JP2008064155A - 転動体保持器及びそれを備えた直動案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立作業性及び分解作業性の向上が可能な転動体保持器及びそれを備えた直動案内装置を提供する。
【解決手段】案内レール4と、案内レール4を跨いで組み付けられたスライダ2と、スライダ2に取り付けられた転動体保持器6を備えた直動案内装置1であって、スライダ2をスライダ本体14と、スライダ本体14の移動方向両端面に接合された二つのエンドキャップ16a,16bを備えた構成とし、両エンドキャップ16a,16bに、転動体保持器6の嵌合部32が嵌合する形状の転動体保持器取り付け溝30を形成し、転動体保持器6を、二つの嵌合部32a,32bと直線部10を備えた構成とし、各嵌合部32a,32bと直線部10を、弾性を有する樹脂材料を用いて形成し、直線部10の弾性を、両嵌合部32a,32bの直線部10と反対側の端部同士の距離を、短縮させることが可能な値に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、直線運動する物体を案内する機械要素部品として、工作機械や半導体製造装置等で用いられる直動案内装置及びそれに備えられる転動体保持器に関する。
従来から、工作機械等で使用されている直動案内装置としては、案内レールと、案内レールを跨いで組み付けられたスライダを備えたものがある。
案内レールの両側面には、案内レールの軸方向に延びるレール側転動体転動溝が形成されている。
スライダは、案内レールに相対移動可能に跨架されるスライダ本体と、スライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合されているエンドキャップとから構成されている。
スライダ本体は、スライダ側転動体転動溝と、転動体戻し路とを有している。スライダ側転動体転動溝は、両袖部の内側面に形成され、レール側転動体転動溝と対向しており、レール側転動体転動溝及びスライダ側転動体転動溝から、負荷転動路が形成されている。転動体戻し路は、両袖部の肉厚部分を案内レールの軸方向に貫通している。
エンドキャップには、負荷転動路と転動体戻し路とを連通させる方向転換路が形成されており、負荷転動路、転動体戻し路及び方向転換路によって、転動体転動路が形成されている。転動体転動路内には、例えば鋼球からなる複数の転動体が装填されており、これら複数の転動体は、スライダの相対移動に伴って転動体転動路内を転動しながら無限循環する。
上記のような構成の直動案内装置は、スライダに取り付けられた転動体保持器を備えており、この転動体保持器は、転動体を転動体転動路内に保持している。すなわち、転動体保持器によって、転動体転動路内から転動体が脱落することが防止されている。
このような転動体保持器としては、例えば、特許文献1に記載されているような転動体保持器がある。図10に示すように、この転動体保持器6は、細長い針金素材によって形成されており、直線部10と、折り曲げ片44と、鉤状片46とを備えている。
直線部10は、直線状に形成されており、スライダ側転動体転動溝と平行をなしている。折り曲げ片44は、直線部10の両端から直角に折り曲げられて形成されている。鉤状片46は、折り曲げ片44から直角に屈曲しており、直線部10と平行をなしている。
この転動体保持器6は、折り曲げ片44と鉤状片46との間に生じる弾力のみによって、スライダに取り付けられている。
しかしながら、この転動体保持器6は、細長い針金素材によって形成されているため、案内レールからスライダを外した場合等に、転動体の重量により加わる負荷によって変形するおそれがある。転動体保持器6が変形すると、転動体転動路内から転動体が脱落するおそれがある。
このような問題を解決するために、例えば、金属板を、細長い棒状にプレス加工して形成することにより、転動体の重量により加わる負荷によって生じる変形を防止した転動体保持器がある。
図11は、上述した転動体保持器6をスライダ2に取り付ける手順を示す図であり、図11(a)から図11(b)、図11(b)から図11(c)の順に、取り付け作業実施中の状態を示している。
図11中に示すように、この転動体保持器6は、直線状に形成された直線部10と、直線部10の両端にそれぞれ形成された二つの嵌合部32とを備えている。
また、この直動案内装置1が備えるエンドキャップ16には、負荷転動路22内を転動する転動体を方向転換路24に導入する転動体すくい上げ部48が形成されており、この転動体すくい上げ部48には、転動体保持器6の嵌合部32が嵌合する転動体保持器取り付け溝30が形成されている。
以下、上述した転動体保持器6をスライダ2に取り付ける手順を説明する。
まず、図11(a)中に示すように、スライダ本体14の移動方向両端面のうち、一方の端面のみにエンドキャップ16を接合し、転動体保持器6が備える二つの嵌合部32のうち一方を、エンドキャップ16に形成されている転動体保持器取り付け溝30に嵌合させる。
次に、図11(b)中に示すように、スライダ本体14の移動方向両端面のうち、他方の端面にエンドキャップ16を接合する。このとき、図11(c)中に示すように、転動体保持器6が備える二つの嵌合部32のうち他方を、エンドキャップ16に形成されている転動体保持器取り付け溝30に嵌合させる。
転動体保持器6をスライダ2に取り付けた状態では、直線部10が、スライダ側転動体転動溝18と対向する位置に配置されるため、転動体転動路26内からの転動体の脱落を防止することが可能となる。
この転動体保持器6は、金属板を、細長い棒状にプレス加工して形成されているため、スライダ2に取り付ける際には、上述したように、一方のエンドキャップをスライダ本体14に接合させた後、他方のエンドキャップをスライダ本体14に接合させる必要がある。このため、直動案内装置の組立作業性及び分解作業性が低下してしまうという問題が生じるおそれがある。
