JP2002152805A - 通信制御装置およびその方法、ならびに通信システムおよびその方法 - Google Patents

通信制御装置およびその方法、ならびに通信システムおよびその方法

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JP2002152805A
JP2002152805A JP2000344518A JP2000344518A JP2002152805A JP 2002152805 A JP2002152805 A JP 2002152805A JP 2000344518 A JP2000344518 A JP 2000344518A JP 2000344518 A JP2000344518 A JP 2000344518A JP 2002152805 A JP2002152805 A JP 2002152805A
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Masaaki Isotsu
政明 礒津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】呼び出し先の位置の指定により、ネットワーク
上の双方向通信を可能にする通信制御装置および方法な
らびに通信システムおよび方法を提供する。 【解決手段】ユーザを唯一に特定するSIP アドレスと、
端末200 のIPアドレスとが関連付けられてデータベース
21に記憶され、端末200 の位置を特定する位置情報とSI
P アドレスとが関連付けられてデータベース22に記憶さ
れる。次いで、呼び出し元の端末200 により呼び出し先
の端末200 の位置情報が指定され、指定された位置情報
と関連付けられたSIP アドレスがデータベース22から検
索される。検索されたSIP アドレスと関連付けられたIP
アドレスは、データベース21から検索される。リダイレ
クト・モードの場合、検索されたIPアドレスが呼び出し
元の端末200 に提供され、プロクシ・モードの場合、検
索されたIPアドレスによって特定される端末200 に呼び
出し元の端末200 のIPアドレスが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上に
おいて端末装置間の通信を確立させる通信制御装置およ
びその方法、ならびにネットワーク上の端末装置による
通信システムおよびその方法に係り、例えば、SIP
(Session Initiation Protocol )を用いた通信制御装
置およびその方法、通信システムおよびその方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】インターネットなどのネットワーク上に
おけるそれぞれのユーザ端末が対等にセッションを開始
できる双方向の通信プロトコルとして、SIP(Sessio
n Initiation Protocol )と呼ばれる通信プロトコルが
ある。例えば、インターネットにおいて画像や音声を用
いた双方向の通信を行う場合の通信プロトコルとして近
年注目されている。
【0003】SIPでは、ユーザを唯一に特定するため
のSIPアドレスと呼ばれるE−mailアドレスに似
たアドレスが、各ユーザに対して一意に割り当てられ
る。また、各ユーザに割り当てたSIPアドレスと、そ
のユーザが使用する端末をネットワーク上において特定
するための実質的なアドレス(たとえばIPアドレス)
との対応関係が、所定のサーバ装置(SIPロケーショ
ンサーバ)によって管理される。
【0004】SIPによって双方向のセッションを行う
ユーザがある端末からネットワークにログインした場
合、まず、ユーザが使用する端末のアドレスとユーザの
SIPアドレスとが対応づけられてSIPロケーション
サーバに登録される。アドレスに変更が生じた場合に
は、SIPロケーションサーバにそのアドレスが通知さ
れて、SIPロケーションサーバに登録されているアド
レスが更新される。すなわち、SIPロケーションサー
バには、常にユーザのSIPアドレスと端末のアドレス
とが対応付けて管理されている。
【0005】したがって、SIPアドレスが分かれば、
SIPロケーションサーバに問い合わせることによっ
て、そのSIPアドレスを持つユーザの端末を特定する
ことができる。つまり、ユーザがどの端末からネットワ
ークに接続していても、そのユーザのSIPアドレスを
指定することによって、双方向のセッションを開始させ
ることができる。
【0006】一方、移動するユーザ端末の位置を特定す
る方法として、例えばGPS(Global Positioning Sys
tem )と呼ばれるシステムがある。これは、複数の人工
衛星から送られてくる電波を受信して、その周波数など
を演算処理することにより位置を特定するものである。
また、GPSなどから得られる位置データと、デジタル
化された地図データを統合的に扱うGIS(Geographic
al Information System )とよばれるシステムがある。
これにより、例えば地図上での現在位置を視覚的に把握
しながら、目的地までの道順を案内したり、また現在位
置の近くにある施設などを紹介するサービスなどをユー
ザに提供することができる。近年では、例えば車載用の
ナビゲーション装置の一部に、これらのシステムが採用
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したSIPによる
双方向の通信によれば、ユーザの使用する端末が変わっ
たり、またユーザの端末が接続しているドメインが変わ
った場合にも、その都度SIPロケーションサーバに登
録されているユーザの端末のアドレスが更新されるの
で、相手のSIPアドレスさえ分かればセッションを開
始することができる。しかしながら、SIPアドレスが
不明なユーザとのセッションは不可能であるので、例え
ば上述したGPSなどによって位置が特定されていて
も、SIPアドレスが不明なユーザとは、セッションを
開始することができない。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ネットワーク上の端末装置間にお
いて、呼び出し元の端末装置から呼び出し先の端末装置
の位置を指定されることにより、当該端末装置間のセッ
ションを開始させる情報を当該端末装置に提供する通信
制御装置およびその方法を提供すること、ならびに、呼
び出し元の端末装置が呼び出し先の端末装置の位置を指
定することにより当該端末装置間のセッションを開始す
る通信システムおよびその方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の通信制御装置は、ネットワーク上において
端末特定情報により特定される端末装置の間の通信を、
呼び出し元の端末装置に呼び出し先の端末装置の上記端
末特定情報を提供するか、または呼び出し先の端末装置
に呼び出し元の端末装置の上記端末特定情報を提供する
ことによって確立させる通信制御装置であって、上記端
末装置の位置を特定する位置情報と、当該端末装置の上
記端末特定情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、上
記呼び出し先の端末装置の上記位置情報を受けて、当該
位置情報と関連付けられた上記端末特定情報を上記記憶
手段から検索し、当該検索した端末特定情報を上記呼び
出し元の端末装置に提供するか、または当該検索した端
末特定情報によって特定される端末装置に上記呼び出し
元の端末装置の上記端末特定情報を提供する情報提供手
段とを有する。
【0010】また、上記記憶手段は、上記端末装置から
の要求に応じて、当該端末装置の利用者を特定する利用
者特定情報と、当該端末装置の上記端末特定情報とを関
連付けて記憶する端末記憶手段と、上記端末装置からの
要求に応じて、当該端末装置の上記位置情報と、当該端
末装置の利用者の上記利用者特定情報とを関連付けて記
憶する位置記憶手段とを含み、上記情報提供手段は、上
記呼び出し先の端末装置の上記位置情報を受けて、当該
位置情報と関連付けられた上記利用者特定情報を上記位
置記憶手段から検索する利用者検索手段と、上記利用者
検索手段において検索された上記利用者特定情報を受け
て、当該利用者特定情報と関連付けられた上記端末特定
情報を上記端末記憶手段から検索する端末検索手段とを
含む。
【0011】本発明の通信制御装置によれば、上記端末
装置の位置を特定する位置情報と、当該端末装置の上記
端末特定情報とが関連付けられて上記記憶手段に記憶さ
れる。すなわち、上記記憶手段の上記端末記憶手段に
は、上記端末装置からの要求に応じて、上記端末装置の
上記利用者特定情報と当該端末装置の上記端末特定情報
とが関連付けて記憶される。また、上記記憶手段の上記
位置記憶手段には、上記端末装置からの要求に応じて、
当該端末装置の上記位置情報と、当該端末装置の利用者
の上記利用者特定情報とが関連付けて記憶される。上記
情報提供手段によって、上記呼び出し先の端末装置から
受けた上記位置情報と関連付けられた上記端末特定情報
が、上記記憶手段から検索される。すなわち、上記情報
提供手段の上記利用者検索手段では、上記呼び出し先の
端末装置から受けた上記位置情報と関連付けられた上記
利用者特定情報が、上記位置記憶手段から検索される。
また、上記情報提供手段の端末検索手段では、上記利用
者検索手段において検索された上記利用者特定情報と関
連付けられた上記端末特定情報が、上記端末記憶手段か
ら検索される。そして上記情報提供手段によって、当該
検索された端末特定情報が上記呼び出し元の端末装置に
提供されるか、または当該検索された端末特定情報によ
って特定される端末装置に上記呼び出し元の端末装置の
上記端末特定情報が提供される。
【0012】本発明の通信制御方法は、ネットワーク上
において端末特定情報により特定される端末装置の間の
通信を、呼び出し元の端末装置に呼び出し先の端末装置
の上記端末特定情報を提供するか、または呼び出し先の
端末装置に呼び出し元の端末装置の上記端末特定情報を
提供することによって確立させる通信制御方法であっ
て、上記端末装置の位置を特定する位置情報と、当該端
