JP2008053881A - 画像読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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【課題】光源によって光が照射された位置検出用画像パターンを検出することにより副走査方向の基準位置を検出する画像読取装置において、基準位置の検出精度を向上することができる画像読取装置、及びこのような画像読取装置を用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿に光を照射する冷陰極管531と、原稿からの反射光を副走査方向に移動しつつ取得する走査部53と、画像信号を生成する撮像素子56と、黒色帯パターン571及び白色帯パターン572が形成された基準表示板57と、走査部53を副走査方向に移動させて撮像素子56により黒色帯パターン571及び白色帯パターン572を示す画像信号が得られる位置を、基準位置として探索する基準位置探索処理を行う基準位置探索処理部812と、基準位置探索処理が実行される場合、冷陰極管531を発光させる駆動電圧を、原稿画像を読み取る際よりも増大させる駆動電圧制御部815とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、光源によって光が照射された原稿からの反射光を、副走査方向に移動しつつ取得することにより、原稿画像を取得する画像読取装置と、このような画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
原稿を走査して画像を読み取る画像読取装置のうち、光源から原稿に光を照射し、原稿に対向配置された走査部を副走査方向に移動させ、走査部内に配設された鏡によって原稿からの反射光を撮像素子へ導くことで、原稿画像の読み取りを行うものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような画像読取装置において、走査部の位置検出には、例えばインクリメンタル型のエンコーダが用いられている。インクリメンタル型のエンコーダは、基準位置からの移動量をパルス信号で出力するものなので、このような画像読取装置で走査部の位置制御を行うためには、予め走査部を基準位置に位置決めし、走査部を駆動させて得られたエンコーダのパルス信号をカウントし、これを基準位置に対する相対位置を示すデータとしてメモリに記憶することにより、走査部の現在位置が、基準位置からパルスカウント数に相当する距離だけ離れた位置にあることが、判るようになっている。
また、走査部の駆動にステッピングモータを使用する場合であっても、走査部の位置は、基準位置から、ステッピングモータを駆動したパルス数によって相対的に得られる。従って、走査部の位置制御を行うためには、予め走査部を基準位置に位置決めし、ステッピングモータを駆動したパルス数をカウントし、これを基準位置に対する相対位置を示すデータとしてメモリに記憶することにより、走査部の現在位置が、基準位置からパルスカウント数に相当する距離だけ離れた位置にあることが、判るようになっている。
上述のように、走査部を基準位置に位置決めするために、基準位置に予め特定の位置検出用画像パターンを形成しておき、走査部を移動させて位置検出用画像パターン検出させることで、走査部を基準位置に位置決めする方法が知られている。そして、上述のように、走査部の現在位置は、メモリに記憶された基準位置に対する相対位置を示すデータによって把握されるので、例えば画像形成装置が電源オフされるなどしてメモリに記憶されているデータが消失すると、走査部の現在位置が不明となる。そのため、画像形成装置の起動時など、走査部の位置決め制御をする前に、走査部を基準位置に位置決めするいわゆる原点あわせを行う必要がある。
また、このような画像読取装置の光源としては、安価な冷陰極管が広く用いられている。
特開2004−336100号公報
しかしながら、冷陰極管は、点灯を開始した際の立上り特性が悪く、点灯開始から、画像を読み取るために十分な照度が得られるまでに時間がかかるという特性がある。例えば、冷陰極管によっては、点灯開始から画像を読み取るために十分な照度が得られるまでの時間が、数十秒から数分程度必要となる。そうすると、上述のように、原稿画像の読み取りを行う前、すなわち原稿画像の読み取りを行うために冷陰極管を点灯した直後に、走査部を基準位置に位置決めするべく位置検出用画像パターンの検出を行うと、位置検出用画像パターンに照射される光量が不足した状態で位置検出用画像パターンの読み取りを行うこととなる結果、位置検出用画像パターンが検出できなかったり、位置検出用画像パターンを誤って検出してしまったりするおそれがある。