JP2008070071A - 収納構造および収納構造を有する冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容積を確保しながら、強度低下やゴミ等の溜まりを防止し、かつ、下段ケースへの冷気の流入を促進することができる利便性に富んだ上段ケースを具備する収納構造、および該収納構造を有する冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】上段ケース1は、前壁11a、11bと、後壁13、側壁12、14と、底壁15とから天面が開口した箱体であって、前壁11aと前壁11bの間に後壁13に向かって陥没した、天面から底壁15に至る風路2が形成され、その外殻は平面視において凹字状を呈している。上段ケース1に流れ込んだ冷気は風路2に流入して下降する。また、風路前壁21の天面位置に風路フランジ26が形成され、風路フランジ26の先端は下方に向かって折れ曲がり風路取手27が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】上段ケース1は、前壁11a、11bと、後壁13、側壁12、14と、底壁15とから天面が開口した箱体であって、前壁11aと前壁11bの間に後壁13に向かって陥没した、天面から底壁15に至る風路2が形成され、その外殻は平面視において凹字状を呈している。上段ケース1に流れ込んだ冷気は風路2に流入して下降する。また、風路前壁21の天面位置に風路フランジ26が形成され、風路フランジ26の先端は下方に向かって折れ曲がり風路取手27が形成されている。
【選択図】図1
Description
この発明は収納構造および収納構造を有する冷蔵庫、特に、筐体に引き出し自在に設置される下段ケースおよび該下段ケースに載置される上段ケースを具備する収納構造、および該収納構造を有する冷蔵庫に関するものである。
一般に冷蔵庫は、断熱材で包囲された筐体であって、内部が1または複数の冷却室(正確には、冷凍室や解凍室等を含む場合がある)に仕切られている。そして、開口する前面には、各冷却室毎に1枚または複数枚の扉、あるいは隣接する冷却室に共通する扉が設けられている(たとえば、引き出し式扉、観音扉式扉等)。そして、引き出し式の扉には支持枠が固定され、該支持枠に比較的大きな下段ケースが支持され、さらに、下段ケースには比較的小さな上段ケースが載置されている。
このため、上段ケースを大きくして収納量を増やすと共に、下段ケースおよび上段ケースの使い勝手を良くする目的で、上段ケースの引き出し方向の大きさ(以下「奥行き」と称す)を下段ケースの奥行きと略同じにして、しかも、下段ケースおよび上段ケースの押し入れ側(引き出し側の反対側)の端部を庫外にまで、引き出し可能にした発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このため、上段ケースを大きくして収納量を増やすと共に、下段ケースおよび上段ケースの使い勝手を良くする目的で、上段ケースの引き出し方向の大きさ(以下「奥行き」と称す)を下段ケースの奥行きと略同じにして、しかも、下段ケースおよび上段ケースの押し入れ側(引き出し側の反対側)の端部を庫外にまで、引き出し可能にした発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、下段ケースにおける冷却を促進する目的で、冷却室の上下に一対の扉が設置され、それぞれの扉にケースが支持されたものについて、それぞれのケースの底面と側面とに透孔を形成し、上方のケースに流入した冷気が、下方のケースに容易に流入するようにした発明が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に開示された冷蔵庫は、下段ケースの天面開口部の前面が、上段ケースによって覆われるため、下段ケースへの冷気の流入が阻害されるという問題があった。
また、図7に模式的に示す従来の上段ケース8のように、上段ケース8の引き出し/押し入れ作業を容易にする目的で、上段ケースの引き出し側の面(前面に同じ)91の外面に取手92を設置すると、上段ケース8が冷蔵庫の前面扉104に設置された際、前面扉104の内板面106と、面91との隙間に風路9が形成され、下段ケース(図示しない)に冷気は流入する(冷気の流れを矢印にて示す)。
また、図7に模式的に示す従来の上段ケース8のように、上段ケース8の引き出し/押し入れ作業を容易にする目的で、上段ケースの引き出し側の面(前面に同じ)91の外面に取手92を設置すると、上段ケース8が冷蔵庫の前面扉104に設置された際、前面扉104の内板面106と、面91との隙間に風路9が形成され、下段ケース(図示しない)に冷気は流入する(冷気の流れを矢印にて示す)。
