JP2009024809A - 密封装置および転がり軸受装置 - Google Patents

密封装置および転がり軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トルクを大幅に低減できると共に、ばらけが発生することがない密封装置を提供すること。
【解決手段】弾性部材51を、芯金部材50に固定される基部53と、スリンガ52のフランジ部66に摺動する第1および第2アキシアルリップ54,55と、基部53から突出する環状の突出部56とで構成する。使用時の非摩耗状態において、弾性部材51をスリンガ52に対して間隔をおいて位置させる一方、非使用時において、スリンガ52とシール部材48との間に所定の軸方向の圧力を付与することで、突出部56を、スリンガ52の固定部65に略静止した状態で接触させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、密封装置に関する。また、本発明は、密封装置を有する転がり軸受装置に関する。
従来、密封装置としては、実開平4−93571号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
この密封装置は、ハブユニットのインナーレースとアウターレースとの間に配置されている。この密封装置は、芯金部材と、芯金部材に固定された弾性部材と、断面L字状のスリンガと、ガータスプリングとを備える。上記スリンガは、軸方向延在部と、径方向延在部とからなり、上記弾性部材は、上記軸方向延在部に常に摺動するラジアルリップと、上記径方向延在部に摺動する第1アキシアルリップと、第1アキシアルリップの径方向の内方に位置すると共に、上記径方向延在部に摺動する第2アキシアルリップとを有する。上記第2アキシアルリップは、径方向の外方の表面に環状溝を有している。
上記ガータスプリングは、上記第2アキシアルリップの上記環状溝に嵌入されている。上記ガータスプリングは、第2アキシアルリップを径方向の内方に押圧する役割を果たしている。
このような背景において、ハブユニットにおいて、転動体を外部に対して密封する密封装置のトルクの大幅な低減が所望されている。また、従来、密封装置の搬送時や、密封装置の組み立て時に、スリンガと、弾性部材および芯金部材とが分離して、密封装置がばらけることがある。このことから、密封装置の搬送時や、密封装置の組み立て時に、密封装置がばらけることを防止することが所望されている。
実開平4−93571号公報(第1図)
そこで、本発明の課題は、トルクを大幅に低減できると共に、ばらけが発生することがない密封装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の密封装置は、
筒状の固定部、および、この固定部から上記固定部の略径方向に延在する径方向延在部を有する芯金部材と、上記芯金部材に固定された弾性部材とを有するシール部材と、
筒状の固定部と、この固定部から略上記径方向に延在するフランジ部とを有するスリンガと
を備え、
上記弾性部材は、
上記芯金部材の上記径方向延在部に固定されている基部と、
上記基部から延在して、上記フランジ部に摺動する第1アキシアルリップと、
上記第1アキシアルリップと上記スリンガの上記固定部との間に位置して上記フランジ部に摺動すると共に、上記シール部材が上記スリンガに組み込まれた後の組込後の使用時の非摩耗状態において、上記スリンガの上記固定部に対して間隔をおいて位置する第2アキシアルリップと、
上記基部から突出する環状の突出部と
からなり、
上記突出部は、上記使用時の非摩耗状態において、上記スリンガに間隔をおいて位置すると共に上記スリンガの上記固定部に軸方向に重なる部分を有する一方、
上記突出部は、上記スリンガと上記シール部材との間に所定の上記軸方向の圧力を付与することで、上記スリンガの上記固定部に略静止した状態で接触するようになっていることを特徴としている。
上記使用時の非摩耗状態とは、リップが非摩耗状態であって、かつ、スリンガと、シール部材との軸方向の予圧が、リップが非摩耗状態において密封装置の使用の開始時に想定されている予圧の範囲内になっている状態のことをいう。
本発明者は、芯金部材、弾性部材および断面L字状のスリンガを有する所謂パックシール型の密封装置であって、ラジアルリップを2つ有すると共に、アキシアルリップを1つ有する密封装置において、全てのリップについて、リップの接触荷重に起因するトルクの大きさを調査した。その結果、2つのラジアルリップの接触荷重に起因するトルクの全トルクに対する割合が、8割程度にも達し、トルクの大部分は、ラジアルシールの接触荷重に起因するものであることを発見した。
本発明によれば、弾性部材が上記スリンガに組み込まれた後の組込後の使用時の非摩耗状態において、第2アキシアルリップが、スリンガの固定部に対して径方向に間隔をおいて位置していると共に、上記突出部が、上記スリンガに対して間隔をおいて位置していて、スリンガの固定部に接触するラジアルリップが存在しない状態になっているから、上記非摩耗状態において、トルクを急激に低減することができて、この密封装置を有する自動車等の燃費を低減できる。
