JP2008067367A - 通信転送システム、機器およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】留守中における電話等の通信要求を、利用者の移動先の近くに設置されている電話機等の端末に転送する通信転送システムを提供する。
【解決手段】サーバは、予めSIPアドレスと対応付けられて標準端末IPアドレスが登録されているロケーションデータベースと、利用者が移動先の装置を使用する際に送信される転送先端末IPアドレスを、SIPアドレスと関連付けてロケーションデータベースに登録する転送先端末IPアドレス登録手段と、ロケーションデータベースに転送先端末IPアドレスが登録されているSIPアドレス宛ての通信要求に対し、転送先端末IPアドレスを通信応答先として通信を転送する通信転送処理手段と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電話機等の端末の利用者が所用で常時使用している端末の設置場所から離れた場所に移動した場合でも、その移動先の近傍に設置されている端末に対して通信転送処理を行えるようにした通信転送システムに関する。
近年、VoIP(Voice over Internet Protocol)技術を利用したIP電話が普及している。VoIPとは、音声を各種符号化方式で圧縮してパケットに変換し、IPネットワーク上でリアルタイムに伝送する技術である。IP電話は、狭義の意味では、電気通信事業者のIP加入者線を利用した電話番号の割り当てられるサービスを指すが、広義の意味では、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」という。)同士で通話する場合など電話番号が割り当てられない電話サービスも含む。そして、IP電話等に係るセッションの制御を定めた規約として、SIP(Session Initiation Protocol)が注目されてきている。
SIPとは、2つ以上の電話機等の端末間でセッションを確立するためのIETF(Internet Engineering Task Force)標準の通信プロトコルであり、IP電話等に係るセッションの開始、変更、終了などの制御手順を定めている。SIPによってセッションが制御される通信システムは、電話(テレビ電話も含む)システム、インスタントメッセージングシステム(在席確認、チャット、ファイル転送等が可能なシステム)といった双方向のリアルタイム通信システムである。
図23は、通信プロトコルの関係を示す図である。例えば、ウェブ閲覧に利用されるHTTP(HyperText Transfer Protocol)や電子メールに利用されるSMTP(Simple Mail Transfer
Protocol)は、トランスポート層にTCP(Transmission Control Protocol)、ネットワーク層にIP(Internet Protocol)を使っている。一方、SIPは、トランスポート層にTCPまたはUDP(User Datagram Protocol)、ネットワーク層にIPを使っている。尚、RTP(Real−time Transport Protocol)は、音声や動画などのデータストリームをリアルタイムに配送するためのデータ転送プロトコルである。RTPは、IP電話において、音声データをIPネットワーク上で配送する役目を果たす。
SIPにおいて電話番号に相当するものが、SIP URI(Uniform Resource Identifier)である。SIP URIは、「sip:」または「sips:」から始まり、例えば、「sip:bob@example.com」である。この場合、「bob」がユーザパートであり、「example.com」がホストパートである。SIP URIは、一般には、特定の人や端末をあらわすとは限らない。例えば、グループを特定するSIP URIの場合、一つのSIP URIを複数の端末のIPアドレスに対応付けることもできる。また、例えば、人を特定するSIP URIの場合、複数の人のSIP URIを同一の端末のIPアドレスに対応付けることもできる。以下では、SIP URIを「SIPアドレス」と記載する。
SIPを用いて通信のセッションを確立する場合、一般に、サーバが、通信要求先のSIPアドレスの名前解決を行う。概説すると、まず、通信要求元の端末が、通信要求先のSIPアドレスを、サーバに送信する。次に、サーバが、SIPアドレスとIPアドレスとの対応関係を保持するロケーションデータベースを参照し、通信要求先の端末のIPアドレスを取得する。次に、サーバが、取得したIPアドレスを、通信要求元の端末に送信する(リダイレクトサーバ型)。または、サーバが、通信要求を、取得したIPアドレスで特定される通信要求先の端末に送信する(プロキシサーバ型)。以下では、「通信要求」は、SIPの規約に従い、通信要求先としてSIPアドレスが指定されたものを指すものとする。また、「端末」は、リアルタイム通信の機能を有する装置を指すものとする。また、「サーバ」は、通信要求先のSIPアドレスの名前解決を行う機能を有する装置を指すものとする。
一方、会社員などが、仕事の都合で会社の自席デスクなどの通常仕事を行っている場所を離れて、他の場所に移動することがある。
例えば、会議や打ち合わせで会議室に行ったり、他の部署のフロアーに行くなどして自席を離れることもあり、また、自社の工場や支社などに外出したりする場合もある。
このような場合には、自席に設置されている電話機に電話がかかってきても直ぐに本人にとりつぐことができないために、急ぎの内容の電話であっても本人による適切な対応ができないという問題がある。
このようなことからも、ユーザが使用する端末のIPアドレスとユーザのSIPアドレスとを対応づけてSIPサーバに登録しておき、ユーザが移動して、使用する端末に変更が生じた場合に、SIPサーバに変更した端末のIPアドレスを更新して登録することで、ユーザが使用する端末が変わってもセッションを開始できるようにした技術が公知となっている。(例えば、特許文献1参照)
特開2002−152805号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ユーザの位置情報を取得するためにGPSレシーバなどを用いる必要があるので、会社などで社員に対して簡単に導入することができないと共に、必要な機器を配布しなければならず、コストもかかるという問題がある。
本発明は、ICカードを社員証などとして配布している場合に、そのICカードを利用して、電話機等の端末の利用者が、常時使用している端末が備えられている場所から離れ、他の場所に移動して留守にした場合でも、留守中に送られてきた通信を、その移動先の近傍に設置されている端末に対して転送処理できるようにして、迅速な対応を図れるようにした通信転送システムを提供する。
また、更に、本発明は、利用者への通信要求に対して、ゲート装置から送信される利用者の入退室情報に応じて最適な通信セッションの制御を行う通信転送システムを提供する。
前述の課題を解決するために第1の発明は、利用者が所持するICカードと、リアルタイム通信の機能を有する端末と、前記利用者が利用する装置と、前記装置と通信回線を介して接続されるサーバと、から構成される通信転送システムであって、前記ICカードは、認証処理用の固有情報であるIDコードを記憶する手段、を備え、前記装置は、該装置の近くに設置されている前記端末のIPアドレスを転送先端末IPアドレスとして記憶する手段と、前記ICカードから前記IDコードを読み取る手段と、前記IDコードに基づいて認証処理を行う認証処理手段と、前記認証処理が成功した場合、前記転送先端末IPアドレス、および前記利用者ごとに割り当てられたSIPアドレスを前記サーバに送信するSIP/IPアドレス送信手段と、を備え、前記サーバは、前記SIPアドレスと対応付けて、前記利用者が通常使用している前記端末のIPアドレスである標準端末IPアドレスを保持するロケーションデータベースと、前記装置から受信した前記転送先端末IPアドレスを、前記SIPアドレスと関連付けて、前記ロケーションデータベースに登録する転送先端末IPアドレス登録手段と、前記ロケーションデータベースに転送先端末IPアドレスが登録されているSIPアドレス宛ての通信要求に対し、前記転送先端末IPアドレスを通信応答先として通信を転送する通信転送処理手段と、を備えることを特徴とする通信転送システムである。