しかし、取手92の奥行き分だけ、上段ケース8自体の奥行きが減少し、上段ケース8の内容積が減少するという問題や、取手92の内部にゴミ等が溜まるという問題があった。
さらに、前記取手92を設置しながらも、下段ケースの天面の全域が開口するように、上段ケース8を押し入れようとすると、相対的に下段ケース9を過剰に引き出す必要があり、下段ケース9が載置される支持枠(扉に固定されている)を延長する必要が生じる。このため、支持枠製造のために新規に金型を製作する費用により製造コストが上昇する。
さらに、前記取手92を設置しながらも、下段ケースの天面の全域が開口するように、上段ケース8を押し入れようとすると、相対的に下段ケース9を過剰に引き出す必要があり、下段ケース9が載置される支持枠(扉に固定されている)を延長する必要が生じる。このため、支持枠製造のために新規に金型を製作する費用により製造コストが上昇する。
一方、特許文献2に開示された冷蔵庫は、上段ケースの底面に透孔を設けるため、透孔を大きくすると強度が低下したり、あるいは、小物や液体が下段ケースに落下したりするという問題があった。また、引き出し側(前面に同じ)のフランジに所定数量の透孔を設けようとすると、フランジの奥行きが大きくなり、結果として上段ケースの内容積が減少するという問題があった。
さらに、特許文献1に開示された冷蔵庫と同様に、上段ケースの引き出し側(前面に同じ)の外面に取手を設置したのでは、上段ケースの内容積が減少したりゴミ等が溜まるという問題があった。
さらに、特許文献1に開示された冷蔵庫と同様に、上段ケースの引き出し側(前面に同じ)の外面に取手を設置したのでは、上段ケースの内容積が減少したりゴミ等が溜まるという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決するものであって、内容積を確保しながら、強度低下やゴミ等の溜まりを防止し、かつ、下段ケースへの冷気の流入を促進することができる利便性に富んだ上段ケースを具備する収納構造、および該収納構造を有する冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明に係る収納構造は、一方の側面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を経由して引き出し自在に配置される天面が開口した箱体からなる下段ケースと、前記下段ケースに引き出し方向に沿って移動自在に載置される天面が開口した箱体からなる1または2以上の上段ケースと、を有し、
前記上段ケースの引き出し側の壁面に天面から底面に至る凹部が形成され、前記上段ケースが平面視において略凹字状の外殻を具備することを特徴とする。
前記上段ケースの引き出し側の壁面に天面から底面に至る凹部が形成され、前記上段ケースが平面視において略凹字状の外殻を具備することを特徴とする。
したがって、本発明に係る収納構造は、引き出し側の壁面の略中央部に、天面から底面に至る凹部が形成されたものであるから、以下の効果を奏する。
(i)上段ケースの内容積を確保するために、上段ケースを下段ケースの天面開口部の全域を覆う程の大きさにしても、前記凹部を通過して、下段ケースに冷気が流入するから、下段ケース内における冷却(冷凍を含む)が促進される。
(ii)前記凹部に取手を設けても、上段ケースの内容積が減少することがないから、所定量の収納が保証される。
(iii)上段ケースの底面に透孔を設ける必要がないから、強度の低下や小物類の下段ケースへの落下がない。
(i)上段ケースの内容積を確保するために、上段ケースを下段ケースの天面開口部の全域を覆う程の大きさにしても、前記凹部を通過して、下段ケースに冷気が流入するから、下段ケース内における冷却(冷凍を含む)が促進される。
(ii)前記凹部に取手を設けても、上段ケースの内容積が減少することがないから、所定量の収納が保証される。
(iii)上段ケースの底面に透孔を設ける必要がないから、強度の低下や小物類の下段ケースへの落下がない。
(iv)上段ケースの引き出し側の壁面(前面に同じ)を扉に略当接させることができるから、結果として相対的に下段ケースを過剰に引き出すことなく、下段ケースの天面の全域を開口することができ、使い勝手が向上する。
(v)従来の上段ケースのような大きなフランジが不要になるから、上段ケースにゴミ等が溜まることがなく、清掃が容易になると共に清潔感が向上する。
(vi)前面フランジに透孔が無いため、前面フランジの幅を成型可能な限界にまで縮小することができるから、上段ケースの内容積の増加と、意匠性(見栄え)が向上する。
(v)従来の上段ケースのような大きなフランジが不要になるから、上段ケースにゴミ等が溜まることがなく、清掃が容易になると共に清潔感が向上する。
