JP2008057760A - 車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦係合要素が滑らない状態であっても、アップシフトにより解放される摩擦係合要素に供給する油圧を補正する。
【解決手段】ECUは、パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧が予め定められた目標圧より高いと(S140にてYES)、解放側油圧が低くなるように補正するステップ(S142)と、パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧が目標圧より低いと(S150にてYES)、解放側油圧が高くなるように補正するステップ(S152)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は、車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体に関し、特に、油圧により作動する第1の摩擦係合要素を解放し、油圧により作動する第2の摩擦係合要素を係合してアップシフトする自動変速機を備えた車両を制御する技術に関する。
従来より、油圧により作動する摩擦係合要素を係合させてギヤ段を形成する自動変速機が知られている。このような自動変速機においては、1つの摩擦係合要素を解放するとともに他の摩擦係合要素を係合させてアップシフトする場合がある。このようなアップシフトを行なう場合、たとえば解放する摩擦係合要素に供給する油圧が低いと、アップシフト中に自動変速機の入力軸回転数、すなわちエンジン回転数がオーバーシュートする。この場合も、滑らかなアップシフトを行なうことができない。したがって、アップシフト中に摩擦係合要素に供給する油圧を精度よく制御する必要がある。そこで、アップシフト中に摩擦係合要素に供給する油圧を補正する技術が提案されている。
特開平9−257122号公報(特許文献1)は、所定の摩擦係合装置の解放と他の摩擦係合装置の係合とによって達成されるクラッチ・ツウ・クラッチ変速の際に、解放側摩擦係合装置の油圧を制御する車両用自動変速機の制御装置を開示する。この制御装置は、解放側摩擦係合装置の油圧の低下に伴う解放側摩擦係合装置の滑り状態を検出する滑り検出部と、滑り検出部によって検出された滑り状態に基づいてクラッチ・ツウ・クラッチ変速の解放側摩擦係合装置の油圧の低下制御内容を変更する補正部とを含む。
この公報に記載の制御装置によれば、トルク容量を漸減することに伴う解放側摩擦係合装置の滑りの状態、例えば滑り量の大きさや滑り開始タイミングなどを検出してトルク容量の漸減制御の内容が変更される。そのため、解放側摩擦係合装置をいわゆる微少滑り状態に、より正確に設定することができる。
特開平9−257122号公報
しかしながら、特開平9−257122号公報に記載の制御装置のように、摩擦係合要素の滑り状態に基づいて油圧を補正する場合、摩擦係合要素が滑らないと油圧を補正することができない。したがって、たとえば、摩擦係合要素に供給される油圧が高く、摩擦係合要素が滑らない場合は、油圧を補正することができない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、摩擦係合要素が滑らない状態でも油圧を補正することができる車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る車両の制御装置は、油圧により作動する第1の摩擦係合要素を解放し、油圧により作動する第2の摩擦係合要素を係合してアップシフトする自動変速機と、自動変速機に連結された駆動源とを備えた車両の制御装置である。この制御装置は、アップシフト中に第1の摩擦係合要素に供給する油圧を制御するための手段と、イナーシャ相が開始した時点において第1の摩擦係合要素に供給する油圧と予め定められた油圧とを比較した結果に基づいて、アップシフト中に第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するための補正手段とを含む。
第7の発明に係る車両の制御方法は、油圧により作動する第1の摩擦係合要素を解放し、油圧により作動する第2の摩擦係合要素を係合してアップシフトする自動変速機と、自動変速機に連結された駆動源とを備えた車両の制御方法である。この制御方法は、アップシフト中に第1の摩擦係合要素に供給する油圧を制御するステップと、イナーシャ相が開始した時点において第1の摩擦係合要素に供給する油圧と予め定められた油圧とを比較した結果に基づいて、アップシフト中に第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップとを含む。
第1または第7の発明によると、アップシフト中に第1の摩擦係合要素に供給する油圧が制御される。アップシフトのイナーシャ相が開始した時点において第1の摩擦係合要素に供給する油圧と予め定められた油圧とを比較した結果に基づいて、アップシフト中に第1の摩擦係合要素に供給する油圧が補正される。これにより、摩擦係合要素の滑りの状態によらずに、油圧を補正することができる。そのため、摩擦係合要素が滑らない状態でも油圧を補正することができる車両の制御装置または制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、補正手段は、イナーシャ相が開始した時点において第1の摩擦係合要素に供給する油圧が予め定められた油圧よりも高い場合、第1の摩擦係合要素に供給する油圧が低くなるように補正するための手段を含む。
第8の発明に係る車両の制御方法においては、第7の発明の構成に加え、第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップは、イナーシャ相が開始した時点において第1の摩擦係合要素に供給する油圧が予め定められた油圧よりも高い場合、第1の摩擦係合要素に供給する油圧が低くなるように補正するステップを含む。