また、本発明においては、使用時の非摩耗状態において、ラジアル接触リップが存在する構成と比較して、使用時の非摩耗状態において、ラジアル方向の接触リップが存在しないことから、トルクを格段に小さくできる一方、ラジアル方向の接触リップがないことに起因する軸方向の摩擦力がなくなり、密封装置の搬送時や密封装置の組み立て時等の非使用時に、スリンガに対して、弾性部材および芯金部材が、軸方向に移動し易くなる恐れがある。
しかしながら、本発明によれば、上記スリンガと上記シール部材との間に所定の圧力を付与することで、上記突出部が、上記スリンガの上記固定部に略静止した状態で接触するようになっているから、例えば、上記スリンガと上記シール部材とを組み込んだ状態の密封装置の運搬時等の非使用時において、上記突出部を、上記スリンガの上記固定部に略静止した状態で接触させるようにすることができる。したがって、上記非使用時において、スリンガからシール部材がばらけることを防止できる。
また、本発明によれば、上記突出部が、上記使用時の非摩耗状態において、上記スリンガに間隔をおいて位置すると共に上記スリンガの上記固定部に軸方向に重なる部分を有していて、上記使用時の非摩耗状態において、上記突出部と、上記スリンガの固定部とが、ラビリンスシールを構成しているから、上記使用時の非摩耗状態において、密封性能を向上させることができる。
また、一実施形態の密封装置では、
上記使用時の非摩耗状態において、上記突出部は、上記軸方向において上記スリンガの上記フランジ部側と反対側にいくにしたがって内径が小さくなる内周面を有し、
上記スリンガと上記シール部材との間に所定の上記軸方向の圧力を付与したとき、上記突出部は、上記軸方向において上記スリンガの上記フランジ部側とは反対側に屈曲した状態で上記スリンガの上記固定部に接触する。
上記実施形態によれば、上記突出部が、上記軸方向において上記スリンガの上記フランジ部側と反対側にいくにしたがって内径が小さくなる内周面を有しているから、密封装置の運転時において、上記突出部が、遠心力によって径方向の外方の力を受けて、スリンガの固定部から離れる方向に変形する。したがって、密封装置の運転時において、突出部がスリンガの固定部に接触することを確実に防止できて、突出部が上記スリンガの固定部に接触したならば生成されるトルクの発生を確実に防止できる。
また、本発明の転がり軸受装置は、
軌道面を有する第1軌道部材と、
軌道面を有する第2軌道部材と、
上記第1軌道部材の上記軌道面と上記第2軌道部材の上記軌道面との間に配置された複数の転動体と、
上記第1軌道部材と上記第2軌道部材との間の軸方向の一方の側の開口を密封する本発明または上記実施形態の密封装置と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、本発明の密封装置を備えるから、運転時において、密封装置のトルクを小さくすることができて、本発明の転がり軸受装置を有する機械の燃費を小さくすることができる。
また、一実施形態の密封装置では、
上記第2アキシアルリップは、上記基部から上記スリンガの上記固定部に近づく方向に延在する第1部分と、上記第1部分に屈曲部を介してつながると共に、上記スリンガの上記固定部に対して遠ざかる方向に延在して上記フランジ部に摺動する第2部分とを有し、
上記弾性部材が上記スリンガに組み込まれた後の状態で、かつ、上記第2アキシアルリップの摩耗によって上記第2アキシアルリップの上記フランジ部に対する緊迫力が所定力以上低下した状態で、上記屈曲部は、上記スリンガの上記固定部に摺動することを特徴としている。
上記実施形態によれば、第2アキシアルリップの第2部分の摩耗によって、第2アキシアルリップのフランジ部に対する緊迫力が所定力以上低下した状態で、上記屈曲部が、スリンガの固定部に接触して、固定部に摺動するようになっているから、第2アキシアルリップの摩耗がすすんだとしても、ラジアルリップとしての上記屈曲部で、外部から泥水等の異物が、ハブユニットの転動体配置空間に、浸入することを抑制することができる。
また、一実施形態の密封装置では、
上記弾性部材が上記スリンガに組み込まれる前の状態において、上記第1部分の上記径方向の内方の表面は、凹面である一方、上記第2部分の上記径方向の内方の表面は、円錐面または凸面である。
この明細書では、円錐面は、凹面に含まれる一方、凸面に含まれないものとする。
本発明者は、従来の構成の密封装置では、組込時における、径方向の内方のアキシアルリップの芯金部材側の部分の変形が大きくて、この部分に応力集中がおこって、この部分の耐久性が小さくなって、結果として、密封装置の寿命が短くなっていることを見出した。
