JP2004193984A - 通信システム、通信方法、サーバ、通信端末、プログラム、並びに、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】IPネットワーク上の通信端末と公衆網上の通信端末との間で通信を行う通信システムにおいて、公衆網上の通信端末からIPネットワーク上の通信端末の指定方法の問題点を解決する。
【解決手段】IPネットワーク上の通信端末Aと、公衆網上の通信端末Bと、前記IPネットワークと前記公衆網との間に配置され、前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、両側発信サーバとを備え、前記両側発信サーバは、前記通信端末A、あるいは前記通信端末Bからの発信要求を受け付ける第1の手段と、前記通信端末A、および前記ゲートウェイを介して前記通信端末Bに発信する第2の手段と、前記通信端末Aと通信端末Bとを接続した後に、それぞれの端末から送信されるデータをお互いに転送する第3手段とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】IPネットワーク上の通信端末Aと、公衆網上の通信端末Bと、前記IPネットワークと前記公衆網との間に配置され、前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、両側発信サーバとを備え、前記両側発信サーバは、前記通信端末A、あるいは前記通信端末Bからの発信要求を受け付ける第1の手段と、前記通信端末A、および前記ゲートウェイを介して前記通信端末Bに発信する第2の手段と、前記通信端末Aと通信端末Bとを接続した後に、それぞれの端末から送信されるデータをお互いに転送する第3手段とを有する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システム、通信方法、サーバ、通信端末、プログラム、並びに、記録媒体に係わり、特に、帯域保証型および帯域非保証型のネットワークに接続された、PC(Personal Computer)端末と映像付携帯端末の間で行われる、リアルタイム双方向通信サービスの提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、IPネットワーク上での映像、音声などの双方向通信系サービスでの相手のIPアドレスを直接指定して通信を行っていた。
IPアドレスは、固定IPアドレスとして使用することは少なく、ほとんどの場合、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)などでサービスを使用する度ごとに毎回異なったIPアドレスとなる。
DHCPは、各クライアントの起動時に動的にIPアドレスを割り当て、終了時にIPアドレスを回収するプロトコルである。
このため、DHCPを利用した場合、各PC端末にはサービスを利用する度ごとに毎回異なったIPアドレスが割り当てられることになる。
このような場合、IPネットワーク上のPC端末は、例えば、プレゼンスサーバと呼ばれるサーバにログインし、このサーバに対してIPアドレスを通知する。携帯端末側は、このプレゼンスサーバから、PC端末のIPアドレスを含むプレゼンス情報を得ることにより、ログイン中のPC端末に対して発信(発呼)を行うことが可能となる。
【0003】
同じ相手と通信するのに、毎回異なるアドレスを指定するのは、使いづらいため、ユーザ一人にユニークな名前をつけ、その名前と、IPアドレスを管理するサーバを用意し、接続する際に、そのサーバに間い合わせることで、接続相手先のアドレスを解決する。
例えば、ITU-T H.323では、ゲートキーパにアドレス解決機能を持たせ、ユーザは、相手のアカウントを指定することで、接続を可能としている。
また、このサーバヘの登録時に認証機能を持たせることで、特定のユーザだけのサービス提供が可能となる。
IPネットワーク以外の公衆網、他の通信網との接続については、プロトコル変換用のゲートウェイが必要となる。
ITU-T H.323と電話網とをつなぐゲートウェイは市販されており、また、マイクロソフト社のWindowsMessengerサービス等で行っていたが、IPネットワークから電話網への一方向の接続サービスである。
市販のゲートウェイは、電話網等の公衆網からIPネットワークヘの接続の機能を持っているにもかかわらず、一般ユーザ向けにサービスが提供されない理由として、いくつか考えられる。
【0004】
第一の理由として、ゲートウェイを経由したIPネットワーク端末の選択方法が挙げられる。
公衆網等に接続されている端末が、ゲートウェイを経由で、IPアドレスを指定する方法としてDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号、着番号(ダイヤルイン)、着サブアドレスなどがある。
DTMF信号を利用した方法では、ゲートウェイが接続されている電話番号に接続し、ゲートウェイが一旦応答した後、IPネットワーク内の端末を指定する番号をDTMF信号で送信し、それを受信したゲートウェイが、IPネットワーク内の端末に接続する。
着番号(ダイヤルイン)を利用した方法では、IPネットワーク内の端末と着番号(ダイヤルイン)が1対1に対応しており、ゲートウェイは、着信時に取得する着番号(ダイヤルイン)を元に、対応するIPネットワーク内の端末に接続する。着サブアドレスは、着番号(ダイヤルイン)と同様である。
DTMF信号は、端末によっては、送信機能がないものがある。着番号(ダイヤルイン)は、IPネットワーク上の端末数分だけ、必要となり、費用的な問題がある。着サブアドレスについては、端末およびネットワークで指定できない場合がある。
【0005】
第二の理由として、利用ユーザの特定の問題がある。
ゲートウェイで発信元を識別する情報として、発信者番号があるが、ゲートウェイの容量の問題があり、番号の数がある程度限定される。
また、発信者番号を利用した場合、発信者番号が通知されることが必須条件となり、発信者番号を通知しない場合利用できない。
課金サービスを考えた場合、認証として、利用者を特定できない場合もあり、発信者番号だけでは十分ではない。
一方、従来、インターネット上のサーバを利用することにより携帯電話において相手のプレゼンス情報を表示する技術やサーバが特定の端末に対して発信(発呼)を行い多地点間でテレビ会議を行う技術はあったが、不特定多数のユーザの中から特定ユーザにサービスを提供でき、かつ、不正利用を防止できる、携帯電話側からPC端末に対して発信(発呼)可能なシステムの具体的構成については開示されていなかった(非特許文献1、非特許文献2参照)。
【0006】
なお、本願発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
【非特許文献1】
株式会杜 富士通研究所、“携帯電話における思いやりコミュニケーションを可能とするサービスを開発 〜携帯電話向けインスタントメッセージサービスの開発〜”、[online]、平成12年11月30日、
株式会杜富士通研究所、
URL:http://www.1abs.fujitsu.com/News/2000/Nov/30.html
【非特許文献2】
株式会社 エヌ・ティ・ティエムイー、“IPネットワーク用(H.323)多地点テレビ会議制御システム Encounter3000シリーズ”、
[online]、株式会社 エヌ・ティ・ティエムイー、
URL:http://nttiivs.ntt-me.co.jp/mmcs/tvmt/e3k1.htm
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、IPネットワーク上の通信端未と他の通信網の通信端未、特に、携帯電話端末とIPネットワーク上にある通信端末(PC端末)との通信を既存のゲートウェイを用いてシステム構築し、双方向サービスを提供する。
前述したとおり、ゲートウェイを経由したIPネットワーク端末の選択方法に課題があり、特に、現在市販されている3GPP 324M規格の携帯電話端末では、映像、音声通話中のDTMF信号の送信ができず、また、着サブアドレスを指定することもできない。
ゲートウェイは、不特定の通信端末(PC端末、携帯端末等)から発信要求され、不正利用されることが考えられる。
課金においては、一般的には、IPネットワークは従量課金をしていない場合が多く、回線交換網の多くは従量課金を行っている。そのため、携帯電話から発信し、IPネットワーク上のPC端末が応答しない場合や、サービスが成り立たない状況でも通信料が発生するという問題がある。
【0008】
これを解決するために、IPネットワーク上にある端末および他の通信網の端末から発信する際のどちらにおいても、ゲートウェイから他の通信網への発信の接続形態をとることを考え、接続要求を受け付ける機能、接続要求から、IPネットワーク上の端末とゲートウェイの両方へ発信する機能を持つサーバとゲートウェイを用いる。
両方へ発信する機能を持つサーバを用いた場合、端末において、通常の通信と異なるため、端末間の通信確立が認識できない問題がある。
また、発信要求であるにもかかわらず、実際の接続形態がサーバからの着信という動作になるため、通常の通信とユーザインタフェースが異なる。
また、着信で接続されるため、端末での応答処理も必要となり実際の接続より時間がかかるという問題がある。
【0009】
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、IPネットワーク上の通信端末と公衆網上の通信端末との間で通信を行う通信システムおよび通信方法において、公衆網上の通信端末からIPネットワーク上の通信端末の指定方法の問題点を解決することが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、IPネットワーク上の通信端末と公衆網上の通信端末との間で通信を行う通信システムおよび通信方法において、通信端末間での通信が確立しない場合の通信料の発生を抑えることが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、IPネットワーク上の通信端末と公衆網上の通信端末との間で通信を行う通信システムおよび通信方法において、ユーザに対して、通信相手の通信端末との間で通信が確立したことを通知することが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前述の通信システムに適用されるサーバ、通信端末を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前述の通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、および当該プログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