第2または第8の発明によると、イナーシャ相が開始した時点において第1の摩擦係合要素に供給する油圧が予め定められた油圧よりも高い場合、第1の摩擦係合要素に供給する油圧が低くなるように補正される。これにより、アップシフトにおいて解放される摩擦係合要素の油圧が過大になることを抑制することができる。そのため、アップシフトにおいて解放される摩擦係合要素と係合される摩擦係合要素とが同時に係合状態になるタイアップを抑制することができる。
第3の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、補正手段は、イナーシャ相が開始した時点において第1の摩擦係合要素に供給する油圧が予め定められた油圧よりも低い場合、第1の摩擦係合要素に供給する油圧が高くなるように補正するための手段を含む。
第9の発明に係る車両の制御方法においては、第7の発明の構成に加え、第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップは、イナーシャ相が開始した時点において第1の摩擦係合要素に供給する油圧が予め定められた油圧よりも低い場合、第1の摩擦係合要素に供給する油圧が高くなるように補正するステップを含む。
第3または第9の発明によると、イナーシャ相が開始した時点において第1の摩擦係合要素に供給する油圧が予め定められた油圧よりも低い場合、第1の摩擦係合要素に供給する油圧が高くなるように補正される。これにより、アップシフトにおいて解放される摩擦係合要素の油圧が不足することを抑制することができる。そのため、自動変速機の入力軸回転数のオーバーシュートを抑制することができる。
第4の発明に係る車両の制御装置は、第1〜3のいずれかの発明の構成に加え、制御装置は、アップシフト中に自動変速機の入力軸回転数がオーバーシュートしたか否かを判断するための手段をさらに含む。補正手段は、入力軸回転数がオーバーシュートしていないと判断された場合に、第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するための手段を含む。
第10の発明に係る車両の制御方法は、第7〜9のいずれかの発明の構成に加え、制御方法は、アップシフト中に自動変速機の入力軸回転数がオーバーシュートしたか否かを判断するステップをさらに含む。第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップは、入力軸回転数がオーバーシュートしていないと判断された場合に、第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップを含む。
第4または第10の発明によると、アップシフト中に自動変速機の入力軸回転数がオーバーシュートしたか否かが判断される。入力軸回転数がオーバーシュートしていないと判断された場合に、第1の摩擦係合要素に供給する油圧が補正される。これにより、摩擦係合要素が滑らない状態において油圧を補正することができる。
第5の発明に係る車両の制御装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加え、制御装置は、駆動源から出力されるトルクをイナーシャ相の開始前に低下させて、一定にするように動力源を制御するための手段をさらに含む。
第11の発明に係る車両の制御方法は、第7〜10のいずれかの発明の構成に加え、制御方法は、駆動源から出力されるトルクをイナーシャ相の開始前に低下させて、一定にするように動力源を制御するステップをさらに含む。
第5または第11の発明によると、駆動源から出力されるトルクをイナーシャ相の開始前に低下させて、一定にするように動力源が制御される。これにより、イナーシャ相開始時点において自動変速機に入力されるトルクを安定させることができる。そのため、イナーシャ相開始時点における自動変速機の状態を安定させることができる。その結果、摩擦係合要素に供給する油圧が誤って補正されることを抑制することができる。
第6の発明に係る車両の制御装置は、第1〜5のいずれかの発明の構成に加え、制御装置は、第2の摩擦係合要素に供給される油圧をイナーシャ相が開始するまで一定にするように制御するための手段をさらに含む。
第12の発明に係る車両の制御方法は、第7〜11のいずれかの発明の構成に加え、制御方法は、第2の摩擦係合要素に供給される油圧をイナーシャ相が開始するまで一定にするように制御するステップをさらに含む。
第6または第12の発明によると、アップシフトにおいて係合される第2の摩擦係合要素に供給される油圧が、イナーシャ相が開始するまで一定にされる。これにより、イナーシャ相開始時点における自動変速機の状態を安定させることができる。そのため、摩擦係合要素に供給する油圧が誤って補正されることを抑制することができる。
第13の発明に係るプログラムは、第7〜12のいずれかの発明の車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
第13の発明によると、摩擦係合要素が滑らない状態でも油圧を補正することができる車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することができる。
第14の発明に係る記録媒体は、第13の発明のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
