JP2008054483A - 瞬時電圧低下補償装置 - Google Patents

瞬時電圧低下補償装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008054483A
JP2008054483A JP2006231114A JP2006231114A JP2008054483A JP 2008054483 A JP2008054483 A JP 2008054483A JP 2006231114 A JP2006231114 A JP 2006231114A JP 2006231114 A JP2006231114 A JP 2006231114A JP 2008054483 A JP2008054483 A JP 2008054483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
switch
thyristor
commercial
voltage drop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006231114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4335243B2 (ja
Inventor
Akira Takeuchi
晃 竹内
Koji Yamazaki
浩司 山崎
Takahiro Fujii
崇弘 藤井
Shigeyo Sakamura
栄誉 坂村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto Denkiki Co Ltd
Original Assignee
Kyoto Denkiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto Denkiki Co Ltd filed Critical Kyoto Denkiki Co Ltd
Priority to JP2006231114A priority Critical patent/JP4335243B2/ja
Publication of JP2008054483A publication Critical patent/JP2008054483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4335243B2 publication Critical patent/JP4335243B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Abstract

【課題】FETに過電流が流れることを回避するためのサイリスタの発熱量を抑制し、サイリスタに取り付ける放熱フィンを小さいもので済ませる。
【解決手段】通常時にオン状態として商用交流電力を通すFET31、過電流保護用の双方向サイリスタ32にさらに並列に電磁リレー33を接続する。過電流検知部8により負荷20に供給される電流が異常に大きいことを認識すると、制御部7は駆動部9を介して双方向サイリスタ32をオンさせて過電流をバイパスし、その直後に電磁リレー33をオンさせて該電磁リレー33を介して過電流をバイパスする。一時的にサイリスタ32には大きな電流が流れるが電磁リレー33のオン動作に伴いすぐに電流は減少するので、サイリスタ32の発熱量は抑えられ、大きな放熱フィンを付設する必要はなくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、商用交流電源から負荷に供給される交流電力の電圧が一時的に低下した場合に、代わりに負荷に交流電力を供給する瞬時電圧低下補償装置に関する。
従来より、100V或いは200Vの商用交流電源から負荷に供給される交流電力の電圧が一時的に低下した場合に、これに代えて交流電力を負荷に供給するための瞬時電圧低下補償装置が広く利用されている(例えば特許文献1参照)。こうした装置では、商用交流電源から交流電力が正常に供給されている状態では、この交流電力を負荷に供給するとともにインバータにより交流/直流変換した電気エネルギーをコンデンサ等の充電部に蓄えておき、商用交流電源からの交流電力の電圧が一時的に低下すると、充電部に蓄えていた電気エネルギーをインバータ部で直流/交流変換して補償交流電力として負荷に供給するように瞬時に切替えを行う。
こうした交流電力の瞬時の切り替えを行うために、瞬時電圧低下補償装置では切替スイッチとして半導体スイッチが用いられる。従来、半導体スイッチとしてサイリスタが用いられたが、近年は、より高速であって電力損失の少ないFETスイッチ(通常はパワーMOSFET)が利用されている。但し、FETスイッチは最大定格電流(ドレイン電流)が比較的小さいため、負荷の短絡等により異常に大きな電流が流れると破壊されるおそれがある。そこで、過電流保護用のサイリスタをFETスイッチと並列に接続し、正常動作時にはFETスイッチを通して商用交流電力を供給し、予め設定した電流値以上の過電流が流れるとFETスイッチを保護するためにサイリスタをターンオンさせてサイリスタに電流を流すようにしている。