前述の目的を達成するため、本発明では、IPネットワーク上の通信端末Aと、公衆網上の通信端末Bと、前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、発信受付処理サーバと、両側発信サーバとで通信システムを構成する。
本発明では、通信端末A、あるいは、通信端末Bのどちらの発信要求に対しても、必ず両側発信サーバからそれぞれの通信端末に発信する。
よって、ゲートウェイは、IPネットワークから公衆網への一方向の発信となり、公衆網からIPネットワーク上の端末の指定方法の問題は回避できる。
また、ゲートウェイは、サーバ以外の接続はなく、両側発信サーバからの通信要求に対してのみ応答すればよいので、ゲートウェイが不正利用されることを防止することができる。
なお、本発明において、発信受付処理サーバと両側発信サーバとは、1台のサーバで構成することも可能である。
【0011】
また、本発明では、両側発信サーバにおいて、同時に通信端末Aおよび通信端末Bの両側に同時に発信するのではなく、片方ずつ通信可能性を確認しながら、接続する。
これにより、通信端末間で通信が確立しない場合に、公衆網接続による通信料の発生を抑えることができる。
本発明において、通信端末から発信要求をした場合、通信端末と両側発信サーバ間の通信が確立してからにおいても、通信相手端末との通信が確立していない状況であり、ユーザがどの時点で相手端末と通信が確立したのかを認識する必要がある。
このため、本発明では、通信端末に、通信端末間において通信が確立したことを確認する確認手段を持たせ、ユーザに対して、通信相手の通信端末と通信が確立したことを通知する。
【0012】
また、通信端末から発信要求をした場合でも、通信処理的には、両側発信サーバから着信するため、通信端末のユーザに着信を意識させると、自分が発信した着信か、それ以外からの着信か混乱が生じることが予想される。
そのため、本発明では、通信端末に、通信端末から発信要求をした場合、通信相手の通信端末との通信が確立するまで、ユーザにあたかも発信しているように表示する手段を持たせる。
即ち、通信端末は、発信受付処理サーバ(あるいは、両側発信サーバ)に、発信要求を出したタイミングで、例えば、通信端末のディスプレイ上に、「接続中」のメッセージを表示する。
また、この「接続中」のメッセージを消すタイミングとして、前述の手段を用いる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
また、以下の実施の形態では、IPネットワーク上の通信端末をPC端末、公衆網側の端末を3GPP規格の3G-324Mの映像、音声通信用端末とし、その相互間の通信について説明する。
PC端末には、サーバとの通信機能および映像、音声用通信機能を持つソフトウェアが備えられているものとする。
本発明のサービス概要を図1に示す。
図1に示すサービスは、PC端末1と、携帯端末(3G-324M方式対応携帯端末)2との間で、映像・音声の1対1双方向リアルタイム通信を提供するテレビ電話サービスである。
3G-324M方式対応携帯端末2と、PC端末1は、帯域保障型であるISDN網(回線交換網)と、帯域非保障型のIPネットワークを、ゲートウェイ(以下、GWという)5を介して接続される。
【0014】
[実施の形態1]
図2は、本発明の実施の形態1の通信システムの概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態の通信システムは、PC端末1と、携帯端末2と、PC端末1、または携帯端末2からの接続要求を受付、両側発信サーバに発信指示を行う発信受付処理サーバ4と、発信受付処理サーバ4からの発信指示に基づきPC端末1と携帯端末2に発信し、端末間の通信を確立する両側発信サーバ3と、回線交換網(帯域保証型の通信網)からのデータとIPネットワーク(帯域非保証型の通信網)からのデータを相互に変換するGW5とから構成される。ここで、発信受付処理サーバ4、および両側発信サーバ3は、IPネットワーク上に配置される。
なお、以下の説明では、発信受付処理サーバ4、両側発信サーバ3は2台のサーバで本サービスを提供するが、それぞれの機能を1台のサーバに集約することもできる。
【0015】
以下、本発明の通信方法について説明する。
初めに、PC端末1から携帯端末2への通信を行う際の手順について説明する。
PC端末1から、発信受付処理サーバ4ヘ、携帯端末2への接続を要求する(図2に示す矢印(1))。
発信受付処理サーバ4は、PC端末1からの要求を元に、両側発信サーバ3に対し、PC端末1と携帯端末2への接続を行うように指示する(図2に示す矢印(2))。
両側発信サーバ3は、発信受付処理サーバ4の指示により、PC端末1と携帯端末2に接続を行う(図2に示す矢印(3))。
その際、携帯端末2へは直接接続できないため、GW5に対して、携帯端末2の接続要求を行い、GW5は、両側発信サーバ3の指示により、携帯端末2へ接続する。
両側発信サーバ3は、PC端末1から送信された映像、音声のデータをGW5を経由して携帯端末2へ、あるいは、GW5を経由して携帯端末2から送信された映像、音声データをPC端末1へ、それぞれ転送することで、PC端末1と携帯端末2間の映像、音声通信を実現する。
【0016】
次に、携帯端末2からPC端末1への通信を行う際の手順について説明する。
ここでは、携帯端末2にインターネット接続機能があるとして説明する。
携帯端末2のインターネット接続機能を用いて、発信受付処理サーバ4ヘ接続し、PC端末1への接続を要求する(図2に示す矢印(4))。
発信受付処理サーバ4は、携帯端末2からの要求を元に、両側発信サーバ3に対して、PC端末1と携帯端末2への接続を行うように指示する(図2に示す矢印(2))。
以下、PC端末1からの携帯端末2への接続と同様にして、両側発信サーバ3が、PC端末1から送信された映像、音声のデータをGW5を経由して携帯端末2へ、あるいは、GW5を経由して携帯端末2から送信された映像、音声データをPC端末1へ、それぞれ転送することで、PC端末1と携帯端末2間の映像、音声通信を実現する。
なお、前述の説明では、携帯端末2にインターネット接続機能があることとして説明したが、発信受付処理サーバ4ヘの接続方法は、通常の電話接続をして、接続要求の情報をDTMF信号等で送信しても構わない。
前述したように、接続要求情報を発信受付処理サーバ4に伝えることができれば手段は問わない。
【0017】
PC端末1のIPアドレス、携帯端末2の電話番号については、各端末からの接続要求時にサーバに指示することが可能であるが、事前に発信受付処理サーバ4に登録してあって構わない。
また、最近インターネット上でのコミュニケーション用サーバとして利用されているプレゼンスサーバと連携してアドレス解決を行うことも可能である。
プレゼンスサーバとは、各ユーザの状態を管理するサーバで、例えば、各ユーザのオンライン(このサーバにログインしている)/オフライン(ログインしていない)状態や、コミュニケーション手段の状態等の付加情報を管理している。
このサーバに各ユーザのコミュニケーション用のIPアドレスを管理させれば、コミュニケーション手段のアドレス解決手段として利用できる。
このサーバにアクセスしているユーザは、他のユーザの状態を知ることが可能である。
PC端末1が、プレゼンスサーバにログインする際に、コミュニケーション用IPアドレスを通知することで、プレゼンスサーバをアドレス解決用サーバとして利用することが可能となる。携帯端末2からの接続時に、このプレゼンス情報が利用できる。
プレゼンスサーバは一例であり、アドレス解決するためのデータベースを持つものとの連携が可能であれば良い。他に、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバ、ITU-TH 323でのゲートキーパであってもよい。
【0018】
図3は、図1に示す発信受付処理サーバ4の内部概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、発信受付処理サーバ4は、認証機能41と、発信要求受付機能42と、発信要求機能43とを備える。
認証機能41は、PC端末1あるいは携帯端末2を使用するユーザを認証する機能である。
例えば、発信受付処理サーバ4にアクセスする際に、IDとパスワード入力を求めて、ユーザを認証する。
また、携帯端末2に関しては、発信者番号通知やDTMF信号等の利用して、認証を行うことが可能である。
発信要求受付機能42は、PC端末1から携帯端末2への接続要求、あるいは、携帯端末2からPC端末1への接続要求を受け付ける機能である。
発信要求機能43は、PC端末1から携帯端末2への接続要求、あるいは、携帯端末2からPC端末1への接続要求に基づき、両側発信サーバ3に対し、PC端末1と携帯端末2への接続を行うように指示する機能である。
【0019】
図4は、図1に示す両側発信サーバ3の内部概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、両側発信サーバ3は、発信要求受付機能31と、PC側発信機能32と、携帯端末側発信機能33と、データ転送機能34とを備える。
発信要求受付機能31は、発信受付処理サーバ4からの接続指示を受け付ける機能である。
PC側発信機能32は、PC端末1に接続を行う機能であり、携帯端末側発信機能33は、GW5を介して携帯端末に接続する機能である。
データ転送機能34は、PC端末1から送信された映像、音声のデータをGW5を経由して携帯端末2へ、あるいは、GW5を経由して携帯端末2から送信された映像、音声データをPC端末1へ、それぞれ転送する機能である。
【0020】
図5は、図1に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2の内部概略構成を示すブロック図である。
なお、この図5は、本発明に直に関係する部分のみを図示し、それ以外の部分の図示は省略している。
図5に示すように、図1に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2は、発信受付処理サーバ接続モジュール11、通信制御モジュール12、通信アプリケーションモジュール13、並びに、GUI(Graphical User Interface)処理部14を備える。
発信受付処理サーバ接続モジュール11は、発信受付処理サーバ4との通信を行い、発信受付処理サーバ4に接続要求を行う。
通信制御モジュール12は、音声、映像の通信を実現するための呼制御および映像、音声処理を行う。
通信アプリケーションモジュール13は、GUI処理部14からのユーザの指示により、発信受付処理サーバ接続モジュール11、通信制御モジュール12を制御し、また、ユーザヘ着信、相手応答・通信開始等の情報についてGUI処理部14を通して、ユーザに通知する。
GUI処理部14は、ユーザインタフェースを処理するモジュールである。
【0021】
〈通信を実現するまでの一連の処理〉
