JP2008056113A - 燃料タンクのボディーへの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】リヤフロアサイドメンバに作用する捩り力をコントロールすることによりNV性能を向上させることができる燃料タンクのボディーへの支持構造を得る。
【解決手段】リヤフロアサイドメンバ14とリヤフロアクロスメンバ16、18とが交差する角部には、タンクブラケット46が斜めに架け渡されている。燃料タンク42の角部からはタンク取付部44がタンク外方側へ張出されており、タンクブラケット46の略中央部にボルト、ウエルドナットで直締めされている。これにより、リヤフロアサイドメンバ14を車両幅方向外側へ回転させようとするモーメントに対して、これをキャンセルさせる方向のモーメントを発生させることができる。その結果、車体フロア12の振動による発音を抑制し、NV性能を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、左右一対のリヤフロアサイドメンバと前後一対のリヤフロアクロスメンバとを含んで構成されたリヤアンダボディーに適用される燃料タンクのボディーへの支持構造に関する。
従来技術及びその問題点については、後述する[発明の実施の形態]の欄で本発明との対比において詳述するので、ここでは簡単に説明することにする。
従来の燃料タンクのボディーへの支持構造の一例を説明すると、リヤフロアの両サイドには、左右一対のリヤフロアサイドメンバが車両前後方向に沿って延在されている。これらのリヤフロアサイドメンバの前端部は、左右のロッカを車両幅方向に連結するセンタクロスメンバに接合されている。さらに、左右一対のリヤフロアサイドメンバは、センタクロスメンバと平行に配置されたリヤクロスメンバによって連結されている。そして、左右一対のリヤフロアサイドメンバと前後一対のセンタクロスメンバ及びリヤクロスメンバとで囲まれたスペースに燃料タンクがタンクバンドで固定されている。この場合のタンクバンドの取付点は、センタクロスメンバの中央両側の前側二点とリヤクロスメンバの中央両側二点の合計四箇所に設定されている。
特開昭59−70229号公報
しかしながら、上記従来構造による場合、粗面路及び悪路走行時等の路面入力(車両上方側への突き上げ力)に起因して、リヤフロアサイドメンバに車両幅方向外側(車両後方側からリヤアンダボディーを見た場合に反時計方向)へのモーメントが作用し、リヤフロアサイドメンバに捩り変形が生じる。また、燃料タンクのボディー側取付点がセンタクロスメンバの中央寄り二箇所とリヤクロスメンバの中央寄り二箇所に設定されているため、路面入力時に燃料タンクに作用する慣性力によってこれらのクロスメンバに下向きの荷重が作用し、リヤフロアクロスメンバを車両幅方向外側へ回転させるモーメントが発生する。これらの結果、リヤフロアが車両下方側へ撓み(車両上下方向へ振動し)、発音に至り、車両のNV性能が悪化する。従って、この点において、従来構造は改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、リヤフロアサイドメンバに作用する捩り力をコントロールすることによりNV性能を向上させることができる燃料タンクのボディーへの支持構造を得ることが目的である。
請求項1の発明は、車体フロアの両サイドに車両前後方向に沿って延在され、ショックアブソーバのボディーへの取付点である第1取付点に対し車両後方側にサスペンション入力点を有すると共に第1取付点に対し車両前方側にリヤサスペンションアームのボディーへの取付点である第2取付点を有するリヤサスペンションの前記第2取付点が設定される左右一対のリヤフロアサイドメンバと、車両幅方向に沿って延在すると共に車両前後方向に離間して配置され、左右一対のリヤフロアサイドメンバを車両幅方向に繋ぐ前後一対のリヤフロアクロスメンバと、を含んで構成されたリヤアンダボディーに適用される燃料タンクのボディーへの支持構造であって、前記燃料タンクは、左右一対のリヤフロアサイドメンバと前後一対のリヤフロアクロスメンバとで囲まれたスペースに配置されており、リヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロスメンバとが交差する角部に両者に架け渡されるタンクブラケットを設定し、燃料タンクのボディーへの取付点を当該タンクブラケットに設定した、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の燃料タンクのボディーへの支持構造において、前記タンクブラケットは、リヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロスメンバとが交差する角部に斜めに架け渡されてブレースとして機能する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の燃料タンクのボディーへの支持構造において、前記燃料タンクの外周部の所定位置にはタンク外方側へ張出すタンク取付部が一体的に設けられており、当該タンク取付部を前記タンクブラケットに直締めした、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の燃料タンクのボディーへの支持構造において、前記タンクブラケットは、リヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロスメンバとが交差する角部に長尺体挿通スペースが形成されるように両者間に架け渡されており、さらに、当該タンクブラケットは、当該長尺体挿通スペースの車両後方側に長尺体保護用の縦壁を備えている、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明の作用は、以下の通りである。
まず、本発明のリヤアンダボディーに搭載されるリヤサスペンションの場合、ショックアブソーバのボディーへの取付点である第1取付点を基準にした場合に、第1取付点よりも車両後方側にサスペンション入力点(路面入力点)が存在し、かつ第1取付点よりも車両前方側にリヤサスペンションアームのボディーの取付点である第2取付点が存在する。そして、本発明では、上記リヤサスペンションの第2取付点が車体フロアの両サイドに車両前後方向に沿って延在する左右一対のリヤフロアサイドメンバに設定されることを基本的な前提条件としている。
この場合、車両上方側への路面入力がリヤサスペンションに入ると、ショックアブソーバを支点として第2取付点に車両下方側への力が作用する。このため、リヤフロアサイドメンバ上に設定された第2取付点には車両下方側への力が働くことになる。その結果、リヤフロアサイドメンバには、当該リヤフロアサイドメンバを車両幅方向外側へ回転させようとするモーメントが発生する。
また、従来構造のように、燃料タンクのタンクブラケットを前後のリヤフロアクロスメンバの中央寄り二箇所にそれぞれ設定すると、路面入力時に燃料タンクが慣性力によって車両下方側へ相対変位しようとする。従って、リヤフロアサイドメンバには、この力によっても車両幅方向外側へ回転させようとするモーメントが発生する。
その結果、リヤフロアサイドメンバは二種類のモーメントによって車両幅方向外側へ捩られて、リヤフロアサイドメンバが取り付けられている車体フロアを車両下方側へ撓ませる。そして、この撓みが車体フロアの車両上下方向への振動となって発音に至る。
ここで、本発明では、リヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロスメンバとが交差する角部に両者に架け渡されるタンクブラケットを設定し、燃料タンクのボディーへの取付点を当該タンクブラケットに設定したので、路面入力時には燃料タンクの車両下方側への相対変位によってタンクブラケットは車両下方側へ弾性変形する(撓む)。タンクブラケットに車両下方側への撓みが生じることにより、タンクブラケットの両端部は中央側へ引き寄せられる(引っ張られる)。この引張力がリヤフロアサイドメンバに車両幅方向内側へ回転しようとするキャンセルモーメントを発生させ、前述したリヤフロアサイドメンバを車両幅方向外側へ回転させようとするモーメントを相殺する。つまり、リヤフロアサイドメンバに生じる捩りが抑制又は解消される。
以上より、本発明によれば、粗面路及び悪路走行時等の路面入力時のリヤフロアサイドメンバの捩りを効果的に抑制することができ、車体フロアの車両上下方向への変位を抑制して発音を抑制することができる。
請求項2記載の本発明によれば、タンクブラケットがリヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロスメンバとが交差する角部に斜めに架け渡されてブレースとして機能するため、左右一対のリヤフロアサイドメンバと前後一対のリヤフロアクロスメンバとで囲まれたスペースが所謂マッチ箱変形するのを抑制することができる。
請求項3記載の本発明によれば、燃料タンクの外周部の所定位置にタンク外方側へ張出すタンク取付部が一体的に設けられており、当該タンク取付部をタンクブラケットに直締めしたので、従来のタンクバンドを廃止することができる。