第14の発明によると、摩擦係合要素が滑らない状態でも油圧を補正することができる車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る制御装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FR(Front engine Rear drive)車両である。なお、FR以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、オートマチックトランスミッション2000と、トルクコンバータ2100と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成するプラネタリギヤユニット3000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、プロペラシャフト5000と、デファレンシャルギヤ6000と、後輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。本実施の形態に係る制御装置は、たとえばECU8000のROM(Read Only Memory)8002に記録されたプログラムを実行することにより実現される。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料と空気との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。エンジン1000の駆動力により、オルタネータおよびエアコンディショナーなどの補機1004が駆動される。なお、エンジン1000の代わりにもしくは加えて、動力源にモータを用いるようにしてもよい。
オートマチックトランスミッション2000は、トルクコンバータ2100を介してエンジン1000に連結される。オートマチックトランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。
オートマチックトランスミッション2000から出力された駆動力は、プロペラシャフト5000およびデファレンシャルギヤ6000を介して、左右の後輪7000に伝達される。
ECU8000には、シフトレバー8004のポジションスイッチ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、ブレーキペダル8012の踏力センサ8014と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024と、油温センサ8026と、水温センサ8028とがハーネスなどを介して接続されている。
シフトレバー8004の位置(ポジション)は、ポジションスイッチ8006により検出され、検出結果を表す信号がECU8000に送信される。シフトレバー8004の位置に対応して、オートマチックトランスミッション2000のギヤ段が自動で形成される。また、運転者の操作に応じて、運転者が任意のギヤ段を選択できるマニュアルシフトモードを選択できるように構成してもよい。
アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。踏力センサ8014は、ブレーキペダル8012の踏力(運転者がブレーキペダル8012を踏む力)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。電子スロットルバルブ8016により、エンジン1000に吸入される空気量(エンジン1000の出力)が調整される。
なお、電子スロットルバルブ8016の代わりにもしくは加えて、吸気バルブ(図示せず)や排気バルブ(図示せず)のリフト量や開閉する位相を変更することにより、エンジン1000に吸入される空気量を調整するようにしてもよい。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数NI(トルクコンバータ2100のタービン回転数NT)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOを検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
油温センサ8026は、オートマチックトランスミッション2000の作動や潤滑に用いられるオイル(ATF:Automatic Transmission Fluid)の温度(油温)を検出し、検出結果を表す信号をECU8000に送信する。
水温センサ8028は、エンジン1000の冷却水の温度(水温)を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
ECU8000は、ポジションスイッチ8006、アクセル開度センサ8010、踏力センサ8014、スロットル開度センサ8018、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024、油温センサ8026、水温センサ8028などから送られてきた信号、ROM8002に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
本実施の形態において、ECU8000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションであることにより、オートマチックトランスミッション2000のシフトレンジにD(ドライブ)レンジが選択された場合、前進1速〜8速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されるように、オートマチックトランスミッション2000を制御する。前進1速〜8速ギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されることにより、オートマチックトランスミッション2000は後輪7000に駆動力を伝達し得る。なおDレンジにおいて、8速ギヤ段よりも高速のギヤ段を形成可能であるようにしてもよい。形成するギヤ段は、車速とアクセル開度とをパラメータとして実験等により予め作成された変速線図に基づいて決定される。
図1に示すように、ECU8000は、エンジン1000を制御するエンジンECU8100と、オートマチックトランスミッション2000を制御するECT(Electronic Controlled Transmission)_ECU8200とを含む。