上記実施形態によれば、上記第1部分の上記径方向の内方の表面が、上記弾性部材が上記スリンガに組み込まれる前の組込前の状態で凹面であるから、第1部分の径方向の内方の表面が凸面である場合と異なり、組込状態の初期状態において、第2アキシアルリップを、スリンガの固定部に対して非接触にするのに、第2アキシアルリップの第1部分の基部側の一部分を、集中的かつ過度に変形させる必要がなくて、第1部分全体を、その延在方向に略均等に変形させることによって、第2アキシアルリップを、スリンガの固定部に対して非接触にすることができる。したがって、第1部分の一部に局所的で過大な応力がかかることがないから、第2アキシアルリップの耐久力を格段に向上させることができて、密封装置の寿命を長くすることができる。
また、上記実施形態によれば、上記第2部分の上記径方向の内方の表面は、上記組込前の状態で円錐面または凸面であるから、上記第2部分の上記径方向の内方の表面が凹面である場合と比較して、第2アキシアルリップとスリンガのフランジ部との接触面圧を小さくすることができて、第2アキシアルリップの摩耗を抑制することができる。したがって、第2アキシアルリップが、スリンガの固定部に接触するまでの時間を、長くすることができるから、上記第2部分の上記径方向の内方の表面が凹面である場合と比較して、トルクが格段に小さい状態を、長期に亘って持続することができる。
また、一実施形態の密封装置では、
上記第2部分の上記径方向の内方の表面が、滑らかにつながっている。
上記滑らかにつながるとは、密封装置の軸方向の断面において、上記第2部分の上記径方向の内方の表面が、一端から他端まで微分可能な状態であることをいう。
上記実施形態によれば、上記第2部分の上記径方向の内方の表面が、滑らかにつながっているから、組込時に第2アキシアルリップの変形に起因して生じる応力を、第2部分全体で略均等に分配して負担することができる。また、組込時に第2アキシアルリップを、径方向の外方に容易に変形させることができ、かつ、第1および第2アキシアルリップの組み込み後の使用時の非摩耗状態において、第2アキシアルリップと、スリンガの固定部との間に、所定のクリアランスを容易かつ正確に生成することができる。
また、一実施形態の密封装置では、
上記組込前の状態において、上記軸方向の断面において、上記第1部分の上記径方向の内方の表面の曲率は、上記軸方向の外方にいくにしたがって大きくなっている。
「上記軸方向の外方にいくにしたがって大きくなっている」という文言には、軸方向の断面において、第1部分の上記径方向の内方の表面が、軸方向の外方にいくにしたがって、部分的に曲率が一定になっている部分を含んでいる場合も含まれるものとする。このことから、例えば、上記文言には、軸方向の断面において、第1部分の径方向の内方の表面が、基部側に位置する円錐面と、この円錐面に滑らかにつながると共に、回転楕円面等からなる凹面とからなっている場合等が含まれる。
上記実施形態によれば、上記組込前の状態において、上記軸方向の断面において、上記第1部分の上記径方向の内方の表面の曲率は、上記軸方向の外方にいくにしたがって大きくなっているから、組込時に第2アキシアルリップの変形に起因して生じる応力を、第1部分全体で略均等に分配して負担することができ、第2アキシアルリップの固定部に対する非接触状態を実現したとき、第1部分に局所的な応力の集中が発生することを確実に防止することができる。
本発明の密封装置によれば、弾性部材がスリンガに組み込まれた後の組込後の使用時の非摩耗状態において、上記弾性部材がスリンガの固定部と非接触な状態になっていて、ラジアルリップが存在しない状態になっている。したがって、上記非摩耗状態において、トルクを急激に低減することができて、この密封装置を有する自動車等の燃費を低減できる。
また、本発明の密封装置によれば、上記突出部が、上記スリンガと上記シール部材との間に所定の圧力を付与することで、上記スリンガの上記固定部に略静止した状態で接触するようになっているから、例えば、運搬時等の非使用時において、上記突出部を、上記スリンガの上記固定部に略静止した状態で接触させるようにすることができて、上記非使用時において、スリンガからシール部材がばらけることを防止できる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の転がり軸受装置の一実施形態である転がり軸受としてのハブユニットの軸方向の断面図である。
このハブユニットは、第1軌道部材としての内軸2、第2軌道部材としての外輪3、第1軌道部材としての内輪4、複数の転動体としての複数の第1の玉5、複数の転動体としての複数の第2の玉6、本発明の一実施形態の第1密封装置8、および、本発明の一実施形態の第2密封装置9を備える。
上記内軸2は、軸方向の一端部に、ブレーキディスク11を取り付ける径方向に広がる円板状のブレーキディスク取付用フランジ10を有する。このブレーキディスク取付用フランジ10の略中心を中心とする同心円上には、複数のボルト貫通穴が形成されている。ブレーキディスク取付用フランジ10に、ブレーキディスク11を当接させ、さらに、ブレーキディスク11にホイール部材13を当接させた状態で、ホイール部材13のブレーキディスク11側とは反対側の端面と、ブレーキディスク取付用フランジ10との間を、複数のボルト15で固定している。
