JP5527336B2 - 通信転送システム、サーバおよびプログラム - Google Patents
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Description
Protocol)は、トランスポート層にTCP(Transmission Control Protocol)、ネットワーク層にIP(Internet Protocol)を使っている。一方、SIPは、トランスポート層にTCPまたはUDP(User Datagram Protocol)、ネットワーク層にIPを使っている。尚、RTP(Real−time Transport Protocol)は、音声や動画などのデータストリームをリアルタイムに配送するためのデータ転送プロトコルである。RTPは、IP電話において、音声データをIPネットワーク上で配送する役目を果たす。
例えば、会議や打ち合わせで会議室に行ったり、他の部署のフロアーに行くなどして自席を離れることもあり、また、自社の工場や支社などに外出したりする場合もある。
このような場合には、自席に設置されている電話機に電話がかかってきても直ぐに本人にとりつぐことができないために、急ぎの内容の電話であっても本人による適切な対応ができないという問題がある。
また、更に、本発明は、利用者への通信要求に対して、ゲート装置から送信される利用者の入退室情報に応じて最適な通信セッションの制御を行う通信転送システムを提供する。
図1は、第1の実施の形態に係る通信転送システムの概要を示す図である。図2は、ロケーションデータベース12の登録情報を示す図である。図3は、第1の実施の形態に係る通信転送システムに関するシステムブロック図である。図4から図6は、第1の実施の形態に係る通信転送システムの処理手順を示すフローチャートである。
図1には、フロアー1内の異なる2つの場所に、それぞれ装置としてのパソコンと端末としての電話機とが備えられている状況が示されている。
これらパソコン及び電話機のうち、一方のパソコン3と電話機4は、その利用者である特定の社員2が、常時仕事で使用するための専用のパソコン3及び電話機4である。また、他のパソコン5と電話機6は、資料室などに設置され、多くの社員が共通で利用するために設置されている共同利用のためのパソコン5及び電話機6である。
したがって、社員2が自席にいる場合、社員2に対する電話は、社員2が常時仕事で使用する電話機4が応答する。
それぞれのパソコン3、5及び電話機4、6は、通信回線10を介してサーバ11と接続されている。サーバ11は、ロケーションデータベース12を備えている。
したがって、社員2が自席から他の場所へ移動した場合、社員2に対する電話は、移動先の電話機が応答する状態に設定され、社員2は電話に直接対応することができる。
図3のシステムブロック図には、資料室などに設置されている共同利用のためのパソコン5及び電話機6と、通信回線10を介して接続されているサーバ11との関係が示されている。
ICカード7は、SIPアドレス13とIDコード14とを記憶する記憶手段15、制御手段16、入出力手段17を備えている。IDコード14は、社員2がパソコン5を使用する際に必要な認証処理用の固有情報であり、パソコン5は、ICカード7から読み取られたIDコード14に基づく認証処理で、認証が受けられた場合に限って使用が可能となるようにしてある。
尚、SIPアドレスは、ICカード7の記憶手段15に記憶されていなくても良い。例えば、後述するパソコン5の記憶手段21が、IDコード14と関連付けて、保持していても良い。また、例えば、サーバ11が、IDコード14と関連付けて、保持していても良い。以下では、説明を簡単にするために、SIPアドレス13が、ICカード7の記憶手段15に記憶されていることとする。
認証処理手段19は、ICカードリーダ9でICカード7から読み取ったIDコード14に基づき、認証処理を行う機能を有している。
また、記憶手段21には、パソコン5の近くに設置されている電話機6のIPアドレス27が予め登録されている。
そして、社員2がパソコン5を使用するために移動してきた場合に、この電話機6のIPアドレス27が転送先端末IPアドレスとなる。
また、転送先端末IPアドレス消去信号送信手段25は、社員2がパソコン5の使用を終了した場合に、サーバ11に対して、ロケーションデータベース12が保持する転送先端末IPアドレスであるIPアドレス27を消去させるための指示信号を送信する機能を有している。
図2の説明にて前述したように、ロケーションデータベース12には、利用者毎に割り当てた社員2のSIPアドレスに対応付けられて、社員2の自席に備えられている電話機4のIPアドレスが標準端末IPアドレスとして予め登録されている。
したがって、通常の状態では、社員2に対する電話は、標準端末IPアドレスで特定される電話機4が応答するように設定されている。
ロケーションデータベース12に転送先端末IPアドレスを登録しておくことで、社員2に対する通信要求を受信した際、通信転送処理手段31が、標準端末IPアドレスに代えて、転送先端末IPアドレスであるIPアドレス27で特定される電話機6に対し通信転送の処理を行うことができる。すなわち、通信転送処理手段31は、ロケーションデータベース12に転送先端末IPアドレスが登録されているSIPアドレス宛ての通信要求に対し、転送先端末IPアドレスを通信応答先として通信を転送する。