上記のようにサイリスタに電流が流れるときにサイリスタは電力損失により発熱するため、放熱フィンをサイリスタに取り付ける必要があり、比較的大きな放熱フィンを必要とするために大きなスペースを占有するとともにコストも高いものとなる。そのため、装置の小形化やコスト削減のためにはサイリスタに取り付ける放熱フィンを小形化することが必要である。
また、負荷としてこの瞬時電圧低下補償装置の定格最大出力電力よりも大きな定格のトランスが接続されたような場合など、特定の負荷条件の下では、電源投入時に大きな突入電流(サージ電流)が流れる。そのため、この突入電流をFETスイッチでなくサイリスタに流すようにしており、最大突入電流はサイリスタの仕様に依存している。したがって、装置として許容可能な突入電流を大きくする場合には、最大定格サージオン電流の大きなサイリスタを使用する必要がありコストが高いものとなる。
また、電圧の瞬時低下が発生してインバータ部からの補償交流電力が負荷に供給されている状態から商用交流電源による電力供給が復帰したときに、オフ状態にあるFETスイッチの入力側端子には商用交流電源による交流電力が供給され、FETスイッチの出力側端子には補償交流電力が印加された状態となる。このときにFETスイッチの両端子つまりはドレイン−ソース間に掛かる電圧は両交流電力の位相差に依存し、位相がちょうど反転している場合には商用交流電力の実効値電圧の約2.8倍の瞬時電圧が印加されることになる。つまり、200V系の商用交流電源の場合、約560Vもの瞬時電圧がFETスイッチのドレイン−ソース間に掛かることになる。そのため、これに耐え得るように最大定格ドレイン−ソース耐圧が大きなFETスイッチを使用しなければならず、コストがかなり高いものとなる。
特許第3233180号公報
本発明は上記課題に鑑みて成されたものであり、その第1の目的とするところは、過電流保護用のサイリスタでの発熱を抑えることにより放熱フィンを小さくすることができる瞬時電圧低下補償装置を提供することにある。
また本発明の第2の目的とするところは、電源投入時に大きな突入電流がサイリスタに流れることを防止して、最大定格サージオン電流が比較的小さなサイリスタを利用できるようにした瞬時電圧低下補償装置を提供することにある。
また本発明の第3の目的とするところは、電圧の瞬時低下からの復帰時にFETスイッチの両端子間に過大な高電圧が印加されることを防止して、最大定格ドレイン−ソース耐圧が比較的小さなFETスイッチを利用できるようにした瞬時電圧低下補償装置を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために成された本発明は、商用交流電源から交流電力が供給されるときに充電手段に電気エネルギーを蓄えるとともに前記交流電力を負荷に出力し、前記商用交流電源による電圧が一時的に低下したときに前記充電手段に蓄えた電気エネルギーを直流/交流変換して補償交流電力として出力する瞬時電圧低下補償装置において、
a)前記商用交流電源からの交流電力を供給するための線路を開閉するために、FETスイッチ、過電流保護用のサイリスタ、及び機械的接点を有する第1開閉器が並列に接続された切替手段と、
b)負荷に供給される電流を検出する電流検出手段と、
c)正常動作時には前記FETスイッチを導通させるとともに前記サイリスタ及び前記第1開閉器を遮断し、前記電流検出手段により検出される電流が過大であると判断したときに前記サイリスタが導通し引き続いて前記第1開閉器が導通するように前記FETスイッチ、サイリスタ、及び第1開閉器を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
ここでサイリスタは厳密には双方向サイリスタであり、第1開閉器は例えば電磁開閉器(リレー)などを用いることができる。
本発明に係る瞬時電圧低下補償装置では、負荷に異常に大きな電流が流れると、電流検出手段により検出された電流に基づいて制御手段は過大な電流が流れたことを認識する。すると制御手段は、双方向サイリスタが導通し引き続いて第1開閉器が導通するようにFET、サイリスタ、及び第1開閉器を制御する。但し、サイリスタは制御信号(ターンオン信号)が入力されてから短い遅延時間でオンするのに対し、開閉器は制御信号が入力されてから実際にオンするまでの時間がサイリスタ(或いは他の半導体スイッチ)よりも格段に長いから、この遅延時間を見越して制御手段は例えば同時にサイリスタと第1開閉器とをオンさせるための制御信号を送出することができる。
本発明に係る瞬時電圧低下補償装置によれば、切替手段においてサイリスタがオンするとこれを通して過電流が流れるが、それから間もなく第1開閉器もオンするために過電流は主として第1開閉器を通して流れ、サイリスタに流れる電流は減じる。したがって、サイリスタでの電力損失による発熱は抑制されるため、従来のような大きな放熱フィンを取り付ける必要はなくなる。それによって、基板や装置の小形化に有利であるとともにコストの削減が可能となる。