GUI処理部14は、ユーザからの接続要求に基づき、通信アプリケーションモジュール13ヘ通信相手先を通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、GUI処理部14からの情報を元に、発信受付処理サーバ接続モジュール11に対し、通信相手先、通信要求元(自分)の情報を渡し、発信するように指示する。
発信受付処理サーバ接続モジュール11は、通信アプリケーションモジュール13からの指示に従い、発信受付処理サーバ4に対して、通信相手先、通信要求元(自分)の情報を渡し、発信要求を行う。
前述したように、発信受付処理サーバ4は、発信要求の情報を元に、両側発信サーバ3に対して、発信指示を行い、両側発信サーバ3は、指定された情報を元に、両側に発信を行う。
通信制御モジュール12は、両側発信サーバ3からの着信を受信し、着信した情報を通信アプリケーションモジュール13に通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、着信したことをユーザに通知し、通信制御モジュール12に応答することを指示する(必ずしも自動的に応答する必要はなく、GUI処理部14を経由しユーザに通知し、ユーザ操作により応答してもよい。)。
【0022】
以上説明したように、本実施の形態によれば、携帯端末2からの発信に関しても、IPネットワークから、公衆網への接続方向になるため、公衆網側からのGW5への接続指示を行う問題を回避できる。
また、GW5は、両側発信サーバ3のみからアクセスするので、GW5のIPアドレスは、ユーザは知ることができないため、GW5に直接アクセスし、不正利用される危険性は少ない。
また、公衆網側からのアクセスについては、GW5の機能により、IPネツトワーク側への接続を禁止したり、回線契約を発信専用にする等の手段で防ぐことが可能である。
PC端末1、携帯端末2からのユーザに関する利用制限については、発信受付処理サーバ4に認証機能41を持たせることで、利用に関する制限を行うことが可能である。
【0023】
公衆網接続については、ほとんどの場合、時間と距離に関する課金方式である。
そのため、課金情報としては、誰が、いつ、どこに、どのくらい接続したという情報が必要である。
その情報に関しては、両側発信サーバ3でこれら全ての情報をログとして残すことが可能であるが、それぞれのログを残す場所として、発信受付処理サーバ4、GW5に分散させてもたせることも可能である。
また、実際の公衆網での通話料に関しては、電話会社からの請求とログから誰に課金するか判断することができる。
また、本実施の形態では、公衆網側の端末として、3G-324Mを例に挙げて説明したが、一般のアナログ電話網、ISDN電話網などの公衆網に接続される端末であっても構わない。
インターネット接続手段を持たない端末は、別の手段(端末等)を用いて、インターネット接続を行い、発信受付処理サーバ4に接続要求を行うことで、サービスを提供することが可能である。また、インターネット接続手段と音声や映像の通信と同時に使用できない場合は、最初にインターネット接続手段で、発信受付処理サーバ4に接続要求を行い、一旦、インターネット接続手段を終了して、GW5を経由した両側発信サーバ3からの着信を待つことで、サービスを利用することも可能である。
【0024】
[実施の形態2]
前述実施の形態1では、PC端末1およびGW5を経由して携帯端末2へ発信は、同時に行うことを想定している。この方法でもサービスは可能であるが、GW経由の接続は、公衆網との接続のため、通信料が発生する。
そのため、例えば、PC端末1との接続ができない場合に、携帯端末2との接続が確立した場合、PC端末1と携帯端末2との通話が確立しないまま、通話料だけ発生することになる。
そのため、接続順番を考慮することが必要となる。
以下の説明では、両側発信サーバ3の接続順序に関してPC端末1から接続し、その後、GW5を経由し携帯端末2に接続する方法について説明する。
図6、図7は、本実施の形態の通信方法を説明するための図であり、図6は、PC端末1から発信した場合のPC端末1と携帯端末2との間の接続手順、図7は、携帯端末2から発信した場合のPC端末1と携帯端末2との間の接続手順を説明するための図である。
【0025】
PC端末1および携帯端末2からの発信要求(図6、図7に示す矢印(1)の接続先選択)に関する処理に関しては、前述の実施の形態1で説明したことと同じなので、ここでは、割愛し、両側発信サーバ3に関する動作部分についてのみ説明する。
発信受付処理サーバ4からの指示(図6、図7に示す矢印(2)の発信要求)により、両側発信サーバ3は、PC端末1に対して、発信を行う(図6、図7に示す矢印(3−1)の発信)。
次に、PC端末1の通信可能性を確認したのち、GW5を経由して携帯端末2への発信を行う(図6、図7に示す矢印(3−2)の発信)。
そして、携帯端末2の通信可能性を確認したのち、映像、音声のデータの転送処理を行う。
PC端末1および携帯端末2の通信可能性が確認できない場合は、その時点で、通信が成り立たないと判断し、切断処理を行う。
上記の説明は、公衆網側が従量課金、IPネットワーク側が固定料金の場合として、先にIPネットワーク側の端末に接続することとして説明を行ったが、公衆網側が固定料金で、IPネットワーク側が従量課金である場合も考えられるため、接続順番においては、その逆であっても構わない。
【0026】
両側発信サーバ3における通信可能性の確認方法としては、「着信の確認」、「応答の確認」、「通信メディアの確認」の3種類が考えられる。
「着信の確認」とは、発信し、呼び出された端末が着信状態になったことを確認することを意味する。
「応答の確認」とは、発信し、呼び出された端末が、着信し、応答したことを確認することを意味する。
「通信メディアの確認」とは、発信し、呼び出された端末が着信し、応答して且つ、通信サービスを行う通信メディアの通信能力を確認したことを意味する。ここでの通信メディアとは、映像、音声を意味し、この通信サービスで最低限必要な通信メディアを指す。
例えば、映像、音声のコミュニケーションサービスの場合、最低限必要な通信メディアを音声とした場合、映像の能力が確認できない場合でも音声の能力が確認できればよい。
最低限必要な通信メディアは、このコミュニケーションサービスの提供者が決定する。
【0027】
通信可能性確認の方法の一例として、ITU-T H.323のプロトコルを用いて説明する。
「着信の確認」については、両側発信サーバ3から、SETUPメッセージを送信後、PC端末1およびGW5からのALERTメッセージの受信で行う。
ALERTメッセージは、オプションのメッセージであるため、代わりとして、CALLPROCメッセージの受信でも着信の確認は可能である。
また、H.323のメッセージは、TCPで転送されるため、TCPのリンク確立の確認で代用も可能である。
「応答の確認」については、両側発信サーバ3から、SETUPメッセージを送信後、PC端末1およびGW5からのCONNECTメッセージの受信で行う。
「通信メディアの確認」については、両側発信サーバ3からSETUPメッセージを送信し、PC端末1およびGW5からのCONNECTメッセージ受信後、端末およびGW5からの能力交換メッセージであるTerminalCapabilitySetメッセージを受信し、そのメッセージ内に含まれる通信メディアの能力の確認によって行う。より確実に行うために、チャネル開設メッセージであるOpenLogicalChannelメッセージの受信との組み合わせで行っても良い。
ここでは、H.323のプロトコルで説明したが、他のプロトコルに関しても対応付けが可能である。
【0028】
[実施の形態3]
本実施の形態では、PC端末1、あるいは携帯端末2における通信開始タイミングのユーザヘの通知方法について説明する。
前述の実施の形態2において、両側発信サーバ3から接続されたPC端末1、あるいは携帯端末2は、両側発信サーバ3からの着信に対し、応答しても、両側発信サーバ3と接続しているだけで、本来通信したい端末(PC端末1、あるいは携帯端末2)との通信を確立したわけではない。
もう一方の端末との通信が両側発信サーバ3との間で確立し、映像、音声のデータ転送が開始された時点で、実際の通信が確立する。
映像、音声のデータ転送が開始されたことを、PC端末1、あるいは携帯端末2で検出し、ユーザに通知する方法について説明する。
PC端末1および携帯端末2からの発信要求に関する処理に関しては、前述の実施の形態1で説明したことと同じなので、ここでは、割愛し、PC端末1での両側発信サーバ3からの着信、または、携帯端末2でのGW5経由の両側発信サーバ3からの着信に対する応答後の、両端末間での通信確立の確認方法についてのみ説明する。
【0029】
PC端末1、あるいは携帯端末2における、両端末間での通信確立の確認方法として、「受信メディアの確立の確認」、「メディアデータの受信の確認」の2種類が考えられる。
「受信メディアの確立の確認」とは、通信プロトコル上で、その意味を表すメッセージとして受信する場合のことである。
「メディアデータの受信の確認」とは、通信相手端末からの映像や音声のデータを受信することである。
両端末間での通信確立の確認方法の例として、ITU-T H.245のプロトコルを用いて説明する。
「受信メディアの確立の確認」については、受信メディアを確立するためのチャネル開設を意味するOpenLogicalChannelメッセージの受信により確認することができる。
また、H.245での非標準メッセージを用いた独自メッセージを用い、通信が確立した意味のメッセージを定義し、そのメッセージの受信により実現可能である。
「メディアデータの受信の確認」については、実際、音声または映像のデータを受信したことで、両端末間での通信が確立することを認識することができる。
ここでは、H.245のプロトコルで説明したが、他のプロトコルに関しても対応付けが可能である。
【0030】
図8は、本実施の形態のPC端末1、あるいは、携帯端末2の内部概略構成を示すブロック図である。
図8に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2は、図5に示す構成に通信開始検出モジュール15を追加したものである。
通信開始検出モジュール15は、本来通信したい相手と接続したことの判定を行う。
以下、図8に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2における動作を説明する。 途中までの動作は図5の場合と同じであり、両側発信サーバ3から着信するところから説明する。
通信制御モジュール12は、両側発信サーバ3からの着信を受信し、着信した情報を通信アプリケーションモジュール13に通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、通信制御モジュール12に応答することを指示する。通信制御モジュール12は、両側発信サーバ3からの着信に対して、応答し、両側発信サーバ3との通信を確立する。
