JP2006140694A - 情報処理装置、利用者管理システム及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、利用者管理システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者に負担をかけずに、正確な利用者状態情報を取得することができ、また、この利用者状態情報を用いることによって、利用者に負担をかけずにIP電話の転送を正確に行うことが可能な利便性の高い情報処理装置、利用者管理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】ICカード73がリーダに装着されたことを検出した場合に、ICカードに記憶されているユーザIDと、自身に割り当てられているIPアドレスとをIP電話サーバ40に送信するIP電話装置10A,10Bと、複数のIP電話装置10A,10Bから送信されるユーザID、IPアドレスを受信し、これらを関連づけて利用者状態情報として記憶し、記憶しているユーザIDが示すユーザ宛のIP電話接続要求を受信した場合に、対応するIPアドレスが示すIP電話装置10A,10BにIP電話接続要求を転送し、呼接続を行うIP電話サーバ40とを備えるIP電話システム1。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者の状態を示す利用者状態情報を取得するための情報処理装置、この情報処理装置を備え、利用者状態情報に基づいて利用者を管理する利用者管理システム、及び、この情報処理装置に実行させるプログラムに関するものである。
近年、ネットワークの普及により、企業内ネットワークを利用した、グループウェア、IP電話など、各ユーザの自席に設置されているパソコン(以下、「PC」という。)、電話機などの情報処理装置を利用し、ユーザ(利用者)が自席にいるかを示す在席情報などの利用者状態情報を確認する仕組みが利用されるようになっている。
しかし、グループウェア、IP電話などの在席情報を検出するシステムでは、相手の在席情報を確認できるが、この在席情報の更新は、席を離れるときにユーザが情報処理装置の不在の機能ボタンを押すなど、操作を行い、能動的にシステムの在席情報を更新する必要があり、ユーザに負担がかかる、在席情報の更新を忘れるという問題があった。
また、更新を忘れた場合には、在席情報が更新されず、在席情報のシステム自体の信頼性が低下するという問題があった。
一方、近年、VoIP(Voice over Internet Protocol)を利用したIP電話によって、IPネットワークを介した音声通信が行われている。IP電話とは、パケット交換のIPベースのネットワークを用いて、音声、FAX、その他関連するサービスを伝送するものであり、伝送ネットワークの一部又は全部に公衆インターネットを用いたインターネット電話を含んでいる。
IP電話装置として、音声通信用アプリケーションソフトウェアをインストールしたパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という。)も利用され、IP電話で通話しながら、インターネットに接続することも可能となっている。
このIP電話のシステムにおいては、各IP電話装置は、割り当てられているIPアドレスによって識別されている。電話の相手先が電話番号で指定された場合には、ゲートキーパなどの呼制御サーバは、入力された電話番号をIPアドレスに変換し、相手先への呼接続など、呼制御を行っていた(例えば、特許文献1参照。)。
また、保留、転送など、従来の電話網で使われてきた機能がIP電話においても利用可能になりつつある。
図12は、従来のIP電話システム1−3の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、IP電話装置10A−3,10B−3は、LAN20A、ルータ30A、IP網50などを介してIP電話サーバ40−3に接続されている。IP電話サーバ40−3は、PBX(private branch exchange)の機能などの社内で必要な電話機能をIP電話装置10A−3,10B−3に提供するIP−PBXなどのIP電話用のサーバ装置である。
社員などのユーザは、自席を離れる場合に、自分のIP電話装置10A−3にかかってくるIP電話を、会議室など、行き先に設置してある他のIP電話装置10A−3に転送するように、管理者に通知する、又は、ユーザがIP電話装置10A−3を操作して、予めIP電話サーバ40−3に設定を行い、転送の機能を利用していた。
特開2003−158553号公報
しかし、従来技術では、ユーザが予め能動的に転送先を指定しなければならず、転送先を設定する負担がユーザにかかる、転送先の設定を忘れるという問題があった。また、ユーザが、設定した転送先と異なる場所に行った場合には、転送先を再設定しなければならない、又は、自分宛の電話を受けることができないという問題があった。
本発明の課題は、利用者に負担をかけずに、正確な利用者状態情報を取得することができ、また、この利用者状態情報を用いて、利用者に負担をかけずにIP電話の転送を正確に行うことが可能な利便性の高い情報処理装置、利用者管理システム及びプログラムを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、携帯型情報記憶媒体(73)が所定の位置に置かれたこと、又は、携帯型情報記憶媒体(73)が所定の範囲内に持ち込まれたことなど、携帯型情報記憶媒体(73)が、この携帯型情報記憶媒体に記憶されている情報を読み取ることができる所定の場所へ移動してきたことを検出する検出手段(71,613)と、前記検出手段によって携帯型情報記憶媒体の所定の場所への移動が検出された場合に、この携帯型情報記憶媒体に記憶されている利用者の識別情報を読み取る利用者識別情報読み取り手段(71,613)と、前記利用者識別情報読み取り手段によって読み取られた利用者識別情報と、自身を識別するための装置識別情報とを所定のサーバ装置へ送信する送信手段(63,612)とを備える情報処理装置(10A、10B)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記検出手段によって前記携帯型情報記憶媒体の所定の場所への移動が検出された場合に、この携帯型情報記憶媒体、及び/又は、この前記携帯型情報の利用者を認証する認証手段(614)とを備えること、を特徴とする情報処理装置(10A、10B)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、前記検出手段によって所定の場所に移動してきたことを検出された携帯型情報記憶媒体が、前記所定の場所から取り去られたことを検出する取り去り検出手段(71,613)と、前記取り去り検出手段によって前記携帯型情報記憶媒体の前記所定の場所からの取り去りが検出された場合に、その旨を前記サーバ装置へ通知する通知手段(61,63)とを備えること、を特徴とする情報処理装置(10A、10B)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記送信手段は、前記利用者識別情報読み取り手段によって読み取られた利用者識別情報と、装置識別情報とを前記サーバ装置へ送信し、この利用者識別情報が示す利用者宛のIP電話接続要求を自身に転送させる指示を行い、割り当てられているIPアドレス宛のIP電話接続要求を受信し、IP電話の通信路を確立すること、を特徴とする情報処理装置(10A、10B)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の、複数の情報処理装置(10A、10B)と、サーバ装置(40、40−2)とを備える利用者管理システムであって、前記サーバ装置は、前記複数の情報処理装置の送信手段によって送信される利用者識別情報と、装置識別情報とを受信する識別情報受信手段(43)と、前記識別情報受信手段によって受信される利用者識別情報と、装置識別情報とを関連づけた利用者状態情報を記憶する利用者状態情報記憶手段(421、421−2)とを有すること、を特徴とする利用者管理システム(1、1−2)である。