また上記第2の目的を達成するために、本発明に係る瞬時電圧低下補償装置の一実施態様として、前記制御手段は、本装置の電源投入に伴う交流電力の供給開始時に、最初に前記第1開閉器を導通させる構成とすることができる。
この実施態様によれば、電源投入時にサイリスタよりも前に第1開閉器がオンされ、第1開閉器を通して交流電力が供給されるので、負荷条件により大きな突入電流が流れる場合でも、サイリスタに突入電流が流れることを防止することができる。したがって、最大定格サージオン電流の大きなサイリスタを用いる必要がなく、その分だけコストを削減することができる。
また本発明に係る瞬時電圧低下補償装置では、商用交流電源からの交流電力の供給が正常である状態で前記FETスイッチを通した交流電力の供給が異常であることを検知する異常検知手段をさらに備え、前記制御手段は、前記異常検知手段により異常が検知されたときに前記第1開閉器を導通させる構成とすることができる。
この構成によれば、FETスイッチやサイリスタなどの半導体スイッチよりも接点部の信頼性が高い第1開閉器をいわばバイパス用に用意し、何らかの不具合や故障でFETスイッチを通した電力供給ができない場合でも第1開閉器を通して商用交流電力を負荷に供給することが可能となる。それによって、本装置自体の不具合や故障によって負荷に商用交流電力が供給できなくなる事態を回避することができる。
また上記第3の目的を達成するために、本発明に係る瞬時電圧低下補償装置の一実施態様として、前記切替手段にあって前記FETスイッチと直列に接続される、機械的接点を有する第2開閉器と、前記FETスイッチ、サイリスタ、第1、第2開閉器を遮断して前記補償交流電力が負荷に供給されている状態から前記商用交流電源による電圧が復帰したときに、該商用交流電源からの交流電力の位相と前記補償交流電力の位相とが一致したこと検知する位相検知手段と、を備え、前記制御手段は、商用交流電源による電圧が復帰し前記位相検知手段により位相の一致が検知されてから、前記第2開閉器を導通させる構成とするとよい。
この構成では、補償交流電力が負荷に供給されている状態から商用交流電源による電圧が復帰した時点では、第2開閉器はオフしているために該開閉器と直列接続されている側のFETスイッチの端子には電圧は掛からず、商用交流電力の位相と補償交流電力の位相の一致が検知されてから第2開閉器がオンされる。なお、FETスイッチは商用交流電力の位相と補償交流電力の位相が一致した後であれば、第2開閉器の導通の前又は後のいずれにオンしてもよい。この構成によれば、商用交流電源が復帰してもFETスイッチの両端(ドレイン−ソース間)には大きな電圧が掛からず、また第2開閉器がオンした時点でFETスイッチがオフ状態であってもFETスイッチの両端には大きな電圧が掛からない。そのため、FETスイッチの最大定格ドレイン−ソース耐圧をそれほど大きくする必要はなく、この点でコストの削減が可能である。
[第1実施例]
本発明に係る瞬時電圧低下補償装置の第1実施例について説明する。図1は第1実施例による瞬時電圧低下補償装置の概略ブロック構成図である。
この瞬時電圧低下補償装置1は、100V又は200Vの商用交流電源2から負荷20に供給される交流電力の電圧が一時的(例えば最大で1秒程度)に低下したときに、これを補償するものである。図1において、商用交流電源2から供給される交流電力は切替部(本発明における切替手段に相当)3を経て負荷20に供給され、さらにこの交流電力はインバータ部4に入力される。インバータ部4は交流電力を直流電力に変換し、充電部5に含まれる電解コンデンサを充電する。つまり、商用交流電源2から交流電力が供給されている正常な状態では、充電部5には電気エネルギーが蓄えられる。
電圧低下検出部10により入力交流電圧の低下が検知されると、制御部7の制御の下に切替部3により商用交流電源2が負荷20から切り離され、充電部5に蓄えられていた直流電力(電気エネルギー)がインバータ部4で先の充電時とは逆に直流/交流変換され、この補償交流電力が負荷20に供給される。そして、商用交流電源2の電圧低下が解消されると、切替部3により商用交流電源2と負荷20とが再び接続され、この商用交流電源2による交流電力が負荷20に供給される。
切替部3は、商用交流電源2と負荷20とを接続する線路中に、FETスイッチ31、双方向サイリスタ32、及び第1電磁リレー33が並列に接続された構成を有する。また、負荷20に供給される電流は電流検出器(本発明における電流検出手段)6により検出され、その検出値は制御部7に入力されている。
次にこの第1実施例の瞬時電圧低下補償装置1の特徴的な動作について、図2〜図4を参照する。図2は負荷20に過電流が流れる際の制御部7の処理動作のフローチャート、図3はその際の切替部3の各素子のオン/オフ(導通/遮断)のタイミング図である。
