JP2008070139A - プラグコネクタ付き性能検査装置およびこの性能検査装置に用いるのに適したプラグコネクタ - Google Patents

プラグコネクタ付き性能検査装置およびこの性能検査装置に用いるのに適したプラグコネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】 テレビ受像器用などのプリント基板装置のような性能検査対象装置のレセプタクルコネクタに比較的小さな力で容易かつ確実に着脱し得るプラグコネクタ4を備えている性能検査装置を提供する。
【解決手段】 筒状部材31、33と、この筒状部材31、33の内周面にほぼ筒状に配設された筒状接点部材51とを備えている。そして、上記筒状接点部材51が、上側および下側の帯状部65、66と、これら上側および下側の帯状部65、66を連結している多数本の連結用帯状部67とを有している。また、上記連結用帯状部67が、少なくとも上記上側の帯状部65に対して、ほぼ軸心に向う方向に少なくとも部分的に突出している。
【選択図】図5

Description

本発明は、テレビ受像器用のレセプタクルコネクタ付きプリント基板装置などのレセプタクルコネクタ付き性能検査対象装置の性能を検査することができるプラグコネクタ付き性能検査装置に関するものである。また、本発明は、このようなプラグコネクタ付き性能検査装置に用いるのに適したプラグコネクタにも関するものである。
従来から、テレビ受像器用などのプリント基板装置の性能を検査するための性能検査装置が知られている。このようなプリント基板装置は、一般的に、入力側および出力側のための一対のレセプタクルコネクタを有するチューナモジュールを備えている。このために、性能検査装置にも、上記一対のレセプタクルコネクタに結合されてそれぞれ電気的に接続されることによって、一対のF型コネクタを構成するための一対のプラグコネクタが設けられている。さらに、上記プリント基板装置には、一般的に、別のレセプタクルコネクタ、ピンジャック型コネクタ、USBコネクタ、モジュラージャック型コネクタなどの別の複数個のコネクタが設けられている。そして、プリント基板装置のこれら別の複数個のコネクタに結合されてそれぞれ電気的に接続される別の複数個のコネクタが、上記性能検査装置に設けられている。
しかし、プリント基板装置に設けられている市販の既製品から成るレセプタクルコネクタを着脱させるために性能検査装置に設けられるプラグコネクタとして、従来は、通常のF型コネクタを構成する市販の既製品が用いられていた。そして、市販の既製品から成るプラグコネクタは、レセプタクルコネクタを比較的小さな力で容易かつ確実に着脱し得るものではなかった。このために、プリント基板装置を性能検査装置によって性能検査する前後に、プリント基板装置の一対のレセプタクルコネクタおよび前述の別の複数個のコネクタを、性能検査装置の一対のプラグコネクタおよび前述の別の複数個のコネクタに対して同時に結合させたり、同時に分離させたりする操作を、比較的小さな力で容易かつ確実に行うことができなかった。
本発明は、プラグコネクタ付き性能検査装置の上述のような問題点を解決するために発明されたものであって、性能検査対象装置のレセプタクルコネクタに比較的小さな力で容易かつ確実に着脱し得るプラグコネクタを備えている性能検査装置を提供することを主目的としている。
本発明は、その第1の観点によれば、レセプタクルコネクタ付き性能検査対象装置の性能を検査することができるプラグコネクタ付き性能検査装置において、上記性能検査装置のプラグコネクタのうちの少なくとも1個のプラグコネクタが、筒状部材と、この筒状部材の内周面にほぼ筒状に配設された筒状接点部材とを備え、上記筒状接点部材が、上側および下側の帯状部と、これら上側および下側の帯状部を連結している多数本の連結用帯状部とを有し、上記連結用帯状部が、少なくとも上記上側帯状部に対して、ほぼ軸心に向う方向に少なくとも部分的に突出していることを特徴とするプラグコネクタ付き性能検査装置に係るものである。この場合、上記少なくとも1個のプラグコネクタが弾性支持部材によって首振り可能に支持されているのが好ましい。そして、上記弾性支持部材が上記少なくとも1個のプラグコネクタの外周囲を取り囲んでいる少なくとも1個のOリングであるのがさらに好ましい。
