JP2007258002A - コネクタ受け治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、コネクタの着脱に要する時間を短縮することができるとともに、その作業性を向上させることができるコネクタ受け治具を提供することを目的とする。
【解決手段】位置決め凹部3でのコネクタCの位置決めにより、ロック先端部51をロック位置へ進出させるコネクタ当接部52を備え、該コネクタ当接部52は、ロック解除レバー6によるロック先端部51のロック解除動作に基づいて、コネクタCを位置決め凹部3から押し出すことができるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】位置決め凹部3でのコネクタCの位置決めにより、ロック先端部51をロック位置へ進出させるコネクタ当接部52を備え、該コネクタ当接部52は、ロック解除レバー6によるロック先端部51のロック解除動作に基づいて、コネクタCを位置決め凹部3から押し出すことができるようにした。
【選択図】図1
Description
この発明は、コネクタを位置決めする位置決め凹部と、位置決めされたコネクタをロックするロック手段と、該ロック手段によるコネクタのロック状態を解除するロック解除操作手段とを備えたコネクタ受け治具に関する。
従来より、ワイヤハーネスを構成する電線の端子をコネクタに装着する作業においては、先ず、コネクタ受け治具にコネクタを装着して所定位置に仮固定することが行われている。
このようなコネクタ受け治具としては、例えば、特許文献1に開示されているように、コネクタを位置決めする位置決め凹部の入口となるコネクタ挿入口と、位置決め凹部に位置決めされたコネクタをロックするためのロック手段とを備えたものが知られている。
ワイヤハーネス製造工程において、自動機が用いられる場合であっても、コネクタ受け治具へのコネクタ装着作業は人手で行われることが多い。従って、作業者がコネクタ装着作業に手間取ると、その分自動機の作業停止時間が増えることとなり、ワイヤハーネス製造工程における作業効率が低下してしまうことになる。
自動機の作業停止時間を削減するためには、コネクタ受け治具におけるコネクタのロック作業がスムーズに行えるものでなければならない。
さらに、ワイヤハーネス製造工程における作業効率を考慮すれば、コネクタ受け治具におけるコネクタのロック解除作業、コネクタの引き抜き作業もスムーズに行えるものでなければならない。前記特許文献1に開示のコネクタ受け治具では、コネクタを抜き取る際、一方の手でロック手段のつまみ部を操作してロック手段を解除位置に変位させつつ、これを保持しなければならない。さらに、前記つまみを操作しただけでは単にロック状態が解除されたに過ぎないため、他方の手でコネクタを前記位置決め凹部から引き抜かなければならない。このように、前記特許文献1に開示のコネクタ受け治具では、両手での作業が要求されるため作業性が低下してしまうとともに、位置決め凹部からコネクタを引き抜く作業を要する分だけ作業時間のロスが生じ、作業効率が低化してしまうという問題があった。
この発明は、コネクタの着脱に要する時間を短縮することができるとともに、その作業性を向上させることができるコネクタ受け治具を提供することを目的とする。
この発明のコネクタ受け治具は、コネクタを位置決めする位置決め凹部と、位置決めされたコネクタをロックするロック手段と、該ロック手段によるコネクタのロック状態を解除するロック解除操作手段とを備えたコネクタ受け治具であって、前記位置決め凹部でのコネクタの位置決めにより、前記ロック手段をロック位置へ進出させるロック駆動手段と、前記ロック解除操作手段によるロック手段のロック解除動作に基づいて、コネクタを前記位置決め凹部から押し出す押し出し手段とを備えたことを特徴とする。
この発明の一実施態様においては、前記ロック手段と前記押し出し手段は連結されており、それらは回動軸を中心に回動自在となっており、位置決めされたコネクタの設置スペース内に前記押し出し手段を配設して前記ロック駆動手段とし、前記位置決め凹部でのコネクタの位置決めにより、前記押し出し手段を押圧して変位させ、前記ロック手段を回動させながらロック位置へ進出させるとともに、前記ロック解除操作手段により前記ロック手段を回動させてロック位置から退避させるロック解除動作に基づいて、前記押し出し手段を回動させながらコネクタの前記設置スペース内に変位させ、コネクタを前記位置決め凹部から押し出すことを特徴とする。