第2の発明は、利用者が所持するICカードと、前記ICカードの認証を行うゲート装置と、リアルタイム通信の機能を有する端末と、前記ゲート装置および前記端末と通信回線を介して接続されるサーバと、から構成される通信転送システムであって、前記ICカードは、認証処理用の固有情報であるIDコードを記憶する手段、を備え、前記ゲート装置は、前記ICカードから前記IDコードを読み取る手段と、前記IDコードに基づいて認証処理を行う認証処理手段と、前記認証処理が成功した場合、前記利用者の入退室情報を前記サーバに送信する入退室情報送信手段と、を備え、前記サーバは、前記利用者ごとに割り当てられたSIPアドレスと対応付けて、前記利用者が通常使用している前記端末のIPアドレスである標準端末IPアドレスを保持するロケーションデータベースと、前記ゲート装置から受信した前記入退室情報に応じて制御を行う入退室情報制御手段と、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、検索結果に応じて通信セッションの制御を行う通信セッション制御手段と、を備えることを特徴とする通信転送システムである。
第2の発明において、前記サーバが備える前記入退室情報制御手段は、前記入退室情報の区分ごとに予め定められた通信転送シナリオを、前記ロケーションデータベースに登録するものであり、前記サーバが備える前記通信セッション制御手段は、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、前記ロケーションデータベースに登録されている前記通信転送シナリオに基づいて、通信セッションの制御を行うものであることが望ましい。
第3の発明は、利用者が所持するICカードの認証を行うゲート装置、およびリアルタイム通信の機能を有する端末と通信回線を介して接続されるサーバであって、前記利用者ごとに割り当てられたSIPアドレスと対応付けて、前記利用者が通常使用している前記端末のIPアドレスである標準端末IPアドレスを保持するロケーションデータベースと、前記ICカードの認証処理が成功した場合に、前記ゲート装置から送信される前記利用者の入退室情報に応じて制御を行う入退室情報制御手段と、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、検索結果に応じて通信セッションの制御を行う通信セッション制御手段と、を備えることを特徴とするサーバである。
第3の発明において、前記入退室情報制御手段は、前記入退室情報の区分ごとに予め定められた通信転送シナリオを、前記ロケーションデータベースに登録するものであり、前記通信セッション制御手段は、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、検索結果の前記通信転送シナリオに基づいて、通信セッションの制御を行うものであることが望ましい。
第4の発明は、コンピュータを第3の発明に係るサーバとして機能させるプログラムである。
第1の発明に係る通信転送システムは、認証処理を行う度に、その認証処理を行った場所の近くに備えられている端末のIPアドレスを、転送先の端末のIPアドレスとして、ロケーションデータベースに登録する。そして、転送先の端末のIPアドレスが登録されているSIPアドレス宛ての通信要求に対し、転送先の端末のIPアドレスを通信応答先として通信を転送する。従って、利用者が自らに対する通信要求に直接対応できるので、端末の利用者が、常時使用している端末が備えられている場所から離れ、他の場所に移動して留守にした場合でも、迅速な対応を図ることができる。また、GPSシステムを利用することなく、社員証などのICカードを利用して簡単に通信転送を行うことができる。
第2の発明に係る通信転送システムは、認証処理を行う度にゲート装置から送信される入退室情報に応じて制御を行う。そして、利用者への通信要求に対して、SIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベースを検索し、検索結果に応じて通信セッションの制御を行う。従って、利用者への通信要求に対して、入退室情報に応じて最適な通信セッションの制御を行うことができる。そして、利用者は、自席を離れる際に端末に対して何ら操作をしなくても、自席を離れている間の通信要求に対して迅速に対応することができる。
特に、第2の発明に係る通信転送システムにおいて、ゲート装置から受信した入退室情報に応じて、入退室情報の区分ごとに予め定められた通信転送シナリオをロケーションデータベースに登録することで、サーバは、様々な通信転送処理を行うことができる。そして、利用者は、入退室情報の区分ごとに、自らが所望する通信転送サービスを受けることができる。
第3の発明に係るサーバは、第2の発明に係る通信転送システムにおける特徴的な構成である。特に、既に入退室管理システムを導入し、ICカードが利用者に配布され、ゲート装置が設置されている企業等については、第3の発明に係るサーバを新規に構築することで、第2の発明に係る通信転送システムを導入することができる。
最初に、本発明に係る通信転送システムについて、第1の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。第1の実施の形態では、リアルタイム通信の中でも、特に電話についての通信転送処理を扱う。但し、電話以外のリアルタイム通信であっても、同様に実施することが可能である。
図1は、第1の実施の形態に係る通信転送システムの概要を示す図である。図2は、ロケーションデータベース12の登録情報を示す図である。図3は、第1の実施の形態に係る通信転送システムに関するシステムブロック図である。図4から図6は、第1の実施の形態に係る通信転送システムの処理手順を示すフローチャートである。
まず、第1の実施の形態に係る通信転送システムの概要を図1に基づいて説明する。
図1には、フロアー1内の異なる2つの場所に、それぞれ装置としてのパソコンと端末としての電話機とが備えられている状況が示されている。
これらパソコン及び電話機のうち、一方のパソコン3と電話機4は、その利用者である特定の社員2が、常時仕事で使用するための専用のパソコン3及び電話機4である。また、他のパソコン5と電話機6は、資料室などに設置され、多くの社員が共通で利用するために設置されている共同利用のためのパソコン5及び電話機6である。
したがって、社員2が自席にいる場合、社員2に対する電話は、社員2が常時仕事で使用する電話機4が応答する。
また、社員2は、社員証を兼ねたICカード7を所持しており、各々のパソコン3、5には、ICカード7に記憶されている認証用の固有情報を読み取るためのICカードリーダ8、9が備えられ、その認証処理で認証が受けられた場合に限ってパソコン3、5の使用ができるようにセキュリティ上の管理が施されている。ICカード7は、接触型、または非接触型のいずれであっても良い。
それぞれのパソコン3、5及び電話機4、6は、通信回線10を介してサーバ11と接続されている。サーバ11は、ロケーションデータベース12を備えている。
図2に示すように、ロケーションデータベース12には、利用者ごとに割り当てたSIPアドレスに対応付けられて、利用者が標準で利用する電話機のIPアドレス(以下、「標準端末IPアドレス」という。)が登録されている。また、社員2が自席から移動し、移動先に設けられたパソコンを使用することで、パソコンの近くに設置されている電話機を転送先として、その電話機のIPアドレス(以下、「転送先端末IPアドレス」という。)が登録される。