さらに、本発明の上記第1の観点においては、上記筒状部材が、内筒部材と、この内筒部材と互いに結合されている外筒部材とを有し、上記内筒部材のレセプタクルコネクタ挿入用の開口端部から反対側の端部に向ってほぼ軸心方向に沿って延在している肉薄の筒状部が、上記内筒部材に設けられ、上記肉薄筒状部の上記開口端部から反対側の端部に向ってほぼ軸心方向に沿って延在している複数本の切込みスリットが、上記肉薄筒状部に設けられ、上記肉薄筒状部の外周面と上記外筒部材の内周面との間に上記肉薄筒状部の外方への弾性変形のための間隙が設けられ、上記筒状接点部材が、上記肉薄筒状部の上記開口端部付近よりも下方に配設されているのが好ましい。
また、本発明は、その第2の観点によれば、筒状部材と、この筒状部材の内周面にほぼ筒状に配設された筒状接点部材とを備え、上記筒状接点部材が、上側および下側の帯状部と、これら上側および下側の帯状部を連結している多数本の連結用帯状部とを有し、上記連結用帯状部が、少なくとも上記上側帯状部に対して、ほぼ軸心に向う方向に少なくとも部分的に突出していることを特徴とするプラグコネクタに係るものである。
本発明によれば、ほぼ軸心方向に沿ってそれぞれ延在しかつ少なくとも上側帯状部に対してほぼ軸心に向う方向に少なくとも部分的に突出している多数本の連結用帯状部を有する筒状接点部材が、プラグコネクタに設けられているから、プラグコネクタとレセプタクルコネクタとの相互の結合および分離を比較的小さな力で容易かつ確実に行うことができて、両者の相互の電気的接続を良好に行うことができるとともに、両者の結合部分に損傷を生じる恐れが少ない。
また、プラグコネクタの筒状部材の内周面に筒状接点部材を設けているから、筒状部材のレセプタクルコネクタ挿入用の開口端部の開口径を比較的大きくしても、プラグコネクタをレセプタクルコネクタに良好な電気的接続状態でもって結合させることができ、このために、両者の相互の結合および分離を比較的小さな力でさらに容易かつ確実に行うことができるとともに、両者の結合部分に損傷を生じる恐れがさらに少ない。
また、請求項2および3に係る発明によれば、プラグコネクタの軸心が一対のレセプタクルコネクタの軸心に対して多少傾斜していても、両者の結合時に自動調心されてこの結合が円滑に行われるから、両者の相互の結合および分離をさらに比較的小さな力でさらに容易かつ確実に行うことができるとともに、両者の結合部分に損傷を生じる恐れがさらに少ない。
また、請求項4に係る発明によれば、プラグコネクタの内筒部材の肉薄筒状部が外方へ弾性変形することによってプラグコネクタとレセプタクルコネクタとの相互の結合および分離を比較的小さな力でさらに容易かつ確実に行うことができるとともに、両者の結合部分に損傷を生じる恐れがさらに少ない。それでいて、上記肉薄筒状部は外方への大幅な弾性変形を外筒部材によって阻止されるから、肉薄筒状部を弾性変形し易いように薄くしても、肉薄筒状部が損傷する恐れが少ない。
つぎに、本発明の一実施例によるプラグコネクタ付き性能検査装置を、「1、プラグコネクタ付き性能検査装置の概略的な説明」および「2、プラグコネクタの詳細な説明」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
1、プラグコネクタ付き性能検査装置の概略的な説明
プラグコネクタ付き性能検査装置1は、図1〜図3に示すように、左右両端部に前後一対ずつのガイド孔2a、2b、2c、2dを有するフレーム3を備えている。そして、これらのガイド孔2a〜2dのそれぞれには、ガイド棒(図示せず)が貫通した状態でそれぞれ嵌合している。したがって、フレーム3は、これらのガイド棒に沿ってほぼ上下方向に摺動可能に構成されている。また、フレーム3上には、左右一対のプラグコネクタ4、5を有するプラグコネクタ機構6が取り付けられている。さらに、フレーム3には、左右一対のプラグコネクタ4、5のそれぞれの下端部をフレーム3の下面に露出させるためのほぼT字形の貫通孔7も設けられている。また、フレーム3には、ガイド孔2a〜2dおよび貫通孔7以外にも、リード線(図示せず)などの引き回しのためなどの各種の貫通孔(図示せず)が設けられていてよい。