(vi)前面フランジに透孔が無いため、前面フランジの幅を成型可能な限界にまで縮小することができるから、上段ケースの内容積の増加と、意匠性(見栄え)が向上する。
[実施の形態1:上段ケース]
図1は本発明の実施の形態1に係る収納構造を構成する上段ケースを模式的に示す、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。図1において、上段ケース1は、天面が開口した箱体であって、後記するように冷蔵庫に設置(正確には下段ケースに載置)された際、引き出し側となる面(以下「前壁」と称す)11a、11bと、押し入れ側になる面(以下「後壁」と称す)13と、引き出し/押し入れ方向に平行する面(以下「側壁」と称す)12、14と、底壁15とから形成されている。
図1は本発明の実施の形態1に係る収納構造を構成する上段ケースを模式的に示す、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図である。図1において、上段ケース1は、天面が開口した箱体であって、後記するように冷蔵庫に設置(正確には下段ケースに載置)された際、引き出し側となる面(以下「前壁」と称す)11a、11bと、押し入れ側になる面(以下「後壁」と称す)13と、引き出し/押し入れ方向に平行する面(以下「側壁」と称す)12、14と、底壁15とから形成されている。
そして、前壁11aと前壁11b(以下まとめて「前壁11」と称す場合がある)の間に後壁13に向かって陥没し、天面から底壁15に至る凹部(以下「風路」と称す)2が形成されている。すなわち、風路2は、前壁11に平行する風路前壁21と、前壁11bに繋がって側壁12に平行する風路側壁22と、前壁11aに繋がって風路側壁24に平行する(側壁12に平行する)風路側壁24と、によって形成されている。そうすると、上段ケース1の外殻は平面視において、前記各面11a、24、21、22、11b、12、13、14によって画かれた「凹字状」を呈していることになる。
したがって、上段ケース1に流れ込んだ冷気は風路2に流入して下降することになる(図中、冷気の流れを矢印にて示す)。
したがって、上段ケース1に流れ込んだ冷気は風路2に流入して下降することになる(図中、冷気の流れを矢印にて示す)。
さらに、風路前壁21の天面位置に、引き出し側に向かって突出した風路フランジ26が形成され、風路フランジ26の先端は下方に向かって折れ曲がり、風路取手27が形成されている。
したがって、上段ケースの上に冷気が供給された場合、冷気は風路2を通過して下方に流れ出ることができる。また、風路2の幅(風路側壁22と風路側壁24との距離に同じ)は、冷気が通過すると共に、指が入るだけの広がりがあればよいから、風路2の幅を前壁11aおよび前壁11bを合わせた長に比較して小さくすることができる。すなわち、風路2を設けても、上段ケース1の内容積の減少を抑えることができる。
したがって、上段ケースの上に冷気が供給された場合、冷気は風路2を通過して下方に流れ出ることができる。また、風路2の幅(風路側壁22と風路側壁24との距離に同じ)は、冷気が通過すると共に、指が入るだけの広がりがあればよいから、風路2の幅を前壁11aおよび前壁11bを合わせた長に比較して小さくすることができる。すなわち、風路2を設けても、上段ケース1の内容積の減少を抑えることができる。
また、側壁12、14には底壁15に平行する上段ケース段差16、17と、上段ケース段差16、17に平行して外側に突出する上段ケースレール18、19が形成されている。上段ケース1が下段ケースに載置される際、上段ケース段差16、17は下段ケースの側面の天面側端部に支持され、上段ケース1が冷蔵庫内に押し入れられた際、上段ケースレール18、19は冷蔵庫の内壁に形成された凸部に支持されるものである(これについては別途詳細に説明する)。
図2は図1に示す上段ケースのハンドリング状況を模式的に示す、(a)は平面図、(b)は一部を透視した側面図である。図2において、上段ケース1には風路取手27が形成されているから、上方向から風路2に指を入れ、風路取手27に指先を係止することができる。そして、手を前後に動かすだけで、上段ケース1を前後(図中、冷気の流れを矢印にて示す)に移動することができる。
なお、本発明は風路2内にハンドリングを容易にする風路取手27が設置されたものに限定するものではなく、風路取手27取手に替えて、風路フランジ26の底面に指先の滑りを防止するための表面処理(たとえば、表面に微少突起や波状の凹凸を形成する等)を施してもよい。さらに、風路フランジ26を撤去して、風路前壁21の引き出し側の面(外面)および押し入れ側の面(内面)の天面近くに表面処理を施し、前記外面に指先を当てて上段ケース1を押し入れ、前記内面に指先を当てて上段ケース1を引き出すようにしてもよい。
