JP2008063778A - アスファルトフィニッシャ - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラ車をアスファルトフィニッシャ本体の近傍まで引き寄せるとともに、アスファルトフィニッシャ本体の重量バランスを崩すことなくアスファルト合材の良好な敷き均しを行う。
【解決手段】基面K上を走行するアスファルトフィニッシャ本体10の上部に、このアスファルトフィニッシャ本体10の後方に配置されたローラ車Rをけん引するためのウィンチ20を備えたアスファルトフィニッシャAFにおいて、ウィンチ20の後方に、そのウィンチ20から延びるワイヤーロープ23を下方に誘導する第一ガイド手段30を設け、この第一ガイド手段30の下方に、第一ガイド手段30から延びるワイヤーロープ23を後方に誘導する第二ガイド手段40を、アスファルトフィニッシャ本体10の幅方向に移動自在に設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、基面上を走行するアスファルトフィニッシャ本体の上部に、このアスファルトフィニッシャ本体の後方に配置されたローラ車をけん引するためのウィンチを備えたアスファルトフィニッシャに関する。
アスファルト舗装を施工するに際しては、アスファルトフィニッシャでアスファルト合材(加熱アスファルト混合物)を敷き均した後に、ローラ車でアスファルト合材を締め固める。平らな路面では、ローラ車は、自走できるため、アスファルトフィニッシャと独立して走行し、アスファルト合材の締固めを行う。しかし、ダム堤体などの急勾配の法面にアスファルト舗装を施工する際には、アスファルトフィニッシャおよびローラ車は自走することができないので、ウィンチによってけん引されることとなる。アスファルトフィニッシャは、法面の頂部に設けられた大型のウィンチポータ(自走式けん引装置)によって引き上げられる。一方、ローラ車は、アスファルトフィニッシャの上部に設けられたウィンチによって引き上げられるようになっている。アスファルトフィニッシャの上部のウィンチは、アスファルトフィニッシャの幅方向に移動自在に設けられており、ローラ車がアスファルトフィニッシャの幅方向にも移動可能となっている。
特開2004−60261号公報(図2)
しかしながら、従来のアスファルトフィニッシャの上部に設けられたウィンチから延びるワイヤーロープは、斜め後方下側に延びてローラ車の先端に接続されている。そのため、ローラ車がアスファルトフィニッシャに近づくほど、ワイヤーロープの引張方向が施工面の表面に対して急勾配となり、ローラ車にかかる上向きの力(施工面から離反する方向の力)が大きくなり、アスファルト合材にかかる重量が低下するのでローラ車の締固め能力が低下してしまうとともに、けん引に多くの力を必要とするので、ローラ車をアスファルトフィニッシャの近傍まで引き寄せることができないという問題があった。また、重量の大きいローラ車をけん引するウィンチは、比較的重量が大きく、このウィンチをアスファルトフィニッシャ上でその幅方向に移動させると、重量バランスが悪くなって、アスファルトフィニッシャ本体の荷重分布に偏りが発生し、アスファルト合材の敷き均し状態が悪化してしまうという問題もあった。
そこで、本発明は、これらの問題に鑑みて創案されたものであり、ローラ車をアスファルトフィニッシャ本体の近傍まで引き寄せることができるとともに、アスファルトフィニッシャ本体の重量バランスを崩すことがなくアスファルト合材の良好な敷き均しを行うことができるアスファルトフィニッシャを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、基面上を走行するアスファルトフィニッシャ本体の上部に、このアスファルトフィニッシャ本体の後方に配置されたローラ車をけん引するためのウィンチを備えたアスファルトフィニッシャにおいて、前記ウィンチの後方に、そのウィンチから延びるワイヤーロープを下方に誘導する第一ガイド手段を設け、この第一ガイド手段の下方に、第一ガイド手段から延びるワイヤーロープを後方に誘導する第二ガイド手段を、前記アスファルトフィニッシャ本体の幅方向に移動自在に設けたことを特徴とするアスファルトフィニッシャである。
