JP2008057765A - 直動案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動性の向上が可能な直動案内装置を提供する。
【解決手段】転動体転動路24内に装填された隣り合うボール6がセパレータ8によって所定の間隔をおいて一列に配列されている直動案内装置1において、セパレータ8を、複数の間座部26と、隣り合う間座部26同士を連結する連結部28から形成し、転動体転動路24内に連結部28が移動可能に嵌合する連結部案内溝36を形成し、連結部案内溝36を、直線状の負荷案内部38及び戻り案内部40と円弧状の湾曲案内部42から構成し、連結部28のうちセパレータ8の長手方向の両端側の部分28a,28bによって、無負荷の状態で湾曲案内部42の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部76を構成し、湾曲連結部76を、湾曲連結部76の曲率半径をR1とし、湾曲案内部42の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立するように形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、工作機械や射出成形機等に用いられる直動案内装置に関する。
工作機械用や射出成形機等に用いられている直動案内装置は、転動体転動路内を複数の転動体が転動しつつ移動することによって、スライダを案内レールに対して相対移動させている。
このような直動案内装置は、作動時に発生する騒音を抑制するとともに、直動案内装置を円滑に作動させるために、隣り合う転動体同士の間隔を所定の間隔に保つことにより、隣り合う転動体同士の接触を防止するセパレータを備えている。
このようなセパレータとしては、例えば、図17に示すようなものがある。このセパレータ8は、隣り合うボール6の間に介装される円板状の間座部26と、隣り合う間座部26同士を連結する連結部28を備えている。
間座部26には、ボール6の外周に対して摺動自在に接触する一対の凹部32a、32bが設けられている。連結部28は、転動体転動路に形成された連結部案内溝へ移動可能に嵌合しており、ボール6が移動すると、ボール6の移動に伴って連結部案内溝内を移動しつつ転動体転動路を移動する。連結部案内溝は、転動体転動路に沿って連続して形成されており、スライダが有するスライダ側転動体転動溝に形成された負荷案内部と、転動体戻り路に形成された戻り案内部と、方向転換路に形成された湾曲案内部から構成されている。また、ボール6及びセパレータ8によって、転動体列34が構成されている。なお、図17は、転動体転動路内における転動体列34の一部を示している。このセパレータ8は、凹部32a、32bによってボール6を保持することが可能であるため、隣り合うボール6同士の接触を防止することが可能であるとともに、直動案内装置の組み立てを容易とすることが可能となっている。
また、図18に示すようなセパレータもある。このセパレータ8は、間座部26に凹部が設けられていない点を除き、上述したセパレータ8、すなわち、図17に示したセパレータ8と同様の構成となっている。すなわち、このセパレータ8は、隣り合うボール6同士の間隔を所定の間隔に保っているが、これらのボール6を保持していない。なお、図18は、転動体転動路内における転動体列34の一部を示している。
上述したセパレータを含め、従来から用いられているセパレータは、エラストマー等の弾性を有する材料によって成形されており、転動体転動路の形状に応じて湾曲可能となっている。そして、これらのセパレータが備える連結部は、湾曲案内部を通過する際に湾曲案内部の形状に沿って湾曲するが、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分を湾曲させるために必要な力は、セパレータの長手方向の中央部付近の部分を湾曲させるために必要な力よりも大きい。このため、セパレータの剛性が高いと、連結部が負荷案内部または戻り案内部から湾曲案内部へ移動する際に、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が円滑に湾曲せずに、負荷案内部または戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かってしまうおそれがある。連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、負荷案内部または戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かってしまうと、セパレータの円滑な移動が妨げられてしまい、転動体列の円滑な移動が妨げられてしまうため、直動案内装置の作動性が低下してしまう。したがって、直動案内装置の作動性を向上させるためには、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分を円滑に湾曲させて、連結部案内溝内においてセパレータを円滑に移動させる必要がある。
そこで、セパレータを成形する材料の堅さを調節してセパレータの剛性を低下させて、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分を、円滑に湾曲するように成形したセパレータを備えた直動案内装置がある。
また、セパレータの剛性を変化させることなく、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分を円滑に湾曲させて、連結部案内溝内においてセパレータを円滑に移動させることが可能な直動案内装置としては、例えば、以下に示す二種類の直動案内装置がある。
第一の直動案内装置は、特許文献1に記載されているような、セパレータの長手方向の両端部に位置する間座部に面取り部を設け、この面取り部の形状を、セパレータが連結部案内溝を移動する際に、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分を、負荷案内部または戻り案内部から湾曲案内部へ案内する形状に形成した直動案内装置である。この直動案内装置では、セパレータの長手方向の両端側の間座部間には、転動体を保持する機構が形成されていない。
また、第二の直動案内装置は、特許文献2に記載されているような、セパレータの長手方向の両端側の間座部に、これらの間座部から突出した誘導片を設け、この誘導片の形状を、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、負荷案内部または戻り案内部から湾曲案内部へ誘導される形状に形成した直動案内装置である。この直動案内装置では、誘導片が間座部から突出しているため、特許文献1に記載されている直動案内装置と同様に、セパレータの長手方向の両端側の間座部間には、転動体を保持する機構が形成されていない。
また、転動体転動路内において転動体列を円滑に移動させることが可能な直動案内装置としては、例えば、特許文献3に記載されているようなものがある。この直動案内装置は、方向転換路と負荷転動路とが接続する部位において、方向転換路の内周面を負荷転動路の内周面より転動体転動路の外周側へ突出させて形成しており、方向転換路の内周面と負荷転動路の内周面との間には段差が形成されている。このような直動案内装置であれば、方向転換路から負荷転動路へ進入する転動体が、負荷転動路の縁部に引っ掛かることが防止されるため、転動体を無負荷領域から負荷領域へ、または無負荷領域から負荷領域へ円滑に送り込むことが可能となり、転動体転動路内において転動体列を円滑に移動させることが可能となる。
特開2002−122136号公報(図1) 特許3263005号公報(図11) 特許3420204号公報(図5)
しかしながら、上述した従来の直動案内装置のうち、セパレータを成形する材料の堅さを調節した直動案内装置では、セパレータの剛性が低下するため、セパレータの耐久性が低下してしまうという問題が生じるおそれがある。
また、上述した従来の直動案内装置のうち、特許文献1及び特許文献2に記載した直動案内装置では、セパレータの長手方向の両端側の間座部間に、転動体を保持する機構が形成されていない。このため、転動体転動路内に装填可能な転動体の数が減少してしまい、直動案内装置の負荷容量が低下してしまうという問題が生じるおそれがある。
また、上述した従来の直動案内装置に共通の問題として、負荷案内部と湾曲案内部との接合部分及び戻り案内部と湾曲案内部との接合部分を、平坦に形成することが困難であるという問題がある。このため、負荷案内部と湾曲案内部との接合部分及び戻り案内部と湾曲案内部との接合部分に、図19に示すような段差が形成されてしまうという問題が発生する。
この段差は、図19中に示すように、湾曲案内部42の内周面46が、負荷案内部38の内周面44及び戻り案内部40の内周面56よりも転動体転動路24の外周側へ突出しているとともに、湾曲案内部42の外周面64が、負荷案内部38の外周面62及び戻り案内部40の外周面70よりも転動体転動路24の外周側へ突出して形成されている。このような段差が形成されてしまうと、直動案内装置の作動時に、連結部が段差に引っ掛かるおそれがあるため、直動案内装置の作動性が低下するという問題が生じるおそれがある。また、直動案内装置の作動時に、連結部と連結部案内溝との摺動抵抗が増加して、連結部に生じる磨耗が増加するおそれがあるため、セパレータの耐久性が低下してしまうという問題が生じるおそれがある。なお、図19中には、説明のために、転動体転動路24(転動体戻り路18、負荷転動路20及び方向転換路22)と連結部案内溝(負荷案内部38、戻り案内部40及び湾曲案内部42)のみを記載している。
この問題は、負荷案内部及び戻り案内部が形成されているスライダ本体に対する、湾曲案内部が形成されているエンドキャップの取付け精度や、エンドキャップの成形精度に起因するが、取付け精度や成形精度を向上させるためには、組立作業の効率低下や製造コストの増加という問題が生じるおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、セパレータの耐久性及び直動案内装置の負荷容量の低下を防止することが可能であるとともに、作動性を向上させることが可能な直動案内装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のうち、請求項1に記載した発明は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
前記連結部のうち少なくとも前記セパレータの長手方向の両端側の部分を、無負荷の状態で前記湾曲案内部の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部とし、
前記湾曲連結部の曲率半径をR1とし、前記湾曲案内部の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立していることを特徴とするものである。
本発明によると、連結部のうち少なくともセパレータの長手方向の両端側の部分を、無負荷の状態で湾曲案内部の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部とし、湾曲連結部の曲率半径をR1とし、湾曲案内部の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立している。このため、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、無負荷の状態で湾曲案内部の曲率半径に対応して湾曲することとなり、転動体転動路内を転動体及びセパレータが移動する際に、負荷案内部または戻り案内部から湾曲案内部へ移動する連結部が、負荷案内部または戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
また、本発明によると、セパレータの長手方向の両端側の間座部に、これらの間座部よりも突出した部位が形成されていないため、セパレータの長手方向の両端側の間座部間に、転動体を保持する機構を形成することが可能となる。
さらに、本発明によると、直動案内装置の作動時における、連結部と連結部案内溝との摺動抵抗が均一化されるため、直動案内装置の作動時に発生する振動を抑制することが可能となる。
次に、請求項2に記載した発明は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とするものである。
本発明によると、負荷案内部の内周面の湾曲案内部側の部分を、湾曲案内部の内周面の負荷案内部側の部分よりも転動体転動路の外周側へ突出させている。このため、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、負荷案内部から湾曲案内部へ移動する際に、負荷案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明であって、前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分の前記転動体転動路の外周側への突出量をA1とし、前記連結部と前記連結部案内溝との隙間をBとしたときに、A1<B/2の関係式が成立していることを特徴とするものである。
