JP2008058269A - レーダ制御装置およびネットワークレーダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 レーダ制御装置は、目標物の想定航跡d3およびレーダ諸元d1に基づき監視覆域ごとで且つ想定航跡ごとに想定航跡上の目標物の探知性能d4を算出する探知性能算出部6、探知性能d4に基づきレーダ1それぞれが設定する監視覆域を計算する待ち受け組み合わせ計算部8、および待ち受け組み合わせ計算部8が計算した監視覆域の設定をレーダ1ごとに指示するレーダ統制部2を備えたことを特徴とする。なお、レーダ1は所定の監視覆域を設定でき、レーダ制御装置が決定した監視覆域を設定して監視するものであり、想定航跡とは目標物の軌道を予想したものである。
【選択図】 図1
Description
また、特許文献2では、レーダ制御装置は各レーダから得られたデータを統括してデータ処理を行なうとともに、位相を制御した送信信号を各レーダに送信していた。
しかし、特許文献1では、レーダ制御装置は、レーダの一つが性能劣化してはじめてレーダの監視覆域を変更しているだけであり、重点エリアを集中的に監視しているわけではない。なお、特許文献1では、1つのレーダが目標物を追尾している際に追尾範囲の外になってしまった場合、レーダ制御装置が隣のレーダにキューイング、つまり目標物の位置等の情報を与え、隣のレーダに目標物を検出させる動作をしている。しかし、この動作は、既に検出して追尾している目標物に関する情報をレーダに与えて、このレーダに目標物を検出させるだけであり、目標物を検出するために両レーダを効率的に動作させているわけではない。
また、特許文献2でも、レーダ制御装置はレーダの性能に応じて各レーダの監視覆域を制御していることはもちろん、重点エリアを集中的に監視していることもない。
また、対象エリアが広い場合には、レーダの監視覆域の1スキャンに必要な時間を意味するデータレートが大きくなったり、いずれのレーダでも目標物の監視ができないような状態、いわゆる「抜け」が発生したりするなどの問題が生じる可能性もある。
図1は、この発明の実施の形態1に係るレーダ制御装置の構成図である。レーダ制御装置は、待ち受け組み合わせ計算部が計算した前記監視覆域の設定を前記レーダごとに指示するレーダ統制部であるレーダ統制装置2、入力装置3、想定航跡生成装置4、想定航跡データベース5、目標物の予想される軌道である想定航跡およびレーダ1A、1Bおよび1Cのレーダ諸元に基づき、監視覆域ごとで且つ想定航跡ごとに想定航跡上の目標物の探知性能を算出する探知性能算出部である探知性能算出装置6、探知性能データベース7および探知性能に基づきレーダ1A、1Bおよび1Cそれぞれが設定する監視覆域を計算する待ち受け組み合わせ計算部である最適待ち受け組み合わせ選定装置8を備えている。また、レーダ制御装置には監視覆域を設定するレーダ1A、1Bおよび1Cが接続している。
以降、説明の便宜上、レーダ1A、1Bおよび1Cを総じて説明する際にはレーダ1と称する。
さらに具体的に説明すると、想定航跡生成装置4は、目標物が航空機の場合には発射点となる航空基地を始点に、攻撃対象となる我が国の航空基地を終点とした想定航跡を作成したり、目標物がTBMの場合にはTBM発射基地等を始点に、東京等の大都市を着弾点である終点とした想定航跡を生成したりする。
図2は、この発明の実施の形態1において想定航跡d3の概念を説明する図である。ここでは、目標物aに関して、予想される始点としてPs(a1)およびPs(a2)の2点があり、予想される終点としてPe(a1)、Pe(a2)およびPe(a3)の3点がある場合を例に挙げる。始点と終点、および目標物aの諸元があれば、目標物aの軌道を予想することができ、図2では、予想される軌道のパターンをt1、t2、・・・t6としている。
上記の例のように、想定航跡生成装置4は、始点と終点との全ての組み合わせおよび目標物aの諸元を考慮して、目標物aの軌道t1、t2、・・・t6を想定航跡d3として計算する。なお、目標物a、目標物b・・・のように複数の目標物を想定する場合も、上記の例と同様に想定航跡d3を計算する。
また、想定航跡データベース5も備えずに、入力装置3から想定航跡d3を探知性能算出装置6に直接出力しても良い。この場合、探知性能算出装置6は、想定航跡d3が入力されるたびに後述の方法で探知性能を計算することになる。
第二に、監視覆域の全ケースにおいて、想定航跡データベース5から入手した全ての想定航跡d3に対する探知性能を算出する。探知性能とは、各想定航跡d3上の目標物を探知するまでにかかる時間や探知確率等を示す。