そうすると、走査部を位置決めするための基準位置が検出できなかったり、基準位置を誤って検出してしまったりするおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、光源によって光が照射された位置検出用画像パターンを検出することにより副走査方向の基準位置を検出する画像読取装置において、基準位置の検出精度を向上することができる画像読取装置、及びこのような画像読取装置を用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像読取装置は、原稿を載置するための透明板と、前記透明板に載置された原稿に、当該透明板を介して光を照射する光源と、前記光源を点灯させるための駆動電圧を出力する駆動電圧出力部と、前記光源によって光が照射された原稿からの反射光を、副走査方向に移動しつつ取得する走査部と、前記走査部により取得された反射光を電気信号に変換して画像を表す画像信号を生成する撮像素子と、前記透明板と略同一平面内における前記副走査方向の基準位置に設けられると共に、予め設定された基準位置検出用の位置検出用画像パターンが形成された基準表示部と、前記基準表示部を前記光源によって照射させ、前記走査部を前記副走査方向に移動させて前記撮像素子により前記位置検出用画像パターンを示す画像信号が得られる位置を、前記基準位置として探索する基準位置探索処理を行う基準位置探索処理部と、前記基準位置探索処理部による前記基準位置探索処理が実行される場合、前記撮像素子により前記原稿の画像を示す画像信号を生成させる際よりも、前記駆動電圧出力部によって前記駆動電圧を増大させる駆動電圧制御部とを備える。
この構成によれば、光源によって、透明板に載置された原稿に光が照射される。また、原稿からの反射光が、走査部により副走査方向に走査されて取得される。そして、撮像素子によって、走査部により取得された反射光が電気信号に変換され、画像を表す画像信号が生成される。また、透明板と略同一平面内における前記副走査方向の基準位置には、予め設定された基準位置検出用の位置検出用画像パターンが形成された基準表示部が設けられている。そして、基準位置探索処理部によって、光源により基準表示部が照射させられ、走査部が副走査方向に移動されて撮像素子により位置検出用画像パターンを示す画像信号が得られる位置が、基準位置として探索される。さらに、駆動電圧制御部によって、基準位置探索処理部による基準位置探索処理が実行される場合において、光源を点灯させる駆動電圧が、撮像素子により原稿の画像を示す画像信号が生成される際よりも増大される。この場合、駆動電圧制御部によって、基準位置探索処理において、原稿画像の読み取り処理を行う場合よりも光源を点灯させる駆動電圧が増大されるので、光源の発光量の不足が補われる結果、基準位置の検出精度が向上され得る。
また、前記光源に関する温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記駆動電圧制御部は、前記基準位置探索処理が実行される場合において、前記温度検出部により検出された温度が低いほど、前記駆動電圧出力部により前記駆動電圧を高くさせることが好ましい。
この構成によれば、温度検出部によって、光源に関する温度が検出される。また、基準位置探索処理が実行される場合において、光源に関する温度が低くなって光源の発光量が少なくなると考えられる場合ほど、駆動電圧制御部によって、光源の駆動電圧が高くされるので、光源の光量が不足することを抑制して、基準位置の検出精度を向上しつつ、基準位置探索処理時間の不要な増大を低減することができる。
また、前記光源に関する温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記駆動電圧制御部は、前記基準位置探索処理が実行される場合であって、かつ前記温度検出部により検出された温度が、予め設定された閾値温度に満たないときに、前記駆動電圧を前記撮像素子により前記原稿の画像を示す画像信号を生成させる際よりも増大させるようにしてもよい。
この構成によれば、温度検出部によって、光源に関する温度が検出される。また、基準位置探索処理が実行される場合において、光源に関する温度が予め設定された閾値温度に満たず光源の発光量が不足すると考えられる場合に、駆動電圧制御部によって、原稿の画像を読み取る場合よりも光源の駆動電圧が増大されるので、光源の光量が不足することを抑制して基準位置の検出精度を向上しつつ、不必要に駆動電圧を増大させて光源の寿命を縮めるおそれを低減することができる。
また、前記温度検出部は、前記撮像素子により光が受光されない状態において前記撮像素子から出力される信号レベルに基づいて、前記温度を検出することが好ましい。この構成によれば、撮像素子から出力される信号レベルに基づいて、光源に関する温度を検出することができるので、別途温度センサを備える必要が無く、コストを低減することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、上述のいずれかに記載の画像読取装置と、前記画像読取装置により生成された画像信号に基づいて、記録紙に画像を形成する画像形成部とを備える。
この構成によれば、記録紙に形成するための画像が、上述のいずれかに記載の画像読取装置によって取得される。また、上述のいずれかに記載の画像読取装置によって、基準位置探索処理において、駆動電圧制御部によって、光源の駆動電圧が増大されて光源の光量不足が補われる結果、基準位置の検出精度を向上することができる。
このような構成の画像読取装置及び画像形成装置は、基準位置探索処理において、駆動電圧制御部によって、光源の駆動電圧が増大されて光源の光量不足が補われる結果、基準位置の検出精度を向上することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置である複写機31の機械的構成を示す縦断面図である。この複写機31は、大略的に、画像形成を行う本体部32と、本体部32の上方側に配設され、原稿の画像を読み取るスキャナ部33と、そのスキャナ部33の上方側に配設されたADF34とを備えて構成される。
