JP2008055346A - セラミックハニカム構造体の栓詰め方法 - Google Patents

セラミックハニカム構造体の栓詰め方法 Download PDF

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Abstract

【課題】両端面の閉塞すべきセル端部に栓詰め材で栓詰めする栓詰め深さが、両端面で不均一となることを防止可能なセラミックハニカム構造体の栓詰め方法を提供する。
【解決手段】軸方向に貫通する多数のセルを隔壁81により区画すると共に、多数のセルのうちの一部のセルにおいて第1セル端部82aを栓詰め材によって栓詰めしたハニカム構造体8を製造するにあたり、両端面861、862において栓詰め材830を設けない第2セル端部82bをマスクテープ2で閉塞した状態で、一方端面861を栓詰め材830を有するスラリー60の中に浸漬した後、他方端面862を前記スラリー60中に浸漬することにより、第1セル端部82aを栓詰めするハニカム構造体8の栓詰め方法において、他方端面862をスラリー60中に浸漬する前に、一方端面861に残っているマスクテープ2に通気穴26を開ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、セラミックハニカム構造体の栓詰め方法に関し、例えば内燃機関から排出される排気ガス中のパティキュレートを捕集するためのセラミックハニカム構造体の栓詰め方法に適用して好適なものである。
従来、例えば自動車の排気ガス中のパティキュレートを捕集するフィルタ構造体としては、多数のセルを隔壁により区画すると共に、その構造体の両端面でセルが交互に封止されたセラミックハニカム構造体が知られている(特許文献1、2参照)。このセラミックハニカム構造体を製造するにあたっては、ハニカム状に設けられた隔壁とこの隔壁により仕切られたセルが両端面に開口する貫通状態のセラミックハニカム構造体本体を形成し、封止すべきセル端部に栓詰め部材を詰めて閉塞する。
特許文献1の開示する技術では、一方の端面のセルを閉塞するにあたり、セル端部を覆うようにフィルムなどのマスキング部材を貼り付ける。次いで、閉塞すべきセル端部に位置するフィルムを除去して貫通穴を形成する。他方の端面にもマスキング部材を貼り付け、一方端面で貫通穴を設けていないセル端面に、貫通穴を形成する。
次いで、一方の端面を、栓詰め材を有するスラリーに浸漬いわゆるディップ処理した後、そのまま他方の端面をディップ処理することにより、効率的にディップ処理作業を行っている。この技術では、マスキング部材としてワックスを用いるものに比べて、栓詰め材で閉塞すべきセル端部を閉塞(栓)する栓詰め工程の合理化を図れる。
また、特許文献2の開示する技術では、マスキング部材として、ワックスを用い、閉塞すべきセル端部に詰められたワックスを、セル外部へ穿り出している。
特開2002−28915号公報 特開2002−356386号公報
従来技術では、上記他方の端面をディップ処理する場合に、先にディップ処理を行った一方の端面のセル端部が、マスキング部材のフィルム乃至ワックスと、加工済みの栓とにより全て塞がっているため、他方の端面側のセル端部に栓詰め材が入りにくく、結果として栓詰め深さが一方端面と他方端面とで異なるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、両端面の閉塞すべきセル端部に栓詰め材で栓詰めする栓詰め深さが、両端面で不均一となることを防止可能なセラミックハニカム構造体の栓詰め方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至9に記載の発明では、軸方向に貫通する多数のセルを隔壁により区画するとともに、多数のセルのうちの一部のセルにおいて第1セル端部を栓詰め材によって栓詰めしたセラミックハニカム構造体を製造するにあたり、
当該軸方向の両端面において栓詰め材を設けない第2セル端部をマスキング材で閉塞した状態で、当該状態の両端面のうち一方の端面を、栓詰め材を有するスラリーの中に浸漬した後、他方の端面を前記スラリー中に浸漬することにより、第1セル端部を栓詰めするセラミックハニカム構造体の栓詰め方法において、
他方の端面をスラリー中に浸漬する前に、一方の端面に残っているマスキング材に穴を開けることを特徴とする。
これによると、他方の端面をスラリー中に浸漬する前に、一方の端面に残っているマスキング材に穴を開けるので、他方の端面より先にスラリー中に浸漬した一方の端面は、栓詰め材を設けない第2セル端部に対応のマスキング材に、通気のための穴を開けることができる。これにより、他方の端面をスラリー中に浸漬したとき、他方の端面側の第1セル端部に、スラリーすなわち栓詰め材が入りにくくなることはない。
したがって、両端面の第1セル端部に栓詰め材で栓詰めする栓詰め深さが、両端面で不均一となることを防止することが可能である。
なお、マスキング材は、フィルムからなるマスクテープ、あるいはワックスからなるシート材などを、第2セル端部を区画する隔壁に熱や接着材により貼り付けるものや、ワックスなどを第2セル端部内に埋め込むものであってもよい。