探知性能算出装置6は、算出した探知性能d4を探知性能データベース7に出力する。
なお、事前情報d2が入力装置3を介して想定航跡生成装置4に入力されると、想定航跡生成装置4は、予め、事前情報d2に基づいて想定航跡d3を計算して、この想定航跡d3を想定航跡データベース5に出力する。
この後、想定航跡データベース5は入力された想定航跡d3を保持している。
探知性能算出装置6は、想定航跡データベース5から想定航跡d3を取得し、各想定航跡d3に対して、監視覆域ごとに探知性能d4を算出し、探知性能データベース7に出力する。探知性能d4の算出方法について以下に詳説する。
図3は、この発明の実施の形態1において探知性能d4の概念について説明する図である。レーダ1Aは、自らのレーダ諸元に従い監視覆域を変化させることができ、複数のパターンの監視領域を形成して目標物を監視することができる。ここでは、レーダ1Aが2パターンF(A1)、F(A2)の監視覆域を設定する場合を考える。また、レーダ1Bについてもレーダ1Aと同様であり、ここでは、レーダ1Bが2パターンF(B1)、F(B2)の監視覆域を設定する場合を考える。
また、想定航跡d3は、t1、t2およびt3の3種類からなるものとする。
探知性能算出装置6は、想定航跡の1つであるt1に関して、全ての監視覆域F(A1)、F(A2)、F(B1)およびF(B2)について探知性能を計算する。具体的には、想定航跡t1上の目標物が始点を出発してから監視覆域F(A1)、F(A2)、F(B1)およびF(B2)を設定するレーダが探知するまでに掛かる時間や探知確率等を探知性能ef1、ef2、ef3およびef4とする。また、想定航跡t2およびt3についても、t1の場合と同様の探知性能を計算し、ef5、・・・ef12とする。以下では、探知性能の値が大きいと探知性能が良いものとして説明する。
この例のように、探知性能算出装置6は、想定航跡d3ごとで且つ監視覆域ごとに探知性能を計算し、これらを探知性能d4として探知性能データベース7に出力する。
この後、探知性能データベース7は入力された探知性能d4を保持する。
最適待ち受け組み合わせ選定装置8は、各想定航跡に対して探知性能の良い監視覆域を、当該レーダが待ち受け状態として設定すべき監視覆域として選択し、全レーダに関しても同様に設定すべき監視覆域を選択すれば、監視覆域に関する最適な組み合わせを算出することができる。
上記のような監視覆域に関する最適な組み合わせを計算する方式として、この実施の形態1では、グリーディーアルゴリズムの考え方に基づく方式を採用する。グリーディーアルゴリズムは、著名な最適化問題である集合被覆問題に対する解法として優れていることが分かっている。全探索などを行うと監視覆域に関する組み合わせの最適な解が得られるが、その反面、レーダ1の監視覆域の数や想定航跡d3の数によっては、最適な監視覆域の組み合わせを導くまでに現実的でない膨大な時間が掛かる可能性がある。このグリーディーアルゴリズムは、単純な処理の実行で優れた解を短時間で得ることができる。以降、この監視覆域に関する組み合わせを示しグリーディーアルゴリズムに基づく解を最適解と呼ぶ。以下にグリーディーアルゴリズムに基づく計算方法を説明する。
まず、ステップST401にて探知性能データベース7から探知性能d4を取得する。ステップST401は、監視覆域の最適な組み合わせを計算する時点で実行しても良く、予め実行しておいても良い。
ステップST402にて、全てのレーダ1および想定航跡t1、t2およびt3の状態を初期化する。状態とは、「確定」および「未確定」のいずれかの状態を示す。具体的には、レーダ1は、設定する監視覆域が未決定である第1のレーダである「未確定状態」のレーダと、設定する監視覆域が決定されている第2のレーダである「確定状態」のレーダとに分類される。また、想定航跡は、当該想定航跡上の目標物が確定状態のレーダ1により探知が不可能である第1の想定航跡である「未確定状態」の想定航跡と、当該想定航跡上の目標物が確定状態のレーダ1により探知が可能となる第2の想定航跡である「確定状態」の想定航跡とに分類される。
(評価値)=Σ想定航跡{(重み)×(探知性能)} ・・・式(1)