上記内軸2の軸方向の他端部には、内輪4が外嵌されて固定されている。軸方向において、上記内軸2における、内輪4と、ブレーキディスク取付用フランジ10との間には、アンギュラ型の第1軌道溝16が形成されている一方、内輪4の外周面には、アンギュラ型の第2軌道溝17が形成されている。
上記外輪3は、内軸2におけるブレーキディスク取付用フランジ10よりも上記他端部側に、内軸2に径方向に対向するように、配置されている。上記外輪3は、軸方向の上記他端部側に、径方向に広がる車体側取付用フランジ14を有する。この円板状の車体側取付用フランジ14には、車体側取付用フランジ14を車体側(ナックル)に取り付けるボルトを挿入するためのボルト貫通穴が複数形成されている。上記外輪3は、外輪3の内周面に軸方向に離間配置されたアンギュラ型の第3軌道溝26および第4軌道溝27を有し、アンギュラ型の第3軌道溝26は、アンギュラ型の第4軌道溝27よりも上記一端部側に位置している。
上記第1の玉5は、内軸2の第1軌道溝16と外輪3の第3軌道溝26との間に、保持器18に保持された状態で、周方向に所定の間隔を隔てられて複数配置されている。上記第2の玉6は、内輪4の第2軌道溝17と外輪3の第4軌道溝27との間に、保持器19に保持された状態で、周方向に所定の間隔を隔てられて複数配置されている。
上記第1密封装置8は、内軸2と外輪3との間における、軸方向の上記一端部側(ブレーキディスク取付用フランジ10側)の開口付近に配置されている。上記第1密封装置8は、内軸2と外輪3との間の空間の上記一端部側の開口を密封している。一方、上記第2密封装置9は、内輪4と外輪3との間における、軸方向の上記他端部側(ブレーキディスク取付用フランジ10側とは反対側)の開口付近に配置されている。上記第2密封装置9は、内輪4と外輪3との間の空間の上記他端部側の開口を密封している。
図2は、シール部材がスリンガに組み込まれた後の組込後の使用時の非摩耗状態における、上記第1密封装置8の軸方向の断面図である。尚、上記第2密封装置9は、第1密封装置8と同一の構造を有している。第2密封装置9についての説明は、第1密封装置8の説明をもって省略する。
図2に示すように、第1密封装置(以下、単に密封装置という)8は、シール部材48と、スリンガ52とを備え、シール部材48は、芯金部材50と、弾性部材51とからなる。
上記芯金部材50は環状に形成され、断面L字状の形状を有している。芯金部材50は、固定部としての筒状の軸方向延在部60と、径方向延在部61からなる。上記軸方向延在部60は、外輪3(図1参照、図2には、図示せず)の内周面に内嵌されて固定されている。上記径方向延在部61は、軸方向延在部60の内周面における軸方向の上記他端部側(図2の紙面における左側)から略径方向の内方に延在している。
上記スリンガ52は環状に形成され、断面L字状の形状を有している。上記スリンガ52は、筒状の固定部65と、固定部65につながるフランジ部66とを有する。上記固定部65の内周面68は、内軸2の外周面に外嵌されて固定されている。尚、第2密封装置9においては、スリンガが固定されている第1軌道部材が、内輪4であることは言うまでもない。上記フランジ部66は、固定部65の外周面の軸方向の外方側(紙面における右側)の端部から略径方向の外方側に延在している。上記フランジ部66は、芯金部材50の径方向延在部61よりもハブユニットの軸方向の外方に位置している。上記フランジ部66の径方向の内方の一部を除いた大部分は、径方向延在部61に対して隙間を介して軸方向に対向している。
上記弾性部材51は環状に形成され、軸方向延在部60の内周面全面と、軸方向延在部60の内周面につながる径方向延在部61の軸方向の外方側の端面全面とを覆うように、芯金部材50に固着されている。上記弾性部材は、基部53と、第1アキシアルリップ54と、第2アキシアルリップ55と、環状の突出部56とを有する。上記弾性部材51は、具体的には、ゴム材からなる。ゴム材としては、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、アクリルゴム、シリコンゴム、または、フッ素ゴムが好適に用いられる。
上記基部53は、軸方向延在部60の内周面および径方向延在部61の軸方向の外方側の端面に沿うように配置されている。上記基部53は、軸方向延在部60の内周面および径方向延在部61の上記外方側の端面に固着されている。上記第1アキシアルリップ54は、基部53から外輪3(図1参照)側かつ軸方向の外方側(フランジ部66側)に延在している。
