JP2008054587A - 釣り用品 - Google Patents

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Abstract

【課題】固定部材を本体部材等に接合する釣り用品において、固定部材の離脱を防止すると共に、固定部材が装着される部分の外観の向上が図れる釣り用品を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の釣り用品は、所定形状を有する握り部5と、この一方の部材の端面5aに形成された嵌合孔2dに嵌合する軸承部10aと軸承部10aから端面5aに沿って形成された鍔部10bとを具備する他方の尻栓10と、を接合して構成される。そして、嵌合孔2d内面と軸承部10a外面とを接着し、鍔部10bと端面5aとの間に空隙部15を形成すると共に、その空隙部に、弾性部材20aを介して接着する弾性接着部20を設けたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、尻栓や固定リング等、リング状の固定部材を軸承している釣り用品に関する。
釣り用品の中には、リング状の鍔部を具備した固定部材を軸承したものがある。通常、このような固定部材は、本体部材を保護したり、装飾性や操作性を向上する等の目的で装着されており、例えば、特許文献1には、釣竿の元竿を構成する竿管の後部に大径の握り部を形成し、その握り部後端に固定部材である尻栓を装着した釣り用品(釣竿)が開示されている。
通常、この種の尻栓は、竿管後部内側に嵌合する軸承部と、軸承部から握り部後端面に沿って握り部外形状と同形状の外形にまで拡径した縁部を具備した鍔部とを備えており、前記軸承部を、竿管の内周面に接着によって固定している。
実開平5−88264号
ところで、鍔部を具備するリング状の固定部材を軸承するに際しては、例えば、上記した従来技術の構成では、握り部の端面と、そこに当接する尻栓(鍔部)の製造ばらつきによって、鍔部と握り部との間に隙間が生じる可能性がある。また、軸承部より外側に位置する縁部には、釣竿の曲がり等による負荷が大きく掛かり易く、これにより尻栓の不用意な離脱が生じ易い。さらに、握り部や尻栓の製造時に生じる製造ばらつきにより、鍔部の縁部に対して軸承部が偏芯したり、握り部外形状や縁部外形状がばらつくことがあり、握り部と尻栓との間で大きく段差が生じて、握り心地や外観が劣る等の問題が生じるおそれがある。
なお、上記したような問題は、釣竿の尻栓に限られず、例えば、釣竿のグリップ部分を補強すると共に、外観の向上を図るために装着される固定リング(固定部材)等においても同様に生じる可能性がある。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、固定部材を本体部材等に接合する釣り用品において、固定部材の離脱を防止すると共に、固定部材が装着される部分の外観の向上が図れる釣り用品を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る釣り用品は、所定形状を有する一方の部材と、この一方の部材の端面に形成された嵌合孔に嵌合する軸承部と軸承部から前記端面に沿って形成された鍔部とを具備する他方の固定部材と、を接合して構成されており、前記嵌合孔内面と前記軸承部外面とを接着し、前記鍔部と前記端面との間に空隙部を形成すると共に、その空隙部に、弾性部材を介して接着する弾性接着部を設けたことを特徴とする。
上記した構成の釣り用品によれば、固定部材の鍔部に空隙部を形成することで、他方の部材である固定部材を一方の部材に装着した際、一方の部材の端面に対して、空隙部の外側の縁部が当て付くようになる。すなわち、固定部材は、鍔部が一方の部材の端面に面接触するのではなく、部分的に当接することから、両者の間に製造ばらつきがあっても、端面と固定部材との間に隙間が生じ難くなり、外観の向上が図れるようになる。また、前記鍔部と端面との間の空隙部に、弾性部材を介して接着する弾性接着部を設けたことで、両者の接着強度が向上し、端面と固定部材の鍔部との間で、製造ばらつき等による隙間の発生を確実に防止することが可能となる。特に、変形可能な弾性部材によって、空隙部の形状に沿った状態で接着が成されるため、端面と固定部材との間の接合部に生じる負荷を緩和することができ、破損等を効果的に防止することが可能となる。
