JP2008067945A - レールユニット、遊技盤ユニット及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの種類で様々な遊技盤構成の遊技機に適用可能であり、かつそれぞれの遊技機において最適な流下開始位置を実現することができる、汎用性の高いレールユニット、そのレールユニットを有する遊技盤ユニット、遊技機を提供すること。
【解決手段】このレールユニット12は、パチンコ機2に用いられ、弾球された球10が流下する遊技領域1aを有する遊技盤1に配置されるレールユニット12であって、遊技領域1aの側方縁部を画定する側方内レール部13bと、側方内レール部13bの先端部13e近傍に配置されて遊技領域1aに向けて弾球された球10の遊技領域1aからの逆戻りを防止する逆戻り防止部15とを有し、遊技盤1上での逆戻り防止部15の配置位置が可変とされている。
【選択図】図4
【解決手段】このレールユニット12は、パチンコ機2に用いられ、弾球された球10が流下する遊技領域1aを有する遊技盤1に配置されるレールユニット12であって、遊技領域1aの側方縁部を画定する側方内レール部13bと、側方内レール部13bの先端部13e近傍に配置されて遊技領域1aに向けて弾球された球10の遊技領域1aからの逆戻りを防止する逆戻り防止部15とを有し、遊技盤1上での逆戻り防止部15の配置位置が可変とされている。
【選択図】図4
Description
本発明は、レールユニット、遊技盤ユニット及び遊技機に係り、特に種々の遊技領域を有する遊技盤に汎用的に使用することのできる内レール構造を有するレールユニット、そのようなレールユニットを有する遊技盤及び遊技機に関する。本発明は、遊技媒体に球を用いて遊技盤中央に図柄表示装置や変動入賞装置を有するパチンコ機に好適である。
パチンコ機等の弾球遊技機(以下、遊技機という。)では、弾球された球が遊技盤面上を流下して、その流下の過程で球が遊技盤面上のゲージ(釘ともいう。)や羽根車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。その結果、遊技盤面上に配置された各種入賞口に球が入賞すれば所定の景品球払出しがされ、一方いずれの入賞口にも入賞せずアウト口に球が流入すれば景品球払出しはされない。遊技者は、弾球における自らの技量を発揮して、又は球の流下における偶然性を利用しつつ球の入賞及び景品球払出しを期待し、遊技を楽しむのである。
このような遊技機において、より一層の興趣向上を図るために遊技盤面上のゲージや入賞口を増大させる傾向にある。また、遊技盤の盤面中央に変動入賞装置や図柄表示装置等の役物を配したものもある。
変動入賞装置には、例えばその入賞装置内に遊技演出用のキャラクター人形等の役物と複数種類の入賞口とが配置されている。そして、変動入賞装置内に流入した球が、キャラクター人形等の動作に影響されていずれの種類の入賞口に入賞するかを楽しめるように構成されている。いずれの種類の入賞口に入賞したかに応じて、払い出される景品球数が異なったり、異なる種類の別遊技が開始されたりする。
また、図柄表示装置は、その表示画面に表示された図柄等が変動し特定の表示態様となったときに、遊技者に多量の景品球を獲得させるいわゆる「当り」を構成するためのものである。遊技機にこの図柄変動装置が配されることにより、遊技盤面の入賞口に球が入賞して所定個数の景品球払出しがされる場合のみならず、図柄変動の結果によっても多量の景品球が払い出されるので、遊技者の興趣は一層向上する。
さらに、最近ではキャラクター人形等の役物の造作や動作が複雑かつ緻密に、また、図柄表示装置に表示される図柄やキャラクターが複雑かつ緻密になってきているので、それに伴って変動入賞装置や図柄表示装置の大型化も図られている。
また、遊技内容の一部にいわゆる右打ち遊技や左打ち遊技を含むものもある。右打ち遊技とは、遊技盤面の中心線より右側の領域に集中して連続的に球発射を行う遊技であり、左打ち遊技とはその逆に左側の領域に集中して連続的に球発射を行う遊技である。例えば遊技盤面の右側や左側に配置された入賞口が所定時間大きく開成した場合に、遊技者は右打ち遊技や左打ち遊技を行って、多量の入賞を図ることとなる。このとき、発射された球が遊技盤の左上部から遊技領域に飛び込む遊技機においては、右打ち遊技の際には球発射強度が強くなるように調整し、左打ち遊技の際には球発射強度が弱くなるように調整する必要がある。
ここで、遊技領域とは、遊技盤面上に構成されて各種ゲージや役物、入賞口等が配置される領域であり、内レールによって略円形又は楕円形に囲まれた領域を意味する。また、発射された球が遊技領域内に飛び込む位置を流下開始位置ということとする。