ロケーションデータベース12から転送先端末IPアドレスを消去することで、その後、社員2に対する通信要求を受信した際、通信転送処理手段31が、標準端末IPアドレスで特定される電話機4に対し通信転送の処理を行うことができる。すなわち、通信転送処理手段31は、ロケーションデータベース12に転送先端末IPアドレスが登録されていないSIPアドレス宛ての通信要求に対し、標準端末IPアドレスを通信応答先として通信を転送する。
図4に示すように、社員2がパソコン5のICカードリーダ9にICカード7を差し込む、またはICカード7をかざすと、パソコン5の制御手段26は、ICカードリーダ9を介して、ICカード7の読み取りを行い、SIPアドレス13およびIDコード14を取得する(S101)。
認証処理が成功した場合(S103のYes)、S104に進む。
認証処理が失敗した場合(S103のNo)、処理を終了する。
図5に示すように、第三者からの通信要求を受信すると、サーバ11の制御部32は、通信要求からSIPアドレスを取得する(S201)。ここで、取得したSIPアドレスは、第三者が通信を望んでいる社員2を特定するものである。
該当するレコードが存在する場合(S203のYes)、S204に進む。
該当するレコードが存在しない場合(S203のNo)、サーバ11の制御部32は、取得したSIPアドレスがロケーションデータベース12に存在しないSIPアドレスであることを示すエラー値を、通信要求元に返却し(S205)、処理を終了する。
値がある場合(S205のYes)、サーバ11の制御部32は、転送先端末IPアドレスを、通信要求元に返却し(S206)、処理を終了する。
値がない場合(S205のNo)、サーバ11の制御部32は、標準端末IPアドレスを、通信要求元に返却し(S207)、処理を終了する。
一方、通信転送処理手段31の他の処理手順としては、通信要求に対して、転送先を解決し、通信要求を転送先に送信することもできる。この場合、サーバ11は、通信要求を中継する役割を果たす。
図6に示すように、社員2がパソコン5の使用を終了すると、パソコン5の制御手段26は、転送先端末IPアドレス消去信号送信手段25によって、転送先端末IPアドレスの消去信号をサーバ11に送信する(S301)。
図7は、第2の実施の形態に係る通信転送システムの概要を示す図である。図8は、第2の実施の形態に係る通信転送システムを構成する各種装置の概要を示す図である。図9は、通信転送シナリオの1例を示す図である。図10は、ロケーションデータベース84が記憶するデータの1例を示す図である。図11は、入退室情報とシナリオコードの対応関係の1例を示す図である。図12から図14は、第2の実施の形態に係る通信転送システムの処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、ICカード7は、記憶手段15、制御手段16、入出力手段17等を有する。
図12に示すように、社員2が端末54の使用を開始すると、端末54の制御手段71は、SIPアドレス送信手段76によって、IDコード14を取得し(S401)、更に、SIPアドレスを取得する(S402)。
図13に示すように、第三者からの通信要求を受信すると、サーバ56の制御手段81は、通信セッション制御手段86によって、通信要求から通信要求先のSIPアドレスを取得し、取得したSIPアドレスを検索キーとしてロケーションデータベース84を検索する(S501)。
図14に示すように、社員2がゲート装置51のICカードリーダ9にICカード7を差し込む、またはICカード7をかざすと、ゲート装置51の制御手段61は、ICカードリーダ9を介して、ICカード7の読み取りを行い、IDコード14を取得する(S601)。
認証処理が成功した場合(S603のYes)、S604に進む。
認証処理が失敗した場合(S603のNo)、処理を終了する。
図15は、実施例1における社員2等の行動内容を示す図である。
実施例1では、社員2が通常使用している端末は、事務室に設置された端末54である。社員2のSIPアドレスは、「sip:user1@abc.co.jp」である。端末54のIPアドレスは、「xxx.xxx.xxx.xx1.」である。端末55のIPアドレスは、「xxx.xxx.xxx.xx2.」である。
図16に示すように、No1の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオA」のレコードを保持している。
図17に示すように、No2の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオD」のレコードを保持している。
図18に示すように、No4の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオB」、転送先端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx2.」のレコードを保持している。
図19は、実施例2における社員2等の行動内容を示す図である。
実施例2では、社員2が通常使用している端末は、事務室に設置された端末54である。社員2のSIPアドレスは、「sip:user1@abc.co.jp」である。端末54のIPアドレスは、「xxx.xxx.xxx.xx1.」である。端末55のIPアドレスは、「xxx.xxx.xxx.xx2.」である。
図20に示すように、No1の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオA」のレコードを保持している。
図21に示すように、No3の行動後では、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオD」のレコードを保持している。