請求項4記載の本発明によれば、タンクブラケットは、リヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロスメンバとが交差する角部に長尺体挿通スペースが形成されるように両者間に架け渡されているため、この長尺体挿通スペースを用いて例えばハイブリッド車用の高圧ケーブルを挿通させることができる。
さらに、本発明のタンクブラケットは、長尺体挿通スペースの車両後方側に長尺体保護用の縦壁を備えているので、車両走行中に小石等が飛んできても縦壁で跳ね返すことができる。従って、損傷に弱いケーブル等の長尺体を効果的に保護することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る燃料タンクのボディーへの支持構造は、リヤフロアサイドメンバに作用する捩り力をコントロールすることによりNV性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る燃料タンクのボディーへの支持構造は、操縦安定性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る燃料タンクのボディーへの支持構造は、部品点数の削減を図ることができ、ひいてはコスト削減を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る燃料タンクのボディーへの支持構造は、長尺体の配索経路を確保することができると共に車両走行中に飛んでくる小石等によって長尺体が損傷を受けることを防止することができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係る燃料タンクのボディーへの支持構造の実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には本発明に係る燃料タンクのボディーへの支持構造が適用されたリヤアンダボディー10の概略平面図が示されており、又図2には当該リヤアンダボディー10の概略側面図が示されている。これらの図に示されるように、リヤアンダボディー10は、車体フロア12(図1及び図2では図示を省略しているが、図3(C)及び図4(C)に示されているので、そちらを参照されたい。)の両サイドに車両前後方向に沿って延在する左右一対のリヤフロアサイドメンバ14を備えている。また、リヤアンダボディー10は、各々車両幅方向を長手方向として配置されかつ車両前後方向に離間して平行に配置された前後一対のリヤフロアクロスメンバ16、18を備えている。
リヤフロアクロスメンバ16、18は断面ハット形状等に形成されて、前後のフランジ部が車体フロア12の下面に接合されることにより或いは二枚板のフランジ部同士を溶接することにより閉断面構造に構成されている。また、左右一対のリヤフロアサイドメンバ14の前端部は、センタ側のリヤフロアクロスメンバ(リヤフロアクロスメンバNo.1)16の長手方向の両端部に接合されている。なお、センタ側のリヤフロアクロスメンバ16の長手方向の両端部は、車体フロア12の両サイドでリヤフロアサイドメンバ14の外側に車両前後方向に沿って延在された閉断面構造のロッカ20の内側の側面(ロッカインナパネル)に接合されている。また、後端側のリヤフロアクロスメンバ(リヤフロアクロスメンバNo.2)18の長手方向の端部は、リヤフロアサイドメンバ14の側面に接合されている。
次に、リヤサスペンション22の構成について概説する。図5に示されるように、リヤサスペンション22は、車両幅方向を長手方向として配置された中間ビーム24を備えている。中間ビーム24は馬蹄形断面とされており、車両後方側が開放された開断面構造とされている。中間ビーム24の長手方向の両端部には、サスペンションアーム26の前後方向中間部が接合されている。サスペンションアーム26の後端部には後輪28を回転自在に支持するキャリア30が取り付けられている。また、キャリア30の内側には、ショックアブソーバ32が立設されており、更にショックアブソーバ32の上部にはサスペンションスプリングであるコイルスプリング34が巻装されている。また、サスペンションアーム26の前端部には、ボディーへの取付用ブラケット36が配設されている。この取付用ブラケット36の両側部36A(図3(C)参照)間にサスペンションアーム26の前端部に設けられたブッシュ38が軸支されることにより、左右のサスペンションアーム26は揺動可能とされている。このとき、左右のサスペンションアーム26に位相差が生じたときには、中間ビーム24がトーションビームとして機能する構成である。
