JP2008062616A - サーマルヘッドおよびプリンター - Google Patents

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Abstract

【課題】業務用および民生用のリライトプリンターにおいて、常温における消去ヘッドの反り量を低減する。
【解決手段】消去ヘッド1では、筐体2の上側にセラミックス基板3がエポキシ樹脂接着剤5で接着されている。セラミックス基板3の上側にはグレーズガラス蓄熱層7が形成されており、グレーズガラス蓄熱層7の上側には発熱体8が形成されている。発熱体8の上側には保護膜9が、セラミックス基板3、グレーズガラス蓄熱層7および発熱体8を覆って保護する形で形成されている。そして、筐体2とエポキシ樹脂接着剤5との間にはアクリル層6が介在している。これにより、筐体2およびセラミックス基板3の熱膨張差に起因する応力をアクリル層6によって緩和できる。そのため、常温において消去ヘッド1の反り量を低減できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、業務用および民生用のリライトプリンターなどのプリンターと、このプリンターに搭載されるサーマルヘッドとに関するものである。
図5は従来の消去ヘッドの断面図である。
従来、大型のリライトメディアの一括消去などに対応した消去デバイスとして、ヒーターローラーが使われてきた。しかし、このヒーターローラーは、長いプリヒート時間が必要であるばかりか、熱容量が大きいために装置全体の過熱につながり、効率が非常に悪いという欠点がある。
一方、大型サイズの消去ヘッドは、ヒーターローラーに比べてコンパクトであり、必要な際に過熱するため、効率が良好で装置への熱的な影響も少ないので、非常に有効な消去デバイスとなり得る。この種の消去ヘッド1は、図5に示すように、発熱体8を有するアルミナ基板などのセラミックス基板3が接着剤5で筐体2に接着された構造を有している(例えば、特許文献1、2参照)。
ところが、この消去ヘッド1では、リライトメディアをプラテンローラー等で挟み込んで加圧した状態で摺動させるため、実用上の接着面へのせん(剪)断応力は大きく、物理的に破壊されない接着強度を確保しなければならないことから、筐体2にセラミックス基板3を強固に固着する必要がある。すると、筐体2およびセラミックス基板3の熱膨張差から、消去ヘッド1のメディア摺動面に反りが生じる。その結果、特に硬質のリライトメディアとの密着性が悪くなり、消去ムラが生じてしまう。
そこで、消去ヘッド1の実用温度領域(150℃〜160℃)に等しい熱硬化温度を持つ接着剤でセラミックス基板3と筐体2とを接合することにより、消去ヘッド1の使用時の反り量を低減する方法が考えられる。
特開平4−33868号公報 特開平7−61014号公報
しかし、この方法では、常温において消去ヘッド1の反り量を低減することができない。例えば、A4サイズ(216mm)の消去ヘッド1では、室温での測定にて反り量が1.5mm程度に達している。そのため、プリンターの製造に際して、ケーシングに消去ヘッド1を取り付けるとき、作業性が悪化するという課題があった。こうした課題は、消去ヘッド1以外のサーマルヘッドについても同様である。
本発明は、このような事情に鑑み、このような課題を解決することが可能な、サーマルヘッドおよびプリンターを提供することを目的とする。
まず、請求項1に係るサーマルヘッドの発明は、発熱体を有する基板が筐体に固着されたサーマルヘッドであって、前記筐体と前記基板との間に、両者の熱膨張差を吸収する膨張差吸収層が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に係るサーマルヘッドの発明は、発熱体を有する基板が接着剤で筐体に接着されたサーマルヘッドであって、前記筐体と前記接着剤との間に、当該筐体および前記基板の熱膨張差を吸収する膨張差吸収層が介在していることを特徴とする。
また、請求項3に係るサーマルヘッドの発明は、前記膨張差吸収層は、アクリル層であることを特徴とする。
また、請求項4に係るサーマルヘッドの発明は、前記アクリル層の厚さは、0.05mm〜0.2mmの範囲内であることを特徴とする。
また、請求項5に係るサーマルヘッドの発明は、消去ヘッドであることを特徴とする。