このように、遊技機は近年著しく変化し、その遊技内容や遊技盤面上での役物の構成・配置は益々バリエーションが豊富になってきている。本来、遊技内容や遊技盤面の構成に応じて最適な球発射経路や流下開始位置は異なるものである。したがって、遊技内容や遊技盤面構成に応じてそれぞれ最適な球発射経路や流下開始位置を実現するには、それぞれに応じて適切な配置や形状のレール部材を準備する必要がある。なお、レール部材の位置変更を可能とするものとして、例えば特許文献1に開示のものがある。
特開平11−33173
しかしながら、遊技内容ごと又は遊技盤の構成ごとに異なるレール部材を準備するとなると部品の種類が増加してしまい、その管理が困難となってしまう。遊技機の製造工場では複数種類の遊技機が並行して製造される場合があるが、このような場合に遊技機の種類ごとに異なるレール部材を準備すると、部材の置き場所も種類ごとに必要となってしまう。また、異なる種類のレール部材が製造ラインに混入してしまって遊技機の製造ミスを誘発する可能性もある。
一方、異なる種類の遊技内容や遊技盤に同一のレール部材を使用すると、最適な球発射経路や流下開始位置を実現することができず、遊技機の興趣を充分に引き出すことができない。また、特許文献1に開示のものは、球の発射安定性を向上させるためにガイドレール(いわゆる外レール)の着地部の角度調節を行うものであるので、球発射経路や流下開始位置の最適化に適用し得ない。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたもので、1つの種類で様々な遊技盤構成の遊技機に適用可能であり、かつそれぞれの遊技機において最適な流下開始位置を実現することができる、汎用性の高いレールユニット、そのレールユニットを有する遊技盤ユニット、遊技機を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としてのレールユニットは、遊技機に用いられ、弾球された球が流下する遊技領域を有する遊技盤に配置されるレールユニットであって、遊技領域の側方縁部を画定する側方内レール部と、側方内レール部の先端近傍に配置されて遊技領域に向けて弾球された球の遊技領域からの逆戻りを防止する逆戻り防止部とを有し、遊技盤上での逆戻り防止部の配置位置が可変とされている。
遊技盤上での逆戻り防止部の配置位置が可変とされているので、このレールユニットを使用する遊技機の遊技内容や遊技盤の構成に応じて、逆戻り防止部の配置位置を適宜変更することができる。例えば、遊技内容に右打ち遊技を有する場合は、逆戻り防止部を遊技盤の右上部へ配置し、球の流下開始位置をなるべく遊技領域の右側とすることができる。逆に、遊技内容に左打ち遊技を有する場合は、逆戻り防止部を遊技盤の左上部へ配置し、球の流下開始位置をなるべく遊技領域の左側とすることができる。
逆戻り防止部の配置位置を遊技盤の左上部とすることにより、遊技盤上の遊技領域の面積を大きく確保することもできる。その結果、多数のゲージや入賞口の配置、図柄表示装置や変動入賞装置の大型化にも対応することができる。汎用性の高いこのレールユニット1種類で様々な構成の遊技盤に対応することができるので、製造工程におけるレールユニットの管理が容易となる。
その側方内レール部が伸縮可能構造を有してもよい。側方内レール部が伸縮可能構造を有しているので、簡単に逆戻り防止部の配置位置を変更することができる。したがって、このレールユニットを有する遊技盤ユニット、遊技機の組立て性を向上させることができる。
側方内レール部が逆戻り防止部と別部材とされ、かつ逆戻り防止部の側方内レール部への取付け位置が可変とされていてもよい。逆戻り防止部の側方内レール部への取付け位置が可変とされているので、この取付け位置を変更するのみで逆戻り防止部の遊技盤上での配置位置を簡単に変更することができる。
側方内レール部及び逆戻り防止部と別部材とされ、遊技領域の下方縁部を画定する下方内レール部をさらに有し、かつ、側方内レール部の下方内レール部への取付け位置が可変とされていてもよい。側方内レール部の下方内レール部への取付け位置が可変とされているので、この取付け位置を変更するのみで側方内レール部の配置位置、ひいてはその側方内レール部に取り付けられている逆戻り防止部の遊技盤上での配置位置を簡単に変更することができる。
逆戻り防止部及び下方内レール部が樹脂で形成され、側方内レール部が金属板で形成され、かつ逆戻り防止部及び下方内レール部に側方内レール部の端部を挿入する挿入溝が形成されていてもよい。
