JP2008064238A - 水ポンプ用軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】外輪回転の水ポンプ用軸受内に冷却水等が浸入するのを防止することができる水ポンプ用軸受を提供する。
【解決手段】シール部材15は、径方向内方に向かって延設される主リップ17aと、主リップ部17aより径方向外側位置に軸方向外方に向かって延設される複数のラビリンスリップ17b,17cと、を有し、主リップ17aを内輪12に接触させて接触シール部19aを形成すると共に、複数のラビリンスリップ17b,17cとスリンガ18との間に複数のラビリンスシール部19b,19cを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水ポンプ用軸受に関し、例えば、自動車等のエンジンに使用される外輪回転の水ポンプ装置に使用される水ポンプ用軸受に関する。
近年、環境問題が重視される中、自動車においても燃費向上が開発課題となることが多く、各装置/部品の軽量化や性能向上、コスト低減が急務となっている。その中でも自動車に使用される水ポンプ装置の水ポンプ用軸受は、専用設計されたものが殆どで、大きく分けて内輪回転(軸回転)と外輪回転との2種類に分けられる。
前者の内輪回転(軸回転)の水ポンプ用軸受としては、転動体がローラとボールとで構成されるタイプと両列ともボールで構成されるタイプとの2つのタイプ(例えば、特許文献1参照)があり、例えば、図4に示すような水ポンプ装置100に組み込まれている。この水ポンプ装置100は、ボディ(支持部)101にアルミダイカストを用い、フロント列がローラ、リア列がボール、若しくは両列ともボールのシャフト一体型軸受102を装着している。そして、プーリ103と一体回転するシャフト104の回転によりベーン105を回し、冷却水を循環させる。また、ボディ101と軸受102のシャフト104との間にメカニカルシール106を備える。
また、水ポンプ装置100では、軸振れ等によりメカニカルシール106から漏れ出した冷却水の水蒸気や水滴が軸受内部に浸入するのを防止するために、軸受102のベーン105側の端部に、例えば、図5に示すようなシール装置107を装着させている。このシール装置107は、外輪102aの端部内周面に取り付けられるシール部材108と、シャフト104の外周面に嵌合されるスリンガ109と、を備える。シール部材108は、主リップ108aと2つの副リップ108b,108cとを有しており、主リップ108aをシャフト104の外周面に接触させると共に、2つの副リップ108b,副リップ108cをスリンガ109に接触させている(例えば、特許文献2参照)。
一方、後者の外輪回転の水ポンプ用軸受は、例えば、図6に示すような水ポンプ装置200に組み込まれている。この水ポンプ装置200は、単列又は複列の転がり軸受202の外輪202aにプーリ203を外嵌し、軸受内輪202bにボディ(支持部)201を内嵌したものであり、上記水ポンプ装置100と同様に、プーリ203と一体回転するシャフト204の回転によりベーン205を回し、冷却水を循環させる。また、ボディ201とシャフト204との間にメカニカルシール206を備える。
また、水ポンプ装置200では、軸振れ等によりメカニカルシール206から漏れ出した冷却水の水蒸気や水滴が軸受内部に浸入するのを防止するために、軸受202のベーン205から離間する側の端部に、例えば、図7に示すようなシール装置207を装着させている。このシール装置207は、外輪202aの内周面に取り付けられるシール部材208を備え、このシール部材208の内周縁部に形成されるリップ208aを内輪202bの外周面に接触させている。さらに、図6に示すように、冷却水等を外部に排出するために、ボディ201のメカニカルシール206近傍にドレン穴210が設けられる(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−222122号公報 特開平9−21396号公報 特開平2−45698号公報
しかしながら、上記水ポンプ装置200では、メカニカルシール206から漏れ出した冷却水の水蒸気や水滴が排出されるドレン穴210の出口付近に軸受202が配置され、さらに、軸受202のドレン穴210側の端部にシール部材が備えられていないため、冷却水等が軸受202内に容易に浸入してしまっていた。また、冷却水等の堆積物等がシール装置207のリップ208aに付着し、軸受202内に冷却水が浸入する場合があった。
