JP2008063134A - シート後処理装置及びこれを用いたシート処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート処理装置の装置本体1の垂直投影面内にてシート搬送方向に沿って上方に向かって傾斜するように設けられ且つ複数枚のシートが一時的に積載収容可能なシート整合トレイ4と、シート処理装置の装置本体1の垂直投影面内に設けられ且つシート整合トレイ4上で夫々のシートの一端縁を基準にして整合されたシート束に対し少なくとも中央部を綴じる中綴じ手段5と、シート処理装置の装置本体1の垂直投影面を超える領域で当該装置本体1に隣接するように設けられ且つシート整合トレイ4にて整合されたシート束に対し少なくとも中折りして下方に排出可能な折り手段6とを備える。
【選択図】図1
Description
中でも、冊子状のプリントものを作製するため、中綴じ、中折り処理が盛んになされるようになっている。このような画像形成装置(シート処理装置)において、装置本体内にシート整合トレイ(コンパイルトレイ)を設ける際、シート束を中折りするための折りナイフ(突き板)を装置本体内に設けるようにすると、折られたシート束の排出ルートも含め、上下方向の高さが必要となってくる。このような工夫として、特許文献1ではコンパイルトレイを水平に設け、上下の高さを小さくするようにした工夫がなされている。
請求項3に係る発明は、請求項1に係るシート後処理装置において、折り手段は、シート束を折るための対構成の回転部材と、この回転部材のニップ域に対向するように設けられ且つニップ域に向かって進出可能な折り部材とを備え、前記回転部材の一方は、シートを折らずに外方へ排出可能な排出部材の一部を兼用するものであることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に係るシート処理装置において、更に、装置本体の上方に原稿画像を読み取り可能な画像読取装置を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比較してシートへの後処理として端綴じ処理及び中綴じ処理が可能になり、また、綴じ処理を行う際のシートの後端基準が一層し易くなる。
請求項3に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比較して部品点数の削減が可能になり、コスト低減効果がある。
請求項4に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比較して小型のシート処理装置を実現することが可能になる。
請求項5に係る発明によれば、画像読取装置を備えるバリエーションの広いシート処理装置を実現できるようになる。
◎実施の形態モデルの概要
図1(a)は、本発明を具現化する実施の形態モデルに係るシート後処理装置が設けられたシート処理装置(画像形成装置)の概要を示すものであり、(b)は更に画像読取装置を備えたシート処理装置の概要を示すものである。
同図において、シート処理装置は、シート上に画像を形成する画像形成部2を有する装置本体1の上部に、画像が形成されたシートへ後処理を施すシート後処理装置3を設け、更にはその上部に原稿画像を読み取る画像読取装置8を設けた構成となっている。
そして、本実施の形態モデルでは、折り手段6が装置本体1の垂直投影面を超える領域で当該装置本体1に隣接するように設けられ且つ折られたシート束を下方に排出するようにしているので、シート後処理装置3の小型化が可能になり、例えば装置本体1への搭載も容易になされるようになる。また、シート整合トレイ4をシート搬送方向に沿って上方に向かって傾斜するように設けることで、シート束の整合時に重力の作用を利用することができ、シートの整合がやり易くなり、特にシートの後端基準で整合する際有効となる。
更に、折り手段6は、シート束を折るための対構成の回転部材6aと、この回転部材6aのニップ域に対向するように設けられ且つニップ域に向かって進出可能な折り部材6bとを備え、前記回転部材6aの一方は、シートを折らずに外方へ排出可能な排出部材の一部を兼用するものであることが好ましい。これによれば、回転部材6aの一方が排出部材を兼用することで部材を削減することができ、コスト低減効果が発揮されるようになる。尚、回転部材6aとしては、ロール状部材やベルト状部材を問わず、いずれの態様であっても差し支えないが、装置構成を簡略化する観点からすれば、ロール状部材が好ましい。
更に、装置本体1の上方に原稿画像を読み取り可能な画像読取装置8を備えるようにすれば、シート処理装置としてのバリエーションを拡大することも可能になる。
◎実施の形態