なお、上記した構成では、前記空隙部は、鍔部の周方向全体にわたって形成されていても良いし、周方向に間隔をおいて形成されていても良い。また、鍔部に形成される空隙部については、当て付く部分が、断面視した際に点接触する程度に形成しておくことが好ましい。
また、上記した目的を達成するために、本発明に係る釣り用品は、所定形状を有する一方の部材と、この一方の部材の端面に接合される他方の固定部材とを備えており、前記一方の部材の端面及び/又は前記固定部材の対向面に空隙部を形成すると共に、その空隙部に、弾性部材を介して接着する弾性接着部を設けたことを特徴とする。
このような構成の釣り用品においても、一方の部材の端面及び/又は前記固定部材の対向面に空隙部を形成することで、固定部材を一方の部材に装着した際、両者は、空隙部の外側の縁部が当て付くようになる。すなわち、全体が面接触するのではなく、部分的に当接することから、両者の間に製造ばらつきがあっても、一方の部材の端面と固定部材との間に隙間が生じ難くなり、外観の向上が図れるようになる。また、空隙部に、弾性部材を介して接着する弾性接着部を設けたことで、両者の接着強度が向上し、一方の部材の端面と固定部材との間で、製造ばらつき等による隙間の発生を確実に防止することが可能となる。特に、変形可能な弾性部材によって、空隙部の形状に沿った状態で接着が成されるため、一方の部材の端面と固定部材との間の接合部に生じる負荷を緩和することができ、破損等を効果的に防止することが可能となる。
本発明によれば、一方の部材に対して他方の固定部材を接合した釣り用品において、固定部材の離脱が防止でき、更には、固定部材が装着される部分の外観の向上が図れる釣り用品が得られる。
以下、本発明に係る釣り用品の一実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態では、釣り用品として釣竿、及びそれに装着される上栓を例示して説明する。
図1から図4は、釣竿の一実施形態を示す図であり、図1は釣竿の握り部の部分を示す図、図2は固定部材である尻栓が装着される部分の縦断面図、図3は尻栓の構成を示す図であり、(a)は尻栓の平面図、(b)は尻栓の側面図、そして、図4は弾性接着部を示す図であり、(a)は構造を示した平面図、(b)は側面図である。
釣り用品を構成している釣竿1は、例えば、ヘラ鮒釣りに適した構成となっており、複数の竿杆を並継することで構成されている(図1では、そのような複数の竿杆の内、管状に形成された手元竿2が図示されている)。各竿杆は、例えば、強化繊維に合成樹脂を含浸させた、いわゆるFRPによって構成されており、手元竿2の後端には、本体部材となる握り部5が形成されている。
前記握り部5は、手元竿2の後端に、軸方向に沿って所定の長さ(握持できる程度の長さ)の大径部6を設け、この大径部6の外周に被覆部材8を被覆することで構成されている。前記大径部6は、操作性の向上が図れるように硬質部材によって構成したり、或いは、軽量化が図れるように、例えば、発泡材やコルク等を、手元竿2を構成する竿杆の後端外周に接着剤等によって止着したり、手元竿2を構成する竿杆をそのまま膨出成形することで構成される。前記被覆部材8は、例えば、その外周に繊維材を巻回(ブレーディング)し、糸止め剤を塗布することで構成されている。或いは、被覆部材8は、合成樹脂チューブや織布筒を被着することで構成しても良く、柔軟性を有する部材で構成することで、握持性を向上することが可能となる。
なお、前記大径部6は、その外周面が手元竿2と平行となるようにストレート状に延出していても良いし、図に示すように、中央領域が膨出するような滑らかな湾曲面で構成されていても良い。