プラグコネクタ機構6は、図1〜図3に示すように、基板11と上下一対の支持板12、13とを備えている。そして、基板11には、比較的径の大きい左右一対の貫通孔14a、14bが設けられている。また、上側の支持板12には、左右一対の貫通孔14a、14bに較べて多少径が小さい左右一対の貫通孔15a、15bが、左右一対の貫通孔14a、14bにそれぞれ対応して設けられている。さらに、下側の支持板13には、左右一対の貫通孔14a、14bに較べて或る程度径が小さくて左右一対の貫通孔15a、15bに較べて多少径が小さい左右一対の貫通孔16a、16bが、左右一対の貫通孔14a、14bにそれぞれ対応して設けられている。そして、上側の支持板12の四隅には、ねじ挿通孔17がそれぞれ設けられている。また、下側の支持板13の四隅には、ねじ挿通孔18がそれぞれ設けられている。さらに、基板11の四隅には、ねじ孔21がねじ挿通孔17、18にそれぞれ対応して設けられている。そして、フレーム3の貫通孔7の外周部分には、ねじ挿通孔21がねじ挿通孔18にそれぞれ対応して設けられている。
上側の支持板12は、図1〜図3に示すように、上側からねじ挿通孔17に挿通されてねじ孔21にそれぞれねじ込まれる4本のねじ23によって、基板11に取付け固定されている。また、下側の支持板13は、下側からねじ挿通孔22およびねじ挿通孔18に順次挿通されてねじ孔21にねじ込まれる4本のねじ24によって、フレーム3に取付け固定されるとともに、基板11に取付け固定されている。したがって、基板11および上下一対の支持板12、13から成るプラグ用ハウジング25は、ねじ23、24によって、フレーム3に取付け固定されている。そして、プラグ用ハウジング25内には、上下にそれぞれ開口しているほぼ円柱形状の左右一対の収容空間26がそれぞれ形成されている。
左右一対の収容空間26には、図2および図3に示すように、1個または複数個(図示の実施例においては、3個)のOリング27が収容空間26の外周面に沿った状態でそれぞれ収納されている。また、左右一対の収容空間26には、左右一対のプラグコネクタ4、5の中間部分がOリング27の中央開口に圧入された状態でそれぞれ収容されている。したがって、プラグコネクタ4、5のそれぞれは、Oリング27によって、ほぼ水平方向において弾性的に位置決めされることにより多少とも首振り可能であるとともに、ほぼ上下方向におけるガタ付きを防止されている。そして、プラグコネクタ4、5のほぼ円筒形状の内筒部材31に形成されている下向きの段差部32が下側の支持板13の上面に係止されることによって、プラグ用ハウジング25に対するプラグコネクタ4、5の下方への移動が規制されている。また、プラグコネクタ4、5のほぼ円筒形状の外筒部材33の上向きの段差部34が上側の支持板12の下面に係止されることによって、プラグ用ハウジング25に対するプラグコネクタ4、5の上方への移動が規制されている。
図1および図2に示すプラグコネクタ4、5をプラグ用ハウジング25を介してフレーム3に取付ける際には、つぎの(a)項〜(d)項に記載の操作を順次行えばよい。
(a)図2に示すように、基板11および下側の支持板13をねじ24によってフレーム3にそれぞれ取付け固定すること、
(b)Oリング27を基板11の貫通孔14a、14bにそれぞれ収容すること、
(c)プラグコネクタ4、5の中間部分をOリング27の中央開口に圧入することによって基板11の貫通孔14a、14bおよび下側の支持板13の貫通孔16a、16bにそれぞれ収容すること、および
(d)プラグコネクタ4、5の上端部分を上側の支持板12の貫通孔15a、15bにそれぞれ相対的に挿通させてから、上側の支持板12をねじ23によって基板11に取付け固定すること。
図1〜図3に示すプラグコネクタ付き性能検査装置1によって性能を検査されるレセプタクルコネクタ付き性能検査対象装置は、図1および図2に示すように、テレビ受像機用などのチューナモジュール42が取付けられているプリント基板43を備えたレセプタクルコネクタ付きプリント基板装置41であってよい。このようなプリント基板装置41は、オーディオ機器、テレビ受像機、AVパソコン、DVDレコーダ、ナビゲータ、デジタルカメラなどの画像関連機器に組み込まれるものであってよい。また、プラグコネクタ付き性能検査装置1によって検査される性能は、各種の受信入力に基づく動作状態および各種の送信出力のための動作状態を検査することを含むことができる。