図2は、本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態を示す。同図において、本実施の形態のシート処理装置は、カラー画像が形成可能な画像形成部としての画像形成ユニット20を備えた装置本体10と、装置本体10の上方に原稿を読み取るための画像読取装置11を配設すると共に、その上方に画像読取装置11に原稿を送るための原稿送り装置12を配設する一方、装置本体10の下方には記録材としてのシートを供給する給紙カセット14を引き出し可能に収容した給紙ユニット13を配設している。そして、更に、装置本体10の画像形成ユニット20の上部には、画像読取装置11との間に装置本体10にて画像が形成されたシートに後処理を施すシート後処理装置としてのフィニッシャ40が設けられたものとなっている。
更に、本実施の形態では、定着器37と搬送ロール17との間に排出ロール18側とは異なる方向へシートを排出する第2の排出ロール19を有しており、これにより、定着を終えたシートをフィニッシャ40側とは異なる排出トレイ10a側へ排出できるようにもなっている。尚、装置本体10内の符号28(28a〜28d)は、4色の夫々のトナー補給ボトルであり、これらのトナー補給ボトル28から各色の作像ユニット21の現像器25にトナーが適宜供給されるようになっている。
また、この折り装置80の下方には、シート束が折られて冊子状になったシート束が排出収容される冊子スタッカ46がフィニッシャ40の筐体の一部で構成されて設けられている。尚、図中符号44は、コンパイルトレイ60上のシートを端綴じステープラ50側に導き、フィニッシャ40でのシート後端基準をし易くするパドルである。
更に、中綴じステープラ70の下流側には、所定の間隔を介して搬送ロール43が設けられ、この搬送ロール43の下流側の折り装置80にシート束又はシートを搬送できるようになっている。
一方、シートの上部に位置する上部ステープル部材51には、ステープル針の先端部を折り曲げて止める作用を行うクリンチャ部材52を配置しており、また、上部ステープル部材51を案内させるガイドバー54(54a,54b)を設け、ベルト部材68によって駆動されるように構成されている。
更に、上部ステープル部材51と下部ステープル部材55には、両者の間にシート束を案内するためのガイド板53,57を夫々配置し、コンパイルトレイ60上で後端基準がなされるシート束に対する良好な案内作用を行わせるようにしている。
ここで、仮に、図5(b)のように、コンパイルトレイ60を略水平にした場合を想定すると、1枚目のシート並びに2枚目のシート共に、端綴じステープラ50側へ戻し搬送を行う場合に、コンパイルトレイ60とシート間あるいはシート相互間での搬送抵抗が増え、良好な戻し動作がなされずに余分なカールやしわ等の発生を招く虞がある。
本実施の形態では、コンパイルトレイ60を所定の角度に傾斜させたので、シートの整合が良好になされるようになる。
また、本実施の形態では、折りロール81の略鉛直下方には、折りロール81及び折りナイフ83にて冊子状に折られたシート束を冊子スタッカ46(図2参照)に送り出すための送り出しロール84,85が設けられている。
通常、図7(a)に示すように、クランク92が折り畳まれた状態で折りナイフ83が案内ガイド91内に収納された状態で待機されている。ここで、クランク92が回転を開始すると、(b)に示すように折り畳まれたクランク92の見かけの長さが長くなって行き、折りナイフ83は図の直線矢印の方向に案内ガイド91から突出するようになる。そして、更にクランク92が回転すると、(c)に示すように折りナイフ83は案内ガイド91から最大の突出量となる。そして、更にクランク92を回転させると、(d)から(e)のように、クランク92が折り畳まれるようになり、折りナイフ83は逆に案内ガイド91内に収納されるようになる。
先ず、給紙カセット14から供給されたシート上に画像形成ユニット20によるトナー像が一括転写されると、定着器37によって定着される。ここで、このシートに対し、フィニッシャ40による後処理を不要とする場合には、定着を終えたシートはフィニッシャ40側とは異なる排出トレイ10a上に排出される。
次に、定着を終えたシートに対し、フィニッシャ40での後処理を行う場合には、定着器37を通過したシートは、搬送ロール17及び排出ロール18を経由してフィニッシャ40に搬送される。
更に、本実施の形態では、折り装置80内の折られたシート束を下方にそのまま排出することも可能になり、冊子状のシート束に余分の変形が加わる可能性も小さい。更にまた、折り装置80の折りロール81の一部を排出ロールに兼用することで、部材コストも低減することが可能になる。
◎比較の形態1