本発明によると、負荷案内部の内周面の湾曲案内部側の部分の転動体転動路の外周側への突出量が、連結部と連結部案内溝との隙間の半分未満となっている。このため、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、負荷案内部から湾曲案内部へ移動する際に、連結部と負荷案内部及び湾曲案内部との間に隙間が形成されるため、連結部が負荷案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項2または3に記載した発明であって、前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分に、内周負荷案内面取り部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、負荷案内部の内周面の湾曲案内部側の部分に、内周負荷案内面取り部を形成している。このため、連結部が負荷案内部から湾曲案内部へ移動する際に、この連結部が内周負荷案内面取り部に接触すると、連結部が内周負荷案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。
次に、請求項5に記載した発明は、請求項2から4のうちいずれか1項に記載した発明であって、前記湾曲案内部の内周面の前記負荷案内部側の部分に、負荷側内周湾曲案内面取り部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、湾曲案内部の内周面の負荷案内部側の部分に、負荷側内周湾曲案内面取り部を形成している。このため、連結部が負荷案内部から湾曲案内部へ移動する際に、この連結部が負荷側内周湾曲案内面取り部に接触すると、連結部が負荷側内周湾曲案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。
次に、請求項6に記載した発明は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とするものである。
本発明によると、戻り案内部の内周面の湾曲案内部側の部分を、湾曲案内部の内周面の戻り案内部側の部分よりも転動体転動路の外周側へ突出させている。このため、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、戻り案内部から湾曲案内部へ移動する際に、戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項7に記載した発明は、請求項6に記載した発明であって、前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分の前記転動体転動路の外周側への突出量をA2とし、前記連結部と前記連結部案内溝との隙間をBとしたときに、A2<B/2の関係式が成立していることを特徴とするものである。
本発明によると、戻り案内部の内周面の湾曲案内部側の部分の転動体転動路の外周側への突出量が、連結部と連結部案内溝との隙間の半分未満となっている。このため、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、戻り案内部から湾曲案内部へ移動する際に、連結部と負荷案内部及び湾曲案内部との間に隙間が形成されるため、連結部が戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項8に記載した発明は、請求項6または7に記載した発明であって、前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分に、内周戻り案内面取り部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、戻り案内部の内周面の湾曲案内部側の部分に、内周戻り案内面取り部を形成している。このため、連結部が戻り案内部から湾曲案内部へ移動する際に、この連結部が内周戻り案内面取り部に接触すると、連結部が内周戻り案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。
次に、請求項9に記載した発明は、請求項6から8のうちいずれか1項に記載した発明であって、前記湾曲案内部の内周面の前記戻り案内部側の部分に、戻り側内周湾曲案内面取り部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、湾曲案内部の内周面の戻り案内部側の部分に、戻り側内周湾曲案内面取り部を形成している。このため、連結部が戻り案内部から湾曲案内部へ移動する際に、この連結部が戻り側内周湾曲案内面取り部に接触すると、連結部が戻り側内周湾曲案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。
次に、請求項10に記載した発明は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とするものである。
本発明によると、負荷案内部の外周面の湾曲案内部側の部分を、湾曲案内部の外周面の負荷案内部側の部分よりも転動体転動路の外周側へ突出させている。このため、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、湾曲案内部から負荷案内部へ移動する際に、負荷案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項11に記載した発明は、請求項10に記載した発明であって、前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分の前記転動体転動路の外周側への突出量をA3とし、前記連結部と前記連結部案内溝との隙間をBとしたときに、A3<B/2の関係式が成立していることを特徴とするものである。
本発明によると、負荷案内部の外周面の湾曲案内部側の部分の転動体転動路の外周側への突出量が、連結部と連結部案内溝との隙間の半分未満となっている。このため、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、湾曲案内部から負荷案内部へ移動する際に、連結部と湾曲案内部及び負荷案内部との間に隙間が形成されるため、連結部が湾曲案内部と負荷案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項12に記載した発明は、請求項10または11に記載した発明であって、前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分に、外周負荷案内面取り部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、負荷案内部の外周面の湾曲案内部側の部分に、外周負荷案内面取り部を形成している。このため、連結部が湾曲案内部から負荷案内部へ移動する際に、この連結部が外周負荷案内面取り部に接触すると、連結部が外周負荷案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。また、連結部が負荷案内部から湾曲案内部へ移動する際に、この連結部が外周負荷案内面取り部に接触すると、連結部が外周負荷案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。
次に、請求項13に記載した発明は、請求項11から12のうちいずれか1項に記載した発明であって、前記湾曲案内部の外周面の前記負荷案内部側の部分に、負荷側外周湾曲案内面取り部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、湾曲案内部の外周面の負荷案内部側の部分に、負荷側外周湾曲案内面取り部を形成している。このため、連結部が湾曲案内部から負荷案内部へ移動する際に、この連結部が負荷側外周湾曲案内面取り部に接触すると、連結部が負荷側外周湾曲案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。
次に、請求項14に記載した発明は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とするものである。
本発明によると、戻り案内部の外周面の湾曲案内部側の部分を、湾曲案内部の外周面の戻り案内部側の部分よりも転動体転動路の外周側へ突出させている。このため、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、湾曲案内部から戻り案内部へ移動する際に、戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項15に記載した発明は、請求項14に記載した発明であって、前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分の前記転動体転動路の外周側への突出量をA4とし、前記連結部と前記連結部案内溝との隙間をBとしたときに、A4<B/2の関係式が成立していることを特徴とするものである。
本発明によると、戻り案内部の外周面の湾曲案内部側の部分の転動体転動路の外周側への突出量が、連結部と連結部案内溝との隙間の半分未満となっている。このため、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、湾曲案内部から戻り案内部へ移動する際に、連結部と湾曲案内部及び戻り案内部との間に隙間が形成されるため、連結部が湾曲案内部と戻り案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項16に記載した発明は、請求項14または15に記載した発明であって、前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分に、外周戻り案内面取り部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、戻り案内部の外周面の湾曲案内部側の部分に、外周戻り案内面取り部を形成している。このため、連結部が湾曲案内部から戻り案内部へ移動する際に、この連結部が外周戻り案内面取り部に接触すると、連結部が外周戻り案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。
次に、請求項17に記載した発明は、請求項14から16のうちいずれか1項に記載した発明であって、前記湾曲案内部の外周面の前記戻り案内部側の部分に、戻り側外周湾曲案内面取り部を形成したことを特徴とするものである。
本発明によると、湾曲案内部の外周面の戻り案内部側の部分に、戻り側外周湾曲案内面取り部を形成している。このため、連結部が湾曲案内部から戻り案内部へ移動する際に、この連結部が戻り側外周湾曲案内面取り部に接触すると、連結部が戻り側外周湾曲案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。また、連結部が戻り案内部から湾曲案内部へ移動する際に、この連結部が戻り側外周湾曲案内面取り部に接触すると、連結部が戻り側外周湾曲案内面取り部の形状に沿って移動するため、連結部を円滑に移動させることが可能となる。
次に、請求項18に記載した発明は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とするものである。
本発明によると、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、戻り案内部から湾曲案内部へ移動する際に、戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となるとともに、負荷案内部から湾曲案内部へ移動する際に、負荷案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項19に記載した発明は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とするものである。
本発明によると、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、湾曲案内部から負荷案内部へ移動する際に、負荷案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となるとともに、湾曲案内部から戻り案内部へ移動する際に、戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項20に記載した発明は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とするものである。
本発明によると、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、負荷案内部から湾曲案内部へ移動する際に、負荷案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となるとともに、戻り案内部から湾曲案内部へ移動する際に、戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。また、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、湾曲案内部から負荷案内部へ移動する際に、負荷案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となるとともに、湾曲案内部から戻り案内部へ移動する際に、戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項21に記載した発明は、請求項2から20のうちいずれか1項に記載した発明であって、前記連結部のうち少なくとも前記セパレータの長手方向の両端側の部分を、無負荷の状態で前記湾曲案内部の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部とし、