末装置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶する記憶
ステップと、上記呼び出し先の端末装置の上記位置情報
と関連付けられた上記端末特定情報を、上記記憶ステッ
プにおいて記憶した情報から検索する検索ステップと、
上記検索された上記端末特定情報を上記呼び出し元の端
末装置に提供するか、または上記検索された上記端末特
定情報によって特定される端末装置に上記呼び出し元の
端末装置の上記端末特定情報を提供する情報提供ステッ
プとを有する。
【0013】また、上記記憶ステップは、上記端末装置
からの要求に応じて、当該端末装置の利用者を特定する
利用者特定情報と、当該端末装置の上記端末特定情報と
を関連付けて記憶する端末記憶ステップと、上記端末装
置からの要求に応じて、当該端末装置の上記位置情報
と、当該端末装置の利用者の上記利用者特定情報とを関
連付けて記憶する位置記憶ステップとを含み、上記検索
ステップは、上記呼び出し先の端末装置の上記位置情報
と関連付けられた上記利用者特定情報を、上記位置記憶
ステップにおいて記憶した情報から検索する利用者検索
ステップと、上記利用者検索ステップにおいて検索され
た上記利用者特定情報と関連付けられた上記端末特定情
報を、上記端末記憶ステップにおいて記憶した情報から
検索する端末検索ステップとを含む。
【0014】本発明の通信制御方法によれば、上記記憶
ステップにおいて、上記端末装置の上記位置情報と、当
該端末装置の上記端末特定情報とが関連付けて記憶され
る。すなわち、上記記憶ステップの端末記憶ステップで
は、上記端末装置からの要求に応じて、上記端末装置の
上記利用者特定情報と、当該端末装置の上記端末特定情
報とが関連付けられて記憶される。また、上記記憶ステ
ップの位置記憶ステップでは、上記端末装置からの要求
に応じて、当該端末装置の上記位置情報と、当該端末装
置の利用者の上記利用者特定情報とが関連付けて記憶さ
れる。上記検索ステップにおいては、上記呼び出し先の
端末装置の上記位置情報と関連付けられた上記端末特定
情報が、上記記憶ステップにおいて記憶された情報から
検索される。すなわち、上記検索ステップの上記利用者
検索ステップでは、上記呼び出し先の端末装置の上記位
置情報と関連付けられた上記利用者特定情報が、上記位
置記憶ステップにおいて記憶された情報から検索され
る。また、上記検索ステップの上記端末検索ステップで
は、上記利用者検索ステップにおいて検索された上記利
用者特定情報と関連付けられた上記端末特定情報が、上
記端末記憶ステップにおいて記憶された情報から検索さ
れる。上記情報提供ステップにおいては、上記検索され
た上記端末特定情報が上記呼び出し元の端末装置に提供
されるか、または上記検索された上記端末特定情報によ
って特定される端末装置に上記呼び出し元の端末装置の
上記端末特定情報が提供される。
【0015】本発明の通信システムは、ネットワーク上
において端末特定情報により特定される複数の端末装置
を含み、呼び出し元の端末装置に呼び出し先の端末装置
の上記端末特定情報を提供するか、または呼び出し先の
端末装置に呼び出し元の端末装置の上記端末特定情報を
提供することによって端末装置間の通信を確立する通信
システムであって、上記端末装置の位置を特定する位置
情報と、当該端末装置の上記端末特定情報とを関連付け
て記憶する記憶手段と、上記呼び出し先の端末装置の上
記位置情報を受けて、当該位置情報と関連付けられた上
記端末特定情報を上記記憶手段から検索し、当該検索し
た端末特定情報を上記呼び出し元の端末装置に提供する
か、または当該検索した端末特定情報によって特定され
る端末装置に上記呼び出し元の端末装置の上記端末特定
情報を提供する情報提供手段とを有する。
【0016】また、上記端末装置は、自らの位置を特定
する上記位置情報を生成する位置情報生成手段と、上記
位置情報生成手段において生成された上記位置情報の登
録を要求する位置登録要求手段と、当該端末装置の利用
者の登録を要求する利用者登録要求手段を含み、上記記
憶手段は、上記端末装置からの利用者登録要求に応じ
て、当該端末装置の利用者を特定する利用者特定情報
と、当該端末装置の上記端末特定情報とを関連付けて記
憶する端末記憶手段と、上記端末装置からの位置登録要
求に応じて、当該端末装置の上記位置情報と、当該端末
装置の利用者の上記利用者特定情報とを関連付けて記憶
する位置記憶手段とを含み、上記情報提供手段手段は、
上記呼び出し先の端末装置の上記位置情報を受けて、当
該位置情報と関連付けられた上記利用者特定情報を上記
位置記憶手段から検索する利用者検索手段と、上記利用
者検索手段において検索された上記利用者特定情報を受
けて、当該利用者特定情報と関連付けられた上記端末特
定情報を上記端末記憶手段から検索する端末検索手段と
を含む。
【0017】本発明の通信システムによれば、上記記憶
手段において、上記端末装置の位置を特定する位置情報
と、当該端末装置の上記端末特定情報とが関連付けて記
憶される。すなわち、上記端末装置の上記利用者登録要
求手段において当該端末装置の利用者の登録が要求さ
れ、当該要求に応じて、当該端末装置の利用者を特定す
る利用者特定情報と、当該端末装置の上記端末特定情報
とが関連付けられて上記端末記憶手段に記憶される。ま
た、上記端末装置の上記位置情報生成手段において、自
らの位置を特定する上記位置情報が生成され、当該生成
された上記位置情報の登録が上記位置登録要求手段によ
って要求され、当該要求に応じて、当該端末装置の上記
位置情報と、当該端末装置の利用者の上記利用者特定情
報とが関連付けられて上記位置記憶手段に記憶される。
上記情報提供手段において、上記呼び出し先の端末装置
から受けた上記位置情報と関連付けられた上記端末特定
情報が、上記記憶手段から検索される。すなわち、上記
情報提供手段の上記利用者検索手段では、上記呼び出し
先の端末装置から受けた上記位置情報と関連付けられた
上記利用者特定情報が、上記位置記憶手段から検索され
る。また、上記情報提供手段の端末検索手段では、上記
利用者検索手段において検索された上記利用者特定情報
と関連付けられた上記端末特定情報が、上記端末記憶手
段から検索される。そして上記情報提供手段によって、
当該検索された端末特定情報が上記呼び出し元の端末装
置に提供されるか、または当該検索された端末特定情報
によって特定される端末装置に上記呼び出し元の端末装
置の上記端末特定情報が提供される。
【0018】本発明の通信方法は、ネットワーク上にお
いて端末特定情報により特定される複数の端末装置間に
おいて、呼び出し元の端末装置に呼び出し先の端末装置
の上記端末特定情報を提供するか、または呼び出し先の
端末装置に呼び出し元の端末装置の上記端末特定情報を
提供することにより確立する通信方法であって、上記端
末装置の位置を特定する位置情報と、当該端末装置の上
記端末特定情報とを関連付けて記憶する記憶ステップ
と、上記呼び出し元の端末装置が、上記呼び出し先の端
末装置の上記位置情報を指定する位置情報指定ステップ
と、上記指定された位置情報と関連付けられた上記端末
特定情報を、上記記憶ステップにおいて記憶された情報
から検索する検索ステップと、上記検索された上記端末
特定情報を上記呼び出し元の端末装置に提供するか、ま
たは上記検索された上記端末特定情報によって特定され
る端末装置に上記呼び出し元の端末装置の上記端末特定
情報を提供する情報提供ステップとを有する。
【0019】また、上記記憶ステップは、上記記憶ステ
ップは、上記端末装置の利用者を特定する利用者特定情
報と、当該端末装置の上記端末特定情報とを関連付けて
記憶する端末記憶ステップと、上記端末装置において自
らの位置を特定する上記位置情報を生成する位置情報生
成ステップと、上記位置情報生成ステップにおいて生成
された上記端末装置の位置情報と、当該端末装置の利用
者の上記利用者特定情報とを関連付けて記憶する位置記
憶ステップとを含み、上記検索ステップは、上記位置情
報指定ステップにより指定された位置情報と関連付けら
れた上記利用者特定情報を、上記位置記憶ステップにお
いて記憶した情報から検索する利用者検索ステップと、
上記検索された利用者特定情報と関連付けられた上記端
末特定情報を、上記端末記憶ステップにおいて記憶した
情報から検索する端末検索ステップとを含む。
【0020】本発明の通信方法によれば、上記記憶ステ
ップにおいて、上記端末装置の位置を特定する位置情報
と、当該端末装置の上記端末特定情報とが関連付けて記
憶される。すなわち、上記記憶ステップの端末記憶ステ
ップでは、上記端末装置の利用者を特定する利用者特定
情報と、当該端末装置の上記端末特定情報とが関連付け
て記憶される。また、上記記憶ステップの位置情報生成
ステップにおいて上記端末装置において生成された上記
位置情報と、当該端末装置の利用者の上記利用者特定情
報とが関連付けられて、上記位置記憶ステップにおいて
記憶される。上記位置情報指定ステップにおいては、上
記呼び出し元の端末装置によって、上記呼び出し先の端
末装置の上記位置情報が指定される。上記検索ステップ
においては、上記指定された位置情報と関連付けられた
上記端末特定情報が、上記記憶ステップにおいて記憶さ
れた情報から検索される。すなわち、上記検索ステップ
の上記利用者検索ステップでは、上記位置情報指定ステ
ップにより指定された位置情報と関連付けられた上記利
用者特定情報が、上記位置記憶ステップにおいて記憶し
た情報から検索される。また、上記検索ステップの上記
端末検索ステップでは、上記検索された利用者特定情報
と関連付けられた上記端末特定情報が、上記端末記憶ス
テップにおいて記憶した情報から検索される。そして、
上記情報提供ステップにおいて、上記検索された上記端
末特定情報が上記呼び出し元の端末装置に提供される
か、または上記検索された上記端末特定情報によって特
定される端末装置に上記呼び出し元の端末装置の上記端
末特定情報が提供される。
【0021】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明に係る通信システムの第1の実施形態を
示す概略的な構成図である。図1に示す通信システム
は、通信制御装置100と、2つのユーザ端末装置20
