JP2021190778A - 画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法 - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021190778A
JP2021190778A JP2020092719A JP2020092719A JP2021190778A JP 2021190778 A JP2021190778 A JP 2021190778A JP 2020092719 A JP2020092719 A JP 2020092719A JP 2020092719 A JP2020092719 A JP 2020092719A JP 2021190778 A JP2021190778 A JP 2021190778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foreign matter
document
reading
contact plate
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020092719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7505269B2 (ja
Inventor
康太 河本
Kota Kawamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2020092719A priority Critical patent/JP7505269B2/ja
Publication of JP2021190778A publication Critical patent/JP2021190778A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7505269B2 publication Critical patent/JP7505269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】画像読取装置において、異物の検知精度の向上を図る。【解決手段】光源からの少なくとも可視光を、コンタクト板を透過させて原稿に照射するし、原稿の背景となる背景板とコンタクト板との間の原稿を、複数の画素を備えた読み取り部で、可視光の反射光に基づいて読み取る。そして、原稿上の同じ濃度の領域毎に、読み取り部による読取レベルの変化量を検出し、所定以上の読取レベルの変化量を示す画素に対応するコンタクト板上の位置を、異物の付着位置として検出する。【選択図】図15

Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法に関する。
今日において、スキャナ装置又はシートスルー方式のADF(Auto Document Feeder)等において、コンタクトガラス又は背景部材に付着した汚れを検知する技術が知られている。例えば、特許文献1(特開2016−099986号公報)には、赤外光を利用して異物の位置を検知し、検知した異物の位置に対応する画素情報を補正して画像を形成する媒体処理装置が開示されている。
しかし、特許文献1に開示されている媒体処理装置は、赤外光のみで異物の検知を行う。すなわち、異物の検知に、1色の光源しか用いられていない。異物には、光源として用いた光に対して反応が得られ難い色の異物も存在する。このため、特許文献1に開示されている媒体処理装置は、全ての色の異物を検知困難な問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、異物の検知精度の向上を図った画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、少なくとも可視光を出射する光源と、光源からの可視光を透過させて原稿に照射するコンタクト板と、コンタクト板上の原稿の背景となる背景板と、可視光が照射された原稿を複数の画素で読み取る読み取り部と、原稿上の同じ濃度の領域毎に、読み取り部の読取レベルの変化量を検出し、所定以上の読取レベルの変化量を示す画素に対応するコンタクト板上の位置を、異物の付着位置として検出する位置検出部と、を有する。
本発明によれば、異物の検知精度の向上を図ることができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態となるカラー複写機の断面図である。 図2は、カラー複写機に設けられている走査読取部の読み取り面側から見た状態の上面図である。 図3は、走査読取部の光学走査ユニットに設けられている光源の斜視図である。 図4は、光学走査ユニットの構成を示す図である。 図5は、センサ基板の受光面を示す図である。 図6は、実施の形態のカラー複写機の要部のブロック図である。 図7は、原稿をセットすることなく、白色光及び近赤外光で読み取り走査を行った場合(空スキャンを行った場合)における、読み取りレベルを示す図である。 図8は、異物が付着した状態のコンタクトガラス又は背景板を示す図である。 図9は、画像メモリの記憶領域の模式図である。 図10は、第1の検知モードで検知された異物の位置を示すフラグデータの書き込み形態を説明するための図である。 図11は、ADF読取時における異物の位置の検知動作を説明するための図である。 図12は、ADF用のコンタクトガラスに付着している異物の位置の検知動作を説明するための図である。 図13は、第1の検知モードにおける同一原稿の判断動作を説明するための図である。 図14は、圧板開閉センサにセンサ出力を説明するための図である。 図15は、第1の検知モードの動作の流れを示すフローチャートである。 図16は、第2の検知モードの動作の流れを示すフローチャートである。 図17は、第1の検知モード及び第2の検知モードの異物検知動作を説明するための模式図である。 図18は、コンタクトガラス及び背景板の清掃を促す報知動作を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態となるカラー複写機の説明をする。このカラー複写機は、画像形成装置の一例である。
(カラー複写機の構成)
図1は、実施の形態となるカラー複写機の断面図である。また、図2は、カラー複写機に設けられている走査読取部4の読み取り面側から見た状態の上面図である。図1に示すように、カラー複写機1は、自動原稿搬送部(ADF:Auto Document Feeder)2、給紙部3、走査読取部4、及び、画像形成部5を有している。