また、請求項2および請求項3に記載の発明では、端面に残っているマスキング材に開ける穴の大きさが、栓詰め材を設けない第2セル端部内の少なくとも一部範囲に限定されているので、穴開け作業が容易になるとともに、上記一部範囲に限定して開けた穴により通気が確実に確保することができる。詳しくは、請求項2に記載の発明では、穴の大きさは、第2セル端部のマスキング材による有効閉塞面積の20%以上とすることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明では、穴の大きさは、第2セル端部におけるセルピッチの50%以上とすることを特徴とする。
また、請求項4乃至7に記載の発明では、マスキング材は、樹脂フィルムからなるマスクテープであって、マスクテープを、熱により溶融または焼却除去することにより穴を形成することを特徴とする。
これにより、マスクテープに穴を開ける際に、マスクテープに熱を加えるだけで穴が開けられ、また穴開けに伴ない不要な除去すべきものが生じることはない。したがって、一方の端面に残っているマスクテープに行なう、通気のための穴開け作業が容易となる。
また、請求項5に記載の発明では、マスクテープは、樹脂フィルムと、樹脂フィルムの面に設けられ、第2セル端部側の端面に接合するための接着材層を有しており、
第2セル端部においてマスクテープに穴開けされた開口面積は、第2セル端部の有効閉塞面積の10%以上とすることを特徴とする。
一般に、マスキング材が、樹脂フィルムと、この樹脂フィルム面に設けられ、接合対象に接合するための接着材層を有するマスクテープである場合において、接着材層は、樹脂フィルムと接合対象を接合する目的から熱を加えても焼却除去しにくい材料で形成されている。そのため、樹脂フィルムが熱による焼却除去により穴形成された場合であっても、その樹脂フィルム穴に、熱により溶融した接着材層が残っている可能性がある。
これに対して請求項5に記載の発明では、第2セル端部において熱によりマスクテープに穴開けされた開口面積は、第2セル端部の有効閉塞面積の10%以上とするので、樹脂フィルム穴に残った接着材層によって塞がれることはなく、確実に通気を行なえる。
また、請求項6に記載の発明では、マスクテープへの穴開けは、高密度エネルギービームをマスクテープに照射して、マスクテープを溶融または焼却除去することにより行なうことを特徴とする。
これにより、高密度エネルギービームから伝えられる熱によって瞬時にマスクテープを溶融または焼却除去することができ、効率的に通気のための穴を開けることができる。
また、請求項7に記載の発明では、高密度エネルギービームは、マスクテープを溶融または焼却除去可能なレーザ光であって、穴の形成は、レーザ光を穴の形状に沿って操作することにより行なうことを特徴とする。
これにより、比較的大きな開口を有する穴の形成を行ないたい場合において、一方の端面に残っているマスクテープに、例えば一筆描き状に穴の形状に沿ってレーザ光を操作することができる。したがって、比較的熱エネルギー出力が小さいレーザ光であっても、比較的大きな開口を有する穴が容易に形成される。
また、請求項8乃至9に記載の発明では、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法において、端面を前記スラリー中に浸漬するとき、スラリーを加圧して、この加圧されたスラリーを端面に充填することを特徴とする。
一般に、端面をスラリー中に浸漬するとき、スラリーを加圧して、この加圧されたスラリーを端面に充填するいわゆる定圧浸漬する場合において、先にスラリーを浸漬した一方の端面に残っているマスキング材を通気処置することなく、他方の端面側の第1セル端部に加圧されたスラリーが充填されてしまう場合には、加圧されたスラリーに抗した背圧が生じるため、両端面での栓詰め深さが、一層不均一となるおそれがある。
これに対して、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法では、他方の端面をスラリー中に浸漬する前に、一方の端面に残っているマスキング材に穴を開けるので、請求項8乃至9に記載の発明の如く、定圧浸漬するものに適用して好適である。
また、請求項9に記載の発明では、請求項8に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法において、
容器内に貯留するスラリーに、把持部材で把持するセラミックハニカム構造体を浸漬するにあたり、把持部材が容器の開口部を塞ぐとともに、把持部材でセラミックハニカム構造体をスラリーへ押し込むことを特徴とする。
これによると、セラミックハニカム構造体の両端面のうちいずれか端面を、スラリー中に浸漬する毎に、セラミックハニカム構造体を把持した把持部材で容器の開口部を気密に塞ぐとともに、把持部材でセラミックハニカム構造体をスラリーへ押し込むことが可能である。
したがって、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の発明の、他方の端面をスラリー中に浸漬する前に、一方の端面に残っているマスキング材に穴を開けるという上記栓詰め方法を適用して、両端面での栓詰め深さが不均一になることを、効果的に防止することができる。
以下、本発明のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法を、ハニカム構造体の製造方法に適用して具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、ハニカム構造体本体にマスクテープを貼り付けるマスキング工程を示す説明図である。図2は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、栓詰めする第1セル端部を開口するための貫通穴形成工程を示す説明図である。図3は、図2中の貫通穴形成工程において、貫通穴形成のためのセル情報を、画像処理により認識する範囲を分割するブロックの分割状態の一例を示す模式図である。図4は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、栓詰め行程前であって、貫通穴形成工程での貫通穴を形成した状態を示す説明図である。