前記大径部6に被覆部材8を被着して構成される握り部5は、手元竿2の軸方向と直交する方向に切断されて端面5aを有しており、その中心には、管状に形成された手元竿2の嵌合孔2dが位置している。そして、前記嵌合孔2dには、一方の部材である握り部5に対して接合される他方の固定部材である尻栓10が嵌入されるようになっている。
前記尻栓10は、例えば、合成樹脂、木、金属等によって構成されており、前記嵌合孔(貫通孔)2dに嵌入されてその内面に接着される円柱状の軸承部10aと、軸承部から端面に沿って形成された鍔部10bとを備えている。
前記軸承部10aは、嵌合孔2dに合致する形状であれば良く、本実施形態では断面円形状に形成され、図に示すように、軽量化できるように、軸方向に延設された空洞部10cが形成されている。また、前記鍔部10bは、握り部5の後端外径と略同じ外径の円形状を成している。なお、鍔部10bの形状は、特に限定されることはなく、握持し易い形状、外観の向上が図れる形状等、例えば、楕円形状としたり、多角形状(角にRを有する形状)にする等、適宜変形することが可能である。
前記軸承部10aの外径L2は、手元竿2の内径(嵌合孔2dの径)と略同じに設定されており、軸承部10aを嵌合孔2dに嵌入した際に、好ましくは0.05mm程度(0.03mm〜0.1mm程度)のクリアランスを生じさせ、かつ、そのクリアランスに、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、シアノアクリレート系のいずれかの接着剤12を充填して、嵌合孔内面と軸承部外面との間に接着層12Aが形成されるようになっている。
また、前記軸承部10aの外径L2と、鍔部10bの外径L1とは、1/3L1≧L2に設定されることが好ましい。このような関係とすることで、曲げによる負荷が軸承部10aに掛かり難くなって、固定強度の向上が図れるようになる。
前記鍔部10bの内側には、周方向に亘って空隙部15が形成されている。この空隙部15の外側は、前記握り部5の端面5aに対して、円形状に線接触(図2に示すように、断面視で点当たりする)外周縁部10dとなっている。なお、外周縁部10dの形状は、円弧状、或いは角状に構成されていても良いし、平面状に形成されていても良い。この場合、端面5aに対する当接幅は、図3に示す鍔部10bの径方向長さ(軸承部の外周面から径方向外方に突出する長さ)L3に対して1/2以下にしておくことが好ましい。
このような当接幅とすることで、端面5aの凹凸状態の影響を受け難くなり、接合部分において、隙間を生じさせ難くすることができる。
前記空隙部15は、図3に示すように、深さdが0.5〜5mmの円周状の凹所によって構成されている。ここで凹所の深さdを0.5〜5mmに設定したのは、0.5mmより浅くすると、成形バラツキによって、後述する弾性接着部が膨出して隙間が生じる可能性があるからであり、5mmより深くすると、尻栓の外殻強度が低下するからである(勿論、強度的に問題なければ、5mmよりも深く形成しても良い)。
そして、鍔部10bと握り部5の端面5aとの間に形成される空隙部15には、弾性部材を介して接着する弾性接着部20が設けられている。この弾性接着部20は、輪帯状に形成された弾性部材20aの両面側に接着層20bを被着することで構成されている。前記弾性部材20aは、例えば、布、合成樹脂(ポリプロピレンテープ等)のような弾性を有する部材で、厚さが0.5〜5mm程度に構成される。また、接着層20bは、いわゆる接着剤によって構成しても良いが、粘着性を有する部材、例えば、シリコーン系、ゴム系、アクリル系粘着剤によって構成することが好ましく、その際の厚さは、10〜15μm程度に構成することが好ましい。
上記した構成によれば、握り部5の端面5aと鍔部10bとの間の空隙部15に、弾性部材20aを介して接着する弾性接着部20を設けたことで、端面と鍔部との接合面の製造ばらつきを吸収して、接合部における隙間を生じ難くすることができると共に、接合部に生じる負荷を緩和して破損等を防止することができる。
また、握り部5との間で接着強度の向上が図れることから、実釣時に掌による負荷が作用しても、両者の間で隙間が生じることが確実に防止されて握持性、操作性の向上が図れるようになる。