ADF2は、原稿トレイ11、給紙部13及び排紙部9を備えている。給紙部13は、原稿トレイ11に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離し、図2に示すコンタクトガラス104に向かって搬送する各種ローラ等を備えている。排紙部9は、各種ローラ等を備えており、走査読取部4の光学走査ユニット40で読み取りが完了した原稿を、コンタクトガラス104上から排紙トレイ12に排紙する。図2に示すコンタクトガラス104は、コンタクトガラス7に対して、高さ方向で傾斜のある構成となっている。コンタクトガラス7及びコンタクトガラス104は、コンタクト板の一例である。
また、ADF2は、ヒンジ等の開閉機構を介して、走査読取部4に対して開閉自在に取付けられている。給紙部3は、用紙サイズの異なる記録紙を収納する給紙カセット21、22と、給紙カセット21、22に収納された記録紙を画像形成部5の画像形成位置まで搬送する各種ローラを備えた給紙機構23を有している。
走査読取部4は、筐体4a内に一体型光学走査ユニット(光学走査ユニット)40を備えている。この光学走査ユニット40は、光源及び主走査方向を長手方向とする密着イメージセンサを有している。または、光学走査ユニット40は、光源(図3の符号200)、レンズ、CCD(電荷結合素子)及びミラーを有している。光学走査ユニット40は、走査読取部4に設けられた駆動機構により、主走査方向に対して二次元的に直交する副走査方向(図1の矢印B方向)に移動制御される。これにより、コンタクトガラス7上に戴置された原稿のカラー画像の読み取りが行われる。
コンタクトガラス7は、走査読取部4の筐体4aの上部に設けられており、筐体4aの上面を構成している。また、駆動機構は、光学走査ユニット40に固定されたワイヤと、このワイヤに橋架される複数の従動プーリ及び駆動プーリと、駆動プーリを回転させるモータ等によって構成される。
画像形成部5は、露光装置31と、複数の感光体ドラム32と、各感光体ドラム32の周囲に設置された、異なる色(シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)のトナーを有する現像装置33と、転写ベルト34と、定着装置35とを備える。
画像形成部5は、走査読取部4によって光学走査ユニット40により読み取られて色別に分解された画情報に基づいて、複数の感光体ドラム32に色分けして画像を形成する。また、画像形成部5は、給紙部3から供給された記録紙に感光体ドラム32上のトナーを重ね合わせて転写した後、定着装置35により記録紙に転写されたトナー画像のトナーを溶融して、記録紙にカラー画像を定着する。
なお、このようなカラー複写機1は、読み取った画像を相手先の装置に送信する画像送受信装置も備えている。
(光源の構成)
図3は、走査読取部4の光学走査ユニット40に設けられている光源200の斜視図である。この図3に示すように、光源200は、長板状のLED(Light Emitting Diode)基板201上に、複数の白色LED202を、長手方向に沿って直線的に並べて設けることで形成されている。また、LED基板201には、隣接する白色LED202の間に、近赤外光LED(NIRLED)203がそれぞれ設けられている。
すなわち、光源200は、白色光(可視光)の光源及び近赤外光の光源の、計2種類の光源を有している。近赤外光は、可視光に対して波長域が異なる光の一例である。
(光学走査ユニットの構成)
図4は、光学走査ユニット40の構成を示す図である。この図4に示すように、LED基板201の白色LED202及び近赤外光LED203から出射された光は、導光板204を介して直接的に、また、リフレクタ205により反射されることで間接的に、原稿面に照射される。原稿で反射した光は、各ミラー206〜210及びレンズ211を介してセンサ基板212に集光される。
図5は、センサ基板212の受光面を示す図である。センサ基板212は、例えばCCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)ラインセンサを有している。
読み取り部の一例となるラインセンサは、それぞれR、G、Bのカラーフィルタが設けられたラインセンサ213、214、215を備え、原稿に照射した白色光(RGB)の反射光を受光して画像を形成する。また、ラインセンサは、このような白色光に対応するRGBのラインセンサ213、214、215と共に、近赤外光を受光するラインセンサ216を有している。
近赤外光を受光するラインセンサ216としては、ラインセンサに近赤外光を透過するフィルタを設けて形成してもよい。または、RGBのカラーフィルタは、赤外光の透過性を有することが多い。このため、近赤外光の受光用のラインセンサ216に、RGBのいずれかのカラーフィルタを設け、近赤外光の受光用のラインセンサとして用いてもよい。
(電気構成)
図6は、実施の形態のカラー複写機1の要部のブロック図である。この図6に示すように、カラー複写機1は、画像形成部500と、報知部501と、画像読取部502と、画像処理部503を備える。また。カラー複写機1は、画像処理部503の処理に用いる画像データ及び所定の画像処理を施した画像データを一時的に蓄積する画像メモリ504を備える。CPU(Center Processing Unit)506は、ROM(Read Only Memory)等の記憶部に記憶されているプログラムに基づいて、画像形成部500、報知部501、画像読取部502及び画像処理部503を制御する。ADF部505は、CPU506と情報通信を行うことで原稿搬送タイミングを調整して原稿搬送を行う。
画像形成部500は、画像読取部502により原稿等から読み取られた画像情報に対して所定の画像処理を施すことで、画像情報を形成する。
報知部501としては、例えばモニタ装置又はスピーカ部等を用いることができる。後述するが、CPU506は、「異物」が検知されると、モニタ装置に対して異物検知のメッセージ又は清掃を促すメッセージを表示制御する。または、CPU506は、スピーカ部を介して「異物」が検知されたことを示す電子音又は音声メッセージを出力制御する。
(背景板の構成)
一般的なカラー複写機には、白色背景板が設けられている。この白色背景板は、コンタクトガラス上に載置された原稿を上から押さえる役割、及び、原稿外の背景を白くする役割を担っている。これに対して、実施の形態のカラー複写機1の場合、白色背景板に対して、白色光を全反射し、近赤外光を全吸収する光学特性の特殊塗料が塗布されている。