図5は、実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、ハニカム構造体の端面をスラリーへ浸漬する浸漬工程を示す説明図である。図6は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、図5中の浸漬工程にてスラリーへ浸漬する両端面のうち、先に浸漬した端面に残っているマスクテープに通気穴を形成する通気穴形成工程を示す説明図である。
図7は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、貫通穴形成工程での貫通穴を形成した状態を部分的に拡大した模式図である。図8は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、浸漬工程でスラリーを浸漬した端面の状態を部分的に拡大した模式図である。図9は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、通気穴形成工程での残っているマスクテープに通気穴を形成した状態を部分的に拡大した模式図である。図10は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、(焼結工程での)ハニカム構造体の栓詰めした状態を部分的に拡大した模式図である。
図11は、図5中の浸漬行程における第2セル端部へのスラリーの充填状態を説明する図であって、図11(a)は一方の端面をスラリー中に浸漬した状態、図11(b)は他方の端面をスラリー中に浸漬した状態、図11(c)は比較例の他方の端面をスラリー中に浸漬した状態を示す模式図である。
本実施例では、自動車の排ガス浄化装置の担体用のセラミック製のハニカム構造体であって、軸方向に貫通する多数のセルを隔壁により区画するとともに、軸方向の両端面においてその端面に位置するセル端部の一部を閉塞してなるセラミックハニカム構造体8を製造する方法である。
図1に示すように、すべてのセル端部82を端面861、862において開口させたハニカム構造体本体86を作製した後、このハニカム構造体本体86の端面861、862における一部のセル端部82を、後述の栓詰め材830により閉塞するにあたり、セル端部82を覆うように上記ハニカム構造体本体86の上記端面861に透明又は半透明の樹脂フィルム(以下、マスクテープ)2を貼り付ける。
なお、両端面のうち、端面(以下、一方端面)861および端面(以下、他方端面)862にそれぞれマスクテープを貼り付ける。以下、一方端面861で製造方法を説明し、他方端面での説明は省略する。
次いで、図2の如く、栓詰めするセル端部(以下、第1セル端部)82aを開口するための貫通穴形成工程において、第1セル端部82aに位置するマスクテープ2を、熱により溶融あるいは焼却除去して貫通穴20を形成する。次いで、図5の如く、一方端面861を栓詰め材を含有するスラリー60に浸漬させ、このスラリー60を上記貫通穴20を通じて第1セル端部82aに侵入させて、スラリー60で第1セル端部82aを閉塞する。
次いで、他方端面862をスラリー60に浸漬する前に、図6の如く、先に浸漬した一方端面861に残っているマスクテープ2に通気穴26を形成する通気穴形成工程において、栓詰めしないセル端部(以下、第2セル端部)82bに位置するマスクテープ2を、熱により溶融あるいは焼却除去して通気穴26を形成する。一方端面861に通気穴26を形成した状態で、他方端面862をスラリー60に浸漬させ、その他方端面862の第1セル端部82aをスラリー60で閉塞する。
その後、上記スラリー60を硬化させると共に、マスクテープ2を両端面861、862より除去する。
以下、上述の製造方法の詳細を説明する。本実施例では、上記ハニカム構造体本体86を押出し成形により作製した。具体的には、コーディエライトを形成するセラミック材料を用いて、四角い多数のセルを有する筒状の長尺のハニカム構造体を作製し、それを所定長さに切断することにより上記ハニカム構造体本体86を形成した。このハニカム構造体本体86のセル端部82はその両方の端面861、862においてすべて開口している。
次に、図1に示すように、一方の端面861の全面にマスクテープ2を貼り付ける。本実例では、端面861、862をホットプレート等の加熱装置により加熱して、端面861、862にマスクテープ2を貼り付けた。なお、マスクテープ2は、これに限らず、一方の面に接着剤を塗布した熱可塑性樹脂製フィルムを用いてもよい。
次に、本実施例では、図2に示すように、貫通穴形成装置5を用いて、第1セル端部82aに位置するマスクテープ2を熱により溶融あるいは焼却除去して貫通穴20を形成した。貫通穴形成装置5は、端面861に貼り付けたマスクテープ2を透過して視覚的にセル端部82a、82bの位置を認識して位置情報を得る画像処理手段51と、マスクテープ2に高密度エネルギービーム(以下、レーザ光)520を照射する熱照射手段52と、画像処理手段51からの位置情報に基づいてレーザ光520の照射位置を決定して熱照射手段52を操作する制御手段53とを備えている。