その後、通信制御モジュール12から通知される、受信メディアの確立の確認」、「メディアデータの受信の確認」を通信開始検出モジュール15が検出し、GUI処理部14に対し、ユーザに本来通信したい相手と通信が確立したことを通知する。
【0031】
[実施の形態4]
本実施の形態では、PC端末1、あるいは携帯端末2におけるユーザインタフェースについて説明する。
前述の実施の形態1において、発信要求を行ったPC端末1、あるいは携帯端末2は、両側発信サーバ3での発信による接続のため、実際には、着信のシーケンスで通信が確立するため、通常の通信とユーザインタフェースが異なる。
また、着信で接続されるため、端末での応答処理も必要となり実際の接続より時間がかかる。
発信要求を行った端末において、通常の通信で発信をしているようにユーザに見せる手段について説明する。
PC端末1から携帯端末2に接続する場合について説明する。
PC端末1において、発信受付処理サーバ4に対し、携帯端末2への接続を要求する。同時に、PC端末1のユーザに対し、PC端末1のディスプレイに「接続中」のメッセージを表示する。
発信要求を受けた発信受付処理サーバ4は、両側発信サーバ3に対し、PC端末1と携帯端末2への接続を指示する。
【0032】
両側発信サーバ3は、PC端末1に発信する際の接続メッセージに、PC端末1からの発信要求である情報を付加して、送信する。
PC端末1は、受信した接続メッセージ内の付加情報をチェックし、自分が要求した呼であるかを判断し、自分の要求した呼であれば、自動応答する。このとき、ユーザには、「接続中」のメッセージを表示したままである。
次に、両側発信サーバ3が、携帯端末2と接続したことをPC端末1が前述実施の形態3で説明した方法で検出し、ユーザに表示している接続中のメッセージを解除し、通信中になったことをユーザに通知する。
付加情報を付与して実現する例として、ITU-T H.323のプロトコルを用いて説明する。
PC端末1において、発信受付処理サーバ4ヘ接続要求する際に、接続先である携帯端末2の電話番号をPC端末1で保持しておく。
両側発信サーバ3において、PC端末1に対して、発信する際に、SETUPメッセージの表示情報要素に、携帯端末2の電話番号を付加情報としてコーディングし、送信する。
PC端末1は、SETUPメッセージ内の表示情報要素をチェックし、発信要求した電話番号と比較し、一致した場合、接続要求した呼と判断する。この例では、表示情報要素を用いたが、別の情報要素であっても構わない。
【0033】
図9は、本実施の形態のPC端末1、あるいは、携帯端末2の内部概略構成を示すブロック図である。
図9に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2は、図8に示す構成に接続判定モジュール16を追加したものである。
接続判定モジュール16は、通信制御モジュール12からの着信通知に対し、発信受付処理サーバ4ヘ要求した呼であるかを判定するモジュールである。
以下、図9に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2における動作を説明する。
GUI処理部14は、ユーザからの接続要求を元に通信アプリケーションモジュール13ヘ通信相手先を通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、GUI処理部14からの情報を元に、接続判定モジュール16ヘ、通信相手先の情報を渡し、また、発信受付処理サーバ接続モジュール11に対し、通信相手先、通信要求元(自分)の情報を渡し、発信するように指示する。
発信受付処理サーバ接続モジュール11は、通信アプリケーションモジュール13からの指示に従い、発信受付処理サーバ4に対し、通信相手先、通信要求元(自分)の情報を渡し、発信要求を行う。
【0034】
通信制御モジュール12は、両側発信サーバ3からの着信を受信し、着信時に着信メッセージに含まれる前述した情報(接続メッセージ内の付加情報)を通信アプリケーションモジュール13に通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、接続判定モジュール16に着信メッセージに含まれる情報を渡す。
接続判定モジュール16は、発信要求の情報と着信メッセージに含まれる情報を比較し、発信要求した呼と判定した場合には、応答指示を通信制御モジュール12に指示し、発信要求した呼ではないと判定した場合には、切断指示を通信制御モジュール12に対し指示する。応答後の動作は、前述の実施の形態3と同じである。
なお、本発明の各装置は、コンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)本発明によれば、ゲートウェイを経由することにより、IPネットワーク上の通信端末(例えば、PC端末)と、他の公衆網上の通信端末(例えば、携帯端末)との間の双方向の音声および映像通信が可能となるとともに、不特定の端末からゲートウェイを不正利用されることを防止することが可能となる。
(2)本発明によれば、両側発信サーバおよびゲートウェイにおいては、保有回線数だけの端末情報を(一時的に)持つことができればよく、全ての端末情報を記録した大きなデータベースを持つ必要がない。
(3)本発明によれば、従量課金の通信網において、サービスが成立しない状況で通信料が発生するのを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサービス概要を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1の通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す発信受付処理サーバの内部概略構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す両側発信サーバの内部概略構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示すPC端末、あるいは、携帯端末の内部概略構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態2の通信方法を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態2の通信方法を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態3のPC端末、あるいは、携帯端末の内部概略構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態4のPC端末、あるいは、携帯端末の内部概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…PC端末、2…携帯端末、3…両側発信サーバ、4…発信受付処理サーバ、5…ゲートウェイ(GW)、11…発信受付処理サーバ接続モジュール、12…通信制御モジュール、13…通信アプリケーションモジュール、14…GUI(Graphical User Interface)処理部、15…通信開始検出モジュール、16…接続判定モジュール、31…発信要求受付機能、32…PC側発信機能、33…携帯端末側発信機能、34…データ転送機能、41…認証機能、42…発信要求受付機能、43…発信要求機能。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システム、通信方法、サーバ、通信端末、プログラム、並びに、記録媒体に係わり、特に、帯域保証型および帯域非保証型のネットワークに接続された、PC(Personal Computer)端末と映像付携帯端末の間で行われる、リアルタイム双方向通信サービスの提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、IPネットワーク上での映像、音声などの双方向通信系サービスでの相手のIPアドレスを直接指定して通信を行っていた。
IPアドレスは、固定IPアドレスとして使用することは少なく、ほとんどの場合、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)などでサービスを使用する度ごとに毎回異なったIPアドレスとなる。
DHCPは、各クライアントの起動時に動的にIPアドレスを割り当て、終了時にIPアドレスを回収するプロトコルである。
このため、DHCPを利用した場合、各PC端末にはサービスを利用する度ごとに毎回異なったIPアドレスが割り当てられることになる。
このような場合、IPネットワーク上のPC端末は、例えば、プレゼンスサーバと呼ばれるサーバにログインし、このサーバに対してIPアドレスを通知する。携帯端末側は、このプレゼンスサーバから、PC端末のIPアドレスを含むプレゼンス情報を得ることにより、ログイン中のPC端末に対して発信(発呼)を行うことが可能となる。
【0003】
同じ相手と通信するのに、毎回異なるアドレスを指定するのは、使いづらいため、ユーザ一人にユニークな名前をつけ、その名前と、IPアドレスを管理するサーバを用意し、接続する際に、そのサーバに間い合わせることで、接続相手先のアドレスを解決する。
例えば、ITU-T H.323では、ゲートキーパにアドレス解決機能を持たせ、ユーザは、相手のアカウントを指定することで、接続を可能としている。
また、このサーバヘの登録時に認証機能を持たせることで、特定のユーザだけのサービス提供が可能となる。
IPネットワーク以外の公衆網、他の通信網との接続については、プロトコル変換用のゲートウェイが必要となる。
ITU-T H.323と電話網とをつなぐゲートウェイは市販されており、また、マイクロソフト社のWindowsMessengerサービス等で行っていたが、IPネットワークから電話網への一方向の接続サービスである。
市販のゲートウェイは、電話網等の公衆網からIPネットワークヘの接続の機能を持っているにもかかわらず、一般ユーザ向けにサービスが提供されない理由として、いくつか考えられる。
【0004】
第一の理由として、ゲートウェイを経由したIPネットワーク端末の選択方法が挙げられる。
公衆網等に接続されている端末が、ゲートウェイを経由で、IPアドレスを指定する方法としてDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号、着番号(ダイヤルイン)、着サブアドレスなどがある。
DTMF信号を利用した方法では、ゲートウェイが接続されている電話番号に接続し、ゲートウェイが一旦応答した後、IPネットワーク内の端末を指定する番号をDTMF信号で送信し、それを受信したゲートウェイが、IPネットワーク内の端末に接続する。
着番号(ダイヤルイン)を利用した方法では、IPネットワーク内の端末と着番号(ダイヤルイン)が1対1に対応しており、ゲートウェイは、着信時に取得する着番号(ダイヤルイン)を元に、対応するIPネットワーク内の端末に接続する。着サブアドレスは、着番号(ダイヤルイン)と同様である。