また、請求項6に係るプリンターの発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のサーマルヘッドを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、筐体および基板の熱膨張差に起因する応力を膨張差吸収層(アクリル層など)によって緩和できることから、常温におけるサーマルヘッドの反り量を低減することが可能となる。そのため、プリンターの製造に際して、サーマルヘッドの取付時の作業性が良好となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明に係るプリンターであるリライトプリンターの第1の実施形態を示す図であって、(a)はその平面図、(b)は(a)のA−A線による断面図、図2は図1に示すリライトプリンターの制御ブロック図、図3は図1に示すリライトプリンターに搭載された消去ヘッドを示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその底面図、(d)はその右側面図、図4は図3に示す消去ヘッドのB−B線による拡大断面図、図5は従来の消去ヘッドの断面図、図6は消去ヘッドの有効発熱体幅と反り量との関係を示すグラフ、図7はアクリル系テープの厚さと消去ヘッドの反り量との関係を示すグラフ、図8はアクリル系テープの厚さとせん(剪)断力との関係を示すグラフである。
リライトプリンター10は、図1に示すように、六面体状のケーシング13を有しており、ケーシング13内には、リライトメディアMが正逆方向(図1右左方向)に搬送されるメディア搬送路12が水平に形成されている。メディア搬送路12の一端(図1左端)は開口してメディア挿入口11となっており、メディア搬送路12の他端(図1右端)は閉じられて最深部12aとなっている。また、ケーシング13内には、印字用サーマルヘッド15がその発熱体16をメディア搬送路12に臨ませて下向きに取り付けられているとともに、印字用サーマルヘッド15の後方に消去ヘッド1が取り付けられている。さらに、これらの印字用サーマルヘッド15の前方には、一対のプラテンローラ17、17が、互いに所定の間隔を置いて上下2段で水平に配設されており、各プラテンローラ17はメディア搬送路12に臨む形で回動自在に支持されている。また、消去ヘッド1の後方には、一対のプラテンローラ18、18が、互いに所定の間隔を置いて上下2段で水平に配設されており、各プラテンローラ18はメディア搬送路12に臨む形で回動自在に支持されている。
また、リライトプリンター10は、図2に示すように、主制御部20を有している。主制御部20には、リライトメディアMがメディア挿入口11に挿入されたことを検知する第1センサ21と、リライトメディアMがメディア搬送路12の最深部12aに達したことを検知する第2センサ22とが接続されている。また、主制御部20には、ローラ駆動部23およびヘッド制御部25が接続されている。さらに、ローラ駆動部23には、前記プラテンローラ17が接続されており、ヘッド制御部25には、前記印字用サーマルヘッド15および前記消去ヘッド1が接続されている。
ところで、消去ヘッド1は、図3および図4に示すように、アルミニウム製の筐体2を有しており、筐体2の上側にはアルミナ基板などのセラミックス基板3が、消去ヘッド1の実用温度領域(150℃〜160℃)にほぼ等しい熱硬化温度を持つエポキシ樹脂接着剤5で接着されている。ここで、筐体2とエポキシ樹脂接着剤5との間には、アクリル系テープ、アクリル系接着剤などのアクリル層6が介在している。また、セラミックス基板3の上側にはグレーズガラス蓄熱層7が形成されており、グレーズガラス蓄熱層7の上側には発熱体8が形成されている。さらに、発熱体8の上側には保護膜9が、セラミックス基板3、グレーズガラス蓄熱層7および発熱体8を覆って保護する形で形成されている。なお、筐体2の底面には、複数個(図3では8個)の取付用ねじ穴2aが等間隔で一列に並んで穿設されている。そして、この消去ヘッド1は、図1(b)に示すように、セラミックス基板3がメディア搬送路12に臨む形でケーシング13内に取り付けられている。
リライトプリンター10は以上のような構成を有するので、このリライトプリンター10を製造する際には、次の手順による。
まず、消去ヘッド1を組み立てる。それには、筐体2にアクリル層6を貼付し、その上側にエポキシ樹脂接着剤5でセラミックス基板3を接着し、エポキシ樹脂接着剤5を所定の熱硬化温度(150℃〜160℃)で熱硬化させる。