0を有する。また、通信制御装置100は情報提供部1
0と、記憶部20を含み、端末装置200は位置情報出
力部201を含む。なお、図1においては図示が省略さ
れているが、通信システムは2つ以上のユーザ端末装置
200を有している。情報提供部10は、本発明の情報
提供手段の一実施形態である。記憶部20は、本発明の
記憶手段の一実施形態である。
【0022】(通信制御装置100)通信制御装置10
0は、ユーザ端末装置200どうしのセッションを開始
させるための情報を提供する装置であり、情報提供部1
0と記憶部20とを有している。情報提供部10は、ユ
ーザ端末装置200からの要求に応じて、当該ユーザ端
末装置の位置を特定するための位置情報S1を入力し、
ネットワーク上でユーザ端末装置を唯一に特定するため
のアドレス(以降、特定アドレスと呼ぶ)とこの位置情
報S1とを関連付けて記憶部20に記憶させる。また、
ユーザ端末装置200からの要求に応じて、指定された
地域に位置するユーザ端末装置200の位置情報を記憶
部20から抽出し、これを要求元のユーザ端末装置20
0に出力する。
【0023】また情報提供部10は、ユーザ端末装置2
00がセッションを開始する場合、呼び出し元のユーザ
端末装置200から、セッションの開始を希望する呼び
出し先のユーザ端末装置200の位置情報を入力し、入
力した位置情報と関連付けられた特定アドレスを記憶部
20から検索する。この検索した呼び出し先の特定アド
レスに基づいて、呼び出し元と呼び出し先のユーザ端末
装置間でのセッションを開始させる処理を行う。
【0024】セッションを開始させる方法には、リダイ
レクト(Redirect)・モードとプロクシ(Proxy )・モ
ードの2通りの方法がある。リダイレクト・モードの場
合、情報提供部10は、記憶部20から検索された呼び
出し先のユーザ端末装置200の特定アドレスを、呼び
出し元に提供する。呼び出し元は、提供された特定アド
レスのユーザ端末装置200に対して直接セッションの
開始を要求し、この要求に対して呼び出し先のユーザ端
末装置200が了承のメッセージを返すことによって、
ユーザ端末装置間のセッションが開始される。プロクシ
・モードの場合、記憶部20から検索された特定アドレ
スのユーザ端末装置200に対して、呼び出し元の代わ
りに情報提供部10が間接的にセッションの開始を要求
する。この場合、呼び出し元の特定アドレスが呼び出し
先に通知されるので、セッション開始要求に対する呼び
出し先の回答は呼び出し元へ返送可能である。セッショ
ン開始要求に対する了承のメッセージが呼び出し先から
呼び出し元に対して返送されることにより、ユーザ端末
装置間のセッションが開始される。
【0025】(ユーザ端末装置200)ユーザ端末装置
200は、LANやインターネットなどのネットワーク
において特定アドレスを割り当てられた端末装置であ
り、文字や音声、画像などのデータをネットワークを介
して互いに送受信する。自らの位置を特定するための位
置情報S1を出力する、例えばGPSなどのような位置
情報出力部201を備えており、通信制御装置100に
要求を発して、自らの位置情報S1と特定アドレスをこ
れに登録させる。
【0026】またユーザ端末装置200は、ユーザに対
して文字や地図、映像などの情報を表示するディスプレ
イなどの表示装置を備えている。通信制御装置100に
要求を発して、特定の地域に位置する登録されたユーザ
端末装置200の位置情報を抽出させ、この抽出させた
位置情報を入力して、地図や映像にユーザ端末装置20
0の位置情報を付加してユーザに表示する。セッション
を開始する場合には、呼び出し元のユーザ端末装置20
0の表示装置に表示された文字や地図、映像などの情報
から、呼び出し先のユーザ端末装置200を選択し、選
択したユーザ端末装置200の位置情報を通信制御装置
100に出力する。
【0027】次に、上述した構成を有する通信システム
において、ユーザ端末装置間のセッションを開始するま
での動作を説明する。動作は大きく分けて3つのフェー
ズ(登録フェーズ、要請フェーズおよび応答フェーズ)
に分かれる。
【0028】<登録フェーズ>登録フェーズでは、各ユ
ーザ端末装置200からの要求に応じて、ユーザ端末装
置200の位置情報と特定アドレスとが、通信制御装置
100の記憶部20に登録される。
【0029】通信制御装置100に登録させる情報は位
置情報のみに限定されず、例えばE−mailのアドレ
スやWebページのURL(Uniform Resource Locato
r)などをこれに加えて登録させることもできる。これ
により、双方向以外の連絡手段も活用することができ
る。
【0030】位置情報に加えて、例えば固定点に設置さ
れたカメラの情報を登録させることにより、カメラから
の画像に映し出されたユーザ端末装置200の位置と、
ユーザ端末装置200が出力する位置情報とを関連付け
ることができる。これにより、例えばユーザ端末装置2
00の表示装置に映し出されるユーザをマウスなどを用
いて画面上で指定させ、そのユーザとセッションを開始
させることも可能である。
【0031】また、ユーザ端末装置200のネットワー
ク上における特定アドレスが変更した場合、その変更し
た特定アドレスと位置情報とが通信制御装置100に再
登録される。
【0032】ユーザ端末装置200が頻繁に移動する場
合や、移動するユーザ端末装置200へのアクセスが多
い場合には、数分や数秒毎に位置情報を更新する必要が
ある。しかし、更新頻度が多いとそれだけ通信制御装置
100の処理負担も増大するので、ユーザ端末装置20
0の移動が少ない場合やアクセスが少ない場合などは、
位置情報の更新頻度を下げることが望ましい。
【0033】例えば、ユーザ端末装置200においてG
PSレシーバなどにより生成された自らの位置情報を一
定時間毎に監視させるとともに、通信制御装置100に
前回登録された位置情報から移動距離を計算させる。そ
して、この移動距離が所定の移動距離を越えた場合に、
新しい位置情報が通信制御装置100に再登録させるよ
うにする。これにより、ユーザが所定移動距離を越えて
移動しない場合に位置情報の再登録が行われないので、
通信制御装置100の処理負担が軽減される。
【0034】<要請フェーズ>次に要請フェーズでは、
呼び出し元のユーザ端末装置200の表示装置に表示さ
れた文字や地図、映像などの情報から、呼び出し先のユ
ーザ端末装置200が選択され、選択されたユーザ端末
装置200の位置情報が通信制御装置100に出力され
て、呼び出し先の特定アドレスが要請される。
【0035】まず、呼び出し元のユーザ端末装置200
において、指定した地域に位置するユーザ端末装置20
0の位置情報が、通信制御装置100に対して要求され
る。この要求に応じて、記憶部20に登録されている位
置情報から、当該地域に位置するユーザ端末装置200
の位置情報が抽出されて、呼び出し元のユーザ端末装置
200へ回答される。地域の指定方法としては、例えば
地図上の地域を直接指定する方法でも良いし、固定点に
設置された上述のカメラを選択して指定する方法でも良
い。カメラを指定する場合には、そのカメラに画像が撮
影されている地域に存在するユーザ端末装置200の位
置情報が抽出される。
【0036】回答された位置情報に基づいて、当該地域
に位置するユーザ端末装置200の位置が、呼び出し元
の表示装置に表示される。例えば、当該地域の地図とと
もに、抽出されたユーザ端末装置200の位置が所定の
図形などによって表示される。カメラからの画像の場合
には、当該画像だけでも良いし、あるいはユーザ端末装
置200を示す所定の図形を当該画像に重ねて表示させ
ても良い。
【0037】呼び出し元の表示装置において表示された
ユーザ端末装置200から、呼び出し先のユーザ端末装
置200が選択される。例えば表示装置の画面上をマウ
スなどで移動するポインタに、表示画面上のユーザ端末
装置200の位置が指示されることによって、呼び出し
先のユーザ端末装置200が選択される。選択されたユ
ーザ端末装置200の位置情報は、通信制御装置100
に出力されて、呼び出し先の特定アドレスが要請され
る。
【0038】呼び出し先の特定アドレスを要請された通
信制御装置100において、記憶部20に登録されたユ
ーザ端末装置200の特定アドレスから、呼び出し元に
指定された位置情報に対応するユーザ端末装置200の
特定アドレスが検索される。
【0039】<応答フェーズ>次に応答フェーズでは、
要請フェーズにおいて検索された特定アドレスに基づい
て、呼び出し元と呼び出し先のユーザ端末装置間でのセ
ッションを開始させる処理が行われる。通信制御装置1
00が上述したリダイレクト・モードで動作している場
合、検索結果の特定アドレスは呼び出し元のユーザ端末
装置200に提供される。呼び出し元のユーザ端末装置
200は、この提供された特定アドレスを有するユーザ
端末装置200に対して直接セッションの開始を要求す
る。また、通信制御装置100が上述したプロクシ・モ
ードで動作している場合は、検索結果の特定アドレスを
有するユーザ端末装置200に対して、呼び出し元のユ
ーザ端末装置200の代わりに通信制御装置100が間
接的にセッションの開始を要求する。
【0040】以上説明したように、図1に示す通信シス
テムによれば、ユーザ端末装置200の位置情報と、特
定アドレスとが関連付けられて記憶部20に記憶され、
呼び出し元のユーザ端末装置200により呼び出し先の
ユーザ端末装置200の位置情報が指定され、この指定
された位置情報と関連付けられた特定アドレスが記憶部
20において記憶された情報から検索される。リダイレ
クト・モードの場合、検索された特定アドレスが呼び出
し元のユーザ端末装置200に提供され、プロクシ・モ
ードの場合、検索された特定アドレスによって特定され
るユーザ端末装置200に呼び出し元のユーザ端末装置
200の特定アドレスが、セッション開始要求のメッセ
ージとともに提供される。したがって、呼び出し先のア
ドレスが分からない場合でも、呼び出し先の位置を指定
することによって、ネットワーク上における双方向の通
信を行うことができる。
【0041】また、ユーザ端末装置200において自ら
