JP2008057331A - 高圧燃料供給システム - Google Patents

高圧燃料供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008057331A
JP2008057331A JP2006231620A JP2006231620A JP2008057331A JP 2008057331 A JP2008057331 A JP 2008057331A JP 2006231620 A JP2006231620 A JP 2006231620A JP 2006231620 A JP2006231620 A JP 2006231620A JP 2008057331 A JP2008057331 A JP 2008057331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
temperature
clogging
pressure
abnormality determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006231620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4569833B2 (ja
Inventor
Takayuki Saeki
隆行 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006231620A priority Critical patent/JP4569833B2/ja
Publication of JP2008057331A publication Critical patent/JP2008057331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4569833B2 publication Critical patent/JP4569833B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

【課題】燃料フィルタの目詰り検出時における異常判定を行うにあたり、燃料ワックス化による誤判定を回避することを、燃料タンク内の燃料残量や外気温度に拘わらず精度良く回避できる高圧燃料供給システムを提供する。
【解決手段】高圧ポンプ10と、燃料フィルタ71の目詰りの有無を検出する目詰り検出センサ71aと、目詰り検出センサ71aにより目詰りが検出された場合に異常判定を行う異常判定手段としてのECU73と、燃料の温度を検出する燃温センサ10aと、燃温センサ10aの検出値に基づき、燃料フィルタ71内の燃料の温度を推定する推定手段としてのECU73と、推定された温度に基づき、異常判定手段による異常判定の実行を禁止するか否かを判定する誤検出禁止手段としてのECU73とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料を加圧する高圧ポンプを備えた高圧燃料供給システムに関する。
従来、加圧室に吸入された燃料を加圧する高圧ポンプと、燃料タンクから高圧ポンプまでの燃料経路中に配置された燃料フィルタと、異物等による燃料フィルタの目詰りの有無を検出する目詰り検出センサと、目詰り検出センサにより目詰りが検出された場合に異常判定を行う異常判定手段と、を備えた高圧燃料供給システムが知られている。
ここで、燃料が低温になると燃料の粘度が高くなるワックス化現象が生じる。すると、上記目詰り検出センサは、燃料フィルタに目詰りが生じていないにも拘わらず目詰り発生の検出信号を出力することとなり、その結果、異常判定手段により異常判定がなされてしまう。
そこで、このような誤判定を回避するために、特許文献1記載の高圧燃料供給システムでは、エンジンの始動を開始してから燃料のワックス化が解消されるまでの所定期間が経過するといった条件(条件1)を満たすまでは、上記異常判定の実行を禁止している。そして、エンジン始動直後のアイドリング運転時には燃料の温度上昇があまり期待できないため、特許文献1記載のシステムでは、所定速度以上で走行していることを条件(条件2)に上記所定期間の計測を開始させている。つまり、所定速度以上で走行していれば、エンジンから燃料タンクに戻ってくるリターン燃料(余剰燃料)の量が多くなるため、エンジンで温められたリターン燃料により燃料タンク内の燃料の温度が上昇する。
特開2005−273535号公報
しかしながら、上述の条件1、2を満たしていても、以下の場合には、燃料のワックス化が解消されておらず誤検出してしまう恐れがある。
すなわち、外気温度が低く走行風が冷たい場合には、所定速度以上で走行してリターン燃料が多くなったとしても、リターン燃料の温度は依然として低温であるため、所定期間が経過しても燃料のワックス化が解消されていない恐れがある。
また、燃料タンク内の燃料残量が多い場合には、リターン燃料の温度が高温であったとしても、燃料タンク内の燃料の温度は直ぐには上昇しないため、所定期間が経過しても燃料のワックス化が解消されていない恐れがある。