なお、本発明は風路2内にハンドリングを容易にする風路取手27が設置されたものに限定するものではなく、風路取手27取手に替えて、風路フランジ26の底面に指先の滑りを防止するための表面処理(たとえば、表面に微少突起や波状の凹凸を形成する等)を施してもよい。さらに、風路フランジ26を撤去して、風路前壁21の引き出し側の面(外面)および押し入れ側の面(内面)の天面近くに表面処理を施し、前記外面に指先を当てて上段ケース1を押し入れ、前記内面に指先を当てて上段ケース1を引き出すようにしてもよい。
[実施の形態2:冷蔵庫]
図3および図4は本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の一部を模式的に示す、図3は前面扉を引き出した様子を示す平面図、図4は前面扉を押し入れた様子を示す側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図3および図4において、冷蔵庫100は、断熱材によって包囲された内箱101が複数の小部屋に仕切られ、図中、冷却室102を示している。冷却室102には冷気吹出口103が設けられ、前面(図3において下側、図4において左側)には引き出し式の前面扉104が設置されている。
図3および図4は本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の一部を模式的に示す、図3は前面扉を引き出した様子を示す平面図、図4は前面扉を押し入れた様子を示す側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図3および図4において、冷蔵庫100は、断熱材によって包囲された内箱101が複数の小部屋に仕切られ、図中、冷却室102を示している。冷却室102には冷気吹出口103が設けられ、前面(図3において下側、図4において左側)には引き出し式の前面扉104が設置されている。
(前面扉)
前面扉104には水平方向に一対の支持枠105(図4において黒く塗りつぶす)が固定され、支持枠105が冷却室102の側壁に設けられて支持レール(図示しない)に案内されて移動自在になっている。すなわち、前面扉104は前記支持レールに案内された状態で、引き出し(図4において左方向移動)および押し入れ(図4において右方向移動)が可能であって、所定量以上は引き出し不能であり、かつ、引き出された状態で鉛直の姿勢を維持するものである(これについては別途詳細に説明する)。
前面扉104には水平方向に一対の支持枠105(図4において黒く塗りつぶす)が固定され、支持枠105が冷却室102の側壁に設けられて支持レール(図示しない)に案内されて移動自在になっている。すなわち、前面扉104は前記支持レールに案内された状態で、引き出し(図4において左方向移動)および押し入れ(図4において右方向移動)が可能であって、所定量以上は引き出し不能であり、かつ、引き出された状態で鉛直の姿勢を維持するものである(これについては別途詳細に説明する)。
(下段ケース)
支持枠105に下段ケース3(図4において左傾斜の斜線を付す)が載置されている。下段ケース3は、天面が開口した箱体であって、冷蔵庫100に設置された際、引き出し側となる面(以下「前壁」と称す)31と、押し入れ側になる面(以下「後壁」と称す)33と、引き出し/押し入れ方向に平行する面(以下「側壁」と称す)32、34と、底壁35とから形成されている。そして、側壁32、34の外面側に段差(図示しない)が形成され、該段差において支持枠105に支持されている。
このとき、下段ケース3の前壁31は、前面扉104の内側に設置された内板106に接近している。た、下段ケース3の後壁33は前壁31よりも低く形成され、かかる低くなったスペースが、後記するように冷気が循環するための風路の一部や上段ケース1が移動するための通路になっている。
支持枠105に下段ケース3(図4において左傾斜の斜線を付す)が載置されている。下段ケース3は、天面が開口した箱体であって、冷蔵庫100に設置された際、引き出し側となる面(以下「前壁」と称す)31と、押し入れ側になる面(以下「後壁」と称す)33と、引き出し/押し入れ方向に平行する面(以下「側壁」と称す)32、34と、底壁35とから形成されている。そして、側壁32、34の外面側に段差(図示しない)が形成され、該段差において支持枠105に支持されている。
このとき、下段ケース3の前壁31は、前面扉104の内側に設置された内板106に接近している。た、下段ケース3の後壁33は前壁31よりも低く形成され、かかる低くなったスペースが、後記するように冷気が循環するための風路の一部や上段ケース1が移動するための通路になっている。
(上段ケース)