エンジンECU8100とECT_ECU8200とは、互いに信号を送受信可能であるように構成される。本実施の形態においては、エンジンECU8100からECT_ECU8200に、アクセル開度を表わす信号が送信される。ECT_ECU8200からエンジンECU8100には、オートマチックトランスミッション2000に入力されるトルクとして定められる目標入力トルクを表わす信号およびアップシフト時におけるトルクダウン量を表わす信号が送信される。
図2を参照して、プラネタリギヤユニット3000について説明する。プラネタリギヤユニット3000は、クランクシャフトに連結された入力軸2102を有するトルクコンバータ2100に接続されている。
プラネタリギヤユニット3000は、フロントプラネタリ3100と、リアプラネタリ3200と、C1クラッチ3301と、C2クラッチ3302と、C3クラッチ3303と、C4クラッチ3304と、B1ブレーキ3311と、B2ブレーキ3312と、ワンウェイクラッチ(F)3320とを含む。
フロントプラネタリ3100は、ダブルピニオン型の遊星歯車機構である。フロントプラネタリ3100は、第1サンギヤ(S1)3102と、1対の第1ピニオンギヤ(P1)3104と、キャリア(CA)3106と、リングギヤ(R)3108とを含む。
第1ピニオンギヤ(P1)3104は、第1サンギヤ(S1)3102および第1リングギヤ(R)3108と噛合っている。第1キャリア(CA)3106は、第1ピニオンギヤ(P1)3104が公転および自転可能であるように支持している。
第1サンギヤ(S1)3102は、回転不能であるようにギヤケース3400に固定される。第1キャリア(CA)3106は、プラネタリギヤユニット3000の入力軸3002に連結される。
リアプラネタリ3200は、ラビニヨ型の遊星歯車機構である。リアプラネタリ3200は、第2サンギヤ(S2)3202と、第2ピニオンギヤ(P2)3204と、リアキャリア(RCA)3206と、リアリングギヤ(RR)3208と、第3サンギヤ(S3)3210と、第3ピニオンギヤ(P3)3212とを含む。
第2ピニオンギヤ(P2)3204は、第2サンギヤ(S2)3202、リアリングギヤ(RR)3208および第3ピニオンギヤ(P3)3212と噛合っている。第3ピニオンギヤ(P3)3212は、第2ピニオンギヤ(P2)3204に加えて、第3サンギヤ(S3)3210と噛合っている。
リアキャリア(RCA)3206は、第2ピニオンギヤ(P2)3204および第3ピニオンギヤ(P3)3212が公転および自転可能であるように支持している。リアキャリア(RCA)3206は、ワンウェイクラッチ(F)3320に連結される。リアキャリア(RCA)3206は、1速ギヤ段の駆動時(エンジン1000から出力された駆動力を用いた走行時)に回転不能となる。リアリングギヤ(RR)3208は、プラネタリギヤユニット3000の出力軸3004に連結される。
ワンウェイクラッチ(F)3320は、B2ブレーキ3312と並列に設けられる。すなわち、ワンウェイクラッチ(F)3320のアウターレースはギヤケース3400に固定され、インナーレースはリアキャリア(RCA)3206に連結される。
図3に、各変速ギヤ段と、各クラッチおよび各ブレーキの作動状態との関係を表した作動表を示す。この作動表に示された組み合わせで各ブレーキおよび各クラッチを作動させることにより、前進1速〜8速のギヤ段と、後進1速および2速のギヤ段が形成される。
図3の作動表から明らかなように、たとえば前進3速ギヤ段から前進4速ギヤ段へアップシフトする際、C3クラッチ3303が係合状態から解放状態にされるとともに、C4クラッチ3304が解放状態から係合状態にされる。
図4を参照して、油圧回路4000の要部について説明する。なお、油圧回路4000は、以下に説明するものに限られない。
油圧回路4000は、オイルポンプ4004と、プライマリレギュレータバルブ4006と、マニュアルバルブ4100と、ソレノイドモジュレータバルブ4200と、SL1リニアソレノイド(以下、SL(1)と記載する)4210と、SL2リニアソレノイド(以下、SL(2)と記載する)4220と、SL3リニアソレノイド(以下、SL(3)と記載する)4230と、SL4リニアソレノイド(以下、SL(4)と記載する)4240と、SL5リニアソレノイド(以下、SL(5)と記載する)4250と、SLTリニアソレノイド(以下、SLTと記載する)4300と、B2コントロールバルブ4500とを含む。
オイルポンプ4004は、エンジン1000のクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトが回転することにより、オイルポンプ4004が駆動し、油圧を発生する。オイルポンプ4004で発生した油圧は、プライマリレギュレータバルブ4006により調圧され、ライン圧が生成される。
プライマリレギュレータバルブ4006は、SLT4300により調圧されたスロットル圧をパイロット圧として作動する。ライン圧は、ライン圧油路4010を介してマニュアルバルブ4100に供給される。
マニュアルバルブ4100は、ドレンポート4105を含む。ドレンポート4105から、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の油圧が排出される。マニュアルバルブ4100のスプールがDポジションにある場合、ライン圧油路4010とDレンジ圧油路4102とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102に油圧が供給される。このとき、Rレンジ圧油路4104とドレンポート4105とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがRポジションにある場合、ライン圧油路4010とRレンジ圧油路4104とが連通させられ、Rレンジ圧油路4104に油圧が供給される。このとき、Dレンジ圧油路4102とドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