本体部32では、制御部81からの制御信号に応じて、1または複数(図1では3個)の給紙トレイ41,42,43や手差しトレイ44に装填された記録紙41a,42a,43a,44aの何れかが取込みローラ41b,42b,43b,44bで1枚ずつ取出され、レジストローラ45,46にてタイミング調整が行われた後、画像形成部47に搬送される。画像形成部47は、感光体ドラム47aの周囲に、図示しない帯電器、レーザ書込みユニット、現像器、転写ユニット47bおよび図示しないクリーニングユニット等が配置され、記録紙に電子写真方式で画像形成を行う。こうして記録紙に形成されたトナー像は、定着部48にて定着され、排出ローラ49,50から排紙トレイ51上に排出される。
前記レーザ書込みユニットに与えられる原稿画像データは、スキャナ部33にて読取られる。スキャナ部33は、ガラス板等の板状の透明板からなる原稿載置台52の下部に、原稿載置台52を介して原稿に照明光を照射し、その反射光を受光する走査部53と、走査部53で得られた原稿画像を反射するミラーユニット54と、ミラーユニット54からの原稿画像を集光する結像レンズ55と、結像レンズ55で結像された原稿画像を光電変換する撮像素子56とを備えて構成される。
撮像素子56は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどから成り、結像レンズ55で結像された原稿画像により生じる電荷を蓄積することで得られた電圧により、画像の明度を表すようになっている。また、電荷を蓄積する蓄積時間tcは、制御部81からのシフトゲート信号SGに応じて調節可能にされている。また、撮像素子56は、基本的に光電変換素子で、受光部で受光した光エネルギーを電荷に変換するエネルギー変換素子としての性質を有している。そして、撮像素子56は、熱エネルギーによっても電荷が生じ、撮像素子56の温度に応じたレベルの信号が出力される性質を有している。
このような撮像素子56の出力信号レベルは、例えば撮像素子56の温度が8度上昇すると2倍になる対応関係があり、撮像素子56の出力信号レベルを画像の濃度階調に換算すると、例えば撮像素子56の温度が1度上昇すると画像濃度が1階調明るくなる対応関係がある。従って、光が受光されない状態で撮像素子56から出力された出力信号レベルは、撮像素子56の温度と相関関係を有するので、撮像素子56を温度センサとして用いることが可能である。
走査部53は、例えば図略のステッピングモータによって、副走査方向に駆動されるようになっている。そして、走査部53が速度Vで、ミラーユニット54が速度V/2で、図1の左右方向、すなわち副走査方向に変位することで、原稿載置台52に載置されたブック物や1枚物の原稿画像が、常に等しい光路長で撮像素子56に結像される。こうして読取られた原稿画像データは、制御部81によって濃度調整や輪郭強調などの画像処理が行われ、前記レーザ書込みユニットに与えられる。
一方、シート原稿を順次取り込んでゆくADF34では、原稿トレイ61に積層された原稿62は、取込みローラ63によって1枚ずつ取出され、湾曲搬送路64へと供給される。そして湾曲搬送路64に設けられた搬送ローラ65,66;67,68によって、主走査方向に延びるガラス板等の板状の透明板からなる読出窓72へと搬送され、読出窓72に走査部53が臨んだ状態で、順次原稿画像が読取られた後、排出ローラ69,70によって排出トレイ71上へと排出される。
走査部53は、冷陰極管531(光源)と、冷陰極管531から放射された光を原稿載置台52、及び読出窓72方向に照射する反射板532と、原稿から原稿載置台52や読出窓72を透過して得られた反射光をミラーユニット54へ反射するミラー533とを備えて構成されている。また、冷陰極管531、反射板532、ミラー533、ミラーユニット54、結像レンズ55、及び撮像素子56は、主走査方向に原稿載置台52、及び読出窓72の幅以上に延設されている。
また、例えば、原稿載置台52と、読出窓72との間には、走査部53側に基準位置検出用の位置検出用画像パターンが形成された基準表示板57(基準表示部)が配設されている。
図2は、スキャナ部33を上面から見た外観の一例を示す斜視図である。図2に示すように、スキャナ部33の上面には、原稿載置台52、及び読出窓72が配設されている。そして、原稿載置台52と読出窓72との間には、原稿ストッパ75が設けられている。また、原稿載置台52における原稿ストッパ75と隣り合う一辺には、原稿ストッパ76が設けられている。そして、原稿ストッパ75,76により、原稿サイズの指標77を参照して、原稿の位置合せが行われるようになっている。この場合、原稿ストッパ75の内側のエッジが、副走査方向における原稿の端の位置を示している。基準表示板57は、原稿ストッパ75の裏側に配設されている。
