JP2008063850A - ロック機構 - Google Patents

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宏仁 青井
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Abstract

【課題】通常のロック操作時の操作性と、フックやストライカのロック位置を超えるオーバーストローク時における衝撃吸収性を高次元で両立することのできるロック装置の提供。
【解決手段】ストライカを保持するロック位置と、ストライカを係脱可能とさせるアンロック位置と、ロック位置を超えたオーバーロック位置とに回動可能なフック13と、このフック13がアンロック位置からロック位置に回動するとき、ストライカに押圧されて弾性変形して移動抵抗を与える第1ダンパ21と、フック13がロック位置にあるときに弾性変形されず、フック13がロック位置を超えたオーバーロック位置に回動するとき弾性変形して移動抵抗を与える第2ダンパ22とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車のシート用フロアロックなどに好適なロック装置に関する。
この種のロック装置は、ベースプレート上に回動可能に支持されたフックとポール(ロック部材)とを備え、ベースプレートのストライカ進入溝に進入するストライカをフックが保持し、ポールによってフックをストライカ保持位置(ロック位置)に係止させる。このロック操作時の衝撃やロック状態でのストライカのガタつきを抑えるべく、フックがアンロック位置からロック位置へ回動するときにストライカに当接して移動抵抗を与える弾性変形可能な緩衝部材(ダンパ)を設けたロック装置が提案されている(特許文献1)。この緩衝部材が与える移動抵抗が大きくなると、ロック操作時の操作性が悪くなる。一方、緩衝部材が与える移動抵抗が小さすぎると、十分な緩衝効果が得られない。特に、ロック装置では、フックやストライカの可動域として通常のロック位置を超えるオーバーストローク領域が確保されているのが一般的であり、悪路走行時などの激しい振動によってフックやストライカのオーバーストロークが生じると、ストライカがストライカ進入溝の底部(最奥部)に底付きして大きな異音や衝撃が発生してしまうので、これを抑えるべく、オーバーストローク時には高い衝撃吸収性が要求される。すなわち、フックによりストライカを保持するまでの通常のロック操作時には抵抗が比較的小さくて操作性に優れ、かつロック位置を超えたフックやストライカのオーバーストローク時には大きな移動抵抗を与えることができるという、相反する要求を満たすことのできるロック装置が望まれている。
実開昭60-40666号公報
本発明は、通常のロック操作時の操作性と、フックやストライカのロック位置を超えるオーバーストローク時における衝撃吸収性を高次元で両立することのできるロック装置を提供することを目的とする。
本発明のロック装置は、ストライカ保持溝を有し、該ストライカ保持溝内にストライカを保持するロック位置と、該ストライカ保持溝に対しストライカを係脱可能とさせるアンロック位置と、ロック位置を超えたオーバーロック位置とに回動可能なフックと、このフックがアンロック位置からロック位置に回動するとき、ストライカに押圧されて弾性変形して移動抵抗を与える第1の緩衝手段と、フックがロック位置にあるときに弾性変形されず、フックがロック位置を超えたオーバーロック位置に回動するとき弾性変形して移動抵抗を与える第2の緩衝手段とを備えたことを特徴としている。
第1の緩衝手段と第2の緩衝手段は別体として設けてもよいし、一体に形成することもできる。第1と第2の緩衝手段を一体物とする態様では、ストライカの移動軌跡上に第1の緩衝部、中空部、第2の緩衝部を順次位置させた一体の弾性部材を備え、フックがアンロック位置からロック位置へ回動するとき、第1の緩衝部がストライカに押圧されて弾性変形し、かつ中空部が中空形状を保って第2の緩衝部は弾性変形されず、フックがロック位置を超えてオーバーロック位置に回動するとき、中空部が潰れて第1の緩衝部が第2の緩衝部に当接し、第1の緩衝部に押圧されて第2の緩衝部が弾性変形されるように構成するとよい。
本発明のロック装置はまた、ストライカ保持溝を有し、該ストライカ保持溝内にストライカを保持するロック位置と、該ストライカ保持溝に対しストライカを係脱可能とさせるアンロック位置と、ロック位置を超えたオーバーロック位置とに回動可能なフックと、ストライカの移動軌跡上に設けられ、フックがアンロック位置からロック位置に回動するとき、ストライカに押圧されて弾性変形して移動抵抗を与える第1の緩衝部材と、フックの回動軌跡上に設けられ、フックがロック位置に位置するときには該フックから離間し、フックがロック位置を超えたオーバーロック位置に回動するときに該フックに押圧されて弾性変形して移動抵抗を与える第2の緩衝部材とを備えたことを特徴としている。