このような問題を解決するために、例えば、特許文献2に記載されているような直動案内装置、及びこの直動案内装置に備えられる転動体保持器がある。
図12に示すように、この直動案内装置1及び転動体保持器6は、転動体戻し路20の長さをL1、方向転換路24の底までの距離をR、スライダ側転動体転動溝18の開口端から転動体すくい上げ部48の根元部までの距離をL2としたときに、転動体保持器6の長さL3を(L1+2R)>L3>(L1+2L2)の範囲内に設定している。
このような転動体保持器6及びこれを備えた直動案内装置1であれば、スライダ2の組立時において、エンドキャップ16の取付けと転動体保持器6の取付けとを同時に行う必要がないため、スライダ2の組立作業が容易となる。また、案内レールからスライダ2を取り外した状態において、直線部10が、スライダ側転動体転動溝18と対向する位置に配置されるため、転動体転動路26内からの転動体の脱落を防止することが可能となる。
したがって、直動案内装置の組立作業性及び分解作業性を向上させることが可能となっている。
実公昭63−26577号公報(図5) 特開2005−3102号公報(図1〜図5)
しかしながら、特許文献2に記載されているような直動案内装置、及びこの直動案内装置に備えられる転動体保持器は、スライダを構成する各部材及び転動体保持器の寸法形状を変更することとなる。すなわち、スライダを構成する各部材及び転動体保持器の設計変更が必要となるため、現行の直動案内装置の組立作業性及び分解作業性を向上させることは困難であるという問題がある。
また、金属板を、細長い棒状にプレス加工して形成されている転動体保持器は、剛性が高く弾性が低いため、変形、欠損等を生じやすいという欠点があり、転動体保持器の耐久性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、設計変更を必要とせず、耐久性の向上が可能となるとともに、直動案内装置の組立作業性及び分解作業性を向上させることが可能な転動体保持器及びそれを備えた直動案内装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、軸方向に延在するレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、当該案内レールに相対移動可能に跨架されるとともに前記レール側転動体転動溝と対向するスライダ側転動体転動溝を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合され、且つ前記レール側転動体転動溝及び前記スライダ側転動体転動溝から形成される負荷転動路と前記スライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路を有する二つのエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻し路及び前記方向転換路によって形成される転動体転動路内に装填される複数の転動体と、を有する直動案内装置に備えられ、
前記両エンドキャップに形成された転動体保持器取り付け溝にそれぞれ嵌合する二つの嵌合部と、
前記両嵌合部間に配置されて両嵌合部を連結するとともに両嵌合部が前記転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で前記転動体を間に挟んで前記スライダ側転動体転動溝と対向する直線部と、を備えた転動体保持器であって、
前記直線部は、前記両嵌合部の前記直線部と反対側の端部同士の距離を短縮可能に変形する弾性を有し、且つ前記両嵌合部が前記転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で前記直線部と前記スライダ側転動体転動溝との間に前記転動体が保持される位置に配置されることを特徴とするものである。
本発明によると、直線部が、両嵌合部の直線部と反対側の端部同士の距離を短縮可能に変形する弾性を有しているため、転動体保持器の直動案内装置への取り付け作業において、両嵌合部を両転動体保持器取り付け溝に嵌合させることが容易となる。また、転動体保持器の直動案内装置からの取り外し作業において、両嵌合部を両転動体保持器取り付け溝から取り外すことが容易となる。
このため、転動体保持器の直動案内装置への取り付け作業において、作業性を向上させることが可能となり、直動案内装置の組立作業性を向上させることが可能となる。また、転動体保持器の直動案内装置からの取り外し作業において、作業性を向上させることが可能となり、直動案内装置の分解作業性を向上させることが可能となる。
また、本発明によると、転動体保持器が、両嵌合部が両転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で、直線部の位置が、直線部とスライダ側転動体転動溝との間に転動体が保持される位置に配置される。
このため、直動案内装置の組立及び分解作業時において、直線部とスライダ側転動体転動溝との間から転動体が脱落することが防止されるため、直動案内装置の組立作業性及び分解作業性を向上させることが可能となる。
次に、請求項2に記載した発明は、軸方向に延在するレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、当該案内レールに相対移動可能に跨架されるとともに前記レール側転動体転動溝と対向するスライダ側転動体転動溝を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合され、且つ前記レール側転動体転動溝及び前記スライダ側転動体転動溝から形成される負荷転動路と前記スライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路を有する二つのエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻し路及び前記方向転換路によって形成される転動体転動路内に装填される複数の転動体と、を有する直動案内装置に備えられ、
