JP2008057123A

JP2008057123A - 配管の洗浄方法および装置

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Publication number: JP2008057123A
Application number: JP2006232245A
Authority: JP
Inventors: Shirokatsu Ura; 城勝浦
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2006-08-29
Filing date: 2006-08-29
Publication date: 2008-03-13
Anticipated expiration: 2026-08-29
Also published as: JP5066748B2

Abstract

【課題】この発明は、上述した事情に鑑み、簡単な作業で配管の洗浄と、配管の脱臭および殺菌処理をより一層効果的に行なうようにした配管の洗浄方法および装置を提供する。
【解決手段】微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する工程と、前記微細気泡を大量に含んだ洗浄液をノズルを介し配管の内周面へ向けて噴射する工程とを少なくとも含んだ配管の洗浄方法である。
【選択図】図１

Description

この発明は、マンション、ビルの排水管、あるいは各種製造工場等に配設された配管、即ち筒型の環状体である配管を洗浄する配管の洗浄方法および装置の改良に関する。

従来から、マンション、ビル、あるいは各種製造工場等に配設された排水管等の配管を洗浄する装置として、各種の洗浄装置が提供されている。
このような洗浄装置の従来例の多くは、本願出願人が先に出願した特願平１１−３５７５６１号に開示されているように、洗浄液を高圧ポンプによって圧縮するとともに、その高圧となった洗浄液を高圧ホースの先端に配設されたノズルから配管の内周面へ向けて噴射し、その噴射圧力で管内に堆積した汚れである固形物を取り除き、これにより配管内を洗浄するようにしている。
平成１１年特許願第３５７５６１号

ところで、上述した従来の洗浄装置の如く、単に高圧の洗浄液を配管の内周壁に噴射して配管を洗浄するものでは、水道水により配管内に付着した固形物の汚れを取り除くことはできるが、この水道水からなる洗浄液には配管内の臭気を取り除く脱臭作用、および配管内周壁に付着した細菌を死滅させる殺菌作用はなく、このため洗浄終了後、時間が経過すると配管内に再び細菌の繁殖、および臭気が発生する難点がある。
そこで、これらを解消するため、従来では洗浄後の配管内に、さらに殺菌および脱臭作用のあるオゾンを含む洗浄液、即ちオゾン水を流し込み、上述した配管の脱臭と殺菌とを行うようにしていたがオゾン水は入り口付近のみ作用するに過ぎなかった。
また配管には、大きく分けて垂直方向へ向かう縦管と、水平方向へ向かう横管とがあるが、上述したオゾン水を含む洗浄液を洗浄後の配管内に単に流し込むと、その配管が縦管の場合は、その内周壁全体にオゾン水が触れて、上述したオゾンによる脱臭および殺菌効果を得ることができるが、横管では、オゾン水を含む洗浄液は配管内の底部を流れるだけで、配管内の上部には触れることが少なく、このためオゾン水による配管の脱臭および殺菌効果を十分果たすことができない難点がある。

また洗浄液による配管内の洗浄後、再び上述したオゾン水を含む洗浄液の流し込み作業を行なわねばならないから、配管の洗浄作業が二度手間となり、その洗浄作業が煩雑である難点もある。

この発明は、上述した事情に鑑み、簡単な作業で配管の洗浄と、配管の脱臭および殺菌処理をより一層効果的に行なうようにした配管の洗浄方法および装置を提供することを目的とする。

上述した課題を解決するため、この発明の配管の洗浄方法では、オゾンガスあるいは空気よりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する工程と、前記オゾンガスあるいは空気よりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液をノズルを介し配管の内周面へ向けて噴射する工程とを少なくとも含んでいる。

またこの発明では、高圧となった洗浄液をノズルを介し配管の内周面へ向け噴射し、該配管内を洗浄するようにした配管の洗浄装置において、オゾンガスあるいは空気よりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する手段を配設し、該オゾンガスあるいは空気よりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する手段により生成された洗浄液を前記ノズルを介し配管の内周面へ向け噴射させるようにしている。

