JP2008066555A - 半導体装置と半導体装置の製造法 - Google Patents

半導体装置と半導体装置の製造法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子と正孔の空間分離を抑制することを可能とする半導体装置と半導体装置の製造法を提供すること。
【解決手段】サファイア基板上にAlNを堆積し、その上にn-Al0.8Ga0.2N層を堆積し、その上に、障壁層がIn0.13Al0.87Nからなり、井戸層がAl0.58Ga0.42Nからなる超格子層を活性層として堆積し、その上にp-Al0.8Ga0.2N層を堆積し、p-Al0.8Ga0.2N層上にPd/Au電極を形成し、n-Al0.8Ga0.2N層上にTi/Al/Ni/Au電極を形成してなる紫外発光ダイオードを構成する。
【選択図】図9

Description

本発明は導体装置と半導体装置の製造法に関する。
窒化物半導体は、Al、Ga、In等のIII族元素のうち少なくとも一つ以上の元素と、V族元素である窒素との化合物であり、例えば、一般式Al1−a−bGaInNで表される。窒化物半導体は、直接遷移型であり、その組成により最大6.2eVから0.8eVまでの幅広い禁止帯幅を有する。また、広い禁止帯幅を有する組成においては、熱的安定性、絶縁破壊電界、飽和電子速度が大きい。以上の特性から、窒化物半導体を用いて、遠赤外から紫外領域での受光・発光デバイス、および、耐高温・高出力・高周波トランジスタ等の電子デバイスヘの応用が期待され、開発が進められている。
例えば、発光デバイスとして、紫外・深紫外発光ダイオード(LED)のさらなる短波長化が様々な研究機関において検討されている(下記非特許文献1参照)。紫外・深紫外LEDの実用化のためには、発光効率の向上が必要である。
上記で述べた紫外LED用のエピ構造(エピタキシャル構造)を図11に示す。この構造は従来構造の一例であるが、AlGa1−fN/AlGa1−gN超格子層を活性層として有し、p型AlGa1−hN層とn型AlGa1−eN層をその上下に有していること、結晶方位はc軸が上方向になっていることは他の例でも同様である。
この時、活性層であるAlGa1−fN/AlGa1−gN超格子層のバンドダイアグラムは図12のようになる。窒化物半導体のヘテロ構造では、自発分極とピエゾ分極がc軸方向に発生するため、内部電界が生じる。この内部電界により、価電子帯と伝導帯は図12に示したように傾く。そのため、AlGa1−fN/AlGa1−gN超格子層にキャリアが送り込まれた場合、電子はAlGa1−gN井戸層の伝導帯の表面側に局在し、正孔はAlGa1−gN井戸層の価電子帯の表面側に局在する。この空間的な分離のために、電子と正孔の再結合が生じにくくなるために、発光効率はバンドが傾いていない構造と比較し低下する。AlGa1−fN障壁層とAlGa1−gN井戸層のAl組成を近づければ、自発分極とピエゾ分極は滅少するのでバンドの傾きは小さくなる。しかし、この場合、障壁層の高さも小さくなるために、井戸層でのキャリア閉じ込めが弱くなり、この場合も発光効率が低下する。
また、a面等の無極性面方向に紫外LED用のエピ構造を積層する構造も開発されている。しかし、無極性方向への窒化物半導体の成長は困難であり、転位、点欠陥、不純物等の欠陥密度は、c軸方向への成長時と比べ、1桁から3桁ほど多いのが現状である。これらの高密度の欠陥は、非発光再結合中心となるので、平坦なバンドダイアグラムは得られるものの、発光効率はc軸方向成長の場合と比べ低い。
以上のように、紫外LEDに用いられるAlGaN層からなる従来構造においては、c軸方向では分極効果により、バンドが傾斜する傾向の影響で発光効率が低い。a面等の無極性面に沿ったAlGaN層の結晶品質は、c軸方向へのAlGaN層と比べ、大幅に低く、発光効率が低い。そのため、実用化に必要な強い輝度を有する紫外LEDは現在得られていないのが現状である。