前記両エンドキャップに形成された転動体保持器取り付け溝にそれぞれ嵌合する二つの嵌合部と、
前記両嵌合部間に配置されて両嵌合部を連結するとともに両嵌合部が前記転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で前記転動体を間に挟んで前記スライダ側転動体転動溝と対向する直線部と、を備えた転動体保持器であって、
前記両嵌合部のうち少なくとも一方は、前記直線部と別体で形成され、且つ前記直線部に対して直線部の長手方向と直交する軸回りに回転可能に取り付けられ、
前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも一方に、前記嵌合部が前記直線部よりも前記レール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、両嵌合部のうち少なくとも一方を、直線部と別体で形成するとともに、直線部に対して直線部の長手方向と直交する軸回りに回転可能に取り付けている。また、直線部及び嵌合部のうち少なくとも一方に、嵌合部が直線部よりもレール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部を形成している。
このため、転動体保持器の直動案内装置への取り付け作業において、両嵌合部のうち少なくとも一方を、直線部の長手方向と直交する軸回りに回転させることにより、転動体保持器を、両嵌合部の直線部と反対側の端部同士の距離が短縮されるように変形させることが可能となるため、両嵌合部を両転動体保持器取り付け溝に嵌合させることが容易となる。また、転動体保持器の直動案内装置からの取り外し作業において、両嵌合部を両転動体保持器取り付け溝から取り外すことが容易となる。
また、直線部及び嵌合部のうち少なくとも一方に、嵌合部が直線部よりもレール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部が形成されているため、転動体保持器の直動案内装置への取り付け作業、及び転動体保持器の直動案内装置からの取り外し作業において、転動体保持器の形状が、作業に適切な形状に保持される。
このため、直動案内装置の組立作業性及び分解作業性を向上させることが可能となる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明であって、前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも直線部を、形状記憶合金によって形成し、
前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも直線部に、前記両嵌合部が前記転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で前記直線部の前記スライダ側転動体転動溝に対する位置が直線部とスライダ側転動体転動溝との間に前記転動体が保持される位置となる形状で形状記憶加工を施したことを特徴とするものである。
本発明によると、直線部及び嵌合部のうち少なくとも直線部を、形状記憶合金によって形成し、直線部及び嵌合部のうち少なくとも直線部に、両嵌合部が転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で、直線部のスライダ側転動体転動溝に対する位置が、直線部とスライダ側転動体転動溝との間に転動体が保持される位置となる形状で、形状記憶加工を施している。
このため、転動体保持器の直動案内装置への取り付け作業において、両嵌合部が転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で直線部を加熱することにより、直線部のスライダ側転動体転動溝に対する位置が、直線部とスライダ側転動体転動溝との間に転動体が保持される位置となる。
また、転動体保持器に変形が生じても、直動案内装置の作動時に転動体保持器が加熱されることにより、直線部のスライダ側転動体転動溝に対する位置が、直線部とスライダ側転動体転動溝との間に転動体が保持される位置となり、直線部とスライダ側転動体転動溝との間から転動体が脱落することが防止される。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項1から3のうちいずれか1項に記載した発明であって、前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも直線部を、弾性を有する金属材料によって形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、直線部及び嵌合部のうち少なくとも直線部を、弾性を有する金属材料によって形成しているため、転動体保持器を、両嵌合部の直線部と反対側の端部同士の距離が短縮されるように変形可能とすることが容易となるとともに、転動体保持器の耐久性を向上させることが可能となる。
次に、請求項5に記載した発明は、請求項1または2に記載した発明であって、前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも直線部を、弾性を有する樹脂材料によって形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、直線部及び嵌合部のうち少なくとも直線部を、弾性を有する樹脂材料によって形成しているため、転動体保持器を、両嵌合部の直線部と反対側の端部同士の距離が短縮されるように変形可能とすることが容易となるとともに、転動体保持器の耐久性を向上させることが可能となる。