なお、本発明において「設置スペース」とは、位置決め凹部によって位置決めされたコネクタが占有する空間を意味する。
なお、本発明において「設置スペース」とは、位置決め凹部によって位置決めされたコネクタが占有する空間を意味する。
この発明の一実施態様においては、前記ロック手段によるコネクタのロック状態において、該ロック手段の位置を保持するとともに、コネクタが位置決めされていない状態において、前記押し出し手段を前記設置スペース内に保持する保持手段を備えたことを特徴とする。
この発明の一実施態様においては、前記保持手段は、コネクタが位置決めされていない状態において、前記ロック手段をロック位置から退避した位置に保持することを特徴とする。
この発明の一実施態様においては、前記位置決め凹部でのコネクタの位置決めにより、前記ロック手段を前記位置決め凹部と対向する側に進出させ、前記ロック手段と前記位置決め凹部との間でコネクタを挟持してロック状態とすることを特徴とする。
この発明の一実施態様においては、前記位置決め凹部を形成したベース部を備え、該ベース部は、位置決め凹部を形成した面の縁部が側方に向けて開放されていることを特徴とする。
この発明によれば、コネクタをコネクタ受け治具に装着する場合、コネクタの装着作業のみでロック作業も実行することができるため、その分作業時間を短縮することができるとともに、コネクタ確実にロックすることができる。また、コネクタを位置決め凹部で位置決めする作業は片手で行うことができるため、作業性を向上させることもできる。
さらに、コネクタのロック状態を解除する場合、ロック解除操作手段の操作のみでロック手段をロック位置から退避させつつ、コネクタを位置決め凹部から押し出す作業も実行することができる。従って、その分作業時間を短縮することができるとともに、コネクタを確実に位置決め凹部から押し出すことができる。また、ロック解除操作手段の操作及びコネクタの引き抜き作業を両手を用いて同時に行う必要がなくなるため、作業性を向上させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
(第1実施形態)
まず、図1、図2に示す第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るコネクタ受け治具1のコネクタC装着前の状態を示す側面図であり、図2は、本実施形態に係るコネクタ受け治具1のコネクタC装着後の状態を示す側面図である。コネクタ受け治具1(以下、治具1と略記する)は、主に、コネクタ挿入口2、位置決め凹部3が形成されたベース部4と、ロックレバー5と、ロック解除レバー6とから構成される。なお、コネクタCには、電線(不図示)が接続される端子挿入面C1が形成されており、本実施形態においては、コネクタCがコネクタ受け治具1に装着された時に端子挿入面C1が位置する側を正面としている。
(第1実施形態)
まず、図1、図2に示す第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るコネクタ受け治具1のコネクタC装着前の状態を示す側面図であり、図2は、本実施形態に係るコネクタ受け治具1のコネクタC装着後の状態を示す側面図である。コネクタ受け治具1(以下、治具1と略記する)は、主に、コネクタ挿入口2、位置決め凹部3が形成されたベース部4と、ロックレバー5と、ロック解除レバー6とから構成される。なお、コネクタCには、電線(不図示)が接続される端子挿入面C1が形成されており、本実施形態においては、コネクタCがコネクタ受け治具1に装着された時に端子挿入面C1が位置する側を正面としている。
コネクタ挿入口2は、位置決め凹部3にコネクタCを挿入する際の入口となっており、位置決め凹部3は、コネクタCが装着された時、端子挿入面C1がベース部4から突出するように凹みの深さが設定された溝部となっている。
ロックレバー5は、ベース部4に設けられた回動軸41を中心に回動自在に取付けられた略コ字状の部材である。ロックレバー5の一端部は、ベース部4から所定距離離間しており、位置決め凹部3と対向するように形成されたロック先端部51となっている。ロックレバー5の他端部には、ベース部4側の面に後述のボールプランジャ43がはまるための係合凹部53が形成され、回動軸41から位置決め凹部3側に突出したコネクタ当接部52となっている。
ロック先端部51には、ベース部4側に向かって弾性力が作用するスプリング54と、その先端に取付けられた加圧ヘッド55とが設けられている。