上述したリヤサスペンション22の荷重入力点とリヤアンダボディー10との位置関係について説明すると、図1及び図2に示されるように、ショックアブソーバ32のボディーへの取付点(第1取付点)をAとすると、A点の車両後方側に車両走行時における後輪28への路面入力点Bが位置しており、A点の車両前方側のリヤフロアサイドメンバ14上にボディーへの取付点(第2取付点)Cが存在する位置関係となっている。
上述した左右一対のリヤフロアサイドメンバ14と前後一対のリヤフロアクロスメンバ16、18とで囲まれた平面視で略矩形状のタンク収納スペース40には、略直方体形状に形成された燃料タンク42が配置されている。燃料タンク42の平面形状は前記タンク収納スペース40よりも一回り小さく形成されている。また、燃料タンク42の四隅には、タンク外方側へ向けて略舌片状に延出されたタンク取付部44がそれぞれ略対角線方向に張り出されている。
リヤフロアサイドメンバ14とリヤフロアクロスメンバ16、18が交差する四つの角部には、平面視で直線状のタンクブラケット46がそれぞれ斜めに架け渡されている。タンクブラケット46の断面形状は略階段形状とされている(図2参照)。但し、タンクブラケット46の断面形状をL字状等に形成してもよい。なお、タンクブラケット46は、リヤフロアクロスメンバ14及びリヤフロアクロスメンバ16、18に溶接付けで取り付けられている。
上記タンクブラケット46は、せん断変形を抑制するブレースとしての機能を有している。上述した燃料タンク42に設けられたタンク取付部44は、タンクブラケット46の略中央部に図示しないボルト及びウエルドナット48(図2参照)で締結固定(直締め)されている。これにより、燃料タンク42のボディーへの取付点は、ブレースとして機能するタンクブラケット46の略中央部に設定されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態のリヤサスペンション22は中間ビーム式サスペンションであるため、ショックアブソーバ32のボディーへの取付点(第1取付点)Aに対して車両後方側に車両走行時における後輪28への路面入力点Bが位置し、A点の車両前方側のリヤフロアサイドメンバ14上にボディーへの取付点(第2取付点)Cが位置する。このため、図5に示されるように、粗面路及び悪路走行時等の車両走行時に後輪28から路面入力(主に車両上方側への突き上げ力)Pが作用すると、ショックアブソーバ32はその瞬間においては一種の支柱と同じであるから、第2取付点Cが設定されたリヤフロアサイドメンバ14には車両下方側への押し下げ力F1が作用する。
ここで、仮に図3(A)、(B)及び図4(A)、(B)に示される従来構造の場合、押し下げ力F1に起因してリヤフロアサイドメンバ14には図心O(リヤフロアサイドメンバ14とこれに隣接するロッカ20とを一部材とみた場合の図心位置がOである。図1参照)回りに車両幅方向外側への曲げモーメントM1が作用する。なお、図3はセンタ側のリヤフロアクロスメンバ16側の変形モードを模式化したものである。これに対し、図4は後端側(リヤサスペンションタワー側の変形モードを模式化したものであるが、変形モードとしては図3と同じと見てよい。
さらに、従来構造の場合、センタ側のリヤフロアクロスメンバ16の中央寄りの位置に燃料タンク42が左右一対のタンクバンド50(図1参照)で取り付けられているので、当該中央寄りの位置に車両下向きの押し下げ力F2が作用するため、この押し下げ力F2に起因してリヤフロアクロスメンバ14には、図心O回りに車両幅方向外側への曲げモーメントM2が作用する。これら二種類の曲げモーメントM1、M2によって、リヤフロアサイドメンバ14に捩りが生じ、この捩りによって車体フロア12が車両下方側へ撓む(撓み量=δ)。その結果、車体フロア12に車両上下方向の振動が発生し、キャビン内への発音に至る。
これに対し、本実施形態では、図3(C)及び図4(C)に示されるように、リヤフロアサイドメンバ14とリヤフロアクロスメンバ16、18とが交差する角部に両者に架け渡されるタンクブラケット46を設定し、燃料タンク42のボディーへの取付点を当該タンクブラケット46の略中央部に設定したので、路面入力時にはタンクブラケット46の略中央部が車両下方側へ弾性変形(撓む)する。タンクブラケット46にこの撓みが生じることにより、タンクブラケット46の両端部は、矢印Tで示されるように、タンクブラケット46の長手方向の中央側へ寄せられる(引っ張られる)。この引張力Tがリヤフロアクロスメンバ16、18を車両幅方向内側へ回転させようとするキャンセルモーメントM2’を発生させ、前述したリヤフロアサイドメンバ14を車両幅方向外側へ回転させようとする曲げモーメントM2を(実質的に)相殺する。つまり、リヤフロアサイドメンバ14に生じる捩りが抑制又は解消される。