次に、請求項6に記載した発明は、請求項1から5のうちいずれか1項に記載した転動体保持器を備えたことを特徴とする直動案内装置である。
本発明によると、直動案内装置が、請求項1から5のうちいずれか1項に記載した転動体保持器を備えているため、直動案内装置の組立性を向上させることが可能となるとともに、直動案内装置の組立作業性及び分解作業性を向上させることが可能となる。
本発明によれば、転動体保持器の耐久性を向上させることが可能となるとともに、直動案内装置の組立作業性及び分解作業性を向上させることが可能となる。
次に、本発明の第一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、転動体として鋼球を用いた直動案内装置を例にして説明するが、直動案内装置の構成は、これに限定されるものではなく、例えば、転動体として円筒ころを用いた構成としてもよい。
まず、図1及び図2を参照して、本実施形態の構成を説明する。なお、上述した従来の直動案内装置と同様の構成については、同一の符号を付して説明する。
図1は、本実施形態の直動案内装置1を示す図である。なお、図1中では、説明のために、スライダ2及び案内レール4の一部を切除した状態を示している。
図1に示すように、直動案内装置1は、案内レール4と、案内レール4を跨いで組み付けられたスライダ2と、スライダ2に取り付けられた転動体保持器6とを備えている。
案内レール4の両側面には、案内レール4の軸方向に延びるレール側転動体転動溝8が形成されている。
レール側転動体転動溝8には、後述する転動体保持器6の直線部10が配置される逃げ溝12が設けられている。逃げ溝12は、レール側転動体転動溝8と平行に形成されている。
スライダ2は、案内レール4に相対移動可能に跨架されるスライダ本体14と、スライダ本体14の移動方向両端面にそれぞれ接合されている、二つのエンドキャップ16a,16bとから構成されている。なお、図1中では、説明のために、二つのエンドキャップ16のうち、図の右側にあるエンドキャップ16を、エンドキャップ16aと記載し、図の左側にあるエンドキャップ16を、エンドキャップ16bと記載している。
スライダ本体14は、スライダ側転動体転動溝18と、転動体戻し路20とを有している。スライダ側転動体転動溝18は、両袖部の内側面に形成され、レール側転動体転動溝8と対向しており、レール側転動体転動溝8及びスライダ側転動体転動溝18から、負荷転動路22が形成されている。転動体戻し路20は、両袖部の肉厚部分を案内レール4の軸方向に貫通している。
各エンドキャップ16a,16bには、負荷転動路22と転動体戻し路20とを連通させる方向転換路24が形成されており、負荷転動路22、転動体戻し路20及び方向転換路24によって、転動体転動路26が形成されている。転動体転動路26内には、例えば、鋼球からなる複数の転動体28が装填されており、これら複数の転動体28は、スライダ2の相対移動に伴って、転動体転動路26内を転動しながら無限循環する。
また、各エンドキャップ16a,16bには、それぞれ、転動体保持器取り付け溝30が形成されている。転動体保持器取り付け溝30は、転動体保持器6の嵌合部32が嵌合する形状に形成されている。なお、図1中では、説明のために、エンドキャップ16aに形成されている転動体保持器取り付け溝30を、転動体保持器取り付け溝30aと記載し、エンドキャップ16bに形成されている転動体保持器取り付け溝30を、転動体保持器取り付け溝30bと記載している。
図2は、転動体保持器6を示す図である。
図2中に示すように、転動体保持器6は、二つの嵌合部32a,32bと、直線部10とを備えており、各嵌合部32a,32bと直線部10とは、弾性を有する樹脂材料を用いて、例えば、射出成形により、一体成形によって形成されている。この弾性を有する樹脂材料としては、熱可塑性エラストマー、具体的には、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系エラストマー等が挙げられる。
嵌合部32aは、転動体保持器取り付け溝30aに嵌合する形状に形成され、嵌合部32bは、転動体保持器取り付け溝30bに嵌合する形状に形成されている。
嵌合部32aが転動体保持器取り付け溝30aに嵌合し、嵌合部32bが転動体保持器取り付け溝30bに嵌合した状態では、直線部10のスライダ側転動体転動溝18に対する位置が、負荷転動路22内に装填された転動体28を間に挟んでスライダ側転動体転動溝18と対向する位置となる。
直線部10は、両嵌合部32a,32b間に配置されて両嵌合部32a,32bを連結しており、無負荷の状態で直線状となるように形成されている。
また、直線部10は、両嵌合部32a,32bが両転動体保持器取り付け溝30a,30bに嵌合した状態で、負荷転動路22内に装填された転動体28を間に挟んでスライダ側転動体転動溝18と対向するとともに、レール側転動体転動溝8に設けられた逃げ溝12内に配置される。
直線部10の有する弾性は、直線部10を湾曲させて変形させることにより、両嵌合部32a,32bの直線部10と反対側の端部同士の距離を、短縮させることが可能な値に設定されている。
また、直線部10の有する弾性は、両嵌合部32a,32bが両転動体保持器取り付け溝30a,30bに嵌合した状態で、直線部10のスライダ側転動体転動溝18に対する位置が、直線部10とスライダ側転動体転動溝18との間に転動体28が保持される位置となる値に設定されている。
次に、図3を参照して、上記の構成を備えた直動案内装置1の作用・効果等を説明する。
図3は、転動体保持器6のスライダ2への取り付け作業手順を示す図であり、図3(a)から図3(b)の順に、取り付け作業実施中の状態を示している。
まず、図3(a)中に示すように、スライダ本体14の移動方向両端面に、それぞれ、エンドキャップ16a,16bを接合する。
そして、転動体保持器6の直線部10を湾曲させて変形させ、両嵌合部32a,32bの直線部10と反対側の端部同士の距離を短縮させる。