上記第2アキシアルリップ55は、第1アキシアルリップ54の径方向の内軸2(図1参照)側(径方向の内方側)に、第1アキシアルリップ54に対して径方向に間隔をおいて位置している。上記第2アキシアルリップ55は、第1部分57と、第2部分58と、屈曲部59とを有する。
上記第1部分57は、基部53から径方向の内軸2側かつ軸方向の外方側に延在している一方、第2部分58は、径方向の外輪3側かつ軸方向の外方側に延在している。上記屈曲部59は、第1部分57と第2部分58との間に位置し、第1部分57と第2部分58とを連結している。上記屈曲部59は、断面略V字状(断面略U字状)の形状を有している。軸方向の断面において、上記第2アキシアルリップ55において、屈曲部59の先端は、径方向の最内方に位置している。
図示はしないが、上記シール部材48の弾性部材51がスリンガ53に組み込まれる前の状態において、すなわち、弾性部材51が、スリンガ53から力を受けていない状態において、第1部分57の径方向の内方の表面90は、凹面である一方、第2部分58の径方向の内方の表面91は、円錐面になっている。
上記弾性部材51がスリンガ53から力を受けていない状態において、軸方向の断面において、第1部分57の径方向の内方の表面90の曲率は、軸方向の外方(フランジ部66側)にいくにしたがって大きくなっている。具体的には、上記弾性部材51がスリンガ53から力を受けていない状態において、軸方向の断面において、第1部分57の径方向の内方の表面90は、基部53側に位置する略円錐面状の部分と、この円錐面状の部分に滑らかにつながると共に、軸方向の外方(フランジ部66側)にいくにしたがって曲率が大きくなっている略回転楕円面の一部からなる部分とからなっている。
一方、上記第2部分58の径方向の内方の表面91は、上記弾性部材51がスリンガ53から力を受けていない状態において、軸方向の断面において、一端から他端まで微分可能になっており、上記表面91は、滑らかにつながっている。
上記突出部56は、環状であり、基部53から径方向に対して傾斜した方向に突出している。上記突出部56は、軸方向においてフランジ部66から径方向延在部61にいく向きにしたがって、内径が小さくなるテーパ状の内周面93を有している。
上記組込後の使用時の非摩耗状態において、上記突出部56は、スリンガ52に間隔をおいて位置している。上記使用時の非摩耗状態において、上記突出部56の径方向の内方側の先端は、スリンガ52の固定部65に軸方向に重なっている。上記突出部56のテーパ状の内周面93と、スリンガ52の固定部65におけるフランジ部66側とは反対側の端部とは、ラビリンスシールを構成している。このようにして、密封性能を向上している。
上記第1アキシアルリップ54、および、第2アキシアルリップ55の第2部分58は、組み付け時において、シール部材48とスリンガ52との軸中心を中心とする相対回転によりスリンガ52のフランジ部66に摺動するようになっている。また、図2に示すように、組み付け状態、かつ、組込後の使用時の非摩耗状態において、第2アキシアルリップ55は、スリンガ52の固定部65に対して径方向に間隔をおいて位置している。
上記第2アキシアルリップ55の第2部分57の摩耗によって、第2アキシアルリップ55のフランジ部66に対する緊迫力が所定力以上低下した状態で、屈曲部59は、スリンガ52の固定部65に接触して、固定部65に摺動するようになっている。この状態で、屈曲部59は、ラジアルリップ(ラビリンスシールではない接触ラジアルリップであるという意味)としての役割を担うようになっている。
上記第2アキシアルリップ55の第2部分57の摩耗によって、第2アキシアルリップ55のフランジ部66に対する緊迫力が所定力以上低下した状態において、突出部56は、スリンガ52の固定部65に対して間隔をおいて位置している。また、上記第2アキシアルリップ55のフランジ部66に対する緊迫力が所定力以上低下した状態において、突出部56の径方向の内方側の先端は、スリンガ52の固定部65に軸方向に重なっている。
上記第1アキシアルリップ54と第2アキシアルリップ55とスリンガ52の形成する空間や、第2アキシアルリップ55とスリンガ52とが対向する空間には、潤滑剤として適量のグリースが封入または塗布されている。このグリースによって、第1アキシアルリップ54とスリンガ52との摺動部、および、第2アキシアルリップ55とスリンガ52との摺動部の潤滑が行われるようになっている。
図3は、非使用時(例えば、上記実施形態のハブユニットへの組込前の密封装置の搬送時や、上記実施形態の密封装置の組み立て時)における、スリンガ52とシール部材48との位置関係を示す断面図であり、スリンガ52とシール部材48との間に、スリンガ52とシール部材48とが近づく方向に所定の軸方向の圧力(大きさに幅がある)を付与した後の、スリンガ52とシール部材48との位置関係を示す断面図である。
図3に示すように、使用時と比較して、スリンガ52とシール部材48との間に、スリンガ52のフランジ部66と芯金部材50の径方向延在部61との距離が近づくように、所定の軸方向の圧力を付与した後において、突出部56は、スリンガ52の固定部65に略静止した状態で接触するようになっている。