上述したこの発明に係る配管の洗浄方法では、配管の内周面へ向けオゾンガスあるいは空気よりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を噴射させるようにしたため、洗浄液が噴射された時のオゾンガスあるいは空気よりなる微細気泡の拡大と、該オゾンガスあるいは空気よりなる微細気泡のはじける発泡力により管内を洗浄する洗浄能力を飛躍的に高めることができる。

即ち、オゾンガスあるいは空気よりなる微細気泡を連続的に生成し、これを連続的にノズルから噴射するため、一様に洗浄能力の高い噴射先浄水で管内を洗浄できる。また直射ガンの先端ノズルより噴射することでも前記同様に高い洗浄能力を確保することができ、このことにより洗浄装置の小型軽量化を図ることができる。

また、本願発明の配管の洗浄装置では、微細気泡発生装置へ空気の代わりにオゾンガスを取り入れ、水タンクの水の中にオゾンガスよりなる気泡を混入させてオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄水を高圧洗浄機へ送り、この高圧洗浄機で高圧に圧縮されたオゾンガスの微細気泡が大量に含まれた高圧水を端末機に収納された洗浄ホースの先端のノズルの噴射口より噴射することにより圧縮された高圧水に加え微細なオゾンガス気泡が拡大する際に、微細なオゾンガスの気泡のはじける発泡力により管内の洗浄能力を飛躍的に向上させることができる。

また、水の中に微細なオゾンガスの気泡を生成し、洗浄ノズルの噴射口より微細なオゾンガスの気泡が含まれた高圧水を噴射することにより濃度の濃い一定した濃度のオゾン高圧水を管壁へまんべんなく噴射することができ、オゾンによる殺菌、脱臭、漂白、の各作用を管内洗浄と同時に効率的に行うことができる。

なお、管内の洗浄能力を高め、オゾンガスの微細気泡による殺菌力脱臭力を高め高圧洗浄機及びオゾン生成器が効率的に活用されることにより、洗浄装置の小型、軽量化を図ることができ、また端末機を使用しない高圧洗浄機及び直接ガンのノズルより噴射する場合でも同様の効果を奏する。

また、配管内に付着した固形物の除去処理と配管の脱臭および殺菌処理とを同時に行なうことができ、このため配管の脱臭および殺菌処理を含む洗浄作業をより一層効果的に行なうことができる。

また、オゾンガスあるいは空気よりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を配管の内周面へ向け噴射させるため、縦管あるいは横管を問わず各種タイプの配管の内周面へ向けオゾンを含む洗浄液を十分付着させることができ、このため簡単な作業でより効果の高い配管の脱臭と殺菌処理とを行なうことができる。

またオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を常に配管内の付着物へ直接当てることができ、オゾンの持つ殺菌、消臭能力を配管全体にムラなく発揮することができる。

以下、本願発明に係わる配管の洗浄方法および装置の一実施例を詳述する。

図１は、本願発明に係わる配管の洗浄装置１の全体を示す概念図である。

この配管の洗浄装置１は、オゾンガスを発生させるオゾン発生装置２と、このオゾン発生装置２から発生したオゾンガスを吸引しオゾンガスの微細気泡を発生させる微細気泡発生装置３と、図示せぬ水道栓からホース４を介して送給される原水と、微細気泡発生装置３から送給されたオゾンガスの微細気泡とを混合させて一定濃度のオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する水タンク５と、この水タンク５内で生成された一定濃度のオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を高圧に圧縮する高圧洗浄機６とから構成されている。

なお上述した微細気泡発生装置３は、具体的にはオゾンガスと水とを吸引して攪拌し、これによりオゾンガスの微細気泡を発生させて移送するミキサーを主要構成要素としている。

なお、上述したオゾンガスを発生させるオゾン発生装置２と、該オゾン発生装置２から発生したオゾンガスを吸引しオゾンガスの微細気泡を発生させる微細気泡発生装置３と、該微細気泡発生装置３から送給されたオゾンガスの微細気泡と原水とを混合させて一定濃度のオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する水タンク５とによりオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する手段が構成される。

一方、上述した一定濃度のオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ高圧の洗浄液が高圧洗浄機６からアンローダー弁７を介して圧送されると、余分な洗浄液は水タンク５内に回収されるが、その大部分は高圧ホース８を介して、各種タイプの噴射ノズル１１，１２，１３，から配管Ａ内に噴射される。