請求項6の発明は、請求項5に記載の利用者管理システムにおいて、前記サーバ装置は、前記情報処理装置から利用者状態情報提供要求があった場合に、この要求に応じて前記利用者状態情報記憶手段に記憶されている利用者状態情報を前記情報処理装置に提供する利用者状態情報提供手段(41,43,S410)を有すること、を特徴とする利用者管理システム(1、1−2)である。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載の利用者管理システムにおいて、前記サーバ装置は、前記利用者情報記憶手段に記憶されている利用者識別情報が示す利用者宛のIP電話接続要求を受信した場合に、前記利用者識別情報に対応する装置識別情報が示す情報処理装置に前記IP電話接続要求を転送し、呼接続を行うこと(S440)、を特徴とする利用者管理システム(1、1−2)である。
請求項8の発明は、請求項7に記載の利用者管理システムにおいて、前記サーバ装置は、前記識別情報受信手段によって受信された利用者識別情報が示す利用者による、前記識別情報受信手段によって受信された装置識別情報が示す情報処理装置が設置されている所定の領域への入場、及び/又は、前記所定の領域からの退場を示す入退場履歴情報を取得する入退場履歴取得手段(41,43,S211)と、前記入退場履歴取得手段によって取得された入退場履歴情報に基づいて、前記情報処理装置による転送の指示が正当であるか否かを判定する第1の指示正当性判定手段(41,S212)とを有し、前記第1の指示正当性判定手段によって肯と判定された場合に、前記利用者宛のIP電話接続要求を対応する情報処理装置に転送すること(S220,S440)、を特徴とする利用者管理システム(1−2)である。
請求項9の発明は、請求項8に記載の利用者管理システムにおいて、担当する領域へ入場する利用者、及び/又は、担当する領域から退場する利用者の携帯型情報記憶媒体(73)から利用者識別情報を読み取る、複数の入退場者識別情報入力手段(90)と、前記入退場者識別情報入力手段によって入力される利用者識別情報と、この入退場者識別情報入力手段が担当する領域を識別するための領域識別情報とを関連づけ、入退場履歴として記憶する入退場履歴記憶手段(80)とを備え、前記サーバ装置の入退場履歴取得手段は、前記入退場履歴記憶手段から入退場履歴情報を取得すること、を特徴とする利用者管理システム(1−2)である。
請求項10の発明は、請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載の利用者管理システムにおいて、前記サーバ装置は、利用者ごとに、この利用者宛のIP電話接続要求の転送先となり得る情報処理装置を識別するための識別情報、及び/又は、前記IP電話接続要求の転送可能な時間を示す転送可能時間を含む転送管理情報を記憶する転送管理情報記憶手段(421)と、前記転送管理情報記憶手段に記憶されている転送管理情報に基づいて、前記情報処理装置による転送の指示が正当であるか否かを判定する第2の指示正当性判定手段(41,S212)とを有し、前記第2の指示正当性判定手段によって肯と判定された場合に、前記利用者宛のIP電話接続要求を対応する情報処理装置に転送すること(S220,S440)、を特徴とする利用者管理システム(1−2)である。
請求項11の発明は、携帯型情報記憶媒体が所定の位置に置かれたこと、又は、携帯型情報記憶媒体が所定の範囲内に持ち込まれたことなど、携帯型情報記憶媒体が、この携帯型情報記憶媒体に記憶されている情報を読み取ることができる所定の場所へ移動してきたことを検出する検出手順(S110)と、前記検出手順において携帯型情報記憶媒体の所定の場所への移動を検出した場合に、この携帯型情報記憶媒体に記憶されている利用者の識別情報を読み取る利用者識別情報読み取り手順(S130)と、前記利用者識別情報読み取り手順において読み取った利用者識別情報と、前記情報処理装置を識別するための装置識別情報とを所定のサーバ装置へ送信する送信手順(S140)とを備えるプログラムである。
請求項12の発明は、請求項11に記載のプログラムにおいて、前記検出手順において前記携帯型情報記憶媒体の所定の場所への移動を検出した場合に、この携帯型情報記憶媒体、及び/又は、この携帯型情報記憶媒体の利用者を認証する認証手順(S120)を備えること、を特徴とするプログラムである。
請求項13の発明は、請求項11又は請求項12に記載のプログラムにおいて、前記検出手順において所定の場所に移動してきたことを検出した携帯型情報記憶媒体が、前記所定の場所から取り去られたことを検出する取り去り検出手順(S610)と、前記取り去り検出手順において前記取り去りを検出した場合に、その旨を前記サーバ装置へ通知する通知手順(S620)とを備えること、を特徴とするプログラムである。
請求項14の発明は、請求項11から請求項13までのいずれか1項に記載のプログラムにおいて、前記送信手順は、前記利用者識別情報読み取り手順において読み取った利用者識別情報と、装置識別情報とを前記サーバ装置へ送信し、この利用者識別情報が示す利用者宛のIP電話接続要求を前記情報処理装置に転送させる指示を行うこと、を特徴とするプログラムである。
本発明による情報処理装置、利用者管理システム及びプログラムによれば、以下の効果を得ることが可能となる。
(1)情報処理装置が、携帯型情報記憶媒体が、この携帯型情報記憶媒体に記憶されている情報を読み取ることができる所定の場所へ移動してきたことを検出した場合に、利用者識別情報と、装置識別情報とを、所定のサーバ装置に送信することによって、利用者が、携帯している携帯型情報記憶媒体を所定の位置におくなど、所定の場所に移動し、いずれの利用者がいずれの情報処理装置を使用しているかをサーバ装置に容易に通知することが可能となる。また、サーバ装置が、複数の情報処理装置から送信された利用者状態情報を記憶することによって、複数の利用者の利用者状態情報を取得し、管理することが可能となる。
(2)情報処理装置が、携帯型情報記憶媒体に記憶されている認証情報に基づいて、携帯型情報記憶媒体、及び/又は、その利用者を認証することによって、不正利用を防止するとともに、利用者は、携帯型情報記憶媒体を所定の場所に移動するだけで、容易に正当性を証明することが可能となる。
(3)携帯型情報記憶媒体が取り出された場合にその旨をサーバ装置に通知することによって、利用者がいずれの情報処理装置を使用しているかを正確に把握することが可能となった。また、取り去り検出手段を備えることによって、利用者が携帯型情報記憶媒体を取り去った場合には、情報処理装置に対する操作を不可能とするなど、携帯型情報記憶媒体の着脱に連動した様々な設定をすることが可能となる。
(4)情報処理装置が、利用者識別情報と、装置識別情報とをサーバ装置へ送信し、IP電話接続要求の転送指示を行うことによって、利用者は、自席から移動した場合であっても、携帯型情報記憶媒体を、行き先に設置されている情報処理装置など、利用可能な情報処理装置の所定の場所に移動することによって、容易に転送の指示を行うことが可能となる。また、利用者が携帯型情報記憶媒体を所定の場所に移動することによって、転送指示を行う、つまり、利用者の指示に従って転送を行うため、利用者は、複数の情報処理装置が設置されている部屋に行った場合には、利用しやすい情報処理装置を転送先として選択することができるなど、利用者の利便性を向上することが可能となった。
(5)サーバ装置が、情報処理装置からの要求に応じて利用者状態情報を提供することによって、利用者が他の利用者の利用者状態情報を知ることができ、利便性を向上することが可能となる。
(6)サーバ装置が、利用者宛のIP電話接続要求を、利用者によって携帯型情報記憶媒体が所定の位置に置かれた情報処理装置などに転送することによって、利用者に負担をかけずにIP電話の転送を正確に行うことが可能となる。