監視覆域F(A1)を例に挙げて説明する。なお、現時点でレーダ1Aは未確定状態、想定航跡t1、t2およびt3も未確定状態であるものとする。最適待ち受け組み合わせ選定装置8は、F(A1)における想定航跡ごとの探知性能を、想定航跡に対して重み付けして総合したものをF(A1)の評価値とする。具体的には、図3では、ef1に重みを付加したもの、ef5に重みを付加したものおよびef9に重みを付加して積算したものを監視覆域F(A1)の評価値ev(A1)とする。監視覆域F(A2)も、上記と同様に計算し、評価値ev(A2)を計算する。
また、レーダ1Bの監視覆域である監視覆域F(B1)およびF(B2)に関しても、式(1)に従い評価値を計算する。
さらにステップST406では、評価値計算処理部81が、ステップST405において確定状態に変更された想定航跡に関する重みを変更する。例えば、重みを小さくすれば、式(1)における{(重み)×(探知性能)}を計算する際に、確定状態となった想定航跡上の目標物の探知よりも、未確定状態の想定航跡上の目標物の探知を重視した場合の評価値を得ることができる。
最適待ち受け組み合せ選定装置8にて最適解が決定された後は、各レーダ1に対応する監視覆域の組み合わせd5がレーダ統制装置2に通知される。
レーダ統制装置2は、各レーダ1に対して対応する監視覆域を送信し、各レーダ1は、指示された監視覆域を設定して、目標物の監視を行う。
例えば、上記の例にてレーダ1Aおよびレーダ1Bについて最適解として決定された監視覆域がF(A2)およびF(B1)である場合、最適待ち受け組み合わせ選定装置8はレーダ統制装置2に{F(A2)、F(B1)}を監視覆域の組み合わせd5として通知する。さらに、レーダ統制装置2は、レーダ1Aに対し監視覆域F(A2)を設定するよう指令し、レーダ1Bに対し監視覆域F(B1)を設定するよう指令する。
実施の形態1では、最適待ち受け組み合わせ選定装置8は、グリーディーアルゴリズムを採用しており、一度算出した値から最も評価値が良かった監視覆域を確定させることを繰り返して、監視覆域を一つ一つ確定させていき、最適解を計算していた。しかし、この計算方法では、一つのレーダ1に関して監視覆域を確定した後には、当該レーダ1の監視覆域が変更されることがないため、計算した最適解は監視覆域の組み合わせの中で効率が最も良いとは限らなかった。
この実施の形態2に係るレーダ制御装置は、全ての想定航跡と監視覆域の全ての組み合わせとから探知性能を算出して、その中から最も評価値が良いものを最適解とするものである。
第一に、監視覆域の全ての組み合わせを計算する。例えば図3に示すように、レーダが1Aおよび1Bの2種類、かつ各レーダが設定できる監視覆域がF(A1)およびF(A2)、ならびにF(B1)およびF(B2)であるとする。このとき、監視覆域の全ての組み合わせとは、4種類であり、1{F(A1)、F(B1)}、2{F(A1)、F(B2)}、3{F(A2)、F(B1)}、4{F(A2)、F(B2)}となる。
第二に、監視覆域の組み合わせごとで且つ想定航跡t1、t2およびt3ごとに探知性能d4を計算して、これを探知性能データベース7に出力する。
最適待ち受け組み合わせ選定装置8は、評価値の最も高い監視覆域の組み合わせを採用し、レーダ統制装置2に通知する。
実施の形態2では、全ての解を列挙するため、最適待ち受けを計算するための処理時間が非現実的となる可能性があった。
この実施の形態3に係るレーダ制御装置については、最適待ち受け組み合わせ選定装置8が、未確定状態である第1のレーダの全てが確定状態である第2のレーダに変更された後、計算された監視覆域の値を変化させて評価値を再計算し、評価値の向上が停止した時点で監視覆域の値の変化を停止することを特徴とするものであり、具体的には、実施の形態1において計算した最適解を評価関数を用いて変化させて最適解を求めるものである。
図5において、図4に示す実施の形態1における最適待ち受け組み合わせ選定装置8と同一の動作には同一の符号を付し、その説明は省略する。
次にステップST508にて過去に全てのレーダが確定状態になったことがあるか否かを判断する。過去に全てのレーダが確定状態になったことがない場合には、ステップST404からST407にて全てのレーダ1が確定状態になるまでステップST403からST406を繰り返す。
さらに、ステップST513にて、未確定状態に変更された想定航跡に関する重みを変更する。重みは式(1)における{(重み)×(探知性能)}に影響するので、例えば重みを大きくすれば、未確定状態の想定航跡上の目標物の探知を重視した場合の評価値を得ることができる。