このとき、直線部10の有する弾性は、直線部10を湾曲させて変形させることにより、両嵌合部32a,32bの直線部10と反対側の端部同士の距離を、短縮させることが可能な値に設定されている。
このため、直線部10を湾曲させて変形させ、両嵌合部32a,32bの直線部10と反対側の端部同士の距離を短縮させることが、容易となっている。
次に、図3(b)中に示すように、湾曲させて変形させた直線部10の形状を、元の形状に復元させながら、嵌合部32aを転動体保持器取り付け溝30aに嵌合させるとともに、嵌合部32bを転動体保持器取り付け溝30bに嵌合させて、転動体保持器6をスライダ2に取り付ける。なお、嵌合部32aを転動体保持器取り付け溝30aに嵌合させた後に、嵌合部32bを転動体保持器取り付け溝30bに嵌合させてもよく、嵌合部32bを転動体保持器取り付け溝30bに嵌合させた後に、嵌合部32aを転動体保持器取り付け溝30aに嵌合させてもよい。また、両嵌合部32a,32bを、両転動体保持器取り付け溝30a,30bに対して同時に嵌合させてもよい。
このとき、直線部10は、無負荷の状態で直線状となるように形成されており、直線部10の有する弾性は、両嵌合部32a,32bが両転動体保持器取り付け溝30a,30bに嵌合した状態で、直線部10のスライダ側転動体転動溝18に対する位置が、直線部10とスライダ側転動体転動溝18との間に転動体が保持される位置となる値に設定されている。
このため、両嵌合部32a,32bを両転動体保持器取り付け溝30a,30bに嵌合させて、転動体保持器6をスライダ2に取り付けると、転動体転動路26内からの転動体の脱落を防止することが可能となる。
転動体保持器6のスライダ2からの取り外し作業は、上述した取り付け作業手順と逆の手順によって行われる。すなわち、直線部10を湾曲させて変形させ、両嵌合部32a,32bの直線部10と反対側の端部同士の距離を短縮させて、両嵌合部32a,32bを両転動体保持器取り付け溝30a,30bから取り外すことにより、転動体保持器6をスライダ2から取り外す。
したがって、本実施形態の直動案内装置1であれば、直線部10の有する弾性が、直線部10を湾曲させて変形させることにより、両嵌合部32a,32bの直線部10と反対側の端部同士の距離を、短縮させることが可能な値に設定されている。
このため、転動体保持器6が、両嵌合部32a,32bの、直線部10と反対側の端部同士の距離が短縮されるように変形可能となり、二つのエンドキャップ16a,16bをスライダ本体14に接合させた状態で、転動体保持器6をスライダ2に取り付けることが可能となる。
その結果、転動体保持器6のスライダ2への取り付け作業において、両嵌合部32a,32bを両転動体保持器取り付け溝30a,30bに嵌合させることが容易となり、転動体保持器6のスライダ2への取り付け作業において、作業性を向上させることが可能となるため、直動案内装置1の組立作業性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、転動体保持器6が、両嵌合部32a,32bの、直線部10と反対側の端部同士の距離が短縮されるように変形可能であるため、二つのエンドキャップ16a,16bをスライダ本体14に接合させた状態で、転動体保持器6をスライダ2から取り外すことが可能となる。
その結果、転動体保持器6のスライダ2からの取り外し作業において、両嵌合部32a,32bを両転動体保持器取り付け溝30a,30bから取り外すことが容易となり、転動体保持器6のスライダ2からの取り外し作業において、作業性を向上させることが可能となるため、直動案内装置1の分解作業性を向上させることが可能となる。
さらに、本実施形態の直動案内装置1であれば、直線部10の有する弾性が、両嵌合部32a,32bが両転動体保持器取り付け溝30a,30bに嵌合した状態で、直線部10のスライダ側転動体転動溝18に対する位置が、直線部10とスライダ側転動体転動溝18との間に転動体が保持される位置となる値に設定されている。
このため、両嵌合部32a,32bが両転動体保持器取り付け溝30a,30bに嵌合した状態で、直線部10のスライダ側転動体転動溝18に対する位置が、直線部10とスライダ側転動体転動溝18との間に転動体が保持される位置となる。
その結果、直動案内装置1の組立及び分解作業時において、直線部10とスライダ側転動体転動溝18との間から転動体が脱落することが防止されるため、直動案内装置1の組立作業性及び分解作業性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、直線部10及び両嵌合部32a,32bを、弾性を有する樹脂材料によって形成しているため、転動体保持器6を、両嵌合部32a,32bの直線部と反対側の端部同士の距離が短縮されるように変形可能とすることが容易となるとともに、転動体保持器6の耐久性を向上させることが可能となる。
その結果、直動案内装置1の耐久性を向上させることが可能となり、直動案内装置1の長寿命化が可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、直線部10及び両嵌合部32a,32bを形成する弾性を有する樹脂材料として、エラストマーを用いているため、転動体保持器6を、耐薬品特性、耐熱特性及び機械的特性を有する構成とすることが可能となる。