DTMF信号は、端末によっては、送信機能がないものがある。着番号(ダイヤルイン)は、IPネットワーク上の端末数分だけ、必要となり、費用的な問題がある。着サブアドレスについては、端末およびネットワークで指定できない場合がある。
【0005】
第二の理由として、利用ユーザの特定の問題がある。
ゲートウェイで発信元を識別する情報として、発信者番号があるが、ゲートウェイの容量の問題があり、番号の数がある程度限定される。
また、発信者番号を利用した場合、発信者番号が通知されることが必須条件となり、発信者番号を通知しない場合利用できない。
課金サービスを考えた場合、認証として、利用者を特定できない場合もあり、発信者番号だけでは十分ではない。
一方、従来、インターネット上のサーバを利用することにより携帯電話において相手のプレゼンス情報を表示する技術やサーバが特定の端末に対して発信(発呼)を行い多地点間でテレビ会議を行う技術はあったが、不特定多数のユーザの中から特定ユーザにサービスを提供でき、かつ、不正利用を防止できる、携帯電話側からPC端末に対して発信(発呼)可能なシステムの具体的構成については開示されていなかった(非特許文献1、非特許文献2参照)。
【0006】
なお、本願発明に関連する先行技術文献情報としては以下のものがある。
【非特許文献1】
株式会杜 富士通研究所、“携帯電話における思いやりコミュニケーションを可能とするサービスを開発 〜携帯電話向けインスタントメッセージサービスの開発〜”、[online]、平成12年11月30日、
株式会杜富士通研究所、
URL:http://www.1abs.fujitsu.com/News/2000/Nov/30.html
【非特許文献2】
株式会社 エヌ・ティ・ティエムイー、“IPネットワーク用(H.323)多地点テレビ会議制御システム Encounter3000シリーズ”、
[online]、株式会社 エヌ・ティ・ティエムイー、
URL:http://nttiivs.ntt-me.co.jp/mmcs/tvmt/e3k1.htm
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明では、IPネットワーク上の通信端未と他の通信網の通信端未、特に、携帯電話端末とIPネットワーク上にある通信端末(PC端末)との通信を既存のゲートウェイを用いてシステム構築し、双方向サービスを提供する。
前述したとおり、ゲートウェイを経由したIPネットワーク端末の選択方法に課題があり、特に、現在市販されている3GPP 324M規格の携帯電話端末では、映像、音声通話中のDTMF信号の送信ができず、また、着サブアドレスを指定することもできない。
ゲートウェイは、不特定の通信端末(PC端末、携帯端末等)から発信要求され、不正利用されることが考えられる。
課金においては、一般的には、IPネットワークは従量課金をしていない場合が多く、回線交換網の多くは従量課金を行っている。そのため、携帯電話から発信し、IPネットワーク上のPC端末が応答しない場合や、サービスが成り立たない状況でも通信料が発生するという問題がある。
【0008】
これを解決するために、IPネットワーク上にある端末および他の通信網の端末から発信する際のどちらにおいても、ゲートウェイから他の通信網への発信の接続形態をとることを考え、接続要求を受け付ける機能、接続要求から、IPネットワーク上の端末とゲートウェイの両方へ発信する機能を持つサーバとゲートウェイを用いる。
両方へ発信する機能を持つサーバを用いた場合、端末において、通常の通信と異なるため、端末間の通信確立が認識できない問題がある。
また、発信要求であるにもかかわらず、実際の接続形態がサーバからの着信という動作になるため、通常の通信とユーザインタフェースが異なる。
また、着信で接続されるため、端末での応答処理も必要となり実際の接続より時間がかかるという問題がある。
【0009】
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、IPネットワーク上の通信端末と公衆網上の通信端末との間で通信を行う通信システムおよび通信方法において、公衆網上の通信端末からIPネットワーク上の通信端末の指定方法の問題点を解決することが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、IPネットワーク上の通信端末と公衆網上の通信端末との間で通信を行う通信システムおよび通信方法において、通信端末間での通信が確立しない場合の通信料の発生を抑えることが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、IPネットワーク上の通信端末と公衆網上の通信端末との間で通信を行う通信システムおよび通信方法において、ユーザに対して、通信相手の通信端末との間で通信が確立したことを通知することが可能となる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前述の通信システムに適用されるサーバ、通信端末を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、前述の通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム、および当該プログラムが記録された記録媒体を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
前述の目的を達成するため、本発明では、IPネットワーク上の通信端末Aと、公衆網上の通信端末Bと、前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、発信受付処理サーバと、両側発信サーバとで通信システムを構成する。
本発明では、通信端末A、あるいは、通信端末Bのどちらの発信要求に対しても、必ず両側発信サーバからそれぞれの通信端末に発信する。
よって、ゲートウェイは、IPネットワークから公衆網への一方向の発信となり、公衆網からIPネットワーク上の端末の指定方法の問題は回避できる。
また、ゲートウェイは、サーバ以外の接続はなく、両側発信サーバからの通信要求に対してのみ応答すればよいので、ゲートウェイが不正利用されることを防止することができる。
なお、本発明において、発信受付処理サーバと両側発信サーバとは、1台のサーバで構成することも可能である。
【0011】
また、本発明では、両側発信サーバにおいて、同時に通信端末Aおよび通信端末Bの両側に同時に発信するのではなく、片方ずつ通信可能性を確認しながら、接続する。
これにより、通信端末間で通信が確立しない場合に、公衆網接続による通信料の発生を抑えることができる。
本発明において、通信端末から発信要求をした場合、通信端末と両側発信サーバ間の通信が確立してからにおいても、通信相手端末との通信が確立していない状況であり、ユーザがどの時点で相手端末と通信が確立したのかを認識する必要がある。
このため、本発明では、通信端末に、通信端末間において通信が確立したことを確認する確認手段を持たせ、ユーザに対して、通信相手の通信端末と通信が確立したことを通知する。
【0012】
また、通信端末から発信要求をした場合でも、通信処理的には、両側発信サーバから着信するため、通信端末のユーザに着信を意識させると、自分が発信した着信か、それ以外からの着信か混乱が生じることが予想される。
そのため、本発明では、通信端末に、通信端末から発信要求をした場合、通信相手の通信端末との通信が確立するまで、ユーザにあたかも発信しているように表示する手段を持たせる。
即ち、通信端末は、発信受付処理サーバ(あるいは、両側発信サーバ)に、発信要求を出したタイミングで、例えば、通信端末のディスプレイ上に、「接続中」のメッセージを表示する。
また、この「接続中」のメッセージを消すタイミングとして、前述の手段を用いる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
また、以下の実施の形態では、IPネットワーク上の通信端末をPC端末、公衆網側の端末を3GPP規格の3G-324Mの映像、音声通信用端末とし、その相互間の通信について説明する。
PC端末には、サーバとの通信機能および映像、音声用通信機能を持つソフトウェアが備えられているものとする。
本発明のサービス概要を図1に示す。
図1に示すサービスは、PC端末1と、携帯端末(3G-324M方式対応携帯端末)2との間で、映像・音声の1対1双方向リアルタイム通信を提供するテレビ電話サービスである。
3G-324M方式対応携帯端末2と、PC端末1は、帯域保障型であるISDN網(回線交換網)と、帯域非保障型のIPネットワークを、ゲートウェイ(以下、GWという)5を介して接続される。
【0014】
[実施の形態1]
図2は、本発明の実施の形態1の通信システムの概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態の通信システムは、PC端末1と、携帯端末2と、PC端末1、または携帯端末2からの接続要求を受付、両側発信サーバに発信指示を行う発信受付処理サーバ4と、発信受付処理サーバ4からの発信指示に基づきPC端末1と携帯端末2に発信し、端末間の通信を確立する両側発信サーバ3と、回線交換網(帯域保証型の通信網)からのデータとIPネットワーク(帯域非保証型の通信網)からのデータを相互に変換するGW5とから構成される。ここで、発信受付処理サーバ4、および両側発信サーバ3は、IPネットワーク上に配置される。
なお、以下の説明では、発信受付処理サーバ4、両側発信サーバ3は2台のサーバで本サービスを提供するが、それぞれの機能を1台のサーバに集約することもできる。
【0015】
以下、本発明の通信方法について説明する。
初めに、PC端末1から携帯端末2への通信を行う際の手順について説明する。
PC端末1から、発信受付処理サーバ4ヘ、携帯端末2への接続を要求する(図2に示す矢印(1))。
発信受付処理サーバ4は、PC端末1からの要求を元に、両側発信サーバ3に対し、PC端末1と携帯端末2への接続を行うように指示する(図2に示す矢印(2))。
両側発信サーバ3は、発信受付処理サーバ4の指示により、PC端末1と携帯端末2に接続を行う(図2に示す矢印(3))。
その際、携帯端末2へは直接接続できないため、GW5に対して、携帯端末2の接続要求を行い、GW5は、両側発信サーバ3の指示により、携帯端末2へ接続する。
両側発信サーバ3は、PC端末1から送信された映像、音声のデータをGW5を経由して携帯端末2へ、あるいは、GW5を経由して携帯端末2から送信された映像、音声データをPC端末1へ、それぞれ転送することで、PC端末1と携帯端末2間の映像、音声通信を実現する。
【0016】
次に、携帯端末2からPC端末1への通信を行う際の手順について説明する。
ここでは、携帯端末2にインターネット接続機能があるとして説明する。