因みに、これらの不具合を解消すべく、上述の条件1における所定期間の値を燃料残量や外気温度に応じて変化させようとすると、精度良く変化させることが困難である上、このように変化させる制御が極めて複雑となってしまい、現実的ではない。
そこで、本発明の目的は、燃料フィルタの目詰り検出時における異常判定を行うにあたり、燃料ワックス化による誤判定を回避することを、燃料タンク内の燃料残量や外気温度に拘わらず精度良く回避できる高圧燃料供給システムを提供することにある。
請求項1から7のいずれか一項記載の発明では、燃料タンクから高圧ポンプまでの燃料経路のうち高圧ポンプよりも上流側に位置する燃料の温度を燃温センサにより検出し、その検出温度に基づき、異常判定手段による異常判定の実行を禁止するか否かを判定している。
ここで、上記燃温センサにより検出される燃料の温度は、燃料タンク内の燃料残量および外気温度の影響を受けて変化するものである。例えば、燃料タンク内の燃料残量が多いほど、エンジンから燃料タンクに戻ってくる高温のリターン燃料による燃料タンク内の燃料の温度上昇は遅くなる。また、外気温度が低く走行風が冷たいほど、リターン燃料の温度は低温であるため燃料タンク内の燃料の温度上昇は遅くなる。
従って、燃料残量および外気温度の値に応じて燃温センサの検出値は変化するため、この検出値に基づき異常判定の実行を禁止するか否かを判定する本発明によれば、燃料ワックス化による誤判定を回避することを、燃料タンク内の燃料残量や外気温度に拘わらず精度良く回避できる。
また、上記燃温センサの検出対象とされる燃料は、高圧ポンプよりも上流側に位置する燃料であるため、高圧ポンプで加圧されることによる燃料の温度上昇によっては、燃温センサの検出値は影響され難い。よって、燃温センサの検出値が、燃料残量および外気温度以外のパラメータにより変化してしまうことを抑制できるので、誤検出禁止手段による判定が燃料残量および外気温度に応じた判定となることを精度良くできる。
請求項2記載の発明では、燃温センサの検出結果に基づき燃料フィルタ内の燃料の温度を推定し、この推定温度に基づき異常判定の実行を禁止するか否かを判定する。そのため、例えば、燃温センサの検出値が所定の閾値よりも小さい場合に、燃料のワックス化が解消されていないとみなして異常判定の実行を禁止するといった高圧燃料供給システムに比べて、誤検出禁止手段による判定精度を向上できる。
ここで、燃温センサによる検出温度と燃料フィルタ内の燃料の温度との相関関係を予め記憶しておき、その相関関係に基づき推定手段は燃料フィルタ内の燃料温度を推定するようにすればよいが、この場合、外気温度に応じて上記相関関係が変化することが本願の発明者により明らかになった。すなわち、外気温度が低いほど、燃料フィルタ内の燃料温度を低めに推定すればよいことが分かった。そこで、請求項5記載の発明では、推定手段は、外気温度が低いほど燃料フィルタ内の燃料の温度を低く推定している。
また、請求項7記載の発明では、調量弁の作動を制御するためのリーク量算出に用いる燃料温度検出を、誤検出禁止手段の判定で用いる燃温センサにより行うので、リーク量算出用の燃温センサと、誤検出禁止手段の判定で用いる燃温センサとを兼用させることができ、ひいてはコストダウンを図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
本実施形態に係る高圧燃料供給システムは、ディーゼルエンジン用のシステムであり、図1に示すように、燃料噴射ポンプ10、燃料タンク70、燃料フィルタ71、インジェクタ72、ECU(電子制御装置)73および警告ランプ74等を備えている。
図2に示すように、燃料噴射ポンプ10のポンプハウジングは、ハウジング本体11とシリンダヘッド12、13とを有する。ハウジング本体11はアルミ製である。シリンダヘッド12、13は鉄製であり、可動部材としてのプランジャ20を往復移動自在に支持している。シリンダヘッド12、13の内周面と、逆止弁40の端面と、プランジャ20の端面とにより加圧室100が形成されている。
駆動軸14はジャーナル15を介しハウジング本体11に回転可能に支持されている。断面円形状のカム17は駆動軸14に対し偏心して一体形成されている。駆動軸14を挟んで180度反対側に一対のプランジャ20が配置されている。プランジャ20は、駆動軸14の回転にともないシュー18を介しカム17により往復駆動され、燃料流入通路101から逆止弁40を通り加圧室100に吸入した燃料を加圧する。
逆止弁40は、加圧室100から燃料流入通路101に燃料が逆流することを防止する。スプリング22はシュー18側にプランジャ20を付勢している。カム17の回転にともないシュー18はカム17と摺動しながら自転することなく公転する。
以上により、燃料噴射ポンプ10は、加圧室100に吸入された燃料を加圧する高圧ポンプとして機能する。また、燃料噴射ポンプ10は、燃料タンク70から加圧室100へ燃料を供給するフィードポンプ30を備えている。なお、図2では、フィードポンプ30の回転軸31が紙面垂直方向となるように模式的に図示されているが、実際には、フィードポンプ30の回転軸31は駆動軸14の中心軸と一致するように配置されており、駆動軸14と結合している。そのため、駆動軸14の回転にともなって、フィードポンプ30は駆動する。