このような構成によれば、ワイヤーロープを第一ガイド手段で下方へガイドした後に第二ガイド手段で後方へガイドするので、ワイヤーロープの引張方向が、施工面の表面に対して略平行となるので、ローラ車をアスファルトフィニッシャ本体の近傍に引き寄せても、ローラ車がアスファルト合材の表面から浮き上がる方向に引っ張られることはなく締固め能力が低下することがない。また、ワイヤーロープの引張り力の殆んどをけん引に利用することができ、ローラ車をアスファルトフィニッシャの近傍まで容易に引き寄せることができる。さらに、アスファルトフィニッシャの上部に設けられたウィンチは、幅方向に移動することはないので、アスファルトフィニッシャ本体の重量バランスが崩れることはなく、アスファルト合材の敷き均し状態を常に良好に保持することができる。
請求項2に係る発明は、前記第一ガイド手段が、前記アスファルトフィニッシャ本体の走行方向に沿って回転し前記ワイヤーロープを下方に誘導する第一巻きかけプーリと、この第一巻きかけプーリから延びる前記ワイヤーロープの前記幅方向両側に配置され前記ワイヤーロープの前記幅方向側面を押える第一押さえプーリとを備え、前記第二ガイド手段が、前記第一押さえプーリから延びる前記ワイヤーロープの前記幅方向両側に配置され前記ワイヤーロープの前記幅方向側面を押える第二押さえプーリと、前記アスファルトフィニッシャ本体の走行方向に沿って回転し前記第二押さえプーリから延びる前記ワイヤーロープを後方に誘導する第二巻きかけプーリとを備えたことを特徴とする請求項1に記載のアスファルトフィニッシャである。
このような構成によれば、ワイヤーロープの幅方向側面を第一押さえプーリおよび第二押えプーリで押えることで、第二ガイド手段を幅方向に移動させても、ワイヤーロープが、第一押さえプーリおよび第二押えプーリでガイドされて第一巻きかけプーリおよび第二巻きかけプーリの芯からずれることがない。したがって、ワイヤーロープが第一巻きかけプーリおよび第二巻きかけプーリから外れるのを確実に防止することができる。
請求項3に係る発明は、前記第一ガイド手段が、前記アスファルトフィニッシャ本体の幅方向の中央部に設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアスファルトフィニッシャである。
このような構成によれば、アスファルトフィニッシャ本体の幅方向の重量バランスが良く、第二ガイド手段は、第一ガイド手段の幅方向両側に対称的に移動するので、第一ガイド手段から第二ガイド手段へのワイヤーロープの送り出しを円滑に行うことができる。
請求項4に係る発明は、前記第二ガイド手段は、前記アスファルトフィニッシャ本体の後部に設けられたスクリードの上方に配置されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアスファルトフィニッシャである。
このような構成によれば、第二ガイド手段をアスファルトフィニッシャ本体の最後部に設置することとなり、ローラ車を効率的に引き寄せることができる。
請求項5に係る発明は、前記基面に隣接する既設アスファルト舗装体の縁部に沿って敷き均された前記アスファルト合材のジョイント部に当接して、前記アスファルト合材のジョイント部を仕上げるジョイント部仕上装置を、前記ローラ車の前方に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のアスファルトフィニッシャである。
このような構成によれば、ジョイント部仕上装置でジョイント部を仕上げた直後にローラ車で締め固めることができるので、アスファルトの敷設状態がさらに良好になる。