商用交流電源2から正常な電圧の交流電力が供給されている通常運転時には、FETスイッチ31はオン状態、双方向サイリスタ32及び第1電磁リレー33はオフ状態であり、商用交流電力がFETスイッチ31を経て負荷20に供給されている(ステップS1)。本装置の出力電流、つまり負荷20に流れる電流は電流検出器6により検出され、制御部7はその電流値を監視している。この電流値が所定値以上であることで過電流が流れていると過電流検知部8が判断すると(ステップS2でY)、制御部7は駆動部9にバイパス導通制御信号を出力する(ステップS3)。バイパス導通制御信号は双方向サイリスタ32の導通制御信号及び第1電磁リレー33の導通制御信号である。これにより、駆動部9は双方向サイリスタ32と第1電磁リレー33とをともにオンさせる。
但し、半導体スイッチの一種であるサイリスタはターンオン信号を受けてから比較的短い時間(遅延時間td1)でオンするのに対し、電磁リレーはコイルに電流が流れてそれによる励磁により接点が閉成するという機械的な動作を伴うために遅延が大きい。したがって、実際に第1電磁リレー33が導通するのは図3に示すように双方向サイリスタ32の導通からさらに遅れる。双方向サイリスタ32が導通するとその直前までFETスイッチ31に流れていた電流の一部は双方向サイリスタ32を経て流れるため、FETスイッチ31に過大な電流が流れることがなくなり、FETスイッチ31は破壊を免れる。さらに双方向サイリスタ32に電流が流れると電力損失により発熱するが、ほどなく第1電磁リレー33がオンして該電磁リレー33を通して大部分の電流が流れる。そのため、双方向サイリスタ32を通して流れる電流は少なくなり、双方向サイリスタ32の発熱は抑制されることになる。
第1電磁リレー33が無い場合には双方向サイリスタ32での発熱量は多いので、十分な放熱を行うために大きな放熱フィンを取り付ける必要がある。これに対し、第1実施例の瞬時電圧低下補償装置では上述のように双方向サイリスタ32での発熱が小さいために放熱フィンを小さくすることができる。
図4は電源オン時の制御部7の処理動作のフローチャートである。図示しない電源スイッチの操作により本装置の電源が投入されると(ステップS11)、制御部7はまず第1電磁リレー33をオンするための第1リレー導通制御信号を出力し(ステップS12)、これを受けて駆動部9は第1電磁リレー33のコイルに電流を流して第1電磁リレー33をオンさせる。上述のように制御信号を出力してから第1電磁リレー33が実際にオンするまでには時間遅延があるため、制御部7では所定の遅延時間が経過するまで待ち(ステップS13)、その経過後にFET導通制御信号を出力して(ステップS14)FETスイッチ31をオンさせる。そして、FETスイッチ31がオンしてこれを介して負荷20に交流電力が供給され始めたならば、第1電磁リレー33をオフして通常運転を開始する(ステップS15)。
第1電磁リレー33がオンすると商用交流電源2からの交流電力が負荷20に供給されるが、負荷20がトランスであるような場合には一時的に大きな突入電流が流れる。従来は、この突入電流を双方向サイリスタに流していたためサイリスタの最大定格サージオン電流を大きくしておく必要があったが、この実施例の構成では突入電流を第1電磁リレー33に流すので、双方向サイリスタ32の最大定格サージオン電流を決める上で突入電流を考慮する必要がない。そのため、最大定格サージオン電流が小さな、低廉なサイリスタを用いることができる。
[第2実施例]
次に本発明に係る瞬時電圧低下補償装置の第2実施例について説明する。図5は第2実施例による瞬時電圧低下補償装置の概略ブロック構成図である。上記第1実施例と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
この第2実施例の瞬時電圧低下補償装置は故障検知部11を備え、故障検知部11はこの装置における各種の故障や不具合を検知する。具体的には例えば、制御部7がFETスイッチ31をオンするべくFET導通制御信号を出力しており、電圧低下検出部10により入力交流電圧が正常であると判断されているにも拘わらず、負荷20に電流が供給されない状況であるものとする。この場合、FETスイッチ31が破損していてオンしない、或いは、FET導通制御信号を送る信号線が断線しているといった故障が想定されるが、いずれにしても入力交流電圧が正常であるにも拘わらず負荷20に電力が供給できない。
そこで、故障検知部11はこうした故障や不具合を検知すると、駆動部9に第1電磁リレー33を強制的にオンさせるような制御信号を送るとともに、故障警報部13によりブザーを鳴動させたり警告灯を点灯させたりすることにより、使用者の注意を喚起する。これにより第1電磁リレー33はオンし、第1電磁リレー33を通して負荷20へ商用交流電力を供給することが可能となる。もちろん、双方向サイリスタ32をオンすることによっても負荷20への交流電力供給が可能になるが、サイリスタ32に電流を流す場合にはその導通損失による発熱を考慮して放熱フィンを大形にする等の配慮が必要になる。それに対し、第1電磁リレー33を通して交流電力を供給することにより、そうしたサイリスタの発熱を考慮する必要はなくなる。