また、フィードポンプ30は、インナギア32およびアウタギア33を有するインナギア式のポンプであり、回転軸31と一体にインナギア32が回転すると、インナギア32とアウタギア33との間に形成される空間に燃料が吸入され、加圧される。
接続部材60内には燃料吐出通路102が形成されており、この燃料吐出通路102と逆止弁50の弁座53との間には燃料室103が形成されている。この燃料室103には、シリンダヘッド12、13でそれぞれ加圧された燃料が合流する。そして、逆止弁50は、燃料室103から加圧室100に燃料が逆流することを防止している。
接続部材60はシリンダヘッド12とねじ結合しており、燃料配管により図示しないコモンレールと接続している。そのため、燃料噴射ポンプ10で加圧された燃料は接続部材60からコモンレールに供給される。コモンレールは燃料噴射ポンプ10から供給される圧力変動のある燃料を蓄圧し一定圧に保持する。コモンレールから一定圧の高圧燃料がインジェクタ72に供給される。
調量弁80は電磁弁であり、フィードポンプ30から燃料流入通路101に至るまでの燃料経路(図2中の符号P1に示す斜線部分)を開閉する。これにより、フィードポンプ30から加圧室100に供給される燃料の量が調整され、その結果、燃料噴射ポンプ10からコモンレールへの燃料の供給量が調整される。なお、燃料経路P1中の燃料は、フィードポンプ30により加圧されてフィード圧になっている。
接続部材65はハウジング本体11とねじ結合しており、燃料噴射ポンプ10の燃料入口66を形成している。また、燃料フィルタ71は、燃料中の異物を除去するものであり、燃料タンク70から燃料入口66に至るまでの燃料経路に配置されている。なお、図2中の符号P2に示す斜線部分は、燃料タンク70からフィードポンプ30の加圧室に至るまでの燃料経路を示しており、燃料経路P2中の燃料は、フィードポンプ30により吸入圧になっている。
そして、燃料フィルタ71の内部には、フィルタの下流側の燃料圧力と上流側の燃料圧力との差圧を検出し、当該差圧が所定値以上となった場合に目詰り検出信号を出力する目詰り検出センサ71aが設けられている。そして、目詰り検出信号がECU73に入力されると、ECU73は異常判定を行う。このように異常判定を行う作動を実行しているときのECU73は特許請求の範囲に記載の異常判定手段に相当する。そして、ECU73により異常判定がなされると、例えば警告ランプ74を点灯させることにより、燃料フィルタ71に目詰りが生じている旨を車両乗員に報知する。
レギュレート弁85は、フィードポンプ30の吐出側から燃料タンク70に至るまでの燃料経路(図2中の符号P3に示す斜線部分)に配置されている。そして、フィードポンプ30から加圧室100に供給される燃料の圧力が上限値を超えた場合に、その燃料を余剰分として燃料タンク70にリターンする。なお、燃料経路P3中の燃料は、フィード圧よりも低いリターン圧になっている。
因みに、図2中の符号P4に示す斜線部分は、加圧室100から燃料室103、燃料吐出通路102を経由してコモンレールに至るまでの燃料経路を示しており、燃料経路P4中の燃料は、フィード圧よりも高圧になっている。
次に、燃料噴射ポンプ10の作動について説明する。
駆動軸14の回転に伴いカム17が回転し、カム17の回転に伴いシュー18が自転することなく公転する。このシュー18の公転に伴いシュー18およびプランジャ20の接触面同士が摺動することによりプランジャ20が往復移動する。
シュー18の公転に伴い上死点にあるプランジャ20が下降すると、フィードポンプ30から吐出された燃料が燃料流入通路101から逆止弁40を経て燃料加圧室100に流入する。下死点に達したプランジャ20が再び上死点に向けて上昇すると逆止弁40が閉じ、燃料加圧室100の燃料圧力が上昇する。燃料加圧室100の燃料圧力が所定圧以上になると逆止弁50が開弁する。
図2の上側に位置するシリンダヘッド12の燃料加圧室100で加圧された燃料は、逆止弁50、燃料室103、燃料吐出通路102を経てコモンレールに送出される。図2の下側に位置するシリンダヘッド13の燃料加圧室100で加圧された燃料は、図示しない燃料配管を通り燃料室103で合流し、燃料吐出通路102を経てコモンレールに送出される。
なお、ECU73は、後述する燃温センサ10aにより検出された燃料の温度に基づき、燃料加圧室100から漏れ出る燃料のリーク量を算出する。そして、算出したリーク量に基づき、調量弁80による燃料経路の開閉作動を制御している。すなわち、燃料加圧室100でのリーク量が多ければ、燃料経路を開く度合いを多くして燃料加圧室100への燃料供給量を多くする。一方、リーク量が少なければ、燃料経路を開く度合い少なくする。
次に、本実施形態の要部である燃料フィルタの目詰り検出について説明する。
上述の燃料経路P3には、燃料の温度を検出する燃温センサ10aが設置されている。そして、ECU73には、燃温センサ10aにて検出された燃料温度検出信号が入力される。そして、ECU73は、燃温センサ10aにて検出された燃料温度に基づき、燃料フィルタ71内の燃料の温度を推定する。当該推定を行う作動を実行しているときのECU73は特許請求の範囲に記載の推定手段に相当する。