社員2の場合には、常時仕事で使用する電話機4のIPアドレスが標準端末IPアドレスとなっており、社員2が離席して他の場所に移動した際、近くに設置されている電話機の受信先が転送先端末IPアドレスとして登録されることになる。
したがって、社員2が自席から他の場所へ移動した場合、社員2に対する電話は、移動先の電話機が応答する状態に設定され、社員2は電話に直接対応することができる。
次に、第1の実施の形態に係る通信転送システムのシステム構成を、図3のシステムブロック図に基づいて説明する。
図3のシステムブロック図には、資料室などに設置されている共同利用のためのパソコン5及び電話機6と、通信回線10を介して接続されているサーバ11との関係が示されている。
ICカード7は、SIPアドレス13とIDコード14とを記憶する記憶手段15、制御手段16、入出力手段17を備えている。IDコード14は、社員2がパソコン5を使用する際に必要な認証処理用の固有情報であり、パソコン5は、ICカード7から読み取られたIDコード14に基づく認証処理で、認証が受けられた場合に限って使用が可能となるようにしてある。
尚、SIPアドレスは、ICカード7の記憶手段15に記憶されていなくても良い。例えば、後述するパソコン5の記憶手段21が、IDコード14と関連付けて、保持していても良い。また、例えば、サーバ11が、IDコード14と関連付けて、保持していても良い。以下では、説明を簡単にするために、SIPアドレス13が、ICカード7の記憶手段15に記憶されていることとする。
また、パソコン5は、表示手段18、認証処理手段19、インターフェース(I/F)20、記憶手段21、入力手段22、SIP/IPアドレス送信手段23、送受信手段24、転送先端末IPアドレス消去信号送信手段25、制御手段26などが備えられている。
認証処理手段19は、ICカードリーダ9でICカード7から読み取ったIDコード14に基づき、認証処理を行う機能を有している。
また、記憶手段21には、パソコン5の近くに設置されている電話機6のIPアドレス27が予め登録されている。
そして、社員2がパソコン5を使用するために移動してきた場合に、この電話機6のIPアドレス27が転送先端末IPアドレスとなる。
SIP/IPアドレス送信手段23は、ICカードリーダ9でICカード7から読み取ったSIPアドレス13と、パソコン5の記憶手段21に登録されている転送先端末IPアドレスであるIPアドレス27とをサーバ11に送信する機能を有している。
また、転送先端末IPアドレス消去信号送信手段25は、社員2がパソコン5の使用を終了した場合に、サーバ11に対して、ロケーションデータベース12が保持する転送先端末IPアドレスであるIPアドレス27を消去させるための指示信号を送信する機能を有している。
次に、サーバ11は、転送先端末IPアドレス登録手段28、送受信手段29、ロケーションデータベース12、通信転送処理手段31、制御手段32、転送先端末IPアドレス消去手段33などを備えている。
図2の説明にて前述したように、ロケーションデータベース12には、利用者毎に割り当てた社員2のSIPアドレスに対応付けられて、社員2の自席に備えられている電話機4のIPアドレスが標準端末IPアドレスとして予め登録されている。
したがって、通常の状態では、社員2に対する電話は、標準端末IPアドレスで特定される電話機4が応答するように設定されている。
転送先端末IPアドレス登録手段28は、パソコン5から送信されたSIPアドレス13および転送先端末IPアドレスをロケーションデータベース12に登録する機能を有している。
ロケーションデータベース12に転送先端末IPアドレスを登録しておくことで、社員2に対する通信要求を受信した際、通信転送処理手段31が、標準端末IPアドレスに代えて、転送先端末IPアドレスであるIPアドレス27で特定される電話機6に対し通信転送の処理を行うことができる。すなわち、通信転送処理手段31は、ロケーションデータベース12に転送先端末IPアドレスが登録されているSIPアドレス宛ての通信要求に対し、転送先端末IPアドレスを通信応答先として通信を転送する。
転送先端末IPアドレス消去手段33は、パソコン5から転送先端末IPアドレスの消去を指示する信号を受信すると、ロケーションデータベース12に登録されている転送先端末IPアドレスの消去処理を行う。
ロケーションデータベース12から転送先端末IPアドレスを消去することで、その後、社員2に対する通信要求を受信した際、通信転送処理手段31が、標準端末IPアドレスで特定される電話機4に対し通信転送の処理を行うことができる。すなわち、通信転送処理手段31は、ロケーションデータベース12に転送先端末IPアドレスが登録されていないSIPアドレス宛ての通信要求に対し、標準端末IPアドレスを通信応答先として通信を転送する。
次に、第1の実施の形態に係る通信転送システムの処理手順を、図4から図6に示すフローチャート図に基づいて説明する。
図4は、社員2が資料室に移動してパソコン5を使用する場合の処理手順を示す図である。
図4に示すように、社員2がパソコン5のICカードリーダ9にICカード7を差し込む、またはICカード7をかざすと、パソコン5の制御手段26は、ICカードリーダ9を介して、ICカード7の読み取りを行い、SIPアドレス13およびIDコード14を取得する(S101)。
次に、パソコン5の制御手段26は、認証処理手段19によって、IDコード14の認証を行う(S102)。
認証処理が成功した場合(S103のYes)、S104に進む。
認証処理が失敗した場合(S103のNo)、処理を終了する。
次に、パソコン5の制御手段26は、SIP/IPアドレス送信手段23によって、SIPアドレス13および転送先端末IPアドレスをサーバ11に送信する(S104)。転送先端末IPアドレスは、予めパソコン5の記憶手段21に記憶されているIPアドレス27である。そして、IPアドレス27は、パソコン5の近くに設置されている電話機6を特定するものである。
次に、サーバ11の制御手段32は、パソコン5から受信したSIPアドレス13および転送先端末IPアドレスを基に、ロケーションデータベース12を更新する(S105)。すなわち、サーバ11の制御手段32は、転送先端末IPアドレス登録手段28によって、パソコン5から受信したSIPアドレス13を検索キーとしてロケーションデータベース12を検索し、パソコン5から受信した転送先端末IPアドレスの値をロケーションデータベース12に登録する。
図5は、サーバ11が通信要求を受信した場合の処理手順を示す図である。
図5に示すように、第三者からの通信要求を受信すると、サーバ11の制御部32は、通信要求からSIPアドレスを取得する(S201)。ここで、取得したSIPアドレスは、第三者が通信を望んでいる社員2を特定するものである。
次に、サーバ11の制御部32は、取得したSIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベース12を検索する(S202)。
該当するレコードが存在する場合(S203のYes)、S204に進む。
該当するレコードが存在しない場合(S203のNo)、サーバ11の制御部32は、取得したSIPアドレスがロケーションデータベース12に存在しないSIPアドレスであることを示すエラー値を、通信要求元に返却し(S205)、処理を終了する。
次に、サーバ11の制御部32は、転送先端末IPアドレスの値があるかどうか確認する(S204)。
値がある場合(S205のYes)、サーバ11の制御部32は、転送先端末IPアドレスを、通信要求元に返却し(S206)、処理を終了する。
値がない場合(S205のNo)、サーバ11の制御部32は、標準端末IPアドレスを、通信要求元に返却し(S207)、処理を終了する。
図5に示した処理手順は、サーバ11が備える通信転送処理手段31の処理手順の1例である。図5に示した処理手順では、通信要求に対して、転送先を解決し、その転送先を示すIPアドレスを通信要求元に返却している。これに対して、通信要求元では、受信したIPアドレスを用いて直接通信を開始する。