したがって、図1に示すプリント基板装置41のプリント基板43は、周知のように、チューナモジュール42以外にも各種の回路部品(図示せず)が配設されていてよい。そして、これらの回路部品には、レセプタクルコネクタ44、45以外の同様に構成された別のレセプタクルコネクタ、ピンジャック型コネクタ、USBコネクタ、モジュラージャック型コネクタなどの別の複数個のコネクタ(いずれも図示せず)が設けられていてよい。また、性能検査装置1のフレーム3には、周知のように、プラグコネクタ機構6以外にも各種の回路部品(図示せず)が配設されていてよい。そして、これらの回路部品には、上記別の複数個のコネクタにそれぞれ対応する別の複数個のコネクタ(いずれも図示せず)が設けられていてよい。なお、チューナモジュール42は、プラグコネクタ付き性能検査装置1の左右一対のプラグコネクタ4、5にそれぞれ対応している左右一対のレセプタクルコネクタ44、45を備えている。そして、左右一対のレセプタクルコネクタ4、5のうちの一方は、入力側のコネクタであり、他方は出力側のコネクタである。また、レセプタクルコネクタ44とプラグコネクタ4とによって、第1のF型コネクタが構成されている。また、レセプタクルコネクタ45とプラグコネクタ5とによって、第2のF型コネクタが構成されている。
図1〜図3に示すプラグコネクタ付き性能検査装置1によってレセプタクルコネクタ付きプリント基板装置41の性能を検査するに当っては、まず、プリント基板装置41を性能検査装置1の検査対象支持手段(図示せず)に取付け支持する。ついで、性能検査装置1のフレーム3を駆動機構(図示せず)により前記ガイド棒に沿って上昇させることによって、性能検査装置1の一対のプラグコネクタ4、5および前記別の複数個のコネクタをプリント基板装置41の一対のレセプタクルコネクタ44、45および前記別の複数個のコネクタにそれぞれ結合させて、両者を電気的に接続させる。ついで、この接続状態において、性能検査装置1によって、プリント基板装置41の前述のような各種の性能を検査する。なお、これらのプラグコネクタ4、5およびレセプタクルコネクタ44、45の詳細については、つぎの「2、プラグコネクタの詳細な説明」の項で説明する。
2、プラグコネクタの詳細な説明
図1および図3に示す左右一対のプラグコネクタ4、5は、互いに実質的に同一の構成であってよい。また、図1に示す左右一対のレセプタクルコネクタ44、45も、互いに実質的に同一の構成であってよい。したがって、以下において、左側のプラグコネクタ4および左側のレセプタクルコネクタ44について図2および図4〜図6を参照して詳細に説明し、右側のプラグコネクタ5および右側のレセプタクルコネクタ45についての説明を適宜省略する。
プラグコネクタ4は、図2、図4および図5に示すように、ほぼ円筒形状の外筒部材33と、ほぼ円筒形状の内筒部材31と、ほぼ円筒形状の筒状接点部材51と、有底でほぼ円筒形状の絶縁性パイプ部材52と、接点部材53とを備えている。そして、外筒部材33は、その外周面に前述の上向きの段差部34を有するとともに、その内周面の上端部分を面取りすることによって上端部分がほぼ円筒形状の先細り部54になっている。また、内筒部材31は、上下方向におけるほぼ中間の部分において、その外周面にほぼリング状のつば部55を有している。そして、このつば部55の上面によって上向きの段差部56が形成されるとともに、下面によって前述の下向きの段差部32が形成されている。さらに、外筒部材33は、内筒部材31に圧入されてその下端面をこの上向きの段差部56に当接させている。
内筒部材31の外周面は、図2および図5に示すように、つば部55よりも下方の部分ではそれよりも上方の部分(すなわち、中間部分および上方部分)に較べて径小の雄ねじ部59に構成され、その下端部分は面取りされて先細りになっている。また、内筒部材31の中間部分よりも上方の部分は、その内周面に上向きの段差部57を形成することによって、ほぼ円筒形状で肉薄の筒状部58に構成されている。そして、肉薄筒状部58の内周面の上端部分は、面取りされてほぼ円筒形状の先細り部60に形成されている。また、肉薄筒状部58の内周面の上端部分よりも多少下方には、下向きの段差部61が形成されている。