図7は、原稿をセットすることなく、白色光及び近赤外光で読み取り走査を行った場合(空スキャンを行った場合)における、読み取りレベルを示す図である。このうち、図7(a)及び図7(b)は、それぞれ白色光で空スキャンを行った場合の読み取りレベルである。また、図7(a)は、コンタクトガラス又は白色背景板に異物が付着していない場合(汚れなし)の読み取りレベルであり、図7(b)は、コンタクトガラス又は白色背景板に異物が付着している場合(汚れあり)の読み取りレベルである。同様に、図7(c)及び図7(d)は、それぞれ近赤外光で空スキャンを行った場合の読み取りレベルである。また、図7(c)は、コンタクトガラス又は白色背景板に異物が付着していない場合(汚れなし)の読み取りレベルであり、図7(d)は、コンタクトガラス又は白色背景板に異物が付着している場合(汚れあり)の読み取りレベルである。
コンタクトガラス又は白色背景板に異物が付着していない状態で(汚れなし)、白色光で空スキャンを行った場合、上述の特殊塗料が塗布された背景板により、白色光が全反射される。このため、図7(a)に示すように、R、G、Bの各ラインセンサ213、214、215の全画素の読み取りレベルは、それぞれ白レベル(255:8ビット)で一定の読み取りレベルとなる。
これに対して、コンタクトガラス又は白色背景板に異物が付着していた状態で(汚れあり)、白色光で空スキャンを行った場合、上述の特殊塗料が塗布された背景板により、白色光が全反射される。しかし、異物は、照射された白色光を乱反射し、また、白色光の反射率を低下させる。このため、図7(b)に示すように、R、G、Bの各ラインセンサ213、214、215の全画素の読み取りレベルは、それぞれ白レベル(255:8ビット)で一定の読み取りレベルとなるが、異物に対応する画素の読み取りレベルは、白レベルよりも低い読み取りレベルとなる。
また、コンタクトガラス又は白色背景板に異物が付着していない状態で(汚れなし)、近赤外光で空スキャンを行った場合、上述の特殊塗料が塗布された背景板により、近赤外光が全吸収される。このため、図7(c)に示すように、近赤外光の受光用のラインセンサ216の全画素の読み取りレベルは、それぞれ黒レベル(0:8ビット)で一定の読み取りレベルとなる。
これに対して、コンタクトガラス又は白色背景板に異物が付着していた状態で(汚れあり)、近赤外光で空スキャンを行った場合、上述の特殊塗料が塗布された背景板により、近赤外光が全反射される。しかし、異物は、照射された近赤外光を乱反射する。このため、図7(d)に示すように、近赤外光の受光用のラインセンサ216の全画素の読み取りレベルは、それぞれ黒レベル(0:8ビット)で一定の読み取りレベルとなるが、異物に対応する画素の読み取りレベルは、黒レベルよりも高い読み取りレベルとなる。
再度、詳しく説明すると、図8は、異物が付着した状態のコンタクトガラス又は背景板を示す図である。このうち、図8(a)は、ADF2が設けられた走査読取部4を側面側から見た状態の図である。図8(b)は、ADF2に設けられているADF用の背景板217、及び、フラットベッド用の背景板218を示す図である。図8(c)は、ADF用のコンタクトガラス104、及び、フラットベッド用のコンタクトガラス7を示す図である。ADF用のコンタクトガラス104及びフラットベッド用のコンタクトガラス7は、コンタクト板の一例である。
例えば、フラットベット読取の場合、図8(c)に示す読取ライン225の位置に相当する、コンタクトガラス7又は背景板218に異物が付着していなければ、全ての副走査位置において、RGB用の各ラインセンサ213〜215及び近赤外光用のラインセンサ216の読取レベルは、それぞれ図7(a)及び図7(c)に示したように、全画素が一定の白レベル又は全画素が一定の黒レベルとなる。
これに対して、コンタクトガラス7又は背景板218に汚れが付着している場合、RGB用の各ラインセンサ213〜215及び近赤外光用のラインセンサ216の、汚れが付着している領域に対応する画素の読取レベルが、図7(b)及び図7(d)に示したようにレベル変動を生ずる。
例えば、図8(c)に示す読取ライン222上に黒異物(ガラス汚れ)219が付着していた場合、その領域において白色光の反射率が低下するため(白色光の吸収率が増加するため)、図7(b)に示すように、RGBの各ラインセンサ213〜215の読取レベルが局所的に低下する。
一方、図8(c)に示す読取ライン223上に白異物(ガラス汚れ)220が付着していた場合、その領域において近赤外光の反射光が増加する(近赤外光の吸収率が低下する)。このため、図7(d)に示すように、近赤外光用のラインセンサ216の読取レベルが局所的に増加する。また、図8(c)に示す読取ライン224に相当する、図8(b)に示すフラットベッド用の背景板218の位置に、白異物221(背景板汚れ)が付着していた場合においても、フラットベッド用のコンタクトガラスに付着した場合と同様に、図7(d)に示したように、近赤外光用のラインセンサ216の読取レベルが増加する。
すなわち、異物が付着していた場合、RGB又は近赤外光のラインセンサ213〜216の読取レベルに変化が生じる。この読取レベルの変化を検知することで、異物の付着の有無を検知することができる。このように白色光を反射し、近赤外光を吸収する光学特性の背景板217、218を用い、白色光の読取レベル及び近赤外光の読取レベルを検知することで、黒異物と共に、白異物の検知を可能とすることができる。
なお、フラットベット読取を例に説明したが、ADF読取の場合も上述と同様に、黒異物及び白異物の両方を検知できる。ただし、ADF読取の場合、異物が存在すると、ラインセンサの副走査方向に沿ったスジとなって現れる。このため、ADF読取時には、ある主走査位置において、副走査方向に渡って複数の濃度変動値(例えばN箇所以上:Nは2以上の自然数)を検知した場合に、その主走査画素に対応する位置に異物が付着しているものと判断する。これにより、異物の検知精度を、より向上させることができる。
また、異物の有無を判別するための閾値は、フラットベット読取及びADF読取の、いずれの場合も、ユーザが任意に設定可能としてもよいし、メーカ側で設定してもよい。また、異物の検知タイミングとしては、例えばユーザによる実行指定操作を検出した際、印刷開始前、電源投入時、又は、省電力モード時等に実行可能である。