以上の本発明によれば、フックがアンロック位置からロック位置に回動するまでは、第2の緩衝手段は弾性変形されずに第1の緩衝手段のみによる比較的弱い移動抵抗が与えられ、ロック位置を超えるオーバーロック位置に回動するとき初めて第2の緩衝手段が弾性変形されて大きい移動抵抗を与えるので、通常のロック操作時の操作性と、オーバーロック位置での高い衝撃吸収性能を高次元で両立させることができる。
図1ないし図13は、本発明の一実施形態を示す図である。この実施形態は、車両用シートのフロアロック装置に本発明を適用したものであり、車両のフロア側にストライカ25(図2及び図7に二点鎖線で示す)が設けられ、シート側にロック機構10が設けられている。ロック機構10は、インナープレート11とアウタープレート12を備え、インナープレート11とアウタープレート12にはストライカ25が進入可能なストライカ進入溝11a、12aが形成されている。インナープレート11には、ストライカ進入溝11aの周囲を補強する補強部材16が固定されている。
インナープレート11とアウタープレート12の間には、回動軸13xを中心として回動可能なフック13と、回動軸14xを中心として回動可能なポール(ロック部材)14が軸支されている。フック13は、回動軸13xに対して回転自在に嵌まる軸孔13aと、第1腕部13bと、第2腕部13cと、第1腕部13bと第2腕部13cの間に形成したストライカ保持溝13dと、第1腕部13bの先端に形成した係止部13eと、第1腕部13b及び第2腕部13cと異なる方向に延出されたばね掛け部13fを有している。ポール14は、回動軸14xに対して回転自在に嵌まる軸孔14aと、フック13の係止部13eに係合可能な係止段部14bと、係止段部14bに続いて形成された円弧状面14cと、軸孔14aの他端側に設けたばね掛け部14dと、軸孔14aとばね掛け部14dの中間位置に突設したロック解除操作ピン14eを備えている。フック13側のばね掛け部13fとポール14側のばね掛け部14dの間には引張ばね15(図2、図4、図7及び図12)が張設されており、引張ばね15は、図2ないし図5における反時計方向にフック13を回動付勢し、時計方向にポール14を回動付勢している。図2及び図3に示すように、係止部13eと係止段部14bが係合するとき、フック13とポール14は互いに引張ばね15による付勢方向への回転が規制される。
アウタープレート12にはダンパブラケット20を介して第1ダンパ(第1の緩衝手段)21が支持されている。ダンパブラケット20は、アウタープレート12に固定される板状部20aと、箱状のダンパ収納部20bを有し、ダンパ収納部20bに係合孔20cが形成されている。第1ダンパ21は、ダンパ収納部20b内に嵌まる被支持部21aと、ダンパ収納部20bから下方に突出する突出部21bを有し、被支持部21aには係合孔20cに係合する係合凸部21cが設けられている。図7に示すように、第1ダンパ21は、被支持部21aをダンパ収納部20b内に挿入させ、係合凸部21cを係合孔20cに係合させた状態で、アウタープレート12とダンパブラケット20の間に挟着保持される。第1ダンパ21はゴムなどの弾性体からなり、図2ないし図5、図7に示すように、その自由状態では突出部21bの先端がストライカ進入溝11a、12aの底部付近と重なる位置に突出されている。
また、インナープレート11とアウタープレート12の間には、ゴムなどの弾性体からなる第2ダンパ(第2の緩衝手段)22が保持されている。第2ダンパ22は、略直方体状の形状をなし、その一側面に大径の頭部と小径の首部からなる係合突起22aが突設されている。アウタープレート12には、インナープレート11側に向けて切り起こして形成されたダンパ支持部12bと、ダンパ支持部12bに隣接する側壁部12cと、この側壁部12cに形成した係合溝12dが設けられている。図9及び図10に示すように、第2ダンパ22は、ダンパ支持部12b上に載置され、かつ係合突起22aの首部を係合溝12dに係合させた状態で、インナープレート11とアウタープレート12の間に挟着保持される。こうして保持された第2ダンパ22は、フック13におけるばね掛け部13fの回転軌跡上に位置されている。