さらに、上記した構成では、前記嵌合孔2dの内面と、そこに嵌入されて内面に接着される円柱状の軸承部10aとを、接着剤12によって接着すると共に、空隙部15に設けられる弾性接着部20の接着層20bを粘着剤によって構成したことで、尻栓10の装着時に、仮止めして段差や隙間を調整することが可能となる。すなわち、粘着剤は、高粘度で低弾性の半固体であり、接着後もその状態が変わり難く、常温、短時間で僅かな圧力を加えるだけで接着できるので、尻栓の嵌合孔2dの内面と、軸承部10aとを接着剤12で固定するに際し、接合界面で高い接着強さを得やすい接着剤12による両者の固定時において、製造ばらつきを仮固定しながら調整することが可能となる。このため、段差などを生じさせることなく、確実に位置合わせされた状態で接着剤12による強固な接合が実現できると共に、粘着剤が有する低弾性な特性によって、接合部における負荷を緩和することが可能になる。
また、上記した構成において、一方の部材となっている握り部5は、他方の固定部材である尻栓10よりも低弾性にしておくことが好ましい。このように両者の間に弾性接着部20を介在するに際し、一方の部材側を低弾性部材で構成することで、設計自由度の向上が図れると共に、弾性接着部20によって、弾性の異なることで生じ易い接合面の剥離が防止でき、強度の向上が図れるようになる。
図5から図9は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、図5は釣り用品である釣竿の握り部領域の側面図、図6は断面図、図7は図6における前方の握り部の拡大図、図8は図6における後方の握り部の拡大図、そして、図9は図6における尻栓部分の拡大図である。
この実施形態の釣竿31は、ガイド付き釣竿の元側領域を示しており、竿管32の基端側には、複数の管状体32a〜32dを固着した状態で、リールが装着されるリール脚固定装置(リールシート)33、及び実釣時に握持、保持されるよう、複数の握り部(前側握り部50,後側握り部55)が装着されている。この場合、握り部を複数に分割すること、及び、握り部55の外径を22〜30mmとし、かつ管状体32aの内径を5〜14mmとすることで、釣竿全体として軽量化が図られている。
前記リール脚固定装置33は、リール脚載置面33aを有するリールシート本体33bと、管状体32aを囲繞する柔軟部材33cと、リール脚が嵌入される移動フード33d及び固定フード33eを備えている。また、移動フード33dは、ナット33fによって軸方向にスライド駆動され、リール脚を固定する。
上記したように構成されるリールシート33、及び握り部50,55(これらは一方の部材を構成する)には、その端面に、金属、硬質合成樹脂等によって成形されたリング状の固定部材(固定リング)60が接合されるようになっている。このようなリング状の固定部材60(以下、固定リング60)は、上記した柔軟部材33cや、握り部50,55の長手方向へのズレを防止すると共に、装飾性を向上するために装着されるものであり、このような固定リング60を、リールシートや握り部に接合するに際しても、上述した実施形態と同様に、両者の対向面に空隙部を形成して、弾性接着部20を介在させている。
具体的に、一方の部材である前側の握り部50は、柔軟性を有する部材によって構成されており、図7に示すように、管状体32bの外周面に接着によって取着されている。その前後の両端面には、輪帯状の空隙部52が形成されており、ここに上記した実施形態と同様な弾性接着部20を介在して、固定リング60が接合されるようになっている。
固定リング60は、握り部50の端面側が略面一状に形成されており、外周側の輪帯領域が握り部50の両端面に当接されている。この場合、上記した実施形態と同様、当接する幅は、固定リング60の径方向長さL3に対して1/2以下にしておくことが好ましい。また、固定リング60には、握り部50の端面とは反対側に、凹状の開口部(軸承部)60aが形成されており、この軸承部60aを管状体32d,32cの端部に嵌合して接着固定することで、固定リング60は位置決め、固定されている。