また、上記水ポンプ装置200のようなドレン穴210を設けない水ポンプ装置として、例えば、図8に示すような水ポンプ装置300が知られているが、この水ポンプ装置300では、メカニカルシール206から漏れ出した水蒸気や水滴を外部に排出させる機構が存在しないため、冷却水等はボディ201の内部を通ってプーリ203の端面に設けられる穴301から排出されるか、ボディ201のプーリ203側の端部の内周面に嵌合又は一体成形されるリング部材302によってボディ201の内部に溜められる。しかし、いずれの場合も冷却水等が軸受202の端面に到達してしまう構造であるため、軸受202への冷却水等の浸入を防止することはできない。
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、外輪回転の水ポンプ用軸受内に冷却水等が浸入するのを防止することができる水ポンプ用軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面に外輪軌道面を有する回転輪である外輪と、外周面に内輪軌道面を有する静止輪である内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に保持器を介して円周方向に転動可能に配設される複数の転動体と、外輪の軸方向端部に設けられるシール部材と、内輪の軸方向端部に設けられるスリンガと、を備える水ポンプ用軸受であって、シール部材は、径方向内方に向かって延設される主リップと、主リップ部より径方向外側位置に軸方向外方に向かって延設される複数のラビリンスリップと、を有し、主リップを内輪に接触させて接触シール部を形成すると共に、複数のラビリンスリップとスリンガとの間に複数のラビリンスシール部を形成することを特徴とする水ポンプ用軸受。
(2) 内周面に外輪軌道面を有する回転輪である外輪と、外周面に内輪軌道面を有する静止輪である内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に保持器を介して円周方向に転動可能に配設される複数の転動体と、外輪の軸方向端部に設けられるシール部材と、内輪の軸方向端部に設けられるスリンガと、を備える水ポンプ用軸受であって、シール部材は、径方向内方に向かって延設される主リップと、主リップ部より径方向外側位置に軸方向外方に向かって延設される第1及び第2ラビリンスリップと、を有し、主リップを内輪に接触させて接触シール部を形成すると共に、第1及び第2ラビリンスリップとスリンガとの間に複数のラビリンスシール部を形成することを特徴とする水ポンプ用軸受。
(3) 内周面に外輪軌道面を有する回転輪である外輪と、外周面に内輪軌道面を有する静止輪である内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に保持器を介して円周方向に転動可能に配設される複数の転動体と、外輪の軸方向端部に設けられるシール部材と、内輪の軸方向端部に設けられるスリンガと、を備える水ポンプ用軸受であって、シール部材は、径方向内方に向かって延設される主リップと、主リップ部より径方向外側位置に軸方向外方に向かって延設される第1〜第3ラビリンスリップと、を有し、主リップを内輪に接触させて接触シール部を形成すると共に、第1〜第3ラビリンスリップとスリンガとの間に複数のラビリンスシール部を形成することを特徴とする水ポンプ用軸受。
本発明の水ポンプ用軸受によれば、シール部材は、径方向内方に向かって延設される主リップと、主リップ部より径方向外側位置に軸方向外方に向かって延設される複数のラビリンスリップと、を有し、主リップを内輪に接触させて接触シール部を形成すると共に、複数のラビリンスリップとスリンガとの間に複数のラビリンスシール部を形成するため、外輪回転の水ポンプ用軸受内に軸振れ等によりメカニカルシールから漏れ出た冷却水等が浸入するのを防止することができる。
以下、本発明に係る水ポンプ用軸受の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各実施形態ともに、上記の水ポンプ装置200に組み込まれる外輪回転の水ポンプ用軸受に本発明を適用した場合を例に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明に係る水ポンプ用軸受の第1実施形態について説明する。
図1は本発明に係る水ポンプ用軸受の第1実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