前記湾曲連結部の曲率半径をR1とし、前記湾曲案内部の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立していることを特徴とするものである。
本発明によると、転動体転動路内を転動体及びセパレータが移動する際に、負荷案内部または戻り案内部から湾曲案内部へ移動する連結部が、負荷案内部または戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
また、本発明によると、セパレータの長手方向の両端側の間座部に、これらの間座部よりも突出した部位が形成されていないため、セパレータの長手方向の両端側の間座部間に、転動体を保持する機構を形成することが可能となる。
さらに、本発明によると、直動案内装置の作動時における、連結部と連結部案内溝との摺動抵抗が均一化されるため、直動案内装置の作動時に発生する振動を抑制することが可能となる。
また、本発明によると、直動案内装置の組み立て直後等、セパレータが新品である状態において、連結部のうちセパレータの長手方向の両端側の部分が、無負荷の状態で湾曲案内部の曲率半径に対応して湾曲していることとなる。このため、直動案内装置の使用開始時から、転動体転動路内を転動体及びセパレータが移動する際に、負荷案内部または戻り案内部から湾曲案内部へ移動する連結部が、負荷案内部または戻り案内部と湾曲案内部との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。
次に、請求項22に記載した発明は、請求項1から21のうちいずれか1項に記載した発明であって、前記セパレータを形成する材料を、熱可塑性プラスチックまたは熱可塑性エラストマーとしたことを特徴とするものである。
本発明によると、セパレータを形成する材料を、熱可塑性プラスチックまたは熱可塑性エラストマーとしたため、直動案内装置の使用時等にセパレータが加熱されると、セパレータが軟化して湾曲しやすくなる。また、加熱されて軟化したセパレータが冷却されると、軟化したセパレータが硬化する。
本発明によれば、セパレータの耐久性を低下させることなく、連結部案内溝内においてセパレータを円滑に移動させることが可能となるため、セパレータの耐久性及び直動案内装置の負荷容量の低下を防止することが可能であるとともに、直動案内装置の作動性を向上させることが可能となる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、転動体としてボールを用いた場合を例にして説明するが、転動体の構成は、これに限定されるものではなく、転動体として、例えば、円筒ころを用いてもよい。
まず、図1から図7を参照して本実施形態の構成を説明する。なお、図17から図19に示したものと同様の構成については、同一符号を付して説明する。
図1は、本実施形態の直動案内装置1の構成を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の直動案内装置1は、案内レール2と、案内レール2と相対移動可能に案内レール2に跨架されるスライダ4と、鋼球からなる複数のボール6と、セパレータ8とを備えている。
案内レール2は、軸方向に延びるレール側転動体転動溝10を外面に有している。
スライダ4は、スライダ本体12と、スライダ本体12の軸方向両端面にそれぞれ接合されるエンドキャップ14とから構成されている。スライダ本体12は、レール側転動体転動溝10に対向するスライダ側転動体転動溝16と、スライダ側転動体転動溝16と平行をなす直線状の転動体戻り路18とを有している。レール側転動体転動溝10とスライダ側転動体転動溝16との間には、直線状の負荷転動路20が形成されている。エンドキャップ14は、負荷転動路20と転動体戻り路18とを連通させる円弧状の方向転換路22を有している。また、転動体戻り路18と、負荷転動路20及び方向転換路22により、転動体転動路24が形成されており、この転動体転動路24内には、複数のボール6が転動自在に装填されている。隣り合うボール6は、セパレータ8によって所定の間隔をおいて一列に配列されている。
セパレータ8は、複数の円板状の間座部26と、隣り合う間座部26同士を連結する連結部28とから形成されている。間座部26及び連結部28は、例えば、東洋紡績社製ペルプレン(商品名)、東レデュポン社製ハイトレル(商品名)、三菱化学社製プリマルイ(商品名)等の、熱可塑性プラスチックによって形成されており、これらの成形された間座部26及び連結部28を一体成形することにより、セパレータ8が形成されている。
各間座部26は、隣り合うボール6間にそれぞれ介装されており、ボール6と対向する平面部30に、ボール6の保持部として、ボール6の外周に対して摺動自在に接触する凹部32が設けられている。
連結部28は、転動体転動路24に沿って湾曲可能に形成されており、ボール6及びセパレータ8からなる転動体列34が、転動体転動路24内において無端状となるように、隣り合う間座部26同士を連結している。すなわち、転動体転動路24内において、両端の間座部26aを除く隣り合う間座部26同士は、それぞれ、連結部28によって連結されており、一本の転動体転動路24内にはセパレータ8が一つ配置されている。また、連結部28は、転動体転動路24に形成された連結部案内溝(図示せず)に、移動可能に嵌合している。
以下、図2から図6を参照して、連結部案内溝及び転動体転動路24の構成を説明する。
図2は、連結部案内溝の構成を示す図である。
図2に示すように、連結部案内溝36は、転動体転動路24に沿って連続する形状に形成されており、スライダ側転動体転動溝16に形成された直線状の負荷案内部38と、転動体戻り路18に形成された直線状の戻り案内部40と、方向転換路22に形成された円弧状の湾曲案内部42から構成されている。なお、図2中にR2と記載した一点鎖線は、湾曲案内部42の曲率半径を示している。
図3は、図2中に円IIIで示した部分の拡大図である。
図3に示すように、負荷案内部38の内周面44は、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分よりも、転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。
また、負荷案内部38の内周面44は、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA1とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A1<B/2の関係式が成立するように形成されている。
負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分には、内周負荷案内面取り部50が形成されている。なお、内周負荷案内面取り部50の構成を、負荷案内部38の内周面44とスライダ本体側対向面48との接続部をR面取りとしてもよく、また、負荷案内部38の内周面44と湾曲案内部42の内周面46との接続部をR面取りとしてもよい。また、内周負荷案内面取り部50の構成を、R面取りではなくC面取りとしてもよい。
湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分には、負荷側内周湾曲案内面取り部54が形成されている。なお、負荷側内周湾曲案内面取り部54の構成を、湾曲案内部42の内周面46とエンドキャップ側対向面52との接続部をR面取りとしてもよく、また、湾曲案内部42の内周面46と負荷案内部38の内周面44との接続部をR面取りとしてもよい。また、負荷側内周湾曲案内面取り部54の構成を、R面取りではなくC面取りとしてもよい。
図4は、図2中に円IVで示した部分の拡大図である。
図4に示すように、戻り案内部40の内周面56は、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分よりも、転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。
また、戻り案内部40の内周面56は、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA2とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A2<B/2の関係式が成立するように形成されている。
戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分には、内周戻り案内面取り部58が形成されている。なお、内周戻り案内面取り部58の構成を、戻り案内部40の内周面56とスライダ本体側対向面48との接続部をR面取りとしてもよく、また、戻り案内部40の内周面56と湾曲案内部42の内周面46との接続部をR面取りとしてもよい。また、内周戻り案内面取り部58の構成を、R面取りではなくC面取りとしてもよい。
湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分には、戻り側内周湾曲案内面取り部60が形成されている。なお、戻り側内周湾曲案内面取り部60の構成を、湾曲案内部42の内周面46とエンドキャップ側対向面52との接続部をR面取りとしてもよく、また、湾曲案内部42の内周面46と戻り案内部40の内周面56との接続部をR面取りとしてもよい。また、戻り側内周湾曲案内面取り部60の構成を、R面取りではなくC面取りとしてもよい。
図5は、図2中に円Vで示した部分の拡大図である。
図5に示すように、負荷案内部38の外周面62は、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分よりも転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。
また、負荷案内部38の外周面62は、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA3とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A3<B/2の関係式が成立するように形成されている。
負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分には、外周負荷案内面取り部66が形成されている。なお、外周負荷案内面取り部66の構成を、負荷案内部38の外周面62とスライダ本体側対向面48との接続部をR面取りとしてもよく、また、負荷案内部38の外周面62と湾曲案内部42の内周面46との接続部をR面取りとしてもよい。また、外周負荷案内面取り部66の構成の構成を、R面取りではなくC面取りとしてもよい。
湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分には、負荷側外周湾曲案内面取り部68が形成されている。なお、負荷側外周湾曲案内面取り部68の構成を、湾曲案内部42の外周面64とエンドキャップ側対向面52との接続部をR面取りとしてもよく、また、湾曲案内部42の外周面64と負荷案内部38の外周面62との接続部をR面取りとしてもよい。また、負荷側外周湾曲案内面取り部68の構成を、R面取りではなくC面取りとしてもよい。
図6は、図2中に円VIで示した部分の拡大図である。
図6に示すように、戻り案内部40の外周面70は、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分よりも転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。
また、戻り案内部40の外周面70は、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA4とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A4<B/2の関係式が成立するように形成されている。
戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分には、外周戻り案内面取り部72が形成されている。なお、外周戻り案内面取り部72の構成を、戻り案内部40の外周面70とスライダ本体側対向面48との接続部をR面取りとしてもよく、また、戻り案内部40の外周面70と湾曲案内部42の外周面64との接続部をR面取りとしてもよい。また、外周戻り案内面取り部72の構成を、R面取りではなくC面取りとしてもよい。
湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分には、戻り側外周湾曲案内面取り部74が形成されている。なお、戻り側外周湾曲案内面取り部74の構成を、湾曲案内部42の外周面64とエンドキャップ側対向面52との接続部をR面取りとしてもよく、また、湾曲案内部42の外周面64と戻り案内部40の外周面70との接続部をR面取りとしてもよい。また、戻り側外周湾曲案内面取り部74の構成を、R面取りではなくC面取りとしてもよい。