(7)入退場履歴情報に基づいて、転送の指示が正当であると判定した場合に、指示に従ってIP電話接続要求の転送を行うことによって、情報処理装置が設置されている領域に入場している利用者宛のIP電話接続要求のみをこの情報処理装置へ転送し、入場していない者宛のIP電話接続要求を転送しないなど、転送を利用者の居場所に応じて制限し、セキュリティを向上することが可能となる。
(8)入退場履歴を記憶、管理することによって、利用者の居場所を管理するとともに、転送の指示、及び、所定の領域からの入退場に、携帯型情報記憶媒体を利用することによって、携帯型情報記憶媒体の有用性、汎用性を向上し、利用者の利便性を向上する。
(9)転送管理情報に基づいて転送の指示が正当であると判定した場合に、指示に従ってIP電話接続要求の転送を行うことによって、勤務時間外の転送を排除する、立ち入り禁止区域への転送を排除するなど、転送を利用者ごとに制限し、管理することができ、セキュリティを向上するとともに、利便性を向上することが可能となる。
本発明は、利用者に負担をかけずに、精度の高い利用者状態情報を取得し、この利用者状態情報を用いることによって、利用者に負担をかけずにIP電話の転送を正確に行うという目的を、複数の情報処理装置と、この複数の情報処理装置にIP電話サービスを提供するサーバ装置とを備えるIP電話システムであって、情報処理装置は、携帯型情報記憶媒体を着脱自在に装着する装着部と、装着部に携帯型情報記憶媒体が装着されたことを検出する装着検出部と、装着検出部によって装着が検出された場合に、携帯型情報記憶媒体に記憶されている利用者の識別情報を読み取る利用者識別情報読み取り部と、利用者識別情報読み取り部によって読み取られた利用者識別情報と、自身を識別するための装置識別情報とを所定のサーバ装置へ送信し、この利用者識別情報が示す利用者宛のIP電話接続要求を自身に転送させる指示を行う送信部とを備え、割り当てられているIPアドレス宛のIP電話接続要求を受信して、IP電話の通信路を確立し、サーバ装置は、複数の情報処理装置の送信部によって送信される利用者識別情報と、装置識別情報とを受信する識別情報受信部と、識別情報受信部によって受信される利用者識別情報と、装置識別情報とを関連づけた利用者状態情報を記憶する利用者状態情報記憶部とを有し、利用者情報記憶部に記憶されている利用者識別情報が示す利用者宛のIP電話接続要求を受信した場合に、利用者識別情報に対応する装置識別情報が示す情報処理装置にIP電話接続要求を転送し、呼接続を行うことによって実現する。
以下、図面などを参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による情報処理装置及び利用者管理システムの構成を示すブロック図である。なお、本実施例における情報処理装置は、IP電話装置10A,10Bであり、利用者管理システムは、IP電話システム1である。
また、前述した実施例と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
IP電話システム1は、企業内ネットワークなど、IP網50を介して、支社などの各拠点に設けられているLAN20A,20Bと、IP電話サーバ40とを接続したネットワークシステムである。
IP網50は、IPプロトコルに準拠した広域のネットワークである。IP網50に接続される各IP電話装置10A,10Bは、IPアドレス(グローバルIPアドレスであっても、プライベートIPアドレスであってもよい。)によって識別される。したがって、IP網を転送されるIPパケットは、そのヘッダに付されたIPアドレスに基づいて、所定の端末まで転送される。IP網50は、インターネット、IP−VAN、広域イーサネット、CATV(Cable Television)、フレームリレー網、ATM(Asynchronous Transfer Mode)網、ディジタル専用線など、IPアドレスを用いてパケット転送を行うあらゆるネットワークで実現することが可能である。
LAN20A,20Bは、企業の営業所、支社、本社などの拠点に設けられているローカルエリアネットワークである。LAN20A,20Bは、イーサネット(登録商標)などで構築することが可能である。また、FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などのLAN規格、ATMや、PPP(Point−to−Point Protocol)などの通信方式でLAN20A,20Bを構築してもよい。
ルータ30A、30Bは、IPパケットを伝送するのに適切な経路を選択し、IPパケットに付された目的のIPアドレスを有する端末まで、IPパケットを伝送する装置である。ルータ30A、30Bは、IP網50としてIP−VPNを利用する場合、IP−VPNのために必要な暗号化や復号の機能を備えていてもよい。
各LAN20A,20B内のネットワーク構成には様々なものがあり得るが、細部にこだわらなければ、本発明の構成については、各LAN20A,20Bのネットワーク構成が実質的に同じであるとみなすことが可能であるため、LAN20Aについての構成を以下説明し、LAN20Bについての説明を省略する。IP電話装置10A,10Bについても同様である。
LAN20Aは、複数のIP電話装置10Aが接続されているネットワークであって、ルータ20Aを介してIP網に接続されている。LAN20,20Bによって接続されている複数のIP電話装置10A,10Bは、いずれも共通の構成を有し、IP網50を介してIP電話による通信を行う。
図2は、本発明による情報処理装置の構成を示すブロック図である。なお、図2は、共通の構成を有するIP電話装置10A,10Bを代表して、IP電話装置10Aの構成を示している。
図2に示すように、IP電話装置10Aは、ユーザがLAN20A,20B、IP網50などを介して相手とIP電話による通話を行うための通信端末であって、PC60と、PC60に接続されているリーダ71、音声入出力装置72などとを備えている。IP電話装置10Aは、割り当てられているIPアドレス宛のIP電話接続要求を着信することによって、IP電話の通信路を確立する(後述する図6参照。)。
リーダ71は、挿入されたICカード73と通信を行い、ICカード73に記憶されている情報を読み取って入力する入力装置である。リーダ71は、ICカード73の着脱を検出し、その旨の信号をPC60へ送信する。なお、リーダ71は、ICカード73の有無を、物理的に検出しても、コマンドを定期的にICカード73へ送信し、レスポンスの有無によって検出してもよく、検出方法は、限定されない。
音声入出力装置72は、音声データを入力するマイク、データに応じて音声を出力するスピーカーを備える送受話器、ヘッドセット(マイク付きヘッドホン)などの音声入出力装置である。
ICカード73は、ICチップと、ICチップと接続されている通信インターフェイスなどとを備え(図示しない。)、ユーザによって携帯される携帯型情報記憶媒体である。ICカード73は、ユーザの名前、社員番号など、一のユーザを他のユーザから識別するためのユーザ識別情報であるユーザIDを記憶するとともに、秘密鍵など、IP電話装置10A,10Bに対してICカード73の正当性を証明するための情報を記憶し、社員証などのIDカードとしての機能を備えている。
PC60は、制御部61と、制御部61とバスなどを介して接続されている記憶部62、通信部63、キーボード、マウスなどの入力部64、ディスプレイなどの表示部65などを備えるコンピュータであって、一般的なコンピュータにIP電話ソフトウェアなどの所定のソフトウェアを搭載することによって実現することができる。
通信部63は、LAN20Aに接続するための通信インターフェイスであって、LAN20Aなどを介した他の端末との通信を実現する。
制御部61は、CPUが記憶部62に記憶されているオペレーティングシステム(以下、「OS」という。)、IP電話ソフトウェアなどのプログラムを実行することによって実現される。制御部61は、VoIP処理部611、転送指示部612、カード管理部613、認証部614などを備えている。