図3は、図2に示す原稿載置台52、基準表示板57、及び読出窓72を走査部53側から見た図である。図3に示すように、基準表示板57には、例えば、主走査方向に長尺の黒色帯パターン571と、主走査方向に長尺の白色帯パターン572とからなる位置検出用画像パターンが形成されている。そして、黒色帯パターン571と、白色帯パターン572との境界線が、基準位置Aに設定されている。また、基準位置Aは、原稿載置台52における、基準表示板57と対向する辺、すなわち原稿ストッパ75の内側のエッジであって、副走査方向における原稿の端が突き当てられて位置決めされる原稿基準位置Bと平行にされており、基準位置Aと原稿基準位置Bとの距離Dは、予め設定された固定的な長さにされている。これにより、基準位置Aが検出できれば、基準位置Aから原稿基準位置Bが求められるようになっている。
図4は、上述のように構成された複写機31の電気的構成の一例を示すブロック図である。図4に示す搬送機構40は、ローラ41b,42b,43b,44b、レジストローラ45,46、及び排出ローラ49,50等、記録紙を給紙トレイ41,42,43やトレイ44から排紙トレイ51まで搬送する搬送機構を示している。
また、撮像素子56から出力された画像信号S1は、ADコンバータ58によってデジタル信号に変換され、画像データS2として制御部81へ出力されるようになっている。
操作表示部91は、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキーや、印刷部数等を入力するためのテンキー等のキースイッチからなる操作キー部911と、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報等を表示するとともに、種々の操作ボタン等が表示される液晶表示器等からなるタッチパネル912とを備えている。そして、操作表示部91は、制御部81からの制御信号に応じた画面をタッチパネル912に表示したり、ユーザの操作に応じた指示入力を、操作キー部911及びタッチパネル912により受け付けて、その指示入力を示す信号を制御部81へ出力したりする。
通信I/F回路92は、例えばLAN(Local Area Network)やUSB(Universal Serial Bus)等の伝送路921を介してパーソナルコンピュータ等の外部機器に接続され、外部機器との間で通信信号を送受信するためのインターフェース回路である。通信I/F回路92は、制御部81からのデータを外部機器で受信可能な通信信号に変換すると共に外部機器からの通信信号を制御部81が処理可能な形式のデータに変換する。
駆動電圧出力部534は、冷陰極管531を点灯させるための駆動電圧Eを、制御部81からの制御信号に応じて出力する電源回路である。
制御部81は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶する揮発性のRAM(Random Access Memory)と、書き換え可能な不揮発性の記憶素子の一例であるEEPRROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、これらの周辺回路等とを備えて構成され、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、複写処理部810、スキャナ処理部811、基準位置探索処理部812、温度検出部813、及び駆動電圧制御部815として機能する。また、EEPRROMは、閾値温度記憶部814として用いられる。
複写処理部810は、例えば操作表示部91により受け付けられたユーザからの操作指示に応じて、複写機31の各部の動作を制御することにより、原稿トレイ61や原稿載置台52に載置された原稿の画像を、給紙トレイ41,42,43やトレイ44に収納された記録紙に複写する。複写処理部810は、基準位置Aに位置付けられた走査部53を、例えば図略のステッピングモータによって副走査方向に駆動させる。この際、複写処理部810は、例えばステッピングモータに出力したパルス数をカウントし、このカウント数を走査部53の基準位置Aからの相対位置を示す現在位置データとしてRAMに記憶させることにより、走査部53の現在位置を取得する。そして、複写処理部810は、例えばRAMに記憶された走査部53の現在位置データに基づいて、走査部53を位置決め制御するようになっている。
スキャナ処理部811は、例えば操作表示部91により受け付けられたユーザからの操作指示に応じてスキャナ部33の動作を制御することにより、原稿トレイ61や原稿載置台52に載置された原稿の画像データを取得し、その画像データを例えば通信I/F回路92によって、伝送路921を介してパーソナルコンピュータ等の外部機器へ送信することにより、複写機31を画像読取装置として機能させる。また、スキャナ処理部811は、複写処理部810と同様の処理により、走査部53を位置決め制御するようになっている。
基準位置探索処理部812は、走査部53を位置決めするために必要となる基準位置Aを探索する基準位置探索処理を行う。基準位置探索処理部812は、冷陰極管531を点灯させ、走査部53を副走査方向に移動させつつ撮像素子56により黒色帯パターン571及び白色帯パターン572からなる位置検出用画像パターンを示す画像データが得られる位置を、基準位置Aとして探索する。
温度検出部813は、撮像素子56により光が受光されない状態において、撮像素子56の画像信号S1がADコンバータ58によりデジタル値に変換された画像データS2を、冷陰極管531に関する温度を示す情報として検出する。なお、撮像素子56により光が受光されない状態は、例えば走査部53を、光を反射しない黒色帯パターン571と対向する位置に位置決めすることで、反射光がミラー533に入射せず、従って撮像素子56により光が受光されないようにしてもよく、冷陰極管531を消灯した状態にしてもよい。