このような異物の検知時となると、図6に示したCPU506は、原稿がセットされていない状態で、白色光(RGB)及び近赤外光を用いて読み取り走査を行う(空スキャンを行う)。この空スキャンは、白色光(RGB)及び近赤外光の4つの光を同時点灯して行ってもよい。また、例えば各ラインセンサ213〜216をフォワード方向(通常の画像読取方向)に移動させる間に、白色(RGB)で読み取りを行い、リバース方向(画像の読取は行わない方向)に各ラインセンサ213〜216を移動させる間に、近赤外光で読み取りを行ってもよい。
また、CPU506は、コンタクトガラスに異物が付着しているのか、又は、背景板(圧板)に異物が付着しているのかを判別し、報知部501を介してコンタクトガラス又は背景板の清掃をユーザに促す。
この報知後に、例えばADF2が開操作された後に閉操作が検知されると、CPU506は、ユーザにより、異物の清掃が行われたものと認識し、再度、白色光(RGB)及び近赤外光で空スキャンを行い、異物の有無を再度検知する。再度検知を行った際に、再度、異物が検知された場合、CPU506は、上述の報知動作を再度行い、清掃を促す。
(異物の位置検知動作)
実施の形態のカラー複写機1は、ユーザの通常使用時の白色光(RGB)で読み取りを行ったデータに基づいて、異物の位置検知を行う(第1の検知モード)。また、例えばユーザによる実行指定操作を検出した際、印刷開始前、電源投入時、又は、省電力モード時等において、第1の検知モードで検知した位置の異物が、コンタクトガラス(7、104)側に付着しているか、又は、背景板(217,218)側に付着しているかを判別して、清掃を促すメッセージ等の報知動作を行う(第2の検知モード)。
位置検出部の一例であるCPU506は、カラー複写機1の通常使用時には、第1の検知モードに移行しており、ユーザの通常使用時の白色読取のデータに基づいて、コンタクトガラス7に付着している「異物の位置」を検出する。
フラットベット読取時における異物の位置の検知動作を例にして詳しく説明すると、CPU506は、ユーザがスキャンした原稿で同一濃度と判別できる領域を抽出し、さらに特異領域(点又は線等)を検出する。
また、CPU506は、異物の読取レベルが、例えば標準偏差又は信号ノイズ比(S/N比)等の所定の閾値以上であった場合、異物が付着している可能性あり(特異点あり)と判別する。一例ではあるが、CPU506は、このような判別動作を、ユーザが原稿のスキャンを行う毎に実行する。また、CPU506は、原稿の特徴として検知される特異点、及び、読取誤差として検知される特異点は、異物として検知される特異点から除外する。なお、スキャンデータを増加することで、原稿面での全領域(主走査及び副走査)を網羅してもよい。
CPU506は、検知された異物のデータを、画像メモリ504に記憶制御する。図9は、画像メモリ504の記憶領域の模式図である。CPU506は、原稿面を例えば100画素×100画素程度のブロックに分割し、ブロック毎に濃度変動の有無を検出する。そして、CPU506は、図9(a)に示すように、濃度変動を検出したブロックに対応する画像メモリ504の記憶領域に書き込むカウント値を、濃度変動を検出する毎に「1」ずつインクリメントする。
このような濃度変動の有無のカウントを行う場合、CPU506は、同一濃度と判別できる過去50回の判別結果(カウント値)を、画像メモリ504に記憶制御する。CPU506は、各記憶領域での50回分の変動値確認において、図9(b)に示すように40回以上の変動を検出した記憶領域に対応するコンタクトガラス7上又は背景板218上の位置に、「異物の付着可能性あり」と判別する。そして、CPU506は、「異物の付着可能性あり」と判別した記憶領域に対して、図10に示すように「1」のフラグを立てる(「1」のフラグデータを書き込む)。
この第1の検知モードにおいては、コンタクトガラス7に対して原稿が載置された状態であるため、背景板218に付着している異物は検知困難である。このため、この第1の検知モードで検知される異物の位置は、コンタクトガラス7に付着している異物の位置を示すこととなる。
以上の説明は、フラットベット読取時における異物の位置の検知動作であったが、ADF読取においては、異物が付着していると、図11(a)に示すように、画像の副走査方向にスジとなって現れる。このため、ADF読取に適用する場合、CPU506は、図11(b)に示すように、ある主走査位置において、副走査方向に渡って複数の濃度変動値(例えば、閾値N回以上:Nは2以上の自然数)を検知した場合に、図12に示すように、その主走査画素に対応する記憶領域に「1(異物付着の可能性あり)」のフラグデータを記憶制御する。これにより、ADF用のコンタクトガラス104に付着している異物の位置を検知できる。
(誤検知の防止動作)
ここで、このように同じ原稿を繰り返しスキャンした場合、原稿の特定パターンを異物と誤検知するおそれがある。このため、CPU506は、上述の濃度変動の有無のカウントは、今回と前回とで原稿が異なることが検出された場合に実行する。一例ではあるが、CPU506は、原稿の相関関係を検出して、今回と前回で原稿が異なるか否かの判断を行う。
具体的には、CPU506は、図13に示すように読取画像を、例えば100画素×100画素程度のブロックに分割し、各ブロックに含まれる読取値の平均値(Xij,Yij)を算出する。また、CPU506は、以下の(1)式に示すように、今回及び前回の2種類の原稿に基づいて算出した各ブロックの平均値の差(Xij−Yij)の二乗を算出し、それを全箇所について加算処理することでSSD(Sum of Squared Difference:二乗誤差)を算出する。
Figure 2021190778
そして、CPU506は、算出したSSDの値が、所定の閾値以上の場合に、今回の原稿は、前回の原稿とは異なる原稿と判別する。CPU506は、今回の原稿と前回の原稿とが、異なる原稿であることが判別された場合に、上述の濃度変動の有無のカウント動作を実行する。
なお、SSD以外でも、例えば差の絶対値の和で判断するSAD(Sum of Absolute Difference)等を用いて、今回の原稿と前回の原稿とが異なる原稿であるか否かを判別してもよい。
また、フラットベット読取の場合、背景板218の開閉を検知する圧板開閉センサの出力変化に基づいて、フラットベット用のコンタクトガラス7上に載置された原稿が、異なる原稿に変更されたか否かを判別してもよい。圧板開閉センサは、ADF2の開閉に連動するフィラーと、フォトインタラプタを備えている。圧板開閉センサは、フィラーによりフォトインタラプタが遮蔽されるか否かを検出することで、ADF2の開閉を検出する。