一方、通信転送処理手段31の他の処理手順としては、通信要求に対して、転送先を解決し、通信要求を転送先に送信することもできる。この場合、サーバ11は、通信要求を中継する役割を果たす。
図6は、社員2がパソコン5の使用を終了する場合の処理手順を示す図である。
図6に示すように、社員2がパソコン5の使用を終了すると、パソコン5の制御手段26は、転送先端末IPアドレス消去信号送信手段25によって、転送先端末IPアドレスの消去信号をサーバ11に送信する(S301)。
次に、サーバ11の制御手段32は、パソコン5から受信した転送先端末IPアドレスの消去信号を基に、ロケーションデータベース12を更新する(S302)。すなわち、サーバ11の制御手段32は、転送先端末IPアドレス消去手段33によって、パソコン5から受信した転送先端末IPアドレスの消去信号に係るSIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベース12を検索し、消去信号に係る転送先端末IPアドレスの値をロケーションデータベース12から消去する。
以上のように、第1の実施の形態に係る通信転送システムは、ICカード7の認証処理を行った装置の近くに備えられている電話機に通信転送を行うため、ICカード7の所持者の居場所を追跡して通信転送を行うことができる。
次に、第2の実施の形態に係る通信転送システムを図面に基づいて詳細に説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る通信転送システムの概要を示す図である。図8は、第2の実施の形態に係る通信転送システムを構成する各種装置の概要を示す図である。図9は、通信転送シナリオの1例を示す図である。図10は、ロケーションデータベース84が記憶するデータの1例を示す図である。図11は、入退室情報とシナリオコードの対応関係の1例を示す図である。図12から図14は、第2の実施の形態に係る通信転送システムの処理手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、エントランス1aには、ICカード7の認証を行うゲート装置51が設置される。利用者である社員2は、ICカード7を所持し、出社および退社の際にゲート装置51を通過する。尚、以下では、便宜上、社員2が外部から会社の建物に入る際にゲート装置51を通過することを「エントランスに入室」、社員2が会社の建物から外部へ出る際にゲート装置51を通過することを「エントランスを退室」と記載することとする。
フロアー1内には、事務室および会議室が存在する。事務室の入退室口には、ICカード7の認証を行うゲート装置52が設置される。事務室内には、リアルタイム通信の機能を有する端末54が設置される。一方、会議室の入退室口には、ICカード7の認証を行うゲート装置53が設置される。会議室内には、リアルタイム通信の機能を有する端末55が設置される。
端末54および端末55は、例えば、電話機単体、パソコン単体、または電話機とパソコンの両方で構成されたものである。電話機単体の場合、端末54はいわゆるIP電話機等であり、リアルタイム通信の機能は電話機能である。また、パソコン単体の場合、リアルタイム通信の機能はソフトウェアによって実現される電話機能、またはインスタントメッセージ機能等である。また、電話機とパソコンの両方で構成されたものである場合、リアルタイム通信の機能は電話機が有するものとする。そして、端末54および端末55には、一意のIPアドレスが割り当てられている。尚、端末54および端末55が、電話機とパソコンの両方で構成されたものである場合、電話機とパソコンのそれぞれに一意のIPアドレスが割り当てられる。この場合、端末のIPアドレスは、電話機のIPアドレスを指すものとする。
以下、利用者である社員2が標準で利用する端末のIPアドレスを「標準端末IPアドレス」と記載することとする。また、利用者である社員2が自席から移動した場合に、社員2に係る通信要求を転送する先となる端末のIPアドレスを「転送先端末IPアドレス」と記載することとする。
ゲート装置51、ゲート装置52、ゲート装置53、端末54および端末55は、通信回線10を介してサーバ56と接続される。端末54や端末55に相当する端末は、事務室内や会議室内に複数設置されていても良い。但し、複数設置されている場合であっても、それぞれの端末に対して、一意のIPアドレスが割り当てられている。
次に、図8から図11を参照し、各種装置が有する機能を説明する。
図8に示すように、ICカード7は、記憶手段15、制御手段16、入出力手段17等を有する。
記憶手段15は、ICカードリーダライタ等によって書き込まれるデータ等を記憶する。記憶手段15は、ゲート装置51等の認証に必要な認証処理用の固有情報であるIDコード14を記憶する。制御手段16は、ICカード7全体を駆動制御する。入出力手段17は、ICカードリーダ62等とデータの送受信を行う。
ゲート装置51は、制御手段61、ICカードリーダ62、認証処理手段63、送受信手段64、入退室情報送信手段65等を有する。尚、ゲート装置52およびゲート装置53も、ゲート装置51と同様の機能を有する。
制御手段61は、ゲート装置51全体を駆動制御する。ICカードリーダ62は、入室側と退室側の両方に設置され、ICカード7等とデータの送受信を行う。認証処理手段63は、ICカード7が記憶するIDコード14に基づいて認証処理を行う。送受信手段64は、通信回線10を介して、他の装置等と通信を行う。
入退室情報送信手段65は、入退室情報をサーバ56に送信する。ここで、入退室情報は、例えば、ゲート装置を一意に識別する番号、ICカード7から読み取ったIDコード14、入室日時または退室日時、入室と退室を区別するフラグ等が含まれる。
また、利用者の入退室を管理する入退室管理システムを既に導入している場合、例えば、ゲート装置51が入退室管理システムに係る入退室管理サーバに入退室情報を送信し、入退室管理システムに係る入退室管理サーバが通信転送システムにおいて必要な入退室情報のみをサーバ56に送信するようにしても良い。ここで、通信転送システムにおいて必要な入退室情報とは、社員2に係る入退室情報であり、例えば、外部の者に係る入退室情報は不要である。これによって、ゲート装置51等には何ら変更を加えず通信転送システムを導入できるとともに、通信量の増大を抑えることができる。
端末54は、制御手段71、記憶手段72、入出力手段73、送受信手段74、通信処理手段75、SIPアドレス送信手段76等を有する。制御手段71は、端末54全体を駆動制御する。記憶手段72は、制御手段71が実行するプログラムや必要なデータ等を記憶する。入出力手段73は、データの入出力を行う。社員2は、入出力手段73を介して、端末54にデータの入力ができる。送受信手段74は、通信回線10を介して、他の装置等と通信を行う。通信処理手段75は、リアルタイム通信の機能である。尚、端末55も、端末54と同様の機能を有する。
SIPアドレス送信手段76は、SIPアドレスを標準端末IPアドレスとともにサーバ56に送信する。
SIPアドレスは、例えば、入出力手段73を介して、社員2が入力しても良い。また、端末54がICカード7の読み取り手段を有する場合、ICカード7が記憶するSIPアドレスを読み取ることによって得られるものであっても良い。また、端末54がICカード7の読み取り手段を有する場合、ICカード7が記憶するIDコード14を取得し、端末54の記憶手段72が記憶するIDコード14とSIPアドレスとの対応付けを参照することによって得られるものであっても良い。また、SIPアドレス送信手段76が、SIPアドレスの代わりに、IDコード14を送信し、サーバ56の記憶手段83が記憶するIDコード14とSIPアドレスとの対応付けを参照することによって得られるものであっても良い。
また、標準端末IPアドレスは、社員2が通常使用している端末が端末54である場合、端末54を特定するIPアドレスである。但し、社員2が通常使用している端末が端末54と異なる場合、標準端末IPアドレスは、入出力手段73を介して、社員2が入力しても良い。