マニュアルバルブ4100のスプールがNポジションにある場合、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104の両方と、ドレンポート4105とが連通させられ、Dレンジ圧油路4102のDレンジ圧およびRレンジ圧油路4104のRレンジ圧がドレンポート4105から排出される。
Dレンジ圧油路4102に供給された油圧は、最終的には、C1クラッチ3301、C2クラッチ3302およびC3クラッチ3303に供給される。Rレンジ圧油路4104に供給された油圧は、最終的には、B2ブレーキ3312に供給される。
ソレノイドモジュレータバルブ4200は、ライン圧を元圧とし、SLT4300に供給する油圧(ソレノイドモジュレータ圧)を一定の圧力に調圧する。
SL(1)4210は、C1クラッチ3301に供給される油圧を調圧する。SL(2)4220は、C2クラッチ3302に供給される油圧を調圧する。SL(3)4230は、C3クラッチ3303に供給される油圧を調圧する。SL(4)4240は、C4クラッチ3304に供給される油圧を調圧する。SL(5)4250は、B1ブレーキ3311に供給される油圧を調圧する。
SLT4300は、アクセル開度センサ8010により検出されたアクセル開度に基づいたECU8000からの制御信号に応じて、ソレノイドモジュレータ圧を調圧し、スロットル圧を生成する。スロットル圧は、SLT油路4302を介して、プライマリレギュレータバルブ4006に供給される。スロットル圧は、プライマリレギュレータバルブ4006のパイロット圧として利用される。
SL(1)4210、SL(2)4220、SL(3)4230、SL(4)4240、SL(5)4250およびSLT4300は、ECU8000から送信される制御信号により制御される。
B2コントロールバルブ4500は、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104のいずれか一方からの油圧を選択的に、B2ブレーキ3312に供給する。B2コントロールバルブ4500に、Dレンジ圧油路4102およびRレンジ圧油路4104が接続されている。B2コントロールバルブ4500は、SLUソレノイドバルブ(図示せず)から供給された油圧とスプリングの付勢力とにより制御される。
SLUソレノイドバルブがオンの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において左側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3312には、SLUソレノイドバルブから供給された油圧をパイロット圧として、Dレンジ圧を調圧した油圧が供給される。
SLUソレノイドバルブがオフの場合、B2コントロールバルブ4500は、図4において右側の状態となる。この場合、B2ブレーキ3312には、Rレンジ圧が供給される。
図5を参照して、ECU8000についてさらに説明する。なお、以下に説明するECU8000の機能は、ハードウエアにより実現するようにしてもよく、ソフトウエアにより実現するようにしてもよい。
ECU8000のエンジンECU8100は、トルク制御部8110を含む。トルク制御部8110は、ECT_ECU8200から出力される目標入力トルクおよび後述するトルクダウン量を受け、目標入力トルクおよびトルクダウン量に対応したトルクがエンジン1000から出力されるように、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度およびイグニッションプラグによる点火時期などを制御する。
ECU8000のECT_ECU8200は、目標入力トルク設定部8210と、車速検出部8220と、変速制御部8230と、イナーシャ相検出部8240と、油圧制御部8250と、判断部8260と、油圧補正部8270と、トルクダウン量設定部8280とを含む。
目標入力トルク設定部8210は、アクセル開度などに基づいて、オートマチックトランスミッション2000の目標入力トルクを設定する。
車速検出部8220は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOから車速を算出(検出)する。
変速制御部8230は、図6に示すように、車速およびアクセル開度をパラメータとした変速線図にしたがって、アップシフトまたはダウンシフトを行なう。変速線図においては、変速の種類(変速前のギヤ段と変速後のギヤ段の組合わせ)毎にアップシフト線およびダウンシフト線が設定される。
イナーシャ相検出部8240は、アップシフトのイナーシャ相の開始を検出する。たとえば、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数NIが低下した場合、イナーシャ相の開始が検出される。なお、イナーシャ相を検出する方法は周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰り返さない。
油圧制御部8250は、摩擦係合要素に供給する油圧を制御する。アクセル開度が「0」より大きい状態でのアップシフト(以下、パワーオンアップシフトとも記載する)時において、油圧制御部8250は、図7に示すように、5つのフェーズ毎に、アップシフトにより解放される摩擦係合要素に供給する油圧(以下、解放側油圧とも記載する)を制御する。
時間T(1)から時間T(2)までの第1フェーズにおいて、解放側油圧は、PL(1)に予め定められた時間ΔT(1)だけ維持される。時間T(2)から時間T(3)までの第2フェーズにおいて、解放側油圧は、PL(2)(PL(2)>PL(1))に予め定められた時間ΔT(2)だけ維持される。