の位置を特定する位置情報が生成され、この生成された
位置情報と、当該ユーザ端末装置200の特定アドレス
が記憶部20に関連付けて記憶されるので、記憶部20
に対して人手で位置情報を記憶させる必要がなくなり、
これにより、多数のユーザ端末装置200の位置情報を
容易に集めることができる。
【0042】また、呼び出し元のユーザ端末装置200
によって、指定した地域に位置するユーザ端末装置20
0の位置情報の取得が要求され、この位置取得要求に応
じた位置情報が、記憶部20において記憶された情報か
ら抽出され、呼び出し元のユーザ端末装置200に回答
される。呼び出し元のユーザ端末装置200において、
回答された位置情報に基づいて、指定した地域に位置す
るユーザ端末装置200の位置が表示装置によって表示
され、呼び出し元の端末装置において位置を表示された
ユーザ端末装置200から、呼び出しを要求するユーザ
端末装置200が選択され、選択されたユーザ端末装置
200の位置情報が情報提供部10に指定される。した
がって、ユーザがユーザ端末装置200の位置情報を自
ら収集する必要がなく、呼び出し先のユーザ端末装置の
位置情報を簡単に指定することができる。
【0043】第2の実施形態 図1に示す通信システムにおいては、ユーザ端末装置2
00の特定アドレスと位置情報とが一対一に対応してい
るが、例えば以下に説明する第2の実施形態の通信シス
テムのように、ユーザを唯一に特定するユーザ特定情報
を設定して、このユーザ特定情報と位置情報、およびユ
ーザ特定情報と特定アドレスをそれぞれ一対一に対応さ
せることにより、特定アドレスと位置情報とを間接的に
対応させても良い。
【0044】図2は、本発明に係る通信システムの第2
の実施形態を示す概略的な構成図である。図2と図1の
同一符号は同一の構成要素を示し、その他、SIPサー
バ装置101、および位置情報サーバ装置102を有す
る。SIPサーバ装置101および位置情報サーバ装置
102は、図1における通信制御装置100の機能を分
割させたものであり、これらのサーバ装置を1つの装置
と見なせば、図1と同一の構成となる。
【0045】(SIPサーバ装置101)SIPサーバ
装置101は、SIPにおいて送受信されるメッセージ
を制御し、ユーザ端末装置200を特定する特定アドレ
スとユーザを特定するSIPアドレスとの対応関係を管
理するサーバ装置であり、SIP処理部11とロケーシ
ョンデータベース部21とを有する。SIP処理部11
は、SIPにおいて送受信されるメッセージを制御する
処理を行う。また、ユーザ端末装置200からの要求に
応じて、ユーザ端末装置200の特定アドレスと、ユー
ザ端末装置200を利用するユーザのSIPアドレスと
を対応付けて、ロケーションデータベース部21に登録
させる。さらに、ユーザ端末装置200または位置情報
サーバ装置102からの要求に応じて、指定されたSI
Pアドレスに対応する特定アドレスをロケーションデー
タベース部21から検索し、セッションを開始させる処
理を行う。
【0046】SIPサーバ装置101がリダイレクト・
モードの場合、SIP処理部11はロケーションデータ
ベース部21から検索した特定アドレスを呼び出し元の
ユーザ端末装置200または位置情報サーバ装置102
に提供する。なお、位置情報サーバ装置102に特定ア
ドレスが提供された場合、この特定アドレスは位置情報
サーバ装置102から呼び出し元のユーザ端末装置20
0へ提供される。特定アドレスを提供された呼び出し元
のユーザ端末装置200によって、呼び出し先のユーザ
端末装置200へ直接セッションの開始が要求される。
【0047】またSIPサーバ装置101がプロクシ・
モードの場合、SIP処理部11はロケーションデータ
ベース部21から検索した特定アドレスを有するユーザ
端末装置200に対して、呼び出し元のユーザ端末装置
200や位置情報サーバ装置102に代わって間接的に
セッションの開始を要求する。
【0048】ロケーションデータベース部21は、ユー
ザ端末装置200を特定する特定アドレスとユーザを特
定するSIPアドレスとの対応関係を管理するデータベ
ースであり、SIP処理部11の要求に応じて、これら
のデータの登録や検索を行う。
【0049】(位置情報サーバ装置102)位置情報サ
ーバ装置102は、ユーザ端末装置200の位置を特定
する位置情報S1とユーザ端末装置200を特定する特
定アドレスとの対応関係を管理するサーバ装置であり、
位置情報処理部12と位置情報データベース部22とを
有する。位置情報処理部12は、ユーザ端末装置200
からの要求に応じて、当該ユーザ端末装置の位置を特定
するための位置情報S1を入力し、この位置情報S1と
ユーザ端末装置の特定アドレスとを関連付けて位置情報
データベース部22に登録させる。また、ユーザ端末装
置200からの要求に応じて、指定された地域に位置す
るユーザ端末装置200の位置情報を位置情報データベ
ース部22から抽出し、これを要求元のユーザ端末装置
200に出力する。
【0050】位置情報データベース部22は、ユーザ端
末装置200の位置を特定する位置情報とユーザを特定
するSIPアドレスとの対応関係を管理するデータベー
スであり、位置情報処理部12の要求に応じて、これら
のデータの登録や検索を行う。
【0051】(ユーザ端末装置200)ユーザ端末装置
200は、LANやインターネットなどのネットワーク
において特定アドレスを割り当てられた端末装置であ
り、文字や音声、画像などのデータをネットワークを介
して互いに送受信する。自らの位置を特定するための位
置情報を出力する、例えばGPSなどのような位置情報
出力装置201を備えており、位置情報サーバ装置10
2に要求を発して、自らの位置情報S1と特定アドレス
をこれに登録させる。
【0052】またユーザ端末装置200は、ユーザに対
して文字や地図、映像などの情報を表示するディスプレ
イなどの表示装置を備えている。位置情報サーバ装置1
02に要求を発して、特定の地域に位置する登録された
ユーザ端末装置200の位置情報を抽出させ、この抽出
させた位置情報を入力して、地図や映像にユーザ端末装
置200の位置情報を付加してユーザに表示する。セッ
ションを開始する場合には、呼び出し元のユーザ端末装
置200の表示装置に表示された文字や地図、映像など
の情報から、呼び出し先のユーザ端末装置200を選択
し、選択したユーザ端末装置200の位置情報を位置情
報サーバ装置102に出力する。
【0053】次に、上述した構成を有する通信システム
において、ユーザ端末装置間のセッションを開始するま
での動作を説明する。動作は図1に示す通信システムと
同様であり、大きく分けて3つのフェーズ(登録フェー
ズ、要請フェーズおよび応答フェーズ)に分かれる。
【0054】<登録フェーズ>登録フェーズでは、各ユ
ーザ端末装置200からの要求に応じて、ユーザのSI
Pアドレスと、当該ユーザが使用するユーザ端末装置2
00の特定アドレスがSIPサーバ装置101のロケー
ションデータベース部21に登録される。
【0055】また、ユーザのSIPアドレスと、当該ユ
ーザが使用するユーザ端末装置200の位置情報が、位
置情報サーバ装置102に登録される。以下に、位置情
報とSIPアドレスが登録される場合にユーザ端末装置
200から位置情報サーバ装置102へ送られるメッセ
ージの例を示す。
【0056】
【表1】 Method = RGISTER From = 43.11.135.29 (IPアドレス) Location = [235,465] (位置情報) SIP-Address = sip:user@current.location.com (SIPアドレス)
【0057】表1の例においては、登録を要求するユー
ザ端末装置200のIPアドレスや、位置情報、SIP
アドレスが記述されている。位置情報データベース部2
2に登録されるデータの例を以下に示す。
【0058】
【表2】sip:user1@current.location.com 134.245 sip:user2@home.com 541.276
【0059】表2の例においては、位置情報とSIPア
ドレスとが対応付けられた単純なデータテーブルが位置
情報データベース部22に保持されている。
【0060】なお、位置情報データベース部22に登録
させる情報は位置情報のみに限定されず、例えばE−m
ailのアドレスやWebページのURL(Uniform Re
source Locator)などをこれに加えて登録させることも
できる。これにより、双方向以外の連絡手段も活用する
ことができる。
【0061】位置情報に加えて、例えば固定点に設置さ
れたカメラの情報を登録させることにより、カメラから
の画像に映し出されたユーザ端末装置200の位置と、
ユーザ端末装置200が出力する位置情報とを関連付け
ることもできる。これにより、例えばユーザ端末装置2
00の表示装置に映し出されたユーザを画面上で指定さ
せて、そのユーザとセッションを開始させることができ
る。
【0062】また、ロケーションデータベース部21や
位置情報データベース部22の登録データは、特定アド
レスや位置情報の変化に応じて更新される。すなわち、
ユーザ端末装置200のネットワーク上における特定ア
ドレスが変更した場合、その変更した特定アドレスとユ
ーザのSIPアドレスとがSIPサーバ装置101に再
登録される。また、ユーザが端末装置を持って移動する
ことによりユーザ端末装置200の位置情報が変化した
場合にも、変化した位置情報とユーザのSIPアドレス
とが位置情報データベース部22に再登録される。
【0063】ユーザ端末装置200が頻繁に移動する場
合や、移動するユーザ端末装置200へのアクセスが多
い場合には、数分や数秒毎に位置情報を更新する必要が
ある。しかし、更新頻度が多いとそれだけ位置情報サー
バ装置102の処理負担も増大するので、ユーザ端末装
置200の移動が少ない場合やアクセスが少ない場合な
どは、位置情報の更新頻度を下げることが望ましい。
【0064】例えば、ユーザ端末装置200においてG
PSレシーバなどにより生成された自らの位置情報を一
定時間毎に監視させるとともに、位置情報サーバ装置1
02に前回登録された位置情報から移動距離を計算させ