閾値温度記憶部814には、原稿画像の読み取りを行う際と同じ駆動電圧Eで冷陰極管531を発光させた場合に、冷陰極管531の光量が基準位置探索処理部812による基準位置探索処理を実行するために十分なレベルに達しなくなる温度である閾値温度Tthが予め記憶されている。具体的には、温度検出部813は、撮像素子56を受光されない状態にすることにより撮像素子56を温度センサとして用いるので、閾値温度記憶部814に記憶されている閾値温度Tthは、閾値温度Tthに対応する画像データS2の値によって、表されている。
例えば、複写機31の工場出荷時において、上述と同様に撮像素子56により光が受光されない状態とし、撮像素子56から出力される信号レベルを基準レベルLrefとし、この基準レベルLrefを測定した際の、工場の環境温度を基準温度Trefとする。そして、撮像素子56における信号レベルと温度との対応関係に基づき、基準温度Trefと基準レベルLrefとから、閾値温度Tthを撮像素子56の信号レベル値、すなわち画像データS2の値に換算したデータが、閾値温度Tthとして閾値温度記憶部814に記憶されている。
例えば、基準温度Trefが20度、基準レベルLrefで示される画像の濃度値が18、閾値温度Tthが12度であり、撮像素子56は、温度が1度上昇すると、撮像素子56の出力信号レベルから得られる画像の濃度値が1増加する関係がある場合、閾値温度Tthは、基準温度Trefより20度−12度=8度だけ低く、8度は、撮像素子56の特性上、濃度値の8に相当する。そして、基準温度Trefが20度のとき得られる画像の濃度値が18であるから、閾値温度Tthに対応する画像の濃度値は、18−8=10となる。そこで、閾値温度記憶部814には、閾値温度Tth=12度に対応する画像の濃度値「10」を示す画像データS2の値が、閾値温度Tthを示すデータとして例えば工場出荷時等において予め記憶されている。
駆動電圧制御部815は、基準位置探索処理部812によって基準位置探索処理が実行される際に、上述と同様の撮像素子56により光が受光されない状態で、撮像素子56から出力される信号レベルLactと閾値信号レベルLthとを比較する。そして、駆動電圧制御部815は、このようにして得られた信号レベルLactが、閾値信号レベルLthに満たない場合に、撮像素子56の温度Tが閾値温度Tthに満たないものとして、走査部53により原稿からの反射光を取得させる際、すなわち原稿画像の読み取りを行う際における蓄積時間tcよりも、基準位置探索処理部812によって基準位置探索処理が実行される際における蓄積時間tcを増大させる。
次に、上述のように構成された複写機31の動作について説明する。まず、例えば複写機31に電源が投入されて複写機31が起動された場合や、例えば複写機31の待機状態において必要最小限の回路を残して他の回路への電源供給を停止することで消費電力を低減する節電モードから、通常の動作モードに切り替わった場合などには、揮発性のRAMに記憶されていた走査部53の現在位置データが消去されている。そのため、制御部81では、走査部53の現在位置が把握できない。そこで、以下のようにして走査部53を基準位置Aに位置付けることで、走査部53の現在位置を基準位置Aとし、走査部53の位置決め制御を行うことができるようにされている。
図5は、複写機31の動作の一例を示すフローチャートである。まず、例えば複写機31に電源が投入されて複写機31が起動されたり、例えば複写機31が節電モードから通常の動作モードに切り替わったりすると、温度検出部813によって、冷陰極管531が消灯されることにより(ステップST1)、走査部53で光が受光されず、従って撮像素子56で光が受光されない状態で、撮像素子56から出力された画像信号S1がADコンバータ58で画像データS2に変換されて、温度検出部813へ出力される。
そうすると、温度検出部813によって、ADコンバータ58から出力された画像データS2の値Xが、撮像素子56の温度Tを示すデータとして取得される(ステップST2)。この場合、冷陰極管531と、撮像素子56とは、いずれもスキャナ部33の筐体内に配設されているので、撮像素子56の温度Tは、冷陰極管531の温度に略等しく、すなわち温度Tを示す値Xは、冷陰極管531に関する温度に相当している。
これにより、撮像素子56を用いて冷陰極管531に関する温度を取得することができるので、冷陰極管531に関する温度を取得するために温度センサを備える必要が無く、コストを低減することができる。
なお、温度検出部813によって、撮像素子56を温度センサとして機能させる例を示したが、温度センサを備えて冷陰極管531に関する温度Tを取得するようにしてもむろんよい。
次に、駆動電圧制御部815によって、閾値温度記憶部814に記憶されている閾値温度Tthと温度検出部813によって取得された温度Tを示す値Xとが比較され(ステップST3)、値Xが閾値温度Tth以上であれば(ステップST3でYES)、冷陰極管531の温度は、基準位置探索処理部812による基準位置探索処理を実行するために十分な光量が冷陰極管531から発せられる温度に達しているから、駆動電圧出力部534の駆動電圧Eは、駆動電圧制御部815によって、撮像素子56により原稿の画像を取得させる際における駆動電圧、例えば15Vと同じ電圧値に設定される(ステップST4)。