時間T(3)から時間T(4)までの第3フェーズにおいて、解放側油圧は、PL(3)になるまで、予め定められた勾配で漸減される。時間T(4)から時間T(5)までの第4フェーズにおいて、解放側油圧は、イナーシャ相が開始するまで、第3フェーズにおける勾配よりも緩やかな勾配で漸減される。時間T(5)移行の第5フェーズにおいて、解放側油圧は、最終的には「0」になるように漸減される。
さらに、油圧制御部8250は、図7に示す時間T(6)以降、イナーシャ相が開始するまで、アップシフトにより係合される摩擦係合要素に供給する油圧(以下、係合側油圧とも記載する)をPE(1)に維持するように制御する。すなわち、係合側油圧が一定にされる。
判断部8260は、パワーオンアップシフト中にオートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数NIがオーバーシュートしたか否か、すなわちエンジン回転数NEがオーバーシュートしたか否かを判断する。
たとえば、入力軸回転数NIのピーク値から同期回転数(出力軸回転数NOとアップシフト後のギヤ比との積)を減算した値が予め定められた値よりも大きい場合、エンジン回転数NEがオーバーシュートしたと判断される。なお、オーバーシュートしたか否かを判断する方法はこれに限らない。
図5に戻って、油圧補正部8270は、第1補正部8271と、第2補正部8272とを含む。第1補正部8271は、パワーオンアップシフト中にエンジン回転数NEがオーバーシュートしたと判断された場合、オーバーシュート量に基づいて解放側油圧を補正する。
たとえば、オーバーシュート量が基準値よりも大きいと解放側油圧が高くされる。オーバーシュート量が基準値よりも小さいと解放側油圧が低くされる。なお、オーバーシュート量に基づいて解放側油圧を補正する方法については、周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではさらなる詳細な説明は繰り返さない。
第2補正部8272は、パワーオンアップシフト中にエンジン回転数NEがオーバーシュートしていないと判断された場合、イナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)と予め定められた目標圧とを比較した結果に基づいて、解放側油圧を補正する。目標圧は、目標入力トルク、入力軸回転数NIおよび油温などをパラメータとして、実験やシミュレーションなどにより予め定められる。
イナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より高い場合、図7に示す第4フェーズを開始する際の解放側油圧PL(3)が予め定められた補正量だけ低くされる。イナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より低い場合、第4フェーズを開始する際の解放側油圧PL(3)が予め定められた補正量だけ高くされる。
なお、第4フェーズを開始する際の解放側油圧PL(3)を補正する代わりに、第2フェーズにおける解放側油圧PL(2)、第3フェーズにおける勾配および第4フェーズにおける勾配などを補正するようにしてもよい。
トルクダウン量設定部8280は、図7に示すように、オートマチックトランスミッション2000に入力されるトルク、すなわちエンジン1000から出力されるトルクのトルクダウン量を設定する。トルクダウン量を設定することにより、エンジン1000から出力されるトルクは、図7に示すように、イナーシャ相の開始前にトルクダウン量だけ低下される。その後、イナーシャ相中において、トルクダウン量だけ低下された後の一定のトルクに維持される。
図8を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、以下に説明するプログラムは、予め定められた周期で繰返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU8000は、変速線図に基づいて、パワーオンアップシフトを行なうか否かを判断する。パワーオンアップシフトを行なうと判断すると(S100にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
S110にて、ECU8000は、アップシフトするように解放側油圧および係合側油圧を制御する。S112にて、ECU8000は、エンジン1000から出力されるトルクをイナーシャ相の開始前に低下して一定にするようにエンジン1000を制御する。
S120にて、ECU8000は、パワーオンアップシフトの実行中においてエンジン回転数NEがオーバーシュートしたか否かを判断する。オーバーシュートすると(S120にてYES)、処理はS130に移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS140に移される。S130にて、ECU8000は、オーバーシュート量に基づいて解放側油圧を補正する。
S140にて、ECU8000は、パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より高いか否かを判断する。パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より高いと(S140にてYES)、処理はS142に移される。もしそうでないと(S140にてNO)、処理はS150に移される。S142にて、ECU8000は、第4フェーズを開始する時点の解放側油圧PL(3)が予め定められた補正量だけ低くなるように補正する。