画像処理手段51は、図2に示すように、端面861の画像を取り込むカメラ部511と、画像データを形成する画像処理部512とを有する。カメラ部511は、端面の広さに応じて複数設置することが好ましいが、本実施例では1つのカメラ部511を適宜移動させて複数の領域を順次撮影するよう構成してある。具体的には、図3の画像データの処理方法に示すように、画像処理手段51においてセル端部82a、82bの位置情報を作成するに当たり、ハニカム構造体本体86の端面861を含む領域を9つのブロックS1〜S9に分割した。各ブロックごとに、当該ブロックとこれに隣接するブロックの少なくとも一部と重なる重複部を含む領域の画像データを採取した。
熱照射手段52は、CO2レーザ光を発するレーザ発射装置521とその制御部を内蔵した移動装置522とを有している。
また、制御手段53は、上述のように画像処理手段51から受け取った画像データを基に各セル端部82a、86bの位置及び開口面積を演算し、閉塞(栓詰め)すべきセル端部82の位置を求めて貫通穴20の形成位置を決定する。また、図4に示すように、不要な周囲のマスクテープ2を切除するための輪郭位置22を決定する。そして、この貫通穴20の形成位置及び輪郭位置の情報を熱照射手段52に指示してレーザ発射手段521の移動及び照射制御を行わせるよう構成されている。
上記構成の貫通穴形成装置5を用いることにより、図2に示す如く、まず、ハニカム構造体本体86の端面861をカメラ部511により撮影して画像データを作成する。次いで、制御手段53において貫通穴20の形成位置及び輪郭位置を算出する。本実施例では、貫通穴20形成位置は隣接するセルが交互に開口と閉塞を繰り返す市松模様状に閉塞部(以下、栓詰め部)を形成するよう貫通穴形成位置を決定した。
次に、ハニカム構造体本体86をレーザ発射手段521下まで移動させ又はレーザ発射手段521を移動させると共にカメラ部511直下に位置するときの座標上の原点を合わす。そして、制御手段53の指示に基づいて、レーザ発射手段521からレーザ光520を順次照射してマスクテープ2を溶融または焼却除去して、貫通穴20及び輪郭位置22を形成する。図4に示すように、ハニカム構造体本体86の端面861には、輪郭位置22よりも外周の不要部分を切除し、かつ、栓詰め(閉塞)予定位置の第1セル端部82aに位置する部分に、隔壁81内周等に沿った形状の貫通穴20を設けた樹脂フィルム2が配設された状態となる。
なお、貫通穴20を形成するに当たっては、形成しようとする貫通穴20の中心に対して最初にレーザ光520を照射し、次いで、徐々に径が大きくなるように螺旋状に照射位置を相対的にずらしながら貫通穴20を所望の大きさまで広げた(例えば、図7参照)。
このようなマスクテープ2の貼り付けから貫通穴20形成までの作業を、ハニカム構造体本体86の他方端面862に対しても同様に行う。このとき、各セルは、一方のセル端部82がマスクテープ2により閉止され、他方のセル端部82に貫通穴20を形成した状態とする。なお、図4および図7に示す輪郭位置22の外周側のセルの如く、周辺の一部が欠けた正方形のセルに対しては、市松模様状とせず、栓詰め部材830をすべて詰めるように、マスクテープ2が除去されて開口している。
次に、浸漬工程(図5参照)において、一方の端面861を、栓詰め材830を含有するスラリー60に浸漬させ、このスラリー60を貫通穴20を通じて第1セル端部82aに浸入させて、スラリー60で第1セル端部82aを閉塞する。本実施例では、図5(d)に示すような浸漬装置(以下、ディップ装置)6を用いて行った。スラリー60に含有する栓詰め材830は、焼成後コーディエライトとなる材料を主体としている。
ディップ装置6は、図5(d)に示すように、ワークであるハニカム構造体本体86を把持して移動させる把持部材(以下、ハンドリング部)61と、スラリー60を毎回入れ、貯留する容器62と、ハンドリング部61を制御する制御部(図示せず)とを有する。
ハンドリング部61は、容器62の開口部62cを塞ぐように、ハンドリング部61の外形が開口部62cより大きく形成されており、容器62の開口部62cを塞ぐことにより容器62内のスラリー60を気密に保持可能である。ハンドリング部61は、容器62の開口部62c側の端面に当接する部位に、弾性体等で形成されたシール材61aが設けられている。
容器62は、スラリー60を貯留する容器本体(以下、側壁とも呼ぶ)62aと、容器本体62aの底部側に設けられ、ハニカム構造体本体86の端面861に対向し、かつその端面861に沿って回転可能な底部(以下、擦切り部とも呼ぶ)62bとを有している。
また、上記制御部には、スラリー60の液面位置を検知するための液面センサー(図示せず)が接続されている。
このディップ装置6を用いて作業を行うにあたっては、まず図5(a)に示すように、ハニカム構造体本体86が、処理すべき端面861を上端にして基準台64上に載置する。次いで、図5(b)に示すように、ハンドリング部61の把持動作によってハニカム構造体本体86を掴んで所定量持ち上げると共に反転させて、処理すべき端面861を下面に設定する。次いで、図5(c)に示すように、次いでハンドリング部6を下方に移動させて、容器62の開口部62cを気密に塞ぐ。このとき、スラリー60液面の上方にハニカム構造体本体86が配置される。