コネクタ当接部52は、図示のように、コネクタCが位置決め凹部3に位置決めされていない状態において側面視で位置決め凹部3と重複する位置にあり、位置決め凹部3に位置決めされた時のコネクタCの設置スペース(図2においてコネクタCが占有している空間)内に位置している。また、コネクタ当接部52は、ロック解除レバー6の一端部61によりその位置が保持されている。
ロック解除レバー6は、ベース部4に取付けられた回動軸42を中心に回動自在の部材であり、前記一端部61には、ベース部4側の面に後述のボールプランジャ43がはまるための係合凹部62が形成され、他端部63は、ベース部4から突出する位置まで延びている。
図1に示す状態において、ロック解除レバー6の係合凹部62は、ベース部4に設けられたボールプランジャ43の先端と係合しており、ロック解除レバー6の角度位置が保持されている。これにより、ロック解除レバー6の一端部61に当接しているコネクタ当接部52が、前記コネクタCの設置スペース内に保持されつつ、ロック先端部51が、コネクタCのロック位置から退避したロック解除位置に確実に保持される。従って、図1の太矢印で示すように、コネクタCをロック先端部51と干渉させることなく位置決め凹部3に供給できる。
次に、本実施形態における、治具1に対するコネクタCの着脱作業及び、ロックレバー5のロック動作、ロック解除動作について、図1及び図2に基づいて説明する。
図1に示す状態からコネクタCを治具1に装着する場合、作業者は、先ずコネクタCに形成された端子挿入面C1の方向を決定した後、位置決め凹部3へコネクタCを挿入する。ここで、コネクタCを位置決め凹部3内に進出させ、ロックレバー5のコネクタ当接部52と当接させた後、さらに作業者がコネクタCを押し込むと、コネクタCが、位置決め凹部3によって位置決めされるとともに、コネクタ当接部52を介して押圧力がロック解除レバー6に伝達されるため、ロック解除レバー6の係合凹部62とボールプランジャ43との係合が外れる。
図1に示す状態からコネクタCを治具1に装着する場合、作業者は、先ずコネクタCに形成された端子挿入面C1の方向を決定した後、位置決め凹部3へコネクタCを挿入する。ここで、コネクタCを位置決め凹部3内に進出させ、ロックレバー5のコネクタ当接部52と当接させた後、さらに作業者がコネクタCを押し込むと、コネクタCが、位置決め凹部3によって位置決めされるとともに、コネクタ当接部52を介して押圧力がロック解除レバー6に伝達されるため、ロック解除レバー6の係合凹部62とボールプランジャ43との係合が外れる。
これにより、コネクタ当接部52が下方に変位すると同時に、ロックレバー5、ロック解除レバー6は、図1に示す角度位置に保持された状態からそれぞれ図2に示すように時計方向r1、反時計方向r2に回動するよう駆動される。そして、この回動により、係合凹部53とボールプランジャ43とが係合してロックレバー5の角度位置が保持される。ボールプランジャ43は、ロックレバー5側の係合凹部53の回動軌跡と、ロック解除レバー6側の係合凹部62側の回動軌跡とが重複する位置に配設されているため、上述したように、いずれの係合凹部53、62とも係合することができる。これにより、ロックレバー5、ロック解除レバー6を位置決めするための構成は簡素化されたものとなっている。
ロック先端部51は、前記回動により、位置決め凹部3と対向する位置まで進出して、コネクタCの、ベース部4側と反対の面を押さえ込むロック位置に保持される。このように、コネクタ当接部52の押し込みでロックレバー5を回動させながらロック先端部51をロック位置に進出させることにより、コネクタCの装着作業と同時にロック作業も確実に実行することができ、その分作業効率を向上させ、作業時間を短縮させることができる。また、治具1によりコネクタCを位置決め凹部3へ挿入するといった作業は片手で行うことができるため、作業性を向上させることもできる。
また、ロックレバー5の両端をロック先端部51、コネクタ当接部52に設定して互いを連結するとともに、ロックレバー5を回動軸41を中心に回動自在とすることにより、コネクタ当接部52をロック駆動手段とすることができる。従って、簡素な機構でロック機構を構成することができ、コネクタCの前記挿入時において、ロックレバー5の回動動作のみにより、ロック先端部51を確実にロック位置に進出させることができる。