以上の構造のロック機構10は次のように動作する。図4及び図5は、ロック機構10がストライカ25を保持しないアンロック状態を示している。アンロック状態ではフック13の係止部13eとポール14の係止段部14bの係合が外れており、第1腕部13bの先端部が円弧状面14cに当接している。このアンロック状態においてストライカ進入溝11a、12a内にストライカ25が進入すると、ストライカ25が第1腕部13bに当接し、引張ばね15の付勢力に抗してフック13を図4及び図5の時計方向に押し込む。すると、円弧状面14cに対して第1腕部13bの先端部を摺接させながらフック13が時計方向に回転し、第1腕部13bの先端部が円弧状面14cと係止段部14bの境界部を乗り超えると、図3に示すように係止部13eと係止段部14bが係合し、同図の反時計方向へのフック13の回転が規制される。このとき、図2に示すようにストライカ25はストライカ進入溝11a、12a内に進入しており、かつフック13の第2腕部13cによってストライカ進入溝11a、12aの開口部が塞がれるため、ストライカ25がフック13によって保持されたロック状態(図2、図3)となる。フック13がこのロック位置にあるとき、ストライカ25はストライカ進入溝11a、12aに対して底付きしておらず、フック13はさらに、図3に二点鎖線で一部のみ示すオーバーロック位置まで回動(オーバーストローク)することが可能である。
アンロック状態からロック状態に切り換わる途中で、ストライカ進入溝11a、12aに進入したストライカ25が第1ダンパ21の突出部21bに当接し、これを押圧して第1ダンパ21を弾性変形(圧縮変形)させる。そして、ロック状態では第1ダンパ21が弾性変形された状態が維持される。この第1ダンパ21の弾性変形によって、ロック状態におけるストライカ25のガタつきや、ロック操作時の衝撃を抑えることができる。
また、ロック状態では、フック13のうちばね掛け部13f近傍の領域が第2ダンパ22に接近する。但し、シートへの未着座時には、図2、図3、図11及び図12に示すように、ロック状態(ロック位置)においてフック13と第2ダンパ22の間にクリアランスCLがあり、これらは当接しない関係にある。また、所定の範囲内の体重の者が着座し、かつ車両が走行していないときは、ロック状態(ロック位置)において未着座時と同様にフック13と第2ダンパ22の間にクリアランスCLが確保されているか、あるいはクリアランスCLが詰められても、少なくともフック13が第2ダンパ22を押圧することがないように設定されている。そして、悪路走行時などに生じるシートの挙動によって図3に二点鎖線で示すようにフック13が通常のロック位置を超えてオーバーロック位置へ回動された場合、フック13のばね掛け部13f付近が第2ダンパ22に当て付く。ここで第2ダンパ22は、アウタープレート12の側壁部12cに当て付くことでフック13による押圧方向への移動が規制されているため、オーバーロック位置まで回動されたフック13に押圧されて徐々に弾性変形(圧縮変形)して移動抵抗を与える。この第2ダンパ22による衝撃吸収作用により、ストライカ進入溝11a、12aの底部にストライカ25が強く衝突(底付き)して衝撃が加わったり異音が発生したりすることを防ぐことができる。第2ダンパ22は、フック13に当接されて弾性変形するときに、ストライカ25に対して第1ダンパ21よりも大きな反力を発生させるように設定されている。例えば、第2ダンパ22を第1ダンパ21よりも硬い材質で形成したり、第2ダンパ22に対するフック13の接触面積を大きくしたりすることで、第2ダンパ22の反力を大きくすることができる。
ロック状態を解除する際には、不図示のロック解除操作部材を操作する。ロック解除操作部材の操作力がロック解除操作ピン14eに入力され、ポール14が図2及び図3の反時計方向に回転される。すると、係止段部14bと係止部13eの係合が解除され、引張ばね15の付勢力によってフック13が同図の反時計方向に回転し、ストライカ25がストライカ保持溝13dから係合解除されて図4及び図5のアンロック状態になる。
図13は、第1ダンパ21と第2ダンパ22の作用を概念的に示したものである。同図における横軸は、フック13の回転位置(ストライカ25の移動位置)を示しており、縦軸はダンパによって与えられる移動抵抗(弾発力)の大きさを示している。M1は第1ダンパ21単独による移動抵抗の大きさの変化を示し、M2は第1ダンパ21と第2ダンパ22を合わせた移動抵抗の大きさの変化を示している。
