JP2008060046A - コネクタ - Google Patents

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Kiyoshi Suzuki
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Abstract

【課題】高圧洗浄水を吹き付けられても、ロックアームによる雌雄コネクタのロックが解除されないコネクタを提供する。
【解決手段】相互に接続される端子をそれぞれ収容した雌雄コネクタを結合してなり、片持ち支持のロックアーム16が被係止部を係止することによって前記雌雄コネクタの結合がロックされるとともに、前記ロックアーム16の自由端部にあるロック解除操作部18を押圧することによって前記ロックアーム16と前記被係止部との係止が解除されるコネクタにおいて、前記ロックアーム16は、前記ロック解除操作部18に貫通孔22が形成されていることを特徴とするコネクタ。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロックアームが被係止部を係止することにより雌雄コネクタの結合がロックされるとともに、前記ロックアームの自由端部にあるロック解除操作部を押圧することによって前記ロックアームと前記被係止部との係止が解除されるコネクタに関する。
従来のコネクタとして特許文献1に記載されているものが提案されている。図4及び図5に示すように、特許文献1に記載されているコネクタ101は、レバー嵌合式のものであって、嵌合フード部102a,102bを有する雄コネクタ103と、嵌合フード部102a,102bに嵌合される雌コネクタ本体104を有する雌コネクタ105と、雌コネクタ105に回動自在に設けられて回動により雌コネクタ105と雄コネクタ103とを嵌合離脱させるレバー106とを備えている。
そして、雄コネクタ103に収容されている雄端子と、雌コネクタ105に収容されている雌端子とを、嵌合フード部102a,102bに雌コネクタ本体104を嵌合させることで接続し、嵌合フード部102a,102bから雌コネクタ本体104を離脱することでこれらの端子の接続を解除する。この場合、レバー106によるてこの原理により、雄コネクタ103に雌コネクタ105を挿入する挿入力を低減することができる。
コネクタ101は、雌コネクタ本体104の外周に嵌合フード部102a,102bへの雌コネクタ本体104の嵌合状態で嵌合フード部102a,102bを覆う防水フード部108が設けられ、この防水フード部108の外周面にレバー106が回動自在に設けられ、レバー106に防水フード部108を貫通して雌コネクタ本体104側に突出する支点突起109が設けられ、雄コネクタ103の嵌合フード部102a,102bに支点突起109が係止される支点係止部110が設けられている。支点係止部110は、フード部102bの挿入用支点係止突起113と、離脱用支点係止突起114とからなる。
レバー106は、一対のレバー側板139,139と、これらのレバー側板139,139の一端どうしを連結するとともに、レバー106の回動時に操作される連結操作部140とで略コ字型形状に形成されている。一対の側板139,139の他端側には、保持片141、141がそれぞれ形成されている。また、保持片141、141側に、支点突起109、109が内側(互いに接近する方向)に向けて突設されている。これらの支点突起109、109は、雌コネクタ本体104に回動自在に支持された状態では、防水フード部108bの窓部(図示せず)を貫通して雌コネクタ本体104b側に突出し、フード部102bの挿入用支点係止突起113、離脱用支点係止突起114と係止可能となっている。
一対のレバー側板139、139の中間部には、長孔状の回動孔142が形成されている。この回動孔142内には、上記したように回動支軸136が挿入され、これによりレバー106が雌コネクタ本体104に回動自在に支持される。さらに、一対のレバー側板139、139には、内側に向けてスライド誘導突起116、116が設けられている。このスライド誘導突起116、116は、レバー106が防水フード部108bに回動自在に支持された状態で窓部(図示せず)を貫通して雌コネクタ本体104a側へ突出し、フード部102aのレバースライド当接用突起117に当接案内されるようになっている。
また、一対のレバー側板139、139には、連結操作部140側に可撓性の仮係止アーム144、144が設けられている。この仮係止アーム144、144は、レバー106が雌コネクタ本体104bに回動自在に支持された状態で、防水フード部108aの仮係止段部138に当接し、雌コネクタ105に対する仮係止位置にレバー106を保持する。