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上述のように、紫外LEDでは、分極効果による井戸層内での電子と正孔の空間分離のため、発光効率が低く、実用化に必要な強い輝度が得られていないという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、超格子層における電子と正孔の空間分離を抑制することを可能とする半導体装置と半導体装置の製造法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明においては、請求項1に記載したように、
超格子層を有する半導体装置において、前記超格子層の井戸層の半導体と障壁層の半導体のピエゾ分極電界の差が 0.005C/m 以下であることを特徴とする半導体装置を構成する。
また、本発明においては、請求項2に記載したように、
超格子層を有する半導体装置において、前記超格子層の障壁層の組成と井戸層の組成とが相異なり、前記障壁層がAl又はInを含む窒化物半導体であり、前記井戸層がAl又はGaを含む窒化物半導体であることを特徴とする半導体装置を構成する。
また、本発明においては、請求項3に記載したように、
前記超格子層が紫外発光ダイオードの活性層であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置を構成する。
また、本発明においては、請求項4に記載したように、
前記超格子層がn型半導体層とp型半導体層との間に挟まれ、前記n型半導体層の組成が、0≦a≦1、0≦b≦1、0≦a+b≦1としたときに、Al1−a−bGaInNで表され、前記p型半導体層の組成が、0≦c≦1、0≦d≦1、0≦c+d≦1としたときに、Al1−c−dGaInNで表されることを特徴とする請求項1、2または3記載の半導体装置を構成する。
また、本発明においては、請求項5に記載したように、
半導体装置の製造法において、障壁層の組成が、0≦x≦1としたときに、InAl1−xNで表され、井戸層の組成が、0≦y≦1としたときに、AlGa1−yNで表される超格子層を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造法を構成する。
本発明の特徴は、超格子層を有する半導体装置において、前記超格子層の障壁層の組成と井戸層の組成とが相異なり、前記障壁層がAl又はInを含む窒化物半導体であり、前記井戸層がAl又はGaを含む窒化物半導体であることにあり、それによって、超格子層における電子と正孔の空間分離を抑制することを可能とする半導体装置と半導体装置の製造法を提供することができる。
本発明を紫外発光ダイード(LED)に適用すれば、活性層である超格子層における電子と正孔の空間分離を抑制することが可能となり、その結果として、LEDの輝度が向上する。
上記の課題を解決するために、本発明では、エピ構造(エピタキシャル構造)として、障壁層の組成と井戸層の組成とが相異なり、障壁層がAl又はInを含む窒化物半導体であり、井戸層がAl又はGaを含む窒化物半導体である超格子構造を構成するという手段をとっている。
本発明によれば、結晶品質の制御が比較的容易なc軸方向への成長を行いつつ、活性層内のピエゾ分極と自発分極により発生する内部電界を従来構造に比べ抑制することが可能である。その結果として、紫外LEDにおける発光効率の向上が可能である。
以下の説明においては、本発明に係る半導体装置の超格子層が紫外LEDにおける活性層である場合について説明するが、本発明は、これに限られるものではない。
図1は、Al0.58Ga0.42Nを井戸層として、障壁層にInAlN層とAlGaN層とを用いた場合の、バンド不連続量と分極電界の関係を比較して示したグラフである。同じバンド不連続量であれば、InAlN障壁層はAlGaN障壁層よりも分極電界が小さい。同じバンド不連続量であれば、分極が小さい方が発光効率は高く、本発明のInAlN/AlGaN超格子はAlGaN/AlGaN超格子よりも発光効率が高いことが期待できる。なお、図中の点線で示した、バンド不連続量 0.05eV(分極電界 -0.003C/m)以上、バンド不連続量 0.25eV(分極電界 0.005C/m)以下の範囲が望ましい。