前述のように、アンロック状態からロック状態へのロック操作が行われると、ストライカ25が第1ダンパ21の突出部21bに当接し、この当接時点(P1)から第1ダンパ21が徐々に弾性変形(圧縮変形)されて移動抵抗が大きくなり(P2)、ストライカ25はこの移動抵抗に抗してロック位置方向へ移動される。フック13がロック位置に達すると(P3)、ストライカ25及びフック13に対するロック方向への移動力が解除され(ロック操作力上限)、第1ダンパ21の弾性変形量が一定に保たれる。フック13がロック位置を超えるオーバーロック位置(ストライカの底付き位置)へ回動されるときには、前述のクリアランスCLに相当する分の空走期間の後、フック13が第2ダンパ22に当接し(P4)、フック13の回動に応じて第2ダンパ22が徐々に弾性変形して移動抵抗が大きくなる(P5)。このときの移動抵抗は第1ダンパ21が単独で与える移動抵抗よりも大きい(M1<M2)ので、ストライカ進入溝11a、12aに対するストライカ25の底付きに伴う異音や衝撃を確実に抑制することができる。具体的には、図13から分かるように、ストライカ25の底付きに伴う異音や衝撃を抑えるのに必要な大きさの移動抵抗(異音発生下限)を得るには、第1ダンパ21単独では不足するが、第2ダンパ22を追加することによって、ストライカ25が底付き位置に達するよりも前に十分な衝撃吸収性能(移動抵抗)を得ることができる(P6)。
以上の本実施形態の構造によれば、第1ダンパ21に加えて第2ダンパ22を設けたことにより、フック13がオーバーロック位置へ回動するときにストライカ25の底付きを原因とする異音や衝撃を確実に防ぐことができる。この第2ダンパ22はオーバーストローク領域でのみ機能するものであり、通常のロック操作時には第1ダンパ21のみが機能するので、ロック操作時の抵抗は比較的小さく抑えることができ、操作性が良い。
図14ないし図16は、本発明の異なる実施形態を示している。この実施形態では、先の実施形態の第1ダンパ21と第2ダンパ22を合わせた機能を有する一体型ダンパ30を備え、第2ダンパ22のような追加ダンパは設けられない。ロック機構の全体は図示しないが、ダンパ以外の構成は実質的に先の実施形態と共通しており、共通する要素に関しては図14ないし図16に図示がない場合でも先の実施形態と同じ符号を用いて説明する。
一体型ダンパ30は、先の実施形態の第1ダンパ21における被支持部21a、突出部21b、係合凸部21cに対応する第2緩衝部30a、第1緩衝部30b、係合凸部30cを備えている。一体型ダンパ30はさらに、第2緩衝部30aと第1緩衝部30bの境界部に長孔30dが形成された中空形状となっている。一体型ダンパ30は、先の実施形態のダンパ収納部20bと同様のダンパ収納部に保持されているが、第1緩衝部30bと、第2緩衝部30aのうち長孔30d側の一部は、ダンパ収納部の外に露出し、かつストライカ進入溝11a、12aの底部よりも開口側に配置されている。これにより、ストライカ25の移動軌跡上に第1緩衝部30bと長孔30dと第2緩衝部30aが位置される。ロック操作時には、ストライカ25は図14及び図15の下方から矢印I方向に沿って移動する。一体型ダンパ30は、このストライカ25の移動方向に沿って第1緩衝部30b、長孔30d、第2緩衝部30aを順次位置させており、ストライカ25は第1緩衝部30bの下面側に当接する。長孔30dは、このストライカ25の移動方向(押圧方向)と略直交する方向へ長手方向を向けている。
図16は一体型ダンパ30の作用を概念的に示したものである。先に説明した図13と同じく、図16の横軸と縦軸はそれぞれ、フック13の回転位置(ストライカ25の移動位置)と、ダンパによって与えられる移動抵抗(弾発力)の大きさを示している。M3は一体型ダンパ30の移動抵抗の大きさの変化を示している。
アンロック状態からロック状態へとロック操作が行われると、ストライカ25が一体型ダンパ30の第1緩衝部30bに当接した時点(Q1)から、この第1緩衝部30bが徐々に弾性変形(圧縮変形)されて移動抵抗が大きくなり(Q2)、ストライカ25はこの移動抵抗に抗してロック位置方向へ移動される。このとき、長孔30dによって第1緩衝部30bと隔てられた第2緩衝部30aは変形されない。フック13がロック位置に達すると(Q3)、ストライカ25及びフック13に対するロック方向への移動力が解除され、第1緩衝部30bの弾性変形量が一定に保たれる。フック13がロック位置を超えるオーバーロック位置へ回動するときには、フック13と共に移動するストライカ25に押圧されて第1緩衝部30bがさらに弾性変形されて移動抵抗が増大する(Q4)。第1緩衝部30bの弾性変形量が所定以上になると、長孔30dが潰れて第1緩衝部30bが第2緩衝部30aに接触し、ストライカ25の押圧力が第2緩衝部30aにも及ぶようになる(Q5)。すると第1緩衝部30bに加えて第2緩衝部30aも弾性変形し始めて、一体型ダンパ30によって与えられる移動抵抗の増加率が高まる(Q6)。これにより、ストライカ25が底付き位置に達するよりも前に、底付き時の異音や衝撃を防ぐのに十分な衝撃吸収性能(移動抵抗)を得ることができる(Q7)。つまり、一体型ダンパ30の第1緩衝部30b、第2緩衝部30a、長孔30dはそれぞれ、先の実施形態における第1ダンパ21、第2ダンパ22、クリアランスCLに相当する機能を有しており、先の実施形態と同様の効果が得られる。