なお、従来では、図1に一点鎖線で示されるように、燃料タンク42のリヤフロアクロスメンバ16、18への取付点(タンクブラケット52)がリヤフロアクロスメンバ16、18の中央寄りであったため、リヤフロアクロスメンバ16、18の撓みも大きくなり勝ちであったが、本実施形態では、燃料タンク42のボディーへの取付点をタンクブラケット46の略中央部に設定したので、燃料タンク42のリヤフロアクロスメンバ16、18への取付点がリヤフロアサイドメンバ14側へ変位する。従って、路面入力時の燃料タンク42の慣性力に起因したリヤフロアクロスメンバ16、18の撓みも少なくなる。
以上より、本実施形態に係る燃料タンクのボディーへの支持構造によれば、粗面路及び悪路走行時等の路面入力時のリヤフロアサイドメンバ14の捩りを効果的に抑制することができ、車体フロア12の車両上下方向への変位を抑制して発音を抑制することができる。換言すれば、リヤフロアサイドメンバ14に作用する捩り力をコントロールすることにより車両のNV性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、タンクブラケット46がリヤフロアサイドメンバ14とリヤフロアクロスメンバ16、18とが交差する角部に斜めに架け渡されてブレースとして機能するため、左右一対のリヤフロアサイドメンバ14と前後一対のリヤフロアクロスメンバ16、18とで囲まれたタンク収納スペース40が所謂マッチ箱変形するのを抑制することができる。その結果、本実施形態によれば、操縦安定性を向上させることができる。補足すると、前側だけでなく後側にもブレースとして機能するタンクブラケット46を設定しているので、車両後方側からの斜突時に車体フロア12が平面曲げ変形するのを抑制することができるという効果もある。
さらに、本実施形態では、燃料タンク42の外周四隅にタンク外方側へ張出すタンク取付部44を一体的に設け(即ち、燃料タンク42のボディーへの締結点の外出し構造を採り)、当該タンク取付部44をタンクブラケット46にボルト及びウエルドナット48で直締めしたので、従来のタンクバンドを廃止することができる。その結果、本実施形態によれば、部品点数の削減を図ることができ、ひいてはコスト削減を図ることができる。補足すると、車体フロア12の振動対策用に敷かれるアスファルトシートを廃止することも可能になるため、この点においても部品点数の削減及びコスト削減を図ることができる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、リヤフロアサイドメンバ14とリヤフロアクロスメンバ16、18とが交差する角部にタンクブラケット46を斜めに架け渡すことにより平面視で三角形状のスペース54を形成したので、このスペース54を利用して例えばハイブリッド車用の高圧ケーブル56を挿通させることができる。
上記に関連し、図6に示されるように、タンクブラケット60として断面L字状のメンバとすることにより、車両走行中に小石等が飛んできてもタンクブラケット60の縦壁60Aで跳ね返すことができる。つまり、タンクブラケット60がケーブルプロテクタとしての機能を発揮する。従って、損傷に弱い高圧ケーブル56等の長尺体を効果的に保護することができる。その結果、本実施形態によれば、高圧ケーブル56等の長尺体の配索経路を確保することができると共に車両走行中に飛んでくる小石等によって当該長尺体が損傷を受けることを防止することができる。
〔本実施形態の補足説明〕
なお、上述した本実施形態では、燃料タンク42の角部にタンク外方側へ張出すタンク取付部44を一体的に設け、このタンク取付部44をタンクブラケット46に直締めする構成を採ったが、これに限らず、図7に示されるように、平面視でX状或いは十字状に形成されたタンクバンド70を用意し、当該タンクバンド70の各端部70Aをタンクブラケット46の略中央部に取り付けるようにしてもよい。
また、上述した本実施形態では、燃料タンク42の四隅に対応して前側であるリヤフロアクロスメンバ16側及び後側であるリヤフロアクロスメンバ18側の双方にタンクブラケット46を配設してタンク取付部44を直締めする構成を採ったが、これに限らず、前側のリヤフロアクロスメンバ16側に対してのみ本発明を適用してもよい。その場合でも、キャビンに近いのは前側のリヤフロアクロスメンバ16の方であるため、ある程度のNV性能の改善は期待できる。また、前側のみに本発明を適用した場合の後側については、本発明以外の固定方法で燃料タンク42の後側をボディーに固定すればよい。