VoIP処理部611は、音声データのIPパケットへの変換などの音声データの処理、発信、着信の制御などを行う。
カード管理部613は、リーダ71に装着されているICカード73に対して、リーダ71を介してコマンドを送信するなど、ICカード73との通信を行い、管理する。また、カード管理部613は、リーダ71からの信号に基づいて、ICカード73が装着されたこと、ICカード73がリーダ71から取り出されたことなど、ICカード73の装着状態を検出する。
認証部614は、カード管理部613によってICカード73の装着が検出された場合に、ICカード73に記憶されている認証情報に基づいて、ICカード73の認証を行う。なお、秘密鍵などの認証情報を用いてICカード73の認証を行うことができれば、認証情報をICカード73の外部に読み出す必要もなく、認証方法は限定されない。この認証によって、ICカード73を所持するユーザがPC60を利用する正当な者であることが認証されて、PC60を使用することが可能となる。一方、ICカード73がリーダ71から取り外された場合には、PC60は、正当なユーザのICカード73が再びリーダ71に挿入されるまで、スクリーンロック状態など、ユーザが使用することができない閉塞状態となる。つまり、PC60は、デスクトップセキュリティシステムなどのセキュリティシステムの機能を備え、リーダ71からのICカード73の着脱がセキュリティのオン/オフと連動している。
転送指示部612は、カード管理部613によってICカード73の挿入が検出された場合に、このICカード73から読み取ったユーザの識別情報であるユーザIDと、IPアドレスなどのIP電話装置10A,10Bの識別情報とをIP電話サーバ40へ送信し、このユーザ宛のIP電話接続要求をこのIP電話装置10A,10Bに送信させる転送指示を行う。
記憶部52は、RAMなどの揮発性記憶装置、ハードディスクなどの不揮発性記憶装置などであって、CPUが実行するプログラム及びその処理に必要なデータを記憶している。
IP電話サーバ40は、IP電話システム1において、IP電話装置10A,10BへのIP電話接続要求の転送をおこない、内線電話の呼接続、制御、外部公衆網との呼接続、制御を行うIP−PBXの機能、また、IP電話システム1内の各IP電話装置10A,10Bを管理し、ゲートキーパ(H.323)、SIP電話サーバ(Session Initiation Protocol)などの呼制御サーバの機能を有するサーバコンピュータである。
IP電話サーバ40は、通常、ISP、企業網などのドメインごとに設けられ、ドメイン内のIP電話装置10A,10Bを管理している。IP電話サーバ40は、例えば、コンピュータに専用ソフトウェア(又はハードウェア)を実装することによって実現可能である。なお、IP電話サーバ40は、専用OSを搭載しているハードウェア型であってもよく、OSのサーバ上で呼制御や交換ソフトを実現するソフトスイッチタイプであってもよい。また、IP電話サーバ40は、自身が管理するIP電話システム1外との通信を行う場合には、他のIP電話のネットワークシステムを管理する呼制御サーバなどのサーバと通信を行う。
図3は、IP電話サーバ40の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、IP電話サーバ40は、制御部41と、制御部41に接続されている記憶部42、通信部43などを備えている。
通信部43は、IP網50を介した、IP電話システム1内のIP電話装置10A,10Bや、IP電話システム1外部の呼制御サーバなどとの通信を実現する部分である。本実施例では、端末間で送受されるIP電話接続要求はIP電話サーバ40経由で伝送され、IP電話システム1内のIP電話装置10A,10Bが発信元または着信先となるすべてのIP電話接続要求は、通信部43によって受信され、制御部41の処理を受け、この処理の内容に応じて定まる送信先へ転送されることとなる。
制御部41は、CPUなどであって、CPUが記憶部42に記憶されているOSなどのプログラムを実行することによって実現される。制御部41は、登録管理部411、呼制御部412、認証部413、翻訳部414、呼状態管理部415、履歴管理部416、輻輳制御部417などを備えている。
登録管理部411は、IP電話装置10A,10Bのユーザの個人情報など、加入者情報をIP電話DB421に登録して管理するとともに、識別子対応テーブルなどのIP電話DB421に格納されている情報を管理する(後述する図4参照。)。
呼制御部412は、発信側、着信側のそれぞれから呼制御信号を受信し、IP電話接続要求や呼び出し、応答、通話、切断のシーケンスを制御する機能であって、IP電話システム1内のIP電話装置10A,10Bの呼の中継を管理する。呼の遮断や転送などがこの呼制御部412によって実現される。呼制御部412は、必要に応じて翻訳部414と連携する。
認証部413は、なりすましやIP電話サーバ40へのDoS(Denial of Service)攻撃を防ぐため、IP電話装置10A,10Bからネットワーク資源に対するアクセスを求めるアクセス要求が出された場合に、そのアクセスを許可するか否かを決定する。
翻訳部414は、IP電話DB421の対応テーブルを参照し、IP電話接続要求の発信元が指定した着信先の電話番号に基づいて、着信先となるIP電話装置10A,10BのIPアドレスを特定する。
呼状態管理部415は、話し中や呼び出し中など、IP電話システム1の各IP電話装置10A,10B、各IP電話装置ユーザの状態を把握し、管理する。
ルーティング部416は、通話先が通話中でないことを確認し、受信した呼制御パケットなどのIP電話接続要求を着信先のIPアドレスに転送する。
履歴管理部417は、各ユーザの通話ごとの通話記録(通話の開始と終了時刻など)、通話時間、通話の混み具合の統計的な情報を記録する。
輻輳制御部418は、通話トラフィックの総量を監視し、通話が一定以上混んだ場合には、新しく発信される通話を制限する。
記憶部42は、IP電話DB421を備え、RAMなどの揮発性記憶装置、ハードディスクなどの不揮発性記憶装置などによって実現される。
図4は、IP電話DB421に格納されている情報を示す図である。
図4に示すように、IP電話DB421は、一の識別子体系における識別子と、他の識別子体系における識別子との対応関係を示す識別子対応テーブルである電話転送先リスト、ユーザ転送先リストなどを格納している。
図4(a)に示すように、電話転送先リストは、IP電話システム1外のIP電話機などから送信された、接続先のIP電話装置10A,10Bを電話番号で指定したIP電話接続要求をIP電話サーバ40が受信した場合に、参照し、接続先を特定するためのテーブルである。電話転送先リストは、各IP電話装置10A,10Bをネットワーク内で識別、特定するためのIPアドレスと、IP電話の発信側が着信側を指定するための識別子である電話番号との対応関係を示している。また、電話転送先リストには、設置場所などの各IP電話装置10A,10Bの属性情報、各IP電話装置10A,10Bが通話中であるかを示す通話状態情報などが関連づけられている。
この電話転送先リストは、IP電話装置10A,10BがIP電話ネットワーク1内に設置された場合に、IP電話装置10A,10Bから電話番号、IPアドレスなどが送信され、受信したIP電話サーバ40がIP電話DB421に格納したものである。
図4(b)に示すように、ユーザ転送先リストは、接続先をユーザIDで指定したIP電話接続要求をIP電話サーバ40が受信した場合に、接続先のIP電話装置10A,10Bを特定するためのテーブルである。ユーザ転送先リストは、ユーザIDと、このユーザが使用しているIP電話装置10A,10B(以下、「使用IP電話装置10A,10B」という。)を識別するIPアドレスとの対応関係を示している。対応するIPアドレスがないユーザIDは、そのユーザが、外出中など、IP電話装置10A,10Bを使用していないことを示している。また、ユーザ転送先リストには、各ユーザの個人情報、属性情報、通話中であるかを示す通話状態情報が関連付けられている。ユーザ転送先リストは、既にIP電話識別子対応情報が登録されているIP電話装置10A,10Bから、転送指示要求を受信した場合に登録される(後述する図5参照。)。