S150にて、ECU8000は、パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より低いか否かを判断する。パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より低いと(S150にてYES)、処理はS152に移される。もしそうでないと(S150にてNO)、この処理は終了する。S152にて、ECU8000は、第4フェーズを開始する際の解放側油圧PL(3)が予め定められた補正量だけ高くなるように補正する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECU8000の動作について説明する。
車両の走行中、パワーオンアップシフトを行なうと判断されると(S100にてYES)、アップシフトするように解放側油圧および係合側油圧が制御される(S110)。パワーオンアップシフトにおいては、エンジン1000から出力されるトルクをイナーシャ相の開始前に低下して一定にするようにエンジン1000が制御される(S112)。
パワーオンアップシフトの実行中においてエンジン回転数NEがオーバーシュートすると(S120にてYES)、オーバーシュート量に基づいて解放側油圧が補正される(S130)。
一方、エンジン回転数NEがオーバーシュートしていないと(S120にてNO)、解放側油圧が過大である可能性がある。しかしながら、エンジン回転数NEがオーバーシュートしていないため、オーバーシュート量から解放側油圧を補正することができない。
そこで、本実施の形態においては、エンジン回転数NEがオーバーシュートしていないと(S120にてNO)、パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)と目標圧とを比較した結果に基づいて解放側油圧が補正される。
パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より高いと(S140にてYES)、パワーオンアップシフトの実行中において、解放側油圧PL(4)が高めに推移したといえる。
この場合、第4フェーズを開始する時点の解放側油圧PL(3)が予め定められた補正量だけ低くなるように補正される(S142)。これにより、次回パワーオンアップシフトを行なう場合は、第4フェーズにおける解放側油圧を低くすることができる。そのため、アップシフトにより解放される摩擦係合要素と係合される摩擦係合要素とが同時に係合状態になるタイアップを抑制することができる。
パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より低いと(S150にてYES)、パワーオンアップシフトの実行中において、解放側油圧PL(4)が低めに推移したといえる。
この場合、第4フェーズを開始する際の解放側油圧PL(3)が予め定められた補正量だけ高くなるように補正される(S152)。これにより、次回パワーオンアップシフトを行なう場合は、第4フェーズにおける解放側油圧を高くすることができる。そのため、オーバーシュートを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECUによれば、パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より高いと、第4フェーズを開始する際の解放側油圧PL(3)が予め定められた補正量だけ低くなるように補正される。パワーオンアップシフトのイナーシャ相が開始した時点での解放側油圧PL(4)が目標圧より低いと、第4フェーズを開始する際の解放側油圧PL(3)が予め定められた補正量だけ高くなるように補正される。これにより、オーバーシュート量を用いずとも、解放側油圧を補正することができる。そのため、摩擦係合要素が滑らない状態において解放側油圧を補正することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
車両のパワートレーンを示す概略構成図である。 オートマチックトランスミッションのプラネタリギヤユニットを示すスケルトン図である。 オートマチックトランスミッションの作動表を示す図である。 オートマチックトランスミッションの油圧回路を示す図である。 ECUの機能ブロック図である。 変速線図を示す図である。 パワーオンアップシフト時における入力軸回転数、係合側油圧、解放側油圧、およびトルクダウン量を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る制御装置であるECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
1000 エンジン、2000 オートマチックトランスミッション、2100 トルクコンバータ、3000 プラネタリギヤユニット、3301 C1クラッチ、3302 C2クラッチ、3303 C3クラッチ、3304 C4クラッチ、3311 B1ブレーキ、3312 B2ブレーキ、4000 油圧回路、8000 ECU、8002 ROM、8004 シフトレバー、8006 ポジションスイッチ、8008 アクセルペダル、8010 アクセル開度センサ、8012 ブレーキペダル、8014 踏力センサ、8016 電子スロットルバルブ、8018 スロットル開度センサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ、8026 油温センサ、8028 水温センサ、8100 エンジンECU、8110 トルク制御部、8200 ECT_ECU、8210 目標入力トルク設定部、8220 車速検出部、8230 変速制御部、8240 イナーシャ相検出部、8250 油圧制御部、8260 判断部、8270 油圧補正部、8271 第1補正部、8272 第2補正部、8280 トルクダウン量設定部。

Claims (14)

  1. 油圧により作動する第1の摩擦係合要素を解放し、油圧により作動する第2の摩擦係合要素を係合してアップシフトする自動変速機と、前記自動変速機に連結された駆動源とを備えた車両の制御装置であって、