側方内レール部が薄板化の容易な金属板で形成されているので、遊技盤上で側方内レール部が占有する面積を小さくすることができる。したがって、遊技領域の面積を大きく確保することができる。一方、逆戻り防止部及び下方内レール部を樹脂で形成することにより、材料コストを低減しつつ容易に製造することができる。側方内レール部の端部を挿入する挿入溝が逆戻り防止部及び下方内レール部に形成されているので、側方内レール部を遊技盤に固定する必要なく、溝への挿入のみで簡単に取付けを完了させることができる。
本発明の他の例示的側面としての遊技盤ユニットは、遊技領域内に設けられ、球の動作に基づいて所定図柄の変動表示を行う図柄表示装置と、上記のレールユニットとを有し、逆戻り防止部及び下方内レール部がその遊技盤面に固定されるとともに側方内レール部が遊技盤面に固定されていない。
遊技盤上での逆戻り防止部の配置位置が可変とされているので、遊技盤ユニットの構成に応じて逆戻り防止部の配置位置を適宜変更することができる。例えば、遊技内容に右打ち遊技を有する場合は、逆戻り防止部を遊技盤の右上部へ配置し、球の流下開始位置をなるべく遊技領域の右側とすることができる。逆に、遊技内容に左打ち遊技を有する場合は、逆戻り防止部を遊技盤の左上部へ配置し、球の流下開始位置をなるべく遊技領域の左側とすることができる。
逆戻り防止部の配置位置を遊技盤の左上部とすることにより、遊技盤上の遊技領域の面積を大きく確保することもできる。その結果、多数のゲージや入賞口の配置、図柄表示装置や変動入賞装置の大型化にも対応することができる。汎用性の高いこのレールユニット1種類で様々な構成の遊技盤に対応することができるので、製造工程におけるレールユニットの管理が容易となる。
また、側方内レール部が遊技盤に固定されないので、側方内レール部を固定する作業や固定のための工具も不要となる。したがって、遊技盤ユニットの製造コストの低減、製造効率化に寄与することができる。
本発明のさらに他の例示的側面としての遊技機は、球を遊技領域内に向けて発射するための球発射装置と、球を球発射装置に導くべく貯留する球皿と、球発射装置の駆動及び発射強度調整を行うための発射ハンドルと、上記の遊技盤ユニットと、遊技盤ユニットを保持するための保持枠と、遊技盤面と平行に一定距離離間して球の流下路を形成する前面ガラスと、前面ガラスを保持するガラス保持枠とを有する。
遊技盤上での逆戻り防止部の配置位置が可変とされているので、遊技盤ユニットの構成に応じて逆戻り防止部の配置位置を適宜変更することができる。例えば、遊技内容に右打ち遊技を有する場合は、逆戻り防止部を遊技盤の右上部へ配置し、球の流下開始位置をなるべく遊技領域の右側とすることができる。逆に、遊技内容に左打ち遊技を有する場合は、逆戻り防止部を遊技盤の左上部へ配置し、球の流下開始位置をなるべく遊技領域の左側とすることができる。
逆戻り防止部の配置位置を遊技盤の左上部とすることにより、遊技盤上の遊技領域の面積を大きく確保することもできる。その結果、多数のゲージや入賞口の配置、図柄表示装置や変動入賞装置の大型化にも対応することができる。汎用性の高いこのレールユニット1種類で様々な構成の遊技盤に対応することができるので、製造工程におけるレールユニットの管理が容易となる。また、遊技盤上での球の流下開始位置が遊技盤ごとに最適化されているので、遊技者が快適に遊技を楽しむことができる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、遊技盤上での逆戻り防止部の配置位置が可変とされているので、遊技盤ユニットの構成に応じて逆戻り防止部の配置位置を適宜変更することができる。その結果、1つの種類で様々な遊技盤構成の遊技機に適用可能となり、それぞれの遊技機において最適な流下開始位置を実現したり、遊技領域の拡張を行うことができる。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る遊技盤ユニット6を有するパチンコ機(遊技機)2を正面から見た正面図である。また、図2は、このパチンコ機2のガラス保持枠9を開成した状態を示す外観斜視図である。パチンコ機は、組合せ式パチンコ機、封入循環式パチンコ機等を含む。また、遊技機としてはパチンコ機の他に、遊技媒体としての球を遊技盤上で流下させるスロット機、ゲーム機、アーケードマシン等が概念できる。
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る遊技盤ユニット6を有するパチンコ機(遊技機)2を正面から見た正面図である。また、図2は、このパチンコ機2のガラス保持枠9を開成した状態を示す外観斜視図である。パチンコ機は、組合せ式パチンコ機、封入循環式パチンコ機等を含む。また、遊技機としてはパチンコ機の他に、遊技媒体としての球を遊技盤上で流下させるスロット機、ゲーム機、アーケードマシン等が概念できる。