次に、上記推定の方法を詳細に説明する。図3は、燃温センサ10aにて検出された燃料温度と燃料フィルタ71内の燃料の温度との相関関係を示すグラフである。図3中の実線L1、L2、L3はそれぞれ、外気温度がA℃、B℃、C℃である場合の上記相関関係を示している。なお、A〜Cの大小関係はA>B>Cである。これらの実線L1〜L3に示されるように、燃温センサ10aから出力される燃料温度検出信号の値TIが高いほど燃料フィルタ71内の燃料の温度Tfは高くなる。
そして、フィルタ71内の燃料の温度Tfは、燃料温度検出信号の値TIの一次関数として表される。また、当該一次関数における傾き係数およびオフセット係数は外気温度に依存している。図3に示す例では、上記傾き係数およびオフセット係数はともに外気温度が高いほど大きい値となる。そして、ECU73には、図3に例示される如く外気温度に応じた複数の上記相関関係を示すマップが予め記憶されている。
ECU73には、図1に示す外気温度センサ75にて検出された外気温度信号が入力される。そして、ECU73は、入力された外気温度信号に基づき上記一次関数を決定する。そして、入力された燃料温度検出信号の値TIを決定された一次関数に代入してフィルタ71内の燃料の温度Tfを算出する。このようにして、ECU73は、外気温度信号および燃料温度検出信号の値TIの値に基づきフィルタ71内の燃料の温度Tfを推定する。
ここで、ECU73は、上述の如く目詰り検出センサ71aから入力された目詰り検出信号に基づき異常判定を実行するが、推定したフィルタ71内の燃料の温度Tfに基づき上記異常判定の実行を禁止するか否かをECU73は判定する。このように異常判定の実行禁止を許否判定しているときのECU73は、特許請求の範囲に記載の誤検出禁止手段に相当する。
より具体的に説明すると、燃料がワックス化する温度Tmとしての情報がECU73に予め記憶されており、ECU73は、推定したフィルタ71内の燃料の温度Tfが前記ワックス化温度Tmよりも低ければ、フィルタ71内の燃料がワックス化しているとみなして上記異常判定の実行を禁止する。
次に、ECU73による作動を図4に示すフローチャートを用いてより詳細に説明する。
先ず、ステップS10においてエンジン始動後であるか否かを判定し、ステップS20において、断線等により燃温センサ10aが検出不良状態になっていないかを判定する。エンジン始動後であり燃温センサ10aが正常であると判定(S10:yesかつS20:yes)されれば処理はステップS30に進み、エンジンが始動していないと判定(S10:no)された場合、或いは燃温センサ10aが正常でないと判定(S20:no)された場合には、処理はステップS10に戻る。
次に、ステップS30において、燃温センサ10aから出力された燃料温度検出信号の値TIを記憶する。そして、ステップS40において、上述した一次関数における傾き係数およびオフセット係数を算出する。
ここで、ステップS40による算出に先立って、ステップS42、S44、S46を実行する。先ずステップS42では、外気温度センサ75にて検出された外気温度信号を取得する。次にステップS44では、取得した外気温度信号に応じた傾き係数を算出するテーブルを選択し、ステップS46では、取得した外気温度信号に応じたオフセット係数を算出するテーブルを選択する。そして、これらの選択されたテーブルを用いて、ステップS40にて傾き係数およびオフセット係数を算出する。これにより、上述した一次関数が決定される。
次に、ステップS50において、燃料温度検出信号の値TIを決定された一次関数に代入してフィルタ71内の燃料の温度Tfを算出する。そして、ステップS60において、外気温度等に基づきワックス化温度Tmを算出する。次に、ステップS70において、算出したフィルタ71内の燃料の温度Tfが算出したワックス化温度Tmよりも大きいか否かを判定する。
そして、フィルタ71内の燃料の温度Tfがワックス化温度Tmよりも大きいと判定されれば(S70:yes)、上述の異常判定の実行を禁止することなくステップS80に進み、目詰り検出センサ71aからオン信号(目詰り検出信号)が入力されているか否かを判定する。オン信号が入力されていれば(S80:yes)、燃料フィルタ71が異物等により目詰りしていると判定し、警告ランプ74を点灯させることでフィルタ目詰り検出を完了する。
一方、フィルタ71内の燃料の温度Tfがワックス化温度Tm以下であると判定された場合(S70:no)、或いは、目詰り検出センサ71aからオン信号が入力されていなければ(S80:no)、処理はステップS10に戻る。
以上により、本実施形態によれば、燃温センサ10aの検出値は、燃料タンク70内の燃料残量および外気温度の値に応じて燃温センサの検出値は変化するため、この検出値に基づき異常判定の実行を禁止するか否かを判定する本実施形態によれば、燃料ワックス化による誤判定を回避することを、燃料タンク70内の燃料残量や外気温度に拘わらず精度良く回避できる。