本発明によれば、ローラ車をアスファルトフィニッシャ本体の近傍まで引き寄せることができるとともに、アスファルトフィニッシャ本体の重量バランスを崩すことがなくアスファルト合材の良好な敷き均しを行うことができるといった優れた効果を発揮する。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。なお、方向については、アスファルトフィニッシャの走行方向前後、左右(幅方向)、上下を基準として説明する。
図1は、本実施形態に係るアスファルトフィニッシャを用いた施工状況を示した側面図である。図2は、本実施形態に係るアスファルトフィニッシャを示した側面図である。図3は、本実施形態に係るアスファルトフィニッシャを示した平面図である。図4は、本実施形態に係るアスファルトフィニッシャを示した後面図である。図5は、本実施形態に係るアスファルトフィニッシャの第一ガイド手段および第二ガイド手段を示した概略斜視図である。図6は、ジョイント部仕上装置の側面図である。
図1に示すように、本実施形態では、アスファルトフィニッシャAFを用いて、フィルダムFDの傾斜する基面K(以下、「法面N」という場合がある)に、遮水層としてアスファルト合材AGを敷き均す場合を例にとって説明する。
ここで、アスファルトフィニッシャAFは、自走式けん引装置9によって、フィルダムFDの法面N上を引き上げられる。また、アスファルトフィニッシャAFの後方には、アスファルト合材AGを敷き固めるための、ローラ車Rが配置されている。ローラ車Rは、アスファルトフィニッシャAFにけん引されている。
フィルダムFDは、堤体材料として岩石や、砂利、砂、土質材料を使用し、地盤と堤体との摩擦力で水圧に抵抗するタイプのダムである。本実施形態のフィルダムFDは、堤体の上流側の法面Nにアスファルト合材AGからなる遮水層を有する表面遮水型のロックフィルダムである。
自走式けん引装置9は、ワイヤ92の巻き取り、送り出しを行うウィンチ91と、走行装置としてのクローラ93と、を備えている。自走式けん引装置9は、ウィンチ91によってワイヤ92を巻き取ったり送り出したりすることにより、アスファルトフィニッシャAFを傾斜する基面K上で昇降させる装置である。自走式けん引装置9は、クローラ93を用いてフィルダムFDの天端を移動することにより、アスファルトフィニッシャAFの吊り下げ位置を変更することができるようになっている。
図2及び図3に示すように、アスファルトフィニッシャAFは、基面Kの上にアスファルト合材AGを敷き均す装置であり、基面K上を走行するためのアスファルトフィニッシャ本体10と、基面Kを加熱する基面加熱装置11と、加熱された基面K上にアスファルト合材AGを供給するアスファルト合材供給装置12と、基面K上に供給されたアスファルト合材AGを敷き均すアスファルト合材仕上装置13と、を主に備えている。
アスファルトフィニッシャ本体10は、基面Kを走行するための車輪14,14…と、この車輪14を駆動するためのエンジン(図示せず)と、ハンドルなどの操作装置15と、運転席16と、を備えている。本実施形態においては、操作装置15及び運転席16は、アスファルトフィニッシャ本体10の上部の右後方に配置されている。また、アスファルトフィニッシャ本体10は、車体の上部前方に、自走式けん引装置9(図1参照)からのワイヤ92を連結するためのけん引具17を備えている。アスファルトフィニッシャ本体10の上部には、ローラ車Rをけん引するためのウィンチ20が設けられている。ローラ車Rは、アスファルト合材AGを締め固めるためのローラ95を前後に有しており、先端に設けられたけん引具96に二本のワイヤーロープ23が連結されている。けん引具96は、幅方向に拡がって形成されており、その両端にワイヤーロープ23がそれぞれ連結されるようになっている。