次いで、図5(d)に示すように、ハンドリング部61を更に下降させて、ハニカム構造体本体86の端面861をスラリー60内に浸漬する。このとき、上記制御部は、上記液面センサーのデータと、ハンドリング部61の上下方向の移動量からディップ深さを算出し、所望の浸漬深さとなるようにハンドリング部61を制御する。
このようなディップ装置6により、ハニカム構造体本体86の端面861においては、貫通穴20を設けた第1セル端部82aにおいて、貫通穴20からスラリー60が第1セル端部82aに浸入する。また、ハニカム構造体本体86を把持するハンドリング部61と、容器62とが気密に保持された状態で、ハニカム構造体本体86の端面861をスラリー60内に浸漬するので、加圧されたスラリー60が端面861に加わっている。
次に、本実施形態では、両端面861、862をそれぞれスラリー60内に浸漬する浸漬工程のうちの途中工程において、通気穴形成工程(図6参照)が設けられている。この通気穴形成工程においては、他方端面862をスラリー60に浸漬する前に、先に浸漬した一方端面861に残っているマスクテープ2に通気穴26を形成する。
詳しくは、一方端面861での栓詰めしない第2セル端部82bに位置するマスクテープ2を、熱により溶融あるいは焼却除去して、通気可能な通気穴26を形成する。そして、一方端面861に通気穴26を形成した状態で、他方端面862をスラリー60に浸漬させ、その他方端面862の第1セル端部82aをスラリー60で閉塞する。
通気穴26を形成するにあたり、一方端面861に残っているマスクテープ2に通気のための穴開けを行なう通気穴形成装置としては、図6に示すように、貫通穴形成装置5の熱照射手段52を用いる。この熱照射手段52を用いて、一方端面861での第2セル端部82bに位置するマスクテープ2(図8参照)を、熱により溶融あるいは焼却除去して通気穴26を形成した(図9参照)。
また、上記通気穴26を形成する形成装置は、このような装置に限らず、熱照射手段のレーザ光の強度がマスクテープ2を焼却除去できる最低限以上はあって、レーザ光の微細な光径から高密度エネルギーを発する装置の出力は、比較的小さなであるものであってもよい。
本実施例では、レーザ光の光径を、0.17mmとした。上記通気穴形成装置を用いて、この光軸を、形成しようとする通気穴26の輪郭形状沿って一筆描き状に操作することにより、所定の通気面積を有する通気穴26を形成した。
また、本実施例では、通気穴26の大きさDを、図9に示すように、正方形状に形成された第2セル端部82bのセルピッチLsの50%以上に設定した。即ち、通気穴26と第2セル端部82bを面積で比べると、通気穴26の大きさDを、図9に示すように、第2セル端部82bにおいてマスクテープ2による有効閉塞面積の20%以上に設定した。これにより、端面861に残っているマスクテープに開ける通気穴26が、栓詰め材830を設けない第2セル端部82b内の一部範囲に限定されて形成される。
このように通気穴26の大きさDを、第2セル端部82bにおける一部範囲に限定することにより、通気穴26の穴開け作業が容易になるとともに、他方端面862をスラリー60に浸漬する前において、他方端面862側の第1セル端部82aおよび第2セル端部82bの通気が確実に確保される。
次に、図示しない焼結工程において、上記両端面861、862においてスラリー60を第1セル端部82aに浸入させたハニカム構造体本体86を乾燥させた後、焼成する。これにより、スラリー60が焼成して固化して栓詰め材830となって栓詰め部(閉塞部)83を形成すると共に、端面861、862に貼り付けられていたマスクテープ2が焼却除去される。これにより、一部の第1セル端部82aを閉塞したハニカム構造体8(図10参照)が得られる。
ここで、上記スラリー60に浸漬時、両端面861、862での第1セル端部82aをスラリー60で閉塞する状態即ち栓詰め材830で栓詰めした状態を、図11に従って説明する。図11(a)は本実施例の先に浸漬処理を行なう一方端面861およびセル内の通気状態、図11(b)は本実施例の他方面862および各セル内の通気状態、図11(c)は比較例の他方面862および各セル内の通気状態を示す模式図である。
図11(a)、図11(b)、および図11(c)において、栓詰め深さをLで表し、L1は一方端面861への浸漬処理により一方端面861の第1セル端部82a内に栓詰め材830が栓詰めした栓詰め深さであり、L2は他方端面862への浸漬処理により他方端面862の第1セル端部82a内での栓詰め深さを示している。
比較例では、一方端面861への浸漬処理を実施した後、図11(c)に示すように、そのまま何も追加処理せず、他方端面862への浸漬処理を実施する。一方端面861の全てのセル端部82a、82bが閉塞しているため、隔壁81を通じて通気する(図11(a)参照)ということができない。このような比較例の方法では、上記他方端面862をスラリー60中に浸漬すると、第1セル端部82aに侵入したスラリー60によりセル内部に背圧が発生する。この結果、スラリー60が第1セル端部82a内に入りにくくなるため、一方端面861の栓詰め深さL1に比べて他方端面862の栓詰め深さL2が小さくなり、栓詰め深さLが両端面861、862で不均一となる。
これに対して、本実例では、図11(b)に示すように、他方端面862への浸漬処理を実施する前に、一方端面861に残っているマスクテープ2に通気穴26を形成するため、セル内部で通気が確保されるので、比較例のように第1セル端部82aに侵入したスラリー60によりセル内部に背圧が発生することはなく、通気穴26を通じてスムースに通気が図れる。したがって、栓詰め深さLが両端面861、862で不均一となるのを防止することができる。