こうして消去ヘッド1が組み立てられたところで、この消去ヘッド1をケーシング13に取り付ける。それには、常温において、消去ヘッド1のすべての取付用ねじ穴2aにねじ(図示せず)を螺着する。
このとき、筐体2とエポキシ樹脂接着剤5との間にはアクリル層6が介在しているので、筐体2およびセラミックス基板3の熱膨張差に起因する応力をアクリル層6によって緩和できることから、常温において、消去ヘッド1の平坦性を確保し、消去ヘッド1の反り量を低減することが可能となる。すなわち、筐体2とセラミックス基板3とが異なる熱膨張率で熱膨張しても、互いに相手の伸縮を拘束しないため、消去ヘッド1全体が大きく反る事態は生じない。したがって、消去ヘッド1のすべての取付用ねじ穴2aにねじを容易に螺着することができるため、作業性が良好となる。
また、リライトプリンター10を用いてリライトメディアMの全面消去を行う際には、リライトメディアMをメディア挿入口11に挿入し、リライトメディアMの全面消去を指令する。
すると、第1センサ21は、リライトメディアMがメディア挿入口11に挿入されたことを検知し、その旨の検知信号を主制御部20に出力する。これを受けて主制御部20は、ローラ駆動部23に対して、プラテンローラ17の正回転を指令する。すると、ローラ駆動部23は、プラテンローラ17を駆動して正方向に回転させる。その結果、リライトメディアMは、メディア搬送路12を正方向(図1右向き)に搬送され、印字用サーマルヘッド15および消去ヘッド1の下側を順に通過する。そして、リライトメディアMは、消去ヘッド1の下側を通過するときに保護膜9に対して正方向に摺動することになる。その後、リライトメディアMは、プラテンローラ18に案内されてメディア搬送路12の最深部12aに達する。
すると、第2センサ22は、リライトメディアMがメディア搬送路12の最深部12aに達したことを検知し、その旨の検知信号を主制御部20に出力する。これを受けて主制御部20は、ローラ駆動部23に対して、プラテンローラ17の逆回転を指令する。すると、ローラ駆動部23は、プラテンローラ17を駆動して逆方向に回転させる。その結果、リライトメディアMは、メディア搬送路12を逆方向(図1左向き)に搬送され、消去ヘッド1および印字用サーマルヘッド15の下側を順に通過する。そして、リライトメディアMは、消去ヘッド1の下側を通過するときに保護膜9に対して逆方向に摺動することになる。ここで、主制御部20は、ヘッド制御部25に対して、リライトメディアMの消去動作を指令する。すると、ヘッド制御部25は、消去ヘッド1を駆動してリライトメディアMを全面消去する。このとき、リライトメディアMは両端がプラテンローラ17、18で把持されて緊張しているため、リライトメディアMの消去動作は、消去ヘッド1の発熱体8がリライトメディアMの近傍で発熱する形で確実に行われる。その後、リライトメディアMは、引き続きメディア搬送路12を逆方向に搬送され、メディア挿入口11から排出される。
ここで、リライトプリンター10によるリライトメディアMの全面消去が終了する。
また、リライトプリンター10を用いてリライトメディアMの書換(リライト)を行う際には、リライトメディアMをメディア挿入口11に挿入し、リライトメディアMの書換を指令する。
すると、第1センサ21は、リライトメディアMがメディア挿入口11に挿入されたことを検知し、その旨の検知信号を主制御部20に出力する。これを受けて主制御部20は、ローラ駆動部23に対して、プラテンローラ17の正回転を指令する。すると、ローラ駆動部23は、プラテンローラ17を駆動して正方向に回転させる。その結果、リライトメディアMは、メディア搬送路12を正方向(図1右向き)に搬送され、印字用サーマルヘッド15および消去ヘッド1の下側を順に通過する。そして、リライトメディアMは、消去ヘッド1の下側を通過するときに保護膜9に対して正方向に摺動することになる。その後、リライトメディアMは、プラテンローラ18に案内されてメディア搬送路12の最深部12aに達する。