図22に示すように、No4の行動後、ロケーションデータベース84は、SIPアドレスが「sip:user1@abc.co.jp」、標準端末IPアドレスが「xxx.xxx.xxx.xx1.」、シナリオコードが「シナリオC」のレコードを保持している。
1a………エントランス
2………社員
3………第1の実施の形態において社員2が常時仕事で使用するための専用のパソコン
4………第1の実施の形態において社員2が常時仕事で使用するための専用の電話機
5………第1の実施の形態において多くの社員が共通で利用するために設置されている共同利用のためのパソコン
6………第1の実施の形態において多くの社員が共通で利用するために設置されている共同利用のための電話機
7………ICカード
8………パソコン3が備えるICカードリーダ
9………パソコン5が備えるICカードリーダ
10………通信回線
11………第1の実施の形態に係るサーバ
12………第1の実施の形態に係るロケーションデータベース
13………ICカード7の記憶手段15が記憶するSIPアドレス
14………ICカード7の記憶手段15が記憶するIDコード
27………電話機6のIPアドレス
51………エントランス1aに設置されるゲート装置
52………事務室の入退室口に設置されるゲート装置
53………会議室の入退室口に設置されるゲート装置
54………事務室内に設置される端末
55………会議室内に設置される端末
56………第2の実施の形態に係るサーバ
84………第2の実施の形態に係るロケーションデータベース
Claims (5)
- 利用者が所持するICカードと、前記ICカードの認証を行うゲート装置と、リアルタイム通信の機能を有する端末と、前記ゲート装置および前記端末と通信回線を介して接続されるサーバと、から構成される通信転送システムであって、
前記ICカードは、認証処理用の固有情報であるIDコードを記憶する手段、を備え、
前記ゲート装置は、前記ICカードから前記IDコードを読み取る手段と、前記IDコードに基づいて認証処理を行う認証処理手段と、前記認証処理が成功した場合、前記利用者の入退室情報を前記サーバに送信する入退室情報送信手段と、を備え、
前記サーバは、前記利用者ごとに割り当てられたSIPアドレスと対応付けて、前記利用者が通常使用している前記端末のIPアドレスである標準端末IPアドレスを保持するロケーションデータベースと、前記ゲート装置から受信した前記入退室情報に応じて制御を行う入退室情報制御手段と、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、検索結果に応じて通信セッションの制御を行う通信セッション制御手段と、を備え、
前記サーバが備える前記入退室情報制御手段は、前記入退室情報として入室と退室を区別する第1情報および入退室日時が所定時間内か所定時間外のいずれであるかを示す第2情報を受信し、前記第1情報および前記第2情報ごとに予め定められた通信転送シナリオを、前記ロケーションデータベースに登録するものであり、前記サーバが備える前記通信セッション制御手段は、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、前記ロケーションデータベースに登録されている前記通信転送シナリオに基づいて、前記第1情報および前記第2情報ごとに異なる通信セッションの制御を行うものであることを特徴とする通信転送システム。 - 前記端末は、前記SIPアドレスを前記標準端末IPアドレスとともに前記サーバに送信するSIPアドレス送信手段、を更に備え、
前記サーバは、受信した前記SIPアドレスおよび前記標準端末IPアドレスを前記ロケーションデータベースに登録するSIPアドレス登録手段、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信転送システム。 - 利用者が所持するICカードの認証を行うゲート装置、およびリアルタイム通信の機能を有する端末と通信回線を介して接続されるサーバであって、
前記利用者ごとに割り当てられたSIPアドレスと対応付けて、前記利用者が通常使用している前記端末のIPアドレスである標準端末IPアドレスを保持するロケーションデータベースと、
前記ICカードの認証処理が成功した場合に、前記ゲート装置から送信される前記利用者の入退室情報に応じて制御を行う入退室情報制御手段と、
通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、検索結果に応じて通信セッションの制御を行う通信セッション制御手段と、
を備え、
前記入退室情報制御手段は、前記入退室情報として入室と退室を区別する第1情報および入退室日時が所定時間内か所定時間外のいずれであるかを示す第2情報を受信し、前記第1情報および前記第2情報ごとに予め定められた通信転送シナリオを、前記ロケーションデータベースに登録するものであり、前記通信セッション制御手段は、通信要求に対して、前記SIPアドレスを検索キーとして前記ロケーションデータベースを検索し、前記ロケーションデータベースに登録されている前記通信転送シナリオに基づいて、前記第1情報および前記第2情報ごとに異なる通信セッションの制御を行うものであることを特徴とするサーバ。 - 前記端末から送信される前記SIPアドレスおよび前記標準端末IPアドレスを前記ロケーションデータベースに登録するSIPアドレス登録手段、
を更に備えることを特徴とする請求項3に記載のサーバ。 - コンピュータを請求項3または請求項4に記載のサーバとして機能させるためのプログラム。
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