アスファルトフィニッシャ本体10の後部には、アスファルト合材仕上装置13を構成するスクリュースプレッダ13aと、スクリード13bとが設けられている。スクリュースプレッダ13aは、基面K上に供給されたアスファルト合材AGを所定の幅に敷き拡げるものである。スクリュースプレッダ13aは、アスファルト合材AGの敷き均し幅D(図3参照)とほぼ等しい長さ寸法を呈するスクリューであり、アスファルトフィニッシャ本体10の後端に回転自在に配置されている。このスクリュースプレッダ13aが回転することによって、基面K上に供給されたアスファルト合材AGが所定の幅に敷き拡げられる。スクリード13bは、基面K上に敷き拡げられたアスファルト合材AGを所定の層厚に敷き均すものである。スクリード13bは、アスファルトフィニッシャ本体10の両側面から後方に向かって延出するレベリングアーム13cに取り付けられており、スクリュースプレッダ13aのさらに後方に配置されている。スクリード13bは、幅方向に伸縮自在に構成されており、アスファルト合材AGの敷き均し幅Dとほぼ等しい幅寸法となるように設定されている。
図2、図3および図4に示すように、ウィンチ20は、アスファルトフィニッシャ本体10の上部に形成されたフレーム21の幅方向中央部に配置されている。フレーム21は、アスファルト合材供給装置12の上方からスクリード13bの上方まで延出して形成されている。ウィンチ20は、同軸で一体的に形成された二つのリール22,22を有している。これらリール22,22は、アスファルトフィニッシャ本体10の走行方向に沿って回転自在に設けられており、モータ等の回転駆動装置によって、ローラ車Rに連結されるワイヤーロープ23の巻取り方向および送出し方向に切替え自在に回転されるように構成されている。
ウィンチ20の後方には、ウィンチ20から延びるワイヤーロープ23を下方に誘導する第一ガイド手段30が設けられており、第一ガイド手段30の下方には、第一ガイド手段30から延びるワイヤーロープ23を後方に誘導する第二ガイド手段40が設けられている。第二ガイド手段は、アスファルトフィニッシャ本体10の幅方向に移動自在に設けられている。
図4および図5に示すように、第一ガイド手段30は、フレーム21の後部でスクリード13b(図4参照)の上方となる位置で、アスファルトフィニッシャ本体10の幅方向の中央部に設けられている。第一ガイド手段30は、アスファルトフィニッシャ本体10の走行方向に沿って回転し、ワイヤーロープ23を下方に誘導する第一巻きかけプーリ31と、この第一巻きかけプーリ31から延びるワイヤーロープ23の、幅方向両側に配置されワイヤーロープ23の側面(幅方向側面)を押える第一押さえプーリ33とを備えている。第一巻きかけプーリ31は、二本のワイヤーロープ23,23ごとにそれぞれ設けられており、アスファルトフィニッシャ本体10の幅方向に延びる同軸の回転軸上に配置されている。第一巻きかけプーリ31は、前方から延びるワイヤーロープ23を略90度で巻きかけることで、下方に誘導するようになっている。第一押さえプーリ33は、ワイヤーロープ23の幅方向両側に配置されることとなるが、本実施の形態では、二本のワイヤーロープ23の配置間隔が、第一押さえプーリ33の直径と略同等となっており、アスファルトフィニッシャ本体10の幅方向に配列された三つの第一押さえプーリ33,33,33の、二つの隙間にワイヤーロープ23が位置している。すなわち、中央の第一押さえプーリ33は、両側のワイヤーロープ23,23の第一押さえプーリ33を兼用するようになっている。この第一押さえプーリ33,33,33は、ワイヤーロープ23をアスファルトフィニッシャ本体10の幅方向両側から押さえることで、幅方向に移動する第二ガイド手段40の位置に向かってワイヤーロープ23,23を誘導する。すなわち、図4および図5に示すように、第二ガイド手段40が第一ガイド手段30よりも左側に位置する場合は、ワイヤーロープ23,23は、その左側の第一押さえプーリ33,33に側面が押さえられ(ワイヤーロープ23,23が、その左側の第一押さえプーリ33,33に所定角度で巻きかけられ)、第二ガイド手段40側へと誘導される。なお、第二ガイド手段40が第一ガイド手段30よりも右側に位置する場合は、図5中、第二ガイド手段を破線で示したような状態となる。