サーバ56は、制御手段81、送受信手段82、記憶手段83、ロケーションデータベース84、SIPアドレス登録手段85、通信セッション制御手段86、入退室情報制御手段87等を有する。制御手段81は、サーバ56全体を駆動制御する。送受信手段82は、通信回線10を介して、他の装置等と通信を行う。記憶手段83は、制御手段81が実行するプログラムや必要なデータ等を記憶する。尚、ICカード7がSIPアドレスを記憶していない場合、記憶手段83は、IDコード14とSIPアドレスとの対応付けを記憶しておく必要がある。
ロケーションデータベース84は、社員2ごとに割り当てられたSIPアドレスと対応付けられて、社員2が通常使用している端末のIPアドレスである標準端末IPアドレスを保持する。更に、ロケーションデータベース84は、通信転送シナリオおよび転送先端末IPアドレスを保持する。通信転送シナリオは、入退室情報の区分ごとに予め定められるものである。
図9に示すように、通信転送シナリオは、通信セッション制御手段86が行う通信セッションの制御の内容である。
シナリオAは、通信要求に対し、通信セッション制御手段86が、標準端末IPアドレスによって通信セッションを確立するように制御を行う。
シナリオBは、通信要求に対し、通信セッション制御手段86が、転送先端末IPアドレスによって通信セッションを確立するように制御を行う。
シナリオCは、通信要求に対し、通信セッション制御手段86が、代表端末IPアドレスによって通信セッションを確立するように制御を行う。ここで、代表端末IPアドレスは、会社の代表端末のIPアドレスである。会社の代表端末は、図7には図示していないが、例えば、会社の総合窓口を担当する者が通常使用する端末である。
シナリオDは、通信要求に対し、通信セッション制御手段86が、予め定められた自動応答用のメッセージを通信要求元に返信し、伝言処理を実行するように制御を行う。通信要求元からの伝言は、記憶手段83が通信要求先のSIPアドレスとともに記憶しておく。リアルタイム通信が電話の場合、自動応答用のメッセージおよび伝言は音声データである。また、リアルタイム通信がインスタントメッセージの場合、自動応答用のメッセージおよび伝言は文字データである。尚、自動応答用のメッセージの内容を通信要求元によって変更することも可能である。例えば、通信要求元が社内または社外のいずれかによって自動応答用のメッセージの内容を変更することができる。ここで、通信要求元が社内または社外のいずれであるかは、通信要求に含まれる通信要求元のSIPアドレスによって判断することができる。
図10に示すように、ロケーションデータベース84は、SIPアドレス、標準端末IPアドレス、シナリオコード、転送先端末IPアドレス等をデータ項目とするテーブルを有する。テーブルの主キー(=レコードを一意に識別するデータ項目)は、SIPアドレスである。SIPアドレスごとに標準端末IPアドレスとシナリオコードが必ず設定される。転送先端末IPアドレスは、図9に示す通信転送シナリオの例の中では、シナリオBが設定されたときに、値が設定される。尚、代表端末IPアドレスは、ロケーションデータベース84が有する別のテーブルに保持するものとする。
SIPアドレス登録手段85は、端末54等から受信したSIPアドレスおよび標準端末IPアドレスをロケーションデータベース84に登録する。尚、SIPアドレス送信手段76が、SIPアドレスの代わりに、IDコード14を送信する場合、SIPアドレス登録手段85は、サーバ56の記憶手段83が記憶するIDコード14とSIPアドレスとの対応付けを参照することによって、SIPアドレスを取得するようにする。
通信セッション制御手段86は、通信要求に対して、SIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベース84を検索し、検索結果に応じて通信セッションの制御を行う。特に、通信セッション制御手段86は、通信要求に対して、SIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベース84を検索し、ロケーションデータベース84に登録されている通信転送シナリオに基づいて、通信セッションの制御を行うものである。通信転送シナリオに基づく通信セッションの制御の具体的な内容は、図9の説明にて前述したとおりである。
入退室情報制御手段87は、ゲート装置51等から受信した入退室情報に応じて制御を行う。特に、入退室情報制御手段87は、入退室情報の区分ごとに予め定められた通信転送シナリオを、ロケーションデータベース84に登録するものである。更に、入退室情報制御手段87は、入退室情報の区分ごとに予め定められた実行内容を実行する。
図11に示すように、入退室情報の区分ごとにシナリオコードが予め定められている。ここで、入退室情報は、ゲート装置を一意に識別する番号、ICカード7から読み取ったIDコード14、入室日時または退室日時、入室と退室を区別するフラグ等の値によって区分される。
まず、入退室情報が「事務室に入室」の例について説明する。入退室情報制御手段87は、ゲート装置を一意に識別する番号が「ゲート装置52」、入室と退室を区別するフラグが「入室」である入退室情報を受信した場合、「事務室に入室」と判定する。そして、入退室情報制御手段87は、ロケーションデータベース84を参照し、IDコード14によって解決されるSIPアドレスに係るレコードに対し、シナリオコードが「シナリオA」の値を登録する。また、入退室情報制御手段87は、受信した入退室情報に係るSIPアドレスに対する伝言が存在するかどうか確認する。伝言は、前述したとおり、記憶手段83が、SIPアドレスとともに記憶している。伝言が存在する場合、入退室情報制御手段87は、対象のSIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベース84を検索し、検索結果の標準端末IPアドレスに係る端末である端末54との通信セッションの確立を試みる。そして、通信セッションが確立した場合、入退室情報制御手段87は、記憶手段83が記憶している伝言を送信する。
次に、入退室情報が「事務室を退室」の例について説明する。入退室情報制御手段87は、ゲート装置を一意に識別する番号が「ゲート装置52」、入室と退室を区別するフラグが「退室」である入退室情報を受信した場合、「事務室を退室」と判定する。そして、入退室情報制御手段87は、ロケーションデータベース84を参照し、IDコード14によって解決されるSIPアドレスに係るレコードに対し、シナリオコードが「シナリオD」の値を登録する。
次に、入退室情報が「会議室に入室」の例について説明する。入退室情報制御手段87は、ゲート装置を一意に識別する番号が「ゲート装置53」、入室と退室を区別するフラグが「入室」である入退室情報を受信した場合、「会議室に入室」と判定する。そして、入退室情報制御手段87は、ロケーションデータベース84を参照し、IDコード14によって解決されるSIPアドレスに係るレコードに対し、シナリオコードが「シナリオB」、転送先端末IPアドレスが「端末55のIPアドレス」の値を登録する。また、入退室情報制御手段87は、受信した入退室情報に係るSIPアドレスに対する伝言が存在するかどうか確認する。伝言は、前述したとおり、記憶手段83が、SIPアドレスとともに記憶している。伝言が存在する場合、入退室情報制御手段87は、対象のSIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベース84を検索し、検索結果の転送先端末IPアドレスに係る端末である端末55との通信セッションの確立を試みる。そして、通信セッションが確立した場合、入退室情報制御手段87は、記憶手段83が記憶している伝言を送信する。