携帯端末2のインターネット接続機能を用いて、発信受付処理サーバ4ヘ接続し、PC端末1への接続を要求する(図2に示す矢印(4))。
発信受付処理サーバ4は、携帯端末2からの要求を元に、両側発信サーバ3に対して、PC端末1と携帯端末2への接続を行うように指示する(図2に示す矢印(2))。
以下、PC端末1からの携帯端末2への接続と同様にして、両側発信サーバ3が、PC端末1から送信された映像、音声のデータをGW5を経由して携帯端末2へ、あるいは、GW5を経由して携帯端末2から送信された映像、音声データをPC端末1へ、それぞれ転送することで、PC端末1と携帯端末2間の映像、音声通信を実現する。
なお、前述の説明では、携帯端末2にインターネット接続機能があることとして説明したが、発信受付処理サーバ4ヘの接続方法は、通常の電話接続をして、接続要求の情報をDTMF信号等で送信しても構わない。
前述したように、接続要求情報を発信受付処理サーバ4に伝えることができれば手段は問わない。
【0017】
PC端末1のIPアドレス、携帯端末2の電話番号については、各端末からの接続要求時にサーバに指示することが可能であるが、事前に発信受付処理サーバ4に登録してあって構わない。
また、最近インターネット上でのコミュニケーション用サーバとして利用されているプレゼンスサーバと連携してアドレス解決を行うことも可能である。
プレゼンスサーバとは、各ユーザの状態を管理するサーバで、例えば、各ユーザのオンライン(このサーバにログインしている)/オフライン(ログインしていない)状態や、コミュニケーション手段の状態等の付加情報を管理している。
このサーバに各ユーザのコミュニケーション用のIPアドレスを管理させれば、コミュニケーション手段のアドレス解決手段として利用できる。
このサーバにアクセスしているユーザは、他のユーザの状態を知ることが可能である。
PC端末1が、プレゼンスサーバにログインする際に、コミュニケーション用IPアドレスを通知することで、プレゼンスサーバをアドレス解決用サーバとして利用することが可能となる。携帯端末2からの接続時に、このプレゼンス情報が利用できる。
プレゼンスサーバは一例であり、アドレス解決するためのデータベースを持つものとの連携が可能であれば良い。他に、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバ、ITU-TH 323でのゲートキーパであってもよい。
【0018】
図3は、図1に示す発信受付処理サーバ4の内部概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、発信受付処理サーバ4は、認証機能41と、発信要求受付機能42と、発信要求機能43とを備える。
認証機能41は、PC端末1あるいは携帯端末2を使用するユーザを認証する機能である。
例えば、発信受付処理サーバ4にアクセスする際に、IDとパスワード入力を求めて、ユーザを認証する。
また、携帯端末2に関しては、発信者番号通知やDTMF信号等の利用して、認証を行うことが可能である。
発信要求受付機能42は、PC端末1から携帯端末2への接続要求、あるいは、携帯端末2からPC端末1への接続要求を受け付ける機能である。
発信要求機能43は、PC端末1から携帯端末2への接続要求、あるいは、携帯端末2からPC端末1への接続要求に基づき、両側発信サーバ3に対し、PC端末1と携帯端末2への接続を行うように指示する機能である。
【0019】
図4は、図1に示す両側発信サーバ3の内部概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、両側発信サーバ3は、発信要求受付機能31と、PC側発信機能32と、携帯端末側発信機能33と、データ転送機能34とを備える。
発信要求受付機能31は、発信受付処理サーバ4からの接続指示を受け付ける機能である。
PC側発信機能32は、PC端末1に接続を行う機能であり、携帯端末側発信機能33は、GW5を介して携帯端末に接続する機能である。
データ転送機能34は、PC端末1から送信された映像、音声のデータをGW5を経由して携帯端末2へ、あるいは、GW5を経由して携帯端末2から送信された映像、音声データをPC端末1へ、それぞれ転送する機能である。
【0020】
図5は、図1に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2の内部概略構成を示すブロック図である。
なお、この図5は、本発明に直に関係する部分のみを図示し、それ以外の部分の図示は省略している。
図5に示すように、図1に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2は、発信受付処理サーバ接続モジュール11、通信制御モジュール12、通信アプリケーションモジュール13、並びに、GUI(Graphical User Interface)処理部14を備える。
発信受付処理サーバ接続モジュール11は、発信受付処理サーバ4との通信を行い、発信受付処理サーバ4に接続要求を行う。
通信制御モジュール12は、音声、映像の通信を実現するための呼制御および映像、音声処理を行う。
通信アプリケーションモジュール13は、GUI処理部14からのユーザの指示により、発信受付処理サーバ接続モジュール11、通信制御モジュール12を制御し、また、ユーザヘ着信、相手応答・通信開始等の情報についてGUI処理部14を通して、ユーザに通知する。
GUI処理部14は、ユーザインタフェースを処理するモジュールである。
【0021】
〈通信を実現するまでの一連の処理〉
GUI処理部14は、ユーザからの接続要求に基づき、通信アプリケーションモジュール13ヘ通信相手先を通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、GUI処理部14からの情報を元に、発信受付処理サーバ接続モジュール11に対し、通信相手先、通信要求元(自分)の情報を渡し、発信するように指示する。
発信受付処理サーバ接続モジュール11は、通信アプリケーションモジュール13からの指示に従い、発信受付処理サーバ4に対して、通信相手先、通信要求元(自分)の情報を渡し、発信要求を行う。
前述したように、発信受付処理サーバ4は、発信要求の情報を元に、両側発信サーバ3に対して、発信指示を行い、両側発信サーバ3は、指定された情報を元に、両側に発信を行う。
通信制御モジュール12は、両側発信サーバ3からの着信を受信し、着信した情報を通信アプリケーションモジュール13に通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、着信したことをユーザに通知し、通信制御モジュール12に応答することを指示する(必ずしも自動的に応答する必要はなく、GUI処理部14を経由しユーザに通知し、ユーザ操作により応答してもよい。)。
【0022】
以上説明したように、本実施の形態によれば、携帯端末2からの発信に関しても、IPネットワークから、公衆網への接続方向になるため、公衆網側からのGW5への接続指示を行う問題を回避できる。
また、GW5は、両側発信サーバ3のみからアクセスするので、GW5のIPアドレスは、ユーザは知ることができないため、GW5に直接アクセスし、不正利用される危険性は少ない。
また、公衆網側からのアクセスについては、GW5の機能により、IPネツトワーク側への接続を禁止したり、回線契約を発信専用にする等の手段で防ぐことが可能である。
PC端末1、携帯端末2からのユーザに関する利用制限については、発信受付処理サーバ4に認証機能41を持たせることで、利用に関する制限を行うことが可能である。
【0023】
公衆網接続については、ほとんどの場合、時間と距離に関する課金方式である。
そのため、課金情報としては、誰が、いつ、どこに、どのくらい接続したという情報が必要である。
その情報に関しては、両側発信サーバ3でこれら全ての情報をログとして残すことが可能であるが、それぞれのログを残す場所として、発信受付処理サーバ4、GW5に分散させてもたせることも可能である。
また、実際の公衆網での通話料に関しては、電話会社からの請求とログから誰に課金するか判断することができる。
また、本実施の形態では、公衆網側の端末として、3G-324Mを例に挙げて説明したが、一般のアナログ電話網、ISDN電話網などの公衆網に接続される端末であっても構わない。
インターネット接続手段を持たない端末は、別の手段(端末等)を用いて、インターネット接続を行い、発信受付処理サーバ4に接続要求を行うことで、サービスを提供することが可能である。また、インターネット接続手段と音声や映像の通信と同時に使用できない場合は、最初にインターネット接続手段で、発信受付処理サーバ4に接続要求を行い、一旦、インターネット接続手段を終了して、GW5を経由した両側発信サーバ3からの着信を待つことで、サービスを利用することも可能である。
【0024】
[実施の形態2]
前述実施の形態1では、PC端末1およびGW5を経由して携帯端末2へ発信は、同時に行うことを想定している。この方法でもサービスは可能であるが、GW経由の接続は、公衆網との接続のため、通信料が発生する。
そのため、例えば、PC端末1との接続ができない場合に、携帯端末2との接続が確立した場合、PC端末1と携帯端末2との通話が確立しないまま、通話料だけ発生することになる。
そのため、接続順番を考慮することが必要となる。
以下の説明では、両側発信サーバ3の接続順序に関してPC端末1から接続し、その後、GW5を経由し携帯端末2に接続する方法について説明する。
図6、図7は、本実施の形態の通信方法を説明するための図であり、図6は、PC端末1から発信した場合のPC端末1と携帯端末2との間の接続手順、図7は、携帯端末2から発信した場合のPC端末1と携帯端末2との間の接続手順を説明するための図である。
【0025】
PC端末1および携帯端末2からの発信要求(図6、図7に示す矢印(1)の接続先選択)に関する処理に関しては、前述の実施の形態1で説明したことと同じなので、ここでは、割愛し、両側発信サーバ3に関する動作部分についてのみ説明する。
発信受付処理サーバ4からの指示(図6、図7に示す矢印(2)の発信要求)により、両側発信サーバ3は、PC端末1に対して、発信を行う(図6、図7に示す矢印(3−1)の発信)。
次に、PC端末1の通信可能性を確認したのち、GW5を経由して携帯端末2への発信を行う(図6、図7に示す矢印(3−2)の発信)。
そして、携帯端末2の通信可能性を確認したのち、映像、音声のデータの転送処理を行う。
PC端末1および携帯端末2の通信可能性が確認できない場合は、その時点で、通信が成り立たないと判断し、切断処理を行う。
上記の説明は、公衆網側が従量課金、IPネットワーク側が固定料金の場合として、先にIPネットワーク側の端末に接続することとして説明を行ったが、公衆網側が固定料金で、IPネットワーク側が従量課金である場合も考えられるため、接続順番においては、その逆であっても構わない。
【0026】