ステップST509では、今回の変更された評価値と、それに対応する前回の評価値とを比較する。「今回の変更された評価値」とは、ステップST509に進む直前にステップST403で計算した評価値である。また、「それに対応する前回の評価値」とは、ステップST509に進む直前にステップST511で未確定状態に変更されたレーダ1について、ステップST404にて監視覆域が固定されたときの評価値である。
また、今回の評価値が前回の評価値よりも小さい場合には、ステップST510にて、ステップST511およびST512にて未確定状態に変更される前のレーダの状態および想定航跡の状態に戻した後、処理を終了する。ここでは、レーダ1の状態を変更したことにより解が最適解から離れたものと考えられ、ステップST510はレーダの状態を直前の状態に戻して再計算処理を終了することを示すものである。
実施の形態1から3では、各レーダ1を固定レーダとして探知性能等を計算していたが、各レーダ1は移動レーダとしてもよい。
図6は、この発明の実施の形態4に係るレーダ制御装置の構成図である。実施の形態4に係るレーダ制御装置は、図1に示す実施の形態1に係るレーダ制御装置の構成図におけるレーダ1A、1Bおよび1Cを移動可能レーダ11A、11Bおよび11C(以降、レーダ11A、11Bおよび11Cを総じてレーダ11と称する)に置き換えたものである。なお、図6において、図1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
続けてレーダ統制装置2は各レーダ11のレーダ諸元d1を探知性能算出装置6に出力し、探知性能算出装置6は受信した新たなレーダ諸元d1、および想定航跡データベース5から取得した想定航跡d3に基づき、探知性能d4を計算する。以降の動作は、実施の形態1に係るレーダ制御装置の動作と同様である。
各レーダ11は、指示された位置、および監視覆域にて目標物を監視する。
以上のようにすれば、各レーダをどこに移動させるべきかに対する解を得ることが可能となる。
実施の形態4においては、レーダ11A、11Bおよび11Cを固定させていたが、この実施の形態5では、レーダを固定せずに移動し続ける場合を想定する。
図7は、この発明の実施の形態5に係るレーダ制御装置の構成図である。実施の形態5に係るレーダ制御装置は、図1に示す実施の形態1に係るレーダ制御装置の構成図におけるレーダ1Cを、移動し続けるレーダ12C(以降、レーダ12Cと称する)に置き換えたものである。なお、図7において、図1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
実施の形態1から5では、最適解を算出した後は、各レーダは選定された監視覆域で目標物を監視していた。この実施の形態6では、各レーダのレーダ諸元が変化した場合を考える。例えば、レーダが故障した場合や天候が変更した場合、レーダの諸元が変化する。
図8は、この発明の実施の形態6に係るレーダ制御装置の構成図である。実施の形態6に係るレーダ制御装置は、図1に示す実施の形態1に係るレーダ制御装置に、外部からのレーダ諸元d1の入力を受け付けて現レーダ諸元として保持するレーダ諸元保持部であるレーダ諸元保持装置9を加えたものである。なお、図8において、図1と同一の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。ところで、実施の形態6においても、最適待ち受け組み合わせ選定装置8は、実施の形態1と同様、評価値計算処理部81、監視覆域決定処理部82および想定航跡変更処理部83を備えているが、説明の便宜上省略する。
レーダ統制装置2は、各レーダ1からレーダ諸元d1を受信すると、レーダ諸元d1を探知性能算出装置6に出力するとともに、レーダ諸元保持装置9にも出力する。レーダ諸元保持装置9は入力されたレーダ諸元d1をレーダに対応させて内部に保持する。その後の最適解の算出動作は、実施の形態1に係るレーダ制御装置と同じである。
次に、複数のレーダのうち、いずれかのレーダ1のレーダ諸元が変化した場合、レーダ諸元が変化したレーダ1は、変化したレーダ諸元d1をレーダ統制装置2に出力する。
レーダ統制装置2は、ステップST901にてレーダ1から新たなレーダ諸元d1が入力されると、ステップST902にて新たなレーダ諸元d1に対応するレーダ、つまり新たなレーダ諸元d1を出力したレーダ1を割り出して決定する。ステップST903にて、決定したレーダに関するレーダ諸元をレーダ諸元保持装置9から取得し、ステップST904にて新たなレーダ諸元と取得したレーダ諸元とを比較する。