その結果、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるとともに、直動案内装置1の耐久性を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態の直動案内装置1では、直線部10及び両嵌合部32a,32bを、弾性を有する樹脂材料によって形成したが、これに限定されるものではなく、直線部10のみを、弾性を有する樹脂材料によって形成してもよい。この場合、例えば、直線部10と両嵌合部32a,32bとを別体で構成し、直線部10に両嵌合部32a,32bを固定する。要は、直線部10の構成が、転動体保持器6を、両嵌合部32a,32bの直線部と反対側の端部同士の距離が短縮されるように変形可能とすることが可能な構成であればよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、直線部10及び両嵌合部32a,32bを形成する樹脂材料として、エラストマーを用いたが、これに限定されるものではなく、直線部10及び両嵌合部32a,32bを形成する樹脂材料として、エラストマー以外の樹脂材料を用いてもよい。要は、直線部10及び両嵌合部32a,32bを形成する樹脂材料は、弾性を有する樹脂材料であればよい。この場合、エラストマー以外の樹脂材料であっても、耐薬品特性、耐熱特性及び機械的特性を有する樹脂材料とすることが、転動体保持器6を、耐薬品特性、耐熱特性及び機械的特性を有する構成とすることが可能となるため、好適である。
さらに、本実施形態の直動案内装置1では、直線部10及び両嵌合部32a,32bを、弾性を有する樹脂材料によって形成したが、これに限定されるものではなく、直線部10及び両嵌合部32a,32bを、弾性を有する金属材料によって形成してもよい。この場合、弾性を有する金属材料として、例えば、ばね鋼を用いる。要は、直線部10及び両嵌合部32a,32bを形成する材料は、弾性を有する材料であればよい。この場合、金属材料であっても、耐薬品特性、耐熱特性及び機械的特性を有する金属材料とすることが、転動体保持器6を、耐薬品特性、耐熱特性及び機械的特性を有する構成とすることが可能となるため、好適である。
また、上記のように、直線部10及び両嵌合部32a,32bを、弾性を有する金属材料によって形成する場合、金属材料を形状記憶合金とし、直線部10及び両嵌合部32a,32bのうち少なくとも直線部10に、両嵌合部32a,32bが両転動体保持器取り付け溝30a,30bに嵌合した状態で、直線部10のスライダ側転動体転動溝18に対する位置が、直線部10とスライダ側転動体転動溝18との間に転動体が保持される位置となる形状で、形状記憶加工を施してもよい。
この場合、転動体保持器6のスライダ2への取り付け作業において、両嵌合部32a,32bが両転動体保持器取り付け溝30a,30bに嵌合した状態で、直線部10を加熱することにより、直線部10のスライダ側転動体転動溝18に対する位置が、直線部10とスライダ側転動体転動溝18との間に転動体が保持される位置となる。
このため、直線部10を湾曲させて変形させた転動体保持器6を、加熱することのみによって元の形状に復元することが可能となる。
その結果、転動体保持器6のスライダ2への取り付け作業において、作業性を向上させることが可能となり、直動案内装置1の組立作業性を向上させることが可能となる。
また、転動体保持器6に変形が生じても、直動案内装置1の作動時に転動体保持器6が加熱されることにより、直線部10のスライダ側転動体転動溝18に対する位置が、直線部10とスライダ側転動体転動溝18との間に転動体が保持される位置となる。このため、直線部10とスライダ側転動体転動溝18との間から転動体が脱落することが防止されるとともに、変形が生じた転動体保持器6によって直動案内装置1の円滑な動作が阻害されることを防止可能となるため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
なお、形状記憶合金としては、例えば、ニッケル・チタン合金を用いる。
次に、本発明の第二実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態の直動案内装置は、転動体保持器の構成を除き、上述した第一実施形態と同様の構成であるため、以下の説明では、転動体保持器のみの構成を説明する。
まず、図4及び図5を参照して、本実施形態の構成を説明する。なお、上述した第一実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明する。
図4は、本実施形態の直動案内装置に備えられる転動体保持器6を示す図であり、図5は、図4に示した転動体保持器6を、図4中に記載した矢印Vの方向から見た矢視図である。
図4及び図5中に示すように、転動体保持器6は、二つの嵌合部32と、直線部10と、移動規制部34と、取付けピン36とを備えている。なお、図4及び図5中では、二つの嵌合部32のうち一方のみを示している。
両嵌合部32は、直線部10と別体で形成されており、直線部10に対して、直線部10の長手方向と直交する軸回りに回転可能に取り付けられている。また、両嵌合部32の直線部10側の端部には、取付けピン36が配置される取り付け孔38が形成されている。なお、以下の説明では、直線部10の長手方向と直交する軸を、回転軸Sと記載して説明する。また、図5中において、直線部10の長手方向と直交する軸を、回転軸Sと記載する。
直線部10の両端部には、嵌合部挿入部40と、貫通孔42と、移動規制部34が形成されている。
嵌合部挿入部40は、両嵌合部32の直線部10側の端部が挿入される形状に形成されており、直線部10の両端部を、スライダ側転動体転動溝側からレール側転動体転動溝側へ向けて貫通している。
貫通孔42は、直線部10の外周面と嵌合部挿入部40とを貫通しており、取付けピン36が貫通可能な形状に形成されている。
移動規制部34は、嵌合部挿入部40のレール側転動体転動溝側を閉塞する形状に形成されており、両嵌合部32が直線部10よりもレール側転動体転動溝側へ移動することを規制している。
直線部10に対して両嵌合部32を取り付ける際は、嵌合部挿入部40内に両嵌合部32の直線部10側の端部を挿入するとともに、取り付け孔38の位置を貫通孔42の位置と重ねた状態で、貫通孔42内に取付けピン36を貫通させるとともに、取り付け孔38内に取付けピン36を配置する。