図3に示すように、非使用時において、上記突出部56は、軸方向においてスリンガ52のフランジ部66側とは反対側に屈曲した状態で、スリンガ52の固定部65に接触するようになっている。
図4は、一実験例における、比較品の密封装置および上記実施形態の密封装置の夫々において、各リップが非摩耗な状態になっている場合における、各リップの全接触荷重に対する接触荷重比と、比較品の密封装置270の全接触荷重に対する上記実施形態の密封装置の全接触荷重の比を示す図である。
ここで、上記比較品の密封装置270とは、図7に示す芯金部材250、弾性部材251および断面L字状のスリンガ252を有する所謂パックシール型の密封装置であって、1つのアキシアルリップ271と、2つのラジアルリップ(主リップ272および補助リップ273)とを有する密封装置である。
図7は、比較例の密封装置270において、弾性部材251がスリンガ252から力を受けないと仮定した場合における、弾性部材251の組み付け位置での、弾性部材251の存在位置を示している。
図4に示すように、比較品の密封装置270においては、ラジアルリップ(2つの合計)の全接触荷重に対する接触荷重比が、8割にも達する一方、アキシアルリップの全接触荷重に対する接触荷重比は、2割程度になっている。このことから、ラジアルリップの接触荷重を低減できれば、トルクを大幅に低減することができる。
したがって、2つのアキシアルリップを有するのみで、ラジアルリップを有さない上記実施形態の密封装置においては、比較品の全接触荷重に対する全接触荷重の接触荷重比が、4割しか達しておらず、接触荷重を急激に低減することができる。
図5は、一実験例における、上記比較品の密封装置270と、上記実施形態の密封装置の夫々における、回転数と、回転トルクとの関係を示す図である。
回転数が低い領域から高い領域にわたって、比較品に対して上記実施形態の密封装置のトルクは、比較品の密封装置のトルクの5割程度になっている。すなわち、上記実施形態の密封装置のトルクは、比較品と比較して、急激に小さくなっている。なお、この試験は、上記実施形態の密封装置も比較品の密封装置270も潤滑剤(グリース等)を使用せずに実施している。
上記実施形態の密封装置によれば、シール部材48がスリンガ52に組み込まれた後の組込後の使用時の非摩耗状態において、第2アキシアルリップ55が、スリンガ52の固定部65に対して径方向に間隔をおいて位置していると共に、突出部56が、スリンガ52に対して間隔をおいて位置していて、スリンガ52の固定部65に接触するラジアルリップが存在しない状態になっているから、上記非摩耗状態において、トルクを急激に低減することができて、この密封装置を有する自動車等の燃費を低減できる。
また、上記実施形態の密封装置においては、非摩耗使用状態において、ラジアル接触リップが存在する構成と比較して、非摩耗使用状態において、ラジアル方向の接触リップが存在しないことから、トルクを格段に小さくできる一方、ラジアル方向の接触リップがないことに起因する軸方向の摩擦力がなくなり、ハブユニットへの組込前の密封装置の搬送時や密封装置の組み立て時等の非使用時に、スリンガ52に対して、シール部材48が、軸方向に移動し易くなる恐れがある。
しかしながら、上記実施形態の密封装置によれば、上記スリンガ52とシール部材48との間に所定の圧力を付与することで、突出部56が、スリンガ52の固定部65に略静止した状態で接触するようになっているから、上記非使用時において、突出部56を、スリンガ52の固定部65に略静止した状態で接触させるようにすることができる。したがって、上記非使用時において、スリンガ52からシール部材48がばらけることを防止できる。
また、上記実施形態の密封装置によれば、上記突出部56が、上記軸方向においてスリンガ52のフランジ部66側と反対側にいくにしたがって内径が小さくなる内周面を有しているから、密封装置の運転時において、突出部56が、遠心力によって径方向の外方の力を受けて、スリンガ52の固定部65から離れる方向に変形する。したがって、密封装置の運転時において、突出部56がスリンガ52の固定部65に接触することを確実に防止できて、突出部56がスリンガ52の固定部65に接触したならば生成されるトルクの発生を確実に防止できる。
また、上記実施形態の密封装置によれば、上記突出部56が、使用時の非摩耗状態において、スリンガ52に間隔をおいて位置すると共にスリンガ52の固定部65に軸方向に重なる部分を有していて、使用時の非摩耗状態において、突出部56と、スリンガ52の固定部65とが、ラビリンスシールを構成しているから、使用時の非摩耗状態において、密封性能を向上させることができる。