なお、図1においては、一例としてAl0.58Ga0.42N井戸層の場合を示したが、AlGaN井戸層のAl組成に対しInAlN障壁層のバンドギャッブが高い図2に示した点線より上の範囲において、本発明は有効である。なお、バンド不連続量 0.05eV(分極電界 -0.003C/m)以上、バンド不連続量 0.25eV(分極電界 0.005C/m)以下となる、図2において塗りつぶした範囲が望ましい。
なお、分極電界は、上記非特許文献2に記載の物性定数を基に算出を行った。
上述の量子井戸構造において、井戸層の膜厚が 1.5nm、障壁層の膜厚が 1.5nm以上の時に、分極電界による電子と正孔の空間分離が観測される。また、井戸層の膜厚が 10nm 以下の時に量子効果がみられる。したがって、本発明においては、井戸層の膜厚が 1.5nm 以上 10nm 以下の範囲で有効である。また、障壁層の上限の厚さは、井戸層と障壁層の格子定数が異なること(格子不整合)により制限される。この格子不整を有する結晶においては、結晶の膜厚の増加に伴い結晶内に発生する歪が増加して、膜厚が臨界膜厚を超えると結晶に欠陥や転位が導入され、結晶の品質が劣化する。
図3に、井戸層にAlGa(In)N、障壁層にInAl(Ga)Nを用いた場合の臨界膜厚の格子不整依存性を示す。ここで、(In)、(Ga)は、それぞれ、In、Gaが含まれていない場合があることを示す。格子不整は井戸層、障壁層の組成によって決まる。例えば、上述の図2における本発明の適用領域(塗りつぶし領域)において、井戸層AlGaNのAl組成が 0.0(すなわちGaN)かつ障壁層InAlNのAl組成が 0.64 の時が格子不整 +2.4% に相当し、この適用領域において最大の格子不整となる。図3より、格子不整 +2.4% の時の膜厚が 5nm であることから、井戸層AlGaNのAl組成が 0.0(すなわちGaN)かつ障壁層InAlNのAl組成が 0.64 の時の障壁層厚の上限は 5nm であることがわかる。また、この領域において、井戸層AlGaNのAl組成が 0.96 かつ障壁層InAlNのAl組成が 1.0 の時に格子不整が -0.1% になり、通常量子井戸構造の障壁層に用いられる膜厚が 100nm 以下であることを考慮すれば、井戸層AlGaNのAl組成が 0.96 かつ障壁層InAlNのAl組成が 1.0 の時に格子不整による障壁層の膜厚の制限はほぼなくなることがわかる。
図4に、一例として、従来構造での紫外LEDの活性層の構造を示す。図において、Al0.65Ga0.35N障壁層とAl0.58Ga0.42N井戸層の超格子構造となっている。堆積方向はc軸を向く結晶方位となっている。Al0.65Ga0.35Nの禁止帯幅はおよそ 5.17eV であり、Al0.58Ga0.42Nの禁止帯幅はおよそ 4.97eV であり、バンド不連続量はおよそ 0.2eV である。この時、障壁層と井戸層の分極電界の差はおよそ 0.007C/mである。
図5に、一例として、本発明構造での紫外LEDの活性層の構造を示す。図において、In0.13Al0.87N障壁層とAl0.58Ga0.42N井戸層の超格子構造という形態をとっている。堆積方向がc軸を向く結晶方位となっている。本実施の形態例におけるIn0.13Al0.87Nの禁止帯幅はおよそ 5.20eV であり、Al0.58Ga0.42Nの禁止帯幅はおよそ 4.97eV であり、バンド不連続量はおよそ 0.23eV である。この時、障壁層と井戸層の分極電界の差は 0.004C/m である。超格子のバンド不連続量が大きく、分極電界の差が小さいほど発光効率は向上する。本発明構造は、図4で示した従来構造に比べ超格子のバンド不連続量が大きく、分極電界の差が小さいため、従来構造に比べて発光効率を向上させられることが分かる。
なお、図5に示した構造は、あくまでも本発明における実施の形態の一例である。InAl1−xN層とAlGa1−yN層の各組成を変えても、それは、図2に示した範囲においては、本発明の効果が現れることに何ら影響を与えるものではない。また、InAl1−xN層とAlGa1−yN層の各膜厚を変えても、それは、本発明の効果が現れることに何ら影響を与えるものではない。