一方、値Xが閾値温度Tthに満たなければ(ステップST3でNO)、冷陰極管531の温度は、基準位置探索処理部812による基準位置探索処理を実行するために十分な光量が冷陰極管531から発せられる温度に満たないから、このまま基準位置探索処理を実行すると、基準表示板57に形成された位置検出用画像パターンに照射される光量が不足した状態で位置検出用画像パターンの読み取りを行うこととなる結果、位置検出用画像パターンが検出できなかったり、位置検出用画像パターンを誤って検出してしまったりするおそれがある。そこで、値Xが閾値温度Tthに満たない場合(ステップST3でNO)、駆動電圧制御部815によって、駆動電圧出力部534の駆動電圧Eは、撮像素子56により原稿の画像を取得させる際における15Vよりも増大され、例えば24Vに設定される(ステップST5)。
これにより、冷陰極管531の温度が低いために、原稿画像の読み取りを行う場合と同じ駆動電圧Eでは冷陰極管531の光量が不足する場合であっても、駆動電圧制御部815からの制御信号に応じて駆動電圧出力部534から出力される駆動電圧Eが増大されて、冷陰極管531の光量が増大されるので、黒色帯パターン571と白色帯パターン572とを区別できる程度の光量が確保され、基準位置Aを確実に、かつ精度よく検出できるようにしている。
次に、基準位置探索処理部812によって、基準位置探索処理が実行される(ステップST6)。具体的には、まず、基準位置探索処理部812からの制御信号に応じて、駆動電圧出力部534によって、ステップST5において設定された駆動電圧Eにより冷陰極管531が点灯される。そして、ミラー533により反射された光がミラーユニット54、及び結像レンズ55を介して撮像素子56へ導かれる。また、基準位置探索処理部812から撮像素子56へ、シフトゲート信号SGが出力され、撮像素子56によって光電変換が行われて、画像信号S1が出力される。さらにADコンバータ58によって、画像信号S1がデジタル変換されて画像データS2として基準位置探索処理部812へ出力される。
次に、基準位置探索処理部812からの制御信号に応じて、例えば図略のステッピングモータが駆動されて走査部53が副走査方向に移動される。ここで、例えばステッピングモータの駆動パルスは、1パルスで副走査方向の1走査ライン分、走査部53を移動させるようになっている。
そして、例えば走査部53が読出窓72と対向する位置にあった場合には、走査部53が副走査方向に移動されることにより、黒色帯パターン571と対向する位置に移動する。そうすると、黒色帯パターン571では、冷陰極管531から照射された光が反射しないので、走査部53からミラーユニット54及び結像レンズ55を介して撮像素子56へ光が導かれることがない。従って、撮像素子56から出力される画像信号S1は、熱的に生じたノイズ成分のみの低電圧にされ、ADコンバータ58から出力される画像データS2が小さな値で基準位置探索処理部812へ出力される。
基準位置探索処理部812では、画像データS2の値が小さいと、冷陰極管531の光が照射された対象の反射率が低い、すなわち画像濃度が濃いことを示しているから濃度値が増大され、画像データS2の値が大きいと、冷陰極管531の光が照射された対象の反射率が高い、すなわち画像濃度が薄いことを示しているから濃度値が減少されて、画像データS2が濃度値を示す画像データに変換される。
図6は、基準位置探索処理部812による基準位置Aの探索処理を説明するための説明図である。図6において、横軸は、走査部53の副走査方向の位置を示し、縦軸は、撮像素子56により得られた画像データS2を、濃度に変換した濃度値を示している。また、図6に示す濃度閾値は、黒色と白色とを判別するために予め設定されたもので、濃度値が濃度閾値を超えていれば走査部53が黒色と対向していることを示し、濃度値が濃度閾値に満たなければ走査部53が白色と対向していることを示している。
ここで、図6に示すように、走査部53が黒色帯パターン571と対向している位置P1〜P2の間では、撮像素子56により得られる濃度値は、濃度閾値を超えている。そして、撮像素子56により得られる濃度値が濃度閾値を超えている区間の走査ライン数、すなわち撮像素子56により得られる濃度値が濃度閾値を超える状態で基準位置探索処理部812が図略のステッピングモータに出力する駆動パルス数が、予め設定された所定の数を超えた場合に、基準位置探索処理部812によって、走査部53が黒色帯パターン571と対向する位置にあることが、検出される。このように、撮像素子56により得られる濃度値が濃度閾値を超えている区間の走査ライン数が、所定の数を超えた場合に黒色帯パターン571が検出されるので、ノイズや汚れによって、誤って黒色帯パターン571が検出されるおそれが低減される。