そして、肉薄筒状部58の外周面の上端部分よりも多少下方からその下端部にかけて、ほぼ円筒形状の浅い凹部62が形成されている。さらに、肉薄筒状部58には、上端から上向きの段差部57付近まで延在している複数本(図示の実施例においては、4本)の切込みスリット63が形成されている。したがって、肉薄筒状部58は、下向きの段差部61、凹部62および切込みスリット63の存在によって、或る程度の弾性が付与されている。また、肉薄筒状部58の外周面と外筒部材33の内周面との間には、先細り部54によって形成されている間隙とほぼ円筒形状の凹部62とから成る間隙80が形成されているので、肉薄筒状部58は外筒部材33の内周面(換言すれば、外方)に向って或る程度弾性変形することができる。
図4〜図6に示す筒状接点部材51は、ベリリウム銅などの低摩擦で高導電性で弾性に富んだ材料から成る薄い平板からプレス加工によって製造されたものであってよい。なお、筒状接点部材51は、ほぼ径方向に沿って延在する多数本のスリット状開孔64を有している。したがって、筒状接点部材51は、ほぼ水平方向にそれぞれ延在している上側の帯状部65および下側の帯状部66と、これら上下一対の帯状部65、66の間をほぼ上下方向(換言すれば、ほぼ軸心方向)にそれぞれ延在している多数本の連結用帯状部67とを備えている。そして、連結用帯状部69は、上側の帯状部65と連結用帯状部67との間と、下側の帯状部66と連結用帯状部67との間とを、連結用帯状部67が内周面側に向って突出するように屈曲させて上下一対の屈曲部68、69を形成することによって、その全体が上下一対の帯状部65、66に対して内周面側(換言すれば、ほぼ軸心に向う方向)に突出した状態になっている。さらに、筒状接点部材51は、図5に示すように、平板からほぼ円筒形状に加工されているが、その径は内筒部材31の肉薄筒状部58の内径よりも大きくなっている。したがって、筒状接点部材51は、その径を弾性変形により小さくされてから、肉薄筒状部58の内部空間に収容されている。また、筒状接点部材51は、肉薄筒状部58の内部空間に収容された状態においては、下側帯状部66の下端が上向き段差部57にほぼ当接するとともに、上側帯状部65の上端が下向き段差部61にほぼ当接している。
絶縁性パイプ部材52は、図2に示すように、接点部材53が取付けられているほぼ円筒形状の上側の筒状部71と、この上側筒状部71から下方に延在している接点収納空間72を形成しているほぼ円筒形状で肉薄の中間の筒状部73と、接点ピン差込み用の開孔74を有する底板部75とを備えている。また、接点部材53は、ほぼ円筒形状の接点部材本体76と、この接点部材本体76の上端部分から上方に延在しているピン接点77と、複数本(図示の実施例においては、2本)のほぼフック形状の接点片79から成るジャック接点78とを備えている。そして、このジャック接点78には、必要に応じて、別のプラグコネクタ(図示せず)が性能検査装置1におけるリード線(図示せず)の引き回しのために差込み接続されることができる。この場合、この別のプラグコネクタのピン接点は、複数本の接点片79の間に圧入される。また、この別のプラグコネクタが雌ねじ部を有するタイプのものであれば、内筒部材31の雄ねじ部59がこの雌ねじ部に相対的にねじ込まれる。したがって、プラグコネクタ4は、レセプタクルコネクタ部分を付属させたプラグコネクタとして構成されている。また、内筒部材31と外筒部材33とから、プラグコネクタ4の筒状部材(換言すれば、外套部材)70が構成されている。
レセプタクルコネクタ44は、図1および図2に示すように、チューナモジュール42からほぼ下方にそれぞれ突出しているほぼ円筒形状の筒状部材81、有底でほぼ円筒形状の絶縁性パイプ部材82および接点部材83を備えている。そして、筒状部材81は、肉薄筒状部58が欠如していることを除いて、プラグコネクタ4の内筒部材31と実質的に同一の構成であってよい。したがって、筒状部材81は、内筒部材31のつば部55および雄ねじ部59とそれぞれ実質的に同一の構成であってよいつば部84および雄ねじ部85を備えている。また、絶縁性パイプ部材82は、プラグコネクタ4の絶縁性パイプ部材52と実質的に同一の構成でよい。したがって、絶縁性パイプ部材82は、絶縁性パイプ部材52の接点収容空間72、底板部75および開孔74とそれぞれ実質的に同一の構成であってよい接点収容空間86、底板部87および開孔88を備えている。さらに、接点部材83は、プラグコネクタ4の接点部材53と実質的に同一の構成であってよい。したがって、接点部材83は、接点部材53の複数本の接点片79(ひいては、ジャック接点78)と実質的に同一の構成であってよい複数本の接点片89(ひいては、ジャック接点90)を備えている。