また、図2に示すように、治具1に装着されたコネクタCは、位置決め凹部3の底部とロックレバー5のロック先端部51との間に挟持されることで所定位置に固定された状態にある。従って、コネクタCのロック状態をより安定させることができ、電線の接続作業において、コネクタCのずれを確実に防止し、前記接続作業を行い易くすることができる。
また、ボールプランジャ43が、ロックレバー5の角度位置を保持することにより、コネクタCのロック状態をさらに安定させることができる。
この時、ロック先端部51の加圧ヘッド55は、スプリング54の収縮により、コネクタCをさらにベース部4側へ押圧するため、コネクタCのロック状態はより安定することとなる。
また、治具1がスプリング54、加圧ヘッド55を備えることで、図示のものよりも小型のコネクタであっても、スプリング54の弾性力により位置決め凹部3とロック先端部51との間で強力に挟持することができるため、治具1は小型のコネクタも対象とすることができる。
ところで、本実施形態の治具1のベース部4は、位置決め凹部3を囲繞する部材がなく、位置決め凹部3から突出したコネクタCは複数の方向からアクセスできるようになっている。
前記特許文献1においては、コネクタ装着部の壁部が位置決め凹部3を囲繞し、電線の接続作業がコネクタの挿入方向からしか行えないという問題があった。即ち、前記特許文献1に開示の治具は、コネクタの装着する方向が必然的に決まってしまうために、使用可能なコネクタの種類が限定されてしまうという問題があった。
これに対し、本実施形態の治具1は、ベース部4の縁部が壁部により遮られることなく側方に向けて開放されていることにより、電線の接続作業を多方向から選択的に行うことが可能になる。よって、コネクタ装着方向の制限がなくなるため、対象となるコネクタの種類を増やすことができる。
次に、コネクタCのロック状態を解除する場合であるが、作業者は先ずロック解除レバー6の他端部63を時計方向r3に回動させる。これにより、ロック解除レバー6の一端部61がロックレバー5のコネクタ当接部52を押圧し、係合凹部53とボールプランジャ43との係合を解除させ、ロックレバー5を図1に示すように時計方向r4に回動させる。ロックレバー5の反時計方向の回動により、ロック先端部51はロック位置から退避してコネクタCのロック状態が解除される。
このようなロック解除動作に基づいて、コネクタ当接部52はロック解除レバー6の回動と連動して、前記コネクタCの設置スペース内に再び進出し、コネクタCを上方に押し出すように変位する。これによりコネクタCは、ベース部4の位置決め凹部3から押し出される。
このように、ロック解除レバー6の操作のみでロック先端部51をロック位置から退避させるとともに、確実にコネクタCを位置決め凹部3から押し出す(引き抜く)ことができるため、その分作業効率を向上させることができ、作業時間を短縮させることができる。また、治具1により、ロック解除レバー6の操作及びコネクタCの引き抜き作業を両手を用いて同時に行う必要がなくなるため、作業性を向上させることができる。
このように、治具1を用いれば、コネクタCのロック、ロック解除、引き抜き作業の作業性を向上させることができるため、これらの作業を自動機により行わせることも可能になる。
ここで、ロック解除レバー6によりロック解除動作がなされ、コネクタCが位置決めされていない状態となった時、コネクタ当接部52がロック解除レバー6の一端部61により前記コネクタCの設置スペース内に保持されるため、次回治具1へ新たにコネクタCを装着する時、確実にコネクタ当接部52をコネクタCと当接させることができる。
(第2実施形態)
次に、図3、図4に示す第2実施形態について説明する。図3は、本実施形態に係るコネクタ受け治具100のコネクタC装着前の状態を示す正面図であり、図4は、本実施形態に係るコネクタ受け治具100のコネクタC装着後の状態を示す正面図である。なお、第1実施形態と同様の構成要素についてはその説明を省略する。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様、コネクタCがコネクタ受け治具100に装着された時に端子挿入面C1が位置する側を正面としている。
次に、図3、図4に示す第2実施形態について説明する。図3は、本実施形態に係るコネクタ受け治具100のコネクタC装着前の状態を示す正面図であり、図4は、本実施形態に係るコネクタ受け治具100のコネクタC装着後の状態を示す正面図である。なお、第1実施形態と同様の構成要素についてはその説明を省略する。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様、コネクタCがコネクタ受け治具100に装着された時に端子挿入面C1が位置する側を正面としている。