ステップST904の比較にて新たなレーダ諸元と取得したレーダ諸元とが同じであれば、処理を終了する。新たなレーダ諸元と取得したレーダ諸元とが異なる場合には、ステップST905にて新たなレーダ諸元d1を探知性能算出装置6に出力するとともに、レーダ諸元保持装置9に新たなレーダ諸元d1を出力する。
また、探知性能算出装置6は、新たなレーダ諸元d1に関して探知性能d4を計算して探知性能データベース7に出力する。
最適待ち受け組み合わせ選定装置8は、探知性能データベース7から探知性能d4を取得して最適待ち受け組み合わせを算出する。探知性能算出装置6および最適待ち受け組み合わせ選定装置8の動作は、実施の形態1と同様である。
なお、探知性能算出装置6が新たなデータ諸元d1について、改めて探知性能d4を計算しているため、最適待ち受け組み合わせ選定装置8が最適解を計算するときには、レーダ諸元d1が変化した後の状態についての最適解を計算している。
Claims (8)
- 監視覆域がそれぞれ設定される複数のレーダを制御するレーダ制御装置であって、
目標物の予想される軌道である想定航跡および前記レーダのレーダ諸元に基づき、前記監視覆域ごとで且つ前記想定航跡ごとに前記想定航跡上の前記目標物の探知性能を算出する探知性能算出部、
前記探知性能に基づき前記レーダそれぞれが設定する前記監視覆域を計算する待ち受け組み合わせ計算部、
前記待ち受け組み合わせ計算部が計算した前記監視覆域の設定を前記レーダごとに指示するレーダ統制部
を備えたレーダ制御装置。 - 待ち受け組み合わせ計算部は、
監視覆域ごとで且つ想定航跡ごとの探知性能に基づき、目標物の探知が不可能である第1の想定航跡と目標物の探知が可能である第2の想定航跡とに応じて探知性能に付加する重みを変更し、前記重みを付加した前記探知性能を総合することによりレーダのうち設定される監視覆域が未決定である第1のレーダが設定する監視覆域ごとの評価値を計算する評価値計算処理部と、
前記第1のレーダに設定される監視覆域を前記評価値が最大である前記監視覆域に決定するとともに、前記監視覆域が決定された前記第1のレーダを第2のレーダに変更する監視覆域決定処理部と、
前記第1のレーダから変更された前記第2のレーダにより目標物の探知が可能であると判断された前記第1の想定航跡を第2の想定航跡に変更する想定航跡変更処理部と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のレーダ制御装置。 - 待ち受け組み合わせ計算部は、第1のレーダの全てが第2のレーダに変更された後、
計算された監視覆域の値を変化させて評価値を再計算し、前記評価値の向上が停止した時点で監視覆域の値の変化を停止することを特徴とする請求項2に記載のレーダ制御装置。 - 想定航跡変更処理部は、目標物の探知時間または探知確率に基づき、前記目標物の探知が可能か否かを判断することを特徴とする請求項2または3のいずれか1項に記載のレーダ制御装置。
- 監視覆域がそれぞれ設定される複数のレーダを制御するレーダ制御装置であって、
目標物の予想される軌道である想定航跡および前記レーダのレーダ諸元に基づき、前記レーダが設定する前記監視覆域の全ての組み合わせごとで且つ前記想定航跡ごとに前記想定航跡上の前記目標物の探知性能を算出する探知性能算出部、
前記探知性能に基づき前記レーダそれぞれが設定する前記監視覆域を計算する待ち受け組み合わせ計算部、
前記待ち受け組み合わせ計算部が計算した前記監視覆域の設定を前記レーダごとに指示するレーダ統制部
を備えたレーダ制御装置。 - 待ち受け組み合わせ計算部は、探知性能に基づき監視覆域の組み合わせごとの評価値を計算するとともに、前記評価値が最大である前記監視覆域の組み合わせをレーダそれぞれが設定する監視覆域とすることを特徴とする請求項5に記載のレーダ制御装置。
- レーダ諸元の外部からの入力を受け付けて現レーダ諸元として保持するレーダ諸元保持部を備え、
同一のレーダに関して入力された新たなレーダ諸元が前記現レーダ諸元と異なる場合、前記現レーダ諸元を前記の新たなレーダ諸元に置き換えるとともに、前記新たなレーダ諸元を探知性能算出部に出力することを特徴とする請求項1または請求項5のいずれか1項に記載のレーダ制御装置。 - 監視覆域がそれぞれ設定されてレーダ諸元を出力する複数のレーダ、
前記レーダのレーダ諸元に基づき前記レーダごとに監視覆域の設定を指示する請求項1から7のいずれか1項に記載のレーダ制御装置
を備えたネットワークレーダ。
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