連結操作部140は、一対のレバー側板139、139の一側を連続して連結する連結部145と、この連結部145の内側に設けられたロックアーム146と、一対のレバー側板139、139の上端面に設けられた操作面147、147とで形成されている。ロックアーム146は、枠状で上部両側が一対のレバー側板139、139の内壁に一体連結され、下部側の中央部分にロック枠部148が設けられている。また、上記連結部145は、レバー106が仮係止位置から本係止位置に回動した状態では、防水フード部108aの外側に位置し、ロックアーム146はレバー保持部143内に挿入される。また、ロック枠部148には、フード部102aのロック突起121が係合する。
図6は上述のコネクタと同様のレバー式コネクタの斜視図であり、図7は図6のコネクタの分解図、図8はレバーロック部の拡大図、図9はレバーロック部の断面図である。
図6及び図7に示すように、雄コネクタ10と雌コネクタ12のそれぞれは、図示しない電線が接続される端子が収容されて互いに結合される。雌コネクタ12にはレバー14が設けられ、レバー14は基部が雄コネクタ10と係合した後、回動操作されることにより、てこの作用で雌雄コネクタ10,12を結合するようになっている。そして、雌コネクタ12に設けられたロックアーム16がレバー14をロックすることにより雌雄コネクタ10,12の結合が維持される。
特開2005−122942号公報(図1、図2)
自動車のエンジンルーム内を洗浄する場合、エンジンルーム内に高圧洗浄水を直接吹き付けて洗浄することが行われる。しかし、上述のようなコネクタは、高圧洗浄水に晒されることは考慮されていなかった。
そのため、上述のようなコネクタがエンジンルーム内に配設された場合、図7及び図8に示すようにロック解除操作部18はロックアーム16の自由端部に平板状に形成されているため、図9に矢印A,Bで示すように高圧洗浄水がロックアーム16に吹き付けられロック解除操作部18に高圧洗浄水が当たると、高圧洗浄水による押圧力でロックアーム16が押し下げられロックが解除され、高圧洗浄水の押圧力でレバーが回動されコネクタ嵌合が解除されてしまう恐れがある。
また、上述のようなレバー式コネクタでなく、雌雄コネクタの一方にロックアームが備えられ、他方に被係止部が備えられた構成のコネクタであっても同様に、ロックが解除されコネクタが離脱する問題がある。
本発明の目的は、上記問題を解決することにあり、エンジンルーム内に配設され、高圧洗浄水を吹き付けられても、ロックアームによる雌雄コネクタのロックが解除されないコネクタを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 相互に接続される端子をそれぞれ収容した雌雄コネクタを結合してなり、片持ち支持のロックアームが被係止部を係止することによって前記雌雄コネクタの結合がロックされるとともに、前記ロックアームの自由端部にあるロック解除操作部を押圧することによって前記ロックアームと前記被係止部との係止が解除されるコネクタにおいて、
前記ロックアームは、前記ロック解除操作部に貫通孔が形成されていることを特徴とするコネクタ。
(2) 前記雌雄コネクタの一方に、他方のコネクタと係合して前記雌雄コネクタの結合操作を行う操作レバーが備えられ、前記一方のコネクタに前記ロックアームが備えられ、前記操作レバーに被係止部が備えられたことを特徴とする前記(1)記載のコネクタ。
(3) 前記ロックアームが前記雌雄コネクタの一方に備えられ、前記係止部が前記雌雄コネクタの他方に備えられたことを特徴とする前記(1)記載のコネクタ。
前記(1)の構成によれば、ロックアームのロック解除操作部に貫通孔が形成されていることから、ロック解除操作部に高圧洗浄水が吹き付けられても、洗浄水により押圧される面積が少ないので、ロック解除操作部に大きな押圧力が作用せず、ロックアームがロック解除方向に押し下げられることがない。
本発明におけるコネクタは、前記(2)に記載のように、レバー式コネクタであってもよく、前記(3)に記載のように、レバー式コネクタでなくてもよい。
本発明によれば、ロックアームのロック解除操作部に貫通孔が形成されているので、コネクタに高圧洗浄水が吹き付けられても、ロックアームのロック解除操作部に大きな押圧力が作用せず、ロック解除方向に押し下げられることがない。したがって、高圧洗浄水を吹き付けられてもコネクタのロックが解除されることがない。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。なお、本発明の実施形態は、図6〜図9に示す従来のコネクタのロックアームを改良したものであり、他の構成は図6〜図9に示す従来のコネクタと同じである。したがって、従来と同じ構成については、図面に同符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。
図1は雌コネクタの斜視図、図2は図1のA部拡大図、図3はロックアームの断面図である。