すると、第2センサ22は、リライトメディアMがメディア搬送路12の最深部12aに達したことを検知し、その旨の検知信号を主制御部20に出力する。これを受けて主制御部20は、ローラ駆動部23に対して、プラテンローラ17の逆回転を指令する。すると、ローラ駆動部23は、プラテンローラ17を駆動して逆方向に回転させる。その結果、リライトメディアMは、メディア搬送路12を逆方向(図1左向き)に搬送され、消去ヘッド1および印字用サーマルヘッド15の下側を順に通過する。そして、リライトメディアMは、消去ヘッド1の下側を通過するときに保護膜9に対して逆方向に摺動することになる。ここで、主制御部20は、ヘッド制御部25に対して、リライトメディアMの消去動作を指令する。すると、ヘッド制御部25は、消去ヘッド1を駆動してリライトメディアMを全面消去する。このとき、リライトメディアMは両端がプラテンローラ17、18で把持されて緊張しているため、リライトメディアMの消去動作は、消去ヘッド1の発熱体8がリライトメディアMの近傍で発熱する形で確実に行われる。次いで、ヘッド制御部25は、印字用サーマルヘッド15を駆動してリライトメディアMを書き換える。このとき、リライトメディアMは両端がプラテンローラ17、18で把持されて緊張しているため、リライトメディアMの書換動作は、印字用サーマルヘッド15の発熱体16がリライトメディアMの近傍で発熱する形で確実に行われる。その後、リライトメディアMは、引き続きメディア搬送路12を逆方向に搬送され、メディア挿入口11から排出される。
ここで、リライトプリンター10によるリライトメディアMの書換が終了する。
このように、リライトメディアMの全面消去や書換に際しては、消去ヘッド1の保護膜9に対してリライトメディアMが正逆方向に摺動するため、消去ヘッド1のセラミックス基板3にせん断力が繰り返して作用する。しかし、セラミックス基板3はエポキシ樹脂接着剤5で筐体2に強固に接着されているので、セラミックス基板3が筐体2から剥離する恐れはない。
また、こうしてリライトメディアMの全面消去や書換を行うと、消去ヘッド1は所定の実用温度領域(150℃〜160℃)に達するが、エポキシ樹脂接着剤5の熱硬化温度は、上述したとおり、消去ヘッド1の実用温度領域にほぼ等しいため、使用時において消去ヘッド1の反り量を低減することが可能となる。
また、アクリル層6は、エポキシ樹脂接着剤5に対してセラミックス基板3側ではなく筐体2側に位置しているため、セラミックス基板3の熱で損傷を受ける危険性はなく、耐久性に優れる。
上述した効果の実効性を確認するため、実施例として、厚さ0.05mmのアクリル系テープをアクリル層6として採用した消去ヘッド1を試作した。ここで、有効発熱体幅を30mm〜216mmの範囲内で7段階に変化させた。他方、比較例として、図5に示すように、セラミックス基板3がエポキシ樹脂接着剤5で筐体2に接着されただけで、筐体2とエポキシ樹脂接着剤5との間にアクリル系テープが介在していない消去ヘッド1を試作した。ここで、有効発熱体幅を126mm〜216mmの範囲内で3段階に変化させた。そして、これらの実施例および比較例について、反り量(最大値)を実測し、有効発熱体幅と反り量との関係を求めた。その結果を図6にグラフで示す。図6において、横軸は有効発熱体幅を表し、縦軸は反り量(最大値)を表す。
このグラフから明らかなように、比較例に比べて実施例は反り量が半分以下と大幅に低下した。例えば、有効発熱体幅が216mmの場合、比較例では反り量が約1.5mmであったのに対し、実施例では反り量が約0.7mm(つまり、比較例の半分弱)であった。
これにより、上述した効果の実効性が確認されたことになる。
また、アクリル系テープの厚さが反り低減効果に及ぼす影響を確認するため、アクリル系テープの厚さを0.015mm〜0.2mmの範囲内で4段階に変化させたとき、有効発熱体幅216mmの消去ヘッド1の反り量がどのように変化するかを調べた。その結果を図7にグラフで示す。図7において、横軸はアクリル系テープの厚さを表し、縦軸は消去ヘッド1の反り量をアクリル系テープがない場合に対する比率で表したものである。
このグラフから明らかなように、アクリル系テープが厚くなるほど、反り低減効果が高まり、アクリル系テープが概ね0.1mm以上になると、反り低減効果が頭打ちとなる傾向にあることが判明した。そして、消去ヘッド1の取付に必要な平坦性を確保するためには反り量をほぼ半減させる必要があることを考慮すると、アクリル系テープの厚さを0.05mm以上とするのが望ましい。
さらに、アクリル系テープの厚さが消去ヘッド1のせん断力に及ぼす影響を確認するため、アクリル系テープの厚さを0.015mm〜0.2mmの範囲内で4段階に変化させたとき、せん断力がどのように変化するかを調べた。その結果を図8にグラフで示す。図8において、横軸はアクリル系テープの厚さを表し、縦軸は単位面積当たりのせん断トルクを表す。