その他の構成は、上述した第一実施形態と同様である。
次に、図6を参照して、上記の構成を備えた直動案内装置の作用・効果等を説明する。なお、転動体保持器6以外に関する作用・効果は、上述した第一実施形態と同様であるため、以下の説明では、転動体保持器6に関する部分を中心に説明する。
図6は、転動体保持器6のスライダへの取り付け作業において、両嵌合部32を回転軸S回りに回転させて、両嵌合部32をスライダ側転動体転動溝側へ移動させた状態を示す図である。なお、図6中では、両嵌合部32のうち一方のみを示している。
まず、両嵌合部32を回転軸S回りに回転させ、図6中に示すように、両嵌合部32をスライダ側転動体転動溝側へ移動させて、両嵌合部32の直線部10と反対側の端部同士の距離を短縮させる。
次に、両嵌合部32を回転軸S回りに回転させ、両嵌合部32をレール側転動体転動溝側へ移動させて、元の形状に復元させながら、両嵌合部32を、両転動体保持器取り付け溝30に嵌合させる。
このとき、直線部10の両端部には、両嵌合部32が直線部10よりもレール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部34が形成されている。
このため、両嵌合部32を両転動体保持器取り付け溝30に嵌合させる際に、転動体保持器6の形状が、両嵌合部32を両転動体保持器取り付け溝30に嵌合させるために適切な形状に保持される。
転動体保持器6のスライダ2からの取り外し作業は、上述した取り付け作業手順と逆の手順によって行われる。すなわち、両嵌合部32をスライダ側転動体転動溝側へ移動させ、両嵌合部32の直線部10と反対側の端部同士の距離を短縮させて、両嵌合部32を両転動体保持器取り付け溝30から取り外すことにより、転動体保持器6をスライダから取り外す。
したがって、本実施形態の直動案内装置であれば、両嵌合部32が、直線部10と別体で形成されており、直線部10に対して、回転軸S回りに回転可能に取り付けられている。
このため、転動体保持器6のスライダへの取り付け作業、及び転動体保持器6のスライダからの取り外し作業において、両嵌合部32を、回転軸S回りに回転させることにより、転動体保持器6を、両嵌合部32の直線部10と反対側の端部同士の距離が短縮されるように変形させることが可能となる。
その結果、転動体保持器6のスライダへの取り付け作業、及び転動体保持器6のスライダからの取り外し作業において、作業性を向上させることが可能となるため、直動案内装置の組立作業性及び分解作業性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1であれば、直線部10の両端部に、両嵌合部32が直線部10よりもレール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部34が形成されている。
このため、転動体保持器6のスライダへの取り付け作業において、転動体保持器6の形状が、作業に適切な形状に保持される。
その結果、転動体保持器6のスライダへの取り付け作業において、作業性を向上させることが可能となるため、直動案内装置の組立作業性を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態の直動案内装置1では、両嵌合部32を、直線部10と別体で形成し、直線部10に対して、回転軸S回りに回転可能に取り付けたが、これに限定されるものではない、すなわち、例えば、両嵌合部32のうち一方を、直線部10と別体で形成し、直線部10に対して、回転軸S回りに回転可能に取り付けてもよい。要は、両嵌合部32のうち少なくとも一方を、直線部10と別体で形成し、直線部10に対して、回転軸S回りに回転可能に取り付ければよい。この場合、直線部10側の両端部のうち、嵌合部32を回転軸S回りに回転可能に取り付けた側の端部に、両嵌合部32が直線部10よりもレール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部34を形成すればよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、直線部10の端部に、嵌合部32が直線部10よりもレール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部34を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、図7から図9に示すように、嵌合部32の直線部10側の端部に、嵌合部32が直線部10よりもレール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部34を形成してもよい。要は、直線部10および嵌合部32のうち少なくとも一方に、嵌合部32が直線部10よりもレール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部34を形成すればよい。なお、図7は、本実施形態の変形例の転動体保持器6を示す図であり、図8は、図7に示した転動体保持器6を、図7中に記載した矢印VIIIの方向から見た矢視図である。また、図9は、転動体保持器6のスライダへの取り付け作業において、両嵌合部32を回転軸S回りに回転させて、両嵌合部32をスライダ側転動体転動溝側へ移動させた状態を示す図である。
本発明の第一実施形態の直動案内装置を示す図である。 本発明の第一実施形態の転動体保持器を示す図である。 転動体保持器のスライダへの取り付け作業手順を示す図である。 本発明の第二実施形態の直動案内装置に備えられる転動体保持器を示す図である。 図4のV線矢視図である。 転動体保持器のスライダへの取り付け作業において、両嵌合部を回転軸回りに回転させた状態を示す図である。 本発明の第二実施形態の変形例の転動体保持器を示す図である。 図7のVIII線矢視図である。 本発明の第二実施形態の変形例の転動体保持器のスライダへの取り付け作業において、両嵌合部を回転軸回りに回転させた状態を示す図である。 従来の転動体保持器を示す図である。 従来の転動体保持器をスライダに取り付ける手順を示す図である。 従来の転動体保持器及びそれを備えた直動案内装置を示す図である。