[第3実施例]
次に本発明に係る瞬時電圧低下補償装置の第3実施例について説明する。図6は第3施例による瞬時電圧低下補償装置の概略ブロック構成図である。上記第1、第2実施例と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
この第3実施例による瞬時電圧低下補償装置では、切替部3においてFETスイッチ31と直列に第1電磁リレー33と同様の構造の第2電磁リレー34が接続されている。さらに、入力交流電圧とインバータ部4で直流/交流変換によって生成されるインバータ電圧(補償交流電力の電圧)との位相の差を検出する位相差検出部(本発明における位相検知手段に相当)12を備え、この位相差検出部12の出力も制御部7に入力されている。
図7はこの第3実施例の瞬時電圧低下補償装置において瞬時低下電圧復帰の際の制御部7の処理動作を示すフローチャートである。いま、商用交流電源2の電圧が一時的に低下したためにFETスイッチ31、双方向サイリスタ32、第1電磁リレー33、第2電磁リレー34の全てがオフし、インバータ部4で生成された補償交流電力が負荷20に供給されている状況であるとする(ステップS21)。制御部7は電圧低下検出部10からの信号に基づいて商用交流電源2からの電圧が元の状態に復帰したことを認識すると(ステップS22でY)、次に位相差検出部12からの信号に基づいて商用交流電源2からの交流電圧とインバータ部4による補償交流電力の電圧との位相が一致しているか否かを判定する(ステップS23)。
商用交流電源2の電圧が復帰すると、一時的にではあるが、切替部3の入力側端子には商用交流電圧が印加され、切替部3の出力側端子にはインバータ部4からの補償交流電圧が印加された状態となる。第1実施例の構成のように第2電磁リレー34が存在しない場合を考えると、オフ状態であるFETスイッチ31の両端にそれぞれ商用交流電圧と補償交流電圧が掛かることになる。両者の振幅値はほぼ同じで周波数もほぼ同じであるが、インバータ部4の同期運転により同期が回復するまでは両者は基本的に同期していないために同位相であるとは限らない。そのため、FETスイッチ31の両端子に掛かった交流電圧の位相差が180°である場合、元の振幅の実効値の約2.8倍のピーク電圧がFETスイッチ31に掛かることとなり、商用交流電源2が200V系である場合にはFETスイッチ31には560Vの電圧が掛かる。
これに対し、第3実施例の瞬時電圧低下補償装置では、制御部7は位相差検出部12からの信号に基づいて、商用交流電圧と補償交流電圧との位相がほぼ一致したことを検知した時点で、第2電磁リレー34をオンするべく第2リレー導通制御信号を出力するとともにFETスイッチ31をオンするべくFET導通制御信号を出力する(ステップS24)。これは同時でなくてもよく、FET導通制御信号を先行して出力してもよい。FET導通制御信号が出力されれるとFETスイッチ31は導通するが、その時点では未だ第2電磁リレー34はオンしておらず、第2電磁リレー34がオンすると商用交流電力が負荷20に供給される。それとほぼ同時にインバータ部4の直流/交流変換動作は停止され、負荷20に供給される電力は補償交流電力から商用交流電力に切り替わる。
商用交流電源2が復帰しても商用交流電圧と補償交流電圧の位相が一致しない間はFETスイッチ31の出力側端子に補償交流電圧は掛からないので、FETスイッチ31の最大定格ドレイン−ソース耐圧を小さくすることができ、それによって比較的廉価なFETスイッチを用いることが可能となる。
なお、上記実施例は本発明の一例であり、本発明の趣旨の範囲で適宜変形、修正、追加を行っても本願特許請求の範囲に包含されることは当然である。
本発明に係る瞬時電圧低下補償装置の一実施例(第1実施例)の概略ブロック構成図。 第1実施例の瞬時電圧低下補償装置において負荷に過電流が流れる際の制御部の処理動作のフローチャート。 図2の動作の際の切替部の各素子のオン/オフのタイミング図。 第1実施例の瞬時電圧低下補償装置において電源オン時の制御部の処理動作のフローチャート。 本発明に係る瞬時電圧低下補償装置の他の実施例(第2実施例)の概略ブロック構成図。 本発明に係る瞬時電圧低下補償装置の他の実施例(第3実施例)の概略ブロック構成図。 第3実施例の瞬時電圧低下補償装置において瞬時低下電圧復帰の際の制御部の処理動作を示すフローチャート。
符号の説明
1…瞬時電圧低下補償装置
2…商用交流電源
3…切替部
31…FETスイッチ
32…双方向サイリスタ
33…第1電磁リレー
34…第2電磁リレー
4…インバータ部
5…充電部
6…電流検出器
7…制御部
8…過電流検知部
9…駆動部
10…電圧低下検出部
11…故障検知部
12…位相差検出部
20…負荷