上述した第1実施形態では、治具1が1本のロックレバー5を備え、1つのロック先端部51によりコネクタCが所定位置に固定されるが、本実施形態のコネクタ受け治具100(以下、治具100と略記する)では、2本のロックレバー105、105が備えられ、2つのロック先端部151、151によりコネクタCがその左右両側で所定位置に固定されるようになっている。
ロックレバー105、105は、ベース部104の中央部を中心にして対称に設けられ、ベース部104に設けられた回動軸141、141を中心に回動自在となっている。ロックレバー105、105の他端部は、回動軸141、141から位置決め凹部103側に突出したコネクタ当接部152となっており、いずれも長孔状のスライド溝154、154が形成され、共通のスライドピン155が挿通されている。
コネクタ当接部152、スライドピン155は、コネクタCが位置決め凹部103に位置決めされていない状態において正面視で位置決め凹部103と重複する位置にあり、位置決め凹部103に位置決めされた時のコネクタCの設置スペース(図4において、コネクタCが占有する空間)内に位置している。また、コネクタ当接部152、152は、ロック解除レバー106の一端部161によりその位置が保持されている。
ベース部104には、ロックレバー105、105が並設される方向の略中央部に、ロック解除レバー106の変位を許容する溝部145が形成されている。溝部145は、図3、図4の前後方向(図3、図4において紙面表裏方向)に延びてベース部104を切欠くように形成されている。
ロック解除レバー106は、図3、図4の前後方向に延びる部材であって、ベース部104内にて、ロックレバー105、105が並設される方向に延びるように設けられた回動軸142を中心に、図3、図4の前後方向に延びる平面上で回動自在となっている。
ロックレバー105の途中の、ベース部104側の面には係合凹部153、153が形成されており、ベース部104に設けられたボールプランジャ143、143の先端と係合可能となっている。
図3に示す状態からコネクタCを治具100に装着する場合、コネクタCを位置決め凹部103内に進出させ、コネクタ当接部152、152と当接させた後、さらに作業者がコネクタCを押し込むと、コネクタ当接部152、152が押圧されて下方に変位すると同時に、図4に示すようにロックレバー105、105のロック先端部151、151同士が接近する方向r5に回動するよう駆動される。そして、この回動により、図4に示すように、係合凹部153、153とボールプランジャ143、143とが係合し、ロック先端部151、151の角度位置が保持される。
ロック先端部151、151は、前記回動により位置決め凹部103と対向する位置まで進出して、コネクタCの、ベース部104側と反対の面を押さえ込むロック位置に保持される。これにより、第1実施形態と同様に、コネクタ当接部152、152の押し込みで、コネクタCの装着作業と同時にロック作業も実行することができる。また、コネクタCを位置決め凹部103へ挿入するといった作業は片手で行うことができるため、治具100によっても作業性を向上させることができる。
また、図4に示すように、治具100に装着されたコネクタCは、ベース部104の位置決め凹部103の底部と2つのロック先端部151、151との間に挟持されるため、コネクタCのロック状態をより安定させることができる。
ところで、本実施形態の治具100のベース部104においても、位置決め凹部103を囲繞する部材がなく、位置決め凹部103から突出したコネクタCは複数の方向からアクセスできるため、電線の接続作業を多方向から選択的に行うことが可能になる。
次に、コネクタCのロック状態を解除する場合であるが、作業者は先ずロック解除レバー106の図4前側端部を押下してこれを回動操作し、同図後側の一端部161を前記コネクタCの設置スペースに向かって進出させる。そして、一端部161がロックレバー105、105のコネクタ当接部152、152を押圧し、係合凹部153、153とボールプランジャ143、143との係合を解除させることで、ロックレバー105を図3に示すように、ロック先端部151、151同士を離反させる方向r6に回動させる。ロックレバー105、105のこの回動により、ロック先端部151、151は同時にロック位置から退避してコネクタCのロック状態が解除される。