図1及び図2に示すように、雌コネクタ12にはレバー14をロックするためのロックアーム16が雌コネクタ12の側面から立ち上がり雄コネクタ10との結合方向へ向けて片持ち支持で備えられている。ロックアーム16の長手方向中央からわずかに基部寄りにはレバー14を係止するための突起20が設けられ、自由端部にはロック解除操作部18が形成されている。
レバー14には突起20に係止される被係止部としての突起が設けられている。なお、レバー14に設けられた被係止部としては、突起に代えて、凹部(有底穴又は貫通孔)が設けられてもよい。
図2に示すように、ロック解除操作部18はロックアーム16から段差を持って形成されており、縁部を残して貫通孔22が形成されている。貫通孔22は図3中、上下方向及び左右方向に貫通している。
ロック解除操作部18を指で押圧することにより、レバー14のロックが解除される構成であるので、ロック解除操作部18は他の部材に覆われることなく外部に対して露出している必要がある。そのため、コネクタがエンジンルームに配設された場合、エンジンルーム内を高圧洗浄水で洗浄されると、ロック解除操作部18に高圧洗浄水が吹き付けられることが考えられる。
しかし、図3において、例えば、矢印A,Bで示すように高圧洗浄水がロック解除部材に吹き付けられても、矢印Aのように吹き付けられた高圧洗浄水は、そのほとんどが貫通孔22を通過するので、ロック解除操作部18に加わる押圧力は小さい。また、矢印Bのように吹き付けられた高圧洗浄水は、貫通孔22の一部である切欠部分を斜めに通過するので、ロック解除操作部18に加わる押圧力は小さい。
したがって、ロック解除操作部18に高圧洗浄水がA、Bいずれの方向から吹き付けられても、ロック解除操作部18は高圧洗浄水に対向する面が少ないので、ロック解除操作部18にロックアーム16を押し下げるほどの大きな押圧力が加わることがなく、高圧洗浄水の作用でロックアーム16によるレバー14のロックが解除されることはない。なお、図3中、ロック解除操作部18の右側には、実際にはレバー14が位置しているが、ロック解除操作部18に図3中右側から高圧洗浄水が吹き付けられても、レバー14を回動させる方向(又は雌コネクタ12を離脱させる方向)に押圧力が加わらないので、雌雄コネクタ10,12の嵌合が解除されることはない。
また、図3に示す貫通孔22の構成では、金型からの抜き方向を結合方向(図3中、左右方向)と一致させることにより、スライドコアを用いずに貫通孔22を形成することができるので、金型を大きく変更することなく貫通孔22を形成することができる。
上記実施形態は、雌コネクタ12にレバー14が備えられ、このレバー14が雄コネクタ10に係合した状態で回動されることにより雌雄コネクタ10,12が結合されるものであるが、本発明は上記実施形態のようなレバー式コネクタでなくてもよい。
例えば、レバーを用いずに雌雄コネクタを結合する構成のコネクタであって、雌雄コネクタの一方にロックアームが備えられ、雌雄コネクタの他方にロックアームに係止される被係止部が備えられた構成のものに、上記構成のロック解除操作部を適用しても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明の実施形態であるコネクタを構成する雌コネクタの斜視図である。 図1のA部拡大図である。 ロックアームの断面図である。 従来のレバー式コネクタの分解斜視図である。 図4のコネクタの平面図である。 従来の他のレバー式コネクタの斜視図である。 図6のコネクタの分解斜視図である。 図6のコネクタのロック解除操作部の拡大図である。 図6のコネクタのロックアームの断面図である。
符号の説明
10 雄コネクタ
12 雌コネクタ
14 レバー
16 ロックアーム
18 ロック解除操作部
20 突起
22 貫通孔

Claims (3)

  1. 相互に接続される端子をそれぞれ収容した雌雄コネクタを結合してなり、片持ち支持のロックアームが被係止部を係止することによって前記雌雄コネクタの結合がロックされるとともに、前記ロックアームの自由端部にあるロック解除操作部を押圧することによって前記ロックアームと前記被係止部との係止が解除されるコネクタにおいて、
    前記ロックアームは、前記ロック解除操作部に貫通孔が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記雌雄コネクタの一方に、他方のコネクタと係合して前記雌雄コネクタの結合操作を行う操作レバーが備えられ、前記一方のコネクタに前記ロックアームが備えられ、前記操作レバーに被係止部が備えられたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ロックアームが前記雌雄コネクタの一方に備えられ、前記係止部が前記雌雄コネクタの他方に備えられたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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