Claims (4)

  1. 商用交流電源から交流電力が供給されるときに充電手段に電気エネルギーを蓄えるとともに前記交流電力を負荷に出力し、前記商用交流電源による電圧が一時的に低下したときに前記充電手段に蓄えた電気エネルギーを直流/交流変換して補償交流電力として出力する瞬時電圧低下補償装置において、
    a)前記商用交流電源からの交流電力を供給するための線路を開閉するために、FETスイッチ、過電流保護用のサイリスタ、及び機械的接点を有する第1開閉器が並列に接続された切替手段と、
    b)負荷に供給される電流を検出する電流検出手段と、
    c)正常動作時には前記FETスイッチを導通させるとともに前記サイリスタ及び前記第1開閉器を遮断し、前記電流検出手段により検出される電流が過大であると判断したときに前記サイリスタが導通し引き続いて前記第1開閉器が導通するように前記FETスイッチ、サイリスタ、及び第1開閉器を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする瞬時電圧低下補償装置。
  2. 前記制御手段は、本装置の電源投入に伴う交流電力の供給開始時に、最初に前記第1開閉器を導通させることを特徴とする請求項1に記載の瞬時電圧低下補償装置。
  3. 商用交流電源からの交流電力の供給が正常である状態で前記FETスイッチを通した交流電力の供給が異常であることを検知する異常検知手段をさらに備え、前記制御手段は、前記異常検知手段により異常が検知されたときに前記第1開閉器を導通させることを特徴とする請求項1に記載の瞬時電圧低下補償装置。
  4. 前記切替手段にあって前記FETスイッチと直列に接続される、機械的接点を有する第2開閉器と、
    前記FETスイッチ、サイリスタ、第1、第2開閉器を遮断して前記補償交流電力が負荷に供給されている状態から前記商用交流電源による電圧が復帰したときに、該商用交流電源からの交流電力の位相と前記補償交流電力の位相とが一致したこと検知する位相検知手段と、を備え、
    前記制御手段は、商用交流電源による電圧が復帰し前記位相検知手段により位相の一致が検知されてから、前記第2開閉器を導通させることを特徴とする請求項1に記載の瞬時電圧低下補償装置。

JP2006231114A 2006-08-28 2006-08-28 瞬時電圧低下補償装置 Active JP4335243B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006231114A JP4335243B2 (ja) 2006-08-28 2006-08-28 瞬時電圧低下補償装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006231114A JP4335243B2 (ja) 2006-08-28 2006-08-28 瞬時電圧低下補償装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008054483A true JP2008054483A (ja) 2008-03-06
JP4335243B2 JP4335243B2 (ja) 2009-09-30

Family

ID=39237987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006231114A Active JP4335243B2 (ja) 2006-08-28 2006-08-28 瞬時電圧低下補償装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4335243B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009254102A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Mitsubishi Electric Corp 無停電電源装置
JP2012055158A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Masco Corp インライン固体素子による分岐回路保護
JP2012210110A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 車両用電源供給回路
JP2015071409A (ja) * 2013-10-01 2015-04-16 ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド 自動車の高エネルギートランジエントから電子制御ユニットを保護するための保護回路
WO2017047221A1 (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 住友電気工業株式会社 電源装置及びそのスイッチ制御方法