本実施形態の水ポンプ用軸受10は、図1に示すように、内周面に外輪軌道面11aを有する回転輪である外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する静止輪である内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に保持器14を介して円周方向に転動可能に配設される複数の玉(転動体)13と、外輪11の軸方向端部に取り付けられるシール部材15と、内輪12の軸方向端部に取り付けられるスリンガ18と、を備える。なお、図中符号1は内輪12を外嵌支持するポンプボディ、符号2は外輪11に外嵌支持されるプーリである。
シール部材15は、円環板状の芯金16にゴム等の弾性部材17が一体的に形成されており、その外周縁部が外輪11の内周面の軸方向端部に形成されるシール溝11bに嵌合されることにより外輪11に取り付けられる。
弾性部材17は、主リップ17a、第1ラビリンスリップ17b、及び第2ラビリンスリップ17cを備える。主リップ17aは、芯金16の径方向内端部から径方向内方且つ軸方向内方に向かって傾斜して延設される。第1ラビリンスリップ17bは、主リップ17aより径方向外側に位置し、軸方向外方に向かって延設される。第2ラビリンスリップ17cは、第1ラビリンスリップ17bより径方向外側に位置し、軸方向外方に向かって延設される。
スリンガ18は、内輪12の外周面の軸方向端部に外嵌される断面略コの字状の円筒状部材であって、内輪12の外周面に外嵌される第1円筒部18aと、この第1円筒部18aの軸方向外端部から径方向外方に延びる円環板18bと、この円環板18bの径方向外端部から軸方向内方に延び、第1ラビリンスリップ17bの外周面及び第2ラビリンスリップ17cの内周面と対向するように配置される第2円筒部18cと、を備える。
このように構成された水ポンプ用軸受10では、主リップ17aを内輪12の外周面に接触させることにより接触シール部19aが形成されると共に、第1ラビリンスリップ17bの外周面と第2円筒部18cの内周面との間に第1ラビリンスシール部19bが形成され、第2ラビリンスリップ17cの内周面と第2円筒部18cの外周面との間に第2ラビリンスシール部19cが形成される。なお、本実施形態では、第2ラビリンスリップ17cは、第2ラビリンスシール部19cの長さを十分確保して、シール性能が向上するように、スリンガ18の第2円筒部18cの軸方向長さの範囲内で可能な限り長い方が好ましい。
以上説明したように、本実施形態の水ポンプ用軸受10によれば、シール部材15の主リップ17aを内輪12の外周面に接触させて接触シール部19aを形成すると共に、シール部材15の第1及び第2ラビリンスリップ17b,17cとスリンガ18との間に、第1及び第2ラビリンスシール部19b,19cを形成するため、外輪回転の水ポンプ用軸受10内に軸振れ等によりメカニカルシールから漏れ出た冷却水等が浸入するのを防止することができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、本発明に係る水ポンプ用軸受の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
図2は本発明に係る水ポンプ用軸受の第2実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
本実施形態の水ポンプ用軸受20は、図2に示すように、第1実施形態のスリンガ18の代わりにスリンガ28を使用する。このスリンガ28は、内輪12の外周面に外嵌される第1円筒部28aと、この第1円筒部28aの軸方向外端部から径方向外方に延びる第1円環板28bと、この第1円環板28bの径方向外端部から軸方向外方に延び、第1ラビリンスリップ17bの内周面と対向するように配置される第2円筒部28cと、この第2円筒部28cの軸方向外端部から径方向外方に延びる第2円環板28dと、この第2円環板28dの径方向外端部から軸方向内方に延び、第1ラビリンスリップ17bの外周面及び第2ラビリンスリップ17cの内周面と対向するように配置される第3円筒部28eと、を備える。
このように構成された水ポンプ用軸受20では、主リップ17aを内輪12の外周面に接触させることにより接触シール部19aが形成されると共に、第1ラビリンスリップ17bの内周面と第2円筒部28cの外周面との間に第1ラビリンスシール部29bが形成され、第1ラビリンスリップ17bの外周面と第3円筒部28eの内周面との間に第2ラビリンスシール部29cが形成され、第2ラビリンスリップ17cの内周面と第3円筒部28eの外周面との間に第3ラビリンスシール部29dが形成される。なお、本実施形態では、第2ラビリンスリップ17cは、第3ラビリンスシール部29dの長さを十分確保して、シール性能が向上するように、スリンガ28の第3円筒部28eの軸方向長さの範囲内で可能な限り長い方が好ましい。