このようなロック解除動作に基づいて、コネクタ当接部152、152はロック解除レバー106の回動と連動して、前記コネクタCの設置スペース内に再び進出し、コネクタCを上方に押し出すように変位する。これによりコネクタCは、ベース部104のコネクタ挿入口102から押し出される。
このように、ロック解除レバー106の操作のみでロック先端部151、151をロック位置から退避させるとともに、確実にコネクタCを位置決め凹部103から押し出す(引き抜く)ことができるため、その分作業効率を向上させることができ、作業時間を短縮させることができる。また、治具100により、ロック解除レバー106の操作及びコネクタCの引き抜き作業を両手を用いて同時に行う必要がないため、作業性を向上させることができる。
(その他の実施形態)
上述した各実施形態においては、ロックレバー5、105が、コネクタCをロックしたり、コネクタCを位置決め凹部3、103から押し出したりしており、ロックレバー5、105が2つの役割を兼ねるように構成されているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、コネクタCをロックする手段、コネクタCを位置決め凹部3、103から押し出す手段を別部材で構成してもよい。
上述した各実施形態においては、ロックレバー5、105が、コネクタCをロックしたり、コネクタCを位置決め凹部3、103から押し出したりしており、ロックレバー5、105が2つの役割を兼ねるように構成されているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、コネクタCをロックする手段、コネクタCを位置決め凹部3、103から押し出す手段を別部材で構成してもよい。
また、ロック解除レバー6、106によるロックレバー5、105のロック解除動作と、コネクタ当接部52、152によるコネクタCの押し出し動作とが必ずしも連動していなくてもよい。ロック解除レバー6、106によるロック解除動作に基づいて、所定時間後にコネクタCの押し出し動作が実行される、所謂二段階動作を伴うものでもよく、本発明においては、作業者によるロック解除レバー6、106の操作のみにより、ロック解除動作及びコネクタCの押し出し動作が実行できるものであればよい。
また、上述した各実施形態においては、ロックレバー5、105、ロック解除レバー6、106を設け、作業者の適宜の操作により機械的な動力伝達を伴ってロック動作、ロック解除動作、コネクタCの押し出し動作を実行することとしているが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、コネクタCが位置決め凹部3、103内に装着されたことを検出する検出センサを設けてもよく、該検出センサの検出結果に基づいて、ソレノイド等のアクチュエータを駆動手段としてこれを電気的に制御することでロックレバーを作動させるようにしてもよい。
また、ロック解除レバーの代わりに、押しボタン等の入力手段を設け、作業者の入力操作に基づいて、ソレノイド等のアクチュエータを電気的に制御することでコネクタCを押し出すようにしてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のロック手段は、ロック先端部51、151に対応し、
以下同様に、
ロック解除操作手段は、ロック解除レバー6、106に対応し、
ロック駆動手段は、コネクタ当接部52、152に対応し、
押し出し手段は、コネクタ当接部52、152に対応し、
保持手段は、ボールプランジャ43、143に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明のロック手段は、ロック先端部51、151に対応し、
以下同様に、
ロック解除操作手段は、ロック解除レバー6、106に対応し、
ロック駆動手段は、コネクタ当接部52、152に対応し、
押し出し手段は、コネクタ当接部52、152に対応し、
保持手段は、ボールプランジャ43、143に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1、100…コネクタ受け治具
2、102…コネクタ挿入口
4、104…ベース部
5、105…ロックレバー
6、106…ロック解除レバー
41、42、141…回動軸
43、143…ボールプランジャ
51、151…ロック先端部