例えば、図14(a)に示すように、ADF2が開状態である場合、フィラーによりフォトインタラプタが遮蔽されていないため、圧板開閉センサのセンサ出力は「Lowレベル」となる。これに対して、図14(b)に示すように、ADF2が閉状態である場合、フィラーによりフォトインタラプタが遮蔽されるため、圧板開閉センサのセンサ出力は「Highレベル」となる。
フラットベット用のコンタクトガラス7上に載置された原稿を変更する場合、ADF2を開操作することで、圧板開閉センサのセンサ出力が「Lowレベル」となり、原稿を交換して、ADF2を閉操作すると、圧板開閉センサのセンサ出力が「Highレベル」となる。すなわち、ADF2の開閉操作に応じて、圧板開閉センサの出力に変化(Low→High)が生じる。
CPU506は、このような圧板開閉センサの出力変化が生じた後に、スキャンが行われた場合は、異なる原稿に交換されたものと判別し、圧板開閉センサの出力変化を検出することなく、スキャンが行われた場合、原稿は交換されずに、同一の原稿が載置されているものと判別する。
また、相関関係及び圧板開閉センサの出力変化を組み合わせることで、原稿の同一性の検知精度の向上を図ることができる。
(第1の検知モードの動作)
図15は、このように異物の位置の検知を行う「第1の検知モード」の動作の流れを示すフローチャートである。この図15のフローチャートを用いて、第1の検知モードの動作を再度説明すると、まず、白色光(RGB)による通常のスキャンがユーザにより行われると(ステップS1)、CPU506は、上述のSSD(二乗誤差)が所定の閾値以上であるか否かを判別することで、原稿の同一性の確認を行う(ステップS2、ステップS3)。
前回と異なる原稿であることが確認されると(ステップS3:Yes)、CPU506は、原稿面を例えば100画素×100画素程度に分割したブロック毎に濃度を検出し、同一濃度の領域を抽出する(ステップS4)。
CPU506は、同一濃度と判断された領域で、RGB変動量(読取データの変動量)が所定の閾値以上か否かを判別する(ステップS5)。RGB変動量が所定の閾値以上である場合(ステップS5:Yes)、CPU506は、ステップS6において、変動を検出したブロックに対応する画像メモリ504の記憶領域に書き込むカウント値を、「1」インクリメントする。これに対して、RGB変動量が所定の閾値未満の場合は(ステップS5:No)、CPU506は、カウント値のインクリメントは行わない(ステップS10)。
次に、CPU506は、(N+1)回前の、画像メモリ504のカウント値をリセットする(ステップS7)。なお、「N」は「1」以上の自然数である。また、CPU506は、過去N回における、所定の閾値以上のRGB変動量を検出した割合が所定%以上であるか否かを判別する(ステップS8)。
そして、CPU506は、所定の閾値以上のRGB変動量を検出した割合が所定%以上である場合(ステップS8:Yes)、その画素に対応する位置に「異物(汚れ)の付着可能性あり」と判別し、画像メモリ504の、対応する記憶領域に、図10に示したように「1」のフラグデータを書き込む(ステップS9)。これにより、フラットベッド用のコンタクトガラス7(又は、ADF用のコンタクトガラス)に付着している異物の位置が検知される。なお、所定の閾値以上のRGB変動量を検出した割合が所定%未満の場合(ステップS8:No)、CPU506は、ステップS11を介して、そのまま図15のフローチャートの全処理を終了する。
(第1の検知モードの具体例)
図17は、異物の検知動作を説明するための模式図である。このうち、図17(a)が、第1の検知モードにおける異物の検知動作を説明するための模式図である。第1の検知モードにおいては、フラットベッド用のコンタクトガラス7上に原稿が載置された状態で、白色光(RGB)を用いて異物の検知が行われる。この図17(a)の例は、黄色(Y)の濃度領域の異物検知の例である。この場合、白色光(RGB)は、コンタクトガラス7を介して原稿により照射される。この例は、原稿の黄色(Y)の濃度領域に白色光が照射された例であるため、コンタクトガラス7上に異物が付着していない場合、原稿からの反射光は黄色(Y=R+G)となる。
これに対して、コンタクトガラス7上に白色の異物が付着している場合、原稿からの反射光は白色(W=R+G+B)となる。また、コンタクトガラス7上に緑色の異物が付着している場合、原稿からの反射光は緑色(G)となる。また、コンタクトガラス7上に黒色の異物が付着している場合、黒色の異物により白色光が全吸収されるため、原稿からの反射光は受光されない(反射光なし)。第1検知モードでは、このようにして白色光に基づき、コンタクトガラス7上に付着している全ての色の異物の付着位置を検知する。
(第2の検知モードの動作)
このような第1の検知モードにより、異物の付着位置を検知すると、CPU506は、例えばユーザによる実行指定操作を検出した際、印刷開始前、電源投入時、又は、省電力モード時等において、第2の検知モードに移行し、第1の検知モードで検知した位置の異物が、コンタクトガラス(7、104)側に付着しているか、又は、背景板(217,218)側に付着しているかを判別して、清掃を促すメッセージ等の報知動作を行う。
まず、CPU506は、白色光及び近赤外光で空スキャンを行い(ステップS21)、第1の検知モードで説明したように、ブロック毎の濃度変動の有無を判別する(ステップS22)。そして、CPU506は、濃度変動が生じているブロックの位置は、第1の検知モードにおいて「異物の付着可能性あり」と判別した位置と同じ位置であるか否かを判別する(ステップS23)。
濃度変動が生じているブロックの位置が、第1の検知モードにおいて「異物の付着可能性あり」と判別した位置と同じ位置である場合(ステップS23:Yes)、CPU506は、コンタクトガラス側に異物が付着しているものと判別する(ステップS24)。
これに対して、濃度変動が生じているブロックの位置が、第1の検知モードにおいて「異物の付着可能性あり」と判別した位置とは異なる位置である場合(ステップS23:No)、CPU506は、背景板側に異物が付着しているものと判別する(ステップS29)。そして、CPU506は、背景板の清掃を促すメッセージ等を、報知部501を介して報知制御する。
すなわち、この第2の検知モードでは、図17(b)に示すように、コンタクトガラス7上に原稿を載置しない状態で、白色光による空スキャンを行うと共に、図17(c)に示すように、コンタクトガラス7上に原稿を載置しない状態で、近赤外光による空スキャンを行う。