そして、走査部53が位置P2に達した後、さらに副走査方向に移動されると、図6に示すように、走査部53が白色帯パターン572と対向し、撮像素子56により得られる濃度値は、濃度閾値を下回る。そして、撮像素子56により得られる濃度値が濃度閾値を下回る走査ライン数が、予め設定された所定の数を超えた位置P3まで走査部53が移動した際に、基準位置探索処理部812によって、走査部53が白色帯パターン572と対向する位置にあることが、検出される。このように、撮像素子56により得られる濃度値が濃度閾値を下回る区間の走査ライン数が、所定の数を超えた場合に白色帯パターン572が検出されるので、ノイズや汚れによって、誤って白色帯パターン572が検出されるおそれが低減される。
次に、基準位置探索処理部812によって、走査部53を位置P2から位置P3まで移動させた走査ライン数だけ、逆方向に走査部53が移動される。そうすると、走査部53は位置P2、すなわち基準位置Aに位置付けられる。
この場合、冷陰極管531の温度が閾値温度Tthに満たないと、駆動電圧制御部815により駆動電圧Eが増大されない場合には、冷陰極管531の光量が十分に得られないために、走査部53が白色帯パターン572と対向する位置にあっても、冷陰極管531から照射された光が白色帯パターン572で反射されてミラー533、ミラーユニット54、及び結像レンズ55を介して撮像素子56に受光される光量が不足して撮像素子56により得られる濃度値が濃度閾値を上回り、白色帯パターン572が検出できなかったり、あるいは撮像素子56により得られる濃度値が濃度閾値付近となってノイズ等の影響を受け、位置P2の位置が誤って検出され、走査部53が基準位置Aとずれた位置に位置付けられてしまったりするおそれがある。
しかし、複写機31においては、冷陰極管531の温度が閾値温度Tthに満たない場合には、駆動電圧制御部815により駆動電圧Eが増大される結果、冷陰極管531の光量が増大されるので、白色帯パターン572が検出できなかったり、あるいは撮像素子56により得られる濃度値が濃度閾値付近となってノイズ等の影響を受け、位置P2の位置が誤って検出され、走査部53が基準位置Aとずれた位置に位置付けられてしまったりするおそれが低減される。このように、複写機31は、基準位置Aの検出精度を向上することができる。
次に、基準位置探索処理部812によって、RAMに記憶されている走査部53の現在位置データが初期化され、いわゆる位置決め制御における原点復帰動作が行われる(ステップST7)。以降、制御部81は、走査部53を移動させる際には、図略のステッピングモータへ出力したパルス数をRAMに記憶されている現在位置データに加減算することにより、走査部53の現在位置を把握することができるので、RAMに記憶されている現在位置データに基づき走査部53の位置制御を行うことが可能となる。
次に、例えば操作キー部911におけるスタートキーが押下されると、複写処理部810からの制御信号に応じて、駆動電圧出力部534から冷陰極管531へ15Vの駆動電圧Eが供給され、冷陰極管531が原稿画像の読み取りに適した光量で発光される(ステップST8)。
そして、スキャナ部33によって、原稿載置台52に載置されている原稿の画像が読み取られる(ステップST9)。具体的には、複写処理部810によって、距離Dに相当するライン数だけ図略のステッピングモータへ駆動パルスが出力されることにより、走査部53が原稿基準位置Bに位置付けられる。
そして、複写処理部810によって、原稿載置台52に載置されている原稿の画像を記録紙に複写する複写処理が実行される(ステップST10)。具体的には、複写処理部810からの制御信号に応じて、原稿基準位置Bから副走査方向に走査部53が移動され、撮像素子56によって、走査部53の移動と同期して画像信号S1が出力され、ADコンバータ58で画像データS2に変換される結果、複写処理部810において原稿載置台52に載置されている原稿の画像データが取得される。
次に、複写処理部810からの制御信号に応じて、搬送機構40が駆動されて例えば給紙トレイ41に収納された記録紙41aが画像形成部47へ搬送される。そして、複写処理部810からの画像データに基づいて、画像形成部47によって画像形成が行われ、原稿載置台52に載置されている原稿の画像が複写されて排紙トレイ51に排出される。
なお、温度検出部813を備えず、ステップST2〜ST4を実行せず、ステップST5以降の処理を行うことで、基準位置探索処理部812によって基準位置探索処理が実行される場合に、冷陰極管531の温度に関わらず駆動電圧制御部815によって、駆動電圧Eを増大させて冷陰極管531の発光量を増大させる構成としてもよい。この場合、ステップST2〜ST4の処理が不要となるので、複写機31の動作を簡素化することができる。
ところで、冷陰極管531は、駆動電圧Eが高くなるほど寿命が短くなるという性質を有している。しかし、図4に示す複写機31は、温度検出部813を備えると共にステップST2〜ST4の処理を行うことにより、冷陰極管531の温度が閾値温度Tth以上であって、駆動電圧Eを増大させなくても基準位置探索処理において基準位置Aの検出精度が低下することのない十分な光量が得られる場合には、駆動電圧Eが原稿画像の読み取り時と同じ電圧のまま増大されず、不必要に駆動電圧Eを増大させることがないので、冷陰極管531の寿命の短縮が低減される。