図7は、転動体列34を示す図である。
図7に示すように、連結部28のうち、セパレータ8の長手方向の両端から一つ目の間座部26aと二つ目の間座部26bとを連結する部分28aと、セパレータ8の長手方向の両端から二つ目の間座部26bと三つ目の間座部26cとを連結する部分28bは、無負荷の状態で湾曲案内部42の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部76を構成している。湾曲連結部76は、図中に一点鎖線で記載した湾曲連結部76の曲率半径をR1とし、湾曲案内部42の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立するように形成されている。なお、湾曲案内部42が楕円形状である場合、湾曲案内部42の曲率半径R2は、湾曲案内部42の円弧部分の曲率半径を示す。
次に、上記の構成を備えた直動案内装置の作用・効果等を説明する。
直動案内装置1の作動時において、スライダ4が案内レール2に対して相対移動すると、負荷転動路20内のボール6は、スライダ4の移動方向にスライダ4より遅い速度で移動する。そして、一端側の方向転換路22でUターンして転動体戻り路18を逆方向に転動しつつ移動し、他端側の方向転換路22で逆Uターンして負荷転動路20内に戻る循環を繰り返す。
また、スライダ4が案内レール2に対して相対移動すると、セパレータ8がボール6の移動に伴って転動体転動路24内を移動する。そして、負荷転動路20内のボール6が方向転換路22でUターンして転動体戻り路18を逆方向に転動しつつ移動する際は、連結部28は、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動した後に、湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する。また、転動体戻り路18内のボール6が方向転換路22で逆Uターンして負荷転動路20内に戻る際は、連結部28は、戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動した後に、湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する。すなわち、直動案内装置1の作動時には、転動体列34が転動体転動路24内を無限循環し、連結部28が連結部案内溝36内を無限循環する。
このとき、連結部28のうち、湾曲連結部76を構成している部分28a及び部分28bは、無負荷の状態で、湾曲連結部76の曲率半径をR1とし、湾曲案内部42の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立するように形成されている。すなわち、連結部28のうち、セパレータ8の長手方向の両端側の部分28a,28bは湾曲連結部76を構成しており、湾曲連結部76は、湾曲案内部42の曲率半径R2に対応して湾曲している。このため、転動体転動路24内を転動体列34が移動する際に、湾曲連結部76が負荷案内部38または戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動しても、湾曲連結部76が負荷案内部38または戻り案内部40と湾曲案内部42との間に引っ掛かることは防止されている。
以下、図8から図11を参照して、連結部28が連結部案内溝36内を無限循環する際の、連結部28と連結部案内溝36との接触状態を説明する。なお、図8から図11中では、説明のために、ボール6及び間座部26の図示を省略している。
まず、図8を参照して、連結部28が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際の、湾曲連結部76と負荷案内部38及び湾曲案内部42との接触状態を説明する。
図8は、連結部28が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際の、湾曲連結部76と負荷案内部38及び湾曲案内部42との接触状態を示す図であり、図8(a)から図8(d)の順番で、湾曲連結部76が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する状態を示している。なお、図8(a)〜(d)中に記載した矢印は、連結部28の移動方向を示している。
図8(a)は、負荷案内部38内を湾曲案内部42へ向けて移動する湾曲連結部76と負荷案内部38の内周面44との接触状態を示す図である。
図8(a)中に示すように、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する連結部28のうち、転動体列34の先頭側となる湾曲連結部76は、湾曲連結部76の湾曲方向に沿った方向に湾曲しているため、負荷案内部38の内周面44と接触した状態で、負荷案内部38内を湾曲案内部42へ向けて移動する。このため、負荷案内部38内を湾曲連結部76が移動する間は、湾曲連結部76と負荷案内部38の内周面44との接触状態が一定または略一定となり、湾曲連結部76と負荷案内部38の内周面44との摺動抵抗が均一化または略均一化される。
図8(b)は、負荷案内部38内を湾曲案内部42へ向けて移動する湾曲連結部76と内周負荷案内面取り部50との接触状態を示す図である。
図8(b)中に示すように、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分には、内周負荷案内面取り部50が形成されている。このため、湾曲連結部76が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が内周負荷案内面取り部50に接触すると、湾曲連結部76が内周負荷案内面取り部50の形状に沿って移動するため、湾曲連結部76を円滑に移動させることが可能となる。
図8(c)は、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動した湾曲連結部76と負荷側内周湾曲案内面取り部54との接触状態を示す図である。
図8(c)中に示すように、湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分には、負荷側内周湾曲案内面取り部54が形成されている。このため、湾曲連結部76が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が負荷側内周湾曲案内面取り部54に接触すると、湾曲連結部76が負荷側内周湾曲案内面取り部54の形状に沿って移動するため、湾曲連結部76を円滑に移動させることが可能となる。
図8(d)は、湾曲案内部42へ移動した湾曲連結部76と湾曲案内部42の内周面46との接触状態を示す図である。
図8(d)中に示すように、負荷案内部38の内周面44は、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分よりも、転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。このため、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動した湾曲連結部76が、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が負荷案内部38と湾曲案内部42との間に引っ掛かることが防止されている。
また、負荷案内部38の内周面44は、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA1とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A1<B/2の関係式が成立するように形成されている。このため、湾曲連結部76が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際に、湾曲連結部76と負荷案内部38及び湾曲案内部42との間に隙間が形成されるため、湾曲連結部76が負荷案内部38と湾曲案内部42との間に引っ掛かることが防止されている。
湾曲連結部76が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動した後は、連結部28のうち、湾曲連結部76よりもセパレータ8の長手方向の中央部付近側の部分が、湾曲連結部76に続いて負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する。
このとき、連結部28は転動体転動路24に沿って湾曲可能に形成されているため、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動した連結部28は、湾曲案内部42の形状に沿って変形して湾曲案内部42を移動する。
次に、図9を参照して、連結部28が湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する際の、湾曲連結部76と湾曲案内部42及び戻り案内部40との接触状態を説明する。
図9は、連結部28が湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する際の、湾曲連結部76と湾曲案内部42及び戻り案内部40との接触状態を示す図であり、図9(a)から図9(c)の順番で、湾曲連結部76が湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する状態を示している。なお、図9(a)〜(c)中に記載した矢印は、連結部28の移動方向を示している。
図9(a)は、湾曲案内部42から戻り案内部40へ向けて移動する湾曲連結部76と湾曲案内部42の外周面64との接触状態を示す図である。
図9(a)中に示すように、湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する連結部28は、湾曲連結部76の湾曲方向に沿った方向に湾曲しているため、湾曲案内部42の外周面64と接触した状態で、湾曲案内部42内を戻り案内部40へ向けて移動する。このため、湾曲案内部42内を湾曲連結部76が移動する間は、湾曲連結部76と湾曲案内部42の外周面64との接触状態が一定または略一定となり、湾曲連結部76と湾曲案内部42の外周面64との摺動抵抗が均一化または略均一化される。
図9(b)は、湾曲案内部42内を戻り案内部40へ向けて移動する湾曲連結部76と戻り側外周湾曲案内面取り部74との接触状態を示す図である。
図9(b)中に示すように、湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分には、戻り側外周湾曲案内面取り部74が形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する際に、この湾曲連結部76が戻り側外周湾曲案内面取り部74に接触すると、湾曲連結部76が戻り側外周湾曲案内面取り部74の形状に沿って移動するため、湾曲連結部76を円滑に移動させることが可能となる。
図9(c)は、戻り案内部40へ移動した湾曲連結部76と戻り案内部40の外周面70との接触状態を示す図である。
図9(c)中に示すように、戻り案内部40の外周面70は、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分よりも転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。このため、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する湾曲連結部76が、負荷案内部38と湾曲案内部42との間に引っ掛かることが防止されている。
また、戻り案内部40の外周面70は、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA4とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A4<B/2の関係式が成立するように形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する際に、湾曲連結部76と湾曲案内部42及び戻り案内部40との間に隙間が形成されるため、湾曲連結部76が湾曲案内部42と戻り案内部40との間に引っ掛かることが防止されている。
湾曲連結部76が湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動した後は、連結部28のうち、湾曲連結部76よりもセパレータ8の長手方向の中央部付近側の部分が、湾曲連結部76に続いて湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する。
次に、図10を参照して、連結部28が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する際の、湾曲連結部76と戻り案内部40及び湾曲案内部42との接触状態を説明する。