図8は、本件の要件を備えていない場合のシート処理装置の概略を示すものである。このシート処理装置は、装置本体100内の略中央部に画像形成部110を配置し、その下方に2段の給紙カセット101,102を設ける一方、この画像形成部110の上方に端綴じステープラ120、折り装置130、中綴じステープラ140を配置したものとなっている。また、装置本体100の上方に画像読取ユニット103が設けられている。
画像形成部110は、感光体111上にロータリ型現像器112によって作成されたトナー像を中間転写ベルト113上で多重化してカラー画像を形成し、このカラー画像を給紙カセット101,102から搬送されたシート上に一括転写するようにしたもので、転写されたカラー画像は定着器114によって定着されるようになっている。
定着されたシートは、バッファパス115を経由してコンパイルトレイ121にて積載されてシート束となり、端綴じステープラ120にて端綴じ処理がなされ、そのまま排出ロール122からスタッカ123に排出されたり、コンパイルトレイ121にて整合されたシート束が中綴じステープラ140によって中綴じ処理がなされた後、折り装置130によって折り処理がなされ、そのまま冊子用スタッカ131へ排出されるようになっている。更に、これらの処理を行わずに、排出ロール122から直接スタッカ123に排出することもできるようになっている。尚、図中符号124はコンパイルトレイ121上のシートを整合するタンパーパドルである。
図9は、本件の要件を備えていない場合の他のシート処理装置の概略を示すものである。この画像形成装置は、装置本体200内の略中央部に画像形成部210を配置し、その下方に給紙カセット201を設ける一方、この画像形成部210の上方にフィニッシャ220を装着した構成のものとなっている。そして、このフィニッシャ220の上方には、装置本体200に連接された画像読取部211が設けられている。
フィニッシャ220は、装置本体200側から排出されるシートを搬送する第一の搬送路221と、この第一の搬送路221の下流側に設けられてシートの所定位置に穿孔処理を行うパンチャ222、このパンチャ222の下流側に設けられてシートに事前折り目付けを行う折り部223、折り部223の下流側にてシート束の端部を綴じ込み処理する端綴じステープラ224、端綴じステープラ224から下流側に延びるコンパイルトレイ225が設けられている。
更に、コンパイルトレイ225の下流方向には、シートの中綴じ処理を行う中綴じステープラ226が設けられ、この中綴じステープラ226の下流側の排出ロール227を介してスタッカ228へ後処理されたシートが排出されるようになっている。尚、符号229は、例えば中綴じ処理を行わずに端綴じを行ったシート束が排出されて収容されるスタッカである。
Claims (5)
- シートに画像が形成可能な画像形成部を有するシート処理装置の装置本体上部に着脱自在に設けられ且つ前記画像形成部にて画像が形成されたシートに対し後処理を行うシート後処理装置であって、
シート処理装置の装置本体の垂直投影面内にてシート搬送方向に沿って上方に向かって傾斜するように設けられ且つ複数枚のシートが一時的に積載収容可能なシート整合トレイと、
シート処理装置の装置本体の垂直投影面内に設けられ且つシート整合トレイ上で夫々のシートの一端縁を基準にして整合されたシート束に対し少なくとも中央部を綴じる中綴じ手段と、
シート処理装置の装置本体の垂直投影面を超える領域で当該装置本体に隣接するように設けられ且つシート整合トレイにて整合されたシート束に対し少なくとも中折りして下方に排出可能な折り手段とを備えることを特徴とするシート後処理装置。 - 請求項1記載のシート後処理装置において、
更に、シート整合トレイにて整合されたシート束の端部を綴じる端綴じ手段をシート処理装置の装置本体の垂直投影面内にて中綴じ手段よりシート搬送方向上流側に設けたことを特徴とするシート後処理装置。 - 請求項1記載のシート後処理装置において、
折り手段は、シート束を折るための対構成の回転部材と、この回転部材のニップ域に対向するように設けられ且つニップ域に向かって進出可能な折り部材とを備え、
前記回転部材の一方は、シートを折らずに外方へ排出可能な排出部材の一部を兼用するものであることを特徴とするシート後処理装置。 - シート上に画像が形成可能な画像形成部を有してシートを処理する装置本体と、
装置本体の上部に着脱自在に設けられ且つ前記画像形成部にて画像が形成されたシートに対し後処理を行う請求項1乃至3のいずれかに記載のシート後処理装置とを備えることを特徴とするシート処理装置。 - 請求項4記載のシート処理装置において、
更に、装置本体の上方に原稿画像を読み取り可能な画像読取装置を備えることを特徴とするシート処理装置。
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