したがって、プラグコネクタ付き性能検査装置1によってレセプタクルコネクタ付きプリント基板装置41の性能を検査する際に、性能検査装置1の一対のプラグコネクタ4、5をプリント基板装置41の一対のレセプタクルコネクタ44、45に結合させて、両者を電気的に接続するときには、図1および図2に示すように、一対のプラグコネクタ4、5のそれぞれのピン接点77を一対のレセプタクルコネクタ44、45のそれぞれの開孔88およびジャック接点90にそれぞれ相対的に挿入および圧入するとともに、一対のレセプタクルコネクタ44、45のそれぞれの筒状部材81を一対のプラグコネクタ4、5のそれぞれの肉薄筒状部58の内部空間に上方からそれぞれ相対的に圧入すればよい。この場合、プラグコネクタ付き性能検査装置1は、つぎの(a)項〜(e)項に記載の効果を奏することができる。
(a)一対のプラグコネクタ4、5は、Oリング27によって、ほぼ水平方向において弾性的に位置決めされているから、プラグ用ハウジング25(ひいては、フレーム3)に対して多少とも首振り可能であり、このために、一対のプラグコネクタ4、5の軸心が一対のレセプタクルコネクタ44、45の軸心に対して多少傾斜していても、両者の結合時に自動調心されてこの結合が円滑に行われ、この結果、両者の相互の結合および分離を比較的小さな力で容易かつ確実に行うことができるとともに、両者の結合部分に損傷を生じる恐れがないこと、
(b)ほぼ軸心方向に沿ってそれぞれ延在しかつ上側および下側の帯状部65、66に対してほぼ軸心に向う方向に突出している多数本の連結用帯状部65を有する筒状接点部材51を、一対のプラグコネクタ4、5にそれぞれ設けているから、一対のプラグコネクタ4、5とレセプタクルコネクタ44、45との相互の結合および分離を比較的小さな力でさらに容易かつ確実に行うことができて、両者の相互の電気的接続をさらに良好に行うことができるとともに、両者の結合部分に損傷を生じる恐れがさらに少ないこと、
(c)一対のプラグコネクタ4、5の内筒部材31の内周面にそれぞれ筒状接点部材51を設けているから、これら一対のプラグコネクタ4、5のそれぞれの肉薄筒状部58のレセプタクルコネクタ挿入用の開口端部91の開口径を比較的大きくしても、一対のプラグコネクタ4、5を一対のレセプタクルコネクタ44、45に良好な電気的接続状態でもってそれぞれ結合させることができ、このために、両者の相互の結合および分離を比較的小さな力でさらに容易かつ確実に行うことができるとともに、両者の結合部分に損傷を生じる恐れがさらに少ないこと、
(d)内筒部材31の肉薄筒状部58の外周面と外筒部材33の内周面との間に肉薄筒状部58の外方への弾性変形のための間隙80が設けられているから、肉薄筒状部58が外方へ弾性変形することによってプラグコネクタ4、5とレセプタクルコネクタ44、45との相互の結合および分離を比較的小さな力でさらに容易かつ確実に行うことができるとともに、両者の結合部分に損傷を生じる恐れがさらに少ないこと、および
(e)一対のプラグコネクタ4、5のそれぞれの肉薄筒状部58は、その外周囲に配置されている外筒部材33によって、外方への大幅な弾性変形が阻止されるように補強されているから、肉薄筒状部58を弾性変形し易いように薄くしても、肉薄筒状部58が損傷する恐れが少ないこと。
以上において本発明の一実施例について詳細に説明したが、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
例えば、上述の実施例においては、筒状接点部材51の連結用帯状部69の全体を上下一対の帯状部65、66に対して軸心に向う方向に突出させている。しかし、連結用帯状部69は、その全体が帯状部65、66に対して軸心に向う方向に突出している必要は必ずしもなく、例えば、連結用帯状部69の上下両端部を除く中間部分のみが突出していてもよい。