IP電話DB421に格納されているこれらの情報は、各ユーザがいずれの場所に設置されているIP電話装置10A,10Bを使用しているか、通話中であるかなど、ユーザの状態を示すユーザ状態情報である。つまり、図4(b)のユーザ転送先リストは、甲が、甲の机に設置されているIP電話装置を使用中であり、丙が、会議室のIP電話装置を使用し、通話中であることを示している。
また、IP電話DB421は、IP電話システム1が輻輳状態にあるか否かなどを示すネットワーク状態情報などを格納している。
図5は、本発明による情報処理装置及び利用者管理システムの動作、プログラムを示すフローチャートであって、一のユーザ(甲)が、IP電話の送信、着信に身近な一のIP電話装置10Aを利用するために行う事前処理を示している。以下、IP電話装置10AのPC60及びIP電話サーバ40の制御部61,41の処理を中心に説明する。
図5に示すように、ステップ100(以下、「ステップ」を「S」という。)において、甲は、PC60の電源をONにし、ICカード73をリーダ71に装着する。
カード管理部613は、リーダ71へのICカード73の挿入を検出し(S110)、認証部614は、相互認証などによってICカード73の認証を行う(S120)。認証した場合には、ICカード73を所持する甲がPC60を利用する正当使用者であることが認証され、PC60は、甲が利用可能な状態となる。なお、IP電話装置10Aは、甲に暗証番号を入力させ、この暗証番号と、予めICカード73内に記憶されている登録暗証番号とをPC60又はICカード73が照合し、ユーザ認証を行ってもよい。
ICカード73が正当なカードであることを認証できた場合には、カード管理部613は、甲のログイン名、電話番号など、ICカード73に記憶されている甲のユーザIDを読み取る(S130)。転送指示部612は、このユーザIDと、PC60のIPアドレスとをIP電話サーバ40へ送信し、転送指示を行う(S140)。
IP電話サーバ40は、甲のユーザIDとともに、この送信元を示すIP電話装置10AのIPアドレスを受信し(S210)、認証部413は、通信開始にあたり、通信相手のIP電話装置10Aの認証を行う(図示しない。後述する図6、図8、図10において同様。)。
登録管理部411は、IP電話DB421において、ユーザIDをキーに検索し、対応する使用IPアドレスとして、甲のPC60のIPアドレスを書き込む(S220)。IP電話サーバ40は、処理結果をIP電話装置10Aに送信し(S230)、処理を終了する(S240)。IP電話装置10Aは、この処理結果を受信し(S150)、甲に通知し(S160)、処理を終了する(S170)。
また、甲が会議室など他の場所に行った場合には、その場所に設置されているIP電話装置10Aに、ICカード73を装着し、このIP電話装置10A及びIP電話サーバ40は、同様の処理を行う。
図6は、本発明による情報処理装置及び利用者管理システムの動作、プログラムを示すフローチャートであって、一のユーザ(甲)が、他のユーザ(丁)にIP電話をかける場合に行う呼制御処理を示している。また、図7は、PC60の表示部65の表示を示す図である。以下、甲のICカード73が挿入されているIP電話装置(発信側IP電話装置)10AのCPU61、丙のICカード73が挿入されているIP電話装置(着信側IP電話装置)10BのCPU61及びIP電話サーバ40のCPU41の処理を中心に説明する。
図6に示すように、S300及びS500において、発信側IP電話装置10A及び着信側IP電話装置10Bは、事前処理(図5参照。)を行った状態にあり、発信側IP電話装置10Aは、甲のICカード73、着信側IP電話装置10Bは、丁のICカード73を装着した状態にある。
S300において、甲は、IP電話をかけるため、IP電話装置10AのPC60を操作してユーザの状態の表示を要求し(S310)、PC60は、この操作に応じて、IP電話サーバ40からユーザ状態情報を取得し(S320)、表示部65にユーザ状態表示画面を表示する(S330、図7)。
図7に示すように、ユーザ状態表示画面は、居場所、IP電話装置10A,10Bの通話状態などの各ユーザの状態を表示する。例えば、乙は、ICカード73をIP電話装置10A,10Bに装着していない状態(移動中、外出中など)であり、丙は、会議室にいて、会議室のIP電話装置10A,10Bに丙のICカード73が装着され、通話中の状態、丁は、応接室にいて、応接室に設置されているIP電話装置10Bに丁のICカード73が装着されている状態を示している。
図6に示すように、甲は、丁のアイコンをクリックするなど、IP電話の相手となる丁を指定してIP電話の発信を指示し(S340)、IP電話装置10Aは、甲からの指示に従って、発信要求者の甲のIDと、接続相手の丁のIDとを含み、丁とのIP電話の接続を要求するIP電話接続要求をIP電話サーバ40に送信する(S350)。
IP電話サーバ40は、このIP電話接続要求と、付加されている発信元を示すIPアドレスなどとを受信する(S420)。登録管理部411は、IP電話DB421を参照し、丁のIDをキーに、丁が使用しているIP電話装置10BのIPアドレスを取得し(S430)、ルーティング部416は、そのIPアドレスへ、IP電話接続要求を転送する(S440)。
丁のICカード73が装着されている着信側のIP電話装置10Bは、このIP電話接続要求を受信し(S510)、その旨を表示するなど、丁に対して呼び出しを行う(S520)。丁が入力部64を操作して応答を指示し、着信側IP電話装置10Bは、この指示に従って、応答をIP電話サーバ40へ送信する(S530)。IP電話サーバ40は、応答を、IP電話接続要求の送信元である発信側IP電話装置10Aへ転送する(S450)。
発信側IP電話装置10A及び着信側IP電話装置10Bは、通信経路を確立し、通話可能な状態となり、呼制御処理を終了する。
図8は、本発明による情報処理装置及び利用者管理システムの動作、プログラムを示すフローチャートであって、一のユーザ(甲)が、自分の席から離れるなど、IP電話装置10Aの側から離れる場合に行う処理を示している。
図8に示すように、S600において、IP電話装置10Aのリーダ71には、甲のICカード73が挿入されている。
甲は、自分の席から離れる場合に、ICカード73をリーダ71から取り出し、カード管理部613は、この取り出しを検出する(S610)。PC60は、ICカード73が取り出された旨をIP電話サーバ40に通知する(S620)。PC60は、スクリーンロック状態など、所定のICカード73がリーダ71に挿入されるまでユーザが操作できない状態となり、処理を終了する(S630)。
IP電話サーバ40は、この通知を受け(S710)、IP電話DB421の甲のIDに対応する使用IP電話装置のIPアドレスを消去し(S720)、処理を終了する(S730)。
なお、甲が、席を離れ、会議室など、他の部屋に移動した場合には、その部屋に設置されているIP電話装置10A,10Bのリーダ71に携帯している自分のICカード73を挿入し、IP電話システム1は、同様の処理を行う(図5及び図6参照。)。
このように本実施例によれば、IP電話システム1は、IP電話装置10A,10Bが、ICカード73の装着を検出した場合に、ユーザIDと、割り当てられているIPアドレスとを、IP電話サーバ40に送信し、転送指示を行うため、ユーザが携帯しているICカード73をリーダ71に装着するだけで、ユーザに負担をかけることなく、ユーザ状態情報を取得することが可能となった。また、IP電話サーバ40は、この指示に基づいてユーザ状態情報をIP電話DB421に格納し、管理するため、ユーザの所在などのユーザの状態を把握することが可能となった。更に、IP電話サーバ40は、このユーザ状態情報に従ってIP電話接続要求を転送するため、ユーザは、ICカード73をIP電話装置10A,10Bに装着することによって、このIP電話装置10A,10Bに自分宛の電話が自動的に転送されてくるため、ユーザに負担をかけず、簡単な操作で自分宛ての電話を受け取ることが可能となった。