る。そして、この移動距離が所定の移動距離を越えた場
合に、新しい位置情報が位置情報サーバ装置102に再
登録させるようにする。これにより、ユーザが所定移動
距離を越えて移動しない場合に位置情報の再登録が行わ
れないので、位置情報サーバ装置102の処理負担が軽
減される。
【0065】<要請フェーズ>次に要請フェーズでは、
呼び出し元のユーザ端末装置200の表示装置に表示さ
れた文字や地図、映像などの情報から、呼び出し先のユ
ーザ端末装置200が選択され、選択されたユーザ端末
装置200の位置情報が位置情報サーバ装置102に出
力されて、呼び出し先の特定アドレスが要請される。
【0066】まず、呼び出し元のユーザ端末装置200
において、指定した地域に位置するユーザ端末装置20
0の位置情報が、位置情報サーバ装置102に対して要
求される。この要求に応じて、位置情報データベース部
22に登録されている位置情報から、当該地域に位置す
るユーザ端末装置200の位置情報が抽出されて、呼び
出し元のユーザ端末装置200へ回答される。地域の指
定方法としては、例えば地図上の地域を直接指定する方
法でも良いし、固定点に設置された上述のカメラを選択
して指定する方法でも良い。カメラを指定する場合に
は、そのカメラに画像が撮影されている地域に存在する
ユーザ端末装置200の位置情報が抽出される。
【0067】回答された位置情報に基づいて、当該地域
に位置するユーザ端末装置200の位置が、呼び出し元
の表示装置に表示される。例えば、当該地域の地図とと
もに、抽出されたユーザ端末装置200の位置が所定の
図形などによって表示される。カメラからの画像の場合
には、当該画像だけでも良いし、あるいはユーザ端末装
置200を示す所定の図形を当該画像に重ねて表示させ
ても良い。
【0068】呼び出し元の表示装置において表示された
ユーザ端末装置200から、呼び出し先のユーザ端末装
置200が選択される。例えば表示装置の画面上をマウ
スなどで移動されるポインタに、表示画面上のユーザ端
末装置200の位置が指示されることによって、呼び出
し先のユーザ端末装置200が選択される。選択された
ユーザ端末装置200の位置情報は、要請メッセージと
して位置情報サーバ装置102に出力される。以下に、
要請メッセージの例を示す。
【0069】
【表3】 Method = RGISTER From = 43.11.135.29 (呼び出し元のIPアドレス) Location = [235,465] (呼び出し先の位置情報) PublicKey = abc12345 (呼び出し元の公開鍵) SIP-Address = sip:user@current.location.com (呼び出し元のSIPアドレス)
【0070】表1の例においては、呼び出し元のIPア
ドレスとともに呼び出し先の位置情報が記述されてい
る。これに加えて、呼び出し元の公開鍵やSIPアドレ
スなどが要請メッセージに記述されているが、これはオ
プションであり必ず必要なものではない。
【0071】なお、要請メッセージの中に、セッション
に関する情報として、例えばSDP(Session Descript
ion Protocol)などの情報を含めても良い。また、呼び
出し元のユーザ端末装置200から位置情報サーバ装置
102に対して送られる要請メッセージは、SIPによ
るセッション開始要求メッセージ(INVITEメッセ
ージ)の一部として記述されても良く、あるいは他のプ
ロトコルによって記述されても良い。以下に、一般的な
SDPによるセッション情報の記述を示す。
【0072】
【表4】 v = 0 (プロトコルのバージョン) o = user 53655765 2353687637 IN IP4 128.3.4.5 (セッション番号) s = sony Conference (セッション名) i = Discussion of Sony Engineering Issues (セッションの内容) e = user@jp.sony.com (E-mailアドレス) t = 0 0 (セッション期間) m = audio 3456 RTP/ATP 0 (メディア情報)
【0073】表4の例においては、プロトコルのバージ
ョンや、セッション番号、セッション名、セッションの
内容、E-mailのアドレス、セッションの期間、セッショ
ンにおけるメディア(音声、映像など)の情報が記述さ
れている。
【0074】位置情報サーバ装置102の位置情報処理
部12に呼び出し先の位置情報が入力されると、この入
力された位置情報に対応するSIPアドレスが位置情報
データベース部22から検索される。検索されたSIP
アドレスはSIPサーバ装置101のSIP処理部11
に入力されて、入力されたSIPアドレスに対応する特
定データがロケーションデータベース部21から検索さ
れる。
【0075】<応答フェーズ>次に応答フェーズでは、
要請フェーズにおいて検索された特定アドレスに基づい
て、呼び出し元と呼び出し先のユーザ端末装置間でのセ
ッションを開始させる処理が行われる。SIPサーバ装
置101が上述したリダイレクト・モードで動作してい
る場合、検索結果の特定アドレスは位置情報サーバ装置
102に提供され、さらに位置情報サーバ装置102か
ら呼び出し元のユーザ端末装置200へ提供される。呼
び出し元のユーザ端末装置200は、この提供された特
定アドレスを有するユーザ端末装置200に対して直接
セッションの開始を要求する。以下に、リダイレクト・
モードにおいてSIPサーバ装置101から位置情報サ
ーバ装置102を介してユーザ端末装置200に提供さ
れる、SIPサーバ装置101の応答メッセージの例を
示す。
【0076】
【表5】 Method = RESPONSE From = 43.11.135.3 (SIPサーバ装置101のIPアドレス) SIP-Address = sip:callee@current-host.location.com (呼び出し先のFQDN)
【0077】表5の例においては、SIPサーバ装置1
01のIPアドレスと呼び出し先のFQDN(Fully Qu
alified Domain Name)が記述されている。FQDNは
ホスト名が含まれたドメイン名のことであり、IPアド
レスと対応関係を有している。このFQDNの代わり
に、呼び出し先のIPアドレスが記述されても良い。
【0078】SIPサーバ装置101が上述したプロク
シ・モードで動作している場合は、検索結果の特定アド
レスを有するユーザ端末装置200に対して、呼び出し
元のユーザ端末装置200の代わりにSIPサーバ装置
101が間接的にセッションの開始を要求する。
【0079】図3は、位置情報、SIPアドレス、およ
びIPアドレス(特定アドレス)の対応関係を説明する
ための図である。TCP/IPのネットワークにおいて
は、数字で記述されるIPアドレスに対応して、アルフ
ァベットで記述されるFQDNが定められており、FQ
DNが分かればIPアドレスを特定することができる。
SIPではもう一つ上位のレイヤに、ユーザに対して一
意なアドレス(SIPアドレス)を設定しており、IP
アドレスが変化した場合でも、SIPアドレスとIPア
ドレスとの登録された対応関係から、ユーザのIPアド
レスを特定することができる。図2に示す通信システム
においては、このSIPアドレスに対して、さらに上位
のレイヤに「位置情報」を設けている。
【0080】図1に示した通信システムのように、SI
Pアドレスを介さずに直接位置情報とIPアドレスとを
対応させることも可能ではあるが、「位置情報の変化」
と「IPアドレスの変化」は非常に頻繁に発生するの
で、通信制御装置100に対する負荷が重くなる問題が
ある。そこで、ユーザに対して唯一に定めたSIPアド
レスを用いてIPアドレスと位置情報を間接的に対応づ
けることによって、処理負担をSIPサーバ装置101
と位置情報サーバ装置102とに分散させることができ
る。
【0081】例えば図3に示すように、1つのSIPア
ドレス「user@current.location.com」に対応するFQ
DNが「work.sony.com」、「home.sony.jp」、および
「play.sony.com」の3つに変化し、位置情報の値が「3
64,98」、「379,135」および「637,1001」の3つに変化
する場合、SIPサーバ装置101と位置情報サーバ装
置102とで、データの更新に係る処理が半分ずつに分
担される。
【0082】次に、上述した通信システムの動作につい
て、リダイレクト・モードとプロクシ・モードの場合に
分けて、さらに詳細に説明する。図4は、図2に示す通
信システムのリダイレクト・モードにおける動作を説明
するための概略的な構成図である。図4と図2の同一符
号は同一の構成要素を示している。その他、ユーザ端末
装置200はアプリケーション部202とネットワーク
インターフェース部205を含み、SIPサーバ装置1
01は位置情報サーバ連携部15とSIPサーバ部16
を含み、位置情報サーバ装置102は位置情報登録・検
索部13とSIPサーバ連携部14を含んでいる。さら
にアプリケーション部202は、ユーザ入力部203と
SIPクライアント部204を含んでいる。
【0083】ユーザ端末装置200のネットワークイン
ターフェース部205は、ユーザ端末装置200からネ
ットワークに入出力されるデータのインターフェースで
あり、ネットワークの仕様に合わせてデータを入出力す
る処理を行う。またアプリケーション部202は、ユー
ザ端末装置200における種々の機能を実現するための
ブロックであり、ユーザ入力部203とSIPクライア
ント部204を含んでいる。ユーザ入力部203は、ユ
ーザから入力されたデータを処理するブロックであり、
例えば図示しない表示装置の画面上で選択された呼び出
し先ユーザの位置情報を、位置情報サーバ装置102に
出力する処理を行う。SIPクライアント部204は、
ユーザ端末装置200をSIPサーバ装置101のクラ
イアントとして機能させるための処理を行う。例えばS
IPサーバ装置101に対して登録メッセージを発行し
て、ユーザ端末装置200を使用するユーザのSIPア
ドレスを登録させる。その他、SIPサーバ装置101
との間でメッセージを交換し、SIPによる双方向の通