第二ガイド手段40は、スクリード13bの上方でアスファルトフィニッシャ本体10の幅方向に延びて設けられたガイドレール44に沿って移動自在に設けられている。ガイドレール44は、角パイプにて構成されており、このガイドレール44を後方から囲むように移動基材45が設けられている。この移動基材45は、油圧回路などの駆動源によってガイドレール44に沿って移動するように構成されている。第二ガイド手段40は、第一押さえプーリ33から延びるワイヤーロープ23の幅方向両側に配置され、ワイヤーロープ23の前記幅方向側面を押える第二押さえプーリ41と、アスファルトフィニッシャ本体10の走行方向に沿って回転し第二押さえプーリ41から延びるワイヤーロープ23を後方に誘導する第二巻きかけプーリ43とを備えている。第二押さえプーリ41と第二巻きかけプーリ43は、移動基材45にそれぞれ支持されており、ガイドレール44上を一体的に移動するようになっている。第二押さえプーリ41は、第一押さえプーリ33と同様に、アスファルトフィニッシャ本体10の幅方向に三つ配列されている。三つの第二押さえプーリ41,41,41の、二つの隙間にワイヤーロープ23が位置している。すなわち、中央の第二押さえプーリ41は、両側のワイヤーロープ23,23の第二押さえプーリ41を兼用するようになっている。この第二押さえプーリ41,41,41は、第一ガイド手段30からのワイヤーロープ23を、第二巻きかけプーリ43に誘導する。すなわち、図4および図5に示すように、第二ガイド手段40が第一ガイド手段30よりも左側に位置する場合は、ワイヤーロープ23,23は、その右側の第二押さえプーリ41,41に側面が押さえられ(ワイヤーロープ23,23が、その右側の第二押さえプーリ41,41に所定角度で巻きかけられ)、第二巻きかけプーリ43,43側へと誘導される。第二巻きかけプーリ43は、二本のワイヤーロープ23,23ごとにそれぞれ設けられており、アスファルトフィニッシャ本体10の幅方向に延びる同軸上に配置されている。第二巻きかけプーリ43は、上方から延びるワイヤーロープ23を略90度で巻きかけることで、後方に誘導するようになっている。
図3に示すように、アスファルトフィニッシャ本体10の後部の幅方向一端には、基面Kに隣接する既設アスファルト舗装体KAGと基面Kに敷き均されたアスファルト合材AGとのジョイント部Jに当接して、ジョイント部Jを敷き均すジョイント部仕上装置50が設けられている。ジョイント部仕上装置50は、ローラ車Rの前方に設けられている。
図6に示すように、ジョイント部仕上装置50は、人力によるコテ仕上げの代わりとなるものであり、既設アスファルト舗装体KAGに沿って敷き均されたアスファルト合材AGのジョイント部J(図3参照)に当接して、これを仕上げる装置である。ジョイント部仕上装置50は、ジョイント部Jを加熱するホットプレート50aと、ジョイント部Jに振動を与えて締め固めるための起振部50bとを備えている。ジョイント部仕上装置50は、例えば、既設アスファルト舗装体KAG(図3参照)とアスファルト合材AGのジョイント部Jとに跨って当接して、ジョイント部Jを加熱しながら締め固めて仕上げることができるようになっている。これにより、既設アスファルト舗装体KAGの縁部Kfとジョイント部Jとが確実かつ十分に密着することとなり、遮水性が一層向上することとなる。ジョイント部仕上装置50は、第1アーム50c及び第2アーム50dを介して、スクリード13bに取り付けられている。第1アーム50cの一端部50fは、スクリード13bに固定されている。また、第1アーム50cの他端部50gは、上向きに折り曲げられている。第2アーム50dの一端部50eは、第1アーム50cの他端部50gの上端に、水平方向に回動可能に固定されている。第2アーム50dの水平方向の回動範囲は、例えば前後方向を基準として±20度程度に設定されている。このような支持構造により、第2アーム50dを水平方向に回動させて、ジョイント部Jに当接させる位置を微調整することができるようになっている。また、ジョイント部仕上装置50と第2アーム50dとの間には、スクリード13bに伝わる振動を低減するためのダンパー50hが介設されている。