次に、入退室情報が「会議室を退室」の例について説明する。入退室情報制御手段87は、ゲート装置を一意に識別する番号が「ゲート装置53」、入室と退室を区別するフラグが「退室」である入退室情報を受信した場合、「会議室を退室」と判定する。そして、入退室情報制御手段87は、ロケーションデータベース84を参照し、IDコード14によって解決されるSIPアドレスに係るレコードに対し、シナリオコードが「シナリオD」の値を登録するとともに、転送先端末IPアドレスの値を消去する。
次に、入退室情報が「エントランスに入室」の例について説明する。入退室情報制御手段87は、ゲート装置を一意に識別する番号が「ゲート装置51」、入室と退室を区別するフラグが「入室」である入退室情報を受信した場合、「エントランスに入室」と判定する。そして、入退室情報制御手段87は、ロケーションデータベース84を参照し、IDコード14によって解決されるSIPアドレスに係るレコードに対し、シナリオコードが「シナリオD」の値を登録する。
次に、入退室情報が「就業時間内にエントランスを退室」の例について説明する。入退室情報制御手段87は、ゲート装置を一意に識別する番号が「ゲート装置51」、退室日時が「就業時間内」、入室と退室を区別するフラグが「退室」である入退室情報を受信した場合、「就業時間内にエントランスを退室」と判定する。そして、入退室情報制御手段87は、ロケーションデータベース84を参照し、IDコード14によって解決されるSIPアドレスに係るレコードに対し、シナリオコードが「シナリオD」の値を登録する。
次に、入退室情報が「就業時間外にエントランスを退室」の例について説明する。入退室情報制御手段87は、ゲート装置を一意に識別する番号が「ゲート装置51」、退室日時が「就業時間外」、入室と退室を区別するフラグが「退室」である入退室情報を受信した場合、「就業時間外にエントランスを退室」と判定する。そして、入退室情報制御手段87は、ロケーションデータベース84を参照し、IDコード14によって解決されるSIPアドレスに係るレコードに対し、シナリオコードが「シナリオC」の値を登録する。
次に、第2の実施の形態に係る通信転送システムの処理手順を、図12から図14に示すフローチャート図に基づいて説明する。尚、端末55に係る処理手順は、端末54と同様である。また、ゲート装置52、およびゲート装置53に係る処理手順は、ゲート装置51と同様である。
図12は、端末54からサーバ56のロケーションデータベース84にSIPアドレスを登録する場合の処理手順を示す図である。尚、端末55から送信する場合も同様である。
図12に示すように、社員2が端末54の使用を開始すると、端末54の制御手段71は、SIPアドレス送信手段76によって、IDコード14を取得し(S401)、更に、SIPアドレスを取得する(S402)。
次に、端末54の制御手段71は、SIPアドレス送信手段76によって、SIPアドレスと標準端末IPアドレスをサーバ56に送信する(S403)。これに対し、サーバ56の制御手段81は、端末54から受信したSIPアドレス13および標準端末IPアドレスを基に、ロケーションデータベース84を更新する(S404)。すなわち、サーバ56の制御手段81は、SIPアドレス登録手段85によって、端末54から受信したSIPアドレスおよび標準端末IPアドレスの値をロケーションデータベース84に登録する。
図13は、サーバ56が通信要求を受信した場合の処理手順を示す図である。
図13に示すように、第三者からの通信要求を受信すると、サーバ56の制御手段81は、通信セッション制御手段86によって、通信要求から通信要求先のSIPアドレスを取得し、取得したSIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベース84を検索する(S501)。
次に、サーバ56の制御手段81は、通信セッション制御手段86によって、ロケーションデータベース84の検索結果に応じた通信セッションの制御を行う(S502)。具体的には、通信セッション制御手段86が、ロケーションデータベース84に登録されている通信転送シナリオに基づいて、通信セッションの制御を行う。
図14は、ゲート装置51からサーバ56に入退室情報を送信する場合の処理手順を示す図である。尚、ゲート装置52、ゲート装置53から送信する場合も同様である。
図14に示すように、社員2がゲート装置51のICカードリーダ9にICカード7を差し込む、またはICカード7をかざすと、ゲート装置51の制御手段61は、ICカードリーダ9を介して、ICカード7の読み取りを行い、IDコード14を取得する(S601)。
次に、ゲート装置51の制御手段61は、認証処理手段63によって、IDコード14の認証を行う(S602)。
認証処理が成功した場合(S603のYes)、S604に進む。
認証処理が失敗した場合(S603のNo)、処理を終了する。
次に、ゲート装置51の制御手段61は、入退室情報送信手段65によって、入退室情報をサーバ56に送信する(S604)。これに対し、サーバ56の制御手段81は、入退室情報制御手段87によって、入退室情報に応じた制御を行う(S605)。具体的には、入退室情報制御手段87が、受信した入退室情報の区分ごとに予め定められた通信転送シナリオを、ロケーションデータベース84に登録する。更に、入退室情報制御手段87が、入退室情報の区分ごとに予め定められた実行内容を実行する。
次に、図15から図18までを参照しながら、第2の実施の形態に係る実施例1について説明する。
図15は、実施例1における社員2等の行動内容を示す図である。
実施例1では、社員2が通常使用している端末は、事務室に設置された端末54である。社員2のSIPアドレスは、「sip:user1@abc.co.jp」である。端末54のIPアドレスは、「xxx.xxx.xxx.xx1.」である。端末55のIPアドレスは、「xxx.xxx.xxx.xx2.」である。
まず、社員2が端末54からSIPアドレスを登録する(No1)。このとき、端末54は、SIPアドレス送信手段76によって、SIPアドレスとともに、標準端末IPアドレスとして端末54のIPアドレスをサーバ56に送信する。これに対し、サーバ56は、SIPアドレス登録手段85によって、受信したSIPアドレスと標準端末IPアドレスをロケーションデータベース84に登録する。尚、シナリオコードは、「シナリオA」を登録する。
図16は、実施例1におけるNo1の行動後のロケーションデータベース84を示す図である。
図16に示すように、No1の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオA」のレコードを保持している。
次に、社員2が事務室を退室する(No2)。このとき、ゲート装置52は、入退室情報送信手段65によって、入退室情報をサーバ56に送信する。これに対し、サーバ56は、入退室情報制御手段87によって、入退室情報に応じた制御を行う。入退室情報は、「事務室を退室」であるから、図11を参照すると、対応するシナリオコードは「シナリオD」である。従って、サーバ56は、ロケーションデータベース84が保持するレコードのシナリオコードを「シナリオD」に更新する。
図17は、実施例1におけるNo2の行動後のロケーションデータベース84を示す図である。
図17に示すように、No2の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオD」のレコードを保持している。
次に、第三者が社員2に通信を要求する(No3)。このとき、サーバ56は、通信セッション制御手段86によって、ロケーションデータベース84を検索し、検索結果に応じた通信セッションの制御を行う。図17を参照すると、社員2に係るレコードのシナリオコードは「シナリオD」である。従って、サーバ56は、メッセージを通信要求元に返信し、伝言処理を実行する。通信要求元からの伝言は、サーバ56の記憶手段83が、社員2のSIPアドレスとともに記憶する。