JP2017518732A (ja) * 2014-06-03 2017-07-06 エッジ エレクトロンズ リミテッド 節電高周波数直列降圧ac電圧レギュレータ・システム
CN107332339A (zh) * 2016-04-28 2017-11-07 鸿富锦精密电子(天津)有限公司 供电切换电路及装置
CN109844946A (zh) * 2016-07-22 2019-06-04 Abb瑞士股份有限公司 固态开关系统
CN109983680A (zh) * 2016-07-22 2019-07-05 Abb瑞士股份有限公司 固态开关系统
US10481184B2 (en) 2015-08-04 2019-11-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Input-voltage-abnormality detection method and power source device
CN111668803A (zh) * 2020-06-05 2020-09-15 凤凰光学股份有限公司 一种加热系统的三级安全保护电路
CN112310960A (zh) * 2020-10-16 2021-02-02 广东电网有限责任公司广州供电局 电压暂降补偿电路和装置
JP2021035227A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 矢崎総業株式会社 電力供給システム
KR20230115384A (ko) * 2022-01-26 2023-08-03 가천대학교 산학협력단 전기 자동차의 완속 충전용 교류 전력 연결 장치
JP7440752B2 (ja) 2020-02-21 2024-02-29 日新電機株式会社 電源システム

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009254102A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Mitsubishi Electric Corp 無停電電源装置
JP2012055158A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Masco Corp インライン固体素子による分岐回路保護
CN102386606A (zh) * 2010-08-31 2012-03-21 马斯科公司 电路及防止过电流条件的方法
JP2012210110A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Furukawa Electric Co Ltd:The 車両用電源供給回路
JP2015071409A (ja) * 2013-10-01 2015-04-16 ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド 自動車の高エネルギートランジエントから電子制御ユニットを保護するための保護回路
JP2017518732A (ja) * 2014-06-03 2017-07-06 エッジ エレクトロンズ リミテッド 節電高周波数直列降圧ac電圧レギュレータ・システム
US10481184B2 (en) 2015-08-04 2019-11-19 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Input-voltage-abnormality detection method and power source device
JP2017060317A (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 住友電気工業株式会社 電源装置及びそのスイッチ制御方法
CN108028547A (zh) * 2015-09-17 2018-05-11 住友电气工业株式会社 供电装置以及其开关控制方法
WO2017047221A1 (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 住友電気工業株式会社 電源装置及びそのスイッチ制御方法
CN108028547B (zh) * 2015-09-17 2020-09-22 住友电气工业株式会社 供电装置以及其开关控制方法
CN107332339A (zh) * 2016-04-28 2017-11-07 鸿富锦精密电子(天津)有限公司 供电切换电路及装置
CN107332339B (zh) * 2016-04-28 2020-05-15 鸿富锦精密电子(天津)有限公司 供电切换电路及装置
CN109844946A (zh) * 2016-07-22 2019-06-04 Abb瑞士股份有限公司 固态开关系统
CN109983680A (zh) * 2016-07-22 2019-07-05 Abb瑞士股份有限公司 固态开关系统