図10は、連結部28が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する際の、湾曲連結部76と戻り案内部40及び湾曲案内部42との接触状態を示す図であり、図10(a)から図10(d)の順番で、湾曲連結部76が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する状態を示している。なお、図10(a)〜(d)中に記載した矢印は、連結部28の移動方向を示している。
図10(a)は、戻り案内部40から湾曲案内部42へ向けて移動する湾曲連結部76と戻り案内部40の内周面56との接触状態を示す図である。
図10(a)中に示すように、戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する連結部28のうち、転動体列34の先頭側となる湾曲連結部76は、湾曲連結部76の湾曲方向に沿った方向に湾曲しているため、戻り案内部40の内周面56と接触した状態で、戻り案内部40内を湾曲案内部42へ向けて移動する。このため、戻り案内部40内を湾曲連結部76が移動する間は、湾曲連結部76と戻り案内部40の内周面56との接触状態が一定または略一定となり、湾曲連結部76と戻り案内部40の内周面56との摺動抵抗が均一化または略均一化される。
図10(b)は、戻り案内部40内を湾曲案内部42へ向けて移動する湾曲連結部76と内周戻り案内面取り部58との接触状態を示す図である。
図10(b)中に示すように、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分には、内周戻り案内面取り部58が形成されている。このため、湾曲連結部76が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が内周戻り案内面取り部58に接触すると、湾曲連結部76が内周戻り案内面取り部58の形状に沿って移動するため、湾曲連結部76を円滑に移動させることが可能となる。
図10(c)は、戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動した湾曲連結部76と戻り側内周湾曲案内面取り部60との接触状態を示す図である。
図10(c)中に示すように、湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分には、戻り側内周湾曲案内面取り部60が形成されている。このため、湾曲連結部76が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が戻り側内周湾曲案内面取り部60に接触すると、湾曲連結部76が戻り側内周湾曲案内面取り部60の形状に沿って移動するため、湾曲連結部76を円滑に移動させることが可能となる。
図10(d)は、湾曲案内部42へ移動した湾曲連結部76と湾曲案内部42の内周面46との接触状態を示す図である。
図10(d)中に示すように、戻り案内部40の内周面56は、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分よりも、転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。このため、戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する湾曲連結部76が、戻り案内部40と湾曲案内部42との間に引っ掛かることが防止されている。
また、戻り案内部40の内周面56は、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA2とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A2<B/2の関係式が成立するように形成されている。このため、湾曲連結部76が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する際に、湾曲連結部76と戻り案内部40及び湾曲案内部42との間に隙間が形成されるため、湾曲連結部76が湾曲案内部42と戻り案内部40との間に引っ掛かることが防止されている。
湾曲連結部76が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動した後は、連結部28のうち、湾曲連結部76よりもセパレータ8の長手方向の中央部付近側の部分が、湾曲連結部76に続いて戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する。
このとき、連結部28は転動体転動路24に沿って湾曲可能に形成されているため、戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動した連結部28は、湾曲案内部42の形状に沿って変形して湾曲案内部42を移動する。
次に、図11を参照して、連結部28が湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する際の、湾曲連結部76と湾曲案内部42及び負荷案内部38との接触状態を説明する。
図11は、連結部28が湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する際の、湾曲連結部76と湾曲案内部42及び負荷案内部38との接触状態を示す図であり、図11(a)から図11(c)の順番で、湾曲連結部76が湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する状態を示している。なお、図11(a)〜(c)中に記載した矢印は、連結部28の移動方向を示している。
図11(a)は、湾曲案内部42から負荷案内部38へ向けて移動する湾曲連結部76と戻り案内部40の内周面56との接触状態を示す図である。
図11(a)中に示すように、湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する連結部28は、湾曲連結部76の湾曲方向に沿った方向に湾曲しているため、湾曲案内部42の外周面64と接触した状態で、湾曲案内部42内を負荷案内部38へ向けて移動する。このため、湾曲案内部42内を湾曲連結部76が移動する間は、湾曲連結部76と湾曲案内部42の外周面64との接触状態が一定または略一定となり、湾曲連結部76と湾曲案内部42の外周面64との摺動抵抗が均一化または略均一化される。
図11(b)は、戻り案内部40内を湾曲案内部42へ向けて移動する湾曲連結部76と負荷側外周湾曲案内面取り部68との接触状態を示す図である。
図11(b)中に示すように、湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分には、負荷側外周湾曲案内面取り部68が形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する際に、この湾曲連結部76が負荷側外周湾曲案内面取り部68に接触すると、湾曲連結部76が負荷側外周湾曲案内面取り部68の形状に沿って移動するため、湾曲連結部76を円滑に移動させることが可能となる。
図11(c)は、負荷案内部38へ移動した湾曲連結部76と負荷案内部38の外周面62との接触状態を示す図である。
図11(c)中に示すように、負荷案内部38の外周面62は、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分よりも転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。このため、湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する湾曲連結部76が、湾曲案内部42と負荷案内部38との間に引っ掛かることが防止されている。
また、負荷案内部38の外周面62は、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA3とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A3<B/2の関係式が成立するように形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する際に、湾曲連結部76と湾曲案内部42及び負荷案内部38との間に隙間が形成されるため、湾曲連結部76が湾曲案内部42と戻り案内部40との間に引っ掛かることが防止されている。
湾曲連結部76が湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動した後は、連結部28のうち、湾曲連結部76よりもセパレータ8の長手方向の中央部付近側の部分が、湾曲連結部76に続いて湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する。
したがって、本実施形態の直動案内装置1では、連結部28のうち、セパレータ8の長手方向の両端側の部分28a,28bによって、無負荷の状態で湾曲案内部42の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部76を構成し、この湾曲連結部76を、湾曲連結部76の曲率半径をR1とし、湾曲案内部42の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立するように形成している。すなわち、湾曲連結部76は、湾曲案内部42の曲率半径R2に対応して湾曲しているため、転動体転動路24内をボール6及びセパレータ8が移動する際に、湾曲連結部76が、負荷案内部38または戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動しても、湾曲連結部76が、負荷案内部38または戻り案内部40と湾曲案内部42との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。その結果、連結部案内溝36内においてセパレータ8を円滑に移動させることが可能となり、転動体転動路24内において転動体列34を円滑に移動させることが可能となるため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、複数の間座部26のうち、セパレータ8の長手方向の両端側の間座部26aが、その他の間座部26と同一形状に形成されているため、隣り合う間座部26a,26a間に、ボール6を保持する機構を構成することが可能となる。その結果、転動体転動路24内に装填可能なボール6の数が減少することが防止されるため、直動案内装置1の負荷容量が低下することを防止することが可能となる。
さらに、本実施形態の直動案内装置1では、連結部28のうち、セパレータ8の長手方向の両端側の部分28a,28bによって、無負荷の状態で湾曲案内部42の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部76を構成している。すなわち、直動案内装置1を組立て作業においてセパレータ8を連結部案内溝36内に挿入する前に、湾曲連結部76が、湾曲案内部42の曲率半径R2に対応して湾曲している。このため、転動体転動路24内をボール6及びセパレータ8が移動する際に、湾曲連結部76が、負荷案内部38または戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動しても、湾曲連結部76が、負荷案内部38または戻り案内部40と湾曲案内部42との間に引っ掛かることを防止することが可能となる。その結果、連結部案内溝36内においてセパレータ8を円滑に移動させることが可能となり、転動体転動路24内において転動体列34を円滑に移動させることが可能となるため、直動案内装置1は、良好な作動性を得ることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の内周面44が、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分よりも、転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。このため、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動した湾曲連結部76が、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が負荷案内部38と湾曲案内部42との間に引っ掛かることを防止することが可能となり、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の内周面44が、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA1とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A1<B/2の関係式が成立するように形成されている。このため、湾曲連結部76が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際に、湾曲連結部76と負荷案内部38及び湾曲案内部42との間に隙間が形成され、湾曲連結部76が負荷案内部38と湾曲案内部42との間に引っ掛かることを防止することが可能となり、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分に、内周負荷案内面取り部50が形成されている。