パチンコ機2は、球発射装置(図示せず。)、上皿(球皿)4a、発射ハンドル5、遊技盤ユニット6、機枠(保持枠)7、前面ガラス8、ガラス保持枠9を有して大略構成されている。
図示しない球発射装置は、遊技媒体としての球(パチンコ球)10を遊技領域1aに向けて発射(弾球)するためのものである。球発射装置は、例えば発射位置に送り出された球10を遊技領域1aに向けて弾球する発射杆、その発射杆を駆動して弾球往復動を行わせる発射モータ、発射杆を付勢して弾球のための力を発生させる発射バネ等を有してユニット構成され、機枠7に取り付けられている。
上皿4aは、球を球発射装置に導くべく貯留するためのもので、下皿4bとともに貯留皿4を構成する。上皿4aは、パチンコ機2の前面(遊技者側)であって遊技盤1の下方、すなわちガラス保持枠9の下方部分に配置され、下皿4bは、その上皿4aのさらに下方に配置されている。
本実施の形態1においては、上皿4aと下皿4bとを別々に構成しているが、もちろんパチンコ機2に1つの貯留皿4が構成されていてもよい。上皿4aは、景品球としてパチンコ機2から払い出された球10を受け取る機能や、その球10を球供給装置(いわゆる整流器、図示せず。)を介して球発射装置に導くべく貯留する機能を有している。また、上皿4aに貯留し切れなくなった球を、球排出ボタン4cによって下皿4bへと球排出することができるようになっている。
発射ハンドル5は、球発射装置による弾球強度を調整するためのハンドルであって、遊技者が手で操作するためのものである。例えば、パチンコ機2の前面下部右側に配置されて略円筒形状を呈しており、円筒周面に沿ってその強度調整杆5aが回転可能となっている。遊技者は、発射ハンドル5を手で保持しつつ、強度調整杆5aを回転させることにより、球10の発射強度を調整することができるようになっている。
遊技盤ユニット6は、遊技盤1及びレールユニット12を有して構成されている。ここでレールユニット12は、発射された球10を遊技領域1aに向けて案内するための外レール12bとその遊技領域1aを画定するための内レール12aとを有している。さらに、内レール12aは、遊技領域1aの下方縁部を画定するための下方内レール部13aと、遊技領域1aの側方縁部を画定するための側方内レール部13bとを有して構成されている。なお、下方内レール部13aと側方内レール部13bとは別部材とされている。
遊技盤ユニット6は、発射された球10が球発射装置へと逆戻りするのを防止するための逆戻り防止部15や遊技領域1a内に設けられた図柄表示装置14をも有してユニット構成されている。図3に、遊技盤ユニット6の正面図を示す。この遊技盤ユニット6は、球発射装置から発射された球10が外レール12bに沿って遊技領域1aへ向けて案内されるように、機枠7に保持されている。
遊技盤1は、その遊技盤面1b上に構成された遊技領域1a内に球10を流下させるためのものであり、図3に示すように略長方形平板状を呈している。遊技盤1の遊技領域1aには、図柄表示装置14の他に多数のゲージ(釘)16、羽根車18、普通入賞口20、電動入賞口22、始動入賞口24、大入賞口26、アウト口28等が配置されている。ここで、ゲージとは、球10の流下方向を変化させたり球10を誘導するために、遊技領域1a内に配置される釘のことをいう。また、連続的又は集合的に配置される一連の釘の配列をゲージという場合もある。
ゲージ16や羽根車18は、流下してきた球10に衝突して球10の流下方向を変化させるためのものである。普通入賞口20は、球10の入賞に基づいて所定個数の景品球を払い出すための入賞口である。遊技領域1aには、払出し景品球数が普通入賞口20の場合と異なる特定入賞口21も配置されている。
電動入賞口22も入賞口の一種であるが、球10の入賞し易さを可変とするために、入賞開口22aを狭めたり広げたりする電動開閉羽根22bが設けられている。始動入賞口24も入賞口の一種であるが、球10の入賞に基づき図柄表示装置14の図柄回転を開始させる機能を有している。
大入賞口26は、開閉扉26aによって開閉可能な入賞口である。図柄表示装置14が所定の態様、例えば「7・7・7」等の態様で停止表示した場合に、開閉扉26aが開成して多量の球10が入賞する。そして、それに伴い多量の景品球が払い出されるようになっている。アウト口28は、いずれの入賞口20,21,22,24,26にも入賞せず、遊技領域1aの最下端まで流下した球を流入させてパチンコ機2の外部へと排出するためのもので、遊技領域1aの略最下端に配置されている。