また、上記実施形態の密封装置によれば、上記突出部56が、上記軸方向においてスリンガ52のフランジ部66側と反対側にいくにしたがって内径が小さくなる内周面を有しているから、非使用時に、突出部56をスリンガ52の固定部65に略静止した状態で接触する状態にする際、すなわち、スリンガ52とシール部材48との間に所定の軸方向の圧力を付与する際に、突出部56が反転することがなくて、突出部56が破損することがない。
また、上記実施形態の密封装置によれば、第2アキシアルリップ55の第2部分58の摩耗によって、第2アキシアルリップ55のフランジ部66に対する緊迫力が所定力以上低下した状態で、屈曲部59が、スリンガ52の固定部65に接触して、固定部65に摺動するようになっているから、第2アキシアルリップ55の摩耗がすすんだとしても、ラジアルリップとしての屈曲部59で、外部から泥水等の異物が、ハブユニットの転動体配置空間に、浸入することを抑制することができる。
また、上記実施形態のハブユニットによれば、上記実施形態の密封装置を備えるから、運転時において、密封装置のトルクを小さくすることができて、本発明のハブユニットを有する車両の燃費を小さくすることができる。また、本発明によれば、本発明の密封装置を備えるから、このハブユニットへの組込前の運搬時等の非使用時において、スリンガ52と、シール部材48とがばらけることを確実に防止することができる。
尚、上記実施形態の密封装置では、突出部56は、径方向に対して傾斜する方向に突出していたが、この発明では、突出部は、略径方向と同一な方向に突出していても良い。
また、上記ハブユニットでは、玉配置空間(潤滑剤封入空間)の軸方向の両側の開口の近傍に、本発明の密封装置が配置されていたが、本発明の密封装置は、ハブユニットの転動体(玉でなくて、ころであっても良い、また、玉ところの両方であっても良い)配置空間(潤滑剤封入空間)の軸方向の片側の開口の近傍にみに配置されても良い。
図6は、本発明の密封装置99を備えた本発明の転がり軸受装置の一実施形態であるウォータポンプの上記密封装置99周辺の拡大断面図である。
このウォータポンプは、第1軌道部材としてのポンプ軸100と、メカニカルシール101と、ポンプハウジング102と、第2軌道部材としての外輪105と、本発明の密封装置99とを有している。上記ポンプハウジング102は、ポンプハウジング102を貫通する水抜き穴107を有している。また、外輪105は、ポンプハウジング102の内周面に内嵌されて固定されている。
上記ポンプ軸100、外輪105、および、密封装置99は、ウォータポンプのウォータポンプ軸受の一部をなしている。すなわち、図示しないが、外輪105の内周面の図6に矢印aで示す側には、軸方向に間隔をおいて、密封装置99に近い方から、深溝型の軌道溝と、円筒軌道面が形成されている一方、ポンプ軸100の外周面の図6に矢印aで示す側には、軸方向に間隔をおいて、密封装置99に近い方から、深溝型の軌道溝と、円筒軌道面が形成されている。
外輪105の上記軌道溝と、ポンプ軸100の上記軌道溝との間には、保持器に保持された状態の転動体としての玉が、周方向に所定の間隔を隔てられて複数配置されている。また、外輪105の上記円筒軌道面と、ポンプ軸100の上記円筒軌道面との間には、保持器に保持された状態の転動体としての円筒ころが、周方向に所定の間隔を隔てられて複数配置されている。
上記密封装置99の芯金部150は、外輪105の内周面に内嵌されて固定されている一方、密封装置99のスリンガ152は、ポンプ軸100の外周面に外嵌されて固定されている。上記密封装置99は、外輪105と、ポンプ軸100との間における、メカニカルシール101側の開口を密封している。このようにして、メカニカルシール101から矢印bで示す方向に漏れだしたポンプ室の冷却水が、ウォータポンプ軸受の内部に入ることを防止している。
上記漏れだしたポンプ室の冷却水は、ポンプハウジング102に形成された水抜き穴107を介して矢印cに示す方向に外部に確実に排出されるようになっている。尚、図6において、111は、メカニカルシール101のゴムスリーブを示し、110は、メカニカルシール101のコイルバネを示している。
図6に示すウォータポンプのように、本発明の密封装置99を、ウォータポンプに設置すると、ウォータポンプにおけるウォータポンプ軸受のトルクを低減できて、ウォータポンプを有する自動車等の燃費を低減できる。
また、上記実施形態のウォータポンプによれば、上記密封装置99の突出部156が、この密封装置99を組み込むウォータポンプへの組込前の密封装置99の運搬時等の非使用時において、スリンガ152とシール部材148(芯金部材150と弾性部材151とからなる)との間に所定の圧力を付与することで、スリンガ152の固定部165に略静止した状態で接触するようになっているから、上記非使用時において、突出部156を、スリンガ152の固定部165に略静止した状態で接触させるようにすることができる。したがって、上記非使用時において、スリンガ152からシール部材148がばらけることを防止できる。