このうち、噴射ノズル１１は、ノズル１１の外周面に形成された複数の噴射孔から噴射されるオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液Ｂの噴射水量を調整することにより、複数の噴射孔のうち、特定の噴射孔のみが常時配管Ａの内周面Ａ１と対向するように設定され、端末機１４による高圧ホース１５の回転と引き出しに伴ってノズル１１が配管Ａの内周面Ａ１に沿って矢印のように螺旋状に旋回するタイプのものである。なお、この実施例に記載されたノズル１１の詳細構造は本願出願人が先に提出した平成１１年特許願第３５７５６１号に開示されたノズルを参照されたい。また上述した端末機１４の詳細構造も本願出願人が先に提出した特願平１１−３６６８８４号を参照されたい。

なお、上述した端末機１４を使用することなく、高圧洗浄機６に直接高圧ホース８を連結し、その先端に周面に噴射孔が穿設された周知の噴射ノズル１２を使用しても良い。
なお、この場合は、端末機１４がないので高圧ホース８は回転しないが、オペレータの操作によりこの高圧ホース８を引張させ、また回転させる作業を行なうことにより噴射孔を目的の配管Ａの内周面へ向ければ、オゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液Bを配管Aの内周面に沿って噴射させることができる。
次に、上述した配管の洗浄装置１の作用を説明する。
まず、この配管の洗浄装置１では、オゾン発生装置２でオゾンガスを発生させ、次に微細気泡発生装置３によりこのオゾンガスを吸引して水と攪拌しオゾンガスの微細気泡を発生させる。

次に、水タンク５でオゾンガスの微細気泡と原水とを混合させて一定濃度のオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成し、この洗浄液を高圧洗浄機６で高圧縮し、この高圧縮されたオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液Ｂを前記各種タイプの噴射ノズル１１，１２，１３を介して配管Ａ内に噴射する。

このように、前記各種タイプの噴射ノズル１１，１２，１３から配管Ａの内周面Ａ１へ向けオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液Ｂを噴射させると、洗浄液Ｂの噴射圧力に加え、洗浄液が噴射された時の高圧状態から通常気圧に戻る際のオゾンガスの微細気泡の拡大と、該オゾンガスよりなる微細気泡が配管Ａと衝突してはじける際の発泡力が加わり、このため通常の洗浄液を噴射する場合と比較して管Ａ内を洗浄する洗浄能力が飛躍的に向上することとなる。

即ち、オゾンガスよりなる微細気泡を連続的に生成し、これを連続的にノズルから噴射するため、一様に洗浄能力の高い噴射先浄水で管内を洗浄できることとなる。

また直射ガン１３の先端ノズルより噴射することでも前記と同様に高い洗浄能力を確保することができ、このことにより洗浄液の圧縮能力の小さい高圧洗浄機６を使用しても十分な洗浄能力を維持することができ、このため洗浄装置１全体の小型軽量化を図ることができる。

言い換えれば、上述した配管の洗浄装置１では、微細気泡発生装置３へ空気の代わりにオゾンガスを取り入れ、水タンク５より微細なオゾンガスの気泡を大量に含んだ洗浄液Ｂを生成し、このオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄水Ｂを高圧洗浄機６へ送り、この高圧洗浄機６で高圧縮されたオゾンガスの微細気泡が大量に含まれた高圧水Ｂが、端末機１４に収納された洗浄ホース１５の先端に配設されたノズル１１の噴射口より噴射されることにより、圧縮された高圧水の当接力に加え微細なオゾンガス気泡が拡大する際の発泡力により管内Ａの洗浄能力が飛躍的に高まることとなる。

また、水の中に微細なオゾンガスの気泡を生成し、噴射ノズルの噴射口より微細なオゾンガスの気泡が含まれた高圧水を噴射することにより濃度の濃い一定した濃度のオゾン高圧水を管壁へまんべんなく噴射することができ、オゾンによる殺菌、脱臭、漂白の各作用を管内洗浄と同時に効率的に行うことができる。