更にまた、ユーザがICカード73をリーダに装着することによって、転送指示を行う、つまり、ユーザの指示に従って転送を行うため、ユーザは、複数のIP電話装置10A,10Bが設置されている部屋に行った場合には、利用しやすいIP電話10A,10Bを転送先として選択することができるなど、ユーザの利便性を向上することが可能となった。
また、IP電話サーバ40は、IP電話装置10A,10Bからの要求に応じてユーザ状態情報を提供するため、ユーザは、他のユーザの居場所などのユーザ状態を知ることが可能であり、IP電話をかけるタイミングを図るなど、利便性を向上することが可能となった。
更に、IP電話装置10A,10Bは、ICカード73に記憶されている認証情報に基づいて、ICカード73を認証するため、不正利用を防止するとともに、ユーザは、ICカード73をIP電話装置10A,10Bに装着するだけで、容易に正当性を証明することが可能となった。
更にまた、PC60は、リーダ71からのICカード73の着脱に応じて、ユーザが使用可能/不可能な状態への状態変更を行うとともに、その旨をIP電話サーバ40に通知するため、利用者は、ICカード73をリーダ71に装着しなければ、PC60を利用することができず、リーダ71へのICカード73の装着忘れを防止するとともに、正確なユーザ状態情報を取得することが可能となった。
また、ユーザは、ICカード73の着脱により容易にユーザ状態情報を更新することができ、利便性、確実性を向上することが可能となった。
更に、IP電話装置10A,10Bは、ユーザIDと、IPアドレスと装置識別情報とをサーバ装置へ送信し、IP電話接続要求の転送指示を行うことによって、利用者は、自席から移動した場合であっても、携帯型情報記憶媒体を、行き先に設置されている情報処理装置など、利用可能な情報処理装置に装着することによって、容易に転送の指示を行うことが可能となった。
更にまた、ICカード73は、PC60のデスクトップセキュリティの認証対象となる、社員証として機能するなど、汎用性が高いため、ユーザは、常にICカード73を自然に携帯することができ、利便性、確実性を向上することが可能となった。
図9は、本発明による情報処理装置及び利用者管理システムの構成を示すブロック図である。
図9に示すように、IP電話システム1−2は、IP電話装置10A,10B、IP電話サーバ40−2などの実施例1のIP電話システム1と略同様の構成に加え、ゲートシステム2などを備えている。
ゲートシステム2は、ゲートサーバ80と、ゲートサーバ80に接続されている複数のゲート端末90などとを備え、企業の各部屋など、所定の領域の入退場を管理するコンピュータシステムである。
複数のゲート端末90は、それぞれ、各部屋の出入口などの担当する各領域への出入口に設けられ、ICカード73との通信を行うリーダ、ゲートの鍵を制御する制御部、リーダに挿入されたICカード73の認証を行う認証部、ゲートキーパとの通信を行う通信部など(図示しない。)を備えるコンピュータである。ゲート端末90は、挿入されたICカード73を認証した場合には、ゲートの鍵を開錠するなど、所定の領域から出入りするユーザを制限する。また、ゲート端末90は、ICカード73から読み取ったユーザIDをゲートサーバ80に送信する。
ゲートサーバ80は、データベースを備えるサーバコンピュータであって、各ゲート端末90から送信されるユーザIDを受信し、このユーザIDと、入場又は退場の入退場種別、入退場時刻などとを関連づけて入退場履歴としてデータベースに記憶し、入退場者の管理を行う。また、ゲートサーバ80は、IP電話サーバ40−2から入退場履歴提供要求を受信した場合に、要求に応じてデータベースに格納されている入退場履歴をIP電話サーバ40−2に送信し、提供する。
IP電話サーバ40−2は、制御部41−2、記憶部42−2、通信部43など、実施例1のIP電話サーバ40と略同様の構成を備えている。
記憶部42−2のIP電話DB421−2は、ユーザIDに、各ユーザの転送禁止時間、転送禁止IPアドレスなど、転送を制限し、管理するための転送管理情報を関連づけて格納している。転送禁止時間は、このユーザ宛の接続要求を転送が禁止されている時間であって、例えば、このユーザが会社にいるはずのない時間帯である。転送禁止IPアドレスは、このユーザ宛の接続要求の転送先として禁止されているIPアドレスを示し、例えば、このユーザが入場禁止の部屋に設置されているIP電話装置10A,10BのIPアドレスなどである。なお、役員などのIDに対しては、これらの転送禁止時間、転送禁止IPアドレスなど、転送に制限がない特権的な設定を行うことも可能である。
制御部41−2は、実施例1の制御部41と同様の構成に加え、ゲートサーバ80から入退場履歴を取得する入退場履歴取得部、入退場履歴取得部によって取得された入退場履歴、IP電話DB421−2に格納されている転送管理情報などに基づいて、IP電話装置10A,10Bから受信した転送指示が正当なものかを判定する正当性判定部などを備えている(図示しない)。
図10は、本発明による情報処理装置及び利用者管理システムの動作、プログラムを示すフローチャートである。以下、実施例1における事前処理(図5参照。)と異なる部分について説明する。
図10に示すように、S210において、IP電話サーバ40−2は、ユーザID、送信元のIP電話装置10AのIPアドレスなどを含む転送指示をIP電話装置10Aから受信する。制御部41−2は、ゲートサーバ80に対して、IP電話装置10Aから受信したユーザIDを送信し、入場履歴の提供を要求する。ゲートサーバ80は、この要求を受け、ユーザIDに対応する入退場履歴をIP電話サーバ40−2に送信する(S211)。
制御部41−2は、IP電話DB421−2を参照し、ユーザIDに対応する転送禁止時間帯、転送禁止IPアドレスなどの転送管理情報を取得し、S210において受信した転送指示が正当なものであるかを判定する。例えば、時刻が転送禁止時間帯である場合、転送指示の送信元のIPアドレスが転送禁止IPアドレスである場合には、制御部41−2は、否と判定する(S212)。
また、制御部41−2は、ゲートサーバ80から受信した入退場履歴に基づいて、転送指示が正当なものであるかを判定する。例えば、S210において受信したIPアドレスのIP電話装置10Aが設置されている部屋への入場履歴がない場合には、制御部41−2は、否と判定する(S212)。
制御部41−2は、転送指示が正当であると判定した場合には、IP電話DB421−2に使用IP電話装置10AのIPアドレスを登録し(S220)、処理結果をIP電話装置10Aに送信し(S230)、処理を終了する(S240)。制御部41−2は、転送指示が正当でないと判定した場合には、その旨をIP電話装置10Aに送信し(S230)、処理を終了する(S240)。
このように、本実施例によれば、実施例1と同様の効果に加え、IP電話システム1−2は、ユーザの居場所を管理することが可能となるとともに、転送の指示、及び、部屋の入退場に、ICカード73を利用するため、携帯型情報記憶媒体の有用性、汎用性を向上し、利用者の利便性を向上することが可能となった。
また、IP電話サーバ40−2は、入退場履歴に基づいて転送の指示が正当であると判定した場合に、指示に従ってIP電話接続要求の転送を行うため、IP電話装置10A,10Bが設置してある部屋に入室しているユーザ宛のIP電話接続要求のみをこのIP電話装置10A,10Bに転送し、他の人につられて入室したユーザ宛のIP電話接続要求の転送を行わないなど、セキュリティを向上することが可能となった。