このグラフから明らかなように、アクリル系テープが薄くなる程せん断トルクが増大する傾向にあることが判明した。そして、実用上、プラテンローラ17、18による押し付け圧力などから、0.5kgf-mm/mm2 (4.9N-mm/mm2 )程度のせん断トルクを維持して耐剥離性を確保する必要があることを考慮すると、アクリル系テープを0.2mm以下とするのが望ましい。
これらの結果から、アクリル系テープの厚さを0.05mm〜0.2mmの範囲内とすれば、消去ヘッド1の平坦性と耐剥離性の双方を同時に確保することが可能となる。
<その他の実施形態>
上述の実施形態においては、筐体2とエポキシ樹脂接着剤5との間に膨張差吸収層としてアクリル層6が介在している消去ヘッド1について説明したが、アクリル層6以外の膨張差吸収層を代用することも可能である。
上述の実施形態においては、筐体2にセラミックス基板3がエポキシ樹脂接着剤5で接着された消去ヘッド1について説明したが、セラミックス基板3を筐体2に強固に固着できる限り、エポキシ樹脂接着剤5以外の接着剤を代用しても構わない。
上述の実施形態においては、筐体2にセラミックス基板3が接着された消去ヘッド1について説明したが、耐熱性、絶縁性に優れたものである限り、セラミックス基板3以外の基板(例えば、ガラス基板や、セラミックス基板3とガラス基板との複合材など)を代用してもよい。
上述の実施形態においては、消去ヘッド1について説明したが、本発明は、消去ヘッド1に限らずサーマルヘッド全般に広く適用することができる。
上述の実施形態においては、リライトプリンター10について説明したが、リライトプリンター10以外のプリンター(例えば、消去専用プリンター、一括消去用プリンター、オーバーコート用プリンターなど)に本発明を適用することもできる。
本発明に係るプリンターであるリライトプリンターの第1の実施形態を示す図であって、(a)はその平面図、(b)は(a)のA−A線による断面図である。 図1に示すリライトプリンターの制御ブロック図である。 図1に示すリライトプリンターに搭載された消去ヘッドを示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその底面図、(d)はその右側面図である。 図3に示す消去ヘッドのB−B線による拡大断面図である。 従来の消去ヘッドの断面図である。 消去ヘッドの有効発熱体幅と反り量との関係を示すグラフである。 アクリル系テープの厚さと消去ヘッドの反り量との関係を示すグラフである。 アクリル系テープの厚さとせん断力との関係を示すグラフである。
符号の説明
1……消去ヘッド(サーマルヘッド)
2……筐体
2a……取付用ねじ穴
3……セラミックス基板(基板)
5……エポキシ樹脂接着剤(接着剤)
6……アクリル層(膨張差吸収層)
7……グレーズガラス蓄熱層
8……発熱体
9……保護膜
10……リライトプリンター(プリンター)
11……メディア挿入口
12……メディア搬送路
12a……最深部
13……ケーシング
15……印字用サーマルヘッド
16……発熱体
17、18……プラテンローラ
20……主制御部
21……第1センサ
22……第2センサ
23……ローラ駆動部
25……ヘッド制御部
M……リライトメディア

Claims (6)

  1. 発熱体を有する基板が筐体に固着されたサーマルヘッドであって、
    前記筐体と前記基板との間に、両者の熱膨張差を吸収する膨張差吸収層が設けられていることを特徴とするサーマルヘッド。
  2. 発熱体を有する基板が接着剤で筐体に接着されたサーマルヘッドであって、
    前記筐体と前記接着剤との間に、当該筐体および前記基板の熱膨張差を吸収する膨張差吸収層が介在していることを特徴とするサーマルヘッド。
  3. 前記膨張差吸収層は、アクリル層であることを特徴とする請求項1または2に記載のサーマルヘッド。
  4. 前記アクリル層の厚さは、0.05mm〜0.2mmの範囲内であることを特徴とする請求項3に記載のサーマルヘッド。
  5. 消去ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のサーマルヘッド。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のサーマルヘッドを備えていることを特徴とするプリンター。
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