以上説明した本実施形態では、ワークのハニカム構造体本体86の両端面861、862において栓詰め材830を設けない第2セル端部82bをマスクテープ2で閉塞した状態で、当該状態の両端面861、862のうち、先に一方端面861を栓詰め材830を含有するスラリー60に浸漬した後、他方端面862を前記スラリー60に浸漬することにより、両端面861、862の第1セル部材を栓詰めするハニカム構造体の栓詰め方法において、
他方端面862を前記スラリーに浸漬する前に、一方端面861に残っているマスキングテープ2に通気穴26を開ける。
このように他方端面862を前記スラリーに浸漬する前に、一方端面861に残っているマスキングテープ2に通気穴26を開けるので、他方端面862より先にスラリー60に浸漬処理した一方端面861は、栓詰め材830を設けない第2セル端部82bに対応のマスクテープ2に、通気穴26を開けることができる。これにより、他方端面862をスラリー60に浸漬したとき、他方端面862側の第1セル端部82aに、スラリー60すなわち栓詰め材830が入りにくくなることはない。
したがって、両端面861、862の第1セル端部82aに栓詰め材830で栓詰めする栓詰め深さLが、両端面861、862を比較して不均一となることを防止することが可能である。
また、以上説明した本実施形態では、通気穴26の大きさDを、第2セル端部82bにおける一部範囲限定した。具体的には、第2セル端部82bのセルピッチLsで通気穴26の大きさDを限定する場合においては、そのセルピッチLsの50%以上とする。また、通気穴26と第2セル端部82bとを面積比で限定する場合においては、第2セル端部82bにおいてマスクテープ2による有効閉塞面積の20%以上とした。
このように通気穴26の大きさDを、第2セル端部82bの一部範囲に限定することにより、通気穴26の穴開け作業が容易になるとともに、他方端面862をスラリー60に浸漬する前において、他方端面862側の第1セル端部82aおよび第2セル端部82bの通気が確実に確保される。
また、以上説明した本実施形態では、栓詰めしない第2セル端部82bに、スラリー侵入防止のためのマスキングを施す手段として、マスクテープ2を用いている。これにより、第2セル端部82bに位置するマスクテープ2に通気穴26を開ける際に、マスクテープ2に熱を加えるだけで通気穴26が開けられ、また穴開けに伴ない不要な除去すべきものが生じることはない。したがって、一方端面861に残っているマスクテープ2に行なう通気穴26の穴開け作業が容易となる。
また、以上説明した本実施形態では、マスクテープ2への穴開け処理を、高密度エネルギービームとしてのレーザ光をマスクテープに照射して、マスクテープ2を溶融または焼却除去することにより行なう。これにより、高密度エネルギービームであるレーザ光から伝えられる熱によって瞬時にマスクテープ2を溶融または焼却除去することができ、効率的に通気穴26を開けることができる。
また、以上説明した本実施形態では、上記高密度エネルギービームの出力源を、マスクテープ2を溶融または焼却除去可能なレーザ光とし、通気穴26の形成は、レーザ光を通気穴26の形状に沿って操作することにより行なう。
これにより、比較的大きな開口を有する通気穴26の形成を行ないたい場合において、一方端面861に残っているマスクテープ2に、形成予定の通気穴26の輪郭形状に沿って一筆描き状にレーザ光を操作することができる。したがって、比較的熱エネルギー出力が小さいレーザ光であっても、比較的大きな開口を有する通気穴26が容易に形成することができる。
また、以上説明した本実施形態では、端面861、862をスラリー60中に浸漬するとき、スラリー50を加圧して、この加圧されたスラリー60を端面861、862の第1セル端部82aに充填するようにする。
一般に、端面861、862をスラリー60中に浸漬するとき、スラリー60を加圧して、この加圧されたスラリー60を端面861、862に充填するいわゆる定圧浸漬する場合において、先にスラリーを浸漬した一方端面861に残っているマスクテープ2を通気処置することなく、他方端面862側の第1セル端部82aに加圧されたスラリー60が充填されてしまう場合には、加圧されたスラリー60に抗した背圧がセル内部に生じるため、両端面861、862での栓詰め深さL1、L2が、一層不均一となるおそれがある。
これに対して本実施形態では、他方端面861をスラリー60に浸漬する前に、一方端面861に残っているマスクテープ2に通気穴26を開けるので、上記のように、浸漬工程において定圧浸漬するものに適用して好適である。
なお、以上説明した本実施形態では、上記浸漬工程において、容器62内に貯留するスラリー60に、ハンドリング部61で把持するハニカム構造体本体86を浸漬するにあたり、ハンドリング部61が容器62の開口部62cを塞ぐとともに、ハンドリング部61でハニカム構造体本体86をスラリー60へ押し込むようにする。
これによると、ハニカム構造体本体86の両端面861、862のうちいずれか端面を、スラリー60に浸漬する毎に、ハニカム構造体本体86を把持したハンドリング部61で容器62の開口部62cを気密に塞ぐとともに、ハンドリング部61でハニカム構造体本体86をスラリー60内へ押し込むことが可能である。