次に、社員2が会議室に入室する(No4)。このとき、ゲート装置53は、入退室情報送信手段65によって、入退室情報をサーバ56に送信する。これに対し、サーバ56は、入退室情報制御手段87によって、入退室情報に応じた制御を行う。入退室情報は、「会議室に入室」であるから、図11を参照すると、対応するシナリオコードは「シナリオB」である。従って、サーバ56は、ロケーションデータベース84が保持するレコードのシナリオコードを「シナリオB」に更新するとともに、転送先端末IPアドレスとして、端末55のIPアドレスを登録する。また、サーバ56は、伝言確認を行う。ここで、サーバ56の記憶手段83は、社員2に対する伝言を記憶していることから、端末55との通信セッションの確立を試みる。そして、通信セッションが確立した場合、サーバ56は、伝言を送信する。これによって、社員2は、伝言の内容を把握し、迅速な対応を図ることができる。
図18は、実施例1におけるNo4の行動後のロケーションデータベース84を示す図である。
図18に示すように、No4の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオB」、転送先端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx2.」のレコードを保持している。
次に、図19から図22までを参照しながら、第2の実施の形態に係る実施例2について説明する。
図19は、実施例2における社員2等の行動内容を示す図である。
実施例2では、社員2が通常使用している端末は、事務室に設置された端末54である。社員2のSIPアドレスは、「sip:user1@abc.co.jp」である。端末54のIPアドレスは、「xxx.xxx.xxx.xx1.」である。端末55のIPアドレスは、「xxx.xxx.xxx.xx2.」である。
まず、社員2が事務室に入室する(No1)。このとき、ゲート装置52は、入退室情報送信手段65によって、入退室情報をサーバ56に送信する。これに対し、サーバ56は、入退室情報制御手段87によって、入退室情報に応じた制御を行う。入退室情報は、「事務室に入室」であるから、図11を参照すると、対応するシナリオコードは「シナリオA」である。従って、サーバ56は、ロケーションデータベース84が保持するレコードのシナリオコードを「シナリオA」に更新する。また、サーバ56は、伝言確認を行う。ここで、サーバ56の記憶手段83は、社員2に対する伝言を記憶していないことから、サーバ56は、何もしない。
図20は、実施例2におけるNo1の行動後のロケーションデータベース84を示す図である。
図20に示すように、No1の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオA」のレコードを保持している。
次に、第三者が社員2に通信を要求する(No2)。このとき、サーバ56は、通信セッション制御手段86によって、ロケーションデータベース84を検索し、検索結果に応じた通信セッションの制御を行う。図20を参照すると、社員2に係るレコードのシナリオコードは「シナリオA」である。従って、サーバ56は、標準端末IPアドレスによって通信セッションを確立する。これによって、第三者と社員2は通信を行うことができる。
次に、社員2が事務室を退室する(No3)。このとき、ゲート装置52は、入退室情報送信手段65によって、入退室情報をサーバ56に送信する。これに対し、サーバ56は、入退室情報制御手段87によって、入退室情報に応じた制御を行う。入退室情報は、「事務室を退室」であるから、図11を参照すると、シナリオコードは「シナリオD」である。従って、サーバ56は、ロケーションデータベース84が保持するレコードのシナリオコードを「シナリオD」に更新する。
図21は、実施例2におけるNo3の行動後のロケーションデータベース84を示す図である。
図21に示すように、No3の行動後では、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオD」のレコードを保持している。
次に、社員2が就業時間外にエントランスを退室する(No4)。このとき、ゲート装置51は、入退室情報送信手段65によって、入退室情報をサーバ56に送信する。これに対し、サーバ56は、入退室情報制御手段87によって、入退室情報に応じた制御を行う。入退室情報は、「就業時間外にエントランスを退室」であるから、図11を参照すると、対応するシナリオコードは「シナリオC」である。従って、サーバ56は、ロケーションデータベース84が保持するレコードのシナリオコードを「シナリオC」に更新する。
図22は、実施例2におけるNo4の行動後のロケーションデータベース84を示す図である。
図22に示すように、No4の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオC」のレコードを保持している。
次に、第三者が社員2に通信を要求する(No5)。このとき、サーバ56は、通信セッション制御手段86によって、ロケーションデータベース84を検索し、検索結果に応じた通信セッションの制御を行う。図22を参照すると、社員2に係るレコードのシナリオコードは「シナリオC」である。従って、サーバ56は、代表端末IPアドレスによって通信セッションを確立する。これによって、第三者は、退社した社員2の代わりに、総合窓口の担当者と通信を行うことができる。
以上のように、第2の実施の形態に係る通信転送システムでは、サーバが、ゲート装置から受信した入退室情報に応じて制御を行い、社員への通信要求に対して、SIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベースを検索し、検索結果に応じて通信セッションの制御を行う。これによって、社員への通信要求に対して、入退室情報に応じて最適な通信セッションの制御を行うことができる。
特に、ゲート装置から受信した入退室情報に応じて、入退室情報の区分ごとに予め定められた通信転送シナリオをロケーションデータベースに登録することで、サーバは、様々な通信転送処理を行うことができる。例えば、社員が移動した場所に設置された端末に通信を転送することができる。また、例えば、社員が退社した場合、代表端末に通信を転送することができる。また、例えば、社員が端末のない場所を移動中の場合、メッセージを通信要求元に返信し、伝言処理を実行することができる。
尚、第2の実施の形態では、サーバ56が入退室情報制御手段87を有しているが、例えば、ゲート装置51が入退室情報制御手段87の一部の機能を有するように構成しても良い。すなわち、ゲート装置51は、ICカード7の認証処理後、直接ロケーションデータベース84を更新する信号をサーバ56に送信し、サーバ56は、受信した信号に従い、ロケーションデータベース84を更新するようにしても良い。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る通信転送システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
第1の実施の形態に係る通信転送システムの概要を示す図 ロケーションデータベース12の登録情報を示す図 第1の実施の形態に係る通信転送システムに関するシステムブロック図 社員2が資料室に移動してパソコン5を使用する場合の処理手順を示す図 サーバ11が通信要求を受信した場合の処理手順を示す図 社員2がパソコン5の使用を終了する場合の処理手順を示す図 第2の実施の形態に係る通信転送システムの概要を示す図 第2の実施の形態に係る通信転送システムを構成する各種装置の概要を示す図 通信転送シナリオの1例を示す図 ロケーションデータベース84が記憶するデータの1例を示す図 入退室情報とシナリオコードの対応関係の1例を示す図 端末54からサーバ56のロケーションデータベース84にSIPアドレスを登録する場合の処理手順を示す図 サーバ56が通信要求を受信した場合の処理手順を示す図 ゲート装置51からサーバ56に入退室情報を送信する場合の処理手順を示す図 実施例1における社員2等の行動内容を示す図 実施例1におけるNo1の行動後のロケーションデータベース84を示す図 実施例1におけるNo2の行動後のロケーションデータベース84を示す図 実施例1におけるNo4の行動後のロケーションデータベース84を示す図 実施例2における社員2等の行動内容を示す図 実施例2におけるNo1の行動後のロケーションデータベース84を示す図 実施例2におけるNo3の行動後のロケーションデータベース84を示す図 実施例2におけるNo4の行動後のロケーションデータベース84を示す図 通信プロトコルの関係を示す図