    アップシフト中に前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧を制御するための手段と、
    イナーシャ相が開始した時点において前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧と予め定められた油圧とを比較した結果に基づいて、アップシフト中に前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するための補正手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記補正手段は、イナーシャ相が開始した時点において前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧が前記予め定められた油圧よりも高い場合、前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧が低くなるように補正するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記補正手段は、イナーシャ相が開始した時点において前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧が前記予め定められた油圧よりも低い場合、前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧が高くなるように補正するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
  4. 前記制御装置は、アップシフト中に前記自動変速機の入力軸回転数がオーバーシュートしたか否かを判断するための手段をさらに含み、
    前記補正手段は、前記入力軸回転数がオーバーシュートしていないと判断された場合に、前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。
  5. 前記制御装置は、前記駆動源から出力されるトルクを前記イナーシャ相の開始前に低下させて、一定にするように前記動力源を制御するための手段をさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の制御装置。
  6. 前記制御装置は、前記第2の摩擦係合要素に供給される油圧を前記イナーシャ相が開始するまで一定にするように制御するための手段をさらに含む、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  7. 油圧により作動する第1の摩擦係合要素を解放し、油圧により作動する第2の摩擦係合要素を係合してアップシフトする自動変速機と、前記自動変速機に連結された駆動源とを備えた車両の制御方法であって、
    アップシフト中に前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧を制御するステップと、
    イナーシャ相が開始した時点において前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧と予め定められた油圧とを比較した結果に基づいて、アップシフト中に前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップとを含む、車両の制御方法。
  8. 前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップは、イナーシャ相が開始した時点において前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧が前記予め定められた油圧よりも高い場合、前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧が低くなるように補正するステップを含む、請求項7に記載の車両の制御方法。
  9. 前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップは、イナーシャ相が開始した時点において前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧が前記予め定められた油圧よりも低い場合、前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧が高くなるように補正するステップを含む、請求項7に記載の車両の制御方法。
  10. 前記制御方法は、アップシフト中に前記自動変速機の入力軸回転数がオーバーシュートしたか否かを判断するステップをさらに含み、
    前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップは、前記入力軸回転数がオーバーシュートしていないと判断された場合に、前記第1の摩擦係合要素に供給する油圧を補正するステップを含む、請求項7〜9のいずれかに記載の車両の制御方法。
  11. 前記制御方法は、前記駆動源から出力されるトルクを前記イナーシャ相の開始前に低下させて、一定にするように前記動力源を制御するステップをさらに含む、請求項7〜10のいずれかに記載の車両の制御方法。
  12. 前記制御方法は、前記第2の摩擦係合要素に供給される油圧を前記イナーシャ相が開始するまで一定にするように制御するステップをさらに含む、請求項7〜11のいずれかに記載の車両の制御方法。
  13. 請求項7〜12のいずれかに記載の車両の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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