電極およびドレイン電極の上に形成された有機半導体層と、有機半導体層の上に形成されたゲート絶縁層と、そのゲート絶縁層の上にゲート電極を備えた有機トランジスタの製造方法であって、
    基板上に形成された電極材料層上に、撥水性有機単分子パターン膜を形成するパターン膜形成工程と、
    その有機単分子パターン膜の空隙部の露出した電極材料層をウェットエッチングにより除去し、前記有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極を形成するソース・ドレイン電極形成工程と、
    前記有機単分子パターン膜で上面が被覆されたソース電極およびドレイン電極の上に有機半導体層を形成する有機半導体層形成工程とを備えることを特徴とする有機トランジスタの製造方法。
  6. 前記パターン膜形成工程は、有機単分子パターン膜を形成する有機分子の溶液をスタンプの凸部に塗布し、その凸部を前記電極材料層に押し付けることにより、前記有機単分子パターン膜を形成するものであることを特徴とする請求項4または5に記載の有機トランジスタの製造方法。
  7. ナノメートルサイズの金属粒子を、スピンコート法またはバーコート法により塗布して、前記電極材料層を形成する電極材料層形成工程を備えることを特徴とする請求項6記載の有機トランジスタの製造方法。
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