外レール12bは、遊技盤1の左側端部・上端部から右端部にかけて配置された例えば樹脂製のレール部材であり、ネジ30によって遊技盤1に固定されている。球発射装置(図示せず。)から発射された球10を受け取って遊技領域1aに向けて案内する球案内部12cと、遊技領域1aの上方縁部から右側方縁部にかけての部分を曲線的に画定する上方内レール部12dとを有して構成されている。球案内部12cは、滑らかな曲線状に形成されて球10を遊技領域1aへと案内する案内レール12eを有しており、球10はこの案内レール12eに接触しつつ転がって遊技領域1aの上部へと案内される。本実施の形態1においては、球案内部12cと上方内レール部12dとが一体形成されているが、もちろんこれらが別々に構成されていてもよい。
下方内レール部13aは、遊技領域1aの下方縁部を曲線的に画定するために遊技盤1の下端部に配置された樹脂性レール部材であって、ネジ30によって遊技盤1に固定されている。下方内レール部13aの一部には側方内レール部13bの基端部(端部)13cを挿入するための縦溝(挿入溝)17と、その縦溝17の延伸方向に交差するように形成された複数の横溝(挿入溝)17a,17bが形成されている。
側方内レール部13bは、遊技領域1aの左側方縁部を曲線的に画定するためのレール部材である。この側方内レール部13bは、例えば金属板等の薄板材料により形成されている。したがって、遊技盤1上での側方内レール部13bの占有面積を小さくすることができ、その結果遊技領域1aを拡張することができる。
側方内レール部13bの基端部13cには屈曲部13dが形成され、略L字状に屈曲されている。この屈曲部13dと縦溝17及び横溝17a,17bによって流下開始位置可変構造が構成され、横溝17a,17bのいずれに屈曲部13dを挿入するかにより基端部13cの位置が可変とされて流下開始位置、すなわち遊技盤1上での逆戻り防止部15の配置位置が変更できるようになっている。
例えば、パチンコ機2の遊技内容に右打ち遊技が含まれており、流下開始位置をなるべく遊技領域1aの右側に寄せる必要がある場合、側方内レール部13bの屈曲部13dを横溝17aに挿入する。それにより、逆戻り防止部15は図3中に二点鎖線で示す位置Aに固定することが可能となる。一方、遊技内容に左打ち遊技が含まれる場合や遊技領域1aの拡張のために、流下開始位置をなるべく遊技領域1aの左側に寄せる必要がある場合、側方内レール部13bの屈曲部13dを横溝17bに挿入する。それにより、逆戻り防止部15は図3中に実線で示す位置Bに固定することが可能となる。
このように、屈曲部13dをいずれの横溝17a,17bに挿入するかにより、遊技盤1上での逆戻り防止部15の配置位置を変更することができ、球10の流下開始位置を変更することができる。したがって、このレールユニット12によって様々な種類の遊技内容や様々な種類の遊技盤1構成に対応することができる。
逆戻り防止部15は、遊技領域1aに向けて弾球された球10のその遊技領域1aからの逆戻りを防止するためのものである。案内レール12eから遊技領域1aに飛び出した球10がゲージ16等で跳ね返って再び案内レール12eへと逆戻りするのを防止するために、爪部15aを有して側方内レール部13bの先端近傍に配置されている。この爪部15aが図中矢印X方向には容易に揺動可能となっており、球10が案内レール12eから遊技領域1aへと飛び出すのを妨げない。しかし、図中矢印Y方向には揺動困難となっており球10が遊技領域1aから案内レール12e側へと逆戻りするのを妨げる。
逆戻り防止部15は樹脂で形成されており、ネジ30によって遊技盤1に固定されている。そして、逆戻り防止部15には、側方内レール部13bの先端部(端部)13eを挿入するための縦溝(挿入溝)15bが形成されている。このように、基端部13c及び先端部13eが、溝15b,17,17a,17bに挿入されることにより側方内レール部13bが下方内レール部13a及び逆戻り防止部15に取り付けられる。側方内レール部13bが遊技盤1に固定されないので、側方内レール部13bの取付け作業やメンテナンス作業が簡単となり、かつ遊技盤ユニット6の組立コストも低減することができる。
図柄表示装置14は、遊技領域1aの略中央に設けられた変動図柄表示用の役物であり、例えば液晶表示部14aを有して構成される。この液晶表示部14aは、3桁の数字を変動表示する数字表示部14bとアニメキャラクターによるストーリー表示等の演出表示を行う演出表示部14cとを有している。
その数字の変動表示は、球10の動作に基づいて行われる。すなわち、始動入賞口24への球の入賞、又は遊技領域1aに形成された図示しない始動口や始動ゲートへの球の通過等に基づき、数字表示部14bの数字が変動表示されるようになっている。そして、3桁の数字が所定の態様(例えば、当りに相当する「7・7・7」)で停止すると、開閉扉26aが開成し、多量の球10が大入賞口26へと入賞するように構成されている。