符号の説明
1………フロアー
1a………エントランス
2………社員
3………第1の実施の形態において社員2が常時仕事で使用するための専用のパソコン
4………第1の実施の形態において社員2が常時仕事で使用するための専用の電話機
5………第1の実施の形態において多くの社員が共通で利用するために設置されている共同利用のためのパソコン
6………第1の実施の形態において多くの社員が共通で利用するために設置されている共同利用のための電話機
7………ICカード
8………パソコン3が備えるICカードリーダ
9………パソコン5が備えるICカードリーダ
10………通信回線
11………第1の実施の形態に係るサーバ
12………第1の実施の形態に係るロケーションデータベース
13………ICカード7の記憶手段15が記憶するSIPアドレス
14………ICカード7の記憶手段15が記憶するIDコード
27………電話機6のIPアドレス
51………エントランス1aに設置されるゲート装置
52………事務室の入退室口に設置されるゲート装置
53………会議室の入退室口に設置されるゲート装置
54………事務室内に設置される端末
55………会議室内に設置される端末
56………第2の実施の形態に係るサーバ
84………第2の実施の形態に係るロケーションデータベース

Claims (9)

  1. 利用者が所持するICカードと、リアルタイム通信の機能を有する端末と、前記利用者が利用する装置と、前記装置と通信回線を介して接続されるサーバと、から構成される通信転送システムであって、
    前記ICカードは、認証処理用の固有情報であるIDコードを記憶する手段、を備え、
    前記装置は、該装置の近くに設置されている前記端末のIPアドレスを転送先端末IPアドレスとして記憶する手段と、前記ICカードから前記IDコードを読み取る手段と、前記IDコードに基づいて認証処理を行う認証処理手段と、前記認証処理が成功した場合、前記転送先端末IPアドレス、および前記利用者ごとに割り当てられたSIPアドレスを前記サーバに送信するSIP/IPアドレス送信手段と、を備え、
    前記サーバは、前記SIPアドレスと対応付けて、前記利用者が通常使用している前記端末のIPアドレスである標準端末IPアドレスを保持するロケーションデータベースと、前記装置から受信した前記転送先端末IPアドレスを、前記SIPアドレスと関連付けて、前記ロケーションデータベースに登録する転送先端末IPアドレス登録手段と、前記ロケーションデータベースに転送先端末IPアドレスが登録されているSIPアドレス宛ての通信要求に対し、前記転送先端末IPアドレスを通信応答先として通信を転送する通信転送処理手段と、を備えることを特徴とする通信転送システム。
  2. 前記装置は、前記利用者が該装置の使用を終了した場合、前記転送先端末IPアドレスの消去信号を前記サーバに送信する転送先端末IPアドレス消去信号送信手段、を更に備え、
    前記サーバは、前記装置から前記消去信号を受信した場合、前記ロケーションデータベースに登録されている前記転送先端末IPアドレスを消去する転送先端末IPアドレス消去手段、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信転送システム。
  3. 利用者が所持するICカードと、前記ICカードの認証を行うゲート装置と、リアルタイム通信の機能を有する端末と、前記ゲート装置および前記端末と通信回線を介して接続されるサーバと、から構成される通信転送システムであって、
    前記ICカードは、認証処理用の固有情報であるIDコードを記憶する手段、を備え、
    前記ゲート装置は、前記ICカードから前記IDコードを読み取る手段と、前記IDコードに基づいて認証処理を行う認証処理手段と、前記認証処理が成功した場合、前記利用者の入退室情報を前記サーバに送信する入退室情報送信手段と、を備え、
    前記サーバは、前記利用者ごとに割り当てられたSIPアドレスと対応付けて、前記利用者が通常使用している前記端末のIPアドレスである標準端末IPアドレスを保持するロケーションデータベースと、前記ゲート装置から受信した前記入退室情報に応じて制御を行う入退室情報制御手段と、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、検索結果に応じて通信セッションの制御を行う通信セッション制御手段と、を備えることを特徴とする通信転送システム。
  4. 前記端末は、前記SIPアドレスを前記標準端末IPアドレスとともに前記サーバに送信するSIPアドレス送信手段、を更に備え、
    前記サーバは、受信した前記SIPアドレスおよび前記標準端末IPアドレスを前記ロケーションデータベースに登録するSIPアドレス登録手段、を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の通信転送システム。
  5. 前記サーバが備える前記入退室情報制御手段は、前記入退室情報の区分ごとに予め定められた通信転送シナリオを、前記ロケーションデータベースに登録するものであり、前記サーバが備える前記通信セッション制御手段は、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、前記ロケーションデータベースに登録されている前記通信転送シナリオに基づいて、通信セッションの制御を行うものであることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の通信転送システム。
  6. 利用者が所持するICカードの認証を行うゲート装置、およびリアルタイム通信の機能を有する端末と通信回線を介して接続されるサーバであって、
    前記利用者ごとに割り当てられたSIPアドレスと対応付けて、前記利用者が通常使用している前記端末のIPアドレスである標準端末IPアドレスを保持するロケーションデータベースと、
    前記ICカードの認証処理が成功した場合に、前記ゲート装置から送信される前記利用者の入退室情報に応じて制御を行う入退室情報制御手段と、
    通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、検索結果に応じて通信セッションの制御を行う通信セッション制御手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ。
  7. 前記端末から送信される前記SIPアドレスおよび前記標準端末IPアドレスを前記ロケーションデータベースに登録するSIPアドレス登録手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項6に記載のサーバ。
  8. 前記入退室情報制御手段は、前記入退室情報の区分ごとに予め定められた通信転送シナリオを、前記ロケーションデータベースに登録するものであり、前記通信セッション制御手段は、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、検索結果の前記通信転送シナリオに基づいて、通信セッションの制御を行うものであることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のサーバ。
  9. コンピュータを請求項6から請求項8までのいずれかに記載のサーバとして機能させるプログラム。
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