このため、湾曲連結部76が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が内周負荷案内面取り部50に接触すると、湾曲連結部76が内周負荷案内面取り部50の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分に、負荷側内周湾曲案内面取り部54が形成されている。このため、湾曲連結部76が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が負荷側内周湾曲案内面取り部54に接触すると、湾曲連結部76が負荷側内周湾曲案内面取り部54の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する連結部28のうち、転動体列34の先頭側となる湾曲連結部76が、湾曲連結部76の湾曲方向に沿った方向に湾曲しているため、負荷案内部38の内周面44と接触した状態で、負荷案内部38内を湾曲案内部42へ向けて移動する。このため、負荷案内部38内を湾曲連結部76が移動する間は、湾曲連結部76と負荷案内部38の内周面44との接触状態が一定または略一定となり、湾曲連結部76と負荷案内部38の内周面44との摺動抵抗が均一化または略均一化される。その結果、直動案内装置1の作動時に発生する振動を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の内周面56が、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分よりも、転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。このため、戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する湾曲連結部76が、戻り案内部40と湾曲案内部42との間に引っ掛かることを防止することが可能となり、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の内周面56が、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA2とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A2<B/2の関係式が成立するように形成されている。このため、湾曲連結部76が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する際に、湾曲連結部76と戻り案内部40及び湾曲案内部42との間に隙間が形成され、湾曲連結部76が湾曲案内部42と戻り案内部40との間に引っ掛かることを防止することが可能となり、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分に、内周戻り案内面取り部58が形成されている。このため、湾曲連結部76が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が内周戻り案内面取り部58に接触すると、湾曲連結部76が内周戻り案内面取り部58の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分に、戻り側内周湾曲案内面取り部60が形成されている。このため、湾曲連結部76が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が戻り側内周湾曲案内面取り部60に接触すると、湾曲連結部76が戻り側内周湾曲案内面取り部60の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する連結部28のうち、転動体列34の先頭側となる湾曲連結部76が、湾曲連結部76の湾曲方向に沿った方向に湾曲しているため、戻り案内部40の内周面56と接触した状態で、戻り案内部40内を湾曲案内部42へ向けて移動する。このため、戻り案内部40内を湾曲連結部76が移動する間は、湾曲連結部76と戻り案内部40の内周面56との接触状態が一定または略一定となり、湾曲連結部76と戻り案内部40の内周面56との摺動抵抗が均一化または略均一化される。その結果、直動案内装置1の作動時に発生する振動を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の外周面62が、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分よりも転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。このため、湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する湾曲連結部76が、湾曲案内部42と負荷案内部38との間に引っ掛かることを防止することが可能となり、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の外周面62が、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA3とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A3<B/2の関係式が成立するように形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する際に、湾曲連結部76と湾曲案内部42及び負荷案内部38との間に隙間が形成され、湾曲連結部76が湾曲案内部42と戻り案内部40との間に引っ掛かることを防止することが可能となり、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分に、外周負荷案内面取り部66が形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する際に、この湾曲連結部76が外周負荷案内面取り部66に接触すると、湾曲連結部76が外周負荷案内面取り部66の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。また、湾曲連結部76が負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が外周負荷案内面取り部66に接触すると、湾曲連結部76が外周負荷案内面取り部66の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分に、負荷側外周湾曲案内面取り部68が形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する際に、この湾曲連結部76が負荷側外周湾曲案内面取り部68に接触すると、湾曲連結部76が負荷側外周湾曲案内面取り部68の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42から負荷案内部38へ移動する連結部28は、湾曲連結部76の湾曲方向に沿った方向に湾曲しているため、湾曲案内部42の外周面64と接触した状態で、湾曲案内部42内を負荷案内部38へ向けて移動する。このため、湾曲案内部42内を湾曲連結部76が移動する間は、湾曲連結部76と湾曲案内部42の外周面64との接触状態が一定または略一定となり、湾曲連結部76と湾曲案内部42の外周面64との摺動抵抗が均一化または略均一化される。その結果、直動案内装置1の作動時に発生する振動を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の外周面70は、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分よりも転動体転動路24の外周側へ突出するように形成されている。このため、負荷案内部38から湾曲案内部42へ移動する湾曲連結部76が、負荷案内部38と湾曲案内部42との間に引っ掛かることを防止することが可能となり、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の外周面70が、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA4とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A4<B/2の関係式が成立するように形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する際に、湾曲連結部76と湾曲案内部42及び戻り案内部40との間に隙間が形成されるため、湾曲連結部76が湾曲案内部42と戻り案内部40との間に引っ掛かることを防止することが可能となり、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分に、外周戻り案内面取り部72が形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する際に、この湾曲連結部76が外周戻り案内面取り部72に接触すると、湾曲連結部76が外周戻り案内面取り部72の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分に、戻り側外周湾曲案内面取り部74が形成されている。このため、湾曲連結部76が湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する際に、この湾曲連結部76が戻り側外周湾曲案内面取り部74に接触すると、湾曲連結部76が戻り側外周湾曲案内面取り部74の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。また、湾曲連結部76が戻り案内部40から湾曲案内部42へ移動する際に、この湾曲連結部76が戻り側外周湾曲案内面取り部74に接触すると、湾曲連結部76が戻り側外周湾曲案内面取り部74の形状に沿って移動し、湾曲連結部76が円滑に移動するため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42から戻り案内部40へ移動する連結部28は、湾曲連結部76の湾曲方向に沿った方向に湾曲しているため、湾曲案内部42の外周面64と接触した状態で、湾曲案内部42内を戻り案内部40へ向けて移動する。このため、湾曲案内部42内を湾曲連結部76が移動する間は、湾曲連結部76と湾曲案内部42の外周面64との接触状態が一定または略一定となり、湾曲連結部76と湾曲案内部42の外周面64との摺動抵抗が均一化または略均一化される。その結果、直動案内装置1の作動時に発生する振動を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、セパレータ8を形成する材料を、熱可塑性プラスチックとしたため、直動案内装置1の使用時等にセパレータ8が加熱されると、セパレータ8が軟化して湾曲しやすくなる。その結果、連結部案内溝36内においてセパレータ8を円滑に移動させることが可能となり、転動体転動路24内において転動体列34を円滑に移動させることが可能となるため、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となる。また、加熱したセパレータ8が冷却されると、軟化したセパレータ8が硬化するため、セパレータ8の耐久性が低下することを防止することが可能となる。
なお、本実施形態の直動案内装置1では、以下の各条件(1)〜(5)を満足するように、セパレータ8、転動体転動路24及び連結部案内溝36を構成している。
(1)連結部28のうち、セパレータ8の長手方向の両端側の部分28a,28bによって、無負荷の状態で湾曲案内部42の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部76を構成し、この湾曲連結部76を、湾曲連結部76の曲率半径をR1とし、湾曲案内部42の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立するように形成する。
(2)負荷案内部38の内周面44を、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分よりも、転動体転動路24の外周側へ突出するように形成する。
(3)戻り案内部40の内周面56を、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分よりも、転動体転動路24の外周側へ突出するように形成する。
(4)負荷案内部38の外周面62を、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分よりも転動体転動路24の外周側へ突出するように形成する。
(5)戻り案内部40の外周面70を、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分が、湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分よりも転動体転動路24の外周側へ突出するように形成する。