以上説明したように、本実施形態の水ポンプ用軸受20によれば、シール部材15の主リップ17aを内輪12の外周面に接触させて接触シール部19aを形成すると共に、シール部材15の第1及び第2ラビリンスリップ17b,17cとスリンガ28との間に、第1〜第3ラビリンスシール部29b,29c,29dを形成するため、外輪回転の水ポンプ用軸受20内に軸振れ等によりメカニカルシールから漏れ出た冷却水等が浸入するのを防止することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図3を参照して、本発明に係る水ポンプ用軸受の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
図3は本発明に係る水ポンプ用軸受の第3実施形態を説明するための要部拡大断面図である。
本実施形態の水ポンプ用軸受30は、図3に示すように、内周面に外輪軌道面11aを有する回転輪である外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する静止輪である内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に保持器14を介して円周方向に転動可能に配設される複数の玉13と、外輪11の軸方向端部に取り付けられるシール部材35と、内輪12の軸方向端部に取り付けられるスリンガ38と、を備える。
シール部材35は、円環板状の芯金36にゴム等の弾性部材37が一体的に形成されており、その外周縁部が外輪11の内周面の軸方向端部に形成されるシール溝11bに嵌合されることにより外輪11に取り付けられる。
弾性部材37は、主リップ37a、第1ラビリンスリップ37b、第2ラビリンスリップ37c、及び第3ラビリンスリップ37dを備える。主リップ37aは、芯金36の径方向内端部から径方向内方且つ軸方向内方に向かって傾斜して延設される。第1ラビリンスリップ37bは、主リップ37aより径方向外側に位置し、軸方向外方に向かって延設される。第2ラビリンスリップ37cは、第1ラビリンスリップ37bより径方向外側に位置し、軸方向外方に向かって延設される。第3ラビリンスリップ37dは、第2ラビリンスリップ37cより径方向外側に位置し、軸方向外方に向かって延設される。
スリンガ38は、内輪12の外周面に外嵌される第1円筒部38aと、この第1円筒部38aの軸方向外端部から径方向外方に延びる第1円環板38bと、この第1円環板38bの径方向外端部から軸方向内方に延び、第1ラビリンスリップ37bの外周面と対向するように配置される第2円筒部38cと、この第2円筒部38cの軸方向内端部から径方向外方に延びる第2円環板38dと、この第2円環板38dの径方向外端部から軸方向外方に延び、第2ラビリンスリップ37cの内周面と対向するように配置される第3円筒部38eと、この第3円筒部38eの軸方向外端部から径方向外方に延びる第3円環板38fと、この第3円環板38fの径方向外端部から軸方向内方に延び、第2ラビリンスリップ37cの外周面及び第3ラビリンスリップ37dの内周面と対向するように配置される第4円筒部38gと、を備える。
このように構成された水ポンプ用軸受30では、主リップ37aを内輪12の外周面に接触させることにより接触シール部39aが形成されると共に、第1ラビリンスリップ37bの外周面と第2円筒部38cの内周面との間に第1ラビリンスシール部39bが形成され、第2ラビリンスリップ37cの内周面と第3円筒部38eの外周面との間に第2ラビリンスシール部39cが形成され、第2ラビリンスリップ37cの外周面と第4円筒部38gの内周面との間に第3ラビリンスシール部39dが形成され、第3ラビリンスリップ37dの内周面と第4円筒部38gの外周面との間に第4ラビリンスシール部39eが形成される。なお、本実施形態では、第3ラビリンスリップ37dは、第4ラビリンスシール部39eの長さを十分確保して、シール性能が向上するように、スリンガ38の第4円筒部38gの軸方向長さの範囲内で可能な限り長い方が好ましい。
以上説明したように、本実施形態の水ポンプ用軸受30によれば、シール部材35の主リップ37aを内輪12の外周面に接触させて接触シール部39aを形成すると共に、シール部材35の第1〜第3ラビリンスリップ37b,37c,37dとスリンガ38との間に、第1〜第4ラビリンスシール部39b,39c,39d,39eを形成するため、外輪回転の水ポンプ用軸受30内に軸振れ等によりメカニカルシールから漏れ出た冷却水等が浸入するのを防止することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、上記各実施形態では、水ポンプ用軸受として複列の深溝玉軸受を例示したが、単列の深溝玉軸受でもよく、また、単列又は複列で接触角を有する転がり軸受であってもよい。