また、燃温センサ10aの検出対象とされる燃料は、加圧室100よりも上流側に位置するリターン圧の燃料であるため、加圧室100で加圧されることによる燃料の温度上昇によっては、燃温センサ10aの検出値は影響され難い。よって、燃温センサ10aの検出値が、燃料残量および外気温度以外のパラメータにより変化してしまうことを抑制できるので、ECU73による異常判定の実行を禁止するか否かの判定が、燃料残量および外気温度に応じた判定となることを精度良くできる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、外気温度に応じて傾き係数およびオフセット係数を変化させているが、外気温度に拘わらず一定の値としてもよい。
また、上記実施形態では、ECU73は、燃温センサ10aの検出値TIに基づき燃料フィルタ71内の燃料温度Tfを推定し、推定した温度Tfに基づき異常判定の実行を禁止するか否かを判定しているが、上記推定を廃止して、燃温センサ10aの検出値TIに基づき異常判定の実行を禁止するか否かを判定するようにしてもよい。例えば、燃温センサ10aの検出値TIが所定の閾値より小さければ異常判定の実行を禁止するようにしてもよい。この場合、上記所定の閾値は外気温度に応じて変化させてもよいし、外気温度に拘わらず一定の値としてもよい。
また、上記実施形態では、燃温センサ10aを燃料経路P3に設置しているが、本発明の燃温センサ10aの設置場所は燃料経路P3に限られるものではなく、例えば、燃料経路P2や燃料経路P1に設置するようにしてもよい。また、燃料経路P2に設置する場合には、燃料フィルタ71の上流側に設置してもよいし下流側に設置してもよい。また、燃温センサ10aを燃料タンク70内に設置してもよい。
また、上記実施形態では、フィルタ71内の燃料の温度Tfを、燃料温度検出信号の値TIの一次関数として表現しているが、一次関数だけでなく他の関数により表現するようにしてもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
本発明の一実施形態に係る高圧燃料供給システムを示すブロック図。 図1に示す燃料噴射ポンプ、燃料タンクおよび燃料フィルタを示す模式図。 図1に示す燃温センサの検出値と燃料フィルタ内の燃料温度との相関関係を示すグラフ。 図1に示すECUの作動を示すフローチャート。
符号の説明
10a:燃温センサ、10:燃料噴射ポンプ(高圧ポンプ)、30:フィードポンプ、70:燃料タンク、71:燃料フィルタ、71a:目詰り検出センサ、73:ECU(異常判定手段、推定手段、誤検出禁止手段)、75:外気温度センサ。

Claims (7)

  1. 加圧室に吸入された燃料を加圧する高圧ポンプと、
    燃料タンクから前記加圧室へ燃料を供給するフィードポンプと、
    前記燃料タンクから前記フィードポンプまでの燃料経路中に配置された燃料フィルタと、
    前記燃料フィルタの目詰りの有無を検出する目詰り検出センサと、
    前記目詰り検出センサにより目詰りが検出された場合に異常判定を行う異常判定手段と、
    前記燃料タンクから前記高圧ポンプまでの燃料経路のうち前記高圧ポンプよりも上流側に位置する燃料の温度を検出する燃温センサと、
    前記燃温センサの検出結果に基づき、前記異常判定手段による前記異常判定の実行を禁止するか否かを判定する誤検出禁止手段と、
    を備える高圧燃料供給システム。
  2. 前記燃温センサの検出結果に基づき、前記燃料フィルタ内の燃料の温度を推定する推定手段を備え、
    前記誤検出禁止手段は、前記推定手段により推定された温度に基づき前記異常判定の実行を禁止するか否かを判定する請求項1記載の高圧燃料供給システム。
  3. 加圧室に吸入された燃料を加圧する高圧ポンプと、
    燃料タンクから前記高圧ポンプまでの燃料経路中に配置された燃料フィルタと、
    前記燃料フィルタの目詰りの有無を検出する目詰り検出センサと、
    前記目詰り検出センサにより目詰りが検出された場合に異常判定を行う異常判定手段と、
    前記燃料タンクから前記高圧ポンプまでの燃料経路のうち前記高圧ポンプよりも上流側に位置する燃料の温度を検出する燃温センサと、
    前記燃温センサの検出結果に基づき、前記燃料フィルタ内の燃料の温度を推定する推定手段と、
    前記推定手段により推定された温度に基づき、前記異常判定手段による前記異常判定の実行を禁止するか否かを判定する誤検出禁止手段と、
    を備える高圧燃料供給システム。
  4. 前記誤検出禁止手段は、前記推定手段により推定された温度が所定の閾値よりも低い場合に前記異常判定の実行を禁止するよう判定する請求項2または3記載の高圧燃料供給システム。
  5. 前記推定手段は、外気温度が低いほど、前記燃料フィルタ内の燃料の温度を低く推定する請求項2から4のいずれか一項記載の高圧燃料供給システム。
  6. 前記燃温センサは、前記燃料タンクから前記加圧室へ燃料を供給するフィードポンプから前記加圧室へ供給される燃料の余剰分を前記燃料タンクへ戻すリターン燃料経路に設けられている請求項1から5のいずれか一項記載の高圧燃料供給システム。
  7. 前記フィードポンプから前記加圧室に供給される燃料の量を調整する調量弁を備え、