更に、IP電話システム1−2は、転送管理情報に基づいて転送の指示が正当であると判定した場合に、指示に従ってIP電話接続要求の転送を行うことによって、勤務時間外の転送を排除する、立ち入り禁止区域への転送を排除するなど、転送をユーザごとに制限し、管理することができ、セキュリティを向上するとともに、利便性を向上することが可能となった。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。例えば、各実施例において、IP電話サーバ40,40−2は、ユーザ転送先リストとして、転送指示が与えられていない場合の連絡先をユーザごとに記憶していてもよい。例えば、IP電話サーバ40,40−2は、携帯電話の電話番号を連絡先として記憶し、PC60は、ユーザ状態表示画面(図7参照。)において、ユーザの状態を外出中/移動中として、携帯電話に電話をかける旨(携帯電話のアイコンなど)を表示してもよい。このユーザが通話相手として選択された場合には、IP電話サーバ40,40−2は、ゲートウェイ、一般電話網を介してこの携帯電話に接続要求を転送する。また、IP電話サーバ40,40−2は、甲が甲の机に設置してある個人用のIP電話装置10Aを、転送指示が与えられていない場合の連絡先として記憶していてもよい。
転送指示が与えられていない場合の連絡先をIP電話サーバ40,40−2が記憶しておくことによって、一層ユーザの利便性を向上することが可能となる。また、携帯電話に転送する設定としておくことによって、利用者の利便性をより向上することが可能となる。なお、携帯電話をIP電話装置10A,10Bとして使用してもよい。
甲は、IP電話のユーザを指定して電話をかけるが(図7参照。)、IP電話装置10Bを指定して電話をかけてもよい。例えば、PC60は、IP電話サーバ40,40−2と通信を行い、図11に示すように、IP電話装置状態情報を取得して表示し、ユーザによる接続先IP電話装置10Bの指定に従って、このIP電話装置10AのID(IPアドレスなど)を含む接続要求をIP電話サーバ40,40−2へ送信する。IP電話サーバ40,40−2は、この接続要求を着信側IP電話装置10Bへ転送する。
IP電話システム1,1−2は、発信側IP電話装置10Aがユーザの名前、社員番号などのユーザIDで、IP電話の接続先を指定しているが、ユーザIDは、これに限定されず、例えば、電話番号であってもよい。この場合には、IP電話サーバ40,40−2は、ユーザ転送先リストとして、ユーザIDとなる電話番号に、使用IP電話装置のIPアドレスを対応させて記憶することとなる。発信側IP電話装置10Aが、電話番号でユーザIDを指定することができることとなり、番号入力キーが主な入力装置となるハードフォン(従来の電話機、IP電話機)であっても、容易に相手を指定することが可能となる。
IP電話システム1,1−2は、呼制御サーバ、IP−PBXの機能を有するIP電話サーバ40,40−2を備えているが、機能毎に複数のサーバを備えていてもよく、IP電話装置10A,10Bへの接続要求の転送を管理することができれば、どのような構成によってIP電話サーバ40,40−2の機能を実現するかは限定されない。従って、呼制御サーバ、IP−PBXなどの機能を有するIP電話サーバ40,40−2がIP電話DB421,421−2を備えているが、DNSサーバなど、他のサーバがIP電話DB421,421−2を備えていてもよい。
また、IP電話システム1−2が、ゲートサーバ2の機能を備えていてもよい。
IP電話システム1,1−2が準拠する呼制御プロトコルは、SIP(IETF)、H.323(ITU−T)などのいずれであってもよい。IP電話サーバ40,40−2など、IP電話装置10A,10Bへの呼接続を媒介する装置を設置することができれば、準拠する呼制御プロトコルは限定されない。
IP電話システム1,1−2は、情報処理装置として、いわゆるソフトフォンであるIP電話装置10A,10Bを例示しているが、これに限定されない。例えば、アナログ音声信号のやり取りを行う従来型の電話機に接続されるVoIPアダプタであってもよく、携帯電話機、IP電話機であってもよい。
IP電話装置10A,10Bは、リーダ71を備えているが、リーダ71に装着可能なICカード73は、1枚に限定されず、複数枚装着可能であってもよい。同様に、IP電話装置10A,10Bは、PC60に接続されている複数のリーダ71を備えていてもよい。例えば、複数のユーザが会議室に設置されているIP電話装置10A,10BにそれぞれのICカード73を挿入することによって、このIP電話装置10A,10Bを複数のユーザ宛の接続要求の転送先として指定することが可能となる。
ICカード73がリーダ71に装着されている期間中、ユーザがIP電話装置10A,10Bを使用可能な状態となるが、IP電話装置10A,10Bは、ICカード73の装着を一旦検出したら、その後に、ICカード73の取り外しを検出しても、その旨をIP電話サーバ40,40−2に伝えなくてもよい。IP電話サーバ40,40−2が新たな転送指示を受けるまで、転送指示があったIP電話サーバ10A,10Bに接続要求を転送し続ける。IP電話装置10A,10BにICカード73を一枚だけしか装着できない場合であっても、このIP電話装置10A,10Bに複数のユーザ宛の接続要求を転送することが可能となる。また、ICカード73の取り忘れを防止するなど、ユーザの利便性を向上することが可能となる。
携帯型情報記憶媒体として、ICカード73を例示したが、これに限定されず、ユーザIDをリーダ71が読み取り可能なように記憶し、所望のセキュリティを保持することができれば、他の携帯型情報記憶媒体であってもよい。携帯型情報記憶媒体とは、SIMカード、UIMカードなどの他のICカード、ICタグ、ICカード機能を備える携帯電話機、バーコードを備えるカードなど、所定の装置が読み出し可能なように情報を記憶する携帯型の記憶媒体である。
また、ICカード73及びリーダ71間の通信における通信方式は、限定されず、接触式、非接触式など、いずれであってもよい。
更に、IP電話装置10Aは、リーダ10Aに挿入されたICカード73を検出し、ユーザIDを読み取っているが、ICカード73及びリーダ71が非接触通信を行う場合には、ICカード73がリーダ71の所定の場所に置かれたこと、リーダ71に翳されたことなど、リーダ71の通信可能範囲内にICカード73が持ち込まれたことを検出してもよい。リーダ71と通信可能な所定の場所にICカード73が移動してきたことを検出することができればよい。
同様に、IP電話装置10Aは、リーダ71の通信可能な所定の場所からICカード73が取り去られたことを検出することができればよい。
情報処理装置及び利用者管理システムの構成を示すブロック図である。(実施例1) 情報処理装置の構成を示すブロック図である。(実施例1) IP電話サーバ40の構成を示すブロック図である。(実施例1) IP電話DB421に格納されている情報を示す図である。(実施例1) 情報処理装置及び利用者管理システムの動作、プログラムを示すフローチャートである。(実施例1) 情報処理装置及び利用者管理システムの動作、プログラムを示すフローチャートである。(実施例1) PC60の表示部65の表示を示す図である。(実施例1) 情報処理装置及び利用者管理システムの動作、プログラムを示すフローチャートである。(実施例1) 情報処理装置及び利用者管理システムの構成を示すブロック図である。(実施例2) 情報処理装置及び利用者管理システムの動作、プログラムを示すフローチャートである。(実施例2) PC60の表示部65の表示を示す図である。(変形例) IP電話システムの構成を示すブロック図である。(従来例)
符号の説明
1,1−2,1−3 IP電話システム
2 ゲートシステム
10A,10B,10A−3,10B−3 IP電話装置
20A,20B LAN
30A,30B ルータ
40,40−2,40−3 IP電話サーバ
41 制御部
42 記憶部
43 通信部
50 IP網
60 PC
61 制御部
62 記憶部
63 通信部
64 入力部
65 表示部