なお、本実施の形態1においては、アウト口28の直上に大入賞口26が形成されているが、もちろんこれに限られず、大入賞口26は遊技領域1a内のいずれの箇所にも形成可能である。また、遊技領域1a内に大入賞口26を形成しなくともよい。
機枠7は、遊技盤ユニット6を保持するためのものであり、木材や樹脂等によって形成された枠部材である。全体に略長方形状を呈していて、その中央に遊技盤ユニット6を取り付けるための取付け部や開口部を有しているが、詳細は省略する。この機枠7は、パチンコ機2の筐体を構成する筐体枠32に取り付けられている。
ガラス保持枠9は、ヒンジ部34を介して機枠7に開閉可能に取り付けられている。ガラス保持枠9は前面ガラス8を保持するためのものである。その閉状態において遊技者が遊技領域1aを視認可能に、かつ前面ガラス8と遊技盤面1bとによって球10の流下路を形成するように前面ガラスを保持する。
[実施の形態2]
上記の実施の形態1においては、屈曲部13dと縦溝17及び横溝17a,17bによって流下開始位置可変構造が構成され、横溝17a,17bのいずれに屈曲部13dを挿入するかにより遊技盤1上での逆戻り防止部15の配置位置が可変とされている。しかしながら、本実施の形態2では、逆戻り防止部15の縦溝15bと側方内レール部13bの先端部13eとにより流下開始位置可変構造が構成されている。なお、逆戻り防止部15と側方内レール部13bとは別部材とされている。
上記の実施の形態1においては、屈曲部13dと縦溝17及び横溝17a,17bによって流下開始位置可変構造が構成され、横溝17a,17bのいずれに屈曲部13dを挿入するかにより遊技盤1上での逆戻り防止部15の配置位置が可変とされている。しかしながら、本実施の形態2では、逆戻り防止部15の縦溝15bと側方内レール部13bの先端部13eとにより流下開始位置可変構造が構成されている。なお、逆戻り防止部15と側方内レール部13bとは別部材とされている。
図4は、本発明の実施の形態2に係る遊技盤ユニット6の側方内レール部13b近傍を拡大して示す部分拡大図である。この実施の形態2においては、側方内レール部13bの基端部13cは単に下方内レール部13aの縦溝17に挿入されており、基端部13cに屈曲部13dは形成されておらず、また下方内レール部13aに横溝17a,17bも形成されていない。
逆戻り防止部15の縦溝15bは長く形成されており、その縦溝長さの範囲内で流下開始位置を変更することができるようになっている。すなわち、流下開始位置をなるべく遊技領域1aの右側に寄せる場合には、縦溝15bに先端部13eが浅く挿入されるように、逆戻り防止部15を図中二点鎖線で示す位置Cに配置する。一方、流下開始位置をなるべく遊技領域1aの左側に寄せる場合には、縦溝15bに先端部13eが深く挿入されるように、逆戻り防止部15を図中実線で示す位置Dに配置する。このように、遊技盤1上での逆戻り防止部15の固定位置を可変とすることにより、右打ち遊技や左打ち遊技に対応したり、遊技領域1aを拡張したり、多様な遊技盤構成に対応したりすることができる。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の形態3に係る遊技盤ユニット6の側方内レール部13b近傍を拡大して示す部分拡大図である。本発明の実施の形態3では、側方内レール部13bが伸縮可能構造を有して流下開始位置が可変とされている。
図5は、本発明の実施の形態3に係る遊技盤ユニット6の側方内レール部13b近傍を拡大して示す部分拡大図である。本発明の実施の形態3では、側方内レール部13bが伸縮可能構造を有して流下開始位置が可変とされている。
この実施の形態3においては、側方内レール部13bが例えば釣竿やアンテナのような伸縮可能構造を有している。そして、流下開始位置をなるべく遊技領域1aの右側に寄せる場合には、側方内レール部13bを図中矢印P方向に伸張させ、遊技盤1上での逆戻り防止部15の配置位置を右側に寄せる。一方、流下開始位置をなるべく遊技領域1aの左側に寄せる場合には、側方内レール部13bを図中矢印Q方向に収縮させ、遊技盤1上での逆戻り防止部15の配置位置を左側に寄せる。
[実施の形態4]