また、上述の実施例においては、下側屈曲部69を設けることによって下側帯状部66を連結用帯状部69に対して軸心に向う方向とは反対側の方向に屈曲させている。しかし、肉薄筒状部58の下側帯状部66に対向する部分を軸心に向う方向にほぼ環状に膨出させることなどによって、屈曲部69を省略することも可能であり、この場合には、連結用帯状部67と下側帯状部66とを互いにほぼ面一にすることができる。
本発明の一実施例によるプラグコネクタ付き性能検査装置の要部と、この性能検査装置によって性能を検査されるレセプタクルコネクタ付きプリント基板装置の要部とを互いに分離させた状態で示す斜視図である。(実施例1) 図1に示すレセプタクルコネクタ付きプリント基板装置と、図1に示すプラグコネクタ付き性能検査装置との、互いに結合させた状態における要部の縦断面図である。(実施例1) 図1に示すプラグコネクタ付き性能検査装置の要部の分解斜視図である。(実施例1) 図1に示すプラグコネクタの斜視図である。(実施例1) 図4に示すプラグコネクタの分解斜視図である。(実施例1) 図5に示す筒状接点部材を展開して示す平面図である。(実施例1) 図6AのVI−VI線に沿った断面図である。(実施例1)
符号の説明
1 プラグコネクタ付き性能検査装置
4 プラグコネクタ
5 プラグコネクタ
27 Oリング
31 内筒部材
33 外筒部材
41 レセプタクルコネクタ付きプリント基板装置(レセプタクルコネクタ付き性能検査対象装置)
44 レセプタクルコネクタ
45 レセプタクルコネクタ
51 筒状接点部材
58 肉薄筒状部
63 切込みスリット
65 上側帯状部
66 下側帯状部
67 連結用帯状部
70 筒状部材(外套部材)
80 間隙
91 レセプタクルコネクタ挿入用の開口端部

Claims (5)

  1. レセプタクルコネクタ付き性能検査対象装置の性能を検査することができるプラグコネクタ付き性能検査装置において、
    上記性能検査装置のプラグコネクタのうちの少なくとも1個のプラグコネクタが、筒状部材と、この筒状部材の内周面にほぼ筒状に配設された筒状接点部材とを備え、
    上記筒状接点部材が、上側および下側の帯状部と、これら上側および下側の帯状部を連結している多数本の連結用帯状部とを有し、
    上記連結用帯状部が、少なくとも上記上側帯状部に対して、ほぼ軸心に向う方向に少なくとも部分的に突出していることを特徴とするプラグコネクタ付き性能検査装置。
  2. 上記少なくとも1個のプラグコネクタが弾性支持部材によって首振り可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のプラグコネクタ付き性能検査装置。
  3. 上記弾性支持部材が上記少なくとも1個のプラグコネクタの外周囲を取り囲んでいる少なくとも1個のOリングであることを特徴とする請求項2に記載のプラグコネクタ付き性能検査装置。
  4. 上記筒状部材が、内筒部材と、この内筒部材と互いに結合されている外筒部材とを有し、
    上記内筒部材のレセプタクルコネクタ挿入用の開口端部から反対側の端部に向ってほぼ軸心方向に沿って延在している肉薄の筒状部が、上記内筒部材に設けられ、
    上記肉薄筒状部の上記開口端部から反対側の端部に向ってほぼ軸心方向に沿って延在している複数本の切込みスリットが、上記肉薄筒状部に設けられ、
    上記肉薄筒状部の外周面と上記外筒部材の内周面との間に上記肉薄筒状部の外方への弾性変形のための間隙が設けられ、
    上記筒状接点部材が、上記肉薄筒状部の上記開口端部付近よりも下方に配設されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のプラグコネクタ付き性能検査装置。
  5. 筒状部材と、この筒状部材の内周面にほぼ筒状に配設された筒状接点部材とを備え、
    上記筒状接点部材が、上側および下側の帯状部と、これら上側および下側の帯状部を連結している多数本の連結用帯状部とを有し、
    上記連結用帯状部が、少なくとも上記上側帯状部に対して、ほぼ軸心に向う方向に少なくとも部分的に突出していることを特徴とするプラグコネクタ。
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