また、温度検出部813により得られた温度が、閾値温度Tthに満たない場合に駆動電圧Eを増大させる例を示したが、閾値温度Tthによらず、温度検出部813により得られた温度Tが、低いほど駆動電圧Eを高くするようにしてもよい。例えば、温度Tと、駆動電圧Eの増大量とが比例関係になるようにしてもよい。あるいは、閾値温度Tthを段階的に複数設け、温度Tが該当する段階に応じて、駆動電圧Eの増大量を設定するようにしてもよい。この場合、駆動電圧Eの増大量をより最適化することができるので、駆動電圧Eを不必要に増大させて冷陰極管531の寿命の短縮を低減することができる。
また、位置検出用画像パターンは、基準位置を特定できるものであればよく、黒色帯パターン571と白色帯パターン572とから構成されるものに限られない。
また、走査部53を、ステッピングモータを用いて駆動することでオープンループの位置制御を行う例を示したが、例えば走査部53をサーボモータ等のモータにより駆動し、走査部53の移動量をインクリメンタル型のエンコーダにより検出することで、フィードバック制御により位置制御を行うようにしてもよく、その他の制御方法により走査部53の位置制御を行うものであってもよい。
また、画像形成装置の一例である複写機31の例を示したが、例えばスキャナ部33と、スキャナ処理部811と、通信I/F回路92とを備えた画像読取装置に適用してもよい。また、画像形成装置は、複写機に限らず、例えばファクシミリであってもよく、複写機、ファクシミリ、及び画像読取装置等の複合機であってもよい。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置である複写機の機械的構成を示す縦断面図である。 図1に示すスキャナ部を上面から見た外観の一例を示す斜視図である。 図2に示す原稿載置台、基準表示板、及び読出窓を走査部側から見た図である。 図1に示す複写機の電気的構成の一例を示すブロック図である。 図4に示す複写機の動作の一例を示すフローチャートである。 図4に示す基準位置探索処理部による基準位置の探索処理を説明するための説明図である。
符号の説明
31 複写機
32 本体部
33 スキャナ部
47 画像形成部
52 原稿載置台
53 走査部
56 撮像素子
57 基準表示板
81 制御部
92 通信I/F回路
531 冷陰極管
533 ミラー
534 駆動電圧出力部
571 黒色帯パターン
572 白色帯パターン
810 複写処理部
811 スキャナ処理部
812 基準位置探索処理部
813 温度検出部
814 閾値温度記憶部
815 駆動電圧制御部
A 基準位置
tc 蓄積時間

Claims (5)

  1. 原稿を載置するための透明板と、
    前記透明板に載置された原稿に、当該透明板を介して光を照射する光源と、
    前記光源を点灯させるための駆動電圧を出力する駆動電圧出力部と、
    前記光源によって光が照射された原稿からの反射光を、副走査方向に移動しつつ取得する走査部と、
    前記走査部により取得された反射光を電気信号に変換して画像を表す画像信号を生成する撮像素子と、
    前記透明板と略同一平面内における前記副走査方向の基準位置に設けられると共に、予め設定された基準位置検出用の位置検出用画像パターンが形成された基準表示部と、
    前記基準表示部を前記光源によって照射させ、前記走査部を前記副走査方向に移動させて前記撮像素子により前記位置検出用画像パターンを示す画像信号が得られる位置を、前記基準位置として探索する基準位置探索処理を行う基準位置探索処理部と、
    前記基準位置探索処理部による前記基準位置探索処理が実行される場合、前記撮像素子により前記原稿の画像を示す画像信号を生成させる際よりも、前記駆動電圧出力部によって前記駆動電圧を増大させる駆動電圧制御部と
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記光源に関する温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記駆動電圧制御部は、前記基準位置探索処理が実行される場合において、前記温度検出部により検出された温度が低いほど、前記駆動電圧出力部により前記駆動電圧を高くさせること
    を特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記光源に関する温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記駆動電圧制御部は、前記基準位置探索処理が実行される場合であって、かつ前記温度検出部により検出された温度が、予め設定された閾値温度に満たないときに、前記駆動電圧を前記撮像素子により前記原稿の画像を示す画像信号を生成させる際よりも増大させること
    を特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  4. 前記温度検出部は、前記撮像素子により光が受光されない状態において前記撮像素子から出力される信号レベルに基づいて、前記温度を検出すること
    を特徴とする請求項2又は3記載の画像読取装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置により生成された画像信号に基づいて、記録紙に画像を形成する画像形成部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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