図6は、本発明の実施の形態4に係る遊技盤ユニット6の側方内レール部13b近傍を拡大して示す部分拡大図である。この実施の形態3においては、下方内レール部13aが流下開始位置可変構造を構成する回転調整部36を有している。この回転調整部36は、軸36aを中心として回転可能とされている。その偏心位置には係合部36bが設けられており、係合部36bに側方内レール部13bの基端部13cが係合可能となっている。したがって、この回転調整部36を回転させることにより、側方内レール部13b及び逆戻り防止部15の遊技盤1上での配置位置を変更することができ、結果として流下開始位置を変更することができる。
図6は、本発明の実施の形態4に係る遊技盤ユニット6の側方内レール部13b近傍を拡大して示す部分拡大図である。この実施の形態3においては、下方内レール部13aが流下開始位置可変構造を構成する回転調整部36を有している。この回転調整部36は、軸36aを中心として回転可能とされている。その偏心位置には係合部36bが設けられており、係合部36bに側方内レール部13bの基端部13cが係合可能となっている。したがって、この回転調整部36を回転させることにより、側方内レール部13b及び逆戻り防止部15の遊技盤1上での配置位置を変更することができ、結果として流下開始位置を変更することができる。
なお、下方内レール部13a,側方内レール部13b,逆戻り防止部15はそれぞれ別部材として構成されていてもよいし、下方内レール部13aと側方内レール部13bとが一体とされて逆戻り防止部15が別部材とされていてもよいし、側方内レール部13bと逆戻り防止部15とが一体とされて下方内レール部13aが別部材とされていてもよい。
要するに、下方内レール部13aと側方内レール部13bとの間又は側方内レール部13bと逆戻り防止部15との間の少なくともいずれか一方において流下開始位置可変構造が構成されていればよいのである。この場合に、いずれの部材を樹脂又は金属で形成するか、又はいずれの部材を遊技盤1に固定するかは設計上変更可能事項である。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
A〜D:位置
P,Q,X,Y:矢印
1:遊技盤
1a:遊技領域
1b:遊技盤面
2:パチンコ機(遊技機)
4:貯留皿
4a:上皿(球皿)
4b:下皿
4c:球排出ボタン
5:発射ハンドル
5a:強度調整杆
6:遊技盤ユニット
7:機枠(保持枠)
8:前面ガラス
9:ガラス保持枠
10:球(パチンコ球)
12:レールユニット
12a:内レール
12b:外レール
12c:球案内部
12d:上方内レール部
12e:案内レール
13a:下方内レール部
13b:側方内レール部
13c:基端部(端部)
13d:屈曲部(流下開始位置可変構造の一部)
13e:先端部(端部)
14:図柄表示装置
14a:液晶表示部
14b:数字表示部
14c:演出表示部
15:逆戻り防止部
15a:爪部
15b:縦溝(挿入溝)
16:ゲージ(釘)
17:縦溝(挿入溝、流下開始位置可変構造の一部)
17a,17b:横溝(挿入溝、流下開始位置可変構造の一部)
18:羽根車
20:普通入賞口
21:特定入賞口
22:電動入賞口
22a:入賞開口
22b:電動開閉羽根
24:始動入賞口
26:大入賞口
26a:開閉扉
28:アウト口
30:ネジ
32:筐体枠
34:ヒンジ部
36:回転調整部
36a:軸
36b:係合部
P,Q,X,Y:矢印
1:遊技盤
1a:遊技領域
1b:遊技盤面
2:パチンコ機(遊技機)
4:貯留皿
4a:上皿(球皿)
4b:下皿
4c:球排出ボタン
5:発射ハンドル
5a:強度調整杆
6:遊技盤ユニット
7:機枠(保持枠)
8:前面ガラス
9:ガラス保持枠
10:球(パチンコ球)
12:レールユニット
12a:内レール
12b:外レール
12c:球案内部
12d:上方内レール部
12e:案内レール
13a:下方内レール部
13b:側方内レール部
13c:基端部(端部)
13d:屈曲部(流下開始位置可変構造の一部)
13e:先端部(端部)
14:図柄表示装置
14a:液晶表示部
14b:数字表示部
14c:演出表示部
15:逆戻り防止部
15a:爪部
15b:縦溝(挿入溝)
16:ゲージ(釘)
17:縦溝(挿入溝、流下開始位置可変構造の一部)
17a,17b:横溝(挿入溝、流下開始位置可変構造の一部)
18:羽根車
20:普通入賞口
21:特定入賞口
22:電動入賞口
22a:入賞開口
22b:電動開閉羽根
24:始動入賞口
26:大入賞口
26a:開閉扉
28:アウト口
30:ネジ
32:筐体枠
34:ヒンジ部
36:回転調整部
36a:軸
36b:係合部
Claims (7)
- 遊技機に用いられ、弾球された球が流下する遊技領域を有する遊技盤に配置されるレールユニットであって、
前記遊技領域の側方縁部を画定する側方内レール部と、
該側方内レール部の先端近傍に配置されて前記遊技領域に向けて弾球された球の該遊技領域からの逆戻りを防止する逆戻り防止部とを有し、