52、152…コネクタ当接部
2、102…コネクタ挿入口
4、104…ベース部
5、105…ロックレバー
6、106…ロック解除レバー
41、42、141…回動軸
43、143…ボールプランジャ
51、151…ロック先端部
52、152…コネクタ当接部
Claims (6)
- コネクタを位置決めする位置決め凹部と、
位置決めされたコネクタをロックするロック手段と、
該ロック手段によるコネクタのロック状態を解除するロック解除操作手段とを備えたコネクタ受け治具であって、
前記位置決め凹部でのコネクタの位置決めにより、前記ロック手段をロック位置へ進出させるロック駆動手段と、
前記ロック解除操作手段によるロック手段のロック解除動作に基づいて、コネクタを前記位置決め凹部から押し出す押し出し手段とを備えた
コネクタ受け治具。 - 前記ロック手段と前記押し出し手段は連結されており、それらは回動軸を中心に回動自在となっており、
位置決めされたコネクタの設置スペース内に前記押し出し手段を配設して前記ロック駆動手段とし、前記位置決め凹部でのコネクタの位置決めにより、前記押し出し手段を押圧して変位させ、前記ロック手段を回動させながらロック位置へ進出させるとともに、
前記ロック解除操作手段により前記ロック手段を回動させてロック位置から退避させるロック解除動作に基づいて、前記押し出し手段を回動させながらコネクタの前記設置スペース内に変位させ、コネクタを前記位置決め凹部から押し出す
請求項1記載のコネクタ受け治具。 - 前記ロック手段によるコネクタのロック状態において、該ロック手段の位置を保持するとともに、
コネクタが位置決めされていない状態において、前記押し出し手段を前記設置スペース内に保持する保持手段を備えた
請求項1または2記載のコネクタ受け治具。 - 前記保持手段は、コネクタが位置決めされていない状態において、前記ロック手段をロック位置から退避した位置に保持する
請求項3記載のコネクタ受け治具。 - 前記位置決め凹部でのコネクタの位置決めにより、前記ロック手段を前記位置決め凹部と対向する側に進出させ、前記ロック手段と前記位置決め凹部との間でコネクタを挟持してロック状態とする
請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のコネクタ受け治具。 - 前記位置決め凹部を形成したベース部を備え、
該ベース部は、位置決め凹部を形成した面の縁部が側方に向けて開放されている
請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のコネクタ受け治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006080788A JP2007258002A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | コネクタ受け治具 |
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ID=38632020
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007258002A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009117224A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | コネクタ用端子装着用具 |
JP2013019191A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | Howa Mach Ltd | 防水扉のシール機構及び防水扉装置 |
WO2017126186A1 (ja) * | 2016-01-20 | 2017-07-27 | 株式会社フジクラ | コネクタ着脱装置及びコネクタ着脱方法 |
WO2018061662A1 (ja) * | 2016-09-27 | 2018-04-05 | 住友電装株式会社 | 端子挿入装置 |
-
2006
- 2006-03-23 JP JP2006080788A patent/JP2007258002A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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