前記構成のアスファルトフィニッシャAFを用いて、法面Nのアスファルト舗装を行うに際しては、まず、図1に示すように、フィルダムFDの天端に自走式けん引装置9を配置し、ワイヤ92によってアスファルトフィニッシャAFを、フィルダムFDの法面Nに吊り下げるように配置する。そして、ウィンチ91を駆動してワイヤ92を巻き取ることにより、アスファルトフィニッシャAFを傾斜する基面K上で吊り上げて走行させながら、アスファルト合材AGの加熱、供給、敷き均しを行う。それと同時に、アスファルトフィニッシャAFにローラ車Rを連結し、ウィンチ20を駆動してワイヤーロープ23の巻き取りと、送り出しを繰り返し行ってローラ車Rを上下移動させてアスファルト合材AGの締め固めを行う。
このとき、ウィンチ20から延びるワイヤーロープ23は、第一ガイド手段30で下方へガイドされた後に第二ガイド手段40で後方へガイドされているので、ワイヤーロープ23の引張位置が低くなり、ワイヤーロープ23の引張方向が、基面K(法面N)の表面に対して略平行となる。したがって、ローラ車Rをアスファルトフィニッシャ本体10の近傍まで引き寄せても、ローラ車Rがアスファルト合材AGの表面から浮き上がる方向に引っ張られることはなく、ローラ車Rの締固め能力が低下することがない。また、ワイヤーロープの引張り力の殆んどをけん引に利用することができ、力学的に効率の良いけん引を行うことができる。したがって、ローラ車RをアスファルトフィニッシャAFの後端近傍まで引き寄せることができる。これによって、ローラ車Rの移動範囲が増加し、締め固め効率が高くなり、短時間で効率的な締め固めを行うことが可能となる。さらに、第二ガイド手段40が幅方向に移動することで、ローラ車Rを幅方向に移動させているので、アスファルトフィニッシャAFの上部に設けられた重量の大きいウィンチ20は、幅方向に移動しなくてよい。したがって、アスファルトフィニッシャ本体10の重量バランスが崩れることはなく、アスファルト合材AGの敷き均し状態を常に良好に保持することができる。
また、第一ガイド手段30が、第一巻きかけプーリ31と、回転軸が第一巻きかけプーリ31の回転軸と直交するように設けられた第一押さえプーリ33とを備え、第二ガイド手段40が、回転軸が第二押さえプーリ41の回転軸と直交するように設けられた第二巻きかけプーリ43とを備えているので、ワイヤーロープ23の側面を第一押さえプーリ33および第二押えプーリ41で押えることで、第二ガイド手段40を幅方向に移動させても、ワイヤーロープ23が、第一巻きかけプーリ31および第二巻きかけプーリ43から外れるのを確実に防止することができる。
また、本実施の形態では、ワイヤーロープ23が二本設けられているが、ワイヤーロープ23の間隔を、第一押さえプーリ33の直径と第二押さえプーリ41の直径とあわせているので、ワイヤーロープ23間の第一押さえプーリ33と第二押さえプーリ41が一つで済み、部品点数を低減することができる。
さらに、第一ガイド手段30は、フレーム21のアスファルトフィニッシャ本体10の幅方向の中央部に設けられているので、アスファルトフィニッシャ本体10の幅方向の重量バランスが良くなる。また、第二ガイド手段40は、第一ガイド手段30の幅方向両側に対称的に移動するので、第一ガイド手段30から第二ガイド手段40へのワイヤーロープ23の送り出しを円滑に行うことができる。
また、第二ガイド手段40は、アスファルトフィニッシャ本体10の後部に設けられたスクリード13bの上方に配置されているので、第二ガイド手段40はアスファルトフィニッシャ本体10の最後部に設置されることとなり、ローラ車Rを効率的に引き寄せることができる。
さらに、本実施の形態では、基面Kに隣接する既設アスファルト舗装体KAGの縁部に沿って敷き均されたアスファルト合材AGのジョイント部Jに当接して、アスファルト合材AGのジョイント部Jを仕上げるジョイント部仕上装置50を、ローラ車Rの前方に設けているので、ジョイント部Jのアスファルト合材AGをジョイント部仕上装置でジョイント部を敷き均して仕上げて接着性を高めた直後にローラ車で締め固めることができるので、アスファルトの敷設状態がさらに良好になる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施の形態では、第一ガイド手段30と第二ガイド手段40は、配置方向の異なる複数のプーリにて構成されているが、これに限られるものではなく、ワイヤーロープ23の方向を適宜変えられるものであればよい。