以上、図示実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、第1の実施形態ではフック13のばね掛け部13fが第2ダンパ22に当接するが、フック13における異なる領域を第2ダンパ22に当接させることもできる。なお、ダンパの効き始めのタイミングなどを高精度に設定するという観点からは、第2ダンパ22に相当する追加ダンパは、フックの回転中心からできるだけ遠い位置に配することが好ましい。
また、図示実施形態は車両用シートのフロアロック装置に適用したものであるが、本発明はシートバックロック装置などの異なるロック装置にも適用が可能である。
本発明のロック装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 同ロック装置のロック状態を示す正面図である。 図3のロック状態におけるフック、ポール、第2ダンパのみを示した図である。 同ロック装置のアンロック状態を示す正面図である。 図4のアンロック状態におけるフック、ポール、第2ダンパのみを示した図である。 図2のA-A線に沿って示す断面図である。 図2のB-B線に沿って示す断面図である。 図2のC-C線に沿って示す断面図である。 図2の矢印D方向から見たロック装置の側面図である。 図2のE-E線に沿って示す断面図である。 図2のF-F線に沿って示す断面図である。 図2のG-G線に沿って示す断面図である。 第1ダンパと第2ダンパによる緩衝作用の概念を説明する図である。 異なる実施形態のダンパを示す正面図である。 図14のH-H線に沿って示す断面図である。 一体型ダンパによる緩衝作用の概念を説明する図である。
符号の説明
10 ロック機構
11 インナープレート
11a ストライカ進入溝
12 アウタープレート
12a ストライカ進入溝
13 フック
13d ストライカ保持溝
14 ポール(ロック部材)
15 引張ばね
20 ダンパブラケット
21 第1ダンパ(第1の緩衝手段)
22 第2ダンパ(第2の緩衝手段)
25 ストライカ
30 一体型ダンパ
30a 第2緩衝部(第2の緩衝手段)
30b 第1緩衝部(第1の緩衝手段)
30d 長孔

Claims (3)

  1. ストライカ保持溝を有し、該ストライカ保持溝内にストライカを保持するロック位置と、該ストライカ保持溝に対しストライカを係脱可能とさせるアンロック位置と、上記ロック位置を超えたオーバーロック位置とに回動可能なフックと;
    上記フックがアンロック位置からロック位置に回動するとき、上記ストライカに押圧されて弾性変形して移動抵抗を与える第1の緩衝手段と;
    上記フックがロック位置にあるときに弾性変形されず、上記フックがロック位置を超えたオーバーロック位置に回動するとき弾性変形して移動抵抗を与える第2の緩衝手段と;
    を備えたことを特徴とするロック装置。
  2. 請求項1記載のロック装置において、上記第1と第2の緩衝手段は、上記ストライカの移動軌跡上に第1の緩衝部、中空部、第2の緩衝部を順次位置させた一体の弾性部材からなり、
    上記フックがアンロック位置からロック位置へ回動するとき、第1の緩衝部がストライカに押圧されて弾性変形し、かつ上記中空部が中空形状を保って第2の緩衝部が弾性変形せず、
    上記フックがロック位置を超えてオーバーロック位置に回動するとき、中空部が潰れて第1の緩衝部が第2の緩衝部に当接し、第1の緩衝部に押圧されて第2の緩衝部が弾性変形されることを特徴とするロック装置。
  3. ストライカ保持溝を有し、該ストライカ保持溝内にストライカを保持するロック位置と、該ストライカ保持溝に対しストライカを係脱可能とさせるアンロック位置と、上記ロック位置を超えたオーバーロック位置とに回動可能なフックと;
    上記ストライカの移動軌跡上に設けられ、上記フックがアンロック位置からロック位置に回動するとき、上記ストライカに押圧されて弾性変形して移動抵抗を与える第1の緩衝部材と;
    上記フックの回動軌跡上に設けられ、フックがロック位置に位置するときには該フックから離間し、フックがロック位置を超えたオーバーロック位置に回動するときに該フックに押圧されて弾性変形して移動抵抗を与える第2の緩衝部材と;
    を備えたことを特徴とするロック装置。
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