尚、上記実施例では、本発明の密封装置を、ハブユニットや、ウォータポンプに設定した。しかしながら、本発明の密封装置を、モータにおける、ロータとステータとの間に設定しても良く、この場合、モータの運転コストを低減することができる。本発明の密封装置を単なる転がり軸受の内輪と外輪との間に配設しても良い。本発明の密封装置は、内周面を有する第1部材と、外周面を有する第2部材とを有し、かつ、上記第1部材と、上記第2部材とが、上記第1部材の内周面の径方向に対向する装置であれば、如何なる機械にも設置することができる。そして、本発明の密封装置を設置した機械の運転コストを低減することができると共に、その機械において密封装置がばらけることを防止できる。
本発明の転がり軸受装置の一実施形態であるハブユニットの軸方向の断面図である。 シール部材がスリンガに組み込まれた後の組込後の使用時の非摩耗状態における、第1密封装置の軸方向の断面図である。 非使用時における、スリンガとシール部材との位置関係を示す第1密封装置の軸方向の断面図である。 一実験例における、比較品の密封装置および上記実施形態の密封装置の夫々における、各リップの全接触荷重に対する接触荷重比と、比較品の密封装置の全接触荷重に対する上記実施形態の密封装置の全接触荷重の比を示す図である。 一実験例における、上記比較品の密封装置と、上記実施形態の密封装置の夫々における、回転数と、回転トルクとの関係を示す図である。 本発明の密封装置を備えた本発明の転がり軸受装置の一実施形態であるウォータポンプの上記密封装置周辺の拡大断面図である。 比較品の密封装置全体の拡大断面図である。
符号の説明
2 内軸
3 外輪
4 内輪
5 第1の玉
6 第2の玉
8 第1密封装置
9 第2密封装置
48,148 シール部材
50,150 芯金部材
51,151 弾性部材
52,152 スリンガ
53 基部
54 第1アキシアルリップ
55 第2アキシアルリップ
56,156 突出部
57 第1部分
58 第2部分
59 屈曲部
60 軸方向延在部
61 径方向延在部
65,165 固定部
66 フランジ部
99 密封装置

Claims (3)

  1. 筒状の固定部、および、この固定部から上記固定部の略径方向に延在する径方向延在部を有する芯金部材と、上記芯金部材に固定された弾性部材とを有するシール部材と、
    筒状の固定部と、この固定部から略上記径方向に延在するフランジ部とを有するスリンガと
    を備え、
    上記弾性部材は、
    上記芯金部材の上記径方向延在部に固定されている基部と、
    上記基部から延在して、上記フランジ部に摺動する第1アキシアルリップと、
    上記第1アキシアルリップと上記スリンガの上記固定部との間に位置して上記フランジ部に摺動すると共に、上記シール部材が上記スリンガに組み込まれた後の組込後の使用時の非摩耗状態において、上記スリンガの上記固定部に対して間隔をおいて位置する第2アキシアルリップと、
    上記基部から突出する環状の突出部と
    からなり、
    上記突出部は、上記使用時の非摩耗状態において、上記スリンガに間隔をおいて位置すると共に上記スリンガの上記固定部に軸方向に重なる部分を有する一方、上記突出部は、上記スリンガと上記シール部材との間に所定の上記軸方向の圧力を付与することで、上記スリンガの上記固定部に略静止した状態で接触するようになっていることを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1に記載の密封装置において、
    上記使用時の非摩耗状態において、上記突出部は、上記軸方向において上記スリンガの上記フランジ部側と反対側にいくにしたがって内径が小さくなる内周面を有し、
    上記スリンガと上記シール部材との間に所定の上記軸方向の圧力を付与したとき、上記突出部は、上記軸方向において上記スリンガの上記フランジ部側とは反対側に屈曲した状態で上記スリンガの上記固定部に接触することを特徴とする密封装置。
  3. 軌道面を有する第1軌道部材と、
    軌道面を有する第2軌道部材と、
    上記第1軌道部材の上記軌道面と上記第2軌道部材の上記軌道面との間に配置された複数の転動体と、
    上記第1軌道部材と上記第2軌道部材との間の軸方向の一方の側の開口を密封する請求項1または2に記載の密封装置と
    を備えることを特徴とする転がり軸受装置。
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JP2010276150A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Jtekt Corp 密封装置および転がり軸受装置
JP2010281379A (ja) * 2009-06-04 2010-12-16 Jtekt Corp 密封装置

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