図6の(a)と(b)は、各々、従来構造であるAlGa1−fN/AlGa1−gN超格子構造のバンドギャップダイアグラムと、井戸層に蓄積される電子と正孔の分布を示す。図7の(a)と(b)は、各々、本発明構造であるInAl1−xN/AlGa1−yN超格子構造のバンドギャップダイアグラムと、井戸層に蓄積される電子と正孔の分布を示す。井戸層と障壁層のバンド不連続量が等しいとき、本発明においては分極電界によるバンドの傾きが、従来構造と比較し、抑制されている。そのため、キャリアが注入された時、井戸層での電子と正孔の空間分離が抑制されるため、発光効率を向上させることが可能である。ここで、電子と正孔の空間分離による電子の分布のピークと正孔の分布のピークの位置が層方向において、従来構造においては 4nm 程度離れており、本発明構造においてはほぼ一致する。この電子の分布のピークと正孔の分布のピークの位置は一致するか又は 2nm 以内の範囲内にあれば、本発明の効果が現れる。
図8に、本発明による紫外LEDのエピ構造を示す。基板の上に、AlN核形成層、n型のAl0.8Ga0.2N層を有し、その上にIn0.13Al0.87N層とAl0.58Ga0.42N層の超格子層を有し、その上に、p型のAl0.8Ga0.2N層を有する形態となっている。なお、n型のAl0.8Ga0.2N層は、一般に、Al1−a−bGaInN層(0≦a≦1、0≦b≦1、0≦a+b≦1)であり、超格子層は、一般に、InAl1−xN(0≦x≦1)層とAlGa1−yN(0≦y≦1)層の超格子層であり、p型のAl0.8Ga0.2N層は、一般に、Al1−c−dGaInN層(0≦c≦1、0≦d≦1、0≦c+d≦1)であってもよい。
図8に示した構造の作製法の一例を示す。MOCVD法により、サファイア基板上に、核形成層を堆積した後、Siを1×1018cm−3ドープしたn型のAl0.8Ga0.2N層を 500nm 成長し、3nm のAl0.58Ga0.42N井戸層と 3nm のIn0.13Al0.87N障壁層からなる超格子を3周期成長した後に、Mgを1×1019cm−3ドーブしたp型のAl0.8Ga0.2N層を 300nm 成長するという手順をとっている。原料としてはトリメチルアルミニウム、トリメチルガリウムとアンモニアを用いた。500℃から 1200℃の範囲内の成長温度において、上記の成長を行った。
なお、基板の種類は、本発明の効果が現れることに何ら影響を与えない。また、基板上にAlGaN層を堆積するために、核形成層あるいは緩衝層を用いたときでも、それらの種類、作製法は、本発明の効果が現れることに何らの影響を与えるものではない。また、AlGaN層に含まれるSi濃度、AlGaN層に含まれるMg濃度は、本発明の効果が現れることに何ら影響を与えない。また、不純物の種類を変えても、それは、本発明の効果が現れることに何ら影響を与えない。また、各層の膜厚、組成も、本発明の効果が現れることに何ら影響を与えるものではない。
図9に、本発明による構造を用いた紫外LEDの模式図を示す。図8のエピ構造より、所定の領域のp-Al0.8Ga0.2N層とIn0.13Al0.87N/Al0.58Ga0.42N超格子構造、n-Al0.8Ga0.2N層の上部を除去し、それにより表出したn-Al0.8Ga0.2N上にTi/Al/Ni/Au電極を堆積し、所定の領域以外の除去されていないp-Al0.8Ga0.2N上にPd/Au電極を堆積した形態をとっている。
図10に、本発明および従来技術により作製したLEDの特性を示す。この特性は室温でパルス電流注入により測定した。その結果、本発明におけるLEDにおいては、従来技術によるものに比べて2倍程度高い光出力が得られた。