また、内輪を外嵌支持するポンプボディ、及び外輪に外嵌支持されるプーリの材質については、特に限定はなく、例えば、炭素鋼、樹脂、アルミニウム等を適宜に用いることができる。
本発明に係る水ポンプ用軸受の第1実施形態を説明するための要部拡大断面図である。 本発明に係る水ポンプ用軸受の第2実施形態を説明するための要部拡大断面図である。 本発明に係る水ポンプ用軸受の第3実施形態を説明するための要部拡大断面図である。 内輪回転の軸受を用いた従来の水ポンプ装置の一例を示す断面図である。 図4に示した軸受のシール装置の一例を示す要部拡大断面図である。 外輪回転の軸受を用いた従来の水ポンプ装置の一例を示す断面図である。 図6に示した軸受のシール装置の一例を示す要部拡大断面図である。 外輪回転の軸受を用いた従来の水ポンプ装置の他の例を示す断面図である。
符号の説明
10,20,30 水ポンプ用軸受
11 外輪
11a 外輪軌道面
12 内輪
12a 内輪軌道面
13 玉(転動体)
14 保持器
15,35 シール部材
16,36 芯金
17,37 弾性部材
17a,37a 主リップ
17b,37b 第1ラビリンスリップ(ラビリンスリップ)
17c,37c 第2ラビリンスリップ(ラビリンスリップ)
37d 第3ラビリンスリップ(ラビリンスリップ)
18,28,38 スリンガ
19a,39a 接触シール部
19b,29b,39b 第1ラビリンスシール部(ラビリンスシール部)
19c,29c,39c 第2ラビリンスシール部(ラビリンスシール部)
29d,39d 第3ラビリンスシール部(ラビリンスシール部)
39e 第4ラビリンスシール部(ラビリンスシール部)

Claims (3)

  1. 内周面に外輪軌道面を有する回転輪である外輪と、外周面に内輪軌道面を有する静止輪である内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に保持器を介して円周方向に転動可能に配設される複数の転動体と、前記外輪の軸方向端部に設けられるシール部材と、前記内輪の軸方向端部に設けられるスリンガと、を備える水ポンプ用軸受であって、
    前記シール部材は、径方向内方に向かって延設される主リップと、前記主リップ部より径方向外側位置に軸方向外方に向かって延設される複数のラビリンスリップと、を有し、
    前記主リップを前記内輪に接触させて接触シール部を形成すると共に、前記複数のラビリンスリップと前記スリンガとの間に複数のラビリンスシール部を形成することを特徴とする水ポンプ用軸受。
  2. 内周面に外輪軌道面を有する回転輪である外輪と、外周面に内輪軌道面を有する静止輪である内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に保持器を介して円周方向に転動可能に配設される複数の転動体と、前記外輪の軸方向端部に設けられるシール部材と、前記内輪の軸方向端部に設けられるスリンガと、を備える水ポンプ用軸受であって、
    前記シール部材は、径方向内方に向かって延設される主リップと、前記主リップ部より径方向外側位置に軸方向外方に向かって延設される第1及び第2ラビリンスリップと、を有し、
    前記主リップを前記内輪に接触させて接触シール部を形成すると共に、前記第1及び第2ラビリンスリップと前記スリンガとの間に複数のラビリンスシール部を形成することを特徴とする水ポンプ用軸受。
  3. 内周面に外輪軌道面を有する回転輪である外輪と、外周面に内輪軌道面を有する静止輪である内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に保持器を介して円周方向に転動可能に配設される複数の転動体と、前記外輪の軸方向端部に設けられるシール部材と、前記内輪の軸方向端部に設けられるスリンガと、を備える水ポンプ用軸受であって、
    前記シール部材は、径方向内方に向かって延設される主リップと、前記主リップ部より径方向外側位置に軸方向外方に向かって延設される第1〜第3ラビリンスリップと、を有し、
    前記主リップを前記内輪に接触させて接触シール部を形成すると共に、前記第1〜第3ラビリンスリップと前記スリンガとの間に複数のラビリンスシール部を形成することを特徴とする水ポンプ用軸受。
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