前記遊技盤上での前記逆戻り防止部の配置位置が可変とされているレールユニット。 - 前記側方内レール部が伸縮可能構造を有する請求項1に記載のレールユニット。
- 前記側方内レール部が前記逆戻り防止部と別部材とされ、かつ該逆戻り防止部の前記側方内レール部への取付け位置が可変とされている請求項1又は請求項2に記載のレールユニット。
- 前記側方内レール部及び前記逆戻り防止部と別部材とされ、前記遊技領域の下方縁部を画定する下方内レール部をさらに有し、かつ、前記側方内レール部の下方内レール部への取付け位置が可変とされている請求項3に記載のレールユニット。
- 前記逆戻り防止部及び前記下方内レール部が樹脂で形成され、前記側方内レール部が金属板で形成され、かつ
前記逆戻り防止部及び前記下方内レール部に前記側方内レール部の端部を挿入する挿入溝が形成されている請求項4に記載のレールユニット。 - 前記遊技領域内に設けられ、前記球の動作に基づいて所定図柄の変動表示を行う図柄表示装置と
請求項5に記載のレールユニットと、を有し、
前記逆戻り防止部及び前記下方内レール部がその遊技盤面に固定されるとともに前記側方内レール部が該遊技盤面に固定されない遊技盤ユニット。 - 前記球を前記遊技領域内に向けて発射するための球発射装置と、
前記球を前記球発射装置に導くべく貯留する球皿と、
該球発射装置の駆動及び発射強度調整を行うための発射ハンドルと、
請求項6に記載の遊技盤ユニットと、
該遊技盤ユニットを保持するための保持枠と、
前記遊技盤面と平行に一定距離離間して前記球の流下路を形成する前面ガラスと、
該前面ガラスを保持するガラス保持枠と、を有する遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006250137A JP2008067945A (ja) | 2006-09-14 | 2006-09-14 | レールユニット、遊技盤ユニット及び遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006250137A JP2008067945A (ja) | 2006-09-14 | 2006-09-14 | レールユニット、遊技盤ユニット及び遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008067945A true JP2008067945A (ja) | 2008-03-27 |
Family
ID=39290068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006250137A Pending JP2008067945A (ja) | 2006-09-14 | 2006-09-14 | レールユニット、遊技盤ユニット及び遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008067945A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07213696A (ja) * | 1994-01-27 | 1995-08-15 | Sophia Co Ltd | 遊技機の遊技盤 |
JP2005287589A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Okumura Yu-Ki Co Ltd | 遊技機 |
JP2006109890A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Aruze Corp | 弾球遊技機 |
-
2006
- 2006-09-14 JP JP2006250137A patent/JP2008067945A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07213696A (ja) * | 1994-01-27 | 1995-08-15 | Sophia Co Ltd | 遊技機の遊技盤 |
JP2005287589A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Okumura Yu-Ki Co Ltd | 遊技機 |
JP2006109890A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Aruze Corp | 弾球遊技機 |
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