第2の検知モードでは、コンタクトガラス7上に原稿が載置されていないため、白色光及び近赤外光は、コンタクトガラス7を介して、直接的に背景板218に照射される。背景板218は、上述のように白色光を全反射して、近赤外光を全吸収する光学特性を有している。
このため、白色光を照射した場合、背景板218に異物が存在しなければ、図17(b)に示すように、全反射による白色光(W=R+G+B)が受光される。また、白色光を照射した場合、背景板218に白色の異物が付着していれば、図17(b)に示すように全反射による白色光(W=R+G+B)が受光される。また、白色光を照射した場合、背景板218に緑色の異物が付着していれば、図17(b)に示すように緑色の反射光(G)が受光される。また、白色光を照射した場合、背景板218に黒色の異物が付着していれば、図17(b)に示すように白色光が黒異物に全吸収され、反射光は受光されない。
また、近赤外光を照射した際に、背景板218に白色の異物が付着していた場合、図17(c)に示すように、白色の異物により全反射された近赤外光が受光される。なお、近赤外光は、この白色の異物以外の他の色の異物に全吸収され、また、背景板218にも全吸収される。このため、近赤外光を照射することで、背景板218に付着している白色の異物の位置を検知できる。
原稿を載置しない空スキャンを行う第2の検知モードで検知された異物の位置が、原稿を載置した状態で通常のスキャンを行う第1の検知モードで検知された異物の位置と同じ位置であるということは、第2の検知モードにおいて、第1の検知モードで検知された異物と同じ異物が検知されたことを意味する。そして、第1の検知モードにおいては、原稿を載置した状態でスキャンが行われるため、コンタクトガラス7上に付着している異物が検知される。このため、CPU506は、第1の検知モード及び第2の検知モードで、同じ位置に異物が検知された場合、コンタクトガラス7上に異物が付着していると判別し、例えば図18(a)に示すように「ガラスが汚れています。下記を清掃して下さい」等のコンタクトガラス7の清掃を促すメッセージ、及び、コンタクトガラス7上の異物の位置(清掃位置)を示す画像を表示部等に表示する(ステップS24)。
これに対して、原稿を載置しない空スキャンを行う第2の検知モードで検知された異物の位置が、原稿を載置した状態で通常のスキャンを行う第1の検知モードで検知された異物の位置に対して異なる位置であるということは、第2の検知モードにおいて、第1の検知モードで検知された異物とは異なる異物が検知されたことを意味する。そして、第1の検知モードにおいては、原稿を載置した状態でスキャンが行われるため、コンタクトガラス7上の付着している異物が検知されるが、第2の検知モードにおいては、原稿は載置されていない状態のスキャンであるため、背景板218上の付着している異物が検知される。
このため、CPU506は、第1の検知モード及び第2の検知モードで、異なる位置に異物が検知された場合、背景板218上に異物が付着していると判別し、例えば図18(b)に示すように「背景板が汚れています。下記を清掃して下さい」等の背景板218の清掃を促すメッセージ、及び、背景板218上の異物の位置(清掃位置)を示す画像を表示部等に表示する。
このような清掃を促すメッセージが表示された場合、ユーザは、コンタクトガラス7又は背景板218を清掃することとなる。この清掃時には、ユーザは、ADF2を開閉操作することとなる。一例ではあるが、CPU506は、上述のメッセージを表示した後に、ADF2の開閉操作を検出した場合、ユーザによる清掃が完了したものと判断し、再度、白色光及び近赤外光で空スキャンを行う(ステップS25)。そして、CPU506は、ステップS24及びステップS29で検出された異物の位置に対する濃度の変化の有無を判別する(ステップS26)。
清掃後の再スキャンで濃度の変動があった場合(ステップS26:Yes)、清掃不十分の可能性がある。また、コンタクトガラス7及び背景板218の両方の同じ位置に異物が付着していた場合、前回、コンタクトガラス7を清掃した後も、背景板218に付着している異物は残ったままとなる。このため、CPU506は、前回、コンタクトガラス7に対する異物の付着として検知した場合(ステップS27:Yes)、コンタクトガラス7又は背景板218の清掃を促すメッセージと共に、異物の位置(清掃位置)を示す画像を表示部等に表示する(ステップS28)。これにより、コンタクトガラス7又は背景板218に付着している異物を、略確実に除去できる。
これに対して、清掃後の再スキャンで濃度の変動が検知された場合において(ステップS26:Yes)、前回、コンタクトガラス7に異物が付着していると判定していない場合(前回、背景板218に異物が付着していると判定した場合)、これは、清掃が行われた後も、背景板218に異物が残っていることを意味する。このため、CPU506は、背景板218の清掃を促すメッセージと共に、異物の位置(清掃位置)を示す画像を表示部等に表示する(ステップS30)。これにより、背景板218に付着している異物を除去できる。
なお、異物を繰り返し検知する場合、拭き取られていない可能性があるため、異物の除去を確認できるまで、所定回数、上述の報知動作を繰り返し行ってもよい。また、所定回数分の清掃を検知した後であっても異物を検知する場合、コンタクトガラス7の内部(原稿の反載置側)又はキャリッジ自体に汚れ(埃)が付着した可能性があるため、報知部501は、その旨を通知してもよい。
また、同一濃度領域のデータが指定回数(N回)以上得られていない場合(蓄積されたデータが少ない場合)、コンタクトガラス7に異物が付着していても、上述のフラグデータが書き込まれていないこととなる。この場合、CPU506は、第2の検知モードの開始をトリガとして、コンタクトガラス7又は背景板218の清掃を促すメッセージを表示部に表示する。
また、CPU506は、第2の検知モードの開始時に、ADF2が開状態(圧板開閉センサ出力がLow)である場合、ADF2を閉状態としてから第2の検知モードを開始するように、ユーザに対して報知部501を介して報知してもよい。
また、上述の説明では、まず、通常スキャンを行い、次に空スキャンを行うことで、異物を検知することとしたが、まず、空スキャンを行い、その後のN回の通常スキャンでコンタクトガラス7の異物を示すフラグデータの書き込みが行われた場合(フラグが立った場合)に、異物が付着している旨の報知を行ってもよい。