しかしながら、直動案内装置1の構成は、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、上述の各条件(1)〜(5)のうち、(1)のみを満足する構成としてもよく、(2)のみを満足する構成としてもよい。要は、直動案内装置1の構成が、連結部案内溝36内においてセパレータ8を円滑に移動させることが可能となり、転動体転動路24内において転動体列34を円滑に移動させることが可能となる構成であればよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、間座部26のボール6と対向する平面部30に、ボール6の保持部として、ボール6の外周に対して摺動自在に接触する凹部32を設けたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、図12に示すように、間座部26に、凹部32と連通するとともに、凹部32が間座部26の外周側に開口するように切欠いた切り欠き部78を形成してもよい。この場合、隣り合う間座部26間への、ボール6の装填が容易となる、また、図13に示すように、間座部26にボール6の保持部が設けられていない構成としてもよい。この場合、間座部26の成形工程が簡略化される。要は、間座部26が、隣り合うボール6同士の間隔を所定の間隔に保つことが可能な構成であればよい。
さらに、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲連結部76を、連結部28のうち、セパレータ8の長手方向の両端から一つ目の間座部26aと二つ目の間座部26bとを連結する部分28aと、セパレータ8の長手方向の両端から二つ目の間座部26bと三つ目の間座部26cとを連結する部分28bから構成したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、図14に示すように、湾曲連結部76を、連結部28のうち、セパレータ8の長手方向の両端から一つ目の間座部26aと二つ目の間座部26bとを連結する部分28aのみによって構成してもよい。また、図15に示すように、湾曲連結部76を、連結部28のうち、セパレータ8の長手方向の両端から一つ目の間座部26aと二つ目の間座部26bとを連結する部分28aと、セパレータ8の長手方向の両端から二つ目の間座部26bと三つ目の間座部26cとを連結する部分28bと、セパレータ8の長手方向の両端から三つ目の間座部26cと四つ目の間座部26dとを連結する部分28cから構成してもよい。要は、セパレータ8の長手方向の両端側の連結部28によって、湾曲連結部76が構成されていればよく、特に図示しないが、セパレータ8の長手方向の両端側の連結部28の一部のみが、無負荷の状態で曲率半径R1に沿った形状に湾曲して形成されるとともに、R1≧R2の関係式が成立するように形成されていてもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、間座部26の形状を円板状としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、図16に示すように、セパレータ8を板状に成形するとともにボール6を保持可能な形状の空隙部80を設け、セパレータ8のうち隣り合う空隙部80間の部分によって、隣り合うボール6同士の間隔を所定の間隔に保つ構成、つまり、間座部26を構成してもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の内周面44を、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA1とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A1<B/2の関係式が成立するように形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、負荷案内部38の内周面44を、例えば、A1=B/2の関係式が成立するように形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、負荷案内部38の内周面44を、A1<B/2の関係式が成立するように形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分に、内周負荷案内面取り部50を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分に、内周負荷案内面取り部50を形成していない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、負荷案内部38の内周面44の湾曲案内部42側の部分に内周負荷案内面取り部50を形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分に、負荷側内周湾曲案内面取り部54を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分に、負荷側内周湾曲案内面取り部54を形成していない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、湾曲案内部42の内周面46の負荷案内部38側の部分に、負荷側内周湾曲案内面取り部54を形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の内周面56を、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA2とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A2<B/2の関係式が成立するように形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、戻り案内部40の内周面56を、例えば、A2=B/2の関係式が成立するように形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、戻り案内部40の内周面56を、A2<B/2の関係式が成立するように形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分に、内周戻り案内面取り部58を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分に、内周戻り案内面取り部58を形成していない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、戻り案内部40の内周面56の湾曲案内部42側の部分に内周戻り案内面取り部58を形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分に、戻り側内周湾曲案内面取り部60を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分に、戻り側内周湾曲案内面取り部60を形成していない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、湾曲案内部42の内周面46の戻り案内部40側の部分に、戻り側内周湾曲案内面取り部60を形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の外周面62を、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA3とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A3<B/2の関係式が成立するように形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、負荷案内部38の外周面62を、例えば、A3=B/2の関係式が成立するように形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、負荷案内部38の外周面62を、A3<B/2の関係式が成立するように形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分に、外周負荷案内面取り部66を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分に、外周負荷案内面取り部66を形成していない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、負荷案内部38の外周面62の湾曲案内部42側の部分に外周負荷案内面取り部66を形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分に、負荷側外周湾曲案内面取り部68を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分に、負荷側外周湾曲案内面取り部68を形成していない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、湾曲案内部42の外周面64の負荷案内部38側の部分に、負荷側外周湾曲案内面取り部68を形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の外周面70を、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分の転動体転動路24の外周側への突出量をA4とし、連結部28と連結部案内溝36との隙間をBとしたときに、A4<B/2の関係式が成立するように形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、戻り案内部40の外周面70を、例えば、A4=B/2の関係式が成立するように形成してもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、戻り案内部40の外周面70を、A4<B/2の関係式が成立するように形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分に、外周戻り案内面取り部72を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分に、外周戻り案内面取り部72を形成していない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、戻り案内部40の外周面70の湾曲案内部42側の部分に外周戻り案内面取り部72を形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分に、戻り側外周湾曲案内面取り部74を形成したが、これに限定されるものではない。すなわち、湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分に、戻り側外周湾曲案内面取り部74を形成していない構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、湾曲案内部42の外周面64の戻り案内部40側の部分に、戻り側外周湾曲案内面取り部74を形成することが、直動案内装置1の作動性を向上させることが可能となるため好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、セパレータ8を形成する材料を、熱可塑性プラスチックとしたが、これに限定されるものではなく、セパレータ8を形成する材料を、熱可塑性エラストマーとしてもよい。要は、セパレータ8が加熱された際に、セパレータ8が軟化するとともに、加熱したセパレータ8が冷却された際に、軟化したセパレータ8が硬化する材料によって、セパレータ8を形成すればよい。なお、熱可塑性エラストマーとしては、例えば、東洋紡績社製ペルプレン(商品名)、東レデュポン社製ハイトレル(商品名)、三菱化学社製プリマルイ(商品名)等のポリエステルエラストマーを用いる。
また、本実施形態の直動案内装置1では、セパレータ8を形成する材料を、熱可塑性プラスチック、すなわち、熱可塑性を有する材料としたが、これに限定されるものではなく、セパレータ8を形成する材料を、熱可塑性を有していない材料としてもよい。要は、連結部28が、転動体転動路24に沿って湾曲可能に形成される材料によって、セパレータ8を形成すればよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、セパレータ8を形成する材料を、熱可塑性を有している材料とすることが、直動案内装置1の作動性を向上させるためには好適である。
また、本実施形態の直動案内装置1では、一本の転動体転動路24内に、一つのセパレータ8が配置されている構成としたが、これに限定されるものではなく、一本の転動体転動路24内に、二つ以上のセパレータ8が配置されていてもよい。
また、本実施形態の直動案内装置1では、セパレータ8を、複数の間座部26が一つの連結部28によって連結されている構成としたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、連結部28を複数の間座部構成部材によって構成し、隣り合う間座部26同士を、一つの間座部構成部材によって連結した構成としてもよい。もっとも、本実施形態の直動案内装置1のように、セパレータ8を、複数の間座部26が一つの連結部28によって連結されている構成とすることが、直動案内装置1の作動性を向上させるためには好適である。