71 リーダ
72 音声入出力部
73 ICカード
80 ゲートサーバ
90 ゲート端末

Claims (14)

  1. 携帯型情報記憶媒体が所定の位置に置かれたこと、又は、携帯型情報記憶媒体が所定の範囲内に持ち込まれたことなど、携帯型情報記憶媒体が、この携帯型情報記憶媒体に記憶されている情報を読み取ることができる所定の場所へ移動してきたことを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって携帯型情報記憶媒体の所定の場所への移動が検出された場合に、この携帯型情報記憶媒体に記憶されている利用者の識別情報を読み取る利用者識別情報読み取り手段と、
    前記利用者識別情報読み取り手段によって読み取られた利用者識別情報と、自身を識別するための装置識別情報とを所定のサーバ装置へ送信する送信手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    前記検出手段によって前記携帯型情報記憶媒体の所定の場所への移動が検出された場合に、この携帯型情報記憶媒体、及び/又は、この携帯型情報記憶媒体の利用者を認証する認証手段とを備えること、
    を特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記検出手段によって所定の場所に移動してきたことを検出された携帯型情報記憶媒体が、前記所定の場所から取り去られたことを検出する取り去り検出手段と、
    前記取り去り検出手段によって前記携帯型情報記憶媒体の前記所定の場所からの取り去りが検出された場合に、その旨を前記サーバ装置へ通知する通知手段とを備えること、
    を特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の情報処理装置において、
    前記送信手段は、前記利用者識別情報読み取り手段によって読み取られた利用者識別情報と、装置識別情報とを前記サーバ装置へ送信し、この利用者識別情報が示す利用者宛のIP電話接続要求を自身に転送させる指示を行い、
    割り当てられているIPアドレス宛のIP電話接続要求を受信し、IP電話の通信路を確立すること、
    を特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の、複数の情報処理装置と、
    サーバ装置とを備える利用者管理システムであって、
    前記サーバ装置は、前記複数の情報処理装置の送信手段によって送信される利用者識別情報と、装置識別情報とを受信する識別情報受信手段と、前記識別情報受信手段によって受信される利用者識別情報と、装置識別情報とを関連づけた利用者状態情報を記憶する利用者状態情報記憶手段とを有すること、
    を特徴とする利用者管理システム。
  6. 請求項5に記載の利用者管理システムにおいて、
    前記サーバ装置は、前記情報処理装置から利用者状態情報提供要求があった場合に、この要求に応じて前記利用者状態情報記憶手段に記憶されている利用者状態情報を前記情報処理装置に提供する利用者状態情報提供手段を有すること、
    を特徴とする利用者管理システム。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の利用者管理システムにおいて、
    前記サーバ装置は、前記利用者情報記憶手段に記憶されている利用者識別情報が示す利用者宛のIP電話接続要求を受信した場合に、前記利用者識別情報に対応する装置識別情報が示す情報処理装置に前記IP電話接続要求を転送し、呼接続を行うこと、
    を特徴とする利用者管理システム。
  8. 請求項7に記載の利用者管理システムにおいて、
    前記サーバ装置は、前記識別情報受信手段によって受信された利用者識別情報が示す利用者による、前記識別情報受信手段によって受信された装置識別情報が示す情報処理装置が設置されている所定の領域への入場、及び/又は、前記所定の領域からの退場を示す入退場履歴情報を取得する入退場履歴取得手段と、前記入退場履歴取得手段によって取得された入退場履歴情報に基づいて、前記情報処理装置による転送の指示が正当であるか否かを判定する第1の指示正当性判定手段とを有し、前記第1の指示正当性判定手段によって肯と判定された場合に、前記利用者宛のIP電話接続要求を対応する情報処理装置に転送すること、
    を特徴とする利用者管理システム。
  9. 請求項8に記載の利用者管理システムにおいて、
    担当する領域へ入場する利用者、及び/又は、担当する領域から退場する利用者の携帯型情報記憶媒体から利用者識別情報を読み取る、複数の入退場者識別情報入力手段と、
    前記入退場者識別情報入力手段によって入力される利用者識別情報と、この入退場者識別情報入力手段が担当する領域を識別するための領域識別情報とを関連づけ、入退場履歴として記憶する入退場履歴記憶手段とを備え、
    前記サーバ装置の入退場履歴取得手段は、前記入退場履歴記憶手段から入退場履歴情報を取得すること、
    を特徴とする利用者管理システム。
  10. 請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載の利用者管理システムにおいて、
    前記サーバ装置は、利用者ごとに、この利用者宛のIP電話接続要求の転送先となり得る情報処理装置を識別するための識別情報、及び/又は、前記IP電話接続要求の転送可能な時間を示す転送可能時間を含む転送管理情報を記憶する転送管理情報記憶手段と、前記転送管理情報記憶手段に記憶されている転送管理情報に基づいて、前記情報処理装置による転送の指示が正当であるか否かを判定する第2の指示正当性判定手段とを有し、前記第2の指示正当性判定手段によって肯と判定された場合に、前記利用者宛のIP電話接続要求を対応する情報処理装置に転送すること、
    を特徴とする利用者管理システム。
  11. 携帯型情報記憶媒体が所定の位置に置かれたこと、又は、携帯型情報記憶媒体が所定の範囲内に持ち込まれたことなど、携帯型情報記憶媒体が、この携帯型情報記憶媒体に記憶されている情報を読み取ることができる所定の場所へ移動してきたことを検出する検出手順と、
    前記検出手順において携帯型情報記憶媒体の所定の場所への移動を検出した場合に、この携帯型情報記憶媒体に記憶されている利用者の識別情報を読み取る利用者識別情報読み取り手順と、
    前記利用者識別情報読み取り手順において読み取った利用者識別情報と、前記情報処理装置を識別するための装置識別情報とを所定のサーバ装置へ送信する送信手順と
    を備えるプログラム。
  12. 請求項11に記載のプログラムにおいて、
    前記検出手順において前記携帯型情報記憶媒体の所定の場所への移動を検出した場合に、この携帯型情報記憶媒体、及び/又は、この携帯型情報記憶媒体の利用者を認証する認証手順を備えること、
    を特徴とするプログラム。
  13. 請求項11又は請求項12に記載のプログラムにおいて、
    前記検出手順において所定の場所に移動してきたことを検出した携帯型情報記憶媒体が、前記所定の場所から取り去られたことを検出する取り去り検出手順と、
    前記取り去り検出手順において前記携帯型情報記憶媒体の前記所定の場所からの取り去りを検出した場合に、その旨を前記サーバ装置へ通知する通知手順とを備えること、
    を特徴とするプログラム。
  14. 請求項11から請求項13までのいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
    前記送信手順は、前記利用者識別情報読み取り手順において読み取った利用者識別情報と、装置識別情報とを前記サーバ装置へ送信し、この利用者識別情報が示す利用者宛のIP電話接続要求を前記情報処理装置に転送させる指示を行うこと、
    を特徴とするプログラム。

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