信に関する処理を行う。
【0084】SIPサーバ装置101のSIPサーバ部
16は、SIPにおけるメッセージの制御を行ない、ロ
ケーションデータベース部21に対するSIPアドレス
・IPアドレスの登録および検索に関する処理を行う。
また位置情報サーバ連携部15は、位置情報サーバ装置
102とSIPサーバ装置101とが連携して動作する
ための処理を行なう。例えば上述した要請メッセージや
応答メッセージを入出力する処理を行う。
【0085】位置情報サーバ装置102の位置情報登録
・検索部13は、位置情報データベース部22に対する
SIPアドレス・位置情報の登録および検索に関する処
理を行う。SIPサーバ連携部14は、位置情報サーバ
装置102とSIPサーバ装置101とが連携して動作
するための処理を行なう。例えば上述した要請メッセー
ジや応答メッセージを入出力する処理を行う。
【0086】次に、上述した構成を有する通信システム
において、SIPサーバ装置101がリダイレクト・モ
ードで動作する場合における、ユーザ端末装置間のセッ
ション開始動作を説明する。まず、それぞれのユーザ端
末装置200を使用するユーザのSIPアドレスがSI
Pサーバ装置101のロケーションデータベース部21
に登録される。ユーザ端末200のSIPクライアント
部204から登録要請メッセージS201がSIPサー
バ部16に対して送られ、SIPアドレスおよびIPア
ドレス(またはFQDN)がロケーションデータベース
部21に登録される。これに応じて、登録されたSIP
アドレスを含む応答メッセージS202が要請元のユー
ザ端末200に送られる。なお、図示は省略されている
が、呼び出し先のユーザ端末装置200においても同様
にして、ロケーションデータベース部21に対するSI
Pアドレスの登録が行われる。
【0087】また、それぞれのユーザ端末装置200の
位置情報出力部201において生成された位置情報と、
ロケーションデータベース部21に登録されたSIPア
ドレスとを含むメッセージS1が所定のタイミングで生
成されて、位置情報サーバ装置102の位置情報登録・
検索部13に出力される。このメッセージS1から登録
データS2が生成されて、位置情報データベース部22
に登録される。
【0088】ここで、ユーザ端末装置200における地
図ソフトなどのアプリケーションによって表示装置に表
示された呼び出し先のユーザが選択されると、選択され
たユーザの位置情報を含む要請メッセージS3が位置情
報登録・検索部13に出力される。位置情報登録・検索
部13において、入力された位置情報に対応するSIP
アドレスS4が位置情報データベース部22から検索さ
れる。
【0089】次いで、この検索されたSIPアドレスに
対応する呼び出し先の特定アドレスを要請するメッセー
ジをSIPサーバ装置101に対して送るように、SI
Pサーバ連携部14に対して指示S5が出される。この
指示S5に応じて、要請メッセージS6がSIPサーバ
装置101の位置情報サーバ連携部15に出力される。
要請メッセージS6はそのまま要請メッセージS7とし
て位置情報サーバ連携部15からSIPサーバ部16に
送られ、これを受けたSIPサーバ部16により、要請
メッセージのSIPアドレスに対応する特定アドレスの
検索要求S8がロケーションデータベース部21に出力
される。この要求に応じて検索された呼び出し先の特定
アドレスを含む応答メッセージS9が、SIPサーバ部
16に入力される。
【0090】次いで、SIPサーバ部16により、この
検索された特定アドレスを位置情報サーバ装置102に
返す指示S10が、位置情報サーバ連携部15に対して
出力される。この指示S10を受けた位置情報サーバ連
携部15によって、呼び出し先の特定アドレスを含む応
答メッセージS11が、位置情報サーバ装置102のS
IPサーバ連携部14に返される。この応答メッセージ
S11はそのまま応答メッセージS12として位置情報
登録・検索部13に返され、さらにそのまま応答メッセ
ージS13として呼び出し元のユーザ端末装置200に
返される。
【0091】呼び出し先の特定アドレスを含む応答メッ
セージS13を受けたユーザ端末装置200は、呼び出
し先に対してセッションの開始を要求するメッセージS
14を送出する。このメッセージに応じた呼び出し先か
らの応答メッセージS15においてセッションの開始が
了承されることにより、呼び出し元と呼び出し先のユー
ザ端末装置間においてセッションが開始される。
【0092】図5は、リダイレクト・モードにおける各
ブロック間のメッセージの流れを示す図である。以下、
登録フェーズ、要請フェーズおよび応答フェーズに分け
て、メッセージの流れを説明する。
【0093】<登録フェーズ>メッセージF1およびメ
ッセージF2は、ともにSIPサーバ装置101に対す
る特定アドレスの登録要求メッセージであり、呼び出し
元と呼び出し先の各ユーザ端末装置200によって、こ
のメッセージがSIPサーバ装置101に送られる。こ
れに応じて、各ユーザ端末装置200の特定アドレスと
ユーザのSIPアドレスとが対応付けられてロケーショ
ンデータベース部21に登録される。
【0094】メッセージF3およびメッセージF4は、
ともに位置情報サーバ装置102に対する位置情報の登
録要求メッセージであり、呼び出し元と呼び出し先の各
ユーザ端末装置200によって、このメッセージが位置
情報サーバ装置102に送られる。これに応じて、各ユ
ーザ端末装置200の位置情報とユーザのSIPアドレ
スとが対応付けられて位置情報データベース部22に登
録される。
【0095】<要請フェーズ>呼び出し元のユーザ端末
装置200から、指定した位置情報を有するユーザ端末
装置200の特定アドレスの検索を要請する要請メッセ
ージF5が位置情報サーバ装置102に対して送られ、
この要請メッセージF5に含まれる位置情報に対応した
SIPアドレスが検索される。
【0096】次いで、この検索されたSIPアドレスに
対応するユーザ端末装置200の特定アドレスの検索を
要請する要請メッセージF6がSIPサーバ装置101
に対して送られる。これを受けたSIPサーバ部16
は、SIPアドレスに対応する特定アドレスの問い合わ
せF7がロケーションデータベース部21に対して送ら
れる。 <応答フェーズ>問い合わせF7に応じた検索結果F8
がSIPサーバ部16に入力され、検索結果に基づいた
応答メッセージF9が位置情報サーバ装置102に送ら
れる。位置情報サーバ装置102によって、このメッセ
ージがそのまま応答メッセージF10として呼び出し元
のユーザ端末装置200に送られる。
【0097】応答メッセージF10を受け取った呼び出
し元のユーザ端末装置200により、呼び出し先のユー
ザ端末装置200に対してセッションの開始を要求する
メッセージF11が送られる。以上により、ユーザ端末
装置間のセッションが開始される。
【0098】次に、プロクシ・モードにおける動作を説
明する。図6は、図2に示す通信システムのプロクシ・
モードにおける動作を説明するための概略的な構成図で
ある。図6と図4の同一符号は同一の構成要素を示して
いる。
【0099】まず、それぞれのユーザ端末装置200を
使用するユーザのSIPアドレスがSIPサーバ装置1
01のロケーションデータベース部21に登録される。
ユーザ端末200のSIPクライアント部204から登
録要請メッセージS201がSIPサーバ部16に対し
て送られ、SIPアドレスおよびIPアドレス(または
FQDN)がロケーションデータベース部21に登録さ
れる。これに応じて、登録されたSIPアドレスを含む
応答メッセージS202が要請元のユーザ端末200に
送られる。なお、図示は省略されているが、呼び出し先
のユーザ端末装置200においても同様にして、ロケー
ションデータベース部21に対するSIPアドレスの登
録が行われる。
【0100】また、それぞれのユーザ端末装置200の
位置情報出力部201において生成された位置情報と、
ロケーションデータベース部21に登録されたSIPア
ドレスとを含むメッセージS1’が所定のタイミングで
生成されて、位置情報サーバ装置102の位置情報登録
・検索部13に出力される。このメッセージS1’から
登録データS2’が生成されて、位置情報データベース
部22に登録される。
【0101】ここで、ユーザ端末装置200における地
図ソフトなどのアプリケーションによって表示装置に表
示された呼び出し先のユーザが選択されると、そのユー
ザの位置情報を含む要請メッセージS3’が位置情報登
録・検索部13に出力される。位置情報登録・検索部1
3において、入力された位置情報に対応するSIPアド
レスS4’が位置情報データベース部22から検索され
る。
【0102】次いで、この検索されたSIPアドレスに
対応する呼び出し先の特定アドレスを要請するメッセー
ジをSIPサーバ装置101に対して送るように、SI
Pサーバ連携部14に対して指示S5’が出される。こ
の指示S5’に応じて、要請メッセージS6’がSIP
サーバ装置101の位置情報サーバ連携部15に出力さ
れる。要請メッセージS6’はそのまま要請メッセージ
S7’として位置情報サーバ連携部15からSIPサー
バ部16に送られ、これを受けたSIPサーバ部16に
より、要請メッセージのSIPアドレスに対応する特定
アドレスの検索要求S8’がロケーションデータベース
部21に出力される。この要求に応じて検索された呼び
出し先の特定アドレスを含む応答メッセージS9’が、
SIPサーバ部16に入力される。
【0103】次いで、SIPサーバ部16により、この
検索された特定アドレスを有するユーザ端末装置200
に対して、呼び出し元のユーザ端末装置200の代理に
セッション開始要求のメッセージS10’が送られる。
このメッセージS10’に応じた応答メッセージS1
1’が呼び出し先のユーザ端末装置200から呼び出し
元のユーザ端末装置200に送られる。応答メッセージ
S11’においてセッションの開始要求が了承されるこ
とにより、呼び出し元と呼び出し先のユーザ端末装置間
においてセッションが開始される。
【0104】図7は、プロクシ・モードにおける各ブロ
ック間のメッセージの流れを示す図である。以下、登録