本発明の直動案内装置を示す図である。 連結部案内溝の構成を示す図である。 図2中に円IIIで示した部分の拡大図である。 図2中に円IVで示した部分の拡大図である。 図2中に円Vで示した部分の拡大図である。 図2中に円VIで示した部分の拡大図である。 本発明のセパレータ及び転動体からなる転動体列を示す図である。 連結部と連結部案内溝との接触状態を示す図である。 連結部と連結部案内溝との接触状態を示す図である。 連結部と連結部案内溝との接触状態を示す図である。 連結部と連結部案内溝との接触状態を示す図である。 本発明の変形例のセパレータ及び転動体からなる転動体列を示す図である。 本発明の変形例のセパレータ及び転動体からなる転動体列を示す図である。 本発明の変形例のセパレータ及び転動体からなる転動体列を示す図である。 本発明の変形例のセパレータ及び転動体からなる転動体列を示す図である。 本発明の変形例のセパレータ及び転動体からなる転動体列を示す図である。 従来のセパレータ及び転動体からなる転動体列を示す図である。 従来のセパレータ及び転動体からなる転動体列を示す図である。 従来の直動案内装置において連結部案内溝に生じた段差を示す図である。
符号の説明
1 直動案内装置
2 案内レール
4 スライダ
6 ボール
8 セパレータ
10 レール側転動体転動溝
12 スライダ本体
14 エンドキャップ
16 スライダ側転動体転動溝
18 転動体戻り路
20 負荷転動路
22 方向転換路
24 転動体転動路
26 間座部
28 連結部
30 平面部
32 凹部
34 転動体列
36 連結部案内溝
38 負荷案内部
40 戻り案内部
42 湾曲案内部
44 負荷案内部の内周面
46 湾曲案内部の内周面
48 スライダ本体側対向面
50 内周負荷案内面取り部
52 エンドキャップ側対向面
54 負荷側内周湾曲案内面取り部
56 戻り案内部の内周面
58 内周戻り案内面取り部
60 戻り側内周湾曲案内面取り部
62 負荷案内部の外周面
64 湾曲案内部の外周面
66 外周負荷案内面取り部
68 負荷側外周湾曲案内面取り部
70 戻り案内部の外周面
72 外周戻り案内面取り部
74 戻り側外周湾曲案内面取り部
76 湾曲連結部
78 切り欠き部
80 空隙部
R1 湾曲連結部の曲率半径
R2 湾曲案内部の曲率半径
A1 負荷案内部の内周面の湾曲案内部側の部分の転動体転動路の外周側への突出量
A2 戻り案内部の内周面の湾曲案内部側の部分の転動体転動路の外周側への突出量
A3 負荷案内部の外周面の湾曲案内部側の部分の転動体転動路の外周側への突出量
A4 戻り案内部の外周面の湾曲案内部側の部分の転動体転動路の外周側への突出量

Claims (22)

  1. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
    前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
    前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
    前記連結部のうち少なくとも前記セパレータの長手方向の両端側の部分を、無負荷の状態で前記湾曲案内部の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部とし、
    前記湾曲連結部の曲率半径をR1とし、前記湾曲案内部の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立していることを特徴とする直動案内装置。
  2. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
    前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
    前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
    前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とする直動案内装置。
  3. 前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分の前記転動体転動路の外周側への突出量をA1とし、前記連結部と前記連結部案内溝との隙間をBとしたときに、A1<B/2の関係式が成立していることを特徴とする請求項2に記載した直動案内装置。
  4. 前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分に、内周負荷案内面取り部を形成したことを特徴とする請求項2または3に記載した直動案内装置。
  5. 前記湾曲案内部の内周面の前記負荷案内部側の部分に、負荷側内周湾曲案内面取り部を形成したことを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1項に記載した直動案内装置。
  6. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
    前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
    前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
    前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とする直動案内装置。
  7. 前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分の前記転動体転動路の外周側への突出量をA2とし、前記連結部と前記連結部案内溝との隙間をBとしたときに、A2<B/2の関係式が成立していることを特徴とする請求項6に記載した直動案内装置。
  8. 前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分に、内周戻り案内面取り部を形成したことを特徴とする請求項6または7に記載した直動案内装置。
  9. 前記湾曲案内部の内周面の前記戻り案内部側の部分に、戻り側内周湾曲案内面取り部を形成したことを特徴とする請求項6から8のうちいずれか1項に記載した直動案内装置。
  10. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
    前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
    前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
    前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とする直動案内装置。
  11. 前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分の前記転動体転動路の外周側への突出量をA3とし、前記連結部と前記連結部案内溝との隙間をBとしたときに、A3<B/2の関係式が成立していることを特徴とする請求項10に記載した直動案内装置。
  12. 前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分に、外周負荷案内面取り部を形成したことを特徴とする請求項10または11に記載した直動案内装置。
  13. 前記湾曲案内部の外周面の前記負荷案内部側の部分に、負荷側外周湾曲案内面取り部を形成したことを特徴とする請求項11から12のうちいずれか1項に記載した直動案内装置。
  14. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
    前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
    前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
    前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とする直動案内装置。
  15. 前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分の前記転動体転動路の外周側への突出量をA4とし、前記連結部と前記連結部案内溝との隙間をBとしたときに、A4<B/2の関係式が成立していることを特徴とする請求項14に記載した直動案内装置。
  16. 前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分に、外周戻り案内面取り部を形成したことを特徴とする請求項14または15に記載した直動案内装置。
  17. 前記湾曲案内部の外周面の前記戻り案内部側の部分に、戻り側外周湾曲案内面取り部を形成したことを特徴とする請求項14から16のうちいずれか1項に記載した直動案内装置。
  18. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
    前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
    前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
    前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
    前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とする直動案内装置。
  19. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
    前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
    前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
    前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
    前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とする直動案内装置。
  20. 軸方向に延びるレール側転動体転動溝を外面に有する案内レールと、前記レール側転動体転動溝に対向するスライダ側転動体転動溝を有して前記案内レールへ相対移動可能に跨架され且つ直線状の転動体戻り路を有するスライダ本体と、当該スライダ本体の軸方向両端面にそれぞれ接合され且つ前記両転動体転動溝間からなる直線状の負荷転動路と前記転動体戻り路とを連通させる円弧状の方向転換路が形成されたエンドキャップと、前記負荷転動路、前記転動体戻り路及び前記方向転換路から形成される転動体転動路内に転動自在に装填される複数の転動体と、これらの転動体を所定の間隔をおいて一列に配列させるとともに前記複数の転動体の転動に伴って前記転動体転動路内を移動する有端状のセパレータと、を備え、
    前記セパレータは、隣り合う前記転動体の間に介装される複数の間座部と、隣り合う前記間座部同士を連結するとともに前記転動体転動路に沿って湾曲可能な弾性を有して形成された帯状の連結部と、を備え、
    前記転動体転動路に、前記連結部が移動可能に嵌合するとともに前記転動体転動路に沿って連続する連結部案内溝が形成され、
    前記連結部案内溝は、前記スライダ側転動体転動溝に形成された直線状の負荷案内部と、前記転動体戻り路に形成された直線状の戻り案内部と、前記方向転換路に形成された円弧状の湾曲案内部と、から構成される直動案内装置において、
    前記負荷案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
    前記戻り案内部の内周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の内周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
    前記負荷案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記負荷案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させ、
    前記戻り案内部の外周面の前記湾曲案内部側の部分を、前記湾曲案内部の外周面の前記戻り案内部側の部分よりも前記転動体転動路の外周側へ突出させたことを特徴とする直動案内装置。
  21. 前記連結部のうち少なくとも前記セパレータの長手方向の両端側の部分を、無負荷の状態で前記湾曲案内部の湾曲方向に沿った方向に湾曲した湾曲連結部とし、
    前記湾曲連結部の曲率半径をR1とし、前記湾曲案内部の曲率半径をR2としたときに、R1≧R2の関係式が成立していることを特徴とする請求項2から20のうちいずれか1項に記載した直動案内装置。
  22. 前記セパレータを形成する材料を、熱可塑性プラスチックまたは熱可塑性エラストマーとしたことを特徴とする請求項1から21のうちいずれか1項に記載した直動案内装置。
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