符号の説明
1 直動案内装置
2 スライダ
4 案内レール
6 転動体保持器
8 レール側転動体転動溝
10 直線部
12 逃げ溝
14 スライダ本体
16 エンドキャップ
18 スライダ側転動体転動溝
20 転動体戻し路
22 負荷転動路
24 方向転換路
26 転動体転動路
28 転動体
30 転動体保持器取り付け溝
32 嵌合部
34 移動規制部
36 取付けピン
38 取り付け孔
40 嵌合部挿入部
42 貫通孔
44 折り曲げ片
46 鉤状片
48 転動体すくい上げ部
S 回転軸

Claims (6)

  1. 軸方向に延在するレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、当該案内レールに相対移動可能に跨架されるとともに前記レール側転動体転動溝と対向するスライダ側転動体転動溝を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合され、且つ前記レール側転動体転動溝及び前記スライダ側転動体転動溝から形成される負荷転動路と前記スライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路を有する二つのエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻し路及び前記方向転換路によって形成される転動体転動路内に装填される複数の転動体と、を有する直動案内装置に備えられ、
    前記両エンドキャップに形成された転動体保持器取り付け溝にそれぞれ嵌合する二つの嵌合部と、
    前記両嵌合部間に配置されて両嵌合部を連結するとともに両嵌合部が前記転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で前記転動体を間に挟んで前記スライダ側転動体転動溝と対向する直線部と、を備えた転動体保持器であって、
    前記直線部は、前記両嵌合部の前記直線部と反対側の端部同士の距離を短縮可能に変形する弾性を有し、且つ前記両嵌合部が前記転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で前記直線部と前記スライダ側転動体転動溝との間に前記転動体が保持される位置に配置されることを特徴とする転動体保持器。
  2. 軸方向に延在するレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、当該案内レールに相対移動可能に跨架されるとともに前記レール側転動体転動溝と対向するスライダ側転動体転動溝を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の移動方向両端面にそれぞれ接合され、且つ前記レール側転動体転動溝及び前記スライダ側転動体転動溝から形成される負荷転動路と前記スライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路を有する二つのエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻し路及び前記方向転換路によって形成される転動体転動路内に装填される複数の転動体と、を有する直動案内装置に備えられ、
    前記両エンドキャップに形成された転動体保持器取り付け溝にそれぞれ嵌合する二つの嵌合部と、
    前記両嵌合部間に配置されて両嵌合部を連結するとともに両嵌合部が前記転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で前記転動体を間に挟んで前記スライダ側転動体転動溝と対向する直線部と、を備えた転動体保持器であって、
    前記両嵌合部のうち少なくとも一方は、前記直線部と別体で形成され、且つ前記直線部に対して直線部の長手方向と直交する軸回りに回転可能に取り付けられ、
    前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも一方に、前記嵌合部が前記直線部よりも前記レール側転動体転動溝側へ移動することを規制する移動規制部を形成したことを特徴とする転動体保持器。
  3. 前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも直線部を、形状記憶合金によって形成し、
    前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも直線部に、前記両嵌合部が前記転動体保持器取り付け溝に嵌合した状態で前記直線部の前記スライダ側転動体転動溝に対する位置が直線部とスライダ側転動体転動溝との間に前記転動体が保持される位置となる形状で形状記憶加工を施したことを特徴とする請求項1または2に記載した転動体保持器。
  4. 前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも直線部を、弾性を有する金属材料によって形成したことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載した転動体保持器。
  5. 前記直線部及び前記嵌合部のうち少なくとも直線部を、弾性を有する樹脂材料によって形成したことを特徴とする請求項1または2に記載した転動体保持器。
  6. 請求項1から5のうちいずれか1項に記載した転動体保持器を備えたことを特徴とする直動案内装置。
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