    前記燃温センサの検出結果に基づき前記加圧室から漏れ出る燃料のリーク量を算出し、このリーク量に基づき前記調量弁の作動を制御する請求項6記載の高圧燃料供給システム。
JP2006231620A 2006-08-29 2006-08-29 高圧燃料供給システム Expired - Fee Related JP4569833B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006231620A JP4569833B2 (ja) 2006-08-29 2006-08-29 高圧燃料供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006231620A JP4569833B2 (ja) 2006-08-29 2006-08-29 高圧燃料供給システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008057331A true JP2008057331A (ja) 2008-03-13
JP4569833B2 JP4569833B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=39240409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006231620A Expired - Fee Related JP4569833B2 (ja) 2006-08-29 2006-08-29 高圧燃料供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4569833B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010255563A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Denso Corp 燃料噴射装置
JP2015021426A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 株式会社デンソー 燃料供給制御装置
JP2015021420A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 株式会社デンソー 燃料供給制御装置
JP2016138533A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 株式会社デンソー 燃料フィルタの目詰まり検出装置
US11339737B1 (en) * 2021-02-02 2022-05-24 Caterpillar Inc. Method and system for fuel filter monitoring

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06185394A (ja) * 1992-12-16 1994-07-05 Mazda Motor Corp 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射時期制御装置
JP2003176761A (ja) * 2001-12-11 2003-06-27 Denso Corp 燃料噴射装置
JP2005139910A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Hino Motors Ltd 液化ガスエンジンの燃料供給装置
JP2005233125A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Denso Corp コモンレール式燃料噴射装置
JP2005273535A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Toyota Motor Corp エンジンの燃料供給制御装置
JP2005282381A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Fuji Heavy Ind Ltd ディーゼルエンジンの始動制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06185394A (ja) * 1992-12-16 1994-07-05 Mazda Motor Corp 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射時期制御装置
JP2003176761A (ja) * 2001-12-11 2003-06-27 Denso Corp 燃料噴射装置
JP2005139910A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Hino Motors Ltd 液化ガスエンジンの燃料供給装置
JP2005233125A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Denso Corp コモンレール式燃料噴射装置