下段ケース3の側壁32、34の天面側の縁部である側壁天縁36、37に、それぞれ上段ケース1(図4において左傾斜の斜線を付す)の上段ケース段差16、17が載置されている。上段ケース1の引き出し/押し入れ方向の大きさ(以下「奥行き」と称す)は、下段ケース3の奥行きに略等しく、前壁11の引き出し側に取手等の突出物が無いため、上段ケース1の前壁11も内板106に接近している。なお、図3において、上段ケース1の奥行きを「D」にて示し、図4において、上段ケース1のうち下段ケース3の内部に侵入した範囲を「複斜線」にて示している。
下段ケース3の側壁32、34の天面側の縁部である側壁天縁36、37に、それぞれ上段ケース1(図4において左傾斜の斜線を付す)の上段ケース段差16、17が載置されている。上段ケース1の引き出し/押し入れ方向の大きさ(以下「奥行き」と称す)は、下段ケース3の奥行きに略等しく、前壁11の引き出し側に取手等の突出物が無いため、上段ケース1の前壁11も内板106に接近している。なお、図3において、上段ケース1の奥行きを「D」にて示し、図4において、上段ケース1のうち下段ケース3の内部に侵入した範囲を「複斜線」にて示している。
(風路)
図4において、冷気吹出口103から吹き出された冷気は、上段ケース1内を流れた後、風路2を経由して下降し、下段ケース3内に流入する(図中、冷気の流れを矢印にて示す)。よって、冷気の循環が促進され、冷気は満遍なく行き渡るから、上段ケース1および下段ケース3の温度分布は改善され、冷蔵庫100の消費電力量の改善効果がもたらされる。
図4において、冷気吹出口103から吹き出された冷気は、上段ケース1内を流れた後、風路2を経由して下降し、下段ケース3内に流入する(図中、冷気の流れを矢印にて示す)。よって、冷気の循環が促進され、冷気は満遍なく行き渡るから、上段ケース1および下段ケース3の温度分布は改善され、冷蔵庫100の消費電力量の改善効果がもたらされる。
(作動状況)
図5および図6は本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫における前面扉と上段ケースとの作動状況を模式的に示す一部断面の側面図である。なお、図3、4と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図5の(a)は前面扉104が完全に押し入れられた状態であって、上段ケース1は側面が、下段ケース3は断面が、それぞれ模式的に示された。したがって、上段ケース1の見えている上段ケース段差16は、図示されてない下段ケース3の側壁天縁36に支持され、上段ケース1の隠れている上段ケース段差17は、下段ケース3の側壁天縁37に支持されている。図5の(a)は図4に同じであるため、説明を省略する。
図5および図6は本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫における前面扉と上段ケースとの作動状況を模式的に示す一部断面の側面図である。なお、図3、4と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図5の(a)は前面扉104が完全に押し入れられた状態であって、上段ケース1は側面が、下段ケース3は断面が、それぞれ模式的に示された。したがって、上段ケース1の見えている上段ケース段差16は、図示されてない下段ケース3の側壁天縁36に支持され、上段ケース1の隠れている上段ケース段差17は、下段ケース3の側壁天縁37に支持されている。図5の(a)は図4に同じであるため、説明を省略する。
図5の(b)において、前面扉104は最大引き出し距離Lまで、引き出されている。このとき、上段ケース1の天面開口部は全て冷蔵庫100の庫外に位置している。
すなわち、平面視において、上段ケース1の後壁13が、冷却室102の上に位置する冷却室(図示しない)の前面扉107よりも引き出し側(図3参照)に位置している。したがって、上段ケース1の最も奥に収納した食品であっても容易に取り出すことができ、使い勝手がよい。
また、上段ケース1の前壁11が、前面扉104の内板106に近接しているから、上段ケース1の内容積が確保され、十分な収納が可能になっている。
すなわち、平面視において、上段ケース1の後壁13が、冷却室102の上に位置する冷却室(図示しない)の前面扉107よりも引き出し側(図3参照)に位置している。したがって、上段ケース1の最も奥に収納した食品であっても容易に取り出すことができ、使い勝手がよい。
また、上段ケース1の前壁11が、前面扉104の内板106に近接しているから、上段ケース1の内容積が確保され、十分な収納が可能になっている。
なお、仮に、従来の上段ケースにおいて、その後壁を庫外に位置させようとすると、前面扉104の最大引出し距離Lを延長するか、上段ケースの奥行きDを縮小する必要がある。このとき、上段ケースの奥行きの縮小は内容積の縮小となり、メリットの悪化となる。また、前面扉の最大引き出し距離Lの延長は、支持枠105を新規形状にすることによって実現するため、新規金型の費用が発生し、製造コストが増加する。さらに、支持枠105を延長したのでは、冷蔵庫の前倒れを防止するための部品が必要になり、部品数の増加により軽量化やコスト低減が阻害され、メリットの悪化となる。
図6の(a)において、前面扉104は最大引き出し距離Lまで引き出されたまま、上段ケース1が少し押し入れられている(後面寄り移動している)。このとき、前記のように、上段ケース1の上段ケース段差16、17は、下段ケース3の側壁天縁36、37に支持されて摺動している。そして、下段ケース3の後壁33の上方は開口しているから、上段ケース1は後壁33に衝突することがない。
したがって、所定の距離だけ上段ケース1を押し入れれば、下段ケース3の手前に収納されていた食品を、容易に取り出すことができる。
したがって、所定の距離だけ上段ケース1を押し入れれば、下段ケース3の手前に収納されていた食品を、容易に取り出すことができる。
図6の(b)において、前面扉104は最大引き出し距離Lまで引き出されたまま、上段ケース1が最大押し入れ位置にまで押し入れられている。すなわち、前面扉104が完全に押し入れられたときの上段ケース1に相当している。このとき、上段ケース1の上段ケース段差16、17は、下段ケース3の側壁天縁36、37から殆ど離れ、上段ケース1の上段ケースレール18、19が、冷却室102の内壁に形成された突部(図示しない)に支持されている。すなわち、図6の(a)から図6の(b)に移動する途中に、上段ケース段差16、17は側壁天縁36、37から除々に離れ、これに替わって上段ケースレール18、19が除々に前記突部に支持されてきたものである。
したがって、下段ケース3の天面の全域が開口するから、下段ケース3の最も奥に収納した食品であっても、容易に取り出すことができるため、使い勝手がよい。
したがって、下段ケース3の天面の全域が開口するから、下段ケース3の最も奥に収納した食品であっても、容易に取り出すことができるため、使い勝手がよい。
なお、以上の説明において、支持枠105の形態やこれが冷却室102に案内される要領、あるいは、上段ケース1に形成された上段ケースレール18、19の形態や冷却室102に形成された突部の形態や両者の係止要領等は、限定するものではない。
たとえば、図5の(a)においては、上段ケース1の上段ケース段差16、17が下段ケース3の後壁天縁38、39に支持され、図6の(b)において、上段ケース1の上段ケースレール18、19が冷却室102の前記突部に支持されるようにしてもよい。
また、冷却室102は、食品を冷凍保存するための冷凍室、食品を冷却保存するための冷却室、野菜等の鮮度を保つための野菜室等を、総称したものである。
たとえば、図5の(a)においては、上段ケース1の上段ケース段差16、17が下段ケース3の後壁天縁38、39に支持され、図6の(b)において、上段ケース1の上段ケースレール18、19が冷却室102の前記突部に支持されるようにしてもよい。
また、冷却室102は、食品を冷凍保存するための冷凍室、食品を冷却保存するための冷却室、野菜等の鮮度を保つための野菜室等を、総称したものである。
さらに、以上の説明において、上段ケースが1段の場合を示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、2段以上であってもよい。このとき、互いに当接している一対の上段ケース同士において、それぞれの凹部が平面視において重ならないようにしておけば、冷気は直下の上段ケース内に侵入した後、該上段ケースを経由してさらに下方の上段ケース(または下段ケース)に侵入することになる。あるいは、互いに当接している一対の上段ケース同士において、それぞれの凹部の一部が平面視において重なるようにしておけば、冷気は直下の上段ケース内に侵入するものと、さらに下方の上段ケース(または下段ケース)に直接侵入ものとに、分けられることになる。
本発明は、上段ケースの内容積を確保しながら、庫内空気の循環や収納物の取り出し等の作業性に優れているため、冷気を用いる家庭用および事業用の各種冷蔵庫に限らず、加湿空気を用いる食品等の加湿保存装置、乾燥空気を用いる食品等の乾燥保存装置等、に広く利用することができる。
1:上段ケース、2:風路、3:下段ケース、11a:前壁、11b:前壁、12:側面、13:後壁、14:側壁、15:底壁、16:上段ケース段差、17:上段ケース段差、18:上段ケースレール、19:上段ケースレール、21:風路前壁、22:風路側壁、24:風路側壁、26:風路フランジ、27:風路取手、31:前壁、32:側壁、33:後壁、34:側壁、35:底壁、36:側壁天縁、37:側壁天縁、100:冷蔵庫、101:内箱、102:冷却室、103:冷気吹出口、104:前面扉、105:支持枠、106:内板、107:前面扉。
Claims (7)
- 一方の側面に開口部を具備する筐体と、前記開口部を経由して引き出し自在に配置される天面が開口した箱体からなる下段ケースと、前記下段ケースに引き出し方向に沿って移動自在に載置される天面が開口した箱体からなる1または2以上の上段ケースと、を有し、
前記上段ケースの引き出し側の壁面に天面から底面に至る凹部が形成され、前記上段ケースが平面視において略凹字状の外殻を具備することを特徴とする収納構造。 - 前記凹部に指係り手段が形成され、
該指係り手段が、前記凹部の引き出し側の面と平行する面の天面位置で、引き出し側に突出するフランジであって、
該フランジの底面に、突起または摩擦係数を増大する表面処理が実施されてなることを特徴とする請求項1記載の収納構造。 - 前記上段ケースの引き出し方向の長さが、前記下段ケースの引き出し方向の長さに略等しいことを特徴とする請求項1または2記載の収納構造。
- 前記上段ケースの引き出し方向に平行する壁面に直線状に突出した上段ケースレールが形成され、
該上段ケースレールが前記筐体の内壁に形成されている庫内突条に摺動自在に係止することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の収納構造。 - 請求項1または2記載の収納構造と、前記筐体の内部を冷却する冷却ユニットと、前記開口部を開閉する引き出し式扉と、を有し、
前記収納構造の下段ケースが前記引き出し式扉に支持され、
前記収納構造の上段ケースに形成された凹部を冷気が通過することを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項3記載の収納構造と、前記筐体の内部を冷却する冷却ユニットと、前記開口部を開閉する引き出し式扉と、を有し、
前記収納構造の下段ケースが前記引き出し式扉に支持され、
前記収納構造の上段ケースに形成された凹部を冷気が通過すると共に、
前記引き出し式扉を引き出し限界にまで引き出したとき、前記上段ケースの押し入れ側の壁面を、前記筐体の外部に引き出すことができることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項4記載の収納構造と、前記筐体の内部を冷却する冷却ユニットと、前記開口部を開閉する引き出し式扉と、を有し、
前記収納構造の下段ケースが前記引き出し式扉に支持され、
前記収納構造の上段ケースに形成された凹部を冷気が通過すると共に、
前記引き出し式扉を引き出し限界にまで引き出したとき、前記上段ケースの引き出し側の壁面を、前記筐体の内部に押し入れることができることを特徴とする冷蔵庫。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006250900A JP2008070071A (ja) | 2006-09-15 | 2006-09-15 | 収納構造および収納構造を有する冷蔵庫 |
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JP2006250900A JP2008070071A (ja) | 2006-09-15 | 2006-09-15 | 収納構造および収納構造を有する冷蔵庫 |
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ID=39291804
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2008070071A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102538366A (zh) * | 2012-01-17 | 2012-07-04 | 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 | 用于冰箱的抽屉组件及具有其的冰箱 |
CN102645077A (zh) * | 2012-05-09 | 2012-08-22 | 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 | 冰箱和储物盒 |
-
2006
- 2006-09-15 JP JP2006250900A patent/JP2008070071A/ja not_active Withdrawn
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