フェーズ、要請フェーズおよび応答フェーズに分けて、
メッセージの流れを説明する。
【0105】<登録フェーズ>メッセージF1’および
メッセージF2’は、ともにSIPサーバ装置101に
対する特定アドレスの登録要求メッセージであり、呼び
出し元と呼び出し先の各ユーザ端末装置200によっ
て、このメッセージがSIPサーバ装置101に送られ
る。これに応じて、各ユーザ端末装置200の特定アド
レスとユーザのSIPアドレスとが対応付けられてロケ
ーションデータベース部21に登録される。
【0106】メッセージF3’およびメッセージF4’
は、ともに位置情報サーバ装置102に対する位置情報
の登録要求メッセージであり、呼び出し元と呼び出し先
の各ユーザ端末装置200によって、このメッセージが
位置情報サーバ装置102に送られる。これに応じて、
各ユーザ端末装置200の位置情報とユーザのSIPア
ドレスとが対応付けられて位置情報データベース部22
に登録される。
【0107】<要請フェーズ>呼び出し元のユーザ端末
装置200から、指定した位置情報を有するユーザ端末
装置200の特定アドレスの検索を要請する要請メッセ
ージF5’が位置情報サーバ装置102に対して送ら
れ、この要請メッセージF5’に含まれる位置情報に対
応したSIPアドレスが検索される。次いで、この検索
されたSIPアドレスに対応するユーザ端末装置200
の特定アドレスの検索を要請する要請メッセージF6’
がSIPサーバ装置101に対して送られる。これを受
けたSIPサーバ部16は、SIPアドレスに対応する
特定アドレスの問い合わせF7’がロケーションデータ
ベース部21に対して送られる。
【0108】<応答フェーズ>問い合わせF7’に応じ
た検索結果F8’がSIPサーバ部16に入力され、検
索結果に基づいたセッション開始要求のメッセージF
9’が呼び出し先のユーザ端末装置200に送られる。
以上により、ユーザ端末装置間のセッションが開始され
る。
【0109】次に、本発明の応用例について説明する。
図8は、地図上に表示されるユーザを指定してセッショ
ンを開始させる応用例において、ユーザ端末装置200
の表示装置に表示される画面例を示す図である。図8に
おいて、地図上に表示されるユーザa1は、本システム
のユーザ端末装置200を携行したユーザを示す図形で
あり、位置情報サーバ装置102から得た位置情報を基
に、地図上の所定位置に表示されている。位置情報サー
バ装置102から頻繁に位置情報を得ることにより、移
動するユーザをリアルタイムで地図上に表示させること
もできる。呼び出し元のユーザは、この地図上を移動す
るユーザa1を例えばマウスなどにより移動するポイン
タで選択するだけで、このユーザa1に対応するユーザ
端末装置200とセッションを開始することができる。
例えばIP電話の場合には、相手先のアドレスを知らな
くても、呼び出し先地図上て選択したユーザと会話する
ことができる。
【0110】このように、相手先が誰であるか知らなく
ても、位置さえ指定できれば、その位置にいるユーザと
の間で双方向のコミュニケーションが可能となる。例え
ば、ユーザに地域を選択させて、その地域にいるユーザ
同士で会議や集会を開くといった応用も可能になる。
【0111】図9は、カメラに撮影されているユーザを
画面上で指定してセッションを開始させる応用例におい
て、ユーザ端末装置200の表示装置に表示される画面
例を示す図である。位置情報データベース部22に登録
させるデータに、例えば固定点に設置されたカメラの情
報(カメラが設置された位置の情報、アングル、視野角
など)も付加すれば、カメラに映し出されたユーザの位
置と、画面上の位置とを対応させることができる。した
がって、このカメラで撮影されたライブ映像上のユーザ
a2を、ユーザ端末装置200の表示画面上で選択する
ことにより、ユーザa2に対応する位置にあるユーザ端
末装置200とセッションを開始させることができる。
【0112】以上説明したように、図2に示す通信シス
テムによれば、ユーザ端末装置200のユーザを特定す
るSIPアドレスと、当該ユーザ端末装置200の特定
アドレスとが関連付けられてロケーションデータベース
部21に記憶され、またユーザ端末装置200において
自らの位置を特定する位置情報が生成され、この生成さ
れたユーザ端末装置200の位置情報と、当該ユーザ端
末装置200のユーザのSIPアドレスとが関連付けら
れて位置情報データベース部22に記憶される。次い
で、呼び出し元のユーザ端末装置200により呼び出し
先のユーザ端末装置200の位置情報が指定され、この
指定された位置情報と関連付けられたSIPアドレス
が、位置情報データベース部22において記憶された情
報から検索される。さらに、検索されたSIPアドレス
と関連付けられた特定アドレスが、ロケーションデータ
ベース部21に記憶された情報から検索される。リダイ
レクト・モードの場合、検索された特定アドレスが呼び
出し元のユーザ端末装置200に提供され、プロクシ・
モードの場合、検索された特定アドレスによって特定さ
れるユーザ端末装置200に呼び出し元のユーザ端末装
置200の特定アドレスが、セッション開始要求のメッ
セージとともに提供される。したがって、呼び出し先の
アドレスが分からない場合でも、呼び出し先の位置を指
定することによって、ネットワーク上における双方向の
通信を行うことができる。また、位置情報データベース
部22に対して人手で位置情報を記憶させる必要がなく
なるので、多数のユーザ端末装置200の位置情報を容
易に集めることができる。さらに、位置情報と特定アド
レスが頻繁に変わっても、SIPサーバ装置101と位
置情報サーバ装置102に処理が分散されるので、シス
テムの信頼性が向上する。加えて、SIPアドレスでユ
ーザを指定することによりセッションを開始できるの
で、位置情報が不明でSIPアドレスが既知の場合にお
いてもセッションを開始させることができ、ユーザにと
っての利便性が向上する。
【0113】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れない。例えば、図2の説明においてはSIPアドレス
を用いてユーザを唯一に特定させているが、SIPに限
定されず、他のプロトコルを用いても良い。
【0114】また、図1および図2に示すブロックやサ
ーバ装置は、同一の装置内に構成させても良いし、複数
の装置に分散させても良い。その場合、装置間の通信を
ネットワークを介して行わせても良い。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、呼び出し先のアドレス
が分からない場合でも、呼び出し先の位置を指定するこ
とによって、ネットワーク上における双方向の通信を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信システムの第1の実施形態を
示す概略的な構成図である。
【図2】本発明に係る通信システムの第2の実施形態を
示す概略的な構成図である。
【図3】位置情報、SIPアドレス、およびIPアドレ
ス(特定アドレス)の対応関係を説明するための図であ
る。
【図4】図2に示す通信システムのリダイレクト・モー
ドにおける動作を説明するための概略的な構成図であ
る。
【図5】リダイレクト・モードにおける各ブロック間の
メッセージの流れを示す図である。
【図6】図2に示す通信システムのプロクシ・モードに
おける動作を説明するための概略的な構成図である。
【図7】プロクシ・モードにおける各ブロック間のメッ
セージの流れを示す図である。
【図8】地図上に表示されるユーザを指定してセッショ
ンを開始させる応用例において、ユーザ端末装置の表示
装置に表示される画面例を示す図である。
【図9】カメラに撮影されているユーザを画面上で指定
してセッションを開始させる応用例において、ユーザ端
末装置の表示装置に表示される画面例を示す図である。
【符号の説明】
10…情報提供部、13…位置情報登録・検索部、14
SIPサーバ連携部、15…位置情報サーバ連携部、1
6…SIPサーバ部、20…記憶部、21…ロケーショ
ンデータベース部、22…位置情報データベース部、1
00…通信制御装置、101…SIPサーバ装置、10
2…位置情報サーバ装置、200…ユーザ端末装置、2
01…位置情報出力部、202…アプリケーション部、
203…ユーザ入力部、204…SIPクライアント
部、205…ネットワークインターフェース部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上において端末特定情報に
    より特定される端末装置の間の通信を、呼び出し元の端
    末装置に呼び出し先の端末装置の上記端末特定情報を提
    供するか、または呼び出し先の端末装置に呼び出し元の
    端末装置の上記端末特定情報を提供することによって確
    立させる通信制御装置であって、 上記端末装置の位置を特定する位置情報と、当該端末装
    置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶する記憶手段
    と、 上記呼び出し先の端末装置の上記位置情報を受けて、当
    該位置情報と関連付けられた上記端末特定情報を上記記
    憶手段から検索し、当該検索した端末特定情報を上記呼
    び出し元の端末装置に提供するか、または当該検索した
    端末特定情報によって特定される端末装置に上記呼び出
    し元の端末装置の上記端末特定情報を提供する情報提供
    手段とを有する通信制御装置。
  2. 【請求項2】 上記記憶手段は、上記端末装置からの要
    求に応じて、当該端末装置の上記位置情報と、当該端末
    装置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶する、請求
    項1に記載の通信制御装置。
  3. 【請求項3】 上記記憶手段は、 上記端末装置からの要求に応じて、当該端末装置の利用
    者を特定する利用者特定情報と、当該端末装置の上記端
    末特定情報とを関連付けて記憶する端末記憶手段と、 上記端末装置からの要求に応じて、当該端末装置の上記
