JP2008068304A - 異品かしめ防止機能を有するかしめ治具 - Google Patents
異品かしめ防止機能を有するかしめ治具 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】トグル作動機構3により作動棒9を駆動させることで、段取部20における判別手段21により載置された部品Pを判別可能とすると同時に、かしめ具17によりかしめ作用を可能とする一方、前記部品Pを判別不能とすると同時に、かしめ作用を阻止する構成とする。
前記段取手段20は、かしめ具支持基体14の上部に、かしめ止めすべき部品Pを載置して、載置された部品Pを判別する段取部20を交換可能に構成する。
【選択図】図3
Description
本発明はこのような課題を改善するために提案されたものであって、手動でのトグル作動機構操作の一往復運動のみで、部品形状チェック及び部品を製品へ挿入、密着、かしめの複数作業が同時にできる点と、油圧、空圧、電気等の動力を使用することなく、複数の機構的組み合わせ構成のみで実現することができ、治工具の低コスト、小型化、短納期化、部品かしめ組み付け時間のサイクルタイムアップ、製品品質の向上は勿論、段取部を交換することにより、他品番に簡単に対応できる点を兼ね備えた、異品かしめ防止機能を有するかしめ治具を提供することを目的とする。
図1に示す車載用熱交換器Eは、車体に組み付けるためのブラケットBを、かしめ加工によって取り付けるようにしたもので、例えば、図2に示すように、前記車載用熱交換器Eを、所定の位置にかしめ治具1を搭載した、治具基台2上に載置してかしめ加工を施すようにしている。
すなわち前記かしめ治具1は、前記治具基台2上に固設したトグル作動機構3と、ガイド4上に、進退動可能に載置した転動部材ユニット5とかしめ具ユニット6とを備えている。
そして、前記かしめ具支持基体14の上部には、製品である車載用熱交換器Eにかしめ止めすべき部品Pを載置して、載置された部品Pを判別する段取部20を交換可能に載置する構成としている(図5参照)。
このかしめ具17は、先端近傍において、開閉可能に軸止めした一対のレバー17a,17bで構成している。なお、これら一対のレバー17a,17bは、末端側近傍において、常時、閉じる方に付勢しているばね部材18を介在している。
またこのかしめ具17先端には、前記一対のレバー17a,17bを開くことにより、外方へ拡開してかしめ止めすべき部品Pにかしめ加工を施す、かしめ作用部19を設けている。
そして、前記かしめ具支持基体14内には、前記貫通穴14Hと連通する縦穴14Hvを設けてスライドピン22を介装している。このスライドピン22頂部には、後述する段取部20における判別手段21に伝達するための伝達板24を設けている。
この段取部20は、部品Pを判別する手段としての判別手段21を備えたもので、この判別手段21は、前記かしめ具支持基体14内に設けたテーパシャフト15に連動して、スライドピン22を介し、部品Pを載置する段取部20頂部から突没可能としている。
この場合、前記判別手段21は前記スライドピン22と、ばね部材23と、判別手段21の動作範囲を規制する伝達板24とを介して動力的に連結する構成としている。
その際、このスライドピン22は、下端側を前記テーパシャフト15のテーパ部15cに当接している。
さらに、前記判別手段21の先端側には、フランジ部fを介して前記載置された部品Pにおける部品判別穴Hに嵌入可能な嵌入部21tを設けている。
すなわち、前記段取部20は、部品Pを判別するために、部品Pに応じて位置が異なる部品判別穴Hに合わせて、判別手段21を進退自在に介装する縦穴20Hの位置を異ならせた複数のものを交換可能としている。
先ず、トグル作動機構3における操作レバー8を操作して、作動棒9を図6中、矢印方向、すなわち転動部材ユニット5側へ突出させる(図6参照)。
その際、転動部材支持基体11の移動と共に、かしめ具支持基体14は、上記テーパシャフト15およびばね部材16の反発力によって、転動部材ユニット5とかしめ具ユニット6との離隔距離を一定に保ったまま、ガイド4上を、移動部材13を介して連動移動して、製品である車載用熱交換器Eにおける取付位置に至る。