また、本実施の形態では、ワイヤーロープ23が2本設けられているが、これに限られるものではなく、1本あるいは、3本以上であってもよい。但し、2本のワイヤーロープ23を用いるのが、最小限のワイヤーロープ23でローラ車Rの左右のバランスを保持することができるので好ましい。
本実施形態に係るアスファルトフィニッシャを用いた施工状況を示した側面図である。 本実施形態に係るアスファルトフィニッシャを示した側面図である。 本実施形態に係るアスファルトフィニッシャを示した平面図である。 本実施形態に係るアスファルトフィニッシャを示した後面図である。 本実施形態に係るアスファルトフィニッシャの第一ガイド手段および第二ガイド手段を示した概略斜視図である。 ジョイント部仕上装置を示した側面図である。
符号の説明
10 アスファルトフィニッシャ本体
13b スクリード
20 ウィンチ
23 ワイヤーロープ
30 第一ガイド手段
31 第一巻きかけプーリ
33 第一押さえプーリ
40 第二ガイド手段
41 第二押さえプーリ
43 第二巻きかけプーリ
50 ジョイント部仕上装置
AF アスファルトフィニッシャ
AG アスファルト合材
K 基面
R ローラ車

Claims (5)

  1. 基面上を走行するアスファルトフィニッシャ本体の上部に、このアスファルトフィニッシャ本体の後方に配置されたローラ車をけん引するためのウィンチを備えたアスファルトフィニッシャにおいて、
    前記ウィンチの後方に、そのウィンチから延びるワイヤーロープを下方に誘導する第一ガイド手段を設け、
    この第一ガイド手段の下方に、第一ガイド手段から延びるワイヤーロープを後方に誘導する第二ガイド手段を、前記アスファルトフィニッシャ本体の幅方向に移動自在に設けた
    ことを特徴とするアスファルトフィニッシャ。
  2. 前記第一ガイド手段は、前記アスファルトフィニッシャ本体の走行方向に沿って回転し前記ワイヤーロープを下方に誘導する第一巻きかけプーリと、この第一巻きかけプーリから延びる前記ワイヤーロープの前記幅方向両側に配置され前記ワイヤーロープの前記幅方向側面を押える第一押さえプーリとを備え、
    前記第二ガイド手段は、前記第一押さえプーリから延びる前記ワイヤーロープの前記幅方向両側に配置され前記ワイヤーロープの前記幅方向側面を押える第二押さえプーリと、前記アスファルトフィニッシャ本体の走行方向に沿って回転し前記第二押さえプーリから延びる前記ワイヤーロープを後方に誘導する第二巻きかけプーリとを備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載のアスファルトフィニッシャ。
  3. 前記第一ガイド手段は、前記アスファルトフィニッシャ本体の幅方向の中央部に設けられた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアスファルトフィニッシャ。
  4. 前記第二ガイド手段は、前記アスファルトフィニッシャ本体の後部に設けられたスクリードの上方に配置された
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアスファルトフィニッシャ。
  5. 前記基面に隣接する既設アスファルト舗装体の縁部に沿って敷き均された前記アスファルト合材のジョイント部に当接して、前記アスファルト合材のジョイント部を仕上げるジョイント部仕上装置を、前記ローラ車の前方に設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のアスファルトフィニッシャ。
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