本実施形態に係る燃料タンクのボディーへの支持構造の全体構成を示す平面図である。 図1に示される燃料タンクのボディーへの支持構造の側面図である。 (A)及び(B)は従来の燃料タンクのボディーへの支持構造を用いた場合の課題を説明するための説明図であり、(C)は本実施形態の燃料タンクのボディーへの支持構造を用いた場合の作用・効果を説明するための説明図である。 (A)及び(B)は従来の燃料タンクのボディーへの支持構造を用いた場合の課題を説明するための説明図であり、(C)は本実施形態の燃料タンクのボディーへの支持構造を用いた場合の作用・効果を説明するための説明図である。 リヤサスペンションからの路面入力の入り方を説明する斜視図である。 タンクブラケットの変形例を示す斜視図である。 タンク一体型の取り付ける替わりにX字状又は十字状のタンクバンドを用いた場合の変形例を示す図1に対応する概略平面図である。
符号の説明
10 リヤアンダボディー
12 車体フロア
14 リヤフロアサイドメンバ
16 リヤフロアクロスメンバ
18 リヤフロアクロスメンバ
22 リヤサスペンション
26 サスペンションアーム
28 後輪
32 ショックアブソーバ
36 取付用ブラケット
40 タンク収納スペース
42 燃料タンク
44 タンク取付部(燃料タンクのボディーへの取付点)
46 タンクブラケット
48 ウエルドナット
54 スペース(長尺体挿通スペース)
56 高圧ケーブル(長尺体)
60 タンクブラケット
60A 縦壁
70 タンクバンド(タンクブラケット)
A 第1取付点
B サスペンション入力点
C 第2取付点

Claims (4)

  1. 車体フロアの両サイドに車両前後方向に沿って延在され、ショックアブソーバのボディーへの取付点である第1取付点に対し車両後方側にサスペンション入力点を有すると共に第1取付点に対し車両前方側にリヤサスペンションアームのボディーへの取付点である第2取付点を有するリヤサスペンションの前記第2取付点が設定される左右一対のリヤフロアサイドメンバと、
    車両幅方向に沿って延在すると共に車両前後方向に離間して配置され、左右一対のリヤフロアサイドメンバを車両幅方向に繋ぐ前後一対のリヤフロアクロスメンバと、
    を含んで構成されたリヤアンダボディーに適用される燃料タンクのボディーへの支持構造であって、
    前記燃料タンクは、左右一対のリヤフロアサイドメンバと前後一対のリヤフロアクロスメンバとで囲まれたスペースに配置されており、
    リヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロスメンバとが交差する角部に両者に架け渡されるタンクブラケットを設定し、燃料タンクのボディーへの取付点を当該タンクブラケットに設定した、
    ことを特徴とする燃料タンクのボディーへの支持構造。
  2. 前記タンクブラケットは、リヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロスメンバとが交差する角部に斜めに架け渡されてブレースとして機能する、
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料タンクのボディーへの支持構造。
  3. 前記燃料タンクの外周部の所定位置にはタンク外方側へ張出すタンク取付部が一体的に設けられており、
    当該タンク取付部を前記タンクブラケットに直締めした、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料タンクのボディーへの支持構造。
  4. 前記タンクブラケットは、リヤフロアサイドメンバとリヤフロアクロスメンバとが交差する角部に長尺体挿通スペースが形成されるように両者間に架け渡されており、
    さらに、当該タンクブラケットは、当該長尺体挿通スペースの車両後方側に長尺体保護用の縦壁を備えている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の燃料タンクのボディーへの支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013067202A (ja) * 2011-09-20 2013-04-18 Toyota Motor Corp 車両用バッテリ搭載構造

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