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態のカラー複写機1は、ユーザが所望の原稿をスキャンする通常スキャン時に、白色光を用いた複数枚の原稿の読取データに基づいて異物の検知を行う。これにより、フラットベッド用のコンタクトガラス7(又は、ADF用のコンタクトガラス104)に付着している異物の位置を検知する(第1の検知モード)。白色光を用いることで、異物の検知精度の向上を図ることができる。また、異物の検知は、通常スキャン時に行うため、ユーザの作業に支障を来すことなく、異物を検知できる。
次に、所定のタイミングで第2の検知モードに移行し、原稿が載置されていない状態で、白色光及び近赤外光を用いて空スキャンを行うことで、背景板218(又は、背景板217)に付着している異物の位置を検知する。この第2の検知モードにおいて、第1の検知モードで検知された異物の位置と同じ位置に異物が検知された場合、フラットベッド用のコンタクトガラス7上(又は、ADF用のコンタクトガラス104上)に異物が付着しているものと判別する。また、第2の検知モードにおいて、第1の検知モードで検知された異物の位置とは異なる位置に異物が検知された場合、背景板218上(又は、背景板217上)に異物が付着しているものと判別する。
これにより、コンタクトガラス7(又は、ADF用のコンタクトガラス104)及び背景板218(又は、背景板217)に付着している全ての色の異物を検知できる。また、異物が、コンタクトガラス7(又は、ADF用のコンタクトガラス104)側に付着しているのか、又は、背景板218(又は、背景板217)側に付着しているのかを判別し、付着位置を特定して清掃を促すことができる。
また、このように全ての色の異物を検知できるため、例えば紙粉等が付着した粘着性の異物を早期に検知でき、原稿への二次的な付着を防止することができる。このため、異物が画像に与える悪影響を防止することができる。
最後に、上述の実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。
例えば、上述の実施の形態の説明では、光源として、白色光及び赤外光を設けることとしたが、赤外光の代りに紫外光、及び、紫外光を受光可能な紫外光用のラインセンサを用いてもよい。この場合も上述と同じ効果を得ることができる。
また、例えば赤色光(R)及び青色光(B)等のように、それぞれ異なる波長域の2つの可視光を用いて、各異物を検知してもよい。
このような実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 カラー複写機
2 自動原稿搬送部(ADF)
3 給紙部
4 走査読取部
5 画像形成部
7 フラットベッド用のコンタクトガラス
40 一体型光学走査ユニット(光学走査ユニット)
104 ADF用のコンタクトガラス
200 光源
201 LED基板
202 白色LED
203 近赤外光LED
212 ラインセンサ基板
213 R用のラインセンサ
214 G用のラインセンサ
215 B用のラインセンサ
216 赤外光用のラインセンサ
217 ADF用の背景板
218 フラットベッド用の背景板
501 報知部
506 CPU
特開2016−099986号公報

Claims (10)

  1. 少なくとも可視光を出射する光源と、
    前記光源からの可視光を透過させて原稿に照射するコンタクト板と、
    前記コンタクト板上の前記原稿の背景となる背景板と、
    前記可視光が照射された前記原稿を複数の画素で読み取る読み取り部と、
    前記原稿上の同じ濃度の領域毎に、前記読み取り部の読取レベルの変化量を検出し、所定以上の読取レベルの変化量を示す画素に対応する前記コンタクト板上の位置を、異物の付着位置として検出する位置検出部と、
    を有する画像読取装置。
  2. 前記位置検出部は、前記読み取り部で読み取られる原稿が変更される毎に、各原稿上の同じ濃度の領域毎の読取レベルの変化量に基づいて、前記コンタクト板上の異物の付着位置を検出し、各原稿で所定以上の読取レベルの変化量を示す画素に対応する前記コンタクト板上の位置を、異物の付着位置として検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記位置検出部は、原稿の相関関係を検出することで、原稿の変更を検知すること
    を特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記光源は、前記可視光、及び、前記可視光とは異なる波長域の光を、原稿が存在しない状態の前記コンタクト板を介して前記背景板に照射し、
    前記読み取り部は前記背景板により反射された前記可視光、及び、前記可視光とは異なる波長域の光に基づいて前記背景板の読み取りを行い、
    前記位置検出部は、前記背景板の同じ濃度の領域毎に、前記可視光及び前記可視光とは異なる波長域の光による前記読み取り部の読取レベルの変化量を検出し、所定以上の読取レベルの変化量を示す画素の位置が、前記コンタクト板上の位置と同じ位置であった場合、前記コンタクト板上の当該位置を異物の付着位置として判別し、所定以上の読取レベルの変化量を示す画素の位置が、前記コンタクト板上の位置とは異なる位置であった場合、前記背景板上の当該位置を異物の付着位置として判別すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の画像読取装置。
  5. 前記位置検出部により、異物の付着が検出された場合、前記コンタクト板又は前記背景板の清掃を促す報知動作を行う報知部を、さらに備えること
    を特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 前記報知部は、前記清掃を促す報知動作と共に、異物の付着位置を示す報知動作を行うこと
    を特徴とする請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 開閉操作可能であり、前記原稿の自動搬送を行う自動原稿搬送部を、さらに備え、
    前記読み取り部は、前記自動原稿搬送部の開操作に続き閉操作された際に、前記清掃が行われたものと認識し、再度、原稿が存在しない状態で前記可視光及び前記可視光とは異なる波長域の光に基づく背景板の読み取りを行い、
    前記報知部は、前記位置検出部により異物の付着が検出された位置が、前回、前記コンタクト板上の位置として判別された位置であった場合、少なくともコンタクト板の再清掃を促す報知動作を行い、前記位置検出部により異物の付着が検出された位置が、前回、前記コンタクト板上の位置として判別された位置とは異なる位置であった場合、前記背景板の再清掃を促す報知動作を行うこと