本実施の形態例においては、井戸層にAlGaN、障壁層にInAlNを用いたが、これらの層が3種類以上のIII族元素を含んでいても、障壁層の組成と井戸層の組成とが相異なり、障壁層がAl又はInを含む窒化物半導体であり、井戸層がAl又はGaを含む窒化物半導体であれば、本発明の効果は同様に現れる。例えば、井戸層にAl1−a−bGaInN(0≦a<1、0≦b<1、0≦a+b<1)、障壁層にAl1−c−dGaInN(0≦c<1、0≦d<1、0≦c+d<1)を用いても同様の効果が得られる。この場合、Al、Ga、Inの各組成比は、井戸層のバンドギャップが障壁層のバンドギャップよりも小さくなるように設定される必要がある。例えば、井戸層のGa組成比(a)は障壁層のもの(c)より高く、障壁層のIn組成比(d)は井戸層のもの(b)よりも高いようにすればよい。
さらに、本実施の形態例において、超格子構造の上下の層に一定の組成のAlGaNを用いたが、一定の組成のAlGaInNを用いても構わない。また、一定の組成のものではなく、層方向にAlGa(In)Nの組成が変化するものであっても構わない。この場合、この層の基板と接する部分がAlGaNであって、層方向に徐々にAl組成、Ga組成、In組成が変化するAlGaInNであって、超格子構造の障壁層に接する部分が障壁層と同じ組成のInAlN又はAlGaInNであることが望ましい。
なお、除去する手段、深さ、領域、形態、電極の種類や構造等を変えても、それらは、本発明の効果が現れることに何ら影響を与えるものではない。
Al0.58Ga0.42N井戸層と、InAlN、AlGaN障壁層のバンド不連続量と分極電界の関係を示す図である。 AlGaN量子井戸層のAl組成に対し、本発明のInAlN障壁層の有効なAl組成の範囲を示す図である。 井戸層にAlGa(In)N、障壁層にInAl(Ga)Nを用いた場合の臨界膜厚の格子不整依存性を示す図である。 従来構造におけるAl0.65Ga0.35N/Al0.58Ga0.42N超格子活性層の断面模式図である。 本発明におけるIn0.13Ga0.87N/Al0.58Ga0.42N超格子活性層の断面模式図である。 従来構造であるAl1−fN/AlGa1−gN超格子構造のバンドギャップダイアグラム模式図(a)と、井戸層に蓄積される電子と正孔の分布を示す図(b)である。 本発明構造であるInAl1−xN/AlGa1−yN超格子構造のバンドギャップダイアグラム模式図(a)と、井戸層に蓄積される電子と正孔の分布を示す図(b)である。 本発明における紫外LED用のエピ構造の断面模式図である。 本発明におけるエピ構造を用いて作製された紫外LEDの断面模式図である。 本発明および従来技術により作製したLEDの特性を示す図である。 従来構造における紫外LED用のエピ構造の断面模式図である。 従来構造における紫外LEDのAlGa1−fN/AlGa1−gN超格子構造のバンドダイアグラム模式図である。

Claims (5)

  1. 超格子層を有する半導体装置において、前記超格子層の井戸層の半導体と障壁層の半導体のピエゾ分極電界の差が 0.005C/m 以下であることを特徴とする半導体装置。
  2. 超格子層を有する半導体装置において、前記超格子層の障壁層の組成と井戸層の組成とが相異なり、前記障壁層がAl又はInを含む窒化物半導体であり、前記井戸層がAl又はGaを含む窒化物半導体であることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記超格子層が紫外発光ダイオードの活性層であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 前記超格子層がn型半導体層とp型半導体層との間に挟まれ、前記n型半導体層の組成が、0≦a≦1、0≦b≦1、0≦a+b≦1としたときに、Al1−a−bGaInNで表され、前記p型半導体層の組成が、0≦c≦1、0≦d≦1、0≦c+d≦1としたときに、Al1−c−dGaInNで表されることを特徴とする請求項1、2または3記載の半導体装置。
  5. 半導体装置の製造法において、障壁層の組成が、0≦x≦1としたときに、InAl1−xNで表され、井戸層の組成が、0≦y≦1としたときに、AlGa1−yNで表される超格子層を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造法。
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