    位置情報と、当該端末装置の利用者の上記利用者特定情
    報とを関連付けて記憶する位置記憶手段とを含み、 上記情報提供手段は、 上記呼び出し先の端末装置の上記位置情報を受けて、当
    該位置情報と関連付けられた上記利用者特定情報を上記
    位置記憶手段から検索する利用者検索手段と、上記利用
    者検索手段において検索された上記利用者特定情報を受
    けて、当該利用者特定情報と関連付けられた上記端末特
    定情報を上記端末記憶手段から検索する端末検索手段と
    を含む、 請求項1に記載の通信制御装置。
  4. 【請求項4】 ネットワーク上において端末特定情報に
    より特定される端末装置の間の通信を、呼び出し元の端
    末装置に呼び出し先の端末装置の上記端末特定情報を提
    供するか、または呼び出し先の端末装置に呼び出し元の
    端末装置の上記端末特定情報を提供することによって確
    立させる通信制御方法であって、 上記端末装置の位置を特定する位置情報と、当該端末装
    置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶する記憶ステ
    ップと、 上記呼び出し先の端末装置の上記位置情報と関連付けら
    れた上記端末特定情報を、上記記憶ステップにおいて記
    憶した情報から検索する検索ステップと、 上記検索された上記端末特定情報を上記呼び出し元の端
    末装置に提供するか、または上記検索された上記端末特
    定情報によって特定される端末装置に上記呼び出し元の
    端末装置の上記端末特定情報を提供する情報提供ステッ
    プと、 を有する通信制御方法。
  5. 【請求項5】 上記記憶ステップは、上記端末装置から
    の要求に応じて、当該端末装置の上記位置情報と、当該
    端末装置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶する、 請求項4に記載の通信制御方法。
  6. 【請求項6】 上記記憶ステップは、 上記端末装置からの要求に応じて、当該端末装置の利用
    者を特定する利用者特定情報と、当該端末装置の上記端
    末特定情報とを関連付けて記憶する端末記憶ステップ
    と、 上記端末装置からの要求に応じて、当該端末装置の上記
    位置情報と、当該端末装置の利用者の上記利用者特定情
    報とを関連付けて記憶する位置記憶ステップとを含み、 上記検索ステップは、 上記呼び出し先の端末装置の上記位置情報と関連付けら
    れた上記利用者特定情報を、上記位置記憶ステップにお
    いて記憶した情報から検索する利用者検索ステップと、 上記利用者検索ステップにおいて検索された上記利用者
    特定情報と関連付けられた上記端末特定情報を、上記端
    末記憶ステップにおいて記憶した情報から検索する端末
    検索ステップとを含む、 請求項4に記載の通信制御方法。
  7. 【請求項7】 ネットワーク上において端末特定情報に
    より特定される複数の端末装置を含み、呼び出し元の端
    末装置に呼び出し先の端末装置の上記端末特定情報を提
    供するか、または呼び出し先の端末装置に呼び出し元の
    端末装置の上記端末特定情報を提供することによって端
    末装置間の通信を確立する通信システムであって、 上記端末装置の位置を特定する位置情報と、当該端末装
    置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶する記憶手段
    と、 上記呼び出し先の端末装置の上記位置情報を受けて、当
    該位置情報と関連付けられた上記端末特定情報を上記記
    憶手段から検索し、当該検索した端末特定情報を上記呼
    び出し元の端末装置に提供するか、または当該検索した
    端末特定情報によって特定される端末装置に上記呼び出
    し元の端末装置の上記端末特定情報を提供する情報提供
    手段とを有する通信システム。
  8. 【請求項8】 上記端末装置は、 自らの位置を特定する上記位置情報を生成する位置情報
    生成手段と、 上記位置情報生成手段において生成された上記位置情報
    の登録を要求する位置登録要求手段とを含み、 上記記憶手段は、上記端末装置からの登録要求に応じ
    て、当該端末装置の上記位置情報と、当該端末装置の上
    記端末特定情報とを関連付けて記憶する、 請求項7に記載の通信システム。
  9. 【請求項9】 上記端末装置は、自らの位置を特定する
    上記位置情報を生成する位置情報生成手段と、 上記位置情報生成手段において生成された上記位置情報
    の登録を要求する位置登録要求手段と、 当該端末装置の利用者の登録を要求する利用者登録要求
    手段を含み、 上記記憶手段は、 上記端末装置からの利用者登録要求に応じて、当該端末
    装置の利用者を特定する利用者特定情報と、当該端末装
    置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶する端末記憶
    手段と、 上記端末装置からの位置登録要求に応じて、当該端末装
    置の上記位置情報と、当該端末装置の利用者の上記利用
    者特定情報とを関連付けて記憶する位置記憶手段とを含
    み、 上記情報提供手段手段は、 上記呼び出し先の端末装置の上記位置情報を受けて、当
    該位置情報と関連付けられた上記利用者特定情報を上記
    位置記憶手段から検索する利用者検索手段と、 上記利用者検索手段において検索された上記利用者特定
    情報を受けて、当該利用者特定情報と関連付けられた上
    記端末特定情報を上記端末記憶手段から検索する端末検
    索手段とを含む、 請求項7に記載の通信システム。
  10. 【請求項10】 上記端末装置は、 指定した地域に位置する端末装置の位置情報の取得を要
    求する位置取得要求手段と、 上記位置取得要求手段による位置取得要求に応じて回答
    された位置情報に基づいて、上記指定した地域に位置す
    る端末装置の位置を表示する表示手段と、 上記表示手段において表示される端末装置から、呼び出
    し先の端末装置を選択し、選択した端末装置の上記位置
    情報を上記検索手段に出力する呼び出し先選択手段とを
    含み、 上記情報提供手段は、上記端末装置からの上記位置取得
    要求を受けて、当該要求に応じた上記位置情報を上記記
    憶手段から抽出し、上記端末装置に回答する位置回答手
    段を含む、 請求項7に記載の通信システム。
  11. 【請求項11】 ネットワーク上において端末特定情報
    により特定される複数の端末装置間において、呼び出し
    元の端末装置に呼び出し先の端末装置の上記端末特定情
    報を提供するか、または呼び出し先の端末装置に呼び出
    し元の端末装置の上記端末特定情報を提供することによ
    り確立する通信方法であって、 上記端末装置の位置を特定する位置情報と、当該端末装
    置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶する記憶ステ
    ップと、 上記呼び出し元の端末装置が、上記呼び出し先の端末装
    置の上記位置情報を指定する位置情報指定ステップと、 上記指定された位置情報と関連付けられた上記端末特定
    情報を、上記記憶ステップにおいて記憶された情報から
    検索する検索ステップと、 上記検索された上記端末特定情報を上記呼び出し元の端
    末装置に提供するか、または上記検索された上記端末特
    定情報によって特定される端末装置に上記呼び出し元の
    端末装置の上記端末特定情報を提供する情報提供ステッ
    プとを有する通信方法。
  12. 【請求項12】 上記記憶ステップは、 上記端末装置において自らの位置を特定する上記位置情
    報を生成するステップと、 上記端末装置の上記生成された位置情報と、当該端末装
    置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶するステップ
    とを含む、 請求項11に記載の通信方法。
  13. 【請求項13】 上記記憶ステップは、 上記端末装置の利用者を特定する利用者特定情報と、当
    該端末装置の上記端末特定情報とを関連付けて記憶する
    端末記憶ステップと、 上記端末装置において自らの位置を特定する上記位置情
    報を生成する位置情報生成ステップと、 上記位置情報生成ステップにおいて生成された上記端末
    装置の位置情報と、当該端末装置の利用者の上記利用者
    特定情報とを関連付けて記憶する位置記憶ステップとを
    含み、 上記検索ステップは、 上記位置情報指定ステップにより指定された位置情報と
    関連付けられた上記利用者特定情報を、上記位置記憶ス
    テップにおいて記憶した情報から検索する利用者検索ス
    テップと、 上記検索された利用者特定情報と関連付けられた上記端
    末特定情報を、上記端末記憶ステップにおいて記憶した
    情報から検索する端末検索ステップとを含む、 請求項11に記載の通信方法。
  14. 【請求項14】 上記位置情報指定ステップは、 上記呼び出し元の端末装置が、指定した地域に位置する
    端末装置の位置情報の取得を要求するステップと、 上記端末装置からの上記位置取得要求に応じた上記位置
    情報を、上記記憶ステップにおいて記憶した情報から抽
    出し、上記呼び出し元の端末装置に回答するステップ
    と、 上記呼び出し元の端末装置において、上記回答された位
    置情報に基づいて、上記指定した地域に位置する端末装
    置の位置を表示するステップと、 上記呼び出し元の端末装置において位置を表示された端
    末装置から、呼び出しを要求する端末装置を選択し、選
    択した当該端末装置の位置情報を指定するステップとを
    含む、 請求項11に記載の通信方法。
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