CN109983680B (zh) * 2016-07-22 2021-11-23 Abb瑞士股份有限公司 固态开关系统
JP2021035227A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 矢崎総業株式会社 電力供給システム
JP7399556B2 (ja) 2019-08-27 2023-12-18 矢崎総業株式会社 電力供給システム
JP7440752B2 (ja) 2020-02-21 2024-02-29 日新電機株式会社 電源システム
CN111668803A (zh) * 2020-06-05 2020-09-15 凤凰光学股份有限公司 一种加热系统的三级安全保护电路
CN111668803B (zh) * 2020-06-05 2022-08-09 杭州凤凰智能控制有限公司 一种加热系统的三级安全保护电路
CN112310960A (zh) * 2020-10-16 2021-02-02 广东电网有限责任公司广州供电局 电压暂降补偿电路和装置
KR20230115384A (ko) * 2022-01-26 2023-08-03 가천대학교 산학협력단 전기 자동차의 완속 충전용 교류 전력 연결 장치
KR102657967B1 (ko) * 2022-01-26 2024-04-17 가천대학교 산학협력단 전기 자동차의 완속 충전용 교류 전력 연결 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4335243B2 (ja) 2009-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4335243B2 (ja) 瞬時電圧低下補償装置
US10432020B2 (en) Emergency back-up power system for traction elevators
JP6261491B2 (ja) 電力変換装置
US8482936B2 (en) Method of and apparatus for connecting a photovoltaic device to an AC power grid
US7911352B2 (en) Method and apparatus for protection of AC-DC power converters
US20160344232A1 (en) Uninterruptable power supply system with fault clear capability
JPH11299105A (ja) 電力調相装置及び送電システム
JP2006262616A (ja) インバータ装置
CN114513042A (zh) 输入冗余电源电路及其控制方法
JP4845821B2 (ja) 瞬時電圧低下補償装置
JP2004112929A (ja) 交流−直流変換装置
JP5071209B2 (ja) 無停電電源装置
WO2021005793A1 (ja) 直流分電盤
JP2007159234A (ja) 無停電電源装置
JP2003230275A (ja) Pwmサイクロコンバータの保護方法
JP2005354781A (ja) 無停電電源装置
JP4351008B2 (ja) 無停電電源装置
JP2007151235A (ja) マトリクスコンバータ
KR101854089B1 (ko) 전압상승 방지용 전기가변장치 및 그 제어 방법
JP5464910B2 (ja) 電力変換装置
JP6700578B2 (ja) 無停電電源装置
JP4999639B2 (ja) 無停電電源装置
KR20160098642A (ko) 동기 정류기 과온 보호 방법과 모듈, 및 전원 공급 장치
JP2012205328A (ja) 系統連系装置
TWI717142B (zh) 內建有輸出濾波器之變頻器裝置以及依據漏電流值而選擇性輸出電流之方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081208

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20081208

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20090108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090414

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150703

Year of fee payment: 6

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4335243

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250