なお、管内の洗浄能力を高め、オゾンガスの微細気泡による殺菌力脱臭力を高めるため高圧洗浄機６及びオゾン発生装置２が効率的に活用されることにより、洗浄装置1全体の小型、軽量化を図ることができ、また端末機１４を使用しないノズル１２及び直接ガン１３のノズルより噴射する場合でも同様の効果を奏する。

また、配管Ａ内に付着した固形物の除去処理と配管の脱臭および殺菌処理とを同時に行なうことができるから配管の脱臭および殺菌処理を含む洗浄作業をより簡単に行なうことができる。

また、オゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液Ｂを配管Ａの内周面へ向け噴射させるため、縦管あるいは横管を問わず各種タイプの配管の内周面へ向けオゾンを含む洗浄液を十分付着させることができ、このため簡単な作業でより効果の高い配管の脱臭と殺菌処理とを行なうことができる。

以上説明したように、本願発明では、不安定で、しかも水に溶解しにくい特徴をもっているオゾンガスを、微細気泡発生装置３を利用してオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄水として生成し、これを各種ノズルから配管Ａ内に噴射させて洗浄するため、単に水等の洗浄液にオゾンガスを含めた洗浄液を噴射させて洗浄する場合と比較して、オゾンガスの濃度が向上するだけでなく、オゾンガスよりなる大量の微細気泡が配管と衝突してはじけた際の発泡力等が加わるので、その洗浄液の洗浄能力は一層向上することとなる。

なお、上記実施例では、微細気泡発生装置３を利用してオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄水として生成するようにしたが、本願発明は上記実施例に限定されることなく、オゾンの代わりに空気（エアー）を使用し、上述した配管の洗浄装置１においては、微細気泡発生装置３へ空気を取り入れ、水タンク５より微細な空気の気泡を大量に含んだ洗浄液を生成し、この空気よりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄水を高圧洗浄機６へ送り、この高圧洗浄機６で高圧縮された空気の微細気泡が大量に含まれた高圧水を、端末機１４に収納された洗浄ホース１５の先端に配設されたノズル１１の噴射口より噴射することにより、圧縮された高圧水の当接力に加え微細な空気気泡が拡大する際の発泡力により管内Ａの洗浄能力が飛躍的に高まることとなる。

以上説明したように、この発明は、簡単な作業で配管の洗浄と、配管の脱臭および殺菌処理をより一層効果的に行なう配管の洗浄方法および装置に適している。

図１は、この発明に係る配管の洗浄方法及び洗浄装置を示す概念図である。

符号の説明

１…配管の洗浄装置
２…オゾン発生装置
３…微細気泡発生装置
５…水タンク
１１，１２，１３…ノズル
Ｂ…オゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液

Claims

微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する工程と、
前記微細気泡を大量に含んだ洗浄液をノズルを介し配管の内周面へ向けて噴射する工程と、
を少なくとも含むことを特徴とする配管の洗浄方法。
前記微細気泡はオゾンガスであることを特徴とする請求項１に記載の配管の洗浄方法。
前記微細気泡は空気であることを特徴とする請求項１に記載の配管の洗浄方法。
高圧となった洗浄液をノズルを介し配管の内周面へ向け噴射し、該配管内を洗浄するようにした配管の洗浄装置において、
微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する手段を配設し、該微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する手段により生成された洗浄液を前記ノズルを介し配管の内周面へ向け噴射させるようにしたことを特徴とする配管の洗浄装置。
前記微細気泡はオゾンガスであることを特徴とする請求項４に記載の配管の洗浄装置。
前記微細気泡は空気であることを特徴とする請求項４に記載の配管の洗浄装置。
前記微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する手段は、オゾンガスを発生させるオゾン発生装置と、該オゾン発生装置から発生したオゾンガスを吸引しオゾンガスの微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、該微細気泡発生装置から送給されたオゾンガスの微細気泡と原水とを混合させて一定濃度のオゾンガスよりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する水タンクとからなることを特徴とする請求項４に記載の配管の洗浄装置。
前記微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する手段は、空気を吸引し空気の微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、該微細気泡発生装置から送給された空気の微細気泡と原水とを混合させて一定濃度の空気よりなる微細気泡を大量に含んだ洗浄液を生成する水タンクとからなることを特徴とする請求項４に記載の配管の洗浄装置。