両側発信サーバ3における通信可能性の確認方法としては、「着信の確認」、「応答の確認」、「通信メディアの確認」の3種類が考えられる。
「着信の確認」とは、発信し、呼び出された端末が着信状態になったことを確認することを意味する。
「応答の確認」とは、発信し、呼び出された端末が、着信し、応答したことを確認することを意味する。
「通信メディアの確認」とは、発信し、呼び出された端末が着信し、応答して且つ、通信サービスを行う通信メディアの通信能力を確認したことを意味する。ここでの通信メディアとは、映像、音声を意味し、この通信サービスで最低限必要な通信メディアを指す。
例えば、映像、音声のコミュニケーションサービスの場合、最低限必要な通信メディアを音声とした場合、映像の能力が確認できない場合でも音声の能力が確認できればよい。
最低限必要な通信メディアは、このコミュニケーションサービスの提供者が決定する。
【0027】
通信可能性確認の方法の一例として、ITU-T H.323のプロトコルを用いて説明する。
「着信の確認」については、両側発信サーバ3から、SETUPメッセージを送信後、PC端末1およびGW5からのALERTメッセージの受信で行う。
ALERTメッセージは、オプションのメッセージであるため、代わりとして、CALLPROCメッセージの受信でも着信の確認は可能である。
また、H.323のメッセージは、TCPで転送されるため、TCPのリンク確立の確認で代用も可能である。
「応答の確認」については、両側発信サーバ3から、SETUPメッセージを送信後、PC端末1およびGW5からのCONNECTメッセージの受信で行う。
「通信メディアの確認」については、両側発信サーバ3からSETUPメッセージを送信し、PC端末1およびGW5からのCONNECTメッセージ受信後、端末およびGW5からの能力交換メッセージであるTerminalCapabilitySetメッセージを受信し、そのメッセージ内に含まれる通信メディアの能力の確認によって行う。より確実に行うために、チャネル開設メッセージであるOpenLogicalChannelメッセージの受信との組み合わせで行っても良い。
ここでは、H.323のプロトコルで説明したが、他のプロトコルに関しても対応付けが可能である。
【0028】
[実施の形態3]
本実施の形態では、PC端末1、あるいは携帯端末2における通信開始タイミングのユーザヘの通知方法について説明する。
前述の実施の形態2において、両側発信サーバ3から接続されたPC端末1、あるいは携帯端末2は、両側発信サーバ3からの着信に対し、応答しても、両側発信サーバ3と接続しているだけで、本来通信したい端末(PC端末1、あるいは携帯端末2)との通信を確立したわけではない。
もう一方の端末との通信が両側発信サーバ3との間で確立し、映像、音声のデータ転送が開始された時点で、実際の通信が確立する。
映像、音声のデータ転送が開始されたことを、PC端末1、あるいは携帯端末2で検出し、ユーザに通知する方法について説明する。
PC端末1および携帯端末2からの発信要求に関する処理に関しては、前述の実施の形態1で説明したことと同じなので、ここでは、割愛し、PC端末1での両側発信サーバ3からの着信、または、携帯端末2でのGW5経由の両側発信サーバ3からの着信に対する応答後の、両端末間での通信確立の確認方法についてのみ説明する。
【0029】
PC端末1、あるいは携帯端末2における、両端末間での通信確立の確認方法として、「受信メディアの確立の確認」、「メディアデータの受信の確認」の2種類が考えられる。
「受信メディアの確立の確認」とは、通信プロトコル上で、その意味を表すメッセージとして受信する場合のことである。
「メディアデータの受信の確認」とは、通信相手端末からの映像や音声のデータを受信することである。
両端末間での通信確立の確認方法の例として、ITU-T H.245のプロトコルを用いて説明する。
「受信メディアの確立の確認」については、受信メディアを確立するためのチャネル開設を意味するOpenLogicalChannelメッセージの受信により確認することができる。
また、H.245での非標準メッセージを用いた独自メッセージを用い、通信が確立した意味のメッセージを定義し、そのメッセージの受信により実現可能である。
「メディアデータの受信の確認」については、実際、音声または映像のデータを受信したことで、両端末間での通信が確立することを認識することができる。
ここでは、H.245のプロトコルで説明したが、他のプロトコルに関しても対応付けが可能である。
【0030】
図8は、本実施の形態のPC端末1、あるいは、携帯端末2の内部概略構成を示すブロック図である。
図8に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2は、図5に示す構成に通信開始検出モジュール15を追加したものである。
通信開始検出モジュール15は、本来通信したい相手と接続したことの判定を行う。
以下、図8に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2における動作を説明する。 途中までの動作は図5の場合と同じであり、両側発信サーバ3から着信するところから説明する。
通信制御モジュール12は、両側発信サーバ3からの着信を受信し、着信した情報を通信アプリケーションモジュール13に通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、通信制御モジュール12に応答することを指示する。通信制御モジュール12は、両側発信サーバ3からの着信に対して、応答し、両側発信サーバ3との通信を確立する。
その後、通信制御モジュール12から通知される、受信メディアの確立の確認」、「メディアデータの受信の確認」を通信開始検出モジュール15が検出し、GUI処理部14に対し、ユーザに本来通信したい相手と通信が確立したことを通知する。
【0031】
[実施の形態4]
本実施の形態では、PC端末1、あるいは携帯端末2におけるユーザインタフェースについて説明する。
前述の実施の形態1において、発信要求を行ったPC端末1、あるいは携帯端末2は、両側発信サーバ3での発信による接続のため、実際には、着信のシーケンスで通信が確立するため、通常の通信とユーザインタフェースが異なる。
また、着信で接続されるため、端末での応答処理も必要となり実際の接続より時間がかかる。
発信要求を行った端末において、通常の通信で発信をしているようにユーザに見せる手段について説明する。
PC端末1から携帯端末2に接続する場合について説明する。
PC端末1において、発信受付処理サーバ4に対し、携帯端末2への接続を要求する。同時に、PC端末1のユーザに対し、PC端末1のディスプレイに「接続中」のメッセージを表示する。
発信要求を受けた発信受付処理サーバ4は、両側発信サーバ3に対し、PC端末1と携帯端末2への接続を指示する。
【0032】
両側発信サーバ3は、PC端末1に発信する際の接続メッセージに、PC端末1からの発信要求である情報を付加して、送信する。
PC端末1は、受信した接続メッセージ内の付加情報をチェックし、自分が要求した呼であるかを判断し、自分の要求した呼であれば、自動応答する。このとき、ユーザには、「接続中」のメッセージを表示したままである。
次に、両側発信サーバ3が、携帯端末2と接続したことをPC端末1が前述実施の形態3で説明した方法で検出し、ユーザに表示している接続中のメッセージを解除し、通信中になったことをユーザに通知する。
付加情報を付与して実現する例として、ITU-T H.323のプロトコルを用いて説明する。
PC端末1において、発信受付処理サーバ4ヘ接続要求する際に、接続先である携帯端末2の電話番号をPC端末1で保持しておく。
両側発信サーバ3において、PC端末1に対して、発信する際に、SETUPメッセージの表示情報要素に、携帯端末2の電話番号を付加情報としてコーディングし、送信する。
PC端末1は、SETUPメッセージ内の表示情報要素をチェックし、発信要求した電話番号と比較し、一致した場合、接続要求した呼と判断する。この例では、表示情報要素を用いたが、別の情報要素であっても構わない。
【0033】
図9は、本実施の形態のPC端末1、あるいは、携帯端末2の内部概略構成を示すブロック図である。
図9に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2は、図8に示す構成に接続判定モジュール16を追加したものである。
接続判定モジュール16は、通信制御モジュール12からの着信通知に対し、発信受付処理サーバ4ヘ要求した呼であるかを判定するモジュールである。
以下、図9に示すPC端末1、あるいは、携帯端末2における動作を説明する。
GUI処理部14は、ユーザからの接続要求を元に通信アプリケーションモジュール13ヘ通信相手先を通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、GUI処理部14からの情報を元に、接続判定モジュール16ヘ、通信相手先の情報を渡し、また、発信受付処理サーバ接続モジュール11に対し、通信相手先、通信要求元(自分)の情報を渡し、発信するように指示する。
発信受付処理サーバ接続モジュール11は、通信アプリケーションモジュール13からの指示に従い、発信受付処理サーバ4に対し、通信相手先、通信要求元(自分)の情報を渡し、発信要求を行う。
【0034】
通信制御モジュール12は、両側発信サーバ3からの着信を受信し、着信時に着信メッセージに含まれる前述した情報(接続メッセージ内の付加情報)を通信アプリケーションモジュール13に通知する。
通信アプリケーションモジュール13は、接続判定モジュール16に着信メッセージに含まれる情報を渡す。
接続判定モジュール16は、発信要求の情報と着信メッセージに含まれる情報を比較し、発信要求した呼と判定した場合には、応答指示を通信制御モジュール12に指示し、発信要求した呼ではないと判定した場合には、切断指示を通信制御モジュール12に対し指示する。応答後の動作は、前述の実施の形態3と同じである。
なお、本発明の各装置は、コンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)本発明によれば、ゲートウェイを経由することにより、IPネットワーク上の通信端末(例えば、PC端末)と、他の公衆網上の通信端末(例えば、携帯端末)との間の双方向の音声および映像通信が可能となるとともに、不特定の端末からゲートウェイを不正利用されることを防止することが可能となる。
(2)本発明によれば、両側発信サーバおよびゲートウェイにおいては、保有回線数だけの端末情報を(一時的に)持つことができればよく、全ての端末情報を記録した大きなデータベースを持つ必要がない。
(3)本発明によれば、従量課金の通信網において、サービスが成立しない状況で通信料が発生するのを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサービス概要を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1の通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す発信受付処理サーバの内部概略構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す両側発信サーバの内部概略構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示すPC端末、あるいは、携帯端末の内部概略構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態2の通信方法を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態2の通信方法を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態3のPC端末、あるいは、携帯端末の内部概略構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態4のPC端末、あるいは、携帯端末の内部概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…PC端末、2…携帯端末、3…両側発信サーバ、4…発信受付処理サーバ、5…ゲートウェイ(GW)、11…発信受付処理サーバ接続モジュール、12…通信制御モジュール、13…通信アプリケーションモジュール、14…GUI(Graphical User Interface)処理部、15…通信開始検出モジュール、16…接続判定モジュール、31…発信要求受付機能、32…PC側発信機能、33…携帯端末側発信機能、34…データ転送機能、41…認証機能、42…発信要求受付機能、43…発信要求機能。
Claims (18)
- IPネットワーク上の通信端末Aと、
公衆網上の通信端末Bと、
前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、
両側発信サーバとを備える通信システムであって、
前記通信端末Aおよび前記通信端末Bは、前記両側発信サーバに対して発信要求を行う第1の手段を有し、
前記両側発信サーバは、前記通信端末A、あるいは前記通信端末Bからの発信要求を受け付ける第1の手段と、
前記通信端末A、および前記ゲートウェイを介して前記通信端末Bに発信する第2の手段と、
前記通信端末Aと通信端末Bとを接続した後に、それぞれの端末から送信されるデータをお互いに転送する第3手段とを有することを特徴とする通信システム。 - IPネットワーク上の通信端末Aと、
公衆網上の通信端末Bと、
前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、
発信受付処理サーバと、
両側発信サーバとを備える通信システムであって、
前記通信端末Aおよび前記通信端末Bは、前記発信受付処理サーバに対して発信要求を行う第1の手段を有し、
発信受付処理サーバは、前記通信端末A、あるいは前記通信端末Bからの発信要求を受け付ける第1の手段と、
前記両側発信サーバに対して前記通信端末Aと前記通信端末Bとの接続を指示する第2の手段とを有し、
前記両側発信サーバは、前記発信受付処理サーバからの発信要求を受け付ける第1の手段と、
前記通信端末A、および前記ゲートウェイを介して前記通信端末Bに発信する第2の手段と、
前記通信端末Aと通信端末Bとを接続した後に、それぞれの端末から送信されるデータをお互いに転送する第3手段とを有することを特徴とする通信システム。 - 前記両側発信サーバの第2の手段は、前記通信端末A、あるいは通信端末Bの一方の通信端末に発信し、一方の通信端末の通信可能性を確認した後に、他方の通信端末に発信し、
前記両側発信サーバの第3の手段は、両通信端末の通信可能性が確認できた後に、それぞれの通信端末から送信されるデータをお互いに転送することを特微とする請求項1または請求項2に記載の通信システム。 - 前記通信端末Aおよび前記通信端末Bは、両通信端末間の通信が前記両側発信サーバ経由で確立したことを検出する第2の手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の通信システム。
- 前記通信端末Aおよび通信端末Bは、発信要求を行った後に、通信相手の通信端末との通信が確立するまで、通信相手の通信端末と接続中であることをユーザに通知する第3の手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の通信システム。
- IPネットワーク上の通信端末Aと、
公衆網上の通信端末Bと、
前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、
両側発信サーバとを備える通信システムにおける通信方法であって、
前記通信端末A、あるいは前記通信端末Bが、前記両側発信サーバに対して発信要求を行うステップ11と、
前記両側発信サーバが、前記通信端末A、あるいは前記通信端末Bからの発信要求を受け付けるステップ31と、
前記通信端末A、および前記ゲートウェイを介して前記通信端末Bに発信するステップ32と、
前記通信端末Aと通信端末Bとを接続した後に、それぞれの端末から送信されるデータをお互いに転送するステップ33とを有することを特徴とする通信方法。 - IPネットワーク上の通信端末Aと、
公衆網上の通信端末Bと、
前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、
発信受付処理サーバと、
両側発信サーバとを備える通信システムにおける通信方法であって、
前記通信端末A、あるいは前記通信端末Bが、前記発信受付処理サーバに対して発信要求を行うステップ11と、
発信受付処理サーバが、前記通信端末A、あるいは前記通信端末Bからの発信要求を受け付けるステップ21と、
前記両側発信サーバに対して前記通信端末Aと前記通信端末Bとの接続を指示するステップ22と、
前記両側発信サーバが、前記発信受付処理サーバからの発信要求を受け付けるステップ31と、
前記通信端末A、および前記ゲートウェイを介して前記通信端末Bに発信するステップ32と、
前記通信端末Aと通信端末Bとを接続した後に、それぞれの端末から送信されるデータをお互いに転送するステップ33とを有することを特徴とする通信方法。 - 前記両側発信サーバのステップ32において、前記通信端末A、あるいは通信端末Bの一方の通信端末に発信し、一方の通信端末の通信可能性を確認した後に、他方の通信端末に発信し、
前記両側発信サーバのステップ33において、両通信端末の通信可能性が確認できた後に、それぞれの通信端末から送信されるデータをお互いに転送することを特微とする請求項6または請求項7に記載の通信方法。 - 前記両側発信サーバのステップ33の後に、前記通信端末Aあるいは通信端末Bが、両通信端末間の通信が前記両側発信サーバ経由で確立したことを検出するステップ12を有することを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれか1項に記載の通信方法。
- 前記通信端末Aあるいは通信端末Bが、前記ステップ11の後に、通信相手の通信端末との通信が確立するまで、通信相手の通信端末と接続中であることをユーザに通知するステップ13を有することを特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれか1項に記載の通信方法。
- IPネットワーク上の通信端末Aと、
公衆網上の通信端末Bと、
前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、
両側発信サーバとを備える通信システムにおける両側発信サーバであって、
前記通信端末A、あるいは前記通信端末Bからの発信要求を受け付ける第1の手段と、
前記通信端末A、および前記ゲートウェイを介して前記通信端末Bに発信する第2の手段と、
前記通信端末Aと通信端末Bとを接続した後に、それぞれの端末から送信されるデータをお互いに転送する第3手段とを有することを特徴とする両側発信サーバ。 - IPネットワーク上の通信端末Aと、
公衆網上の通信端末Bと、
前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、
発信受付処理サーバと、
両側発信サーバとを備える通信システムにおける両側発信サーバであって、
前記発信受付処理サーバからの発信要求を受け付ける第1の手段と、
前記通信端末A、および前記ゲートウェイを介して前記通信端末Bに発信する第2の手段と、
前記通信端末Aと通信端末Bとを接続した後に、それぞれの端末から送信されるデータをお互いに転送する第3手段とを有することを特徴とする両側発信サーバ。 - 前記第2の手段は、前記通信端末A、あるいは通信端末Bの一方の通信端末に発信し、一方の通信端末の通信可能性を確認した後に、他方の通信端末に発信し、
前記第3の手段は、両通信端末の通信可能性が確認できた後に、それぞれの通信端末から送信されるデータをお互いに転送することを特微とする請求項11または請求項12に記載の両側発信サーバ。 - IPネットワーク上の通信端末と、
公衆網上の通信端末と、
前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、
両側発信サーバとを備える通信システムにおけるIPネットワーク上、あるいは公衆網上の通信端末であって、
前記両側発信サーバに対して発信要求を行う第1の手段と、
両通信端末間の通信が前記両側発信サーバ経由で確立したことを検出する第2の手段を有することを特徴とする通信端末。 - IPネットワーク上の通信端末と、
公衆網上の通信端末と、
前記IPネットワークと前記公衆網との間に配置され、前記IPネットワークと前記公衆網との間の通信を実現するゲートウェイと、
発信受付処理サーバと、
両側発信サーバとを備える通信システムにおけるIPネットワーク上、あるいは公衆網上の通信端末であって、
前記発信受付処理サーバに対して発信要求を行う第1の手段と、
両通信端末間の通信が前記両側発信サーバ経由で確立したことを検出する第2の手段を有することを特徴とする通信端末。 - 発信要求を行った後に、通信相手の通信端末との通信が確立するまで、通信相手の通信端末と接続中であることをユーザに通知する第3の手段を有することを特徴とする請求項14または請求項15に記載の通信端末。
- 請求項6ないし請求項10のいずれか1項に記載の通信方法における、両側発信サーバ、通信端末A、あるいは通信端末Bのステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項17に記載のプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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