JP2005273535A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Toyota Motor Corp エンジンの燃料供給制御装置
JP2005282381A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Fuji Heavy Ind Ltd ディーゼルエンジンの始動制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010255563A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Denso Corp 燃料噴射装置
JP2015021426A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 株式会社デンソー 燃料供給制御装置
JP2015021420A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 株式会社デンソー 燃料供給制御装置
JP2016138533A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 株式会社デンソー 燃料フィルタの目詰まり検出装置
US11339737B1 (en) * 2021-02-02 2022-05-24 Caterpillar Inc. Method and system for fuel filter monitoring
US11703009B2 (en) 2021-02-02 2023-07-18 Caterpillar Inc. Method and system for fuel filter monitoring

Also Published As

Publication number Publication date
JP4569833B2 (ja) 2010-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4355346B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4659648B2 (ja) 燃料供給系の異常判定装置
JP5004353B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置及び燃料供給装置の制御装置
JP2007285235A (ja) ディーゼルエンジンの燃料供給装置
JP4930454B2 (ja) 燃料供給制御装置およびそれを用いた燃料供給システム
JP4569833B2 (ja) 高圧燃料供給システム
JP2003176761A (ja) 燃料噴射装置
JP5185147B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JP4737166B2 (ja) 目詰まり検出装置
JP2009174383A (ja) 液体供給装置
JP4241629B2 (ja) 燃料供給ポンプの異常検出装置
JP2007077898A (ja) 燃料噴射制御装置
JP2010216279A (ja) 燃料噴射制御装置およびそれを用いた蓄圧式燃料噴射システム
KR101858785B1 (ko) 내연 기관의 레일 압력을 제어하는 방법
US7171952B2 (en) Method, computer program, control and/or regulation device for operation of an internal combustion engine and fuel system for an internal combustion engine
JP2010223130A (ja) 燃料性状判別装置
JP2007040265A (ja) 燃料噴射装置の製造方法
JP2011111985A (ja) 燃料噴射システムの故障診断装置
JP4861971B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置及び燃料供給装置の異常判定装置
JP4300582B2 (ja) 燃料供給装置
US10352234B2 (en) Engine control apparatus
JP4534865B2 (ja) 燃料供給装置の吸入経路監視装置
JP2005344521A (ja) 内燃機関の燃料供給系異常診断装置
JP6314860B2 (ja) 燃料フィルタの目詰まり検出装置
JP4479618B2 (ja) 燃料残量検出装置及び燃料残量検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100402

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100728

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4569833

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees