JP2008055512A - 連続鋳造スラブおよびそれを用いた鋼板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 スラブ横断面の短辺2形状を、長辺1と、スラブエッジ部3と短辺上の点を結ぶ直線との交差角の最小値(α)が80°以下の場合は、スラブエッジ部3から上記短辺中央までの幅方向距離(短辺バルジング量、d)を−3〜5mmとし、α>80°の場合はdを−3〜10mmとする。さらには、連続鋳造時にαを監視し、αに応じてdが上記範囲になるように連続鋳造条件を調整する。
【選択図】図1
Description
(1)連続鋳造によって製造されたスラブであって、その横断面における短辺形状が、長辺と、スラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線とがスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、αが80°以下でかつdが−3mm以上、5mm以下であることを特徴とする連続鋳造スラブ。
(2)連続鋳造によって製造されたスラブであって、その横断面における短辺形状が、長辺と、スラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線とがスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、αが80°を超え、かつ、dが−3mm以上、10mm以下であることを特徴とする連続鋳造スラブ。
(3)矩形断面を有する連続鋳造スラブを熱間圧延して鋼板を製造するに際し、スラブ横断面における短辺形状を、長辺と、スラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線とがスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、αが80°以下である場合はdが−3mm以上、5mm以下の範囲にあり、αが80°を超える場合にはdが−3mm以上、10mm以下の範囲にあるように定めることを特徴とする鋼板の製造方法。
(4)矩形断面を有する連続鋳造スラブを熱間圧延して鋼板を製造する方法であって、スラブ横断面における、長辺と、該長辺上の幅方向端部であるスラブエッジ部とスラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線がスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、連続鋳造に際してαを監視し、αが80°以下である場合はdが−3mm以上、5mm以下の範囲となり、αが80°を超える場合にはdが−3mm以上、10mm以下の範囲になるように連続鋳造条件を調整することを特徴とする鋼板の製造方法。
(5)矩形断面を有する連続鋳造スラブを熱間圧延して鋼板を製造する方法であって、スラブ横断面における、長辺と、該長辺上の幅方向端部であるスラブエッジ部とスラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線がスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、連続鋳造に際してαを監視し、αが80°以下である場合はdが−3mm以上、5mm以下の範囲となり、αが80°を超える場合にはdが−3mm以上、10mm以下の範囲になるように連続鋳造条件を調整することを特徴とする鋼板の製造方法。
(6)前記連続鋳造条件は、前記連続鋳造スラブの連続鋳造における鋳造速度及び/又は連続鋳造鋳型の直下の短辺冷却水量である上記(5)に記載された鋼板の製造方法。
矩形断面を有するスラブの幅方向断面において、dが−3mmを超えて小さくなると、これを熱間圧延した際にスラブ端部に割れが発生し、圧延後の鋼板でへげ疵などの欠陥が生じて歩留まりが低下するおそれがある。これを避けるために、dは−3mm以上とする必要がある。望ましくは0mm以上である。また、dが10mmを超えるとスラブ短辺近傍の表皮下で内部割れを生じ、圧延後の鋼板の歩留まりが低下するおそれがある。従ってdは10mm以下とする。dが5mm以下の範囲であれば、鋼板端部にシーム疵のような表面疵が生じたとしても、その発生位置が通常のトリミング代で除去可能な範囲に収まるので容易に除去できる。このため、望ましくはdは5mm以下である。
連続鋳造において、スラブエッジ部角度αに対しては、鋳型直下の冷却水量や鋳込み速度の実績と、鋳型の厚さ、幅との関係を調査することにより整理することが可能である。従ってこれらの関係を用いれば、連続鋳造条件からαを予測することができる。また、鋳型から引き抜いた鋳片について、テレビカメラなどによる熱間観察や、冷却したサンプル材の観察により、αを測定することも可能である。
2 スラブ横断面の短辺
3 スラブエッジ部
4 端辺上のスラブ幅が最小となる位置
Claims (6)
- 連続鋳造によって製造されたスラブであって、その横断面における短辺形状が、長辺と、スラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線とがスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、αが80°以下でかつdが−3mm以上、5mm以下であることを特徴とする連続鋳造スラブ。
- 連続鋳造によって製造されたスラブであって、その横断面における短辺形状が、長辺と、スラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線とがスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、αが80°を超え、かつ、dが−3mm以上、10mm以下であることを特徴とする連続鋳造スラブ。
- 矩形断面を有する連続鋳造スラブを熱間圧延して鋼板を製造するに際し、スラブ横断面における短辺形状を、長辺と、スラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線とがスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、αが80°以下である場合はdが−3mm以上、5mm以下の範囲にあり、αが80°を超える場合にはdが−3mm以上、10mm以下の範囲にあるように定めることを特徴とする鋼板の製造方法。
- 矩形断面を有する連続鋳造スラブを熱間圧延して鋼板を製造するに際し、スラブ横断面における短辺形状を、長辺と、スラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線とがスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、αが80°以下である場合はdが−3mm以上、5mm以下の範囲にあり、αが80°を超える場合にはdが−3mm以上、10mm以下の範囲にあるように、前記連続鋳造スラブの連続鋳造における鋳造速度及び/又は連続鋳造鋳型の直下の短辺冷却水量を調整することを特徴とする鋼板の製造方法。
- 矩形断面を有する連続鋳造スラブを熱間圧延して鋼板を製造する方法であって、スラブ横断面における、長辺と、該長辺上の幅方向端部であるスラブエッジ部とスラブエッジ部から短辺中央までの間の短辺上の任意の点とを結ぶ直線がスラブエッジ部で交わってなす角度のうちの最小値であるスラブエッジ部角度をαとし、スラブ中央部からのエッジ部での幅方向距離とスラブ中央部からの最大幅方向距離との差である短辺バルジング量をdとするとき、連続鋳造に際してαを監視し、αが80°以下である場合はdが−3mm以上、5mm以下の範囲となり、αが80°を超える場合にはdが−3mm以上、10mm以下の範囲になるように連続鋳造条件を調整することを特徴とする鋼板の製造方法。
- 前記連続鋳造条件は、前記連続鋳造スラブの連続鋳造における鋳造速度及び/又は連続鋳造鋳型の直下の短辺冷却水量である請求項5に記載された鋼板の製造方法。
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2007
- 2007-10-10 JP JP2007264626A patent/JP2008055512A/ja active Pending
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