トグル作動機構3における操作レバー8を操作して、作動棒9を突出させていくと、テーパシャフト15が、ばね部材16の反発力に抗して、かしめ具支持基体14側へ移動し、かしめ具支持基体14内の貫通穴14H内を進行していく。これによって、テーパシャフト15におけるテーパ部15cが、スライドピン22を押し上げ、この結果、判別手段21は、部品Pを載置するかしめ具支持基体14頂部から連動突出して、載置された部品Pにおける部品判別穴Hに、前記判別手段21の先端側の嵌入部21tを嵌入することで、載置された部品Pがかしめ工程を施すべき部品であるとして(図9(1))、前述のかしめ具17先端側のかしめ作用部19による、部品Pのかしめ固定が許容され、かしめ固定が達成されるのである(図8参照)。
それと同時に、かしめ具支持基体14内のテーパシャフト15が貫通穴14Hを退動し、これによって、スライドピン22を押し上げていたテーパシャフト15のテーパ部15cが退動するので、スライドピン22が伝達板24と共に、ばね部材23の反発力によって下降し、結果、判別手段21が下降し、部品Pの部品判別穴Hから先端側の嵌入部21tが離脱する。
さらに、異なる部品Pをかしめ組み付けるときは、部品Pに対応した段取部20を交換することで、他品番に簡単に対応できるという、格別な効果を奏することができる。
2 治具基台
3 トグル作動機構
4 ガイド
5 転動部材ユニット
6 かしめ具ユニット
7 トグル基台
8 操作レバー
9 作動棒
10 移動部材
11 転動部材支持基体
12 転動部材
13 移動部材
14 かしめ具支持基体
14H 貫通穴
14Hv 縦穴
15 テーパシャフト
15a 基径部
15b 細径部
15c テーパ部
16 ばね部材
17 かしめ具
17a,17b レバー
18 ばね部材
19 かしめ作用部
20 段取部
20H 縦穴
21 判別手段
21t 嵌入部
22 スライドピン
23 ばね部材
24 伝達板
E 車載用熱交換器
B ブラケット
P 部品
f フランジ部
H 部品判別穴
Claims (5)
- トグル作動機構(3)の操作により、ガイド(4)上を進退動可能に設けた転動部材ユニット(5)とかしめ具ユニット(6)とを備え、
前記転動部材ユニット(5)は、前記トグル作動機構(3)における作動棒(9)先端側と連結する構成とすると共に、前記かしめ具ユニット(6)と、所定の範囲で間隔変動可能とすると共に、連動可能に連結する構成とし、前記転動部材ユニット(5)と前記かしめ具ユニット(6)との間において、前記転動部材ユニット(5)における転動部材(12)を介して末端側を当接して、前記トグル作動機構(3)による作動棒(9)の往復動駆動によって開閉するかしめ具(17)を設け、
このかしめ具(17)先端側に、かしめ具(17)の開閉動作により開閉するかしめ作用部(19)を備え、
前記かしめ具ユニット(6)には、製品にかしめ止めすべき部品(P)を載置する段取部(20)とを備え、
この段取部(20)は、前記載置された部品(P)を判別する判別手段(21)を備え、
前記トグル作動機構(3)により作動棒(9)を駆動させることで、前記判別手段(21)により前記載置された部品(P)を判別可能とすると同時に、前記かしめ具(17)によりかしめ作用を可能とする一方、前記部品(P)を判別不能とすると同時に、かしめ作用を阻止する構成としたことを特徴とする異品かしめ防止機能を有するかしめ治具。 - 前記転動部材ユニット(5)とかしめ具ユニット(6)とは、前記トグル作動機構(3)により作動棒(9)を駆動させることで、前記ガイド(4)上を移動する前記転動部材ユニット(5)と共に連動するテーパシャフト(15)と、このテーパシャフト(15)に連動して、前記部品(P)を載置する段取部(20)頂部から突没可能に設けた判別手段(21)とを有し、この判別手段(21)が、前記載置された部品(P)における部品判別穴(H)に嵌入することで、前記かしめ具(17)のかしめ作用を許容する構成としたことを特徴とする請求項1記載の異品かしめ防止機能を有するかしめ治具。
- 前記判別手段(21)の先端側には、前記載置された部品(P)における部品判別穴(H)に嵌入可能な嵌入部(21t)を設ける構成としたことを特徴とする請求項1または2記載の異品かしめ防止機能を有するかしめ治具。
- 前記段取部(20)は、取り付けるべき部品(P)に対応して交換可能に構成したことを特徴とする請求項1または2記載の異品かしめ防止機能を有するかしめ治具。
- 前記段取部(20)は、部品(P)を判別するために、部品(P)に応じて位置が異なる部品判別穴(H)に合わせて、判別手段(21)を進退自在に介装する縦穴(20H)の位置を異ならせた複数のものを交換可能とするべく備えたことを特徴とする請求項1ないし3記載のうち、いずれか1記載の異品かしめ防止機能を有するかしめ治具。
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