したがって、この様な構成に、他方端面861をスラリー60に浸漬する前に、一方端面861に残っているマスクテープ2に通気穴26を開けるという上記栓詰め方法を適用して、両端面861、862での栓詰め深さが不均一になることを、一層効果的に防止することができる。
さらに、以上説明した本実施形態では、上記容器62は、ハニカム構造体本体86の端面861、862に対向する底部に、端面861、862に沿って回転可能な擦り切り部62bを設けていることが好ましい。これにより、両端面861、862での栓詰め深さが不均一になることを、一層効果的に防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第1の実施形態では、ハニカム構造体8のセル形状が正方形のもので説明した。
これに対して第2の実施形態では、図12(a)に示すように、セル形状を三角形とした。図12は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、図12(a)はハニカム構造体のセル形状、図12(b)は図12(a)中のセルにおいて通気穴形成工程での貫通穴を形成した状態を示す模式図である。
通気穴26の大きさDを第2セル端部82bにおける一部範囲限定する方法として、通気穴26の半径D/2を、セルの重心点から隔壁81までの距離の50%以上とする。
このように構成しても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、第1の実施形態で説明したマスクテープ2を、樹脂フィルムからなるものに代えて、樹脂フィルム102aと接着材層102bとからなるマスクテープ102とする。図13は、本実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、マスクテープを示す断面図である。図14は、スラリーを浸漬した一方の端面に残っている、図13中のマスクテープに、通気穴を形成した状態を示す模式図である。
第2セル端部82bへのマスキングを施す手段として、樹脂フィルム102aと、この樹脂フィルム102a面に設けられ、接合対象に接合するための接着材層102bを有するマスクテープ102を用いる場合において、接着材層102bは、樹脂フィルム102aと接合対象を接合する目的から熱を加えても焼却除去しにくい材料で形成されている。そのため、熱による樹脂フィルム102aの焼却除去により、通気穴26が形成された場合であっても、その樹脂フィルム102の穴に、熱により溶融した接着材層102bが残っている可能性がある。場合によっては、樹脂フィルム102の穴を、溶融した接着材層102bで穴が窄んで通気が困難な場合がある。
これに対して本実施形態では、第2セル端部82bにおいて熱によりマスクテープ102に穴明けされた開口面積(d)は、図14に示すように、第2セル端部82bの有効閉塞面積の10%以上とする。これにより、樹脂フィルム102b穴(d)に残った接着材層によって塞がれることはなく、確実に通気を行なえる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用可能である。
(1)例えば上述の実施形態では、セル端部82bへのマスキングを施す手段として、樹脂フィルムからなるマスクテープ2、102で説明した。これに限らず、ワックスからなるシート材などを、第2セル端部を区画する隔壁に熱や接着材により貼り付けるものや、ワックスなどを第2セル端部内に埋め込むものなど、いずれのマスキング材であってもよい。
(2)以上説明した本実施形態では、端面861、862をスラリー60中に浸漬する方法として、定圧浸漬方法で説明したが、これに限らず、開口部が開放された容器内に入れたスラリー60中に端面861、862を浸漬する方法であってもよい。
本発明の第1の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、ハニカム構造体本体にマスクテープを貼り付けるマスキング工程を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、栓詰めする第1セル端部を開口するための貫通穴形成工程を示す説明図である。 図2中の貫通穴形成工程において、貫通穴形成のためのセル情報を、画像処理により認識する範囲を分割するブロックの分割状態の一例を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、栓詰め行程前であって、貫通穴形成工程での貫通穴を形成した状態を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、ハニカム構造体の端面をスラリーへ浸漬する浸漬工程を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、図5中の浸漬工程にてスラリーへ浸漬する両端面のうち、先に浸漬した端面に残っているマスクテープに通気穴を形成する通気穴形成工程を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、貫通穴形成工程での貫通穴を形成した状態を部分的に拡大した模式図である。 本発明の第1の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、浸漬工程でスラリーを浸漬した端面の状態を部分的に拡大した模式図である。 