    を特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 前記報知部は、所定回数以上の再清掃後も、前記コンタクト板又は前記背景板の同じ位置に異物の付着が検出される場合、コンタクト板の原稿の反載置側の清掃を促す報知動作を行うこと
    を特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 請求項1〜請求項8のうち、いずれか一項に記載の画像読取装置と、
    前記原稿から読み取られた画像を形成する画像形成部と、
    を有する画像形成装置。
  10. 光源からの少なくとも可視光を、コンタクト板を透過させて原稿に照射する光照射ステップと、
    前記原稿の背景となる背景板と前記コンタクト板との間の原稿を、複数の画素を備えた読み取り部が、前記可視光の反射光に基づいて読み取る読み取りステップと、
    位置検出部が、前記原稿上の同じ濃度の領域毎に、前記読み取り部の読取レベルの変化量を検出し、所定以上の読取レベルの変化量を示す画素に対応する前記コンタクト板上の位置を、異物の付着位置として検出する位置検出ステップと、
    を有する異物検知方法。
JP2020092719A 2020-05-27 2020-05-27 画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法 Active JP7505269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020092719A JP7505269B2 (ja) 2020-05-27 2020-05-27 画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020092719A JP7505269B2 (ja) 2020-05-27 2020-05-27 画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021190778A true JP2021190778A (ja) 2021-12-13
JP7505269B2 JP7505269B2 (ja) 2024-06-25

Family

ID=78847540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020092719A Active JP7505269B2 (ja) 2020-05-27 2020-05-27 画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7505269B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4687614B2 (ja) 2005-09-20 2011-05-25 富士ゼロックス株式会社 故障診断システム、画像形成装置及び故障診断方法
JP2013132042A (ja) 2011-11-25 2013-07-04 Ricoh Co Ltd 画像検査装置、画像形成装置、画像検査方法及びプログラム
JP6091116B2 (ja) 2012-09-10 2017-03-08 キヤノン株式会社 画像読取装置
JP2015211308A (ja) 2014-04-25 2015-11-24 ブラザー工業株式会社 読取装置
JP2017028642A (ja) 2015-07-28 2017-02-02 キヤノン株式会社 画像読取装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7505269B2 (ja) 2024-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8253992B2 (en) Image copier and image copying method
US7619785B2 (en) Image reading apparatus and reference member foreign matter detecting method
JP4305193B2 (ja) 画像読み取り装置
JP5532176B1 (ja) 画像読取装置および画像形成装置
US8837018B2 (en) Image scanning apparatus scanning document image and image forming apparatus including image scanning apparatus
US7558524B2 (en) Image reading system
CN111050018A (zh) 原稿尺寸检测装置和方法、图像读取装置及图像形成装置
US8305655B2 (en) Image reading device and image forming apparatus
JP4609289B2 (ja) 画像読取り装置及び画像形成装置
US7355764B2 (en) Image reading system
US8681386B2 (en) Image reading apparatus and foreign matter detection method
JP2021190778A (ja) 画像読取装置、画像形成装置及び異物検知方法
US7672023B2 (en) Document handler systems and methods
JP6123540B2 (ja) 処理装置、原稿読取装置及び画像形成装置
JP4471920B2 (ja) 原稿読取装置及び画像形成装置
JP2010028682A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2004222180A (ja) 画像処理装置
JP5027831B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置、ノイズ混入要因検出方法
JP2010161637A (ja) 原稿読取装置及び画像形成装置
JP2022129239A (ja) 画像処理装置、画像形成装置および方法
JPH10257325A (ja) 画像形成装置
JP2004297443A (ja) 画像読取装置
JPH05347687A (ja) 画像読み取り装置
JP2005020270A (ja) 画像読み取り装置
JPH1065921A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240527