上記した構成のように、固定リング60を握り部50に接合するに際して、両者の間に空隙部52を形成し、そこに弾性接着部20を設けることにより、両者の接着強度が向上し、握り部50の端面と固定リング60との間で、製造ばらつき等による隙間の発生を確実に防止することが可能となる。特に、弾性接着部20の弾性部材によって、空隙部52の形状に沿った状態で接着が成されるため、両者の接合部に生じる負荷を緩和することができ、破損等を効果的に防止することが可能となる。また、固定力が向上することから、装飾性の高い形状(設計自由度の高い形状)とすることができる。
なお、上記した構成では、一方の部材である握り部50は、弾性接着部20より低弾性であり、弾性接着部20は、固定リング60よりも低弾性に構成されている。このように両者の間に弾性接着部20を介在するに際し、一方の部材側を低弾性部材で構成することで、設計自由度の向上が図れると共に、弾性接着部20によって、弾性の異なることで生じ易い接合面の剥離が防止でき、強度の向上が図れるようになる。
また、上記した弾性接着部20が設けられる空隙部は、一方の部材側ではなく、それに接合される固定部材側に形成しても良い。また、軸承部については、固定リング60の両側に形成されていても良い。すなわち、図8に示すように、後側の握り部55の前端面に接合される固定リング60には、弾性接着部20が設けられる空隙部62が形成されると共に、その中心領域には、握り部55側に延出する円筒状の軸承部60bが、握り部55の端面とは反対側に、凹状の開口部(軸承部)60aが夫々形成されている。そして、軸承部60aを管状体32cの端部に嵌合して接着固定し、かつ軸承部60bの外周面と内周面(外側と内側)を、それぞれ握り部55の内周面、及び管状体32aの外周面に接着剤で接着固定することで、固定リング60は位置決め、固定されている。
また、固定リング60の空隙部62は、握り部55の端面に対して、その外周側の縁部が円状に線当たりするように形成されており、更には、固定リング60の径方向外周面は傾斜状に形成され、最大外径部Pは、握り部55の端部に対して段差Rが生じるように形成されている。
このような固定リング60の形状によれば、握り部55を握持、保持した際に、固定リングが手に当たり難くなって、握り心地が向上すると共に、作成時のばらつきを吸収して段差寸法の調整をする必要が無くなる。
また、上記した弾性接着部20は、その一部が変形した状態で隙間内に設けられる構成であっても良い。具体的には、図9に示すように、固定部材である尻栓70の鍔部70aには、中心に向けて次第に深くなる傾斜面72aと、中心領域で本体部材である握り部55の端面と平行になる平行面72bを具備した空隙部72が形成されており、この空隙部72内に弾性接着部20が設けられている。
このような形状の空隙部72に弾性接着部20を設置して、尻栓70を握り部55に接合すると、弾性接着部20の外周側が潰れるように変形して両者を固定するようになる。
このように接合時において、弾性接着部20の一部が変形することで、両者の製造ばらつきを吸収でき、尻栓70と握り部55との間に隙間が生じることを、より効果的に防止することが可能になる。この場合、隙間が生じることをより効果的に防止できるように、弾性接着部20の変形部分は、変形しない部分よりも小さい方が好ましい。
なお、前記尻栓70には、軸承部70bが形成されており、その外周面と内周面(外側と内側)を、それぞれ握り部55の内周面、及び管状体32aの外周面に接着剤12によって接着固定することで、尻栓70は握り部55に対して固定されている。
図10及び図11は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、図10(a)は釣り用品である振り出し式釣竿を振り出した状態を示す斜視図、図10(b)は各竿管を収納した状態を示す斜視図、そして、図11は、竿管収納時における上栓部分の断面図である。