本発明の第1の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、通気穴形成工程での残っているマスクテープに通気穴を形成した状態を部分的に拡大した模式図である。 本発明の第1の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、ハニカム構造体の栓詰めした状態を部分的に拡大した模式図である。 図5中の浸漬行程における第2セル端部へのスラリーの充填状態を説明する図であって、図11(a)は一方の端面をスラリー中に浸漬した状態、図11(b)は他方の端面をスラリー中に浸漬した状態、図11(c)は比較例の他方の端面をスラリー中に浸漬した状態を示す模式図である。 第2の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、図12(a)はハニカム構造体のセル形状、図12(b)は図12(a)中のセルにおいて通気穴形成工程での貫通穴を形成した状態を示す模式図である。 第3の実施形態によるハニカム構造体の製造方法であって、マスクテープを示す断面図である。 スラリーを浸漬した一方の端面に残っている、図13中のマスクテープに、通気穴を形成した状態を示す模式図である。
符号の説明
2 マスクテープ
20 貫通穴(栓詰め用開口)
22 輪郭位置
26 通気穴(穴)
5 貫通穴形成装置
51 画像処理手段
511 カメラ部
512 画像処理部
52 熱照射手段
520 レーザ光(高密度エネルギービーム)
521 レーザ発射手段
522 移動装置
53 制御手段
6 ディップ装置(浸漬装置)
60 スラリー
61 ハンドリング部(把持部材)
62 容器
62a 容器本体(側壁)
62b 底部(擦切り部)
62c 開口部
8 ハニカム構造体
81 隔壁
82 セル端部
82a 第1セル端部
82b 第2セル端部
83 栓詰め部
830 栓詰め材
86 ハニカム構造体本体
861、862 端面

Claims (9)

  1. 軸方向に貫通する多数のセルを隔壁により区画するとともに、前記多数のセルのうちの一部のセルにおいて第1セル端部を栓詰め材によって栓詰めしたセラミックハニカム構造体を製造するにあたり、
    当該軸方向の両端面において前記栓詰め材を設けない第2セル端部をマスキング材で閉塞した状態で、当該状態の前記両端面のうち一方の端面を、栓詰め材を有するスラリーの中に浸漬した後、他方の端面を前記スラリー中に浸漬することにより、前記第1セル端部を栓詰めするセラミックハニカム構造体の栓詰め方法において、
    前記他方の端面を前記スラリー中に浸漬する前に、前記一方の端面に残っている前記マスキング材に穴を開けることを特徴とするセラミックハニカム構造体の栓詰め方法。
  2. 前記穴の大きさは、前記第2セル端部の前記マスキング材による有効閉塞面積の20%以上とすることを特徴とする請求項1に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法。
  3. 前記穴の大きさは、前記第2セル端部におけるセルピッチの50%以上とすることを特徴とする請求項1に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法。
  4. 前記マスキング材は、樹脂フィルムからなるマスクテープであって、
    前記マスクテープを、熱により溶融または焼却除去することにより、前記穴を形成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法。
  5. 前記マスクテープは、前記樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムの面に設けられ、前記第2セル端部側の前記端面に接合するための接着材層を有しており、
    前記第2セル端部において前記マスクテープに穴開けされた開口面積は、前記第2セル端部の有効閉塞面積の10%以上とすることを特徴とする請求項4に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法。
  6. 前記マスクテープへの穴開けは、高密度エネルギービームを前記マスクテープに照射して、前記マスクテープを溶融または焼却除去することにより行なうことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法。
  7. 前記高密度エネルギービームは、前記マスクテープを溶融または焼却除去可能なレーザ光であって、
    前記穴の形成は、前記レーザ光を前記穴の形状に沿って操作することにより行なうことを特徴とする請求項6に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法において、
    前記端面を前記スラリー中に浸漬するとき、前記スラリーを加圧して、この加圧された前記スラリーを前記端面に充填することを特徴とするセラミックハニカム構造体の栓詰め方法。
  9. 請求項8に記載のセラミックハニカム構造体の栓詰め方法において、
    容器内に貯留する前記スラリーに、把持部材で把持する前記セラミックハニカム構造体を浸漬するにあたり、
    前記把持部材が前記容器の開口部を塞ぐとともに、把持部材で前記セラミックハニカム構造体を前記スラリーへ押し込むことを特徴とするセラミックハニカム構造体の栓詰め方法。
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