通常、このような振り出し式の釣竿80の先端部分(元竿管81の先端部分)には、収納される各竿管82〜84の突出を防止する上栓90が嵌合固定されている。この上栓90は、元竿管81の先端に嵌合され、収納される竿管82〜84の損傷を防止する柔軟部材(一方の部材)91と、この柔軟部材91に接合される硬質の栓本体(他方の固定部材)92とを備えている。
上述した実施形態と同様、前記栓本体92には、柔軟部材91に形成された嵌合孔91aに嵌合、固定される軸承部92aと、この軸承部92aに対して径方向に広がる鍔部92bとを備えている。そして、この鍔部92bには、柔軟部材91の端面側に空隙部95が形成されており、ここに弾性接着部20が設けられている。
このように、栓本体92と柔軟部材91との間に弾性接着部20を介在し、両者を接合することで、両者を強固に接合できると共に、接合部に隙間を生じ難くすることができるようになり、上栓の外形状と元竿管81の先端外形状にズレなどを生じ難くすることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態の構成に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
本発明は、一方の部材に対してリング状の固定部材(鍔部を有する部材)を接合するに際し、両者の間に弾性接着部を設ける構成であれば良く、上記した実施形態のような釣竿に限られず、各種の釣り用品に適用することが可能である。また、弾性接着部を介在するための空隙部の形状についても適宜変形することができ、空隙部については、一方の部材及び固定部材の対向面の両者に形成しても良い。
釣竿の握り部の部分を示す図。 固定部材である尻栓が装着される部分の縦断面図。 尻栓の構成を示す図であり、(a)は尻栓の平面図、(b)は尻栓の側面図。 弾性接着部を示す図であり、(a)は構造を示した平面図、(b)は側面図。 本発明の第2の実施形態を示す図であり、釣り用品である釣竿の握り部領域の側面図。 図5に示す握り部領域の断面図。 図6における前方の握り部の拡大図。 図6における後方の握り部の拡大図。 図6における尻栓部分の拡大図。 本発明の第3の実施形態を示す図であり、(a)は釣り用品である振り出し式釣竿を振り出した状態を示す斜視図、(b)は各竿管を収納した状態を示す斜視図。 竿管収納時における上栓部分の断面図。
符号の説明
1,31,80 釣竿
2 手元竿
2d 嵌合孔
5 握り部
5a 端面
10,70 尻栓
10a 軸承部
10b 鍔部
12 接着剤
15,52,72 空隙部
20 弾性接着部
50,55 握り部
60 固定部材(固定リング)
90 上栓

Claims (5)

  1. 所定形状を有する一方の部材と、
    この一方の部材の端面に形成された嵌合孔に嵌合する軸承部と軸承部から前記端面に沿って形成された鍔部とを具備する他方の固定部材と、
    を接合して構成された釣り用品であって、
    前記嵌合孔内面と前記軸承部外面とを接着し、
    前記鍔部と前記端面との間に空隙部を形成すると共に、その空隙部に、弾性部材を介して接着する弾性接着部を設けたことを特徴とする釣り用品。
  2. 前記嵌合孔内面と軸承部外面とを接着剤によって固定し、前記弾性接着部による接着を粘着剤としたことを特徴とする請求項1に記載の釣り用品。
  3. 所定形状を有する一方の部材と、
    この一方の部材の端面に接合される他方の固定部材とを備えた釣り用品であって、
    前記一方の部材の端面及び/又は前記固定部材の対向面に空隙部を形成すると共に、その空隙部に、弾性部材を介して接着する弾性接着部を設けたことを特徴とする釣り用品。
  4. 前記一方の部材は、前記固定部材よりも低弾性であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の釣り用品。
  5. 前記空隙部は、前記弾性接着部の一部を変形させる形状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の釣り用品。
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